JP2016104096A - トロッカースペーサ - Google Patents

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研宙 大内田
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龍 中楯
誠 橋爪
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誠 橋爪
泰運 藤田
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泰運 藤田
雄一郎 合六
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雄一郎 合六
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Shunsuke Nagai
俊介 長井
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Abstract

【課題】鏡視下手術において、鏡視下手術ポートに手術具を挿入した際に、手術具の先端にブレが生じず且つ、手術の作業性に影響を与えない鏡視下手術に用いられるトロッカースペーサを提供する。【解決手段】鏡視下手術ポートに挿入される手術具を保持するトロッカースペーサ10であって、鏡視下手術ポートの内周面と、手術具の外周面と当接する弾性部材12を備える。弾性部材を先端に取り付けた円筒状のトロッカースペーサ本体11を備え、トロッカースペーサ本体は、軸方向に貫通する貫通孔16を備える【選択図】図2

Description

本発明は、鏡視下手術において用いられる器具であり、具体的には、鏡視下手術ポートと鉗子などの手術具の間に介在させて手術具のブレを防止するトロッカースペーサに関する。
近年、従来の開腹手術に代わって非開腹で行う腹腔鏡下手術や胸腔鏡下手術等の鏡視下手術が広く行われている。鏡視下手術は、腹壁に数個の小さな孔を開け、該孔に挿入した鏡視下手術ポートを介して内視鏡,鉗子や電気メスなどの手術具を腹腔内に挿入し、内視鏡の映像をモニターで観察しながら行う手術である。
このような鏡視下手術は、切開長が短いため低侵襲かつ整容性に優れており、術後の疼痛がほとんどないことから患者への負担が少ないと共に、長期予後においても術後の快復や社会復帰が極めて早いという多くの特徴を有している。また、近年では、切開創数の減少と切開長の縮小によってより侵襲の低減を図る試みがなされている。
鏡視下手術に用いられる手術具は種々の形態のものが知られており、たとえば、特許文献1に示すように、器具本体の先端部に取り付けられた開閉可能なヘッド部と、器具本体の基端側に設けられ、ヘッド部の開閉動作を行う操作部を備えている。
特開平8−164144号公報
鏡視下手術は、上述したように低侵襲かつ整容性に優れた手術ではあるが、近年、これを更に追求するため、手術に用いる鏡視下手術用デバイスの細径化が行われている。具体的には、従来から用いられる鏡視下手術ポートの直径は10〜12mmの孔サイズであったが、これを直径2〜5mmの孔サイズの鏡視下手術ポートに置き換える、もしくは併用することが可能となっている。通常、12mm径の鏡視下手術ポートを挿入するためには腹壁を15mm程度切開する必要があるが、5mm径の鏡視下手術ポートであれば切開長が5mm程度で済むため、術後の傷も目立ちにくいといった利点もある。また、鏡視下手術は、円筒状の管状部材である鏡視下手術ポートを腹壁に貫通及び固定して行われるため外科的処置の可能な範囲が限られたり、手術具を介しての手術であるため開腹手術と比較してハンドリングがし難いという問題があり、手術具を細径化すれば、対象臓器が小さい(対象術野が狭い)場合には手術具を到達させやすくなる場面ができるため、これも目的として手術具の細径化が行われている。
しかし、鏡視下手術ポートに挿入される手術具は、たとえばガーゼなどを摘まんで腹腔内に該ガーゼを到達させたり、電気メス及び鏡視下手術用ステイプラーといった10〜12mmの孔サイズを有する鏡視下手術ポートでしか使用できないデバイスがある。そのため、例えば鏡視下手術ポートを5カ所設けた鏡視下手術の場合であって、そのポートの構成が3カ所が10〜12mm径の鏡視下手術ポート、2カ所が5mm径の鏡視下手術ポートの場合、5mm径の鉗子を5mm径の鏡視下手術ポートの2カ所のみを用いて手術を終えることはほとんどない。なぜなら、鏡視下手術とは、上述したように外科的処置の可能な範囲が狭いという問題を常に有しているため、術野に対するアプローチを状況に応じて変えることが必要となるためである。その結果、手術具自体を細径化した場合であっても10〜12mmの孔サイズの鏡視下手術ポートを使用する場面があり、手術具の外径と鏡視下手術ポートの内径の差によって手術具の先端にブレが生じてしまい、先端部の操作を安定して行うことができないという問題があった。さらには、例えば10〜12mm径の孔サイズの鏡視下手術ポートで5mm径の鉗子を使用していた場合に、鉗子が臓器から術者の意図せずに外れた場合、その反動で健常な組織を傷つける恐れもあった。なお、その際に10〜12mmの孔サイズに適した手術具を予め用意しておけば良いが、使用する手術具の種類が増大してしまい、手術に係る費用も増大してしまうため現実的ではないし、細径化した手術具であれば対象臓器に到達させやすかったり、処置しやすい場面もあるため、当該場面において太い手術具を用いることは、細径化した手術具を用いる効果を阻害してしまう。
このような問題を解決するために、手術具を鏡視下手術ポートの内壁に押し当てて該ブレの低減を図ることが行われているものの、先端部の操作を安定して行うことが非常に難しいという根本的な問題の解決には至っておらず、このような先端部のブレを容易かつ安価になくすことが望まれていた。
そこで、本発明はこのような問題を解決するためになされたものであり、具体的には、鏡視下手術において、鏡視下手術ポートに手術具を挿入した際に、手術具の先端にブレが生じず且つ、手術の作業性に影響を与えない鏡視下手術に用いられるトロッカースペーサを提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明に係るトロッカースペーサは、鏡視下手術ポートに挿入される手術具を保持するトロッカースペーサであって、前記手術具の外周面と当接する弾性部材を備えたことを特徴とする。
また、本発明に係るトロッカースペーサにおいて、前記弾性部材は、前記鏡視下手術ポートの内周面と当接すると好適である。
また、本発明に係るトロッカースペーサにおいて、前記弾性部材を先端に取り付けた円筒状のトロッカースペーサ本体を備え、前記トロッカースペーサ本体は、軸方向に貫通する貫通孔を備えると好適である。
また、本発明に係るトロッカースペーサにおいて、前記弾性部材は、前記鏡視下手術ポートの内周面と当接する外周面とを備え、該外周面に切欠きが形成されると好適である。
また、本発明に係るトロッカースペーサにおいて、前記手術具が挿通される逆止弁を備えると好適である。
また、本発明に係るトロッカースペーサにおいて、前記逆止弁は、基端側に取り付けられると共に、前記手術具が挿通可能なスリットを備えると好適である。
また、本発明に係るトロッカースペーサにおいて、前記弾性部材は、前記トロッカースペーサ本体の先端側に取り付けられた第1の弾性部材と、前記トロッカースペーサ本体の基端側に取り付けられた第2の弾性部材とを備えると好適である。
本発明によれば、手術具の外周面と当接する弾性部材を備えているので、手術具を保持することができるので、トロッカースペーサ内で手術具の位置を固定することで手術具先端のブレを防止することができる。
また、本発明によれば、弾性部材が鏡視下手術ポートの内周面と当接するので、鏡視下手術ポート内でトロッカースペーサの位置を固定することができ、トロッカースペーサに挿通した手術具先端のブレを防止することができる。
また、本発明によれば、軸方向に貫通する貫通孔を備えたトロッカースペーサ本体を備えているので、手術具を挿入することが可能である。
また、本発明によれば、弾性部材は、外周面に切欠きが形成されているので、該切欠きと鏡視下手術ポートの内周面との間に通気路を構成することができ、トロッカーにポートとは別に備え付けられている該通気路を介して手術具を抜くことなく炭酸ガスなどを腹腔内に注入して気腹を行い内視鏡の映像における視野を確保することができる。
また、本発明によれば、手術具が挿通される逆止弁が取り付けられているので、手術具を交換する際に、手術具を抜いた場合であっても逆止弁によって腹腔内の炭酸ガス等の漏洩を防止して腹腔内の圧力を維持することができる。
また、本発明によれば、逆止弁は基端側に取り付けられているので、弾性部材と逆止弁によって手術具を保持することができ、手術具の先端のブレを更に低減することができる。
また、本発明によれば、弾性部材は、トロッカースペーサ本体の先端側に取り付けられた第1の弾性部材と、トロッカースペーサ本体の基端側に取り付けられた第2の弾性部材とを備えているので、第1の弾性部材と第2の弾性部材によって手術具を保持することができ、手術具の先端のブレを更に低減することができる。
第1の実施形態に係るトロッカースペーサの概略図。 第1の実施形態に係るトロッカースペーサの構成を説明するための分解図。 第1の実施形態に係るトロッカースペーサに用いられる弾性部材を説明するための斜視図。 第1の実施形態に係るトロッカースペーサに用いられるキャップ部材を説明するための斜視図。 第1の実施形態に係るトロッカースペーサに用いられる逆止弁を説明するための斜視図。 第1の実施形態に係るトロッカースペーサを用いる鏡視下手術に用いられる手術具等を説明するための図。 第1の実施形態に係るトロッカースペーサの使用状態を説明するための図。 第2の実施形態に係るトロッカースペーサの構成を説明するための分解図。
以下、本発明に係るトロッカースペーサについて図面を参照しつつ説明する。なお、以下の実施の形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係るトロッカースペーサの概略図であり、図2は、第1の実施形態に係るトロッカースペーサの構成を説明するための分解図であり、図3は、第1の実施形態に係るトロッカースペーサに用いられる弾性部材を説明するための斜視図であり、図4は、第1の実施形態に係るトロッカースペーサに用いられるキャップ部材を説明するための斜視図であり、図5は、第1の実施形態に係るトロッカースペーサに用いられる逆止弁を説明するための斜視図であり、図6は、第1の実施形態に係るトロッカースペーサを用いる鏡視下手術に用いられる手術具等を説明するための図であり、図7は、第1の実施形態に係るトロッカースペーサの使用状態を説明するための図である。
なお、以下の説明において、図1及び2の右側を「先端」、左側を「基端」と定義する。
図1に示すように、本実施形態に係るトロッカースペーサ10は、鏡視下手術の際に、例えば外径寸法が5mm径の鉗子のような所謂細径デバイスを10〜12mm径の鏡視下手術ポートに挿入して使用する際に、細径デバイスの先端部分のブレを防止する補助器具である。
図2に示すように、本実施形態に係るトロッカースペーサ10は、円筒状に形成され軸方向に沿って貫通孔16が形成されたトロッカースペーサ本体11と、トロッカースペーサ本体11の先端側に取り付けられた弾性部材12と、この弾性部材12を保持固定するキャップ部材13と、トロッカースペーサ本体11の基端側に取り付けられた逆止弁14と、この逆止弁14を保持固定するエンドキャップ部材15とを備えている。
トロッカースペーサ本体11の先端側には、キャップ部材13と係り合う係止爪17が軸方向に沿って延設されている。
トロッカースペーサ本体11の基端側には、上述した逆止弁14が挿入される凹部19aが形成された基端部19が形成されており、エンドキャップ部材15は、この基端部19に被せるように取り付けられる。
また、基端部19の近傍には、軸方向に沿ってなだらかに傾斜する補強リブ18が複数形成されている。この補強リブ18が形成されることによって、鏡視下手術ポートに本実施形態に係るトロッカースペーサ10を挿入した際に、鏡視下ポートの開口部に係り合うことでストッパの役割を果たし、トロッカースペーサ10が鏡視下ポートから腹腔内に脱落することを防止している。また、鏡視下手術ポート71の開口部とトロッカースペーサ10の先端に取り付けられた弾性部材12の2点で鏡視下手術ポート71と接することで、鏡視下手術ポート71内でトロッカースペーサ10のガタツキをなくし、トロッカースペーサ10に挿入した手術具60のブレの低減を図ることができる。さらに、補強リブ18がなだらかに傾斜して形成されているので、鏡視下手術ポート71がどのようなサイズであっても適度にトロッカースペーサ10が鏡視下手術ポート71に掛り合うことができる。なお、補強リブの形状は、図2には複数の羽状の補強リブを形成した場合を説明したが、当該補強リブは、円錐形状としても構わない。
図3に示すように、弾性部材12は、概略長円状に形成された部材であり、スポンジなどの弾性を有する素材によって構成されている。弾性部材12の中央部には、トロッカースペーサ本体11に組み付けた際に、トロッカースペーサ本体11に形成した貫通孔16と略同軸に配置される貫通孔22が形成されている。また、貫通孔22の長手方向には、内周切欠き24が形成される。この内周切欠き24には、トロッカースペーサ本体11に弾性部材12を組み付ける際に、係止爪17が挿通される。
さらに、内周切欠き24を形成することで、貫通孔22に手術具を挿入した際に、手術具の外周面が貫通孔22に接する面積を少なくすることができるので、手術具の摺動性を阻害せず、円滑な手術具の操作を実現することができる。
また、弾性部材12の外周面21は、切欠き23が長手方向に沿って形成されている。この切欠き23は、弾性部材12をトロッカースペーサ本体11に組み付けた際に、係止爪17と弾性部材12が引っ掛かる部分の肉厚の確保と弾性部材12の弾力を調整して手術具60の外周面との摩擦抵抗を適度に調整するために形成されており、これにより弾性部材12が外れにくいと共にトロッカースペーサ10内で手術具60を適度な摺動性を持たせて円滑に操作することができる構造となっている。さらに、切欠き23は、手術具60をトロッカースペーサ10に挿入した状態でも腹腔内に気腹圧を供給することができる通気路としての機能を有している。一般的に気腹圧を維持するために、炭酸ガスなどがトロッカーにポートとは別に備え付けられている通気路を介して手術具を抜くことなく腹腔内に供給される。なお、弾性部材12は、スポンジなどが好適に用いられ、圧縮応力が40〜200kPa、より好適には、80〜160kPaであると好ましい(JIS K 6767:1999)。
図4に示すように、キャップ部材13は、トロッカースペーサ本体11の貫通孔16と同軸に配置される貫通孔31が形成された円筒状の部材であり、径方向に沿って係止部32が対向して配置されている。トロッカースペーサ本体11とキャップ部材13とは、係止爪17の先端に形成された爪が係止部32に係合することで組み合わされている。
なお、トロッカースペーサ本体11及びキャップ部材13は、合成樹脂で構成されており、具体的にはポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアミド及びポリエチレンテレフタレートなどが好適に用いられる。
図5に示すように、逆止弁14は、ゴムなどの弾性を有する素材で構成されており、上述した弾性部材12よりも硬度が高い材料で構成されている。なお、エンドキャップ部材15も同様のゴムなどによって構成されている。
逆止弁14は、半球状に形成されたドーム部42と、該ドーム部42の外周縁に沿って形成された筒状の外壁部44と、ドーム部42及び外壁部44の略中心から放射状に延びる補強リブ43とを備えている。補強リブ43は、少なくとも2つ以上形成されていればどのように配置されても構わないが、例えば互いに直交するように十字に配置すると好適である。なお、補強リブ43は、外壁部44の軸方向の端部から軸方向に沿って段差を有して形成されている。
さらに、逆止弁14は、中央部分に渡ってスリット41が形成されており、該スリット41に手術具が挿通されるとともに、手術具が抜き取られた状態では、弾性力によって自発的にスリット41が互いに閉じられるように構成されている。このとき、補強リブ43によって、スリット41は互いに閉じる方向に付勢されており、補強リブ43がスリット41の弾性力の補助的な役割を果たしている。
また、再度図2を参照して、エンドキャップ部材15は、トロッカースペーサ本体11の基端部19に被さるように有底筒状に形成されており、底部には、貫通孔51が形成されている。
このように、本実施形態に係るトロッカースペーサ10は、基端側から、貫通孔51,スリット41,貫通孔16,貫通孔22及び貫通孔31が同軸上に配置されているので、これらの貫通孔に手術具が挿入されることで腹腔内に手術具の先端を到達させることができる。
なお、図6及び7に示すように、鏡視下手術には、患者の腹壁に挿入されるトロッカー71と、先端に鉗子や電気メスといった機能を有する手術具60が用いられる。
手術具60は、鉗子の場合について説明を行うが、その余の場合についても同様の構成を有する細径デバイスであるためこれらの説明については省略する。手術具60は、長手方向に沿って延びるシース部61と、シース部61の先端に形成された鉗子62と、該鉗子62を開閉動作せしめる操作部63とを有している。
手術具60は、操作部63を医師が把持し、手術具60全体を長手方向に沿って進退操作し、トロッカー基端部(腹壁との設置点)を支点に手術具60を上下左右に旋回するように操作することで鉗子62の位置を操作する。また、操作部63によって所望の位置で開閉動作を行うことで切除した患部の摘出などを行うことができる。
なお、シース部61及び鉗子62の外径寸法は、4.5〜5.5mmに形成されたものが好適に用いられる。
また、トロッカー70は、手術具60が挿入される鏡視下手術ポート71が形成されたトロッカー本体73と、トロッカー本体73から軸方向に延設するガイド部72を備えている。鏡視下手術ポート71は、内径が10〜12mmに形成されたものが好適に用いられる。また、ガイド部72は、手術具60を案内すると同時に患者の腹壁内に挿入されてトロッカー70の基端部が腹壁に閊えることで保持固定する。
図7に示すように、本実施形態に係るトロッカースペーサ10は、鏡視下手術ポート71に挿入されて用いられる。この時、先端の弾性部材12の外周面21が鏡視下手術ポート71の内周面に当接することで、鏡視下手術ポート71内でトロッカースペーサ10の位置が保持される。上述したように鏡視下手術ポート71の内径が10〜12mmに形成される場合、弾性部材12の外周面21の外径は14mm程度に形成すると確実にトロッカースペーサ10を鏡視下手術ポート71内に保持することができる。
また、トロッカースペーサ10には、手術具60が挿入され、手術具のシース部61の外周面が弾性部材12の貫通孔22の内周面と当接する。このように弾性部材12がシース部61の外周面と当接することで、手術具の位置が安定して手術時の手術具先端のブレを防止したり、不用意に跳ねることを防止している。なお、上述したようにシース部61の外径が4.5〜5.5mm程度である場合、弾性部材12の貫通孔22は、5.0mm程度に形成すると、シース部61と弾性部材12との間に良好な摺動性を持たせつつ、手術具60を保持することが可能となる。
さらに、シース部61は、逆止弁14のスリット41及びエンドキャップ部材15の貫通孔51に挿通されているので、弾性部材12による保持と逆止弁14及びエンドキャップ部材51による保持の二重の保持構造を有しており、より確実に先端部のブレを防止することができる。なお、エンドキャップ部材15の貫通孔51は、気腹圧の漏れが発生しないように、挿通される手術具60の外径よりも小径に形成されており、具体的には5.0mm以下、より好ましくは4.5mm程度に形成されている。
本実施形態に係るトロッカースペーサによれば、鏡視下手術ポートの内周面と、手術具の外周面と当接する弾性部材を備えているので、鏡視下手術ポートの内周面と密着するとともに手術具を保持することができるので、鏡視下手術ポートと手術具の間の隙間を極小化して手術具先端のブレを防止することができる。
また、本実施形態に係るトロッカースペーサによれば、軸方向に貫通する貫通孔を備えたトロッカースペーサ本体を備えているので、容易に手術具を挿入することが可能である。
また、本実施形態に係るトロッカースペーサによれば、弾性部材は、外周面に切欠きが形成されているので、該切欠きと鏡視下手術ポートの内周面との間に通気路を構成することができ、トロッカーにポートとは別に備え付けられている該通気路を介して手術具を抜くことなく炭酸ガスなどを腹腔内に注入して気腹を行い内視鏡の映像における視野並びに術野を確保することができる。
また、本実施形態に係るトロッカースペーサによれば、手術具が挿通される逆止弁が取り付けられているので、手術具を交換する際に、手術具を抜いた場合であっても逆止弁によって腹腔内の炭酸ガス等の漏洩を防止して腹腔内の圧力を維持することができる。
また、本実施形態に係るトロッカースペーサによれば、逆止弁は基端側に取り付けられているので、弾性部材と逆止弁によって二重に手術具を保持することができ、手術具の先端のブレを更に低減することができる。
[第2の実施形態]
以上説明した第1の実施形態に係るトロッカースペーサ10では、先端部に弾性部材を取り付け、基端部に逆止弁を取り付けて、弾性部材の内周及び逆止弁のスリットによって手術具の保持を行った場合について説明を行った。次に説明する第2の実施形態のトロッカースペーサは、第1の実施形態とは異なる形態を有するトロッカースペーサの実施例について説明を行うものである。なお、上述した第1の実施形態の場合と同一又は類似する部材については、同一符号を付して説明を省略する。
図8は、第2の実施形態に係るトロッカースペーサの構成を説明するための分解図である。
図8に示すように、本実施形態に係るトロッカースペーサ10´は、トロッカスペーサ本体11の先端部に第1の弾性部材12aが取り付けられ、基端部に第2の弾性部材12bが取り付けられている。
第2の弾性部材12bは、基端部に挿入して手術具60の外周部が第2の弾性部材12bの内周面と当接するように配置されている。また、第2の弾性部材12bは、押え部材19bによって軸方向に固定されている。さらに、押え部材19bの基端側には、基端側から挿入される手術具60を円滑にトロッカースペーサ本体11の貫通孔16に導入できるようにテーパ状に形成したロート部材19cが取り付けられている。
なお、本実施形態に係るトロッカースペーサ10´は、逆止弁14がロート部材19cの基端側から挿入され、押え部材19b内に収まるように配置されており、ロート部材19cの内周面に嵌合するように取り付けられている。
さらに、押え部材19bの基端側からエンドキャップ部材15を取り付ければ、手術具60を挿入(使用)した状態でも気腹圧を保つことができるため、より好適である。
このように構成した本実施形態に係るトロッカースペーサ10´は、トロッカースペーサ本体11の貫通孔16に手術具60を挿入した場合、第1の弾性部材12a及び第2の弾性部材12bのそれぞれの内周面と手術具60の外周面とが2カ所で当接するので、二重の保持構造を構成することで手術具60のブレを防止することができる。
さらに、第1の実施形態係るトロッカースペーサに第2の弾性部材を取り付けても良い。具体的には、例えば凹部19aの先端側に第2の弾性部材を配しても良い。
また、エンドキャップ部材と逆止弁による気腹圧の保持の構造を示したが、蓋部材によって気腹圧を保持しても良い。具体的には、例えばエンドキャップ部材の孔を無くしたものや、例えば逆止弁部材の凹み部分が埋まるような形状の蓋部材を構成とし、手術具60を挿通(使用)していない時に蓋を閉めて気腹圧を保持する。
さらに、第1の実施形態に係るトロッカースペーサ10は、エンドキャップ部材15を、トロッカースペーサ本体11の基端部19に被さるように有底筒状に形成し、底部に貫通孔51が形成されている例について説明を行ったが、第1の実施形態に係るトロッカースペーサ10に組み付けられる逆止弁14のように、貫通孔51から放射状に補強リブを配置しても構わない。このとき、補強リブと底部の連続部を貫通孔51近傍において底部と略水平に切込みを形成すると好適である。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態の記載に限定されない。上記実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。
本実施形態に係るトロッカースペーサでは、逆止弁14のスリット41は、一本線状のスリットを形成した場合について説明を行ったが、スリットの形状はこれに限られず、例えば十字状に形成しても構わない。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10,10´ トロッカースペーサ
11 トロッカースペーサ本体
12 弾性部材
12a 第1の弾性部材
12b 第2の弾性部材
13 キャップ部材
14 逆止弁
15 エンドキャップ部材
16 貫通孔
17 係止爪
18 補強リブ
19 基端部
19a 凹部
19b 押え部材
19c ロート部材
21 外周面
22 貫通孔
23 切欠き
24 内周切欠き
31 貫通孔
32 係止部
41 スリット
51 貫通孔
60 手術具
61 シース部
62 鉗子
63 操作部
70 トロッカー
71 鏡視下手術ポート
72 ガイド部
73 トロッカー本体

Claims (7)

  1. 鏡視下手術ポートに挿入される手術具を保持するトロッカースペーサであって、
    前記手術具の外周面と当接する弾性部材を備えたことを特徴とするトロッカースペーサ。
  2. 請求項1に記載のトロッカースペーサにおいて、
    前記弾性部材は、前記鏡視下手術ポートの内周面と当接することを特徴とするトロッカースペーサ。
  3. 請求項1又は2に記載のトロッカースペーサにおいて、
    前記弾性部材を先端に取り付けた円筒状のトロッカースペーサ本体を備え、
    前記トロッカースペーサ本体は、軸方向に貫通する貫通孔を備えることを特徴とするトロッカースペーサ。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のトロッカースペーサにおいて、
    前記弾性部材は、前記鏡視下手術ポートの内周面と当接する外周面とを備え、該外周面に切欠きが形成されることを特徴とするトロッカースペーサ。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載のトロッカースペーサにおいて、
    前記手術具が挿通される逆止弁を備えることを特徴とするトロッカースペーサ。
  6. 請求項5に記載のトロッカースペーサにおいて、
    前記逆止弁は、基端側に取り付けられると共に、前記手術具が挿通可能なスリットを備えることを特徴とするトロッカースペーサ。
  7. 請求項3から6のいずれか1項に記載のトロッカースペーサにおいて、
    前記弾性部材は、前記トロッカースペーサ本体の先端側に取り付けられた第1の弾性部材と、前記トロッカースペーサ本体の基端側に取り付けられた第2の弾性部材とを備えることを特徴とするトロッカースペーサ。
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