JP2016111701A - 表示装置及び表示方法 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、映画の場合、主に1秒間に24フレーム(24 Frame per second、以下24fps)での動画撮影及び表示を行っている。また、テレビの場合、NTSCフォーマットでは、60fps又は59.94fps、PAL及びSECAMでは、50fps、HDTV(High−definition television)では、59.94fpsで運用されている。
特に、VTRやその他映像記録機器では、LTC(Longitudinal Time Code)、VITC(Vertical Interval Time Code)又はATC(Ancillary Time Code)等のTCが採用され、映像編集業務等に利用されている。
また、これら映像フォーマットの間でタイムコードを変換、生成する技術が提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
また、映像の画素数フォーマットについても、1920×1080のHDTVから、3840×2160の、いわゆる4k2kや、7680×4320の、いわゆる8Kと高精細化され、画面も大型化の傾向にある。このため、動画表示時の時間分解能の粗さが目立つようになり、時間分解能を上げるために、60fpsを超える高いフレーム周波数の映像フォーマットが望まれている。
例えば、NTSC又はHDTVの525,1080/60方式においては、1秒間に30フレーム又は29.97フレームの画像を表示し、インタレース方式では、1秒間に60フレームの映像を、奇数(odd)番号の走査線で構成されるフレームと、偶数(even)番号の走査線で構成されるフレームとで分けてインデキシングして表示している。このとき、TCには、0f odd/even、1f odd/even、・・・、29f odd/evenの順で、1秒当たり60のフレーム番号が割り当てられる。
あるいは、30fpsを超える映像フォーマットのTCについて、映像編集の際に別途変換する場合、この作業が煩雑であり判別も難しいことから、映像編集作業上の人為的な操作ミスを引き起こす原因となる。また、変換用の装置が必要となり、編集装置が大規模となってしまう。
本実施形態では、表示装置の一例として、基準フレーム周波数が30fpsの場合に、30fpsを超えるフレーム周波数(例えば、120fps)の映像を記録及び再生する動画記録再生装置1を説明する。動画記録再生装置1は、所定のフレーム周波数を持つ映像フォーマットの時間同期をとるために、この映像フォーマットのフレーム毎にTCを割り当てる。
動画記録再生装置1は、入力部10と、TC信号発生部20と、記録再生部30と、伝送部40と、出力部50と、TC表示部60と、表示切替部70とを備える。
このとき、同期のマスタ機器となるジェネレータから、TCが入力され、TC信号発生部20がスレーブ機器として動作してもよい。
具体的には、30fpsを超えるフレーム周波数(例えば、120fps)を持つ映像フォーマットの場合に、30fpsのフレーム周波数を持つ映像フォーマットで用いられる基準TC(フレーム番号が0〜29)の間を補完するサブフレーム識別子が各フレームに付与される。
このとき、記録再生部30は、入力された映像又は音声にTCが割り当てられていなければ、TC信号発生部20から受信したTCを、映像フレーム及び音声データに対して順に割り当てて記録する。
動画再生時には、記録再生部30は、映像信号、音声信号及びTC信号を同期させながら、伝送部40により出力部50を介して出力する。
さらに、上述のように30fpsを超えるフレーム周波数の映像フォーマットに対してTCが割り当てられると、フレーム周波数が異なる複数の映像素材を混合編集することができる。
このとき、TC表示部60は、サブフレーム識別子に対して、後述する連続性を視認可能な循環するキャラクタのそれぞれを対応付け、基準TC(フレーム番号が0〜29)と共に表示する。なお、TC表示部60は、サブフレーム識別子を表す複数の表示モードを有し、表示切替部70によって設定された表示モードに応じて、表示するキャラクタの種類及び表示方法を決定する。
例えば、30P(30fps、プログレッシブ)のような30fpsの映像フォーマットの場合、1秒当たり0f(Frame)〜29fの30フレーム分のTCが割り当てられる。また、60i(インタレース)又は60P(プログレッシブ)のような60fpsの映像フォーマットの場合、1秒当たり0f−Odd、0f−Even、1f−Odd、1f−Even、・・・、29f−Odd、29f−Evenのように、30枚のメインフレームのそれぞれに対して2枚のサブフレーム(Odd/Even)があるものとして、合計で60フレーム分のTCが割り当てられる。
この例では、120fpsで撮像され表示される動画の場合に、各フレームに対して同期運転や記録のためにTCを割り当てる方法を示している。
このとき、2ビットの一方、例えば上位ビットは、60fpsの場合の1ビットと共通である。具体的には、4つのサブフレーム識別子を表現する符号は、順に、00、01、11、10とされる。これにより、120fpsの映像フォーマットに割り当てられたTCの半数が、60fpsの場合のOdd(符号:0)及びEven(符号:1)と共通化されるので、互換性が保たれる。
この例は、SMPTE 12M規格における1125/60テレビフォーマットのVITCを表現するためのバイナリデータ配置である。
これは、SMPTE ST12−1(2014)規格におけるTable11で示されるVITCコードワードビット定義表の映像フレーム周波数フォーマット30フレーム/秒、60フィールド/秒、60フレーム/秒の場合のバイナリデータ配置に置き換えてもよい。
これにより、「Odd:00、Quarter:01、Even:11、Three−Quarters:10」と表現される。
また、Odd及びEvenについて、2ビット目を1ビット目に揃えることにより、両者のユークリッド距離を最大、すなわち全てのビットを反転した関係にする。これにより、例えば、これらの符号を、ランダムノイズを含む有線又は無線で伝送した場合に、符号誤りが起こり難く、正確に伝送される。
30×2nfps(nは2以上の整数)の映像フォーマットの場合、0から29までのフレーム番号それぞれに対して、30×2n−1fpsの場合のサブフレーム識別子を含む2n個のサブフレーム識別子を付与する。
この場合、サブフレーム識別子は、nビットの符号で表現される。上述の120fpsの場合と同様に、これらのビットは、任意のバイナリグループビット(図2)に割り当て可能である。
このとき、2n個のサブフレーム識別子を順に円周上に等間隔で配置した場合に対向するサブフレーム識別子同士を、ユークリッド距離が最大となるように符号化する。
この場合、サブフレーム識別子は、
30×mfps≦30×2nfps(nは整数)
の関係が成り立つ最小のnビットの符号で表現される。例えば、180(=30×6)fpsの場合、
30×22≦180≦30×23
の関係が成り立つので、3ビットで符号化される。
この場合、サブフレーム識別子は、
24×mfps≦24×2nfps(nは整数)
の関係が成り立つ最小のnビットの符号で表現される。例えば、240(=24×10)fpsの場合、
24×23≦240≦24×24
の関係が成り立つので、4ビットで符号化される。
この例は、120fpsのTCと60fps(例えば、60i、60P)のTCとの対応付けを示している。
TC表示部60は、30fpsと互換性のあるフレーム番号(0〜29)に加え、循環するサブフレーム識別子(Odd/Quarter/Even/Three−Quarters)を瞬時に判別できる表示用キャラクタを各フレームに対応付ける。
TC表示部60は、略円周上を左回り(反時計回り)に周回する位置にキャラクタを順に表示する。
例えば、サブフレーム識別子の表示領域(例えば、数字表示用の7セグメントディスプレイ)において、外周上に、順次点灯させるセグメントが設定される。TC表示部60は、各サブフレームに対応するセグメントの組(右側バー、上側バー、左側バー、下側バー)を順に循環して点灯させる。
(1)Oddに対して右側バーを点灯させ、最初のサブフレームであることを提示する。
(2)Quarterに対して上側バーを点灯させ、2番目のサブフレームであることを提示する。
(3)Evenに対して左側バーを点灯させ、3番目のサブフレームであることを提示する。
(4)Three−Quartersに対して下側バーを点灯させ、4番目のサブフレームであることを提示する。
TC表示部60は、略円周上を右回り(時計回り)に周回する位置にキャラクタを順に表示する。
例えば、サブフレーム識別子の表示領域において、円周上に、順次表示させる尖頭状のキャラクタが設定される。TC表示部60は、各サブフレームに対応する向きのキャラクタを順に循環して表示させる。
(1)Oddに対して尖頭状のキャラクタを上向きに表示させ、最初のサブフレームであることを提示する。
(2)Quarterに対して尖頭状のキャラクタを右向きに表示させ、2番目のサブフレームであることを提示する。
(3)Evenに対して尖頭状のキャラクタを下向きに表示させ、3番目のサブフレームであることを提示する。
(4)Three−Quartersに対して尖頭状のキャラクタを左向きに表示させ、4番目のサブフレームであることを提示する。
TC表示部60は、0又は1から所定数までカウントアップを繰り返す数字をキャラクタとして表示する。
TC表示部60は、例えば、サブフレーム識別子の表示領域(例えば、数字表示用の7セグメントディスプレイ)において、基準TC(時間情報及びフレーム番号)と同様の数字をカウントアップさせて順次表示する。
(1)Oddに対して数字「0」(又は「1」)を表示させ、最初のサブフレームであることを提示する。
(2)Quarterに対して数字「1」(又は「2」)を表示させ、2番目のサブフレームであることを提示する。
(3)Evenに対して数字「2」(又は「3」)を表示させ、3番目のサブフレームであることを提示する。
(4)Three−Quartersに対して数字「3」(又は「4」)を表示させ、4番目のサブフレームであることを提示する。
TC表示部60は、同一種(同一又は類似)のキャラクタを所定数まで繰り返し増加させて、同一線(直線又は曲線)上に並べて表示する。
TC表示部60は、例えば、サブフレーム識別子の表示領域において、ドットのキャラクタ数を順次増加して表示する。
(1)Oddに対して1つのドットを表示させ、最初のサブフレームであることを提示する。
(2)Quarterに対して2つのドットを表示させ、2番目のサブフレームであることを提示する。
(3)Evenに対して3つのドットを表示させ、3番目のサブフレームであることを提示する。
(4)Three−Quartersに対して4つのドットを表示させ、4番目のサブフレームであることを提示する。
TC表示部60は、横向きのバーをキャラクタとして、所定数まで繰り返し積み上げて表示する。
TC表示部60は、例えば、サブフレーム識別子の表示領域(例えば、数字表示用の7セグメントディスプレイ)において、サブフレーム数に応じて横向きのバー(下段、中段、上段)を順次垂直に積み上げて表示する。
(1)Oddに対していずれのバーも点灯させず、最初のサブフレームであることを提示する。
(2)Quarterに対して下段のバーを点灯させ、2番目のサブフレームであることを提示する。
(3)Evenに対して下段及び中段の2つのバーを点灯させ、3番目のサブフレームであることを提示する。
(4)Three−Quartersに対して下段、中段及び上段の3つのバーを点灯させ、4番目のサブフレームであることを提示する。
ここで、TC表示部60は、(1)の無点灯と(2)〜(4)の点灯とを視認性良く区別させるため、サブフレーム識別子の表示領域又はこの近傍に目印(例えば、ドット)を表示してもよい。
ユーザは、映像編集装置(動画記録再生装置1)を用いて映像編集を行う際に、映像の編集点(カット点)を探す場合、映像フレームの1フレーム(又はサブフレーム)ずつ、ダイヤル形状のジョグコントローラを反時計回りに回して戻す、あるいは時計回りに回して送り、編集点の映像フレーム位置を探る。
さらに、動画記録再生装置1は、基準フレーム周波数(例えば、30fps)と互換性のある基準TCと共にサブフレーム識別子を循環して表現することにより、基準フレーム周波数を超えるフレーム周波数の映像フォーマットの場合にも、瞬時に使用者が各フレームを一意に識別でき、かつ、フレーム周波数の異なる映像フォーマット同士の対応付けを容易に把握できる。
ここで、フレーム周波数が高くなるほど表示デバイスの高い応答速度が要求されるため、性能の低い安価な表示デバイスでは高いフレーム周波数に対応可能な応答速度が満たさない場合があり、この場合には、サブフレーム識別子の判別が難しくなる。TC表示部60に、例えば7つの小型Light−Emitting Diode(LED)素子で構成されるような、7セグメントディスプレイが用いられることにより、動画記録再生装置1は、他の液晶表示デバイス等に比べて速い応答速度でサブフレーム識別子を提示できる。
なお、基準フレーム周波数が120fps等、2桁を超える場合には、前述の表示例におけるフレーム番号が3桁以上に拡張されてもよい。
10 入力部
20 TC信号発生部
30 記録再生部
40 伝送部
50 出力部
60 TC表示部(表示部)
70 表示切替部(切替部)
Claims (8)
- 所定のフレーム周波数を持つ映像フォーマットの時間同期をとるために、当該映像フォーマットのフレーム毎に割り当てられたタイムコードを表示する表示装置であって、
前記タイムコードは、基準フレーム周波数を超えるフレーム周波数を持つ映像フォーマットの場合に、前記基準フレーム周波数を持つ映像フォーマットで用いられる基準タイムコードの間を補完するサブフレーム識別子が各フレームに付与されており、
前記サブフレーム識別子に対して、連続性を視認可能な循環するキャラクタのそれぞれを対応付け、前記基準タイムコードと共に表示する表示部を備える表示装置。 - 前記表示部は、略円周上を周回する位置に前記キャラクタを順に表示する請求項1に記載の表示装置。
- 前記表示部は、0又は1から所定数までカウントアップを繰り返す数字を前記キャラクタとして表示する請求項1に記載の表示装置。
- 前記表示部は、同一種のキャラクタを所定数まで繰り返し増加させて、並べて表示する請求項1に記載の表示装置。
- 前記表示部は、前記キャラクタを前記所定数まで繰り返し積み上げて表示する請求項4に記載の表示装置。
- 前記表示部は、数字表示用の7セグメントディスプレイである請求項1から請求項5のいずれかに記載の表示装置。
- 前記表示部は、前記サブフレーム識別子を表す複数の表示モードを有し、
前記複数の表示モードを選択的に切り替える切替部を備える請求項1から請求項6のいずれかに記載の表示装置。 - 映像データを処理するコンピュータが所定のフレーム周波数を持つ映像フォーマットの時間同期をとるために、当該映像フォーマットのフレーム毎に割り当てられたタイムコードを表示する表示方法であって、
前記タイムコードは、基準フレーム周波数を超えるフレーム周波数を持つ映像フォーマットの場合に、前記基準フレーム周波数を持つ映像フォーマットで用いられる基準タイムコードの間を補完するサブフレーム識別子が各フレームに付与されており、
前記サブフレーム識別子に対して、連続性を視認可能な循環するキャラクタのそれぞれを対応付け、前記基準タイムコードに連接して表示する表示方法。
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