JP2016112769A - 印面加工装置における保護フィルムの駆動機構 - Google Patents
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Abstract
Description
サーマルヘッドの前後に保護フィルムをロール状に巻回する供給用ロールと巻き取り用ロールを配置し、
前記巻き取り用ロールとトレイには稼動方向を正逆自在に変更できる駆動機構を設け、
また前記供給用ロールには保護フィルム巻き戻し用の戻りバネ機構を内蔵したことを特徴とする保護フィルムの駆動機構である。
図6〜図7は、サーマルヘッド式の印面加工装置20を示す斜視図である。この印面加工装置20にはサーマルヘッド1(図1を参照)が内蔵されており、加工すべき多孔質印材がアタッチメント13を介してトレイ21にセットされ、前記サーマルヘッドにより多孔質印材に印面加工処理が施される構造となっている。
前記多孔質印材11は、サーマルヘッドを用いて印面加工を行った際に加熱溶融する多孔質体であればよく、例えば、熱可塑性樹脂からなる。
また、前記多孔質印材11が密閉接着される枠体12は四角形状であり、枠体12の断面形状は略L字型を有する。この略L字型の幅広端を前端面とし、該前端面の周縁から側壁を垂下させ、前記前端面の全周にわたり前記多孔質印材11の周縁部を密閉接着させてある。なお、前記枠体12の形状は四角形状に限らず、その他の多角形状や円形状や楕円形状等、何れでもよい。
この保護フィルム2は、多孔質印材11の溶着樹脂がサーマルヘッド1に溶着するのを防止し、また摩擦係数が増大して印面形成不良が生じるのを防止するのを目的で設けるものである。
図1〜図2に示すように、本発明の保護フィルムの駆動機構では、サーマルヘッド1の前後に保護フィルム2をロール状に巻回する供給用ロール3と巻き取り用ロール4が配置されている。また、前記巻き取り用ロールとトレイには稼動方向を正逆自在に変更できる駆動機構5が設けられている。
なお、本明細書では供給用ロール3から巻き取り用ロール4に保護フィルム2を供給する方向を正方向といい、該正方向へ保護フィルム2を駆動するモータ5aの回転方向を正回転という。また、保護フィルム2の供給方向と同方向へ移動するトレイ21の移動方向も正方向という。
一方、巻き取り用ロール4から供給用ロール3に保護フィルム2を巻き戻す方向を逆方向といい、該逆方向へ保護フィルム2を案内するモータ5aの回転方向を逆回転という。また、保護フィルム2を巻き戻す方向と同方向へ移動するトレイ21の移動方向も逆方向という。
なお、モータ5aは1個のみ設けたものとしたが、巻き取り用ロール4とトレイ21のそれぞれに設けて、上記と同様に動かすこともできる。
またここで、例えば、保護フィルム2の長さを前記合算距離の2倍に設定し、前記使用によって一番目の合算距離分のフィルムが劣化した場合に、二番目の合算距離分を新しく引き出して使用する方法も考えられるが、この場合、保護フィルム2の長さを前記合算距離の2倍に設定しているため、保護フィルム2を引き出した際のバネの引張力が強くなり過ぎる傾向がある。そのため、保護フィルム2の適正なテンションを保てるようにするには、前記合算距離だけの長さの場合よりもバネの引張力を選択する際に注意を要する。また、保護フィルム2の適正なテンションを保てるのであれば、保護フィルム2の長さを前記合算距離の2倍より長く設定してもよいことは勿論である。
前記保護フィルム2は、トレイ21の移動とともに巻き取り用ロール4により巻き取られつつ正方向側へ進んで多孔質印材の印面加工が行われるが、このとき保護フィルム2にはバネ機構6によって後方側へわずかな引張力が作用しているので、保護フィルム2は最適なテンションがかかった状態となり弛みが発生することはない。従って、保護フィルム2の弛みに起因する不鮮明な印面の形成はなくなる。
また従来、保護フィルム2は一方向のみに移動させて1回きりの使用を普通としていたが、本発明ではモータ5aを逆回転させてフィルム2を正方向に引き出した分だけ逆方向に巻き戻すように構成してあるので、保護フィルム2を何度も繰り返して使用に供することが可能となる。
前記トレイ21の移動速度に対する保護フィルム2の移動速度の比率は、1を下回らないできる限り1.0に近い値にすることが好ましい。速度比が1.0よりも小さいと保護フィルム2に弛みが生じ、1.0よりも大きいと保護フィルム2によって印面が引っ張られる力が生じるため、印面加工不良が生じやすいからである。
2 保護フィルム
3 供給用ロール
4 巻き取り用ロール
5 駆動機構
5a モータ
5b ベルト
5c 歯車
5d 駆動用歯車
5e ベルト
5f 搬送ベルト
5g 駆動用歯車
6 戻りバネ機構
7 ケース体
10 印材付き枠体
11 多孔質印材
12 枠体
13 アタッチメント
20 印面加工装置
21 トレイ
Claims (2)
- トレイにセットした多孔質印材を、保護フィルムを介在させた状態でサーマルヘッドに押し当てながら移動させ、多孔質印材に印面を加工するサーマルヘッド式の印面加工装置における保護フィルムの駆動機構であって、
サーマルヘッドの前後に保護フィルムをロール状に巻回する供給用ロールと巻き取り用ロールを配置し、
前記巻き取り用ロールとトレイには稼動方向を正逆自在に変更できる駆動機構を設け、
また前記供給用ロールには保護フィルム巻き戻し用の戻りバネ機構を内蔵したことを特徴とする印面加工装置における保護フィルムの駆動機構。 - 保護フィルムと、供給用ロールおよび巻き取り用ロールは、1個のケース体に収納されてカートリッジ式となっている請求項1に記載の印面加工装置における保護フィルムの駆動機構。
Priority Applications (1)
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JP2014253095A JP6369316B2 (ja) | 2014-12-15 | 2014-12-15 | 印面加工装置における保護フィルムの駆動機構 |
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2014
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