JP2016102499A - 吸い込んだ異物を排除しやすくしたジエット・エンジン - Google Patents
吸い込んだ異物を排除しやすくしたジエット・エンジン Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 ジエット・エンジンの空気取り入り口は、大きく開口しているため、地上滑走時や飛行中に異物を吸い込み、危険きわまりない。このため、フアンやエンジンは損傷が絶えず、目立たない時は、反復飛行しているが、これが積もり積もって飛行不能となり、不時着、墜落等の重大事故が発生する。【解決手段】 フアン前面を後退状に形成すると共にフアン外周部分に対するフアンケースに凹周を形成した。これにより吸い込んだ異物は、フアン表面をすべりなから、破砕、粉砕されて凹周やフアン排気孔から滑らかに抜ける。したがって、フアンが受ける衝突圧は弱小化し、且、エンジンに粉砕した異物が入り難いので、フアンとエンジンの損傷を防止することができる。【選択図】図1
Description
本発明は、ジエット・エンジンが吸い込んだ異物を排除しやすくしたジエット・エンジンに関する。
ジエット・エンジン(以下エンジンに畧)の空気取り入り口は、大きく開口しているため、地上滑走時や飛行中に異物を吸い込み、危険きわまりない。
このため、フアンやエンジンは損傷が絶えず、目立たない時は、反復飛行しているが、これが、積もり積もって飛行不能となり、不時着、墜落等の重大事故が発生する。
これを防止するため、一般的な整備と分解整備を行うが、この時、初めて、大小のかくれた損傷が発見され、そのために、整備や部品交換に多額の費用がかかっている。また、飛行計画にも影響する。
しかし、如何に入念に整備していても、飛行中バード・ストライクが発生すると、エンジンが損傷して不時着、墜落する。
2009年1月15日ニューヨーク・バドソン川の不時着が具体例で、危険性を常にはらんでいる。
このため、フアンやエンジンは損傷が絶えず、目立たない時は、反復飛行しているが、これが、積もり積もって飛行不能となり、不時着、墜落等の重大事故が発生する。
これを防止するため、一般的な整備と分解整備を行うが、この時、初めて、大小のかくれた損傷が発見され、そのために、整備や部品交換に多額の費用がかかっている。また、飛行計画にも影響する。
しかし、如何に入念に整備していても、飛行中バード・ストライクが発生すると、エンジンが損傷して不時着、墜落する。
2009年1月15日ニューヨーク・バドソン川の不時着が具体例で、危険性を常にはらんでいる。
以上が実態で、航空機の事故率は他に比較して低いといわれても、搭乗するたびに恐怖を感じる。
従来、このような状況にありながら、異物の吸い込みに対して何ら対策がとられてないのが現状である。
本発明は、この状況を打破するため、積極的対策として、フアンを後退状に形成し、更に、防護ネットを取り付けてエンジンの損傷を防止し、常に安全な飛行ができるようにすることを目的とするものである。
従来、このような状況にありながら、異物の吸い込みに対して何ら対策がとられてないのが現状である。
本発明は、この状況を打破するため、積極的対策として、フアンを後退状に形成し、更に、防護ネットを取り付けてエンジンの損傷を防止し、常に安全な飛行ができるようにすることを目的とするものである。
(実施例1)図1に示すように、フアン前面を後退状に形成し、フアンの外周部分に対するフアンケースに凹周を形成し、且、フアンの後退角は、エンジンの必要吸込量を確保するように構成し、凹周とフアン排気孔の合計通風量は、従来の通風量になるように構成したものである。
(実施例2)図2から図5は、防護ネットがフアンに密着するように、後退状に形成したものである。
すなわち、フアン前面に密着して、径が7ミリ程度以上のばね用丸鋼とそれより大径のばね用丸鋼の基本線と補助基本線を組合せて、フアンより小径の防護ネットを形成し、且、基本線の内端を、スピナの根元外周に適合するように斜め状の斜端を形成し、該斜端をスピナの根元に嵌合して防護ネットをフアンに密着させ、然る後、斜端に被せるテーパ状の斜端押さえを、該斜端押さえの内周下部に、斜端が嵌合するU字溝を形成してスピナの根元方向に押し込んで斜端を固定し、斜端押さえが外れないように、ボルトで固定し、ボルトはナマシステンレス線を通してボルトがゆるまないようにしたものである。
なお、防護ネットはフアンと同径に形成してもよい。
すなわち、フアン前面に密着して、径が7ミリ程度以上のばね用丸鋼とそれより大径のばね用丸鋼の基本線と補助基本線を組合せて、フアンより小径の防護ネットを形成し、且、基本線の内端を、スピナの根元外周に適合するように斜め状の斜端を形成し、該斜端をスピナの根元に嵌合して防護ネットをフアンに密着させ、然る後、斜端に被せるテーパ状の斜端押さえを、該斜端押さえの内周下部に、斜端が嵌合するU字溝を形成してスピナの根元方向に押し込んで斜端を固定し、斜端押さえが外れないように、ボルトで固定し、ボルトはナマシステンレス線を通してボルトがゆるまないようにしたものである。
なお、防護ネットはフアンと同径に形成してもよい。
(実施例1)図1は、フアン前面を後退状に形成したので、吸い込んだ異物はフアンの表面をすべりながら砕砕、粉砕され、凹周やフアンの排気孔から滑らかに抜ける。
したがって、フアンが受ける衝突圧は弱小化し、且、エンジンに粉砕した異物が入り難いので、フアンとエンジンの損傷を防止することができる。
この時、フアン前面の後退角は、エンジンの必要吸入量が確保されるように形成したので、従来通り安全に飛行することができる。
吸い込んだ残りの風量は、凹周とフアン排気孔より抜けて合流し、排気の目的を十分に果すと共に異物を問題なく、効果的に排除することができる。
したがって、フアンが受ける衝突圧は弱小化し、且、エンジンに粉砕した異物が入り難いので、フアンとエンジンの損傷を防止することができる。
この時、フアン前面の後退角は、エンジンの必要吸入量が確保されるように形成したので、従来通り安全に飛行することができる。
吸い込んだ残りの風量は、凹周とフアン排気孔より抜けて合流し、排気の目的を十分に果すと共に異物を問題なく、効果的に排除することができる。
(実施例2)図2から図5は、防護ネットをフアンに密着し、フアンの防御機構を太目のばね用丸鋼を組合せて、フアンより小径に形成したので、エンジンが吸い込んだ鳥等の異物が防護ネットに衝突しても、防護ネットの斜面に沿って、すべりながら破砕、粉砕し、凹周とフアン排気孔より抜けさすことができる。
したがって、フアンが受ける衝突圧は微少となるので、一層安全に飛行することができる。
したがって、フアンが受ける衝突圧は微少となるので、一層安全に飛行することができる。
第1実施例
正面図 第2実施例
正面図 図2の防護ネットの拡大左側面図 図3の線A−Aの縦断側面図 図4の矢視B−B図
(実施例1)図中1はジエット・エンジン、2は前面を後退状に形成したフアン、6はフアン2の外周部分に対するフアンケースに形成した凹周で、フアン2の後退角は、エンジンの必要吸込量を確保するようにに形成している。また、吸い込んだ残りの風量は、凹周6とフアン排気孔5より抜けて合流し、排気の役割りを十分に果すと共に異物を効果的に排除するようにしている。
(実施例2)図2から図5は、防護ネット7をフアン2前面に密着して形成している。
すなわち、7は後退状のフアン2前面に密着して、径が7ミリ程度以上のばね用丸鋼とそれより大径のばね用丸鋼の基本線8と補助基本線9を組合せて形成した防護ネットで、フアン2より小径に形成している。
10はスピナ3の根元外周に適合するように斜め状に形成した斜端で、該斜端10をスピナ3の根元に嵌合して防護ネット7をフアン2に密着させている。11は斜端10に被せるテーパ状の斜端押さえで、該斜端押さえ11の内周下部に、斜端10が嵌合するU字溝12を形成し、スピナ3の根元方向に押し込んで斜端10を固定している。
13はボルトでボルト通し孔14に通して斜端押さえ11を固定し、防護ネット7が外れないようにしている。なお、ボルト13がゆるまないようにボルト頭にナマシステン線を通して結線する。
また、線径は適宜変更してもよい。
すなわち、7は後退状のフアン2前面に密着して、径が7ミリ程度以上のばね用丸鋼とそれより大径のばね用丸鋼の基本線8と補助基本線9を組合せて形成した防護ネットで、フアン2より小径に形成している。
10はスピナ3の根元外周に適合するように斜め状に形成した斜端で、該斜端10をスピナ3の根元に嵌合して防護ネット7をフアン2に密着させている。11は斜端10に被せるテーパ状の斜端押さえで、該斜端押さえ11の内周下部に、斜端10が嵌合するU字溝12を形成し、スピナ3の根元方向に押し込んで斜端10を固定している。
13はボルトでボルト通し孔14に通して斜端押さえ11を固定し、防護ネット7が外れないようにしている。なお、ボルト13がゆるまないようにボルト頭にナマシステン線を通して結線する。
また、線径は適宜変更してもよい。
1 ジエット・エンジン
2 フアン
3 スピナ
4 コアエンジン
5 フアン排気孔
6 凹周
7 防護ネット
8 基本線
9 補助基本線
10 斜端
11 斜端押さえ
12 U字溝
13 ボルト
14 ボルト通し孔
2 フアン
3 スピナ
4 コアエンジン
5 フアン排気孔
6 凹周
7 防護ネット
8 基本線
9 補助基本線
10 斜端
11 斜端押さえ
12 U字溝
13 ボルト
14 ボルト通し孔
Claims (2)
- フアン前面を後退状に形成し、フアンの外周部分に対するフアンケースに凹周を形成し、且、フアンの後退角は、エンジンの必要吸込量を確保するように構成し、凹周とフアン排気孔の合計通風量は、従来の通風量になるように構成した吸い込んだ異物を排除しやすくしたジエット・エンジン。
- フアン前面に密着して、径が7ミリ程度以上のばね用丸鋼とそれより大径のばね用丸鋼の基本線と補助基本線を組合せて、フアンより小径の防護ネットを形成し、且、基本線の内端を、スピナの根元外周に適合するように斜め状の斜端を形成し、該斜端をスピナの根元に嵌合して防護ネットをフアンに密着させ、然る後、斜端に被せるテーパ状の斜端押さえを、該斜端押さえの内周下部に、斜端が嵌合するU字溝を形成してスピナの根元方向に押し込んで斜端を固定し、斜端押さえが外れないように、ボルトで固定し、ボルトはナマシステン線を通してボルトがゆるまないようにした吸い込んだ異物を排除しやすくしたジエット・エンジン。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014267131 | 2014-11-17 | ||
JP2014267131 | 2014-11-17 |
Publications (1)
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---|---|---|---|
JP2015150118A Pending JP2016102493A (ja) | 2014-11-17 | 2015-06-19 | バード・ストライク防止ネット |
JP2015257360A Withdrawn JP2016102499A (ja) | 2014-11-17 | 2015-11-17 | 吸い込んだ異物を排除しやすくしたジエット・エンジン |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2015150118A Pending JP2016102493A (ja) | 2014-11-17 | 2015-06-19 | バード・ストライク防止ネット |
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---|---|
JP (2) | JP2016102493A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109819973A (zh) * | 2018-12-20 | 2019-05-31 | 珠海横琴博信能源建设有限公司 | 一种环境友好型驱鸟系统 |
JP2019156380A (ja) * | 2018-03-11 | 2019-09-19 | 妹尾 淑子 | 異物除去可動部付き垂直離着陸飛行体 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000095195A (ja) * | 1998-07-24 | 2000-04-04 | Kazuo Ariyoshi | 航空機のバ−ド・ストライク防止装置 |
WO2013075954A1 (en) * | 2011-11-25 | 2013-05-30 | Rolls-Royce Plc | Abradable liner for a gas turbine |
-
2015
- 2015-06-19 JP JP2015150118A patent/JP2016102493A/ja active Pending
- 2015-11-17 JP JP2015257360A patent/JP2016102499A/ja not_active Withdrawn
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