本出願に係る携帯電子機器、通信プログラム及び通信システムを実施するための実施形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の説明により、本出願に係る携帯電子機器、通信プログラム及び通信システムが限定されるものではない。以下の説明における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。以下においては、携帯電子機器の一例として携帯電話を取り上げるが、本出願に係る携帯電子機器の適用対象は携帯電話に限定されるものではなく、通信が可能な他の装置に対しても適用できる。例えば、タッチスクリーンを有する多機能携帯電話(スマートフォン)、PHS(Personal Handy−Phone System)、PDA(Personal Digital Assistant)、ポータブルナビゲーション装置、ノートパソコン、ゲーム機等に対しても適用できる。
(実施形態)
図1は、実施形態に係る通信システムの構成の概略を示す図である。図1に示すように、本実施形態に係る通信システムは、通信ネットワークを介して相互に通信できる、携帯電話1と、携帯電話2aと、携帯電話2bと、携帯電話2cと、サーバ3とを有する。
携帯電話2a〜2cは、複数のGPS衛星30a、30b、30c及び30dから送信される電波信号に基づいて位置測位処理を実行し、測位した位置情報を含む居場所通知メールを携帯電話1に対して送信する。携帯電話1は、携帯電話2a〜2cから携帯電話2a〜2cの位置を通知するための居場所通知メールを受信した場合には第1の通知画面を表示させ、携帯電話2a〜2cからから受信した居場所通知メール以外の他のメールを受信した場合には第2の通知画面を表示させる。例えば、携帯電話1は、携帯電話2a〜2cから居場所通知メールを受信すると、受信した居場所通知メールに対応する通知ウィンドウを第1の通知画面として表示する。一方で、携帯電話1は、居場所通知メール以外の他のメールを受信した場合には、ユーザにメールの受信を通知する第2の通知画面を表示する。第2の通知画面は、単に、メールの送信元及びメールの内容に関わらず、単に、メールの受信をユーザに通知するものであり、第1の通知画面とは構成が異なる。第1の通知画面の構成については後に詳述する。サーバ3は、携帯電話1に対して地図データを提供する。
図2は、図1に示す携帯電話1の機能構成を示すブロック図である。図2に示すように、携帯電話1は、マイク11と、スピーカ12と、レシーバ13と、操作部14と、表示部15と、カメラ16と、通信部17と、GPS通信部18と、音声処理部20と、記憶部40と、制御部100とを有する。
マイク11は、例えば、通話時の音声、音声検索の利用時にユーザが発する音声、ノイズキャンセル処理時に利用する音など、種々の音を取得する。スピーカ12は、例えば、携帯電話1の筐体内に配置されており、着信音やメールの送信音等を出力する。レシーバ13は、例えば、通話時の音声などを出力する。
操作部14は、各種機能が割り当てられた複数のキーを有する。操作部14は、これらのキーがユーザの操作により入力されると、その操作内容に対応する信号を発生させる。発生した信号は、ユーザの指示として制御部100へ入力される。
表示部15は、任意のディスプレイを有し、制御部100から供給される映像データに応じた映像や画像データに応じた画像を表示パネルに表示させる。ディスプレイは、例えば、液晶ディスプレイ(LCD、Liquid Crystal Display)、又は有機EL(Organic Elecro−Luminescence)パネルなどで構成された表示パネルで構成される。表示部15は、ディスプレイに加え、サブディスプレイを有していてもよい。カメラ16は、撮影した画像を取得する。
通信部17は、アンテナ17aを有し、通信ネットワークに収容される基地局によって割り当てられるチャネルを介し、基地局との間でCDMA(Code Division Multiple Access)方式などによる無線信号回線を確立し、基地局を介して、例えば、後述する携帯電話2との間で電話通信及び情報通信を行う。
GPS通信部18は、GPS衛星30a、30b、30c及び30dからの所定の周波数帯の電波信号を受信し、受信した電波信号の復調処理を行って、処理後の信号を制御部100に送出する。携帯電話1は、通信部17及びGPS通信部18の代わりに、通信部17及びGPS通信部18の双方の機能を搭載した通信ユニットを一つ設けてもよい。
音声処理部20は、マイク11に入力される音声信号、スピーカ12及びレシーバ13から出力される音声信号の処理を実行する。すなわち、音声処理部20は、マイク11から入力される音声を増幅し、アナログデジタル変換を実行した後、さらに符号化等の信号処理を施し、デジタルの音声データに変換してから制御部100へ送出する。また、制御部100から送られる音声データの復号化、デジタルアナログ変換、増幅等の処理を施し、アナログの音声信号に変換してからスピーカ12及びレシーバ13へ出力する。
記憶部40は、オペレーティングシステムプログラム及びアプリケーションプログラム等、制御部100での処理に利用される各種プログラム及び各種データを記憶する。例えば、記憶部40には、表示部15の動作を制御するアプリケーションプログラムを作動させるタスク、通信部17の動作を制御するアプリケーションプログラムを作動させるタスク及び音声処理部20の動作を制御するアプリケーションプログラムを作動させるタスクなどが記憶されている。また、記憶部40には、これらのタスク以外にも、例えば、ダウンロードされた音声データ、あるいは記憶部40に対する制御に制御部100が用いるプログラム、通信相手の電話番号及びメールアドレス等が記述されたアドレス帳、発信音及び着信音等の音声ファイル、プログラムに基づく処理過程で用いられる一時的なデータ等が記憶される。
本実施形態において、記憶部40には、少なくとも、携帯電話2a〜2cが送信元である受信メールのうち、受信メールのメールヘッダに記述されたパラメータから、居場所通知メールであるか否かを判定する処理を実行するためのプログラムが記憶される。さらに、記憶部40には、携帯電話2a〜2cが送信元であって、かつ居場所通知メールと判別された受信メールのメールヘッダに記述されたパラメータから、居場所通知メールの送信契機を特定する処理を実行するためのプログラムが記憶される。さらに、記憶部40には、居場所通知メールを受信した場合に、この居場所通知メールに対応する通知ウィンドウをディスプレイに表示させる処理を実行させるためのプログラムが記憶される。
制御部100は、記憶部40に記憶されている各種プログラムに基づいて処理を実行する。制御部100は、例えば、マイクロプロセッサユニット(MPU:Micro Processing Unit)で構成され、記憶部40に記憶されるプログラムから命令コードを順次読み込んで、読み込んだ命令コードで指示された手順に従って携帯電話1の各種の処理を実行する。すなわち、制御部100は、携帯電話1の各種の処理が、操作部14の操作、及び記憶部40に記憶されるプログラムに応じて適切な手順で実行されるように、表示部15、通信部17、GPS通信部18及び音声処理部20等の動作を制御する。
制御部100は、図2に示すように、居場所通知要求部110と、通知ウィンドウ表示制御部120と、地図表示制御部130を有する。
居場所通知要求部110は、携帯電話2a〜2cに対して、現在位置の通知を要求する。例えば、居場所通知要求部110は、操作部14において居場所通知要求の機能が割り当てられたキーがユーザの操作により入力され、その操作内容に対応する信号を受けると、携帯電話2a〜2cの電話番号又はメールアドレスを記憶部40から読み込む。続いて、居場所通知要求部110は、読み込んだ電話番号又はメールアドレスを宛先として、居場所通知要求を送信する。居場所通知要求部110は、携帯電話2a〜2cの全て又は一部を選択して居場所通知要求を送信することができるようにしてもよい。
通知ウィンドウ表示制御部120は、携帯電話2a〜2cから居場所通知メールを受信すると、この居場所通知メールに対応する通知ウィンドウをディスプレイに表示させる。具体的には、通知ウィンドウ表示制御部120は、受信メールの送信元のIPアドレス及び電話番号、居場所通知メールのメールヘッダに挿入されているパラメータに基づいて、受信メールが居場所通知メールであるか否かを判別する。そして、通知ウィンドウ表示制御部120は、受信メールが居場所通知メールであると判別した場合には、この居場所通知メールから送信者の情報及び送信契機の情報を取得し、取得した情報を含む通知ウィンドウ(第1の通知画面)をディスプレイに表示させる。このとき、通知ウィンドウ表示制御部120は、居場所通知メールに、居場所メールの送信元である携帯電話2a〜2cの位置を含む地図データを取得するためのURL(Uniform Resource Locator)が含まれている場合には、次のように処理する。すなわち、通知ウィンドウ表示制御部120は、居場所通知メールに含まれるURLに直接アクセスすることが可能なリンクとして、このURLに紐付けた地図表示ボタンを通知ウィンドウに設ける。
例えば、通知ウィンドウ表示制御部120は、メールを受信すると、記憶部40を参照して、受信メールの送信元のIPアドレス又は電話番号が、携帯電話2a〜2cに割り当てられているIPアドレス又は電話番号に対応するか否かを判定する。通知ウィンドウ表示制御部120は、判定の結果、受信メールの送信元のIPアドレス又は電話番号が、携帯電話2a〜2cに割り当てられているIPアドレス又は電話番号に対応するものである場合には、受信メールのメールヘッダを参照して、居場所通知メールに対応するパラメータが記述されているか否かを判定する。通知ウィンドウ表示制御部120は、受信メールのメールヘッダに、居場所通知メールに対応するパラメータが記述されている場合には、受信メールを居場所通知メールと判別する。
続いて、通知ウィンドウ表示制御部120は、記憶部40に記憶されているアドレス帳を参照して、居場所通知メールと判別した受信メールの送信元IPアドレスに関連付けられている名前の情報を送信者の情報として取得する。さらに、通知ウィンドウ表示制御部120は、居場所通知メールと判別した受信メールのメールヘッダをさらに参照し、居場所通知メールの送信契機を特定する。そして、通知ウィンドウ表示制御部120は、送信者の情報及び送信契機の情報を、居場所通知メールと判別した受信メールに対応する通知ウィンドウに含めてディスプレイに表示させる。
さらに、通知ウィンドウ表示制御部120は、居場所通知メールと判別した受信メールにURLが含まれているか否かを判定する。通知ウィンドウ表示制御部120は、判定の結果、URLが含まれている場合には、このURLを紐付けた地図表示ボタンを、居場所通知メールと判別した受信メールに対応する通知ウィンドウに配置する。そして、通知ウィンドウ表示制御部120は、地図表示ボタンを含む通知ウィンドウをディスプレイに表示させる。通知ウィンドウ表示制御部120は、居場所通知メールと判別した受信メールにURLが含まれていない場合に、通知ウィンドウを表示させないようにしてもよいし、送信者の情報及び送信契機の情報のみを含む通知ウィンドウを表示させてもよい。
地図表示制御部130は、通知ウィンドウに含まれる地図表示ボタンの操作に応じて、地図表示ボタンに紐付けられたURLにアクセスし、サーバ3から地図データを取得して、ディスプレイに表示する。例えば、地図表示制御部130は、操作部14におけるユーザの操作により地図表示ボタンが入力されると、地図表示ボタンに紐付けられたURLにアクセスする。
図3は、通知ウィンドウを表示した後、地図データを表示するまでの携帯電話1による処理の概要を示す図である。
図3に示すように、携帯電話1は、例えば、定期的に現在位置を通知するための居場所通知メールを携帯電話2aから受信すると、送信者“特許一郎”、起動要因“定期通知”及び地図表示ボタンB1を含む通知ウィンドウW1を、第1の通知画面としてディスプレイに表示させる(ステップS11参照)。続いて、携帯電話1は、ユーザの操作により地図表示ボタンが入力されると、URLにアクセスして、サーバ3から地図データD1を取得し、取得した地図データD1をディスプレイに表示させる(ステップS12参照)。
図3に示す通知ウィンドウW1に記述された起動要因は、携帯電話2aにおける居場所通知メールの送信要因となったイベントを示している。通知ウィンドウW1に起動要因として記述された“定期通知”は、定期的に実行される現在位置の測位処理の起動が、携帯電話2aにおいて居場所通知メールの送信要因となったイベントであることを示す。通知ウィンドウW1に設けられた地図表示ボタンB1には、居場所通知メールに含まれるURLが紐付けられる。
図4及び図5は、通知ウィンドウの他の表示例を示す図である。図4に示すように、携帯電話1は、例えば、携帯電話1からの要求に応じて現在位置を通知するための居場所通知メールを携帯電話2aから受信すると、送信者“特許一郎”、起動要因“応答通知”及び地図表示ボタンB2を含む通知ウィンドウW2を、第1の通知画面としてディスプレイに表示する。
通知ウィンドウW2に起動要因として記述された“応答通知”は、携帯電話1からの居場所通知要求の受信が、携帯電話2aにおいて居場所通知メールの送信要因となったイベントであることを示す。通知ウィンドウW2に設けられた地図表示ボタンB2には、居場所通知メールに含まれるURLが紐付けられる。
図5に示すように、携帯電話1は、例えば、緊急地震速報の受信に応じて現在位置を通知するための居場所通知メールを携帯電話2aから受信すると、送信者“特許一郎”、起動要因“地震速報”及び地図表示ボタンB3を含む通知ウィンドウW3を、第1の通知画面としてディスプレイに表示する。
通知ウィンドウW3に起動要因として記述された“地震速報”は、緊急地震速報の受信が、携帯電話2aにおいて居場所通知メールの送信要因となったイベントであることを示す。携帯電話2aは、緊急地震速報だけではなく、津波警報、災害情報又は避難情報などの報知型の所定のメッセージの受信をトリガーとして、現在位置の測位を実行してもよい。通知ウィンドウW3に設けられた地図表示ボタンB3には、居場所通知メールに含まれるURLが紐付けられる。
図6は、防犯ブザーの鳴動通知を表示した後、防犯ブザーの鳴動に基づく居場所通知メールに対応する通知ウィンドウを表示するまでの携帯電話1による処理の概要を示す図である。
図6に示すように、携帯電話1は、防犯ブザーの鳴動通知を受信すると、防犯ブザーの鳴動を知らせる画面M1をディスプレイに表示する(ステップS21参照)。続いて、携帯電話1は、防犯ブザーの鳴動に基づいて測位した現在位置を通知するための居場所通知メールを携帯電話2aから受信すると、送信者“特許一郎”、起動要因“防犯ブザー”及び地図表示ボタンB4を含む通知ウィンドウW4を、第1の通知画面としてディスプレイに表示する(ステップS22参照)。
通知ウィンドウW4に起動要因として記述された“防犯ブザー”は、防犯ブザーの作動(鳴動)が、携帯電話2aにおいて居場所通知メールの送信要因となったイベントであることを示す。通知ウィンドウW4に設けられた地図表示ボタンB4には、居場所通知メールに含まれるURLが紐付けられる。
図7は、図1に示す携帯電話2aと、携帯電話2bと、携帯電話2cの機能構成を示すブロック図である。図7に示すように、携帯電話2a〜2cは同一の機能構成を有し、マイク51と、スピーカ52と、レシーバ53と、操作部54と、表示部55と、カメラ56と、通信部57と、GPS通信部58と、防犯ブザー作動検知部59と、音声処理部60と、記憶部80と、制御部200とを有する。
マイク51は、例えば、通話時の音声、音声検索の利用時にユーザが発する音声、ノイズキャンセル処理時に利用する音など、種々の音を取得する。スピーカ52は、例えば、携帯電話2の筐体内に配置されており、着信音やメールの送信音等を出力する。レシーバ53は、例えば、通話時の音声などを出力する。
操作部54は、各種機能が割り当てられた複数のキーを有する。操作部54は、これらのキーがユーザの操作により入力されると、その操作内容に対応する信号を発生させる。発生した信号は、ユーザの指示として制御部200へ入力される。
表示部55は、任意のディスプレイを有し、制御部200から供給される映像データに応じた映像や画像データに応じた画像をディスプレイに表示させる。ディスプレイは、携帯電話1と同様に、例えば、液晶ディスプレイ又は有機ELパネルなどで構成された表示パネルで構成される。表示部55は、ディスプレイに加え、サブディスプレイを有していてもよい。カメラ56は、撮影した画像を取得する。
通信部57は、アンテナ57aを有し、携帯電話1と同様に、通信ネットワークに収容される基地局によって割り当てられるチャネルを介し、基地局との間でCDMA方式などによる無線信号回線を確立し、基地局を介して、例えば、上述した携帯電話1との間で電話通信及び情報通信を行う。
GPS通信部58は、GPS衛星30a、30b、30c及び30dからの所定の周波数帯の電波信号を受信し、受信した電波信号の復調処理を行って、処理後の信号を制御部200に送出する。携帯電話2a〜2cは、通信部57及びGPS通信部58の代わりに、通信部57及びGPS通信部58の双方の機能を搭載した通信ユニットを一つ設けてもよい。
防犯ブザー作動検出部59は、防犯ブザーの作動を検出する。例えば、防犯ブザー作動検出部59は、ユーザの操作により、防犯ブザーを作動させるためのスイッチが所定の位置に移動したこと、又はストラップに接続されたスイッチ部材が所定の位置に移動したことを検出した場合、スピーカ52から防犯用のブザー音を出力させる。そして、防犯ブザー作動検出部59は、防犯ブザー作動したことを示す作動信号を制御部200に送出する。
音声処理部60は、マイク51に入力される音声信号、スピーカ52及びレシーバ53から出力される音声信号の処理を実行する。すなわち、音声処理部60は、マイク51から入力される音声を増幅し、アナログデジタル変換を実行した後、さらに符号化等の信号処理を施し、デジタルの音声データに変換してから制御部200へ送出する。また、制御部200から送られる音声データの復号化、デジタルアナログ変換、増幅等の処理を施し、アナログの音声信号に変換してからスピーカ52及びレシーバ53へ出力する。
記憶部80は、オペレーティングシステムプログラム及びアプリケーションプログラム等、制御部200での処理に利用される各種プログラム及び各種データを記憶する。例えば、記憶部80には、表示部55の動作を制御するアプリケーションプログラムを作動させるタスク、通信部57の動作を制御するアプリケーションプログラムを作動させるタスク及び音声処理部60の動作を制御するアプリケーションプログラムを作動させるタスクなどが記憶されている。また、記憶部80には、これらのタスク以外にも、例えば、ダウンロードされた音声データ、あるいは記憶部80に対する制御に制御部200が用いるプログラム、通信相手の電話番号及びメールアドレス等が記述されたアドレス帳、発信音及び着信音等の音声ファイル、プログラムに基づく処理過程で用いられる一時的なデータ等が記憶される。
本実施形態において、記憶部80には、少なくとも、定期的に現在位置の測位を実行して、測位した位置情報を含む居場所通知メールを送信する処理を実行するためのプログラムが含まれる。さらに、記憶部80には、居場所通知要求を受信した場合、緊急地震速報を受信した場合または防犯ブザーの作動を検出した場合に、現在位置の測位を実行して、測位した位置情報を含む居場所通知メールを送信する処理を実行するためのプログラムが含まれる。
制御部200は、記憶部80に記憶されている各種プログラムに基づいて処理を実行する。制御部200は、例えば、マイクロプロセッサユニットで構成され、記憶部80に記憶されるプログラムから命令コードを順次読み込んで、読み込んだ命令コードで指示された手順に従って携帯電話2の各種の処理を実行する。すなわち、制御部200は、携帯電話2a〜2cの各種の処理が、操作部54の操作、及び記憶部80に記憶されるプログラムに応じて適切な手順で実行されるように、表示部55、通信部57及び音声処理部60等の動作を制御する。
制御部200は、図7に示すように、通知処理部210及び位置測位部220を有する。
通知処理部210は、携帯電話1に対して、居場所通知メールを送信する。例えば、通知処理部210は、定期的な現在位置の測位のタイミングとなった場合には、位置測位部220に対して、現在位置の測位を要求する。あるいは、通知処理部210は、携帯電話1から居場所通知要求を受信した場合には、位置測位部220に対して、現在位置の測位を要求する。あるいは、通知処理部210は、緊急地震速報を受信した場合には、位置測位部220に対して、現在位置の測位を要求する。あるいは、通知処理部210は、防犯ブザー作動検出部59から防犯ブザーの作動信号を受けた場合には、位置測位部220に対して、現在位置の測位を要求する。そして、通知処理部210は、位置測位部220から現在位置の情報を取得すると、取得した位置情報を含む居場所通知メールを携帯電話1に送信する。通知処理部210は、居場所通知メールを送信する場合、メールのヘッダに送信契機に対応するパラメータを挿入しておく。
通知処理部210は、防犯ブザー作動検出部59から防犯ブザーの作動信号を受けた場合には、居場所通知メールの送信に先だって、防犯ブザーの作動通知を携帯電話1に送信する。
通知処理部210は、緊急地震速報だけではなく、津波警報、災害情報又は避難情報などの報知型の所定のメッセージを受信した場合にも、居場所通知メールを送信してもよい。通知処理部210は、受信したメッセージが緊急地震速報などのメッセージであるか否かを判定する場合、次のように処理する。すなわち、通知処理部210は、例えば、受信したメッセージが、BCSMS(Broad Cast Short Message Service)などを利用した一斉配信型のブロードキャストメッセージであれば、受信したメッセージの拡張システムパラメータのブロードキャスト用の領域がページングチャネルに設定されているかどうかを判定する。そして、通知処理部210は、ブロードキャスト用の領域がページングチャネルに設定されている場合には、その領域内に記述された信号を確認することにより、緊急地震速報などのメッセージであるかを判定する。あるいは、通知処理部210は、受信したメッセージが、対象エリア内の機器に対して通信回線事業者により一斉配信されるエリアメールであれば、エリアメールのヘッダ内に設けられたシステム領域のパラメータを確認することにより、緊急地震速報などのメッセージであるかを判定する。
位置測位部220は、通知処理部210から現在位置の測位要求があると、GPS衛星30a、30b、30c及び30dからの電波信号に基づいて、現在位置の測位処理を実行する。そして、位置測位部220は、測位した位置情報を通知処理部210に送る。
サーバ3は、携帯電話1から、URLへのアクセスがあると、URLに対応する地図データを取得して、携帯電話1に提供する。
例えば、サーバ3は、国際地球基準座標系に対応した地図データを予め蓄積する。続いて、携帯電話2a、携帯電話2b又は携帯電話2cから居場所通知メールを受信すると、居場所通知メールに含まれる位置情報に基づいて地図データを作成する。例えば、サーバ3は、受信メールのボディを解析して、位置情報が含まれている場合には、受信メールが居場所通知メールであると判別する。
受信メールが居場所通知メールであると判別すると、サーバ3は、居場所通知メールに含まれる位置情報に基づいて、予め蓄積する地図データの切り出しを行い、位置情報に対応する位置に所定のマークを配置した地図データを作成する。続いて、サーバ3は、作成した地図データを、内部的に有する記憶部に格納して格納位置を示すURLを生成する。そして、サーバ3は、このURLを居場所通知メールに挿入し、携帯電話1に転送する。このとき、サーバ3は、居場所通知メールに含まれる位置情報をそのまま残してもよいし、削除してもよい。
居場所通知メールの転送後、サーバ3は、携帯電話1からURLへのアクセスがあると、URLに対応する地図データを内部的に有する記憶部から取り込み、取り込んだ地図データを携帯電話1に送信する。携帯電話1に送信する地図データは、携帯電話1が表示可能なサイズで構成されているものとする。
図8を用いて、本実施形態に係る通信システムにおける処理の流れを説明する。図8は、携帯電話1が、携帯電話2a、携帯電話2b又は携帯電話2cの現在位置を表示する地図データの格納位置を示すURLを含む居場所通知メールを、サーバ3から受信する場合の処理の流れの一例を示す図である。
図8に示すように、携帯電話2a、携帯電話2b又は携帯電話2cは、携帯電話1を宛先として、位置情報を含む居場所通知メールを送信する(ステップS101)。
サーバ3は、居場所通知メールを受信すると(ステップS102)、居場所通知メールに含まれる位置情報に基づいて地図データを作成し(ステップS103)、作成した地図データを内部に格納する(ステップS104)。続いて、サーバ3は、地図データの格納位置を示すURLを居場所通知メールに挿入し(ステップS105)、携帯電話1に居場所通知メールを転送する(ステップS106)。
携帯電話1は、居場所通知メールを受信すると(ステップS107)、居場所通知メールに対応する通知ウィンドウをディスプレイに表示させる(ステップS108)。例えば、携帯電話1は、居場所通知メールの送信者の情報及び送信契機の情報を含み、居場所通知メールに含まれるURLが紐付けられた地図表示ボタンを含む通知ウィンドウをディスプレイに表示させる(図3〜図6など参照)。続いて、携帯電話1は、地図表示ボタンの操作に応じて、URLにアクセスする(ステップS109)。
サーバ3は、携帯電話1によるURLへのアクセスを受信すると(ステップS110)、アクセスされたURLに対応する地図データを取得し(ステップS111)、取得した地図データを携帯電話1に送信する(ステップS112)。
携帯電話1は、サーバ3から地図データを受信すると(ステップS113)、地図データをディスプレイに表示させる(ステップS114)。
図8では、サーバ3が、携帯電話2a〜2cから受信した居場所通知メールにURLを挿入して携帯電話1に転送し、携帯電話1は、URLが挿入された居場所通知メールをサーバ3から受信する例を説明したが、次のような処理を行ってもよい。例えば、携帯電話1は、サーバ3を経由せずに、携帯電話2a〜2cから居場所通知メールを直接受信する。続いて、携帯電話1は、携帯電話2a〜2cから居場所通知メールを受信すると、居場所通知メールに対応する通知ウィンドウを表示させる。このとき、携帯電話1が、通知ウィンドウに地図表示ボタンを設けておく。そして、携帯電話1は、ユーザによる地図表示ボタンへの操作があると、居場所通知メールに含まれる位置情報を取得し、この位置情報に基づく地図データをサーバ3から取得してディスプレイに表示させる。このような処理を行うことで、サーバ3から携帯電話1に対してURLを送信しなくとも、図8に示す処理と同様の結果を得ることができる。
図9を用いて、本実施形態に係る通信システムにおける別の処理の流れを説明する。図9は、携帯電話1が、携帯電話2a、携帯電話2b又は携帯電話2cの現在位置を表示する地図データの格納位置を示すURLを含む居場所通知メールを、携帯電話2a、携帯電話2b又は携帯電話2cから受信する場合の処理の流れの一例を示す図である。図9に示すステップS208〜ステップS215の処理は、図8に示すステップS107〜ステップS114の処理に対応する。
図9に示すように、携帯電話2a、携帯電話2b又は携帯電話2cは、位置情報をサーバ3に送信する(ステップS201)。
サーバ3は、携帯電話2a、携帯電話2b又は携帯電話2cから、位置情報を受信すると(ステップS202)、サーバ3は、位置情報に基づいて地図データを作成し(ステップS203)、作成した地図データを内部に格納する(ステップS204)。続いて、サーバ3は、地図データの格納位置を示すURLを記述したメールを、位置情報の送信元である携帯電話2a、携帯電話2b又は携帯電話2cに送信する(ステップS205)。
携帯電話2a、携帯電話2b又は携帯電話2cは、サーバ3からURLを記述したメールを受信すると(ステップS206)、このURLを含むメールを居場所通知メールとして携帯電話1に送信する(ステップS207)。
携帯電話1は、居場所通知メールを受信すると(ステップS208)、居場所通知メールに対応する通知ウィンドウをディスプレイに表示させる(ステップS209)。例えば、携帯電話1は、居場所通知メールの送信者の情報及び送信契機の情報を含み、居場所通知メールに含まれるURLが紐付けられた地図表示ボタンを含む通知ウィンドウをディスプレイに表示させる(図3〜図6など参照)。続いて、携帯電話1は、地図表示ボタンの操作に応じて、URLにアクセスする(ステップS210)。
サーバ3は、携帯電話1によるURLへのアクセスを受信すると(ステップS211)、アクセスされたURLに対応する地図データを取得し(ステップS212)、取得した地図データを携帯電話1に送信する(ステップS213)。
携帯電話1は、サーバ3から地図データを受信すると(ステップS214)、地図データをディスプレイに表示させる(ステップS215)。
本実施形態では、携帯電話1は、携帯電話2a、携帯電話2b又は携帯電話2cから居場所通知メールを受信した場合に、メールに対応する通知ウィンドウを表示させる。このため、本実施形態によれば、携帯電話1のユーザに、特定のメールの受信を迅速に把握させることができる。例えば、携帯電話1を利用する保護者が、児童からの居場所通知メールの受信を迅速に把握できる。
本実施形態では、携帯電話2a〜2cの位置情報に対応する接続先情報(URL)にアクセスするためのリンクとして、通知ウィンドウに地図表示ボタンを設ける。このため、本実施形態によれば、例えば、通知ウィンドウから携帯電話2a〜2cの現在位置が表示される地図を直接表示できる。
本実施形態では、居場所通知メールの送信者の情報(たとえば、特許一郎)を通知ウィンドウにさらに表示させる。このため、本実施形態によれば、例えば、誰から居場所通知メールが送信されたかを迅速に把握できる。
本実施形態では、居場所通知メールの送信契機の情報(たとえば、地震速報)を通知ウィンドウにさらに表示させる。このため、本実施形態によれば、例えば、居場所通知メールが何故送信されたかを迅速に把握できる。
本実施形態では、携帯電話2a〜2cが現在位置を通知するための送信する居場所通知メールを受信すると、居場所通知メールに対応した通知ウィンドウを表示させる例を説明したが、これには限定されない。例えば、移動経路を通知するメールを受信した場合にも、居場所通知メールを受信した場合と同様に、移動経路を通知するメールに対応する通知ウィンドウを表示させてもよい。
本実施形態では、携帯電話2a〜2cは、例えば、居場所通知メールとして、いわゆるキャリアメールを利用してもよいし、携帯電話1のユーザが加入する通信事業者と携帯電話2a〜2cのユーザが加入する通信事業者が同一であれば、ショートメールを利用してもよい。スマートフォンであれば、キャリアメールのほかに、SMS、MMS、Webメールなどを利用してもよい。
(その他の実施形態)
上述した実施形態において、例えば、携帯電話2a〜2cから同時に居場所通知メールを受信した場合には、それぞれに対応する通知ウィンドウを表示させるようにしてもよい。図10は、複数の通知ウィンドウを同時に表示させるときの一例を示す図である。図10では、緊急地震速報の受信に応じて、携帯電話2a〜2cから携帯電話1に対して、一斉に居場所通知メールが送信される場合を示している。
図10に示すように、携帯電話1は、携帯電話2a〜2cから、緊急地震速報の受信に応じた居場所通知メールを同時に受信した場合には、それぞれに対応する通知ウィンドウW11、W13、W14を表示させる。例えば、携帯電話1は、携帯電話2aから送信された居場所通知メールに対応する通知ウィンドウとして、送信者“特許一郎”、起動要因“地震速報”及び地図表示ボタンを含む通知ウィンドウW11をディスプレイに表示させる。通知ウィンドウW11に加えて、携帯電話1は、携帯電話2bから送信された居場所通知メールに対応する通知ウィンドウとして、送信者“特許花子”、起動要因“地震速報”及び地図表示ボタンを含む通知ウィンドウW13をディスプレイに表示させる。通知ウィンドウW11及び通知ウィンドウW13に加えて、携帯電話1は、携帯電話2cから送信された居場所通知メールに対応する通知ウィンドウとして、送信者“特許二郎”、起動要因“地震速報”及び地図表示ボタンを含む通知ウィンドウW14をディスプレイに表示させる。
さらに、携帯電話1は、図10に示す居場所通知メールを受信する前に、受信済みの居場所通知メールがある場合には、携帯電話ごとに、居場所通知メールに対応する各通知ウィンドウを重ねて表示させる。このとき、携帯電話1は、時系列の新しい通知ウィンドウが前面に来るように重ねて表示させる。例えば、携帯電話1は、携帯電話2aについて、図10の居場所通知メールを受信する前に、受信済みの居場所通メールが1通ある場合には、図10に示す居場所通知メールに対応する通知ウィンドウW11と、受信済みの居場所通知メールに対応する通知ウィンドウW12とを重ねてディスプレイに表示させる。このとき、携帯電話1は、通知ウィンドウW11が通知ウィンドウW12よりも前面に来るように重ねて表示させる。さらに、携帯電話1は、携帯電話2cについて、図10の居場所通知メールを受信する前に、受信済みの居場所通メールが1通ある場合には、図10に示す居場所通知メールに対応する通知ウィンドウW14と、受信済みの居場所通知メールに対応する通知ウィンドウW15とを重ねてディスプレイに表示させる。このとき、携帯電話1は、通知ウィンドウW14が通知ウィンドウW15よりも前面に来るように重ねて表示させる。
図10に示す例では、携帯電話1は、例えば、携帯電話2a〜2cから同時に居場所通知メールを受信した場合には、それぞれに対応する通知ウィンドウを表示させる。このため、特定のメールを複数受信した場合であっても、それぞれのメールの受信を迅速に把握できる。
図10に示す例では、携帯電話1は、例えば、携帯電話2a〜2cから居場所通知メールを受信した場合には、携帯電話2a〜2cから受信済みの居場所通メールがある場合には、携帯電話2a〜2cごとに、各居場所通知メールに対応する通知ウィンドウを字形例に重ねてディスプレイに表示させる。このため、居場所通知メールの確認漏れを防止できる。
図10では、緊急地震速報の受信に応じて、携帯電話2a〜2cから携帯電話1に対して、一斉に居場所通知メールが送信される場合を説明したが、送信契機が異なる居場所通知メールを同時に受信した場合であっても、同様に通知ウィンドウを表示させてもよい。図11は、複数の通知ウィンドウを同時に表示させるときの他の例を示す図である。図11では、防犯ブザーの鳴動及び緊急地震速報の受信に応じて、携帯電話2a〜2cから携帯電話1に対して、一斉に居場所通知メールが送信される場合を示している。
図11に示すように、携帯電話1は、防犯ブザーの鳴動に応じて携帯電話2aから送信された居場所通知メール、緊急地震速報の受信に応じて携帯電話2b及び携帯電話2cから送信された居場所通知メールを同時に受信した場合には、それぞれに対応する通知ウィンドウW21、W23、W24を表示させる。さらに、携帯電話1は、図10に示す場合と同様に、図11に示す居場所通知メールを受信する前に、受信済みの居場所通知メールがある場合には、携帯電話ごとに、居場所通知メールに対応する各通知ウィンドウを重ねて表示させる。例えば、携帯電話1は、携帯電話2aについて、図11の居場所通知メールを受信する前に、受信済みの居場所通メールが1通ある場合には、図11に示す居場所通知メールに対応する通知ウィンドウW21と、受信済みの居場所通知メールに対応する通知ウィンドウW22とを重ねてディスプレイに表示させる。このとき、携帯電話1は、通知ウィンドウW21が通知ウィンドウW22よりも前面に来るように重ねて表示させる。さらに、携帯電話1は、携帯電話2cについて、図11の居場所通知メールを受信する前に、受信済みの居場所通メールが1通ある場合には、図11に示す居場所通知メールに対応する通知ウィンドウW24と、受信済みの居場所通知メールに対応する通知ウィンドウW25とを重ねてディスプレイに表示させる。このとき、携帯電話1は、通知ウィンドウW24が通知ウィンドウW25よりも前面に来るように重ねて表示させる。
図11に示す場合において、携帯電話1は、携帯電話2a〜2cから同時に受信した居場所通知メールのそれぞれに対応する複数の通知ウィンドウのうち、特定の送信契機に対応する通知ウィンドウを、他の通知ウィンドウとは異なる表示態様で表示させてもよい。例えば、携帯電話1は、防犯ブザーの鳴動を送信契機とする居場所通知メールに対応する通知ウィンドウを、緊急地震速報の受信を送信契機とする居場所通知メールに対応する通知ウィンドウよりも、目立つ表示態様(色あるいは大きさなどを変更した表示態様)でディスプレイに表示させる。あるいは、携帯電話1は、防犯ブザーの鳴動を送信契機とする居場所通知メールと、居場所通知要求の受信を送信契機とする居場所通知メールとを同時に受信した場合には、防犯ブザーの鳴動を送信契機とする居場所通知メールに対応する通知ウィンドウを、居場所通知要求の受信を送信契機とする居場所通知メールに対応する通知ウィンドウよりも、目立つ表示態様でディスプレイに表示させる。このようにすることで、例えば、携帯電話1のユーザである保護者に、児童から受信した居場所通知メールのうち、より緊急性の高いメールの受信を迅速に把握させることができる。
上述した実施形態において、携帯電話1は、ディスプレイに表示させている通知ウィンドウのうち、地図データの表示が行われた通知ウィンドウについては消去するようにしてもよい。
上述した実施形態では、通知ウィンドウに、地図データを表示させるための地図表示ボタンを設ける例を説明したが、所定のタイミングで、通知ウィンドウに、未読メールを表示させるためのボタンを表示させるようにしてもよい。図12は、通知ウィンドウに表示されている地図表示ボタンが未読メールを表示させるボタンに変更される例を示す図である。
図12に示すように、携帯電話1は、例えば、通知ウィンドウW1の地図表示ボタンB1への操作に応じて地図データをディスプレイに表示させた後、通知ウィンドウW1を再びディスプレイに表示させるタイミングで、通知ウィンドウW1に、未読メールを表示させるボタンためのボタンB2を表示させるようにしてもよい。このようにすることで、例えば、携帯電話1を利用する保護者は、児童の位置を地図上で確認後、メールボックス内の未読メールの閲覧にそのまま移ることができる。
上述した実施形態では、携帯電話1は、サーバ3から地図データの提供を受ける例を説明したが、携帯電話1が地図データを蓄積しておいて、携帯電話2a〜2cから受信した位置情報に基づいて、携帯電話2a〜2cの現在位置に対応する地図データを表示してもよい。例えば、携帯電話1は、携帯電話2a〜2cから位置情報を含むメールを受信した場合に、上述の実施形態と同様に、通知ウィンドウをディスプレイに表示させる。通知ウィンドウには、上述の実施形態と同様に地図表示ボタンを設ける。そして、携帯電話1は、地図表示ボタンが入力された場合には、蓄積した地図データの中から、携帯電話2a〜2cから受信した位置情報に対応する地図データをディスプレイに表示する。
添付の請求項に係る技術を完全かつ明瞭に開示するために特徴的な実施形態に関し記載してきた。しかし、添付の請求項は、上記実施形態に限定されるべきものでなく、本明細書に示した基礎的事項の範囲内で当該技術分野の当業者が創作しうるすべての変形例及び代替可能な構成により具現化されるべきである。