JP2016102637A - 空調機 - Google Patents

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Akinori Nakai
明紀 中井
昌和 浦川
Masakazu Urakawa
昌和 浦川
中村 博
Hiroshi Nakamura
博 中村
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Abstract

【課題】本発明の課題は、短期間だけ暖房を必要とする地域に適した弱めの暖房とを行うことができる安価な空調機を提供することにある。【解決手段】空調機1では、暖房能力を抑えた空調機であり、暖房運転時に室外熱交換器17への着霜が抑制されるので、「高い伝熱性能を有し且つ安価ではあるが着霜時に目詰まりして性能低下し易い」という性質のスリットフィンタイプの熱交換器を使いこなすことが可能となる。具体的には、着霜による目詰まりを心配することなく、高さ0.3mm以上の切り起し部を有するスリットフィンを採用することができ、熱交換性能の向上を図ることができる。【選択図】図6

Description

本発明は、空調機に関し、特に、暖房能力が冷房能力よりも小さい空調機に関する。
ASEAN、中南米などで使用されるルームエアコンは、ほとんどが冷房専用である(例えば、特許文献1:特開2008−96088号公報参照)。しかし、そのような地域でも例えば高地においては、短期間ではあるものの気温が5℃程度まで低下し、何らかの暖房を必要とする時期がある。
ユーザーは、その期間だけヒータなどの機器を用いて室内暖房をしているが、不便さは否めない。その一方、冷房専用地域において本格的なヒートポンプ機はオーバースペックであり、ユーザーの購入価格上昇を伴い市場流通を阻害する結果となっていた。
本発明の課題は、短期間だけ暖房を必要とする地域に適した弱めの暖房を行うことができる安価な空調機を提供することにある。
本発明の第1観点に係る空調機は、圧縮機、熱源側熱交換器、膨張機構、及び利用側熱交換器を順に接続して冷媒回路を構成し、利用側熱交換器が凝縮器として機能するときの暖房能力を、利用側熱交換器が蒸発器として機能するときの冷房能力以下にした空調機であって、熱源側熱交換器が、切り起しによって切り起し部とスリットとが形成され且つ板厚方向に所定ピッチ(Px)で並べられた複数のスリットフィンを有している。
この空調機では、暖房能力を抑えた空調機であり、暖房運転時に熱源側熱交換器への着霜が抑制されるので、「高い伝熱性能を有し且つ安価ではあるが着霜時に目詰まりして性能低下し易い」という性質のスリットフィンタイプの熱交換器を使いこなすことが可能となる。その結果、熱交換器の低コスト化を図ることができる。
本発明の第2観点に係る空調機は、第1観点に係る空調機であって、切り起し部が、高さ0.3mm以上の切り起し部を含んでいる。
この空調機では、暖房運転時に熱源側熱交換器への着霜が抑制されるので、着霜による目詰まりを心配することなく、高さ0.3mm以上の切り起し部を有するスリットフィンを採用することができ、熱交換性能の向上を図ることができる。
本発明の第3観点に係る空調機は、第1観点又は第2観点に係る空調機であって、スリットフィンの所定ピッチ(Px)が1.2mm〜2.0mmの範囲内である。
本発明の第4観点に係る空調機は、第1観点から第3観点のいずれか1つに係る空調機であって、圧縮機の運転周波数を制御する制御部を備えている。制御部は、熱源側熱交換器が蒸発器として機能しているときの冷媒の蒸発温度が第1閾値を下回ったと判断したとき、又は熱源側熱交換器が蒸発器として機能しているときの冷媒の蒸発器出口温度が第2閾値を下回ったと判断したとき、圧縮機を垂下又は停止させる霜付き抑制制御を行う。
暖房能力が小さくて済むにもかかわらず除霜運転が実現できる設計となると、結果的に通常暖房能力並みの部品と制御が必要となり、コスト増の要因となる。
しかし、この空調機では、冷媒の蒸発温度又は蒸発器出口温度から霜付きが発生しそうなタイミングを見計らって、圧縮機を垂下又は停止させることによって霜付きを抑制することができる。その結果、熱源側熱交換器として、伝熱性能に優れ比較的安価なスリットフィンタイプの熱交換器を採用することができるので、低コストの空調機を提供することができる。
本発明の第5観点に係る空調機は、第4観点に係る空調機であって、熱源側熱交換器が据え付けられている場所の雰囲気温度を検出する外気温度センサをさらに備えている。制御部は、外気温度センサの検出値が第3閾値を下回ったときは、圧縮機を停止する。
この空調機では、圧縮機の運転に外気温度による制限を課することによって、蒸発器への着霜を抑制することができる。その結果、熱源側熱交換器として、伝熱性能に優れ比較的安価なスリットフィンタイプの熱交換器を採用することができるので、低コストの空調機を提供することができる。
本発明の第6観点に係る空調機は、第5観点に係る空調機であって、冷房能力と暖房能力との比が1:0.5〜0.7である。
本発明の第1観点に係る空調機では、暖房能力を抑えた空調機であり、暖房運転時に熱源側熱交換器への着霜が抑制されるので、「高い伝熱性能を有し且つ安価ではあるが着霜時に目詰まりして性能低下し易い」という性質のスリットフィンタイプの熱交換器を使いこなすことが可能となる。その結果、熱交換器の低コスト化を図ることができる。
本発明の第2観点又は第3観点に係る空調機では、暖房運転時に熱源側熱交換器への着霜が抑制されるので、着霜による目詰まりを心配することなく、高さ0.3mm以上の切り起し部を有するスリットフィンを採用することができ、熱交換性能の向上を図ることができる。
本発明の第4観点に係る空調機では、冷媒の蒸発温度又は蒸発器出口温度から霜付きが発生しそうなタイミングを見計らって、圧縮機を垂下又は停止させることによって霜付きを抑制することができる。その結果、熱源側熱交換器として比較的安価なスリットフィンタイプの熱交換器を採用することができるので、低コストの空調機を提供することができる。
本発明の第5観点又は第6観点に係る空調機では、圧縮機の運転に外気温度による制限を課することによって、蒸発器への着霜を抑制することができる。その結果、熱源側熱交換器として比較的安価なスリットフィンタイプの熱交換器を採用することができるので、低コストの空調機を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る空調機の構成図。 室内機の斜視図。 空調機の制御ブロック図。 霜付き抑制制御のフローチャート。 室外熱交換器のフィンの平面図。 図5のA−A線におけるフィンの断面図。
以下図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(1)空調機1の構成
図1は、本発明の一実施形態に係る空調機1の構成図である。図1において、空調機1は、冷房運転および暖房運転が可能な冷凍装置であり、室内機2と、室外機3と、室外機3と室内機2とを接続するための液冷媒連絡配管7、及びガス冷媒連絡配管9とを備えている。空調機1の冷凍回路には、単一冷媒であるR32が封入されている。
(1−1)室内機2
図2は、室内機2の斜視図である。図1及び図2において、室内機2は、室内熱交換器11と、室内ファン35とを有している。また、室内機2には、リモートコントロールユニット(以下、リモコン52という。)が付帯されている。リモコン52は、ユーザーの操作に応じて、室内機2及び室外機3に内蔵されている制御部と交信して空調機1を制御する。
(1−1−1)室内熱交換器11
室内熱交換器11は、伝熱管と多数のフィンとにより構成されたクロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器である。室内熱交換器11は、冷房運転時には冷媒の蒸発器として機能して室内空気を冷却し、暖房運転時には冷媒の凝縮器として機能して室内空気を加熱する。
なお、室内熱交換器11は、クロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器に限定されるものではなく、他の型式の熱交換器であっても良い。
(1−1−2)室内ファン35
室内ファン35は、クロスフローファンである。室内ファン35は、ファン35aと、ファン35aを回転させるための室内ファンモータユニット35bとを有している。ファン35aは、AS樹脂などの樹脂材料で、長細い円筒形状に形成されており、長軸が水平になるように配置される。
室内ファン35の稼動によって、室内機2は前面側から内部に室内空気を吸入し、室内熱交換器11において冷媒と熱交換させた後に、供給空気として室内に供給する。また、室内ファン35は、室内熱交換器11に供給する空気の風量を所定風量範囲において変更することができる。
(1−2)室外機3
図1において、室外機3は、主に、圧縮機13、四路切換弁15、室外熱交換器17、膨張弁19、及びアキュムレータ21を有している。さらに、室外機3は室外ファン55も有している。
(1−2−1)圧縮機13
圧縮機13は容量可変式圧縮機であり、インバータにより回転数が制御される。本実施形態において、圧縮機13は1台のみであるが、これに限定されず、室内機2の接続台数等に応じて、2台以上の圧縮機が並列に接続されていても良い。
(1−2−2)四路切換弁15
四路切換弁15は、冷媒の流れの方向を切り換える弁である。冷房運転時、四路切換弁15は圧縮機13の吐出側と室外熱交換器17のガス側とを接続するとともに圧縮機13の吸入側(具体的には、アキュムレータ21)とガス冷媒連絡配管9側とを接続する(冷房運転状態:図1の四路切換弁15の実線を参照)。その結果、室外熱交換器17は冷媒の凝縮器として、室内熱交換器11は冷媒の蒸発器として機能する。
暖房運転時、四路切換弁15は、圧縮機13の吐出側とガス冷媒連絡配管9側とを接続するとともに圧縮機13の吸入側と室外熱交換器17のガス側とを接続する(暖房運転状態:図1の四路切換弁15の破線を参照)。その結果、室内熱交換器11は冷媒の凝縮器として、室外熱交換器17は冷媒の蒸発器として機能する。
(1−2−3)室外熱交換器17
室外熱交換器17は、クロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器である。室外熱交換器17は、冷房運転時には冷媒の凝縮器として機能し、暖房運転時には冷媒の蒸発器として機能する。室外熱交換器17は、そのガス側が四路切換弁15に接続され、その液側が膨張弁19に接続されている。
(1−2−4)膨張弁19
膨張弁19は、冷媒回路内を流れる冷媒の圧力や流量等の調節を行う。膨張弁19は、冷房運転時の冷媒回路における冷媒の流れ方向において室外熱交換器17の下流側に配置されている。
(1−2−5)室外ファン55
室外ファン55は、吸入した室外空気を室外熱交換器17に送風して冷媒と熱交換させる。室外ファン55は、室外熱交換器17に送風する際の風量を可変することができる。室外ファン55は、プロペラファン等であり、DCファンモータ等からなるモータによって駆動される。
(1−3)制御部50
図3は、空調機1の制御ブロック図である。図3において、制御部50はリモコン52からの指令信号に基づいて、圧縮機13の運転周波数、四路切換弁15の切換動作、膨張弁19の開度、および風向調整羽根駆動モータ62の回転を制御する。
図1に示すように、制御部50は、室内機2内に内蔵されている室内制御部50aと室外機3内に内蔵されている室外制御部50bとを有している。室内制御部50aとリモコン52との間では赤外線信号の送受信が行われる。室内制御部50aと室外制御部50bとの間では信号の送受信がワイヤを介して行われる。
リモコン52には、運転スイッチ22、運転切換スイッチ24、温度設定スイッチ26、及び風向調整スイッチ61が設けられている。
運転スイッチ22は、操作される毎に空調機1の運転と停止とを交互に切り換える。運転切換スイッチ24は、操作される毎に運転を自動→冷房→除湿→暖房の順に切り換える。温度設定スイッチ26は、上押操作される毎に設定温度が上昇し、下押操作される毎に設定温度が降下する。
また。風向調整スイッチ61が操作される毎に、制御部50(室内制御部50a)が風向調整羽根駆動モータ62を制御し、風向調整羽根63(図2参照)の上下遥動と任意位置固定とを交互に切り換える。
(1−4)各種センサ
空調機1には、サーミスタから成る室外熱交換器温度センサ42、室内温度センサ44、出口管温度センサ46、及び外気温度センサ48が設けられている。室外熱交換器温度センサ42は、室外熱交換器17に取付けられ、室外熱交換器17の所定領域を流れる冷媒の温度を検知する。室内温度センサ44は、室内機2の吸込口に取り付けられ、室内空気温度を検知する。出口管温度センサ46は、暖房運転時に蒸発器として機能する室外熱交換器17の冷媒出口配管に取り付けられ、冷媒出口配管の温度を検出する。外気温度センサ48は、室外機3の周囲温度を検知する。そして、これらの温度センサの測定値に基づき、制御部50が空調機1を運転制御する。
(2)空調機1の動作
空調機1では、四路切換弁15によって、冷媒の循環サイクルを冷房運転時の循環サイクルおよび暖房運転時の循環サイクルのいずれか一方に切り換えることが可能である。
(2−1)冷房運転
冷房運転では、四路切換弁15が第1状態(図1の実線)に設定される。そして、この状態で制御部50が圧縮機13を稼動させると、室外熱交換器17が凝縮器となり、室内熱交換器11が蒸発器となる蒸気圧縮冷凍サイクルが行われる。
圧縮機13から吐出された高圧の冷媒は、室外熱交換器17で室外の空気と熱交換して凝縮する。室外熱交換器17を出た冷媒は、膨張弁19を通過する際に減圧され、その後に室内熱交換器11で室内の空気と熱交換して蒸発する。その際、空気は室内熱交換器11によって冷却され、その冷却された空気が室内ファン35を介して吹出口から室内へ吹き出される。室内熱交換器11を出た冷媒は、圧縮機13へ吸入されて圧縮される。
(2−2)暖房運転
暖房運転では、四路切換弁15が第2状態(図1の点線)に設定される。そして、この状態で制御部50が圧縮機13を稼動させると、室外熱交換器17が蒸発器となり、室内熱交換器11が凝縮器となる蒸気圧縮冷凍サイクルが行われる。
圧縮機13から吐出された高圧の冷媒は、室内熱交換器11で室内の空気と熱交換して凝縮する。その際、空気は室内熱交換器11で加温され、その加温された空気は室内ファン35を介して吹出口から室内へ吹き出される。凝縮した冷媒は、膨張弁19を通過する際に減圧された後、室外熱交換器17で室外の空気と熱交換して蒸発する。室外熱交換器17を出た冷媒は、圧縮機13へ吸入されて圧縮される。
(3)霜付き抑制制御
通常、暖房運転時には所定運転時間毎に除霜運転が行われるが、本実施形態に係る空調機1では、霜付き抑制制御を実行することによって、除霜運転を回避している。以下、フローチャートを参照しながら、その動作を説明する。
図4は、霜付き抑制制御のフローチャートである。図4において、ステップS1で制御部50は暖房運転指令が有るか否かを判定する。例えば、ユーザーがリモコン52の運転スイッチ22をオンしたとき、リモコン52から運転開始信号が制御部50に送られ、運転開始信号を受信した制御部50は暖房運転指令が有ったと判定する。制御部50は、暖房運転指令が有ると判定したときステップS2へ進み、暖房運転指令がないと判定したときは引き続き判定を継続する。
次に制御部50は、ステップS2において外気温度センサ48を介して外気温度Toを検出し、ステップS3へ進む。
次に制御部50は、ステップS3において外気温度センサ48の検出値である外気温度Toが所定外気温度Tos(例えば、5℃)を下回っているか否かを判定する。To<Tosであると判定したときは、ステップS10へ飛び、圧縮機13を起動せず、霜付き抑制制御を終了する。他方、制御部50がTo<Tosではないと判定したときは、ステップS4へ進む。
次に制御部50は、ステップS4において圧縮機13を起動して、ステップS5へ進む。ステップS5において、制御部50は室外熱交換器温度センサ42を介して室外熱交換器17の所定領域の温度を検出する。
次に制御部50は、ステップS6において室外熱交換器温度センサ42の検出値から冷媒の蒸発温度Teを推定し、ステップS7へ進む。
次に制御部50は、ステップS7において蒸発温度Teが閾値Ts1(例えば、4℃)を下回っているか否かを判定し、Te<Te1であると判定したときはステップS8へ進み、Te<Te1ではないと判定したときはステップS5へ戻る。
次に制御部50は、ステップS8において圧縮機13の垂下制御を実行する。室外熱交換器17の冷媒の蒸発温度Teが閾値Ts1を下回ったことによって、圧縮機13の運転周波数を現状のまま維持すると室外熱交換器17に着霜するので、それを回避するためには蒸発圧力を高める必要がある。それゆえ、圧縮機13の垂下制御が行われる。
なお、圧縮機13の垂下制御中も、室外熱交換器温度センサ42の検出値から蒸発温度Teを推定する動作、及び外気温度センサ48を介して外気温度Toを検出する動作は継続している。
次に制御部50は、ステップS9において蒸発温度Teが閾値Ts2(例えば、2℃)を下回ったか否か、或いは外気温度Toが所定外気温度Tos(例えば、5℃)を下回ったか否かを判定し、Te<Ts2又はTo<Tosのいずれかが成立したと判定したときはステップS10へ進んで圧縮機13を停止する。
他方、制御部50がTe<Ts2及びTo<Tosのいずれも成立していないと判定したときはステップS5へ戻る。
以上にように、制御部50は、外気温度Toが所定外気温度Tos(例えば、5℃)未満のときは、室外熱交換器17が直ぐに着霜するので、暖房運転を開始しない。また、制御部50は、外気温度ToがTos以上のときに暖房運転を開始しても、蒸発温度Teが閾値Ts1(例えば、4℃)未満になったら圧縮機13を垂下制御して、室外熱交換器17への着霜を抑制する。さらに、制御部50は、上記垂下制御中に蒸発温度Teが閾値Ts2(例えば2℃)を下回るか、或いは外気温度Toが所定外気温度Tosを下回ったときは、圧縮機13を停止して室外熱交換器17への着霜を防止する。
(4)変形例
(4−1)
上記実施形態では、室外熱交換器温度センサ42の検出値に基づいて冷媒の蒸発温度Teを推定しているが、それに限定されるものではない。
例えば、出口管温度センサ46は、暖房運転時に蒸発器として機能する室外熱交換器17の冷媒出口配管に取り付けられて冷媒出口配管の温度を検出するので、制御部50は出口管温度センサ46の検出値から冷媒の蒸発器出口温度を推定することができ、さらにその推定値から冷媒の蒸発温度Teを推定することもできる。
(4−2)
制御部50は、上記霜付き抑制制御の実行にもかかわらず室外熱交換器17に着霜したと判断した場合、除霜運転を行ってもよい。
この変形例に係る空調機1では、圧縮機13の吐出ガス温度を利用せず外気のみで室外熱交換器17の除霜を行う。その結果、ホットガスデフロストを行うタイプの空調機との対比において、部品の小型化、低コスト化を図ることができる。
(5)霜付き抑制制御の導入に伴う室外熱交換器17の最適化
本実施形態に係る空調機1の特徴は、暖房能力が冷房能力よりも小さく抑えられ、且つ霜付き抑制制御が行われていることであり、その影響は当然、室外熱交換器17などに及ぶ。以下、本実施形態に係る空調機1に適した室外熱交換器17について説明する。
一般的に、切り起し部を有するスリットフィンを使用した熱交換器は、高い伝熱性能を有し且つ安価ではあるが、切り起し部のエッジに霜が成長すると空気の通風路を狭くして熱交換性能を低下させるので、低温雰囲気で蒸発器として使用する際に使い勝手が悪い。
しかし、本実施形態に係る空調機1では、暖房運転時に蒸発器として機能する室外熱交換器17への着霜が抑制されているので、所定のスリットフィンを使用した室外熱交換器17を採用することにより、低コスト化を図ることができる。ここでは、室外熱交換器17の構成について説明する。
(5−1)構成
図5は、室外熱交換器17のフィン171の平面図である。図6は、図5のA−A線におけるフィン171の断面図である。図5及び図6において、フィン171には、切り起し加工によって切り起し部175とスリット177が形成されている。切り起し部175は、鉛直方向に隣接する伝熱管183の間の中央部に平板領域179を残すように形成されている。
室外熱交換器17が蒸発器として機能するとき、各フィン171での熱流速は、鉛直方向に隣接する伝熱管183相互間における中央部から伝熱管嵌挿部173へ伝達されようとするが、中央部に平板領域179を確保した状態で切り起し部175が形成されているので、平板領域179の空気との熱伝達性能が低減される。また、平板領域179から伝熱管嵌挿部173への熱流速の流れが切り起し部175によって抑制される。
その結果、伝熱管183相互管の中央部にも切り起し部が設けられていた従来のスリットフィンに比べて、伝熱管183相互管の中央部における風上側での冷却速度が低下し、フィン面での熱伝達の均一化が得られ、フィン効率が向上し、着霜による早期の目詰まり発生をも防止することができる。
また、仮に着霜してもフィン面への均一着霜が得られるので、除霜時間を短縮することができる。そうすると、従来のような圧縮機からの高温吐出ガスを利用しなくとも、外気のみによる除霜で従来と同等の除霜時間を実現することができる。
(5−2)伝熱管径とフィンピッチPxの設定
室外熱交換器17の伝熱管183には、外径がφ8.0mm(平均内径はほぼφ7.3mm〜7.8mm)の伝熱管が採用されている。
なお、冷媒としてR32を使用する場合には、平均内径がφ6.0mm〜6.5mmとなるように、呼び寸法がφ6.35mmの規格管を使用してもよい。R32は、圧力損失が従来冷媒(R22など)の約40%まで減少することから、その低下相当分だけ伝熱管を細くすることができるからである。
出願人の実験によれば、所定条件で、暖房運転を開始してから、室外熱交換器17において着霜により通風抵抗が運転開始時の5倍になるまでの時間を連続暖房運転時間とした場合、従来冷媒を使用しφ8.0mmの伝熱管で且つフィンピッチPx=2.0mmとしたときの連続暖房運転時間と、R32を使用しφ6.35mmで且つフィンピッチPx=1.2mmとしたときの連続暖房運転時間とはほとんど同じであることが確認されている。
それゆえ、スリットフィンを用いる場合、フィンピッチPxは1.2mm〜2.0mmの範囲から適宜選定することが可能である。
しかし、上記実験結果に拘わらず本実施形態では、暖房運転時の室外熱交換器17への着霜を防止するという観点から、フィンピッチPxは上限値である2.0mmを採用している。
(5−3)段ピッチPyと列ピッチPzの設定
伝熱管183の段ピッチPyと列ピッチPzの値は、上記平板領域179の面積を決定する因子となるので、適切な範囲内で設定することにより、室外熱交換器17の性能を最適化することができる。
出願人の実験によれば、段ピッチPyと列ピッチPzの積(面積)Aが約220mm2〜420mm2の範囲にある場合、伝熱管183の外径をφ6.35mmとしてR32冷媒を使用したときの能力は、伝熱管183の外径をφ8.0mmとして従来冷媒を使用したときの100%以上の能力を得ることができることが確認されている。
そこで、本実施形態では、暖房運転時の室外熱交換器17への着霜を防止するという観点から、最大面積420mm2近傍に設定したうえで、冷媒はR32を採用している。
(5−4)切り起し高さ
本実施形態では、切り起し部175の切り起し高さh(図6参照)は、0.18mm〜0.60mmの範囲に設定されている。ここで、切り起しピッチLP(図6参照)を0.6mm〜1.5mmの範囲内に、且つ切り起し角度θ(図6参照)を18°〜24°の範囲内に設定すれば、上記切り起し高さhを実現することができる。
従来、切り起し部の寸法としては、切り起しピッチが0.5mm〜0.9mmの範囲内に、且つ切り起し角度が25°〜40°の範囲内に設定されたフィンが公知である(例えば、特開2000−154989公報)。これは、切り起し高さ(フィン片面側への突出量)に換算すると0.1mm〜0.29mmに相当する。
しかし、本実施形態に係る空調機1では、暖房能力を冷房能力よりも小さく抑え、且つ霜付き抑制制御が実行されることによって着霜の発生が抑制されているので、高さ0.3mm以上の切り起し部175を含むスリットフィンを採用することができ、熱交換性能の向上を図ることができる。
(6)特徴
(6−1)
空調機1では、暖房能力を抑えた空調機であり、暖房運転時に室外熱交換器17への着霜が抑制されるので、「高い伝熱性能を有し且つ安価ではあるが着霜時に目詰まりして性能低下し易い」という性質のスリットフィンタイプの熱交換器を使いこなすことが可能となる。具体的には、着霜による目詰まりを心配することなく、高さ0.3mm以上の切り起し部を有するスリットフィンを採用することができ、熱交換性能の向上を図ることができる。
(6−2)
空調機1では、冷媒の蒸発温度又は蒸発器出口温度から霜付きが発生しそうなタイミングを見計らって、圧縮機13を垂下又は停止させることによって霜付きを抑制することができる。それゆえ、室外熱交換器17として、伝熱性能に優れ比較的安価なスリットフィンタイプの熱交換器を採用することができる。
(6−3)
空調機1では、圧縮機13の運転に外気温度による制限を課することによって、蒸発器として機能する室外熱交換器17への着霜を抑制することができる。それゆえ、室外熱交換器17として、伝熱性能に優れ比較的安価なスリットフィンタイプの熱交換器を採用することができる。
1 空調機
11 室内熱交換器(熱源側熱交換器)
13 圧縮機
17 室外熱交換器(利用側熱交換器)
19 膨張弁(膨張機構)
48 外気温度センサ
50 制御部
171 スリットフィン
175 切り起し部
177 スリット
特開2008−96088号公報

Claims (6)

  1. 圧縮機(13)、熱源側熱交換器(17)、膨張機構(19)、及び利用側熱交換器(11)を順に接続して冷媒回路を構成し、前記利用側熱交換器(11)が凝縮器として機能するときの暖房能力を、前記利用側熱交換器(11)が蒸発器として機能するときの冷房能力以下にした空調機であって、
    前記熱源側熱交換器(17)は、切り起しによって切り起し部(175)とスリット(177)とが形成され且つ板厚方向に所定ピッチ(Px)で並べられた複数のスリットフィン(171)を有している、
    空調機(1)。
  2. 前記切り起し部(175)は、高さ0.3mm以上の切り起し部を含む、
    請求項1に記載の空調機(1)。
  3. 前記スリットフィン(171)の前記所定ピッチ(Px)が1.2mm〜2.0mmの範囲内である、
    請求項1又は請求項2に記載の空調機(1)。
  4. 前記圧縮機(13)の運転周波数を制御する制御部(50)を備え、
    前記制御部(50)は、前記熱源側熱交換器(17)が蒸発器として機能しているときの冷媒の蒸発温度が第1閾値を下回ったと判断したとき、又は前記熱源側熱交換器(17)が蒸発器として機能しているときの冷媒の蒸発器出口温度が第2閾値を下回ったと判断したとき、前記圧縮機(13)を垂下又は停止させる霜付き抑制制御を行う、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の空調機(1)。
  5. 前記熱源側熱交換器(17)が据え付けられている場所の雰囲気温度を検出する外気温度センサ(48)をさらに備え、
    前記制御部(50)は、前記外気温度センサ(48)の検出値が第3閾値を下回ったときは、前記圧縮機(13)を停止する、
    請求項4に記載の空調機(1)。
  6. 前記冷房能力と前記暖房能力との比が1:0.5〜0.7である、
    請求項5に記載の空調機(1)。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021042871A (ja) * 2019-09-06 2021-03-18 東芝キヤリア株式会社 フィンアンドチューブ型熱交換器、および冷凍サイクル装置

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