JP2001325417A - 財務分析方法、財務分析システム及び記録媒体 - Google Patents

財務分析方法、財務分析システム及び記録媒体

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JP2001325417A
JP2001325417A JP2000142222A JP2000142222A JP2001325417A JP 2001325417 A JP2001325417 A JP 2001325417A JP 2000142222 A JP2000142222 A JP 2000142222A JP 2000142222 A JP2000142222 A JP 2000142222A JP 2001325417 A JP2001325417 A JP 2001325417A
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Hisaya Matsuhisa
久也 松久
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MIT KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 財務分析的な手法に精通していなくとも、経
営状態等の分析を簡単に行なうことができ、しかもその
分析内容把握を容易に行なうことができる財務分析シス
テムを提供する。 【解決手段】 企業や個人等の経済活動主体が行なう経
済活動の計算的結果情報として取得される被分析財務情
報に基づき、経済活動主体の財務状態を表す予め定義さ
れた複数の数値財務パラメータの値を算出する。その算
出された数値財務パラメータの値を、表示装置の画面上
にて実現される計器類を模した視覚態様を有する出力イ
ンターフェース140に分析結果として表示出力する。
専門的でなじみの薄い各種の数値財務パラメータの値
を、計器類すなわちメータ表示にて示すことにより、財
務分析の専門的知識が少なく、数字の羅列を見ただけで
頭が痛くなるような人でも、メータ表示された形で数値
財務パラメータを示せば親しみも沸きやすく、その理解
にスムーズに導くことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、財務分析方法、
財務分析システム及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】企業会計は本来、企業の経営活動を計数
的に把握し、企業の利害関係者、具体的には株主、投資
家、債権者、金融機関、取引先、官公庁、国税当局等に
対して企業の実態や経営の成果を適正かつ明瞭に報告す
ることを使命・目的とするものである。そして、近年の
産業経済の発展に伴い、主に企業における会計情報シス
テムやいわゆる財務諸表制度はめざましい発展・充実を
遂げ、それに伴って財務分析の技法も著しく進展した。
しかしながら、財務分析の手法は、単に外部者の行なう
信用分析のみならず、企業内部においても経営の改善や
経営計画に利用しても極めて価値の高いものであり、現
在では多くの企業における経営分析手法の中心的役割を
果たすに至っている。
【0003】ところでわが国では、バブル経済崩壊以後
は長期不況の傾向が続いており、中小企業や個人事業者
はもちろんのこと、大企業においても、多数が経営不信
や行き詰まりに直面し、倒産の危機に瀕している。この
ような時代にあっては、健全な事業経営を維持するため
に、事業主には一層厳しく鋭い経営感覚が要求され、上
記の財務分析手法の活用も益々重要性を帯びている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、財務分析を
経営状況把握や経営改善に活用するためには、企業の経
営上の問題点を正しく把握するために、財務分析の種々
の技法を的確に習得する必要がある。しかしながら、財
務分析技法は、その習得に当たって、貸借対照表や損益
計算書などの財務諸表と呼ばれる膨大な数表や、さらに
はその財務諸表から導かれるおびただしい数の比率や数
式の把握・理解と、その適切な活用方法を身につけるこ
とが要求され、企業内の専従者や経営コンサルタントな
どの一握りの専門家にしか使いこなすことができなかっ
たのが現状である。このような専門家を擁するには当然
に多大な経費を要するため、例えば経営コンサルタント
を常時的に雇用することは、経済力に限りのある個人事
業主や中小企業経営者にとっては困難であり、財務分析
の効用を受けたくとも受けられない事情があった。かと
いって、専門家並みの経営分析知識を自前で習得するこ
とは、多忙な事業主にとっては事実上不可能に近く、ま
た、財務分析に代表される経営分析手法にはとかく難し
いイメージがつきまといがちであり、苦手な数字の羅列
を見ただけで頭が痛くなる人も多い。
【0005】本発明の課題は、財務分析的な手法に精通
していなくとも、経営状態等の分析を簡単に行なうこと
ができ、しかもその分析内容把握を容易に行なうことが
できる財務分析方法及びシステムと、コンピュータを該
システムとして機能させるためのプログラムを記録した
記録媒体とを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】本件は、
上記の課題を解決するために、各々方法、システム及び
記録媒体の3つのカテゴリーからなる3種類の発明を提
供する。 (第一発明)企業や個人等の経済活動主体が行なう経済
活動の計算的結果情報として取得される被分析財務情報
に基づき、前記経済活動主体の財務状態を表す予め定義
された複数の数値財務パラメータの値を算出し、その算
出された数値財務パラメータの値を、表示装置の画面上
にて実現される計器類を模した視覚態様を有する出力イ
ンターフェース(以下、計器型出力インターフェースと
いう)に分析結果として表示出力することを特徴とする
財務分析方法。
【0007】企業や個人等の経済活動主体が行なう経済
活動の計算的結果情報として測定される被分析財務情報
を取得する被分析財務情報取得手段と、経済活動主体の
財務状態を表す予め定義された複数の数値財務パラメー
タの値を、取得した被分析財務情報に基づいて算出する
数値財務パラメータ算出手段と、その算出された財務パ
ラメータの値を、自身の画面上に形成される計器類を模
した視覚態様を有する出力インターフェース(以下、計
器型出力インターフェースという)上に分析結果として
表示出力する表示装置と、を含むことを特徴とする財務
分析システム。
【0008】企業や個人等の経済活動主体が行なう経済
活動の計算的結果情報として取得される被分析財務情報
に基づき、経済活動主体の財務状態を表す予め定義され
た複数の数値財務パラメータの値を算出するステップ
と、その算出された数値財務パラメータの値を、表示装
置の画面上にて実現される計器類を模した視覚態様を有
する出力インターフェース(以下、計器型出力インター
フェースという)に分析結果として表示出力するステッ
プとをコンピュータに行なわせるためのプログラムを、
コンピュータ読み取り可能な状態にて記録したことを特
徴とする記録媒体。
【0009】上記の第一発明によると、経済活動主体が
行なう経済活動の計算的結果情報を表す被分析財務情報
に基づいて、経済活動主体の財務状態を表す数値財務パ
ラメータの値を算出し、その算出された数値財務パラメ
ータの値を、計器類を模した視覚態様を有する計器型出
力インターフェースを用いて表示装置の画面上表示す
る。専門的でなじみの薄い各種の数値財務パラメータの
値を、計器類すなわちメータ表示にて示すことにより
(例えば図28参照)、財務分析の専門的知識が少な
く、数字の羅列を見ただけで頭が痛くなるような人で
も、メータ表示された形で数値財務パラメータを示せば
親しみも沸きやすく、その理解にスムーズに導くことが
できる。また、分析内容を視覚により直感的かつ定量的
に把握することができるので、勘や経験のみに頼らなく
とも合理的で的確な経営状況把握及び判断を行なうこと
ができ、経営改善等にこれを活用することができる。
【0010】この場合、表示装置の画面上において、複
数の数値財務パラメータを表示するための計器型出力イ
ンターフェースを個別に形成・表示するようにすれば、
各種の数値財務パラメータの値を一括して視覚認識する
ことができ、総合的な分析が一層容易となって、より的
確な経営状況把握が可能となる。そして、表示装置の画
面上において、上記の複数の計器型出力インターフェー
スを、乗り物のコックピットを模した外観レイアウトに
て形成・表示することもできる(例えば、図28参
照)。複数の計器類(あるいはメータ)をコックピット
形態で配列することで、乗り物の操縦感覚により臨場感
あふれる経営分析が可能となり、また、その手法たる財
務分析への親しみの度合いを一層高めることができ、理
解を深めることができる。
【0011】(第二発明)企業や個人等の経済活動主体
が行なう経済活動の計算的結果情報として取得される被
分析財務情報に基づき、経済活動主体の財務状態を表す
予め定義された複数の数値財務パラメータの値を算出
し、その算出された数値財務パラメータの値を、表示装
置の画面上にて実現される出力インターフェースに分析
結果として表示出力するとともに、出力インターフェー
スにて表示される数値財務パラメータの指示値に対し、
これと比較・参照するためのパラメータ値(以下、参照
パラメータ値という)を取得し、その取得した参照パラ
メータ値と数値財務パラメータの現在指示値との比較内
容を表す情報を出力インターフェースに表示出力させる
ことを特徴とする財務分析方法。
【0012】企業や個人等の経済活動主体が行なう経済
活動の計算的結果情報として測定される被分析財務情報
を取得する被分析財務情報取得手段と、経済活動主体の
財務状態を表す予め定義された複数の数値財務パラメー
タの値を、取得した被分析財務情報に基づいて算出する
数値財務パラメータ算出手段と、その算出された財務パ
ラメータの値を、自身の画面上に形成される出力インタ
ーフェース上に分析結果として表示出力する表示装置
と、出力インターフェースにて表示される数値財務パラ
メータの指示値に対し、これと比較・参照するためのパ
ラメータ値(以下、参照パラメータ値という)を取得す
る参照パラメータ値取得手段と、その取得した参照パラ
メータ値と数値財務パラメータの現在指示値との比較内
容を表す情報を出力インターフェースに表示・出力させ
る参照パラメータ値表示制御手段と、を含むことを特徴
とする財務分析システム。
【0013】企業や個人等の経済活動主体が行なう経済
活動の計算的結果情報である被分析財務情報を取得する
ステップと、その取得した被分析財務情報に基づいて経
済活動主体の財務状態を表す予め定義された複数の数値
財務パラメータの値を算出するステップと、その算出さ
れた数値財務パラメータの値を、表示装置の画面上にて
実現される出力インターフェースに分析結果として表示
出力するステップと、出力インターフェースにて表示さ
れる数値財務パラメータの指示値に対し、これと比較・
参照するためのパラメータ値(以下、参照パラメータ値
という)を取得するステップと、その取得した参照パラ
メータ値と数値財務パラメータの現在指示値との比較内
容を表す情報を出力インターフェースに表示出力させる
ステップと、をコンピュータに行なわせるためのプログ
ラムを、コンピュータ読み取り可能な状態にて記録した
ことを特徴とする記録媒体。
【0014】上記第二発明では、経済活動主体が行なう
経済活動の計算的結果情報を表す被分析財務情報に基づ
いて、経済活動主体の財務状態を表す数値財務パラメー
タの値を算出し、その算出された数値財務パラメータの
値を、別途取得した参照パラメータ値と比較してその比
較内容を表す情報を出力する。参照パラメータ値は、例
えば達成の目標値や業界平均値など、その数値財務パラ
メータが示す経済活動状態(例えば経営状態)の良し悪
しの判断基準となるような値である。このようにすれ
ば、専門的でなじみの薄い各種の数値財務パラメータの
値が示す分析結果が現在指示値とともに専門的でなじみ
の薄い各種の数値財務パラメータの値の表す意味を、参
照パラメータ値との比較により容易に把握することがで
き、例えば数値財務パラメータの値が示す内容が結論と
して良いか悪いかの判断を即座に行なうことができる。
従って、財務分析の特に深い専門的知識がなくとも、ス
ムーズに分析結果を理解することができ、また、勘や経
験のみに頼らなくとも、数字に裏打ちされた合理的で的
確な経営状況把握及び判断を行なうことができるので、
経営改善等にこれを活用することができる。
【0015】参照パラメータ値と数値財務パラメータの
現在指示値との比較内容を表す情報は、例えば参照パラ
メータ値と数値財務パラメータの現在指示値とを組み合
わせて表示したものであっても良いし、数値財務パラメ
ータ現在指示値の参照パラメータ値に対する比率など、
両値を用いて数理的に合成される別のパラメータとして
もよい。あるいは数値財務パラメータ現在指示値と参照
パラメータ値との大小関係に応じて、その判定結果を表
す視覚情報(文字列(例えば、良好、まあまあ、悪いな
どのコメント文)、画像(例えば、良好が「笑い顔」、
まあまあが「すまし顔」、悪いが「泣き顔」など)、色
彩(例えば、良好が「青」、まあまあが「黄色」、悪い
が「赤」など)又はそれらの組み合わせによるもの)の
表示内容を複数定めておき、比較結果に応じて該当する
ものを選択して表示出力することも可能である。
【0016】(第三発明)被分析財務情報として、企業
や個人等の経済活動主体の資産と負債と資本との関係を
示す貸借対照表データと、経済活動主体の経済活動に伴
う収益と費用との関係を示す損益計算書データとを用
い、それら貸借対照表データと損益計算書データとに基
づいて、経済活動の収益性を表す複数の数値財務パラメ
ータ(以下、収益性パラメータ群という)、経済活動の
流動性を表す複数の数値財務パラメータ(以下、流動性
パラメータ群という)及び経済活動の生産性を表す複数
の数値財務パラメータ(以下、生産性パラメータ群とい
う)をそれぞれ算出し、収益性パラメータ群、流動性パ
ラメータ群及び生産性パラメータ群のそれぞれについ
て、各パラメータ群から1又は複数選択される選択パラ
メータ、又は複数のパラメータの数値を予め定められた
演算処理により合成して得られる合成パラメータを代表
表示パラメータとして定め、各パラメータ群に対応する
代表表示パラメータの値を、表示装置上において実現さ
れる出力インターフェース上に分析結果として一括表示
出力することを特徴とする財務分析方法。
【0017】被分析財務情報として、企業や個人等の経
済活動主体の資産と負債と資本との関係を示す貸借対照
表データと、経済活動主体の経済活動に伴う収益と費用
との関係を示す損益計算書データとを取得する被分析財
務情報取得手段と、取得したそれら貸借対照表データと
損益計算書データとに基づいて、経済活動の収益性を表
す複数の数値財務パラメータ(以下、収益性パラメータ
群という)、経済活動の流動性を表す複数の数値財務パ
ラメータ(以下、流動性パラメータ群という)及び経済
活動の生産性を表す複数の数値財務パラメータ(以下、
生産性パラメータ群という)をそれぞれ算出する数値財
務パラメータ算出手段と、収益性パラメータ群、流動性
パラメータ群及び生産性パラメータ群のそれぞれについ
て、各パラメータ群から1又は複数選択される選択パラ
メータ、及び/又は複数のパラメータの数値を予め定め
られた演算処理により合成して得られる合成パラメータ
を代表表示パラメータとして定め、各パラメータ群に対
応する代表表示パラメータの値を、自身の画面上に形成
される出力インターフェース上に分析結果として一括表
示出力することを特徴とする財務分析システム。
【0018】被分析財務情報として、企業や個人等の経
済活動主体の資産と負債と資本との関係を示す貸借対照
表データと、経済活動主体の経済活動に伴う収益と費用
との関係を示す損益計算書データとを用い、それら貸借
対照表データと損益計算書データとに基づいて、経済活
動の収益性を表す複数の数値財務パラメータ(以下、収
益性パラメータ群という)、経済活動の流動性を表す複
数の数値財務パラメータ(以下、流動性パラメータ群と
いう)及び経済活動の生産性を表す複数の数値財務パラ
メータ(以下、生産性パラメータ群という)をそれぞれ
算出するステップと、収益性パラメータ群、流動性パラ
メータ群及び生産性パラメータ群のそれぞれについて、
各パラメータ群から1又は複数選択される選択パラメー
タ、又は複数のパラメータの数値を予め定められた演算
処理により合成して得られる合成パラメータを代表表示
パラメータとして定め、各パラメータ群に対応する代表
表示パラメータの値を、表示装置上において実現される
出力インターフェース上に分析結果として一括表示出力
するステップとをコンピュータに行なわせるためのプロ
グラムを、コンピュータ読み取り可能な状態にて記録し
たことを特徴とする記録媒体。
【0019】上記の第三発明によると、分析財務情報と
して貸借対照表データと、損益計算書データとを用い、
それらに基づいて、経済活動の収益性を表す収益性パラ
メータ群、経済活動の流動性(安全性)を表す流動性パ
ラメータ群及び経済活動の生産性を表す生産性パラメー
タ群の、経営分析上最も重要な3つのグループの数値財
務パラメータを各々複数算出する。各グループに属する
数値財務パラメータの種類は、後述の通りそれぞれ相当
数が定義され、専門家の間で財務分析に活用されている
が、専門的な知識を有さない一般の経営者等にとって
は、多数の数値パラメータの値を総合的に比較・把握す
ることは困難である。そこで、上記の第三発明では、収
益性パラメータ群、流動性パラメータ群及び生産性パラ
メータ群のそれぞれについて代表表示パラメータを定
め、各パラメータ群に対応する代表表示パラメータの値
を、出力インターフェース上に分析結果として一括表示
出力する。代表表示パラメータの採用により、多数の数
値財務パラメータの値に幻惑されることなく、総合的な
傾向の把握とこれを受けた経営上の判断とを容易に行な
うことができる。また、収益性、流動性(安全性)及び
生産性の3つグループのパラメータを一括出力すること
で、1つの指標に偏ることのないバランスの取れた状況
把握が簡単かつ必然的になされることから、専門家に頼
らなければ不可能であった総合的な経営分析を、従来こ
うしたものとは縁遠かった中小企業経営主や個人事業主
とって身近なものとすることができ、その活用を大いに
促すことができる。その結果、産業基盤を構成するこれ
らの経済活動主体の経営活動を活発化させることがで
き、ひいてはわが国経済の活性化に寄与することができ
る。
【0020】代表表示パラメータは、予め定められた複
数のパラメータの数値を、予め定められた演算処理(例
えば平均値や、平均算出のための各パラメータの加算に
際して、パラメータごとに定められた重み係数を乗じて
加算を行なう重み付き平均値など)により合成して得ら
れる合成パラメータを採用することにより、多数のパラ
メータに基づく総合的な分析を簡単に行なうことがで
き、しかも表示される結果は代表表示パラメータの使用
により簡略化されるので、上記の効果を一層高めること
ができる。他方、各グループにおいて、抜きん出て重要
度の高いパラメータが含まれている場合には、そのパラ
メータを選択パラメータとして選び出し、これを代表表
示パラメータとして表示出力することもできる。この場
合、その選択パラメータと上記の合成パラメータとを両
方出力するようにすれば、総合的な経営分析の確実性を
一層高めることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に示す実施例を参照して説明する。図1は、本発明の一
実施例である財務分析システム(以下、単にシステムと
もいう)1の構成を示すブロック図である。システム1
は、インターネット等の通信網9と、これに送受信手段
としてのモデム8を介して接続された管理装置4と、同
じく上記の通信網9に接続される端末装置2とを含むも
のとして構成されている。
【0022】管理装置4はコンピュータとして構成さ
れ、I/Oポート11を備え、これにCPU12、RO
M13、RAM14、ハードディスクドライブ等で構成
された固定記憶装置5、及びCD−ROMドライブ6、
カレンダクロック(日付情報を生成する)7等が接続さ
れている(モニタやキーボード、マウス、プリンタ等が
接続されていてもよい)。固定記憶装置5には、財務分
析システム1の機能をコンピュータネットワーク上にて
実現するためのアプリケーションプログラム(以下、単
にアプリケーションという)5bと、その作動環境を形
成するオペレーティングシステムプログラム(OS)5
aと、財務分析のための各種処理に使用するデータベー
ス5c(例えば、後述の財務諸表データなど)とが格納
されている。これらプログラム5a,5bとデータベー
ス5cとは、例えば記録媒体としてのCD−ROMに記
録された形で供給され(あるいは、通信網を介したダウ
ンロードでもよい)、これをCD−ROMドライブ6に
セットして、CPU12により所定のインストールプロ
グラム(図示せず)を起動することにより、固定記憶装
置5内にインストールされるものである。他方、CD−
ROM等を介さず、通信網を介して他の管理装置から配
信されたものをダウンロードして用いることもできる。
また、ROM13には、コンピュータのハードウェア制
御のための基本的な各種プログラムが格納される。さら
に、RAM14には、固定記憶装置5及びROM13に
格納された各プログラムのワークエリアが形成されてい
る。
【0023】また、各端末2はそれぞれが、図2に示す
ように、I/Oポート751とそれに接続されたCPU
754、ROM755、RAM756とを含むコンピュ
ータとして構成され、入力手段としてのキーボード70
2、マウス703(他のポインティングデバイスでもよ
い)、出力手段としてのプリンタ700及びモニタ制御
部720がI/Oポート751に接続されている。ま
た、モニタ制御部20には出力手段としてのモニタ72
1が接続されている。端末2は例えばデスクトップ型の
コンピュータとして構成してもよいが、電池等を電源部
に使用するノートパソコンやラップトップパソコンある
いはパームトップコンピュータ(PDA)を用いてもよ
い。さらに、端末2は移動型情報端末として構成しても
よく、この場合は、端末9は通信網2の一部を構成する
無線通信網を介して接続されることとなる。
【0024】ここでは、利用者による各処理に必要な情
報(データ)入力は、通信網9を介して接続された端末
2側から行なう場合を例にとる。端末2側の通信処理
は、図2に示すRAM756の通信プログラムワークエ
リア756aを用いて、所定の通信プログラムにて実行
される。そして、端末2側でキーボード702ないしマ
ウス703により入力された情報は、通信網9を経て管
理装置4に送られ、そこで、アプリケーションプログラ
ム5bにより、本発明の、財務分析システムの機能実現
のための各種のプログラム処理(後述)が実行される。
そして、その処理の結果を、通信網9を経てアクセスの
あった端末2に送信し、そこでその端末2のモニタ72
1に出力させる。具体的には端末2のモニタ721に、
各種の操作・表示画面を形成するための端末側操作・表
示プログラムが管理装置4から端末2に送られ、端末側
操作・表示プログラムワークエリア756b上にてその
プログラムが実行される。また、管理装置4から配信さ
れた財務分析の結果データがデータメモリ756cに格
納される。
【0025】図1に戻り、管理装置4のアプリケーショ
ン5bは、OS5a上において、上記管理装置4、通信
網9及び端末2からなるシステム各部を、請求項に記載
した以下の手段として機能させる役割を果たす。 被分析財務情報取得手段:CPU12 数値財務パラメータ算出手段:CPU12 表示装置:モニタ721 参照パラメータ値取得手段:CPU12 参照パラメータ値表示制御手段:CPU12,モニタ制
御部720 パラメータ状態通知手段:モニタ721 参照パラメータ値切換え手段:マウス703,CPU1
2,モニタ721 パラメータ許容範囲再設定手段:マウス703,CPU
12,モニタ721 シミュレーション入力パラメータ設定手段:マウス70
3,CPU12,モニタ721 シミュレーション演算手段:CPU12 シミュレーション値表示制御手段:CPU12,モニタ
制御部720 パラメータ選択手段:マウス703,CPU12,モニ
タ721 グラフ表示手段:モニタ721 代表表示パラメータ選択手段:モニタ721 管理装置側記憶装置:固定記憶装置5 端末装置側記憶装置:固定記憶装置753 記録媒体:CD−ROM10
【0026】図4は、管理装置4の固定記憶装置5に記
憶されているアプリケーションプログラムの構成例を示
すものである。また、図5は、RAM14内における各
種メモリの割当例を示すものである。詳細については、
以降の機能説明において逐次説明を行なう
【0027】次に、本実施例では、基本的な被分析財務
情報として、貸借対照表データと、前記経済活動主体の
経済活動に伴う収益と費用との関係を示す損益計算書デ
ータとを用いる。貸借対照表データと損益計算書データ
とは、図4の貸借対照表生成モジュール及び損益計算書
生成モジュールにより生成される。
【0028】図10は貸借対照表データの一例を示すも
のである。貸借対照表はバランスシート(B/Sと略記
される)とも称され、ある一定時点、ここでは四半期
(以下、単に期ともいう)毎の決算日における経済活動
主体の財政状態を明らかにするために、企業や個人等の
経済活動主体の資産と負債と資本との関係を示す計算デ
ータを期別に時系列的に配列したものである。ここで、
「資産」とは、経済主体が所有している財貨及び権利を
総称するものであり、経済活動主体に投下されている資
金がどのような形態で運用されているかを示す。また、
「負債」と「資本」とは、投下資金がどのように調達さ
れたかを示し、負債は将来の支払債務の総称、資本は経
済活動主体の投資額と過去の利益留保額を合せたものを
いう。
【0029】図10の貸借対照表データ201では、資
産、負債及び資本の各項目別に、構成、及び費用区分と
対応付ける形で各期別の残高が、科目毎に科目特定デー
タとしてのコード番号を付与する形で記憶されている。
また、流動資産合計、固定資産合計、資産合計、流動負
債合計、固定負債合計、負債合計、資本合計など、いく
つかの科目グループの小計科目データも含まれている。
なお、貸借対照表データでは、負債合計と資本合計とを
合せた残高と、資産合計の残高とは必ず一致する。な
お、貸借対照表データ201の各科目のデータは、その
一部又は全てが、そのまま財務分析の結果として認識さ
れる数値財務パラメータとして使用しうる。
【0030】また、図11は、損益計算書データの一例
を示すものである。損益計算書データ(P/Lと略記さ
れる)は、経済活動主体の経済活動に伴う収益と費用と
の関係を示すために、ある一定の会計期間(ここでは四
半期である)における経済活動主体の経営成績を明らか
にする計算データである。ここで、収益とは、一会計期
間中の経済活動における成果・報酬として得られたもの
のことをいい、費用とは収益獲得のために必要であった
経費をいう。例えば企業の場合、利潤追求がその存在意
義の一つであるから、順調に行けば収益総額が費用総額
を上回ることにより、その差額が利益として認識される
が、往々にして逆のこともあり、この場合は差額が損失
として認識される。損益計算書では、利益を正の数値
で、損益を負の数値で表すことが一般的である。
【0031】図11の損益計算書データ202では、科
目特定データとしてのコード番号、収益と費用とを識別
するデータとしての収益/費用コード(ここでは収益科
目を「貸」、費用科目を「借」により表示している)、
費用区分データ及び比率データと対応付ける形で、各期
別の残高が科目ごとに記憶されている。また、売上高、
売上原価、売上総利益、人件費、販売費・一般管理費合
計、営業利益、営業外収益、営業外費用など、いくつか
の科目グループの収益あるいは費用の小計、さらにはそ
の差として認識される利益/損失の小計の科目データも
含まれている。また、費用区分データは、各費用科目の
固定費/変動費の別を示す。変動費は売上高の増加に伴
い増加する費用をいい、固定費は売上高の増減によらず
一定の費用をいう。ここでは、「0」が固定費/変動費
のいずれにも属さない科目、「1」が固定費科目、
「2」が変動費科目、「3」が共通科目(固定費/変動
費に一定比率で分解される科目)をそれぞれ示す。さら
に、比率データは、共通科目における変動費の占める比
率(単位%)を意味する。なお、貸借対照表データ20
1及び損益計算書202の各科目のデータは、その一部
又は全てが、そのまま財務分析の結果を表す数値財務パ
ラメータとしても使用しうる。
【0032】また、貸借対照表データ及び損益計算書デ
ータにおいて、科目特定データであるコード番号は、以
下において使用する別のデータテーブルにおいて科目を
援用する目的にも使用され、さらに、関数式においても
援用される。そして、関数式において使用される場合
は、コード番号は、そのコード番号に対応する科目の金
額を表す変数として使用される。
【0033】なお、図1に示すシステムでは、表示装置
(モニタ)721を少なくとも備えた端末装置2と、こ
れと有線及び/又は無線の通信網9を介して結合される
とともに、分析結果の算出とその端末装置2への出力と
を行なう処理の実行管理を少なくとも行なう管理装置4
とを備え、貸借対照表データあるいは損益計算書データ
といった被分析財務情報の取得手段及び数値財務パラメ
ータ算出手段の各機能が、端末装置2及び管理装置4の
少なくともいずれかにより分担される構成が実現されて
いることが明らかである。これにより、本発明の財務分
析システムの機能を、異なる場所に配置された多数の端
末装置2において同時に実現でき、また、管理装置4に
より複数の端末装置2への分析出力サービス提供の管理
を集中的かつ合理的に行なうことができる。この実施例
では、被分析財務情報取得手段及び数値財務パラメータ
算出手段は管理装置4のCPU12が、アプリケーショ
ンプログラム5bにより機能実現する。このとき、CP
U12が被分析財務情報を取得する取得先、すなわち被
分析財務情報の記憶手段の実現形態には、以下のように
種々の方式がありうる。
【0034】被分析財務情報の一部又は全部が管理装
置側4に設けられた管理装置側記憶装置(固定記憶装
置)5(図1)に記憶されており、被分析財務情報取得
手段(CPU12)は、該記憶手段5から被分析財務情
報の取得を行なう。これによれば、例えば複数の被分析
財務情報の管理が管理装置側4において集中的に行われ
るので、更新管理等も容易であり、また、端末装置2が
火災や自然災害などにより打撃を受けても管理装置4の
情報(データ)が無事であれば、個々の利用者のシステ
ム使用環境を比較的容易に復元することができる。この
場合、数値財務パラメータ算出手段としての機能は、管
理装置4側で担っても良いし、端末装置2にプログラム
を配信して(配信元は管理装置4とすることができる
が、これに限られるものではない)端末装置2側で担っ
てもいずれでもよい。
【0035】被分析財務情報の一部又は全部が端末装
置4側に設けられた端末装置側記憶装置(固定記憶装
置)753(図2)に記憶されており、端末装置2(の
CPU754)が被分析情報取得手段として機能して記
憶装置753から被分析財務情報を取得する。この方法
によると、ハッカーなどによる端末やサーバへの侵入な
ど、高度なネット犯罪等が増加している近年にあって
は、利用者固有のデータである貸借対照表データあるい
は損益計算書データといった被分析財務情報のプライバ
シーを保護しやすい利点がある。なお、この方式では数
値財務パラメータ算出手段も端末装置2のCPU754
が担うのが合理的であるが、管理装置4はこの場合、例
えば端末装置2からのアクセスにより、予め端末装置2
に配信してあるアプリケーションプログラムを起動させ
るためのキーデータを配信する等により、各端末装置2
によるシステム利用の管理、あるいは利用料金の管理な
ど従属的な役割を担う形となる。また、分析出力に必要
な被分析財務情報以外の情報(例えば、指数法など、業
界平均値などの参照データとの比率により数値財務パラ
メータを算出する場合の、その参照データ)の管理を管
理装置4に行なわせ、端末装置2での数値財務パラメー
タ算出実行時に、管理装置4から参照データをその都度
ダウンロードして使用する方式も可能である。
【0036】なお、上記2つの方式では、管理装置4と
端末装置2との間で被分析財務情報を分割記憶管理させ
たり、あるいは同じデータをバックアップ用に共通記憶
管理させたりするようにしてもよい。
【0037】図1に示すように、被分析財務情報の一部
又は全部が、通信網9に接続された、管理装置4及び端
末装置2とは別の被分析財務情報管理蓄積装置3(デー
タ記憶用の固定記憶装置を有し、管理装置4とハードウ
ェア的には類似のコンピュータで構成される)に記憶さ
れており、例えば管理装置4及び端末装置2の少なくと
もいずれかが担う被分析財務情報取得手段は、該被分析
財務情報管理蓄積装置3から被分析財務情報の取得を行
なう。この方法は、管理装置4及び端末装置2とは別の
被分析財務情報管理蓄積装置3により被分析財務情報を
記憶しておくことで、該被分析財務情報管理蓄積装置3
が火災や自然災害などにより打撃を受けても管理装置4
の情報(データ)が無事であれば、個々の利用者のシス
テム使用環境を比較的容易に復元することができる。こ
の場合、被分析財務情報管理蓄積装置3は複数台を離れ
た場所に、例えば都道府県や地方別に分散させる形で複
数台設けておくこともでき、各利用者の被分析財務情報
をこれら複数の被分析財務情報管理蓄積装置3にそれぞ
れ記憶管理させることができる。この場合、常時は指定
された被分析財務情報管理蓄積装置3のデータを使用す
るようにし、他の被分析財務情報管理蓄積装置3はバッ
クアップ用とすることができる。このようにしておけ
ば、被分析財務情報管理蓄積装置3の1つが何らかの要
因(例えば、阪神淡路大震災のような巨大地震等)によ
り壊滅しても、他の被分析財務情報管理蓄積装置3が無
事であれば、これに記憶・管理されているデータを用い
て被分析財務情報を復元することができる。なお、被分
析財務情報の一部又は全てを、被分析財務情報管理蓄積
装置3とともに、管理装置4及び/又は端末装置2にも
共通記憶管理させるようにしてもよい。
【0038】なお、当然のことではあるが、本発明のシ
ステム1を、図3のように単一のコンピュータにより構
成することも可能である。この場合、本発明のシステム
を機能実現するためのアプリケーションプログラムは、
CD−ROM10のような記録媒体に記録した形で、C
D−ROMドライブ6等の読取装置により、コンピュー
タにインストールすることができる。また、このコンピ
ュータを通信網に接続しておき、その通信網に接続され
た別の配信元コンピュータから配信されるアプリケーシ
ョンプログラムをダウンロードしてインストールするこ
とも可能である。
【0039】また、会計・経理関係の事務管理を外部の
会計事務所等に委託している利用者については、図1に
示すように、貸借対照表データや損益計算書データなど
の被分析財務情報の作成・管理も会計事務所等のデータ
管理コンピュータ3aにて行っていることが多い。この
場合、貸借対照表データや損益計算書データをデータ管
理コンピュータ3aからダウンロードして使用すること
もできる。
【0040】以下、システム1の作動と処理の流れにつ
いて説明する。まず、アプリケーションプログラム5を
管理装置4側にて立ち上げ、端末2から通信網9を介し
てこれに接続すると、財務分析経験の少ない利用者のた
めの端末2のモニタ721には、図示しないガイダンス
画面が表示される(このガイダンス画面や、後述の経営
感覚チェックテストの画面が不要の場合は、適当な入力
設定により表示されないようにすることができる)。管
理装置4側でのこのプログラム処理は、図4のガイド表
示モジュールにより行なわれ、表示に必要なデータとし
てガイド表示用データを使用する。ガイダンス画面10
0には、例えばマウスクリックにより操作するメニュー
ソフトボタン(以下、ソフトボタンのことを単にボタン
ともいう)が形成され、所望のものをマウスクリック操
作することにより、対応した画面表示がなされる。
【0041】以下、本システム1を用いた財務分析処理
の流れについて詳しい説明を行なう。図6は、基本的な
数値財務パラメータの計算処理の流れを示すものであ
る。まず、S101では期別の被分析財務情報である貸
借対照表データ及び損益計算書データの入力を行なう。
この実施例では、データ入力専用のインターフェース画
面が用意されており、図4のデータ入力インターフェー
スモジュールにより、図5の入力・計算用処理ワークエ
リアをプログラム常駐エリアとして機能実現される。端
末装置2側で入力されたデータは、管理装置4に逐次あ
るいは一括して通信網9により転送される。図5は、ア
プリケーションプログラムの使用するメモリ構成を示す
ものであるが、処理の主体が管理装置4側のCPU12
になるか、端末装置2のCPU754になるかにより、
メモリエリアはRAM14あるいはRAM756に適宜
配分される。
【0042】図7は、各期ごとに貸借対照表データ及び
損益計算書データの入力を行なうインターフェース画面
130を示しており、タグ型のボタン131のクリック
操作により、4種類のインターフェース画面130に切
り換えて入力ができるようになっている。4つの画面と
は、貸借対照表データの資産の部、同じく負債資本の
部、損益計算書の部及び該損益計算書の製造原価科目の
詳細を示す製造原価明細書の部である。各画面には、期
名132と、科目名133が表示されており、それぞれ
対応するデータ入力ウィンドウ134が設けられてい
る。このデータ入力ウィンドウ134にカーソルを移動
し、キーボード702に設けられたテンキー等を利用し
て、各科目の金額を入力してゆく。また、画面上には小
計科目名135も表示されているが、これはその小計を
算出するための、個々の科目の数値入力を行なうことに
より自動計算され、対応する表示ウィンドウ136に表
示される。なお、次画面ボタン137のクリックによ
り、同じ期の次種類のインターフェース画面130に切
り換り、期切り換えボタン138により次期あるいは前
期の画面に切り換る。入力された各期のデータは、図5
の入力データ格納エリアに格納された後、貸借対照表デ
ータ格納エリアあるいは損益計算書データ格納エリアに
転送され、図10あるいは図11に示すような形式で蓄
積されてゆく。そして、入力が終了すれば、データの記
憶・管理を行なう記憶装置(例えば、管理装置4の固定
記憶装置5や端末装置2の記憶装置)に保存される(図
6:S102、実数値による貸借対照表及び損益計算書
の生成)。
【0043】図8は入力されたデータのデータ内容確認
表示用ウィンドウ440を示している。画面には、デー
タカテゴリー(貸借対照表、損益計算書、製造原価明細
書)の選択ボタン141が形成されており、表示させた
いデータカテゴリーをボタン選択することにより対応す
るデータが読み出され、データ表示ウィンドウ143に
各期ごとに表示される。なお、貸借対照表データについ
ては、資産、負債及び資本の各部毎に選択ボタン141
が設けられ、個別に表示選択が可能となっている。さら
に、表示されたデータの科目名143aはマウスポイン
タPにより選択可能となっており、例えばマウスポイン
タPの位置を合せることにより、科目の内容説明文が表
示されるようになっている(この実施例では、コメント
をバルーン(吹き出し)により表示するようにしてい
る)。科目の内容説明文のデータは、図9に示すよう
に、科目名及びコード番号と対応付ける形でデータテー
ブル200に記憶されている。
【0044】図6に戻り、データの入力が終了するとS
103に進み、損益計算書データについて、固定費と変
動費の分離及び集計処理が各期毎に行なわれる。この処
理は図4の固定費変動費分解モジュールを用いて行われ
る。また、使用するメモリエリアは図5の固定費/変動
費算出値格納エリアである。処理の概要を図12〜図1
4に示している。すなわち、各科目毎に、区分データが
「1」であればその期の残高の全てを固定費に、区分デ
ータが「2」であればその期の残高の全てを変動費に、
「3」であればその期の残高のうち、比率データの示す
比率分だけ変動費に、残りを固定費に割り当てる。ま
た、区分に9が入力されている科目は小計科目であり、
別途記憶されている計算式203(ここでは、科目のコ
ード番号を用いて計算式が定義されている)に基づいた
小計算出処理が行なわれる。図13は、製造原価明細書
のデータの区分と費用分解の関係を示している。なお、
分解された固定費データと変動費データとは、いずれも
損益計算書データ格納エリア内に新たなメモリセルが割
り当てられ、そこに記憶される。
【0045】図6に戻り、次にS104に進んで、実数
値(残高絶対値)による貸借対照表データと損益計算書
データを用いて、図14に示すように、基準期あるいは
基準年の年平均など、各科目毎に予め記憶されている基
準値にて除することにより、基準値に対する比率(例え
ば基準値を100としたときの指数にて表した形式の貸
借対照表データ及び損益計算書データを新たに作成す
る。これは、後に算出する数値財務パラメータの中に、
財務分析手法で称する趨勢法に関連したパラメータ(例
えば各種の伸び率)など、この形式のデータを用いて定
義されるものがあるためである。なお、この処理に使用
するプログラムとメモリエリアは、図4の指数変換表示
モジュールと、図5の指数変換値格納エリアである。
【0046】続いて図6では、S105において上記の
貸借対照表データ及び損益計算書データを用いて種々の
経営指標すなわち数値財務パラメータの算出処理を行な
う。使用するプログラムとメモリエリアは、図4の経営
指標算出・管理モジュールと、図5の経営指標値格納エ
リア、経営指標値関数格納エリア及び入力・計算用処理
ワークエリアである。また、算出されるパラメータは、
経済活動の収益性を表す複数の収益性パラメータ、同じ
く流動性を表す複数の流動性パラメータ(この実施例で
は安全性パラメータと称している)及び生産性を表す複
数の生産性パラメータを含む。
【0047】収益性の分析の意味は以下の通りである。
すなわち、資本の運用は、まず費用→収益→利益という
形で行われる。そして、企業活動では、まず調達した資
本を消費し(費用の発生)し、資本を回収獲得(収益の
発生)して利益を上げてゆくようにする。従って、この
費用・収益・利益の状態、すなわち収益性の分析が必要
となる。収益性パラメータ群は、総資本経常利益率、売
上高対総利益率、売上高対営業利益率、経常資本営業利
益率、売上高対経常利益率、売上当期利益率、自己資本
経常利益率、自己資本当期利益率、営業外収益率、総資
本回転率、総営資本回転率、流動資産回転率、売上債権
回転率、棚卸資産回転率、固定資産回転率、流動負債回
転率、支払債務回転率、受取債権回転期間、棚卸資産回
転期間、支払債務回転期間、販売・管理費比率、販売費
比率、売上高対広告費比率、売上原価率及び材料費比率
からなる群より選ばれる2以上の収益性パラメータを含
むものとすることができる。なお、上記以外のパラメー
タを用いることももちろん可能である。
【0048】上記の収益性パラメータ群は、経済活動の
採算性を表す1又は複数の採算性パラメータ群を含むも
のとすることができる。これは、利益を得るために最小
限必要な売上高を探り、例えば売上高が下がっても万全
な経営が行なえるようにするために把握すべき種々のパ
ラメータを含むものである。採算性パラメータ群は、例
えば、損益分岐点売上高比率、経常安全率、損益分岐点
売上高、売上高、変動費、固定費、変動費比率、固定費
比率、限界利益及び限界利益率からなる群より選ばれる
1以上を含むものとすることができる。
【0049】また、流動性の分析の意味は以下の通りで
ある。資本の運用はまた、資本の循環という形で行われ
る。例えば製造業を例に取ると、資本循環は、現金→支
出(設備、材料、人件費など)→仕掛品→製品→売掛債
権→現金という形をとる。また、資本調達も収入となる
ので、この資本調達も含めてこの収支の状態、つまり資
金繰りを分析することが必要となる。また、同時に、こ
れらの収支によってもたらされる期末時点の財務構成や
資本構成を分析することも重要である。財務分析では、
企業(すなわち経済活動主体)の支払能力のことを「流
動性(安全性あるいは健全性とも称される)」という。
このような流動性の分析は、特に信用分析において重要
であるが、資金繰りの悪化は倒産要因ともなりやすいこ
とから、事業主が自己分析として行なう必要性も大であ
る。流動性パラメータ群は、自己資本比率、借入金依存
比率、売上高対支払利息率、営業利益対支払利息率、負
債比率、固定比率、固定長期適合率、自己資本回転率、
固定資産回転率、受取勘定回転率、支払勘定回転率、流
動比率、当座比率及び資金繰比率からなる群より選ばれ
る2以上の流動性パラメータを含むものとすることがで
きる。なお、上記以外のパラメータを用いることももち
ろん可能である。
【0050】次に、生産性の分析の意味は以下の通りで
ある。企業は個別経済の視点で見れば、確かに資本の組
織であるが、例えば国民経済の視点で見ると、労働や資
本といった生産要素を投入し、それによって財貨あるい
はサービスを生産する生産要素の組織でもある。従っ
て、企業活動の成果として生産性が高いかどうか、また
生産の成果が労働と資本にどのように配分されているか
などを分析することも、企業の社会性の一面を評価する
上で必要となってきている。また、生産性の評価を自己
分析することは、売上高や利益率などの収益性に関する
潜在的なポテンシャルを把握することにもつながり、ひ
いては収益性改善の可能性や具体的な方策を探るための
重要な参考指標となる。生産性パラメータ群は、総資本
投資効率、資本集約度、付加価値率、設備投資効率、機
械投資効率、1人当たり年間生産高、1人当たり経常利
益、1人当たり付加価値額、加工高対人件費比率、1人当
たり月平均人件費、1人当たり機械装備額、労働分配
率、利潤分配率、原材料回転率、仕掛品回転率及び製品
回転率からなる群より選ばれる2以上の生産性パラメー
タを含むものとされる。
【0051】なお、数値財務パラメータとして、貸借対
照表データと損益計算書データとに基づいて、経済活動
の成長性を表す1又は複数の成長性パラメータ群を算出
することもできる。例えば、流行に乗った一時的な売上
の伸びに乗じて企業規模を急拡大した結果、流行が去っ
たときの売上減少のため投下資本の回収が不能となり、
倒産に至るケースは非常に多い。この成長性パラメータ
は、このような不具合が生じないよう、企業の規模と内
容とのバランスの取れた健全な成長を図る上で重要な参
照パラメータである。成長性パラメータ群は、例えば、
売上高増加率、売上総利益増加率、経常利益増加率、付
加価値増加率、総資本増加率、自己資本増加率及び人員
増加率からなる群より選ばれる1以上の成長性パラメー
タを含むものとすることができる。例えば、人員増加
率、資本増加率及び売上高増加率は、企業規模拡大の度
合いを示すものであり、売上総利益増加率、経常利益増
加率、自己資本増加率は経営の充実度拡大の度合いを示
すものである。なお、以下においてパラメータのことを
指標とも呼ぶ。
【0052】図15及び図16は、収益性、安全性、成
長性、生産性及び採算性の各グループの、指標の管理記
憶テーブル(この実施例では、管理装置4の固定記憶装
置5及びRAM14の中に形成される)の内容を示すも
のである。このテーブルも各期毎に生成される。ここで
は、各グループに、算出された指標名が、区分、番号
(「No」)、後述する計器型出力インターフェースで
あるメータの使用種別(「メータ」:ここでは、1〜5
の5種類)、期別の各指標の数値をグラフ化・出力する
際のグラフ形式の種別(「グラフ」:ここでは、1〜4
の4種類)、メータ表示を行なうか否かを表すフラグ
(「メータ表示」:「1」が表示、「0」が非表示を表
す)が記憶されている。さらに、各指標の業界平均値、
警告出力を行なうための参照値(「デッドライン」)、
指標数値が改善となる数値増減の向き(「改善」:
「+」は、数値が「デッドライン」を下回った場合に警
告とする、「−」は、数値が「デッドライン」を超えた
場合に警告とする)、目標値(この実施例では、そのテ
ーブルの期までの指標の平均値に対する改善率で表す:
ただし、「改善」が「+」のものは増加させるべき目標
率、「−」のものは減少させるべき目標率)の設定数
値、対業界平均値に対する指標の達成率の計算値、及び
対目標値に対する指標の達成率の計算値も合せて記憶さ
れている。
【0053】図17〜図21は、図4の収益性、安全
性、成長性、生産性及び採算性の各グループの、指標算
出モジュール群及び算出値テーブル内容を示すものであ
る。各項目の指標の計算モジュールは、関数式(「算
式」)により与えられている。各算式に含まれるPL5
20あるいはBS340等の数値は、貸借対照表データ
(BS)及び損益計算書データ(PL)科目コード、ひ
いてはその科目のコードに対応するデータ変数値を表し
ている。また、各指標に対応付ける形で、指標の業界平
均値、達成すべき目標値及び各期毎の指標の計算値が記
憶されている。なお、この実施例では、基準期をXと
し、X+1、X+2‥で以降の期を、X−1、X−2‥
で以前の期を表すとともに、指標出力の対象となる「当
期」は、現在における最新の期に限らず、X+1、X+
2‥あるいはX−1、X−2‥の任意の期から選択可能
とされている。なお、図23および図24は、成長性パ
ラメータ群に属する売上高増加率、売上総利益増加率、
経常利益増加率が損益計算書のどの計算科目として算出
されるかを示すものであり、同じく図25は、自己資本
増加率と総資本増加率とが貸借対照表の計算科目として
算出されるかを示すものである。
【0054】なお、本実施例のシステムでは、数値財務
パラメータとして、貸借対照表データと損益計算書デー
タとに基づいて、経済活動における資金調達環境を表す
1又は複数の資金調達環境反映パラメータ群も算出され
るようになっている。具体的には、資金調達環境反映パ
ラメータ群は、経済活動におけるキャッシュフローに関
する1又は複数のパラメータ(以下、キャッシュフロー
パラメータ群という)を含むものとすることができる。
キャッシュフローは、基本的には現金の入金から出金を
引いた差として手元に残される現金をいい、経営の成果
を表す指標として純利益に代えて用いることが多い。た
だし、会計上の利益とは以下の点で異なる。つまり、損
益計算においては現金で支出しても資産化することで認
識する会計年度を分ける方法や、棚卸資産の評価におい
て先入れ先出し法を用いた場合と後入れ先出し法を用い
た場合に原価額に違いが出る例がある。こうした会計方
針の変更により、損益計算では恣意的な結果を出すこと
も可能であるが、キャッシュフローは事実であるため、
企業の経済的成果を測定することが可能である。このよ
うなキャッシュフローパラメータ群を算出し、収益性パ
ラメータの値と合せて表示・出力することにより、より
的確な経営意思決定を行なうことが可能となる。
【0055】図6ではS107においてこのキャッシュ
フロー計算を行っている。図22は、そのキャッシュフ
ロー計算表(この実施例では、管理装置4の固定記憶装
置5及びRAM14の中に形成される)の内容を示すも
のである。キャッシュフロー計算表は、図4のキャッシ
ュフロー計算表生成モジュールの実行により各期毎に生
成され、図5のキャッシュフロー計算表データ格納エリ
アに記憶される。ここでは、キャッシュフローパラメー
タ群(指標)が、営業活動によるキャッシュフロー、投
資活動によるキャッシュフロー、フリーキャッシュフロ
ー、財務活動によるキャッシュフローの4つ(これらか
ら選ばれる一部のものであってもよい)に区分され、そ
れぞれの指標のその算式と期別の算出値とが対応付けら
れて記憶されている。なお、各算式に含まれるPL55
0あるいはBS223等の数値は、貸借対照表データ
(BS)及び損益計算書データ(PL)の科目コードに
対応するデータ変数値を表している。また、それ以外の
コード(800番台のコード)は当該管理記憶テーブル
内のキャッシュフロー指標のコード番号を示している。
また、算式では精算表データ(図4の清算表生成モジュ
ールの実行により生成され、図5の清算表数値格納エリ
アに格納される)の科目も一部援用されているが、清算
表データは各期について図53及び図54に示す形で作
成され、貸借対照表の勘定科目を貸方と借方とに区分し
てその数値と、前期繰越額及び期末残高とを互いに対応
付ける形で記憶したものである。また、各勘定科目のコ
ード番号に付随して、指標数値が改善となる数値増減の
向き(「加減」:「+」、「−」)を表す情報も記憶さ
れている。
【0056】以上で基本計算処理は終了し、結果の表示
処理に移る(なお、上記以外にも、いくつかの代表表示
パラメータや、イメージ画像決定のための計算処理があ
るが、これらについては後述する)。結果の表示出力
は、端末2のモニタ721(表示装置)の画面上にて行
われる。図26は、その表示処理の概略を示すフローチ
ャートである。S201にて画面表示処理が行なわれ
る。図28は、その出力画面の一例を示すものである。
該画面140では、上記基本計算処理にて計算された数
値財務パラメータ(各種指標)の値を表示出力するため
の出力インターフェースは、計器類(メータ)を模した
表示出力形態をなす計器型出力インターフェース(以
下、単にメータという)152〜161,163〜16
6,167a,167bとされている。この実施例で
は、モニタ721(表示装置)の画面上において、各数
値財務パラメータ(指標)を表示するためのメータ(計
器型出力インターフェース)152〜161,163〜
166,167a,167bを個別に形成・表示してい
る。このようにすることで、個々の指標の値を直読しや
すくなり、ひいては各指標の数値に基づく経営状況の把
握・分析を一層行ないやすくなる。また、各種の数値財
務パラメータの値を一括して視覚認識することができ、
総合的な分析が一層容易となって、より的確な経営状況
把握が可能となる。個々のメータはそれぞれ1つの指標
の数値のみを表示するようにしている。ただし、スケー
ル(目盛り)が共通する2以上の指標の値を1つのメー
タで兼用して表示させることも可能である。
【0057】また、この実施態様における特徴は、複数
のメータ(計器型出力インターフェース)を、乗り物の
コックピットを模した外観レイアウトにて形成・表示し
ている点である。本実施態様では、具体的には飛行機の
コックピットをモデルにした外観としている。財務分析
は兎角、難解で専門的な知識を有さない限り理解不能と
いう先入観があるが、上記のような外観レイアウトを採
用することで、飛行機の操縦感覚により臨場感あふれる
経営分析が可能となり、ひいては財務分析への理解も深
めることができる。もちろん、飛行機以外にも自動車や
電車、船舶など他の乗り物の操縦席(あるいは運転席)
のコックピットをモデルにしてもよいが、飛行機のコッ
クピットをモデルとすることにより、以下のような利点
が生ずる。まず、飛行機の操縦者(パイロット)は、わ
かりやすくいえば、いわゆる「かっこいい職業」のイメ
ージがあり、他の乗り物の操縦者よりも圧倒的な人気を
博している。そして、憧れのパイロットの仮想現実体験
を財務分析実務(あるいは学習)にオーバーラップさせ
ることで、「一度パイロットになってみたい」という利
用者の潜在的な願望をくすぐりながら、システムの効果
的な活用に利用者を自然と導いていくことができる。ま
た、飛行機のコックピットのレイアウトは他の乗り物の
コックピットものよりもメータ類が多く複雑であるが、
これを逆手に取れば、財務分析で参照が必要とされる多
くの指標に対応した数のメータ類を組み込んでも、現実
のコックピットからの逸脱感が少なく臨場感を維持しや
すいメリットもあるといえる。
【0058】図28の画面140(以下、コックピット
画面140ともいう)について、以下にさらに詳しく説
明する。コックピット画面140のほぼ中央には、基本
メータ群パネル150が形成されており、本実施例では
ここに10個のメータ152〜161が集められてい
る。そのうちの5つは5大指標群152〜156であ
る。この画面の表示は、図5のRAM14の表示処理メ
モリにおいて、コックピット画面描画データエリアとメ
ータ描画データ(メータ画像データ)エリアに必要なデ
ータをロードし、グラフィック展開処理ワークエリアを
用いて画像展開することにより行われる。
【0059】ところで、前記の基本計算処理で算出した
指標の数は、図15及び図16を参照するまでもなく、
10個よりもはるかに多い。従って、表示されている指
標はそのような多数の算出指標から選ばれた代表表示指
標、すなわち代表表示パラメータである。
【0060】代表表示パラメータは、具体的には、前記
の収益性パラメータ群、流動性(安全性)パラメータ群
及び生産性パラメータ群の少なくとも1つのものについ
て表示出力される。この実施例では、上記3種類のパラ
メータ群の全てと、さらに生産性と採算性との2つにつ
いて、代表表示パラメータがメータにより表示出力され
ている。代表表示パラメータには以下の2種類がある。 総合パラメータ:パラメータ群に含まれる予め定めら
れた2以上の指定パラメータの数値を予め定められた演
算処理により合成して得られるパラメータ(指標であ
る。図28では、収益性、安全性、成長性、生産性及び
採算性の5種類について、総合パラメータ(前記の5大
指標群である)の表示出力が、ぞれぞれメータ152,
153,154,155,156においてなされるよう
になっている。各総合パラメータは、図17〜図21の
指標算出モジュール群(図17:収益性、図18:安全
性、図19:成長性、図20:生産性、図21:採算
性)により算出されたパラメータ(指標)の中から指定
されたもの(全てであっても一部であってもいずれでも
よい)を用いた平均値や、平均算出のための各パラメー
タの加算に際して、パラメータごとに定められた重み係
数を乗じて加算を行なう重み付き平均値として算出され
るものである。
【0061】図39は、収益性パラメータ群についての
代表表示パラメータの算出例を示すものである。各指標
の項目には代表演算用フラグ(「表示」)が形成されて
おり、このフラグが有効状態(「1」)の項目は総合パ
ラメータ演算に使用され、非有効状態(「2」)につい
ては演算に使用されない。この実施例では、演算に使用
する各項目の数値を対平均値あるいは対目標値に対する
達成比率に換算し、その換算された値の平均値により、
収益性総合パラメータの値が算出され、この値が図28
の収益性総合メータ152に表示される。他のパラメー
タ群についても基本的に同じ演算により総合パラメー
タ、すなわち安全性総合パラメータ、成長性総合パラメ
ータ、生産性総合パラメータ及び採算性総合パラメータ
として算出され、それぞれ、図28の安全性総合メータ
153、成長性総合メータ154、生産性総合メータ1
55及び採算性総合メータ156に表示される。これら
メータによる表示出力処理は、図4のコックピット画面
インターフェースモジュール、具体的にはこれに含まれ
る収益性メータモジュール、安全性メータモジュール、
成長性メータモジュール、生産性メータモジュール及び
採算性メータモジュールの実行により実現される。
【0062】個別パラメータ:各パラメータ群に含ま
れる個別のパラメータのうち、特に重要なものをピック
アップしたものである。ここでは、総資本経常利益率
(収益性;図17のNo.1)、売上高経常利益率(収
益性:図17のNo.5(売上高対経常利益率と表示し
ている))、総資本回転率(収益性:図17のNo.1
0)、受取債権回転日数(収益性:図17のNo.1
8)、支払債務回転日数(収益性:図17のNo.1
7)の5種類の個別パラメータが代表表示パラメータと
して選ばれ、ぞれぞれ図28の画面140上において、
対応するメータ157,158,159,160,16
1に表示されている。なお、これらメータによる表示出
力処理は、図4のコックピット画面インターフェースモ
ジュール、具体的にはこれに含まれる総資本経常利益率
メータモジュール、売上高経常利益率メータモジュー
ル、総資本回転率メータモジュール、受取債権回転日数
メータモジュール及び支払債務回転日数メータモジュー
ルの実行により実現される。図28からも明らかな通
り、5つの総合パラメータと個別パラメータとの値は、
出力インターフェースとしての画面140上に、メータ
152〜155およびメータ157〜161により一括
表示されている。すなわち、総合パラメータと個別パラ
メータとにより全体と細部との双方に行き届いた財務状
況把握を簡単に行なうことができる。
【0063】出力インターフェースは、表示すべき数値
財務パラメータの値を、図形の長さ、図形の面積及び指
針の回転角度位置などのアナログ指示量に変換して表示
するアナログインターフェースとすることができる。上
記メータ152〜161はいずれもこのアナログインタ
ーフェースの実施例であり、図32(a)のメータ20
0(メータ種類1)、(b)のメータ201(メータ種
類2)、(c)のメータ202(メータ種類3)、
(e)のメータ204(メータ種類5)の4種類があ
る。いずれも、円形の表示領域の外周に沿って目盛り2
50a,250b,250c及び250dが形成されて
おり、指針(以下、単に針ともいう)251の回転角度
位置によりパラメータの表示出力値を示すようにしてい
る。
【0064】他方、出力インターフェースは、表示すべ
き数値財務パラメータの値を数字によりデジタル表示す
るデジタル出力インターフェースとすることもできる。
もちろん、上記の10個のメータ152〜161もこの
ようなデジタル出力インターフェースとしてもよいが、
この実施例では、キャッシュフロー関連の指標値を、図
32(d)に示すようなデジタル出力インターフェース
であるデジタルメータ203に表示するようにしてい
る。該メータ203では、数値表示領域(電光掲示板)
254に数値をそのまま数字により単位とともに表示す
る。なお、図32の5種類のメータの画像は、図4のメ
ータ画像データ(メータ画像〜メータ画像)を用い
て出力される。
【0065】資金調達環境反映パラメータ群の代表表示
パラメータは、図28に示すように、資金調達環境メー
タ群165に出力される。図22の営業キャッシュフロ
ー(コード820)、投資キャッシュフロー(コード8
30)、フリーキャッシュフロー(コード840)及び
財務キャッシュフロー(コード860)の4つが、図2
8及び図52に示す各メータ163〜166に出力され
る。これらはいずれも、現金金額そのものを表すもので
あり、演算により操作を加えるよりも絶対値を用いた表
示の方が感覚的に把握しやすいので、デジタルメータを
採用しているのである。
【0066】以上の実施態様から明らかなように、表示
インターフェースとしてのメータ(計器型出力インター
フェース)は、表示すべき数値財務パラメータの種類に
応じて、出力態様種別の異なるものを使用することがで
きる。表示するべき指標の種別に応じて最適の表示態様
を選択することで、種類の異なる指標が複数混在してい
ても、それぞれの表示内容の意味を的確に把握すること
ができ、スムーズな財務分析が可能となる。
【0067】表示態様を種別は、指針を用いたアナログ
型のメータについても複数の種類が用意されている。す
なわち、図32のメータ200,201,202及び2
04である。図35はメータ200(メータ種類1)の
態様を詳しく示すものである。このメータ200は、表
示すべき指標値の理論値に上限と下限が存在しないもの
に適用されるもので、期別のその指標値の最大値と最小
値とに基づいて目盛りの表示上限及び表示下限と、目盛
り間隔とを算出決定するようにしている。なお、目盛り
の表示上限及び表示下限は、今後、指標値の最大値と最
小値とが更新される場合のことを考慮して、現段階での
指標値の最大値と最小値とに対して一定の余裕分を見込
んで設定がなされている。
【0068】また、図36(a)は、メータ201(メ
ータ種類2)の態様であり、表示すべき指標値の理論値
に上限と下限とがともに存在するものに適用される。具
体例としては0〜100%の間でのみ意味を持つ百分率
表示比率のパラメータである。この場合は、理論上定ま
る指標の最大値と最小値とに基づいて目盛りの表示上限
及び表示下限と、目盛り間隔とが自動設定される。図3
6(b)は、メータ202(メータ種類3)の態様であ
り、表示すべき指標値の理論値に下限のみが存在し、上
限は存在しないものに適用されるものである。期別のそ
の指標値の最大値に基づいて目盛りの表示上限を定め、
下限は固定として目盛り間隔を算出決定するようにして
いる。また、図36(c)は、デジタルメータ203
(メータ種類4)である。さらに、図36(d)は、メ
ータ204(メータ種類5)の態様であり、表示すべき
指標値の理論値に下限が存在せず、上限のみが存在する
ものに適用される。期別のその指標値の最小値に基づい
て目盛りの表示下限を定め、上限は固定として目盛り間
隔を算出決定するようにしている。なお、5大指標値の
メータ152〜156のメータ種類は、2又は3とな
る。
【0069】次に、出力インターフェースにて表示され
る数値財務パラメータ(指標)の現在指示値は、これと
比較・参照するためのパラメータ値とともに出力インタ
ーフェースに表示・出力させることができる。図33に
は、その具体例を示している。参照パラメータ値は、数
値財務パラメータの目標数値及び業界平均数値とされて
いる。そして、現在数値を表す表示要素(指示針)25
1とは異なる表示状態(ここでは線種)にて、目標数値
表示要素(表示針)256と業界平均数値表示要素(表
示針)259が表示されている。目標数値及び業界平均
数値は、図15及び図16の管理記憶テーブルに記憶さ
れており、総合パラメータについては、同様の数式にて
目標数値及び業界平均数値も対応する値が演算され使用
される。図38〜図39は、各期の指標の数値あるいは
それを用いた総合パラメータの、対目標数値あるいは対
業界平均数値の比率計算の実行内容を示している。
【0070】なお、同じ数値財務パラメータに対して、
表示するべき参照パラメータ値の種別が複数存在する場
合は、それらの参照パラメータ値種別のうちの少なくと
も一部のものの表示/非表示を切換え可能とすることが
できる。この実施態様では、参照パラメータ値の少なく
とも一部のもの、ここでは業界平均数値の表示要素に対
し、その表示/非表示を切換えるための参照パラメータ
値表示非表示切換え入力部(ボタン)252が各メータ
に随伴して形成されている。マウスクリックによりこの
ボタンを操作すると、不要な参照パラメータ値を随時表
示させたり消したりできるので、メータ(出力インター
フェース)の表示内容を一層見やすくすることができ
る。
【0071】また、この実施態様では、いずれの代表表
示パラメータも、表示しようとしている期までの平均値
の値に対する比率と、対目標数値に対する比率との表示
が可能となっており、図34に示すように、これを両者
の間で切換え表示することもできるようになっている。
図34では、各メータに随伴する表示切換え入力部(ボ
タン)258のマウスクリックにより、表示切替えがで
きるようになっている。
【0072】また、数値財務パラメータの指示値と参照
パラメータ値とが特定の大小関係を満たした場合に、こ
れを視覚情報及び音声情報の少なくともいずれかにて通
知することもできる。数値財務パラメータの指示値が果
たして良好な数値であるのか否かは、絶対値のみを見て
いたのでは判断が難しいことも多々あるが、参照パラメ
ータ値との大小関係による評価を行い、その結果を視覚
情報及び音声情報の少なくともいずれかにて通知するこ
とにより、パラメータ指示値の示す意味を一層的確に把
握することができるようになる。以下、視覚情報にて通
知する場合について具体的な例を説明する。
【0073】まず、上記の警告通知は、数値財務パラメ
ータの指示値が、参照パラメータ値を用いて予め定めら
れるパラメータ許容範囲を逸脱した値となった場合に行
なうことができる。図37に示すように、危険水準と安
全水準との境界となるデッドライン値を、例えば前述の
目標数値や業界平均値等とは別に定められた参照パラメ
ータ値として管理記憶テーブルに記憶しておき、さらに
指標数値が改善となる数値増減の向き(「改善」)を参
照して、デッドラインを超えて安全側から危険側に数値
が移動したときに警告通知を行なうようにする。この実
施態様では、メータに随伴して形成された警告表示部
(警告ランプ)253の表示状態(例えば色彩:安全を
緑で表し、危険を赤で表す)の切替えにより通知を行な
うようにしている。なお、デッドライン値は、目標数値
や業界平均値に基づいて定められるものであってもよい
(例えば、目標数値や業界平均値を基準として、これに
決められた比率(例えば30%以下など)を乗じて算出
される値など)。
【0074】なお、収益性、安全性、成長性、生産性及
び採算性の指標群の少なくとも3以上のものを総合表示
用として設定することができる。各指標群の総合パラメ
ータの値は、例えば目標数値や業界平均値などの基準値
に対する比率、又はとりうる値(比率)の範囲を複数段
階に区分して着目している値(比率)が属する段階の順
位(ランク)からなるパラメータに変換することが可能
である。そして、その変換されたパラメータを相対達成
パラメータとして相互比較することにより、各指標群間
でバランスの取れた経営が具現されているか否か、否の
場合は、どの指標群(総合パラメータ)において優れ、
また劣っているかを客観的に判断することができる。こ
の場合、総合表示用として設定された総合パラメータの
相対達成パラメータを複数、相対比較可能な形で一括表
示する比較出力インターフェースを画面上に形成してお
くと便利である。図28は、この比較出力インターフェ
ースとしての総合レーダー158が表示されている。こ
の実施態様では、5つの全ての指標群に対して、各総合
パラメータ(つまり、メータへの出力値)の値を100
点満点に換算して5つのランクに区分し、そのランクの
値を、ネットワーク状のスケール158aにプロットし
た形で出力する。そのプロット点を相互に結び合わせた
多角形158bの面積が大きいほど経営状況は良好であ
り、また多角形158bの形状が正多角形に近いほど、
バランスの取れた経営状況が実現されていることを示
す。
【0075】次に、上記システムにおいては、出力イン
ターフェース上(すなわち、コックピット画面140)
に表示される数値財務パラメータ又はこれと連関を有す
る数値財務パラメータの1種又は2種以上のものの値に
応じて、複数用意されたイメージ画像データから1つの
ものを選択し、該イメージ画像データに基づいて表示装
置の画面上に、それら数値財務パラメータが反映する経
済状況のイメージを表すイメージ画像を表示させるよう
にしている。イメージ画像は、例えば図28に示すよう
に、イメージ画像表示領域151に表示される。このよ
うにすることで、数値財務パラメータが反映する現在
(あるいは選択された過去の特定期)の経済状況がイメ
ージ画像として視覚的に表示され、経済状況(たとえば
経営状況)の良比を直感的に把握しやすくなる。
【0076】この実施例では、図28に示すように、モ
ニタ721(図2:表示装置)の画面140上におい
て、複数の計器型出力インターフェース(メータ152
〜151)が、乗り物(飛行機)のコックピットを模し
た外観レイアウトにて形成・表示されているが、この場
合、イメージ画像として乗り物の窓外景色を表す画像を
表示させると、経済状況をよりわかりやすく画像表現す
ることができる。ここでは、図41に示すように、コッ
クピットのフロントグラスを介して見える前方の視界の
空模様(天候)をイメージ画像として用いており、イメ
ージ画像が表す空模様が悪くなるほど、経済状況は悪化
していることを意味する。図41には5種類の窓外景色
を例示しており、(a)は「過去最高」を表す「快
晴」、(b)は「快調」を表す「晴」、(c)は「回
復」基調を表す「虹」、(d)は「不振」を表す
「雨」、(e)は「最悪」を表す「雷雨」である。
【0077】以下、表示すべきイメージ画像の種別の決
定方法について説明する。既に説明したように、被分析
財務情報(図10の貸借対照表、及び図11の損益計算
書)は、所定の期間(ここでは期)ごとに測定された情
報(金額)の組が時系列順に配列される形で構成されて
いる。そして、数値財務パラメータ(指標)は、図17
〜図21に示すように、それら情報の組毎に演算された
複数の値が対応する時系列順(すなわち、期の順序)に
配列されている。そして、その時系列順に配列された数
値財務パラメータの値の組から、特定のもの(例えば今
期あるいは過去の特定期)を選択することにより、その
選択された値に対応するイメージ画像データが選択され
る。ここで、該イメージ画像データを選択するための判
定基準は、その選択された値よりも一定期間だけ過去の
時点における値との相対関係に応じて定められる。例え
ば、過去のある基準期(あるいは4半期もしくは年度平
均など)との比較において、着目している指標が良くな
ってきているか、あるいは悪くなってきているかに応じ
て選ばれるイメージ画像が決定されるのである。
【0078】図40は、その決定基準の一例を示してい
る。この例では、図41の5種類に加え、さらに「現状
維持」、「まあまあ」、「悪化」を加えた、計8種類の
中から窓外景色(イメージ画像)が決定されるようにな
っている。ここで用いている指標は、売上高(損益計算
書(図11)のコード410)と経常利益(同、コード
520)である(この場合、被分析財務情報がそのまま
数値財務パラメータとして使用されている例でもあ
る)。これらの処理は、図4のコックピット窓外景色表
示モジュールの実行により、窓外景色画像データを用い
て行われる(図5において、RAM14の窓外景色描画
データエリアに窓外景色画像データをロードし、グラフ
ィック展開処理ワークエリアにてプログラムが実行され
る)。
【0079】「過去最高」の画像が選択されるのは、売
上高と経常利益とがともに過去最高となる場合である。
この場合、基準期は、過去において最も売上高と経常利
益とが高くなる期であり、それよりも売上高と経常利益
とが高くなれば、その期は「過去最高」となる。また、
「回復」は、基準期として着目している期の直近の所定
期間(例えば2年間)が連続して売上高と経常利益とが
減少していたものが、増加に転ずる場合に選択される。
「現状維持」は、売上高と経常利益とが前年平均値に対
して所定の範囲(例えば±5%)に収まっているときに
選択される。「まあまあ」は、売上高が前年平均値に対
して減少傾向であるが、その減少率が所定レベル以下で
ある場合(例えば5%を超え、10%以下である場合)
に選択される。「悪化」は、売上高が前年平均値に対し
て所定レベルを超えて(例えば10%を超えて)減少し
ており、かつ経常利益が減少傾向となる場合に選択され
る。一方、「快調」は、売上高が前年平均値に対して所
定レベルを超えて(例えば10%を超えて)増加してお
り、かつ経常利益も前年平均値に対して所定レベルを超
えて(例えば10%を超えて)増加している場合に選択
される。「不振」は、基準期として着目している期の直
近の所定期間(例えば2年間)が連続して売上高又は経
常利益がマイナスであり、かつ対前年比で10%以上減
少するときに、「最悪」は同じく20以上減少するとき
にそれぞれ選択される。
【0080】さて、図27は、以上説明したコックピッ
ト画面140の、表示処理(図26のS201)の概略
の流れを示すものである。S251で各メータ152〜
161、163〜166,167a及び167bの表示
数値(指標値)を、図17〜図21の算出値テーブルか
ら取得し、総合パラメータについては演算により数値を
決定する。次いで、S252では、表示数値のメータの
タイプ(例えば、管理記憶テーブルにおいてメータ種別
コードにより指定されている)を読み出し、S253で
各メータの数値が、前記の警告通知を行なうべき水準と
なったか否かを判定する。S254では、画面上の所定
位置にメータを表示するとともに、上記の判定結果を受
け、各メータのインジケータ253(図37)の表示設
定を行なう。S255では総合レーダー158の表示を
行い、S256では窓外景色の判定結果を読み込んで、
S257で領域151に、対応する窓外景色(イメージ
画像)の表示を行なう。さらに、S258では基礎情報
表示用の操作ボタン174の表示を行ない、S259で
は、シミュレーションパネル168の表示を行なう。
【0081】図26に戻り、S202では基礎情報表示
用の操作ボタン174が操作されたか否かを判定する。
基礎情報表示用の操作ボタン174は、企業基礎情報ボ
タン175、キャッシュフロー計算書ボタン176、貸
借対照表ボタン177及び損益計算書ボタン178とを
有し、各ボタンの操作により対応する基礎情報の拡大画
面が表示されるようになっている(S207)。
【0082】また、S203では、各メータ画像の所定
位置、例えば、図28において、「収益性」、「総資本
経常利益率」など、メータの表示内容を表すシンボルボ
タンをマウスクリックすることにより、図26のS20
9に進み、対応するメータの拡大表示画面が、例えばコ
ックピット画面140からの画面切替えによって表示さ
れる。そして、S204では、シミュレーションパネル
168上でシミュレーション操作がなされたか否かを確
認し、された場合にはS205のシミュレーション処理
となる。
【0083】そして、本発明のシステムにおいては、以
下のようなグラフ表示機能が実現されている。すなわ
ち、前述の通り、被分析財務情報は、所定の期間ごとに
測定された情報の組が時系列順に配列される形で構成さ
れ、数値財務パラメータは、それら情報の組毎に演算さ
れた複数の値が対応する時系列順に配列されているが、
数値財務パラメータのうち、表示対象となるものが選択
され(パラメータ選択手段の実現)、その選択された数
値財務パラメータの値の時系列的推移がグラフ表示され
る(グラフ表示手段の実現)。数値財務パラメータ(指
標)の、例えば期別の推移をグラフにより表示すること
で、経済状況(ありは経営状況)の経時的な変化を容易
に把握することができ、たとえば将来に向けた傾向予測
や、改善方法の検討等が一層行ない易くなる。
【0084】表示対象となる数値財務パラメータの選択
は、プログラム実行により予め定められたものを自動的
に選択するようにしてもよいし、図2のマウス703や
キーボード702により、利用者が表示を所望するもの
を手動選択してもいずれでもよい。後者の場合、出力イ
ンターフェース上に表示される代表表示パラメータを個
別に選択するための代表表示パラメータ選択手段がマウ
ス703やキーボード702により実現される。この場
合、グラフ表示手段は、その選択された代表表示パラメ
ータ又はこれと連関を有する数値財務パラメータの値の
経時的推移をグラフ表示するものとされる。このような
グラフ表示の処理は、図4のグラフ表示モジュールの実
行により実現される。また、グラフ表示モジュールノ実
行によりグラフ描画データはが生成され、図5のグラフ
描画データエリアに格納されるとともに、これに基づい
て画面上の所定の位置にグラフ表示がなされる。
【0085】なお、グラフ表示手段は、数値財務パラメ
ータの種別に応じて異なる形式のグラフを表示するもの
とすることができる。数値財務パラメータの種別により
最適なグラフ形式を選択することで、各数値財務パラメ
ータの内容及びその経時的変化の意味の把握が一層容易
になる。
【0086】図42は、図26のS207、すなわち、
基礎情報拡大表示処理の流れを示すものである。この処
理では、図45の基礎情報表示画面300への切替えに
より、デフォルト拡大表示がなされる(S301)。こ
の画面では、イメージ画像の表示領域151がコックピ
ット画面140と同様に形成される。図45は、図28
の貸借対照表ボタン177を操作した場合の画面であ
り、グラフ表示領域302に資産構成グラフが表示され
ている。表示させるべきグラフの種別は、グラフ表示ボ
タン群303の中の対応するボタンをクリックすること
により選択できる。また、この実施態様では、デフォル
トにおいて資産構成グラフが自動選択されるようになっ
ている。このグラフは、本来ボタン303bのクリック
により表示されるものであり、図10の貸借対照表デー
タにおいて、基準期を含む所定数の期(例えば10期)
の、繰延資産(コード:180)、固定資産(コード:
170)及び流動資産(コード:130)のデータを、
縦軸に金額、横軸に期をとった、期別の帯グラフにより
表したものである。帯グラフを採用しているのは、資産
の配分と期別推移をわかりやすくするためである。な
お、期移動ボタン303aのマウスクリックにより、一
期ずつ移動表示ができるようになっている。
【0087】他方、ボタン303cのクリックにより、
図46の資本・負債構成グラフが表示される。これは、
図10の負債合計(コード:240)と資本合計(コー
ド:340)のデータに基づいて、同様に期別の帯グラ
フにより表示されたものである。
【0088】また、図47は、図28において、損益計
算書ボタン178を操作した場合のデフォルト画面であ
る。ここでは、グラフ表示領域302に売上高グラフが
表示されている。この売上高グラフは、グラフ表示ボタ
ン群303dの中の、売上高ボタンのクリックにより表
示されるものであるが、デフォルトでは自動選択される
ようになっている。図11の損益計算書データにおい
て、基準期を含む所定数の期(例えば10期)の売上高
(コード:411)のデータを、縦軸に金額、横軸に期
をとった棒グラフにより表したものである。表示すべき
指標が1つのみであれば、棒グラフは経時的な変動を読
み取りやすいので便利である。なお、ここでも、期移動
ボタン303aの操作により、一期ずつ移動表示ができ
るようになっている。
【0089】また、グラフ表示ボタン群303には、実
数/指数(比率)選択部(ここでは、マウスクリックに
より操作するチェックボックスになっている)303e
が形成されている。実数をチェックした場合は図47に
示すように、金額の絶対値にてグラフ表示がなされる。
他方、指数がチェックされると、図48に示すように、
基準期(ここでは、同時表示される複数の期の、最初の
期)に対する比率によりグラフ表示がなされる。また、
グラフの形式も変更され(ここでは棒グラフから折れ線
グラフに変更)、実数及び指数の違いをグラフ表示形態
により把握できるようにしている。
【0090】図42では、S303からS307への流
れが、上記グラフの選択・表示の処理を示している。図
43は、図42におけるS307のグラフ表示処理の流
れを示すものであり、S321では基準期を含む所定期
数、ここでは基準期から所定数期前までのデータを貸借
対照表あるいは損益計算書から読み出し、S322でグ
ラフの種別を決定し、S323でグラフの表示を行な
う。
【0091】なお、S324では、期に対応したイメー
ジ画像としての窓外景色を、イメージ画像表示領域15
1に表示するようにしている。窓外景色の選択は、図2
8のコックピット画面140と同様の処理にて行なわれ
る。ただし、選択する数値財務パラメータは、当然グラ
フ表示の対象となっているものが選ばれる。
【0092】なお、図42の基礎情報拡大表示処理にお
いては、S302において、図45〜図48のデータ表
・表示ボタン304の操作により、図10に示す貸借対
照表あるいは図11に示す損益計算書等の、対応するデ
ータ表を画面表示させることができるようになってい
る。
【0093】次に、図44は、図26のS209、すな
わちメータ拡大画面表示処理の流れを示すものである。
まず、図28のコックピット画面140において、いず
れかのメータのシンボルボタンが操作されると、図49
に示す画面300に切り替わり、デフォルトグラフ表示
がなされる。例えば、総合パラメータのメータ152〜
156のいずれかが選択された場合は、対応する総合パ
ラメータの算出に使用される複数の数値財務パラメータ
(指標)のうち、予め指定されたものが自動選択され
て、グラフ表示領域302にそのグラフが表示される。
図49は、収益性のメータ152が選択された場合の例
である(指数は総資本経常利益率(図17:No.
1))。数値財務パラメータは、図17〜図21の算出
値テーブルに記憶されているものの中から選択されたも
のが、図45〜図48と同様に、基準期を含む複数期分
だけ読み出され、選択された数値財務パラメータが、指
数(比率)パラメータである場合は、第一グラフ形式で
ある折れ線グラフにより、実数(金額)パラメータであ
る場合には、第二グラフ形式である棒グラフにより表示
される。
【0094】最後に、シミュレーション処理の詳細につ
いて説明する。まず、シミュレーション処理の概念は以
下の通りである。すなわち、出力インターフェース(図
28のメータ152〜161等である)に表示すべき代
表表示パラメータと連関を有する数値財務パラメータ
(これは、代表表示パラメータと同じ数値財務パラメー
タであってもよいし、例えば総合パラメータの場合は、
これを算出するために用いる1又は2以上の数値財務パ
ラメータとすることもできる)をシミュレーション入力
パラメータとして、当該シミュレーション入力パラメー
タの値を変更可能に設定する(シミュレーション入力パ
ラメータ設定手段)。また、その設定されたシミュレー
ション入力パラメータの値に基づいて、代表表示パラメ
ータのシミュレーション値を演算する(シミュレーショ
ン演算手段)。そして、出力インターフェース上に、演
算された該代表表示パラメータのシミュレーション値を
表示させる(シミュレーション値表示制御手段)。
【0095】上記の構成によると、シミュレーション入
力パラメータの変更設定を行なったときに、代表表示パ
ラメータがどのように変化するがシミュレーションさ
れ、その結果が表示されるので、例えば経営状態改善の
ための具体的な方策を、そのシミュレーション結果から
的確に見出すことが可能となる。
【0096】シミュレーション入力パラメータの少なく
とも一部のものは、代表表示パラメータとしても使用す
ることができる。図28のシミュレーション入力パネル
168には、メータを用いず表示される代表表示パラメ
ータとして、損益分岐点、売上高(ここでは、シミュレ
ーションを前提として目標売上高と表示している)、利
益(同様に、目標利益と表示している)、固定費及び変
動費の5つが用いられている。
【0097】、シミュレーション入力パネル168は、
上記の代表表示パラメータの出力インターフェースとな
っており、個々の代表表示パラメータの表示部169〜
173は、シミュレーション入力パラメータとして使用
する際の入力インターフェースと兼用される形でモニタ
(表示装置)721(図2)の画面140上に形成され
ている。具体的には、図30及び図31に示すように、
各表示部169〜173は、パラメータ数値の目盛り1
81に沿って、ゲージ182がマウスドロー操作等によ
りスライド移動可能とされている。なお、デフォルトで
はは、シミュレーション前の数値に対応する目盛り18
1上にゲージ182が位置し、対応する目盛り位置がイ
ンジケータ183により識別可能に(例えば、他の目盛
り位置とは異なる色彩により)表示されるようになって
いる。
【0098】そして、シミュレーション入力パラメータ
の、1つのものの設定値を変更した際に、別のシミュレ
ーション入力パラメータであって代表表示パラメータと
しても使用されるもののシミュレーション値が、出力イ
ンターフェースである個々の表示部169〜173に出
力される。具体的には、損益分岐点表示部169におい
て、ゲージ182を移動させると、その移動に対応する
売上高、利益、固定費及び変動費の各値がシミュレーシ
ョン演算され、各々のゲージ182が対応する値の位置
へ移動する。つまり、シミュレーション入力パラメータ
値の設定変更を行なうことにより、シミュレーション値
の再演算及び出力インターフェース上の表示値更新がな
されるとともに、変更前のシミュレーション入力パラメ
ータ値に対応するシミュレーション値が、参照パラメー
タ値として出力インターフェース上に表示される。この
ようにすると、所期のシミュレーション入力パラメータ
の値の変更により、これと連関を有する他のパラメータ
の値が一斉にシミュレートされ、結果が表示されるの
で、総合的でしかもきめの細かいシミュレーションを簡
単に行なうことができる。
【0099】図50は、図26のシミュレーション処理
(S205)の流れを示すものである。S401では、
まず総費用線Cの演算・生成を行なう。図29に示すよ
うに、着目している期を含む形で予め定めてある複数の
期の、それぞれの費用の総額と売上の総額との組を費用
データ恬として損益計算書のデータから求める。次い
で、費用の総額を売上総額に対してプロットし、これに
最小二乗法等により回帰直線を当てはめることで総費用
線Cを関数として求めることができる。次に、S402
では総売上線Sを生成するが、これは図29の売上−費
用座標平面上にて、売上=費用となる線として固定的に
定められる。そして、S403では、総費用線Cと総売
上線Sとの交点として損益分岐点Q(損益分岐点売上
高)を算出する。シミュレーションに採用した複数の期
において、図21の算出値テーブルにて個別の期毎に算
出されている損益分岐点売上高の変動がそれほど大きく
ない場合には、シミュレーションを行なおうとしている
現在(つまり、着目している期)の損益分岐点売上高の
算出値テーブル上の値と、上記回帰直線を用いた算出値
との間には大きな隔たりは生じない(従って、算出値テ
ーブル上の現在の損益分岐点売上高を採用することも可
能である)。
【0100】次に、S404に進み、現在の固定費FC
(及び総費用に占める比率(固定費比率))と変動費V
C(及び総費用に占める比率(変動費比率))の値を図
21の算出値テーブルから読み出す。さらに、S406
では、現在の売上高S0と現在の利益P0とを同様に読み
出す。これらの損益分岐点売上高、売上高、利益、固定
費及び変動費の各値(これらはシミュレーション入力パ
ラメータでもある)は、図30において、各表示部16
9〜173上にゲージ181の位置として表示されると
ともに、その金額あるいは比率の値は、個々の表示部に
対応したデジタル数値表示部(電光掲示板)169a〜
173aに表示される。さらに、このときのゲージ18
1の位置が、シミュレーション前数値として、インジケ
ータ183aにより表示される。この状態から、各表示
部169〜173上の、いずれかのゲージ181の位置
を目盛り181に沿ってスライド移動させることによ
り、その移動後の値に対応する他の表示部の値をそれぞ
れ算出することにより、シミュレーションが行なわれ
る。
【0101】まず、S408,S409は損益分岐点Q
の値を変更した場合であるが、シミュレーションの概略
は図51のパターンAに従って行なわれる(処理は、図
4の損益分岐点シミュレーションモジュールの実行によ
り行なわれる)。すなわち、損益分岐点Qが、固定費F
C及び売上高S0を不変として総売上線Sに沿ってQ’
に移動したと考えると、固定費FCを縦軸(費用/売
上)切片を不変として、総費用線Cは、これとQ’とを
通る勾配の異なる直線C’に移る。従って、現在売上高
S0に対応する利益は、変化後の費用線C’に対応する
値P’として算出できる。また、変動費は、費用線C’
上の総費用から不変である固定費FCを減じた値VC’
として算出できる。算出された結果に応じて、利益及び
変動費の各表示部171,173の、ゲージ181の位
置を変更する。例えば、売上高S0を不変として損益分
岐点売上高を減じようとすれば、変動費を何とか切り詰
めて、VCからVC’に減少させることが必須であるこ
とを容易に理解できる。
【0102】図50のS410,S411は、目標売上
高S0の値を変更した場合であるが、シミュレーション
の概略は図51のパターンBに従って行なわれる(処理
は、図4の目標売上高シミュレーションモジュールの実
行により行なわれる)。ここでは、損益分岐点Q及び固
定費FCを固定として、S0を総売上線Sに沿ってS0’
に移動させる。すると、S0’の移動に伴い、総費用も
総費用線Cに沿って対応する位置に移動するから、この
位置での利益及び変動費の値を、シミュレート後の値
P’及びVC’として算出することができる。この結果
に応じて、利益P及び変動費VCの各表示部171,1
73の、ゲージ181の位置を変更する。これは、売上
高S0を増加させれば、利益Pと変動費VCも増加する
ことを意味する。
【0103】図50のS412,S413は、目標利益
Pの値を変更した場合であり、シミュレーションの概略
は図51のパターンBに従って行なわれる(処理は、図
4の目標利益シミュレーションモジュールの実行により
行なわれる)。この場合は、総売上線Sと総費用線Cと
の差として表れる利益Pの値が、変更後の値P’となる
売上高S0を求めればよい。これに対応して、変動費V
C’の値も同様にもとまる。この結果に応じて、目標売
上高S0及び変動費VCの各表示部170,173の、
ゲージ181の位置を変更する。これは、利益Pを増加
させたければ、目標売上高S0を増加させなければなら
ないことを示している。
【0104】図50のS414,S415は、固定費F
Cの値を変更した場合であり、シミュレーションの概略
は図51のパターンCに従って行なわれる(処理は、図
4の固定費/変動費配分シミュレーションモジュールの
実行により行なわれる)。この場合、変動費VCと売上
高S0は不変であるとして、総費用線Cを変更後のF
C’が切片となる位置まで平行移動させて直線C’とす
る。これに伴い、損益分岐点はQ’に移動する。現在売
上高S0に対応する利益は、変化後の費用線C’に対応
する値P’として算出できる。また、変動費は、費用線
C’上の総費用から、変更後の固定費FC’を減じた値
VC’として算出できる。算出された結果に応じて、損
益分岐点Q’及び利益Pの各表示部169,171の、
ゲージ181の位置を変更する。遊休設備の整理等によ
り固定費FCを減ずれば、それだけ損益分岐点Qが下へ
移動し、同じ売上でも利益が増加することを意味する。
【0105】図50のS414,S415は、変動費V
Cの値を変更した場合であり、シミュレーションの概略
は図51のパターンAに従って行なわれる(処理は、図
4の固定費/変動費配分シミュレーションモジュールの
実行により行なわれる)。この場合、固定費FCと売上
高S0は不変であるとして、総費用線Cを変更後のV
C’に対応する位置まで勾配を変更して直線C’とす
る。これに伴い、損益分岐点はQ’に移動する。現在売
上高S0に対応する利益は、変化後の費用線C’に対応
する値P’として算出できる。算出された結果に応じ
て、損益分岐点Q’及び利益Pの各表示部169,17
1の、ゲージ181の位置を変更する。変動費VCを減
ずれば、それだけ損益分岐点Qが下へ移動し、同じ売上
でも利益が増加することを意味する。
【0106】上記シミュレーションでは、売上高と利益
の値が変化する結果がもたらされる場合があるが、利益
を例えば経常利益であると仮定すれば、今期の売上高及
び経常利益をシミュレート後の値に置き換えることで、
イメージ画像表示領域151に表示される窓外景色の画
像も、シミュレート後の値に対応するものを再判定・変
更することができる(S418)。すなわち、シミュレ
ーションの結果を窓外景色の空模様の変化等として、わ
かりやすく把握することができるようになる。
【0107】なお、本実施態様では、コックピット画面
140上にて、図51に示す各パターンによる、損益分
岐点グラフのシミュレーションによる変化を、損益分岐
点グラフ310として表示できるようにしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の財務分析システムの全体構成の一例を
示すブロック図。
【図2】その端末装置の構成例を示すブロック図。
【図3】単一のコンピュータにて構成したシステムの変
形例を示すブロック図。
【図4】本発明の財務分析システムのプログラム構成例
を示す記憶装置中のファイルマップ。
【図5】図4のプログラムが使用するメモリのエリア構
成の一例を示すマップ。
【図6】図1又は図3のシステムにおける財務分析の基
本計算処理の流れを示すフローチャート。
【図7】被分析財務情報の入力画面の一例を示す図。
【図8】入力されたデータのデータ内容確認表示用ウィ
ンドウの一例を示す図。
【図9】科目内容説明文のデータテーブルの一例を示す
図。
【図10】被処理財務分析情報としての貸借対照表デー
タの一例を示す図。
【図11】同じく損益計算書データの一例を示す図。
【図12】固定費/変動費の分解方法の一例を示す説明
図。
【図13】製造原価明細書中にて固定費/変動費の分解
設定を行なう概念説明図。
【図14】損益計算書にて、実数データを指数データに
変換した状態を示す概念説明図。
【図15】数値財務パラメータ(指標)の管理記憶テー
ブルの一例について、その内容を示す説明図。
【図16】図15に続く説明図。
【図17】収益性の数値財務パラメータの算出式及び算
出値の記憶テーブルの一例について、その内容を示す説
明図。
【図18】安全性の数値財務パラメータの算出式及び算
出値の記憶テーブルの一例について、その内容を示す説
明図。
【図19】成長性の数値財務パラメータの算出式及び算
出値の記憶テーブルの一例について、その内容を示す説
明図。
【図20】生産性の数値財務パラメータの算出式及び算
出値の記憶テーブルの一例について、その内容を示す説
明図。
【図21】採算生産性の数値財務パラメータの算出式及
び算出値の記憶テーブルの一例について、その内容を示
す説明図。
【図22】キャッシュフロー計算表データの一例につい
て、その内容を示す説明図。
【図23】成長性パラメータ群に属する売上高増加率、
売上総利益増加率、経常利益増加率が、損益計算書のど
の計算科目として算出されるかを示す説明図。
【図24】図23に続く説明図。
【図25】自己資本増加率と総資本増加率とが、貸借対
照表の計算科目として算出されるかを示す説明図。
【図26】コックピット表示処理の流れの一例を示すフ
ローチャート。
【図27】コックピット画面表示処理の流れの一例を示
すフローチャート。
【図28】コックピット画面(出力インターフェース)
の表示例を示す図。
【図29】回帰直線により総費用線をシミュレートする
様子を示す説明図。
【図30】シミュレーションパネルの操作方法をその作
用とともに示す説明図。
【図31】シミュレーションパネルの各表示部の作用説
明図。
【図32】メータ(計器型出力インターフェース)の画
像をいくつか例示して示す図。
【図33】メータの作用説明図。
【図34】表示切換え入力部の作用説明図。
【図35】メータ種類1の表示設定を示す説明図。
【図36】メータ種類2〜5の表示設定を示す説明図。
【図37】警告表示部の作用説明図。
【図38】各期の指標の数値あるいはそれを用いた総合
パラメータの、対目標数値あるいは対業界平均数値の比
率計算の実行内容を示す説明図。
【図39】収益性パラメータ群についての代表表示パラ
メータの算出例を示す説明図。
【図40】イメージ画像としての、コックピット窓外景
色の表示判定基準の一例を示す説明図。
【図41】コックピット窓外景色のいくつかの画像例を
示す図。
【図42】基礎情報拡大表示処理の一例の流れを示すフ
ローチャート。
【図43】グラフ表示処理の一例の流れを示すフローチ
ャート。
【図44】メータ拡大画面表示処理の一例の流れを示す
フローチャート。
【図45】基礎情報拡大表示処理におけるグラフ表示の
第一例を示す図。
【図46】同じく第二例を示す図。
【図47】同じく第三例を示す図。
【図48】同じく第四例を示す図。
【図49】同じく第五例を示す図。
【図50】シミュレーション処理の一例の流れを示すフ
ローチャート。
【図51】損益分岐点グラフに対するシミュレーション
パターンのいくつかの例を示す説明図。
【図52】キャッシュフロー関連メータの説明図。
【図53】精算表データの一例を示す説明図。
【図54】図53に続く説明図。
【符号の説明】
1 財務分析システム 2 端末装置 3 被分析財務情報管理蓄積装置 4 管理装置 5 固定記憶装置 9 通信網 10 CD−ROM 12 CPU 754 CPU 721 モニタ 706 プリンタ 702 キーボード 703 マウス 720 モニタ制御部 753 固定記憶装置

Claims (44)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 企業や個人等の経済活動主体が行なう経
    済活動の計算的結果情報として取得される被分析財務情
    報に基づき、前記経済活動主体の財務状態を表す予め定
    義された複数の数値財務パラメータの値を算出し、その
    算出された数値財務パラメータの値を、表示装置の画面
    上にて実現される計器類を模した視覚態様を有する出力
    インターフェース(以下、計器型出力インターフェース
    という)に分析結果として表示出力することを特徴とす
    る財務分析方法。
  2. 【請求項2】 企業や個人等の経済活動主体が行なう経
    済活動の計算的結果情報として取得される被分析財務情
    報に基づき、前記経済活動主体の財務状態を表す予め定
    義された複数の数値財務パラメータの値を算出し、その
    算出された数値財務パラメータの値を、表示装置の画面
    上にて実現される出力インターフェースに分析結果とし
    て表示出力するとともに、 前記出力インターフェースにて表示される数値財務パラ
    メータの指示値に対し、これと比較・参照するためのパ
    ラメータ値(以下、参照パラメータ値という)を取得
    し、その取得した参照パラメータ値と前記数値財務パラ
    メータの現在指示値との比較内容を表す情報を前記出力
    インターフェースに表示出力させることを特徴とする財
    務分析方法。
  3. 【請求項3】 被分析財務情報として、企業や個人等の
    経済活動主体の資産と負債と資本との関係を示す貸借対
    照表データと、前記経済活動主体の経済活動に伴う収益
    と費用との関係を示す損益計算書データとを用い、 それら貸借対照表データと損益計算書データとに基づい
    て、前記経済活動の収益性を表す複数の数値財務パラメ
    ータ(以下、収益性パラメータ群という)、前記経済活
    動の流動性を表す複数の数値財務パラメータ(以下、流
    動性パラメータ群という)及び前記経済活動の生産性を
    表す複数の数値財務パラメータ(以下、生産性パラメー
    タ群という)をそれぞれ算出し、 前記収益性パラメータ群、流動性パラメータ群及び生産
    性パラメータ群のそれぞれについて、各パラメータ群か
    ら1又は複数選択される選択パラメータ、又は複数のパ
    ラメータの数値を予め定められた演算処理により合成し
    て得られる合成パラメータを代表表示パラメータとして
    定め、各パラメータ群に対応する代表表示パラメータの
    値を、表示装置上において実現される出力インターフェ
    ース上に分析結果として一括表示出力することを特徴と
    する財務分析方法。
  4. 【請求項4】 企業や個人等の経済活動主体が行なう経
    済活動の計算的結果情報として測定される被分析財務情
    報を取得する被分析財務情報取得手段と、 前記経済活動主体の財務状態を表す予め定義された複数
    の数値財務パラメータの値を、取得した前記被分析財務
    情報に基づいて算出する数値財務パラメータ算出手段
    と、 その算出された財務パラメータの値を、自身の画面上に
    形成される計器類を模した視覚態様を有する出力インタ
    ーフェース(以下、計器型出力インターフェースとい
    う)上に分析結果として表示出力する表示装置と、 を含むことを特徴とする財務分析システム。
  5. 【請求項5】 企業や個人等の経済活動主体が行なう経
    済活動の計算的結果情報として測定される被分析財務情
    報を取得する被分析財務情報取得手段と、 前記経済活動主体の財務状態を表す予め定義された複数
    の数値財務パラメータの値を、取得した前記被分析財務
    情報に基づいて算出する数値財務パラメータ算出手段
    と、 その算出された財務パラメータの値を、自身の画面上に
    形成される出力インターフェース上に分析結果として表
    示出力する表示装置と、 前記出力インターフェースにて表示される数値財務パラ
    メータの指示値に対し、これと比較・参照するためのパ
    ラメータ値(以下、参照パラメータ値という)を取得す
    る参照パラメータ値取得手段と、 その取得した参照パラメータ値と前記数値財務パラメー
    タの現在指示値との比較内容を表す情報を前記出力イン
    ターフェースに表示・出力させる参照パラメータ値表示
    制御手段と、 を含むことを特徴とする財務分析システム。
  6. 【請求項6】 被分析財務情報として、企業や個人等の
    経済活動主体の資産と負債と資本との関係を示す貸借対
    照表データと、前記経済活動主体の経済活動に伴う収益
    と費用との関係を示す損益計算書データとを取得する被
    分析財務情報取得手段と、 取得したそれら貸借対照表データと損益計算書データと
    に基づいて、前記経済活動の収益性を表す複数の数値財
    務パラメータ(以下、収益性パラメータ群という)、前
    記経済活動の流動性を表す複数の数値財務パラメータ
    (以下、流動性パラメータ群という)及び前記経済活動
    の生産性を表す複数の数値財務パラメータ(以下、生産
    性パラメータ群という)をそれぞれ算出する数値財務パ
    ラメータ算出手段と、 前記収益性パラメータ群、流動性パラメータ群及び生産
    性パラメータ群のそれぞれについて、各パラメータ群か
    ら1又は複数選択される選択パラメータ、及び/又は複
    数のパラメータの数値を予め定められた演算処理により
    合成して得られる合成パラメータを代表表示パラメータ
    として定め、各パラメータ群に対応する代表表示パラメ
    ータの値を、自身の画面上に形成される出力インターフ
    ェース上に分析結果として一括表示出力する表示装置
    と、 を含むことを特徴とする財務分析システム。
  7. 【請求項7】 前記出力インターフェースは、計器類を
    模した表示出力形態をなす計器型出力インターフェース
    とされている請求項5又は6に記載の財務分析システ
    ム。
  8. 【請求項8】 前記表示装置の画面上において、各数値
    財務パラメータを表示するための計器型出力インターフ
    ェースを個別に形成・表示する請求項4又は7に記載の
    財務分析システム。
  9. 【請求項9】 前記表示装置の画面上において、複数の
    計器型出力インターフェースを、乗り物のコックピット
    を模した外観レイアウトにて形成・表示する請求項8記
    載の財務分析システム。
  10. 【請求項10】 前記収益性パラメータ群は、総資本経
    常利益率、売上高対総利益率、売上高対営業利益率、経
    常資本営業利益率、売上高対経常利益率、売上当期利益
    率、自己資本経常利益率、自己資本当期利益率、営業外
    収益率、総資本回転率、総営資本回転率、流動資産回転
    率、売上債権回転率、棚卸資産回転率、固定資産回転
    率、流動負債回転率、支払債務回転率、受取債権回転期
    間、棚卸資産回転期間、支払債務回転期間、販売・管理
    費比率、販売費比率、売上高対広告費比率、売上原価率
    及び材料費比率からなる群より選ばれる2以上の収益性
    パラメータを含み、 前記流動性パラメータ群は、自己資本比率、借入金依存
    比率、売上高対支払利息率、営業利益対支払利息率、負
    債比率、固定比率、固定長期適合率、自己資本回転率、
    固定資産回転率、受取勘定回転率、支払勘定回転率、流
    動比率、当座比率及び資金繰比率からなる群より選ばれ
    る2以上の流動性パラメータを含み、 前記生産性パラメータ群は、総資本投資効率、資本集約
    度、付加価値率、設備投資効率、機械投資効率、1人当
    たり年間生産高、1人当たり経常利益、1人当たり付加価
    値額、加工高対人件費比率、1人当たり月平均人件費、1
    人当たり機械装備額、労働分配率、利潤分配率、原材料
    回転率、仕掛品回転率及び製品回転率からなる群より選
    ばれる2以上の生産性パラメータを含む請求項6ないし
    9のいずれかに記載の財務分析システム。
  11. 【請求項11】 前記数値財務パラメータ算出手段が算
    出する前記収益性パラメータ群は、前記経済活動の採算
    性を表す1又は複数の数値財務パラメータ(以下、採算
    性パラメータ群という)を含む請求項6ないし10のい
    ずれかに記載の財務分析システム。
  12. 【請求項12】 前記採算性パラメータ群は、損益分岐
    点売上高比率、経常安全率、損益分岐点売上高、売上
    高、変動費、固定費、変動費比率、固定費比率、限界利
    益及び限界利益率からなる群より選ばれる1以上の採算
    性パラメータを含む請求項11記載の財務分析システ
    ム。
  13. 【請求項13】 前記数値財務パラメータ算出手段は、
    前記貸借対照表データと損益計算書データとに基づい
    て、前記経済活動の成長性を表す1又は複数の数値財務
    パラメータ(以下、成長性パラメータ群という)を算出
    するものであり、該パラメータ群から1又は複数選択さ
    れる選択パラメータ、及び/又は複数のパラメータの数
    値を予め定められた演算処理により合成して得られる合
    成パラメータを代表表示パラメータとして定め、各パラ
    メータ群に対応する代表表示パラメータの値を、前記出
    力インターフェース上に分析結果として表示出力する請
    求項6ないし12のいずれかに記載の財務分析システ
    ム。
  14. 【請求項14】 前記成長性パラメータ群は、売上高増
    加率、売上総利益増加率、経常利益増加率、付加価値増
    加率、総資本増加率、自己資本増加率及び人員増加率か
    らなる群より選ばれる1以上の成長性パラメータを含む
    請求項13記載の財務分析システム。
  15. 【請求項15】 前記収益性パラメータ群、前記流動性
    パラメータ群及び前記生産性パラメータ群の少なくとも
    1つのものについて、前記代表表示パラメータが、当該
    パラメータ群に含まれる予め定められた2以上の指定パ
    ラメータの数値を予め定められた演算処理により合成し
    て得られる総合パラメータと、それら指定パラメータか
    ら選ばれる1又は複数のパラメータからなる個別パラメ
    ータとを含み、それら総合パラメータと個別パラメータ
    との値を前記出力インターフェース上に一括表示出力す
    る請求項6ないし14のいずれかに記載の財務分析シス
    テム。
  16. 【請求項16】 前記収益性パラメータ群に関して、前
    記総合パラメータとしての総合収益性パラメータと、前
    記個別パラメータとしての総資本経常利益率、売上高経
    常利益率及び総資本回転率の少なくともいずれかとが表
    示出力される請求項15記載の財務分析システム。
  17. 【請求項17】 前記流動性パラメータ群に関して、前
    記総合パラメータとしての総合流動性パラメータと、前
    記個別パラメータとしての受取債権回転期間と支払債務
    回転期間との少なくともいずれかとが表示出力される請
    求項15又は16に記載の財務分析システム。
  18. 【請求項18】 前記数値財務パラメータ算出手段は、
    前記貸借対照表データと損益計算書データとに基づい
    て、前記経済活動における資金調達環境を表す1又は複
    数の数値財務パラメータ(以下、資金調達環境反映パラ
    メータ群という)を算出するものであり、前記表示装置
    の出力インターフェース上に、該パラメータ群から1又
    は複数選択される選択パラメータ、及び/又は複数のパ
    ラメータの数値を予め定められた演算処理により合成し
    て得られる合成パラメータが表示出力される請求項6な
    いし17のいずれかに記載の財務分析システム。
  19. 【請求項19】 前記資金調達環境反映パラメータ群
    は、前記経済活動におけるキャッシュフローに関する1
    又は複数のパラメータを含む請求項18記載の財務分析
    システム。
  20. 【請求項20】 前記出力インターフェースは、表示す
    べき数値財務パラメータの値を数字によりデジタル表示
    するデジタル出力インターフェースである請求項4ない
    し17のいずれかに記載の財務分析システム。
  21. 【請求項21】 前記出力インターフェースは、表示す
    べき数値財務パラメータの値を、長さ、面積及び指針の
    回転角度位置などのアナログ指示量に変換して表示する
    アナログインターフェースであるものである請求項4な
    いし20のいずれかに記載の財務分析システム。
  22. 【請求項22】 前記出力インターフェースにて表示さ
    れる数値財務パラメータの指示値に対し、これと比較・
    参照するためのパラメータ値(以下、参照パラメータ値
    という)を取得する参照パラメータ値取得手段と、 その取得した参照パラメータ値を前記数値財務パラメー
    タの現在指示値とともに前記出力インターフェースに表
    示・出力させる参照パラメータ値表示制御手段とを含む
    請求項4ないし21のいずれかに記載の財務分析システ
    ム。
  23. 【請求項23】 前記参照パラメータ値は、前記数値財
    務パラメータの目標数値及び業界平均数値の少なくとも
    いずれかを含む請求項22記載の財務分析システム。
  24. 【請求項24】 同じ数値財務パラメータに対して、表
    示するべき参照パラメータ値の種別が複数存在するとと
    もに、それらの参照パラメータ値種別のうちの少なくと
    も一部のものの表示/非表示が切換え可能となっている
    請求項22又は23記載の財務分析システム。
  25. 【請求項25】 前記数値財務パラメータの指示値と前
    記参照パラメータ値とが特定の大小関係を満たした場合
    に、これを視覚情報及び音声情報の少なくともいずれか
    にて通知するパラメータ状態通知手段を含む請求項22
    ないし24のいずれかに記載の財務分析システム。
  26. 【請求項26】 前記パラメータ状態通知手段は、前記
    数値財務パラメータの指示値が、前記参照パラメータ値
    を用いて予め定められるパラメータ許容範囲を逸脱した
    値となった場合に警告通知を行なうものである請求項2
    5記載の財務分析システム。
  27. 【請求項27】 前記計器型出力インターフェースは、
    表示すべき数値財務パラメータの種類に応じて、出力態
    様種別の異なるものが使用される請求項4及び7〜26
    のいずれかに記載の財務分析システム。
  28. 【請求項28】 前記出力インターフェースに表示すべ
    き代表表示パラメータと連関を有する数値財務パラメー
    タをシミュレーション入力パラメータとして、当該シミ
    ュレーション入力パラメータの値を変更可能に設定する
    シミュレーション入力パラメータ設定手段と、 その設定されたシミュレーション入力パラメータの値に
    基づいて、前記代表表示パラメータのシミュレーション
    値を演算するシミュレーション演算手段と、 前記出力インターフェース上に、演算された該代表表示
    パラメータのシミュレーション値を表示させるシミュレ
    ーション値表示制御手段とを備える請求項6ないし27
    のいずれかに記載の財務分析システム。
  29. 【請求項29】 前記シミュレーション入力パラメータ
    の少なくとも一部のものが前記代表表示パラメータとし
    ても使用され、 その代表表示パラメータの出力インターフェースが、こ
    れをシミュレーション入力パラメータとして使用する際
    の入力インターフェースと兼用される形で、又は該入力
    インターフェースと対応付ける形で前記表示装置の画面
    上に形成され、 前記シミュレーション入力パラメータの、1つのものの
    設定値を変更した際に、別のシミュレーション入力パラ
    メータであって前記代表表示パラメータとしても使用さ
    れるもののシミュレーション値が前記出力インターフェ
    ース上に出力される請求項28記載の財務分析システ
    ム。
  30. 【請求項30】 シミュレーション入力パラメータ値の
    設定変更を行なうことにより、シミュレーション値の再
    演算及び前記出力インターフェース上の表示値更新がな
    されるとともに、変更前のシミュレーション入力パラメ
    ータ値に対応するシミュレーション値を、前記参照パラ
    メータ値として前記出力インターフェース上に表示する
    請求項28又は29に記載の財務分析システム。
  31. 【請求項31】 前記シミュレーション入力パラメータ
    として、損益分岐点、売上高、利益、固定費及び変動費
    の1種又は2種以上が使用される請求項28ないし30
    のいずれかに記載の財務分析システム。
  32. 【請求項32】 前記被分析財務情報は、所定の期間ご
    とに測定された情報の組が時系列順に配列される形で構
    成され、前記数値財務パラメータは、それら情報の組毎
    に演算された複数の値が対応する時系列順に配列されて
    おり、 前記数値財務パラメータのうち、表示対象となるものを
    選択するパラメータ選択手段と、 その選択された数値財務パラメータの値の時系列的推移
    をグラフ表示するグラフ表示手段とを含む請求項4ない
    し31のいずれかに記載の財務分析システム。
  33. 【請求項33】 前記出力インターフェース上に表示さ
    れる代表表示パラメータを個別に選択するための代表表
    示パラメータ選択手段を含み、 前記グラフ表示手段は、その選択された代表表示パラメ
    ータ又はこれと連関を有する数値財務パラメータの値の
    経時的推移をグラフ表示するものである請求項32に記
    載の財務分析システム。
  34. 【請求項34】 前記グラフ表示手段は、前記数値財務
    パラメータの種別に応じて異なる形式のグラフを表示す
    る請求項33記載の財務分析システム。
  35. 【請求項35】 前記出力インターフェース上に表示さ
    れる前記数値財務パラメータ又はこれと連関を有する数
    値財務パラメータの1種又は2種以上のものの値に応じ
    て、複数用意されたイメージ画像データから1つのもの
    を選択し、該イメージ画像データに基づいて前記表示装
    置の画面上に、それら数値財務パラメータが反映する経
    済状況のイメージを表すイメージ画像を表示させる請求
    項4ないし34のいずれかに記載の財務分析システム。
  36. 【請求項36】 前記被分析財務情報は、所定の期間ご
    とに測定された情報の組が時系列順に配列される形で構
    成され、前記数値財務パラメータは、それら情報の組毎
    に演算された複数の値が対応する時系列順に配列されて
    おり、 その時系列順に配列された前記数値財務パラメータの値
    の組から、特定のものを選択することにより、その選択
    された値に対応するイメージ画像データが選択されると
    ともに、該イメージ画像データを選択するための判定基
    準が、その選択された値よりも一定期間だけ過去の時点
    における値との相対関係に応じて定められている請求項
    35記載の財務分析システム。
  37. 【請求項37】 前記表示装置の画面上において、複数
    の計器型出力インターフェースが、乗り物のコックピッ
    トを模した外観レイアウトにて形成・表示されるととも
    に、前記イメージ画像として乗り物の窓外景色を表す画
    像が表示される請求項36記載の財務分析システム。
  38. 【請求項38】 前記表示装置を少なくとも備えた端末
    装置と、これと有線及び/又は無線の通信網を介して結
    合されるとともに、分析結果の算出とその端末装置への
    出力とを行なう処理の実行管理を少なくとも行なう管理
    装置とを備え、前記被分析財務情報取得手段及び前記数
    値財務パラメータ算出手段の各機能が、前記端末装置及
    び管理装置の少なくともいずれかにより分担される請求
    項4ないし37のいずれかに記載の財務分析システム。
  39. 【請求項39】 前記被分析財務情報の一部又は全部が
    前記管理装置側に設けられた管理装置側記憶装置に記憶
    されており、前記被分析財務情報取得手段は、該記憶手
    段から前記被分析財務情報の取得を行なう請求項38記
    載の財務分析システム。
  40. 【請求項40】 前記被分析財務情報の一部又は全部が
    前記端末装置側に設けられた端末装置側記憶装置に記憶
    されており、前記端末装置が前記被分析情報取得手段と
    して機能して前記記憶装置から前記被分析財務情報を取
    得する請求項38又は39に記載の財務分析システム。
  41. 【請求項41】 前記被分析財務情報の一部又は全部
    が、前記通信網に接続された、前記管理装置及び前記端
    末装置とは別の被分析財務情報管理蓄積装置に記憶され
    ており、前記被分析財務情報取得手段は、該被分析財務
    情報管理蓄積装置から前記被分析財務情報の取得を行な
    う請求項38ないし40のいずれかに記載の財務分析シ
    ステム。
  42. 【請求項42】 企業や個人等の経済活動主体が行なう
    経済活動の計算的結果情報として取得される被分析財務
    情報に基づき、前記経済活動主体の財務状態を表す予め
    定義された複数の数値財務パラメータの値を算出するス
    テップと、その算出された数値財務パラメータの値を、
    表示装置の画面上にて実現される計器類を模した視覚態
    様を有する出力インターフェース(以下、計器型出力イ
    ンターフェースという)に分析結果として表示出力する
    ステップとをコンピュータに行なわせるためのプログラ
    ムを、コンピュータ読み取り可能な状態にて記録したこ
    とを特徴とする記録媒体。
  43. 【請求項43】 企業や個人等の経済活動主体が行なう
    経済活動の計算的結果情報である被分析財務情報を取得
    するステップと、 その取得した被分析財務情報に基づいて前記経済活動主
    体の財務状態を表す予め定義された複数の数値財務パラ
    メータの値を算出するステップと、 その算出された数値財務パラメータの値を、表示装置の
    画面上にて実現される出力インターフェースに分析結果
    として表示出力するステップと、 前記出力インターフェースにて表示される数値財務パラ
    メータの指示値に対し、これと比較・参照するためのパ
    ラメータ値(以下、参照パラメータ値という)を取得す
    るステップと、 その取得した参照パラメータ値と前記数値財務パラメー
    タの現在指示値との比較内容を表す情報を前記出力イン
    ターフェースに表示出力させるステップと、 をコンピュータに行なわせるためのプログラムを、コン
    ピュータ読み取り可能な状態にて記録したことを特徴と
    する記録媒体。
  44. 【請求項44】 被分析財務情報として、企業や個人等
    の経済活動主体の資産と負債と資本との関係を示す貸借
    対照表データと、前記経済活動主体の経済活動に伴う収
    益と費用との関係を示す損益計算書データとを用い、そ
    れら貸借対照表データと損益計算書データとに基づい
    て、前記経済活動の収益性を表す複数の数値財務パラメ
    ータ(以下、収益性パラメータ群という)、前記経済活
    動の流動性を表す複数の数値財務パラメータ(以下、流
    動性パラメータ群という)及び前記経済活動の生産性を
    表す複数の数値財務パラメータ(以下、生産性パラメー
    タ群という)をそれぞれ算出するステップと、 前記収益性パラメータ群、流動性パラメータ群及び生産
    性パラメータ群のそれぞれについて、各パラメータ群か
    ら1又は複数選択される選択パラメータ、又は複数のパ
    ラメータの数値を予め定められた演算処理により合成し
    て得られる合成パラメータを代表表示パラメータとして
    定め、各パラメータ群に対応する代表表示パラメータの
    値を、表示装置上において実現される出力インターフェ
    ース上に分析結果として一括表示出力するステップとを
    コンピュータに行なわせるためのプログラムを、コンピ
    ュータ読み取り可能な状態にて記録したことを特徴とす
    る記録媒体。
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