JP2016102068A - 鯨筋肉抽出物からなる中長期記憶障害予防改善剤 - Google Patents

鯨筋肉抽出物からなる中長期記憶障害予防改善剤 Download PDF

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Abstract

【課題】学習記憶障害を効果的に予防及び/又は改善可能な、新規な中長期記憶障害予防改善剤を提供すること。【解決手段】本発明の中長期記憶障害予防改善剤は、鯨の筋肉から抽出した鯨筋肉抽出物からなり、また、該中長期記憶障害予防改善剤はバレニン(balenin)を有効成分として含有することが好ましく、また、該中長期記憶障害予防改善剤は、老人性若しくはアルツハイマー型認知症による学習記憶障害の予防及び/又は改善に用いられる。【選択図】図7

Description

本発明は、鯨の筋肉から抽出した鯨筋肉抽出物からなる中長期記憶障害予防改善剤に関する。
動物の筋肉組織中に含まれるイミダゾールジペプチド(ヒスチジン及びアラニンが結合したジペプチド)として、カルノシン、アンセリン、バレニン、π−メチルヒスチジン、τ−メチルヒスチジン等が知られている。
特許文献1には、カルノシンを有効成分とし、虚血後に過剰放出される亜鉛に基づく神経細胞死を抑制することを特徴とする脳血管性認知症の予防又は治療薬について開示されている。
また、特許文献2には、アンセリン、カルノシン、バレニン、π−メチルヒスチジン及びτ−メチルヒスチジンの群から選ばれた1種以上のイミダゾール化合物を含有してなる学習能力向上組成物について開示されている。
しかし、特許文献2の実施例は、健常人にアンセリン及びカルノシンを含有する組成物を摂取させ、該組成物摂取による短期記憶力試験(9桁の数列を5秒間呈示し、直後に制限時間5秒で該数列を記述させる試験)の実施に止まり、10秒より長い期間や中期又は長期記憶力試験は行われておらず、しかも健康体を対象にした試験であり、老化等で中長期記憶障害を受けている個体を対象にしたものでもなかった。更に、特許文献2の実施例では、バレニンを含有した組成物での記憶の検証試験も行われていない。
バレニンは、鯨の筋肉に特異的に多く含まれる成分である。鯨は、半年間絶食状態で出産・子育てをし、その後数千kmを不眠不休で泳ぎ続けることができ、その理由は、抗疲労効果を有するバレニンを鯨肉中に多く含むためと考えられている(非特許文献1)。しかしながら、非特許文献1においても、バレニンと記憶の関係については報告されていない。
特開2007−314467号公報 特開平9−020661号公報
中島卓真、「鯨肉抽出物(バレニン含有)摂取による抗疲労効果」、食品と開発、41(11):62−64、2006
本発明は上記背景技術に鑑みてなされたものであり、その課題は、学習記憶障害を効果的に予防及び/又は改善可能な、新規な記憶障害予防改善剤を提供することにある。
本発明者は、上記の課題を解決すべく、「鯨の筋肉から抽出した鯨筋肉抽出物」の未知なる作用を探索し、特に学習記憶障害に対する種々の効果を確認し、鯨の筋肉から抽出した鯨筋肉抽出物が、中期及び長期の記憶障害を改善することを見出して、本発明を完成するに至った。
本発明は、「鯨の筋肉から抽出した鯨筋肉抽出物」に、医療分野等において極めて顕著で有効な効果が初めて見出され、該効果が規定された剤、すなわち「中長期記憶障害予防剤」として新たになされたものである。
すなわち、本発明は、鯨の筋肉から抽出した鯨筋肉抽出物からなるものであることを特徴とする中長期記憶障害予防改善剤を提供するものである。
また、本発明は、上記の中長期記憶障害予防改善剤を含有するものであることを特徴とする認知症予防改善剤を提供するものである。
本発明によれば、前記問題点や上記課題を解決し、中期記憶障害又は長期記憶障害の予防又は改善効果を奏する中長期記憶障害予防改善剤を提供できる。
また、本発明の中長期記憶障害改善剤は、老化が進み記憶障害を呈している哺乳類の中期記憶又は長期記憶を改善する効果を有する。
すなわち、本発明の中長期記憶障害予防改善剤は、特に、老化若しくはアルツハイマー型による学習記憶障害を持ったヒト等に対し、それを改善する効果を奏し、また、認知症を予防したいヒト等に対し、それを予防する効果を奏する。
本発明の中長期記憶障害予防改善剤は、「鯨の筋肉から抽出した鯨筋肉抽出物」からなるものであり、ヒト等に対して安全である。すなわち、本発明の中長期記憶障害予防改善剤は、対象者にとって負担や副作用が少ないという効果を奏する。
従って、本発明の中長期記憶障害予防改善剤は、医薬品としてはもちろん、疾患を有さないヒト向けの予防薬、食品等に用いることができ、また、健常者の更なる学習記憶の改善等にも有効に用いることができる。
また、本発明の認知症予防改善剤は、対象者にとって負担や副作用が少ない中長期記憶障害改善剤を含有するので安全である。そして、本発明の中長期記憶障害予防改善剤を含有する認知症予防改善剤は、中期記憶障害又は長期記憶障害の予防改善効果を奏する。
各老化モデルマウス(SAMP6、SAMP8、SAMP10、SAMR1)の週齢と生存率の関係を表すグラフである。 鯨筋肉抽出物の効果を確認するためのプロトコールを示す図である。 32週齢マウスにおける、オープンフィールドテスト(自発運動量の測定)(A)、モリス水迷路テスト(長期記憶テスト)(B)、及び新規物体認識テスト(中期記憶テスト)(C)の結果を示すグラフである。 50週齢マウスにおける、オープンフィールドテスト(自発運動量の測定)の結果を示すグラフである。 50週齢マウスにおける、新規物体認識テスト(中期記憶テスト)の結果を示すグラフである。(A)は総接触回数に対する物体1(1日目と2日目共に同じ色)への接触回数の割合の変化、(B)は総接触回数に対する物体2(1日目と2日目で色が異なる)への接触回数の割合の変化の結果を示すグラフである。 マルチプルT字水迷路テスト(長期記憶テスト)で用いた、マルチプルT字水迷路の写真(A)及び模式図(B)である。 50週齢マウスにおける、マルチプルT字水迷路テスト(長期記憶テスト)の結果を示すグラフである。(A)は到達時間の変化、(B)はエラー回数の変化の結果を示すグラフである。 32週齢マウス(A)及び50週齢マウス(B)における、Y字迷路テスト(短期記憶テスト)の結果を示すグラフである。
以下、本発明について説明するが、本発明は、以下の具体的形態に限定されるものではなく、技術的思想の範囲内で任意に変形することができる。
[中長期記憶障害予防改善剤]
本発明の中長期記憶障害予防改善剤は、鯨の筋肉から抽出した鯨筋肉抽出物からなるものであることを特徴とする。
本発明の中長期記憶障害予防改善剤は、中期記憶障害及び/又は長期記憶障害を、予防及び/又は改善することができる。
本発明において、「短期記憶」とは、数秒〜10分未満保持される記憶のことをいい、「中期記憶」とは、10分間〜24時間保持される記憶のことをいい、「長期記憶」とは、24時間を超える期間保持される記憶のことをいう。
本発明の中長期記憶障害予防改善剤は、鯨の筋肉から抽出した鯨筋肉抽出物からなるが、鯨の筋肉から抽出した鯨筋肉抽出物の全てからなるものである必要はなく、1種以上の成分を全鯨筋肉抽出物から除外した成分からなっていてもよい。また、鯨の筋肉から抽出した1種の成分からなっていても、2種以上の成分からなっていてもよい。
本実施例で使用したクジラエキス(まるげい社製)には、クジラエキス100質量部に対して、8.3質量部のバレニン、91.2質量部のタンパク質、0.1質量部未満の粗脂質、5.1質量部の灰分、15.0質量部の全窒素、2.7質量部の水分が含まれる。
本実施例の結果より、該クジラエキスは、中期記憶障害及び/又は長期記憶障害を改善することがわかった。該改善効果は、該クジラエキス(本発明の中長期記憶障害予防改善剤)に含まれるバレニンによるものであることは明らかである。
従って、本発明の中長期記憶障害予防改善剤は、有効成分としてバレニン(balenin)を含有していることが好ましい。バレニンはイミダゾールペプチドであり、正式名称はβ−アラニル−3−メチル−L−ヒスチジンである。
特許文献2により、バレニンと同じイミダゾールペプチドであるアンセリン及びカルノシンを含有する組成物が、短期記憶力試験(9桁の数列を5秒間呈示し、直後に制限時間5秒で該数列を記述させる試験、トータル10秒間のテスト)により、約10秒間の短期記憶の改善効果を有することが開示されている。
前記した通り、本発明においては、「短期記憶」とは数秒〜10分未満保持される記憶のことをいい、「中期記憶」とは10分間〜24時間保持される記憶のことを言うが、特許文献2では、短期記憶の中でも更に短い約10秒間の記憶についてしか試験されていない。
「短期記憶」、「中期記憶」及び「長期記憶」は、それぞれの記憶のメカニズム機序が異なるため(例えば、長期記憶は新しいタンパク質の形成と成長が必要となるが、短期記憶では必要がない等)、たとえ「短期記憶」が改善するとしても、「中期記憶」又は「長期記憶」が改善されると言うことはできない。
特許文献2では、上記した通り、中期記憶力試験も長期記憶力試験も実施されていないことに加えて、バレニンについては試験すら行われていない(バレニンについて記憶力試験を行った実施例がない)。
バレニンは、そもそもアンセリン(β−アラニル−1−メチル−L−ヒスチジン)及びカルノシン(β−アラニル−L−ヒスチジン)とは異なる化学構造であり、記憶障害予防改善や認知症予防改善については、化学構造が異なれば薬効が異なることは周知の事実である。
以上のことから、特許文献2には、「バレニンが中期記憶又は長期記憶を改善する」ということは、記載も示唆もされていないので、本発明の中長期記憶障害予防改善剤は、新規性及び進歩性の何れをも有する。
本発明の中長期記憶障害予防改善剤で使用する、「鯨の筋肉から抽出した鯨筋肉抽出物」(以下、単に「鯨筋肉抽出物」と略記する場合がある)は、何れの種類の鯨の筋肉から抽出した抽出物であってもよい。
バレニンを多く含有する点等から、ヒゲクジラ亜目に属する鯨の筋肉から抽出した鯨筋肉抽出物が好ましく、ナガスクジラ属に属する鯨の筋肉から抽出した鯨筋肉抽出物がより好ましく、ナガスクジラ、ミンククジラ、イワシクジラの筋肉から抽出した鯨筋肉抽出物が特に好ましい。
鯨筋肉抽出物の抽出方法は、特に限定されないが、公知の抽出方法に従って抽出することができる。バレニンを抽出できる条件であることが好ましく、例えば、鯨の筋肉を細かく裁断処理後、水性溶媒、有機溶媒等の抽出溶媒を用いて抽出することができる。
鯨の筋肉から抽出した鯨筋肉抽出物をそのまま中長期記憶障害予防改善剤として使用してもよく、又は、該鯨筋肉抽出物に何らかの処理を施した鯨筋肉抽出物処理物を中長期記憶障害予防改善剤として使用してもよい。
鯨筋肉抽出物の処理物としては、具体的には、鯨筋肉抽出物の濃縮物;ペースト化物;噴霧乾燥物、真空乾燥物、ドラム乾燥物等の乾燥物;液状化物;希釈物;破砕物;殺菌加工物等が挙げられる。
本発明の中長期記憶障害予防改善剤は、老人性若しくはアルツハイマー型認知症による学習記憶障害の予防及び/又は改善に用いられることが好ましい。
老人性認知症とは、加齢により引き起こされる血管性認知症のことである。アルツハイマー型認知症とは、神経細胞が変性することにより引き起こされる変性性認知症のことである。
また、本発明の中長期記憶障害予防改善剤は、医薬品及び/又は飲食品にも添加することが可能であり、医薬品及び/又は飲食品の形態等によらず様々な医薬品及び/又は飲食品に応用できる。
本発明の中長期記憶障害予防改善剤の投与量としては、特に制限はなく、投与対象である個体の年齢、体重、所望の効果の程度、投与方法等に応じて適宜選択することができるが、例えば、経口投与の場合、成人への1日の投与量は、1mg〜30gが好ましく、10mg〜10gがより好ましく、100mg〜3gが特に好ましい。
[認知症予防改善剤]
本発明の中長期記憶障害予防改善剤は、認知症予防改善剤の構成成分として特に有用である。すなわち、本発明の認知症予防改善剤は、前記中長期記憶障害予防改善剤を含有する。
本発明の認知症予防改善剤に対する中長期記憶障害予防改善剤の含有量は、特に制限がなく、目的に応じて適宜選択することができるが、認知症予防改善剤全体を100質量部としたときに、中長期記憶障害予防改善剤は、0.1〜100質量部の含量で配合することが好ましく、より好ましくは1〜98質量部、更に好ましくは10〜95質量部、特に好ましくは20〜90質量部の含量で配合することができる。
本発明の認知症予防改善剤は、前記中長期記憶障害予防改善剤に加えて、「その他の成分」を含有することができる。
前記認知症予防改善剤における、上記「その他の成分」としては、特に制限はなく、本発明の効果を損なわない範囲内で、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、薬学的に許容され得る担体等が挙げられる。
かかる担体としては、特に制限はなく、例えば、後述する剤型等に応じて適宜選択することができる。また、前記認知症予防改善剤中の前記「その他の成分」の含有量としても、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
本発明の認知症予防改善剤の剤型としては、特に制限はなく、例えば、後述するような所望の投与方法に応じて適宜選択することができる。
具体的には、例えば、経口固形剤(錠剤、被覆錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤等)、経口液剤(内服液剤、シロップ剤、エリキシル剤等)、注射剤(溶剤、懸濁剤等)、軟膏剤、貼付剤、ゲル剤、クリーム剤、外用散剤、スプレー剤、吸入散布剤等が挙げられる。
前記経口固形剤としては、例えば、前記有効成分に、賦形剤、更には必要に応じて結合剤、崩壊剤、滑沢剤、着色剤、矯味・矯臭剤等の添加剤を加え、常法により製造することができる。
前記賦形剤としては、例えば、乳糖、白糖、塩化ナトリウム、ブドウ糖、デンプン、炭酸カルシウム、カオリン、微結晶セルロース、珪酸等が挙げられる。
前記結合剤としては、例えば、水、エタノール、プロパノール、単シロップ、ブドウ糖液、デンプン液、ゼラチン液、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルスターチ、メチルセルロース、エチルセルロース、シェラック、リン酸カルシウム、ポリビニルピロリドン等が挙げられる。
前記崩壊剤としては、例えば、乾燥デンプン、アルギン酸ナトリウム、カンテン末、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸モノグリセリド、乳糖等が挙げられる。
前記滑沢剤としては、例えば、精製タルク、ステアリン酸塩、ホウ砂、ポリエチレングリコール等が挙げられる。
前記着色剤としては、例えば、酸化チタン、酸化鉄等が挙げられる。
前記矯味・矯臭剤としては、例えば、白糖、橙皮、クエン酸、酒石酸等が挙げられる。
前記経口液剤としては、例えば、前記有効成分に、矯味・矯臭剤、緩衝剤、安定化剤等の添加剤を加え、常法により製造することができる。
前記矯味・矯臭剤としては、例えば、白糖、橙皮、クエン酸、酒石酸等が挙げられる。前記緩衝剤としては、例えば、クエン酸ナトリウム等が挙げられる。前記安定化剤としては、例えば、トラガント、アラビアゴム、ゼラチン等が挙げられる。
前記注射剤としては、例えば、前記有効成分に、pH調節剤、緩衝剤、安定化剤、等張化剤、局所麻酔剤等を添加し、常法により皮下用、筋肉内用、静脈内用等の注射剤を製造することができる。
前記pH調節剤及び前記緩衝剤としては、例えば、クエン酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、リン酸ナトリウム等が挙げられる。前記安定化剤としては、例えば、ピロ亜硫酸ナトリウム、EDTA、チオグリコール酸、チオ乳酸等が挙げられる。前記等張化剤としては、例えば、塩化ナトリウム、ブドウ糖等が挙げられる。前記局所麻酔剤としては、例えば、塩酸プロカイン、塩酸リドカイン等が挙げられる。
前記軟膏剤としては、例えば、前記有効成分に、公知の基剤、安定剤、湿潤剤、保存剤等を配合し、常法により混合し、製造することができる。
前記基剤としては、例えば、流動パラフィン、白色ワセリン、サラシミツロウ、オクチルドデシルアルコール、パラフィン等が挙げられる。前記保存剤としては、例えば、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル等が挙げられる。
本発明の認知症予防改善剤は、例えば、中期記憶及び/又は長期記憶の改善を必要とする個体(例えば、健康維持を必要とする個体;老人性又はアルツハイマー型認知症の予防や治療を必要とする個体;等)に投与することにより使用することができる。
本発明の認知症予防改善剤の投与対象動物としては、特に制限はないが、例えば、ヒト;マウス;サル;ウマ;ウシ、ブタ、ヤギ、ニワトリ等の家畜;ネコ、イヌ等のペット;等が挙げられる。
また、前記認知症予防改善剤の投与方法としては、特に制限はなく、例えば、前記中長期記憶障害予防改善剤の剤型等に応じ、適宜選択することができ、経口投与、腹腔内投与、血液中への注射、腸内への注入等が挙げられる。
また、前記認知症予防改善剤の投与量としては、特に制限はなく、投与対象である個体の年齢、体重、所望の効果の程度、投与方法等に応じて適宜選択することができるが、例えば、成人への1日の経口投与量は、有効成分の量として、1mg〜30gが好ましく、10mg〜10gがより好ましく、100mg〜3gが特に好ましい。
また、前記認知症予防改善剤の投与時期としても、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、予防的に投与されてもよいし、治療(改善)的に投与されてもよい。
[作用]
本発明において、鯨筋肉抽出物を摂取することにより、中期記憶及び/又は長期記憶が改善される作用・原理は明らかではなく、また、本発明は、かかる作用・原理の範囲に限定されるわけではないが、以下のことが考えられる。
中長期記憶において、脳の神経細胞でタンパク質が合成される必要がある。鯨筋肉抽出物を摂取することにより、鯨筋肉抽出物に含まれるバレニンが該タンパク質合成経路を活性化させることにより、中長期記憶障害が改善された。
以下に、実施例及び比較例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限りこれらの実施例に限定されるものではない。
<オープンフィールドテスト(自発運動量の測定)>
オープンフィールドテスト(自発運動量の測定)は、既に知られている常法に従って行った。すなわち、オープンフィールドにマウスを投入し、5分間の総移動距離を自発運動量として測定した。
総移動距離が長い程、マウスの自発運動量は多いと判断する。
<新規物体認識テスト(中期記憶テスト)>
新規物体認識テスト(中期記憶テスト)は、既に知られている常法に従って行った。
1日目に、2つの同じ大きさ及び同じ色の物体が設置されたオープンフィールドにマウスを10分間入れ、各物体に接触する回数をカウントした。そして、2日目に、2つの物体のうち、一方を違う色の物体に交換した。物体を交換後、マウスを5分間入れ、各物体に接触する回数をカウントした。
以下、1日目と2日目が同じ色の物体を「物体1」、1日目と2日目が異なる色の物体を「物体2」とする。
総接触回数に対する「物体2」への接触回数の割合(2日目)が、総接触回数に対する「物体2」への接触回数の割合(1日目)と比べて大きいときに、マウスの中期記憶力は高いと判断する。一方、総接触回数に対する「物体2」への接触回数の割合(2日目)が、総接触回数に対する「物体2」への接触回数の割合(1日目)とほとんど変わらない場合は、マウスの中期記憶力は低いと判断する。
<マルチプルT字水迷路テスト(長期記憶テスト)>
図6に示した水迷路を作製した。1日目は、遊泳訓練用コースでマウスを遊泳訓練させた。2日目以降に、スタート(図6B中、「S」位置)からゴール(図6B中、「G」位置)に到達するまでの到達時間(上限時間:360秒)を測定した。また、エラー領域(図6B中、太枠(合計6ヶ所))に進入した回数をエラー回数として測定した。これを1日3試行、連続3日間行った。
到達時間が短い及び/又はエラー回数が少ない程、マウスの長期記憶力は高いと判断する。
<モリス水迷路テスト(長期記憶テスト)>
モリス水迷路テスト(長期記憶テスト)は、既に知られている常法に従って行った。マウスを水が入った円形プールに放してからゴールとなるプラットホーム(水面直下に設置)までの到達時間を測定した。1日1試行、連続6日間行った。
到達時間が短い程、マウスの長期記憶力は高いと判断する。
<Y字迷路テスト(短期記憶テスト)>
Y字迷路テスト(短期記憶テスト)は、既に知られている常法に従って行った。
3本のアームから構成される、Y字型に配置された迷路にマウスを投入し、8分間自由に行動させた。マウスが各アームに進入した回数の合計を総進入回数とし、連続して異なる3つのアームを選択した回数を自発的交替行動数とした。例えば、3本のアームをそれぞれA、B、Cとしたときに、進入したアームの順番が「ACBACBCBACB」の場合は、重複も含めて7回とカウントした。そして、以下のように計算し、交替行動率として求めた。
交替行動率(%)={自発的交替行動数/(総進入回数−2)}×100
交替行動率の値が大きい程、マウスの短期記憶力は高いと判断する。
検討例1
<対象マウス及び摂食期間の検討>
本実施例では、学習記憶障害老化モデルマウスであるSAMP8/TaSlcマウス(以下、「SAMP8」と略記する場合がある)、及び、正常老化モデルマウスであるSAMR1/TaSlcマウス(以下、「SAMR1」と略記する場合がある)を用いた。
図1は、一般に老化モデルマウスとして実験で用いられるマウス(SAMP6、SAMP8、SAMP10、SAMR1)の週齢と生存率の関係を示したグラフである。縦軸は生存率(%)、横軸は週齢を示す。
図1より、SAMP8は、生後35週齢前後から生存率が低下したことがわかった。
また、SAMP8は、生後24週前後から老化度が増加していることがわかった(図示せず)。
以上の結果から、一般に老化モデルマウスとして使用されているマウスの中から、SAMP8及びSAMR1を用いることとした。
生後8〜24週の16週間は予備飼育を行い、生後26週目から、コントロール餌(以下、「LSO食」と略記する場合がある)を食用させるSAMP8群、鯨筋肉抽出物を含有させた餌(以下、「JP食」と略記する場合がある)を食用させるSAMP8群、及び、LSO食を食用させるSAMR1群の3群を設定し、生後32週目及び生後50週目において、行動解析を行うこととした。実験のスキームを図2に示す。
以下、LSO食を食用させるSAMP8群を「SAMP8 LSO群」、JP食を食用させるSAMP8群を「SAMP8 JP群」、LSO食を食用させるSAMR1群を「SAMR1 LSO群」と略記する場合がある。
LSO食及びJP食の組成を表1に示す。各数字の単位は、質量(%)である。
鯨筋肉抽出物として、「クジラエキス(まるげい社製)」を使用した。SAMP8マウスにおいて、抗疲労効果が認められた投与量と同じになるように、クジラエキスをJP食に含有させた。表1に示した組成により、JP食は2.4質量%の鯨筋肉抽出物を含有する。鯨筋肉抽出物100質量%に対して、バレニンは8.3質量%含まれることにより、JP食には0.2質量%のバレニンが含まれる。
実施例1
<32週齢マウスの行動解析>
32週齢マウスに対し、オープンフィールドテスト(自発運動量の測定)、新規物体認識テスト(中期記憶テスト)、及び、モリス水迷路テスト(長期記憶テスト)を行った。
図3Aはオープンフィールドテスト(自発運動量の測定)、図3Bはモリス水迷路テスト(長期記憶テスト)、図3Cは新規物体認識テスト(中期記憶テスト)の結果を示す。
図3A及びB中の丸数字について、「1」は「SAMP8 LSO群」、「2」は「SAMP8 JP群」、「3」は、「SAMR1 LSO群」を示す。縦軸は5分間の総移動距離(cm)を示す。
図3Bの縦軸は、マウスを水が入った円形プールに放してからゴールとなるプラットホームまでの到達時間(秒)を示す。
図3Cの横軸中、「a」は1日目の物体1、「b」は1日目の物体2、「c」は2日目の物体1、「d」は2日目の物体2を示す。縦軸は、各試験日の総接触回数に対する物体1又は物体2への接触回数の割合を表す(%)。
図3A及びBの結果より、生後32週齢(8ヶ月齢)であるSAMP8においては、鯨筋肉抽出物を含有させた餌を食用させることにより、自発運動量及び長期記憶の改善は見られなかった。
ただ、図3Cの結果より、新規物体認識テスト(中期記憶テスト)において、鯨筋肉抽出物を含有させた餌を食用させることにより、中期記憶が改善傾向にあった。
実施例2
<50週マウスの行動解析>
50週齢マウスに対し、オープンフィールドテスト(自発運動量の測定)、新規物体認識テスト(中期記憶テスト)、及び、マルチプルT字水迷路テスト(長期記憶テスト)を行った。
<<自発運動量>>
オープンフィールドテスト(自発運動量の測定)の結果を図4に示す。
図4の横軸中の丸数字について、「1」は「SAMP8 LSO群」、「2」は「SAMP8 JP群」、「3」は、「SAMR1 LSO群」を示す。縦軸は5分間の総移動距離(cm)を示す。
図4の結果より、SAMP8 JP群(「2」)の自発運動量は、SAMP8 LSO群(「1」)の自発運動量とほとんど変わらなかった。
この結果から、鯨筋肉抽出物は、学習記憶障害を有する老化促進マウスには、直接、自発運動量に影響を与えないことが示唆された。
<<中期記憶テスト>>
新規物体認識テスト(中期記憶テスト)の結果を図5に示す。
図5中、「a」は1日目の結果、「b」は2日目の結果を示す。縦軸は、各試験日の総接触回数に対する物体1(A)又は物体2(B)への接触回数の割合を表す(%)。
図5Aの結果より、SAMP8 JP群、SAMP8 LSO群、及びSAMR1 LSO群について、1日目と2日目共に同じ色である物体1への接触回数の割合は、1日目と2日目でほとんど変わらなかった。
図5Bの結果より、SAMP8 JP群は、1日目と2日目で色が異なる物体2への接触回数の割合が、1日目より2日目の方が多かった。一方、SAMP8 LSO群では、1日目と2日目で接触回数の割合にほとんど変化がなかった。
以上の結果から、鯨筋肉抽出物を食用することにより、学習記憶障害を有する老化促進マウスの中期記憶が改善傾向になることが示唆された。なお、正常老化モデルマウスであるSAMR1 LSO群も同様に、物体2への接触回数の割合が、2日目の方が多かった。
<<長期記憶テスト>>
マルチプルT字水迷路テスト(長期記憶テスト)の結果を図7に示す。
図7中の丸数字について、「1」は「SAMP8 LSO群」、「2」は「SAMP8 JP群」、「3」は、「SAMR1 LSO群」を示す。縦軸は5分間の総移動距離(cm)を示す。
図7Aの縦軸は、マルチプルT字水迷路をスタートしてからゴールするまでの平均時間(秒)を示す。図7Bの縦軸は、マルチプルT字水迷路をスタートしてからゴールするまでの間にエラー領域に進入した平均回数を示す。
図7の結果より、SAMP8 JP群は、SAMP LSO群と比べて、2日目及び3日目の到達時間が短縮した。SAMP8 JP群の1日目〜3日目の到達時間は、それぞれ、SAMR1 LSO群とほぼ同じであった。
これらの結果から、鯨筋肉抽出物は、学習記憶障害を有する老化促進マウスの長期記憶の改善に関与していることが示唆された。
以上の結果より、学習記憶障害を有する老化促進マウス(50週齢マウス)において、本発明の中長期記憶障害予防改善剤を食用することにより、中期記憶及び長期記憶が改善することがわかった。
参考例1
<<短期記憶テスト>>
実施例1で用いた32週齢マウス、及び実施例2で使用した50週齢マウスに対し、Y字迷路テスト(短期記憶テスト)を行った。結果を図8に示す。
図8の横軸中の丸数字について、「1」は「SAMP8 LSO群」、「2」は「SAMP8 JP群」、「3」は、「SAMR1 LSO群」を示す。縦軸は5分間の総移動距離(cm)を示す。縦軸は交替行動率(%)を示す。
図8Aの結果より、32週齢であるSAMP8において、鯨筋肉抽出物を含有させた餌を食用させることにより、数秒〜10分未満記憶が保持されると言う本発明の「短期記憶」の改善は見られなかった。
また、図8Bの結果より、SAMP8 JP群は、SAMP8 LSO群と比べて、交替行動率が上昇した。この結果から、鯨筋肉抽出物は、学習記憶障害を有する老化促進マウスの、数秒〜10分未満の記憶が保持されると言う本発明の「短期記憶」が改善傾向にあることが示唆された。
本発明の中長期記憶障害予防改善剤は、鯨筋肉抽出物からなるものであるから安全であり、製剤化、飲食品への添加等に適しており、医薬品や食品等の分野において広く利用されるものである。

Claims (4)

  1. 鯨の筋肉から抽出した鯨筋肉抽出物からなるものであることを特徴とする中長期記憶障害予防改善剤。
  2. バレニン(balenin)を有効成分として含有するものである請求項1に記載の中長期記憶障害予防改善剤。
  3. 老人性若しくはアルツハイマー型認知症による学習記憶障害の予防及び/又は改善に用いられるものである請求項1又は請求項2に記載の中長期記憶障害予防改善剤。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れかの請求項に記載の中長期記憶障害予防改善剤を含有するものであることを特徴とする認知症予防改善剤。
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