JP2016100947A - 制御回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】部品コストの上昇を低減しつつ、消費電力を低減することができる制御回路を提供する。
【解決手段】制御回路は、固定子と、固定子と空隙を介して対向して相対的に回転し永久磁石を有する回転子と、を備えるモータの制御回路であって、永久磁石の磁束変化を検出し、検出した磁束変化に基づいて、出力する電圧の変化を生じる磁束検出素子と、磁束検出素子が出力する電圧に基づいて、固定子に備えられた巻線に供給される駆動電流の制御を行う制御部を備える制御素子と、制御部の制御により駆動電流が巻線に供給された場合に、磁束検出素子に動作電源を供給する第1スイッチ素子とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】制御回路は、固定子と、固定子と空隙を介して対向して相対的に回転し永久磁石を有する回転子と、を備えるモータの制御回路であって、永久磁石の磁束変化を検出し、検出した磁束変化に基づいて、出力する電圧の変化を生じる磁束検出素子と、磁束検出素子が出力する電圧に基づいて、固定子に備えられた巻線に供給される駆動電流の制御を行う制御部を備える制御素子と、制御部の制御により駆動電流が巻線に供給された場合に、磁束検出素子に動作電源を供給する第1スイッチ素子とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、DCブラシレスモータの制御回路に関するものである。
DC(Direct Current)ブラシレスモータは、永久磁石を有するロータと、巻線を有するステータとを備える。DCブラシレスモータの制御回路は、ロータに備えられた永久磁石の磁極位置の検出結果に基づいて巻線に印加する電流を制御することにより、ロータを回転させる。ロータの磁極位置の検出には、ホール素子などの磁気センサが用いられる。磁気センサは、ロータの磁極位置を検出する場合に電力を消費する。DCブラシレスモータの制御回路が消費する電力全体に対して、この磁気センサが消費する電力の割合は比較的大きい。一例では、DCブラシレスモータの制御回路が消費する消費電流が15mA程度であるのに対し、このうち磁気センサが消費する消費電流が6mA程度に達する。
ここで、ロータの回転が停止している場合には、磁気センサは動作する必要がない。そこで、ロータの回転が停止している場合には、磁気センサへの電力の供給を停止することにより、消費電力を低減することができる。一方で、停止しているロータが回転し始める場合には、磁気センサへの電力の供給を再開することが求められる。例えば、特許文献1には、磁気センサへの電力の供給を停止又は再開する制御を、マイクロコンピュータによって行う方法が開示されている。
ここで、ロータの回転が停止している場合には、磁気センサは動作する必要がない。そこで、ロータの回転が停止している場合には、磁気センサへの電力の供給を停止することにより、消費電力を低減することができる。一方で、停止しているロータが回転し始める場合には、磁気センサへの電力の供給を再開することが求められる。例えば、特許文献1には、磁気センサへの電力の供給を停止又は再開する制御を、マイクロコンピュータによって行う方法が開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示されているようなマイクロコンピュータを用いた制御回路の場合には、マイクロコンピュータを用いない制御回路に比べて、回路の部品コストが上昇するという問題があった。
本発明は、上記に問題に鑑みてなされたものであり、部品コストの上昇を低減しつつ、消費電力を低減することができる制御回路を提供することを目的とする。
本発明の制御回路の一つの態様は、固定子と、前記固定子と空隙を介して対向して相対的に回転し永久磁石を有する回転子と、を備えるモータの制御回路であって、前記永久磁石の磁束変化を検出して検出した前記磁束変化に基づいて、出力する電圧の変化を生じる磁束検出素子と、前記磁束検出素子が出力する前記電圧に基づいて、前記固定子に備えられた巻線に供給される駆動電流の制御を行う制御部を備える制御素子と、前記制御部の制御により前記駆動電流が前記巻線に供給された場合に、前記磁束検出素子に動作電源を供給する第1スイッチ素子と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、DCブラシレスモータの制御回路の部品コストの上昇を低減しつつ、消費電力を低減することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。
図1は、本発明の実施形態によるファン装置1の概略構成の一例を示すブロック図である。ファン装置1は、制御回路10と、モータ20と、電源装置30と、回転速度制御装置40と、電流ドライバ50とを備える。モータ20には、不図示のファンが取り付けられている。このファン装置1は、ファンを回転させることにより風を生じさせて、冷却対象の機器を冷却する。この一例において、冷却対象の機器とは、通信機器である。なお、本実施形態においては、制御回路10が、ファン装置1を制御する回路である場合を一例にして説明するが、これに限られない。
また本実施形態では一例として、モータ20が、単相バイポーラ型のDCブラシレスモータである場合について説明する。ここで、DCブラシレスモータは、固定子と、固定子と空隙を介して対向して相対的に回転し永久磁石を有する回転子とを備える。以下の説明において、固定子をステータとも称する。また、回転子をロータとも称する。
回転速度制御装置40は、モータ20の回転速度を制御する制御信号Scを、制御回路10に対して出力する。この一例においては、回転速度制御装置40は、モータ20の目標回転速度に応じたPWM(Pulse Width Modulation)信号を、制御信号Scとして制御回路10に出力する。より具体的には、回転速度制御装置40は、不図示の温度センサを備えている。この温度センサは、冷却対象の機器である通信機器周囲の温度を測定する。回転速度制御装置40は、温度センサの出力に基づいて、モータ20の目標回転速度を算出する。回転速度制御装置40は、算出した目標回転速度に応じたPWM信号を生成し、生成したPWM信号を制御信号Scとして制御回路10に出力する。
電源装置30は、制御回路10に電力を供給する。この一例においては、電源装置30は、不図示の鉛蓄電池を備えており、外部から電力の供給を受けずに、制御回路10に電力を供給可能である。モータ20は、電流ドライバ50から供給される電力によってロータを回転させる。なお、この一例では、電源装置30は、不図示の鉛蓄電池を備えるものとして説明するが、商用電源や発電機などから供給される交流電力を直流電力に変換するものであってもよい。
制御回路10は、回転速度制御装置40が出力する制御信号Scに基づいて、モータ20の回転速度を制御する。具体的には、制御回路10は、制御素子110と、磁束検出素子120と、スイッチ素子130と、スイッチ素子140と、電源レギュレータ150とを備えている。
制御素子110は、その機能部として制御部111を備えている。制御素子110は、回転速度制御装置40が出力する制御信号Scに基づいて、モータ20の回転速度を制御する。
具体的には、制御素子110は、回転速度制御装置40が出力する制御信号Scに基づいて、モータ20の巻線に供給される駆動電流imの供給タイミングを制御する。モータ20は、ロータに永久磁石を備え、ステータに巻線を備えている。制御素子110は、ロータの永久磁石の磁極位置に基づいて、駆動電流imを巻線に供給するタイミングを制御することにより、ロータの回転速度を制御する。具体的には、制御素子110は、磁束検出素子120が出力する磁極位置検出信号Spに基づいてタイミング信号Stを電流ドライバ50とスイッチ素子130とに対して出力する。
なお、ここでは制御回路10は、モータ20が単一の方向に回転するファン装置1のファンの回転速度を制御する場合を一例にして説明するが、これに限られない。制御回路10は、モータ20の回転方向を制御してもよい。また、制御回路10は、モータ20の回転力を制御してもよい。
また、制御素子110は、モータ20のロータが停止したことを示す拘束検知信号Ssを出力する。モータ20のロータは、外力によって回転できない状態、すなわちロック状態になる場合がある。制御素子110は、ロータのロック状態を検出すると、拘束検知信号Ssを出力する。本実施形態の場合、制御素子110は、ロータのロック状態を検出すると、拘束検知信号Ssをスイッチ素子130に対して出力する。
磁束検出素子120は、ホール素子などの磁気センサを備えており、モータ20のロータの磁極位置を検出する。磁束検出素子120は、検出したロータの磁極位置を示す信号を、制御素子110に出力する。この磁束検出素子120は、スイッチ素子140を介して供給される動作電流ihによって動作する。
電源レギュレータ150は、電源装置30から供給される電源電圧を、制御回路10の動作電圧に降圧する。この一例においては、電源装置30から供給される電源電圧とは、75[V]である。また、制御回路10の動作電圧とは、6[V]である。すなわち、この一例において、電源レギュレータは、電源装置30が出力する電源電圧の75[V]を、制御回路10の動作電圧である6[V]に降圧する。電源レギュレータ150は、降圧した電力を制御素子110及びスイッチ素子140に供給する。
スイッチ素子130及びスイッチ素子140は、いずれもトランジスタなどの半導体スイッチを備えている。このスイッチ素子130及びスイッチ素子140は、電源装置30から電源レギュレータ150を介して供給される電力を、磁束検出素子120に供給するか否かを切り換える。より具体的には、スイッチ素子130は、制御素子110が出力する信号に基づいて、スイッチ素子140のオン・オフの状態を切り換える。スイッチ素子140がオン状態の場合には、電源レギュレータ150から磁束検出素子120に動作電流ihが供給される。スイッチ素子140がオフ状態の場合には、電源レギュレータ150から磁束検出素子120に動作電流ihが供給されない。すなわち、スイッチ素子140がオフ状態の場合には、磁束検出素子120に対する動作電流ihの供給が遮断される。
より具体的には、スイッチ素子130は、制御素子110がタイミング信号Stを出力すると、スイッチ素子140に対して、スイッチ素子140をオン状態にする信号を出力する。また、スイッチ素子130は、制御素子110が拘束検知信号Ssを出力すると、スイッチ素子140に対して、スイッチ素子140をオフ状態にする信号を出力する。すなわち、制御素子110がタイミング信号Stを出力すると、スイッチ素子140がオン状態になり、磁束検出素子120に対して動作電流ihが供給される。また、制御素子110が拘束検知信号Ssを出力すると、スイッチ素子140がオフ状態になり、磁束検出素子120に対して動作電流ihが供給されない。
上述したように、制御素子110は、モータ20のロータを回転させる場合に、タイミング信号Stを出力する。また、制御素子110は、モータ20のロータが停止した場合に、拘束検知信号Ssを出力する。したがって、制御素子110がモータ20のロータを回転させる場合に、磁束検出素子120に対して動作電流ihが供給される。また、制御素子110がモータ20のロータの停止を検出した場合に、磁束検出素子120に対する動作電流ihの供給が停止される。
すなわち、制御回路10は、モータ20のロータを回転させない場合には、磁束検出素子120に対する動作電流ihの供給を停止する。したがって、制御回路10は、モータ20のロータを回転させない場合には、動作電流ihの消費を抑止することができる。つまり、制御回路10は、モータ20のロータを回転させない場合にも磁束検出素子120に対して動作電流ihの供給を行う場合に比べて、消費電力を低減することができる。また、制御回路10は、モータ20のロータを回転させない場合には、動作電流ihの消費を抑止するため、電源レギュレータ150における発熱を低減することができる。つまり、制御回路10は、ファン停止時の待機電力の消費を低減することができる。
また、電源装置30が鉛蓄電池を備える場合には、制御回路10は、電源装置30が備える鉛蓄電池の電力の消費を低減することにより、鉛蓄電池の充電1回あたりのファン装置1の動作時間を延長することができる。
また、電源装置30が鉛蓄電池を備える場合には、制御回路10は、電源装置30が備える鉛蓄電池の電力の消費を低減することにより、鉛蓄電池の充電1回あたりのファン装置1の動作時間を延長することができる。
また、電源レギュレータ150における電圧降下の幅が大きい場合には、電圧降下の幅が小さい場合に比べて、電力の損失が大きくなる。このため、電源レギュレータ150における発熱量は、電源装置30が供給する電源電圧と、制御回路10の動作電圧との差が大きい場合には、差が小さい場合に比べて大きくなる。例えば、電源装置30が供給する電源電圧が12[V]の場合と、電源電圧が75[V]の場合とを比較する。この場合、電源装置30が供給する電源電圧が75[V]の場合の方が、電源レギュレータ150における発熱量が大きい。つまり、ファン装置1の電源電圧が75[V]の場合、すなわち、比較的高い電圧である場合には、動作電流ihの供給を停止することにより、消費電力をより多く低減することができる。したがって、電源レギュレータ150における発熱量が小さくなる。
なお、この一例においては、スイッチ素子130及びスイッチ素子140が半導体スイッチであるとして説明するが、これに限らない。スイッチ素子130及びスイッチ素子140は、磁束検出素子120に対して電力を供給するか否かを切り換えられればよく、例えば、機械スイッチであってもよい。また、これらのスイッチ素子130及びスイッチ素子140は、それぞれが単一のスイッチによって構成されていてもよく、それぞれが複数のスイッチによって構成されていてもよい。
ここまで、制御回路10の構成の概要について説明した。次に、制御回路10のより具体的な回路構成の一例について、図2及び図3を参照して説明する。
[回路構成例1]
図2は、本実施形態の制御回路の構成の一例を示す回路図である。図3は、本実施形態の制御回路の動作の一例を示すタイミング図である。まず、図2を参照して、制御回路10の回路構成について説明する。
図2は、本実施形態の制御回路の構成の一例を示す回路図である。図3は、本実施形態の制御回路の動作の一例を示すタイミング図である。まず、図2を参照して、制御回路10の回路構成について説明する。
電源レギュレータ150は、配線W10を介して電源装置30に接続される。電源レギュレータ150の出力端子は、制御素子110に12[V]を供給する。制御素子110の出力端子6VREGは、スイッチ素子140と、スイッチ素子130とに、配線W11を介してそれぞれ接続される。電源装置30は、電源レギュレータ150に対して75[V]の電源電圧を供給する。制御素子110は、電源レギュレータ150から供給される12[V]の電源電圧を、6[V]に降圧して出力端子6VREGから出力する。電源レギュレータ150と制御素子110とで、75[V]から降圧した6[V]の動作電圧を、配線W11を介して、制御素子110と、スイッチ素子140と、スイッチ素子130とに供給する。
制御素子110は、単相バイポーラ型DCブラシレスモータ用の単相バイポーラプリドライバ集積回路である。制御素子110は、出力端子OUT1P及びOUT2Pと、制御信号入力端子VTHと、磁極位置検知端子IN+及びIN−と、拘束検知時間設定端子CTと、拘束検知信号出力端子RDと、出力端子6VREGとを備える。なお、図2において、制御素子110の電源接地端子、すなわちグランド端子の記載は省略する。また、制御素子110は、ここに記載した端子以外の端子を備えていてもよい。
なお、以下の説明において、出力端子OUT1Pを、OUT1P端子と、又は単にOUT1Pとも称する。出力端子OUT2Pを、OUT2P端子と、又は単にOUT2Pとも称する。制御信号入力端子VTHを、VTH端子と、又は単にVTHとも称する。磁極位置検知端子IN+及びIN−を、単にIN+及びIN−とも称する。拘束検知時間設定端子CTを、CT端子と、又は単にCTとも称する。拘束検知信号出力端子RDを、RD端子と、又は単にRDとも称する。出力端子6VREGを、単に6VREGとも称する。
出力端子OUT1P及びOUT2Pは、配線W31及びW32を介して電流ドライバ50に接続される。この出力端子OUT1P及びOUT2Pは、モータ20の巻線に電流を供給するタイミングを制御するタイミング信号Stを出力する。出力端子OUT1P及びOUT2Pが出力するタイミング信号Stの一例を、図3に示す。同図に示すように、出力端子OUT1P及びOUT2Pは、時刻t10から時刻t11にかけて、タイミング信号Stを交互に、電流ドライバ50に対して出力する。電流ドライバ50は、このタイミング信号Stに基づいて、駆動電流imをモータ20の巻線に供給する。モータ20は、単相バイポーラ型の巻線を備えている。単相バイポーラ型の巻線に駆動電流imが交互に供給されることにより、モータ20のロータが回転する。
図2に戻り、制御信号入力端子VTHは、配線W1を介して回転速度制御装置40に接続される。回転速度制御装置40は、モータ20の回転速度を制御する制御信号Scを、制御回路10に対して出力する。制御信号入力端子VTHには、回転速度制御装置40が出力する制御信号Scが入力される。
制御信号入力端子VTHに入力される制御信号Scの一例を、図3に示す。制御素子110の制御部111は、制御信号入力端子VTHに入力される制御信号Scの電圧と、同図に示す所定のしきい値Th1とを比較する。制御素子110の制御部111は、制御信号入力端子VTHに入力される制御信号Scの電圧がしきい値Th1以下である場合に、出力端子OUT1P及びOUT2Pにタイミング信号Stを出力する。また、制御素子110の制御部111は、制御信号入力端子VTHに入力される制御信号Scの電圧がしきい値Th1を超える場合に、出力端子OUT1P及びOUT2Pにタイミング信号Stを出力しない。
すなわち、制御信号Scの電圧がしきい値Th1以下である場合には、モータ20のロータが回転する。また、制御信号Scの電圧がしきい値Th1を超える場合には、モータ20のロータが回転しない。また、この場合、モータ20のロータが回転しないことにより、拘束検知信号Ssが出力される。なお、この所定のしきい値Th1は、制御素子110の不図示の最低速設定端子によって設定可能である。
図2に戻り、磁極位置検知端子IN+及びIN−には、磁束検出素子120の信号出力端子T123及びT124がそれぞれ接続される。磁束検出素子120は、モータ20のロータが備える永久磁石の磁極位置を示す、磁極位置検出信号Spを出力する。磁極位置検知端子IN+及びIN−には、磁束検出素子120が出力する磁極位置検出信号Spが入力される。
制御素子110は、磁極位置検知端子IN+及びIN−に入力される磁極位置検出信号Spに基づいてタイミング信号Stを生成する。
拘束検知信号出力端子RDは、制御部111がロータのロック状態を検出した場合に、拘束検知信号Ssを出力する。
拘束検知信号出力端子RDは、配線W21を介して、スイッチ素子140のベース端子T140Bと、ダイオードD3のアノード端子とに接続される。すなわち、拘束検知信号出力端子RDは、スイッチ素子140のベース端子T140Bと、ダイオードD3のアノード端子とに拘束検知信号Ssを出力する。
拘束検知信号出力端子RDは、配線W21を介して、スイッチ素子140のベース端子T140Bと、ダイオードD3のアノード端子とに接続される。すなわち、拘束検知信号出力端子RDは、スイッチ素子140のベース端子T140Bと、ダイオードD3のアノード端子とに拘束検知信号Ssを出力する。
拘束検知時間設定端子CTは、制御部111がロータのロック状態を検出してから、拘束検知信号出力端子RDから拘束検知信号Ssを出力するまでの遅れ時間を設定する。
[スイッチ素子の回路構成及び動作]
次に、図2及び図3を参照して、スイッチ素子130及びスイッチ素子140の回路構成及び動作について説明する。初めに、スイッチ素子140の回路構成及び動作について説明する。次に、スイッチ素子130の回路構成及び動作について説明する。なお、以下の説明において、スイッチ素子のオン状態・オフ状態を切り換えるためにスイッチ素子に印加される電圧のうち、高電圧側の電圧をHI(ハイ)電圧、又は単にHI(ハイ)とも称する。また。低電圧側の電圧をLO(ロー)電圧、又は単にLO(ロー)とも称する。
次に、図2及び図3を参照して、スイッチ素子130及びスイッチ素子140の回路構成及び動作について説明する。初めに、スイッチ素子140の回路構成及び動作について説明する。次に、スイッチ素子130の回路構成及び動作について説明する。なお、以下の説明において、スイッチ素子のオン状態・オフ状態を切り換えるためにスイッチ素子に印加される電圧のうち、高電圧側の電圧をHI(ハイ)電圧、又は単にHI(ハイ)とも称する。また。低電圧側の電圧をLO(ロー)電圧、又は単にLO(ロー)とも称する。
まず、図2を参照して、スイッチ素子140の回路構成について説明する。
スイッチ素子140は、PNP型のトランジスタであり、ベース端子T140Bと、エミッタ端子T140Eと、コレクタ端子T140Cとを備える。エミッタ端子T140Eは、配線W11を介して電源レギュレータ150に接続される。ベース端子T140Bは、配線W21を介して制御素子110の拘束検知信号出力端子RDに接続される。コレクタ端子T140Cは、配線W12、抵抗R2、及び配線W13を介して、磁束検出素子120の電源端子T121に接続される。また、磁束検出素子120の電源端子T122は、配線W14を介して、不図示のシグナルグランドに接地される。
スイッチ素子140は、PNP型のトランジスタであり、ベース端子T140Bと、エミッタ端子T140Eと、コレクタ端子T140Cとを備える。エミッタ端子T140Eは、配線W11を介して電源レギュレータ150に接続される。ベース端子T140Bは、配線W21を介して制御素子110の拘束検知信号出力端子RDに接続される。コレクタ端子T140Cは、配線W12、抵抗R2、及び配線W13を介して、磁束検出素子120の電源端子T121に接続される。また、磁束検出素子120の電源端子T122は、配線W14を介して、不図示のシグナルグランドに接地される。
次に、図3を参照して、スイッチ素子140の動作について説明する。スイッチ素子140は、PNP型のトランジスタである。スイッチ素子140は、ベース端子T140Bの電圧がLO(ロー)の場合に、エミッタ端子T140Eと、コレクタ端子T140Cとが導通状態、すなわちオン状態になる。また、スイッチ素子140は、ベース端子T140Bの電圧がHI(ハイ)の場合に、エミッタ端子T140Eと、コレクタ端子T140Cとが非導通状態、すなわちオフ状態になる。
制御素子110は、ロック状態を検出した場合に、拘束検知信号Ssを拘束検知信号出力端子RDに出力する。図3に示すように、拘束検知信号Ssは、ロータのロック状態を検出した場合には、HI(ハイ)である。したがって、ロック状態を検出している場合には、拘束検知信号出力端子RDがHI(ハイ)であり、スイッチ素子140のベース端子T140Bの電圧がHI(ハイ)である。よって、ロック状態を検出している場合には、スイッチ素子140がオフ状態である。
スイッチ素子140がオフ状態である場合、磁束検出素子120には、電源レギュレータ150から動作電流ihが供給されない。すなわち、制御素子110がロータのロック状態を検出している場合には、磁束検出素子120には、電源レギュレータ150から動作電流ihが供給されない。
一方、ロータのロック状態を検出していない場合には、拘束検知信号出力端子RDがHILO(ロー)であり、スイッチ素子140のベース端子T140Bの電圧がLO(ロー)である。よって、制御素子110がロータのロック状態を検出していない場合には、スイッチ素子140がオン状態である。
スイッチ素子140がオン状態である場合、磁束検出素子120には、電源レギュレータ150から動作電流ihが供給される。すなわち、ロータのロック状態を検出していない場合には、磁束検出素子120には、電源レギュレータ150から動作電流ihが供給される。
一方、ロータのロック状態を検出していない場合には、拘束検知信号出力端子RDがHILO(ロー)であり、スイッチ素子140のベース端子T140Bの電圧がLO(ロー)である。よって、制御素子110がロータのロック状態を検出していない場合には、スイッチ素子140がオン状態である。
スイッチ素子140がオン状態である場合、磁束検出素子120には、電源レギュレータ150から動作電流ihが供給される。すなわち、ロータのロック状態を検出していない場合には、磁束検出素子120には、電源レギュレータ150から動作電流ihが供給される。
次に、図2を参照して、スイッチ素子130の回路構成及び動作について説明する。スイッチ素子130は、スイッチ素子131と、スイッチ素子132とを含む。スイッチ素子131は、PNP型のトランジスタであり、ベース端子T131Bと、エミッタ端子T131Eと、コレクタ端子T131Cとを備える。エミッタ端子T131Eは、配線W11を介して電源レギュレータ150に接続される。ベース端子T131Bは、配線W36と、抵抗R1と、配線W35とを介してダイオードD1のアノード端子、及びダイオードD2のアノード端子に接続される。ダイオードD1のカソード端子は、配線W31を介して制御素子110の出力端子OUT1Pに接続される。また、ダイオードD2のカソード端子は、配線W32を介して制御素子110の出力端子OUT2Pに接続される。
スイッチ素子132は、NPN型のトランジスタであり、ベース端子T132Bと、エミッタ端子T132Eと、コレクタ端子T132Cとを備える。ベース端子T132Bは、スイッチ素子131のコレクタ端子T131Cに接続される。エミッタ端子T132Eは、配線W23を介して、不図示のシグナルグランドに接地される。コレクタ端子T132Cは、配線W22を介して、ダイオードD3のカソード端子に接続される。ダイオードD3のアノード端子は、配線W21を介して、スイッチ素子140のベース端子T140Bに接続される。
次に、図3を参照して、スイッチ素子131及びスイッチ素子132の動作について説明する。スイッチ素子131は、PNP型のトランジスタである。スイッチ素子131は、ベース端子T131Bの電圧がLO(ロー)の場合に、エミッタ端子T131Eと、コレクタ端子T131Cとが導通状態、すなわちオン状態になる。また、スイッチ素子131は、ベース端子T131Bの電圧がHI(ハイ)の場合に、エミッタ端子T131Eと、コレクタ端子T131Cとが非導通状態、すなわちオフ状態になる。
制御素子110の出力端子OUT1P及びOUT2Pは、制御部111がモータ20の巻線に駆動電流imを供給する制御を行なう場合、すなわち、ロータを回転させる場合に、タイミング信号Stを出力する。図3に示すように、タイミング信号Stは、巻線に駆動電流imが供給される場合には、LO(ロー)である。また、タイミング信号Stは、巻線に駆動電流imが供給されない場合には、HI(ハイ)である。つまり、制御部111がロータを回転させる場合には、出力端子OUT1P及びOUT2PのうちいずれかがLO(ロー)である。出力端子OUT1P及びOUT2PのうちいずれかがLO(ロー)である場合、スイッチ素子131のベース端子T131Bは、LO(ロー)である。よって、制御部111がロータを回転させる場合には、スイッチ素子131がオン状態である。
スイッチ素子132は、NPN型のトランジスタである。スイッチ素子132は、ベース端子T132Bの電圧がHI(ハイ)の場合に、エミッタ端子T132Eと、コレクタ端子T132Cとが導通状態、すなわちオン状態になる。また、スイッチ素子132は、ベース端子T132Bの電圧がLO(ロー)の場合に、エミッタ端子T132Eと、コレクタ端子T132Cとが非導通状態、すなわちオフ状態になる。
スイッチ素子131がオン状態である場合、スイッチ素子132のベース端子T132Bは、HI(ハイ)である。したがって、スイッチ素子131がオン状態である場合、スイッチ素子132は、オン状態である。つまり、制御部111がロータを回転させる場合には、スイッチ素子132は、オン状態である。
スイッチ素子132がオン状態である場合、スイッチ素子140のベース端子T140Bの電圧は、LO(ロー)である。したがって、制御部111がタイミング信号Stを出力する場合には、スイッチ素子140がオン状態である。すなわち、制御部111がロータを回転させる場合には、磁束検出素子120には、電源レギュレータ150から動作電流ihが供給される。すなわち、制御部111がタイミング信号Stを出力する場合には、磁束検出素子120が動作して、磁極位置検出信号Spを出力する。
したがって、制御部111は、ロータのロック状態を検出して磁束検出素子120への電力の供給を遮断した後、制御部111がタイミング信号Stを出力すると、タイミング信号Stの出力に応じて、磁束検出素子120への電力の供給が再開される。つまり、制御部111が、磁束検出素子120への電力の供給を再開するための専用の機能を有していなくても、制御回路10は、磁束検出素子120への電力の供給を再開することができる。
[回路構成例2(変形例)]
次に、制御回路10の具体的な回路構成の他の一例について、図4及び図5を参照して説明する。
図4は、本実施形態の変形例の制御回路の構成の一例を示す回路図である。図5は、本実施形態の変形例の制御回路の動作の一例を示すタイミング図である。なお、本変形例の説明においては、上述した回路構成例1において説明した構成及び動作と、本変形例の構成及び動作とが同一である場合には、同一の符号を付してその記載を省略する。
次に、制御回路10の具体的な回路構成の他の一例について、図4及び図5を参照して説明する。
図4は、本実施形態の変形例の制御回路の構成の一例を示す回路図である。図5は、本実施形態の変形例の制御回路の動作の一例を示すタイミング図である。なお、本変形例の説明においては、上述した回路構成例1において説明した構成及び動作と、本変形例の構成及び動作とが同一である場合には、同一の符号を付してその記載を省略する。
本変形例の制御回路100は、スイッチ素子130及びスイッチ素子140に加えて、スイッチ素子240を備える点において、上述した制御回路10と異なる。上述した制御回路10のスイッチ素子140は、拘束検知信号出力端子RDが出力する拘束検知信号Ssに基づいて、オン状態とオフ状態とを切り換える。一方、本変形例のスイッチ素子140は、スイッチ素子240の出力に基づいて、オン状態とオフ状態とを切り換える点において、上述した制御回路10と異なる。このスイッチ素子240は、拘束検知時間設定端子CTの電圧に基づいて、オン状態とオフ状態とを切り換える。すなわち、上述した制御回路10においては、拘束検知信号出力端子RDが出力する拘束検知信号Ssに基づいて、磁束検出素子120の電源を制御する。一方、本変形例の制御回路100は、拘束検知時間設定端子CTの電圧に基づいて、磁束検出素子120の電源を制御する。以下、スイッチ素子240の構成の具体例について説明する。
スイッチ素子240は、コンパレータ241と、スイッチ素子242と、コンパレータ243とを備える。
コンパレータ241は、反転入力端子T241Iと、非反転入力端子T241Nと、出力端子T241Pとを備える。反転入力端子T241Iは、配線W41を介して、抵抗R3及び抵抗R4に接続される。抵抗R3及び抵抗R4は、制御回路100の動作電圧を所定の比で分圧する。すなわち、抵抗R3及び抵抗R4とは、コンパレータ241の判定しきい値を定める分圧抵抗である。非反転入力端子T241Nは、配線W1を介して回転速度制御装置40に接続される。回転速度制御装置40は、制御信号Scを出力する。すなわち、非反転入力端子T241Nには、回転速度制御装置40が出力する制御信号Scが入力される。出力端子T241Pは、配線W45を介して、抵抗R7と、スイッチ素子242のベース端子T242Bに接続される。この抵抗R7は、配線W11を介して電源レギュレータ150に接続される。すなわち、抵抗R7とは、プルアップ抵抗である。
スイッチ素子242は、NPN型のトランジスタである。スイッチ素子242は、ベース端子T242Bと、コレクタ端子T242Cと、エミッタ端子T242Eとを備える。ベース端子T242Bは、配線W45を介して、抵抗R7と、コンパレータ241の出力端子T241Pとに接続される。コレクタ端子T242Cは、配線W46を介してスイッチ素子140のベース端子T140Bに接続される。エミッタ端子T242Eは、配線W47を介して、ダイオードD3のアノード端子と、コンパレータ243の出力端子T243Pとに接続される。
コンパレータ243は、反転入力端子T243Iと、非反転入力端子T243Nと、出力端子T243Pとを備える。非反転入力端子T243Nは、配線W43を介して、抵抗R5及び抵抗R6に接続される。抵抗R5及び抵抗R6は、制御回路100の動作電圧を所定の比で分圧する。すなわち、抵抗R5及び抵抗R6とは、コンパレータ243の判定しきい値を定める分圧抵抗である。反転入力端子T243Iは、配線W2を介して拘束検知時間設定端子CTに接続される。
次に、図5(A)を参照して、制御回路100の動作について説明する。ここでは、図5(A)の時刻t31においてロータがロック状態になり、時刻t32においてロック状態が解消する場合を一例にして説明する。また、図5(A)のいずれの時刻においても、回転速度制御装置40が出力する制御信号Scの電圧、すなわち制御信号入力端子VTHの電圧が、抵抗R3及び抵抗R4によって定められるしきい値Th10以下である場合を一例にして説明する。
コンパレータ241は、抵抗R3及び抵抗R4によって定められるしきい値Th10と、回転速度制御装置40が出力する制御信号Scの電圧とを比較する。コンパレータ241は、制御信号Scの電圧が、しきい値Th10以下である場合、出力端子T241PがHI(ハイ)である。また、コンパレータ241は、制御信号Scの電圧が、しきい値Th10を超える場合、出力端子T241PがLO(ロー)である。
スイッチ素子242は、コンパレータ241の出力端子T241PがHI(ハイ)である場合、オン状態である。また、スイッチ素子242は、コンパレータ241の出力端子T241PがLO(ロー)である場合、オフ状態である。
ここで、図5(A)に示す一例では、制御信号入力端子VTHの電圧が、しきい値Th10以下である。したがって、コンパレータ241は、出力端子T241PがHI(ハイ)である。また、コンパレータ241の出力端子T241PがHI(ハイ)であるため、スイッチ素子242は、オン状態である。この場合、スイッチ素子242のエミッタ端子T242Eの電圧がLO(ロー)であれば、スイッチ素子140のベース端子T140BがLO(ロー)である。すなわち、スイッチ素子242のエミッタ端子T242Eの電圧がLO(ロー)であれば、スイッチ素子140はオン状態であり、磁束検出素子120には、電源レギュレータ150から動作電流ihが供給される。一方、スイッチ素子242のエミッタ端子T242Eの電圧がHI(ハイ)であれば、スイッチ素子140のベース端子T140BがHI(ハイ)である。すなわち、スイッチ素子242のエミッタ端子T242Eの電圧がHI(ハイ)であれば、スイッチ素子140はオフ状態であり、磁束検出素子120には、電源レギュレータ150から動作電流ihが供給されない。つまり、エミッタ端子T242Eの電圧がHI(ハイ)であれば、磁束検出素子120に対する動作電流ihの供給が遮断される。
コンパレータ243は、抵抗R5及び抵抗R6によって定められるしきい値Th20と、拘束検知時間設定端子CTの電圧とを比較する。コンパレータ243は、拘束検知時間設定端子CTの電圧が、しきい値Th20を超える場合、出力端子T243PがHI(ハイ)である。また、コンパレータ243は、拘束検知時間設定端子CTの電圧が、しきい値Th20以下である場合、出力端子T243PがLO(ロー)である。
この一例の場合、時刻t31から時刻t311の間に、拘束検知時間設定端子CTの電圧が、しきい値Th20を超える。したがって、時刻t31から時刻t311の間に、コンパレータ243の出力端子T243PがLO(ロー)からHI(ハイ)に変化する。また、時刻t312において、拘束検知時間設定端子CTの電圧が、しきい値Th20以下になる。したがって、時刻t312において、コンパレータ243の出力端子T243PがHI(ハイ)からLO(ロー)に変化する。
ここで、時刻t311において、制御素子110の出力端子OUT1P及びOUT2PがいずれもHI(ハイ)であり、コンパレータ243の出力端子T243PがHI(ハイ)である。このため、スイッチ素子140のベース端子T140BがHI(ハイ)であり、スイッチ素子140はオフ状態である。すなわち、時刻t311において、磁束検出素子120には、電源レギュレータ150から動作電流ihが供給されない。
次に、時刻t312において、制御素子110の出力端子OUT1P及びOUT2PがいずれもHI(ハイ)であり、コンパレータ243の出力端子T243PがLO(ロー)である。このため、スイッチ素子140のベース端子T140BがLO(ロー)であり、スイッチ素子140はオン状態である。すなわち、時刻t312において、磁束検出素子120には、電源レギュレータ150から動作電流ihが供給される。
次に、時刻t313において、制御素子110の出力端子OUT1P及びOUT2PがいずれもHI(ハイ)であり、コンパレータ243の出力端子T243PがHI(ハイ)である。このため、スイッチ素子140のベース端子T140BがHI(ハイ)であり、スイッチ素子140はオフ状態である。すなわち、時刻t313において、磁束検出素子120には、電源レギュレータ150から動作電流ihが供給されない。
次に、時刻t314において、制御素子110の出力端子OUT1P及びOUT2PがいずれもHI(ハイ)であり、コンパレータ243の出力端子T243PがLO(ロー)である。このため、スイッチ素子140のベース端子T140BがLO(ロー)であり、スイッチ素子140はオン状態である。すなわち、時刻t314において、磁束検出素子120には、電源レギュレータ150から動作電流ihが供給される。
すなわち、制御回路100は、拘束検知信号出力端子RDが出力する拘束検知信号Ssに代えて、拘束検知時間設定端子CTの電圧に基づいても、磁束検出素子120の電源を制御することができる。
[制御信号Scに基づく磁気検出素子の電源制御]
次に、図5(B)を参照して、本変形例における、制御信号Scに基づく磁束検出素子120の電源制御について説明する。コンパレータ241の非反転入力端子T241Nには、回転速度制御装置40が出力する制御信号Scが入力される。図5(B)に示す一例においては、時刻t41において制御信号入力端子VTHに入力される制御信号Scの電圧がしきい値Th10よりも高い。また、時刻t411において、制御信号入力端子VTHに入力される制御信号Scの電圧がしきい値Th10以下である。回転速度制御装置40は、時刻t41から時刻t42の間において、モータ20のロータを停止する制御信号Scを出力する。
次に、図5(B)を参照して、本変形例における、制御信号Scに基づく磁束検出素子120の電源制御について説明する。コンパレータ241の非反転入力端子T241Nには、回転速度制御装置40が出力する制御信号Scが入力される。図5(B)に示す一例においては、時刻t41において制御信号入力端子VTHに入力される制御信号Scの電圧がしきい値Th10よりも高い。また、時刻t411において、制御信号入力端子VTHに入力される制御信号Scの電圧がしきい値Th10以下である。回転速度制御装置40は、時刻t41から時刻t42の間において、モータ20のロータを停止する制御信号Scを出力する。
ここで、コンパレータ241の非反転入力端子T241Nに、しきい値Th10以下の電圧の制御信号Scが入力される場合、出力端子T241Pは、HI(ハイ)である。また、コンパレータ241の非反転入力端子T241Nに、しきい値Th10よりも高い電圧の制御信号Scが入力される場合、出力端子T241Pは、LO(ロー)である。
この一例の場合、時刻t41から時刻t411の間において、コンパレータ241の非反転入力端子T241Nには、しきい値Th10よりも高い電圧の制御信号Scが入力されるため、出力端子T241Pは、LO(ロー)である。出力端子T241PがLO(ロー)の場合、スイッチ素子242は、オフ状態である。したがって、スイッチ素子140はオフ状態であり、磁束検出素子120には、電源レギュレータ150から動作電流ihが供給されない。つまり、しきい値Th10よりも高い電圧の制御信号Scが入力される場合には、磁束検出素子120に対する動作電流ihの供給が遮断される。一方、コンパレータ241の非反転入力端子T241Nに、しきい値Th10以下の電圧の制御信号Scが入力される場合には、出力端子T241Pは、HI(ハイ)である。時刻t412において、しきい値Th10以下の電圧の制御信号Scが入力され、かつ拘束検知時間設定端子CTの電圧が、しきい値Th20以下であり、磁束検出素子120に対する動作電流ihの供給が再開される。
[まとめ]
以上説明したように、本実施形態の制御回路10及び変形例の制御回路100は、スイッチ素子130を備えている。このスイッチ素子130は、制御部111の制御により駆動電流imが巻線に供給された場合に、磁束検出素子120に動作電源を供給する。したがって、制御回路10及び制御回路100は、制御部111が、磁束検出素子120への電力の供給を再開するための専用の機能を有していなくても、制御回路10は、磁束検出素子120への電力の供給を再開することができる。
以上説明したように、本実施形態の制御回路10及び変形例の制御回路100は、スイッチ素子130を備えている。このスイッチ素子130は、制御部111の制御により駆動電流imが巻線に供給された場合に、磁束検出素子120に動作電源を供給する。したがって、制御回路10及び制御回路100は、制御部111が、磁束検出素子120への電力の供給を再開するための専用の機能を有していなくても、制御回路10は、磁束検出素子120への電力の供給を再開することができる。
また、本実施形態の制御回路10及び変形例の制御回路100は、スイッチ素子140を備えている。このスイッチ素子140は、回転子の停止を制御部111が検出したことを示す信号に基づいて、磁束検出素子120の動作電源を遮断する。したがって、制御回路10及び制御回路100は、モータ20のロータを回転させない場合には、動作電流ihの消費を抑止することができる。
なお、上述した一例においては、モータ20が単相DCブラシレスモータである場合について説明したが、これに限られない。例えば、モータ20は、3相DCブラシレスモータなどの多相モータであってもよい。この場合、制御部111は、複数の制御相の駆動電流imを制御相ごとに制御する。また、スイッチ素子130は、複数の制御相ごとに巻線に供給される駆動電流imのうち、少なくとも一相の駆動電流imが供給された場合に、磁束検出素子120に動作電源を供給する。このように構成しても、制御回路10及び制御回路100は、モータ20のロータを回転させない場合には、動作電流ihの消費を抑止することができる。また、制御回路10及び制御回路100は、制御部111が、磁束検出素子120への電力の供給を再開するための専用の機能を有していなくても、制御回路10は、磁束検出素子120への電力の供給を再開することができる。
また、モータ20は、バイポーラ型のDCブラシレスモータに限られず、ユニポーラ型のDCブラシレスモータであってもよい。この場合には、制御素子110は、ユニポーラ型のプリドライバを備えればよい。また、モータ20は、インナーローター型のDCブラシレスモータであってもよく、アウターローター型のDCブラシレスモータであってもよい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1…ファン装置、10,100…制御回路、20…モータ、30…電源装置、40…回転速度制御装置、50…電流ドライバ、110…制御素子、111…制御部、120…磁束検出素子、130、140、240…スイッチ素子、150…電源レギュレータ
Claims (8)
- 固定子と、前記固定子と空隙を介して対向して相対的に回転し永久磁石を有する回転子と、を備えるモータの制御回路であって、
前記永久磁石の磁束変化を検出し、検出した前記磁束変化に基づいて、出力する電圧の変化を生じる磁束検出素子と、
前記磁束検出素子が出力する前記電圧に基づいて、前記固定子に備えられた巻線に供給される駆動電流の制御を行う制御部を備える制御素子と、
前記制御部の制御により前記駆動電流が前記巻線に供給された場合に、前記磁束検出素子に動作電源を供給する第1スイッチ素子と、
を備えることを特徴とする制御回路。 - 前記モータは、単相モータであって、
前記固定子は、単一の制御相に対応する前記巻線を備え、
前記制御部は、前記単一の制御相の前記駆動電流を制御し、
前記第1スイッチ素子は、前記単一の制御相の前記巻線に前記駆動電流が供給された場合に、前記磁束検出素子に動作電源を供給する
ことを特徴とする請求項1に記載の制御回路。 - 前記モータは、多相モータであって、
前記固定子は、複数の制御相に対応する前記巻線を備え、
前記制御部は、前記複数の制御相の前記駆動電流を前記制御相ごとに制御し、
前記第1スイッチ素子は、前記複数の制御相ごとに前記巻線に供給される前記駆動電流のうち、少なくとも一相の前記駆動電流が供給された場合に、前記磁束検出素子に動作電源を供給する
ことを特徴とする請求項1に記載の制御回路。 - 前記回転子の停止を前記制御部が検出したことを示す信号に基づいて、前記磁束検出素子の動作電源を遮断する第2スイッチ素子
をさらに備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の制御回路。 - 前記制御素子は、前記回転子の回転の停止時間に応じた信号が出力される停止時間端子をさらに備え、
前記第2スイッチ素子は、前記停止時間端子が示す前記回転子の回転の停止時間に基づいて、前記磁束検出素子の動作電源を遮断する
ことを特徴とする請求項4に記載の制御回路。 - 前記制御素子は、前記回転子の回転の停止時間が所定の時間を超えた場合に、前記回転子の回転の停止を示す停止信号を出力する停止信号出力端子をさらに備え、
前記第2スイッチ素子は、前記停止信号出力端子が示す前記停止信号に基づいて、前記磁束検出素子の動作電源を遮断する
ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の制御回路。 - 前記制御回路の外部から供給される前記回転子の停止を指示する信号に基づいて、前記磁束検出素子の動作電源を遮断する第3スイッチ素子
をさらに備えることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の制御回路。 - 前記制御部は、前記回転子の停止を検出した場合に前記駆動電流の供給を停止し、前記駆動電流の供給を停止してから所定時間経過後に前記駆動電流の供給を再開する制御を行なう
ことを特徴とする請求項4から請求項7のいずれか一項に記載の制御回路。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018229874A1 (ja) * | 2017-06-13 | 2018-12-20 | 三菱電機株式会社 | モータ駆動装置、電動送風機、電気掃除機及びハンドドライヤ |
-
2014
- 2014-11-19 JP JP2014234892A patent/JP2016100947A/ja active Pending
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WO2018229874A1 (ja) * | 2017-06-13 | 2018-12-20 | 三菱電機株式会社 | モータ駆動装置、電動送風機、電気掃除機及びハンドドライヤ |
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