JP2016099373A - ラックおよびそれを駆動する駆動装置およびそれを有する光学機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ラックの噛合部と対向歯部との位置精度を向上させること。
【解決手段】ラックは、リードスクリューと噛合する噛合部を有するラック部材(70)と、前記リードスクリューを挟んで前記噛合部と対向する対向歯部を有する対向歯部材(40)と、前記噛合部に対する前記対向歯部の位置を決める位置決め機構(73a,42a)と、を有することを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、ラックに関し、特に光学素子を保持する保持部材に設けられ、リードスクリューによって光軸方向に移動可能なラックに関する。
特許文献1には、リードスクリューと噛合する噛合部を有するラック部材と、落下等の衝撃による歯飛びを防止するための対向歯部を有する対向歯部材を、別体として構成したラックについて開示がある。
特開2012−252288号公報
しかしながら、特許文献1では、ラック部材と対向歯部材とが別体で構成されるため、これらを組んでラックを構成した場合に、噛合部と対向歯部の位置精度が悪化するという問題があった。このため、対向歯部がリードスクリューに当接した場合における耐衝撃強度を安定して設定することができなかった。
そこで、本発明は、噛合部と対向歯部との位置精度の向上に有利なラックおよびそれを駆動する駆動装置およびそれを有する光学機器を提供することを例示的な目的とする。
本発明の一側面としてのラックは、リードスクリューと噛合する噛合部を有するラック部材と、前記リードスクリューを挟んで前記噛合部と対向する対向歯部を有する対向歯部材と、前記噛合部に対する前記対向歯部の位置を決める位置決め機構と、を有することを特徴とする。
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施例において説明される。
本発明によれば、噛合部と対向歯部との位置精度の向上に有利なラックおよびそれを駆動する駆動装置およびそれを有する光学機器を提供することができる。
本発明の実施形態にかかる撮像装置(光学機器)のブロック図である。 図2(a)〜図2(c)は、図1に示す第2レンズ群を駆動するレンズ駆動装置を異なる角度から見た斜視図である。 図2に示すレンズ駆動装置の部分拡大平面図である。 図4(a)、(b)は、異なる角度から見たレンズ駆動装置の部分分解斜視図であり、図4(c)はレンズ駆動装置の概略部分断面図である。 図5(a)はレンズ駆動装置の部分平面図であり、図5(b)と(c)は、異なる角度から見たレンズ駆動装置の部分斜視図である。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態にかかる撮像装置(光学機器)のブロック図である。本実施例では、レンズ一体型の撮像装置に適用した場合について説明するが、本発明はこれに限定されず、レンズ交換型の撮像装置に適用することも可能である。レンズ交換型の撮像装置に適用した場合は、交換レンズ(レンズ装置)に適用することができる。また、本発明は、双眼鏡や顕微鏡、プロジェクター等の他の光学機器に適用することも可能である。
図1において、L1は変倍時に固定の正の屈折力の第1レンズ群、L2は光軸方向に移動することにより変倍動作を行う変倍レンズ群としての負の屈折力の第2レンズ群である。L3は固定の正の屈折力の第3レンズ群、L4は光軸方向に移動することにより合焦動作を行う正の屈折力の第4レンズ群である。第1レンズ群L1〜第4レンズ群L4は被写体の光学像を形成する撮影光学系を構成している。
また、図1において、1は第1レンズ群L1を保持する前玉鏡筒である。2は第2レンズ群L2(光学素子)を保持する第1の保持部材(レンズ保持枠)である。3は第3レンズ群L3を保持する固定部材である。4は第4レンズ群L4(光学素子)を保持する第2の保持部材(レンズ保持枠)である。第1の保持部材2と第2の保持部材4は、撮影光学系の光軸方向に移動可能に支持されている。また、第1の保持部材2と第2の保持部材4には、後述するラックが設けられている。
5は、光学系の開口径を変化させる絞り装置であり、駆動部6により2枚の絞り羽根を互いに逆方向に移動させて開口径を変化させるギロチン式の絞り装置である。
30は、CCDやCMOSなどの撮像素子、ローパスフィルター、赤外カットフィルター等からなる撮像手段である。撮像手段30は、不図示の後部鏡筒により固定保持されている。撮像手段30より撮影信号がカメラ信号処理回路31に出力される。
カメラ信号処理回路31は、撮像手段30の出力に増幅やガンマー補正などを施す。カメラ信号処理回路31で増幅やガンマー補正などを施された信号がマイコン32に出力される。
マイコン32は、多数の信号を取り入れて信号処理を行うと共に、入力信号に応じて多数の信号を出力し、光学機器の制御等を施す。33は、マイコン32で信号処理された画像信号や、その他、記録条件などを記録する記録手段である。
34は、駆動部6の駆動磁石の回転位置をホール素子で検出する絞りセンサー回路である。マイコン32は、カメラ信号処理回路31からの入力信号と絞りセンサー回路34からの駆動部6の回転量などの入力信号に応じて、絞り駆動回路37に絞り駆動の信号出力を出し、光量調整を行う。
50は変倍動作を指示するズームスイッチ、51は撮影者が意識的にマニュアルフォーカス動作(合焦動作)を指示するフォーカススイッチ、52は電源スイッチである。
第1の保持部材(レンズ保持枠)2はレンズ駆動装置によって光軸方向に移動される。図2(a)〜図2(c)は、保持部材(レンズ保持枠)を駆動するレンズ駆動装置を異なる角度から見た斜視図である。図3は、レンズ駆動装置の部分拡大平面図である。
図4(a)と(b)はレンズ駆動装置の部分分解斜視図であり、リードスクリュー8aは省略されている。図4(c)はレンズ駆動装置の概略部分断面図である。図5(a)はレンズ駆動装置の部分平面図であり、図5(b)と(c)は異なる角度から見たレンズ駆動装置の部分斜視図であり、リードスクリュー8aは省略されている。
図2(a)に示すように、第1の保持部材2は、光軸方向に平行に延びる一対のガイドバー101,102により撮影光学系の光軸方向に移動可能に支持されている。また、第1の保持部材2は、図2(a)〜(c)、図5(a)に示すように、スリーブ部2a、回り止め係合凹部2b、一対の係合穴部2c、2d、ストッパー2eを有する。
レンズ駆動装置は、ラック7、ズームモータ8、リードスクリュー(送りネジ)8aを有する。図2に示すように、ラック7は第1の保持部材2に設けられ、リードスクリュー8aはラック7と係合(噛合)し、ズームモータ8はリードスクリュー8aを回転可能に保持している。リードスクリュー8aとズームモータ8は、ラック7を駆動する駆動手段として構成される。ズームモータ8(リードスクリュー8a)を回転させることにより、ラック7(第1の保持部材2)を光軸方向(リードスクリュー8aの軸方向、第1の保持部材2の移動方向)に駆動(移動)させることができる。
ラック7は、第1の保持部材2と結合し、図4(a)〜(c)に示すように、ラック部材70、対向歯部材40、ねじりコイルバネ(第1の弾性部材)46、バネ部材(第2の弾性部材)47を有する。なお、本実施例では、対向歯部材40は、ラック部材70と別体で構成される。また、対向歯部材40がラック部材70に対し回転可能に構成される。
ラック部材70は、本歯部(噛合部)71、係止部72、軸部73、バネ保持部74、軸部75、テーパー部76、係合部77、係止凹部78、回転規制部79を有する。
本歯部71は、ラック部材70に形成され、図3と図4(c)に示すように、リードスクリュー8aのネジ部と噛み合う(係合する)噛合部として機能する。このように、本実施例のラック部材70(第1の歯部材)は、リードスクリュー8aのネジ部と噛合する噛合部(第1の歯部)を有する。
係止部72は、凹部形状を有して凹部の窪みにねじりコイルバネ46の一端46aを係止し、ねじりコイルバネ46によって図4(c)に示すように付勢力F1が加えられる。この結果、付勢力F1によってラック部材70の本歯部71は、常時はリードスクリュー8aに押し付けられている。換言すれば、ねじりコイルバネ46は、ラック部材70をリードスクリュー8aに付勢する第1の付勢部材として機能する。なお、第1の付勢部材(第1の弾性部材)はねじりコイルバネには限定されず、他の弾性部材でもよい。
ズームモータ8は、第2レンズ群L2を光軸方向に移動し変倍動作を行わせるアクチュエータ(駆動手段)であり、ズーム駆動回路35からの駆動信号によって駆動される。
リードスクリュー(送りネジ)8aには、ラック7(本歯部71)が噛み合い、ズームモータ8の回転により第1の保持部材2は光軸方向に移動する。リードスクリュー8aは、ズームモータ8のロータと同軸でズームモータ8によって回転される。リードスクリュー8aは、その長手方向が撮影光学系(または第2レンズ群L2)の光軸と平行になるように配置されている。図3に示すように、リードスクリュー8の最外径(山部先端の径)はD1であり、最内径(谷部最深部の径)はD3である。
軸部73は、対向歯部材40が回転可能に係合し、対向歯部材40の回転軸として機能する。換言すれば、ラック部材70は、対向歯部材40が回転可能に係合し、対向歯部材40が該ラック部材70に対し回転する回転軸(X1−X1軸)を含む軸部73を有している。軸部73は、回転軸(X1−X1軸)と直交する断面形状が、回転軸となる円柱形状と、斜面を有する突起形状(ストッパー)73aおよび突起形状(延長部)73bを結合した略L字型の形状を有する。
対向歯部材40は、落下等の外乱衝撃による歯飛びを防止するための対向歯部41と、軸部73に回転可能に係合する一対の係合穴部42と、を有する。対向歯部材40(第2の歯部材)は、対向歯部41(第2の歯部)がリードスクリュー8aを挟んで本歯部71(噛合部、第1の歯部)と対向するように配置される。
図3及び図4(c)に示すように、本歯部71と対向歯部41とはリードスクリュー8aに対向するように設けられている。後述するように、対向歯部材40が回転可能にラック部材70に固定されているので、本歯部71と対向歯部41の間隔は変更可能に構成されている。
図4(c)に概略的に示すように、本歯部71と対向歯部41の稜線は略平行である。また、図3及び図4(c)に示すように、本歯部71はリードスクリュー8aと常時接触しているのに対して対向歯部41とリードスクリュー8aとは常時接触しておらず離れている(即ち、図3に示すように空隙がある)。そして、対向歯部41は、本歯部71がネジ山を乗り越えるときにのみ、リードスクリュー8aのネジ歯と当接するように構成されている。
落下衝撃等により、ラック部材70(ラック7)へ光軸方向の負荷が発生し、本歯部71がリードスクリュー8aから離れようとした場合、対向歯部41がリードスクリュー8aに噛合うことによって歯飛びによる位置ズレを防止することができる。
また、本歯部71の山部先端と対向歯部41の山部先端との距離はD2である。この時、以下の条件式(数式1)が満足される。数式1によって簡易な構成で本歯部71とリードスクリュー8aとの位置ずれを防止することができる。
D1>D2≧D3 (数式1)
一対の係合穴部42(係合部)は、対向歯部41の両側に設けられ、略U字形状の断面穴形状を有し、軸部73に、軸部73の中心軸である図4(a)に示す光軸とほぼ平行なX1−X1軸の周りに回転可能に係合される。ただし、一対の係合穴部42(係合部)は、軸部73の周りを第1の方向(図4(c)のC2方向)に回転している途中で、ラック部材70のストッパー73aと係合(当接)するように構成されている。また、一対の係合穴部42(係合部)は、軸部73の周りを第1の方向とは逆の第2の方向(図4(c)のC1方向)に回転している途中で、ラック部材70の延長部73bと係合(当接)するように構成されている。
ラック部材70の軸部73が固定されている場合、図4(c)に示すように、係合穴部42を有する対向歯部材40が反時計回り方向C2(第1の方向)に回転しようとしても、軸部73のストッパー73aがそれを妨げ、時計回り方向C1のみの回転を許容する。換言すれば、ストッパー73aは、対向歯部材40の回転軸(X1−X1軸)周りの回転を規制する規制部として機能し、係合穴部42の斜面42aがストッパー73aと当接したときC2方向(第1の方向)の回転を制限する。
このように、ストッパー73aは、対向歯部41がリードスクリュー8a(および本歯部71)に近づく方向に変位することを防止し、対向歯部41がリードスクリュー8a(および本歯部71)から離れる方向に変位することを許容する。この結果、常時、距離D2は一定に維持されている。
また、係合穴部42を有する対向歯部材40が時計回り方向C1(第2の方向)に所定量だけ回転すると、係合穴部42の平面部42bが延長部73bと接触して、対向歯部材40の時計回り方向C1における一定角度以上の回転を防止する。換言すれば、延長部73bは、対向歯部材40の回転軸(X1−X1軸)周りの回転を規制する規制部として機能し、係合穴部42の平面部42bが延長部73bと当接したときC1方向(第2の方向)の回転を制限する。
バネ保持部74は、ねじりコイルバネ46の中空穴46cに挿入されてねじりコイルバネ46を保持し、ラック部材70の端面74aから光軸方向に突出した突出部である。ねじりコイルバネ46の一端46aは係止部72に係止され、他端46bは第1の保持部材2のストッパー2eに係止される。この結果、コイルバネ46は、図5(b)に示すように、付勢力F1を加える。
バネ保持部74が挿入されているねじりコイルバネ46のバネ部は圧縮バネとしても作用する。このバネ部は、図5(a)に示すように、一端がラック部材70の端面74aに係止され、他端が第1の保持部材2の係合穴部2dの内側(ラック部材70側)の端部2dに係止されている。この結果、図5(b)に示すように、ねじりコイルバネ46は、ラック部材70(ラック7)と第1の保持部材2との間に付勢力F4を加えるバネ部を有する。ねじりコイルバネ46が2つの付勢力F1とF4を加えて多機能化されているので、これらを別々に加える2つのバネ部材を設けるよりも小型化とコストダウンを図ることができる。
一対の軸部75と74bは略円柱形状の突起であり、第1の保持部材2の係合穴部2c、2dが回転可能に係合され、これによってラック7と第1の保持部材2が結合される。軸部75と74bの中心軸はX1−X1軸と平行にあるX2−X2軸である。軸部74bはバネ保持部74の端部に設けられる。
バネ保持部74とは反対側にある軸部75はテーパー部76に設けられている。図5(b)に示すように、ねじりコイルバネ46の付勢力F4によってテーパー部76が係合穴部2cに光軸方向に付勢され、ガタ付きがなく第1の保持部材2をラック7と共に光軸方向に連動させることができる。
また、対向歯部材40は、断面が略J字形状を有する板ばねとしてのバネ部材47と係合している。バネ部材47は、係合溝47a、付勢部47b、係止部47cを有する。バネ部材47は、対向歯部41が本歯部71(またはリードスクリュー8a)に近づくように対向歯部材40をラック部材70に付勢する第2の付勢部材として機能する。バネ部材47によって付勢された対向歯部材40は、本歯部71に近づくように移動(回転)するが、上述したようにストッパー73aによって移動が制限され、対向歯部41とリードスクリュー8aが当接しない所定の位置に位置決めされる。なお、バネ部材47はトーションバネ等の線バネなど他の弾性部材でもよい。
係合部77は、図4(a)に示す軸部73の下(本歯部71と反対側)に設けられて内側に(対向歯部材40の方向に)突出している突出部である。係合部77の図4(a)に示す下部はバネ部材の係合溝47a内に配置され、係止部47cは係止凹部78に挿入されて係止される。また、付勢部47bが図5(b)及び図5(c)に示すように対向歯部41の裏面と接触してこれをリードスクリュー8aの方向に付勢力F2で付勢する。
軸部73のストッパー73aは、本歯部(噛合部)71を挟む様に、光軸方向に離れた位置に2箇所設けられており、光軸直交面対称となる斜面(お互いの面が平行でないストッパー面)73aを有している。換言すれば、ストッパー73aの斜面73aは、図4(a)に示すように、回転軸(X1−X1軸)が延びる方向に離れた対称形状を有する一対の傾斜面(回転軸が延びる方向に対して傾斜した傾斜面)を有する。一対の傾斜面は、回転軸(X1−X1軸)が延びる方向において互いに反対に傾斜している。このように、ストッパー73aは、回転軸(X1−X1軸)が延びる方向と直交する面における断面形状をみたとき、回転軸(X1−X1軸)が延びる方向において高さが変化する変化部を有する。本実施例では、ストッパー73aは、軸部73と一体に形成されているが、軸部73とは別体に形成されてもよい。
また、対向歯部41を挟む様に設けられた2箇所の係合穴部42には、ストッパー73aの斜面73aに当接する斜面42aをそれぞれ有している。対向歯部材40の斜面42aは、図4(b)に示すように、回転軸(X1−X1軸)が延びる方向に離れた一対の傾斜面からなる。一対の傾斜面は、回転軸(X1−X1軸)が延びる方向において互いに反対に傾斜する。係合穴部42の斜面42aは、ストッパー73aの斜面73aと係合可能に構成されることから、ストッパー73aの形状に応じた形状(すなわち、ストッパー73aと係合可能な形状)を持ち、光軸直交面対称な形状を持つ。このように、係合穴部42は、回転軸(X1−X1軸)が延びる方向と直交する面における断面形状をみたとき、回転軸(X1−X1軸)が延びる方向において高さが変化する変化部を有する。
バネ部材47の付勢力F2により、対向歯部41はリードスクリュー8aの側に図4(c)反時計回り方向C2に付勢され、ストッパー73aの斜面部によって回転が規制されている。即ち、対向歯部41は、斜面42aがストッパー73aの斜面73aに付勢力F2により付勢され、斜面42aとストッパー73aの斜面73aにより本歯部(噛合部)71と対向歯部41の光軸方向相対位置が決められることとなる。このように、斜面73aを有するストッパー73aと斜面42aを有する係合穴部42は、本歯部71(噛合部)に対する対向歯部41の位置を決める位置決め機構として機能する。位置決め機構は、対向歯部材40がラック部材70に対し回転する回転軸(X1−X1軸)が延びる方向に形状が変化する変化部(斜面42a,73a)を有し、これにより本歯部71に対する対向歯部41の位置決めを行うことができる。具体的には、ラック部材70のストッパー73aに形成される第1の傾斜面(73a)に、対向歯部材40の係合穴部42に形成される第2の傾斜面(42a)が係合することで、本歯部71に対する対向歯部41の位置を決めることができる。このように、本実施例の位置決め機構は、軸部73のストッパー73aと係合穴部42aとに形成される。ただし、本発明の位置決め機構は、ラック部材70と対向歯部材40との間に設けられれば、軸部73上に設けられていなくてもよく、軸部73とは異なる位置に設けられていてもよい。
さらに、上述したように、通常、対向歯部41は、リードスクリュー8aに非接触な位置に固定されている。
ここで、以下に示す数式2はラック部材70の本歯部71とリードスクリュー8aとの位置ずれ、および喰い付きを防止するための条件式である。第1の弾性部材46が本歯部71に加える第1の付勢力F1よりも第2の弾性部材47が加える第2の付勢力F2の方が大きいことによって、強い衝撃を受けた場合に歯跳び(位置ずれ)を防止することができる。また、第2の付勢力F2は力F3よりも小さく設定される。力F3はそれを本歯部71とリードスクリュー8aとの間に加えた場合に本歯部71と対向歯部41の少なくとも一方が破壊する力により発生する開き力である。この結果、対向歯部材40はラック部材70に対して離れる方向に回転(対向歯部41は本歯部71から離れる方向に変位)し、ラック7の食い付きを防止することができる。
0<F1<F2<F3 (数式2)
回転規制部79は、長方形の薄板形状を有し、図2(b)、図4(a)〜(c)及び図5(a)に示すように、本歯部71とは反対側の端部に設けられ、第1の保持部材2のストッパー2eへ接触可能に構成される。
第1の保持部材2の仮組み状態では、ラック7はねじりコイルバネ46の付勢力F1によって、X2−X2軸の回りに付勢され、ラック7の回転規制部79がストッパー2eに付き当てられている。
ズームモータ8を組み込むと、本歯部71がリードスクリュー8aに噛合わされ、ラック7の回転規制部79がストッパー2eから外れることで、付勢力F1によって本歯部71がリードスクリュー8aに付勢される。
強い落下衝撃力によって、図3に示すように、リードスクリュー8aから対向歯部41が外れる方向に発生する力F3が付勢力F2を超えると、対向歯部材40はX1−X1軸回りにリードスクリュー8aから離れる。これにより、対向歯部41および本歯部71の破壊および喰い付きを防止する。
図1に戻り、9は、ズーム初期位置センサーとしてのフォトインタラプタである。フォトインタラプタ9は、第1の保持部材2に形成された不図示の遮光部の光軸方向への移動による遮光、透光の切り替わりを電気的に検出し、第1の保持部材2の光軸方向における基準位置を検出する。
電源スイッチ52が入れられるとズームモータ8は、マイコン32からの信号によりズーム駆動回路35から駆動信号を受ける。そして、フォトインタラプタ9が第1の保持部材2の初期位置を検出し、第1の保持部材2は予め決められた初期位置に移動し待機する。ズームモータ8は、初期位置からのズームスイッチ50の操作に対応したステップ数だけ駆動される。即ち、ズームスイッチ50が操作されると、移動方向がどちらに操作されているかをマイコン32が判断し、ズーム動作が行なわれる。
11は、第4レンズ群L4を光軸方向に移動し合焦動作を行わせるアクチュエータ(駆動手段)としてのフォーカスモータである。フォーカスモータ11は、フォーカス駆動回路36からの駆動信号によって駆動される。
第2の保持部材4も同様に、光軸方向に平行に延びる一対のガイドバー101,102により撮影光学系の光軸方向に移動可能に支持されている。第2の保持部材4も第1の保持部材2と同様の構成を有し、第2の保持部材4も第1の保持部材2と同様のレンズ駆動装置によって光軸方向に移動される。
リードスクリュー(送りネジ)11aには、光軸方向への移動が自在に案内保持された第2の保持部材4に設置されたラック10が噛み合っており、フォーカスモータ11の回転により第2の保持部材4は光軸方向に移動する。リードスクリュー11aは、フォーカスモータ11のロータと同軸かつ撮影光学系(または第4レンズ群L4)の光軸と平行に配置されている。
12は、フォーカス初期位置センサーとしてのフォトインタラプタである。フォトインタラプタ12は、第2の保持部材4に形成された不図示の遮光部の光軸方向への移動による遮光、透光の切り替わりを電気的に検出し、第2の保持部材4の光軸方向における基準位置を検出する。
電源スイッチ52が入れられるとフォーカスモータ11は、マイコン32からの信号によりフォーカス駆動回路36から駆動信号を受ける。そして、フォトインタラプタ12が第2の保持部材4の初期位置を検出し、第2の保持部材4は、予め決められた初期位置に移動し待機する。フォーカスモータ11は、初期位置からのズームスイッチ50およびフォーカススイッチ51の操作に対応したステップ数だけ駆動される。また、オートフォーカス時、フォーカス駆動回路36は、マイコン32からの入力信号に応じてフォーカスモータ11に通電し、第4レンズ群L4を光軸方向に駆動する。
本実施形態では、ラック部材70と対向歯部材40が別体で、対向歯部材40はラック部材70に軸部73の回りに回転可能に取り付けられている。しかし、ラック部材70と対向歯部材40は一体で全体として断面U字形状を有し、例えば、弾性変形などにより対向歯部材40に相当する部分がラック部材70に相当する部分に対して変位可能であってもよい。
以上、本発明によれば、リードスクリュー8aに対してラック部材70の本歯部71を径方向に押しつける第1の弾性部材46と、ラック部材70のストッパー73aに対向歯部41を押しつける第2の弾性部材47と、を別部材に分けている。そして、本歯部71がリードスクリュー8aから離れた場合にのみ、対向歯部41がリードスクリュー8aに当接する構造とする事で、リードスクリュー8aに常時掛かる負荷と、対向歯部41による耐衝撃強度を、別々に設定する事が出来る。
さらに、本発明によれば、斜面部(73a,42a)による調芯機構により、ラック部材70(本歯部71)に対する対向歯部41の光軸方向相対位置の寸法精度が出せる構造とする事で、安定した耐衝撃強度を設定する事が出来る。これにより、本歯部71(噛合部)と対向歯部41との位置精度の向上に有利なラックおよびそれを駆動する駆動装置およびそれを有する光学機器を提供することができる。
また、本発明によれば、第1の付勢力F1よりも第2の付勢力F2が高いので本歯部71とリードスクリュー8aとの間の位置ずれ(歯跳び)を防止することができる。また、第2の付勢力F2が力F3よりも低いので本歯部71とリードスクリュー8aとの間の喰い付きを防止して、対向歯部41および本歯部71の破損を防止することができる。
本実施例のレンズ駆動装置は、ズーム用のレンズ保持枠、フォーカス用のレンズ保持枠以外のレンズ保持枠または他の光学素子の保持部材の移動にも適用することができる。本実施形態の光学機器は、デジタルカメラなど携帯性が高い装置であるため、落下などの衝撃を受け易く、特に本実施形態の効果は大きい。但し、携帯型電子機器でなくても地震などの衝撃を受ける場合があるので携帯型電子機器に限定されず、広く被移動体(可動部材)の駆動装置(移動装置)に適用することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
本実施例のレンズ駆動装置はレンズを移動する用途に適用することができ、撮像装置(光学機器)に適用することができる。
40 対向歯部材
70 ラック部材
42a,73a 位置決め機構

Claims (15)

  1. リードスクリューと噛合する噛合部を有するラック部材と、
    前記リードスクリューを挟んで前記噛合部と対向する対向歯部を有する対向歯部材と、
    前記噛合部に対する前記対向歯部の位置を決める位置決め機構と、
    を有することを特徴とするラック。
  2. 前記位置決め機構は、前記対向歯部材が前記ラック部材に対し回転する回転軸が延びる方向に形状が変化する変化部を有することを特徴とする請求項1に記載のラック。
  3. 前記変化部は、前記回転軸が延びる方向に傾斜する傾斜面を有することを特徴とする請求項2に記載のラック。
  4. 前記位置決め機構は、前記ラック部材に形成される第1の傾斜面に、前記対向歯部材に形成される第2の傾斜面が係合することで、前記対向歯部の位置を決めることを特徴とする請求項3に記載のラック。
  5. 前記第1の傾斜面および前記第2の傾斜面は、前記回転軸が延びる方向に離れた一対の傾斜面からなることを特徴とする請求項4に記載のラック。
  6. 前記一対の傾斜面は、前記回転軸が延びる方向において互いに反対に傾斜することを特徴とする請求項5に記載のラック。
  7. 前記対向歯部材は、前記ラック部材と別体で構成されることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載のラック。
  8. 前記対向歯部は、前記対向歯部材が前記ラック部材に対し回転可能に構成されることで、前記ラック部との間隔が変化することを特徴とする請求項7に記載のラック。
  9. 前記ラック部材は、前記対向歯部材が前記ラック部材に対し回転する回転軸を含む軸部と、前記対向歯部材の回転を規制する規制部と、を有し、
    前記対向歯部材は、前記軸部および前記規制部と係合する係合部を有し、
    前記位置決め機構は、前記規制部および前記係合部に形成されることを特徴とする請求項8に記載のラック。
  10. 前記規制部は、前記回転軸が延びる方向と直交する面における断面形状が、前記回転軸が延びる方向において変化する変化部を有することを特徴とする請求項9に記載のラック。
  11. 前記規制部は、前記軸部と一体に形成されることを特徴とする請求項9または10に記載のラック。
  12. 前記ラック部材を前記リードスクリューに付勢する第1の付勢部材と、
    前記対向歯部が前記噛合部に近づくように前記対向歯部材を前記ラック部材に付勢する第2の付勢部材と、を有することを特徴とする請求項1ないし11のいずれか1項に記載のラック。
  13. 請求項1ないし12のいずれか1項に記載のラックと、
    前記ラックを駆動する駆動手段と、
    を有することを特徴とする駆動装置。
  14. 前記駆動手段は、
    前記ラックと係合するリードスクリューと、
    前記リードスクリューを回転させるモータと、
    を有することを特徴とする請求項13に記載の駆動装置。
  15. 請求項13または14に記載の駆動装置と、
    前記ラックが設けられ、光学素子を保持する保持部材と、
    を有することを特徴とする光学機器。
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