本発明を実施するための形態について、図面を参照して実施形態として説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態に限定して解釈されることはない。また、本発明は、以下に説明する実施形態を種々に変形して実施することが可能である。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る情報処理装置の機能ブロック図である。図1を参照すると、情報処理装置100は、画像記憶部101と、情報記憶部102と、処理記憶部103と、表示部104と、操作検出部105と、制御部106とを有する。また、制御部106は、表示制御部107と、記憶制御部108とを有する。
画像記憶部101は、画像情報を記憶する。画像情報は、表示部104に表示される。なお、画像記憶部101に記憶された画像情報がそのまま表示部104に表示される場合もあれば、拡大縮小などの変形、他の画像情報と合成などの処理を経て表示部104に表示される場合もある。また、処理を経て表示部104に表示される画像情報は、画像記憶部101に記憶される場合もある。画像記憶部101は、例えば、ハードディスク、不揮発性半導体メモリ装置などの不揮発性の記憶装置を用いて構成される。なお、画像記憶部101を構成するために、例えばキャッシュメモリなどとして、揮発性の記憶装置も用いられる場合がある。
図2は、画像記憶部101に複数の画像、すなわち、象徴画像1(201)、象徴画像2(202)、象徴画像3(203)、設定画像1(211)、設定画像2(212)、設定画像3(213)、が記憶されている状態を模式的に示す。ここに、象徴画像とは、設定の対象を表わす画像情報である。例えば、アイコンを表示するための画像情報である。あるいは、ウィンドウの中の一部の領域に表示される画像情報であってもよい。このような画像情報としては、メニューを構成する画像情報を挙げることができる。また、設定画像とは、設定の対象を表わす画像情報が選択された場合に、対象に対する設定を行うための画像情報である。ここに設定とは、情報を対象に対応付けて記憶させることをいう。ここでいう記憶は、情報処理装置100の動作を止めても持続する永続的な記憶とすることができる。なお、図2に示すように象徴画像と設定画像とは、一対一の対応関係となっている必要はない。例えば、複数の象徴画像が一つの設定画像に対応づけられていてもよい。
図3(A)および図3(B)それぞれは、象徴画像および設定画像の一例を示す。実施形態1の一例として、図3(A)および図3(B)においては、演奏操作や演奏データに応じて楽音を合成する際に使用するギター、ピアノ、オルガン等の音色の種類、自動伴奏のリズムの種類、効果として付与するエフェクトの種類や程度等の設定値の組み合わせを画像に対応付けて、選択し、設定の変更ができる情報処理装置を、想定している。また、その情報処理装置としては、そのような楽音合成機能を自ら有するソフトウェアにより実現ざれるパーソナルコンピュータ等や、電子楽器に接続し電子楽器の楽音合成に関連する設定値の設定操作を援助するパーソナルコンピュータ等や、パーソナルコンピュータ等と同等な表示操作機能を有する電子楽器などが含まれる。図3(A)は、エレキギターの画像301である。図3(A)の象徴画像が表示部104に表示され、操作検出部105により選択されたことが検出されると、制御部106は、情報処理装置100やそれに接続された機器が例えば発音するときの音色をエレキギターの音色にする制御を行う。また、図3(B)は、エレキギターの音色波形を使用する際の楽音合成の設定を行うための画像302である。すなわち、表示部104に画像301が表示され、操作検出部105により、画像301の選択などの操作が検出されると、画像302が表示部104に表示される。これにより、情報処理装置100やそれに接続された機器が発音するときのエレキギターの音色の詳細な設定を行うことが可能となる。例えば、「リバーブ&エフェクト」303が選択などされると、エレキギターの発音でのリバーブとエフェクトの設定の変更が可能となる。例えば、スライダーの画像が表示され、リバーブの深さの変更が可能となり、また、複数のエフェクトの種類が表示され、エフェクトの変更が可能となる。「メトロノーム」304が選択などされると、エレキギターの発音に重ねて発音したり、エレキギターの発音と並行して表示されたりするメトロノームの速さ等の変更が可能となる。また、「リズム」305が選択などされると、複数のリズムパターンが表示され、リズムパターンの選択を行い、選択されたリズムパターンへの変更が可能となる。
上記ではエレキギターの音色を例として用いたが、上記電子楽器などは様々な音色を発音することができ、他の音色、例えば、パイプオルガン、グランドピアノ、チェンバロ、クラシックギター、三味線、トランペット、フルート、尺八、クラリネット、ザイロフォン、ハンドベル、テルミンの音を用いて発音し演奏できる。また、その発音(合成音)には、プリセットまたは所望に変更したリバーブ、エフェクト、リズムで発音を付与することもできる。そこで、象徴画像として、上記電子楽器などにより発音可能なグランドピアノ、チェンバロ、トランペット、フルート、クラリネットなどの画像も用いることができる。これにより、上記電子楽器などの発音する音色の基本設定を、楽器の画像を選択することにより変更することができる。また、設定画像を表示させ、パイプオルガンであれば、さらにストップレバーごとの位置を細かく設定することができる。なお、電子楽器は、自らの機能として情報処理装置100を含んでいたり、本発明の実施形態2のように情報処理装置に接続されていたりする。
また、象徴画像と設定画像との別の例としては、象徴画像として人の顔写真の画像や名刺を撮影した画像など人を象徴する画像を用い、設定画像として、その人の住所、氏名、勤務先、電話番号、電子メールアドレスなどの設定のための画像を用いることができる。また、設定画像としては、その人の住所、氏名、勤務先、電話番号、電子メールアドレスなどを表示するための画面のテンプレートを用いることができる。ここに、画面のテンプレートとは、人ごとに変化し得る住所、氏名、勤務先、電話番号、電子メールアドレスなどの情報は含まれておらず、どの象徴画像に対しても象徴画像が選択された場合に表示される設定画像の共通部分と定義することができる。住所、氏名、勤務先、電話番号、電子メールアドレスなどは、例えば、次に説明する情報記憶部102から読み出し、テンプレートに合成して表示することができる。また、例えば、テンプレートに合成して表示された画像の部分のうち、住所が表示されている部分を選択することにより、住所の変更が可能となっていてもよい。
情報記憶部102は、情報を記憶する。ここに、情報は、象徴画像と設定画像との対応関係、および、象徴画像とその象徴画像が表わす設定の対象に設定された値を含む設定情報との対応関係を含む。前記図3(A)および図3(B)に示したように、楽音合成の設定を行う場合には、象徴画像として選択された音色のみではなく、リバーブ、エフェクト、メトロノーム、リズムなどの設定値情報を対応付けることができる。情報記憶部102は、例えば、ハードディスク、フラッシュメモリなどの不揮発性半導体メモリ装置などの不揮発性の記憶装置を用いて構成される。なお、情報記憶部102を構成するために、例えばキャッシュメモリなどとして、揮発性の記憶装置も用いられる場合がある。情報記憶部102は、情報を永続的に記憶することが好ましい。ここに、永続的とは、情報処理装置100の電源をオフにするなどして動作を止めても、情報記憶部102記憶されている情報が消去されないことをいう。このため、情報記憶部102に記憶される情報は、ハードディスク、フラッシュメモリなど不揮発性の記憶装置に記憶される。ただし、情報処理装置100の動作を高速にするために、情報処理装置100の動作時に、情報記憶部102に記憶される情報が、上述のようにキャッシュなどとして揮発性の記憶装置に記憶されてもよい。そのような場合であっても、キャッシュに記憶された情報は、最終的には不揮発性の記憶装置に記憶されるようになっていることが好ましい。
図4は、象徴画像とその象徴画像が表わす設定の対象の設定情報との対応関係が、表形式の情報として情報記憶部102に記憶された状態を模式的に示す。表形式の情報は、例えば、象徴画像を識別する識別情報(ID)を格納する列401と設定情報の内容を格納する列402とにより構成され、象徴画像ID1と設定情報1とが行411に格納されることにより、象徴画像ID1により識別される象徴画像が表わす設定の対象に設定された値が、設定情報1となることを表わす。行412、413についても同様である。なお、本実施形態においては、象徴画像IDを特定することにより、象徴画像IDが識別する象徴画像が得られるようになっている。例えば、象徴画像IDは、象徴画像が画像記憶部101に記憶されているアドレスである。このような表形式の情報を用いることにより、象徴画像と設定情報との対応付けがされる。なお、このような象徴画像と設定画像の対応付けを実現するために、象徴画像IDを列401に格納する代わりに、象徴画像そのものを格納することも可能である。
処理記憶部103は、表示部104に象徴画像が表示され選択された場合に、その象徴画像と対応関係を有する設定情報を記憶する。また、処理記憶部103は、その設定情報が変更されたかどうかを記憶する。処理記憶部103は、例えば、エディタの編集データを一時的に記憶するバッファとして機能することもできる。図5に示すように、処理記憶部103は、一時記憶部501と変更フラグ記憶部502とを有していてもよい。一時記憶部501は、表示部104に象徴画像が表示され選択された場合に、その象徴画像と対応関係を有する設定情報を記憶する。変更フラグ記憶部502は、一時記憶部501に記憶された設定情報に対する変更がされたかどうかを表わす。また、一時記憶部501に記憶されている設定情報に変更がされても、明示的に情報記憶部102への記憶の操作が行われない限り、象徴画像と対応関係を有する設定情報の変更はされない構成とすることができる。このため、変更フラグ記憶部502に一時記憶部501に記憶された設定情報に対する変更がされたことを示す情報が記憶されている場合と、一時記憶部501に記憶されている内容と象徴画像と対応関係を有する設定情報とが同じではない場合とを、一致させることができる。また、図5には図示をしていないが、一時記憶部501に記憶されている内容と象徴画像と対応関係を有する設定情報とが同じであるが、一時記憶部501に記憶された設定情報が情報処理装置100の他の記憶領域と異なるかどうか、また、情報処理装置100と接続されている機器に送信されていないかどうかを表わす値をフラグなどとして記憶する部が一時記憶部501にさらに備わっていてもよい。なお、一時記憶部501に記憶されている内容と、象徴画像と対応関係を有する設定情報と、が同じではない場合に、象徴画像と対応関係を有する設定情報を一時記憶部501に記憶されている内容により上書きすることを、設定情報の反映を行う、という場合がある。
処理記憶部103は、情報を永続的に記憶する必要はない。このため、不揮発性の記憶装置やCPUのレジスタなどを用いて処理記憶部103を実現することができる。
表示部104は、情報、特に、画像情報を表示可能な装置である。例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイを用いて実現される。
操作検出部105は、表示部104に表示された情報に対する操作を検出する。例えば、マウスカーソルの表示部104の表示位置とマウスのボタンに対する押下の有無とを検出し、表示位置に表示されている情報が操作されたことを検出する。特に、操作検出部105は、マウスのボタンが押下されたまま、マウスカーソルを移動させるドラッグ操作を検出することができるようになっていることが好ましい。また、表示部104は、タッチパネルとともに形成されたディスプレイとなっており、ディスプレイに表示された情報に対するタッチ操作、ドラッグ操作、フリック操作、スワイプ操作などのジェスチャ操作を検出してもよい。操作検出部105は、マウスやタッチパネルなどのハードウェア部分と、そのようなハードウェア部分からの信号を受信するインターフェース部と、インターフェース部に受信された信号を処理する信号処理装置により実現することができる。信号処理装置の一部は、プログラムによって実現することも可能である。
制御部106は、情報処理装置100の動作を制御する。特に制御部106は、上述したように、表示制御部107と記憶制御部108とを有する。記憶制御部108は、操作検出部105による検出結果に応じて、画像記憶部101、情報記憶部102および処理記憶部103に記憶がされている情報の読み出しや上書きなどの処理や記憶装置の領域の管理を行う。また、表示制御部107は、操作検出部105の検出結果に応じて、記憶制御部108を介して、画像記憶部101、情報記憶部102および処理記憶部103に記憶がされている情報を参照して、表示部104の表示を制御する。
図6から図8を参照して、表示制御部107と記憶制御部108とを含む制御部106の動作について説明する。
図6(A)は、画像記憶部101に記憶されている象徴画像1(201)、象徴画像2(202)および象徴画像3(203)を記憶制御部108の制御により読み出し、表示部104に、表示制御部107の制御により表示した一例を示す。この場合、表示部104には、3つの象徴画像が表示可能であるとする。また、図6(A)に示すように、3つの象徴画像は、左右に一列に並べられる。また、象徴画像が、表示部104の中央に表示されると、その象徴画像が選択されるとする。また、選択された象徴画像の表わす対象に対して設定の変更などの操作が可能であるとする。図6(A)の場合には、中央に表示された象徴画像2(202)の表わす対象に対する設定が可能となり、「設定」の表示611がされる。この表示611を押下などすることが操作検出部105により検出されると、象徴画像2(202)の表わす対象の設定画像が表示される。なお、「設定」の表示611を表示し、押下などを検出するかわりの場合として、象徴画像2に対するクリックやタッチが操作検出部105により検出されると、象徴画像2(202)の表わす対象の設定画像が表示されるようになっていてもよい。この場合は、「設定」の表示611は不要となる。また、象徴画像2(202)の表わす対象に対する設定が可能であることを表わすために、象徴画像2(202)が他の象徴画像である象徴画像1(201)および象徴画像3(203)より大きなサイズによって表示されてもよいし、あるいは、鮮やかにまたは明るく表示がされてもよい。
図6(A)の表示がされていると、処理記憶部103には、図8(A)に示すように情報の記憶がされる。すなわち、一時記憶部501には、設定情報2(801)が記憶制御部108の制御により情報記憶部102より読み出されて記憶がされ、変更フラグ記憶部502には、変更がされていないことを示す「NO」を表わす情報802が制御部106の制御により記憶される。設定情報2(801)が一時記憶された理由は、情報記憶部102において、設定情報2(801)と対応関係を有する象徴画像2(202)が表示部104の中央に表示され、選択がされており、設定情報2(801)が変更可能となっているためである。また、「NO」を表わす情報802が変更フラグ記憶部502に記憶されているのは、設定情報2(801)が情報記憶部102に記憶されているものと同じであり、変更がされていないからである。
図6(B)は、図6(A)の状態から、表示部104の表示を左にスライドやドラッグする操作を行い、象徴画像2が選択された状態から象徴画像3を選択して表示した状態を示す。例えば、図6(A)の状態において、マウスのボタンを押下したままマウスを左方向に移動させドラッグ操作を行ったり、左方向にフリック操作を行ったりした後の状態が図6(B)である。一般的には、図6(A)から図6(B)への表示の変化は一瞬にして行うことも可能である。ただし、本実施形態においては、マウスのドラッグ操作によるマウスのカーソルの移動や指やスタイラスペンのドラッグ操作による移動に伴い、表示部104に表示されている象徴画像が徐々に移動して表示されるのが好ましい。すなわち、選択される象徴画像が変更される場合には、象徴画像の継続的な表示の変化が伴うのが好ましい。
また、図6(A)から図6(B)への表示の変化に伴う操作検出部105の検出に応じて、画像記憶部101から象徴画像4が記憶制御部108の制御により読み出され、象徴画像2(202)および象徴画像3(203)を表示制御部107の制御により左に移動させ、象徴画像4(204)を表示させる。また、象徴画像3(203)が表わす対象が設定可能であることを表わす表示612を象徴画像3(203)に対して行い、表示611を表示から削除する。
図6(A)から図6(B)に表示が変化し、象徴画像3(203)が選択されると、処理記憶部103の記憶は、図8(A)から図8(B)に変化する。すなわち、一時記憶部501には、設定情報3(803)が記憶制御部108の制御により情報記憶部102から読み出され記憶がされる。これは、情報記憶部102において、設定情報3(803)と対応関係を有する象徴画像3(203)が表示部104の中央に表示され、選択がされ、設定の変更可能となっているためである。なお、変更フラグ記憶部502には、「NO」を表わす情報802が記憶されたままとなる。これは、情報記憶部102に格納されている設定情報3(803)と一時記憶部501に記憶されている設定情報3(803)とが同じだからである。ただし、処理記憶部103の記憶が図8(A)から図8(B)に変化した場合、一時記憶部501に記憶された設定情報が情報処理装置100の他の記憶領域に記憶されている設定情報と異なるかどうか、また、情報処理装置100に接続されている機器に送信されていないかどうかを表わす値を表わす上述のフラグなどの値を変化させることもできる。
このように、本実施形態においては、表示部104の表示の中央に表示され、選択操作がされた象徴画像と対応関係を有する設定情報が情報記憶部102より読み出され、一時記憶部501に記憶がされる。なお、選択操作は、表示部104の表示の中央に象徴画像を表示することに限定されない。例えば、選択操作がされる象徴画像の表示の位置を表示部104の表示の中央に限定することなく、表示部104の中央以外の所定の位置にドラッグ操作などにより移動がされその位置に表示がされた象徴画像に選択操作がされたとし、その象徴画像と対応関係を有する設定情報が情報記憶部102より読み出され、一時記憶部501に記憶がされるようになっていてもよい。この場合、象徴画像が所定の位置にドラッグやドラッグアンドドロップの操作により移動されてもよい。また、複数の象徴画像を表示部104に表示させておき、マウスによるクリックや指やスタイラスペンによるタッチがされるなどして選択操作がされた象徴画像と対応関係を有する設定情報が情報記憶部102より読み出され、一時記憶部501に記憶がされるようになっていてもよい。
図6(B)および図8(B)の状態において、「設定」の表示612に対する押下などが操作検出部105により検出されると、象徴画像3(203)の表わす対象の設定画像として、図6(C)に示すように、表示部104に、設定画像3(213)の表示がされる。この設定画像3(213)を用いて(例えば、設定画像3(213)内のアイコンをクリックなどして設定ウィンドウを表示させ、あるいはチェックボックス、スライダーなどの操作により)、象徴画像3(203)が表わす対象の設定の変更を行うことができる。
前記図3(A)および図3(B)に示した場合には、設定画像3(213)として、図3(B)の設定画像を使用することができる。その場合、合成音に付与すべきリバーブ、エフェクト、リズムなどの種類や程度をそれぞれ表示させ、望むまま(所望)に選択、変更することができる。また、情報処理装置またはそれに接続し情報の同期をすることが可能な電子楽器などにおいて、演奏操作やデータに応じて楽音合成する際には、一時記憶部501に直接または間接的に記憶されている音色、リバーブ、エフェクトなどの設定値に基づいて処理がされる。
図8(C)は、象徴画像3(203)の表わす対象の設定の変更操作を行った後の処理記憶部103に記憶されている情報の模式図である。すなわち、一時記憶部501には、設定情報3(803)に対して設定の変更操作の後の設定情報3´(804)が記憶され、変更フラグ記憶部502には、一時記憶部501に記憶された設定情報が変更された情報であることを示す「YES」を表わす情報805が記憶される。
図7(D)は、図6(C)の状態から、設定画像3(213)を用いる設定の操作が終了し、「終了」の表示621の押下などを行い、象徴画像の表示に戻った場合の表示を示す。この場合、図7(D)に示すように、象徴画像3(203)の表わす対象に対する設定の変更がされ、情報記憶部102にその変更が反映されていないことを示す「未反映」の表示701がされる。また、象徴画像3(203)の表わす対象に対する設定を、情報記憶部102に反映するための「反映」の表示702がされる。すなわち、図7(D)において、「反映」の表示702の選択などの操作が操作検出部105により検出されると、一時記憶部501に記憶されている設定情報3´(804)が象徴画像3と対応付けられて情報記憶部102に設定情報3(803)に上書きまたは設定情報3(803)とは別に記憶される。
図7(E)は、象徴画像3(203)の表わす対象に対する設定の変更がされ、情報記憶部102にその変更が反映されていない場合に、図7(D)の状態から別の象徴画像を表示部104の中央に表示しようとしたときの表示制御部107による表示変化が、異なることについて説明する図である。すなわち、一時記憶部501に記憶された設定情報が情報記憶部に記憶されている設定情報と同じ場合と、異なる場合と、で表示変化が異なるように表示制御部107が制御を行うことを説明する図である。例えば、継時的な表示の変化が異なることを説明する図である。図7(D)の表示において、象徴画像3(203)の領域601内にマウスのカーソルを移動し、その位置からボタンを押下したまま左方向にドラッグ操作により移動させたり、象徴画像3(203)の領域601内を指でタッチして指やスタイラスペンを左方向に移動させるドラッグ操作などを行ったりしたとする。このとき、左方向へのマウスのカーソルの移動や指や廃りラスペンの移動の距離を図7(E)に示すようにDとする。通常のレスポンスであれば、象徴画像3(203)を含む象徴画像は、マウスのカーソルの移動や指の移動に伴って左方向に距離D動く。
しかし、このまま象徴画像3(203)が移動し、別の象徴画像が中央に表示され、選択されると、一時記憶部501に記憶されている設定情報3´(804)が、情報記憶部102にその変更が反映されないまま、別の象徴画像の表わす対象の設定情報が、一時記憶部501に記憶されることになり、設定情報3´(804)が上書きされ消滅してしまう。そこで、この可能性を利用者に伝達するために、象徴画像3(203)を含む象徴画像の移動距離は、Dよりも小さい距離dとする。すなわち、表示変化が緩慢となる。言い換えると、操作に対するレスポンスを悪化させる。これにより、設定情報3´(804)が、情報記憶部102にその変更が反映されていないことを利用者に伝達し、設定情報3´(804)の消滅を予防することができる。
なお、距離Dおよびdの関係としては、上記レスポンスの悪化状態がユーザにすぐに知覚できるように、表示部104における象徴画像の大きさを考慮し、dの値を、0より大きくDより小さい値から選択することができる。より具体的には、例えばD:d=1.5:1程度とすることができる。
また、レスポンスの悪化は、通常のレスポンスと異なればよい。例えば、情報処理装置がバイブレータを有する場合、通常のレスポンスにおいて、情報処理装置のバイブレータが動作せずに機械的な振動が発生せずスムーズな操作が可能であれば、レスポンスの悪化としてバイブレータを起動させることを選択することができる。また、通常のレスポンスにおいて、表示部104の表示の明るさが変化しなければ、レスポンスの悪化として表示の明るさを小さくしたり、象徴画像を点滅表示するなど変化させたりすることができる。さらに通常のレスポンスにおいて、象徴画像の大きさが変化しないのであれば、レスポンスの悪化として、象徴画像の大きさを例えば5%以上大きく表示したり、あるいは例えば5%以上小さく表示したりする。また、キーボードの操作により、押下されたキーのエコーバックがされる場合においては、レスポンスの悪化として、キーの押下からエコーバックまで時間を通常のレスポンスよりも大きくすることもできる。また、通常のレスポンスにおいては、象徴画像が滑らかに移動する表示がされるのであれば、レスポンスの悪化においては、上下に振動したり左右に振動したりするなどして、不連続に移動する表示がされてもよい。
もし、利用者が、設定情報3´(804)の情報記憶部102への反映を希望するならば、図7(E)に示す、選択対象を象徴画像3から象徴画像4に変更するマウスのカーソル移動などの操作を終了させることにより、図7(D)の表示状態まで、自動的にあるいは利用者の操作により、復帰させた後に、「反映」の表示を押下などすることができる。上記変更操作が図6(A)、図6(B)や下記にて説明するボーダーライン(閾値)を候えない間は、操作の中断により自動復帰するとよい。自動復帰させない場合には、必要に応じてマウスのカーソル位置を右方向に移動させてマウスのボタンを押下し始めた位置の方へ移動させた後に、マウスのボタンの押下を止めたり、また、必要に応じて指やスタイラスペンを象徴画像3(203)の領域601内にタッチし始めた位置の方に移動させた後に、指やスタイラスペンによるタッチを止めたりする。これにより、画面表示は、図7(D)に戻り、「反映」の表示702を押下などすることができる。
一方、利用者が、設定情報3´(804)が情報記憶部102への反映を希望しないならば、マウスや指による操作を継続する。Dまたはdが一定の閾値を越えると、図7(F)に示すように、象徴画像4(204)が表示部104の表示の中央に配置され、その左に象徴画像3(203)が配置され、象徴画像5(205)が記憶制御部108により読み出され、象徴画像4(204)の右に表示される。また、図8(D)に示すように一時記憶部501には、記憶制御部108の制御により、設定情報4(806)が記憶され、変更フラグ記憶部502には、「NO」を表わす情報が記憶される。なお、象徴画像3(203)を図7(D)から図7(E)のように左方向に移動した場合には、象徴画像3(203)の右側に表示され、次に選択される画像である象徴画像4(204)を、象徴画像3(203)の次に位置する画像という場合がある。
Dまたはdに係る一定の閾値とは、通常のレスポンスにおける象徴画像が変更する閾値とすることができる。通常のレスポンスにおいて別の象徴画像が表示部104の中央部分に表示されるまでの距離とすることができる。例えば、象徴画像3の左端が移動したとき、図7(D)における象徴画像2の左端の位置とするまでの距離、および象徴画像3の右端が象徴画像4の右端となるまでの距離とすることができる。あるいは、象徴画像3の左端が移動したとき、図7(D)における象徴画像2の右端の左側となる距離、および象徴画像3の右端が象徴画像4の左端の右側となる距離とすることができる。または、Dに係る一定の閾値とは、通常のレスポンスにおける閾値よりも大きな値とすることも可能である。すなわち、変更フラグ記憶部502に、「NO」を表わす情報が記憶されているときには、象徴画像3の左端が移動したとき、図7(D)における象徴画像2の右端と一致したときに、象徴画像4が次に選択されたとみなし、一方、変更フラグ記憶部502に、「YES」を表わす情報が記憶されているときには、象徴画像3の左端が移動したとき、図7(D)における象徴画像2の中央と一致したときに、象徴画像4が次に選択されたとする。これにより、変更フラグ記憶部502に、「YES」を表わす情報が記憶されている場合には、象徴画像の移動距離を大きくしないと別の象徴画像が選択されず、利用者に別の象徴画像の選択について再考を促すきっかけを与えることができる。
レスポンスの悪化についてまとめると、通常のレスポンスとは異なる状態とすることである。この場合、レスポンスの悪化をさせても、通常のレスポンスの場合の利用者の情報処理装置に対する操作の一連の流れを変更させることはない。すなわち、変更フラグ記憶部502に、「YES」を表わす情報が記憶されている場合であっても上述に例示したドラッグ操作を中断させずに、別の象徴画像を選択することができる。いいかえると、レスポンスの悪化をさせても、通常のレスポンスの場合の一連の流れの操作を行うことができ、その一連の流れの操作が行われることにより、通常のレスポンスにおけるその一連の流れの操作が行われたときの情報処理装置の状態と同じ状態に情報処理装置を置くことができる、ということが可能である。また、レスポンスの悪化を生じさせる場合は、一時記憶部501に記憶され、変更された設定情報が、情報記憶部102に永続的に記憶されることなく、別の設定情報によって上書きがされる非可逆的な処理が伴う場合であるということができる。
以上のように、本実施形態においては、一時記憶部501に記憶されている第1の情報が未反映の状態において、所定の操作により、別の第2の情報を一時記憶部501に記憶させ、第1の情報を上書きし消滅させたければ、その所定の操作を継続し、第1の情報を消去させたくなければ、その所定の操作を中断することにより、第1の情報の消滅を制御することができる。
図9および図10は、本実施形態に係る処理のフローチャートの一例である。ステップS901の処理として、記憶制御部108の制御により、画像記憶部101からの読み出しを行い、象徴画像を取得する。ステップS902の処理として、表示制御部107の制御により、表示部104に象徴画像の表示を行う。ステップS903の処理として象徴画像を含む、表示部104に表示されている画像に対する操作を行う。このステップS903の処理については、図10を参照して説明する。ステップS904の処理として、処理全体を終了する(例えば、情報処理装置の電源スイッチがオフとなった)かどうかを判断し、終了しないという判断であれば、ステップS901へ戻り、終了するという判断であれば、終了する。
次に、図10を参照して、ステップS903の処理について説明する。
ステップS1001の処理として、表示部104に表示されている象徴画像に対する表示変更操作が開始されたかどうかを判定する。表示変更操作とは、選択される象徴画像を変更するための表示の変更操作である。例えば、図6(A)や図7(D)において、象徴画像の表示を右方向や左方向に移動する操作が行われたかどうかを、操作検出部105の検出に基づいて判定する。もし、表示変更操作が行われていなければ、図10のフローチャートの処理を終了し、図9のフローチャートの処理へ戻る。
なお、ステップS1001において、象徴画像の表示位置の変更操作以外に、例えば、表示612などが押下されたかどうかを判断し、もしそうであれば、前記図3(B)に例示したような設定画像を表示させ、一時記憶部501に記憶されている設定情報の変更操作を受け付けて、その受け付けが終了すると、図10のフローチャートの処理を終了し、図9のフローチャートの処理へ戻るようにすることも可能である。
ステップS1001の処理により、表示変更操作が開始されたと判断されれば、ステップS1002に処理を移行させ、変更フラグがYESであるかどうか、言い換えると、変更フラグ記憶部502に、一時記憶部501に記憶されている情報が、情報記憶部102へ未反映であるかどうかを判断する。もし、未反映であれば、ステップS1003へ処理を移行させ、未反映でなければ、ステップS1008へ処理を移行させる。
ステップS1003の処理においては、表示変更操作に対する操作レスポンスを変更する。上述したように、マウスのカーソルの移動距離や指の移動距離よりも小さな距離だけ象徴画像を移動させるなどして、操作レスポンスを悪化させる。次に、ステップS1004において、表示変更操作が継続されているかどうかを判断する。上述したように、マウスのカーソルの移動距離や指やスタイラスペンの移動距離が操作レスポンスの悪化にもかかわらず象徴画像の移動が所定の閾値を越えた場合などに、表示変更操作が継続されていると判断する。もし、表示変更操作が継続されていると判断されれば、ステップS1005へ処理を移行させ、表示変更操作が継続されていないと判断されれば、ステップS1007へ処理を移行させる。
ステップS1005の処理として、表示変更操作に応じて、表示部104の表示の変更を行う。例えば、図6(A)から図6(B)への表示の変更や、図7(D)から図7(F)への表示の変更を行う。次のステップS1006の処理として、一時記憶部501の記憶している情報を、変更の対象となる設定情報に変更し、変更フラグ記憶部502の値を「NO」を表わす値にして、クリアする。その後、図10のフローチャートの処理を終了し、図9のフローチャートの処理へ戻る。
ステップS1002の処理において、未反映でなければ、マウスのカーソルの移動距離や指の移動距離と等しい距離の象徴画像の移動を行うなどの通常のレスポインスを行う。次にステップS1009の処理として、S1004と同様に処理が継続しているかどうかを判断し、処理が継続していなければ、ステップS1007へ処理を移行させ、処理が継続していれば、ステップS1010へ処理を移行させる。
ステップS1010の処理として、図6(A)から図6(B)への表示の変更を行い、次にステップS1011の処理として、一時記憶部501の記憶している情報を、変更の対象となる設定情報に変更する。なお、変更フラグ記憶部502には、「NO」を表わす情報が記憶されているので、ステップS1011では一時記憶部501の記憶している情報のクリアは必須ではない。
ステップS1007においては、ステップS1001の処理において判断された表示変更操作の前の状態に、表示の回復を行う。すなわち、図7(E)から図7(D)の表示への変更を行う。その後、図10のフローチャートの処理を終了し、図9のフローチャートの処理へ戻る。
図11は、情報処理装置100をコンピュータで実現する場合のハードウェア構成を示す。情報処理装置は、RAM1101、ROM1102、CPU1103、フラッシュメモリ1105、通信I/F1106、ディスプレイ1107、入力装置1108を有し、バス1109を介して接続されている。また、CPU1103には、タイマ1104が接続されている。
フラッシュメモリ1105には、情報処理装置100をコンピュータにより実現するプログラム、象徴画像、設定画像、象徴画像IDと設定情報などが記憶される。電源が投入されると、ROM1102に記憶されたプログラムがCPU1103により実行され、フラッシュメモリ1105に記憶されているプログラムがRAM1101に記憶され、CPU1103により実行される。このとき、RAM1101が作業領域として使用されることがある。したがって、画像記憶部101、情報記憶部102をフラッシュメモリ1105に対応付け、処理記憶部103をRAM1102に対応付けることができる。また、操作検出部105を入力装置1108に対応付け、表示部104をディスプレイ1107に対応付けることができる。なお、タイマ1104は、所定の時間の経過をCPU1103に伝達することができ、例えば、ステップS1004およびステップS1009において、操作継続が所定の時間内において判断されたかどうかをさらに判断することができる。また、通信I/F1106は、情報処理装置に接続可能な電子楽器などの外部装置と接続するためのインターフェースである。
(実施形態2)
図12は、本発明の実施形態2に係る情報処理装置の機能ブロック図を示す。情報処理装置1200は、画像記憶部101と、情報記憶部102と、処理記憶部103と、表示部104と、操作検出部105と、制御部106と、送受信部1201とを有する。また、制御部106は、表示制御部107と、記憶制御部108とを有する。したがって、情報処理装置1200は、実施形態1に係る情報処理装置100が、さらに送受信部1201を有する構成となっている。
送受信部1201は、通信対象装置1202と通信を行う。通信は、有線で行われても無線で行われてもよい。例えば、USB(Universal Serial Bus)による有線通信であってもよい。また、例えばBluetooth(登録商標)による無線通信であってもよい。また、Wifiの接続ポイントなどを介した無線通信であってもよい。
通信対象装置1202は、送受信部1201と通信が可能な装置である。例えば、情報処理装置1200に記憶された設定情報により設定がされる電子楽器であってもよい。
図13は、電子楽器の一例として、電子ピアノ1300の外観の模式図を示す。電子ピアノ1300は、鍵盤1321と、種々のボタン類と表示パネル1316とを有する。ボタン類としては、電源ボタン1301、ボリュームボタン1302、テンポ設定ボタン1303、メトロノーム設定ボタン1304、トランスポーズボタン1305、デモソング演奏ボタン1306、第1選択ボタン1307、第2選択ボタン1308、ピアノ音色選択ボタン1309、電子ピアノ音色選択ボタン1310、オルガン音色選択ボタン1311、その他音色選択ボタン1312、リズムボタン1313、リバーブ設定ボタン1314、エフェクト選択ボタン1315などがある。
表示パネル1316は、例えば、7セグメント表示により数字やアルファベットの数桁分の表示が可能なディスプレイを有する装置である。
電子ピアノ1300は、電源ボタン1301を長押しなどすると電源が投入される。その後、鍵盤1321を押鍵することにより、音を発する。音は、ボリュームボタン1302、テンポ設定ボタン1303、メトロノーム設定ボタン1304、トランスポーズボタン1305、デモソング演奏ボタン1306、第1選択ボタン1307、第2選択ボタン1308、ピアノ音色選択ボタン1309、電子ピアノ音色選択ボタン1310、オルガン音色選択ボタン1311、その他音色選択ボタン1312、リズムボタン1313、リバーブ設定ボタン1314、エフェクト選択ボタン1315などの操作により、設定された音となる。例えば、ピアノ音色選択ボタン1309、エレクトリックピアノ音色選択ボタン1310、オルガン音色選択ボタン1311、その他音色選択ボタン1312(例えばトランペット、フルート、ギター等の使用頻度が比較的に少ない音色が選択可能)のいずれかを押下することにより、グランドピアノ、エレクトリックピアノ、オルガン、その他音色(例えばトランペットの音色)のいずれかが選択できる。また、それらの音色選択ボタン1309、1310,1311、1312のどれかを続けて押下すると、それら音色と同じカテゴリーの次の音色(例えば、グランドピアノの次はバラードグランド、エレクトリックピアノの次はシンセピアノ、トランペットの次はフルートの音色)が選択され表示される。第1選択ボタン1307、第2選択ボタン1308の押下により、選択されている設定項目について1つづつ選択対象や設定値が変更され、表示パネル1316の表示が変更されるといった具合である。
図14は、通信対象装置1202の一例である電子ピアノ1300のハードウェア構成を示し、図11に示した構成に、ボタン1301〜1315に対応するボタン類1408、鍵盤1321に対応する鍵盤1409、音源1410、効果回路1411、サウンドシステム1412がバスに接続された構成となっている。ただし、フラッシュメモリ1405に記憶されるプログラムは、図11に示すフラッシュメモリ1105とは異なり、ハードウェアを電子ピアノ1300として動作させるためのプログラムが格納される。もちろん、このプログラムは、予めROM1402に記憶させるようにしてもよい。また、このプログラムには、通信I/F1406を動作させて、情報処理装置1200の送受信部1201と通信を行い、設定情報を送受信する機能を有する。
電子ピアノ1300では、鍵盤1321への演奏操作に応じて、楽音信号を生成し発音する際に使用する楽器音の波形データ(音色の種類)、リバーブやエフェクト、自動演奏のリズムを予め選択し設定する必要があるが、筐体の大きさなどの制約から、配置できるボタンの大きさ、表示パネル1316の大きさが限定される。また、多数のボタンを配置すると、操作が困難となるので、ボタンの数が限定される。そこで、電子ピアノ1300と通信が可能な情報処理装置1200を用いることにより、表示部104により表示の自由度が高まり、また、使いやすいユーザインターフェースを用いることにより、電子ピアノ1300の設定を行うことが可能となる。
図15は、情報処理装置1200と通信対象装置1202との処理のフローチャートを示す。図15(A)は、情報処理装置1200の処理のフローチャートを示し、図15(B)は、通信対象装置1202の処理のフローチャートを示す。また、図15(A)のフローチャートと図15(B)のフローチャートとの間を結ぶ点線は、情報処理装置1200と通信対象装置1202との間で通信が行われることを示す。
ステップS1501の処理は、S901の処理に対応しており、記憶制御部108の制御により、画像記憶部101からの読み出しを行い、象徴画像の取得がされる。ステップS1502の処理は、ステップS902の処理に対応しており、表示制御部107の制御により、表示部104に象徴画像の表示がされる。ステップS1503の処理は、ステップS903の処理に対応しており、図10に示すフローチャートの処理がされる。ステップS1504の処理として、通信対象装置1302と通信が可能であるかどうかが判断される。すなわち、通信対象装置1202と通信による接続が行われているかどうかが判断される。
通信対象装置1202との通信が可能であれば、ステップS1505の処理として、通信対象装置1202との同期を行う。なお、通信対象装置1202との通信が可能でなければ、ステップS1505をスキップする。同期は、前回の同期のときから、一時記憶部501に記憶された設定情報が変更されていれば、一時記憶部501に記憶されている設定情報を通信対象装置1202に送信する。この送信により、通信対象装置1202は、一時記憶部501に記憶されている設定情報に基づいて設定がされる。これにより、例えば、図6(A)の状態から図6(B)の状態に表示が変化した場合に、象徴画像3(203)と対応関係を有する設定情報3(803)が一時記憶部501に記憶がされるので、設定情報3(803)が通信対象装置1202に送信される。また、例えば、図6(B)の状態から図7(D)の状態に表示が変化した場合に、一時記憶部501に設定情報3´(804)が記憶されるので、設定情報3´(804)が通信対象装置1202に送信される。
また、電子ピアノ1300のボタン類などを操作するなど、通信対象装置1202において、現在の通信対象装置1202の設定の状況を表わす情報の送信の操作が行われた場合には、通信対象装置1202より送信された情報を受信し、一時記憶部501に記憶する。また、一時記憶部501に記憶された設定情報に対応する象徴画像などを表示部104に表示する。
ステップS1505の処理の後、また、通信対象装置1302と通信が可能ではないと判断された後は、ステップS1506の処理に移行し、ステップS904の処理に対応して、処理全体を終了する(例えば、情報処理装置の電源スイッチがオフとなった)かどうかを判断し、終了しないという判断であれば、ステップS1501へ戻る。
次に図15(B)のフローチャートの処理について説明する。ステップS1511の処理として、ボタン類の操作に応じて設定値の設定や、現在の設定値を情報処理装置1200に送信する操作を行う。ステップS1512の処理として、情報処理装置1200と通信が可能であるかどうか判断する。この処理においては、ステップS1504の処理に対応して、情報処理装置1200と通信による接続が行われているかどうかが判断される。
情報処理装置1200との通信が可能であれば、ステップS1513の処理として、情報処理装置1200との同期を行う。なお、情報処理装置1200との通信が可能でなければ、ステップS1513の処理をスキップする。同期は、ステップS1505の処理と対応して行われ、情報処理装置1200から設定情報が受信されれば、受信した設定情報に基づいて通信対象装置1202の設定がされる。この設定に伴って、表示パネル1316を構成するディスプレイ1407の表示が変化する場合がある。また、通信対象装置1202において、現在の通信対象装置1202の設定の状況を表わす情報の送信の操作が行われた場合には、通信対象装置1202より、現在の状況を表わす情報の送信を行う。
ステップ1513の処理の後、また、情報処理装置1200との通信が可能ではないと判断された後は、ステップS1514の処理に応じて、作動を行う。例えば、鍵盤1321に対する押鍵情報をハードウェア構成としての鍵盤1409より取得し、押鍵情報に基づいて音源1410により楽音の合成を行い、効果回路1411により種々の効果を付加して、サウンドシステム1412を介して発音を行なう。次にステップS1515の処理に移行し、処理全体を終了する(例えば、情報通信対象装置1202の電源スイッチがオフとなった)かどうかを判断し、終了しないという判断であれば、ステップS1511へ戻る。
なお、ステップS1505の同期の処理とステップS1513の同期の処理とにおいて、情報処理装置1200と通信対象装置1202との通信のプロトコルの設定により、種々のバリエーションがある。例えば、先に、通信対象装置1202において、現在の通信対象装置1202の設定の状況を表わす情報の送信の操作が行われた場合には、通信対象装置1202より、現在の状況を表わす情報の送信を行うようにすることもできる。これにより、操作が情報処理装置1200よりも通信対象装置1202の操作が困難である場合に、通信対象装置1202の操作による設定を優先させることができる。また、情報処理装置1200における同期の処理は、図10のステップS1006、S1011の直後に行うようにすることもできる。
更になお、実施形態2においては、設定情報の表示、変更の操作が困難となる可能性を有する通信対象装置(例えば電子ピアノ)1202に、情報処理装置1200を接続することにより、その操作性を向上させているが、通信対象装置1202自体が情報処理装置1200の表示、設定変更機能を有するようにすれば、接続を行う必要がなくなる。