JP2016099510A - 画像表示装置及び装着部材 - Google Patents
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この特許文献1に記載の虚像表示装置は、観察者の左右にそれぞれ設けられる第1像形成本体部及び第2像形成本体部と、これら像形成本体部により形成される画像光を観察者の右眼及び左眼にそれぞれ導く導光部材とを備えるシースルー型のHMDとして構成されている。更に、当該虚像表示装置は、観察者の鼻に当接される鼻当て部材を備える枠部と、枠部に設けられ、観察者のこめかみ付近に当接されるつる部分とを備える。そして、当該虚像表示装置は、それぞれのつる部分を左右のこめかみに応じた位置に配置させるとともに、鼻当て部材を鼻に当てることにより、各導光部材が観察者の眼前に配置されるように装着される。
上記第1態様によれば、円弧状のフレームを上記装着部位に装着させる装着部材は、当該フレームに対して観察者側に位置する装着部材本体と、当該装着部材本体に対して観察者側に位置し、装着部位に当接される当接部材を有する。そして、当該当接部材は、装着部材本体よりも軟質な材料で形成されている。これによれば、画像表示装置を利用する観察者毎に装着部位の傾斜や凹凸の程度が異なる場合でも、当該画像表示装置の装着時に当接部材が変形することにより、観察者毎の装着部位の形状の違いを吸収できる。従って、複数の観察者のそれぞれにとって、画像表示装置を装着しやすくすることができる他、適切な位置に画像表示装置を装着させることができる。
なお、装着部位の傾斜の方向としては、観察者にとっての上下方向を例示できる。
ここで、画像表示装置が観察者の頭部に応じた位置に装着される場合には、上述のように、観察者の前額部、側頭部、後頭部、及び頭頂部に画像表示装置が装着されることとなるため、上記装着部位は、観察者にとっての上下方向(例えば鉛直方向)に対して傾斜していることとなる。
これに対し、上記第1態様によれば、当接部材が、上記当接面を有することにより、傾斜した装着部位に対しても、フレーム、ひいては、画像表示装置を確実かつ簡易に装着させることができる。
上記第1態様によれば、フレームに対して、装着部材本体、ひいては、装着部材を着脱できる。これによれば、複数の観察者が1台の画像表示装置を使用する際に、観察者毎に装着部材を交換することにより、複数の観察者のそれぞれに対して清浄な装着部材を提供できる。また、このような装着部材をそれぞれの観察者の装着部位毎に用意することにより、それぞれの観察者に適した位置に画像表示装置を容易に装着させることができる。従って、画像表示装置の装着感を向上できる。
上記第1態様によれば、上記内面の周方向における複数の箇所にて装着部材本体を固定できるので、フレームに対する装着部材本体の位置ずれを抑制でき、装着部位に対するフレームの位置ずれを抑制できる。
上記第1態様によれば、装着部材本体は、フレームの中央部に取り付けられ、周方向における両端に設けられた固定部を有する。これら固定部は、それぞれ、フレームの内面において、側部に応じた領域における中央部側の位置に沿って配置されている。そして、これら固定部に固定された帯部材が、装着部位の周囲を囲むように配置される。この際、上記第1態様では、側部に対応する内面における中央部側の位置に固定部を配置することにより、帯部材を中央部側の位置で固定できる。従って、装着部位に対して、中央部により近い位置から帯部材を当接させることができ、装着部位に対してフレームをより安定的に装着させることができる。
上記第1態様によれば、フレームの中央部の両端側に係合部を配置することにより、側部に対応する内面のうちの中央部側の内面に沿う位置に、固定部をより確実に配置できる。従って、固定部の位置ずれを抑制でき、装着部位に対してフレームをより一層安定的に装着させることができる。
上記第1態様によれば、フレームと装着部位との間に配置された上記固定部が、当該装着部位に接触及び押圧することを抑制できる。
上記第1態様によれば、装着部位に適した形状の当接部材を装着部材本体に取り付けることができるので、装着部材、ひいては、画像表示装置の装着感を一層向上させることができる。
また、画像表示装置を利用する観察者毎に清浄な当接部材を用いることによって、装着部材ごと交換しなくても、清浄な状態で画像表示装置を利用できる。
これに対し、装着部材本体に対して接離する方向における寸法(厚み寸法)が異なる当接部材を用いることにより、装着部位とフレームとの距離を変更できる。このため、観察者が視力矯正用の眼鏡を使用している場合でも、上記寸法が大きな当接部材を用いることにより、表示部と観察者の眼との間隔を容易に広げることができる。従って、画像表示装置の利便性をより一層向上させることができる。
上記第1態様によれば、本体部を頭部に沿う円弧状とすることにより、装着感を向上させることができる他、画像表示装置の装着時の外観を良好なものとすることができる。
上記第1態様によれば、装着部材本体が、内面の周方向に沿うバンドであるため、簡単な構成にてフレームを装着部位に沿って配置でき、フレームを装着部位により密着させることができる。また、外観を良好にできる。
上記第1態様では、左眼用表示部及び右眼用表示部により、観察者の左眼及び右眼にて、それぞれ同じ画像を視認させることができるだけでなく、それぞれ異なる画像を視認させることができる。従って、画像表示装置の利便性及び汎用性を向上させることができる。
上記第1態様では、導光部材を介して、上記画像と観察者の周囲とを観察できる。このため、画像を視認中の観察者に安心感を付与できる他、周囲の風景に重ね合わせた画像を視認させることにより、拡張現実を実現できる。従って、画像表示装置の利便性及び汎用性を一層向上させることができる。
上記第2態様によれば、当該装着部材を用いることにより、上記第1態様に係る画像表示装置と同様の効果を奏することができる。
[虚像表示装置の概略構成]
図1は、本実施形態に係る虚像表示装置1が観察者に装着された状態を示す斜視図である。
本実施形態に係る虚像表示装置1は、本発明の画像表示装置に相当する。この虚像表示装置1は、図1に示すように、観察者USの頭部やヘルメット等の装着部位(詳しくは、前額部及び側頭部に応じた位置)に装着されて使用されるヘッドマウントディスプレイ(HMD:Head Mounted Display)である。この虚像表示装置1は、観察者USによって視認可能に虚像を表示するとともに、外光を透過させて外界を観察可能とするシースルー型のHMDである。
この虚像表示装置1は、図1〜図3に示すように、観察者USの頭部又は頭部に装着されたヘルメット等に装着されるヘッドバンド部2と、虚像を表示する表示部3と、ヘッドバンド部2に回動可能に取り付けられて、これらヘッドバンド部2及び表示部3を接続する一対のアーム部4とを備える。
また、本実施形態では、ヘッドバンド部2は、観察者USの頭部に装着されるものとして説明する。すなわち、虚像表示装置1の装着部位は、本実施形態では観察者USの頭部であり、詳しくは、前額部及び側頭部を含む頭部の上部分である。
図4は、虚像表示装置1をY方向とは反対側から見た図である。また、図5は、ヘッドバンド部2をY方向側から見た図である。
ヘッドバンド部2は、観察者USの頭部に沿う円弧状の外形を有し、図4及び図5に示すように、上記装着部位に沿う円弧状に形成され、当該装着部位に沿って配置されるフレーム21と、撮像部22と、制御部23と、フレーム21を上記装着部位に装着させる装着部材5とを有する。なお、装着部位は、観察者USの頭部(詳しくは、眉及び耳を通る頭部の外周線より上側の部位)に応じた位置であり、頭部とヘッドバンド部2との間にヘルメット等が介在していてもよい。
これらのうち装着部材5は、フレーム21に取り付けられる装着部材本体としてのバンド51と、装着部位に当接される当接部材52と、バンド51に固定される帯部材53とを有する。この装着部材5の詳しい構成については、後に詳述する。
このフレーム21は、観察者USの前額部及び側頭部の形状に沿う略半円形状(略U字状)の外形を有する。すなわち、フレーム21において、観察者USの前額部から側頭部に対向する内面211は、Y方向側から見て、観察者USの頭部に沿って湾曲している。
このようなフレーム21の円弧状の両端近傍には、図5に示すように、それぞれのアーム部4の一端が回動軸部24(図3参照)によって回動可能に軸支されている。なお、フレーム21の詳しい構成については、後に詳述する。
制御部23は、図2に示すように、撮像部22を制御するとともに、当該撮像部22による撮像画像を、ケーブルを介して外部に出力する。
なお、ヘッドバンド部2は、図示を省略するが、虚像表示装置1に対する観察者による各種入力操作を受け付けるコントローラーが接続されており、当該コントローラーから制御部23に、操作情報及び画像情報が送信される。
表示部3は、制御部23から入力される画像情報に応じた画像を形成して、当該画像を虚像として観察者に視認させる。この表示部3は、図2及び図3に示すように、観察者の右眼と左眼のそれぞれに対して配置される一対の光学装置31(左眼用及び右眼用光学装置を、それぞれ31L,31Rとする)と、一対の光学装置31を保持する略U字状のフレーム部32とを備える。一対の光学装置31のうちの左眼用光学装置31Lは、本発明の左眼用表示部に相当し、右眼用光学装置31Rは、本発明の右眼用表示部に相当する。なお、左眼用光学装置31Lと、右眼用光学装置31Rとは、互いに鏡面対称の関係を有する。
一対の光学装置31のそれぞれは、カバー部材311と、光学ユニット312(図6参照)と、導光部材313(図3参照)とを有する。
カバー部材311は、光学ユニット312を内部に収納する筐体である。
光学ユニット312は、カバー部材311の内部に配置されており、光源装置から入射された光を、光変調装置によって、入力される画像情報に応じた画像光に変調し、対応する導光部材313に当該画像光を出射する。なお、光変調装置としては、例えば、液晶パネルやMEMS(Micro Electro Mechanical System)ミラー等のマイクロミラーを用いたデバイスを採用できる。
フレーム部32は、Y方向側にて一対の光学装置31を保持する。このフレーム部32のX方向とは反対側には、左眼用光学装置31Lが固定され、X方向側には、右眼用光学装置31Rが固定される。
一対のアーム部4は、図2及び図3に示したように、ヘッドバンド部2のフレーム21と、表示部3の各カバー部材311とを接続するとともに、当該フレーム21に対して回動可能に軸支されている。これらアーム部4は、それぞれ、第1端部41及び第2端部42を有する。
第1端部41は、アーム部4においてZ方向とは反対側の端部であり、フレーム21内にて回動軸部24によって軸支されている。このため、アーム部4は、当該第1端部41の軸支位置を通り、かつ、X方向に平行な回動軸を中心とする所定範囲で回動可能である。
第2端部42は、アーム部4においてZ方向側の端部であり、表示部3に接続されている。
図7は、フレーム21を背面側から見た斜視図である。
フレーム21は、上記のように、装着部材5によって上記装着部位に沿って配置及び固定される。このフレーム21において、S方向の中央部分を中央部21Aと称し、中央部21AのS方向の両端に位置する部分を側部21Bと称する。
中央部21Aは、図4及び図5に示すように、S方向に沿って湾曲し、観察者USの前額部に沿って配置される。
側部21Bは、図4及び図5に示すように、中央部21AのS方向の両端からZ方向に沿って延出し、観察者USの側頭部に沿って配置される。
これらのうち、1つの第1取付部212と、2つの第2取付部213とは、本発明の係合部に相当し、内面211の周方向(内面211の円弧の湾曲方向)であるS方向における3箇所にて、装着部材5のバンド51に係合し、当該バンド51を内面211に対して固定する。なお、これら第1取付部212と第2取付部213とを含み、本発明の取付部が構成される。
凹部212Aは、図5及び図7に示すように、フレーム21の下面216(Y方向とは反対側の面216)に形成される。
突部212Bは、図5及び図7に示すように、凹部212AのY方向に交差する底面からY方向とは反対方向に突出する。
鉤状部212Cは、図4及び図7に示すように、内面211のY方向側の端部からZ方向とは反対方向に突出した後、Y方向とは反対方向に折曲する。
装着部材5は、上記のように、フレーム21を装着部位に装着させるものである。この装着部材5は、図4及び図5に示すように、フレーム21に設けられた各取付部212,213によって内面211に取り付けられるバンド51と、当接部材52と、帯部材53とを有する。
これらのうち、当接部材52と帯部材53とは、装着部位に直に当接する部材であり、バンド51に取り付けられる。この装着部材5は、バンド51に取り付けられた当接部材52及び帯部材53を、観察者USの頭部の周囲の略全周に当接させることにより、観察者USの頭部に装着される。
図8は、バンド51を背面側から見た斜視図である。また、図9は、虚像表示装置1を観察者側から見た斜視図であり、フレーム21にバンド51を取り付ける様子を示す。
バンド51は、当接部材52及び帯部材53を保持し、かつ、フレーム21の内面211に取り付けられる帯状の部材である。このバンド51は、図8に示すように、環状部511と、突出部512と、凹部513と、保持部514とを有する。
この環状部511は、バンド51がフレーム21に装着された際に、図3〜図5に示すように、フレーム21のZ方向とは反対側の端部よりも、Z方向側に位置し、フレーム21の内面211に沿って配置される。より具体的には、環状部511は、図5に示すように、内面211において側部21Bに応じた領域におけるZ方向側の位置、すなわち、中央部21A側の位置に配置される。これによれば、帯部材53を中央部21Aに近い位置(例えば、観察者USのこめかみよりZ方向側の位置)で固定できる。
保持部514は、S方向におけるバンド51の中央部分において、Z方向とは反対側に向かって突出するように2つ設けられる。これら保持部514は、当接部材52に形成された後述する第1凹部522に挿入され、当接部材52を保持する。
図10は、当接部材52をZ方向とは反対側から見た図である。また、図11は、虚像表示装置1を観察者側から見た斜視図であり、バンド51に当接部材52を取り付ける様子を示す。
当接部材52は、図11に示すように、バンド51におけるフレーム21側とは反対側の面に着脱自在に取り付けられ、装着部位(詳しくは観察者USの前額部)に直に当接される。この当接部材52は、バンド51よりも軟質な材料(例えばシリコーンゴム)で形成され、装着部位の傾斜や凹凸に応じて変形可能に構成される。
このような当接部材52は、図10に示すように、本体部521と、第1凹部522と、第2凹部523と、第3凹部524と、延出部525と、当接面526とを有する。
第3凹部524は、フレーム21の内面211からZ方向に突出する突起217が挿入される凹部である。この第3凹部524は、図11に示す突起217に重なる位置に形成されている。
溝部525Aは、の延出部525のZ方向側の面(バンド51側の面)において、バンド51を配置可能に形成された溝である。
押さえ部525Bは、溝部525AのZ方向側の開口部分に設けられ、溝部525Aの内部に配置されたバンド51をZ方向とは反対方向に向かって押さえることにより、溝部525Aの内部に配置させる。
なお、フレーム21に装着部材5を取り付ける際に、上述のように、バンド51をフレーム21に取り付けた後に、当接部材52を取り付けてもよいし、バンド51に当接部材52を取り付けた後に、バンド51すなわち装着部材5をフレーム21に取り付けてもよい。
当接面526は、装着部位の少なくとも一部(本実施形態では、観察者USの前額部)に直に当接する面であり、装着部位の傾斜に沿ってY方向(上下方向)に傾斜している。具体的に、当接面526は、Y方向側に向かうに従ってZ方向とは反対側に突出するように傾斜している。これにより、ヘッドバンド部2を所望の角度範囲(例えば、フレーム21の上面とZX平面との角度の好適範囲)となるように、虚像表示装置1を観察者USに装着させることができる。
帯部材53は、図4及び図5に示すように、バンド51の両端の環状部511に取り付けられ、バンド51とともに環状の装着部材5を構成する(図2参照)。帯部材53は、例えば、ゴムバンド等の伸縮性を有する帯状の部材や、長さを調整可能な機構を有する帯状の部材により構成できる。この帯部材53は、観察者USの後頭部や側頭部に当接し、バンド51及び当接部材52側に向かって観察者USを押圧することにより、装着部材5ひいてはヘッドバンド部2が、観察者USの頭部に固定される。
以上説明した本実施形態に係る虚像表示装置1によれば、以下の効果がある。
フレーム21を上記装着部位に装着させる装着部材5は、当該フレーム21に対して観察者側に位置するバンド51と、当該バンド51に対して観察者側に位置し、装着部位に当接される当接部材52を有する。そして、当接部材52は、バンド51よりも軟質な材料で形成されている。これによれば、虚像表示装置1を利用する観察者毎に装着部位の傾斜や凹凸の程度が異なる場合でも、当該虚像表示装置1の装着時に当接部材52が変形することにより、観察者毎の装着部位の形状の違いを吸収できる。従って、複数の観察者のそれぞれにとって、虚像表示装置1を装着しやすくすることができる他、適切な位置に虚像表示装置1を装着させることができる。
ここで、虚像表示装置1を観察者USの前額部や側頭部に装着する場合、観察者USにとっての上下方向(例えば鉛直方向)に対して傾斜している装着部位に装着することとなる。本実施形態では、当接部材52が、装着部位の傾斜に応じた当接面526を有することにより、傾斜した装着部位に対しても、フレーム21、ひいては、虚像表示装置1を確実かつ簡易に装着させることができる。
ここで、観察者USが視力矯正用の眼鏡を使用している場合には、当該眼鏡を使用しない場合に比べて、表示部3と観察者USの眼との間隔を広げる必要がある。
これに対し、バンドに対して接離する方向における寸法(厚み寸法)が異なる当接部材を用いることにより、装着部位とフレームとの距離を変更できる。このため、観察者が視力矯正用の眼鏡を使用している場合でも、上記寸法が大きな当接部材を用いることにより、表示部3と観察者USの眼との間隔を容易に広げることができる。従って、虚像表示装置1の利便性を向上させることができる。
バンド51が、内面211のS方向に沿うバンド形状であるため、簡単な構成にてフレーム21を装着部位に沿って配置でき、フレーム21を装着部位により密着させることができる他、外観を良好にできる。
表示部3は、左眼用光学装置31L及び右眼用光学装置31Rにより、観察者USの左目及び右目にてそれぞれ同じ虚像を視認させることができるだけでなく、それぞれ異なる虚像を視認させることができる。従って、虚像表示装置1の利便性及び汎用性を向上させることができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
上記実施形態では、当接部材52が、装着部位の傾斜に沿う当接面526を有していた。しかしながら、本発明はこれに限らない。例えば、当接部材52が、装着部位の傾斜に応じて大きく変形可能な場合は、当接面526が装着部位の傾斜に応じて傾斜していなくてもよい。なお、当接面526を装着部位の傾斜に応じて傾斜させておくことにより、当接部材52の変形量を小さくしても、虚像表示装置1を適切な姿勢で装着でき、かつ、当接部材52の変形による位置ずれを抑制できる。
上記実施形態では、当接部材52をバンド51に対して着脱自在に取り付けられる構成としていた。しかしながら、本発明はこれに限らない。当接部材52は、バンド51に対して固定されていてもよい。
また、上記実施形態では、装着部材5は、フレーム21に着脱自在に取り付けられる構成としていた。しかしながら、本発明はこれに限らない。装着部材5は、フレーム21に対して固定されていてもよい。
なお、上記実施形態のように、環状部511を側部21BのZ方向側に配置することにより、観察者USに対して環状部511が接触することを抑制できる。また、バンド51を短くして、環状部511を中央部21Aに対応する内面211に沿って配置する場合と比べて、バンド51を長くすることができるので、上記捻じれを抑制できる。
例えば、装着部材本体の構成として、装着部位を覆って装着されるヘッドキャップ型や、装着部位に沿う複数のバンドが頭頂部において交差する交差バンド型(バンドが2本の場合は十字バンド型)の構成を採用してもよい。この場合、装着部材本体が、装着部位に対して安定的に装着されるように、装着部位の前額部、側頭部、後頭部、及び頭頂部に対応する位置に、適宜、当接部材を配置すればよい。
また、装着部位の周囲を囲み配置されるベルト型の構成を採用してもよく、この場合も装着部位の前額部、側頭部、及び後頭部に対応する位置に、適宜、当接部材を配置すればよい。
また、装着部材本体は、観察者の前後方向や左右方向の両側から挟むように装着部位に当接される2以上の当接部材を、それぞれ支持する構成であってもよい。
上記実施形態では、制御部23が、ヘッドバンド部2に設けられる構成を例示した。しかしながら、本発明はこれに限らない。例えば、制御部23は、表示部3やアーム部4に設けられていてもよい。
例えば、コントローラーが接続される構成において、虚像表示装置1(画像表示装置)とコントローラーとのうちの一方が、観察者の操作に応じた操作情報を取得する機能と、画像情報を取得して当該画像情報に応じて表示部3を駆動させる機能と、電力を供給する機能の少なくともいずれかを有し、他方が、残りの機能を有するように構成してもよい。
また、虚像表示装置1(画像表示装置)が、コントローラーを介して画像供給装置(PC等)に接続されてもよく、コントローラーを介さずに当該画像供給装置に直接接続されてもよい。このような構成において、虚像表示装置1は、画像供給装置における画像表示部分として用いられ、虚像表示装置1の各種動作は、画像供給装置によって制御される構成としてもよい。なお、この場合、画像供給装置が、虚像表示装置1を駆動させる電力を供給してもよい。
また、虚像表示装置1(例えば、ヘッドバンド部2や表示部3)にバッテリーや、画像処理装置等の制御装置が配置されてもよく、更に、メモリーカード等のスロットが設けられていてもよい。更に、虚像表示装置1に、観察者の操作を受け付ける操作部を設けてもよく、タップ操作を検出可能な構成を設けてもよい。すなわち、コントローラーは無くてもよい。
また、レーザー網膜投影型のHMDに対して本発明を適用することも可能である。例えば、表示部が、レーザー光源と、レーザー光源を使用者の眼に導く光学系とを備え、レーザー光を使用者の眼に入射させて網膜上を走査し、網膜に結像させることにより、使用者に画像を視認させるHMDに、本発明を適用してもよい。
Claims (13)
- 観察者に装着される画像表示装置であって、
当該画像表示装置の装着部位に沿うフレームと、
前記フレームに取り付けられて画像を表示する表示部と、
前記フレームを前記装着部位に装着させる装着部材と、を備え、
前記装着部材は、
前記フレームにおいて前記装着部位側に位置する内面に取り付けられる装着部材本体と、
前記装着部材本体において前記装着部位側の面に取り付けられ、当該画像表示装置を前記装着部位に装着する際に前記装着部位に当接される当接部材と、を備え、
前記当接部材は、前記装着部材本体よりも軟質な材料で形成されていることを特徴とする画像表示装置。 - 請求項1に記載の画像表示装置において、
前記当接部材は、前記装着部位に当接して、前記装着部位の傾斜に沿う当接面を有することを特徴とする画像表示装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の画像表示装置において、
前記フレームは、前記装着部材本体を前記フレームに着脱自在に取り付ける取付部を有することを特徴とする画像表示装置。 - 請求項3に記載の画像表示装置において、
前記取付部は、それぞれ前記装着部材本体と係合する複数の係合部を含み、
前記複数の係合部は、前記装着部位に沿って湾曲する前記内面の周方向においてそれぞれ異なる位置に配置されていることを特徴とする画像表示装置。 - 請求項4に記載の画像表示装置において、
前記装着部材は、前記装着部材本体に取り付けられ、前記装着部材本体とともに前記装着部位の周囲を囲み、前記フレームを前記装着部位に装着させる帯部材を備え、
前記装着部材本体は、前記周方向における両端部に、前記帯部材を固定する固定部をそれぞれ備え、
前記フレームは、
前記周方向の略中央に位置し、前記装着部材本体が取り付けられる中央部と、
前記中央部の両端から前記周方向に沿って互いに反対側に延出する一対の側部と、を有し、
前記固定部は、前記内面において前記側部に応じた領域における前記中央部側の位置に沿って配置されることを特徴とする画像表示装置。 - 請求項5に記載の画像表示装置において、
前記係合部は、前記中央部における前記周方向の両端側に配置されていることを特徴とする画像表示装置。 - 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の画像表示装置において、
前記装着部材は、前記装着部材本体に取り付けられ、前記装着部材本体とともに前記装着部位の周囲を囲んで、前記フレームを前記装着部位に装着させる帯部材を備え、
前記装着部材本体は、前記装着部位に沿って湾曲する前記内面の周方向に沿う方向の両端部に、前記帯部材を固定する固定部をそれぞれ備え、
前記フレームは、前記内面における前記固定部のそれぞれに応じた位置に、前記固定部を退避させる凹部を有することを特徴とする画像表示装置。 - 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の画像表示装置において、
前記当接部材は、前記装着部材本体に着脱自在に取り付けられることを特徴とする画像表示装置。 - 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の画像表示装置において、
前記フレームは、前記観察者の頭部に沿う円弧状の外形を有することを特徴とする画像表示装置。 - 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の画像表示装置において、
前記装着部材本体は、前記装着部位に沿って湾曲する前記内面の周方向に沿うバンドであることを特徴とする画像表示装置。 - 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の画像表示装置において、
前記表示部として、前記画像を前記観察者の左眼及び右眼のそれぞれにて視認させる左眼用表示部及び右眼用表示部を備えることを特徴とする画像表示装置。 - 請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の画像表示装置において、
前記表示部は、前記画像を形成する光を前記観察者の眼に導光するとともに、外光を透過する導光部材を有することを特徴とする画像表示装置。 - 観察者の装着部位に沿うフレームと、前記フレームに取り付けられて画像を表示する表示部とを備える画像表示装置の前記フレームを、前記装着部位に装着させる装着部材であって、
前記フレームにおいて前記装着部位側に位置する内面に取り付けられる装着部材本体と、
前記装着部材本体において前記装着部位側の面に取り付けられ、前記画像表示装置を前記装着部位に装着する際に前記装着部位に当接される当接部材と、を備え、
前記当接部材は、前記装着部材本体よりも軟質な材料で形成されていることを特徴とする装着部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014236702A JP6421558B2 (ja) | 2014-11-21 | 2014-11-21 | 画像表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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