JP2016107844A - 車両制動制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】Gセンサの故障の有無に基づいて自動ブレーキの制御を適切に行うことができるようにした車両制動制御装置を提供する。【解決手段】ブレーキ制御部16は、車両の衝突時にGセンサ22で測定される加速度が故障値未満である場合に、自動ブレーキの制動力を通常制動力にする。一方、車両の衝突時にGセンサ22で測定される加速度が故障値以上である場合、故障診断部30はGセンサ22の故障診断を行う。そして、ブレーキ制御部16は、車両の衝突時にGセンサ22で測定される加速度が故障値以上であり、且つ、故障診断部30がGセンサ22の故障診断中である場合に、自動ブレーキの制動力を通常制動力よりも小さい診断時制動力にする。【選択図】図1
Description
この発明は、車両に衝突があった場合に自動ブレーキを作動させる車両制動制御装置に関する。
近年生産される車両には、車両の衝突前後に運転者の操作によらず自動的にブレーキ圧を増圧させるブレーキシステム、所謂自動ブレーキシステムが搭載されている。現在、自動ブレーキシステムに関する様々な技術が開発されている。特許文献1には、自己の車両が他の車両と衝突した場合に、自動ブレーキを作動させる装置が開示されている。この装置は、加速度センサで測定された衝突検知後の加速度が所定値より大きい場合に自動ブレーキを作動させている。なお、本明細書では加速度センサ、加速度計、イナーシャセンサ、ジャイロ等のような慣性に基づくセンサをまとめてGセンサという。
通常の走行時に、Gセンサで測定される加速度は一定の範囲内に収まり、その範囲の閾値である故障値以上になることはない。こうしたことから、Gセンサで測定される加速度が故障値以上になったときに、Gセンサが故障したものと診断するようにした車両もある。
ところで、低速走行車両(停止車両を含む)に対して後方から高速走行車両が追突すると、両車両の加速度(減速度を含む)は一時的に過大になる。このとき、Gセンサで測定される加速度は故障値以上になることもある。
特許文献1に示される車両が上述したGセンサの故障診断を行う場合、Gセンサで測定される加速度が故障値以上となったときに、それがGセンサの故障によるものなのか、衝突によるものなのかを区別できない。このため、適切に自動ブレーキの制御を行うことができない。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、Gセンサの故障の有無に基づいて自動ブレーキの制御を適切に行うことができるようにした車両制動制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、車両に衝突があった場合に自動ブレーキを作動させる車両制動制御装置において、車両の加速度を測定するGセンサと、前記Gセンサの故障診断をする故障診断部と、前記自動ブレーキの制動力を制御するブレーキ制御部とを備え、前記ブレーキ制御部は、車両の衝突時に前記Gセンサで測定される加速度が故障値未満である場合に、前記自動ブレーキの制動力を通常制動力にし、車両の衝突時に前記Gセンサで測定される加速度が故障値以上であり、且つ、前記故障診断部が前記Gセンサの故障診断中である場合に、前記自動ブレーキの制動力を前記通常制動力よりも小さい診断時制動力にすることを特徴とする。
本発明によれば、故障診断部は、車両の衝突時にGセンサで測定される加速度が故障値以上である場合に、Gセンサの故障診断を行う。また、ブレーキ制御部は、故障診断部がGセンサの故障診断中である場合に、自動ブレーキの制動力を通常制動力よりも小さい診断時制動力にする。このため、Gセンサの故障によって高い加速度が測定された疑いがある場合に、自動ブレーキにより不要に大きな制動力が発生することを防止できる。
本発明において、前記ブレーキ制御部は、前記故障診断部が前記Gセンサの故障を確定した後に、前記自動ブレーキの制動力を所定時間だけ前記診断時制動力にし、その後、さらに前記診断時制動力よりも小さい診断後制動力にすることも可能である。
本発明によれば、ブレーキ制御部は、故障が確定した後に、自動ブレーキの制動力を診断時制動力にし、その後に診断時制動力よりも小さい診断後制動力にする。このため、Gセンサの故障によって高い加速度が測定された場合に、自動ブレーキにより不要に大きな制動力が発生することを防止できる。
本発明によれば、Gセンサの故障によって高い加速度が測定された疑いがある場合に、自動ブレーキにより不要に大きな制動力が発生することを防止できる。
以下、本発明に係る車両制動制御装置について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
[車両制動制御装置10の構成]
図1に示すブロック構成図を参照しながら本発明に係る車両制動制御装置10の構成を説明する。車両制動制御装置10は、ECU(電子制御ユニット)を含んで構成される各種の制御ユニットを備える。周知のように、ECUは、マイクロコンピュータを含む計算機であり、CPU(中央処理装置)、メモリであるROM(EEPROMも含む。)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、その他、A/D変換器、D/A変換器等の入出力装置、計時部としてのタイマ等を有しており、CPUがROMに記録されているプログラムを読み出し実行することで各種機能実現部(機能実現手段)、例えば制御部、演算部、及び処理部等として機能する。なお、これらの機能は、ハードウエアにより実現することもできる。また、ECUは、1個に統合することも可能であり、さらに分割することも可能である。
図1に示すブロック構成図を参照しながら本発明に係る車両制動制御装置10の構成を説明する。車両制動制御装置10は、ECU(電子制御ユニット)を含んで構成される各種の制御ユニットを備える。周知のように、ECUは、マイクロコンピュータを含む計算機であり、CPU(中央処理装置)、メモリであるROM(EEPROMも含む。)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、その他、A/D変換器、D/A変換器等の入出力装置、計時部としてのタイマ等を有しており、CPUがROMに記録されているプログラムを読み出し実行することで各種機能実現部(機能実現手段)、例えば制御部、演算部、及び処理部等として機能する。なお、これらの機能は、ハードウエアにより実現することもできる。また、ECUは、1個に統合することも可能であり、さらに分割することも可能である。
本実施形態において、ECUは車両制御部12として機能する。車両制御部12は、さらにエアバッグ42の展開制御を担うエアバッグ制御部14と、自動ブレーキシステムの制御全般を担う自動ブレーキ用のブレーキ制御部16として機能する。エアバッグ制御部14は、衝突検知センサ20から出力される圧力データ及びGセンサ22から出力される加速度データを入力し、インフレータ40に展開指令を出力する。ブレーキ制御部16は、Gセンサ22から出力される加速度データ及び車速測定部24から出力される車速データを入力し、油圧制御部50に制御指令、制御停止指令を出力する。
衝突検知センサ20は、車両の周囲に発生する衝突を検知できるように車両の複数の個所に圧力センサを備える。例えば、圧力センサは、車両のフロントフレームの左右、車両のリアフレームの左右、車両の中央フレームの左右に設けられる。
Gセンサ22は、車両の直交3軸方向(車長方向、車幅方向、車高方向)の加速度(減速度を含む)を測定するものであり、車両の重心位置に設けられる。
車速測定部24は、車両の車速を測定する。車速測定部24は、例えば、4つの車輪54の回転速度を個別に検出する4つの車輪速センサを備えており、各車輪速センサが検出する車輪54の回転速度に基づいて車速を求める。
ブレーキ制御部16は、さらに故障診断部30と制動力決定部32と制動力指示部34と計時部36として機能する。
故障診断部30は、Gセンサ22の故障診断を行う。具体的には、故障診断部30は、Gセンサ22で測定される加速度の絶対値(以下、単に「加速度」という)が、故障診断の閾値である故障値未満か故障値以上かを診断する。さらに、加速度が故障値以上である場合は、加速度が故障値以上を維持する時間を測定し、Gセンサ22が故障しているか否かを診断する。
制動力決定部32は、故障診断部30で故障診断が行われているか否か、又は、故障診断部30で行われた故障診断の結果に基づいて、所定の減速度が得られるように制動力を決定する。本明細書でいう制動力とは制動の大きさを示すもののことをいう。制動力の具体例としては、例えば、ブレーキフルードの液圧(ブレーキ圧)やブレーキアクチュエータ52に発生する力等が挙げられる。制動力が大きくなるほど大きい制動が得られ、車両の減速度も大きくなる。制動力決定部32は、故障診断部30で故障診断が行われている場合に発生させる制動力を診断時の減速度が得られる診断時制動力にする。また、故障診断の結果が故障有の場合に発生させる制動力を診断時制動力又は診断後の減速度が得られる診断後制動力にし、故障診断の結果が故障無である場合に発生させる制動力を通常の減速度が得られる通常制動力にする。診断時制動力は通常制動力よりも小さく、診断後制動力は診断時制動力よりもさらに小さい。
制動力指示部34は、制動力決定部32で決定された制動力に基づいて、油圧制御部50に制御指令を出力する。また、制動力指示部34は、車速測定部24で測定された車速がゼロであり且つ計時部36の計時時間が所定時間以上になったタイミングで、油圧制御部50に制御停止指令を出力する。
インフレータ40は、エアバッグ制御部14から出力される展開指令に応じてガスを発生させる。ガスの発生に応じてエアバッグ42が展開する。
油圧制御部50は、ブレーキ制御部16の制御下にあって、ブレーキアクチュエータ52に作用させるブレーキ圧を発生させる。衝突が発生していない場合、油圧制御部50は、図示しないブレーキペダルの操作量に応じたブレーキ圧を発生させる。また、衝突が発生した場合、油圧制御部50は、ブレーキ制御部16の制動力決定部32で決定された制動力に応じてブレーキ圧を発生させる。
ブレーキアクチュエータ52は、4つの車輪54毎に個別に設けられており、ブレーキ圧に応じた押圧力を発生させて対応する車輪54を制動する。ブレーキアクチュエータ52は、例えばブレーキキャリパー、ブレーキローター等を備える。ブレーキキャリパーにはブレーキピストンとブレーキパッドが組み込まれている。ブレーキ圧がブレーキピストンに作用すると、ブレーキピストンがブレーキパッドをブレーキローターに押付ける。このときブレーキローターにはブレーキ圧に応じた押圧力が発生し、車輪54が制動される。
[車両制動制御装置10の動作]
次に、図2に示すフローチャートを参照しながら車両制動制御装置10の動作を説明する。なお、フローチャートに係るプログラムの実行主体は車両制御部12である。
次に、図2に示すフローチャートを参照しながら車両制動制御装置10の動作を説明する。なお、フローチャートに係るプログラムの実行主体は車両制御部12である。
ステップS1にて、車両制御部12は、衝突検知センサ20で検知される圧力、Gセンサ22で測定される加速度及び車速測定部24で測定される車速等のデータを取得する。各データの取得は、所定時間毎、例えばms(ミリ秒)オーダの極めて短い時間毎に連続して行われる。
ステップS2にて、エアバッグ42の展開の有無が判断される。車両に衝突が発生すると、エアバッグ制御部14は、衝突検知センサ20で検知された圧力及びGセンサ22で測定された加速度に基づいて、エアバッグ42を展開させるか否かを判断する。衝突検知センサ20で検知された圧力が所定圧未満、又は、Gセンサ22で測定された加速度が所定加速度未満である場合、エアバッグ制御部14は、インフレータ40にエアバッグ42の展開指令を出力しない。このとき、ブレーキ制御部16は、エアバッグ42の展開無と判断し(ステップS2:NO)、本実施形態に係る自動ブレーキ制御は行われない。
一方、衝突検知センサ20で検知された圧力が所定圧以上、且つ、Gセンサ22で測定された加速度が所定加速度以上である場合、エアバッグ制御部14は、インフレータ40にエアバッグ42の展開指令を出力する。このとき、ブレーキ制御部16は、エアバッグ42の展開有と判断し(ステップS2:YES)、ステップS3以降に示される自動ブレーキ制御が行われる。
ステップS3にて、ブレーキ制御部16は自動ブレーキ制御を開始する。ステップS4にて、ブレーキ制御部16の故障診断部30は、Gセンサ22の故障診断を開始する。故障診断部30は、図3に示される特性Aのように、Gセンサ22で測定された加速度が故障値Gf未満である場合に故障無と診断する。故障診断部30は、図3に示される特性B、Cのように、Gセンサ22で測定された加速度が故障値Gf以上である場合に故障可能性有と診断し、加速度が故障値Gf以上を維持する時間を判断する。計時部36は、Gセンサ22で測定された加速度が故障値Gf以上である時間を計時する。そして、故障診断部30は、図3に示される特性Bのように、Gセンサ22で測定された加速度が所定の故障診断時間内(t1〜t2)に故障値Gf未満になる場合に故障無と診断する。一方、故障診断部30は、図3に示される特性Cのように、Gセンサ22で測定された加速度が故障値Gf以上の値を故障診断時間(t1〜t2)以上維持する場合に故障有と診断する。以上の故障診断は、故障の有無が確定するまで、以下のステップS5からステップS7までの間行われる。
ステップS5にて、故障診断部30がステップS4で説明した故障診断中であるか、又は、故障診断部30がGセンサ22の故障有を確定した場合(ステップS5:YES)、ステップS6に移行する。一方、故障診断部30が故障診断を終了し、且つ、Gセンサ22の故障無を確定した場合(ステップS5:NO)、ステップS9に移行する。
ステップS6にて、ブレーキ制御部16の制動力決定部32は、発生させる制動力を診断時制動力に決定する。車両制御部12の制動力指示部34は、油圧制御部50に対して制御指令を出力する。この制御指令は、診断時制動力で自動ブレーキ制御を行うための指令である。この制御指令を受けた油圧制御部50は、制御指令に応じた診断時制動力を発生させるべく、ブレーキアクチュエータ52を制御する。ブレーキアクチュエータ52は車輪54を制動する。
ステップS7にて、故障診断部30がGセンサ22の故障有を確定した場合(ステップS7:YES)、ステップS8に移行する。一方、故障診断部30がGセンサ22の故障有を確定していない場合、すなわち、故障診断部30が故障診断を終了していないか、又は、Gセンサ22の故障無を確定した場合(ステップS7:NO)、ステップS5に戻る。
ステップS8にて、第1所定時間の間、診断時制動力が維持され、その後、診断時制動力より小さい診断後制動力にされる。このとき、計時部36は、Gセンサ22の故障診断が終了してから時間を計時する。計時部36の計時時間が第1所定時間に到達するまで、制動力決定部32は、発生させる制動力を診断時制動力に決定する。制動力指示部34は、油圧制御部50に対して制御指令を出力する。この制御指令は、診断時制動力で自動ブレーキ制御を行うための指令である。この制御指令を受けた油圧制御部50は、制御指令に応じた診断時制動力を発生させるべく、ブレーキアクチュエータ52を制御する。ブレーキアクチュエータ52は車輪54を制動する。
さらに、計時部36の計時時間が第1所定時間に到達した後に、制動力決定部32は、発生させる制動力を診断後制動力に決定する。制動力指示部34は、油圧制御部50に対して制御指令を出力する。この制御指令は、診断後制動力で自動ブレーキ制御を行うための指令である。この制御指令を受けた油圧制御部50は、制御指令に応じた診断後制動力を発生させるべく、ブレーキアクチュエータ52を制御する。ブレーキアクチュエータ52は車輪54を制動する。
上述したように、ステップS5で故障診断部30が故障診断を終了し、且つ、Gセンサ22の故障無を確定した場合(ステップS5:NO)、ステップS9に移行する。ステップS9にて、制動力決定部32は、発生させる制動力を通常制動力に決定する。制動力指示部34は、油圧制御部50に対して制御指令を出力する。この制御指令は、通常制動力で自動ブレーキ制御を行うための指令である。この制御指令を受けた油圧制御部50は、制御指令に応じた診断時制動力を発生させるべく、ブレーキアクチュエータ52を制御する。ブレーキアクチュエータ52は車輪54を制動する。
ステップS10にて、車速測定部24で測定される車速がゼロになると、計時部36が計時を開始する。そして、計時部36の計時時間が第2所定時間を経過する(ステップS10:YES)とステップS12に移行する。一方、車速測定部24で測定される車速がゼロ以上の場合、又は、計時部36の計時時間が第2所定時間未満の場合(ステップS10:NO)は、ステップS11に移行する。このとき、故障有の場合はステップS8の診断後制動力にて自動ブレーキ制御が継続され(ステップS11:YES)、故障無の場合はステップS9の通常制動力にて自動ブレーキ制御が継続される(ステップS11:NO)。
ステップS12にて、車速がゼロになってから第2所定時間経過しているため、制動力指示部34は、油圧制御部50に対して制動力停止の指令、すなわち制御停止指令を出力する。こうして一連の自動ブレーキ制御が終了する。
[実施形態のまとめ]
以上説明したように、本実施形態に係る車両制動制御装置10は、車両の加速度を測定するGセンサ22と、Gセンサ22の故障診断をする故障診断部30と、自動ブレーキの制動力を制御するブレーキ制御部16とを備える。ブレーキ制御部16(制動力決定部32、制動力指示部34)は、車両の衝突時にGセンサ22で測定される加速度が故障値未満である場合に、自動ブレーキの制動力を通常制動力にする(ステップS9)。一方、車両の衝突時にGセンサ22で測定される加速度が故障値以上である場合、故障診断部30はGセンサ22の故障診断を行う(ステップS4〜ステップS7)。そして、ブレーキ制御部16(制動力決定部32、制動力指示部34)は、車両の衝突時にGセンサ22で測定される加速度が故障値以上であり、且つ、故障診断部30がGセンサ22の故障診断中である場合に、自動ブレーキの制動力を通常制動力よりも小さい診断時制動力にする(ステップS6)。
以上説明したように、本実施形態に係る車両制動制御装置10は、車両の加速度を測定するGセンサ22と、Gセンサ22の故障診断をする故障診断部30と、自動ブレーキの制動力を制御するブレーキ制御部16とを備える。ブレーキ制御部16(制動力決定部32、制動力指示部34)は、車両の衝突時にGセンサ22で測定される加速度が故障値未満である場合に、自動ブレーキの制動力を通常制動力にする(ステップS9)。一方、車両の衝突時にGセンサ22で測定される加速度が故障値以上である場合、故障診断部30はGセンサ22の故障診断を行う(ステップS4〜ステップS7)。そして、ブレーキ制御部16(制動力決定部32、制動力指示部34)は、車両の衝突時にGセンサ22で測定される加速度が故障値以上であり、且つ、故障診断部30がGセンサ22の故障診断中である場合に、自動ブレーキの制動力を通常制動力よりも小さい診断時制動力にする(ステップS6)。
本実施形態に係る車両制動制御装置10によれば、故障診断部30は、車両の衝突時にGセンサ22で測定される加速度が故障値以上である場合に、Gセンサ22の故障診断を行う。また、ブレーキ制御部16(制動力決定部32、制動力指示部34)は、故障診断部30がGセンサ22の故障診断中である場合に、自動ブレーキの制動力を通常制動力よりも小さい診断時制動力にする。このため、Gセンサ22の故障によって高い加速度が測定された疑いがある場合に、自動ブレーキにより不要に大きな制動力が発生することを防止できる。
また、ブレーキ制御部16(制動力決定部32、制動力指示部34)は、故障診断部30がGセンサ22の故障を確定した後に、自動ブレーキの制動力を所定時間だけ診断時制動力にする(ステップS8)。その後、さらに診断時制動力よりも小さい診断後制動力にする(ステップS8)。
本実施形態に係る車両制動制御装置10によれば、ブレーキ制御部16(制動力決定部32、制動力指示部34)は、故障が確定した後に、自動ブレーキの制動力を診断時制動力にし、その後に診断時制動力よりも小さい診断後制動力にする。このため、Gセンサ22の故障によって高い加速度が測定された場合に、自動ブレーキにより不要に大きな制動力が発生することを防止できる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…車両制動制御装置 12…車両制御部
14…エアバッグ制御部 16…ブレーキ制御部
20…衝突検知センサ 22…Gセンサ
24…車速測定部 30…故障診断部
32…制動力決定部 34…制動力指示部
36…計時部 50…油圧制御部
52…ブレーキアクチュエータ 54…車輪
14…エアバッグ制御部 16…ブレーキ制御部
20…衝突検知センサ 22…Gセンサ
24…車速測定部 30…故障診断部
32…制動力決定部 34…制動力指示部
36…計時部 50…油圧制御部
52…ブレーキアクチュエータ 54…車輪
Claims (2)
- 車両に衝突があった場合に自動ブレーキを作動させる車両制動制御装置において、
車両の加速度を測定するGセンサと、
前記Gセンサの故障診断をする故障診断部と、
前記自動ブレーキの制動力を制御するブレーキ制御部とを備え、
前記ブレーキ制御部は、
車両の衝突時に前記Gセンサで測定される加速度が故障値未満である場合に、前記自動ブレーキの制動力を通常制動力にし、
車両の衝突時に前記Gセンサで測定される加速度が故障値以上であり、且つ、前記故障診断部が前記Gセンサの故障診断中である場合に、前記自動ブレーキの制動力を前記通常制動力よりも小さい診断時制動力にする
ことを特徴とする車両制動制御装置。 - 請求項1に記載の車両制動制御装置において、
前記ブレーキ制御部は、前記故障診断部が前記Gセンサの故障を確定した後に、前記自動ブレーキの制動力を所定時間だけ前記診断時制動力にし、その後、さらに前記診断時制動力よりも小さい診断後制動力にする
ことを特徴とする車両制動制御装置。
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