JP6159265B2 - 帯域割当方法、局側装置及び光通信システム - Google Patents

帯域割当方法、局側装置及び光通信システム Download PDF

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Description

本発明は、光通信システムにおいて局側装置が加入者側装置に対して上り方向の通信帯域を動的に割り当てる技術に関する。
近年、1本の光伝送路(光ファイバ)及びその通信帯域を複数の加入者で共有するPON(Passive Optical Network)システムが広く知られている。PONシステムの、加入者側装置(ONU:Optical Network Unit)から局側装置(OLT:Optical Line Terminal)への上り方向の通信では、各ONUからOLTへ送信される光信号が光伝送路上で衝突することを避けるために、OLTが各ONUの送信タイミングを制御する。OLTは、上り通信用の通信帯域(上り帯域)を各ONUに対して動的に割り当てる。
図1は、従来のPONシステムにおける上り通信の動的帯域割り当て(DBA:Dynamic Bandwidth Assignment)の例を示す図である。従来のPONシステムでは、OLTは、DBA周期ごとに、各ONUに対して割り当てる通信帯域を決定(計算)する。1つのDBA周期において、OLTは、各ONUに対してGrantメッセージを送信し、Grantメッセージを受信したONUは、OLTに対してRequestメッセージを送信する。Grantメッセージは、ONUの上り送信開始時間と、上りデータを送信可能な期間を示す送信可能時間とを含んでおり、Requestメッセージは、加入者網から送信されてONUに蓄積されている上りデータのデータ量の通知を含んでいる。OLTは、接続されている全てのONUからRequestメッセージを受信すると、所定の動的帯域割当方法に基づいて各ONUに対して割り当てる帯域(帯域幅)を計算し、DBA周期を終了する。
図1は、ONU1が、加入者網から送信されるデータ(上りデータ)を蓄積していないことを示すRequestメッセージ(蓄積データ量=0)をOLTに送信した直後に加入者網から上りデータを受信した場合を示している。この場合、ONU1は、次のDBA周期において、蓄積しているデータ量の通知を含むRequestメッセージをOLTに送信する。これにより、ONU1は、更に次のDBA周期におけるGrantメッセージによって、OLTから上りデータの送信を許可される。このように、ONU1がRequestメッセージを送信した直後に上りデータがONU1によって受信された場合、当該受信タイミングから、OLTへ当該データが送信されるまでの上り通信遅延時間は、DBA周期の約2倍となる。
図1に示すようなPONシステムで、複数のONUのうちの一部のONUに200μs以下の上り通信遅延時間を提供するためには、DBA周期を100μs以下に設定する必要がある。その一方で、国際標準仕様に準拠したPONシステムでは、少なくとも10kmの伝送が可能である必要がある。しかし、光信号が10kmの光ファイバを往復するために必要な時間は約100μsであるため、DBA周期を100μs以下に設定することは難しい。
特許文献1及び非特許文献1では、従来のPONシステムにおいて、一部のONUからの上り通信遅延を短縮するための技術が提案されている。特許文献1では、OLTが当該OLTに接続されている複数のONUに対して帯域を割り当てる際に、DBA周期ごとに、一部のONUに対して一定の固定帯域を確実に割り当てる手法が提案されている。また、非特許文献1では、低遅延時間を要求するONUに対して、要求される上り通信遅延時間の値に応じて、予め適当な時間間隔で帯域を割り当てる(1つのDBA周期内で複数の送信開始時間を予め割り当てる)手法が提案されている。
特開2011−146780号公報
P.Garfias,"Real-time Services in EPON,"OFC/NFOEC Technical Digest, 2011.
特許文献1の手法によれば、上り通信遅延時間は最大でもDBA周期と等しくなるため、DBA周期を200μsとすることにより200μs以下の上り通信遅延時間を保証することができる。しかし、特許文献1の手法には、光信号の伝搬時間に起因して、上り帯域の利用効率が低下する問題がある。図1に示すように、DBA周期のうちで、OLT‐ONU間を最初のGrantメッセージと最後のRequestメッセージとが伝搬する伝搬時間については、他の上り通信に利用することができない。したがって、伝送距離を10kmとすると、DBA周期200μsのうち最大100μsは上り通信に利用することができず、上り帯域の利用効率が50%まで低下する可能性がある。
一方、非特許文献1の手法によれば、上り通信遅延時間はDBA周期に影響されないため、特許文献1の手法のようにメッセージの伝搬時間に起因する上り帯域の利用効率の低下を抑えることができる。しかし、非特許文献1の手法には、以下で説明するように、ガードタイムに起因して上り帯域の利用効率が低下する問題がある。
PONシステムでは、あるONUが上りデータの送信を終了してから、次に他のONUが上りデータの送信を開始する前に、ガードタイムと称される時間を確保する必要がある。ガードタイムは、ONUが送信機のレーザの光出力パワーを調整するため、及び複数のONUのレーザが同時に発光することによる光信号の衝突を避けるために設けられる。図2は、非特許文献1の手法による帯域割り当ての例を示す図である。非特許文献1の手法では、固定帯域の送信開始時間を1つのONUに対して決定した後に、それ以外のONUの送信開始時間を順次決定する。この場合、図2に示すように、一部のONU(図2ではONU3)の上り送信が複数の送信時間に分割して行われ、ガードタイムが不必要に増加する可能性がある。したがって、固定帯域の数が増加するにつれて、必要となるガードタイムが増加し、上り帯域の利用効率が低下する問題がある。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものである。本発明は、動的帯域割り当て(DBA)を用いる光通信システムにおいて、1つのDBA周期の中に設けられるガードタイムの数を最小限としつつ、上り帯域の利用効率の低下を抑えるための技術を提供することを目的としている。
本発明は、例えば帯域割当方法として実現できる。本発明の一態様の係る帯域割当方法は、1つの局側装置に対して複数の加入者側装置が光伝送路を介して接続される光通信システムにおいて、各加入者側装置から前記局側装置へのデータ送信用の通信帯域を各加入者側装置に対して割り当てるための、前記局側装置で実行される帯域割当方法であって、前記局側装置へ送信すべきデータが生じてから前記局側装置に送信するまでの遅延時間に制約がある第1の加入者装置から、前記遅延時間に関する要求値と、割り当てを要求する通信帯域である要求帯域とを含む接続要求を受信する受信工程と、前記接続要求が受信されると、前記遅延時間に関する要求値に基づいて、前記第1の加入者装置に対する前記要求帯域の割当時間間隔の下限値を決定する決定工程と、前記決定工程で決定された前記下限値以上で、かつ、前記遅延時間に関する要求値以下の範囲内の時間間隔で、前記第1の加入者装置に対して前記要求帯域が割り当てられるように、前記第1の加入者装置及び前記遅延時間に制約がない第2の加入者装置に対してそれぞれ通信帯域を割り当てる割当工程と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、DBAを用いる光通信システムにおいて、1つのDBA周期の中に設けられるガードタイムの数を最小限としつつ、上り帯域の利用効率の低下を抑えることが可能になる。
従来のPONシステムにおける上り通信の動的帯域割り当て(DBA)の例を示す図。 非特許文献1の手法による帯域割り当ての例を示す図。 本発明の実施形態に係るDBAの手順を示すフローチャート。 本発明の実施形態に係るDBAの一例を示す第1のタイムチャート。 本発明の実施形態に係るDBAの一例を示す第2のタイムチャート。 本発明の実施形態に係るDBAの一例を示す第3のタイムチャート。
以下、本発明の例示的な実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各図においては、実施形態の説明に必要ではない構成要素については図から適宜省略する。なお、本明細書では、「帯域」との用語は、帯域幅(Bandwidth)の意味を含むものとする。
以下の本発明の一実施形態では、1つの局側装置(OLT)に対して複数の加入者側装置(ONU)が光伝送路(光ファイバ)及び光カプラを介して接続されるPON(光通信システム)に対して、本発明の帯域割当方法を適用した場合について説明する。本実施形態に係るPONシステムでは、OLTは、光カプラを介して接続された複数のONUのそれぞれとリンクを確立して、1対多通信を行う。以下では、PONシステムにおいて、ONUが新たにOLTと接続(即ち、リンクを確立)する場合に、OLT及びONUによって実行される処理について説明する。
ONUは、OLTとリンクを確立する過程で、上り通信における遅延制約の有無をOLTに通知する。例えば、複数の無線基地局(RBS)を収容しているONU等には、比較的厳しい遅延制約が与えられうる。ONUは、遅延制約がある場合には、上り方向のデータ送信用に要求する遅延時間Td及び帯域(固定帯域)をONUに通知する。ここで、要求遅延時間Tdは、加入者網から送信されるデータがONUに受信されてから(即ち、ONUにおいてOLTへ送信すべきデータが生じてから)、OLTへ送信されるまでの遅延時間に関する要求値(即ち、遅延時間の上限の要求値)に相当する。また、要求帯域は、上り方向のデータ送信用に割り当てを要求する通信帯域に相当する。なお、本実施形態では、遅延制約があるONUは、第1の加入者装置の一例に相当し、遅延制約がないONUは、第2の加入者装置の一例に相当する。
OLTは、新たなONUからの接続要求を受信すると、当該ONUから通知された要求帯域と、使用可能な帯域(=PONシステムで提供可能な帯域−遅延制約がある接続済みのONUに提供している帯域)とを比較する。OLTは、その比較の結果、新たに接続されるONUから通知された要求帯域が、使用可能な帯域よりも小さい場合にのみ(即ち、当該ONUに対して要求帯域を割り当て可能と判定した場合にのみ)、当該ONUの接続要求を承認する。
本実施形態のOLTは、遅延制約があるONUからの要求遅延時間Tdを満たすように、当該ONUに対して要求帯域(固定帯域)を割り当てる。その際、OLTは、遅延制約があるONUに対して、(図2に示すように)予め決定(固定)された時間間隔で通信帯域を割り当てるのではなく、要求遅延時間Tdの範囲内で可変の時間間隔で通信帯域を割り当てる。具体的には、OLTは、遅延制約があるONUに対する通信帯域(要求帯域)の割当時間間隔の下限値Tgを、要求遅延時間Tdに基づいて決定するとともに、下限値Tg以上で、かつ、要求遅延時間Td以下の範囲内の時間間隔で当該ONUに要求帯域が割り当てられるように、遅延制約があるONU及び遅延制約がないONUのそれぞれに通信帯域を割り当てる。これにより、OLTは、遅延制約のないONUに対して上り帯域を割り当てる際に、(図2のONU3のように)上り送信が複数の送信時間に分割されて余分なガードタイムが発生しないようにする。即ち、図2に示す例では、固定帯域を割り当てられる特定のONUの送信時間によってONU3の送信時間が分割されないよう、当該特定のONUの送信時間を遅らせるようにする。
ただし、遅延制約がない各ONUが無制限に上りデータを送信すると、遅延制約があるONUに対する要求帯域の割り当てタイミングが大幅に遅延し、要求遅延時間Tdの範囲内の時間間隔で要求帯域を割り当てることができなくなる可能性がある。本実施形態では、このような状態が生じるのを避けるために、遅延制約がない各ONUが無制限に上りデータを送信しないよう、1回のGrantメッセージの送信によって各ONUに与えられる、データを送信可能な期間を示す送信可能時間に予め上限(最大送信可能時間)Wを定めている。この場合、遅延制約があるONUに対する要求帯域の割当時間間隔(送信時間間隔)は最大で(Tg+W)となるため、OLTは、(Tg+W)が要求遅延時間Td以下(Tg+W≦Td)となるように、割当時間間隔の下限値Tgを決定する。
具体的には、OLTは、接続要求が承認された、遅延制約があるONUに対して、次式によって要求帯域の割当時間間隔の下限値Tgを決定する。
g=Td−W (1)
更に、OLTは、式(1)によって決定した下限値Tgを用いて、接続要求が承認されている、遅延制約があるONU及び遅延制約がないONUのそれぞれに対して、上り通信用の帯域(上り帯域)を動的に割り当てる。
以下では、図3のフローチャート及び図4〜図6のタイムチャートを用いて、本実施形態に係る動的帯域割り当て(DBA)について具体的に説明する。本例では、1台のOLTに3台のONU(ONU1〜3)が接続されており、ONU1は遅延制約があり、残り2台のONU(ONU2、ONU3)には遅延制約がないものとする。
図3は、1つのDBA周期の開始時にOLTによって実行されるDBAの手順を示すフローチャートである。図3に示す手順により、OLTに接続された各ONUからの上りデータの送信順序及び送信可能時間が決定される。なお、OLTは、決定した送信可能時間を各ONUに通知することによって、各ONUに対して通信帯域を割り当てる。また、図4〜図6は、図3に示す手順に従って決定された送信順序及び送信可能時刻に基づく、Grantメッセージ及び上りデータの送信タイミングの一例を示すタイムチャートである。なお、DBA周期は、OLTが、接続されている全ONU(ONU1〜3)に対して上り帯域を割り当てる周期に相当する。
OLTは、遅延制約があるONU(ONU1)に対して、上りデータをOLTへ送信するための上り帯域(要求帯域)を次に割り当てることが可能になるタイミングを示すパラメータである、割当可能時刻Tsを保持する。即ち、割当可能時刻Tsは、遅延制約があるONU(ONU1)による、最も早い次の送信開始タイミングに相当する。図4では、DBAの開始前に、Tsは、次のDBA周期の開始時刻T0に設定されるものとする。また、DBA周期の中で遅延制約のないONU(ONU2、ONU3)に対してGrantメッセージを送信する順番は、事前に決定されているものとする。本例では、ONU2、ONU3の順にGrantメッセージを送信するよう決定されているものとする。
まず、S101で、OLTは、時刻tをDBA周期の開始時刻T0に設定する。次に、S102で、OLTは、DBA周期の中でGrantメッセージの最初の送信先となるONUを決定するため、時刻tと、遅延制約があるONU1の割当可能時刻Tsとを比較し、t≧Tsが満たされるか否かを判定する。ここでは、t≧Tsであるため、OLTは、処理をS103へ進める。
S103で、OLTは、遅延制約のあるONU1にGrantメッセージを送信することを決定する(図4)。更にS104で、OLTは、ONU1のグラント待ち時間Tw(=t−Ts)を計算する。グラント待ち時間Twは、ONU1にOLTから要求帯域が割り当てられるタイミング(送信可能時刻)の、割当可能時刻Tsからの遅延時間に相当する。ここでは、t=T0=Tsであるため、グラント待ち時間Twは0となり、ONU1の上りデータの送信開始時刻は割当可能時刻Tsと一致する。
次にS105で、OLTは、ONU1に割り当てる送信可能時間を決定する。具体的には、ONU1が送信可能なデータ量を、要求帯域×(Tg+Tw)に決定し、当該データ量の上りデータを送信するための時間に、Requestメッセージ等の付加情報を送信するための時間を加えたものを、送信可能時間として決定する。このように送信可能時間を決定することにより、加入者網から見たPONシステムの上り帯域を一定とすることができる。
次にS106で、OLTは、Tsの値を(Ts+Tg)に更新する。更新後のTsは、ONU1に対する要求帯域の割り当てが次に可能になるタイミングを示す。
この時点でOLTは、次のONU(ONU1〜3のいずれか)の送信開始時刻T1を決定できる。具体的には、ONU1の送信終了時刻にガードタイムを加えた値を、次のONUの送信開始時刻T1として決定する。S107で、OLTは、時刻tの値を、次のONUの送信開始時刻T1に更新し(t=T1)、処理をS108に進める。
S108で、OLTは、t<Tsが満たされ、かつ、全ONUにグラント済み(即ち、全ONUに少なくとも1回、上り帯域を割り当て済み)であるか否かを判定する。S108で、OLTは、これら両方の条件が満たされた場合には処理を終了する一方、いずれかの条件が満たされない場合には処理をS102に戻す。ここでは、ONU2及びONU3に対して上り帯域を割り当てていない(送信開始時刻及び送信可能時間を決定していない)ため、OLTはS102に処理を戻す。
S102における判定の結果(t<Ts)、OLTは、処理をS113に進める。S113で、OLTは、遅延制約のないONU2にGrantメッセージを送信することを決定する(図5)。更にS114で、OLTは、ONU2に割り当てる送信可能時間を計算する。遅延制約のないONUの送信可能時間は、最大送信可能時間W以下である必要がある。このため、OLTは、例えばONU2に蓄積されている上りデータのデータ量がQ2である場合、データ量Q2の上りデータを送信するための時間と最大送信可能時間Wとのうちのいずれか小さい値を、送信可能時間として決定する。
また、この時点でOLTは、次のONU(ONU1またはONU3)の送信開始時刻T2を、送信開始時刻T1の場合と同様に決定できる。S115で、OLTは、時刻tの値を、次のONUの送信開始時刻T2に更新し(t=T2)、処理をS108に進める。OLTは、S108で、ONU3に対して上り帯域を割り当てていない(送信開始時刻及び送信可能時間を決定していない)ため、OLTは再びS102の処理を戻す。
S102における判定の結果(t<Ts)、OLTは、処理をS113に進める。S113で、OLTは、遅延制約のないONU3にGrantメッセージを送信することを決定する(図5)。S114では、ONU2についての処理と同様の処理を、ONU3について実行する。
この時点でOLTは、次のONU(ONU1のみ)の送信開始時刻T3を、送信開始時刻T1及びT2の場合と同様に決定できる。S115で、OLTは、時刻tの値を、次のONUの送信開始時刻T2に更新し(t=T2)、処理をS108に進める。OLTは、S108で、全てのONU(ONU1〜3)に対して既に少なくとも1回、上り帯域を割り当てているが、t≧Tsであるため、再びS102の処理を戻す。
S102における判定の結果(t≧Ts)、OLTは、処理をS103に進め、遅延制約があるONU1に再びGrantメッセージを送信することを決定する(図6)。このようにして、OLTは、遅延制約があるONU1への通信帯域の割り当てを行ってから、下限値Tgに対応する時間が経過すると、遅延制約がないONU2及びONU3への通信帯域の割り当ての終了後に、ONU1への通信帯域の次の割り当てを行う。更にOLTは、S104で、ONU1のグラント待ち時間Tw(=t−Ts)を計算し、S105で、計算したグラント待ち時間Twに応じて、上述のように送信可能時間を決定する。即ち、OLTは、下限値Tgに対応する時間が経過したタイミングから、ONU1への次の通信帯域の割り当てを行うタイミングまでの待ち時間Twに応じて、ONU1へ通知すべき送信可能時間を決定する。
ここでは、図6に示すように、t>Tsであるため、(t−Ts)のグラント遅延(待ち時間)が発生する。グラント遅延が発生した場合、加入者網から送信され、ONU1に蓄積される上りデータの量が多くなる。このため、OLTは、図4の場合と比較して、グラント待ち時間Twに応じて送信可能時間を大きくする。これにより、ONU1は、蓄積している上りデータをOLTに送信することが可能になるため、加入者網から見たPONシステムの上り帯域を一定とすることができる。
その後、S106で、OLTは、Tsの値を(Ts+Tw+Tg)に更新する。更新後のTsは、ONU1に対する要求帯域の割り当てが次に可能になるタイミングを示す。なお、S107で、OLTは、ONU1の送信終了時刻にガードタイムを加えた値を、次のONUの送信開始時刻T4として決定し、時刻tの値を更新(t=T4)し、処理をS108に進める。
この時点で、OLTは、全ONUにグラント済み(即ち、全ONUに少なくとも1回、上り帯域を割り当て済み)であり、かつ、t<Tsが満たされた状態となる。したがって、S108で、OLTは、このDBA周期における、図3に示す手順を終了する。その後、OLTは、これまでの手順で決定した送信順序で、各ONUに対して、決定した送信可能時間の通知を含むGrantメッセージの送信を行うことで、上り帯域の割り当てを行う。
このように本実施形態では、OLTは、1つのDBA周期の中で、t<Tsである間に、遅延制約がない各ONUに上り帯域を割り当てるとともに(図5)、割当可能時刻Tsが到来するごとに、遅延制約があるONUに上り帯域を繰り返し割り当てる(図6)。
以上説明したように、上述の実施形態によれば、一定の要求帯域及び要求遅延時間を有する(即ち、遅延制約がある)ONUに対し、1つのDBA周期の中で複数回の送信機会を与えることによって、ONUの上り通信遅延時間を要求遅延時間以下に抑えることができる。更に、遅延制約があるONUの上り通信遅延時間を要求遅延以下の範囲で可変にすることにより、1つのDBA周期の中に設けられるガードタイムの数を最小限とし、上り帯域の利用効率を最適化することができる。また、上述の実施形態における動的帯域割当方法を用いたPONシステムでは、DBA周期(例えば、1ms)よりも小さい要求遅延を満たすことができるため、アナログ信号をディジタル化して伝送する場合のように、遅延制約が非常に厳しい(例えば、200μs)サービスと、遅延制約がないFTTHのようなサービスとを同時に収容することができる。

Claims (23)

  1. 1つの局側装置に対して複数の加入者側装置が光伝送路を介して接続される光通信システムにおいて、各加入者側装置から前記局側装置へのデータ送信用の通信帯域を各加入者側装置に対して割り当てるための、前記局側装置で実行される帯域割当方法であって、
    前記局側装置へ送信すべきデータが生じてから前記局側装置に送信するまでの遅延時間に制約がある第1の加入者装置から、前記遅延時間に関する要求値と、割り当てを要求する通信帯域である要求帯域とを含む接続要求を受信する受信工程と、
    前記接続要求が受信されると、前記遅延時間に関する要求値に基づいて、前記第1の加入者装置に対する前記要求帯域の割当時間間隔の下限値を決定する決定工程と、
    前記決定工程で決定された前記下限値以上で、かつ、前記遅延時間に関する要求値以下の範囲内の時間間隔で、前記第1の加入者装置に対して前記要求帯域が割り当てられるように、前記第1の加入者装置及び前記遅延時間に制約がない第2の加入者装置に対してそれぞれ通信帯域を割り当てる割当工程と、
    を含むことを特徴とする帯域割当方法。
  2. 前記割当工程では、前記第1の加入者装置への通信帯域の割り当てを行ってから前記下限値に対応する時間が経過すると、前記第2の加入者装置への通信帯域の割り当ての終了後、前記第1の加入者装置への通信帯域の次の割り当てを行うことを特徴とする請求項1に記載の帯域割当方法。
  3. 前記割当工程では、割り当てる通信帯域に対応する、データを送信可能な期間を示す送信可能時間を前記第1及び第2の加入者装置にそれぞれ通知することによって、通信帯域を割り当てることを特徴とする請求項2に記載の帯域割当方法。
  4. 前記割当工程では、前記下限値に対応する時間が経過したタイミングから、前記第1の加入者装置への次の通信帯域の割り当てを行うタイミングまでの待ち時間に応じて、前記第1の加入者装置へ通知すべき前記送信可能時間を決定することを特徴とする請求項3に記載の帯域割当方法。
  5. 前記割当工程では、前記第2の加入者装置に対して予め定められている最大送信可能時間以下の範囲で、前記第2の加入者装置へ通知すべき前記送信可能時間を決定することを特徴とする請求項4に記載の帯域割当方法。
  6. 前記決定工程では、前記遅延時間に関する要求値と、前記第2の加入者装置に対して予め定められている最大送信可能時間とに基づいて、前記下限値を決定することを特徴とする請求項3から5のいずれか1項に記載の帯域割当方法。
  7. 前記決定工程では、前記下限値と前記最大送信可能時間との和が前記遅延時間に関する要求値以下となるように、前記下限値を決定することを特徴とする請求項6に記載の帯域割当方法。
  8. 前記決定工程では、前記遅延時間に関する要求値から前記最大送信可能時間を減算して得られる値を前記下限値として決定することを特徴とする請求項7に記載の帯域割当方法。
  9. 前記接続要求が受信されると、前記要求帯域を前記第1の加入者装置に割り当てることが可能か否かを判定する判定工程を更に含み、
    前記割当工程では、前記要求帯域を前記第1の加入者装置に割り当てることが可能であると前記判定工程で判定された場合にのみ、前記第1の加入者装置に通信帯域を割り当てる
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の帯域割当方法。
  10. 前記局側装置には、複数の前記第2の加入者装置が接続されており、
    前記割当工程では、予め定められた順序で、複数の前記第2の加入者装置に対して通信帯域を割り当てることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の帯域割当方法。
  11. 前記遅延時間に関する要求値は、前記遅延時間の上限の要求値であることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の帯域割当方法。
  12. 1つの局側装置に対して複数の加入者側装置が光伝送路を介して接続される光通信システムにおける、各加入者側装置から前記局側装置へのデータ送信用の通信帯域を各加入者側装置に対して割り当てる局側装置であって、
    前記局側装置へ送信すべきデータが生じてから前記局側装置に送信するまでの遅延時間に制約がある第1の加入者装置から、前記遅延時間に関する要求値と、割り当てを要求する通信帯域である要求帯域とを含む接続要求を受信する受信手段と、
    前記接続要求が受信されると、前記遅延時間に関する要求値に基づいて、前記第1の加入者装置に対する前記要求帯域の割当時間間隔の下限値を決定する決定手段と、
    前記決定手段によって決定された前記下限値以上で、かつ、前記遅延時間に関する要求値以下の範囲内の時間間隔で、前記第1の加入者装置に対して前記要求帯域が割り当てられるように、前記第1の加入者装置及び前記遅延時間に制約がない第2の加入者装置に対してそれぞれ通信帯域を割り当てる割当手段と、
    を備えることを特徴とする局側装置。
  13. 前記割当手段は、前記第1の加入者装置への通信帯域の割り当てを行ってから前記下限値に対応する時間が経過すると、前記第2の加入者装置への通信帯域の割り当ての終了後、前記第1の加入者装置への通信帯域の次の割り当てを行うことを特徴とする請求項12に記載の局側装置。
  14. 前記割当手段は、割り当てる通信帯域に対応する、データを送信可能な期間を示す送信可能時間を前記第1及び第2の加入者装置にそれぞれ通知することによって、通信帯域を割り当てることを特徴とする請求項13に記載の局側装置。
  15. 前記割当手段は、前記下限値に対応する時間が経過したタイミングから、前記第1の加入者装置への次の通信帯域の割り当てを行うタイミングまでの待ち時間に応じて、前記第1の加入者装置へ通知すべき前記送信可能時間を決定することを特徴とする請求項14に記載の局側装置。
  16. 前記割当手段は、前記第2の加入者装置に対して予め定められている最大送信可能時間以下の範囲で、前記第2の加入者装置へ通知すべき前記送信可能時間を決定することを特徴とする請求項15に記載の局側装置。
  17. 前記決定手段は、前記遅延時間に関する要求値と、前記第2の加入者装置に対して予め定められている最大送信可能時間とに基づいて、前記下限値を決定することを特徴とする請求項14から16のいずれか1項に記載の局側装置。
  18. 前記決定手段は、前記下限値と前記最大送信可能時間との和が前記遅延時間に関する要求値以下となるように、前記下限値を決定することを特徴とする請求項17に記載の局側装置。
  19. 前記決定手段は、前記遅延時間に関する要求値から前記最大送信可能時間を減算して得られる値を前記下限値として決定することを特徴とする請求項18に記載の局側装置。
  20. 前記接続要求が受信されると、前記要求帯域を前記第1の加入者装置に割り当てることが可能か否かを判定する判定手段を更に備え、
    前記割当手段は、前記要求帯域を前記第1の加入者装置に割り当てることが可能であると前記判定手段によって判定された場合にのみ、前記第1の加入者装置に通信帯域を割り当てる
    ことを特徴とする請求項12から19のいずれか1項に記載の局側装置。
  21. 前記局側装置には、複数の前記第2の加入者装置が接続されており、
    前記割当手段は、予め定められた順序で、複数の前記第2の加入者装置に対して通信帯域を割り当てることを特徴とする請求項12から20のいずれか1項に記載の局側装置。
  22. 前記遅延時間に関する要求値は、前記遅延時間の上限の要求値であることを特徴とする請求項12から21のいずれか1項に記載の局側装置。
  23. 1つの局側装置に対して複数の加入者側装置が光伝送路を介して接続される光通信システムであって、
    前記局側装置は、
    前記局側装置へ送信すべきデータが生じてから前記局側装置に送信するまでの遅延時間に制約がある第1の加入者装置から、前記遅延時間に関する要求値と、割り当てを要求する通信帯域である要求帯域とを含む接続要求を受信する受信手段と、
    前記接続要求が受信されると、前記遅延時間に関する要求値に基づいて、前記第1の加入者装置に対する前記要求帯域の割当時間間隔の下限値を決定する決定手段と、
    前記決定手段によって決定された前記下限値以上で、かつ、前記遅延時間に関する要求値以下の範囲内の時間間隔で、前記第1の加入者装置に対して前記要求帯域が割り当てられるように、前記第1の加入者装置及び前記遅延時間に制約がない第2の加入者装置に対してそれぞれ通信帯域を割り当てる割当手段と、
    を備えることを特徴とする光通信システム。
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