JP2016101809A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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【課題】トレッド部の少なくとも一部が摩耗の進行に伴い異なる表示情報を表示できるように構成された空気入りタイヤを提供する。【解決手段】透明又は半透明な樹脂により形成されたトレッド部10に、異なる表示情報を表示する複数の表示層32A〜32Dがタイヤ径方向に間隔をおいて積層した状態に埋設された空気入りタイヤT1である。タイヤ径方向で最も外側の表示層32Aがトレッド部10の透明又は半透明な樹脂層38を介して外部から視認可能であり、トレッド部10の摩耗によりタイヤ径方向外側の表示層から順番に削られて表示情報が変化する。【選択図】図2

Description

本発明は、空気入りタイヤに関するものである。
一般に空気入りタイヤにおいては、トレッド部の摩耗進行度を識別するために、トレッド部の溝内にスリップサインと称される突起が設けられている。かかる空気入りタイヤでは、スリップサインが踏面に出るまでトレッド部の摩耗量が分からず、残りのタイヤ寿命を知ることが難しい。
そのため、特許文献1には、塗料を配合して色別した複数のゴム層でトレッド部を形成することにより、トレッド部の摩耗量を判別するようにした空気入りタイヤが開示されている。特許文献2には、トレッド部を第1トレッドゴム層とこれと色の異なる第2トレッドゴム層との二層構造とした上で、内側の第2トレッドゴム層に高さの異なる複数の凸部を設けることにより、トレッド表面の色の変化で摩耗状況を判別することが開示されている。特許文献3には、トレッド部の一部に異色の第1トレッドゴムと更に他色の第2トレッドゴムとを設け、かつ、第1トレッドゴムと第2トレッドゴムをトレッド部の幅方向及び径方向において異なる位置に設けることにより、トレッド表面の色の変化で摩耗状況を判別することが開示されている。しかしながら、これらの技術は不透明なゴムで形成されたトレッド部に関するものであり、透明又は半透明な樹脂により形成されたトレッド部に関する技術ではない。
一方、特許文献4には、従来のゴムを用いて形成された一般的な空気入りタイヤに代えて、熱可塑性樹脂を用いて形成した樹脂製空気入りタイヤが開示されている。しかしながら、この文献では、タイヤ骨格を形成するタイヤ本体は樹脂であるものの、トレッド部は主としてゴム製のものが開示されている。トレッド部を熱可塑性樹脂で形成する点も開示されてはいるが、着色剤を添加して色落ちを防ぐことを目的としたものであって、不透明なトレッド部が開示されているにすぎず、透明又は半透明な樹脂層を活かした表示情報の構成については開示されていない。
特開昭52−084603号公報 特開2008−279800号公報 特開2013−095185号公報 特開2012−158297号公報
上記のように、空気入りタイヤにおいては、トレッド部の摩耗進行度がわかりやすいタイヤが求められている。そのためには、トレッド部の少なくとも一部が摩耗の進行に伴い異なる表示情報を表示するような構成をタイヤに組み込むことが有効であると考えられる。このような構成を組み込むことができれば、トレッド部の摩耗進行度を識別するための摩耗インジケータとしての機能だけでなく、デザイン面から外観性を向上するために利用することも可能となる。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、トレッド部の少なくとも一部が摩耗の進行に伴い異なる表示情報を表示できるように構成された空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本実施形態に係る空気入りタイヤは、透明又は半透明な樹脂により形成されたトレッド部に、異なる表示情報を表示する複数の表示層がタイヤ径方向に間隔をおいて積層した状態に埋設されたものである。
本実施形態の空気入りタイヤであると、タイヤ径方向で最も外側の表示層がトレッド部の透明又は半透明な樹脂層を介して外部から視認可能であり、かつ、摩耗の進行に伴ってタイヤ径方向外側の表示層から順番に削られて行き、視認可能な表示層が変化する。そのため、トレッド部の摩耗に伴い、外部から視認可能な表示層により表示される表示情報を変化させることができる。
第1実施形態に係る空気入りタイヤの半断面図。 同空気入りタイヤのトレッド部を拡大して示す半断面図。 同空気入りタイヤに埋設する表示層の積層体の斜視図。 同空気入りタイヤに埋設する表示層の例を示す平面図。 第2実施形態に係る空気入りタイヤのトレッド部を拡大して示す半断面図。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
図1に示す第1実施形態の空気入りタイヤT1は、乗用車用空気入りタイヤであって、タイヤ接地面を構成する樹脂製のトレッド部10と、全体としてトロイダル状をなしてタイヤ骨格を構成する樹脂製のタイヤ本体12とを備えた樹脂製タイヤである。タイヤT1は、タイヤ本体12の内側に空気充填空間としてのタイヤ空洞14が円環状に形成され、内圧を保持するためのチューブをタイヤ空洞14内に具備しないチューブレスタイヤである。なお、図1はタイヤ回転軸を含む子午線断面でタイヤT1を切断した右側半断面図であり、この例ではタイヤT1は左右対称構造をなす。図中、CLはタイヤ赤道面を示す。本明細書において、タイヤ幅方向とはタイヤ回転軸に平行な方向であり、タイヤ径方向とはタイヤ回転軸に垂直な方向である。
タイヤ本体12は、トレッド部10のタイヤ径方向内側に配置されるクラウン部16と、クラウン部16のタイヤ幅方向両端からタイヤ径方向内側に延びる左右一対のサイドウォール部18と、サイドウォール部18のタイヤ径方向内側に設けられた左右一対のビード部20とを備える。タイヤ本体12は、クラウン部16と一対のサイドウォール部18と一対のビード部20の全体を一体として注型や射出成型により形成してもよく、あるいはまた、複数の分割片の組み合わせにより構成してもよく、例えばクラウン部16をタイヤ幅方向に二分割または三分割とした割り構造を採用してもよい。
リムに対する嵌合部であるビード部20には、環状のビードコア22が埋設されており、リムに対するタイヤT1の嵌合力が高められている。また、この例では、リムと接触するビード部20の外表面が、ラバーチェーファー24により形成されており、リムとの密着性の向上を図っている。なお、本実施形態のタイヤT1は、一般のゴム製空気入りタイヤが備えるカーカス層やインナーライナーを有しておらず、トロイダル状のタイヤ本体12がタイヤ空洞14に面するとともに、ビード部20が不図示のリムに密着することにより、タイヤ内部の空気の漏洩が防止される。
トレッド部10は、クラウン部16のタイヤ径方向外側において当該クラウン部16を全幅にわたって覆うことでタイヤ踏面を構成する部材である。トレッド部10の表面には、ブロックやリブなどの陸部26を区分する周方向主溝や横溝などの溝部28が設けられ、要求されるタイヤ性能や使用条件に応じたトレッドパターンが形成されている。
トレッド部10とタイヤ本体12との間には補強層30が設けられている。補強層30は、タイヤ本体12の外周面に貼付され、その補強層30を覆うように、補強層30の外周面にトレッド部10が貼付されている。補強層30は、例として、タイヤ周方向に対して実質的に平行に引き揃えられたコードを含むコード補強層であり、これによりインフレート時のタイヤT1の径成長を抑制する。コードとしては、ポリエステルやレーヨン、ナイロン、アラミドなどの有機繊維コードの他、ガラス繊維コード、炭素繊維コード、スチールコードなどが好ましく用いられる。なお、補強層30はタイヤ本体12のクラウン部16内に埋設してもよく、また、補強層30を省略して、タイヤ本体12の外周面にトレッド部10を直接貼付しても構わない。
本実施形態において、トレッド部10は、透明又は半透明な樹脂により形成されている。トレッド部10を形成する樹脂としては、熱可塑性エラストマー、熱可塑性樹脂、及び熱硬化性樹脂が挙げられる。熱可塑性エラストマーとしては、例えば、ポリエステルエラストマー、ポリオレフィンエラストマー、ポリアミドエラストマー、ポリスチレンエラストマー、ポリ塩化ビニルエラストマー、ポリウレタンエラストマー等が挙げられ、これらのいずれか1種又は2種以上組み合わせて用いることができる。熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリオレフィン樹脂(ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂など)、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、メタクリル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂、フッ素樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂などが挙げられ、これらのいずれか1種又は2種以上組み合わせて用いることができる。熱硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコン樹脂、ポリイミド樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、不飽和ポリエステル樹脂などが挙げられ、これらのいずれか1種又は2種以上組み合わせて用いることができる。
トレッド部10を形成する透明又は半透明な樹脂としては、無色透明でも無色半透明でもよく、有色透明でも有色半透明でもよい。有色の色彩としては、青系、赤系、黄系など、多種類の色から選択することができる。
タイヤ本体12については、特に限定しないが、透明又は半透明な樹脂により形成されることが好ましい。タイヤ本体12を形成する樹脂としては、トレッド部10を形成する樹脂と同様の、熱可塑性エラストマー、熱可塑性樹脂、及び熱硬化性樹脂が挙げられ、同一材料を用いてもよいが、通常は、踏面を構成するトレッド部10とタイヤ骨格を構成するタイヤ本体12とのそれぞれの要求性能に応じて異なる材料が用いられる。透明又は半透明についても、トレッド部10を形成する樹脂と同様、無色又は有色の透明でも半透明でもよく、有色の色彩も青系、赤系、黄系など、多種類の色から選択することができる。また、有色の場合の色彩は、トレッド部10と同一でもよく、異なってもよい。
本実施形態では、図2に示すように、透明又は半透明なトレッド部10には、異なる表示情報を表示する複数の表示層32A〜32Dが、タイヤ径方向に間隔をおいて積層した状態に埋設されている。この例では、タイヤ径方向外側から順に、矩形状の表示層32A、32B、32C及び32Dの4層が積層されているが、積層枚数は特に限定されず、例えば2〜6層でもよく、3〜5層でもよい。複数の表示層32A〜32Dは、この例では、タイヤ径方向において互いに重なり合うように同じ形状および大きさである。
図2及び図3に示すように、複数の表示層32A〜32Dは、透明又は半透明な樹脂層34と交互に積層してなるブロック状の積層体36として形成されており、この積層体36がトレッド部10内に埋設一体化されている。樹脂層34を介在させることにより、複数の表示層32A〜32Dを所定の間隔をおいて積層させることができ、各層間に介在させる樹脂層34の厚みを一定にすることで、各表示層32A〜32Dの間隔を一定にすることができる。各表示層32A〜32Dの間隔は、特に限定されず、数mm程度とすることができ、例えば表示情報が摩耗インジケータの場合、表示すべき摩耗進行度に応じて間隔を適宜に設定することができる。樹脂層34は、トレッド部10を形成する樹脂と同一材料のものを用いることが好ましく、トレッド部10との一体化効果を高めることができる。
この例では、積層体36は、トレッド部10の裏面側(タイヤ径方向内面側)に設けられた凹部内に配設されており、積層体36の上面である表示層32Aの上にはトレッド部10自身の一部をなす樹脂層38が存在している。このような積層体36が埋設一体化されたトレッド部10は、予め成型した積層体36を金型内に保持した状態でトレッド部10を成型するインサート成型により作製してもよく、上記凹部を設けて成型したトレッド部10に積層体36を装着し、熱溶着により一体化してもよい(熱溶着の場合、トレッド部を形成する樹脂としては熱可塑性エラストマー又は熱可塑性樹脂が用いられる)。
表示情報とは、文字、図形、記号又はこれらの組み合わせ(すなわち、文字と図形、文字と記号、図形と記号、又は、文字と図形と記号の各組み合わせ)で構成されるものである。ここで、文字には数字も含まれる。また、図形には、模様、絵柄、画像(例えば写真)などの様々な図が含まれる。表示情報としては、その目的によって様々なものが挙げられる。例えば、本実施形態では、トレッド部10の摩耗進行度を識別するための摩耗インジケータとして表示情報を設けるため、表示情報としては、量的な変化が分かるような情報が用いられる。
例えば、図4(a)に示すように、トレッド摩耗の残りライフ(余命)の比率を数値化した数字として、新品時の「80」から「60」、「40」、そして使用終了前の「20」を、タイヤ径方向外側の表示層32Aから順に付与することができる。また、アルファベットを用いて摩耗段階を表示することもでき、例えば、図4(b)のように、新品時の「A」から「B」、「C」、そして使用終了前の「D」を、タイヤ径方向外側の表示層32Aから順に付与することができる。また、図4(c)に示すアンテナの本数を用いた表示(例えば、4本のアンテナバーで、4本→3本→2本→1本)、図4(d)に示す円を用いた表示(円→3/4円→半円→1/4円)、図4(e)に示す花びらの枚数を用いた表示(4枚→3枚→2枚→1枚)、図4(f)に示す月の満ち欠けを用いた表示(満月→十三夜月→半月→三日月)などが挙げられる。
表示層32A〜32Dは、例えば、表示情報が印刷等によって形成されたフィルムにより構成することができる。フィルムの材料としては、特に限定されないが、樹脂であることが好ましく、トレッド部10を形成する樹脂と同様の、熱可塑性エラストマー、熱可塑性樹脂、及び熱硬化性樹脂が挙げられる。その場合、トレッド部10と異種の樹脂を用いてもよく、同種の樹脂を用いてもよい。同種の樹脂を用いる場合、トレッド部10との一体感を高めることができるが、熱可塑性材料の場合、成型時における溶融やシワ入りを抑えるために、表示層32A〜32Dを形成する樹脂は、トレッド部10を形成する樹脂よりも高融点のものが好ましい。また、上記のような積層体36の場合、各樹脂層34の表面に表示情報を印刷することにより、表示層32A〜32Dを印刷層によって形成してもよい。
表示層32A〜32Dは、透明又は半透明でもよく、不透明でもよい。表示層32A〜32Dが不透明であれば、トレッド部10の摩耗前では表示層32Aのみが外部から視認可能であり、摩耗により順次内側の表示層32B,32C,32Dが外部から視認可能となる。そのため、各表示層32A〜32Dの表示情報を、摩耗の進行に伴って、タイヤ径方向外側のものから順に確実に表示することができ、視認性を向上することができる。但し、表示層32A〜32Dは、透明又は半透明な場合であっても、例えば、図4(c)〜(f)のように、タイヤ径方向外側のものから内側のものに向かって、その一部の形状が順番に欠けていくような表示情報であれば、摩耗の進行に伴って表示情報を変化させることができる。なお、不透明な表示層32A〜32Dは、例えば、不透明な樹脂フィルムで形成されてもよく、あるいはまた、上記樹脂層34の表面全体に不透明な印刷層を設けることで形成されてもよい。
表示層32A〜32Dの埋設位置については、タイヤ周方向において1箇所以上であればよい。通常はタイヤ周方向に間隔をおいた複数箇所に埋設される。また、タイヤ幅方向についても、トレッド部10に設けられた陸部26のいずれか1以上に設けられていればよく、センター陸部でも、ショルダー陸部でも、メディエート陸部でもよい。
本実施形態に係る空気入りタイヤT1の製造方法は、特に限定されない。例えば、上記のようにして積層体36が埋設されたトレッド部10を作製した後、その内周に補強層30を貼り付けるとともに、タイヤ本体12を射出成型することでトレッド部10を積層一体化してもよい。また、タイヤ本体12を注型や射出成型により作製した後、その外周に補強層30を貼り付けるとともに積層体36を取り付けてから、トレッド部10を射出成型により積層一体化してもよい。
以上よりなる本実施形態の空気入りタイヤT1であると、トレッド部10の透明又は半透明な樹脂層38,34を介して表示層32A〜32Dが外部から視認可能である。詳細には、タイヤ新品時(トレッド部10の摩耗前)には、少なくともタイヤ径方向で最も外側の表示層32Aが外部から視認可能であり、当該表示層32Aによる表示情報が外部に表示される。そして、トレッド部10の摩耗によりタイヤ径方向外側の表示層32Aから順番に削られることで、順次内側の表示層32B,32B,32Dが外部から視認可能となり、表示情報が変化していく。すなわち、最も外側の表示層32Aが摩耗により削られると、その内側の表示層32Bが外部から視認可能となり、表示情報が変化する。次いで、表示層32Bが摩耗により削られると、その内側の表示層32Cが外部から視認可能となり、更に、表示層32Cが摩耗により削られると、その内側の表示増32Dが外部から視認可能となる。このように摩耗するごとに表示情報が変化するので、表示情報を上記のようにトレッド部10の摩耗進行度を識別するための摩耗インジケータとして用いることができ、トレッド摩耗の残りライフの確認が容易となる。
図5は、第2実施形態に係る空気入りタイヤT2を示したものである。この実施形態では、トレッド部10のタイヤ幅方向における略全体に、異なる表示情報を表示する複数の表示層40A〜40Cを積層した点で、第1実施形態とは異なる。
第2実施形態は、表示層40A〜40Cの表示情報をデザイン面から外観性を向上するために利用するものであり、そのため、表示層40A〜40Cは、タイヤ幅方向においてトレッド部10の踏面全体にわたり、かつ、タイヤ周方向の全周にわたって形成されることが好ましい。この例では、タイヤ径方向外側から順に、表示層40A、40B、及び40Cの3層が積層されているが、積層枚数は特に限定されない。
表示層40A〜40Cによる表示情報は、第1実施形態と同様、表示情報とは、文字、図形、記号又はこれらの組み合わせで構成されるが、本実施形態ではデザイン面から外観性を向上するために、表示情報の具体例としては、例えば、メーカー名、ブランド名、模様、イラスト、キャラクター絵、写真などが挙げられる。
第2実施形態のトレッド部10は、タイヤ幅方向の全体にわたって、透明又は半透明な樹脂層42と上記表示層40A〜40Cとを交互に積層した積層構造をなしている。詳細には、トレッド部10の最外層は樹脂層42であり、その径方向内側に第1表示層40A、樹脂層42、第2表示層40B、樹脂層42及び第3表示層40Cが順次積層されている。これにより、異なる表示情報を表示する複数の表示層40A〜40Cが、タイヤ径方向に間隔をおいて積層した状態に埋設されている。樹脂層42を形成する樹脂としては、第1実施形態におけるトレッド部10を形成する樹脂と同じものを使用することができ、複数の樹脂層42は同じ樹脂材料が好ましいが、異なる樹脂材料を用いてもよい。
表示層40A〜40Cは、第1実施形態と同様、表示情報が印刷等によって形成されたフィルムにより構成してもよく、樹脂層42の表面への表示情報の印刷により形成された印刷層でもよい。また、表示層40A〜40Cは、第1実施形態と同様、透明又は半透明でもよく、不透明でもよいが、トレッド摩耗の進行に伴って、タイヤ径方向外側の表示層から順に確実に表示する上で、不透明であることが好ましい。
第2実施形態によれば、トレッド部10の踏面全体にわたって表示層40A〜40Cを積層し、トレッド部10の摩耗に伴ってタイヤ径方向外側の表示層から順番に視認可能となるよう構成したので、トレッド部10の摩耗に伴ってトレッド表面に表示される表示情報を踏面全体で変化させることができ、デザイン面から外観性を向上させることができる。なお、摩耗に伴ってトレッド表面に表示される表示情報(デザイン)が変化するので、このデザインと摩耗量とを関連させておけば、摩耗インジケータとして利用することもできる。第2実施形態について、その他の構成及び作用効果は第1実施形態と同様であり、説明は省略する。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これら実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
T1,T2…空気入りタイヤ、10…トレッド部、12…タイヤ本体、32A〜32D…表示層(第1実施形態)、34,38…透明又は半透明な樹脂層、36…積層体、40A〜40C…表示層(第2実施形態)、42…透明又は半透明な樹脂層

Claims (5)

  1. 透明又は半透明な樹脂により形成されたトレッド部に、異なる表示情報を表示する複数の表示層がタイヤ径方向に間隔をおいて積層した状態に埋設された、空気入りタイヤ。
  2. タイヤ径方向で最も外側の前記表示層が前記トレッド部の透明又は半透明な樹脂層を介して外部から視認可能であり、前記トレッド部の摩耗によりタイヤ径方向外側の表示層から順番に削られて表示情報が変化するよう構成された、請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記複数の表示層が不透明であり、前記トレッド部の摩耗により順次内側の表示層が外部から視認可能となる、請求項2記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記表示情報が文字、図形、記号又はこれらの組み合わせで構成されたものである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記表示情報が前記トレッド部の摩耗進行度を識別するための情報である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
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