JP2016111527A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像を形成する際の出力処理の遅延によって異常画像が発生した場合であっても、不具合箇所を容易に特定する。【解決手段】画像データを出力処理するエンジン手段と、エンジン手段に転送される画像データに対し、所定の処理を実行する複数のモジュールを含むコントロール手段と、出力処理される画像データの処理速度を制御する信号を、エンジン手段からコントロール手段へフィードバックする手段と、処理速度を制御する信号に基づいて、コントロール手段における画像データの処理状態を監視する監視手段と、監視された処理状態によって、出力処理される画像データに発生する異常の要因となるモジュールを特定する手段と、を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ等で使用されているレーザプリンタの書き込みプロセスは、書き込みを開始するとポリゴンモータが回転を始めることにより、最初のデータの書き込みが開始される。そして、書き込みが開始されると、その後は連続した書き込みデータが転送されることを期待した仕組みとなっている。したがって、途中でデータ処理速度が遅くなったり、データが止まったりした場合には、異常画像が発生したと判断されてしまう。
また、複写機、プリンタ等の画像形成装置は、スキャナやプロッタの書き込みの制御を行うエンジン部と、画像編集、HDD(Hard Disk Drive)蓄積文書管理等の制御を行うコントローラ部とから構成されている。そして、このエンジン部とコントローラ部と間のデータ転送は、PCI Express(登録商標)(以下、PCIeという。)等の高速シリアル通信規格で定義されたケーブルを使うことが一般的となっている。そのため、書き込みを制御するエンジン部が期待する転送処理時間内に、コントローラ部がデータを転送することができない場合には、上記に記載したように異常画像が発生したと判断されてしまう。
しかし、今日では、LSI(Large Scale Integrated circuit)の大規模化が進んでおり、LSIに搭載される機能も増大している。したがって、市場に出回っている画像形成装置において異常画像が発生した場合、原因を究明するまで多くの時間が費やされることになる。そこで、原因究明に要する時間の短縮化を図るため、コントローラ部から転送されるデータの転送能力の低下を検知することにより、エンジン部における制御信号を遅延させる技術が既に知られている。
特許文献1には、コントローラ部からエンジン部へデータを転送するときに発生する遅延を確認し、遅延によって異常画像が発生したと判断される場合に、エンジン部の書き込み制御を遅らせることによって異常画像の発生を防止する画像形成装置が開示されている。
画像形成装置では、プリンタの書き込みプロセスを自由に停止することが可能であることが前提となっている。しかしながら、一般的なレーザプリンタにおいて、動作の途中で書き込み性能を変えることができない場合は、白紙が出力される等といった異常画像の発生を回避することができず、異常画像の発生要因を分析する際、不具合を起こしているモジュールを特定するのに多大の時間を要するという問題があった。
また、特許文献1に開示された技術では、コントローラ部で発生する予測外の遅延により、エンジン部へ転送するデータに遅延が発生しているか否かを監視している。しかしながら、この方法でも、データ転送能力が低下する要因を特定することが極めて難しいという問題は依然として解決されていない。
そこで、本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであって、画像を形成する際の出力処理の遅延によって異常画像が発生した場合であっても、不具合箇所を容易に特定することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明における画像形成装置は、画像データを出力処理するエンジン手段と、前記エンジン手段に転送される画像データに対し、所定の処理を実行する複数のモジュールを含むコントロール手段と、前記出力処理される画像データの処理速度を制御する信号を、前記エンジン手段から前記コントロール手段へフィードバックする手段と、前記処理速度を制御する信号に基づいて、前記コントロール手段における画像データの処理状態を監視する監視手段と、前記監視された処理状態によって、前記出力処理される画像データに発生する異常の要因となるモジュールを特定する手段と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、画像を形成する際の出力処理の遅延によって異常画像が発生した場合であっても、不具合箇所を容易に特定することが可能な画像形成装置を得ることができる。
本実施形態のエンジン部とコントローラ部とを有する画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。 本実施形態の画像形成装置におけるエンジン部の内部データ信号のタイミングについて説明する図である。 本実施形態の画像形成装置におけるコントローラ部の内部データ信号のタイミングについて説明する図である。 本実施形態の画像形成装置における異常回路検知装置の動作の概要について説明する図である。 本実施形態の画像形成装置における異常検知装置が異常をどのように検知するかについて説明する図である。 本実施形態の画像形成装置における異常検知装置が異常をどのように検知するかについて説明する図である。 従来のエンジン部とコントローラ部とを有する画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化乃至省略する。以下、本実施形態について説明するが、本実施形態は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
本実施形態の画像形成装置について説明する前に、従来のエンジン部とコントローラ部とを有する画像形成装置の概略構成について説明する。図7は、従来のエンジン部とコントローラ部とを有する画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。
画像形成装置700は、System Controller ASIC(特定用途向け集積回路:Application Specific Integrated Circuit)702と、Print Engine ASIC701とから成る。System Controller ASIC702は、コントローラ部として機能する。Print Engine ASIC701は、エンン部として機能する。
System Controller ASIC702は、出力画像の文書蓄積、画像処理、及び電子ソート処理等を実現するモジュールである。Print Engine ASIC701は、System Controller ASIC702において処理されたデータを、出力プロッタ特性に合ったエンジン処理を行い、画像を出力するモジュールである。
System Controller ASIC702は、メモリ703に記憶された制御プログラムを、メモリインタフェースモジュール715を介して読み出す。そして、CPU(Central Processing Unit)インタフェースモジュール717を介してCPU705に転送する。CPU705は、画像形成装置700の全体動作を制御する。
System Controller ASIC702は、HDD704に格納されている画像データを、HDDインタフェースモジュール716を介して読み出す。そして、読み出された画像データを、メモリインタフェースモジュール715を介してメモリ703上に展開する。次に、メモリ703上に展開された画像データに対して必要とされるCTL処理を実行する。CTL(コントロール)処理1モジュール711、CTL処理2モジュール712、CTL処理3モジュール713、及びCTL処理4モジュール714は、当該画像データに対して処理を実行するモジュールである。処理が施された画像データは、シリアル転送インタフェースであるPCIe710を介してPrint Engine ASIC701に転送される。
Print Engine ASIC701には、PCIe709を介してSystem Controller ASIC702から画像データが転送される。Print Engine ASIC701において、エンジン処理1モジュール708、及びエンジン処理2モジュール707は、画像データに対してエンジン処理を実行する。プロット処理モジュール706は、画像データをプロッタに転送するための処理を行う。
次に、本発明が適用される一実施形態について図面を参照しつつ説明する。本発明は、エンジン部とコントローラ部との2つのモジュールから構成される画像形成装置において、エンジン部で必要とされるデータ処理速度を制御する信号を、コントローラ部へフィードバックしている。そして、コントローラ部のデータ処理能力が低下し、エンジン部へのデータ転送が遅延した場合、コントローラ部内の各モジュールにおけるデータの処理状態を監視している。これにより、コントローラ部を構成する何れのモジュールにおいて不具合が発生したのかを容易に特定することが可能となる。この本発明の特徴について、以下の図面を用いて詳細に解説する。
まず、本実施形態のエンジン部とコントローラ部とを有する画像形成装置の概略構成について説明する。図1は、本実施形態のエンジン部とコントローラ部とを有する画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。
図7で説明した従来の画像形成装置700と比較すると、本実施形態の画像形成装置100は、Print Engine ASIC101からSystem Controller ASIC102へ送信される信号が追加されている。また、System Controller ASIC102には、異常回路検知装置118が追加されている。
そして、追加された異常回路検知装置118から、CTL処理1モジュール111、CTL処理2モジュール112、CTL処理3モジュール113、CTL処理4モジュール114に対して、それぞれ情報伝達のための信号線が接続されている。さらに、メモリインタフェースモジュール115に対しても、情報伝達のための信号線が接続されている。これ以外の構成は、図7に示した従来の画像形成装置700と同様である。なお、Print Engine ASIC101、及びSystem Controller ASIC102を、以下、それぞれエンジン部101、及びコントローラ部102という。
次に、本実施形態の画像形成装置におけるエンジン部の内部データ信号のタイミングについて説明する。図2は、本実施形態の画像形成装置におけるエンジン部の内部データ信号のタイミングについて説明する図である。
図2に示す(1)FSYNC、(2)FGATE、(3)LSYNC、(4)LGATE、及び(5)DATAの各信号は、画像出力するための画像データが、エンジン部101の内部を伝達する際に一般的に用いられる信号である。以下、それぞれの信号について説明する。なお、図2において、(1)FSYNC、(2)FGATE、(3)LSYNC、(4)LGATEの各信号は、全て“L”をアクティブとして記載している。
(1)FSYNC信号は、ページ開始の同期信号であり、書き込みエンジンであるプロット処理モジュール106に入力される信号である。(2)FGATE信号は、原稿が移動する方向である副走査方向に対応する信号である。(2)FGATE信号は、(1)FSYNC信号を受けて、エンジン部101が生成するフレームゲート信号であり、画像データの出力が完了するまでアクティブ状態(“L”)となる。
(3)LSYNC信号は、ライン開始の同期信号であり、書き込みエンジンであるプロット処理モジュール106に入力される信号である。(4)LGATE信号は、原稿が移動する方向である副走査方向に垂直な主走査方向に対応する信号である。(4)LGATE信号は、(3)LSYNC信号を受けて、エンジン部101が生成するラインゲート信号であり、画像データの出力が完了するまでアクティブ状態(“L”)となる。
(5)DATA信号は、出力画像データ信号であり、(1)FSYNC信号と(3)LSYNC信号とをトリガとして、出力画像データ(有効データ)を出力する必要がある。
レーザプリンタ等でよく使用される書き込み用のポリンゴンモータは、書き込み動作を開始すると途中で止めることができない。したがって、エンジン部101は、ポリゴンモータの動作に合わせて書き込みデータを絶えず送り続ける必要がある。もし仮に、書き込みデータを送ることができない場合、その箇所は画像データが抜けた状態となる。そして、全てのページ領域で書き込みデータが間に合わなかったとすると、最悪の場合、白紙が出力される等といった異常画像の発生を引き起こしてしまう。
次に、本実施形態の画像形成装置におけるコントローラ部の内部データ信号のタイミングについて説明する。図3は、本実施形態の画像形成装置におけるコントローラ部の内部データ信号のタイミングについて説明する図である。
図3に示す(1)EXEC、(2)Request、(3)Acknowledge、(4)DATAの各信号は、画像出力するためのデータが、コントローラ部102の内部を伝達する際に一般的に用いられる信号である。以下、それぞれの信号について説明する。なお、図3において、(1)EXEC、(2)Request、(3)Acknowledgeの各信号は、全て“H”をアクティブとして記載している。
(1)EXEC信号は、コントロール処理を実行するモジュールが、画像を形成するソフトウェアから要求された画像の1ページが終了するまでアクティブ状態(“H”)を継続する。したがって、原稿サイズ分のデータ転送が終了すると、(1)EXEC信号は非アクティブ状態(“L”)となる。(2)Request信号は、コントロール処理を実行するモジュールが、画像データの送信を要求する信号である。
(3)Acknowledge信号は、コントローラ部102の下流側に設けられたコントロール処理を実行するモジュールが、データを送信する際に、送信データと共に送信する信号であり、データイネーブル信号である。(4)DATA信号は、出力画像データ(有効データ)信号である。
コントローラ部102には、エンジン部101におけるゲート(FGATE、LGATE)のような概念は存在しない。コントローラ部102は、出力する画像データサイズ(副走査サイズ、主走査サイズ)でページ管理をしている。そのため、データ処理能力として、エンジン部101以上の処理能力が必要とされる。仮に、エンジン部101未満の処理能力しかないとすると、書き込みデータを送信し続ける途中で、書き込み用のポリゴンモータに対して書き込みデータを渡すことができなってしまう。
次に、本実施形態の画像形成装置における異常回路検知装置の動作の概要について説明する。図4は、本実施形態の画像形成装置における異常回路検知装置の動作の概要について説明する図である。
ここでは、コントローラ部102において処理遅延等が発生し、エンジン部101に対して書き込みデータを転送することができない状況となったときの異常画像の発生と、(5)異常回路検知装置118の動作について説明する。具体的には、HDD104に蓄積された画像データをプリントアウトする際における画像データの流れについて説明する。
まず、HDD104に格納されている画像データを読み出し、メモリインタフェースモジュール115を介してメモリ103上に展開する<経路(1)>。次に、メモリ103上にメモリ展開された画像データに対して必要とされるCTL処理(例えば、CTL処理2モジュール112及びCTL処理4モジュール114)を実行する。そして、PCIe110からエンジン部101に接続されているPCIe110に画像データを転送する<経路(2)>。
次に、図2で説明したエンジン部の内部データ信号にしたがって、プリント出力するデータをリアルタイムにプロット処理モジュール106へ送信する<経路(3)>。そして、Print Engin ASIC101からコントローラ部102へ渡す信号として、ライン開始の同期信号であるLSYNC信号を出力する<経路(4)>。
次に、経路(4)によってPrint Engin ASIC101から出力されたLSYNC信号に基づいて、コントローラ部102における各モジュールにおいてデータ処理が問題なく動作しているか否かといった処理状態を監視する。仮に、長期間、書き込みデータの処理が止まっているモジュールがあれば、そのモジュールが故障している、又は制御誤りによって処理が停止していることにより異常画像が発生していることを検知することができる。このように、画像データの書き込み側から出力されるLSYNC信号に基づいて、コントローラ部102の各モジュールにおけるデータの処理状態を監視する。その結果、コントローラ部102の何処のモジュールで処理が遅れているかを検知することが可能となる。
次に、本実施形態の画像形成装置における異常検知装置が異常をどのように検知するかについて説明する図である。図5は、本実施形態の画像形成装置における異常検知装置が異常をどのように検知するかについて説明する図である。
図4の異常回路検知装置118が、エンジン部101からLSYNC信号を受信することにより、コントローラ部102におけるモジュールの異常を検知する方法について説明する。具体的には、図4の経路(2)におけるCTL処理2モジュール112の出力側回路で異常が発生し、書き込みデータの流れが停止した場合を想定して以下説明する。
まず、図5の(1)LSYNC間隔に示すように、1ライン分のデータ転送がコントローラ部102では4回分のRequest信号に相当しているとする。そして、(2)LSYNC間隔においては、CTL処理2モジュール112の入力インタフェースでは正常なデータ量のデータ転送が行われていることが分かる。しかしながら、CTL処理4モジュール114の入力インタフェースでは、1回分のRequest信号によるデータ転送しか行われていないことが分かる。
また、CTL処理4モジュール114の入力インタフェースでは、Request信号がアクティブ状態(“H”)となっているが、Acknowledge信号が非アクティブ状態(“L”)となっている。したがって、CTL処理2モジュール112の出力側で正常に応答が行われていないことが分かる。
そこで、CTL処理2モジュール112の出力側の応答処理が正常に行われていないことを示すフラグをレジスタ等に残すこととする。そして、ソフトウェア処理によって異常が検知されたことを知らせるエラー割り込みを発行したり、異常が検知されたことをログ出力したりすることによって不具合箇所が特定される。さらに、異常が検知されたときに、画像形成装置の動作を停止させることにより、異常画像の発生を未然に防止することができる。
なお、異常回路検知装置118が異常を検知した時に、割り込み通知を使用してソフトウェアに通知し、コントローラ部からエンジン部へ転送できなかった画像データの割合を検出するようにしても良い。そして、出力された画像が、視覚的にそれほど影響を受けない程度の画像サイズであれば、画像形成装置を停止することなく画像出力を継続し、異常が発生したことをログとしてメモリに保存するようにしても良い。すなわち、異常が発生したことを検知した場合であっても、出力された画像に対する影響度を考慮し、画像形成装置を停止するか否かを判断することにより、システム全体の停止といった自体を回避することができる。
次に、本実施形態の画像形成装置における異常検知装置が異常をどのように検知するかについて説明する図である。図6は、本実施形態の画像形成装置における異常検知装置が異常をどのように検知するかについて説明する図である。
図4の異常回路検知装置118が、エンジン部101からLSYNC信号を受信することにより、コントローラ部102におけるモジュールの異常を検知する方法について説明する。具体的には、図4の経路(1)におけるCTL処理1モジュール111の出力側回路で異常が発生し、書き込みデータの流れが停止した場合を想定して以下説明する。
まず、図6に示すように、CTL処理1モジュール111が実行する圧縮・伸張処理として、圧縮のアルゴリズムが4ライン単位で実行されるものと想定する。そうすると、HDDインタフェースモジュール116に対しては、4ライン単位のデータ転送を単位として監視する必要がある。
例えば、1ラインのデータサイズが5000バイトであると仮定し、その4ライン分である20000バイトを処理ブロックとして圧縮処理したデータ10000バイトがHDD104に蓄積されているとする。そうすると、4ライン分のLSYNC信号の期間中にHDDインタフェースモジュール116から10000バイトのデータが出力されていないと、エンジン部101へのデータ転送が間に合わないことになる。
次に、HDDインタフェースモジュール116からCTL処理1モジュール111へのデータ信号の転送サイズが、1回につき1250バイト転送可能なバス構成であると仮定する。そうすると、8回分のデータ転送が、4つのLSYNC信号の期間中に実行されていればデータ転送が間に合っていることとなる。この結果、HDDインタフェースモジュール116からCTL処理1モジュール111へのデータ転送は問題ないと判断される。
次に、CTL処理1モジュール111からメモリインタフェースモジュール115へのデータ転送では、圧縮されたデータが伸張されてメモリインタフェースモジュール115へ転送される。ここでは、分かり易くするために、伸張された5000バイトの1ラインのデータを2回データ転送することが可能なバス構成であると仮定する。そうすると、(3)LSYNC期間中に1回のデータ転送しか行われていないこととなり、この部分でデータ転送が正常に行われていなかったことが分かる。
そこで、CTL処理1モジュール111の出力側で正常に応答が行われていないことを示すフラグをレジスタ等に残すこととする。そして、ソフトウェア処理によって異常が検知されたことを知らせるエラー割り込みを発行したり、異常が検知されたことをログ出力したりすることによって不具合箇所が特定される。さらに、異常が検知されたときに、画像形成装置の動作を停止させることにより、異常画像の発生を未然に防止することができる。
なお、異常回路検知装置118が異常を検知した時に、割り込み通知を使用してソフトウェアに通知し、コントローラ部からエンジン部へ転送できなかった画像データの割合を検出するようにしても良い。そして、出力された画像が、視覚的にそれほど影響を受けない程度の画像サイズであれば、画像形成装置を停止することなく画像出力を継続し、異常が発生したことをログとしてメモリに保存するようにしても良い。すなわち、異常が発生したことを検知した場合であっても、出力された画像に対する影響度を考慮し、画像形成装置を停止するか否かを判断することにより、システム全体の停止といった自体を回避することができる。
また、図5及び図6に示したように、コントローラ部102のCTL処理モジュールにおける画像処理は、1ライン単位や4ライン単位といったように様々なアルゴリズムを採り得る。したがって、CTL処理モジュールの画像処理アルゴリズムに応じて異常検知のタイミングを変化させて監視することも必要である。これにより、様々な種類のアルゴリズムを有する画像処理モジュールの異常を検知することが可能となる。
さらに、コントローラ部102とエンジン部101との間を接続する高速シリアルバスが複数ラインのラインバッファを有し、1ライン分のデータ遅延が発生したとしても次のラインで回復可能な場合も考えられる。このとき、遅延の発生が、コントローラ部102における処理を要因とするものであるか否かの判断が困難となる場合がある。これに対応するため、エンジン部101からコントローラ部102へ通知する信号として、LSYNC信号だけでなくDATA信号も通知するようにする。そして、エンジン部101に転送されたデータをコントローラ部102側でも確認することにより、ラインバッファを有する場合であってもコントローラ部102の転送エラーを確認することが可能となる。
また、LSYNC信号の期間中にエンジン部101が主走査サイズのデータ転送を行うことができなかった場合に異常を検知するような構成とすることも考えられる。この場合、異常回路検知装置118がその異常を検知し、コントローラ部102内モジュールに異常があれば、その回路が原因であると判断する。また、コントローラ部102内モジュールのデータ転送に問題がなければ、エンジン部101側の回路が原因であると問題と判断する。
これは、コントローラ部102とエンジン部101との間に複数のラインバッファを有し、かつ、エンジン部101において、LSYNC周期と主走査有効データサイズの転送エラーとを検知することが可能な場合に有効となる。すなわち、転送エラーのフラグのみを通知することにより、エンジン部101からコントローラ部102に対する信号線をなくすことにより、コストダウンが可能となる。
以上説明したように、本実施形態は、画像データの書き込み制御を行うエンジン部と、画像データの編集を行うコントローラ部とを有する画像形成装置に特に好適に用いられる。すなわち、コントローラ部において想定外の処理時間の遅延が発生したとしても、エンジン部から出力される異常信号を検知することにより、不具合が発生したモジュールを特定することができる。
具体的には、エンジン部で必要とされるデータ処理速度を制御する信号をコントローラ部にもフィードバックする。そして、コントローラ部のデータ処理能力が低下し、エンジン部へのデータ転送が遅延した場合、コントローラ部内の各モジュールにおけるデータの処理状態を監視している。これにより、コントローラ部を構成する何れのモジュールにおいてデータ処理能力が低下しているのかを容易に特定することが可能となる。
本発明によれば、画像を形成する際の出力処理の遅延によって異常画像が発生した場合であっても、不具合箇所を容易に特定することが可能な画像形成装置を得ることができる。
以上、これまで本発明の実施形態について説明してきたが、本発明の実施形態は上述した実施形態に限定されるものではない。すなわち、他の実施形態、追加、変更、削除等、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、何れの態様においても本発明の作用効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
100 画像形成装置
101 Print Engine ASIC(エンジン部)
102 System Controller ASIC(コントローラ部)
103 メモリ
104 HDD
105 CPU
106 プロット処理モジュール
107 エンジン処理2モジュール
108 エンジン処理1モジュール
109、110 PCIe
111 CTL処理1モジュール
112 CTL処理2モジュール
113 CTL処理3モジュール
114 CTL処理4モジュール
115 メモリインタフェースモジュール
116 HDDインタフェースモジュール
117 CPUインタフェースモジュール
118 異常回路検知装置
特開2013−225291号公報

Claims (7)

  1. 画像データを出力処理するエンジン手段と、
    前記エンジン手段に転送される画像データに対し、所定の処理を実行する複数のモジュールを含むコントロール手段と、
    前記出力処理される画像データの処理速度を制御する信号を、前記エンジン手段から前記コントロール手段へフィードバックする手段と、
    前記処理速度を制御する信号に基づいて、前記コントロール手段における画像データの処理状態を監視する監視手段と、
    前記監視された処理状態によって、前記出力処理される画像データに発生する異常の要因となるモジュールを特定する手段と、
    を含むことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記処理速度を制御する信号は、前記画像データの出力処理が開始されるタイミングに同期する信号であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記監視手段は、前記処理速度を制御する信号の所定の間隔における前記画像データの処理状態を監視することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記モジュールは、前記画像データを記憶手段上に展開するためのインタフェースモジュールと、前記記憶手段上に展開された画像データに対して所定の処理を実行する処理モジュールと、を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記監視手段により前記処理状態の異常が監視されると、前記出力処理される画像データに異常が発生したことを知らせる割り込みを発行することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記監視手段により前記処理状態の異常が監視されると、前記出力処理される画像データに異常が発生したことを知らせるログを出力することを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記監視手段により前記処理状態の異常が監視されると、前記画像データの出力処理を停止することを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の画像形成装置。
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