JP2016110610A - 経営支援プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】企業の財務状況を表すデータ及び企業の特徴を表す定性的なデータを用いて、将来における企業の経営状態を予測し、経営を支援するための情報を提供することを目的とする。【解決手段】コンピュータ装置において実行される経営支援プログラムであって、コンピュータ装置を、企業の収入に関するデータ、及び、支出に関するデータから構成される資金繰りの実績データを記憶する実績データ記憶手段と、前記企業の所与の項目に対する評価に基づいて、企業の能力値を算出する能力値算出手段と、記憶された実績データの収入データ及び/又は支出データをもとに、企業の能力値にしたがって、将来発生する収入及び/又は支出を推定する収支推定手段と、収支推定手段により推定された収入及び/又は支出を用いて、将来の資金繰りに関する予想データを作成する予想データ作成手段として機能させる経営支援プログラム。【選択図】 図4

Description

本発明は、経営支援プログラム、診断書作成プログラム、データ生成プログラム、経営支援システム、診断書作成システム、及び、データ生成システムに関する。
昨今、企業の経営において会計管理は不可欠であり、多くの企業が会計管理システムを導入している。しかし、会計システムは、原則実績に基づいた結果の出力を目的としており、将来の経営状態の予測をするためのものではない。それゆえに、損益計算書において黒字の状態であるにもかかわらず、資金の調達がうまくいかず倒産する、いわゆる黒字倒産が発生する可能性がある。倒産を回避するためには、資金繰りを管理することが重要であると知られている。
資金繰りを管理するソフトウェアとして、6か月先までの入出金に関する情報を入力可能で、資金が不足する日を知らせる機能を有するソフトウェアが公開されている(例えば、特許文献1を参照)。また、将来予定されている取引が予定通りに行われない場合に、資金不足が発生し得る可能性が高い日を知らせる資金繰り予測プログラムも公開されている(例えば、特許文献2を参照)。
特開2012−14609号公報 特開2011−227791号公報
特許文献1に記載された発明は、現在の企業の資金に関するデータ、及び、経営者の経験や勘による将来の予想収支のデータを用いて、将来発生し得る資金不足を発見するものである。また、特許文献2に記載された発明は、将来の取引が延期あるいは不成立となった場合に起こり得る資金不足を発見するものである。しかし、いずれの発明も、企業の特徴、例えば、経営者の能力や自社の管理体制及び営業体制等を考慮するものではなく、経営を改善するために必要な情報を提供するものでもない。
一方、企業の経営状態を改善するためには、将来の資金不足を生じさせないことはもちろん、その企業の特徴や景気の動向、市場規模等の情報を考慮した上で、経営を改善するための情報を提供する必要がある。しかし、従来のシステムまたはソフトウェアには、企業の特徴等を勘案した情報提供機能は備わっておらず、経営者の判断に一任されていた。
また、企業の格付は、一般的に決算データに基づいて決定されるものであり、企業の倒産確率を予測する等の目的で用いられている。しかし、企業の成長あるいは再生等、企業の経営状態を改善する目的で、将来の企業の経営状態に対する格付、及び、企業の将来の経営状況の診断を行うシステムは存在しなかった。
さらに、会計に関するデータをそのまま資金繰りのデータとして用いることは難しい。また、会計データを、資金繰りデータを構成する固定費又は変動費のいずれかに変換する作業は、会計データに含まれる勘定科目のみでは判断することが困難な場合が多く、データ変換は作業者にとって多大な負担となっていた。
本発明の少なくとも1つの実施の形態の目的は、企業の財務状況を表すデータ及び企業の特徴を表す定性的なデータを用いて、将来における企業の経営状態を予測し、経営を支援するための情報を提供することを目的とする。
また、本発明の少なくとも1つの実施の形態の目的は、企業の将来の資金繰りデータに基づいた格付を決定し、企業の診断書を作成して、企業の経営を改善するための情報を提供することを目的とする。
さらに、本発明の少なくとも1つの実施の形態の目的は、勘定科目のみからではデータの振り分けが困難な会計データを、効率的に資金繰りデータに振り分け、作業者の作業効率を高めることを目的とする。
本発明に係る経営支援プログラムは、コンピュータ装置において実行される経営支援プログラムであって、コンピュータ装置を、企業の収入に関するデータ、及び、支出に関するデータから構成される資金繰りの実績データを記憶する実績データ記憶手段と、前記企業の所与の項目に対する評価に基づいて、企業の能力値を算出する能力値算出手段と、記憶された実績データの収入データ及び/又は支出データをもとに、企業の能力値にしたがって、将来発生する収入及び/又は支出を推定する収支推定手段と、収支推定手段により推定された収入及び/又は支出を用いて、将来の資金繰りに関する予想データを作成する予想データ作成手段として機能させる経営支援プログラムに関する。
本発明に係る経営支援プログラムは、コンピュータ装置を、経済に関する統計データを記憶する統計データ記憶手段として機能させ、収支推定手段がさらに、記憶された統計データを用いて、将来発生する収入及び/又は支出を推定することが好ましい。
本発明に係る経営支援プログラムは、コンピュータ装置を、予想データ作成手段により作成される予想データをもとに、所定の値にしたがって複数の予想結果をシナリオとして作成するシナリオ作成手段として機能させることが好ましい。
本発明に係る診断書作成プログラムは、コンピュータ装置において実行される企業の診断書を作成する診断書作成プログラムであって、コンピュータ装置を、企業における、少なくとも1つの項目からなる経営に関する経営データを記憶する経営データ記憶手段と、前記項目毎に、企業の診断書を作成するためのコメントと、項目から特定されるポイントとの対応関係を記憶する第一コメント記憶手段と、記憶された前記企業の経営データを項目毎にポイント化するポイント化手段と、項目毎に、ポイント化手段によりポイント化されたポイントに基づいて、第一コメント記憶手段にて記憶されたポイントに対応するコメントを選択する第一コメント選択手段と、第一コメント選択手段により選択されたコメントを用いて、診断書を作成する診断書作成手段として機能させる診断書作成プログラムに関する。
本発明に係る診断書作成プログラムは、企業の診断書を作成するためのコメントと、ポイントから決定される格付との対応関係を記憶する第二コメント記憶手段と、項目毎に、ポイント化手段によりポイント化された、少なくとも1つのポイントに基づいて企業の格付を決定する格付決定手段と、格付決定手段により決定された格付に基づいて、第二コメント記憶手段にて記憶された格付に対応するコメントを選択する第二コメント選択手段として機能させ、診断書作成手段が、第二コメント選択手段により選択されたコメントを用いて、診断書を作成することが好ましい。
本発明に係るデータ生成プログラムは、コンピュータ装置において実行されるデータ生成プログラムであって、コンピュータ装置を、固定費又は変動費のいずれに該当するものであるかを、勘定科目ごとに記憶する第一対応関係記憶手段と、少なくとも1つの勘定科目を含む会計データを読み込む、会計データ読込手段と、読み込んだ会計データの勘定科目が固定費又は変動費のいずれに該当するものであるかを特定し、該勘定科目に対応する会計データを、第一対応関係記憶手段により記憶された対応関係にしたがって固定費又は変動費に振り分ける第一のデータ振分手段と、第一のデータ振分手段により振り分けられた固定費又は変動費により、資金繰りに関する実績データを生成する実績データ生成手段として機能させるデータ生成プログラムに関する。
本発明に係るデータ生成プログラムは、会計データが日付、金額、及び、任意の文字列及び/又は数値である摘要情報を含むものであり、コンピュータ装置を、日付、金額及び/又は摘要情報と、固定費又は変動費との固定費対応関係を記憶する第二対応関係記憶手段と、第一対応関係記憶手段にて記憶された対応関係において、対応する勘定科目が存在しない会計データについて、該会計データの日付、金額及び/又は摘要情報に基づいて、第二対応関係記憶手段にて記憶された対応関係にしたがって、該会計データを固定費又は変動費に振り分ける第二のデータ振分手段として機能させることが好ましい。
本発明に係る経営支援システムは、端末装置と、端末装置と通信により接続可能なサーバ装置とを備える経営支援システムであって、端末装置が、企業の将来の資金繰りに関する予想データの作成要求をサーバ装置へ送信する予想データ作成要求送信手段を備え、サーバ装置が、予想データ作成要求送信手段により送信された予想データ作成要求を受信する予想データ作成要求受信手段と、前記企業の収入に関するデータ、及び、支出に関するデータから構成される資金繰りの実績データを記憶する実績データ記憶手段と、前記企業の所与の項目に対する評価に基づいて、企業の能力値を算出する能力値算出手段と、記憶された実績データの収入データ及び/又は支出データをもとに、企業の能力値にしたがって、将来発生する収入及び/又は支出を推定する収支推定手段と、収支推定手段により推定された収入及び/又は支出を用いて、将来の資金繰りに関する予想データを作成する予想データ作成手段と、作成された予想データを端末装置へ送信する予想データ送信手段とを備え、端末装置がさらに、予想データ送信手段により送信された予想データを受信する予想データ受信手段を備える経営支援システムに関する。
本発明に係る診断書作成システムは、端末装置と、端末装置と通信により接続可能なサーバ装置とを備える診断書作成システムであって、端末装置が、診断書の作成要求をサーバ装置へ送信する診断書作成要求送信手段を備え、サーバ装置が、診断書作成要求送信手段により送信された診断書の作成要求を受信する診断書作成要求受信手段と、企業における、少なくとも1つの項目からなる経営に関する経営データを記憶する経営データ記憶手段と、前記項目毎に、企業の診断書を作成するためのコメントと、項目から特定されるポイントとの対応関係を記憶する第一コメント記憶手段と、記憶された前記企業の経営データを項目毎にポイント化するポイント化手段と、項目毎に、ポイント化手段によりポイント化されたポイントに基づいて、第一コメント記憶手段にて記憶されたポイントに対応するコメントを選択する第一コメント選択手段と、第一コメント選択手段により選択されたコメントを用いて、診断書を作成する診断書作成手段と、作成した診断書に関するデータを端末装置へ送信する診断書送信手段とを備え、端末装置がさらに、診断書送信手段により送信された診断書に関するデータを受信する診断書受信手段を備える診断書作成システムに関する。
本発明に係るデータ生成システムは、端末装置と、端末装置と通信により接続可能なサーバ装置とを備えるデータ生成システムであって、端末装置が、資金繰りに関する実績データの生成要求をサーバ装置へ送信するデータ生成要求送信手段を備え、サーバ装置が、データ生成要求送信手段により送信されたデータ生成要求を受信するデータ生成要求受信手段と、固定費又は変動費のいずれに該当するものであるかを、勘定科目ごとに記憶する第一対応関係記憶手段と、少なくとも1つの勘定科目を含む会計データを読み込む、会計データ読込手段と、読み込んだ会計データの勘定科目が固定費又は変動費のいずれに該当するものであるかを特定し、該勘定科目に対応する会計データを、第一対応関係記憶手段により記憶された対応関係にしたがって固定費又は変動費に振り分ける第一のデータ振分手段と、第一のデータ振分手段により振り分けられた固定費又は変動費により、資金繰りに関する実績データを生成する実績データ生成手段と、実績データ生成手段により生成された実績データを端末装置へ送信する実績データ送信手段とを備え、端末装置がさらに、実績データ送信手段により送信された実績データを受信する実績データ受信手段を備えるデータ生成システムに関する。
本発明に係る資金運用計画プログラムは、コンピュータ装置にて実行されるシミュレーションプログラムであって、コンピュータ装置を、回収条件にしたがって所定の時期の入金額と、支払条件にしたがって所定の時期の支払額とを特定し、特定された入金額と支払額とに基づいて算出される所定の時期の資金額を含む将来の資金運用に関する資金運用情報を算出する算出手段と、算出された資金運用情報を記憶する記憶手段と、該回収条件及び/又は該支払条件を変更する条件変更手段として機能させ、算出手段が、条件変更手段により変更された回収条件及び/又は支払条件にしたがって、所定の時期の入金額及び/又は支払額を特定し、特定された入金額と支払額とに基づいて算出される所定の時期の資金額を含む資金運用情報を再算出するものである、シミュレーションプログラムに関する。
本発明によれば、企業の財務状況を表すデータ及び企業の特徴等を表す定性的なデータを用いて、将来における企業の経営状態を予測し、将来における企業の経営状態を予測し、企業の実態に沿った、経営を支援するための情報を提供することができる。さらに、定性的なデータとして、国家や民間企業等が提供する統計データ等を使用することによって、より客観的な指標に基づいた予測データを作成することができる。
本発明によれば、将来の資金繰りデータに基づいた格付を決定でき、企業の診断書を作成して、企業の経営を改善するための情報を提供することができる。
本発明によれば、会計データの勘定科目をもとに、資金繰りデータの固定費又は変動費のいずれかに、効率的にデータを変換することができる。さらに、本発明によれば、会計データの勘定科目のみからでは固定費又は変動費のいずれであるか判断が困難なデータを、固定費又は変動費のいずれかに特定することができ、効率的にデータを変換することができる。いずれも、作業者の負担を軽減し、作業の効率を高めることに貢献する。
本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、コンピュータ装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、メニュー画面の模式図である。 本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、データベースに含まれるデータを示す概念図である。 本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、資金繰り予想データ作成処理のフローチャートの一例を示す図である。 本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、格付診断書作成処理のフローチャートの一例を示す図である。 本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、金額データを月単位に主計した資金繰り予想データテーブルの例を表す図である。 本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、項目別コメント・ポイントマスタテーブルの例を表す図である。 本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、未来格付マスタテーブルの例を表す図である。 本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、会計データ振分処理のフローチャートの一例を示す図である。 本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、会計データテーブルの例を表す図である。 本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、科目対応マスタテーブルの例を表す図である。 本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、項目対応マスタテーブルの例を表す図である。 本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、経営支援システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、サーバ装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、予想データ作成処理のフローチャートの一例を示す図である。 本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、格付診断書作成処理のフローチャートの一例を示す図である。 本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、実績データ作成処理のフローチャートの一例を示す図である。 本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、資金運用計画データ更新処理のフローチャートの一例を示す図である。 本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、資金運用計画データの条件変更の一例を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。以下、効果に関する記載は、本発明の実施の形態の効果の一側面であり、ここに記載するものに限定されない。また、以下で説明するフローチャートを構成する各処理の順序は、処理内容に矛盾や不整合が生じない範囲で順不同である。なお、本発明において「企業」とは、営利目的のために事業活動を行う経済主体だけでなく、個人事業主やNPO法人、その他公企業等も含む概念であり、特別な主体に限定されるものではない。
図1は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、コンピュータ装置の構成を示すブロック図である。コンピュータ装置1は、制御部11と、RAM12と、記憶装置13と、入力装置15と、表示装置16と、通信インタフェース17と、インタフェース部18とを少なくとも備える。
制御部11は、CPUやROMから構成される。制御部11は、記憶装置13に格納されたプログラムを実行し、コンピュータ装置1の制御を行う。RAM12は、制御部11のワークエリアである。記憶装置13は、プログラム、データ、及びデータベース等を保存するための記憶装置である。記憶装置13に格納された経営支援に必要なプログラム及びデータはRAM12にロードされ、制御部11によりRAM12から読み出して処理を行う。
記憶装置13は、データを格納するためのデータベース14を有している。制御部11はデータ選択命令を出力し、データベース14からデータを選択する。表示装置16は表示画面16aを有している。制御部11は描画命令を出力し、表示画面16aに画像を表示するためのビデオ信号を出力する。入力装置15は、例えば、マウスやキーボードから構成される。ユーザによる入力装置15からの入力情報はRAM12に格納され、制御部11は入力情報をもとに各種の演算処理を実行する。データベース14に含まれるデータに関しては後述する。
通信インタフェース17は、有線コネクタでも無線アンテナであってもよい。コンピュータ装置1は、通信インタフェース17を介して通信ネットワーク2に接続可能であり、外部のコンピュータ装置等へデータの送受信を行うことができる。通信インタフェース17を介して受信したデータはRAM12にロードされ、制御部11により演算処理が実行される。
インタフェース部18には外部メモリ19(例えば、SDカード等)が接続され得る。外部メモリ19から読み込まれたデータはRAM12にロードされ、制御部11により演算処理が実行される。
次に、本発明の実施の形態の少なくとも1つのプログラムに含まれる機能の概要について説明する。図2は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、メニュー画面の模式図である。
図2(a)は、企業の経営者や経理担当者(以下、クライアントという)が使用するメニュー(以下、クライアントメニューという)に関する画面を表す図である。図2(b)は、銀行、税理士、会計士、あるいはコンサルタント(以下、コンサルタントという)が使用するメニュー(以下、コンサルタントメニューという)に関する画面を表す図である。本発明に係る経営支援プログラムは、例えば、ログインアカウントとパスワードを使用して個人を認証する方式を採用することができ、ログインアカウントの属性に応じて、異なるメニューを表示させることもできる。あるいは、メニューの異なるプログラムをそれぞれ作成して個々に起動して運用することもできる。
クライアントメニュー100には、実績データ入力・取込機能101、メッセージ機能102、資金繰り実績作成機能103、借入返済作成機能104、資金繰り計画作成・編集機能105、資金繰り実績表示機能106、借入返済表示機能107、資金繰り計画表示機能108、決算書表示機能109、予想シミュレーション表示機能110、差異分析表示機能111、資金運用計画表示機能112、及びログアウト機能113に対応するボタンが配置されている。1つのボタンに1つの機能が備わっているが、機能を統合して1つのボタンに複数の機能を備えさせることも可能である。
実績データ入力・取込機能101は、クライアントの入力装置15への操作指示によりデータを入力、あるいは、会計データをデータベース14に取り込むことができる機能である。実績データは日単位で入力又は管理できることが好ましい。会計データを取り込む処理に関しては後述する。
メッセージ機能102は、クライアントとコンサルタントとの間でメッセージの送受信を行うことができる機能である。
資金繰り実績作成機能103は、実績データ入力・取込機能101により生成された実績データから、資金繰りに関する実績データ(以下、資金繰り実績データという)をプログラムにより作成する機能である。
借入返済作成機能104は、クライアントの入力装置15への操作指示により借入金の返済に関するデータを入力することができる機能である。
資金繰り計画作成・編集機能105は、資金繰り実績データをもとにしてプログラムにより、あるいは、クライアントの入力装置15への操作指示によりデータを入力して、将来の資金繰りの計画に関するデータを作成する機能である。プログラムにより生成したデータを、クライアントが編集することも可能である。また、借入返済作成機能104により入力された借入金の返済データが自動的に資金繰りの計画データに反映されるようにしてもよい。
資金繰り実績表示機能106は、資金繰り実績作成機能103により作成された資金繰り実績データを表示するものである。表示はサマリー形式、詳細形式、あるいはグラフ形式にて表示することができ、日単位または月単位の表示も可能である。借入返済表示機能107は、借入返済作成機能104により作成された借入金の返済に関するデータを表示する機能である。
資金繰り計画表示機能108は、資金繰り計画作成・編集機能105により作成された将来の資金繰りの計画に関するデータを表示する機能である。決算書表示機能109は、後述する決算書入力機能121により入力された決算書に関するデータを表示する機能である。予想シミュレーション表示機能110は、後述する予想シミュレーション作成機能124にて作成された企業の将来の資金繰り状況に関するデータを表示する機能である。
差異分析表示機能111は、後述する差異分析作成機能125にて作成された差異分析結果を表示する機能である。資金運用計画表示機能112は、後述する資金運用計画作成機能126により作成された資金運用の計画に関するデータを表示する機能である。ログアウト機能113は、ログイン状態を解除して、プログラムの最初の画面であるログイン画面に遷移する機能である。
続いて、コンサルタントメニュー120には、決算書入力機能121、決算書表示機能122、メッセージ機能123、予想シミュレーション作成機能124、差異分析作成機能125、資金運用計画作成機能126、予想シミュレーション表示機能127、差異分析表示機能128、資金運用計画表示機能129、資金繰り実績表示機能130、借入返済表示機能131、資金繰り計画表示機能132、格付診断書作成機能133、報告書作成機能134、及びログアウト機能135に対応するボタンが配置されている。1つのボタンに1つの機能が備わっているが、機能を統合して1つのボタンに複数の機能を備えさせることも可能である。
決算書入力機能121は、コンサルタントの入力装置15への操作指示により企業の決算書に必要な情報である、損益計算書あるいは貸借対照表のデータを入力することができる機能である。
決算書表示機能122は、決算書入力機能121により入力された決算書に関するデータを表示する機能である。
メッセージ機能123は、クライアントメニュー100のメッセージ機能102と同様に、クライアントとコンサルタントとの間でメッセージの送受信を行う機能である。
予想シミュレーション作成機能124は、クライアントメニュー100の資金繰り実績作成機能103により作成された資金繰りの実績に関するデータを用いて、企業の将来の資金繰りに関するデータ(以下、資金繰り予想データという)が表す将来の企業の資金繰り状況をシミュレートする機能である。予想シミュレーションは、企業の成長率及び、該成長率から算出した予想係数を用いて行う。
企業の成長率は、コンサルタントの入力装置15への操作指示による直接入力や、あるいは、本発明の実施の形態の少なくとも1つのプログラムに含まれる企業診断プログラムにより設定される。企業診断プログラムとは、コンサルタントが企業に対する複数の評価項目への評価を行い、評価結果に基づいた、企業の特徴を表す企業の能力値を算出するものである。企業診断プログラムは、他のプログラムにより出力された結果を取り込むように設計することもできる。資金繰り予想データのシミュレーションの処理に関しては後述する。
差異分析作成機能125は、資金繰り実績作成機能103により作成された資金繰りの実績データと、資金繰り計画作成・編集機能105により作成された資金繰りの計画データとの差異を表示し、差異に関するコンサルタントの分析結果を入力する機能である。
資金運用計画作成機能126は、決算書入力機能121にて入力された決算書に関するデータを参照しながら、企業の将来の資金運用に関するデータを入力することができる機能である。資金運用計画とは、例えば、中長期の目線で、キャッシュ・フロー(利益)の金額、投資額、借入返済額等を検討することをいう。資金運用計画に関するデータを用いて、後述する資金繰り予想データの作成を行うこととしてもよい。機能の詳細は後述する。
資金運用計画作成機能126に関連して、資金運用計画を提案する機能を備えるようにしてもよい。例えば、過去の貸借対照表や同業他社のデータ、あるいは資金繰り予想データを用いて、資金運用計画データの提案をするような機能が考えられる。
予想シミュレーション表示機能127は、予想シミュレーション表示機能110と同様に、予想シミュレーション作成機能124にて作成された企業の資金繰り予想データに関するデータを表示する機能である。差異分析表示機能128は、差異分析表示機能111と同様に、差異分析作成機能125にて作成された差異分析結果を表示する機能である。
資金運用計画表示機能129は、資金運用計画表示機能112と同様に、資金運用計画作成機能126により作成された資金運用の計画に関するデータを表示する機能である。資金繰り実績表示機能130は、資金繰り実績表示機能106と同様に、資金繰り実績作成機能103により作成された資金繰り実績データを表示するものである。
借入返済表示機能131は、借入返済表示機能107と同様に、借入返済作成機能104により作成された借入金の返済に関するデータを表示する機能である。資金繰り計画表示機能132は、資金繰り計画表示機能108と同様に、資金繰り計画作成・編集機能105により作成された将来の資金繰りの計画に関して表示する機能である。
格付診断書作成機能133は、企業の将来の資金繰り状況に基づいた格付診断書を作成する機能である。格付診断は、企業の資金繰り予想データをもとに行われるものであり、過去のデータである決算データに基づいて行われる一般的な企業格付とは性質が異なるものである。本発明に係る格付は、いずれも未来格付の意味である。未来格付の決定や詳細な処理に関しては、後述する。
報告書作成機能134は、決算書入力機能121、予想シミュレーション作成機能124、差異分析作成機能125、資金運用計画作成機能126、又は、格付診断書作成機能133にて作成したデータ及び分析したコメントを、資金繰り改善報告書として印刷する機能である。出力対象項目にチェックを付けられるようにして、チェックを外した項目に関する情報は印刷されないようにしてもよい。
ログアウト機能135は、ログアウト機能113と同様に、ログイン状態を解除して、プログラムの最初の画面であるログイン画面に遷移する機能である。
次に、データベース14に含まれるデータについて説明する。図3は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、データベースに含まれるデータを示す概念図である。
データベース14は、資金繰り実績データ151、資金繰り計画データ152、借入金返済データ153、差異分析データ154、資金運用計画データ155、資金繰り予想データ156、企業能力値データ157、統計データ158、未来格付マスタデータ159、評価項目ポイントマスタデータ160、決算書データ161、科目対応マスタデータ162、項目対応マスタデータ163、及び、項目別コメント・ポイントマスタデータ164から構成される。
資金繰り実績データ151は、実績データ入力・取込機能101により生成される。資金繰り計画データ152は、資金繰り計画作成・編集機能105により生成される。借入金返済データ153は、借入返済作成機能104により生成される。差異分析データ154は、差異分析作成機能125により生成される。資金運用計画データ155は、資金運用計画作成機能126により生成される。資金繰り予想データ156は、予想シミュレーション作成機能124により生成される。
企業能力値データ157は、後述する企業診断プログラムにより生成される。統計データ158は後述する統計データ取込機能により生成される。未来格付マスタデータ159及び項目別コメント・ポイントマスタデータ164は、格付診断書作成機能133にて格付診断書を作成する際に使用されるマスタデータであり、詳細は後述する。評価項目ポイントマスタデータ160は、後述する資金繰り予想データ作成処理における、企業の能力値を決定するための企業診断プログラムにて使用されるデータである。
決算書データ161は、決算書入力機能121にて生成される決算書に関するデータである。具体的には、貸借対照表の計画及び実績データや、損益計算書の実績データ等である。科目対応マスタデータ162及び項目対応マスタデータ163は、後述する会計データの取込み機能にて、会計データを資金繰り実績データに変換するために使用されるマスタデータである。
データベース14に含まれるデータは上述したデータに限られるものではなく、例えば、アカウントに関するマスタデータや、計算用の一時データ等が存在し得る。
続いて、資金繰り予想データ作成処理について説明する。図4は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、資金繰り予想データ作成処理のフローチャートの一例を示す図である。まず、コンピュータ装置1において、データベース14に記憶された資金繰り実績データ151を読み込む(ステップS1)。
次に、企業能力値データを算出する(ステップS2)。企業の能力値は、予想シミュレーション作成機能124において説明したように、企業診断プログラムにより算出することができる。企業診断プログラムは、例えば、企業の与信を評価する際に一般的に用いられる定性スコアリングシートを用いることができる。評価の分類として、例えば、社長の能力、外部環境・事業構造、管理体制、営業体制、及び、その他・組織モチベーションに関する複数の評価項目に対して評価を行うようにしてもよい。評価はYES/NO形式とする、あるいは複数段階の評価形式に対する回答であってもよい。
各評価項目にはポイントが設定されており、それぞれの評価項目で一律のポイントを付与するようにしてもよいし、あるいは評価項目ポイントマスタデータ160(図示せず)に記憶された評価項目に対応する重要度にしたがって、評価項目別にポイントの重み付けを行ってもよい。各項目のポイントを合算した結果が、企業の能力値となる。
次に、企業の能力値から、企業の成長率を算出する。企業の成長率とは、例えば、同様の企業診断プログラムによって算出された、同じ業界の企業の平均値を基準値とした場合に、前記企業の能力値を表した数値とすることができる。
続いて、ステップS1で読み込まれた資金繰り実績データ及びステップS2で算出された企業能力値データを用いて、将来の収支データを推定する(ステップS3)。
将来の収支データを推定する処理は、例えば、最初に資金繰り実績データから将来の収支データの基準値の算出を行う。資金繰り実績データに含まれる収入及び/又は支出ごとに、所定の期間(例として3年)の実績の合計を算出し、期間内の月数である36で除算して月あたりの平均値を算出して、該平均値を将来の月ごとの収入及び/又は支出の基準値とする。あるいは、実績データの収入及び支出を、固定費と変動費にそれぞれ分類し、固定費に関しては前年度と同じデータを固定費の基準値とし、変動費に関しては、上述したように平均値を算出して変動費の基準値とすることができる。また、資金繰り計画データ152に含まれる情報を含めて基準値を算出することもできる。
さらに、基準値の算出において、所定の期間のトレンドを勘案させることもできる。トレンドの勘案とは、例えば、過去3年の実績データにおいて、経営状況が改善している場合は、過去3年の平均値よりも高い値を基準値とすること、あるいは反対に、経営状況が悪化している場合は、過去3年の平均値よりも低い値を基準値とすることをいう。
ここで、将来の収入データの基準値に対して、企業の成長率を予想データに乗じる係数(以下、予想係数という)として乗じた結果を、将来の収入の推定データとすることができる。あるいは、将来の支出データの基準値を予想係数により除した結果を、将来の支出の推定データとしてもよい。いずれかの方法により、企業の成長率を勘案した将来の収支データは推定可能である。
続いて、実績データ及びステップS3にて推定した将来の推定データを合わせて、資金繰り予想データを作成し(ステップS4)、終了する。
評価項目にしたがって、企業の特性を表す企業の能力値という定性的な値を予想に用いることで、企業の将来の経営状態に影響を与えている特徴を明確にすることができる。コンサルタントは、企業に対して、どの特徴を強化すれば効率的に経営状態が良化するか提言することが可能となり、説明に特別な労力を割くこともなく、予想シミュレーション表示機能127により改善予想を提示しながら説明することが可能となる。
資金繰り実績データ及び企業能力値データに加えて、経済に関する統計データも使用して資金繰り予想データを作成することも可能である。統計データとは、例えば、日本政策金融公庫が発表している各種D.I.(Diffusion Index:企業の業況感や設備、雇用人員の過不足などの各種判断を指数化したもの)データや、民間調査会社が発表する景気動向調査結果等を用いることができる。このような統計データを用いることで、企業の業種、規模、地域、又は契約形態等を反映した資金繰り予想データを作成することができ、より企業の実態に則した予想をすることができる。
ところで、上述した例では予想係数と企業の成長率を同じ値としているが、予想にはいくつかのパターン(以下、シナリオという)が存在してもよい。例えば、企業の成長率と同じ値を予想係数とする場合を「成り行きシナリオ」、景気が良くなる等の情報から将来は楽観できる場合には、成長率より高い値を予想係数とする「楽観シナリオ」、そして、景気が悪い等の情報から将来の展望が暗い場合には、成長率より低い値を予想係数とする「悲観シナリオ」と定めることができる。このように複数のシナリオ、特に悲観シナリオのように、通常の予想より悪い状況を予想することで、リスクに対して予め備えることができる。
異なるシナリオの予想係数の決め方として、例えば企業の成長率と比べて20パーセント加えた値を楽観シナリオの予想係数、企業の成長率と比べて20パーセント減じた値を悲観シナリオの予想係数としてもよい。
続いて、格付診断書作成処理について説明する。図5は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、格付診断書作成処理のフローチャートの一例を示す図である。格付診断書の作成にあたっては、予想の精度を高めるためにも、少なくとも3年分の予想データを用意することが好ましい。
資金繰り予想データ156をデータベース14から読み込む(ステップS11)。図6は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、金額データを月単位に主計した資金繰り予想データテーブルの例を表す図である。月単位資金繰り予想データテーブル40は、項目41及び年月42と関連付けて、金額43を記憶している。なお、図6の例では説明の便宜上、月単位に集計したデータテーブルを表しているが、資金繰り予想データには日単位のデータが格納される。
次に、項目別コメント・ポイントマスタデータ164をデータベース14から読み込む(ステップS12)。図7は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、項目別コメント・ポイントマスタテーブルの例を表す図である。項目別コメント・ポイントマスタテーブル50は、項目51、下限値52、及び、上限値53と関連付けて、コメント内容54、及びポイント55が記憶されている。
ステップS11にて読み込んだ資金繰り予想データに含まれる項目41が、項目51と一致し、金額43が下限値52以上かつ上限値53以下の範囲に含まれる場合に、コメント内容54及びポイント55が特定される(ステップS13、S14)。
例えば、資金繰り予想データテーブルにおいて、項目が「経常収支」、年月が「2015/01」、金額が「¥259,800」のデータからコメント及びポイントを特定する場合に、図7に示す項目別コメント・ポイントマスタテーブル50に含まれるデータのうち、項目51が「経常収支」、下限値52が「¥100,001」、上限値53が「¥500,000」のデータが該当し、コメント内容54は「経常収支に問題なく・・・」が、またポイント55は「3」が、それぞれ特定される。
次に、ステップS14にて特定されたポイントを集計し、ポイントの合計値を算出する。図8は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、未来格付マスタテーブルの例を表す図である。未来格付マスタテーブル60は、合計下限61及び合計上限62と関連付けて、未来格付63とコメント64を記憶している。
算出したポイントの合計値が、合計下限61以上かつ合計上限62以下の範囲に含まれる場合に、未来格付63及びコメント64が特定され、未来格付及びコメントとして決定される(ステップS15、S16)。
ステップS13で特定されたコメント、ステップS15で特定された未来格付、及び、ステップS16で決定されたコメントを表示装置16の表示画面16aに表示する。次に、コンサルタントの操作指示に従って格付診断書の作成を完了する。ここで、特定及び決定されたコメントはコンサルタントの操作指示に従って編集できるようにしてもよい。
続いて、会計データの取り込み及び資金繰り実績データの項目への振り分け処理について説明する。図9は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、会計データ振分処理のフローチャートの一例を示す図である。最初に、会計データを読み込む(ステップS21)。会計データは本発明に係るプログラムに含まれる会計データでも、他の会計プログラム等から出力されたデータであってもよい。また、読み込む会計データは、現金・預金に関する元帳のデータのみ読み込むようにしてもよいし、その他の元帳のデータを含んでいてもよい。
図10は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、会計データテーブルの例を表す図である。会計データテーブル70は、データ番号71と関連付けて、勘定科目72、日付73、金額74、及び摘要75を記憶している。
次に、科目対応マスタデータ162を読み込む(ステップS22)。図11は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、科目対応マスタテーブルの例を表す図である。科目対応マスタテーブル80は、勘定科目81と関連付けて、対応項目82を記憶している。科目対応マスタデータは、会計データの勘定科目と、資金繰り実績データの項目とを関連付ける役割を有する。
さらに、項目対応マスタデータ163を読み込む(ステップS23)。図12は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、項目対応マスタテーブルの例を表す図である。項目対応マスタテーブル90は、開始日91、終了日92、下限金額93、上限金額94、及び、摘要95と関連付けて、対応項目96及び備考97が記憶している。
ステップS21で読み込んだ会計データを1レコードずつ変換を行うか判定し、すべてのレコードに対して判定が完了するまで、繰り返す(ステップS24)。
会計データテーブル70の勘定科目72と、科目対応マスタデータ80の勘定科目81が一致するか判定する(ステップS25)。一致する場合(ステップS25にてYES)は、会計データを対応する対応項目82に振り分ける(ステップS28)。
例えば、会計データテーブル70のデータ番号71が「01」の会計データは、勘定科目72の値が「通信費」であり、科目対応マスタテーブル80の勘定科目81の値が「通信費」と一致するため、該会計データは対応する対応項目82の値である「固定経常支出」に振り分けられる。
一致しない場合(ステップS25にてNO)は、会計データテーブルの日付73の日にちに対応する値が、項目対応マスタテーブル90の開始日91から終了日92の範囲に含まれ、金額74が、下限金額93以上かつ上限金額94以下の範囲に含まれ、かつ、摘要75が、摘要95と部分一致するか判定する(ステップS26)。一致する場合(ステップS26にてYES)、会計データを対応する対応項目95に振り分ける(ステップS28)。
例えば、会計データテーブル70のデータ番号71の値が「03」の会計データを用いて説明する。該会計データの勘定科目72の値は「諸口」であり、科目対応マスタテーブル80の勘定科目81に一致する勘定科目が存在しない場合に、該会計データの日付73の値である「2015/1/26」の日にちの値に該当する「26」、該会計データの金額74の値である「¥250,000」、及び、該会計データの摘要75の値である「給与」を用いて、項目対応マスタテーブルに該当するデータが存在するか確認する。
該会計データの日にちの値「26」は、開始日91の値が「20」かつ終了日92の値が「26」の範囲に含まれ、金額の値「¥250,000」は下限金額93の値が「¥240,000」かつ上限金額94の値が「¥260,000」の範囲に含まれ、かつ、摘要の値「給与」は摘要95の値である「給与 or 給料 or 人件」と部分一致するため、該会計データは対応する対応項目95の値である「固定経常支出」に振り分けられる。この振り分け処理を再振分という。
また、ステップS26の処理の例として、会計データの摘要75の値が「役員給料」であって、摘要95の値が「給与 or 給料 or 人件」である場合であってもよい。この場合は、摘要95の値の一部である「給与」の語が摘要75の値に含まれているため、一致すると判定される。
なお、対応項目82及び対応項目95は、上述の例において、「固定経常支出」「固定経常収入」等と記載しているが、この項目に限られるものではない。振分け処理は、例えば、「通信管理費」、「人件費」、あるいは「売掛金」等のより詳細な勘定科目に振り分けるものであってもよい。
一致しない場合(ステップS26にてNO)は、資金繰り実績データのいずれの項目に振り分けるべきか不明であり、手動による対応が必要であるため、振分先が不明であることを明確にしておくことが好ましい(ステップS27)。そして、次の会計データに処理対象を更新し(ステップS29)、ステップS24からの処理をすべての会計データの処理が完了するまで繰り返す。
会計データの振り分け処理が完了した後に、クライアントのデータ入力操作により、資金繰り実績データを入力又は編集することもできる。
会計データの勘定科目が、資金繰り実績データの項目と一致させるためには、知識が必要であり、すべての会計データに対して人間が作業を行うとミスも生じやすくなる。そこで、このように予め振分処理をしておき、真に不明であるデータに対してのみ確認をすることで、チェックの手間が減り、効率的に会計データを資金繰り実績データの項目に振り分けることが可能となる。
続いて、本発明のシステムに関して説明する。図13は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、経営支援システムの構成を示すブロック図である。図示するように、経営支援システムは、サーバ装置1と、端末装置3と、通信ネットワーク2とから構成される。サーバ装置1と端末装置3は、通信ネットワーク2を介してサーバ装置1と接続されている。端末装置3は、サーバ装置1と常時接続されていなくてもよく、必要に応じて、接続が可能であればよい。
次に、図14は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、サーバ装置の構成を示すブロック図である。サーバ装置3は、制御部31、RAM32、記憶装置33及び通信インタフェース34を備え、それぞれ内部バスにより接続されている。
制御部31は、CPUやROMから構成され、HDDやSSD等の記憶装置33に格納されたプログラムを実行し、サーバ装置3の制御を行なう。RAM32は、制御部31のワークエリアである。記憶装置33は、プログラムやデータを保存するための記憶装置である。制御部31は、プログラム及びデータをRAM32から読み出し、端末装置1から受信した各種データ生成要求に応じて、データの生成を行う。
本発明の経営支援システム、診断書作成システム、及びデータ生成システムは、いずれも図13又は図14のブロック図と同じ構成を採用することができる。
次に、経営支援システムにおける予想データ作成処理について説明する。図15は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、予想データ作成処理のフローチャートの一例を示す図である。
最初に、ユーザの入力装置15に対する操作指示にしたがって、端末装置1からサーバ装置3へ、予想データ作成要求を送信する(ステップS31)。サーバ装置3は、端末装置1から予想データ作成要求を受信する(ステップS32)。
サーバ装置3において、予想データを作成する。ここで、実績データ読込処理(ステップS33)は、ステップS1の実績データ読込処理と同様である。企業能力値算出(ステップS34)は、ステップS2の企業能力値算出処理と同様である。収支データ推定処理(ステップS35)は、ステップS3の収支データ推定処理と同様である。予想データ作成処理(ステップS36)は、ステップS4の予想データ作成処理と同様である。
ステップS36にて作成された予想データを、予想データ作成要求を送信した端末1へ送信する(ステップS37)。端末装置1は、ステップS37にて送信された予想データを受信し(ステップS38)、終了する。
次に、格付診断書作成システムにおける格付診断書作成処理について説明する。図16は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、格付診断書作成処理のフローチャートの一例を示す図である。
最初に、ユーザの入力装置15に対する操作指示にしたがって、端末装置1からサーバ装置3へ、格付診断書作成要求を送信する(ステップS41)。サーバ装置3は、端末装置1から格付診断書作成要求を受信する(ステップS42)。
サーバ装置3において、診断書データを作成する。ここで、予想データ読込処理(ステップS43)は、ステップS11の予想データ読込処理と同様である。項目別コメント・ポイントマスタデータ読込処理(ステップS44)は、ステップS12の項目別コメント・ポイントマスタデータ読込処理と同様である。コメント特定処理(ステップS45)は、ステップS13のコメント特定処理と同様である。ポイント特定処理(ステップS46)は、ステップS14のコメント特定処理と同様である。未来格付決定処理(ステップS47)は、ステップS15の未来格付け決定処理と同様である。コメント決定処理(ステップS48)は、ステップS16のコメント決定処理と同様である。
ステップS36にて作成された予想データを、予想データ作成要求を送信した端末1へ送信する(ステップS37)。端末装置1は、ステップS37にて送信された予想データを受信し(ステップS38)、終了する。
次に、データ生成システムにおける実績データ作成処理について説明する。図17は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、実績データ作成処理のフローチャートの一例を示す図である。
最初に、ユーザの入力装置15に対する操作指示にしたがって、端末装置1からサーバ装置3へ、実績データ作成要求を送信する(ステップS61)。サーバ装置3は、端末装置1から実績データ作成要求を受信する(ステップS62)。
サーバ装置3において、実績データを作成する。ここで、会計データ読込処理(ステップS63)は、ステップS21の会計データ読込処理と同様である。科目対応マスタデータ読込処理(ステップS64)は、ステップS22の科目対応マスタデータ読込処理と同様である。項目対応マスタデータ読込処理(ステップS65)は、ステップS23の項目対応マスタデータ読込処理と同様である。
ステップS63で読み込んだ会計データを1レコードずつ変換を行うか判定し、すべてのレコードに対して判定が完了するまで、繰り返す(ステップS66)。勘定科目一致判定処理(ステップS67)は、ステップS25の勘定科目一致判定処理と同様である。項目範囲内判定処理(ステップS68)は、ステップS26の項目範囲内判定処理と同様である。不明データ対応処理(ステップS69)は、ステップS27の不明データ対応処理と同様である。データ振分処理(ステップS70)は、ステップS28のデータ振分処理と同様である。そして、次の会計データに処理対象を更新し(ステップS71)、ステップS66からの処理をすべての会計データの処理が完了するまで繰り返す。
すべての会計データに対する処理を完了後に、ステップS69にて不明データに振り分けられたデータを、実績データの適切な項目に手動で振り分けて、実績データを作成する(ステップS72)。
ステップS72にて作成された実績データを、実績データ作成要求を送信した端末1へ送信する(ステップS73)。端末装置1は、ステップS73にて送信された実績データを受信し(ステップS74)、終了する。
上述した各種システムの例において、サーバ装置3において、処理の大部分を実施しているが、態様によっては、データベースのみをサーバ装置3が有する態様も考えられる。また、データ作成処理の一部を端末装置1が実施するような態様としてもよい。
続いて、コンピュータ装置において実行される、資金運用計画作成機能126の一例について説明する。図18は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、資金運用計画データ更新処理のフローチャートの一例を示す図である。資金運用計画作成機能126は、期末の締め処理完了後、あるいは、期首の事業計画前に実行されることが望ましい。
資金運用計画作成機能126は、最初にデータベース14に資金運用計画データ155の有無をチェックする(ステップS80)。データが存在しない場合(ステップS80にてNO)は、決算書入力機能121にて入力された決算書に関するデータ等から資金運用計画データ155の初期値となるデータを作成し、設定する(ステップS81)。
初期値の作成方法は、決算書に関する数年分のデータの平均値をもとに、各月の予想の売掛金及び買掛金等のデータを算出する等の方法が挙げられる。売掛金及び買掛金には、得意先又は仕入先毎の回収条件又は支払条件が設定されている。各月の予想の売掛金及び買掛金のデータの算出は、実績データをもとに、年単位の予想売掛金及び予想買掛金を算出し、設定された回収条件及び支払条件を用いて月単位の予想売掛金及び予想買掛金を算出することで実現可能である。
データが存在する場合(ステップS80にてYES)は、資金運用計画データ155をRAM12に展開する(ステップS82)。ステップS81にて設定されたデータ、又は、ステップS82にて読み込まれたデータを資金運用計画として表示する(ステップS83)。図19は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、資金運用計画データの条件変更の一例を示す図である。図19(a)は、条件変更前の資金運用計画データの一例を示す図である。資金運用計画表示画面170に、将来の資金の源泉に関する情報171と使途に関する情報172とを区別して列に表し、固定資金173と運転資金174とを区別して行に表している。ここで将来とは、今年度の未達期間としてもよいし、翌年度以降を含む長期の期間であってもよい。
次に、ユーザは、得意先別の売掛金に関する回収条件、又は、仕入先別の買掛金に関する支払条件の見直しを行う。回収条件又は支払条件に関するデータは、本発明に係るプログラムに含まれるデータであっても、他の会計プログラム等から出力されたデータであってもよい。
例えば、得意先Aの売掛金の回収条件が月末締翌々月15日払とする。この回収条件を月末締翌月末日払に変更できたとすると、得意先Aに対して売掛金の回収を当初の予定より15日早くすることができ、翌月末に運用可能な資金が増え、資金繰りを改善することが可能となる。同様に、仕入先αの買掛金の支払条件が月末締翌月末払とする。この支払条件を、月末締翌々月10日払に変更できたとすると、買掛金の支払いを当初の予定より10日遅くすることができ、翌月末に運用可能な資金を増やすことが可能となる。
図示しないが、ユーザは得意先別の回収条件又は仕入先別の支払条件を表示して、条件を変更する(ステップS85)。条件が変更されると、コンピュータ装置は、変更された得意先の予想の売掛金又は仕入先の予想の買掛金を、変更された条件にしたがって再計算する(ステップS86)。
再計算した結果は、資金運用計画表示画面170に表示される(ステップS87)。図19(b)は、回収条件変更後の資金運用計画データを表示した図である。得意先の回収条件を変更した場合、運転資金の使途に関する情報である売掛金175aは一千万円から八百万円に減少する。それに伴い、運転資金の使途に関する資金に二百万円分の余裕が生まれるため、その他175bは二百万増加することになり、資金繰りが改善されることが示される。同様に、図示しないが、仕入先の支払条件を変更した場合は、買掛金が増加し、運転資金の使途に関する資金に余裕が生まれ、資金繰りが改善される。
ユーザは条件の変更による結果を確認後、保存ボタンを押下する(ステップS88)。保存ボタン押下により(ステップS88にてYES)、資金運用計画データ155が更新される(ステップS89)。
さらに、決算書データ161に含まれる、貸借対照表に関する未達時期の計画データに対して、資金運用計画データ155の内容を転記する(ステップS90)。このように、資金運用計画データ155を自動で転記することにより、入力作業の手間を減らし、人的なミスを防ぐことができる。加えて、企業の文化が色濃く反映される貸借対照表の計画データに資金運用計画を転記することで、経営者の思いを強く意識付けるような貸借対照表の目標値を作成することができ、将来の経営の指針として活用することができる。
回収条件又は支払条件の変更は、資金繰りを改善する手法として好ましいことは上述の通りであるが、得意先や仕入先が条件変更を許諾してくれるとは限らない。そのため、売掛金を割り引く、あるいは、買掛金を割り増して、交渉をすることが考えられる。そこで、条件変更機能では、条件だけではなく、金額を変更することができることが好ましい。また、「2%割引」等の定められたオプションをユーザが設定できるようにして、オプションを選択することで割引率あるいは割増率を設定できるようにしてもよい。
資金運用計画作成機能126にて作成された資金運用計画データ155を、資金繰り予想データに合わせることも可能である。また、資金繰り予想データと運用計画データとを比較するため、差異分析表示機能111を用いることも可能である。さらに、将来行う設備等への投資に関する計画を資金運用計画データ155として入力することで、投資の影響を考慮した、より現実的な資金運用計画を策定することができ、企業の個別の環境に適合した投資計画であるか、妥当性を検証することができる。このように、資金運用計画表示機能112及び資金運用計画作成機能126は、経営者の安定した企業経営を補助することに貢献する機能である。
以上、望ましい実施形態を通じて本発明を詳しく説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、発明の範囲において多様に実施することができる。
1 コンピュータ装置
11 制御部
12 RAM
13 記憶装置
14 データベース
15 入力装置
16 表示装置
17 通信インタフェース
170 資金運用計画表示画面
18 インタフェース部
19 外部メモリ
2 通信ネットワーク
3 サーバ装置
31 制御部
32 RAM
33 記憶装置
34 通信インタフェース
40 月単位資金繰り予想データテーブル
50 項目別コメント・ポイントマスタテーブル
60 未来格付マスタテーブル
70 会計データテーブル
80 科目対応マスタテーブル
90 項目対応マスタテーブル

Claims (11)

  1. コンピュータ装置において実行される経営支援プログラムであって、
    コンピュータ装置を、
    企業の収入に関するデータ、及び、支出に関するデータから構成される資金繰りの実績データを記憶する実績データ記憶手段と、
    前記企業の所与の項目に対する評価に基づいて、企業の能力値を算出する能力値算出手段と、
    記憶された実績データの収入データ及び/又は支出データをもとに、企業の能力値にしたがって、将来発生する収入及び/又は支出を推定する収支推定手段と、
    収支推定手段により推定された収入及び/又は支出を用いて、将来の資金繰りに関する予想データを作成する予想データ作成手段
    として機能させる経営支援プログラム。
  2. コンピュータ装置を、経済に関する統計データを記憶する統計データ記憶手段として機能させ、
    収支推定手段がさらに、記憶された統計データを用いて、将来発生する収入及び/又は支出を推定することを特徴とする、請求項1に記載の経営支援プログラム。
  3. コンピュータ装置を、
    予想データ作成手段により作成される予想データをもとに、所定の値にしたがって複数の予想結果をシナリオとして作成するシナリオ作成手段として機能させる請求項1又は2に記載の経営支援プログラム。
  4. コンピュータ装置において実行される企業の診断書を作成する診断書作成プログラムであって、
    コンピュータ装置を、
    企業における、少なくとも1つの項目からなる経営に関する経営データを記憶する経営データ記憶手段と、
    前記項目毎に、企業の診断書を作成するためのコメントと、項目から特定されるポイントとの対応関係を記憶する第一コメント記憶手段と、
    記憶された前記企業の経営データを項目毎にポイント化するポイント化手段と、
    項目毎に、ポイント化手段によりポイント化されたポイントに基づいて、第一コメント記憶手段にて記憶されたポイントに対応するコメントを選択する第一コメント選択手段と、
    第一コメント選択手段により選択されたコメントを用いて、診断書を作成する診断書作成手段
    として機能させる診断書作成プログラム。
  5. 企業の診断書を作成するためのコメントと、ポイントから決定される格付との対応関係を記憶する第二コメント記憶手段と、
    項目毎に、ポイント化手段によりポイント化された、少なくとも1つのポイントに基づいて企業の格付を決定する格付決定手段と、
    格付決定手段により決定された格付に基づいて、第二コメント記憶手段にて記憶された格付に対応するコメントを選択する第二コメント選択手段
    として機能させ、
    診断書作成手段が、第二コメント選択手段により選択されたコメントを用いて、診断書を作成する、請求項4に記載の診断書作成プログラム。
  6. コンピュータ装置において実行されるデータ生成プログラムであって、
    コンピュータ装置を、
    固定費又は変動費のいずれに該当するものであるかを、勘定科目ごとに記憶する第一対応関係記憶手段と、
    少なくとも1つの勘定科目を含む会計データを読み込む、会計データ読込手段と、
    読み込んだ会計データの勘定科目が固定費又は変動費のいずれに該当するものであるかを特定し、該勘定科目に対応する会計データを、第一対応関係記憶手段により記憶された対応関係にしたがって固定費又は変動費に振り分ける第一のデータ振分手段と、
    第一のデータ振分手段により振り分けられた固定費又は変動費により、資金繰りに関する実績データを生成する実績データ生成手段
    として機能させるデータ生成プログラム。
  7. 会計データが日付、金額、及び、任意の文字列及び/又は数値である摘要情報を含むものであり、
    コンピュータ装置を、
    日付、金額及び/又は摘要情報と、固定費又は変動費との固定費対応関係を記憶する第二対応関係記憶手段と、
    第一対応関係記憶手段にて記憶された対応関係において、対応する勘定科目が存在しない会計データについて、該会計データの日付、金額及び/又は摘要情報に基づいて、第二対応関係記憶手段にて記憶された対応関係にしたがって、該会計データを固定費又は変動費に振り分ける第二のデータ振分手段
    として機能させる、請求項6に記載のデータ生成プログラム。
  8. 端末装置と、端末装置と通信により接続可能なサーバ装置とを備える経営支援システムであって、
    端末装置が、
    企業の将来の資金繰りに関する予想データの作成要求をサーバ装置へ送信する予想データ作成要求送信手段を備え、
    サーバ装置が、
    予想データ作成要求送信手段により送信された予想データ作成要求を受信する予想データ作成要求受信手段と、
    前記企業の収入に関するデータ、及び、支出に関するデータから構成される資金繰りの実績データを記憶する実績データ記憶手段と、
    前記企業の所与の項目に対する評価に基づいて、企業の能力値を算出する能力値算出手段と、
    記憶された実績データの収入データ及び/又は支出データをもとに、企業の能力値にしたがって、将来発生する収入及び/又は支出を推定する収支推定手段と、
    収支推定手段により推定された収入及び/又は支出を用いて、将来の資金繰りに関する予想データを作成する予想データ作成手段と、
    作成された予想データを端末装置へ送信する予想データ送信手段と
    を備え、
    端末装置がさらに、
    予想データ送信手段により送信された予想データを受信する予想データ受信手段を備える経営支援システム。
  9. 端末装置と、端末装置と通信により接続可能なサーバ装置とを備える診断書作成システムであって、
    端末装置が、
    診断書の作成要求をサーバ装置へ送信する診断書作成要求送信手段を備え、
    サーバ装置が、
    診断書作成要求送信手段により送信された診断書の作成要求を受信する診断書作成要求受信手段と、
    企業における、少なくとも1つの項目からなる経営に関する経営データを記憶する経営データ記憶手段と、
    前記項目毎に、企業の診断書を作成するためのコメントと、項目から特定されるポイントとの対応関係を記憶する第一コメント記憶手段と、
    記憶された前記企業の経営データを項目毎にポイント化するポイント化手段と、
    項目毎に、ポイント化手段によりポイント化されたポイントに基づいて、第一コメント記憶手段にて記憶されたポイントに対応するコメントを選択する第一コメント選択手段と、
    第一コメント選択手段により選択されたコメントを用いて、診断書を作成する診断書作成手段と、
    作成した診断書に関するデータを端末装置へ送信する診断書送信手段と
    を備え、
    端末装置がさらに、
    診断書送信手段により送信された診断書に関するデータを受信する診断書受信手段を備える診断書作成システム。
  10. 端末装置と、端末装置と通信により接続可能なサーバ装置とを備えるデータ生成システムであって、
    端末装置が、
    資金繰りに関する実績データの生成要求をサーバ装置へ送信するデータ生成要求送信手段を備え、
    サーバ装置が、
    データ生成要求送信手段により送信されたデータ生成要求を受信するデータ生成要求受信手段と、
    固定費又は変動費のいずれに該当するものであるかを、勘定科目ごとに記憶する第一対応関係記憶手段と、
    少なくとも1つの勘定科目を含む会計データを読み込む、会計データ読込手段と、
    読み込んだ会計データの勘定科目が固定費又は変動費のいずれに該当するものであるかを特定し、該勘定科目に対応する会計データを、第一対応関係記憶手段により記憶された対応関係にしたがって固定費又は変動費に振り分ける第一のデータ振分手段と、
    第一のデータ振分手段により振り分けられた固定費又は変動費により、資金繰りに関する実績データを生成する実績データ生成手段と、
    実績データ生成手段により生成された実績データを端末装置へ送信する実績データ送信手段と
    を備え、
    端末装置がさらに、
    実績データ送信手段により送信された実績データを受信する実績データ受信手段を備えるデータ生成システム。
  11. コンピュータ装置にて実行されるシミュレーションプログラムであって、
    コンピュータ装置を、
    回収条件にしたがって所定の時期の入金額と、支払条件にしたがって所定の時期の支払額とを特定し、特定された入金額と支払額とに基づいて算出される所定の時期の資金額を含む将来の資金運用に関する資金運用情報を算出する算出手段と、
    算出された資金運用情報を記憶する記憶手段と、
    該回収条件及び/又は該支払条件を変更する条件変更手段
    として機能させ、
    算出手段が、条件変更手段により変更された回収条件及び/又は支払条件にしたがって、所定の時期の入金額及び/又は支払額を特定し、特定された入金額と支払額とに基づいて算出される所定の時期の資金額を含む資金運用情報を再算出するものである、シミュレーションプログラム。
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