JP2016109892A - 露光装置 - Google Patents

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澁谷 宗裕
Munehiro Shibuya
宗裕 澁谷
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Abstract

【課題】大型化を低減しつつ、部品の配置スペースを確保することのできる露光装置を提供する。【解決手段】露光装置100は、レーザー光LLを出射するレーザー光源130と、レーザー光源130から出射されたレーザー光LLを走査するポリゴンミラー160と、被露光基板200を保持し、レーザー光LLの走査方向と交わる方向に移動する保持ユニット110と、ポリゴンミラー160と保持ユニット110との間に配置され、ポリゴンミラー160で走査されたレーザー光LLの走査方向を変換する2つの反射面を備えたプリズム157と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、露光装置に関するものである。
サンプルの加工方法としてフォトリソグラフィー加工とエッチング加工を用いた方法が
知られている。そして、特許文献1には、フォトリソグラフィー加工に含まれる露光工程
を行うための露光装置が開示されている。特許文献1の図5に記載の露光装置は、ポリゴ
ンミラーで走査した露光光をミラーで反射することで露光光の進行方向(光軸)を変換し
ている。しかしながら、このような構成では、ポリゴンミラーから被露光物までの露光光
の照射距離を十分に長くしなければ、ポリゴンミラーと被露光物と間に、必要なレンズ系
等を配置することが困難となる。このため、特許文献1の露光装置では、大型化を伴うこ
となく、レンズ系を配置することが困難であるという問題を有する。
特開2013−186291号公報
本発明の目的は、大型化を低減しつつ、部品の配置スペースを確保することのできる露
光装置を提供することにある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の
適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例の露光装置は、露光光を出射する光源部と、
前記光源部から出射された露光光を走査するポリゴンミラーと、
被露光物を保持し、前記露光光の走査方向と交わる方向に移動する保持部と、
前記ポリゴンミラーと前記保持部との間に配置され、前記ポリゴンミラーで走査された
前記露光光の走査方向を変換する2つの反射面を備える導光部と、
を有することを特徴とする。
このような構成によれば、導光部によって露光光の焦点の位置を調整することができる
。そのため、大型化を低減しつつ、部品の配置スペースを確保することのできる露光装置
となる。
[適用例2]
本適用例の露光装置では、前記導光部は、プリズムであることが好ましい。
これにより、導光部の構成が簡単となる。
[適用例3]
本適用例の露光装置では、前記プリズムの屈折率は、1より大きいことが好ましい。
これにより、露光光の実質的な照射距離を長くすることができる。
[適用例4]
本適用例の露光装置では、前記プリズムは、
1つの前記反射面である第1反射面を備える第1プリズムと、
1つの前記反射面である第2反射面を備える第2プリズムと、
を有することが好ましい。
これにより、プリズムの配置自由度が増す。
[適用例5]
本適用例の露光装置では、前記ポリゴンミラーの回転軸は、鉛直方向に沿っていること
が好ましい。
これにより、ポリゴンミラーをよりスムーズに回転させることができる。
[適用例6]
本適用例の露光装置では、前記導光部は、前記露光光の走査方向を鉛直方向に沿うよう
に変換することが好ましい。
これにより、被露光物の被露光面に対して効率的に露光光を入射することができる。
[適用例7]
本適用例の露光装置では、前記保持部は、前記被露光物の被露光面が鉛直方向に沿うよ
うに前記被露光物を保持することが好ましい。
これにより、被露光物の撓みを低減することができる。
[適用例8]
本適用例の露光装置では、前記ポリゴンミラーと前記導光部との間に配置されているf
θレンズを有することが好ましい。
これにより、被露光面に対して精度よく露光光を入射することができる。
[適用例9]
本適用例の露光装置では、前記光源部および前記走査部を有する露光光入射部を少なく
とも一対有し、
一方の前記露光光入射部からの前記露光光と他方の前記露光光入射部からの前記露光光
とを前記被露光物の異なる前記被露光面に入射することができることが好ましい。
これにより、効率的な露光が可能となる。
本発明の第1実施形態に係る露光装置の構成図である。 図1に示す露光装置のプリズムを示す斜視図である。 プリズムの機能を説明するための概略図である。 図1に示す露光装置の保持ユニットを示す斜視図である。 図1に示す露光装置により露光される被露光基板の一例を示す平面図および断面図である。 図5に示す被露光基板の露光方法を説明する断面図である。 レーザー光のビームウェストの位置を示す断面図である。 図5に示す被露光基板の露光方法を説明する断面図である。 本発明の第2実施形態に係る露光装置の構成図である。 製造物の一例としての振動素子を示し、(a)が平面図、(b)が同図(a)中のA−A線断面図である。 図10に示す振動素子が有する励振電極のパターニング方法を説明する断面図である。 製造物の一例としての波長可変フィルターを示す断面図である。 製造物の一例としての発光素子を示す断面図である。 図13中のB−B線断面図である。 製造物の一例としてのインクジェットヘッドを示す断面図である。 製造物の一例としてのメタルマスクを有する基材を示す断面図である。 図16に示すメタルマスクの製造方法を示す断面図である。
以下、本発明の露光装置を添付図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る露光装置の構成図である。図2は、図1に示す露
光装置のプリズムを示す斜視図である。図3は、プリズムの機能を説明するための概略図
である。図4は、図1に示す露光装置の保持ユニットを示す斜視図である。図5は、図1
に示す露光装置により露光される被露光基板の一例を示す平面図および断面図である。図
6は、図5に示す被露光基板の露光方法を説明する断面図である。図7は、レーザー光の
ビームウェストの位置を示す断面図である。図8は、図5に示す被露光基板の露光方法を
説明する断面図である。なお、図1等では、説明の便宜上、互いに直交する3軸として、
x軸、y軸およびz軸を図示しており、z軸方向が鉛直方向と一致し、x軸およびy軸を
含む平面が水平面となっている。また、以下では、x軸に平行な方向を「x軸方向」とも
言い、y軸に平行な方向を「y軸方向」とも言い、z軸に平行な方向を「z軸方向」とも
言う。
1.露光装置
図1に示す露光装置100は、被露光基板(被露光物)200を露光するのに用いられ
る露光装置である。このような露光装置100は、保持した被露光基板200を移動させ
る保持ユニット110と、被露光基板200に対してレーザー光(露光光)LLを入射す
る露光光入射ユニット(露光光入射部)120と、を有している。
≪露光光入射ユニット≫
露光光入射ユニット120は、図1に示すように、レーザー光LLを出射する光源部と
してのレーザー光源130と、レーザー光源130の駆動を制御するレーザー光源制御部
140と、レーザー光LLを光学補正する光学レンズ系150と、レーザー光LLを走査
する走査部としてのポリゴンミラー160と、を有している。
レーザー光源130は、レーザー光源制御部140によって制御され、被露光基板20
0を決められたパターンで露光できるように所定タイミングでレーザー光LLを出射する
。レーザー光源130から出射されたレーザー光LLは、ミラー170で反射した後、ポ
リゴンミラー160の反射面161に入射する。ポリゴンミラー160は、モーター等の
図示しない駆動源によって回転軸Jまわりに回転駆動しており、入射したレーザー光LL
を一次元的に走査(主走査)する。
ここで、ポリゴンミラー160の回転軸Jは、図1に示すように、z軸方向(鉛直方向
)に沿っていることが好ましい。回転軸Jをz軸方向に沿わせることで、回転軸Jが他の
向き(例えば水平方向)に沿っている場合と比較して、ポリゴンミラー160をより円滑
に回転させることができる。その結果、より精度よく、レーザー光LLを走査することが
可能となる。なお、回転軸Jがz軸に沿っているとは、回転軸Jがz軸と平行な場合のみ
ならず、例えば、z軸に対して若干(例えば、5°以内程度)傾斜している場合も含むも
のである。
光学レンズ系150は、図1に示すように、レーザー光源130とミラー170との間
に配置されているコリメーターレンズ151、第1ズームレンズ152、第2ズームレン
ズ153および第1シリンドリカルレンズ154と、ポリゴンミラー160と保持ユニッ
ト110との間に配置されているfθレンズ(テレセントリックfθレンズ)155、プ
リズム(導光部)157および第2シリンドリカルレンズ156と、を有している。
コリメーターレンズ151は、レーザー光LLを平行光とするためのレンズである。ま
た、第1ズームレンズ152は、レーザー光LLをz軸方向に拡大するレンズであり、第
2ズームレンズ153は、レーザー光LLをy軸方向に拡大するレンズである。レーザー
光源130から出射されるレーザー光LLの断面形状は、一般的に真円でない(楕円であ
る)ため、第1、第2ズームレンズ152、153によってレーザー光LLの断面形状(
縦横比)を補正し、その断面形状をほぼ真円とする。また、第1シリンドリカルレンズ1
54および第2シリンドリカルレンズ156は、ポリゴンミラー160の反射面161の
所謂「面倒れ」によるレーザー光LLの走査位置のずれを補正し、面倒れの有無に関わら
ず、同じ位置にレーザー光LLを結像させるためのレンズである。また、fθレンズ15
5は、レーザー光LLを被露光基板200に等速で走査するためのレンズである。このよ
うな光学レンズ系150を設けることで、被露光基板200に対して精度よくレーザー光
LLを入射することができる。
プリズム157は、fθレンズ155と第2シリンドリカルレンズ156との間に設け
られており、ポリゴンミラー160で走査され、fθレンズ155を通過したレーザー光
LLの走査方向を変換する機能を有している。具体的には、前述したように、ポリゴンミ
ラー160の回転軸Jがz軸に沿っているため、レーザー光LLは、ポリゴンミラー16
0によって水平方向に走査される。プリズム157は、このレーザー光LLの走査方向を
水平方向から鉛直方向に変換する機能を有する。レーザー光LLの走査方向を鉛直方向と
することで、レーザー光LLの走査方向を被露光基板200の移動方向(後述する副走査
方向)に対してほぼ直交させることができるので、被露光基板200に対して精度よくレ
ーザー光LLを入射することができる。
このようなプリズム157は、図2に示すように、レーザー光LLをz軸方向に向けて
反射する反射面158aを有する第1プリズム158と、反射面158aで反射したレー
ザー光LLをy軸方向に向けて反射する反射面159aを有する第2プリズム159と、
を有している。このようなプリズム157を用いることで、簡単な構成でレーザー光LL
の走査方向を変換することができる。
なお、本実施形態のプリズム157は、別体の第1プリズム158と第2プリズム15
9とを組み合わせることで構成されているが、プリズム157の構成としては、これに限
定されない。例えば、第1プリズム158と第2プリズム159とが一体的に形成されて
いてもよい。すなわち、プリズム157として、2つの反射面158a、159aを有す
る1つのプリズムを用いてもよい。ただし、プリズム157を1つのプリズムで構成する
よりも、2つのプリズムで構成した方が、プリズム単体の大きさを小さく抑えることがで
き、装置の低コスト化を図ることができる。また、本実施形態では、第1プリズム158
の光出射面と、第2プリズム159の光入射面とが離間して配置されているが、これら面
は互いに接触していてもよいし、さらに、接着剤等によって接着されていてもよい。
また、使用するレーザー光LLの波長でのプリズム157(第1、第2プリズム158
、159)の屈折率nとしては、特に限定されないが、1.0より大きいことが好ましく
、1.4より大きいことがさらに好ましい。これにより、プリズム157(第1、第2プ
リズム158、159)内でのレーザー光LLの実質的な照射距離をより短くすることが
できる。そのため、プリズム157外でのレーザー光の照射距離を長く確保することがで
き、プリズム157以外の光学部材や後述する保持ユニット110等を配置するためのス
ペースを確保することができる。
以下、このことについて具体的に説明する。図3(a)は、本実施形態のようにプリズ
ム157を用いた場合を示し、図3(b)は、プリズム157に替えて2枚のミラーMを
用いた場合を示している。図3(b)に示すように、ポリゴンミラー160から被露光基
板200の被露光面までの照射距離(ワーキングディスタンス)WDが150mmであり
、2枚のミラーMの間の距離が100mmである場合、2枚のミラーMの間を除く(すな
わち、本実施形態でいうプリズム157外での)レーザー光LLの光路長Dは、150m
m−100mm=50mmとなる。これに対して、2枚のミラーMに替えて、屈折率nが
1.5であるプリズム157(第1、第2プリズム158、159)を用い、プリズム1
57内でのレーザー光LLの光路長を100mmとした場合、プリズム157内を通過す
るレーザー光LLの実質的な光路長は、100mm/1.5=66.7mmとなる。その
ため、プリズム157外でのレーザー光LLの光路長Dを、150mm−66.7mm=
83.3mmとし、照射距離WDを、100mm+83.3mm=183.3mmとする
とこで、図3(a)に示すミラーMを用いた場合と実質的な照射距離WDを等しくするこ
とができる。
このように、プリズム157を用いてレーザー光LLの走査方向を変換することで、プ
リズム157外でのレーザー光LLの露光長Dを従来のミラーを用いる構成よりも長く確
保することができる。言い換えると、プリズム157を用いてレーザー光LLの走査方向
を変換することで、照射距離WDを従来の構成に対して延長することができる。そのため
、例えば、大型化を低減しつつ、プリズム157と被露光基板200との間の距離(光路
長D)を従来よりも長くすることができ、プリズム157と被露光基板200の間に、第
2シリンドリカルレンズ156や保持ユニット110の構造体の一部を配置するためのス
ペースを十分に広く確保することができる。その結果、レーザー光LLの焦点の位置合わ
せを容易に行うことができる。
以上、プリズム157について説明したが、このようなプリズム157としては、例え
ば、合成石英やパイレックスガラス(登録商標)で構成されているものや、例えば、SC
HOTT社製のBK7、SK2などを用いることができる。
≪保持ユニット≫
保持ユニット110は、被露光基板200を保持しつつ、レーザー光LLの走査方向(
主走査方向)に交差する方向(副走査方向)に移動可能である。したがって、保持ユニッ
ト110を副走査方向に移動させつつ、レーザー光LLを主走査方向に走査することによ
り、保持ユニット110に保持された被露光基板200に対して2次元的にレーザー光L
Lが入射し、これにより、被露光基板200を所定パターンで露光することができる。な
お、本実施形態では、レーザー光LLの主走査方向(プリズム157で変換された後の主
走査方向)が鉛直方向であり、保持ユニット110の移動方向が水平方向である。
次に、保持ユニット110の具体的な構成について説明する。ただし、保持ユニット1
10の構成としては、その機能を発揮することができる限り、以下の構成に限定されない
保持ユニット110は、図4に示すように、装置に固定された支持部111と、支持部
111に対してz軸まわりに回動可能なステージ(載置台)112と、ステージ112に
固定され、ステージからz軸方向に立設された固定部113と、固定部113に対して水
平方向(xy面内方向)に移動可能な移動部114と、移動部114に設けられ、被露光
基板200を保持する保持部115と、を有している。このような構成とすることで、例
えば、支持部111に対してステージ112を回転させることで、保持部115に保持さ
れた被露光基板200に対するレーザー光LLの入射角を変更することができ、固定部1
13に対して移動部114を移動させることで、被露光基板200を副走査方向に移動さ
せることができる。
このような保持ユニット110では、保持部115は、被露光基板200の被露光面が
鉛直方向に沿うように被露光基板200を保持することができる。言い換えると、保持部
115は、被露光基板200の厚さ方向が水平方向に沿うように被露光基板200を保持
することができる。このような状態で被露光基板200を保持することで、被露光基板2
00の自重による撓みを低減することができる。そのため、被露光基板200の被露光面
までのレーザー光LLの照射距離の設定値からのずれを低減することができ、被露光面で
の露光量や露光光のスポット径のばらつきを低減することができる。その結果、精度のよ
い露光が可能となる。なお、「被露光基板200の被露光面が鉛直方向に沿っている」と
は、被露光面が鉛直方向と平行な場合のみならず、鉛直方向(z軸)に対して若干(例え
ば、5°以内程度)傾斜している場合も含むものである。
また、保持部115は、被露光基板200の縁部を保持する構成となっている。これに
より、被露光基板200の両主面(表面および裏面)を共に露出させることができる。そ
のため、例えば、支持部111に対してステージ112を回転させるだけで、被露光基板
200の裏面を露光光入射ユニット120側に向けることができ、表面側の露光を終えた
後、速やかに、裏面側の露光を行うことができる。また、別の効果として、後述する第2
実施形態のように、被露光基板200の表面側および裏面側を同時(同じ工程中)に露光
することができるようになるため、両面露光が必要な場合には被露光基板200をより少
ない工程で露光することができる。
以上、露光装置100の構成について簡単に説明した。このような露光装置100によ
れば、保持ユニット110の移動(保持部115の移動)とレーザー光LLの出射タイミ
ングとを同期させることにより、被露光基板200を所定パターンで精度よく露光するこ
とができる。
なお、露光装置100の構成は、光を走査して被露光基板200を露光することができ
れば、上記の構成に限定されない。例えば、光学レンズ系150は、上記の各種レンズの
内の少なくとも1つのレンズが省略されていてもよいし、上記各種レンズ以外の機能を有
するレンズが含まれていてもよい。また、上記の構成では、露光光入射ユニット120に
対して保持ユニット110が副走査方向に移動する構成となっているが、反対に、保持ユ
ニット110に対して露光光入射ユニット120が副走査方向に移動する構成となってい
てもよい。
2.露光方法
次に、露光装置100を用いた被露光基板200の露光方法について説明する。ただし
、以下に説明する露光方法は一例であり、これに限定されない。
本実施形態で用いる被露光基板200は、図5に示すように、シリコン基板である基板
210と、基板210上に成膜されている金属膜Mと、金属膜M上に成膜されているレジ
スト膜Rと、を有している。また、被露光基板200は、表面201に開口する凹部(凹
条)202を有し、凹部202は、表面(第1面)201に平行な底面(第4面)202
aと、表面201と底面202aを接続し、互いに向かい合っている傾斜面(第2面)2
02bおよび傾斜面(第3面)202cと、を有している。このような凹部202は、結
晶異方性エッチング(例えばウェットエッチング)によって形成されたものであり、よっ
て、各傾斜面202b、202cの傾斜角θは、それぞれ、約54°となっている。なお
、傾斜面202bの傾斜角θとは、表面201の法線方向L201と傾斜面202bの法
線方向L202bのなす角とも言え、傾斜面202cの傾斜角θとは、表面201の法線
方向L201と傾斜面202cの法線方向L202cのなす角とも言える。
このような被露光基板200が有するレジスト膜Rを露光装置100で露光することに
より、レジスト膜Rから金属膜MをパターニングするためのレジストマスクRMが形成さ
れる。なお、レジスト膜Rは、露光された部分(レーザー光LLが照射された部分)が除
去されるポジ型であってもよいし、露光された部分が残るネガ型であってもよい。
このような被露光基板200は、次のようにして露光される。被露光基板200の露光
方法は、被露光基板200の表面201、傾斜面202cおよび底面202aを露光する
第1露光工程と、被露光基板200の傾斜面202bを露光する第2露光工程と、を有し
ている。
[第1露光工程]
まず、被露光基板200を用意し、用意した被露光基板200を保持部115で保持す
る。そして、傾斜面202b、202cの向き合う方向(離間方向)を副走査方向と一致
させる。また、必要に応じて、支持部111に対してステージ112を回転させ、表面2
01、底面202aおよび傾斜面202cに対するレーザー光LLの入射角θin(°)
がそれぞれθ/2±15°の範囲内となるように被露光基板200の姿勢を調整する。な
お、入射角θinとは入射する面(被露光面)の法線と入射方向とのなす角である。
そして、被露光基板200の向きおよび傾きを調整し終えたら、保持部115の移動と
レーザー光LLの出射タイミングの同期を取りながら、レーザー光LLを走査しつつ、保
持部115を副走査方向へ移動させる。これにより、被露光基板200の表面201、傾
斜面202cおよび底面202aにレーザー光LLが入射し、当該部分がそれぞれ露光さ
れる。
ここで、図6に基づいて、表面201、傾斜面202cおよび底面202aに対するレ
ーザー光LLの入射角θinについて詳細に説明する。前述したように、表面201、傾
斜面202cおよび底面202aの各面に対するレーザー光LLの入射角θinは、それ
ぞれ、θ/2±15°の範囲内となっている。
これにより、表面201、傾斜面202cおよび底面202aの各面間での入射角θi
nの差が小さく抑えられ、各面でのレーザー光LLのスポット面積の差が小さくなる。こ
のことについて簡単に説明すると、レーザー光LLのスポット形状は、入射角θinが0
°のときに円形となり、入射角θinが90°に近づくに連れて傾斜方向に広がった楕円
形となる。このように、入射角θinが小さくなるに連れてレーザー光LLのスポット面
積が大きくなるため、前述のように、各面における入射角θinの差をなるべく小さくす
ることで、各面でのレーザー光LLのスポット面積の差を十分に小さくすることができる
なお、図6(図8も同様)中に示す「〇で囲った数字」は、入射角θin=0°のとき
のレーザー光LLのスポット面積を「1」としたとき、各面に対して入射角θin=27
°(=θ/2)で入射したレーザー光LLのスポット面積を示したものであり、各面でレ
ーザー光LLのスポット面積がほぼ等しくなっている。
このように、表面201、傾斜面202cおよび底面202aの各面での入射角θin
の差を小さく抑えることで、各面に対して粗密の少ないより均質な露光を行うことができ
る。加えて、各面間での露光量(単位面積当たりのエネルギー量)の差が小さくなり、露
光不足の部分や露光過多の部分の発生が低減され、各面に対してより均質な露光を行うこ
とができる。なお、表面201、傾斜面202cおよび底面202aの各面に対するレー
ザー光LLの入射角θinは、それぞれ、θ/2±15°の範囲内であれば良いが、当該
範囲内でも、特に、θ/2±10°の範囲内であるのが好ましく、θ/2±5°の範囲内
であるのがより好ましく、θ/2であるのがさらに好ましい。これにより、上述した効果
がより向上する。
ここで、上述の説明では、例えば、表面201と底面202aとのレーザー光LLの光
路長の違いからくるスポット面積のずれについては考慮していない。そこで、このような
光路長の違いに起因したスポット面積のずれを低減するために、図7に示すように、表面
201と底面202aの間、具体的には凹部202の深さ方向の中央部202’付近にレ
ーザー光LLのビームウェスト(径が最も小さくなる部分(焦点))BWが位置するよう
にすることが好ましい。これにより、表面201、傾斜面202cおよび底面202a間
のレーザー光LLの光路長の違いに起因したスポット面積のずれが低減され、より均質な
露光を行うことができる。
[第2露光工程]
まず、支持部111に対してステージ112を回転させ、傾斜面202bに対するレー
ザー光LLの入射角θinがθ/2±15°の範囲内となるように被露光基板200の姿
勢を調整する。
そして、被露光基板200の姿勢を調整し終えたら、保持部115の移動とレーザー光
LLの出射タイミングの同期を取りながら、レーザー光LLを走査しつつ、保持部115
を副走査方向へ移動させる。これにより、図8に示すように、傾斜面202bにレーザー
光LLが入射し、当該部分が露光される。このように、θ/2±15°の範囲内の入射角
θinで傾斜面202bにレーザー光LLを入射することで、第1露光工程で露光した面
(表面201、傾斜面202cおよび底面202a)との間での入射角θinの差が小さ
く抑えられる。したがって、傾斜面202bを第1露光工程とほぼ等しい条件(レーザー
光LLのスポット面積、露光量等)で露光することができる。
傾斜面202bに対するレーザー光LLの入射角θinは、前述したように、θ/2±
15°の範囲内であれば良いが、当該範囲内でも、特に、θ/2±10°の範囲内である
のが好ましく、θ/2±5°の範囲内であるのがより好ましく、θ/2であるのがさらに
好ましい。これにより、上述した効果がより向上する。また、特に好ましい形態は、第1
露光工程にける各面に対する入射角θinをθ/2とすると共に、第2露光工程における
各面に対する入射角θinをθ/2とするものである。これにより、表面201、底面2
02aおよび傾斜面202b、202cの各面に対する入射角θinを互いにほぼ等しく
することができる。
以上のような露光方法によれば、傾きの異なる面間での露光量のバラつきを抑えること
ができるため、露光ムラが低減され、表面201および凹部202上のレジスト膜Rをよ
り均質に露光することができる。
また、本実施形態では、被露光基板200の側面や裏面については触れていないが、仮
に、側面や裏面上にもレジスト膜Rが成膜され、当該部分のパターニングが必要な場合に
は、これら面に対しても、レーザー光LLの入射角θinがθ/2±15°の範囲内とな
るようにして、露光を行えばよい。
<第2実施形態>
図9は、本発明の第2実施形態に係る露光装置の構成図である。
本実施形態にかかる露光装置では、露光光入射ユニットが2組設けられており、被露光
基板の表裏面上のレジスト膜を同時に露光できること以外は、前述した第1実施形態にか
かる露光装置と同様である。
なお、以下の説明では、第2実施形態の露光装置に関し、前述した実施形態との相違点
を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、図9および図10で
は前述した実施形態と同様の構成について、同一符号を付している。
本実施形態の露光装置100は、図9に示すように、被露光基板200の表面201側
にレーザー光LL1を入射する第1露光光入射ユニット120Aと、被露光基板200の
裏面203側にレーザー光LL2を入射する第2露光光入射ユニット120Bと、を有し
、これら第1、第2露光光入射ユニット120A、120Bは、保持ユニット110を介
して反対側に配置されている。このように、第1、第2露光光入射ユニット120A、1
20Bを有することで、被露光基板200の表面201側および裏面203側を同時に(
同じ工程中で)露光することができるため、露光工程の回数を削減することができる。そ
のため、被露光基板200をより迅速に露光することができる。
以上、本発明の露光装置を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定
されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換するこ
とができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。また、本発明
は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであって
もよい。
以下に、本発明の露光装置を用いて製造することのできる製造物(被露光基板を含む物
)の具体的な例を幾つか例示する。ただし、製造物としては、下記に挙げる例に限定され
るものではない。
≪振動素子≫
図10は、製造物の一例としての振動素子を示し、(a)が平面図、(b)が同図(a
)中のA−A線断面図である。図11は、図10に示す振動素子が有する励振電極のパタ
ーニング方法を説明する断面図である。
図10(a)に示す振動素子500は、基部510と、基部510から延出する一対の
振動腕520、530と、を有する音叉型の水晶振動素子である。また、各振動腕520
、530にはその延在方向に沿って複数の貫通孔521、531が形成されている。また
、振動素子500は、図10(b)に示すように、振動腕520、530の側面(外側面
および内側面)に配置された励振電極541、542を有しており、励振電極541、5
42間に交番電圧を印加することで、振動腕520、530が面内逆相モードで屈曲振動
するようになっている。
以上のような振動素子500においては、励振電極541、542を上述した露光方法
を用いて形成することができる。例えば、まず、振動腕520、530の全面に金属膜M
およびポジ型のレジスト膜Rを順に成膜したものを用意する。次に、図11(a)に示す
ように、表面側から、表面と側面とのなす角のほぼ半分である約45°の入射角θinで
レーザー光LLを入射し、表面および側面(左側の側面)上のレジスト膜Rを露光する。
次に、振動腕520、530の姿勢を調整し直して、図11(b)に示すように、表面側
から約45°の入射角θinでレーザー光LLを入射し、側面(右側の側面)上のレジス
ト膜Rを露光する。次に、振動腕520、530をひっくり返して、図11(c)に示す
ように、裏面側から約45°の入射角θinでレーザー光LLを入射し、裏面上のレジス
ト膜Rを露光する。または、図9に示した露光装置を用いてもよく、その場合は、振動腕
520、530の姿勢を調整し直すことを省略することができ、また、表面側からと裏面
側からと同時に露光することも可能である。
これにより、励振電極541、542の形状に対応したレジストマスクRMが形成され
、このレジストマスクRMを介して金属膜Mをエッチングした後、レジストマスクRMを
除去することで、励振電極541、542を形成することができる。
なお、図10では、音叉型の振動子について説明したが、振動子の構成はこれに限定さ
れず、例えば、双音叉型の振動子であってもよいし、メサ型、逆メサ型等のATカット水
晶振動子であってもよいし、基部と、基部から一方側へ延出する一対の駆動腕と、基部か
ら他方側へ延出する一対の検出腕と、を有するH型の振動型ジャイロセンサー素子であっ
てもよいし、基部と、基部から両側へ延出する一対の検出腕と、基部から一対の検出腕と
直交する方向の両側へ延出する一対の接続腕と、一方の接続腕の先端部から両側へ延出す
る一対の駆動腕と、他方の接続腕の先端部から両側へ延出する一対の振動腕と、を有する
WT型の振動型ジャイロセンサー素子であってもよい。
≪波長可変フィルター≫
図12は、製造物の一例としての波長可変フィルターを示す断面図である。
図12に示す波長可変フィルター600は、共にガラス板から形成されている固定基板
610および可動基板620を備え、これらが対向して接合されている。また、固定基板
610は、周囲から突出した凸状の反射膜設置部611を有し、反射膜設置部611の上
面には固定反射膜630が設けられている。一方、可動基板620は、周囲よりも薄肉な
環状の保持部621と、この保持部621の内側に位置し、保持部621を弾性変形させ
つつ固定基板610に対して変位可能な可動部622とを有し、可動部622の下面には
可動反射膜640が設けられている。固定反射膜630および可動反射膜640は、ギャ
ップG1を介して対向配置されており、このギャップG1は、静電アクチュエーター65
0で調整することができる。
静電アクチュエーター650は、固定基板610の上面に反射膜設置部611の周囲を
囲むように配置された環状の固定電極651と、可動基板620の下面に固定電極651
と対向するように配置された環状の可動電極652とを有し、固定電極651は、引出配
線653によって引き出され、可動電極652は、引出配線654によって引き出されて
いる。このような静電アクチュエーター650では、固定電極651および可動電極65
2の間に電圧を印加することにより発生する静電力を利用してギャップG1を調整するこ
とができる。このように、ギャップG1を調整することで、波長可変フィルター600に
入射した検査対象光から所定の目的波長の光を取り出すことができる。
以上のような波長可変フィルター600においては、例えば、固定電極651および引
出配線653を上述した露光方法を用いて形成することができる。また、同様に、可動電
極652および引出配線654を上述した露光方法を用いて形成することができる。なお
、具体的な露光方法については前述した振動素子500とほぼ同様の手順であるため、そ
の説明を省略する。
≪発光素子≫
図13は、製造物の一例としての発光素子を示す断面図である。図14は、図13中の
B−B線断面図である。
図13および図14に示す発光素子700は、SLD(スーパールミネッセントダイオ
ード)であって、基板702と、第1クラッド層704と、活性層706と、第2クラッ
ド層708と、コンタクト層709と、第1電極712と、第2電極714と、絶縁部7
20とが積層した構成となっている。
基板702は、例えばn型のGaAs基板である。また、第1クラッド層704は、例
えばn型のInGaAlP層である。また、第2クラッド層708は、例えばp型のIn
GaAlP層である。また、活性層706は、例えばInGaPウェル層とInGaAl
Pバリア層とから構成される量子井戸構造を3つ重ねた多重量子井戸(MQW)構造であ
る。
活性層706は、光出射部730が形成される第1側面731と、第1側面731に対
して傾斜した第2側面732および第3側面733を有している。なお、第2、第3側面
732、733は、それぞれ、発光素子700を貫通する貫通孔741、742の内周面
で構成されている。このような活性層706の一部は、第1利得領域751、第2利得領
域752および第3利得領域753からなる利得領域群750を構成し、この利得領域群
が複数設けられている。
このような構成の発光素子700では、第1電極712と第2電極714との間に、第
1クラッド層704、活性層706および第2クラッド層708からなるpinダイオー
ドの順バイアス電圧を印加すると、活性層706に利得領域751、752、753を生
じ、利得領域751、752、753において電子と正孔との再結合が起こって発光が生
じる。この生じた光を起点として、連鎖的に誘導放出が起こり、利得領域751、752
、753内で光の強度が増幅される。そして、強度が増幅された光は、光出射部730か
ら光Lとして出射される。
コンタクト層709と第2クラッド層708の一部とは、柱状部722を構成する。柱
状部722の平面形状は、利得領域群750の平面形状と同じである。言い換えれば、柱
状部722の平面形状によって、第1、第2電極712、714間の電流経路が決定され
、その結果、利得領域群750の平面形状が決定される。
第1電極712は、基板702の下の全面に形成されており、第2電極714は、コン
タクト層709上に形成されている。第2電極714の平面形状は、例えば、利得領域群
750の平面形状と同じである。これら第1、第2電極712、714は、例えば、Cr
層、AuZn層、Au層の順で積層した金属積層体である。
以上のような発光素子700においては、例えば、第2電極714を上述した露光方法
を用いて形成することができる。また、例えば、貫通孔741、742を上述した露光方
法を用いて形成することができる。なお、具体的な露光方法については、前述した振動素
子500とほぼ同様の手順であるため、その説明を省略する。
≪インクジェットヘッド≫
図15は、製造物の一例としてのインクジェットヘッドを示す断面図である。
図15に示すインクジェットヘッド800は、ノズル基板811、流路形成基板812
、振動板813、リザーバー形成基板814およびコンプライアンス基板815が順に積
層された積層基板810と、振動板813上に配置された複数の圧電素子820と、圧電
素子820を覆うように振動板813上に設けられた配線形成部830と、配線形成部8
30上に配置されたICパッケージ840とを有している。このようなインクジェットヘ
ッド800は、圧電素子820が振動板813を振動させることで、圧力発生室890内
の圧力を変化させ、ノズル基板811に形成された吐出口891からインクIを液滴とし
て吐出するように構成されている。
配線形成部830は、例えば、シリコン基板をウエットエッチング(異方性エッチング
)することで、リザーバー形成基板814と一括形成されている。このような配線形成部
830は、一対の傾斜面831、832と、傾斜面831、832の上端同士を連結する
上面833とを有し、傾斜面831、832の傾斜角が約54°となっている。また、配
線形成部830は、下面に開口する凹部を有し、この凹部と振動板813とで画成された
空間に圧電素子820が配置されている。また、配線形成部830の上面833および傾
斜面831、832には配線839が配置されており、この配線839が圧電素子820
に電気的に接続されている。
ICパッケージ840は、各圧電素子820の駆動を独立して制御することができる回
路を含み、半田や金バンプ等の導電性固定部材を介して配線形成部830の上面に固定さ
れると共に、配線839と電気的に接続されている。
以上のようなインクジェットヘッド800においては、例えば、配線839を上述した
露光方法を用いて形成することができる。簡単に説明すると、配線形成部830が一体形
成されたリザーバー形成基板814を用意し、当該基板上(配線形成部830の上面83
3および傾斜面831、832)に金属膜およびレジスト膜を順に成膜する。次に、レジ
スト膜に対して、上面833と傾斜面831のなす角の半分の傾斜角でレーザー光を入射
し、レジスト膜を露光することで配線839に対応したレジストマスクを形成する。そし
て、このレジストマスクを介して金属膜をエッチングした後、レジストマスクを除去する
ことで、配線形成部830上に配線839が形成される。
≪メタルマスク≫
図16は、製造物の一例としてのメタルマスクを有する基材を示す断面図である。図1
7は、図16に示すメタルマスクの製造方法を示す断面図である。
図16に示すメタルマスク910は、例えば、水晶基板やシリコン基板等の基材900
をドライエッチングによりパターニングする際のマスクである。このようなメタルマスク
910も上述した露光装置100および露光方法を用いて形成することができる。簡単に
説明すると、まず、基材900を用意し、図17(a)に示すように、スパッタ、蒸着等
によって基材900の表面にめっき成長用のシード層920を形成する。次に、シード層
920上にレジスト膜Rを成膜し、このレジスト膜Rを上述した露光方法で露光すること
で、図17(b)に示すように、メタルマスク910の形状に対応した開口を有するレジ
ストマスクRMを得る。次に、電解めっき、無電解めっき等によって、レジストマスクR
Mの開口内にめっき層930を成膜し、レジストマスクRMおよびめっき層930からは
み出ているシード層920を除去することで、図17(c)に示すように、メタルマスク
910が得られる。
100……露光装置
110……保持ユニット
111……支持部
112……ステージ
113……固定部
114……移動部
115……保持部
120……露光光入射ユニット
120A……第1露光光入射ユニット
120B……第2露光光入射ユニット
130……レーザー光源
140……レーザー光源制御部
150……光学レンズ系
151……コリメーターレンズ
152……第1ズームレンズ
153……第2ズームレンズ
154……第1シリンドリカルレンズ
155……fθレンズ
156……第2シリンドリカルレンズ
157……プリズム
158……第1プリズム
158a……反射面
159……第2プリズム
159a……反射面
160……ポリゴンミラー
161……反射面
170……ミラー
200……被露光基板
201……表面
202’……中央部
202……凹部
202a……底面
202b、202c……傾斜面
203……裏面
210……基板
500……振動素子
510……基部
520……振動腕
530……振動腕
531……貫通孔
521……貫通孔
541……励振電極
542……励振電極
600……波長可変フィルター
610……固定基板
611……反射膜設置部
620……可動基板
621……保持部
622……可動部
630……固定反射膜
640……可動反射膜
650……静電アクチュエーター
651……固定電極
652……可動電極
653……引出配線
654……引出配線
700……発光素子
702……基板
704……第1クラッド層
706……活性層
708……第2クラッド層
709……コンタクト層
712……第1電極
714……第2電極
720……絶縁部
722……柱状部
730……光出射部
731……第1側面
732……第2側面
733……第3側面
741……貫通孔
742……貫通孔
750……利得領域群
751……第1利得領域
752……第2利得領域
753……第3利得領域
800……インクジェットヘッド
810……積層基板
811……ノズル基板
812……流路形成基板
813……振動板
814……リザーバー形成基板
815……コンプライアンス基板
820……圧電素子
830……配線形成部
831……傾斜面
832……傾斜面
833……上面
839……配線
840……ICパッケージ
890……圧力発生室
891……吐出口
900……基材
910……メタルマスク
920……シード層
930……めっき層
BW……ビームウェスト
D……光路長
G1……ギャップ
I……インク
J……回転軸
L……光
201、L202b、L202c……法線方向
LL、LL1、LL2……レーザー光
M……金属膜
n……屈折率
R……レジスト膜
RM……レジストマスク
WD……照射距離(ワーキングディスタンス)
θ……傾斜角
θin……入射角

Claims (9)

  1. 露光光を出射する光源部と、
    前記光源部から出射された露光光を走査するポリゴンミラーと、
    被露光物を保持し、前記露光光の走査方向と交わる方向に移動する保持部と、
    前記ポリゴンミラーと前記保持部との間に配置され、前記ポリゴンミラーで走査された
    前記露光光の走査方向を変換する2つの反射面を備える導光部と、
    を有することを特徴とする露光装置。
  2. 前記導光部は、プリズムである請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記プリズムの屈折率は、1より大きい請求項2に記載の露光装置。
  4. 前記プリズムは、
    1つの前記反射面である第1反射面を備える第1プリズムと、
    1つの前記反射面である第2反射面を備える第2プリズムと、
    を有する請求項2または3に記載の露光装置。
  5. 前記ポリゴンミラーの回転軸は、鉛直方向に沿っている請求項1ないし4のいずれか1
    項に記載の露光装置。
  6. 前記導光部は、前記露光光の走査方向を鉛直方向に沿うように変換する請求項1ないし
    5のいずれか1項に記載の露光装置。
  7. 前記保持部は、前記被露光物の被露光面が鉛直方向に沿うように前記被露光物を保持す
    る請求項1ないし6のいずれか1項に記載の露光装置。
  8. 前記ポリゴンミラーと前記導光部との間に配置されているfθレンズを有する請求項1
    ないし7のいずれか1項に記載の露光装置。
  9. 前記光源部および前記走査部を有する露光光入射部を少なくとも一対有し、
    一方の前記露光光入射部からの前記露光光と他方の前記露光光入射部からの前記露光光
    とを前記被露光物の異なる前記被露光面に入射することができる請求項1ないし8のいず
    れか1項に記載の露光装置。
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