JP2016103358A - 電極の製造方法および電極の製造装置 - Google Patents

電極の製造方法および電極の製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】塗工を行う際の活物質合剤の物性を安定化させることができる電極の製造方法および電極の製造装置を提供する。【解決手段】スラリー状の活物質合剤Sを容器30に入れた状態で活物質合剤S中に乾燥不活性ガスを吹き込んだ後に当該活物質合剤Sを帯状金属箔26に塗工する。【選択図】図2

Description

本発明は、電極の製造方法および電極の製造装置に関するものである。
二次電池やキャパシタのような蓄電装置は再充電が可能であり、繰り返し使用することができるため電源として広く利用されている。従来から、EV(Electric Vehcle)やPHV(Plug in Hybrid Vehcle)などの車両に搭載される蓄電装置としては、リチウムイオン二次電池や、ニッケル水素二次電池などがよく知られている。これらの二次電池では、集電体(例えば金属箔)にスラリー状活物質合剤を塗工して活物質層を形成した電極を、間にセパレータを介在させた状態で積層又は捲回するなどして電極組立体を形成するとともに、該電極組立体をケースに収容している。
活物質合剤は、活物質、バインダー、溶剤等を混練して製作する。バインダーには、例えば、PVdF(ポリフッ化ビニリデン)が用いられる。また、溶剤には、例えば、吸湿性のあるNMP(N−メチル−2−ピロリドン)が用いられる。バインダーにPVdFを用いる正極用活物質合剤は、塩基、水の影響によってPVdFが変質しやすく、特に、溶剤としてNMPを用いると、増粘し、やがてはゲル化する。特許文献1においては、電極製造工程から排出されるNMPを含むNMP水溶液を脱水精製すべく、NMP水溶液を、水分を選択的に透過させる浸透気化膜で脱水する技術が開示されている。
特開2013−18747号公報
ところで、NMPを含んだスラリー状活物質合剤を混練時に脱水処理したとしても混練後の保管時に活物質合剤が吸水して増粘やゲル化を招いてしまう。つまり、混練後におけるスラリー状活物質合剤の保管時において溶剤に用いるNMPは水と自由に混合するため空気中から吸湿する。特に、スラリー状活物質合剤の混練をバッチ式混練機で行う場合、混練後の保管は必須であり、保管期間が長くなることもある。保管期間が長くなるほど、活物質合剤が吸湿し、水分を多く含んでしまう。このため、塗工時において、粘度が増加してゆき最後はゲル化してしまう。これにより活物質合剤の集電体への塗工に支障がでるおそれがある。
本発明の目的は、塗工を行う際の活物質合剤の物性を安定化させることができる電極の製造方法および電極の製造装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明では、スラリー状の活物質合剤を容器に入れた状態で前記活物質合剤中に乾燥不活性ガスを吹き込んだ後に当該活物質合剤を集電体に塗工することを要旨とする。
請求項1に記載の発明によれば、スラリー状の活物質合剤を容器に入れた状態で活物質合剤中に乾燥不活性ガスが吹き込まれた後に当該活物質合剤が集電体に塗工される。よって、スラリー状の活物質合剤中の水分が抜かれることにより、塗工を行う際の活物質合剤の物性を安定化させることができる。
請求項2に記載のように、請求項1に記載の電極の製造方法において、前記活物質合剤の溶剤は非水有機溶剤であるとよい。
請求項3に記載のように、請求項2に記載の電極の製造方法において、前記非水有機溶剤はNMPであるとよい。
請求項4に記載の発明では、活物質合剤より水分を除去できる脱水手段と、脱水後の活物質合剤を集電体に塗工する塗工手段とを備えた電極の製造装置において、脱水手段は、活物質合剤の供給部と取出部を有する容器と、前記容器内の前記活物質合剤中に乾燥不活性ガスを吹き込む吹込手段と、を備え、前記取出部は、管路を介し、塗工手段に接続されていることを要旨とする。
請求項4に記載の発明によれば、活物質合剤の供給部と取出部を有する容器内の活物質合剤中に乾燥不活性ガスが吹き込まれ、容器から取り出した活物質合剤が塗工手段により集電体に塗工される。よって、活物質合剤中に乾燥不活性ガスを吹き込むことにより乾燥不活性ガスで活物質合剤中の水分が抜かれて、塗工を行う際の活物質合剤の物性を安定化させることができる。
請求項5に記載のように、請求項4に記載の電極の製造装置において、前記乾燥不活性ガスは窒素ガスであるとよい。
請求項6に記載のように、請求項4または5に記載の電極の製造装置において、前記活物質合剤の溶剤は非水有機溶剤であるとよい。
請求項7に記載のように、請求項6に記載の電極の製造装置において、前記非水有機溶剤はNMPであるとよい。
請求項8に記載のように、請求項7に記載の電極の製造装置において、前記容器内の活物質合剤を202℃以下に加熱する加熱手段を更に備えるとよい。
請求項9に記載のように、請求項7に記載の電極の製造装置において、前記容器内の活物質合剤を100〜202℃に加熱する加熱手段を更に備えるとよい。
請求項10に記載のように、請求項4〜9のいずれか1項に記載の電極の製造装置において、前記容器は、密閉容器であるとよい。
請求項11に記載のように、請求項4〜10のいずれか1項に記載の電極の製造装置において、活物質合剤を前記容器に連続して供給するとともに活物質合剤を前記容器から連続して取り出すとよい。
本発明によれば、塗工を行う際の活物質合剤の物性を安定化させることができる。
実施形態における電極組立体を模式的に示す分解斜視図。 電極製造装置の概略構成図。 脱水装置の概略構成図。 電極の製造工程図。 比較のための電極製造装置の概略構成図。 比較のための電極の製造工程図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、蓄電装置としてのリチウムイオン二次電池は電極組立体10を有している。電極組立体10はケース内に配置されている。
電極組立体10は、正極11および負極12がセパレータ13を間に介在する状態で積層されている。正極11は、矩形の金属箔14を備えている。正極11は、集電体としての金属箔14における両面に正極用活物質層15が形成されている。負極12は、矩形の金属箔16を備えている。負極12は、集電体としての金属箔16における両面に負極用活物質層17が形成されている。正極11の金属箔14は、例えばアルミニウムからなり、負極12の金属箔16は、例えば銅からなる。
また、各正極11の金属箔14には矩形(略矩形)をなす正極リード11aが上方に向かって延出形成されている。各負極12の金属箔16には矩形(略矩形)をなす負極リード12aが上方に向かって延出形成されている。リード11a,12aの表面には、活物質層が形成されていない。セパレータ13は袋状をなしている。正極11は、袋状をなすセパレータ13内に正極リード11aが外部に位置する状態で収納されている。
図2に示すように、リチウムイオン二次電池の正極の製造装置20は、混練機21と、保管タンク22と、活物質合剤より水分を除去できる脱水手段としての脱水装置23と、脱水後の活物質合剤を金属箔に塗工する塗工機(塗工手段)としての塗工タンク24およびダイヘッド25と、を備えている。
図3に示すように、脱水装置23は、スラリー状の活物質合剤Sを処理するための容器30と、容器30内の活物質合剤S中に乾燥不活性ガスを吹き込む吹込手段としての吹込管31を備える。図2の塗工タンク24およびダイヘッド25は、容器30において乾燥不活性ガスを吹き込んだ後に容器30から取り出した活物質合剤Sを、集電体としての帯状金属箔26に塗工するためのものである。
図3に示すように、容器30は、スラリー状の活物質合剤Sの供給部としての供給管32と、取出部としての取出管33と、排気管34を備える。活物質合剤Sは、少なくとも活物質、バインダーおよび溶剤を含む。活物質合剤Sの溶剤は非水有機溶剤であり、非水有機溶剤はNMP(N−メチル−2−ピロリドン)である。NMPの沸点は202℃である。バインダーにPVdF(ポリフッ化ビニリデン)を用いている。
容器30は、密閉容器である。供給管32は、容器30の本体部30aに対し気密封止された状態で容器30の本体部30aの内外を貫通している。また、取出管33は、容器30の本体部30aに対し気密封止された状態で容器30の本体部30aの内外を貫通している。供給管32を通してスラリー状の活物質合剤Sが供給され、容器30内に活物質合剤Sが溜められる。取出管33から容器30内の活物質合剤Sが取り出される。
脱水装置23には撹拌機35が設けられている。撹拌機35はシャフト35aと羽根部35bとモータ35cを有する。容器30の本体部30aに設けた撹拌機設置用管部30bにはシャフト35aがシール部材36により気密封止された状態で容器30の本体部30aの内外を貫通するように設けられている。容器30の内部においてシャフト35aの一端に羽根部35bが設けられている。容器30の外部においてシャフト35aの他端にモータ35cが駆動連結されている。そして、モータ35cの駆動により羽根部35bが回転して容器30内の活物質合剤Sを撹拌することができる。
さらに、脱水装置23には加熱手段としての加熱装置(ヒータ)37が設けられている。加熱装置37は容器30の本体部30aの周囲に配置されている。そして、加熱装置37により容器30内の活物質合剤Sを加熱することができる。具体的には、容器30内の活物質合剤Sを202℃以下に加熱することができる。より詳しくは、容器30内の活物質合剤Sを100〜202℃に加熱することができる。
吹込管31は、容器30の本体部30aに対し気密封止された状態で容器30の本体部30aの内外を貫通している。容器30の内部における吹込管31の先端は、容器30内の活物質合剤S中に位置している。容器30の外部において吹込管31にはバルブ(図示略)を介して乾燥不活性ガスボンベ(図示略)と接続され、バルブを開くことにより乾燥不活性化ガスが活物質合剤Sに吹き込まれる。不活性ガスとして、窒素ガス(N2ガス)を用いている。
容器30の本体部30aの天井部には排気管34が接続され、排気管34を通して不活性ガスと水分が排出される。
図2に示すように、混練機21において少なくとも活物質とバインダーと溶剤が混練されてスラリー状の活物質合剤Sが製作される。混練機21は、バッチ式混練機であり、一定量の活物質合剤を一括して製作する。保管タンク22において混練後の活物質合剤Sが保管される。保管タンク22と脱水装置23の供給管32とはポンプP1を介して接続されている。脱水装置23の取出管33は、管路40を介して塗工タンク24に接続されている。管路40の途中にはポンプP2が配置されている。
ポンプP1が連続して駆動されて活物質合剤Sが容器30に連続して供給されるとともに、ポンプP2が連続して駆動されて容器30から活物質合剤Sが連続して取り出されるようになっており、活物質合剤Sを連続処理することができるようになっている。
図2のダイヘッド25により、帯状金属箔26にスラリー状の活物質合剤Sを塗工することができる。ダイヘッド25はポンプP3を介して塗工タンク24と接続され、塗工タンク24にはスラリー状の活物質合剤Sが入っている。
塗工タンク24内の活物質合剤SがポンプP3によりダイヘッド25に圧送される。ポンプP3により圧送された活物質合剤Sがダイヘッド25を通じて吐出される。ダイヘッド25の吐出口に対し所定距離だけ離間した位置にバックアップロール27が配置されている。バックアップロール27の外周に帯状金属箔26が巻き掛けられ、バックアップロール27は自身が回転することにより帯状金属箔26を連続搬送可能に支持している。バックアップロール27に支持された帯状金属箔26にダイヘッド25から吐出された活物質合剤Sが塗工される。活物質合剤Sの塗工後、帯状金属箔26は、乾燥機を通過し、溶剤を除去した後に巻き取られる。
次に、作用について説明する。
本実施形態におけるリチウムイオン二次電池の電極の製造にかかわる工程中、混練工程から塗工工程までを図4に示す。なお、電極の製造工程としては、塗工工程後にプレス工程、検査工程およびその後に個々の電極形状に切り出す切断工程、など存在するが、ここでは詳細は割愛する。
正極と負極とセパレータをそれぞれ製造し、セパレータについては切断後に正極を包み、この正極を包んだセパレータと負極とを積層していく。
このとき、図4において、事前に混練工程でスラリー状の活物質合剤Sを作り、その活物質合剤Sを保管タンク22で保管しておき、塗工時に使用する。
図4に示すように、まず、混練する。これは、図2の混練機21に所定量の活物質、バインダー、溶剤等を投入して撹拌することにより行う。
そして、混練した後に活物質合剤Sの粘度を測定する。そして、粘度が規定範囲に入っていると、活物質合剤Sを図2の保管タンク22に移して保管する。
塗工に際し、活物質合剤Sを脱水処理する。詳しくは、図3に示すように、スラリー状の活物質合剤Sを、脱水装置23の容器30に入れた状態で活物質合剤S中に乾燥不活性ガスを吹き込む。このとき、乾燥不活性ガスに水分が取り込まれる(NMPよりも水分が取り込まれる)。また、加熱装置37により、容器30内の活物質合剤SをNMPの沸点(202℃)以下に加熱する。より好ましくは、容器30内の活物質合剤Sを水の沸点(100℃)以上にし、つまり、100〜202℃に加熱する。この加熱により乾燥不活性ガスへの水分の取り込みが促進される。そして、不活性ガスと、水分とが、排気管34を通して外部に排出される。
このようにして、容器30内の活物質合剤S中に乾燥不活性ガスを吹き込んで乾燥不活性ガスで活物質合剤S中の水分を抜く。この水分を抜いた後の活物質合剤Sが帯状金属箔26の塗工に供されることになる。
図4に示すように、脱水処理後において、活物質合剤Sの粘度を測定する。そして、粘度が規定範囲に入っていると、塗工を行う。一方、粘度を測定した結果、規定範囲から外れると、再度脱水処理して粘度を下げる。
このように、電極製造用のスラリー状の活物質合剤Sを容器30に入れ、乾燥不活性ガスを吹き込んで水分を抜いた後に当該活物質合剤Sを、塗工タンク24を経てポンプP3の駆動に伴いダイヘッド25から帯状金属箔26に塗工する。
図5,6は比較例である。
図5,6に示すように、混練機100で混練してスラリー状の活物質合剤S10を作製した後に粘度を測定して所定範囲内に入っていると保管タンク101に活物質合剤S10を移し替えて保管する。その後、塗工する際には粘度を測定し、粘度が所定範囲内に入っていると塗工タンク102から活物質合剤S10をポンプ103を介してダイヘッド104に圧送してダイヘッド104から帯状金属箔105に吐出させる。このとき、バインダーにPVdFを用いる正極用活物質合剤(スラリー)は、塩基、水の影響によって、PVdFが変質して増粘し、やがてはゲル化する。一般的に溶剤に用いるNMPは、水と自由に混合するため、空気中から吸湿し、活物質合剤には水分が多く含まれてしまい増粘やゲル化により塗工が困難になってしまう。ここで、保管タンク101と塗工タンク102との間に、水分除去の方法として、特許文献1のように浸透気化膜を配置することも出来る。しかし、ダイヘッド104から帯状金属箔105への塗工が長時間連続して行われるのに対し、浸透気化膜の再生工程が必要なため保管タンク101と塗工タンク102との間の圧送の連続処理ができず、保管タンク101と塗工タンク102との間では、活物質合剤を圧送できない期間が生じる。前述の圧送できない期間中に、塗工タンク102中の活物質合剤が無くなることが無い様に、保管タンクと浸透気化膜を複数並列に設けることもできるが、その場合は、装置が大型化する。
本実施形態においては、正極の製造装置20は容器30内で活物質合剤Sに対し乾燥不活性ガスを吹き込むことにより気液を接触させることによって脱水し、連続処理が可能となる。つまり、活物質合剤S中に乾燥不活性ガスを吹き込み、活物質合剤Sと乾燥不活性ガスとを接触させることにより活物質合剤S中の水分を除去する。このようにスラリー状の活物質合剤Sに含まれる水分を除去することによって、スラリー状の活物質合剤Sの増粘やゲル化を抑制することができる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)電極の製造方法として、スラリー状の活物質合剤Sを容器30に入れた状態で活物質合剤S中に乾燥不活性ガスを吹き込んだ後に当該活物質合剤Sを帯状金属箔26に塗工する。よって、スラリー状の活物質合剤S中の水分が抜かれることにより、塗工を行う際の活物質合剤の物性を安定化させることができる。
(2)乾燥不活性ガスの利用により、浸透気化膜における再生工程は不要となるので、連続又は適宜に脱水処理を行い、塗工工程における活物質合剤Sの使用量にあわせ、活物質合剤Sを容器30より塗工タンク24に圧送することが出来る。さらに、脱水処理後塗工迄の間の期間を短くし、その間の吸湿による水分混入を抑制することが出来る。
(3)活物質合剤Sの溶剤は非水有機溶剤であるので、実用的である。
(4)非水有機溶剤はNMPであるので、実用的である。
(5)電極の製造装置の構成として、活物質合剤より水分を除去できる脱水手段としての脱水装置23と、脱水後の活物質合剤を集電体としての金属箔26に塗工する塗工手段としての塗工タンク24およびダイヘッド25とを備える。脱水装置23は、活物質合剤の供給管32と取出管33を有する容器30と、容器30内の活物質合剤中に乾燥不活性ガスを吹き込む吹込管31と、を備える。取出管33は、管路40を介し、塗工タンク24に接続されている。よって、活物質合剤S中に乾燥不活性ガスを吹き込むことにより乾燥不活性ガスで活物質合剤S中の水分が抜かれて、塗工を行う際の活物質合剤の物性を安定化させることができる。
(6)乾燥不活性ガスの利用により、浸透気化膜における再生工程は不要となるので、電極の製造装置として、脱水装置23と塗工タンク24(塗工機)とを管路40で直接接続し、脱水処理後塗工迄の間の期間を短くし、その間の吸湿による水分混入を抑制することが出来る。
(7)乾燥不活性ガスは窒素ガスであるので、容易に入手できるとともに安価である。
(8)活物質合剤の溶剤は非水有機溶剤、特に、NMPであるとともに、容器30内の活物質合剤SをNMPの沸点の202℃以下、即ち、室温から202℃に加熱する加熱装置37を更に備える。よって、NMPが気化しない温度で加熱することにより、より効率的に脱水することができる。
(9)活物質合剤の溶剤は非水有機溶剤、特に、NMPであるとともに、容器30内の活物質合剤Sを100〜202℃に加熱する加熱装置37を更に備える。よって、水分が蒸発する温度からNMPが気化しない温度で加熱することにより効率的に脱水することができる。
(10)容器30は、密閉容器であるので、容器30内の活物質合剤Sが空気中から水分を吸うことを防止することができる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
・不活性ガスとして窒素ガス(N2ガス)が用いたが、不活性ガスとして他にもアルゴンガス(Arガス)、ヘリウムガス(Heガス)、炭酸ガス(CO2ガス)等を用いたり、それらのうちの2種類以上のガスの混合物を用いてもよい。
・図2において保管タンク22は用いない構成としてもよい。
・脱水装置23の容器30は密閉容器でなくてもよい。
・活物質合剤の溶剤はNMP以外のものを用いてもよく、活物質合剤のバインダーもPVdF以外のものを用いてもよく、さらに、負極の製造装置に適用してもよい。
・塗工機は、ダイヘッド方式に限定されず、例えば、コンマロール方式の塗工機であってもよい。
・蓄電装置における電極組立体は、積層型、即ち、電極を複数枚積層した構成としたものに適用したが、捲回型、即ち、帯状電極を捲回したものに適用してもよい。
・蓄電装置としてリチウムイオン二次電池以外に適用してもよい。例えば、ニッケル水素二次電池等に適用してもよい。
20…製造装置、25…ダイヘッド、26…帯状金属箔、30…容器、31…吹込管、32…供給管、33…取出管、37…加熱装置、40…管路、S…活物質合剤。

Claims (11)

  1. スラリー状の活物質合剤を容器に入れた状態で前記活物質合剤中に乾燥不活性ガスを吹き込んだ後に当該活物質合剤を集電体に塗工することを特徴とする電極の製造方法。
  2. 前記活物質合剤の溶剤は非水有機溶剤であることを特徴とする請求項1に記載の電極の製造方法。
  3. 前記非水有機溶剤はNMPであることを特徴とする請求項2に記載の電極の製造方法。
  4. 活物質合剤より水分を除去できる脱水手段と、脱水後の活物質合剤を集電体に塗工する塗工手段とを備えた電極の製造装置において、
    脱水手段は、活物質合剤の供給部と取出部を有する容器と、前記容器内の前記活物質合剤中に乾燥不活性ガスを吹き込む吹込手段と、を備え、前記取出部は、管路を介し、塗工手段に接続されている電極の製造装置。
  5. 前記乾燥不活性ガスは窒素ガスであることを特徴とする請求項4に記載の電極の製造装置。
  6. 前記活物質合剤の溶剤は非水有機溶剤であることを特徴とする請求項4または5に記載の電極の製造装置。
  7. 前記非水有機溶剤はNMPであることを特徴とする請求項6に記載の電極の製造装置。
  8. 前記容器内の活物質合剤を202℃以下に加熱する加熱手段を更に備えることを特徴とする請求項7に記載の電極の製造装置。
  9. 前記容器内の活物質合剤を100〜202℃に加熱する加熱手段を更に備えることを特徴とする請求項7に記載の電極の製造装置。
  10. 前記容器は、密閉容器であることを特徴とする請求項4〜9のいずれか1項に記載の電極の製造装置。
  11. 活物質合剤を前記容器に連続して供給するとともに活物質合剤を前記容器から連続して取り出すことを特徴とする請求項4〜10のいずれか1項に記載の電極の製造装置。
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