JP2016099554A - 光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光走査装置に搭載する光学素子を、精度良く固定する光走査装置の提供
【解決手段】偏向器553で偏向された光束の一部を同期検知手段556へ導く反射光学素子559と、前記反射光学素子559を保持する保持部561と、光学ハウジング550に当接する当接面562と、前記当接面562が前記光学ハウジング550に当接した状態で前記光学ハウジング550に固定される被固定部563と、を備える保持部材558と、を有し、前記当接面562は、前記反射光学素子559の反射面と直交する方向の長さが、前記反射面に平行な方向の長さよりも長く、前記偏向器553から前記反射光学素子559までの距離Lbは、前記偏向器553から前記被固定部563までの距離Laよりも大きい光走査装置55。
【選択図】図2

Description

本発明は、光走査装置、及び該光走査装置を有する画像形成装置に関する。
複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置等で画像を形成するため、画像形成装置内に設けられる光走査装置が知られている。
こうした光走査装置においては、画像形成装置の小型化に伴い、光学素子をはじめ、各部品を近接配置する必要があるなど、光学素子の取り付け位置の制限が厳しくなっている。
このような光学素子の取り付け位置の自由度を向上させるために、光学素子を保持部材を介して光学ハウジングに取り付ける方法が提案されている(例えば特許文献1又は2参照)。
しかしながら、光走査装置の小型化に伴って、固定位置の精度に対する要求はより強くなっており、光学素子を固定する方法として、ただ単に保持部材を用いて固定を行うのみでは、こうした精度への要求までは解決できていない。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、光走査装置に搭載する光学素子を、精度良く固定するための光走査装置の提供を目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明の光走査装置においては、偏向器で偏向された光束の一部を同期検知手段へ導く反射光学素子と、前記反射光学素子を保持する保持部と、光学ハウジングに当接する当接面と、前記当接面が前記光学ハウジングに当接した状態で前記光学ハウジングに固定される被固定部と、を備える保持部材と、を有し、前記当接面は、前記反射光学素子の反射面と直交する方向の長さが、前記反射面に平行な方向の長さよりも長く、前記偏向器から前記反射光学素子までの距離は、前記偏向器から前記被固定部までの距離よりも大きい。
本発明によれば、光走査装置に搭載する光学素子を、精度良く固定し得る。
本発明の実施形態にかかる画像形成装置の全体構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態における光走査装置の構成の一例を示す図である。 図2に示された光走査装置の構成の一例を示す斜視図である。 図2に示された光学部材の配置の一例を示す図である。 本発明の実施形態における保持部材の構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態における反射面のX方向の変位の一例を示す図である。 本発明の実施形態における反射面のα方向の変位の一例を示す図である。 本発明の実施形態における反射面のβ方向の変位の一例を示す図である。 本発明の実施形態における同期検出手段の動作の一例を示す図である。 本発明の実施形態における保持部材のβ方向の変位の一例を示す図である。 本発明の実施形態における光走査装置の構成の他の一例を示す模式図である。 本発明の実施形態における偏向器と保持部材との位置関係の一例を水平方向からみた模式図である。
以下、本発明の一実施形態を説明する。図1には、本発明による光走査装置の実施形態の一例として画像形成装置100の概略構成が示されている。
図1に示すように、画像形成装置100は、記録媒体としての用紙Pに画像を形成する画像形成部4と、画像形成部4に用紙Pを供給する給紙装置3とを備えている。
画像形成装置100はまた、原稿画像を読み取るスキャナとしての読取装置2と、読取装置2に原稿を自動給紙する原稿自動搬送装置21とを備えている。
画像形成装置100はまた、筐体101内に、潜像担持体たるドラム状の感光体10が設けられている。
画像形成装置100はまた、筐体101内に、感光体10上に潜像を形成する露光手段としての光書込みユニットたる光走査装置55と、潜像を形成された感光体10にトナーを転写してトナー像を形成する現像手段たる現像装置12と、を有している。
画像形成装置100はまた、用紙Pを搬送し、感光体10に担持されているトナー像を、感光体10と転写ベルト26とのニップ部である転写位置Nでその用紙Pに転写する転写手段である転写搬送手段5を有している。
画像形成装置100はまた、転写後の感光体10から残トナーを取り除くためのクリーニング装置14を有している。
画像形成装置100はまた、給紙装置3から供給された用紙Pを所定のタイミングで転写位置Nに送り出すレジストローラ対45を有している。
画像形成装置100はまた、転写位置Nを通過してトナー像を担持し、転写搬送手段5によって搬送されてきた用紙Pにそのトナー像を定着する定着ユニット6を有している。
画像形成装置100はまた、定着ユニット6を通過してトナー像を定着された用紙Pを外部に排出する排紙部7を有している。
画像形成装置100はまた、CPU並びに不揮発性メモリおよび揮発性メモリを搭載した、上記各部の動作を制御する制御手段としての制御部93を有している。
読取装置2は、原稿自動搬送装置21によって搬送されて、コンタクトガラス22に乗せられた原稿を光学的に読み取ることによりRGB画像情報を生成する。具体的には、読取装置2は原稿に光を当ててその反射光をCCD(Charge Coupled Device)、またはCIS(Contact Image Sensor)などの読取センサで受光することによってRGB画像情報を読み取る。なお、RGB画像情報とは、用紙Pに形成される画像を表す情報であり、赤(R)、緑(G)、青(B)の各色の明度を含むものである。
給紙装置3は、筐体101内で用紙Pを収納する複数の給紙カセット32と、給紙カセット32に収納されている用紙Pをレジストローラ対45に向けて搬送するための複数の給送ローラ31と、を有している。給紙装置3はまた、用紙Pを筐体101外から供給する手差し給紙手段としての手差給紙装置33と、手差給紙装置33から用紙Pをレジストローラ対45に向けて搬送する手差し給紙ローラ34とを有している。
感光体10は、その表面に感光層が形成された像担持体たる回転体である。すなわち、感光体10の表面は、光走査装置55が射出するそれぞれの走査光の被走査面である。
画像形成部4は、光走査装置55からの走査光によって感光体10に静電潜像を形成することで、トナー像を形成する。
なお、光走査装置55は、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックそれぞれ各色のトナーに対応する潜像を形成する独立した複数の光書込み装置であってもよい。
現像装置12は、現像剤担持体たる現像ローラ121を有している。
現像装置12は、現像ローラ121を用いて、内部に格納されたトナーを感光体10の表面に形成された静電潜像に付着させることで、潜像を可視像化する。
本実施形態では、画像形成部4は、感光体10と、帯電装置11と、現像装置12と、クリーニング装置14とを一体的に支持し、画像形成装置100本体に対して着脱可能なプロセスカートリッジとして設けられている。
定着ユニット6は、熱源を内部に有する加熱ローラ61と、加熱ローラ61に巻き掛けられた定着ベルト64と、加熱ローラ61とともに定着ベルト64を巻き掛けた定着ローラ62とを有している。定着ユニット6はまた、定着ローラ62との間で定着ベルト64に圧接し圧接部である定着部としての定着ニップを形成する加圧ローラ63を有している。加熱ローラ61と、定着ベルト64と、定着ローラ62とは、定着ベルト64が無端移動するベルトユニットを構成している。定着ユニット6は、トナー像を担持した用紙Pを定着ニップに通すことで、熱と圧力との作用により、担持したトナー像を転写紙の表面に定着するようになっている。
加熱ローラ61は、アルミニウム製の円筒ローラと、円筒外周に形成されたシリコーンゴム層と、円筒内部に配設された発熱器としてのハロゲンヒータとを有している。
排紙部7は、対向して配設された1対の排紙ローラ71と、排紙トレイ75と、用紙Pの両面に画像を形成するために用紙Pの表裏を反転してレジストローラ対45まで搬送する両面ユニット73と、を有している。
排紙部7はまた、排紙トレイ75側に排紙するか、両面ユニット73側に排紙するかの排紙経路の選択を行うための排紙爪74を有している。
制御部93は、これら各部の動作を指示するために画像形成装置100に設けられた制御手段である。
制御部93は、CPU(Central Processing Unit)、メインメモリ(MEM−P)、ノースブリッジ(NB)、サウスブリッジ(SB)を有している。
制御部93はまた、AGP(Accelerated Graphics Port)バス、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、ローカルメモリ(MEM−C)を有している。
制御部93はまた、HD(Hard Disk)、HDD(Hard Disk Drive)、PCIバス、ネットワークI/Fを有している。
CPUは、メインメモリに記憶されたプログラムに従って、データを加工・演算したり、上述した各部の動作を制御したりするものである。メインメモリは制御部93の記憶領域としてはたらき、制御部93の各機能を実現させるプログラムやデータを記憶する。あるいはこのプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、FD、CD−R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
ローカルメモリ(MEM−C)は、コピー用画像バッファ及び符号バッファとして用いる。HDは、画像データの蓄積、印刷時に用いるフォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。HDDは、CPUの制御にしたがってHDに対するデータの読み出し又は書き込みを制御する。ネットワークI/Fは、通信ネットワークを介して情報処理装置等の外部機器と情報を送受信する。
制御部93は、通信ネットワークなどを介した上位装置(例えばパソコン)との双方向の通信を制御するための通信制御手段として動作する。
制御部93はまた、上位装置からの画像データを光走査装置55に送る画像データ処理手段としても動作する。
光走査装置55は、図2に示すように、走査光である光束たるレーザー光の光源である半導体レーザー551と、入射した光束を略並行にするコリメータレンズ552とを有している。
光走査装置55はまた、正多角柱の各側面に反射ミラーを有し、高速回転により光束を偏向・走査させる偏向手段たる偏向器としてのポリゴンスキャナ553を有している。
光走査装置55はまた、偏向された走査光の主走査方向への等角度運動を等速直線運動へと変える走査レンズたるfθレンズ554を有している。
光走査装置55はまた、走査光の一部を同期用走査光Lとして受光して画像の書き始め位置を決定するための同期検知手段556と、光束の光路を所望の位置に設定して同期検知手段556へと導くための反射光学素子たる折り返しミラー559と、を有している。
光走査装置55はまた、折り返しミラー559を固定して設置可能な光学ハウジング550と、折り返しミラー559を光学ハウジング550上の所望の位置に位置決めして固定する保持部材558と、を有している。
光走査装置55はまた、図3に示すように、fθレンズ554よりも光軸方向において下流に、偏向された主となる走査光が感光体10へ照射されるように偏向する反射鏡58を有している。
同期検知手段556は、図3に示すように、折り返しミラー559によって反射された光束の延長線上に、同期検知手段556の受光面が折り返しミラー559の反射面と対向するように設置されている。
また、折り返しミラー559と同期検知手段556との間には、主となる走査光の光路を妨げないように、かつ主となる走査光の近傍に、シリンドリカルレンズ560が配置されている。
ところで、光走査装置55を小型化するためには、各光学素子の配置を近接させることが重要である。各光学素子を近接配置しつつ、かつ主となる走査光の光路を遮断しないようにするためには、光路を光学ハウジング550に対する上下方向、すなわち高さ方向にも偏向して、上下方向にも素子を近接配置する方法が考えられる。
光路を図4に示すように、光学ハウジング550の高さ方向にも偏向するようなレイアウトとする場合には、各光学素子が互いに干渉しないようにシンプルな機構で各光学素子を固定することが望ましい。
しかしながら、従来のように光学ハウジング上に固定部を設け、光学素子を光学ハウジングに直接固定する方法では、光学ハウジングの形状の複雑化によるコストの上昇や、成型精度の確保の難化に伴う光学素子の固定位置の精度の低下を招くおそれがある。
また、光学ハウジングに保持部材を介して光学素子を固定する方法も考えられるが、保持部材と光学ハウジング間での固定精度が、光学素子の固定精度に上乗せされるため、取り付け精度の向上が必須である。
そこで、本実施形態では、折り返しミラー559を精度良く固定するために、折り返しミラー559が次に述べるような保持部材558を介して光学ハウジング550に固定されている。
保持部材558を拡大した図を図5に示す。
以下の説明では、折り返しミラー559の反射面における同期用走査光Lの主走査方向をY軸、同じく副走査方向をZ軸として、Y軸とZ軸とに垂直な、言い換えると折り返しミラー559の反射面に垂直な方向をX軸と定める。
また、かかるX、Y、Zの各軸に対して、図5に示すように回転方向α、β、γを定める。
保持部材558は、折り返しミラー559を挿入して保持する保持部561と、光学ハウジング550に当接する当接面562と、当接面562が光学ハウジング550に当接した状態で光学ハウジング550に固定される被固定部たる開口部563とを有している。
保持部材558は、光学ハウジング550と同様の線膨張率を有することが望ましく、光学ハウジング550と同材質であることがさらに望ましい。
また、保持部材558と光学ハウジング550との材質が異なる場合には、保持部材558と光学ハウジング550との線膨張係数が同一、もしくは保持部材558の線膨張係数の方が光学ハウジング550の線膨張係数よりも小さいことが望ましい。
当接面562は、折り返しミラー559の反射面と直交するX方向の長さが、反射面に平行なY方向の長さよりも長くなるように、保持部材558に設けられている。
開口部563は、当接面562とZ軸方向において重なるように設けられた孔であり、固定部材たる固定用ネジ564が、開口部563と光学ハウジング550に設けられたネジ孔とに嵌め合わされることによって光学ハウジング550に固定される。
なお、ここでは被固定部を開口部563としたが、当接面562と光学ハウジング550が当接した状態で、保持部材558を固定するものであれば良い。例えばピンなどで固定される構成でも良いし、接着剤で当接面562を固定して当接面562を被固定部としても良い。
また、図2に示すように、ポリゴンスキャナ553の回転中心から折り返しミラー559までの距離Lbは、ポリゴンスキャナ553の回転中心から開口部563までの距離Laよりも大きい。
開口部563はまた、ポリゴンスキャナ553からの距離Laが、ポリゴンスキャナ553からfθレンズ554の入射面までの最小距離Lc以上、かつ、ポリゴンスキャナ553からfθレンズ554の出射面までの最大距離Ld以下となるように配置される。
このように、|Lc|≦|La|≦|Ld|を満たすことによって、ポリゴンスキャナ553からfθレンズ554あるいは開口部563までの距離が略同等の長さとなるから、ポリゴンスキャナ553からの熱の伝達の度合いが略同等となる。
このような構成の画像形成装置100において、画像形成を行うときには、原稿自動搬送装置21に原稿をセットし、操作パネルのスタートボタンを押下する。あるいは、原稿自動搬送装置21を上方に回動してコンタクトガラス22上に原稿を載置したうえで原稿自動搬送装置21を下方に回動して閉じ原稿を押さえた状態とし、操作パネルのスタートボタンを押下する。なお、原稿自動搬送装置21にセットされる原稿は、たとえば束状のシート原稿であり、コンタクトガラス22上にセットされる原稿は、たとえば本状に綴じられている片綴じ原稿である。画像形成装置100をプリンタとして使用する場合には、画像形成装置100に接続したPC等の外部入力装置において画像形成を行う画像データを選択、入力等したうえで画像形成開始の操作を行う。
複写を行う場合であって、原稿を原稿自動搬送装置21にセットした場合には、セットした原稿がコンタクトガラス22上に送り出されてから読取装置2による原稿の読み取りが行われる。また、原稿をコンタクトガラス22上に載置したときにはスタートボタンの押下によって読取装置2による原稿の読み取りが行われる。読取装置2による原稿の読取では、画像データ処理手段として機能する制御部93によってイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像に対応したRGB画像情報が生成される。
生成されたRGB画像情報又は入力されたRGB画像情報に基づいて、画像データ処理手段として機能する制御部93によって、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像を表現するためのトナーパターンが生成される。
これらのトナーパターンを用いて、画像形成部4においてイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像形成が行われる。上述の構成の感光体10と、現像装置12と、光走査装置55とが作動して、感光体10上において画像が形成される。
まず、感光体10が帯電装置によって一様に帯電される。その後、光走査装置55により、RGB画像情報に基づいて感光体10の表面が走査・露光されて、被走査面上に潜像が形成される。
感光体10上に形成された潜像は、現像装置12の現像ローラ121上に担持された各色のトナーによって現像されてトナー像として可視像化される。感光体10上のトナー像は、ニップ部Nにおいて用紙Pに転写される。このとき転写ローラ51は、トナーの正規の帯電極性である負極性とは逆の正極性の電圧が印加されるようになっており、負極性に帯電したトナーを引き付けることで、用紙P上にトナー像が転写される。
転写終了後の感光体10は、クリーニング装置14によってその表面がクリーニングされ、次の画像形成に備えられる。現像装置12内のトナータンクに充填されているトナーは、必要性に応じて搬送経路を通じて現像装置12外部に設けられたトナーボトルから現像装置12に所定量補給される。
転写ベルト26と感光体10との間に搬送されてきた用紙Pは、スタートボタンの押下により、給紙装置3の有する1つの給送ローラ31が選択されこの回転によって対応する給紙カセット32から繰り出されてフィードされたものである。ここでは給紙装置3を用いることとしたが、手差給紙装置33から手差し給紙ローラ34の回転によって繰り出されてフィードされたものであっても構わない。用紙Pはレジストローラ対45によって、センサによる検出信号に基づき、感光体10上のトナー像の先端部が転写ベルト26に対向するタイミングで送り出されたものである。かかるフィード動作は、上述の原稿読取動作と略同時に開始される。
用紙Pは、すべての色のトナー像を転写され、担持すると、定着ユニット6に進入し、定着ベルト64と加圧ローラ63との間の定着ニップを通過する際、熱と圧力との作用により、担持したトナー像を定着され、用紙P上に良好なカラー画像が形成される。定着ユニット6を通過した定着済みの用紙Pは、排紙部7入り口に配置された排紙爪74の態位に応じて、排紙ローラ71を経て排紙トレイ75上にスタックされるか、または両面ユニット73に進入して両面画像形成に備える。
光走査装置55の動作について詳しく述べる。半導体レーザー551から出射された光は、コリメータレンズ552を透過し、略並行な光束となった後、アパーチャーで一定の形状に成形され、ポリゴンスキャナ553へ入射する。ポリゴンスキャナ553は駆動源によってC方向に高速回転しており、何れかの側面で光束を反射しながら主走査方向(感光体表面上における軸線方向に相当する方向)に偏向せしめる。そして、ポリゴンスキャナ553によって一定の角速度で主走査方向に偏向せしめられる光束の偏向方向の移動速度を等速に変換し、面倒れを補正するためのfθレンズ554を透過して、主走査方向へ等速に走査する光束、言い換えると走査光となる。走査光は光走査装置55全体を密閉する防塵ガラスを経由した後、感光体10の表面に達して、感光体表面に潜像を形成する。
ポリゴンスキャナ553で反射された走査光の一部である同期用走査光Lは、折り返しミラー559、シリンドリカルレンズ560を順次透過することで、副走査方向(感光体表面上における感光体表面移動方向に相当する方向)に集光せしめられる。
同期検知手段556は、ポリゴンスキャナ553の回転の角度の位相についての情報を持つ当該同期用走査光Lを用いて、画像の主走査方向の書き始め位置を決定する。
光走査装置55において、同期検知手段556による書き始め位置を正しく決定するためには、同期用走査光Lの光路上にある光学素子は、副走査方向、すなわち入射する光束の光軸に対して垂直な方向に高精度に固定されていることが望ましい。
この点、特に折り返しミラー559について、図5に示されたx、y、zのそれぞれの軸方向の変位及びα、β、γそれぞれの回転方向の変位がかりに生じた場合に、同期検知手段556に検知されるときにどのように影響を生じさせるかを検証する。
なお、以下では折り返しミラー559の反射面が同期用走査光Lの光路から外れるような大きな変位については当然組み立て段階で判明すると考え、光束の波長のスケールに対しては十分大きいが、光路のスケールに対しては微小な変位についてのみ説明する。
言うまでもないが、波長に対しても十分微小といえる程度の誤差であれば、同期検知手段556に入射する光束に変化を生じさせることはほぼないため、説明を省略する。
まず、折り返しミラー559の変位のうち、変位の前後で反射面が変化しない変位、言い換えると反射面と同一平面上での変位、具体的には、YZ平面上の変位及びγ方向への回転による変位は、反射光束の位置を変化させないため画像への影響もない。
次にX方向の変位について、図6を用いてその影響を説明する。図6においては、変位前の折り返しミラー559の位置が破線で、変位後の折り返しミラー559の位置が実践で示されている。また同様に、変位前の折り返しミラー559によって反射された同期用走査光Lを破線で、変位後の同期用走査光Lを実線で示している。
このとき、変位前後で反射光の角度は等しいものの、反射位置が異なるために結果として同期検知手段556上では主走査方向すなわちY方向へのずれが生じる。
また、折り返しミラー559が、図7に示すように、α方向に回転する場合には、反射面への入射角が変化するから、反射角も変化して結果的にY方向へのずれが生じる。
また、折り返しミラー559が、図8(a)に示すように、β方向に回転する所謂面倒れをするような場合には、反射面への入射角がZ方向について変化するから、反射角も変化して結果的にZ方向へのずれが生じる。
さらに、折り返しミラー559の回転軸が、図8(b)に示すように、入射光に対してZ方向へ離れている場合には、反射点がX方向にも変位するために、前述したようにY方向へのずれも生じることになる。
従って、同期検知手段556へ入射する光束の位置精度を向上させるためには、折り返しミラー559のβ方向への回転を抑制することが、最も有効である。
また、かりにβ方向への回転が生じた場合にも、β方向の回転の回転軸は、入射光に対してZ方向に離れていないことが望ましい。
このような折り返しミラー559からの反射光のX方向、Y方向へのずれが、同期検知手段556で検知されたときに、画像の書き出しタイミングに対してどのように影響するかを考える。
まず折り返しミラー559のX方向のずれは、同期検知手段556の入射時においては、図9(a)に示すように、同期用走査光Lの主走査方向つまりY’方向へのずれとして検知される。光走査装置55は、図9(b)に示すように、同期用走査光Lが同期検知手段556に入射したことを条件として、所定時間Tを空けて画像の書き出しを開始する。
従って、同期用走査光LにY’方向へのずれが生じると、画像書き出し位置がずれることになる。
このような取り付け時に生じるずれを補正するために、光走査装置55の組み立てが終わった段階で、かかる画像書き出し位置Tを、同期検知手段556が同期用走査光Lを検知したこととを条件として、所定時間ΔTだけ後にするとしても良い。
このとき、制御部93は、同期検知手段556のY方向へのずれを補正して、正しい書き出しタイミングで画像を形成する補正手段として機能し、部品精度の低下による画像への影響を抑制することができる。
次に、折り返しミラー559における同期用走査光LのZ方向のずれは、同期検知手段556の入射時においては、図9(a)に示すように、Z’方向へのずれとして検知される。
同期用走査光LのZ’方向へのずれは、まず第1に同期検知手段556の受光部に入射する幅ΔZ’に抑えることが重要である。
同期用走査光Lが同期検知手段556に入射しない程度にZ方向へのずれが生じた場合には、画像の書き出し位置がわからず、画像の形成ができなくなる。
そこで本実施形態では、当接面562は、折り返しミラー559の反射面と直交するX方向の長さが、反射面に平行なY方向の長さよりも長くなるように、保持部材558に設けられている。
すなわち、保持部材558は、Y方向よりもX方向に長く光学ハウジング550と当接することで、β方向への回転を抑制するように固定されている。
かかる構成により、光走査装置55に搭載される折り返しミラー559の面倒れを防いで精度良く固定する。
また、上記構成に加え、ポリゴンスキャナ553の回転中心から折り返しミラー559までの距離Lbは、ポリゴンスキャナ553の回転中心から開口部563までの距離Laよりも大きい。
図10に示すように、反射面のβ方向への回転は、当接面562の取り付け精度である誤差ΔZに依存している。従って同一の誤差ΔZを与える取り付け精度であっても、被固定部たる開口部563と、折り返しミラー559との距離が大きい方が折り返しミラー559のβ回転はより小さく、抑制される。
かかる構成により、光走査装置55に搭載される折り返しミラー559の面倒れを防いで精度良く固定する。
また、かかる構成により、当接面562と折り返しミラー559との位置が離れた状態で固定できるから、光学レイアウトを比較的自由に設計しながら、折り返しミラー559と他の光学素子が互いに干渉しないようにシンプルな機構で固定される。
また、かかる構成により、当接面562と折り返しミラー559との位置が離れた状態で固定できるから、光学レイアウトを比較的自由に設計しながら、折り返しミラー559と他の光学素子が互いに干渉しないようにシンプルな機構で固定される。
また、上述した折り返しミラー559の変位は、取り付け精度のみならず、熱源からの熱などの影響による熱変形によるものも考えられる。ここで、光走査装置55の主たる熱源はポリゴンスキャナ553の駆動源であるから、熱は図11に模式的に示すように、ポリゴンスキャナ553の回転中心を中心として同心円状に伝播すると考えられる。
材質が一定ならば線膨張係数は一定であるとすると、光学ハウジング550の熱による変形量は、同心円状に分布をもっている。
すなわち、ポリゴンスキャナ553からの距離に応じて、光学ハウジング550の変形量が異なり、ポリゴンスキャナ553からの距離の絶対値が近い場合には、略同一の変形量になると考えてよい。各部材間の材質が異なる場合にも、線膨張係数が近ければ同様の議論が成り立つ。
そこで開口部563は、ポリゴンスキャナ553からの距離Laが、ポリゴンスキャナ553からfθレンズ554の入射面までの最小距離Lc以上、かつ、ポリゴンスキャナ553からfθレンズ554の出射面までの最大距離Ld以下となるように配置される。
図11では、Lcに相当する長さを一点鎖線、Ldに相当する長さを二点鎖線で表している。
このように、|Lc|≦|La|≦|Ld|を満たすことによって、ポリゴンスキャナ553からfθレンズ554あるいは開口部563までの距離が略同等の長さとなるから、ポリゴンスキャナ553からの熱の伝達の度合いが略同等となる。
従って、fθレンズ554における熱変形量と開口部563における熱変形量との差が小さくなるから、折り返しミラー559の固定後に熱による変形が生じた場合にも、熱変形量の差による変位を抑制して、精度良く固定できる。
かかる構成により、光走査装置55の熱に由来する変形によって生じる画像品質の低下を低減することができる。
fθレンズ554とポリゴンスキャナ553と、保持部材558との位置関係を、光学ハウジング550と平行な方向、言い換えると水平方向から見た模式図を図12に示す。
図12(a)は、fθレンズ554及び保持部材558がいずれも水平に配置された、理想的な状態を示している。
また、fθレンズ554は面倒れ補正機能を有しており、fθレンズ554のレンズ面が図12(b)に示すように光学ハウジング550に対して上下方向に傾斜するように回転変位する場合には、走査光の射出方向も副走査方向へと変位する。
このとき、従来のように折り返しミラー559を光学ハウジングに対して固定すると、図12(c)に示すように、折り返しミラー559とfθレンズ554との固定位置の違いにより、折り返しミラー559の方が変位量が小さい。従って同期用走査光Lの方向がZ方向にずれを生じさせてしまう。
本発明では、|Lc|≦|La|≦|Ld|を満たすことによって、fθレンズ554のレンズ面に合わせて、折り返しミラー559がγ方向に回転する。このようなγ方向の回転によって同期用走査光Lの検出に悪影響が生じないことは、上述したとおりである。
また、開口部563は、反射面をY方向に延長した同一平面上に配置される。
かかる構成により、fθレンズ554と折り返しミラー559との相対位置のずれが抑制されるから、折り返しミラー559の反射面における反射点の変位を抑制して、同期検知手段556に入射する同期用走査光Lの方向のずれを低減する。
また、当接面562は、図12(b)に示すように、Z方向において、折り返しミラー559が同期用走査光Lを反射する反射点と同一の平面上にある。
かかる構成により、折り返しミラー559のβ方向の回転の回転軸は、入射光に対してZ方向に離れていないから、かりにβ方向の回転が生じた場合にも、反射点がX方向に変位することを抑制し、同期用走査光Lの反射光のY方向へのずれを低減する。
また、本発明の保持部材558と光学ハウジング550との線膨張係数は、同一、もしくは保持部材558の線膨張係数の方が光学ハウジング550の線膨張係数よりも小さい。
かかる構成により、光学ハウジング550と保持部材558との熱による変形量の相対的な差を低減することで、精度良く光学素子を固定する。
以上本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定していない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えば、上記実施形態において、画像形成装置100は、感光体10から用紙Pに転写する方式を紹介したが、中間転写ベルトを用いた所謂タンデム式の画像形成装置であってもよい。
また、上記実施形態においては、保持部材は特に折り返しミラーの固定に用いるとしたが、かかる構成に限定されず、光走査装置55上の何れの光学素子の固定に用いても良い。
本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
4 画像形成部
5 転写搬送手段
6 定着ユニット
7 排紙部
55 光走査装置
550 光学ハウジング
551 光源(半導体レーザー)
553 偏向器(ポリゴンスキャナ)
554 走査レンズ(fθレンズ)
558 保持部材
559 反射光学素子(折り返しミラー)
561 保持部
562 当接面
563 被固定部(開口部)
X 反射面と直交する方向、光軸方向
Y 主走査方向、(反射面と平行な方向)
Z 副走査方向
P 記録媒体(用紙)
特許第5038239号公報 特開2001−242406号公報

Claims (6)

  1. 偏向器で偏向された光束の一部を同期検知手段へ導く反射光学素子と、
    前記反射光学素子を保持する保持部と、光学ハウジングに当接する当接面と、前記当接面が前記光学ハウジングに当接した状態で前記光学ハウジングに固定される被固定部と、を備える保持部材と、を有し、
    前記当接面は、前記反射光学素子の反射面と直交する方向の長さが、前記反射面に平行な方向の長さよりも長く、
    前記偏向器から前記反射光学素子までの距離は、前記偏向器から前記被固定部までの距離よりも大きい光走査装置。
  2. 請求項1に記載の光走査装置において、
    前記被固定部は、前記偏向器からの距離が、前記偏向器から走査レンズの入射面までの距離以上、かつ、前記偏向器から前記走査レンズの出射面までの距離以下となるように配置されることを特徴とする光走査装置。
  3. 請求項1又は2に記載の光走査装置において、
    前記当接面は、副走査方向において、前記反射光学素子が前記光束を反射する反射点と同一の平面上にあることを特徴とする光走査装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか1つに記載の光走査装置において、
    前記被固定部は、前記反射面を前記平行な方向に延長した同一平面上にあることを特徴とする光走査装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか1つに記載の光走査装置において、
    前記光学ハウジングと前記保持部材との線膨張係数が同一、もしくは保持部材の方が小さいことを特徴とする光走査装置。
  6. 請求項1乃至5の何れか1つに記載の光走査装置を備えた画像形成装置。
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