JP2016111582A - 帯域割当装置、帯域割当方法および帯域割当プログラム - Google Patents

帯域割当装置、帯域割当方法および帯域割当プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、DBA周期時間における遅延時間と帯域利用効率というトレードオフとなる変数を加味し、トレードオフ関係となる遅延時間と帯域利用効率とを両立させる最適なDBA周期時間を設定することを目的とする。【解決手段】本発明は、通信装置92が各ONU91への帯域の割当を行う際に、DBA周期時間TDBAをパラメータとして各ONU91の遅延時間TD及び帯域利用効率EBを計算し、DBA周期時間TDBAに対して得られた遅延時間TD及び帯域利用効率EBの相対関係を用いて最適なDBA周期時間を決定する。【選択図】図14

Description

本発明は、商用目的で使用する通信局内における通信装置の帯域割当技術に係り、特に敷設された通信装置の帯域割当する帯域割当装置、帯域割当方法、および帯域割当処理を実施するための処理プログラムを記録した機械読み取り可能な記録媒体に関する。
通信装置の帯域割当方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1の動的帯域割当方法は、光端局装置(OLT:Optical Line Terminal)として機能する通信装置が、上り帯域を割当先装置である光加入者装置(ONU:Optical Network Unit)に動的に割り当てる。このときに、OLTが、送信要求に対する送信許可を所定時間内に通知できない遠方のONUに対して「予め予測」した帯域を割り当てておき、送信要求に対する送信許可を所定時間内に通知できる近接したONUに対して残りの帯域を割り当てる。
特許文献1は、遠方のONUに対する帯域の予測方法を明確にしていない。また特許文献1は、予測の範囲を超えないため、予測が外れれば遅延時間が大きくなり、サービス品質が落ちてしまう問題がある。
通信装置の帯域割当に用いられるMPCP(Multi Point−Control Protocol)シーケンスにおいてはDiscovery(発見)プロセスとOLT〜ONU通信プロセスがある。Discovery(発見)プロセスでは、上りの通信を実施する場合、事前に各ONUとOLTにて送信開始時刻(Grant Start time)及び送信時間(Grant Length)をやり取りすることで各ONUの上り信号が衝突しないような帯域割当を実現する。ここで、送信開始時刻は送信タイミングを示し、送信時間は送信許可量を示す。OLT〜ONU通信プロセスでは、Discovery(発見)プロセスにて許可された送信開始時刻(Grant Start time)かつ送信時間(Grant Length)で、ONUがOLTへ上り通信を行う。これらのプロセスを割当周期であるDBA(Dynamic Bandwidth Allocation)周期ごとに行う。
上記構成を有する通信装置において、サービスの品質向上を図る方法として遅延時間及び帯域利用効率を用いる方法がある。
遅延時間は、割当先装置の要求する送信要求量のデータを当該割当先装置が要求してから送信完了するまでの時間であり、例えば、あるDBA周期においてONUが送信要求量をOLTに送信した場合に、当該送信要求量のデータがOLTに送信されるまでに要する時間の合計である。OLT〜ONU通信プロセスにてONUの要求帯域とOLTの送信可能帯域に差が発生した場合における、次のDBA周期のOLT〜ONU通信プロセスにて送信されるまでの時間の合計である。DBA周期時間を短くすると次のDBA周期までの時間が短くなるため、遅延時間は短くなる。各ONUの遅延時間が少なければ少ないほどサービスとして必要なデータを遅延なく送信可能となることから、遅延時間の観点からは、DBA周期時間を短くするとサービス品質は高くなる。
帯域利用効率は、DBA周期時間に対する純粋なデータの送信時間の割合である。DBAによる帯域割当方法ではDiscovery(発見)プロセス及びOLT〜ONU通信プロセスを経て上り信号を送付するため、全帯域中にレポート(Report)信号の処理等の純粋なデータ送付だけはなく、各ONUの上り信号が衝突しないような事前確認処理の帯域が入る。DBA周期時間を長くすると事前確認処理の頻度が低くなるため、帯域利用効率は向上する。1つのDBA周期中の純粋なデータの割合が高ければ高いほど必要なデータを送付可能となるため、帯域利用効率の観点からは、DBA周期時間を長くするとサービス品質は高くなる。
特開2011−234242号公報
通信装置における動的帯域割当において、ユーザ(ONU)との通信時の遅延時間を削減するためには、通信装置と各ONU間のDBA周期時間を減らすことで遅延時間を低減することは可能である。しかし、DBA周期時間を減らすと、帯域利用効率が下がることとなる。
一方、ユーザ(ONU)との通信時の帯域利用効率を更に向上するためには、通信装置と各ONU間のDBA周期時間を増やすことで帯域利用効率を増加することは可能である。しかし、DBA周期時間を増やすと、遅延時間が上がることとなる。
このように、DBA周期時間における遅延時間と帯域利用効率というトレードオフとなる変数を加味し、トレードオフ関係となる遅延時間と帯域利用効率とを両立させる最適なDBA周期時間を設定することを目的とする。
本発明は、通信装置が各ONUへの帯域の割当を行う際に、DBA周期時間をパラメータとして各ONUの遅延時間及び帯域利用効率を計算し、DBA周期時間に対して得られた遅延時間及び帯域利用効率の相対関係を用いて最適なDBA周期時間を決定する。
具体的には、本発明に係る帯域割当装置は、割当先装置の要求する送信要求量のデータを当該割当先装置が要求してから送信完了するまでの時間である遅延時間及び既存の割当周期時間に対する前記送信要求量のデータの送信時間の割合である帯域利用効率を、割当周期時間をパラメータとして計算し、得られた前記遅延時間及び前記帯域利用効率の相対関係を用いて割当周期時間を決定し、決定した割当周期時間を用いて、前記割当先装置に対して帯域の割り当てを行う帯域割当部を備える。
本発明に係る帯域割当装置では、前記帯域割当部は、前記遅延時間及び前記帯域利用効率の逆数を正規化し、正規化後の遅延時間及び帯域利用効率の逆数の二乗和が最小となるように割当周期時間を決定してもよい。
本発明に係る帯域割当装置では、前記帯域割当部は、既存の割当周期時間以下でありかつ遅延時間及び帯域利用効率が0以上となる範囲で前記遅延時間及び前記帯域利用効率を正規化してもよい。
本発明に係る帯域割当装置では、複数の前記割当先装置と光伝送路で接続され、前記送信要求量を含むレポート信号を前記割当先装置から受信し、前記帯域割当部の決定した送信許可量及び送信タイミングを含むゲート信号を前記割当先装置に送信する送受信部をさらに備え、前記帯域割当部は、前記割当先装置の既存の割当周期時間及び前記割当先装置の伝送遅延時間を用いて前記遅延時間を計算し、前記割当先装置の既存の割当周期時間及び前記割当先装置からの前記レポート信号の送信時間を用いて前記帯域利用効率を計算し、前記遅延時間及び前記帯域利用効率の相対関係を用いて決定した割当周期時間を用いて、複数の前記割当先装置からの信号が衝突しないように前記割当先装置に対して送信許可量及び送信タイミングを決定することで帯域の割り当てを行ってもよい。
具体的には、本発明に係る帯域割当方法は、割当先装置の要求する送信要求量のデータを当該割当先装置が要求してから送信完了するまでの時間である遅延時間及び既存の割当周期時間に対する前記送信要求量のデータの送信時間の割合である帯域利用効率を、割当周期時間をパラメータとして計算し、得られた前記遅延時間及び前記帯域利用効率の相対関係を用いて割当周期時間を決定する割当周期時間決定手順と、決定した割当周期時間を用いて、前記割当先装置に対して帯域の割り当てを行う帯域割当手順と、を順に有する。
本発明に係る帯域割当方法では、前記割当周期時間決定手順において、前記帯域割当部は、前記遅延時間及び前記帯域利用効率の逆数を正規化し、正規化後の遅延時間及び帯域利用効率の逆数の二乗和が最小となるように割当周期時間を決定してもよい。
本発明に係る帯域割当方法では、前記割当周期時間決定手順において、既存の割当周期時間以下でありかつ遅延時間及び帯域利用効率が0以上となる範囲で前記遅延時間及び前記帯域利用効率を正規化してもよい。
具体的には、本発明に係る帯域割当プログラムは、コンピュータに、本発明に係る割当周期時間決定手順及び帯域割当手順を実行させるためのプログラムである。
なお、上記各発明は、可能な限り組み合わせることができる。
本発明によれば、トレードオフ関係となる遅延時間と帯域利用効率とを両立させる最適なDBA周期時間を設定することができる。
ONU台数を変化させたときの遅延時間の一例を示す。 ONU台数を変化させたときの帯域利用効率の一例を示す。 本発明の実施形態に係る帯域割当システムの一例を示す。 通信装置92の構成例を示す。 本発明の実施形態に係る帯域割当方法の一例を示す。 情報取得手順S301の具体例を示す。 DBA周期時間毎の遅延時間適応範囲計算手順S302の具体例を示す。 DBA周期時間毎の帯域利用効率適応範囲計算手順S303の具体例を示す。 距離計算手順S304の具体例を示す。 DBA周期時間設定手順S305の具体例を示す。 通信サービス提供時の遅延時間と帯域利用効率の特性の一例を示す。 遅延時間と帯域利用効率の特性の一例を示す。 制約1〜4で得られた遅延時間と帯域利用効率の設定範囲の拡大図を示す。 正規化後の遅延時間及び帯域利用効率(逆数)の座標点の一例を示す。 ONU台数を変化させたときのDBA周期時間の一例を示す。 各ONU台数における目標点からの距離の分散の一例を示す。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下に示す実施形態に限定されるものではない。これらの実施の例は例示に過ぎず、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施することができる。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
単位時間当たりのDiscovery(発見)プロセスとOLT〜ONU通信プロセスの割当周期時間を短縮し、帯域割当回数を増加する。これらによって、ONUの送信待ちデータを効率的に送信することができるため、通信時の遅延量を低減することが可能である。しかし、DBA周期時間毎の遅延時間と帯域利用効率の間には、以下に説明するトレードオフの関係がある。
図1に、ONU台数を変化させたときの遅延時間の一例を示す。縦軸の遅延時間Tは、あるDBA周期においてONU91が送信要求した場合に、ONU91が送信要求してから送信要求量のデータを送信完了するまでの時間の合計である。遅延時間T(ns)は、単位時間当たりのDBA周期時間TDBA(μs)と伝送遅延時間T(μs)の合計となる。あるDBA周期において送信要求量を要求したONU91が次のDBA周期において当該送信要求量のデータの送信を完了した場合、遅延時間Tは次式で表される。
(数1)
=(TDBA×2+T)×1000 ・・・(1)
伝送遅延時間Tは、データ送受信にかかる時間であり、例えば以下で表される。
(数2)
=SONU×DONU×2 ・・・(2)
ここで、SONUはONU91と通信装置92との間の伝送に要する単位距離当たりの時間であり、例えば5μs/kmである。DONU(km)は通信装置92からONU91までの平均距離である。
図2に、ONU台数を変化させたときの帯域利用効率の一例を示す。縦軸の帯域利用効率E(%)は、DBA周期時間TDBAにおけるONU91からのデータの送信時間の割合である。例えば、DBA周期時間TDBA(μs)から全ONUのレポート送信時間TSR(μs)を引いた値と、DBA周期時間との割合である。
(数3)
=(TDBA−TSR)/TDBA×100 ・・・(3)
ここで、全ONUのレポート送信時間TSRは、全ONUのレポート信号の送信時間、すなわち全ONUのデータ通信時間以外のオーバーヘッド時間であり、例えば、以下で表される。
(数4)
SR=NONU×(TON/OFF+TTR+TSync)×0.016 ・・・(4)
ここで、NONUはONU台数である。TON/OFFは、ONU1台がデータ送信開始/終了する際のレーザON/OFFにかかるオンオフ時間であり、例えば64TQである。ONU1台がデータ送信開始する際のレーザONにかかる時間をTonとし、ONU1台がデータ送信終了する際のレーザOFFにかかる時間をToffとすると、TON/OFF=Ton+Toffとなる。TTRは、ONU1台がデータを送受信するレポート時間であり、例えば50TQである。TSyncは、ONU1台が光受信器での受信光信号と内部クロックとの同期等に必要な同期時間であり、例えば42TQである。「0.016」は、μsとTQとの単位差に起因する係数である。
図2に示す帯域利用効率グラフにおいて、DBA周期時間が280μsの場合と560μsの場合を比較すると、DBA周期時間が短い方が、ONU台数が増加するとともに帯域利用効率が悪くなる。しかし、図1に示す遅延時間グラフに示すように、DBA周期時間が短い方(280μs)が、遅延時間は短い。このように、DBA周期時間によって帯域利用効率と遅延時間にはトレードオフの関係にある。
本実施形態に係る発明は、通信装置92が各ONU91への帯域の割当を行う際に、DBA周期時間をパラメータとして、遅延時間Tおよび帯域利用効率Eをそれぞれ式(1)および式(2)により算出し、DBA周期時間TDBAに対して得られた「遅延時間x」と「帯域利用効率の逆数y」とを後述する式(5)により正規化し、正規化後の「遅延時間X」と「帯域利用効率の逆数Y」との二乗和が最小となるDBA周期時間を求める。以下、詳細に説明する。
図3に、本発明の実施形態に係る帯域割当システムの一例を示す。本実施形態に係る帯域割当システムは、ONU91と、OLTとして機能する通信装置92と、スプリッタ94と、上位網93を備える。スプリッタ94は、通信装置92を複数のONU91と接続する。通信装置92は帯域割当装置として機能し、ONU91は割当先装置として機能する。
図4に、通信装置92の構成例を示す。通信装置92は、帯域割当装置21を備える。帯域割当装置21は、制御部211と、帯域割当部212と、PON部213と、IF214及び215を備える。IF214が上位網93と接続され、IF215がONU91と接続される。
帯域割当部212は、各ONU91の通信帯域を割り当てる。制御部211は、帯域割当部212の割り当てに基づいてPON部213を制御する。PON部213は、送受信部として機能し、ONU91が要求する送信要求量を含むレポート信号をONU91から受信し、ONU91に対する送信許可量及び送信タイミングを含むゲート信号をONU91に送信する。PON部213は、通信信号を増幅する機能を有していてもよい。ここで、送信許可量は例えば送信時間(Grant Length)であり、送信タイミングは例えば送信開始時刻(Grant Start time)である。
本実施形態に係る帯域割当方法は、割当周期時間決定手順と、帯域割当手順と、を順に有する。割当周期時間決定手順では、帯域割当部212が、割当周期時間を決定する。帯域割当手順では、帯域割当部212が、決定した割当周期時間を用いて、各ONU91からの信号が衝突しないように、ONU91に対して帯域の割り当てを行う。
図5に、割当周期時間決定手順の一例を示す。帯域割当部212は、自動又は手動にて処理開始し(S300)、情報取得手順S301と、適応範囲計算手順と、距離計算手順S304と、DBA周期時間設定手順S305と、を順に有する。適応範囲計算手順では、遅延時間適応範囲計算手順S302及び帯域利用効率適応範囲計算手順S303を実行する。
帯域割当部212は、アクセスラインの情報取得を行う情報取得手順S301、取得した情報からDBA周期時間毎の遅延時間を計算する遅延時間適応範囲計算手順S302、及びDBA周期時間毎の帯域利用効率を計算する帯域利用効率適応範囲計算手順S303を実施して、距離計算手順S304においてDBA周期時間を決定するための平均距離DONUを計算し、DBA周期時間設定手順S305においてDBA周期時間を設定する。
情報取得手順S301では、帯域割当部212が、アクセスラインの情報を取得する。アクセスラインの情報は、例えば、DBA周期時間やONU台数等の割当条件及びその情報であり、DBA周期時間、OUN台数、ONU単体の伝送時間SONU、オンオフ時間TON/OFF、同期時間(Synctime)TSync、オーバーラップ(Overlap)時間、レポート(Report)信号長、通信装置92からONU91までの平均距離DONU、ONU1台あたりのレポート時間TTR、伝送遅延時間T、発見ウィンドウ(Discovery Windows)時間を含む。ここで、発見ウィンドウ時間は、OLTがONUからのLLID登録要求を待つ時間である。
図6に、情報取得手順S301の具体例を示す。帯域割当部212は、既存のDBA周期時間TDBAを取得し(S401)、ONU台数を取得し(S402)、ONU単体の伝送時間SONUを取得し(S403)、オンオフ時間TON/OFFを取得し(S404)、Synctime、Overlap時間及びレポート信号長を取得し(S405)、ONU91までの平均距離DONUを取得する(S406)。そして、帯域割当部212は、これらの値を用いて、ONU1台あたりのレポート時間TTRを計算し(S407)、伝送遅延時間Tを計算し(S408)、発見ウィンドウ時間を計算する(S409)。レポート時間TTR、伝送遅延時間T及び発見ウィンドウ時間は、固定値としてもよい。
図7に、DBA周期時間毎の遅延時間適応範囲計算手順S302の具体例を示す。帯域割当部212は、アクセスラインの情報取得手順S301で取得した情報から(S501)、DBA周期時間(n)毎の遅延時間計算(S502)を実施し、計算終了を確認し(S504)、未計算のDBA周期時間があればDBA周期時間の遅延時間計算を再度実施し(S504においてNo)、すべてのDBA周期時間毎の遅延時間を計算した後(S504においてYes)、処理終了(S505)とする。
図8に、DBA周期時間毎の帯域利用効率適応範囲計算手順S303の具体例を示す。帯域割当部212は、アクセスラインの情報取得手順S301で取得した情報から(S601)、DBA周期時間(n)毎での帯域利用効率計算(S602)を実施し、計算終了を確認し(S604)、未計算のDBA周期時間があればDBA周期時間の帯域利用効率計算を再度実施し(S604においてNo)、すべてのDBA周期時間毎の帯域利用効率を計算した後(S604においてYes)、処理終了(S605)とする。
図9に、距離計算手順S304の具体例を示す。帯域割当部212は、遅延時間適応範囲計算手順S302で取得したDBA周期時間毎の遅延時間適応範囲計算手順S302で取得した遅延時間や帯域利用効率適応範囲計算手順S303で取得したDBA周期時間毎の帯域利用効率の逆数から(S701)、DBA周期時間毎の遅延時間及び帯域利用効率(逆数)の正規化を行う(S702)。そして、帯域割当部212は、DBA周期時間での周期時間、遅延時間、帯域利用効率計算(逆数)の正規化された値でユークリッド距離を計算(S703)し、計算終了を確認し(S705)、未計算のDBA周期時間があればDBA周期時間のユークリッド距離計算を再度実施し(S705においてNo)、すべてのDBA周期時間毎のユークリッド距離を計算した後(S705においてYes)、処理終了(706)とする。
図10に、DBA周期時間設定手順S305の具体例を示す。帯域割当部212は、距離計算手順S304で算出したユークリッド距離を用いて最短ユークリッド距離のDBA周期時間を取得し(S801)、当該DBA周期時間をDBA周期時間に設定する(S802)。
前述のとおり、帯域利用効率Eは式(3)で算出し、遅延時間Tは式(1)で算出することが可能である。本実施形態では、これら2つの式を、DBA周期時間TDBAを軸に1つの式にする。
図11に、通信サービス提供時の遅延時間と帯域利用効率の特性の一例を示す。ONU台数NONUが64台であり、レポート送信時間TSRが147.5μsであり、平均距離DONUが35kmである時の伝送遅延時間(T=175.1μs)から帯域利用効率E(Y軸)と遅延時間T(X軸)をグラフ化した。
本実施形態では、図11に示すような遅延時間と帯域利用効率から適応範囲を限定する。図12に、遅延時間と帯域利用効率の特性の一例を示す。このグラフでは、ONU台数NONUが64台であり、平均距離DONUが20kmである場合を示す。
帯域利用効率Eでは、算出式(3)から、DBA周期時間TDBAがレポート送信時間TSRより小さくなるとマイナスとなるため、0%以上となる(制約2)。また、最適なDBA周期時間TDBAの取る値が、既存のDBA周期時間(560μs)より大きくなることはない(制約1)。帯域利用効率適応範囲計算手順S303では、この制約1及び制約2によって得られる帯域利用効率を計算する。
遅延時間Tでは、算出式(1)から、0以上となる(制約3)。また、最適なDBA周期時間TDBAの取る値が、既存のDBA周期時間(560μs)より大きくなることはない(制約4)。遅延時間適応範囲計算手順S302では、この制約3及び制約4によって得られる遅延時間を計算する。
制約1〜4の中から設定可能なDBA周期時間範囲を帯域利用効率と遅延時間の設定範囲とする。また、遅延時間と帯域利用効率の良い/不良についての大小関係を一致させるため、距離計算手順S304において用いる帯域利用効率は逆数をとるようにする。その時、遅延時間T=0であり、正規化後の帯域利用効率E=0%のとき遅延時間がなく、正規化前の帯域利用効率が100%となる目標点として置くことができる。
図13に、制約1〜4で得られた遅延時間と帯域利用効率の設定範囲の拡大図を示す。帯域利用効率は逆数となっている。図13で得たグラフの軸は、帯域利用効率Eと遅延時間Tは、単位(尺度)が異なるため、式(5)を用い、比例配分にて正規化を行う。
遅延時間最大値=Xmax、遅延時間最小値=Xmin、帯域利用効率最大値=Ymax、帯域利用効率最小値=Yminのとき、正規化後の座標点(X,Y)は、
(数5)
(X,Y
=((x−Xmin)/(Xmax−Xmin),(y−Ymin)/(Ymax−Ymin))
・・・(5)
なお、目標点は、遅延時間T=0かつ帯域利用効率E=0(%)であるため、(0,0)である。
図14に、正規化後の座標点の一例を示す。一点鎖線で囲まれた数字は、DBA周期時間である。この各座標点と目標点との距離Lnを算出する。距離Lnは、例えば、以下で表される。
Figure 2016111582
正規化したグラフの各座標点を考察すると、
・DBA周期時間が150nsのとき、距離L1であり、遅延時間Tは最小だが、帯域利用効率Eは低い。
・DBA周期時間が550nsのとき、距離L9であり、帯域利用効率Eは最大だが、遅延時間Tは長い。
・DBA周期時間が250nsのとき、距離L3であり、目標点(0,0)と最短である。このため、トレードオフ関係となる遅延時間Tと帯域利用効率Eのなかで、実効的に取りうるDBA周期時間のなかでこれら2つのパラメータを両立させるDBA周期時間となる。
図15に、ONU台数を変化させたときのDBA周期時間の一例を示す。図16に、各ONU台数における目標点からの距離の分散の一例を示す。V1はDBA周期時間が最小のときを示し、V9はDBA周期時間が最大のときを示し、V3は正規化したグラフの座標点のうちの目標点との距離が最小のときを示す。前述の図14に示す目標点からの距離LnでDBA周期時間の最適性を比較すると、どのONU台数及び平均距離でも本実施形態に係るV3が最も目標点から近似していることが分かった。
本実施形態に係る発明は、通信局内のDBA周期時間、遅延時間、帯域利用効率で構成される通信装置の割当を特徴としている。したがって、通信サービス提供において、各種条件、設備条件に適応した最適な通信局内の帯域割当が可能とする処理手順をプログラムコード化して記録媒体に記録する事により、本発明の通信装置の帯域割当技術を市場に広く流通させる事ができる。例えば、帯域割当装置21は、コンピュータを、制御部211、帯域割当部212及びPON部213として機能させることで実現してもよい。この場合、帯域割当装置21内のCPU(Central Processing Unit)が、記憶部(不図示)に記憶されたコンピュータプログラムを実行することで、各構成を実現する。このように、本実施形態に係る通信装置92は、コンピュータとプログラムによっても実現でき、プログラムを記録媒体に記録することも、ネットワークを通して提供することも可能である。
以上説明したように、本実施形態に係る発明は、通信装置92が、各ONU91への割当条件に更新が発生する都度、DBA周期時間毎の遅延時間T及び帯域利用効率Eを計算し、最適なDBA周期時間を決定する。このため、本実施形態に係る発明は、ユーザへ通信サービスを提供時に遅延なく、かつ通信装置が使用可能な帯域を効率的に使用する、帯域割当装置、帯域割当方法、帯域割当プログラム及び当該プログラムを記録した記録媒体を提供する事ができる。
本発明は情報通信産業に適用することができる。なお、本実施形態では、通信装置92がOLTであり、割当先装置がONU91である例を説明したが、本発明はこれに限定されず、通信設備に特化した技術ではなく、他分野(他業種)に適用可能である。
21:帯域割当装置
91:ONU
92:通信装置
93:上位網
94:スプリッタ
211:制御部
212:帯域割当部
213:PON部
214、215:IF

Claims (8)

  1. 割当先装置の要求する送信要求量のデータを当該割当先装置が要求してから送信完了するまでの時間である遅延時間及び既存の割当周期時間に対する前記送信要求量のデータの送信時間の割合である帯域利用効率を、割当周期時間をパラメータとして計算し、得られた前記遅延時間及び前記帯域利用効率の相対関係を用いて割当周期時間を決定し、決定した割当周期時間を用いて、前記割当先装置に対して帯域の割り当てを行う帯域割当部を備える帯域割当装置。
  2. 前記帯域割当部は、前記遅延時間及び前記帯域利用効率の逆数を正規化し、正規化後の遅延時間及び帯域利用効率の逆数の二乗和が最小となるように割当周期時間を決定する、
    請求項1に記載の帯域割当装置。
  3. 前記帯域割当部は、既存の割当周期時間以下でありかつ遅延時間及び帯域利用効率が0以上となる範囲で前記遅延時間及び前記帯域利用効率を正規化する、
    請求項2に記載の帯域割当装置。
  4. 複数の前記割当先装置と光伝送路で接続され、前記送信要求量を含むレポート信号を前記割当先装置から受信し、前記帯域割当部の決定した送信許可量及び送信タイミングを含むゲート信号を前記割当先装置に送信する送受信部をさらに備え、
    前記帯域割当部は、前記割当先装置の既存の割当周期時間及び前記割当先装置の伝送遅延時間を用いて前記遅延時間を計算し、前記割当先装置の既存の割当周期時間及び前記割当先装置からの前記レポート信号の送信時間を用いて前記帯域利用効率を計算し、前記遅延時間及び前記帯域利用効率の相対関係を用いて決定した割当周期時間を用いて、複数の前記割当先装置からの信号が衝突しないように前記割当先装置に対して送信許可量及び送信タイミングを決定することで帯域の割り当てを行う、
    請求項1から3のいずれかに記載の帯域割当装置。
  5. 割当先装置の要求する送信要求量のデータを当該割当先装置が要求してから送信完了するまでの時間である遅延時間及び既存の割当周期時間に対する前記送信要求量のデータの送信時間の割合である帯域利用効率を、割当周期時間をパラメータとして計算し、得られた前記遅延時間及び前記帯域利用効率の相対関係を用いて割当周期時間を決定する割当周期時間決定手順と、
    決定した割当周期時間を用いて、前記割当先装置に対して帯域の割り当てを行う帯域割当手順と、
    を順に有する帯域割当方法。
  6. 前記割当周期時間決定手順において、前記帯域割当部は、前記遅延時間及び前記帯域利用効率の逆数を正規化し、正規化後の遅延時間及び帯域利用効率の逆数の二乗和が最小となるように割当周期時間を決定する、
    請求項5に記載の帯域割当方法。
  7. 前記割当周期時間決定手順において、既存の割当周期時間以下でありかつ遅延時間及び帯域利用効率が0以上となる範囲で前記遅延時間及び前記帯域利用効率を正規化する、
    請求項6に記載の帯域割当方法。
  8. コンピュータに、請求項5から7のいずれかに記載の割当周期時間決定手順及び帯域割当手順を実行させるための帯域割当プログラム。
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