JP2016101944A - ヒンジキャップ - Google Patents
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Abstract
Description
このような構成において、開閉操作時には、ヒンジ体の接続部が起点となって蓋体がキャップ本体に対して回動する。
また、特許文献1の構成のように、各基部における周方向の外側端縁を円弧状に形成すると、ヒンジ体において各基部から接続部に向かうに従い周方向の幅が漸次縮小する。この場合、ヒンジキャップを成形する金型のうち、各基部間を成形する部分の幅を確保できなくなり、金型の強度が低下するおそれがある。
本発明に係るヒンジキャップは、注出口が形成されたキャップ本体と、前記注出口を開閉する蓋体と、前記蓋体を前記キャップ本体に回動可能に連結する第1ヒンジ体と、を備えたヒンジキャップにおいて、前記第1ヒンジ体は、前記キャップ本体側に配設された本体側基部と、前記蓋体側に配設された蓋体側基部と、前記本体側基部及び前記蓋体側基部間を連結するとともに、折曲変形可能な接続部と、を有し、前記本体側基部及び前記蓋体側基部のうち、一方の基部は、キャップ軸回りの周方向の外側から内側に向かうに従い、キャップ軸に直交する径方向の外側に向けて延設され、前記本体側基部及び前記蓋体側基部のうち、他方の基部は、径方向に沿って延設され、前記一方の基部は、周方向の幅が前記他方の基部よりも広くなっているとともに、前記蓋体が前記注出口を閉塞した状態で前記他方の基部をキャップ軸方向で覆うことを特徴とする。
特に、一方の基部は、周方向の幅が他方の基部よりも広く、かつ閉位置において他方の基部をキャップ軸方向で覆っているため、閉位置において他方の基部が一方の基部に対して周方向に突出しないようになっている。そのため、仮に第1ヒンジ体の折り曲げ位置が位置ずれした場合であっても、第1ヒンジ体の径方向における外側端部に形成される角部が鋭利になるのを抑制できる。その結果、流通段階において製品が傷付いたり、使用段階において指等が引っ掛かったりするのを抑制できる。
また、各基部のうち、一方の基部が周方向の外側から内側に向かうに従い径方向の外側に向けて延設され、他方の基部が径方向に沿って延設されているため、ヒンジキャップを成形する金型のうち、各基部間を成形する部分を鋭利に尖らせずにその幅を確保することができる。その結果、金型の強度を確保できる。
この構成によれば、仮に第1ヒンジ体の折り曲げ位置が接続部の範囲内で位置ずれした場合であっても、閉位置において第1ヒンジ体の径方向における外側端部に形成される角部が鋭利になるのを抑制できる。
この構成によれば、一方の基部における周方向の外側端縁が、周方向の外側に向けて突の円弧状を呈しているので、閉位置において第1ヒンジ体の径方向における外側端部に形成される角部をより緩やかにすることができる。
この構成によれば、周方向に間隔をあけて配設された一対の第1ヒンジ体間に第2ヒンジ体が配設されているため、操作性を向上させることができる。また、第1ヒンジ体及び第2ヒンジ体を設けることで、ヒンジ体全体の周方向における幅が拡大し、この幅の拡大に伴いヒンジ体の径方向における外側への突出量が増加するものの、本発明の構成を採用することで、閉位置において第1ヒンジ体の後端部に形成される角部を確実に緩やかにすることができる。
この構成によれば、閉位置において、一方の基部が他方の基部を上方(蓋体側)から覆うことになるので、折り返しの段部(一方の基部の下面と他方の基部における周方向の外側端縁との間で画成される部分)が目立たず、見映えを向上させることができる。また、段部での引っ掛かりや、段部内への塵埃や汚れ等の進入も抑制できる。
図1〜図3に示すように、本実施形態のヒンジキャップ1は、内容物が収容される図示しない容器本体の口部に着脱可能に装着される有頂筒状のキャップ本体2と、キャップ本体2の注出口3を開閉する有頂筒状の蓋体4と、蓋体4をキャップ本体2に回動可能に連結するヒンジ部5と、を備えている。
装着筒11と頂壁部12との境界部分には、頂壁部12に対して一段下がった段差部13が全周に亘って形成されている。段差部13は、上方及び径方向の外側に向けて開口している。
頂壁部12の内周縁には、容器本体内に連通する注出筒15が、上方に向けて突設されている。注出筒15は、キャップ軸Oと同軸上に配置され、その上端開口部が容器本体内の内容物を注出する注出口3を構成している。
周壁部21は、キャップ軸Oと同軸上に配置され、閉位置において下端部が上述した段差部13内に収容される。なお、周壁部21の下端部には、前方に向けて突出する操作片24が形成されている。
付勢片43の下側部分は、その下端縁が付勢片43に対して薄肉とされた接続部46を介してキャップ本体2の装着筒11に連結されている。
また、各基部51,52のうち、蓋体側基部52に面取り部55が形成され、本体側基部51が前後方向に沿って延設されているため、ヒンジキャップ1を成形する金型のうち、各基部51,52間を成形する部分を尖らせずにその幅を確保することができる。その結果、金型の強度を確保できる。
また、面取り部55が周方向の外側に向けて突の円弧状を呈しているので、閉位置においてヒンジ部5の後端部に形成される角部をより緩やかにすることができる。
例えば、上述した実施形態では、面取り部55が円弧状を呈している場合について説明したが、これに限られない。すなわち、周方向の外側から内側に向かうに従い、後方に向けて延設されていれば傾斜面等であっても構わない。
また、上述した実施形態では、蓋体側基部52において面取り部55のみが周方向の外側から内側に向かうに従い、後方に向けて延設された構成について説明したが、これに限らず、蓋体側基部52自体が周方向の外側から内側に向かうに従い、後方に向けて延設されていても構わない。
また、上述した実施形態では、蓋体側基部52が本体側基部51に対して幅広とされた構成について説明したが、これとは逆に、本体側基部51が蓋体側基部52に対して幅広とされていても構わない。
さらに、上述した実施形態では、接続部53が面取り部55に滑らかに連なる構成としたが、これに限らず、接続部53の形状は適宜設計変更が可能である。
2…キャップ本体
4…蓋体
41…第1ヒンジ体
42…第2ヒンジ体
51…本体側基部(他方の基部)
52…蓋体側基部(一方の基部)
53…接続部
Claims (5)
- 注出口が形成されたキャップ本体と、
前記注出口を開閉する蓋体と、
前記蓋体を前記キャップ本体に回動可能に連結する第1ヒンジ体と、を備えたヒンジキャップにおいて、
前記第1ヒンジ体は、
前記キャップ本体側に配設された本体側基部と、
前記蓋体側に配設された蓋体側基部と、
前記本体側基部及び前記蓋体側基部間を連結するとともに、折曲変形可能な接続部と、を有し、
前記本体側基部及び前記蓋体側基部のうち、一方の基部は、キャップ軸回りの周方向の外側から内側に向かうに従い、キャップ軸に直交する径方向の外側に向けて延設され、
前記本体側基部及び前記蓋体側基部のうち、他方の基部は、径方向に沿って延設され、
前記一方の基部は、周方向の幅が前記他方の基部よりも広くなっているとともに、前記蓋体が前記注出口を閉塞した状態で前記他方の基部をキャップ軸方向で覆うことを特徴とするヒンジキャップ。 - 前記接続部における周方向の外側端縁は、前記一方の基部における周方向の外側端縁に滑らかに連なっていることを特徴とする請求項1記載のヒンジキャップ。
- 前記一方の基部における周方向の外側端縁は、周方向の外側に向けて突の円弧状を呈していることを特徴とする請求項1または請求項2記載のヒンジキャップ。
- 前記第1ヒンジ体は、周方向に間隔をあけて一対配設され、
一対の前記第1ヒンジ体間には、前記蓋体及び前記キャップ本体間を連結する弾性変形可能な第2ヒンジ体が配設されていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載のヒンジキャップ。 - 前記一方の基部は、前記蓋体側基部であり、
前記他方の基部は、前記本体側基部であることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載のヒンジキャップ。
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Family Applications (1)
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JP2014241155A Active JP6446246B2 (ja) | 2014-11-28 | 2014-11-28 | ヒンジキャップ |
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Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59112749U (ja) * | 1983-01-18 | 1984-07-30 | 山村硝子株式会社 | 瓶蓋 |
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JPH0287763U (ja) * | 1988-12-21 | 1990-07-11 | ||
JP3100499U (ja) * | 2003-09-18 | 2004-05-20 | 株式会社三栄工業 | 樹脂成形容器 |
JP2012136285A (ja) * | 2010-12-28 | 2012-07-19 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | ヒンジキャップ |
-
2014
- 2014-11-28 JP JP2014241155A patent/JP6446246B2/ja active Active
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