JP2016099043A - 冷却ブロックおよび空気調和機 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1には、配線基板上に実装されたDIP(Dual Inline Package)タイプの電子部品やSIP(Single Inline Package)タイプの電子部品に対向して、熱伝導性の高いアルミブロックで構成された冷媒ジャケットを配設し、その対向面に複数の上記電子部品をネジ止め固定して設置するとともに、反対向面側に冷媒配管を沿わせて接触配置し、発熱性の複数の電子部品を冷媒により冷媒ジャケットを介して冷却するようにしたものが開示されている。
特許文献2には、空気調和機の運転を制御する制御ボックス内の空気を、冷媒との熱交換によって冷却する冷却ユニットを備える冷却装置が開示されている。
特許文献1に記載の技術では、冷却配管および冷却ジャケットが、発熱性の複数の電子部品を覆うように配置されるとともに、これらの電子部品とねじ止めされている。
これらの電子部品は鉛直方向に隣り合って配置され、冷却ジャケットも鉛直方向に延ばされている。冷却ジャケットは、常時低温に冷却されているため、結露が起こりやすい。結露した凝縮水は、冷却ジャケットに沿って下降し、基板上に流れ出すおそれがあるため、漏電したりショートしたりするおそれがあるという問題がある。
特許文献2に記載の技術では、制御ボックス内の空気を冷却して、結露水を制御ボックス外に排出できるため、結露水が基板状に流出することは防止できる。しかし、発熱素子自体の冷却は空冷方式であるため、冷却効率が悪くなるという問題がある。
本発明の第1の実施形態の空気調和機について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態の空気調和機の冷媒回路図である。図2は、本発明の第1の実施形態の空気調和機の室外機の外周パネルを外した状態の模式的な斜視図である。図3は、本発明の第1の実施形態の空気調和機の室外側コントローラの模式的な正面図である。図4は、本発明の第1の実施形態の空気調和機の室外側コントローラの模式的な縦断面図である。図5は、本発明の第1の実施形態の冷却ブロックの模式的な斜視図である。図6は、本発明の第1の実施形態の冷却ブロックの模式的な正面図である。図7は、図6におけるA−A断面図である。
四方切換弁3は、冷媒の循環方向を切り替える機器である。
室外熱交換器5は、冷媒と室外ファン4からの外気とを熱交換させる機器である。
電子膨張弁(EEV)6は、冷媒を断熱膨張させる機器である。
室内熱交換器8は、冷媒と室外ファン7からの室内空気とを熱交換させる機器である。
アキュームレータ9は、蒸発器で蒸発し切れなかった冷媒を分離し、冷媒が圧縮機2に流入するのを防止する機器である。
コントローラ12は、例えば、圧縮機2の回転数を制御するインバータを搭載するとともに、運転モードに応じて四方切換弁3を切り換え、さらに室外ファン4、7の回転数、電子膨張弁6の開度等を制御する機能を備える。
本実施形態では、冷凍サイクル11の冷媒配管10のうち、電子膨張弁6と室内熱交換器8との間に設けられた冷媒配管10A(冷却管)をコントローラ12に接触させることにより、コントローラ12が冷却される。
空気調和機1は、冷房運転時には、冷媒配管10A内を流れる、電子膨張弁6で絞られた低圧の気相二相冷媒でコントローラ12を冷却する。また、空気調和機1は、暖房運転時には、冷媒配管10A内を流れる、室内熱交換器8で凝縮液化された高圧液冷媒でコントローラ12を冷却する。
本実施形態では、室外機13は、室外ファン4および室外熱交換器5が設置される熱交換器室14と、圧縮機2、四方切換弁3、電子膨張弁6、アキュームレータ9等が設置される機械室15とを備える。熱交換器室14と機械室15とは、室外機13の内部において、仕切り板16によって仕切られている。
本実施形態におけるコントローラ12は、一例として、機械室15のうちの上部領域に、ブラケット17を介して設置されている。
図4に示すように、基板21は、その上辺部および下辺部がそれぞれ支持具19、20を介してコントローラ本体18に着脱可能に固定されている。
支持具20は、基板21の下辺部を回動可能に支持するヒンジ部20Aを備える。
支持具19は、ヒンジ部20Aを中心にコントローラ本体18に向かって回動する基板21の上辺部の回動位置を着脱可能に固定する固定部19Aを備える。本実施形態では、固定部19Aで固定された基板21は、鉛直面に沿って配置されたコントローラ本体18と略平行(平行の場合を含む)である。このため、基板21はコントローラ本体18に対して固定された際、鉛直面に略沿う(鉛直面に整列する場合も含む)姿勢で縦置きされることになる。
基板21は、本実施形態では、自然対流による放熱性、あるいは配置スペースの都合などによって縦置きされている。このため、基板21の姿勢は、放熱性や配置スペースに支障がない範囲において、厳密な鉛直面から傾いていてもよい。
なお、基板21が鉛直面に略沿って配置されるのは一例である。後述する冷却ブロック25の排水性能が損なわれない角度であれば、基板21は鉛直面に対して適宜角度傾斜するように配置されてもよい。
固定部19Aは、例えば、弾性爪やねじなどを利用した適宜の基板固定構造を採用することができる。
図3、4には、一例として、DIPタイプの発熱性電子部品22(第1の発熱部材)と、SIPタイプの発熱性電子部品23(第2の発熱部材)とを示している。
なお、発熱性電子部品22、23は、例えば、アクティブコンバータ、ダイオードモジュール、パワートランジスタ等のいずれの電子部品でもよいし、発熱するものであれば、例示した以外の電子部品でもよい。
発熱性電子部品22は、パッケージ本体22Aの天面22aをコントローラ本体18に向けて基板21上に配置される。発熱性電子部品22は、リードピン22Bが基板21の回路に電気的に接続されている。
本実施形態では、発熱性電子部品22は、取付時位置において、パッケージ本体22Aの両側から延びるリードピン22Bが、基板21上における上側および下側に延びる姿勢で配置される。このため、上側に向かってリードピン22Bが延びる発熱性電子部品22の側面22bは、取付時位置において、パッケージ本体22Aの上端面になっている。
また、発熱性電子部品22が基板21に接続された状態では、天面22aが基板21の表面と平行である。このため、取付時位置においては、発熱性電子部品22の天面22aもまた、略鉛直面に沿っている。
発熱性電子部品23は、パッケージ本体23Aの取付面23aが基板21の下辺と平行かつ基板21と直交する姿勢で基板21上に配置される。取付時位置において、取付面23aは下側に向いている。
発熱性電子部品23は、リードピン23Bが基板21の回路に電気的に接続されている。
冷却ブロック25は、略台形形状が一方に延ばされた四角柱状の形状を有する。冷却ブロック25の長さは、基板21上の複数の発熱性電子部品を当接させることができる適宜長さが可能である。本実施形態では、冷却ブロック25の長さは、一例として、基板21の横幅よりもわずかに長い(図3参照)。
第4面25dの傾斜角θは、特に制限はないが、本実施形態では、一例として、45°としている。
第1面25a、第2面25b、第3面25c、および第4面25dは、周方向にこの順に隣り合って配置されている。これらのうち互いに隣り合う2面は、境界部に角RまたはC面取りが設けられていてもよい。
コントローラ本体18の裏側には、ブラケット17が、コントローラ本体18から一定距離離間して配置されている。
第2面25bには、第1面25aから第3面25cに向かって延びる複数の溝部25j(溝)が形成されている。このため、第2面25bは、各溝部25jによって分断され、細長い平行格子状である(図5参照)。
図5、6には、一例として、8条の溝部25jが描かれているが、溝部25jの本数は、これには限定されない。
溝部25jは、第1面25aの適宜位置から形成することができるが、発熱性電子部品22のパッケージ本体22Aの上端面である側面22b以下の高さから形成することが好ましい。本実施形態では、取付時位置において、パッケージ本体22Aの側面22bと、傾斜面25eの上端部とは、同じ高さになっている。
さらに、溝部25jの上端部は、第2面25bよりも低くなっている。このため、第1面25aには、溝部25jの上端が開口する切欠き部25fが形成されている。
傾斜面25eの傾斜角度は、取付時位置において、溝部25j内に結露などして凝集した水が下方に流れやすい適宜角度にすることができる。本実施形態では、傾斜面25eは取付時位置おける水平面に対して鋭角αだけ傾斜している。
溝部25jの溝幅、配列ピッチは、場所により変化していてもよい。例えば、特に結露しやすい部位で溝幅を広くしたり、発熱性電子部品23の接触面積を広くするため、発熱性電子部品23の取付部位で配列ピッチを広げたりしてもよい。
また、複数の溝部25jは、非平行に設けてもよい。
冷却管当接溝25kの形状は、冷媒配管10Aの外形や配置経路に応じて適宜の形状を選択できる。
本実施形態では、冷却ブロック25に接触させる冷媒配管10Aが、取付時位置における基板21と平行な水平方向に延びて配置されている。このため、冷却管当接溝25kも、冷却ブロック25の長手方向に真直に延ばされている。
また、本実施形態では、冷媒配管10Aは、ブラケット17に固定された三角柱状の支持部材31(冷却管保持部)の斜面31b上に形成された半円状の凹溝31aに嵌め込まれている。支持部材31の斜面31bは、ブラケット17から突出するにつれて、上方から可能に向かって傾斜しており、ブラケット17に対する傾斜角は、φである。傾斜角φは、取付時位置において、支持部材31が冷却ブロック25と干渉しない角度にすればよいが、本実施形態では、第4面25dの傾斜角θと同一である。
したがって、冷却管当接溝25kは、凹溝31aから突出する冷媒配管10Aに、シリコンシート33の厚さを追加した凸形状が嵌る半円状の溝形状を採用している。
また、取付時位置において、第4面25dと支持部材31の斜面31bとの間には、シリコンシート33と同程度の隙間が形成されるようにする。
また、冷却管当接溝25kは、できるだけ広い面積で冷媒配管10Aと直接的または間接的に接触させることが好ましいが、接触面積が足りていれば、凹溝31aからの冷媒配管10Aの突出部の全周にわたって接触しなくてもよい。このため、冷却管当接溝25kは、シリコンシート33で覆われた冷媒配管10Aあるいは冷媒配管10Aの外径よりも大きく開口することも可能である。この場合、基板21を回動して、シリコンシート33で覆われた冷媒配管10Aあるいは冷媒配管10Aを接触させる際、回動位置の誤差の影響を受けにくくなって、円滑に接触させることが可能となる。
このとき、発熱性電子部品22、23と、冷却ブロック25との間の伝熱性能を向上するため、放熱グリスなどを塗布してからねじ止めすることが好ましい。
冷却ブロック25は、発熱性電子部品22、23を基板21に接続する前に組み立ててもよいし、基板21にねじ止め用の孔部等を設けておけば、基板21に発熱性電子部品22、23を接続した後に組み立ててもよい。
これにより、基板21から突出する発熱性電子部品23、冷却ブロック25は、コントローラ本体18の開口部18aの内部に挿通される。
冷却ブロック25は、予めブラケット17に固定された支持部材31および冷媒配管10Aと対向する位置に移動される。これにより、シリコンシート33に覆われた冷媒配管10Aが、冷却ブロック25の冷却管当接溝25kに嵌り込む。また、冷却ブロック25の第4面25dと、支持部材31の斜面31bとの間にシリコンシート33が挟まれる。
このようにして、冷媒配管10Aが、シリコンシート33を介して冷却ブロック25と間接的に接触し、冷却ブロック25と冷媒配管10Aとの間の熱伝導が可能となる。
図1に示すように、空気調和機1が暖房運転されると、冷媒は、圧縮機2から四方切換弁3を介して、室内熱交換器8、電子膨張弁6、室外熱交換器5、四方切換弁3、アキュームレータ9を経て圧縮機2に戻る回路を循環する。また、圧縮機2が冷房運転されると、冷媒は、圧縮機2から四方切換弁3を介して、室外熱交換器5、電子膨張弁6、室内熱交換器8、四方切換弁3、アキュームレータ9を経て、圧縮機2に戻る回路を循環する。
一方、空気調和機1が冷・暖房運転されている間、冷凍サイクル11の冷媒配管10A内を流れる冷媒の温度は、発熱性電子部品22、23の発熱温度に比べて充分低い。このため、冷却ブロック25において、第1面25a、第2面25bから流入する熱は、冷却管当接溝25kを通して、冷媒配管10Aに放熱(排熱)される。
このようにして、空気調和機1が冷・暖房運転されている間、冷却ブロック25は発熱性電子部品22、23よりも低温のヒートシンクとして機能するため、発熱性電子部品22、23を許容温度以下に冷却することができる。このため、インバータを長期にわたって安定的に機能させることができる。
したがって、冷却ブロック25に結露した凝縮水は、発熱性電子部品22から遠ざかる方向に流れ、コントローラ本体18とブラケット17の間において、冷却ブロック25よりも下方に落下する。このため、凝縮水が発熱性電子部品22上に流れ込むことを防止できる。
この結果、冷媒冷却方式であっても、結露による凝縮水が基板21上に流出することを抑制できる。これにより、基板21のショートや漏電などを防止できる。
この場合、発熱性電子部品23は、冷却ブロック25の最上部に位置するため、結露による凝縮水が、発熱性電子部品23にふれることを確実に防止することができる。
次に、本実施形態の変形例(第1変形例)の冷却ブロックについて説明する。
図8は、本発明の第1の実施形態の変形例(第1変形例)の冷却ブロックの模式的な断面図である。
図3に示すように、冷却ブロック25Aは、冷却ブロック25に代えて、空気調和機1に用いることができる。
以下、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
取付時位置において、傾斜面25Eの上端部は、発熱性電子部品22の上端面である側面22bよりも下側に形成される。このため、切欠き部25fは、より下方に延びた切欠き部25Fになっている。切欠き部25Fには、パッケージ本体22Aの一部が露出しており、天面22aによって切欠き部25Fの下部が塞がれている。
傾斜面25Eの下端部は、冷却管当接溝25kに貫通して接続する位置に形成されている。
このため、本変形例では、傾斜面25Eは、取付時位置おける水平面に対して鋭角βだけ傾斜している。角度βは、上記第1の実施形態の角度αと同様、溝部25j内に結露などして凝集した水が下方に流れやすい適宜角度にすることができる。
本変形例では、傾斜面25Eの下端部が冷却管当接溝25kに貫通して接続する位置に形成されているため、角度βは、上記第1の実施形態の角度αよりも大きな角度に設定することが可能である。
次に、本発明の第2の実施形態の空気調和機について説明する。
図9は、本発明の第2の実施形態の空気調和機の主要部の構成を示す模式的な縦断面図である。図10は、図9におけるD視図である。図11は、本発明の第2の実施形態の冷却ブロックの構成を示す模式的な斜視図である。
また、図9に示すように、空気調和機61は、上記第1の実施形態の空気調和機1の支持部材31に代えて、上部支持板63および押え部材64(冷却管保持部)を備える。なお、支持部材31が削除されるため、支持部材31を固定する部材としてのブラケット17は不要になる。
このような構成により、空気調和機61は、冷媒配管10Aの保持形態を変えている。
以下、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
冷却ブロック65の長さは、上記第1の実施形態の冷却ブロック25と同様である。
第1面65a、第2面65b、第3面65c、第4面65d、第5面65e、および第6面65fは、周方向にこの順に隣り合って配置されている。これらのうち互いに隣り合う2面のなす角は、いずれも90°である。また、これらのうち互いに隣り合う2面は、第4面65dおよび第5面65eを除いて、境界部に角RまたはC面取りが設けられていてもよい。
第4面65dおよび第5面65eは、冷却ブロック65において、四角柱の欠如部分の表面を構成している。
上記第1の実施形態と同様の基板21の取付時位置において、冷却ブロック65の第2面65bは、鉛直上方に向けられる。
冷却管当接溝65gの形状は、冷媒配管10Aの外形や配置経路に応じて適宜の形状を選択できる。
本実施形態では、後述するように、冷媒配管10Aが、取付時位置における基板21と平行な水平方向に延びて配置される。このため、冷却管当接溝65gも、冷却ブロック65の長手方向に真直に延ばされている。
また、本実施形態では、上記第1の実施形態におけるシリコンシート33を削除し、冷媒配管10Aと、冷却ブロック65とを直接的に接触させる。
そこで、冷却管当接溝65gの長手方向に直交する断面は、冷媒配管10Aの外径に等しい略半円形状の底面部に有するとともに冷媒配管10Aの外径よりもわずかに広い開口部を有するU字状としている。
冷却管当接溝65gの開口は、取付時位置において基板21から離れていく斜め下方向(図9の図示右斜め下方向)に向いている。
本実施形態では、溝部65jは、発熱性電子部品23の下面には形成されない。これにより、第2面65bにおいて、発熱性電子部品23を配置する領域は、発熱性電子部品23よりも広幅とされ、他の領域の第2面65bの幅よりも広い。以下では、この広幅の第2面65bを電子部品取付部65n(取付部)と称する。
電子部品取付部65nには、上記第1の実施形態と同様のねじ穴25i(図11参照)が形成されている。
溝部65jは、第1面65aの適宜位置から形成することができるが、発熱性電子部品22の側面22b以下の高さから形成することが好ましい。本実施形態では、取付時位置において、側面22bと、傾斜面65kの上端部とは、同じ高さになっている。
さらに、溝部65jの上端部は、第2面65bよりも低くなっている。このため、第1面65aには、溝部65jの上端が開口する切欠き部65mが形成されている。
傾斜面65kの傾斜角度は、取付時位置において、溝部65j内に結露などして凝集した水が下方に流れやすい適宜角度にすることができる。
本実施形態では、一例として、傾斜面65kの下端部は、冷却管当接溝65gに貫通する位置に形成されている。傾斜面65kは取付時位置おける水平面に対して鋭角γだけ傾斜している。
上部支持板63は、固定部63a、平板部63b、および係止板部63cを備える。
平板部63bは、固定部63aから、取付時位置の基板21と反対側に向かって、取付時位置の冷却ブロック65を上方から覆う範囲に延ばされている。
係止板部63cは、取付時位置の冷却ブロック65の先端部よりもわずかに水平方向に突出する位置から、下方に折り曲げられている。係止板部63cには、後述する押え部材64を吊り下げるための係止孔63dが貫通されている。
図9は断面図のため、係止孔63dが1つしか図示されていないが、係止孔63dは、図示奥行き方向に複数設けられることが好ましい。
押え部材64は、第1先端押え部64a、第1下端押え部64b、冷却管押え部64c、第2先端押え部64d、第2下端押え部64e、固定部64f、および係止爪64gを備える。
以下、押え部材64の形状について、図9に示すように、取付時位置に配置された冷却ブロック65を固定する場合の位置関係に基づいて説明する。
第1下端押え部64bは、冷却ブロック65の第4面65dに沿って延びる平板部である。
第2下端押え部64eは、冷却ブロック65の第6面65fに沿って延びる平板部である。
なお、図9は模式図のため、押え部材64が、冷却ブロック65の外表面に密接しているように描かれている。しかし、押え部材64は、上部支持板63に係止し、コントローラ本体18に固定された状態で、冷媒配管10Aを冷却管当接溝65gに向けて押圧することができれば、冷却管押え部64cを除く部位は、冷却ブロック65と当接していなくてもよい。
まず、押え部材64を取り外した状態で、基板21を、図示略の支持具19、20を用いて固定し、冷却ブロック65を取付時位置に配置する。
次に、押え部材64の係止爪64gを、上部支持板63の係止孔63dに挿通して、係止板部63cから押え部材64を吊り下げる。
これにより、押え部材64は、係止孔63dと係止爪64gとの接触位置を中心として、回動可能に支持される。
これにより、第1先端押え部64a、第1下端押え部64b、第2先端押え部64d、および第2下端押え部64eが、それぞれ冷却ブロック65の第3面65c、第4面65d、第5面65e、第6面65fに沿って近接する位置に移動する。
このとき、固定部64fがコントローラ本体18に近接して、ねじ67の螺合が可能となるともに、冷却管押え部64cが冷媒配管10Aに当接する。
作業者が、ねじ67を固定部64fのねじ穴に螺合していくと、冷媒配管10Aが、冷却管当接溝65gに押し込まれて、冷却管当接溝65gと冷却管押え部64cとの間に挟まれる。
ねじ67のねじ締めが終了すると、冷媒配管10Aは、冷却管当接溝65gに押圧された状態で、冷却管当接溝65gと冷却管押え部64cとの間に挟持される。
以上で、基板21の取り付けが終了する。基板21を取り外す場合には、上記の各動作を逆の順に行えばよい。
また、コントローラ本体18と離れた位置に配置された冷媒配管10Aに対して、冷却ブロックを押圧する場合に比べて、冷却ブロック65と冷媒配管10Aの位置関係を保ちやすい。このため、冷却ブロック65と冷媒配管10Aとをより確実に接触させ、冷却効率を高めることができる。
次に、本実施形態の変形例(第2変形例)の冷却ブロックについて説明する。
図12は、本発明の第2の実施形態の変形例(第2変形例)の冷却ブロックの模式的な断面図である。
以下、上記第2の実施形態と異なる点を中心に説明する。
第1面65a、第2面85b、第3面85c、および第4面85dは、周方向にこの順に隣り合って配置されている。これらのうち互いに隣り合う2面のなす角は、いずれも90°である。また、これらのうち互いに隣り合う2面は、境界部に角RまたはC面取りが設けられていてもよい。
上記第2の実施形態と同様の基板21の取付時位置において、冷却ブロック85の第2面85bは、鉛直上方に向けられる。
冷却管当接溝85eの形状は、冷媒配管10Aの外径と等しい半円断面が冷却ブロック85の長手方向に真直に延ばされた形状からなる。
第2面85bには、上記第2の実施形態における第2面65bの電子部品取付部65nと同様の部位に、発熱性電子部品23を固定するためのねじ穴25iが設けられている。
ただし、冷却ブロック85を用いる空気調和機の回路基板に、発熱性電子部品23が設けられていない場合には、ねじ穴25iは省略してもよい。
このため、このような外形の相違に応じて、上記第2の実施形態における上部支持板63および押え部材64の形状を変えた部材を用いて、コントローラ本体18に着脱可能に取り付けることができる。
したがって、本変形例の冷却ブロック85は、上部支持板63および押え部材64の形状を適宜変更することにより、上記第2の実施形態の空気調和機61のコントローラ62に用いることができる。
このため、パッケージのタイプは一例であり、第1および第2の発熱部材は、DIPタイプでもよいし、SIPタイプでもよい。
また傾斜部は、溝の底部に設けることは必須ではない。例えば、冷却ブロックの端部などにおいて、傾斜面が外側に開放されることにより、傾斜部が段状に設けられていてもよい。
10、10A 冷媒配管(冷却管)
12 コントローラ
13 室外機
17 ブラケット
18 コントローラ本体
18a 開口部
19、20 支持具
21 基板(回路基板)
22 発熱性電子部品(第1の発熱部材)
23 発熱性電子部品(第2の発熱部材)
22b 側面(第1の発熱部材の上端部)
25、25A、65、85 冷却ブロック
25a、65a 第1面(第1伝熱部)
25b、65b、85b 第2面(第2伝熱部)
25e、25E、65k 傾斜面(傾斜部)
25j、65j、85j 溝部(溝)
25k、65g、85e 冷却管当接溝(排熱部)
31 支持部材(冷却管保持部)
64 押え部材(冷却管保持部)
65n 電子部品取付部(取付部)
Claims (7)
- 第1の発熱部材と接触し、鉛直面に沿って配置される平面状の第1伝熱部と、
前記第1の発熱部材と接触する前記第1伝熱部の上端から、前記第1の発熱部材と反対側であって、前記第1伝熱部と交差する方向に延びる平面状の第2伝熱部と、
冷媒が流れる冷却管と接触して配置され、前記第1伝熱部および前記第2伝熱部から熱伝導される熱を前記冷却管に排熱する排熱部と、
前記第2伝熱部の下側であって、前記第1伝熱部から、前記第1の発熱部材と反対側に遠ざかるにつれて下方に傾斜する傾斜部と、
を備える、冷却ブロック。 - 前記第1伝熱部と前記第2伝熱部とは、互いに直交する方向に延びている
ことを特徴とする、請求項1に記載の冷却ブロック。 - 前記傾斜部は、
前記第2伝熱部を横切る溝の底部に形成される
ことを特徴とする、請求項1または2に記載の冷却ブロック。 - 前記傾斜部の上端部は、前記第1の発熱部材の上端部よりも下側に形成される
ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の冷却ブロック。 - 前記第2伝熱部は、
第2の発熱部材を接触させて固定する取付部を備える
ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の冷却ブロック。 - 回路基板と、
該回路基板上において、略鉛直面に沿うように配置された第1の発熱部材と、
該第1の発熱部材と接触する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の冷却ブロックと、
冷媒が流れ、前記冷却ブロックの前記排熱部と接触する冷却管と、
該冷却管を保持する冷却管保持部と、
を備える、空気調和機。 - 前記回路基板は、さらに第2の発熱部材を備え、
該第2の発熱部材が、前記冷却ブロックの前記第2伝熱部に接触されている
ことを特徴とする、請求項6に記載の空気調和機。
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