JP2004227601A - 財務分析システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 財務分析的な手法に精通していなくとも、経営状態等の分析を簡単に行なうことができ、しかもその分析内容把握を容易に行なうことができる財務分析システムを提供する。
【解決手段】 企業や個人等の経済活動主体が行なう経済活動の計算的結果情報として取得される被分析財務情報に基づき、経済活動主体の財務状態を表す予め定義された複数の数値財務パラメータの値を算出する。その算出された数値財務パラメータの値を、表示装置の画面上にて実現される計器類を模した視覚態様を有する出力インターフェース140に分析結果として表示出力する。専門的でなじみの薄い各種の数値財務パラメータの値を、計器類すなわちメータ表示にて示すことにより、財務分析の専門的知識が少なく、数字の羅列を見ただけで頭が痛くなるような人でも、メータ表示された形で数値財務パラメータを示せば親しみも沸きやすく、その理解にスムーズに導くことができる。
【選択図】 図36

Description

この発明は、財務分析システムに関する。
企業会計は本来、企業の経営活動を計数的に把握し、企業の利害関係者、具体的には株主、投資家、債権者、金融機関、取引先、官公庁、国税当局等に対して企業の実態や経営の成果を適正かつ明瞭に報告することを使命・目的とするものである。そして、近年の産業経済の発展に伴い、主に企業における会計情報システムやいわゆる財務諸表制度はめざましい発展・充実を遂げ、それに伴って財務分析の技法も著しく進展した。しかしながら、財務分析の手法は、単に外部者の行なう信用分析のみならず、企業内部においても経営の改善や経営計画に利用しても極めて価値の高いものであり、現在では多くの企業における経営分析手法の中心的役割を果たすに至っている。
ところでわが国では、バブル経済崩壊以後は長期不況の傾向が続いており、中小企業や個人事業者はもちろんのこと、大企業においても、多数が経営不信や行き詰まりに直面し、倒産の危機に瀕している。このような時代にあっては、健全な事業経営を維持するために、事業主には一層厳しく鋭い経営感覚が要求され、上記の財務分析手法の活用も益々重要性を帯びている。
ところで、財務分析を経営状況把握や経営改善に活用するためには、企業の経営上の問題点を正しく把握するために、財務分析の種々の技法を的確に習得する必要がある。しかしながら、財務分析技法は、その習得に当たって、貸借対照表や損益計算書などの財務諸表と呼ばれる膨大な数表や、さらにはその財務諸表から導かれるおびただしい数の比率や数式の把握・理解と、その適切な活用方法を身につけることが要求され、企業内の専従者や経営コンサルタントなどの一握りの専門家にしか使いこなすことができなかったのが現状である。このような専門家を擁するには当然に多大な経費を要するため、例えば経営コンサルタントを常時的に雇用することは、経済力に限りのある個人事業主や中小企業経営者にとっては困難であり、財務分析の効用を受けたくとも受けられない事情があった。かといって、専門家並みの経営分析知識を自前で習得することは、多忙な事業主にとっては事実上不可能に近く、また、財務分析に代表される経営分析手法にはとかく難しいイメージがつきまといがちであり、苦手な数字の羅列を見ただけで頭が痛くなる人も多い。
本発明の課題は、財務分析的な手法に精通していなくとも、経営状態等の分析を簡単に行なうことができ、しかもその分析内容把握を容易に行なうことができる財務分析方法及びシステムと、コンピュータを該システムとして機能させるためのプログラムを記録した記録媒体とを提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本明細書は、上記の課題を解決するために、各々方法、システム及び記録媒体の3つのカテゴリーからなる3種類の発明を開示する。
(第一発明)
企業や個人等の経済活動主体が行なう経済活動の計算的結果情報として取得される被分析財務情報に基づき、前記経済活動主体の財務状態を表す予め定義された複数の数値財務パラメータの値を算出し、その算出された数値財務パラメータの値を、表示装置の画面上にて実現される計器類を模した視覚態様を有する出力インターフェース(以下、計器型出力インターフェースという)に分析結果として表示出力することを特徴とする財務分析方法。
企業や個人等の経済活動主体が行なう経済活動の計算的結果情報として測定される被分析財務情報を取得する被分析財務情報取得手段と、
経済活動主体の財務状態を表す予め定義された複数の数値財務パラメータの値を、取得した被分析財務情報に基づいて算出する数値財務パラメータ算出手段と、
その算出された財務パラメータの値を、自身の画面上に形成される計器類を模した視覚態様を有する出力インターフェース(以下、計器型出力インターフェースという)上に分析結果として表示出力する表示装置と、
を含むことを特徴とする財務分析システム。
企業や個人等の経済活動主体が行なう経済活動の計算的結果情報として取得される被分析財務情報に基づき、経済活動主体の財務状態を表す予め定義された複数の数値財務パラメータの値を算出するステップと、その算出された数値財務パラメータの値を、表示装置の画面上にて実現される計器類を模した視覚態様を有する出力インターフェース(以下、計器型出力インターフェースという)に分析結果として表示出力するステップとをコンピュータに行なわせるためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な状態にて記録したことを特徴とする記録媒体。
上記の第一発明によると、経済活動主体が行なう経済活動の計算的結果情報を表す被分析財務情報に基づいて、経済活動主体の財務状態を表す数値財務パラメータの値を算出し、その算出された数値財務パラメータの値を、計器類を模した視覚態様を有する計器型出力インターフェースを用いて表示装置の画面上表示する。専門的でなじみの薄い各種の数値財務パラメータの値を、計器類すなわちメータ表示にて示すことにより(例えば図28参照)、財務分析の専門的知識が少なく、数字の羅列を見ただけで頭が痛くなるような人でも、メータ表示された形で数値財務パラメータを示せば親しみも沸きやすく、その理解にスムーズに導くことができる。また、分析内容を視覚により直感的かつ定量的に把握することができるので、勘や経験のみに頼らなくとも合理的で的確な経営状況把握及び判断を行なうことができ、経営改善等にこれを活用することができる。
この場合、表示装置の画面上において、複数の数値財務パラメータを表示するための計器型出力インターフェースを個別に形成・表示するようにすれば、各種の数値財務パラメータの値を一括して視覚認識することができ、総合的な分析が一層容易となって、より的確な経営状況把握が可能となる。そして、表示装置の画面上において、上記の複数の計器型出力インターフェースを、乗り物のコックピットを模した外観レイアウトにて形成・表示することもできる(例えば、図28参照)。複数の計器類(あるいはメータ)をコックピット形態で配列することで、乗り物の操縦感覚により臨場感あふれる経営分析が可能となり、また、その手法たる財務分析への親しみの度合いを一層高めることができ、理解を深めることができる。
(第二発明)
企業や個人等の経済活動主体が行なう経済活動の計算的結果情報として取得される被分析財務情報に基づき、経済活動主体の財務状態を表す予め定義された複数の数値財務パラメータの値を算出し、その算出された数値財務パラメータの値を、表示装置の画面上にて実現される出力インターフェースに分析結果として表示出力するとともに、
出力インターフェースにて表示される数値財務パラメータの指示値に対し、これと比較・参照するためのパラメータ値(以下、参照パラメータ値という)を取得し、その取得した参照パラメータ値と数値財務パラメータの現在指示値との比較内容を表す情報を出力インターフェースに表示出力させることを特徴とする財務分析方法。
企業や個人等の経済活動主体が行なう経済活動の計算的結果情報として測定される被分析財務情報を取得する被分析財務情報取得手段と、
経済活動主体の財務状態を表す予め定義された複数の数値財務パラメータの値を、取得した被分析財務情報に基づいて算出する数値財務パラメータ算出手段と、
その算出された財務パラメータの値を、自身の画面上に形成される出力インターフェース上に分析結果として表示出力する表示装置と、
出力インターフェースにて表示される数値財務パラメータの指示値に対し、これと比較・参照するためのパラメータ値(以下、参照パラメータ値という)を取得する参照パラメータ値取得手段と、
その取得した参照パラメータ値と数値財務パラメータの現在指示値との比較内容を表す情報を出力インターフェースに表示・出力させる参照パラメータ値表示制御手段と、
を含むことを特徴とする財務分析システム。
企業や個人等の経済活動主体が行なう経済活動の計算的結果情報である被分析財務情報を取得するステップと、
その取得した被分析財務情報に基づいて経済活動主体の財務状態を表す予め定義された複数の数値財務パラメータの値を算出するステップと、
その算出された数値財務パラメータの値を、表示装置の画面上にて実現される出力インターフェースに分析結果として表示出力するステップと、
出力インターフェースにて表示される数値財務パラメータの指示値に対し、これと比較・参照するためのパラメータ値(以下、参照パラメータ値という)を取得するステップと、その取得した参照パラメータ値と数値財務パラメータの現在指示値との比較内容を表す情報を出力インターフェースに表示出力させるステップと、
をコンピュータに行なわせるためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な状態にて記録したことを特徴とする記録媒体。
上記第二発明では、経済活動主体が行なう経済活動の計算的結果情報を表す被分析財務情報に基づいて、経済活動主体の財務状態を表す数値財務パラメータの値を算出し、その算出された数値財務パラメータの値を、別途取得した参照パラメータ値と比較してその比較内容を表す情報を出力する。参照パラメータ値は、例えば達成の目標値や業界平均値など、その数値財務パラメータが示す経済活動状態(例えば経営状態)の良し悪しの判断基準となるような値である。このようにすれば、専門的でなじみの薄い各種の数値財務パラメータの値が示す分析結果が現在指示値とともに専門的でなじみの薄い各種の数値財務パラメータの値の表す意味を、参照パラメータ値との比較により容易に把握することができ、例えば数値財務パラメータの値が示す内容が結論として良いか悪いかの判断を即座に行なうことができる。従って、財務分析の特に深い専門的知識がなくとも、スムーズに分析結果を理解することができ、また、勘や経験のみに頼らなくとも、数字に裏打ちされた合理的で的確な経営状況把握及び判断を行なうことができるので、経営改善等にこれを活用することができる。
参照パラメータ値と数値財務パラメータの現在指示値との比較内容を表す情報は、例えば参照パラメータ値と数値財務パラメータの現在指示値とを組み合わせて表示したものであっても良いし、数値財務パラメータ現在指示値の参照パラメータ値に対する比率など、両値を用いて数理的に合成される別のパラメータとしてもよい。あるいは数値財務パラメータ現在指示値と参照パラメータ値との大小関係に応じて、その判定結果を表す視覚情報(文字列(例えば、良好、まあまあ、悪いなどのコメント文)、画像(例えば、良好が「笑い顔」、まあまあが「すまし顔」、悪いが「泣き顔」など)、色彩(例えば、良好が「青」、まあまあが「黄色」、悪いが「赤」など)又はそれらの組み合わせによるもの)の表示内容を複数定めておき、比較結果に応じて該当するものを選択して表示出力することも可能である。
(第三発明)
被分析財務情報として、企業や個人等の経済活動主体の資産と負債と資本との関係を示す貸借対照表データと、経済活動主体の経済活動に伴う収益と費用との関係を示す損益計算書データとを用い、
それら貸借対照表データと損益計算書データとに基づいて、経済活動の収益性を表す複数の数値財務パラメータ(以下、収益性パラメータ群という)、経済活動の流動性を表す複数の数値財務パラメータ(以下、流動性パラメータ群という)及び経済活動の生産性を表す複数の数値財務パラメータ(以下、生産性パラメータ群という)をそれぞれ算出し、
収益性パラメータ群、流動性パラメータ群及び生産性パラメータ群のそれぞれについて、各パラメータ群から1又は複数選択される選択パラメータ、又は複数のパラメータの数値を予め定められた演算処理により合成して得られる合成パラメータを代表表示パラメータとして定め、各パラメータ群に対応する代表表示パラメータの値を、表示装置上において実現される出力インターフェース上に分析結果として一括表示出力することを特徴とする財務分析方法。
被分析財務情報として、企業や個人等の経済活動主体の資産と負債と資本との関係を示す貸借対照表データと、経済活動主体の経済活動に伴う収益と費用との関係を示す損益計算書データとを取得する被分析財務情報取得手段と、
取得したそれら貸借対照表データと損益計算書データとに基づいて、経済活動の収益性を表す複数の数値財務パラメータ(以下、収益性パラメータ群という)、経済活動の流動性を表す複数の数値財務パラメータ(以下、流動性パラメータ群という)及び経済活動の生産性を表す複数の数値財務パラメータ(以下、生産性パラメータ群という)をそれぞれ算出する数値財務パラメータ算出手段と、
収益性パラメータ群、流動性パラメータ群及び生産性パラメータ群のそれぞれについて、各パラメータ群から1又は複数選択される選択パラメータ、及び/又は複数のパラメータの数値を予め定められた演算処理により合成して得られる合成パラメータを代表表示パラメータとして定め、各パラメータ群に対応する代表表示パラメータの値を、自身の画面上に形成される出力インターフェース上に分析結果として一括表示出力することを特徴とする財務分析システム。
被分析財務情報として、企業や個人等の経済活動主体の資産と負債と資本との関係を示す貸借対照表データと、経済活動主体の経済活動に伴う収益と費用との関係を示す損益計算書データとを用い、それら貸借対照表データと損益計算書データとに基づいて、経済活動の収益性を表す複数の数値財務パラメータ(以下、収益性パラメータ群という)、経済活動の流動性を表す複数の数値財務パラメータ(以下、流動性パラメータ群という)及び経済活動の生産性を表す複数の数値財務パラメータ(以下、生産性パラメータ群という)をそれぞれ算出するステップと、
収益性パラメータ群、流動性パラメータ群及び生産性パラメータ群のそれぞれについて、各パラメータ群から1又は複数選択される選択パラメータ、又は複数のパラメータの数値を予め定められた演算処理により合成して得られる合成パラメータを代表表示パラメータとして定め、各パラメータ群に対応する代表表示パラメータの値を、表示装置上において実現される出力インターフェース上に分析結果として一括表示出力するステップとをコンピュータに行なわせるためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な状態にて記録したことを特徴とする記録媒体。
上記の第三発明によると、分析財務情報として貸借対照表データと、損益計算書データとを用い、それらに基づいて、経済活動の収益性を表す収益性パラメータ群、経済活動の流動性(安全性)を表す流動性パラメータ群及び経済活動の生産性を表す生産性パラメータ群の、経営分析上最も重要な3つのグループの数値財務パラメータを各々複数算出する。各グループに属する数値財務パラメータの種類は、後述の通りそれぞれ相当数が定義され、専門家の間で財務分析に活用されているが、専門的な知識を有さない一般の経営者等にとっては、多数の数値パラメータの値を総合的に比較・把握することは困難である。そこで、上記の第三発明では、収益性パラメータ群、流動性パラメータ群及び生産性パラメータ群のそれぞれについて代表表示パラメータを定め、各パラメータ群に対応する代表表示パラメータの値を、出力インターフェース上に分析結果として一括表示出力する。代表表示パラメータの採用により、多数の数値財務パラメータの値に幻惑されることなく、総合的な傾向の把握とこれを受けた経営上の判断とを容易に行なうことができる。また、収益性、流動性(安全性)及び生産性の3つグループのパラメータを一括出力することで、1つの指標に偏ることのないバランスの取れた状況把握が簡単かつ必然的になされることから、専門家に頼らなければ不可能であった総合的な経営分析を、従来こうしたものとは縁遠かった中小企業経営主や個人事業主とって身近なものとすることができ、その活用を大いに促すことができる。その結果、産業基盤を構成するこれらの経済活動主体の経営活動を活発化させることができ、ひいてはわが国経済の活性化に寄与することができる。
代表表示パラメータは、予め定められた複数のパラメータの数値を、予め定められた演算処理(例えば平均値や、平均算出のための各パラメータの加算に際して、パラメータごとに定められた重み係数を乗じて加算を行なう重み付き平均値など)により合成して得られる合成パラメータを採用することにより、多数のパラメータに基づく総合的な分析を簡単に行なうことができ、しかも表示される結果は代表表示パラメータの使用により簡略化されるので、上記の効果を一層高めることができる。他方、各グループにおいて、抜きん出て重要度の高いパラメータが含まれている場合には、そのパラメータを選択パラメータとして選び出し、これを代表表示パラメータとして表示出力することもできる。この場合、その選択パラメータと上記の合成パラメータとを両方出力するようにすれば、総合的な経営分析の確実性を一層高めることができる。
発明を実施するための最良形態
以下、本発明の実施の形態を図面に示す実施例を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施例である財務分析システム(以下、単にシステムともいう)1の構成を示すブロック図である。システム1は、インターネット等の通信網9と、これに送受信手段としてのモデム8を介して接続された管理装置4と、同じく上記の通信網9に接続される端末装置2とを含むものとして構成されている。
管理装置4はコンピュータとして構成され、I/Oポート11を備え、これにCPU12、ROM13、RAM14、ハードディスクドライブ等で構成された固定記憶装置5、及びCD−ROMドライブ6、カレンダクロック(日付情報を生成する)7等が接続されている(モニタやキーボード、マウス、プリンタ等が接続されていてもよい)。固定記憶装置5には、財務分析システム1の機能をコンピュータネットワーク上にて実現するためのアプリケーションプログラム(以下、単にアプリケーションという)5bと、その作動環境を形成するオペレーティングシステムプログラム(OS)5aと、財務分析のための各種処理に使用するデータベース5c(例えば、後述の財務諸表データなど)とが格納されている。これらプログラム5a,5bとデータベース5cとは、例えば記録媒体としてのCD−ROMに記録された形で供給され(あるいは、通信網を介したダウンロードでもよい)、これをCD−ROMドライブ6にセットして、CPU12により所定のインストールプログラム(図示せず)を起動することにより、固定記憶装置5内にインストールされるものである。他方、CD−ROM等を介さず、通信網を介して他の管理装置から配信されたものをダウンロードして用いることもできる。また、ROM13には、コンピュータのハードウェア制御のための基本的な各種プログラムが格納される。さらに、RAM14には、固定記憶装置5及びROM13に格納された各プログラムのワークエリアが形成されている。
また、各端末2はそれぞれが、図2に示すように、I/Oポート751とそれに接続されたCPU754、ROM755、RAM756とを含むコンピュータとして構成され、入力手段としてのキーボード702、マウス703(他のポインティングデバイスでもよい)、出力手段としてのプリンタ700及びモニタ制御部720がI/Oポート751に接続されている。また、モニタ制御部20には出力手段としてのモニタ721が接続されている。端末2は例えばデスクトップ型のコンピュータとして構成してもよいが、電池等を電源部に使用するノートパソコンやラップトップパソコンあるいはパームトップコンピュータ(PDA)を用いてもよい。さらに、端末2は移動型情報端末として構成してもよく、この場合は、端末9は通信網2の一部を構成する無線通信網を介して接続されることとなる。
ここでは、利用者による各処理に必要な情報(データ)入力は、通信網9を介して接続された端末2側から行なう場合を例にとる。端末2側の通信処理は、図2に示すRAM756の通信プログラムワークエリア756aを用いて、所定の通信プログラムにて実行される。そして、端末2側でキーボード702ないしマウス703により入力された情報は、通信網9を経て管理装置4に送られ、そこで、アプリケーションプログラム5bにより、本発明の、財務分析システムの機能実現のための各種のプログラム処理(後述)が実行される。そして、その処理の結果を、通信網9を経てアクセスのあった端末2に送信し、そこでその端末2のモニタ721に出力させる。具体的には端末2のモニタ721に、各種の操作・表示画面を形成するための端末側操作・表示プログラムが管理装置4から端末2に送られ、端末側操作・表示プログラムワークエリア756b上にてそのプログラムが実行される。また、管理装置4から配信された財務分析の結果データがデータメモリ756cに格納される。
図1に戻り、管理装置4のアプリケーション5bは、OS5a上において、上記管理装置4、通信網9及び端末2からなるシステム各部を、請求項に記載した以下の手段として機能させる役割を果たす。
被分析財務情報取得手段:CPU12
数値財務パラメータ算出手段:CPU12
表示装置:モニタ721
参照パラメータ値取得手段:CPU12
参照パラメータ値表示制御手段:CPU12,モニタ制御部720
パラメータ状態通知手段:モニタ721
参照パラメータ値切換え手段:マウス703,CPU12,モニタ721
パラメータ許容範囲再設定手段:マウス703,CPU12,モニタ721
シミュレーション入力パラメータ設定手段:マウス703,CPU12,モニタ721
シミュレーション演算手段:CPU12
シミュレーション値表示制御手段:CPU12,モニタ制御部720
パラメータ選択手段:マウス703,CPU12,モニタ721
グラフ表示手段:モニタ721
代表表示パラメータ選択手段:モニタ721
管理装置側記憶装置:固定記憶装置5
端末装置側記憶装置:固定記憶装置753
記録媒体:CD−ROM10
図4は、管理装置4の固定記憶装置5に記憶されているアプリケーションプログラムの構成例を示すものである。また、図5は、RAM14内における各種メモリの割当例を示すものである。詳細については、以降の機能説明において逐次説明を行なう
次に、本実施例では、基本的な被分析財務情報として、貸借対照表データと、前記経済活動主体の経済活動に伴う収益と費用との関係を示す損益計算書データとを用いる。貸借対照表データと損益計算書データとは、図4の貸借対照表生成モジュール及び損益計算書生成モジュールにより生成される。
図10は貸借対照表データの一例を示すものである。貸借対照表はバランスシート(B/Sと略記される)とも称され、ある一定時点、ここでは四半期(以下、単に期ともいう)毎の決算日における経済活動主体の財政状態を明らかにするために、企業や個人等の経済活動主体の資産と負債と資本との関係を示す計算データを期別に時系列的に配列したものである。ここで、「資産」とは、経済主体が所有している財貨及び権利を総称するものであり、経済活動主体に投下されている資金がどのような形態で運用されているかを示す。また、「負債」と「資本」とは、投下資金がどのように調達されたかを示し、負債は将来の支払債務の総称、資本は経済活動主体の投資額と過去の利益留保額を合せたものをいう。
図10の貸借対照表データ201では、資産、負債及び資本の各項目別に、構成、及び費用区分と対応付ける形で各期別の残高が、科目毎に科目特定データとしてのコード番号を付与する形で記憶されている。また、流動資産合計、固定資産合計、資産合計、流動負債合計、固定負債合計、負債合計、資本合計など、いくつかの科目グループの小計科目データも含まれている。なお、貸借対照表データでは、負債合計と資本合計とを合せた残高と、資産合計の残高とは必ず一致する。なお、貸借対照表データ201の各科目のデータは、その一部又は全てが、そのまま財務分析の結果として認識される数値財務パラメータとして使用しうる。
また、図11は、損益計算書データの一例を示すものである。損益計算書データ(P/Lと略記される)は、経済活動主体の経済活動に伴う収益と費用との関係を示すために、ある一定の会計期間(ここでは四半期である)における経済活動主体の経営成績を明らかにする計算データである。ここで、収益とは、一会計期間中の経済活動における成果・報酬として得られたもののことをいい、費用とは収益獲得のために必要であった経費をいう。例えば企業の場合、利潤追求がその存在意義の一つであるから、順調に行けば収益総額が費用総額を上回ることにより、その差額が利益として認識されるが、往々にして逆のこともあり、この場合は差額が損失として認識される。損益計算書では、利益を正の数値で、損益を負の数値で表すことが一般的である。
図11の損益計算書データ202では、科目特定データとしてのコード番号、収益と費用とを識別するデータとしての収益/費用コード(ここでは収益科目を「貸」、費用科目を「借」により表示している)、費用区分データ及び比率データと対応付ける形で、各期別の残高が科目ごとに記憶されている。また、売上高、売上原価、売上総利益、人件費、販売費・一般管理費合計、営業利益、営業外収益、営業外費用など、いくつかの科目グループの収益あるいは費用の小計、さらにはその差として認識される利益/損失の小計の科目データも含まれている。また、費用区分データは、各費用科目の固定費/変動費の別を示す。変動費は売上高の増加に伴い増加する費用をいい、固定費は売上高の増減によらず一定の費用をいう。ここでは、「0」が固定費/変動費のいずれにも属さない科目、「1」が固定費科目、「2」が変動費科目、「3」が共通科目(固定費/変動費に一定比率で分解される科目)をそれぞれ示す。さらに、比率データは、共通科目における変動費の占める比率(単位%)を意味する。なお、貸借対照表データ201及び損益計算書202の各科目のデータは、その一部又は全てが、そのまま財務分析の結果を表す数値財務パラメータとしても使用しうる。
また、貸借対照表データ及び損益計算書データにおいて、科目特定データであるコード番号は、以下において使用する別のデータテーブルにおいて科目を援用する目的にも使用され、さらに、関数式においても援用される。そして、関数式において使用される場合は、コード番号は、そのコード番号に対応する科目の金額を表す変数として使用される。
なお、図1に示すシステムでは、表示装置(モニタ)721を少なくとも備えた端末装置2と、これと有線及び/又は無線の通信網9を介して結合されるとともに、分析結果の算出とその端末装置2への出力とを行なう処理の実行管理を少なくとも行なう管理装置4とを備え、貸借対照表データあるいは損益計算書データといった被分析財務情報の取得手段及び数値財務パラメータ算出手段の各機能が、端末装置2及び管理装置4の少なくともいずれかにより分担される構成が実現されていることが明らかである。これにより、本発明の財務分析システムの機能を、異なる場所に配置された多数の端末装置2において同時に実現でき、また、管理装置4により複数の端末装置2への分析出力サービス提供の管理を集中的かつ合理的に行なうことができる。この実施例では、被分析財務情報取得手段及び数値財務パラメータ算出手段は管理装置4のCPU12が、アプリケーションプログラム5bにより機能実現する。このとき、CPU12が被分析財務情報を取得する取得先、すなわち被分析財務情報の記憶手段の実現形態には、以下のように種々の方式がありうる。
(1)被分析財務情報の一部又は全部が管理装置側4に設けられた管理装置側記憶装置(固定記憶装置)5(図1)に記憶されており、被分析財務情報取得手段(CPU12)は、該記憶手段5から被分析財務情報の取得を行なう。これによれば、例えば複数の被分析財務情報の管理が管理装置側4において集中的に行われるので、更新管理等も容易であり、また、端末装置2が火災や自然災害などにより打撃を受けても管理装置4の情報(データ)が無事であれば、個々の利用者のシステム使用環境を比較的容易に復元することができる。この場合、数値財務パラメータ算出手段としての機能は、管理装置4側で担っても良いし、端末装置2にプログラムを配信して(配信元は管理装置4とすることができるが、これに限られるものではない)端末装置2側で担ってもいずれでもよい。
(2)被分析財務情報の一部又は全部が端末装置4側に設けられた端末装置側記憶装置(固定記憶装置)753(図2)に記憶されており、端末装置2(のCPU754)が被分析情報取得手段として機能して記憶装置753から被分析財務情報を取得する。この方法によると、ハッカーなどによる端末やサーバへの侵入など、高度なネット犯罪等が増加している近年にあっては、利用者固有のデータである貸借対照表データあるいは損益計算書データといった被分析財務情報のプライバシーを保護しやすい利点がある。なお、この方式では数値財務パラメータ算出手段も端末装置2のCPU754が担うのが合理的であるが、管理装置4はこの場合、例えば端末装置2からのアクセスにより、予め端末装置2に配信してあるアプリケーションプログラムを起動させるためのキーデータを配信する等により、各端末装置2によるシステム利用の管理、あるいは利用料金の管理など従属的な役割を担う形となる。また、分析出力に必要な被分析財務情報以外の情報(例えば、指数法など、業界平均値などの参照データとの比率により数値財務パラメータを算出する場合の、その参照データ)の管理を管理装置4に行なわせ、端末装置2での数値財務パラメータ算出実行時に、管理装置4から参照データをその都度ダウンロードして使用する方式も可能である。
なお、上記2つの方式では、管理装置4と端末装置2との間で被分析財務情報を分割記憶管理させたり、あるいは同じデータをバックアップ用に共通記憶管理させたりするようにしてもよい。
図1に示すように、被分析財務情報の一部又は全部が、通信網9に接続された、管理装置4及び端末装置2とは別の被分析財務情報管理蓄積装置3(データ記憶用の固定記憶装置を有し、管理装置4とハードウェア的には類似のコンピュータで構成される)に記憶されており、例えば管理装置4及び端末装置2の少なくともいずれかが担う被分析財務情報取得手段は、該被分析財務情報管理蓄積装置3から被分析財務情報の取得を行なう。この方法は、管理装置4及び端末装置2とは別の被分析財務情報管理蓄積装置3により被分析財務情報を記憶しておくことで、該被分析財務情報管理蓄積装置3が火災や自然災害などにより打撃を受けても管理装置4の情報(データ)が無事であれば、個々の利用者のシステム使用環境を比較的容易に復元することができる。この場合、被分析財務情報管理蓄積装置3は複数台を離れた場所に、例えば都道府県や地方別に分散させる形で複数台設けておくこともでき、各利用者の被分析財務情報をこれら複数の被分析財務情報管理蓄積装置3にそれぞれ記憶管理させることができる。この場合、常時は指定された被分析財務情報管理蓄積装置3のデータを使用するようにし、他の被分析財務情報管理蓄積装置3はバックアップ用とすることができる。このようにしておけば、被分析財務情報管理蓄積装置3の1つが何らかの要因(例えば、阪神淡路大震災のような巨大地震等)により壊滅しても、他の被分析財務情報管理蓄積装置3が無事であれば、これに記憶・管理されているデータを用いて被分析財務情報を復元することができる。なお、被分析財務情報の一部又は全てを、被分析財務情報管理蓄積装置3とともに、管理装置4及び/又は端末装置2にも共通記憶管理させるようにしてもよい。
なお、当然のことではあるが、本発明のシステム1を、図3のように単一のコンピュータにより構成することも可能である。この場合、本発明のシステムを機能実現するためのアプリケーションプログラムは、CD−ROM10のような記録媒体に記録した形で、CD−ROMドライブ6等の読取装置により、コンピュータにインストールすることができる。また、このコンピュータを通信網に接続しておき、その通信網に接続された別の配信元コンピュータから配信されるアプリケーションプログラムをダウンロードしてインストールすることも可能である。
また、会計・経理関係の事務管理を外部の会計事務所等に委託している利用者については、図1に示すように、貸借対照表データや損益計算書データなどの被分析財務情報の作成・管理も会計事務所等のデータ管理コンピュータ3aにて行っていることが多い。この場合、貸借対照表データや損益計算書データをデータ管理コンピュータ3aからダウンロードして使用することもできる。
以下、システム1の作動と処理の流れについて説明する。
まず、アプリケーションプログラム5を管理装置4側にて立ち上げ、端末2から通信網9を介してこれに接続すると、財務分析経験の少ない利用者のための端末2のモニタ721には、図示しないガイダンス画面が表示される(このガイダンス画面や、後述の経営感覚チェックテストの画面が不要の場合は、適当な入力設定により表示されないようにすることができる)。管理装置4側でのこのプログラム処理は、図4のガイド表示モジュールにより行なわれ、表示に必要なデータとしてガイド表示用データを使用する。ガイダンス画面100には、例えばマウスクリックにより操作するメニューソフトボタン(以下、ソフトボタンのことを単にボタンともいう)が形成され、所望のものをマウスクリック操作することにより、対応した画面表示がなされる。
以下、本システム1を用いた財務分析処理の流れについて詳しい説明を行なう。図6は、基本的な数値財務パラメータの計算処理の流れを示すものである。まず、S101では期別の被分析財務情報である貸借対照表データ及び損益計算書データの入力を行なう。この実施例では、データ入力専用のインターフェース画面が用意されており、図4のデータ入力インターフェースモジュールにより、図5の入力・計算用処理ワークエリアをプログラム常駐エリアとして機能実現される。端末装置2側で入力されたデータは、管理装置4に逐次あるいは一括して通信網9により転送される。図5は、アプリケーションプログラムの使用するメモリ構成を示すものであるが、処理の主体が管理装置4側のCPU12になるか、端末装置2のCPU754になるかにより、メモリエリアはRAM14あるいはRAM756に適宜配分される。
図7は、各期ごとに貸借対照表データ及び損益計算書データの入力を行なうインターフェース画面130を示しており、タグ型のボタン131のクリック操作により、4種類のインターフェース画面130に切り換えて入力ができるようになっている。4つの画面とは、貸借対照表データの資産の部、同じく負債資本の部、損益計算書の部及び該損益計算書の製造原価科目の詳細を示す製造原価明細書の部である。各画面には、期名132と、科目名133が表示されており、それぞれ対応するデータ入力ウィンドウ134が設けられている。このデータ入力ウィンドウ134にカーソルを移動し、キーボード702に設けられたテンキー等を利用して、各科目の金額を入力してゆく。また、画面上には小計科目名135も表示されているが、これはその小計を算出するための、個々の科目の数値入力を行なうことにより自動計算され、対応する表示ウィンドウ136に表示される。なお、次画面ボタン137のクリックにより、同じ期の次種類のインターフェース画面130に切り換り、期切り換えボタン138により次期あるいは前期の画面に切り換る。入力された各期のデータは、図5の入力データ格納エリアに格納された後、貸借対照表データ格納エリアあるいは損益計算書データ格納エリアに転送され、図10あるいは図11に示すような形式で蓄積されてゆく。そして、入力が終了すれば、データの記憶・管理を行なう記憶装置(例えば、管理装置4の固定記憶装置5や端末装置2の記憶装置)に保存される(図6:S102、実数値による貸借対照表及び損益計算書の生成)。
図8は入力されたデータのデータ内容確認表示用ウィンドウ440を示している。画面には、データカテゴリー(貸借対照表、損益計算書、製造原価明細書)の選択ボタン141が形成されており、表示させたいデータカテゴリーをボタン選択することにより対応するデータが読み出され、データ表示ウィンドウ143に各期ごとに表示される。なお、貸借対照表データについては、資産、負債及び資本の各部毎に選択ボタン141が設けられ、個別に表示選択が可能となっている。さらに、表示されたデータの科目名143aはマウスポインタPにより選択可能となっており、例えばマウスポインタPの位置を合せることにより、科目の内容説明文が表示されるようになっている(この実施例では、コメントをバルーン(吹き出し)により表示するようにしている)。科目の内容説明文のデータは、図9に示すように、科目名及びコード番号と対応付ける形でデータテーブル200に記憶されている。
図6に戻り、データの入力が終了するとS103に進み、損益計算書データについて、固定費と変動費の分離及び集計処理が各期毎に行なわれる。この処理は図4の固定費変動費分解モジュールを用いて行われる。また、使用するメモリエリアは図5の固定費/変動費算出値格納エリアである。処理の概要を図12〜図14に示している。すなわち、各科目毎に、区分データが「1」であればその期の残高の全てを固定費に、区分データが「2」であればその期の残高の全てを変動費に、「3」であればその期の残高のうち、比率データの示す比率分だけ変動費に、残りを固定費に割り当てる。また、区分に9が入力されている科目は小計科目であり、別途記憶されている計算式203(ここでは、科目のコード番号を用いて計算式が定義されている)に基づいた小計算出処理が行なわれる。図13は、製造原価明細書のデータの区分と費用分解の関係を示している。なお、分解された固定費データと変動費データとは、いずれも損益計算書データ格納エリア内に新たなメモリセルが割り当てられ、そこに記憶される。
図6に戻り、次にS104に進んで、実数値(残高絶対値)による貸借対照表データと損益計算書データを用いて、図14に示すように、基準期あるいは基準年の年平均など、各科目毎に予め記憶されている基準値にて除することにより、基準値に対する比率(例えば基準値を100としたときの指数にて表した形式の貸借対照表データ及び損益計算書データを新たに作成する。これは、後に算出する数値財務パラメータの中に、財務分析手法で称する趨勢法に関連したパラメータ(例えば各種の伸び率)など、この形式のデータを用いて定義されるものがあるためである。なお、この処理に使用するプログラムとメモリエリアは、図4の指数変換表示モジュールと、図5の指数変換値格納エリアである。
続いて図6では、S105において上記の貸借対照表データ及び損益計算書データを用いて種々の経営指標すなわち数値財務パラメータの算出処理を行なう。使用するプログラムとメモリエリアは、図4の経営指標算出・管理モジュールと、図5の経営指標値格納エリア、経営指標値関数格納エリア及び入力・計算用処理ワークエリアである。また、算出されるパラメータは、経済活動の収益性を表す複数の収益性パラメータ、同じく流動性を表す複数の流動性パラメータ(この実施例では安全性パラメータと称している)及び生産性を表す複数の生産性パラメータを含む。
収益性の分析の意味は以下の通りである。すなわち、資本の運用は、まず費用→収益→利益という形で行われる。そして、企業活動では、まず調達した資本を消費し(費用の発生)し、資本を回収獲得(収益の発生)して利益を上げてゆくようにする。従って、この費用・収益・利益の状態、すなわち収益性の分析が必要となる。収益性パラメータ群は、総資本経常利益率、売上高対総利益率、売上高対営業利益率、経常資本営業利益率、売上高対経常利益率、売上当期利益率、自己資本経常利益率、自己資本当期利益率、営業外収益率、総資本回転率、総営資本回転率、流動資産回転率、売上債権回転率、棚卸資産回転率、固定資産回転率、流動負債回転率、支払債務回転率、受取債権回転期間、棚卸資産回転期間、支払債務回転期間、販売・管理費比率、販売費比率、売上高対広告費比率、売上原価率及び材料費比率からなる群より選ばれる2以上の収益性パラメータを含むものとすることができる。なお、上記以外のパラメータを用いることももちろん可能である。
上記の収益性パラメータ群は、経済活動の採算性を表す1又は複数の採算性パラメータ群を含むものとすることができる。これは、利益を得るために最小限必要な売上高を探り、例えば売上高が下がっても万全な経営が行なえるようにするために把握すべき種々のパラメータを含むものである。採算性パラメータ群は、例えば、損益分岐点売上高比率、経常安全率、損益分岐点売上高、売上高、変動費、固定費、変動費比率、固定費比率、限界利益及び限界利益率からなる群より選ばれる1以上を含むものとすることができる。
また、流動性の分析の意味は以下の通りである。資本の運用はまた、資本の循環という形で行われる。例えば製造業を例に取ると、資本循環は、現金→支出(設備、材料、人件費など)→仕掛品→製品→売掛債権→現金という形をとる。また、資本調達も収入となるので、この資本調達も含めてこの収支の状態、つまり資金繰りを分析することが必要となる。また、同時に、これらの収支によってもたらされる期末時点の財務構成や資本構成を分析することも重要である。財務分析では、企業(すなわち経済活動主体)の支払能力のことを「流動性(安全性あるいは健全性とも称される)」という。このような流動性の分析は、特に信用分析において重要であるが、資金繰りの悪化は倒産要因ともなりやすいことから、事業主が自己分析として行なう必要性も大である。流動性パラメータ群は、自己資本比率、借入金依存比率、売上高対支払利息率、営業利益対支払利息率、負債比率、固定比率、固定長期適合率、自己資本回転率、固定資産回転率、受取勘定回転率、支払勘定回転率、流動比率、当座比率及び資金繰比率からなる群より選ばれる2以上の流動性パラメータを含むものとすることができる。なお、上記以外のパラメータを用いることももちろん可能である。
次に、生産性の分析の意味は以下の通りである。企業は個別経済の視点で見れば、確かに資本の組織であるが、例えば国民経済の視点で見ると、労働や資本といった生産要素を投入し、それによって財貨あるいはサービスを生産する生産要素の組織でもある。従って、企業活動の成果として生産性が高いかどうか、また生産の成果が労働と資本にどのように配分されているかなどを分析することも、企業の社会性の一面を評価する上で必要となってきている。また、生産性の評価を自己分析することは、売上高や利益率などの収益性に関する潜在的なポテンシャルを把握することにもつながり、ひいては収益性改善の可能性や具体的な方策を探るための重要な参考指標となる。生産性パラメータ群は、総資本投資効率、資本集約度、付加価値率、設備投資効率、機械投資効率、1人当たり年間生産高、1人当たり経常利益、1人当たり付加価値額、加工高対人件費比率、1人当たり月平均人件費、1人当たり機械装備額、労働分配率、利潤分配率、原材料回転率、仕掛品回転率及び製品回転率からなる群より選ばれる2以上の生産性パラメータを含むものとされる。
なお、数値財務パラメータとして、貸借対照表データと損益計算書データとに基づいて、経済活動の成長性を表す1又は複数の成長性パラメータ群を算出することもできる。例えば、流行に乗った一時的な売上の伸びに乗じて企業規模を急拡大した結果、流行が去ったときの売上減少のため投下資本の回収が不能となり、倒産に至るケースは非常に多い。この成長性パラメータは、このような不具合が生じないよう、企業の規模と内容とのバランスの取れた健全な成長を図る上で重要な参照パラメータである。成長性パラメータ群は、例えば、売上高増加率、売上総利益増加率、経常利益増加率、付加価値増加率、総資本増加率、自己資本増加率及び人員増加率からなる群より選ばれる1以上の成長性パラメータを含むものとすることができる。例えば、人員増加率、資本増加率及び売上高増加率は、企業規模拡大の度合いを示すものであり、売上総利益増加率、経常利益増加率、自己資本増加率は経営の充実度拡大の度合いを示すものである。なお、以下においてパラメータのことを指標とも呼ぶ。
図15及び図16は、収益性、安全性、成長性、生産性及び採算性の各グループの、指標の管理記憶テーブル(この実施例では、管理装置4の固定記憶装置5及びRAM14の中に形成される)の内容を示すものである。このテーブルも各期毎に生成される。ここでは、各グループに、算出された指標名が、区分、番号(「No」)、後述する計器型出力インターフェースであるメータの使用種別(「メータ」:ここでは、1〜5の5種類)、期別の各指標の数値をグラフ化・出力する際のグラフ形式の種別(「グラフ」:ここでは、1〜4の4種類)、メータ表示を行なうか否かを表すフラグ(「メータ表示」:「1」が表示、「0」が非表示を表す)が記憶されている。さらに、各指標の業界平均値、警告出力を行なうための参照値(「デッドライン」)、指標数値が改善となる数値増減の向き(「改善」:「+」は、数値が「デッドライン」を下回った場合に警告とする、「−」は、数値が「デッドライン」を超えた場合に警告とする)、目標値(この実施例では、そのテーブルの期までの指標の平均値に対する改善率で表す:ただし、「改善」が「+」のものは増加させるべき目標率、「−」のものは減少させるべき目標率)の設定数値、対業界平均値に対する指標の達成率の計算値、及び対目標値に対する指標の達成率の計算値も合せて記憶されている。
図17〜図21は、図4の収益性、安全性、成長性、生産性及び採算性の各グループの、指標算出モジュール群及び算出値テーブル内容を示すものである。各項目の指標の計算モジュールは、関数式(「算式」)により与えられている。各算式に含まれるPL520あるいはBS340等の数値は、貸借対照表データ(BS)及び損益計算書データ(PL)科目コード、ひいてはその科目のコードに対応するデータ変数値を表している。また、各指標に対応付ける形で、指標の業界平均値、達成すべき目標値及び各期毎の指標の計算値が記憶されている。なお、この実施例では、基準期をXとし、X+1、X+2‥で以降の期を、X−1、X−2‥で以前の期を表すとともに、指標出力の対象となる「当期」は、現在における最新の期に限らず、X+1、X+2‥あるいはX−1、X−2‥の任意の期から選択可能とされている。なお、図23および図24は、成長性パラメータ群に属する売上高増加率、売上総利益増加率、経常利益増加率が損益計算書のどの計算科目として算出されるかを示すものであり、同じく図25は、自己資本増加率と総資本増加率とが貸借対照表の計算科目として算出されるかを示すものである。
なお、本実施例のシステムでは、数値財務パラメータとして、貸借対照表データと損益計算書データとに基づいて、経済活動における資金調達環境を表す1又は複数の資金調達環境反映パラメータ群も算出されるようになっている。具体的には、資金調達環境反映パラメータ群は、経済活動におけるキャッシュフローに関する1又は複数のパラメータ(以下、キャッシュフローパラメータ群という)を含むものとすることができる。キャッシュフローは、基本的には現金の入金から出金を引いた差として手元に残される現金をいい、経営の成果を表す指標として純利益に代えて用いることが多い。ただし、会計上の利益とは以下の点で異なる。つまり、損益計算においては現金で支出しても資産化することで認識する会計年度を分ける方法や、棚卸資産の評価において先入れ先出し法を用いた場合と後入れ先出し法を用いた場合に原価額に違いが出る例がある。こうした会計方針の変更により、損益計算では恣意的な結果を出すことも可能であるが、キャッシュフローは事実であるため、企業の経済的成果を測定することが可能である。このようなキャッシュフローパラメータ群を算出し、収益性パラメータの値と合せて表示・出力することにより、より的確な経営意思決定を行なうことが可能となる。
図6ではS107においてこのキャッシュフロー計算を行っている。図22は、そのキャッシュフロー計算表(この実施例では、管理装置4の固定記憶装置5及びRAM14の中に形成される)の内容を示すものである。キャッシュフロー計算表は、図4のキャッシュフロー計算表生成モジュールの実行により各期毎に生成され、図5のキャッシュフロー計算表データ格納エリアに記憶される。ここでは、キャッシュフローパラメータ群(指標)が、営業活動によるキャッシュフロー、投資活動によるキャッシュフロー、フリーキャッシュフロー、財務活動によるキャッシュフローの4つ(これらから選ばれる一部のものであってもよい)に区分され、それぞれの指標のその算式と期別の算出値とが対応付けられて記憶されている。なお、各算式に含まれるPL550あるいはBS223等の数値は、貸借対照表データ(BS)及び損益計算書データ(PL)の科目コードに対応するデータ変数値を表している。また、それ以外のコード(800番台のコード)は当該管理記憶テーブル内のキャッシュフロー指標のコード番号を示している。また、算式では精算表データ(図4の清算表生成モジュールの実行により生成され、図5の清算表数値格納エリアに格納される)の科目も一部援用されているが、清算表データは各期について図53及び図54に示す形で作成され、貸借対照表の勘定科目を貸方と借方とに区分してその数値と、前期繰越額及び期末残高とを互いに対応付ける形で記憶したものである。また、各勘定科目のコード番号に付随して、指標数値が改善となる数値増減の向き(「加減」:「+」、「−」)を表す情報も記憶されている。
以上で基本計算処理は終了し、結果の表示処理に移る(なお、上記以外にも、いくつかの代表表示パラメータや、イメージ画像決定のための計算処理があるが、これらについては後述する)。結果の表示出力は、端末2のモニタ721(表示装置)の画面上にて行われる。図26は、その表示処理の概略を示すフローチャートである。S201にて画面表示処理が行なわれる。図28は、その出力画面の一例を示すものである。該画面140では、上記基本計算処理にて計算された数値財務パラメータ(各種指標)の値を表示出力するための出力インターフェースは、計器類(メータ)を模した表示出力形態をなす計器型出力インターフェース(以下、単にメータという)152〜161,163〜166,167a,167bとされている。この実施例では、モニタ721(表示装置)の画面上において、各数値財務パラメータ(指標)を表示するためのメータ(計器型出力インターフェース)152〜161,163〜166,167a,167bを個別に形成・表示している。このようにすることで、個々の指標の値を直読しやすくなり、ひいては各指標の数値に基づく経営状況の把握・分析を一層行ないやすくなる。また、各種の数値財務パラメータの値を一括して視覚認識することができ、総合的な分析が一層容易となって、より的確な経営状況把握が可能となる。個々のメータはそれぞれ1つの指標の数値のみを表示するようにしている。ただし、スケール(目盛り)が共通する2以上の指標の値を1つのメータで兼用して表示させることも可能である。
また、この実施態様における特徴は、複数のメータ(計器型出力インターフェース)を、乗り物のコックピットを模した外観レイアウトにて形成・表示している点である。本実施態様では、具体的には飛行機のコックピットをモデルにした外観としている。財務分析は兎角、難解で専門的な知識を有さない限り理解不能という先入観があるが、上記のような外観レイアウトを採用することで、飛行機の操縦感覚により臨場感あふれる経営分析が可能となり、ひいては財務分析への理解も深めることができる。もちろん、飛行機以外にも自動車や電車、船舶など他の乗り物の操縦席(あるいは運転席)のコックピットをモデルにしてもよいが、飛行機のコックピットをモデルとすることにより、以下のような利点が生ずる。まず、飛行機の操縦者(パイロット)は、わかりやすくいえば、いわゆる「かっこいい職業」のイメージがあり、他の乗り物の操縦者よりも圧倒的な人気を博している。そして、憧れのパイロットの仮想現実体験を財務分析実務(あるいは学習)にオーバーラップさせることで、「一度パイロットになってみたい」という利用者の潜在的な願望をくすぐりながら、システムの効果的な活用に利用者を自然と導いていくことができる。また、飛行機のコックピットのレイアウトは他の乗り物のコックピットものよりもメータ類が多く複雑であるが、これを逆手に取れば、財務分析で参照が必要とされる多くの指標に対応した数のメータ類を組み込んでも、現実のコックピットからの逸脱感が少なく臨場感を維持しやすいメリットもあるといえる。
図28の画面140(以下、コックピット画面140ともいう)について、以下にさらに詳しく説明する。コックピット画面140のほぼ中央には、基本メータ群パネル150が形成されており、本実施例ではここに10個のメータ152〜161が集められている。そのうちの5つは5大指標群152〜156である。この画面の表示は、図5のRAM14の表示処理メモリにおいて、コックピット画面描画データエリアとメータ描画データ(メータ画像データ)エリアに必要なデータをロードし、グラフィック展開処理ワークエリアを用いて画像展開することにより行われる。
ところで、前記の基本計算処理で算出した指標の数は、図15及び図16を参照するまでもなく、10個よりもはるかに多い。従って、表示されている指標はそのような多数の算出指標から選ばれた代表表示指標、すなわち代表表示パラメータである。
代表表示パラメータは、具体的には、前記の収益性パラメータ群、流動性(安全性)パラメータ群及び生産性パラメータ群の少なくとも1つのものについて表示出力される。この実施例では、上記3種類のパラメータ群の全てと、さらに生産性と採算性との2つについて、代表表示パラメータがメータにより表示出力されている。代表表示パラメータには以下の2種類がある。
(1)総合パラメータ:パラメータ群に含まれる予め定められた2以上の指定パラメータの数値を予め定められた演算処理により合成して得られるパラメータ(指標である。図28では、収益性、安全性、成長性、生産性及び採算性の5種類について、総合パラメータ(前記の5大指標群である)の表示出力が、ぞれぞれメータ152,153,154,155,156においてなされるようになっている。各総合パラメータは、図17〜図21の指標算出モジュール群(図17:収益性、図18:安全性、図19:成長性、図20:生産性、図21:採算性)により算出されたパラメータ(指標)の中から指定されたもの(全てであっても一部であってもいずれでもよい)を用いた平均値や、平均算出のための各パラメータの加算に際して、パラメータごとに定められた重み係数を乗じて加算を行なう重み付き平均値として算出されるものである。
図39は、収益性パラメータ群についての代表表示パラメータの算出例を示すものである。各指標の項目には代表演算用フラグ(「表示」)が形成されており、このフラグが有効状態(「1」)の項目は総合パラメータ演算に使用され、非有効状態(「2」)については演算に使用されない。この実施例では、演算に使用する各項目の数値を対平均値あるいは対目標値に対する達成比率に換算し、その換算された値の平均値により、収益性総合パラメータの値が算出され、この値が図28の収益性総合メータ152に表示される。他のパラメータ群についても基本的に同じ演算により総合パラメータ、すなわち安全性総合パラメータ、成長性総合パラメータ、生産性総合パラメータ及び採算性総合パラメータとして算出され、それぞれ、図28の安全性総合メータ153、成長性総合メータ154、生産性総合メータ155及び採算性総合メータ156に表示される。これらメータによる表示出力処理は、図4のコックピット画面インターフェースモジュール、具体的にはこれに含まれる収益性メータモジュール、安全性メータモジュール、成長性メータモジュール、生産性メータモジュール及び採算性メータモジュールの実行により実現される。
(2)個別パラメータ:各パラメータ群に含まれる個別のパラメータのうち、特に重要なものをピックアップしたものである。ここでは、総資本経常利益率(収益性;図17のNo.1)、売上高経常利益率(収益性:図17のNo.5(売上高対経常利益率と表示している))、総資本回転率(収益性:図17のNo.10)、受取債権回転日数(収益性:図17のNo.18)、支払債務回転日数(収益性:図17のNo.17)の5種類の個別パラメータが代表表示パラメータとして選ばれ、ぞれぞれ図28の画面140上において、対応するメータ157,158,159,160,161に表示されている。なお、これらメータによる表示出力処理は、図4のコックピット画面インターフェースモジュール、具体的にはこれに含まれる総資本経常利益率メータモジュール、売上高経常利益率メータモジュール、総資本回転率メータモジュール、受取債権回転日数メータモジュール及び支払債務回転日数メータモジュールの実行により実現される。図28からも明らかな通り、5つの総合パラメータと個別パラメータとの値は、出力インターフェースとしての画面140上に、メータ152〜155およびメータ157〜161により一括表示されている。すなわち、総合パラメータと個別パラメータとにより全体と細部との双方に行き届いた財務状況把握を簡単に行なうことができる。
出力インターフェースは、表示すべき数値財務パラメータの値を、図形の長さ、図形の面積及び指針の回転角度位置などのアナログ指示量に変換して表示するアナログインターフェースとすることができる。上記メータ152〜161はいずれもこのアナログインターフェースの実施例であり、図32(a)のメータ200(メータ種類1)、(b)のメータ201(メータ種類2)、(c)のメータ202(メータ種類3)、(e)のメータ204(メータ種類5)の4種類がある。いずれも、円形の表示領域の外周に沿って目盛り250a,250b,250c及び250dが形成されており、指針(以下、単に針ともいう)251の回転角度位置によりパラメータの表示出力値を示すようにしている。
他方、出力インターフェースは、表示すべき数値財務パラメータの値を数字によりデジタル表示するデジタル出力インターフェースとすることもできる。もちろん、上記の10個のメータ152〜161もこのようなデジタル出力インターフェースとしてもよいが、この実施例では、キャッシュフロー関連の指標値を、図32(d)に示すようなデジタル出力インターフェースであるデジタルメータ203に表示するようにしている。該メータ203では、数値表示領域(電光掲示板)254に数値をそのまま数字により単位とともに表示する。なお、図32の5種類のメータの画像は、図4のメータ画像データ(メータ画像(1)〜メータ画像(5))を用いて出力される。
資金調達環境反映パラメータ群の代表表示パラメータは、図28に示すように、資金調達環境メータ群165に出力される。図22の営業キャッシュフロー(コード820)、投資キャッシュフロー(コード830)、フリーキャッシュフロー(コード840)及び財務キャッシュフロー(コード860)の4つが、図28及び図52に示す各メータ163〜166に出力される。これらはいずれも、現金金額そのものを表すものであり、演算により操作を加えるよりも絶対値を用いた表示の方が感覚的に把握しやすいので、デジタルメータを採用しているのである。
以上の実施態様から明らかなように、表示インターフェースとしてのメータ(計器型出力インターフェース)は、表示すべき数値財務パラメータの種類に応じて、出力態様種別の異なるものを使用することができる。表示するべき指標の種別に応じて最適の表示態様を選択することで、種類の異なる指標が複数混在していても、それぞれの表示内容の意味を的確に把握することができ、スムーズな財務分析が可能となる。
表示態様を種別は、指針を用いたアナログ型のメータについても複数の種類が用意されている。すなわち、図32のメータ200,201,202及び204である。図35はメータ200(メータ種類1)の態様を詳しく示すものである。このメータ200は、表示すべき指標値の理論値に上限と下限が存在しないものに適用されるもので、期別のその指標値の最大値と最小値とに基づいて目盛りの表示上限及び表示下限と、目盛り間隔とを算出決定するようにしている。なお、目盛りの表示上限及び表示下限は、今後、指標値の最大値と最小値とが更新される場合のことを考慮して、現段階での指標値の最大値と最小値とに対して一定の余裕分を見込んで設定がなされている。
また、図36(a)は、メータ201(メータ種類2)の態様であり、表示すべき指標値の理論値に上限と下限とがともに存在するものに適用される。具体例としては0〜100%の間でのみ意味を持つ百分率表示比率のパラメータである。この場合は、理論上定まる指標の最大値と最小値とに基づいて目盛りの表示上限及び表示下限と、目盛り間隔とが自動設定される。図36(b)は、メータ202(メータ種類3)の態様であり、表示すべき指標値の理論値に下限のみが存在し、上限は存在しないものに適用されるものである。期別のその指標値の最大値に基づいて目盛りの表示上限を定め、下限は固定として目盛り間隔を算出決定するようにしている。また、図36(c)は、デジタルメータ203(メータ種類4)である。さらに、図36(d)は、メータ204(メータ種類5)の態様であり、表示すべき指標値の理論値に下限が存在せず、上限のみが存在するものに適用される。期別のその指標値の最小値に基づいて目盛りの表示下限を定め、上限は固定として目盛り間隔を算出決定するようにしている。なお、5大指標値のメータ152〜156のメータ種類は、2又は3となる。
次に、出力インターフェースにて表示される数値財務パラメータ(指標)の現在指示値は、これと比較・参照するためのパラメータ値とともに出力インターフェースに表示・出力させることができる。図33には、その具体例を示している。参照パラメータ値は、数値財務パラメータの目標数値及び業界平均数値とされている。そして、現在数値を表す表示要素(指示針)251とは異なる表示状態(ここでは線種)にて、目標数値表示要素(表示針)256と業界平均数値表示要素(表示針)259が表示されている。目標数値及び業界平均数値は、図15及び図16の管理記憶テーブルに記憶されており、総合パラメータについては、同様の数式にて目標数値及び業界平均数値も対応する値が演算され使用される。図38〜図39は、各期の指標の数値あるいはそれを用いた総合パラメータの、対目標数値あるいは対業界平均数値の比率計算の実行内容を示している。
なお、同じ数値財務パラメータに対して、表示するべき参照パラメータ値の種別が複数存在する場合は、それらの参照パラメータ値種別のうちの少なくとも一部のものの表示/非表示を切換え可能とすることができる。この実施態様では、参照パラメータ値の少なくとも一部のもの、ここでは業界平均数値の表示要素に対し、その表示/非表示を切換えるための参照パラメータ値表示非表示切換え入力部(ボタン)252が各メータに随伴して形成されている。マウスクリックによりこのボタンを操作すると、不要な参照パラメータ値を随時表示させたり消したりできるので、メータ(出力インターフェース)の表示内容を一層見やすくすることができる。
また、この実施態様では、いずれの代表表示パラメータも、表示しようとしている期までの平均値の値に対する比率と、対目標数値に対する比率との表示が可能となっており、図34に示すように、これを両者の間で切換え表示することもできるようになっている。図34では、各メータに随伴する表示切換え入力部(ボタン)258のマウスクリックにより、表示切替えができるようになっている。
また、数値財務パラメータの指示値と参照パラメータ値とが特定の大小関係を満たした場合に、これを視覚情報及び音声情報の少なくともいずれかにて通知することもできる。数値財務パラメータの指示値が果たして良好な数値であるのか否かは、絶対値のみを見ていたのでは判断が難しいことも多々あるが、参照パラメータ値との大小関係による評価を行い、その結果を視覚情報及び音声情報の少なくともいずれかにて通知することにより、パラメータ指示値の示す意味を一層的確に把握することができるようになる。以下、視覚情報にて通知する場合について具体的な例を説明する。
まず、上記の警告通知は、数値財務パラメータの指示値が、参照パラメータ値を用いて予め定められるパラメータ許容範囲を逸脱した値となった場合に行なうことができる。図37に示すように、危険水準と安全水準との境界となるデッドライン値を、例えば前述の目標数値や業界平均値等とは別に定められた参照パラメータ値として管理記憶テーブルに記憶しておき、さらに指標数値が改善となる数値増減の向き(「改善」)を参照して、デッドラインを超えて安全側から危険側に数値が移動したときに警告通知を行なうようにする。この実施態様では、メータに随伴して形成された警告表示部(警告ランプ)253の表示状態(例えば色彩:安全を緑で表し、危険を赤で表す)の切替えにより通知を行なうようにしている。なお、デッドライン値は、目標数値や業界平均値に基づいて定められるものであってもよい(例えば、目標数値や業界平均値を基準として、これに決められた比率(例えば30%以下など)を乗じて算出される値など)。
なお、収益性、安全性、成長性、生産性及び採算性の指標群の少なくとも3以上のものを総合表示用として設定することができる。各指標群の総合パラメータの値は、例えば目標数値や業界平均値などの基準値に対する比率、又はとりうる値(比率)の範囲を複数段階に区分して着目している値(比率)が属する段階の順位(ランク)からなるパラメータに変換することが可能である。そして、その変換されたパラメータを相対達成パラメータとして相互比較することにより、各指標群間でバランスの取れた経営が具現されているか否か、否の場合は、どの指標群(総合パラメータ)において優れ、また劣っているかを客観的に判断することができる。この場合、総合表示用として設定された総合パラメータの相対達成パラメータを複数、相対比較可能な形で一括表示する比較出力インターフェースを画面上に形成しておくと便利である。図28は、この比較出力インターフェースとしての総合レーダー158が表示されている。この実施態様では、5つの全ての指標群に対して、各総合パラメータ(つまり、メータへの出力値)の値を100点満点に換算して5つのランクに区分し、そのランクの値を、ネットワーク状のスケール158aにプロットした形で出力する。そのプロット点を相互に結び合わせた多角形158bの面積が大きいほど経営状況は良好であり、また多角形158bの形状が正多角形に近いほど、バランスの取れた経営状況が実現されていることを示す。
次に、上記システムにおいては、出力インターフェース上(すなわち、コックピット画面140)に表示される数値財務パラメータ又はこれと連関を有する数値財務パラメータの1種又は2種以上のものの値に応じて、複数用意されたイメージ画像データから1つのものを選択し、該イメージ画像データに基づいて表示装置の画面上に、それら数値財務パラメータが反映する経済状況のイメージを表すイメージ画像を表示させるようにしている。イメージ画像は、例えば図28に示すように、イメージ画像表示領域151に表示される。このようにすることで、数値財務パラメータが反映する現在(あるいは選択された過去の特定期)の経済状況がイメージ画像として視覚的に表示され、経済状況(たとえば経営状況)の良比を直感的に把握しやすくなる。
この実施例では、図28に示すように、モニタ721(図2:表示装置)の画面140上において、複数の計器型出力インターフェース(メータ152〜151)が、乗り物(飛行機)のコックピットを模した外観レイアウトにて形成・表示されているが、この場合、イメージ画像として乗り物の窓外景色を表す画像を表示させると、経済状況をよりわかりやすく画像表現することができる。ここでは、図41に示すように、コックピットのフロントグラスを介して見える前方の視界の空模様(天候)をイメージ画像として用いており、イメージ画像が表す空模様が悪くなるほど、経済状況は悪化していることを意味する。図41には5種類の窓外景色を例示しており、(a)は「過去最高」を表す「快晴」、(b)は「快調」を表す「晴」、(c)は「回復」基調を表す「虹」、(d)は「不振」を表す「雨」、(e)は「最悪」を表す「雷雨」である。
以下、表示すべきイメージ画像の種別の決定方法について説明する。既に説明したように、被分析財務情報(図10の貸借対照表、及び図11の損益計算書)は、所定の期間(ここでは期)ごとに測定された情報(金額)の組が時系列順に配列される形で構成されている。そして、数値財務パラメータ(指標)は、図17〜図21に示すように、それら情報の組毎に演算された複数の値が対応する時系列順(すなわち、期の順序)に配列されている。そして、その時系列順に配列された数値財務パラメータの値の組から、特定のもの(例えば今期あるいは過去の特定期)を選択することにより、その選択された値に対応するイメージ画像データが選択される。ここで、該イメージ画像データを選択するための判定基準は、その選択された値よりも一定期間だけ過去の時点における値との相対関係に応じて定められる。例えば、過去のある基準期(あるいは4半期もしくは年度平均など)との比較において、着目している指標が良くなってきているか、あるいは悪くなってきているかに応じて選ばれるイメージ画像が決定されるのである。
図40は、その決定基準の一例を示している。この例では、図41の5種類に加え、さらに「現状維持」、「まあまあ」、「悪化」を加えた、計8種類の中から窓外景色(イメージ画像)が決定されるようになっている。ここで用いている指標は、売上高(損益計算書(図11)のコード410)と経常利益(同、コード520)である(この場合、被分析財務情報がそのまま数値財務パラメータとして使用されている例でもある)。これらの処理は、図4のコックピット窓外景色表示モジュールの実行により、窓外景色画像データを用いて行われる(図5において、RAM14の窓外景色描画データエリアに窓外景色画像データをロードし、グラフィック展開処理ワークエリアにてプログラムが実行される)。
「過去最高」の画像が選択されるのは、売上高と経常利益とがともに過去最高となる場合である。この場合、基準期は、過去において最も売上高と経常利益とが高くなる期であり、それよりも売上高と経常利益とが高くなれば、その期は「過去最高」となる。また、「回復」は、基準期として着目している期の直近の所定期間(例えば2年間)が連続して売上高と経常利益とが減少していたものが、増加に転ずる場合に選択される。「現状維持」は、売上高と経常利益とが前年平均値に対して所定の範囲(例えば±5%)に収まっているときに選択される。「まあまあ」は、売上高が前年平均値に対して減少傾向であるが、その減少率が所定レベル以下である場合(例えば5%を超え、10%以下である場合)に選択される。「悪化」は、売上高が前年平均値に対して所定レベルを超えて(例えば10%を超えて)減少しており、かつ経常利益が減少傾向となる場合に選択される。一方、「快調」は、売上高が前年平均値に対して所定レベルを超えて(例えば10%を超えて)増加しており、かつ経常利益も前年平均値に対して所定レベルを超えて(例えば10%を超えて)増加している場合に選択される。「不振」は、基準期として着目している期の直近の所定期間(例えば2年間)が連続して売上高又は経常利益がマイナスであり、かつ対前年比で10%以上減少するときに、「最悪」は同じく20以上減少するときにそれぞれ選択される。
さて、図27は、以上説明したコックピット画面140の、表示処理(図26のS201)の概略の流れを示すものである。S251で各メータ152〜161、163〜166,167a及び167bの表示数値(指標値)を、図17〜図21の算出値テーブルから取得し、総合パラメータについては演算により数値を決定する。次いで、S252では、表示数値のメータのタイプ(例えば、管理記憶テーブルにおいてメータ種別コードにより指定されている)を読み出し、S253で各メータの数値が、前記の警告通知を行なうべき水準となったか否かを判定する。S254では、画面上の所定位置にメータを表示するとともに、上記の判定結果を受け、各メータのインジケータ253(図37)の表示設定を行なう。S255では総合レーダー158の表示を行い、S256では窓外景色の判定結果を読み込んで、S257で領域151に、対応する窓外景色(イメージ画像)の表示を行なう。さらに、S258では基礎情報表示用の操作ボタン174の表示を行ない、S259では、シミュレーションパネル168の表示を行なう。
図26に戻り、S202では基礎情報表示用の操作ボタン174が操作されたか否かを判定する。基礎情報表示用の操作ボタン174は、企業基礎情報ボタン175、キャッシュフロー計算書ボタン176、貸借対照表ボタン177及び損益計算書ボタン178とを有し、各ボタンの操作により対応する基礎情報の拡大画面が表示されるようになっている(S207)。
また、S203では、各メータ画像の所定位置、例えば、図28において、「収益性」、「総資本経常利益率」など、メータの表示内容を表すシンボルボタンをマウスクリックすることにより、図26のS209に進み、対応するメータの拡大表示画面が、例えばコックピット画面140からの画面切替えによって表示される。そして、S204では、シミュレーションパネル168上でシミュレーション操作がなされたか否かを確認し、された場合にはS205のシミュレーション処理となる。
そして、本発明のシステムにおいては、以下のようなグラフ表示機能が実現されている。すなわち、前述の通り、被分析財務情報は、所定の期間ごとに測定された情報の組が時系列順に配列される形で構成され、数値財務パラメータは、それら情報の組毎に演算された複数の値が対応する時系列順に配列されているが、数値財務パラメータのうち、表示対象となるものが選択され(パラメータ選択手段の実現)、その選択された数値財務パラメータの値の時系列的推移がグラフ表示される(グラフ表示手段の実現)。数値財務パラメータ(指標)の、例えば期別の推移をグラフにより表示することで、経済状況(ありは経営状況)の経時的な変化を容易に把握することができ、たとえば将来に向けた傾向予測や、改善方法の検討等が一層行ない易くなる。
表示対象となる数値財務パラメータの選択は、プログラム実行により予め定められたものを自動的に選択するようにしてもよいし、図2のマウス703やキーボード702により、利用者が表示を所望するものを手動選択してもいずれでもよい。後者の場合、出力インターフェース上に表示される代表表示パラメータを個別に選択するための代表表示パラメータ選択手段がマウス703やキーボード702により実現される。この場合、グラフ表示手段は、その選択された代表表示パラメータ又はこれと連関を有する数値財務パラメータの値の経時的推移をグラフ表示するものとされる。このようなグラフ表示の処理は、図4のグラフ表示モジュールの実行により実現される。また、グラフ表示モジュールノ実行によりグラフ描画データはが生成され、図5のグラフ描画データエリアに格納されるとともに、これに基づいて画面上の所定の位置にグラフ表示がなされる。
なお、グラフ表示手段は、数値財務パラメータの種別に応じて異なる形式のグラフを表示するものとすることができる。数値財務パラメータの種別により最適なグラフ形式を選択することで、各数値財務パラメータの内容及びその経時的変化の意味の把握が一層容易になる。
図42は、図26のS207、すなわち、基礎情報拡大表示処理の流れを示すものである。この処理では、図45の基礎情報表示画面300への切替えにより、デフォルト拡大表示がなされる(S301)。この画面では、イメージ画像の表示領域151がコックピット画面140と同様に形成される。図45は、図28の貸借対照表ボタン177を操作した場合の画面であり、グラフ表示領域302に資産構成グラフが表示されている。表示させるべきグラフの種別は、グラフ表示ボタン群303の中の対応するボタンをクリックすることにより選択できる。また、この実施態様では、デフォルトにおいて資産構成グラフが自動選択されるようになっている。このグラフは、本来ボタン303bのクリックにより表示されるものであり、図10の貸借対照表データにおいて、基準期を含む所定数の期(例えば10期)の、繰延資産(コード:180)、固定資産(コード:170)及び流動資産(コード:130)のデータを、縦軸に金額、横軸に期をとった、期別の帯グラフにより表したものである。帯グラフを採用しているのは、資産の配分と期別推移をわかりやすくするためである。なお、期移動ボタン303aのマウスクリックにより、一期ずつ移動表示ができるようになっている。
他方、ボタン303cのクリックにより、図46の資本・負債構成グラフが表示される。これは、図10の負債合計(コード:240)と資本合計(コード:340)のデータに基づいて、同様に期別の帯グラフにより表示されたものである。
また、図47は、図28において、損益計算書ボタン178を操作した場合のデフォルト画面である。ここでは、グラフ表示領域302に売上高グラフが表示されている。この売上高グラフは、グラフ表示ボタン群303dの中の、売上高ボタンのクリックにより表示されるものであるが、デフォルトでは自動選択されるようになっている。図11の損益計算書データにおいて、基準期を含む所定数の期(例えば10期)の売上高(コード:411)のデータを、縦軸に金額、横軸に期をとった棒グラフにより表したものである。表示すべき指標が1つのみであれば、棒グラフは経時的な変動を読み取りやすいので便利である。なお、ここでも、期移動ボタン303aの操作により、一期ずつ移動表示ができるようになっている。
また、グラフ表示ボタン群303には、実数/指数(比率)選択部(ここでは、マウスクリックにより操作するチェックボックスになっている)303eが形成されている。実数をチェックした場合は図47に示すように、金額の絶対値にてグラフ表示がなされる。他方、指数がチェックされると、図48に示すように、基準期(ここでは、同時表示される複数の期の、最初の期)に対する比率によりグラフ表示がなされる。また、グラフの形式も変更され(ここでは棒グラフから折れ線グラフに変更)、実数及び指数の違いをグラフ表示形態により把握できるようにしている。
図42では、S303からS307への流れが、上記グラフの選択・表示の処理を示している。図43は、図42におけるS307のグラフ表示処理の流れを示すものであり、S321では基準期を含む所定期数、ここでは基準期から所定数期前までのデータを貸借対照表あるいは損益計算書から読み出し、S322でグラフの種別を決定し、S323でグラフの表示を行なう。
なお、S324では、期に対応したイメージ画像としての窓外景色を、イメージ画像表示領域151に表示するようにしている。窓外景色の選択は、図28のコックピット画面140と同様の処理にて行なわれる。ただし、選択する数値財務パラメータは、当然グラフ表示の対象となっているものが選ばれる。
なお、図42の基礎情報拡大表示処理においては、S302において、図45〜図48のデータ表・表示ボタン304の操作により、図10に示す貸借対照表あるいは図11に示す損益計算書等の、対応するデータ表を画面表示させることができるようになっている。
次に、図44は、図26のS209、すなわちメータ拡大画面表示処理の流れを示すものである。まず、図28のコックピット画面140において、いずれかのメータのシンボルボタンが操作されると、図49に示す画面300に切り替わり、デフォルトグラフ表示がなされる。例えば、総合パラメータのメータ152〜156のいずれかが選択された場合は、対応する総合パラメータの算出に使用される複数の数値財務パラメータ(指標)のうち、予め指定されたものが自動選択されて、グラフ表示領域302にそのグラフが表示される。図49は、収益性のメータ152が選択された場合の例である(指数は総資本経常利益率(図17:No.1))。数値財務パラメータは、図17〜図21の算出値テーブルに記憶されているものの中から選択されたものが、図45〜図48と同様に、基準期を含む複数期分だけ読み出され、選択された数値財務パラメータが、指数(比率)パラメータである場合は、第一グラフ形式である折れ線グラフにより、実数(金額)パラメータである場合には、第二グラフ形式である棒グラフにより表示される。
最後に、シミュレーション処理の詳細について説明する。まず、シミュレーション処理の概念は以下の通りである。すなわち、出力インターフェース(図28のメータ152〜161等である)に表示すべき代表表示パラメータと連関を有する数値財務パラメータ(これは、代表表示パラメータと同じ数値財務パラメータであってもよいし、例えば総合パラメータの場合は、これを算出するために用いる1又は2以上の数値財務パラメータとすることもできる)をシミュレーション入力パラメータとして、当該シミュレーション入力パラメータの値を変更可能に設定する(シミュレーション入力パラメータ設定手段)。また、その設定されたシミュレーション入力パラメータの値に基づいて、代表表示パラメータのシミュレーション値を演算する(シミュレーション演算手段)。そして、出力インターフェース上に、演算された該代表表示パラメータのシミュレーション値を表示させる(シミュレーション値表示制御手段)。
上記の構成によると、シミュレーション入力パラメータの変更設定を行なったときに、代表表示パラメータがどのように変化するがシミュレーションされ、その結果が表示されるので、例えば経営状態改善のための具体的な方策を、そのシミュレーション結果から的確に見出すことが可能となる。
シミュレーション入力パラメータの少なくとも一部のものは、代表表示パラメータとしても使用することができる。図28のシミュレーション入力パネル168には、メータを用いず表示される代表表示パラメータとして、損益分岐点、売上高(ここでは、シミュレーションを前提として目標売上高と表示している)、利益(同様に、目標利益と表示している)、固定費及び変動費の5つが用いられている。

シミュレーション入力パネル168は、上記の代表表示パラメータの出力インターフェースとなっており、個々の代表表示パラメータの表示部169〜173は、シミュレーション入力パラメータとして使用する際の入力インターフェースと兼用される形でモニタ(表示装置)721(図2)の画面140上に形成されている。具体的には、図30及び図31に示すように、各表示部169〜173は、パラメータ数値の目盛り181に沿って、ゲージ182がマウスドロー操作等によりスライド移動可能とされている。なお、デフォルトではは、シミュレーション前の数値に対応する目盛り181上にゲージ182が位置し、対応する目盛り位置がインジケータ183により識別可能に(例えば、他の目盛り位置とは異なる色彩により)表示されるようになっている。
そして、シミュレーション入力パラメータの、1つのものの設定値を変更した際に、別のシミュレーション入力パラメータであって代表表示パラメータとしても使用されるもののシミュレーション値が、出力インターフェースである個々の表示部169〜173に出力される。具体的には、損益分岐点表示部169において、ゲージ182を移動させると、その移動に対応する売上高、利益、固定費及び変動費の各値がシミュレーション演算され、各々のゲージ182が対応する値の位置へ移動する。つまり、シミュレーション入力パラメータ値の設定変更を行なうことにより、シミュレーション値の再演算及び出力インターフェース上の表示値更新がなされるとともに、変更前のシミュレーション入力パラメータ値に対応するシミュレーション値が、参照パラメータ値として出力インターフェース上に表示される。このようにすると、所期のシミュレーション入力パラメータの値の変更により、これと連関を有する他のパラメータの値が一斉にシミュレートされ、結果が表示されるので、総合的でしかもきめの細かいシミュレーションを簡単に行なうことができる。
図50は、図26のシミュレーション処理(S205)の流れを示すものである。S401では、まず総費用線Cの演算・生成を行なう。図29に示すように、着目している期を含む形で予め定めてある複数の期の、それぞれの費用の総額と売上の総額との組を費用データ恬として損益計算書のデータから求める。次いで、費用の総額を売上総額に対してプロットし、これに最小二乗法等により回帰直線を当てはめることで総費用線Cを関数として求めることができる。次に、S402では総売上線Sを生成するが、これは図29の売上−費用座標平面上にて、売上=費用となる線として固定的に定められる。そして、S403では、総費用線Cと総売上線Sとの交点として損益分岐点Q(損益分岐点売上高)を算出する。シミュレーションに採用した複数の期において、図21の算出値テーブルにて個別の期毎に算出されている損益分岐点売上高の変動がそれほど大きくない場合には、シミュレーションを行なおうとしている現在(つまり、着目している期)の損益分岐点売上高の算出値テーブル上の値と、上記回帰直線を用いた算出値との間には大きな隔たりは生じない(従って、算出値テーブル上の現在の損益分岐点売上高を採用することも可能である)。
次に、S404に進み、現在の固定費FC(及び総費用に占める比率(固定費比率))と変動費VC(及び総費用に占める比率(変動費比率))の値を図21の算出値テーブルから読み出す。さらに、S406では、現在の売上高S0と現在の利益P0とを同様に読み出す。これらの損益分岐点売上高、売上高、利益、固定費及び変動費の各値(これらはシミュレーション入力パラメータでもある)は、図30において、各表示部169〜173上にゲージ181の位置として表示されるとともに、その金額あるいは比率の値は、個々の表示部に対応したデジタル数値表示部(電光掲示板)169a〜173aに表示される。さらに、このときのゲージ181の位置が、シミュレーション前数値として、インジケータ183aにより表示される。この状態から、各表示部169〜173上の、いずれかのゲージ181の位置を目盛り181に沿ってスライド移動させることにより、その移動後の値に対応する他の表示部の値をそれぞれ算出することにより、シミュレーションが行なわれる。
まず、S408,S409は損益分岐点Qの値を変更した場合であるが、シミュレーションの概略は図51のパターンAに従って行なわれる(処理は、図4の損益分岐点シミュレーションモジュールの実行により行なわれる)。すなわち、損益分岐点Qが、固定費FC及び売上高S0を不変として総売上線Sに沿ってQ’に移動したと考えると、固定費FCを縦軸(費用/売上)切片を不変として、総費用線Cは、これとQ’とを通る勾配の異なる直線C’に移る。従って、現在売上高S0に対応する利益は、変化後の費用線C’に対応する値P’として算出できる。また、変動費は、費用線C’上の総費用から不変である固定費FCを減じた値VC’として算出できる。算出された結果に応じて、利益及び変動費の各表示部171,173の、ゲージ181の位置を変更する。例えば、売上高S0を不変として損益分岐点売上高を減じようとすれば、変動費を何とか切り詰めて、VCからVC’に減少させることが必須であることを容易に理解できる。
図50のS410,S411は、目標売上高S0の値を変更した場合であるが、シミュレーションの概略は図51のパターンBに従って行なわれる(処理は、図4の目標売上高シミュレーションモジュールの実行により行なわれる)。ここでは、損益分岐点Q及び固定費FCを固定として、S0を総売上線Sに沿ってS0’に移動させる。すると、S0’の移動に伴い、総費用も総費用線Cに沿って対応する位置に移動するから、この位置での利益及び変動費の値を、シミュレート後の値P’及びVC’として算出することができる。この結果に応じて、利益P及び変動費VCの各表示部171,173の、ゲージ181の位置を変更する。これは、売上高S0を増加させれば、利益Pと変動費VCも増加することを意味する。
図50のS412,S413は、目標利益Pの値を変更した場合であり、シミュレーションの概略は図51のパターンBに従って行なわれる(処理は、図4の目標利益シミュレーションモジュールの実行により行なわれる)。この場合は、総売上線Sと総費用線Cとの差として表れる利益Pの値が、変更後の値P’となる売上高S0を求めればよい。これに対応して、変動費VC’の値も同様にもとまる。この結果に応じて、目標売上高S0及び変動費VCの各表示部170,173の、ゲージ181の位置を変更する。これは、利益Pを増加させたければ、目標売上高S0を増加させなければならないことを示している。
図50のS414,S415は、固定費FCの値を変更した場合であり、シミュレーションの概略は図51のパターンCに従って行なわれる(処理は、図4の固定費/変動費配分シミュレーションモジュールの実行により行なわれる)。この場合、変動費VCと売上高S0は不変であるとして、総費用線Cを変更後のFC’が切片となる位置まで平行移動させて直線C’とする。これに伴い、損益分岐点はQ’に移動する。現在売上高S0に対応する利益は、変化後の費用線C’に対応する値P’として算出できる。また、変動費は、費用線C’上の総費用から、変更後の固定費FC’を減じた値VC’として算出できる。算出された結果に応じて、損益分岐点Q’及び利益Pの各表示部169,171の、ゲージ181の位置を変更する。遊休設備の整理等により固定費FCを減ずれば、それだけ損益分岐点Qが下へ移動し、同じ売上でも利益が増加することを意味する。
図50のS414,S415は、変動費VCの値を変更した場合であり、シミュレーションの概略は図51のパターンAに従って行なわれる(処理は、図4の固定費/変動費配分シミュレーションモジュールの実行により行なわれる)。この場合、固定費FCと売上高S0は不変であるとして、総費用線Cを変更後のVC’に対応する位置まで勾配を変更して直線C’とする。これに伴い、損益分岐点はQ’に移動する。現在売上高S0に対応する利益は、変化後の費用線C’に対応する値P’として算出できる。算出された結果に応じて、損益分岐点Q’及び利益Pの各表示部169,171の、ゲージ181の位置を変更する。変動費VCを減ずれば、それだけ損益分岐点Qが下へ移動し、同じ売上でも利益が増加することを意味する。
上記シミュレーションでは、売上高と利益の値が変化する結果がもたらされる場合があるが、利益を例えば経常利益であると仮定すれば、今期の売上高及び経常利益をシミュレート後の値に置き換えることで、イメージ画像表示領域151に表示される窓外景色の画像も、シミュレート後の値に対応するものを再判定・変更することができる(S418)。すなわち、シミュレーションの結果を窓外景色の空模様の変化等として、わかりやすく把握することができるようになる。
なお、本実施態様では、コックピット画面140上にて、図51に示す各パターンによる、損益分岐点グラフのシミュレーションによる変化を、損益分岐点グラフ310として表示できるようにしている。
本発明の財務分析システムの全体構成の一例を示すブロック図。 その端末装置の構成例を示すブロック図。 単一のコンピュータにて構成したシステムの変形例を示すブロック図。 本発明の財務分析システムのプログラム構成例を示す記憶装置中のファイルマップ。 図4のプログラムが使用するメモリのエリア構成の一例を示すマップ。 図1又は図3のシステムにおける財務分析の基本計算処理の流れを示すフローチャート。 被分析財務情報の入力画面の一例を示す図。 入力されたデータのデータ内容確認表示用ウィンドウの一例を示す図。 科目内容説明文のデータテーブルの一例を示す図。 被処理財務分析情報としての貸借対照表データの一例を示す図。 同じく損益計算書データの一例を示す図。 固定費/変動費の分解方法の一例を示す説明図。 製造原価明細書中にて固定費/変動費の分解設定を行なう概念説明図。 損益計算書にて、実数データを指数データに変換した状態を示す概念説明図。 数値財務パラメータ(指標)の管理記憶テーブルの一例について、その内容を示す説明図。 図15に続く説明図。 収益性の数値財務パラメータの算出式及び算出値の記憶テーブルの一例について、その内容を示す説明図。 安全性の数値財務パラメータの算出式及び算出値の記憶テーブルの一例について、その内容を示す説明図。 成長性の数値財務パラメータの算出式及び算出値の記憶テーブルの一例について、その内容を示す説明図。 生産性の数値財務パラメータの算出式及び算出値の記憶テーブルの一例について、その内容を示す説明図。 採算生産性の数値財務パラメータの算出式及び算出値の記憶テーブルの一例について、その内容を示す説明図。 キャッシュフロー計算表データの一例について、その内容を示す説明図。 成長性パラメータ群に属する売上高増加率、売上総利益増加率、経常利益増加率が、損益計算書のどの計算科目として算出されるかを示す説明図。 図23に続く説明図。 自己資本増加率と総資本増加率とが、貸借対照表の計算科目として算出されるかを示す説明図。 コックピット表示処理の流れの一例を示すフローチャート。 コックピット画面表示処理の流れの一例を示すフローチャート。 コックピット画面(出力インターフェース)の表示例を示す図。 回帰直線により総費用線をシミュレートする様子を示す説明図。 シミュレーションパネルの操作方法をその作用とともに示す説明図。 シミュレーションパネルの各表示部の作用説明図。 メータ(計器型出力インターフェース)の画像をいくつか例示して示す図。 メータの作用説明図。 表示切換え入力部の作用説明図。 メータ種類1の表示設定を示す説明図。 メータ種類2〜5の表示設定を示す説明図。 警告表示部の作用説明図。 各期の指標の数値あるいはそれを用いた総合パラメータの、対目標数値あるいは対業界平均数値の比率計算の実行内容を示す説明図。 収益性パラメータ群についての代表表示パラメータの算出例を示す説明図。 イメージ画像としての、コックピット窓外景色の表示判定基準の一例を示す説明図。 コックピット窓外景色のいくつかの画像例を示す図。 基礎情報拡大表示処理の一例の流れを示すフローチャート。 グラフ表示処理の一例の流れを示すフローチャート。 メータ拡大画面表示処理の一例の流れを示すフローチャート。 基礎情報拡大表示処理におけるグラフ表示の第一例を示す図。 同じく第二例を示す図。 同じく第三例を示す図。 同じく第四例を示す図。 同じく第五例を示す図。 シミュレーション処理の一例の流れを示すフローチャート。 損益分岐点グラフに対するシミュレーションパターンのいくつかの例を示す説明図。 キャッシュフロー関連メータの説明図。 精算表データの一例を示す説明図。 図53に続く説明図。
符号の説明
1 財務分析システム
2 端末装置
3 被分析財務情報管理蓄積装置
4 管理装置
5 固定記憶装置
9 通信網
10 CD−ROM
12 CPU
754 CPU
721 モニタ
706 プリンタ
702 キーボード
703 マウス
720 モニタ制御部
753 固定記憶装置

Claims (38)

  1. 企業や個人等の経済活動主体が行なう経済活動の計算的結果情報として測定される被分析財務情報を、該被分析財務情報を記憶した記憶装置から読み出すことにより取得する被分析財務情報取得手段と、
    前記経済活動主体の財務状態を表す予め定義された複数の数値財務パラメータの値を、取得した前記被分析財務情報に基づいて算出する数値財務パラメータ算出手段と、
    その算出された財務パラメータの値を、記憶装置に記憶されたコックピット画面インターフェースモジュールの実行により、自身の画面上に形成される計器類を模した視覚態様を有する出力インターフェース(以下、計器型出力インターフェースという)上に分析結果として表示出力する表示装置と、
    を含むことを特徴とする財務分析システム。
  2. 企業や個人等の経済活動主体が行なう経済活動の計算的結果情報として測定される被分析財務情報を、該被分析財務情報を記憶した記憶装置から読み出すことにより取得する被分析財務情報取得手段と、
    前記経済活動主体の財務状態を表す予め定義された複数の数値財務パラメータの値を、取得した前記被分析財務情報に基づいて算出する数値財務パラメータ算出手段と、
    その算出された財務パラメータの値を、自身の画面上に形成される出力インターフェース上に分析結果として表示出力する表示装置と、
    前記出力インターフェースにて表示される数値財務パラメータの指示値に対し、これと比較・参照するためのパラメータ値(以下、参照パラメータ値という)を、該パラメータ値を記憶した記憶装置から読み出すことにより取得する参照パラメータ値取得手段と、
    その取得した参照パラメータ値と前記数値財務パラメータの現在指示値とを用いて、それらの比較内容を表す情報を作成し、該情報を前記出力インターフェースに表示・出力させる参照パラメータ値表示制御手段と、
    を含むことを特徴とする財務分析システム。
  3. 被分析財務情報として、企業や個人等の経済活動主体の資産と負債と資本との関係を示す貸借対照表データと、前記経済活動主体の経済活動に伴う収益と費用との関係を示す損益計算書データとを、該被分析財務情報を記憶した記憶装置から読み出すことにより取得する被分析財務情報取得手段と、
    取得したそれら貸借対照表データと損益計算書データとに基づいて、前記経済活動の収益性を表す複数の数値財務パラメータ(以下、収益性パラメータ群という)、前記経済活動の流動性を表す複数の数値財務パラメータ(以下、流動性パラメータ群という)及び前記経済活動の生産性を表す複数の数値財務パラメータ(以下、生産性パラメータ群という)をそれぞれ算出する数値財務パラメータ算出手段と、
    前記収益性パラメータ群、流動性パラメータ群及び生産性パラメータ群のそれぞれについて、各パラメータ群から1又は複数選択される選択パラメータ、及び/又は複数のパラメータの数値を予め定められた演算処理により合成して得られる合成パラメータを代表表示パラメータとして定め、各パラメータ群に対応する代表表示パラメータの値を、自身の画面上に形成される出力インターフェース上に分析結果として一括表示出力する表示装置と、
    を含むことを特徴とする財務分析システム。
  4. 前記出力インターフェースは、計器類を模した表示出力形態をなす計器型出力インターフェースとされている請求項2又は請求項3に記載の財務分析システム。
  5. 前記表示装置の画面上において、各数値財務パラメータを表示するための計器型出力インターフェースを、記憶装置に記憶されたコックピット画面インターフェースモジュールの実行により個別に形成・表示する請求項1又は請求項4に記載の財務分析システム。
  6. 前記コックピット画面インターフェースモジュールは、前記表示装置の画面上において、複数の計器型出力インターフェースを、乗り物のコックピットを模した外観レイアウトにて形成・表示する請求項5記載の財務分析システム。
  7. 前記収益性パラメータ群は、総資本経常利益率、売上高対総利益率、売上高対営業利益率、経常資本営業利益率、売上高対経常利益率、売上当期利益率、自己資本経常利益率、自己資本当期利益率、営業外収益率、総資本回転率、総営資本回転率、流動資産回転率、売上債権回転率、棚卸資産回転率、固定資産回転率、流動負債回転率、支払債務回転率、受取債権回転期間、棚卸資産回転期間、支払債務回転期間、販売・管理費比率、販売費比率、売上高対広告費比率、売上原価率及び材料費比率からなる群より選ばれる2以上の収益性パラメータを含み、
    前記流動性パラメータ群は、自己資本比率、借入金依存比率、売上高対支払利息率、営業利益対支払利息率、負債比率、固定比率、固定長期適合率、自己資本回転率、固定資産回転率、受取勘定回転率、支払勘定回転率、流動比率、当座比率及び資金繰比率からなる群より選ばれる2以上の流動性パラメータを含み、
    前記生産性パラメータ群は、総資本投資効率、資本集約度、付加価値率、設備投資効率、機械投資効率、1人当たり年間生産高、1人当たり経常利益、1人当たり付加価値額、加工高対人件費比率、1人当たり月平均人件費、1人当たり機械装備額、労働分配率、利潤分配率、原材料回転率、仕掛品回転率及び製品回転率からなる群より選ばれる2以上の生産性パラメータを含む請求項3ないし請求項6のいずれかに記載の財務分析システム。
  8. 前記数値財務パラメータ算出手段が算出する前記収益性パラメータ群は、前記経済活動の採算性を表す1又は複数の数値財務パラメータ(以下、採算性パラメータ群という)を含む請求項3ないし請求項7のいずれかに記載の財務分析システム。
  9. 前記採算性パラメータ群は、損益分岐点売上高比率、経常安全率、損益分岐点売上高、売上高、変動費、固定費、変動費比率、固定費比率、限界利益及び限界利益率からなる群より選ばれる1以上の採算性パラメータを含む請求項8記載の財務分析システム。
  10. 前記数値財務パラメータ算出手段は、前記貸借対照表データと損益計算書データとに基づいて、前記経済活動の成長性を表す1又は複数の数値財務パラメータ(以下、成長性パラメータ群という)を算出するものであり、該パラメータ群から1又は複数選択される選択パラメータ、及び/又は複数のパラメータの数値を予め定められた演算処理により合成して得られる合成パラメータを代表表示パラメータとして定め、各パラメータ群に対応する代表表示パラメータの値を、前記出力インターフェース上に分析結果として表示出力する請求項3ないし請求項9のいずれかに記載の財務分析システム。
  11. 前記成長性パラメータ群は、売上高増加率、売上総利益増加率、経常利益増加率、付加価値増加率、総資本増加率、自己資本増加率及び人員増加率からなる群より選ばれる1以上の成長性パラメータを含む請求項10記載の財務分析システム。
  12. 前記収益性パラメータ群、前記流動性パラメータ群及び前記生産性パラメータ群の少なくとも1つのものについて、前記代表表示パラメータが、当該パラメータ群に含まれる予め定められた2以上の指定パラメータの数値を予め定められた演算処理により合成して得られる総合パラメータと、それら指定パラメータから選ばれる1又は複数のパラメータからなる個別パラメータとを含み、それら総合パラメータと個別パラメータとの値を前記出力インターフェース上に一括表示出力する請求項3ないし請求項11のいずれかに記載の財務分析システム。
  13. 前記収益性パラメータ群に関して、前記総合パラメータとしての総合収益性パラメータと、前記個別パラメータとしての総資本経常利益率、売上高経常利益率及び総資本回転率の少なくともいずれかとが表示出力される請求項12記載の財務分析システム。
  14. 前記流動性パラメータ群に関して、前記総合パラメータとしての総合流動性パラメータと、前記個別パラメータとしての受取債権回転期間と支払債務回転期間との少なくともいずれかとが表示出力される請求項12又は請求項13に記載の財務分析システム。
  15. 前記数値財務パラメータ算出手段は、前記貸借対照表データと損益計算書データとに基づいて、前記経済活動における資金調達環境を表す1又は複数の数値財務パラメータ(以下、資金調達環境反映パラメータ群という)を算出するものであり、前記表示装置の出力インターフェース上に、該パラメータ群から1又は複数選択される選択パラメータ、及び/又は複数のパラメータの数値を予め定められた演算処理により合成して得られる合成パラメータが表示出力される請求項3ないし請求項14のいずれかに記載の財務分析システム。
  16. 前記資金調達環境反映パラメータ群は、前記経済活動におけるキャッシュフローに関する1又は複数のパラメータを含む請求項15記載の財務分析システム。
  17. 前記出力インターフェースは、表示すべき数値財務パラメータの値を数字によりデジタル表示するデジタル出力インターフェースである請求項1ないし請求項14のいずれかに記載の財務分析システム。
  18. 前記出力インターフェースは、表示すべき数値財務パラメータの値を、長さ、面積及び指針の回転角度位置などのアナログ指示量に変換して表示するアナログインターフェースであるものである請求項1ないし請求項17のいずれかに記載の財務分析システム。
  19. 前記出力インターフェースにて表示される数値財務パラメータの指示値に対し、これと比較・参照するためのパラメータ値(以下、参照パラメータ値という)を、該パラメータ値を記憶した記憶装置から読み出して取得する参照パラメータ値取得手段と、
    その取得した参照パラメータ値を前記数値財務パラメータの現在指示値とともに前記出力インターフェースに表示・出力させる参照パラメータ値表示制御手段とを含む請求項1ないし請求項18のいずれかに記載の財務分析システム。
  20. 前記参照パラメータ値は、前記数値財務パラメータの目標数値及び業界平均数値の少なくともいずれかを含む請求項19記載の財務分析システム。
  21. 同じ数値財務パラメータに対して、表示するべき参照パラメータ値の種別が複数存在するとともに、それらの参照パラメータ値種別のうちの少なくとも一部のものの表示/非表示が切換え可能となっている請求項19又は請求項20記載の財務分析システム。
  22. 前記数値財務パラメータの指示値と前記参照パラメータ値とが特定の大小関係を満たした場合に、これを視覚情報及び音声情報の少なくともいずれかにて通知するパラメータ状態通知手段を含む請求項19ないし請求項21のいずれかに記載の財務分析システム。
  23. 前記パラメータ状態通知手段は、前記数値財務パラメータの指示値が、前記参照パラメータ値を用いて予め定められるパラメータ許容範囲を逸脱した値となった場合に警告通知を行なうものである請求項22記載の財務分析システム。
  24. 前記計器型出力インターフェースは、表示すべき数値財務パラメータの種類に応じて、出力態様種別の異なるものが使用される請求項1及び請求項4ないし請求項23のいずれかに記載の財務分析システム。
  25. 前記出力インターフェースに表示すべき代表表示パラメータと連関を有する数値財務パラメータをシミュレーション入力パラメータとして、当該シミュレーション入力パラメータの値を変更可能に設定するシミュレーション入力パラメータ設定手段と、
    その設定されたシミュレーション入力パラメータの値に基づいて、前記代表表示パラメータのシミュレーション値を演算するシミュレーション演算手段と、
    前記出力インターフェース上に、演算された該代表表示パラメータのシミュレーション値を表示させるシミュレーション値表示制御手段とを備える請求項3ないし請求項24のいずれかに記載の財務分析システム。
  26. 前記シミュレーション入力パラメータの少なくとも一部のものが前記代表表示パラメータとしても使用され、
    その代表表示パラメータの出力インターフェースが、これをシミュレーション入力パラメータとして使用する際の入力インターフェースと兼用される形で、又は該入力インターフェースと対応付ける形で前記表示装置の画面上に形成され、
    前記シミュレーション入力パラメータの、1つのものの設定値を変更した際に、別のシミュレーション入力パラメータであって前記代表表示パラメータとしても使用されるもののシミュレーション値が前記出力インターフェース上に出力される請求項25記載の財務分析システム。
  27. シミュレーション入力パラメータ値の設定変更を行なうことにより、シミュレーション値の再演算及び前記出力インターフェース上の表示値更新がなされるとともに、変更前のシミュレーション入力パラメータ値に対応するシミュレーション値を、前記参照パラメータ値として前記出力インターフェース上に表示する請求項25又は請求項26に記載の財務分析システム。
  28. 前記シミュレーション入力パラメータとして、損益分岐点、売上高、利益、固定費及び変動費の1種又は2種以上が使用される請求項25ないし請求項27のいずれかに記載の財務分析システム。
  29. 前記被分析財務情報は、所定の期間ごとに測定された情報の組が時系列順に配列される形で構成され、前記数値財務パラメータは、それら情報の組毎に演算された複数の値が対応する時系列順に配列されており、
    前記数値財務パラメータのうち、表示対象となるものを選択するパラメータ選択手段と、
    その選択された数値財務パラメータの値の時系列的推移をグラフ表示するグラフ表示手段とを含む請求項1ないし請求項28のいずれかに記載の財務分析システム。
  30. 前記出力インターフェース上に表示される代表表示パラメータを個別に選択するための代表表示パラメータ選択手段を含み、
    前記グラフ表示手段は、その選択された代表表示パラメータ又はこれと連関を有する数値財務パラメータの値の経時的推移をグラフ表示するものである請求項29に記載の財務分析システム。
  31. 前記グラフ表示手段は、前記数値財務パラメータの種別に応じて異なる形式のグラフを表示する請求項30記載の財務分析システム。
  32. 前記出力インターフェース上に表示される前記数値財務パラメータ又はこれと連関を有する数値財務パラメータの1種又は2種以上のものの値に応じて、記憶装置に複数用意されたイメージ画像データから1つのものを読み出して選択し、該イメージ画像データに基づいて前記表示装置の画面上に、それら数値財務パラメータが反映する経済状況のイメージを表すイメージ画像を表示させる請求項1ないし請求項31のいずれかに記載の財務分析システム。
  33. 前記被分析財務情報は、所定の期間ごとに測定された情報の組が時系列順に配列される形で構成され、前記数値財務パラメータは、それら情報の組毎に演算された複数の値が対応する時系列順に配列されており、
    その時系列順に配列された前記数値財務パラメータの値の組から、特定のものを選択することにより、その選択された値に対応するイメージ画像データが選択されるとともに、該イメージ画像データを選択するための判定基準が、その選択された値よりも一定期間だけ過去の時点における値との相対関係に応じて定められている請求項32記載の財務分析システム。
  34. 前記表示装置の画面上において、複数の計器型出力インターフェースが、乗り物のコックピットを模した外観レイアウトにて形成・表示されるとともに、前記イメージ画像として乗り物の窓外景色を表す画像が表示される請求項33記載の財務分析システム。
  35. 前記表示装置を少なくとも備えた端末装置と、これと有線及び/又は無線の通信網を介して結合されるとともに、分析結果の算出とその端末装置への出力とを行なう処理の実行管理を少なくとも行なう管理装置とを備え、前記被分析財務情報取得手段及び前記数値財務パラメータ算出手段の各機能が、前記端末装置及び管理装置の少なくともいずれかにより分担される請求項1ないし請求項34のいずれかに記載の財務分析システム。
  36. 前記被分析財務情報の一部又は全部が前記管理装置側に設けられた管理装置側記憶装置に記憶されており、前記被分析財務情報取得手段は、該記憶手段から前記被分析財務情報の取得を行なう請求項35記載の財務分析システム。
  37. 前記被分析財務情報の一部又は全部が前記端末装置側に設けられた端末装置側記憶装置に記憶されており、前記端末装置が前記被分析情報取得手段として機能して前記記憶装置から前記被分析財務情報を取得する請求項35又は請求項36に記載の財務分析システム。
  38. 前記被分析財務情報の一部又は全部が、前記通信網に接続された、前記管理装置及び前記端末装置とは別の被分析財務情報管理蓄積装置に記憶されており、前記被分析財務情報取得手段は、該被分析財務情報管理蓄積装置から前記被分析財務情報の取得を行なう請求項35ないし請求項37のいずれかに記載の財務分析システム。
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