JP2016103348A - クラッド式極板、これの製造方法、及び、鉛蓄電池の製造方法 - Google Patents

クラッド式極板、これの製造方法、及び、鉛蓄電池の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】チューブから下部連座を外れにくくする。【解決手段】チューブ5内に電極材料の原料と希硫酸とを混練したスラリーを充填するクラッド式極板の製造方法であって、チューブ5の一端開口に嵌入される下部連座9とチューブ5に挿通された芯金6とを係合させて、下部連座9が芯金6から外れるのを規制する係合工程を備えている。【選択図】図4

Description

本発明は、鉛蓄電池のクラッド式極板に関する。
例えば、フォークリフトのようなサイクル用途の鉛蓄電池で使用されているクラッド式極板を製造する際には、ガラス繊維などからなる多孔性の筒状のチューブ内に鉛合金製の芯金を通して、チューブと芯金との間に電極材料の原料を充填した後、チューブの充填口を封止している。
チューブ内に電極材料の原料を充填する方法としては、振動や衝撃を与えながら電極材料の原料をチューブ内に充填する乾式充填法(例えば、特許文献1参照)と、電極材料の原料と希硫酸とを混練したペースト(スラリー)にしてチューブ内に充填する湿式充填法(例えば、特許文献2参照)とが挙げられる。
特開昭57−128464号公報(図3) 特開平8−171906号公報(図1)
特許文献1に記載の乾式充填法、及び、特許文献2に記載の湿式充填法のいずれにおいても、チューブの一端開口を開放させた状態で、この開口から電極材料を充填した後、チューブの上記開口に嵌入部材(特許文献1の下部連座に相当)を嵌入している。このとき、チューブに嵌入部材を嵌入しただけでは、チューブと嵌入部材との接続強度が十分ではない場合があり、このような場合には、チューブの内周面と嵌入部材の外周面とを例えば超音波溶着などにより接続することが考えられる。しかしながら、チューブの内周面と嵌入部材の外周面との隙間に電極材料の原料が入り込み、チューブから嵌入部材が外れやすいことを知見した。
そこで、本発明は上記知見に基づいて完成されたものであって、チューブから嵌入部材を外れにくくすることを目的とする。
本発明のクラッド式極板の製造方法は、チューブ内に電極材料が充填されたクラッド式極板の製造方法であって、前記チューブの一端開口に嵌入される嵌入部材と前記チューブ内に挿通された芯金とを係合させて、前記嵌入部材が前記芯金から外れるのを規制する係合工程を備えている。
本発明のクラッド式極板の製造方法によると、嵌入部材と芯金とを係合させて、嵌入部材が芯金から外れるのを規制することで、チューブから嵌入部材を外れにくくすることができる。
本発明の一実施形態に係る鉛蓄電池の斜視図である 正極板の正面図である 図2のIII−III線断面図であり、1本のチューブの断面図である 正極板形成工程の模式的な工程図である 変形例1における正極板の模式的な断面図である 変形例2における正極板の模式的な断面図である 変形例3における正極板の模式的な断面図である 変形例4における正極板の模式的な断面図である
以下、本発明に係る鉛蓄電池及びこれに用いられるクラッド式極板の一実施形態について説明する。
本実施形態のクラッド式極板の製造方法は、チューブ内に電極材料が充填されたクラッド式極板の製造方法であって、前記チューブの一端開口に嵌入される嵌入部材と前記チューブ内に挿通された芯金とを係合させて、前記嵌入部材が前記芯金から外れるのを規制する係合工程を備えている。本実施形態のクラッド式極板の製造方法によると、嵌入部材と芯金とを係合させて、嵌入部材が芯金から外れるのを規制することで、チューブから嵌入部材を外れにくくすることができる。
また、前記嵌入部材は、貫通孔と、前記貫通孔を封口する封口物と、を有しており、前記チューブの前記一端開口に嵌入された前記嵌入部材の前記貫通孔から前記チューブ内へ前記スラリーを充填する充填工程と、前記充填工程の後、前記嵌入部材の前記貫通孔を前記封口物により封口する封口工程と、を備え、前記封口工程において、前記嵌入部材の前記封口物と前記芯金とを係合させて、前記係合工程を兼ねることが好ましい。これによると、嵌入部材の貫通孔を封口する際に合わせて嵌入部材と芯金とを係合させているため、製造工程を簡略化することができ、且つ、製造時間を短縮することができる。
このとき、前記封口工程において、前記嵌入部材の少なくとも一部を融解させ、融解物で前記貫通孔を封口しつつ、前記融解物を前記芯金の嵌合部に接触させた状態で、前記融解物を固化させて前記封口物を形成し、前記芯金と前記嵌入部材の前記封口物とを嵌合させることが好ましい。これによると、封口物を別に作製する必要がなく、材料費を低減することができる。また、嵌入部材を融解後に固化させるだけで、芯金の嵌合部に嵌合される封口物を容易に形成することができる。
加えて、前記嵌入部材が前記チューブに嵌入されて、前記芯金の前記嵌合部が前記嵌入部材の前記貫通孔内に位置する状態において、前記封口工程が行われてもよい。これによると、貫通孔を封口する際に、封口物と芯金とをより確実に係合させることができる。
また、前記チューブの前記一端開口に前記嵌入部材を嵌入させる嵌入工程を備え、前記嵌入工程において、前記嵌入部材と前記芯金とを係合させて、前記係合工程を兼ねてもよい。これによると、嵌入部材を嵌入する際に合わせて嵌入部材と芯金とを係合させているため、製造工程を簡略化することができ、且つ、製造時間を短縮することができる。
本実施形態の鉛蓄電池の製造方法は、チューブ内に電極材料が充填されたクラッド式極板を形成する極板形成工程を備え、前記極板形成工程が、前記チューブの一端開口に嵌入される嵌入部材と前記チューブ内に挿通された芯金とを係合させて、前記嵌入部材が前記芯金から外れるのを規制する係合工程を備えている。本実施形態の鉛蓄電池の製造方法によると、嵌入部材と芯金とを係合させて、嵌入部材が芯金から外れるのを規制することで、チューブから嵌入部材を外れにくくすることができる。これにより、チューブから電極材料が漏れ出しにくくなり、鉛蓄電池の寿命を向上させることができる。
本実施形態の鉛蓄電池は、電極材料が充填されたチューブと、前記チューブ内に挿通された芯金と、前記チューブの一端開口に嵌入される嵌入部材と、を備え、前記嵌入部材と前記芯金とを係合させて、前記嵌入部材が前記芯金から外れるのを規制する。本実施形態の鉛蓄電池によると、本実施形態の鉛蓄電池によると、嵌入部材と芯金とを係合させて、嵌入部材が芯金から外れるのを規制することで、チューブから嵌入部材を外れにくくすることができる。これにより、チューブから電極材料が漏れ出しにくくなり、鉛蓄電池の寿命を向上させることができる。
本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態における鉛蓄電池は、正極板にクラッド式の極板を用いており、例えば、フォークリフトのようなサイクル用途で使用される。図1に示すように、鉛蓄電池1は、図示しない極板群が電槽2に収容されており、電槽2の開口が蓋部材3により封止されている。この鉛蓄電池1は、電槽2の底面が略水平面上に載置されて使用され、鉛直方向に延在する縦長形状をしている。
極板群は、正極板4(図2参照)と、負極板と、これら正負の極板の間に介在する不織布状または多孔性のセパレータとを有している。そして、極板群は、希硫酸を主成分とする電解液に浸漬されている。
以下においては、正極板4について詳細に説明し、負極板及びセパレータについては、目的、用途に応じて適宜公知のものを選択可能であり、その説明を省略する。
図2、図3に示すように、正極板4は、クラッド式の極板であり、本実施形態においては湿式充填法により作製されている。正極板4は、活物質が充填された複数(本実施形態では15本)のチューブ5と、複数のチューブ5内をそれぞれ挿通する複数の芯金6と、複数のチューブ5の上端に接続された上部連座8と、複数のチューブ5の下端に接続された下部連座9と、を有する。
上部連座8は、鉛合金からなる板状をしており、上方に突出した極板耳10を有する。上部連座8は、その下面8aから複数の芯金6が延びている。複数の芯金6は、鉛合金からなる細長い円柱状をしており、等間隔に配列されている。上部連座8及び芯金6の合金組成は、特に限定されないが、例えば、Pb−Ca系合金やPb−Sb系合金が用いられることが多い。また、上部連座8及び芯金6は、一体成型されてもよいし、別部材で成形されたものを溶接などで一体にしてもよい。
上部連座8の下面8aには、チューブ5を装着するための樹脂部材11が形成されている。樹脂部材11は、芯金6の上端近傍の周囲を取り囲むようにして下方に突出している。樹脂部材11にはチューブ5が装着され、これにより、芯金6がチューブ5の径方向の略中心に配置される。
チューブ5は、ガラス繊維などからなる多孔性の円筒状をしている。チューブ5の長さは、鉛蓄電池1の大きさによって異なるが、600mm程度のものまで存在する。チューブ5内には、芯金6が径方向のほぼ中心に位置した状態で、活物質が充填されている。上述したように、チューブ5の上端開口を上部連座8に形成された樹脂部材11に装着することで、上部連座8に対してチューブ5が固定され、且つ、チューブ5の上端開口が封止される。
下部連座9は、樹脂材料からなり、複数の突出部12が形成されている。複数の突出部12は、上方に突出しており、複数の芯金6の配列と同じ間隔で配置されている。そして、下部連座9の突出部12を複数のチューブ5の下端開口に嵌入することで、チューブ5に対して下部連座9が接続され、且つ、チューブ5の下端開口が封止される。このように、複数のチューブ5は、それぞれの上端を1つの上部連座8に接続されるとともに、それぞれの下端を1つの下部連座9に接続されている。
ここで、図3に示すように、芯金6は、下部連座9側の先端に凹部18が形成されている。芯金6の凹部18は、周方向の全周に亘って形成されている。下部連座9には、樹脂材料が融解した後に固化した融解痕13が形成されている。なお、下部連座9の融解痕13と融解痕13以外の部分は同じ材質であるが、図3において、説明のわかりやすさのために、異なるハッチングを付している。
融解痕13は、後述する封口工程にて下部連座9の貫通孔15を封止した痕である。融解痕13は、芯金6の凹部18に接触している。この融解痕13が、芯金6の凹部18と接触した状態で固化していることで、融解痕13には、芯金6の凹部18と嵌合する凸部19が形成されている。そして、芯金6の凹部18と融解痕13の凸部19とが嵌合することで、下部連座9と芯金6とを固定して、下部連座9が芯金6から外れるのを規制している。このように、下部連座9が芯金6から外れるのを規制することで、チューブ5から下部連座9を外れにくくすることができる。
次に、鉛蓄電池の製造工程、特にその一部の工程である正極板形成工程について図4を参照して説明する。なお、図4においては、正極板のチューブの本数が2本の模式図として示している。また、上部連座8に芯金6を連結する工程、及び、樹脂部材11を形成する工程については省略し、これら以降の工程について説明する。
図4(a)に示すように、まず、電池としての使用状態とは逆に、芯金6が上方を向くように上部連座8を配置する。そして、チューブ5内に芯金6を挿通しながら、チューブ5の一端の開口を上部連座8の樹脂部材11に嵌め込むように装着する。これにより、上部連座8に対してチューブ5を接続し、且つ、チューブ5の開口を封止する。
その後、図4(b)に示すように、下部連座9の突出部12をチューブ5の開口に嵌入して、チューブ5に対して下部連座9を接続する(嵌入工程)。このとき、下部連座9には、芯金6の本数と同じ数であり、チューブ5の延在方向(鉛直方向)に沿った延長線上に延在した貫通孔15が形成されている。下部連座9の貫通孔15は、上端から下方に向かうにつれて径が小さくなるテーパ部15aと、テーパ部15aの最小径の端部と同径のまま下端まで延在する円筒部15bと、を有する。そして、上記嵌入工程において、芯金6の凹部18が貫通孔15の円筒部15b内に位置するまで下部連座9を嵌入している。
そして、図4(c)に示すように、下部連座9の貫通孔15のテーパ部15aに、ノズル20を装着し、活物質の原料と希硫酸とを混練したスラリーをノズル20からチューブ5内へ充填する(充填工程)。なお、貫通孔15のテーパ部15aは、上記ノズル20を装着可能な形状となっている。
続いて、図4(d)に示すように、下部連座9に対して上方から圧力をかけながら熱板21を押し当てる。すると、下部連座9の上部(電池としての使用状態では下部となる)が融解して、その融解物17は貫通孔15に移動して、芯金6の凹部18に接触する。その後、下部連座9から熱板21を取り外して、融解物17を固化させることで、凹部18と嵌合する凸部19を有する融解痕13(図3参照)が形成される。これにより、貫通孔15が封口されるとともに、芯金6の凹部18と融解痕13の凸部19とが嵌合することで、下部連座9と芯金6とが固定される(封口及び係合工程)。なお、熱板21を押し当てて、熱板21を下方に移動させる長さとしては、融解物17が芯金6の凹部18に接触し、且つ、融解物17により貫通孔15を封口できる長さであればよく、一例として、テーパ部15aの鉛直方向の長さ分だけ熱板21を移動させればよい。
次に、封口工程にて形成された完成前の正極板を、温度・湿度が熟成に適した場所に搬送して、チューブ5内に充填されたスラリーを乾燥・熟成させて、未化成の正極板を完成させる。
その後、鉛蓄電池の製造工程として、セパレータを介して未化成の正極板と負極板とを交互に組み合わせて、未化成の極板群を作成する。その後、未化成の極板群を電槽に挿入し、極板群の溶接、蓋の溶接及び端子の溶接を行った後、希硫酸を主成分とする電解液を注液し、電槽化成を行う。このようにして、本実施形態に係る鉛蓄電池を製造することができる。この化成後の鉛蓄電池において、湿式充填法にて作製したクラッド式極板は、チューブ5の下部連座9が嵌入された下端側の活物質密度が上端側の活物質密度以上となっている。また、化成後とは、使用できる(放電できる)ようになった状態から後であり、製品としての使用、未使用にはかかわらない。
本実施形態の製造方法によると、下部連座9と芯金6とを係合させて、下部連座9が芯金6から外れるのを規制することで、チューブ5から下部連座9を外れにくくすることができる。したがって、鉛蓄電池1として使用した場合に、チューブ5から下部連座9が外れて活物質が漏れ出しにくくなり、鉛蓄電池1の寿命を向上させることができる。
また、本実施形態のように下部連座9と芯金6とを係合させる構成ではなく、従来のようにチューブの内周面と嵌入部材の外周面とを溶着させる場合、乾式充填法とは異なり湿式充填法ではスラリーが水分を含んでいるため、溶着しづらい。そこで、チューブを乾燥させた後に上記溶着する工程を行うことがあった。この乾燥させる工程は、熟成工程も兼ねていることが多く、極板形成において必須の工程ではあった。しかしながら、乾燥させる工程には数時間を要しており、他の工程の時間に比べて非常に長いため、乾燥させる工程を所望のタイミングで行える製造方法が望まれていた。そこで、本実施形態の製造方法によると、上記溶着させる工程を不要にすることが可能となり、乾燥させる工程を所望のタイミングで行うことが可能となる。これにより、例えばリードタイムを短くすることが可能になるなど、工程管理の最適化が可能となる。
また、下部連座9の貫通孔15を封口する際に合わせて、芯金6の凹部18と下部連座9の凸部19とを嵌合させているため、製造工程を簡略化することができ、且つ、製造時間を短縮することができる。さらに、このとき、下部連座9を融解させた後に固化させることで、下部連座9の融解痕13により凸部19を形成しているため、凸部19を有する貫通孔15の封口物を別に作製する必要がなく、材料費を低減することができる。また、下部連座9を融解させるだけで、芯金6の凹部18と嵌合する凸部19を容易に形成することができる。
また、充填工程を行う際に、スラリーが吐出されるノズル20を、チューブ5ではなく下部連座9に装着していることで、ノズルの邪魔になることなく、芯金6を下部連座9側に延ばすことができる。さらに、ノズル20を貫通孔15の上半分のテーパ部15aに装着することで、芯金6の凹部18を貫通孔15の下半分の円筒部15b内まで延ばすことができる。これにより、芯金6の凹部18が下部連座9の貫通孔15内に位置しているため、貫通孔15を封口する際に、融解痕13と芯金6の凹部18とをより確実に嵌合させることができる。
また、仮に、電池として使用していて、チューブ5から下部連座9が外れた際に、チューブ5の下部連座9が外れた一端は下方を向いているため、チューブ5から活物質が漏れ出しやすい。そこで、チューブ5の下部連座9が嵌入された一端を下方にする鉛蓄電池1の使用方法では、上述した製造方法にて作製したクラッド式の正極板4を用いることで、チューブ5から下部連座9が外れにくくなり、チューブ5からの活物質の漏れ出しを顕著に低減することができる。また、チューブ5の延長線上に下部連座9の貫通孔15を形成し、嵌入工程において、この貫通孔15内に芯金6を配置させていることで、芯金6が偏心せずにチューブ5の径方向中心に位置しやすくなる。これにより、活物質の利用率を向上させることができる。
本明細書で開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も含まれる。
(1)上述した実施形態においては、封口工程において、下部連座9自身を融解させて、貫通孔15を封口しつつ、下部連座9が芯金6から外れるのを規制していたが、下部連座9とは異なる樹脂材料の融解物を固化させて貫通孔15を封口しつつ、下部連座9が芯金6から外れるのを規制してもよい。
(2)上述した実施形態においては、封口工程において、下部連座9を融解後に固化させて、貫通孔15を封口しつつ、下部連座9が芯金6から外れるのを規制していたが、凸部23が形成された封口部材22を、例えば弾性部材などにより別に作製し、図5に示すように、貫通孔15に封口部材22を嵌合することで、貫通孔15を封口しつつ、芯金6の凹部18に封口部材22の凸部23を嵌合させて、下部連座9が芯金6から外れるのを規制してもよい。
(3)上述した実施形態及び変形例においては、芯金6の全周に亘って凹部18を形成し、封口物22(もしくは融解痕13)に凹部18に対応する凸部19を形成して、両者を嵌合させていたが、嵌合させる形状はいかなる形状であってもよい。例えば、図6に示すように、芯金6に凸部25が形成されており、封口物22(もしくは融解痕13)に凸部25と係合可能な凹部26が形成されていてもよい。また、凸部や凹部は全周に亘って形成されていてもよいし、一部にのみ形成されていてもよい。また、1つであってもよいし、複数であってもよい。さらに、嵌合に限らず、下部連座9が芯金6から外れるのを規制する係合形状であれば、どのような形状であってもよい。例えば、図7に示すように、芯金6に凹部18が形成されており、封口物22(もしくは融解痕13)に凹部18の先端に係合し、芯金6から外れるのを規制する突起24が形成されていてもよい。
(4)上述した実施形態においては、下部連座9に貫通孔15が形成されており、貫通孔15を封口する部材にて芯金6と係合させていたが、図8に示すように、貫通孔が形成されていない下部連座27に凸部28が形成されており、芯金6に凸部28と係合可能な凹部29が形成されていてもよい。この場合、クラッド式の正極板形成工程としては、チューブ5にノズルを装着し、このノズルから活物質の原料と希硫酸とを混練したスラリーをチューブ5内へ充填する(充填工程)。その後、下部連座27の突出部30をチューブ5の開口に嵌入して、チューブ5に対して下部連座27を接続する(嵌入工程)。この工程時に合わせて、下部連座27の凸部28と芯金6の凹部29とを係合させる。これによると、下部連座27を嵌入する際に合わせて芯金6と下部連座27とを係合させているため、製造工程を簡略化することができ、且つ、製造時間を短縮することができる。
(5)上述した実施形態においては、芯金6が下部連座9の貫通孔15内まで延在していたが、芯金6は貫通孔15内まで延在していなくてもよい。この場合、芯金6と下部連座9は、貫通孔15の外側にて係合されていればよい。
(6)上述した実施形態においては、下部連座9の貫通孔15は、チューブ5の延長線上に延在していたが、貫通孔15は、下部連座9がチューブ5に接続された状態において、下部連座9を介して、チューブ5内と外部とを連通させていればよい。
(7)上述した実施形態においては、下部連座9は樹脂材料により形成されていたが、いかなる材料で形成されてもよく、例えば、上部連座8と同じ鉛合金により形成されてもよい。仮に、下部連座が上部連座8と同じ鉛合金により形成されており、且つ、芯金が下部連座の貫通孔内まで延在していれば、封口工程において、下部連座を融解して芯金と接触させると、下部連座と芯金が一体となる。これにより、下部連座と芯金との接続強度を高めることができる。
(8)上述した実施形態において、下部連座9の貫通孔15は、テーパ部15を有していたが、下部連座9の貫通孔15に対してノズル20を装着して固定できれば、貫通孔15はどのような形状であってもよく、上述した実施形態のようにテーパ部15を有していなくてもよい。例えば、貫通孔は、下部連座の上端から下端まで同径の円筒部であってもよい。また、貫通孔は、下部連座の上端から下方に向かうにつれて径が大きくなる逆テーパ部と、逆テーパ部の最大径の端部と同径のまま下端まで延在する円筒部と、を有してもよい。上述した2つの変形例では、上述した実施形態よりもテーパ部15に対応する部分の樹脂量が多い。そのため、封口工程において、下部連座の貫通孔をより確実に塞ぐことができ、チューブ内からの活物質の漏れを抑制することができる。
(9)上述した実施形態においては、充填工程において、活物質の原料に希硫酸を混練したスラリーを充填していたが、希硫酸を混練していない活物質の原料を入れてもよい。すなわち、湿式充填法に限らず、乾式充填法も本明細書で開示される技術に含まれる。
1 鉛蓄電池
4 正極板
5 チューブ
6 芯金
8 上部連座
9 下部連座(嵌入部材)
13 融解痕(封口物)
15 貫通孔
17 融解物
18 凹部(嵌合部)
19 凸部

Claims (7)

  1. チューブ内に電極材料が充填されたクラッド式極板の製造方法であって、
    前記チューブの一端開口に嵌入される嵌入部材と前記チューブ内に挿通された芯金とを係合させて、前記嵌入部材が前記芯金から外れるのを規制する係合工程を備えていることを特徴とするクラッド式極板の製造方法。
  2. 前記嵌入部材は、貫通孔と、前記貫通孔を封口する封口物と、を有しており、
    前記チューブの前記一端開口に嵌入された前記嵌入部材の前記貫通孔から前記チューブ内へ前記電極材料の原料を充填する充填工程と、
    前記充填工程の後、前記嵌入部材の前記貫通孔を前記封口物により封口する封口工程と、を備え、
    前記封口工程において、前記嵌入部材の前記封口物と前記芯金とを係合させて、前記係合工程を兼ねることを特徴とする請求項1に記載のクラッド式極板の製造方法。
  3. 前記封口工程において、前記嵌入部材の少なくとも一部を融解させ、融解物で前記貫通孔を封口しつつ、前記融解物を前記芯金の嵌合部に接触させた状態で、前記融解物を固化させて前記封口物を形成し、前記芯金と前記嵌入部材の前記封口物とを嵌合させることを特徴とする請求項2に記載のクラッド式極板の製造方法。
  4. 前記嵌入部材が前記チューブに嵌入されて、前記芯金の前記嵌合部が前記嵌入部材の前記貫通孔内に位置する状態において、前記封口工程が行われることを特徴とする請求項3に記載のクラッド式極板の製造方法。
  5. 前記チューブの前記一端開口に前記嵌入部材を嵌入させる嵌入工程を備え、
    前記嵌入工程において、前記嵌入部材と前記芯金とを係合させて、前記係合工程を兼ねることを特徴とする請求項1に記載のクラッド式極板の製造方法。
  6. チューブ内に電極材料が充填されたクラッド式極板を形成する極板形成工程を備え、
    前記極板形成工程が、前記チューブの一端開口に嵌入される嵌入部材と前記チューブ内に挿通された芯金とを係合させて、前記嵌入部材が前記芯金から外れるのを規制する係合工程を備えていることを特徴とする鉛蓄電池の製造方法。
  7. 電極材料が充填されたチューブと、
    前記チューブ内に挿通された芯金と、
    前記チューブの一端開口に嵌入される嵌入部材と、を備え、
    前記嵌入部材と前記芯金とを係合させて、前記嵌入部材が前記芯金から外れるのを規制することを特徴とするクラッド式極板。
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