JP2016109876A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 一転レスシステムにおいて、転写部における転写電界を確保する。【解決手段】 帯電ローラに画像作像時の高圧を印加し、感光ドラム表面を所望の電位Vdに設定する。続いて定電圧電源である第2の電源にて中間転写ベルトの電位Vitbを設定し、感光ドラムと中間転写ベルトの電位差にて一次転写を実行させる。【選択図】 図3

Description

本発明は、複写機やレーザプリンタ等の電子写真の技術を用いた画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置では感光体からトナー像を中間転写体に転写(一次転写)して中間転写体から記録材に転写(二次転写)することで画像を形成する中間転写方式が知られている。
しかし二次転写ローラや二次転写用の電源とは別に一次転写専用の電源、および一次転写ローラを用いればコストアップ、及び中間転写ユニットの大型化につながるおそれがある。そこで中間転写ユニットの小型化を図るために中間転写ベルトの内面を低抵抗化し、一次転写ローラ及び一次転写用の電源を省き、定電圧素子を介して中間転写ベルトを接地する構成(以下、一転レスシステム)が提案されている(特許文献1参照)。
特開2012−137733
しかし、上記の一転レスシステムでは、使用によって感光体が摩耗して膜厚が薄くなると、電源から供給される電流のうち一次転写部に流れ込んでしまう電流量が増え、定電圧素子に流れる電流量が低くなることがある。その結果、定電圧素子が予め定められた電圧を発生することができず、一次転写電界不足による一次転写不良が発生するという課題がある。
そこで本発明の画像形成装置は、トナー像を担持する像担持体と、内周面側の層の体積抵抗率が外周面側の層の体積抵抗率よりも低い二層以上の構成からなり、前記像担持体から一次転写部で転写されたトナー像を担持する中間転写体と、前記中間転写体の外周面に当接して配置され、前記中間転写体からトナー像を二次転写部で記録材に転写する転写部材と、前記転写部材に電圧を印加して前記二次転写部に二次転写電界を形成する第1の電源と、前記中間転写体の内周面と電気的に接続され、前記一次転写部に一次転写電界を形成する第2の電源と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、一転レスシステムにおいて転写部に必要な転写電界を確実に発生させることができ、転写不良を抑制できる。
一転レスシステムにおける比較構成を説明する図 一転レスシステムにおける比較構成を説明する図 本実施形態における基本構成を説明する図 本実施形態における等価回路を説明する図 本実施形態における転写電位と静電像電位の関係を示す図 雰囲気環境違いによるトナー帯電量の関係を示す図 雰囲気環境違いによる一次転写部の転写効率、再転写効率の関係を説明する図 本実施形態における、雰囲気環境違いによる転写電位と静電像電位の関係を示す図 本実施形態におけるブロック図
以下、図面に沿って、本発明の実施の形態について説明する。なお、各図面において同一の符号を付したものは、同一の構成又は作用をなすものであり、これらについての重複説明は適宜省略した。
[画像形成装置]
図3は本実施形態における画像形成装置を示す。画像形成装置は、各色の画像形成ユニットを独立かつタンデムに配置するタンデム方式を採用している。
また、画像形成装置、各色の画像形成ユニットからトナー像を中間転写体に転写してから、中間転写体からトナー像を記録材に転写する中間転写方式を採用している。
画像形成ユニット101a、101b、101c、101dは、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)色のトナー像を形成する画像形成手段である。これらの画像形成ユニットは、中間転写ベルト7の移動方向において上流側から、画像形成ユニット101a、101b、101c、101dの順、すなわちイエロー、マゼンタ、シアン、黒の順に配置されている。
各画像形成ユニット101a、101b、101c、101dはそれぞれ、トナー像が形成され担持する像担持体としての感光ドラム1a、1b、1c、1dを備える。
帯電ローラ2a、2b、2c、2dは、各感光ドラム1a、1b、1c、1dの表面を帯電する帯電手段である。露光装置3a、3b、3c、3dはレーザスキャナーを備えて、帯電ローラ2a、2b、2c、2dによって帯電された感光ドラム1a、1b、1c、1dを露光する。
レーザスキャナーの出力が画像情報に基づいてオンオフされることによって、画像に対応した静電像が各感光ドラム1a、1b、1c、1d上に形成される。すなわち、帯電ローラ2a、2b、2c、2dと露光装置3a、3b、3c、3dとが、静電像を感光ドラム1a、1b、1c、1dに形成する静電像形成手段として機能する。現像装置4a、4b、4c、4dは、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、黒の各色のトナーを収容する収容器を備えて、感光ドラム1a、1b、1c、1d上の静電像をトナーを用いて現像する現像手段である。
感光ドラム1a、1b、1c、1dに形成されたトナー像は、中間転写ベルト7へ一次転写部N1a、N1b,N1c,N1dで一次転写される。こうして中間転写ベルト7上に4色のトナー像が重ねて転写される。
中間転写ベルト7は、感光ドラム1a、1b、1c、1dからトナー像が転写される、移動可能な中間転写体である。本実施形態では中間転写ベルト7は、基層と表層とを含む二層以上の構成である。基層はポリイミドあるいはポリアミド、PEN、PEEK等の樹脂または各種ゴム等にカーボンブラック等の帯電防止剤を適当量含有させたものが用いられる。中間転写ベルト7の内周面側の基層は表面抵抗率が10〜10Ω/□となるように形成される。本実施形態における基層はポリイミドで中心厚みが45〜150um程度のフィルム状の無端ベルトが用いられる。さらに外周面側の表層は、基層込みでの膜厚方向の体積抵抗率が10〜1013Ω・cmに抵抗調整されたアクリルコートが施される。すなわち外周面側の表層の抵抗よりも、内周面側の基層の抵抗の方が低い。表層の厚みは1〜10umである。もちろんこれらの数値に限定する意図ではない。
中間転写ベルト7の内周面は、張架部材としての導電性のローラ10、11、12、13によって張架されている。アイドラローラ12は、各感光ドラム1a、1b、1c、1dの配列方向に沿って延びる中間転写ベルト7を張架する。テンションローラ11は、中間転写ベルト7に対して一定の張力を与えるテンションローラである。さらにテンションローラ11は、中間転写ベルト7の蛇行を防止する補正ローラとしても機能する。なお、テンションローラ11に対するベルトテンションは5〜12kgf程度になるように構成される。このベルトテンションがかけられることで、一次転写部N1a、N1b,N1c,N1dとして、中間転写ベルト7と感光ドラム1a、1b、1c、1dとの間にニップが形成される。二次転写内ローラ10は、定速性に優れたモーターにより駆動されて中間転写ベルト7を循環駆動させる駆動ローラとして機能する。
第2の電源21はテンションローラ11に接続され、中間転写ベルト7の内周面に当接するテンションローラ11を介して中間転写ベルト7に電気的に接続されている。ここで、第2の電源21が接続されていない残りの張架ローラ10、12、13はテンションローラ11と等電位としている。なお、第2の電源21は必ずしもテンションローラ11へ接続する必要はなく、張架ローラ10、11、12、13のいずれか1つに接続されていればよい。
記録材は、記録材Pを収容する用紙トレイに収容されている。記録材Pは、この用紙トレイから所定のタイミングでピックアップローラによって取り出されて、レジストレーションローラ(不図示)へ導かれる。記録材Pは、中間転写ベルト7上のトナー像が搬送されるのと同期して、中間転写ベルト7からトナー像を記録材Pに転写する二次転写部N2へレジストレーションローラによって送り出される。
二次転写外ローラ14は中間転写ベルト7の外周面側に当接して、二次転写内ローラ10と共に二次転写部N2を形成する二次転写部材である。第1の電源22は、二次転写外ローラ14に接続されており、二次転写外ローラ14に電圧を印加する電圧印加手段としての電源である。
記録材Pが二次転写部N2へ搬送されると、二次転写外ローラ14にトナーと逆極性の二次転写電圧が印加されることによって、二次転写電界が形成され中間転写ベルト7からトナー像が記録材に転写される。
なお二次転写内ローラ10はEPDMゴムからなる。二次転写内ローラ10の直径は20mm、ゴム厚は0.5mm、硬度は70°(Asker−C)に設定される。二次転写外ローラ14はNBRゴムやEPDMゴム等からなる弾性層と芯金からなる。二次転写外ローラの直径は、24mmになるように形成される。
中間転写ベルト7が移動する方向において二次転写部N2よりも下流側には、記録材に二次転写部N2で転写せず中間転写ベルト7に残留した残留トナーや紙粉を除去するための中間転写ベルトクリーニング装置15が設けられている。
[一次転写電界形成]
本実施形態における一次転写電界の形成について図4の等価回路を参照して説明する。ここで、ITB_bは中間転写ベルト7の基層を、ITB_sは中間転写ベルト7の表層を表す。
本実施形態は、一転レスシステムにおいてプロセススピードの高速化とコストダウンを両立させるために、中間転写体を張架する複数の導電性の張架ローラに第2の電源21を接続する構成である。
そこで本実施形態では、感光ドラム1a、1b、1c、1dからトナー像を中間転写ベルト7へ静電的に一次転写するために、定電圧電源である第2の電源21を用い、中間転写ベルト7からトナー像を記録材へ二次転写するために第1の電源22を用いる。
図4に示すように、中間転写ベルト7のベルト電位Vitbの設定が可変になり、感光ドラム1a、1b、1c、1dと中間転写ベルト7との間に一次転写電界が働くようになる。
なお、中間転写ベルト7自体の抵抗が高ければ、中間転写ベルト7における電圧降下が大きくなる。その結果、中間転写ベルト7を介して感光ドラム1a、1b、1c、1dへ電流が流れにくくなるおそれもある。そのため、中間転写ベルト7が低抵抗の層を持つのが望ましい。本実施形態では中間転写ベルト7における電圧降下を抑制するために、中間転写ベルト7の基層の表面抵抗率が10Ω/□以上で10Ω/□以下となるように形成される。
次に図5を用いて、感光ドラムの電位と中間転写ベルトの電位の差である一次転写コントラストについて説明する。
図5は、感光ドラム表面が帯電ローラによって帯電されて、感光ドラム表面の電位Vd(ここでは−678Vとする)となり、帯電された感光ドラムの表面が露光手段によって露光されて、感光ドラムの表面がVl(ここでは−240Vとする)となる場合である。電位Vdは、トナーが付着されない非画像部の電位であり、電位Vlは、感光ドラム上のトナーが付着される画像部の電位である。Vitbは中間転写ベルトの電位を示す。
ドラムの表面電位は帯電、露光手段の下流側、且つ現像手段の上流で感光ドラムに近接配置された電位センサーの検知結果に基づいて制御される。
電位センサーは感光ドラム表面の非画像部電位と画像部電位を検知し、非画像部電位に基づいて帯電手段の帯電電位を制御して、画像部電位に基づいて露光手段の露光光量を制御する。
この制御により感光ドラムの表面電位は画像部電位、非画像部電位の両電位とも適正な値にすることができる。
この感光ドラム上の帯電電位に対して、現像装置によって現像バイアスVdc(ここではDC成分は−467V)が印加されて、ネガ帯電したトナーが感光ドラム側に現像される。
感光ドラムのVlと現像バイアスVdcとの電位差である現像コントラストVcaは、
−240(V)−(−467(V))=227(V)
となる。画像部電位Vlと非画像部電位Vdとの電位差である静電像コントラストVcbは、
−240(V)−(−678(V))=438(V)
となる。感光ドラムの画像部電位Vlと中間転写ベルトの電位Vitb(ここでは300Vとする)との電位差である一次転写コントラストVtrは、
300(V)−(−240(V))=540(V)
となる。
[ベルト電位Vitbの切り替え]
本実施形態では、ベルト電位Vitbが可変に設定できるように構成されており、雰囲気環境に応じてベルト電位Vitbを変更する。
ここで、画像形成装置の使用環境(温度・湿度)が変わった場合における1次転写部における必要転写コントラストについて説明する。
図6に示すようにトナーは使用環境により、帯電量(トリボ)が変化する。HH環境とは気温30℃湿度80%RH、NN環境とは気温23℃湿度50%RH、NL環境とは気温23℃湿度5%RHである。一般的に高温多湿環境下ではトリボが低くなり、低湿環境ではトリボは高くなる。
図7(a)は、転写残濃度と再転写残濃度を示している。横軸は1転ローラの芯金に高圧を印加した場合の中間転写ベルト裏面の電位と、感光ドラム表面の電位差(転写コントラスト)である。転写残濃度とは、シアンの画像形成部において感光ドラムに0.4mg/cm程度で一定濃度の単色ベタのパッチを形成した上で、中間転写体へ一次転写させたときに、感光ドラムに残留したトナー濃度である。再転写残濃度とは、マゼンタの画像形成部で感光ドラム上に0.4mg/cm程度で一定濃度の単色ベタのパッチを形成した上で、中間転写体へ1次転写させ、シアンの1次転写部で感光ドラムに再転写されたマゼンタの濃度である。転写残濃度が0.1以下であると、感光ドラム上のトナーが中間転写ベルト上に1次転写される割合がおよそ90%以上となる。転写残濃度が0.1以下になる転写コントラストの範囲を転写ラチチュードと呼ぶ。従来の画像形成装置においても、使用環境ごとに転写コントラストを転写ラチチュードの範囲内に設定することが必要であり、ドラム電位や1次転写部材に印加する電圧を変化させることで対応していた。
図7(b)は、本実施形態における画像形成装置の転写・再転写残濃度を示している。図7(a)に示した従来の画像形成装置と比較すると、転写コントラストを高くしても再転写残の濃度が上がらず、転写ラチチュードが広がっていることが分かる。これは、再転写は1次転写部ニップ下流における放電に起因しているが、中間転写ベルトが等電位となる1転レス構成ではニップ上流の放電が多く、ニップ下流の放電は起こりにくいためである。したがって従来系の画像形成装置に対して、1転レス構成は転写コントラストが高い側で再転写が起こりにくく、転写ラチチュードが広がる。
そこで本実施形態では、各環境における転写ラチチュードの重なりを利用して、各環境(HH環境、NN環境、NL環境)における転写ラチチュードに対応することできるように、ベルト電位Vitbが可変に設定される。
本実施形態では、使用環境の水分量によって中間転写ベルトの電位を100Vから300Vに切り替えることでHH環境からNL環境にまで対応している。
図8を用いて、各環境における感光ドラムの電位と中間転写ベルトの電位の差である一次転写コントラストについて説明する。
図8によれば、使用環境の水分量が高い環境(HH環境)において、適切な転写コントラストは390V程度である。この場合、ドラム暗部(Vd)の電位を−678Vとすると、非画領域へのトナーかぶりへの懸念から現像スリーブの電位(Vdc)は−467Vに設定される。画像形成時にトナー像が形成されるドラム明部の電位(Vl)は、ベタ画像時で−290Vとなる。HH環境においては、中間転写ベルト電位100Vと設定することで、転写コントラストを390Vとすることが出来る。
一方、使用環境の水分量が低い場合(NL環境)においては、適切な転写コントラストは540V程度である。NL環境においても、ドラム暗部の電位を−678V、現像スリーブの電位を−467Vとする。NL環境はHH環境に比較してトナーのトリボが上がるため、現像スリーブとドラム明部の電位差がより大きく必要となるため、ドラム明部の電位はベタ画像で−240Vとなる。NL環境においては、中間転写ベルトの電位を300Vと設定することで、転写コントラストを540Vとすることが出来る。
なお、ベルト電位Vitbの切り替えはトナー帯電量の環境変動だけに限定するものではなく、同一環境下でのトナー帯電量の耐久変動によっても実行してよいものとする。
[コントローラ]
本画像形成装置全体の制御を行うコントローラの構成について図9を参照して説明する。コントローラは、図9に示すように、CPU回路部150を有する。CPU回路部150は、CPU(図示せず)、ROM151およびRAM152を内蔵する。二次転写部電流検出回路205は二次転写部を流れる電流を検出するための回路であり、電位センサー206は感光ドラム表面の電位を検出するセンサーであり、温湿度センサー207は温湿度を検出するためのセンサーである。
CPU回路部150には、二次転写部電流検出回路(検知部)205、電位センサー206、温湿度センサー207からの情報が入力される。そしてCPU回路部150は、ROM151に格納されている制御プログラムに応じて、第2の電源21、第1の電源22、現像高圧電源201、露光手段高圧電源202,帯電手段高圧電源203、帯電補助手段高圧電源204を統括的に制御する。後述する環境テーブルや紙厚さ対応テーブルはROM151に格納されておりCPUが呼び出して反映される。RAM152は、制御データを一時的に保持し、また制御に伴う演算処理の作業領域として用いられる。
[一次転写適正化のための静電像形成手段の制御]
本実施形態では、一次転写コントラストは第2の電源21を用いて形成し、二次転写コントラストは第1の電源22を用いて形成する。
一次転写コントラストを最適化するための手順について説明する。
まず、温湿度センサーが使用環境の温度と湿度を測定し、制御部が使用環境の絶対水分量を算出する。次に帯電ローラ2a、2b、2c、2dに画像作像時の高圧を印加し、感光ドラム1a、1b、1c、1d表面を所望の電位Vdに設定する。次に定電圧電源である第2の電源21において、中間転写ベルトの電位Vitbを所望の電位に設定する。最後に、画像形成動作が開始される。
その結果、第2の電源21によって中間転写ベルト7の電位Vitbが可変に設定可能となり、感光ドラム1a、1b、1c、1dの画像部電位を制御することが可能となる。ゆえに、1転レスシステムにおいて二次転写コントラストを適正化するために第1の電源22が印加する電圧を変更しても一次転写電界が変化せず適正な一次転写コントラストを形成することができる。
一次転写コントラストは表1のテーブルに基づいて設定される。表1はCPU回路部150内に設けられた記憶部に記憶されたテーブルであって、一次転写コントラストと雰囲気環境との関係を示す。このテーブルは、一次転写コントラストを色(Y,M,C,Bk)と雰囲気環境に応じて設定し分ける。
例えば、絶対水分量が9(g/m)の雰囲気環境において、坪量が64(g/m)の記録材について片面印刷をユーザに選択されてから、坪量が150(g/m)の記録材について片面印刷をユーザに選択された場合について説明する。
この場合、記録材の分担電圧V2が800Vから950Vへ変わるので、二次転写目標電圧Vtが変わる。一方で記録材の厚さは一次転写には関係しないので、適正な一次転写コントラストは変わらない。
そこで二次転写コントラスト適正化のために、第1の電源22から二次転写外ローラに印加する電圧が変更される。しかし、第2の電源21が定電圧電源であるため、中間転写ベルトの電位Vitbは300Vで一定に保持される。さらに静電像形成手段の静電像形成条件を変更することなく、静電像形成手段の静電像形成条件は維持される。その結果、Y,M,C,K色それぞれについての一次転写コントラストが適正な値580V、540V、540V、490Vで維持される。
[二次転写電界適正化のための二次転写用電源の制御]
中間転写ベルトからトナー像を記録材に転写する二次転写電界を適正化するために、第1の電源22がCPU回路部150によって制御される。
適正な二次転写電界は雰囲気環境や記録材の種類によって変化する。そこで二次転写電界を適正化するためにATVC(Active Transfer Voltage Control)とよばれる調整工程(テストモード)が、CPU回路部150により実行される。すなわちCPU回路部150は、調整工程を実行する実行部として機能する。調整工程は二次転写部に記録材がないときに実行される。
CPU回路部150は、第1の電源22が定電圧制御された複数の調整電圧(テスト電圧)を印加した上で、調整電圧が印加された時に電流検知手段22によって二次転写部を流れる電流が測定されることにより行われる。CPU回路部150は、ATVCによって電圧と電流の相関関係を算出する。
さらに、CPU回路部150(設定部)は、算出された電流と電圧との相関関係に基づいて、二次転写に必要となる二次転写目標電流Itを流すための電圧V1を算出する。
二次転写目標電流Itは、表2で示されるマトリクスに基づいて設定される。
表2は、CPU回路部150内に設けられた記憶部に記憶されたテーブルである。このテーブルは、雰囲気中の絶対水分量(g/m)に応じて、二次転写目標電流Itを設定し分けるものである。水分量が増大すると、二次転写目標電流Itが減少する。なお絶対水分量は、温湿度センサー207によって検出された温度と相対湿度とから、CPU回路部150によって算出される。なお本実施形態では絶対水分量を用いたがこれに限定する意図ではない。絶対水分量の代わりに相対湿度を用いることもできる。
さらに記録材が分担する記録材分担電圧V2が電圧V1に加算される。記録材分担電圧V2は、表3で示されるマトリクスに基づいて設定される。
表3は、CPU回路部150内に設けられた記憶部に記憶されたテーブルである。このテーブルは、雰囲気中の絶対水分量(g/m)と記録材の坪量(g/m)とに応じて、記録材分担電圧V2を設定し分けるものである。坪量が増えると、記録材分担電圧V2は増える。また、絶対水分量が増えると、記録材分担電圧V2は減る。また、片面印刷時よりも自動両面印刷時や手差両面印刷時の方が、記録材分担電圧V2は大きい。なお坪量とは、単位面積辺りの重さ(g/m)を示す単位で、記録材の厚みを示す値として一般的に用いられる。坪量は、操作部でユーザが入力する場合や、記録材を収容する収容部に記録材の坪量を入力する場合がある。これらの情報に基づいてCPU回路部150は坪量を判断する。
ここで本実施例では二次転写目標電流Itを流すためのV1に記録材分担電圧V2が加算された電圧Vt=(V1+V2)に対し、二次転写を実行中の第2の電源21の電圧Vt´を以下のように設定する。
本実施例では第2の電源21が一次電界を形成するとともに二次転写内ローラ10に電位を付与するため、第2の電源21の電圧が二次転写電界にも影響を与える。そのため二次転写を実行中の第2の電源21の設定電圧Vbと調整工程を実行中の第2の電源21の設定電圧Vaとの差分に応じて二次転写時の電圧Vtを補正することが必要である。
例えば調整工程を実行中の第2の電源21の設定電圧Vaと二次転写を実行中の第2の電源21の設定電圧Vbを同じ300Vにしている場合には電圧Vtの補正は不要である。
一方例えば調整工程を実行中の第2の電源21の設定電圧Vaが0Vで二次転写を実行中の第2の電源21の設定電圧Vbが300Vの場合には、補正後の電圧Vt´は
Vt´=(V1+V2)−(300−0)(V)
に設定する。
すなわち、補正後の電圧Vt´は
Vt´=(V1+V2)−(Vb−Va)
として設定する。
以上により、一転レスシステムにおいて転写コントラストを最適化することが可能となる。
1 感光ドラム
7 中間転写ベルト
21 第2の電源
22 第1の電源
14 二次転写外ローラ
150 CPU回路部

Claims (7)

  1. トナー像を担持する像担持体と、
    内周面側の層の体積抵抗率が外周面側の層の体積抵抗率よりも低い二層以上の構成からなり、前記像担持体から一次転写部で転写されたトナー像を担持する中間転写体と、
    前記中間転写体の外周面に当接して配置され、前記中間転写体からトナー像を二次転写部で記録材に転写する転写部材と、
    前記転写部材に電圧を印加して前記二次転写部に二次転写電界を形成する第1の電源と、
    前記中間転写体の内周面と電気的に接続され、前記一次転写部に一次転写電界を形成する第2の電源と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第2の電源は定電圧電源であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記中間転写体は中間転写ベルトであり、
    前記中間転写ベルトの内周面に当接して前記中間転写ベルトを張架する複数の張架部材を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記張架部材は導電性を有する張架ローラであり、
    前記張架ローラを前記第2の電源に電気的に接続することで前記中間転写体と前記第2の電源とを電気的に接続することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記転写部材へ流れる電流を検知する検知部と、
    前記二次転写部に記録材がないときに前記第1の電源により前記転写部材にテスト電圧を印加して前記検知部によって電流を検知するテストモードを実行する実行部と、
    前記テストモードにおいて前記検知部により検知された電流と、前記テストモードを実行中の前記第2の電源の設定電圧と、に基づいて、前記二次転写部に記録材があるときの前記転写部材に印加する前記第1の電源の電圧を設定する設定部と、を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記設定部は、前記テストモードにおいて複数の異なるテスト電圧を印加したときに前記検知部により検知されたそれぞれの電流と、予め定めた目標電流と、に基づき前記二次転写部に記録材があるときの前記転写部材に印加する前記第1の電源の電圧を設定することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記設定部は、前記予め定めた目標電流に基づく電圧をVt、前記テストモードを実行中の前記第2の電源の設定電圧をVa、前記二次転写部に記録材があるときの前記第2の電源の設定電圧をVbとするとき、前記二次転写部に記録材があるときの前記転写部材に印加する前記第1の電源の電圧Vt´を
    Vt´=Vt−(Vb−Va)
    として設定することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
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