JP2016098720A - 燃料噴射制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】液液体燃料及び気体燃料のいずれによっても走行することが可能なバイフューエル車両の燃料噴射制御装置であって、インジェクタを駆動するための駆動信号の到達先を切り換えるリレー装置に固着が生じたことを、確実に検知することのできる燃料噴射制御装置を提供する。【解決手段】この燃料噴射制御装置100は、空燃比センサ331によって検出された空燃比に基づいて、リレー210において固着が生じているか否かの判定を行う判定部140を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、液体燃料及び気体燃料のいずれによっても走行することが可能なバイフューエル車両の燃料噴射制御装置に関する。
内燃機関に供給する燃料として、ガソリンのような液体燃料と、LPGやCNGのような気体燃料との双方を使用することのできるバイフューエル車両が知られている(例えば下記特許文献1)。このようなバイフューエル車両では、一つの内燃機関に対し、液体燃料を噴射するためのインジェクタ(液体燃料用インジェクタ)と、気体燃料を噴射するためのインジェクタ(気体燃料用インジェクタ)とがそれぞれ備えられている。
バイフューエル車両が液体燃料によって走行するときには、液体燃料用インジェクタの開閉動作が行われ、これにより内燃機関には液体燃料が供給される。また、バイフューエル車両が気体燃料によって走行するときには、気体燃料用インジェクタの開閉動作が行われ、これにより内燃機関には気体燃料が供給される。液体燃料による走行と、気体燃料との切り換えは、例えば運転者の操作に基づいて行われる。
液体燃料と気体燃料とは、その物理的性質や燃焼条件等が互いに異なるものである。従って、それぞれのインジェクタを駆動するために適した駆動信号は、供給される燃料の種類によって互いに異なるものとなる。つまり、内燃機関の回転数やトルク等の目標値が同じであったとしても、液体燃料用インジェクタを駆動するために必要な駆動信号と、気体燃料用インジェクタを駆動するために必要な駆動信号とは、互いに異なるものとなる。
このため、液体燃料用インジェクタ用の駆動信号を生成し送信するための燃料噴射制御装置(ECU)と、気体燃料用インジェクタ用の駆動信号を生成し送信するための燃料噴射制御装置(ECU)とを、それぞれバイフューエル車両に搭載することも考えられる。しかしながら、そのような構成はコストの面から好ましくない。
そこで、液体燃料用インジェクタ用の駆動信号と、気体燃料用インジェクタ用の駆動信号とのいずれもが、一つの燃料噴射制御装置によって生成し出力される構成とした上で、当該燃料噴射制御装置から出力された駆動信号の到達先を、バイフューエル車両が備えるリレー装置によって切り換えることが考えられる。
このような構成においては、燃料噴射制御装置は、インジェクタ用駆動信号の生成及び出力と、リレー装置の切り換えと、の両方の制御を行うことになる。
例えば、バイフューエル車両が液体燃料によって走行するときには、燃料噴射制御装置は、駆動信号が液体燃料用インジェクタに到達する状態となるよう、リレー装置の切り換えを行うとともに、液体燃料用インジェクタの駆動に適した駆動信号の生成及び送信を行う。また、バイフューエル車両が気体燃料によって走行するときには、燃料噴射制御装置は、駆動信号が気体燃料用インジェクタ用に到達する状態となるよう、リレー装置の切り換えを行うとともに、気体燃料用インジェクタの駆動に適した駆動信号の生成及び送信を行う。
特開平7−34915号公報
リレー装置は、大電流が流れること等によって接点間の固着が生じ、切り換えの動作が行われない状態となってしまうことがある。上記のような構成のバイフューエル車両において、リレー装置の固着が生じると、一方のインジェクタを駆動するための駆動信号が、他方のインジェクタに到達してしまう場合がある。
例えば、液体燃料用インジェクタの駆動に適した駆動信号が燃料噴射制御装置から送信されているにもかかわらず、当該駆動信号によって気体燃料用インジェクタの駆動が行われてしまう場合が生じうる。逆に、気体燃料用インジェクタの駆動に適した駆動信号が燃料噴射制御装置から送信されているにもかかわらず、当該駆動信号によって液体燃料用インジェクタの駆動が行われてしまう場合も生じうる
このような状態となると、内燃機関に対する燃料の供給が適切には行われないため、バイフューエル車両の走行性能の悪化や、燃費の低下等、種々の問題が生じうる。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、液体燃料及び気体燃料のいずれによっても走行することが可能なバイフューエル車両の燃料噴射制御装置であって、インジェクタを駆動するための駆動信号の到達先を切り換えるリレー装置に固着が生じたことを、確実に検知することのできる燃料噴射制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る燃料噴射制御装置は、液体燃料及び気体燃料のいずれによっても走行することが可能なバイフューエル車両(BFC)の燃料噴射制御装置であって、バイフューエル車両に備えられた液体燃料用インジェクタ(441)又は気体燃料用インジェクタ(442)を駆動するための、インジェクタ駆動信号を生成する第1生成部(110)と、生成されたインジェクタ駆動信号を送信する第1送信部(111)と、送信されたインジェクタ駆動信号の到達先を、液体燃料用インジェクタと気体燃料用インジェクタとの間で切り換えるものとしてバイフューエル車両に備えられたリレー装置(210)、を動作させるためのリレー切換信号を送信する第2送信部(120)と、バイフューエル車両の内燃機関(310)から排出された排出ガスの酸素濃度に基づいて空燃比を検出する空燃比検出部(130)と、を備えている。また、検出された空燃比に基づいて、リレー装置において固着が生じているか否かの判定を行う判定部(140)を更に備えている。
リレー装置の固着が生じて、液体燃料用インジェクタと気体燃料用インジェクタとのうち一方を駆動するために適したインジェクタ駆動信号、が他方のインジェクタに到達してしまった場合には、想定外の燃料が内燃機関に供給されることになる。このため、空燃比は理想空燃比から外れた状態となる。
そこで、本発明に係る燃料噴射制御装置では、空燃比検出部によって検出された空燃比に基づいて、リレー装置において固着が生じているか否かの判定を行うように構成されている。このような構成により、リレー装置に固着が生じたことを確実に検知することが可能となる。
本発明によれば、液体燃料及び気体燃料のいずれによっても走行することが可能なバイフューエル車両の燃料噴射制御装置であって、インジェクタを駆動するための駆動信号の到達先を切り換えるリレー装置に固着が生じたことを、確実に検知することのできる燃料噴射制御装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る燃料噴射制御装置と、これを備えるバイフューエル車両の全体構成を示す図である。 図1に示される燃料噴射制御装置によって実行される処理の流れを示すフローチャートである。 図1に示される切換制御装置、によって実行される処理の流れを示すフローチャートである。 図1に示される燃料噴射制御装置によって実行される処理の流れを示すフローチャートである。 燃料の切り換えが実行された際における、空燃比の変化を示すグラフである。 図1に示される燃料噴射制御装置によって実行される処理の流れを示すフローチャートである。 図1に示される燃料噴射制御装置によって実行される処理の流れを示すフローチャートである。 図1に示される燃料噴射制御装置によって実行される処理の流れを示すフローチャートである。 図1に示される燃料噴射制御装置によって実行される処理の流れを示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
図1に示されるように、本実施形態に係る燃料噴射制御装置100は、バイフューエル車両BFCを制御するための装置として構成されている。バイフューエル車両BFCは、液体燃料であるガソリンと、気体燃料であるCNGとのいずれによっても走行することが可能な車両である。バイフューエル車両BFCは、本実施形態に係る燃料噴射制御装置100に加えて、切換制御装置200を更に備えており、これら二つの制御装置が連携して制御を行うように構成されている。
バイフューエル車両BFCのうち、燃料噴射制御装置100及び切換制御装置200を除く部分の構成について先に説明する。バイフューエル車両BFCは、燃料切換スイッチ240と、内燃機関310と、気体燃料タンク410と、を備えている。
燃料切換スイッチ240は、内燃機関310に供給される燃料の種類を切り換えるために、バイフューエル車両BFCの運転者によって操作されるスイッチである。燃料切換スイッチ240は、バイフューエル車両BFCの車室内に設置されている。燃料切換スイッチ240は、運転者によって選択された燃料の種類(液体燃料又は気体燃料)を示す信号を出力し、当該信号は後述の切換制御装置200に入力される。
内燃機関310は多気筒のエンジンであって、液体燃料又は気体燃料と空気との混合気体を燃焼させ、これにより駆動力を発生させるものである。図1においては、内燃機関310が備える複数の気筒のうち、単一の気筒のみが図示されている。それぞれの気筒の構成、及びそれぞれの気筒への燃料供給のために実行される制御は、いずれも略同一であるから、以下では、図示された気筒についてのみ説明を行う。
内燃機関310が備える気筒(以下、単に「内燃機関310」とも表記する)には、吸気管320と、排気管330とが接続されている。吸気管320は、燃料と空気との混合気体を内燃機関310に供給するための配管である。吸気管320を通って内燃機関310に供給される空気の流量は、吸気管320の上流側部分に設けられたスロットルバルブ321の開度によって調整される。吸気管320の下流側端部(内燃機関310との接続部分)には、吸気バルブ312が設けられている。吸気バルブ312は、内燃機関310が備えるピストン(不図示)の位置に応じ、適切なタイミングにおいて開閉される。
吸気管320のうち吸気バルブ312よりも上流側の部分には、液体燃料用インジェクタ441と、気体燃料用インジェクタ442とが備えられている。液体燃料用インジェクタ441は、吸気管320に液体燃料を噴射するためのものであって、外部からの信号に基づいて駆動される開閉弁である。
バイフューエル車両BFCには、液体燃料用ポンプ510が備えられている。液体燃料用ポンプ510は、液体燃料用インジェクタ441に向けて液体燃料を送り込むためのポンプである。液体燃料用ポンプ510からの液体燃料は、配管520を通じて液体燃料用インジェクタ441に供給される。バイフューエル車両BFCが起動されている状態(不図示のイグニッションスイッチがONの状態)において、液体燃料用ポンプ510は、基本的には常に駆動された状態となっている。液体燃料用ポンプ510の駆動が停止される場合については、後に説明する。
気体燃料用インジェクタ442は、吸気管320に気体燃料を噴射するためのものであって、外部からの信号に基づいて駆動される開閉弁である。気体燃料用インジェクタ442には、後述の気体燃料タンク410から気体燃料が供給される。気体燃料の供給経路については後に説明する。
排気管330は、内燃機関310における燃焼の結果生じた排ガスを、バイフューエル車両BFCの外部に排出するための配管である。排気管330の上流側端部(内燃機関310との接続部分)には、排気バルブ313が設けられている。排気バルブ313は、内燃機関310が備えるピストン(不図示)の位置に応じ、適切なタイミングにおいて開閉される。
排気管330のうち排気バルブ313よりも下流側の部分には、空燃比センサ331が備えられている。空燃比センサ331は、排気管330を通る排ガスに含まれる酸素の濃度に基づいて、所謂空燃比を検出するためのセンサである。空燃比センサ331によって検出された空燃比(を示す信号)は、燃料噴射制御装置100に入力される。燃料噴射制御装置100は、空燃比センサ331によって検出された空燃比が理論空燃比に近づくように、液体燃料用インジェクタ441や気体燃料用インジェクタ442の動作を制御する。
内燃機関310には、点火プラグ311が備えられている。点火プラグ311は、吸気管320から供給された混合気体に点火を行うためのものである。点火プラグ311における点火の動作は燃料噴射制御装置100によって制御される。
気体燃料タンク410は、高圧の気体燃料を蓄えておくための容器である。気体燃料タンク410と気体燃料用インジェクタ442との間は、供給管420及びデリバリーパイプ425によって接続されている。気体燃料タンク410から供給される気体燃料は、供給管420を通ってデリバリーパイプ425に到達した後、デリバリーパイプ425から各気筒が備えるそれぞれの気体燃料用インジェクタ442に供給される。デリバリーパイプ425には、内部の温度を測定するための温度センサ431と、内部の圧力を測定するための圧力センサ432とが備えられている。温度センサ431によって測定された温度、及び、圧力センサ432によって測定された圧力は、いずれも切換制御装置200に入力される。
気体燃料タンク410には、圧力センサ411と、燃料カットバルブ412と、補給配管413とが備えられている。圧力センサ411は、気体燃料タンク410に蓄えられた気体燃料の圧力を測定するためのセンサである。圧力センサ411によって測定された圧力は、切換制御装置200に入力される。
燃料カットバルブ412は、気体燃料タンク410と供給管420との間を遮断するためのバルブである。燃料カットバルブ412は電磁弁であって、切換制御装置200によってその開閉が制御される。例えば、気体燃料タンク410内の圧力が低下したことが圧力センサ411によって検知されたときには、切換制御装置200によって燃料カットバルブ412が閉状態とされる。
補給配管413は、気体燃料タンク410に外部から気体燃料を補給するための配管である。補給配管413の上流側端部には、リッドスイッチ421が備えられている。リッドスイッチ421は、バイフューエル車両BFCが備える気体燃料の補給口(不図示)の状態を検知するためのセンサである。補給配管413から気体燃料タンク410に気体燃料を供給するために、補給口の蓋が開かれた状態となると、それに伴う検知信号がリッドスイッチ421から切換制御装置200へと入力される。補給口の蓋が開かれたことが検知されると、燃料噴射制御装置100及び切換制御装置200は、気体燃料用インジェクタ442への気体燃料の供給を行わない。
供給管420の途中には、上流側から順に、手動バルブ422と、レギュレータ423と、フィルタ424が配置されている。手動バルブ422は、気体燃料の供給経路を手動で開閉するためのバルブである。通常は、手動バルブ422は開状態となっている。
レギュレータ423は、供給管420の内部における気体燃料の圧力を調整するための弁である。レギュレータ423の開度は、切換制御装置200によって調整される。これにより、気体燃料タンク410内の圧力が変動した場合であっても、供給管420の内部のうちレギュレータ423よりも下流側の部分における圧力を一定とすることができる。フィルタ424は、気体燃料に含まれる不純物を取り除くためのものである。
引き続き図1を参照しながら、燃料噴射制御装置100及び切換制御装置200の構成について説明する。これらはいずれも、CPU、ROM、RAM等から成るマイクロコンピュータ、及び入出力インターフェースを備えたコンピュータシステムである。
燃料噴射制御装置100は、各インジェクタ(液体燃料用インジェクタ441、気体燃料用インジェクタ442)を駆動するための駆動信号を生成し送信する機能を主に担うものである。燃料噴射制御装置100は、機能的な制御ブロックとして、第1生成部110と、第1送信部111と、第2送信部120と、空燃比検出部130と、判定部140と、を有している。
第1生成部110は、各インジェクタから噴射すべき燃料の噴射量を算出する。また、当該噴射量を実現するために、各インジェクタに送信される駆動信号を生成する。このような噴射量の算出、及び駆動信号の生成は、それぞれの燃料について個別に行われる。つまり、液体燃料用インジェクタ441を駆動するための駆動信号(以下、「液体用駆動信号」とも表記する)と、気体燃料用インジェクタ442を駆動するための駆動信号(以下、「気体用駆動信号」とも表記する)とは、共通ではなく、互いに異なる信号となっている。
第1送信部111は、第1生成部110において生成された液体用駆動信号、又は気体用駆動信号のいずれかを送信する部分である。液体用駆動信号及び気体用駆動信号のどちらが送信されるかは、燃料切換スイッチ240の状態に伴って選択される。
第1送信部111から送信された駆動信号(液体用駆動信号、気体用駆動信号)は、各インジェクタに直接到達するのではなく、切換制御装置200を介してから各インジェクタに到達するように構成されている。燃料噴射制御装置100の第1送信部111と、切換制御装置200が備えるリレー210(後述)との間は、信号線152によって直接繋がれている。第1送信部111から送信された駆動信号は、信号線152を通ってリレー210に伝達される。
第2送信部120は、切換制御装置200が備えるリレー210の状態を切り換えるための信号(以下、「リレー切換信号」とも称する)を、切換制御装置200に向けて送信する部分である。燃料噴射制御装置100と切換制御装置200との間は、CAN通信バス151を介して双方向の通信を行うことが可能となっている。リレー切換信号は、CAN通信バス151を介して切換制御装置200へと伝達される。
空燃比検出部130は、空燃比センサ331から入力された信号に基づいて、空燃比を算出するための部分である。判定部140は、リレー210がリレー切換信号の通りに正常に動作しているか否かを判定するための部分である。判定部140によって行われる具体的な判定の方法については、後に説明する。
切換制御装置200は、燃料噴射制御装置100から送信される駆動信号の到達先を切り換える機能、及び、内燃機関310に対する気体燃料の供給量を補正する機能、を主に担うものである。切換制御装置200はリレー210を有している。また、機能的な制御ブロックとして、リレー駆動部220と、信号補正部230と、を有している。
リレー210は、一つの入力端子211と、二つの出力端子212、213を備えている。リレー210は、入力端子211と出力端子212とが接続された状態と、入力端子211と出力端子213とが接続された状態(図1の状態)とを、電磁力によって機械的に切り換えることが可能となっている。
入力端子211には、信号線152の一端が接続されている。このため、第1送信部111から送信された駆動信号は、信号線152を通ってリレー210の入力端子211に入力される。
出力端子212と液体燃料用インジェクタ441とは、信号線251によって接続されている。また、出力端子213と気体燃料用インジェクタ442とは、信号線252によって接続されている。ただし、信号線252の途中には、後述の信号補正部230が配置されている。
このため、入力端子211と出力端子212とが接続された状態においては、燃料噴射制御装置100から送信された駆動信号は、信号線152を通じてリレー210に到達した後、信号線251を通じて液体燃料用インジェクタ441に入力される。その結果、液体燃料用インジェクタ441が駆動され、吸気管320には液体燃料が噴射される。
一方、入力端子211と出力端子213とが接続された状態においては、燃料噴射制御装置100から送信された駆動信号は、同じく信号線152を通じてリレー210に到達した後、信号線252を通じて気体燃料用インジェクタ442に入力される。その結果、気体燃料用インジェクタ442が駆動され、吸気管320には気体燃料が噴射される。
リレー駆動部220は、第2送信部120から送信されるリレー切換信号に基づいて、リレー210を駆動させるための部分である。リレー駆動部220は、リレー切換信号に基づいて駆動用の電流を生成し、かかる電流をリレー210のコイル(不図示)に供給する。これにより、リレー210における接続状態がリレー切換信号の指示通りに切り換えられる。
信号補正部230は、リレー210から入力された気体用駆動信号に補正を加え、補正後の気体用駆動信号を気体燃料用インジェクタ442に向けて出力するものである。液体燃料と異なり、気体燃料は、温度や圧力によってその濃度が大きく変化する。このため、所定質量の気体燃料を内燃機関310に噴射するためには、気体燃料用インジェクタ442の動作を気体燃料の温度等に基づいて補正する必要がある。信号補正部230は、このような補正を行うためのものである。
信号補正部230は、温度センサ431によって測定された気体燃料の温度、及び、圧力センサ432によって測定された気体燃料の圧力に基づいて、必要な補正量を算出する。その後、当該補正量に基づいて、気体用駆動信号の補正を行う。
続いて、図2を参照しながら、燃料噴射制御装置100において実行される制御の具体的な内容について説明する。図2に示される制御は、一定の周期毎に、燃料噴射制御装置100において繰り返し実行されている。
最初のステップS101では、内燃機関310に対して供給すべき燃料の供給量、すなわち、インジェクタからの噴射量が算出される。噴射量は、バイフューエル車両BFCにおけるアクセル開度や、車速、内燃機関310の回転量等に基づいて、液体燃料と気体燃料とのそれぞれについて算出される。つまり、燃料切換スイッチ240によって選択されている燃料の種類によらず、液体燃料で走行するために必要となる噴射量、及び気体燃料で走行するために必要となる噴射量、の両方が算出される。
ステップS101に続くステップS102では、燃料切換信号が参照される。燃料切換信号とは、燃料切換スイッチ240の状態を示す信号である。燃料切換信号は、燃料切換スイッチ240の状態に基づいて切換制御装置200で生成され、CAN通信バス151を介して切換制御装置200から燃料噴射制御装置100に常時入力されている。
ステップS102に続くステップS103では、ステップS102で参照された燃料切換信号が、液体燃料側と気体燃料側のどちらとなっているかが判定される。燃料切換信号が気体燃料側となっている場合すなわち、バイフューエル車両BFCを気体燃料によって走行させることが運転者によって選択されている場合には、ステップS104に移行する。
ステップS104では、第1生成部110によって気体用駆動信号が生成される。気体用駆動信号は、ステップS101において算出された気体燃料用の噴射量に基づいて算出される。
ステップS104に続くステップS105では、入力端子211と出力端子213とが接続された状態とするためのリレー切換信号が、第2送信部120から切換制御装置200へと送信される。これにより、第1送信部から送信された駆動信号が、気体燃料用インジェクタ442に到達する状態となるように、リレー210の状態が切り換えられる。その後、ステップS108に移行する。
ステップS103において、燃料切換信号が液体燃料側となっている場合すなわち、バイフューエル車両BFCを液体燃料によって走行させることが運転者によって選択されている場合には、ステップS106に移行する。
ステップS106では、第1生成部110によって液体用駆動信号が生成される。液体用駆動信号は、ステップS101において算出された液体燃料用の噴射量に基づいて算出される。
ステップS106に続くステップS107では、入力端子211と出力端子212とが接続された状態とするためのリレー切換信号が、第2送信部120から切換制御装置200へと送信される。これにより、第1送信部から送信された駆動信号が、液体燃料用インジェクタ441に到達する状態となるように、リレー210の状態が切り換えられる。その後、ステップS108に移行する。
ステップS108では、ステップS104で生成された気体用駆動信号、又はステップS106で生成された液体用駆動信号のいずれかが、第1送信部111から送信される。送信された駆動信号は、信号線152を通ってリレー210の入力端子211に伝達される。
続いて、図3を参照しながら、切換制御装置200において実行される制御の具体的な内容について説明する。図3に示される制御は、一定の周期毎に、切換制御装置200において繰り返し実行されている。
最初のステップS201では、燃料切換スイッチ240の状態が参照される。具体的には、燃料切換スイッチ240から切換制御装置200へと入力されている信号が参照される。これにより、運転者によって選択された燃料の種類が、液体燃料及び気体燃料のどちらであるかが判定される。
ステップS201に続くステップS202では、ステップS201で参照された燃料切換スイッチ240の状態に基づいて燃料切換信号が生成され、当該燃料切換信号が燃料噴射制御装置100へと送信される。既に説明したように、送信された燃料切換信号は燃料噴射制御装置100により参照される(図2のステップS102)。
ステップS203に続くステップS204では、第2送信部120から送信されているリレー切換信号が参照される。リレー切換信号が気体燃料側である場合(入力端子211と出力端子213とを接続するように指示する信号である場合)には、ステップS205に移行する。
ステップS205では、リレー駆動部220によってリレー210の状態が切り換えられて、入力端子211と出力端子213とが接続された状態となる。このため、燃料噴射制御装置100から送信されている駆動信号(気体用駆動信号)が、リレー210を通って信号補正部230へと入力される。
ステップS205に続くステップS206では、温度センサ431によって測定された気体燃料の温度、及び、圧力センサ432によって測定された気体燃料の圧力の両方が参照(取得)される。
ステップS206に続くステップS207では、信号補正部230による補正が行われる。既に説明したように、信号補正部230に入力された気体用駆動信号に対し、温度センサ431によって測定された気体燃料の温度、及び、圧力センサ432によって測定された気体燃料の圧力に基づいて、気体用駆動信号の補正が行われる。補正後の気体用駆動信号は、信号線252を通って気体燃料用インジェクタ442へと入力される。
ステップS204において、リレー切換信号が液体燃料側である場合(入力端子211と出力端子212とを接続するように指示する信号である場合)には、ステップS208に移行する。
ステップS208では、リレー駆動部220によってリレー210の状態が切り換えられて、入力端子211と出力端子212とが接続された状態となる。このため、燃料噴射制御装置100から送信されている駆動信号(液体用駆動信号)は、信号線251を通って液体燃料用インジェクタ441へと入力される。
以上に説明したように、バイフューエル車両BFCでは、液体燃料用インジェクタ441を駆動するための液体用駆動信号、及び、気体燃料用インジェクタ442を駆動するための気体用駆動信号のいずれもが、燃料噴射制御装置100の第1送信部111からリレー210へと送信される。それとともに、リレー210の状態を切り換えるためのリレー切換信号が燃料噴射制御装置100の第2送信部120から切換制御装置200へと送信される。
リレー切換信号に基づき、リレー210の状態が切り換えられることによって、駆動信号が適切なインジェクタへと入力される。つまり、液体用駆動信号が送信された場合には、当該液体用駆動信号が液体燃料用インジェクタ441へと入力され、気体用駆動信号が送信された場合には、当該気体用駆動信号が気体燃料用インジェクタ442へと入力される。その結果、いずれの場合においても、適切な量の燃料が吸気管320内に噴射され、内燃機関310へと供給される。
ところで、リレー210のように機械的な接点を有するリレー装置では、大電流が流れること等によって接点間の固着が生じ、切り換えの動作が行われない状態となってしまうことが知られている。このような固着が生じると、リレー切換信号に基づいてリレー210の状態を切り換えることができなくなってしまう。その結果、例えば気体用駆動信号が送信されたにも拘らず、当該気体用駆動信号が液体燃料用インジェクタ441へと入力されてしまい、且つそのような状態が継続されてしまうようなことが起こりうる。
そこで、燃料噴射制御装置100では、リレー210に固着が生じた場合にはその旨を検知し、且つ対策を行うように構成されている。そのために行われる制御について、図4を参照しながら説明する。
図4は、リレー210に固着が生じたことを検知するために、燃料噴射制御装置100によって行われる制御の内容を示すフローチャートである。図4に示される制御は、一定の周期毎に、燃料噴射制御装置100において繰り返し実行されている。また、図4に示される制御は、先に説明した図2に示される制御と並行して実行されている。
最初のステップS301では、燃料切換信号が変化したか否か、すなわち、燃料の種類を切り換えるための燃料切換スイッチ240に対する操作(燃料切換要求)が、運転者によってなされたか否かが判定される。燃料切換信号が変化した場合には、ステップS302に移行する。
ステップS302では、燃料の切り換えに先立って、現時点における空燃比が記憶される。ここでいう空燃比とは、空燃比センサ331から現在入力されている信号に基づいて、空燃比検出部130によって算出された空燃比の値のことである。
ステップS302に続くステップS303では、診断実行条件が有効とされる。診断実行条件とは、後のステップS304において参照されるフラグであって、リレー210の診断(固着が生じているか否かの判定)を行う際には「有効」に書き換えられるものである。具体的には、診断実行条件に対応する内部変数の値が0から1に変更される。
ステップS310、及びステップS303に続くステップS304では、診断実行条件が参照される。診断実行条件が有効でない場合(内部変数の値が0である場合)には、リレー210の診断を行うことなく、ステップS310に移行する。診断実行条件が有効である場合(内部変数の値が1である場合)には、ステップS305に移行し、以下に説明するようなリレー210の診断が行われる。このように、本実施形態では、運転者の操作によって燃料切換スイッチ240の状態が変化したタイミング、すなわち、使用する燃料の種類を切り換えるような操作が行われた直後のタイミングにおいて、リレー210に固着が生じているか否かの判定が実行される。
燃料切換スイッチ240に対する操作がなされて診断実行条件が有効となった場合には、図2及び図3を参照しながら既に説明したように、バイフューエル車両BFCが使用する燃料の切り換えが実行される。
ステップS304に続くステップS305は、(リレー210が正常に動作する場合において)燃料の切り換えが実行され、その後空燃比センサ331の測定値が安定するようなタイミングにおいて実行される。
ステップS305では、燃料の切り換えが実行される前後における空燃比の変化が算出される。つまり、ステップS305が実行された時点における燃料切り換え後の空燃比と、ステップS302において記憶された空燃比との差が算出される。
ここで、空燃比の変化について、図5を参照しながら説明する。図5(A)は、空燃比の時間変化を示すグラフであって、時刻t0において燃料の切り換えが実行された場合における空燃比の時間変化を示している。尚、グラフの縦軸は、(測定された)空燃比と理論空燃比との比、となっている。
図5(A)に示されるように、時刻t0よりも前においては、空燃比は理論空燃比とほぼ一致しており、安定している。時刻t0において燃料の切り換えが実行されると、その直後においては燃焼が一時的に不安定となるため、空燃比の値が僅かに増加する。しかし、変更後の燃料に適した駆動信号によってインジェクタ(液体燃料用インジェクタ441又は気体燃料用インジェクタ442)が駆動されるので、時刻t1以降、空燃比は再び理論空燃比に一致し、安定する。
これに対し、リレー210の固着が生じた場合には、変更後の燃料に適さない駆動信号によってインジェクタが駆動されるので、空燃比は理論空燃比から乖離してしまい、収束しなくなってしまう。
例えば、リレー210が液体燃料側に固着している(入力端子211と出力端子212とが接続されている)ときにおいて、液体燃料から気体燃料に切り換えるような操作が燃料切換スイッチ240対してなされた場合には、第1送信部111からは気体用駆動信号が送信される(図2のステップS108)。
このとき、リレー210を気体燃料側に切り換える(入力端子211と出力端子213とを接続する)ためのリレー切換信号が、第2送信部120から送信される。しかしながら、リレー210には固着が生じているので、リレー210は液体燃料側のままとなっている。
気体用駆動信号は、気体燃料用インジェクタ442ではなく液体燃料用インジェクタ441に入力される。その結果、燃料を切り換えるような操作がなされたにも拘らず、引き続き液体燃料用インジェクタ441から液体燃料の噴射が行われる。しかしながら、液体燃料用インジェクタ441に入力される気体用駆動信号は、気体燃料を噴射するのに適した駆動信号であるから、内燃機関310における燃焼状態は想定外のものとなってしまう。つまり、ステップS101において算出されたものとは異なる噴射量及び種類の燃料が内燃機関310に供給されるので、空燃比は理論空燃比から大きく乖離してしまう。
図5(B)には、このような場合における空燃比の時間変化が示されている。時刻t0において燃料の切り換えが実行されると、図5(A)と同様に空燃比が変化する。ただし、その変化量は図5(A)の場合よりも大きい。また、空燃比はその後も理論空燃比から乖離した状態のままとなり、時刻t1以降においても収束しない。
図4に戻って説明を続ける。ステップS305に続くステップS306では、ステップS305において算出された空燃比の変化が、所定範囲外であるか否かが判定される。本実施形態では、空燃比と理論空燃比との比が、下限値TH2から上限値TH1までの範囲外であるか否かが判定される。尚、このような態様に替えて、測定された空燃比自体に対する上限値及び下限値が設定されていてもよい。
空燃比の変化が上記の範囲外であった場合には、ステップS307に移行する。空燃比の変化が図5(A)のように小さく、上記の範囲内であった場合には、固着異常と判定することなくステップS310に移行する。
ステップS307では、空燃比がストイキ近傍に収束したかどうかが判定される。つまり、空燃比と理論空燃比との比が1に近い値に収束したかどうかが判定される。空燃比がストイキ近傍に収束した場合には、固着異常と判定することなくステップS310に移行する。図5(B)のように空燃比がストイキ近傍に収束しない場合には、ステップS308に移行する。
ところで、使用する燃料の種類を切り換えるような操作が行われた後において、リレー210に固着が生じているにも拘らず空燃比がストイキ近傍に収束する場合がある。例えば、リレー210が液体燃料側に固着しており、且つ第1送信部111からは気体用駆動信号が送信されているような状態から、液体燃料に切り換えるような操作が燃料切換スイッチ240対してなされた場合が考えられる。図5(C)には、このような場合における空燃比の時間変化が示されている。
この場合、燃料の切り換えが実行される時刻t0よりも前においては、気体用駆動信号が液体燃料用インジェクタ441に入力されている。このため、図5(B)における時刻t1以降のように、空燃比が理論空燃比から大きく乖離している状態となっている。
このような状態から、時刻t0において燃料の切り換えが実行されると、以降は液体用駆動信号が液体燃料用インジェクタ441に入力される。つまり、液体用燃料を噴射するために適した駆動信号が液体燃料用インジェクタ441に入力される。このため、空燃比は次第に理論空燃比に近づいていき、時刻t1以降においてはほぼ理論空燃比に一致した状態で安定する。
このような場合には、時刻t0の直後における空燃比は理論空燃比から乖離しているので、図4のステップS306からステップS307に移行する。ただし、空燃比はその後ストイキ近傍に収束するので、ステップS307からステップS308には移行せず、固着異常と判定することなくステップS310に移行する。
尚、その後において、使用する燃料の種類を切り換えるような操作が再度行われた際には、空燃比は図5(B)のように変化するので、リレー210の固着が検出されることとなる。それまでの間は、バイフューエル車両BFCは問題なく走行させることができる。
ステップS308では、ステップS303が実行された時から所定時間が経過しているか否かが判定される。換言すれば、ステップS306、S307を経てステップS308に移行するような状態(リレー210の固着が疑われる状態)が、所定時間継続しているか否かが判定される。この場合の「所定時間」としては、リレー210が正常に動作する場合において燃料の切り換えが実行されてから、その後空燃比センサ331の測定値が収束し安定するまでに要する平均的な時間、が設定される。例えば、図5(A)における時刻t0から時刻t1までの期間の長さが、上記の「所定時間」として設定されればよい。
ステップS308において、ステップS303が実行された時から所定時間が経過したと判定された場合には、ステップS309に移行する。ステップS303が実行された時から未だ所定時間が経過していないと判定された場合には、ステップS301に戻る。
ステップS309に移行した場合には、空燃比が理論空燃比から乖離しており、且つその状態が継続している(空燃比が理論空燃比に収束しない)ということであるから、固着異常が生じたとの判定がなされる。かかる判定は、判定部140において行われる。リレー210に固着異常が生じたという履歴は、燃料噴射制御装置100が備える不揮発メモリに記憶される。このとき、リレー210が液体燃料側となったまま固着しているのか、それとも気体燃料側となったまま固着しているのかについての情報も、合わせて不揮発メモリに記憶される。
ステップS310では、ステップS303で有効とされた診断実行条件が、無効に戻される。具体的には、診断実行条件に対応する内部変数の値が1から0に変更される。
このように、本実施形態に係る燃料噴射制御装置100では、空燃比センサ331によって検出された空燃比に基づいて、リレー210に固着が生じているか否かの判定が行われる。また、かかる判定は、燃料切換スイッチ240に対する操作がなされて、燃料切換信号が変化した際に毎回実行される。
このため、リレー210の状態を自己診断する機能を切換制御装置200が有さないような場合であっても、リレー210の固着を燃料噴射制御装置100側で確実に検知することができる。
続いて、図6を参照しながら、リレー210に固着が生じていることが判定部140によって判定された際において、燃料噴射制御装置100によって行われる処理について説明する。図6に示される制御は、一定の周期毎に、燃料噴射制御装置100において繰り返し実行されている。
最初のステップS401では、リレー210に固着異常が生じたかどうかが判定される。かかる判定は、ステップS309において不揮発メモリに記憶された情報を参照することで行われる。固着異常が生じていないと判定された場合には、図6に示される処理を終了する。固着異常が生じていると判定された場合には、ステップS402に移行する。
ステップS402では、リレー210が液体燃料側となったまま固着しているのか、それとも気体燃料側となったまま固着しているのかが判定される。かかる判定も、ステップS309において不揮発メモリに記憶された情報を参照することで行われる。リレー210が気体燃料側となっていると判定された場合には、ステップS403に移行する。
ステップS403では、第1生成部110によって気体用駆動信号が生成される。気体用駆動信号は、ステップS101において算出された気体燃料用の噴射量に基づいて算出される。このように、燃料切換信号が液体燃料側と気体燃料側のどちらになっているかに拘らず、リレー210の固着状態に合致する方の駆動信号(気体用駆動信号)が生成される。
ステップS403に続くステップS404では、リレー210の状態を気体燃料側とするようなリレー切換信号、すなわち、入力端子211と出力端子213とが接続された状態とするためのリレー切換信号が、第2送信部120から切換制御装置200へと送信される。リレー210では固着が生じているので、リレー切換信号が送信されてもリレー210の状態は変わらない。しかしながら、このようにリレー切換信号を切り換えておけば、リレー210の固着状態がその後に解消されたときに、リレー210において予期せぬ動作が生じてしまうことが防止される。つまり、第1送信部からは気体用駆動信号が送信されているにもかかわらず、リレー210が液体燃料側へと突然切り換わってしまうようなことが防止される。
ステップS402において、リレー210が液体燃料側となっていると判定された場合には、ステップS405に移行する。ステップS405では、第1生成部110によって液体用駆動信号が生成される。液体用駆動信号は、ステップS101において算出された液体燃料用の噴射量に基づいて算出される。このように、燃料切換信号が液体燃料側と気体燃料側のどちらになっているかに拘らず、リレー210の固着状態に合致する方の駆動信号(液体用駆動信号)が生成される。
ステップS405に続くステップS406では、リレー210の状態を液体燃料側とするようなリレー切換信号、すなわち、入力端子211と出力端子212とが接続された状態とするためのリレー切換信号が、第2送信部120から切換制御装置200へと送信される。このようにリレー切換信号を切り換える理由は、ステップS404について説明した理由と同じである。
ステップ404、及びステップS406に続くステップS407では、ステップS403で生成された気体用駆動信号、又はステップS405で生成された液体用駆動信号のいずれかが、第1送信部111から送信される。送信された駆動信号は、気体燃料用インジェクタ442又は液体燃料用インジェクタ441に入力される。
ステップS407に続くステップS408では、固着異常が生じたことを示す信号が、CAN通信バス151を介して切換制御装置200へと伝達される。切換制御装置200は、当該信号を受信すると、リレー210に異常が生じたことを運転者に向けて報知する。具体的には、バイフューエル車両BFCのインストルメント・パネルにおいて警告灯を点灯させる。
このように、気体燃料側にリレー210が固着している場合には、気体用駆動信号が第1送信部111から送信される。また、液体燃料側にリレー210が固着している場合には、液体用駆動信号が第1送信部111から送信される。つまり、液体燃料用インジェクタ441及び気体燃料用インジェクタ442のうち、駆動信号が到達し得る状態になっている方、を駆動するのに適した駆動信号が、第1送信部111から送信される構成となっている。このため、リレー210に固着が生じた後においても、バイフューエル車両BFCの内燃機関310に対する燃料の供給量を適切なものとすることができる。
燃料噴射制御装置100では、リレー210に固着が生じた場合における上記のような対応を、バイフューエル車両BFCのイグニッションスイッチ(不図示)がONとなった時にも実行するように構成されている。そのために実行される具体的な制御の内容について、図7を参照しながら説明する。図7に示される制御は、一定の周期毎に、燃料噴射制御装置100において繰り返し実行されている。
最初のステップS501では、燃料噴射制御装置100が起動された後、当該ステップが初めて実行されたのかどうかが判定される。ステップS501の実行が初回であると判定された場合、つまり、バイフューエル車両BFCのイグニッションスイッチがONとされた直後であると判定された場合には、ステップS504に移行する。それ以外の場合には、ステップS502に移行する。
ステップS502に移行するのは、燃料噴射制御装置100が起動された直後以外の時、例えば通常の走行時である。ステップS502では、図4を参照しながら既に説明したような処理がなされる。つまり、燃料切換スイッチ240の操作がなされ、燃料切換信号が変化したタイミングにおいて、リレー210の診断が実行される。尚、リレー210の診断は上記以外のタイミングで実行される場合もあるのであるが、これについては後に説明する。
リレー210の診断が終了すると、ステップS503に移行する。ステップS503では、リレー210の固着異常に関する情報が、燃料噴射制御装置100の不揮発メモリに記憶される。尚、図7におけるステップS503は、図4のステップS309において説明した処理(不揮発メモリへの記憶)を、改めて独立したステップとして書き出したものである。
既に説明したように、リレー210に固着異常が生じると、当該履歴が不揮発メモリに記憶される。また、リレー210が液体燃料側となったまま固着しているのか、それとも気体燃料側となったまま固着しているのかについての情報も、合わせて不揮発メモリに記憶される。
尚、ステップS502において、リレー210に固着異常が生じたと判定されなかった場合には、リレー210の固着異常に関する情報は不揮発メモリから消去される。
ステップS503が終了すると、再びステップS501の処理が実行される。つまり、バイフューエル車両BFCの走行中においては、ステップS502及びステップS503の処理が繰り返し実行される。
イグニッションスイッチがONとされた直後に実行されるステップS504では、燃料噴射制御装置100の不揮発メモリに記憶された固着異常に関する情報(履歴)が参照される。固着異常に関する情報が記憶されていなかった場合、つまり、イグニッションスイッチがOFFとされる前の時点までにおいて、リレー210の固着が生じていなかった場合には、ステップS508に移行する。この場合、現時点ではリレー210は正常であり、固着は生じていないと推定される。このため、以降においては、図2及び図3を参照しながら説明したような通常の制御が実行される。
ステップS504において、固着異常に関する情報が記憶されていた場合には、ステップS505に移行する。この場合、現時点においてもリレー210では固着が生じていると推定される。
ステップS505では、リレー210が液体燃料側となったまま固着しているのか、それとも気体燃料側となったまま固着しているのかが判定される。かかる判定も、ステップS503(ステップS309)において不揮発メモリに記憶された情報を参照することで行われる。リレー210が気体燃料側となっていると判定された場合には、ステップS506に移行する。
ステップS506では、図6のステップS403、S404、S407の処理が実行される。すなわち、燃料切換信号が液体燃料側と気体燃料側のどちらになっているかに拘らず、気体用駆動信号が生成されて気体燃料用インジェクタ442に入力されるようになる。以降は、運転者によって燃料切換スイッチ240の操作がなされても、かかる操作は無視される。
ステップS505において、リレー210が液体燃料側となっていると判定された場合には、ステップS507に移行する。
ステップS507では、図6のステップS405、S406、S407の処理が実行される。すなわち、燃料切換信号が液体燃料側と気体燃料側のどちらになっているかに拘らず、液体用駆動信号が生成されて液体燃料用インジェクタ441に入力されるようになる。以降は、運転者によって燃料切換スイッチ240の操作がなされても、かかる操作は無視される。
ステップS506、及びステップS507に続くステップS508では、バイフューエル車両BFCの内燃機関310(エンジン)が始動される。
このように、リレー210において固着が生じたと判定された後に、燃料噴射制御装置100の再起動が行われた場合には、第1送信部111は、燃料切換信号の状態に拘らず、液体燃料用インジェクタ441及び気体燃料用インジェクタ442のうち、駆動信号が到達し得る状態になっている方、を駆動するのに適した駆動信号を送信する。
このような構成とすることにより、リレー210に固着が生じている場合であっても、イグニッションスイッチがONとされた直後から(燃料切換スイッチ240に対する操作がなされるよりも前の時点から)、バイフューエル車両BFCの内燃機関310に対する燃料の供給量を適切なものとすることができる。
以上においては、運転者によって燃料切換スイッチ240の操作がなされ、燃料切換信号が変化したタイミングにおいて、リレー210の診断が実行される場合について説明した。これに加えて、燃料噴射制御装置100は、燃料切換スイッチ240の操作がなされない時においても、所定条件が満たされればリレー210の診断を実行するように構成されている。そのために行われる制御について、図8を参照しながら説明する。図8に示される制御は、一定の周期毎に、燃料噴射制御装置100において繰り返し実行されている。
最初のステップS601では、内燃機関310に供給される燃料の切り換えが、所定時間行われていないかどうかが判定される。本実施形態では、燃料切換スイッチ240の操作がなされたこと等によって燃料の切り換えが実行されると、そのときの時刻(以下、「切換時刻」とも称する)が不揮発メモリに記憶されるように構成されている。ステップS601における判定は、切換時刻から現在までの経過時間と、上記所定時間とを比較することによって行われる。
ステップS601において、燃料の切り換えが前回行われてから所定時間が経過していないと判定された場合には、図8に示された処理を終了する。燃料の切り換えが所定時間行われていないと判定された場合には、ステップS602に移行する。
ステップS602では、バイフューエル車両BFCの走行状態が定常状態であるか否かが判定される。本実施形態では、バイフューエル車両BFCのシフトチェンジが行われておらず、ラジエータ水温が所定の閾値以上であり、且つ内燃機関310が停止していない、という条件をすべて満たせば、定常状態であると判定される。ただし、「定常状態」と判定される条件としては、このようなものに限られない。燃料の切り換えが実行されても内燃機関310の停止(所謂エンスト)が生じにくい、と判定されるような条件であれば、定常状態であるかどうかを判定するための条件として採用することができる。
ステップS602において定常状態でないと判定された場合には、ステップS601の処理が再度実行される。定常状態であると判定された場合には、ステップS603に移行する。
ステップS603では、内燃機関310(エンジン)の回転数が所定の閾値以上かどうかが判定される。内燃機関310の回転数が所定の閾値以上であると判定された場合には、ステップS604に移行する。内燃機関310の回転数が所定の閾値よりも小さいと判定されて場合には、ステップS605に移行する。
ステップS605では、スロットルバルブ321の開度や燃料の供給量を変更することにより、内燃機関310の回転数を徐々に大きくするような制御がなされる。その後、ステップS603の処理が再度実行される。内燃機関310の回転数が上記閾値以上まで大きくなると、ステップS604に移行する。
ステップS604では、強制的に燃料の切り換えが実行される。つまり、運転者によって燃料切換スイッチ240の操作が行われたかどうか(燃料切換信号の状態が変化したかどうか)に拘らず、現在使用されている燃料とは異なる燃料に切り換えるような制御がなされる。
具体的には、液体燃料が使用されている時においてステップS604が実行されると、図2におけるステップS104、S105、S108の処理、及び図3におけるステップS205、S206、S207の処理がなされる。また、気体燃料が使用されている時においてステップS604が実行されると、図2におけるステップS106、S107、S108の処理、及び図3におけるステップS208の処理がなされる。
ステップS604に続くステップS607では、リレー210に固着が生じたかどうかが判定される。かかる判定のために行われる具体的な処理は、図4のステップS302以降の処理と同様であるから、その説明を省略する。
ステップS607に続くステップS608では、再度強制的に燃料の切り換えが実行される。これにより、図8の処理が開始される前において使用されていた燃料が、再び使用されることとなる。
ステップS607において、リレー210に固着が生じたと判定された場合には、図5に示された一連の処理、及び図7のステップS503の処理が実行される。
このように、所定の条件が満たされたときには(ステップS602)、燃料切換信号の状態に拘らず駆動信号の到達先を強制的に変化させ、判定部140による判定が強制的に実行される。つまり、図8に示される一連の処理によってなされる制御は、本発明の強制判定制御に該当する。
燃料切換スイッチ240の操作が長時間なされないような場合であっても、上記のような強制判定制御が定期的に実行されるので、リレー210に固着が生じたことを比較的早期に検知することができる。
リレー210に固着が生じていると判断された際には、燃料噴射制御装置100では一部の演算を停止する等の処理が実行される。そのために行われる制御について、図9を参照しながら説明する。図9に示される制御は、一定の周期毎に、燃料噴射制御装置100において繰り返し実行されている。
最初のステップS701では、リレー210に固着が生じたかどうかが判定される。かかる判定は、ステップS503において不揮発メモリに記憶された情報を参照することで行われる。固着異常が生じていると判定された場合には、ステップS702に移行する。
ステップS702では、リレー210が液体燃料側となったまま固着しているのか、それとも気体燃料側となったまま固着しているのかが判定される。かかる判定も、ステップS503において不揮発メモリに記憶された情報を参照することで行われる。リレー210が液体燃料側となっていると判定された場合には、ステップS703に移行する。
ステップS703では、図2のステップS101に示された演算のうち、気体燃料用の噴射量の演算が停止される。つまり、液体燃料で走行するために必要となる噴射量、及び気体燃料で走行するために必要となる噴射量、の両方が算出されるのではなく、液体燃料で走行するために必要となる噴射量のみが算出されるようになる。
ステップS702において、リレー210が気体燃料側となっていると判定された場合には、ステップS704に移行する。ステップS704では、図2のステップS101に示された演算のうち、液体燃料用の噴射量の演算が停止される。つまり、気体燃料で走行するために必要となる噴射量のみが算出されるようになる。その後、ステップS705に移行する。
このように、リレー210において固着が生じていると判定された場合には、液体燃料用インジェクタ441及び気体燃料用インジェクタ442のうち、駆動信号が到達し得ない状態となっている方、のための噴射量の目標値の演算が停止された状態となる。このように、不必要な演算が停止されるので、燃料噴射制御装置100が備えるCPUの負荷が軽減される。
また、ステップS704に移行した後においては、リレー210が復帰するような場合を除き、液体燃料が液体燃料用インジェクタ441に向けて送り込まれることはない。そこで、ステップS704に続くステップS705では、液体燃料用ポンプ510の駆動が停止される。これにより、液体燃料用ポンプ510の駆動に伴って無駄なエネルギーが消費されてしまうことが防止される。
ステップS701において、固着異常が生じていないと判定された場合には、ステップS711に移行する。ステップS711では、気体燃料用の噴射量の演算が停止された状態となっているかどうかが判定される。気体燃料用の噴射量の演算が停止されていれば、ステップS712に移行する。
ステップS712に移行したということは、過去においてリレー210の固着が生じたと判定され、ステップS703において気体燃料用の噴射量の演算が停止されたが、その後リレー210の固着が解消した、ということである。このため、ステップS712では、気体燃料用の噴射量の演算が再開される。その後、図9に示される一連の処理を終了する。
ステップS711において、気体燃料用の噴射量の演算が停止された状態となっていないと判定された場合には、ステップS713に移行する。ステップS713では、液体燃料用の噴射量の演算が停止された状態となっているかどうかが判定される。液体燃料用の噴射量の演算が停止されていれば、ステップS714に移行する。液体燃料用の噴射量の演算が停止されていなければ、図9に示される一連の処理を終了する。
ステップS714に移行したということは、過去においてリレー210の固着が生じたと判定され、ステップS704において液体燃料用の噴射量の演算が停止されたが、その後リレー210の固着が解消した、ということである。このため、ステップS714では、液体燃料用の噴射量の演算が再開される。
ステップS714に続くステップS715では、ステップS705において停止されていた液体燃料用ポンプ510の駆動が再開される。その後、図9に示される一連の処理を終了する。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。すなわち、これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、前述した各具体例が備える各要素およびその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
100:燃料噴射制御装置
110:第1生成部
111:第1送信部
120:第2送信部
130:空燃比検出部
140:判定部
210:リレー
310:内燃機関
441:液体燃料用インジェクタ
442:気体燃料用インジェクタ

Claims (10)

  1. 液体燃料及び気体燃料のいずれによっても走行することが可能なバイフューエル車両(BFC)の燃料噴射制御装置であって、
    バイフューエル車両に備えられた液体燃料用インジェクタ(441)又は気体燃料用インジェクタ(442)を駆動するための、インジェクタ駆動信号を生成する第1生成部(110)と、
    生成された前記インジェクタ駆動信号を送信する第1送信部(111)と、
    送信された前記インジェクタ駆動信号の到達先を、前記液体燃料用インジェクタと前記気体燃料用インジェクタとの間で切り換えるものとしてバイフューエル車両に備えられたリレー装置(210)、を動作させるためのリレー切換信号を送信する第2送信部(120)と、
    バイフューエル車両の内燃機関(310)から排出された排出ガスの酸素濃度に基づいて空燃比を検出する空燃比検出部(130)と、を備え、
    検出された前記空燃比に基づいて、前記リレー装置において固着が生じているか否かの判定を行う判定部(140)を更に備えたことを特徴とする燃料噴射制御装置。
  2. 液体燃料によりバイフューエル車両が走行する状態と、気体燃料によりバイフューエル車両が走行する状態と、のいずれかを選択するための燃料切換信号が入力されるように構成されており、
    前記判定部による判定は、入力される前記燃料切換信号の状態が変化した際に実行されることを特徴とする、請求項1に記載の燃料噴射制御装置。
  3. 前記リレー装置において固着が生じていると判定された場合には、
    前記第1送信部は、
    前記液体燃料用インジェクタ及び前記気体燃料用インジェクタのうち、前記インジェクタ駆動信号が到達し得る状態になっている方、を駆動するのに適した前記インジェクタ駆動信号を送信することを特徴とする、請求項1に記載の燃料噴射制御装置。
  4. 前記リレー装置において固着が生じていると判定された場合には、
    前記液体燃料用インジェクタ及び前記気体燃料用インジェクタのうち、前記インジェクタ駆動信号が到達し得ない状態となっている方、のための噴射量目標値の演算を停止することを特徴とする、請求項1に記載の燃料噴射制御装置。
  5. 前記リレー装置において固着が生じたと判定された後に、燃料噴射制御装置の再起動が行われた場合には、
    前記第1送信部は、前記燃料切換信号の状態に拘らず、
    前記液体燃料用インジェクタ及び前記気体燃料用インジェクタのうち、前記インジェクタ駆動信号が到達し得る状態になっている方、を駆動するのに適した前記インジェクタ駆動信号を送信することを特徴とする、請求項2に記載の燃料噴射制御装置。
  6. 前記リレー装置において固着が生じたことにより、前記インジェクタ駆動信号が前記気体燃料用インジェクタのみに到達し得る状態となっている場合には、
    前記液体燃料用インジェクタに前記液体燃料を供給するためにバイフューエル車両に備えられた燃料ポンプ(510)、を停止させる制御を行うことを特徴とする、請求項1に記載の燃料噴射制御装置。
  7. 所定の条件が満たされたときには、
    前記燃料切換信号の状態に拘らず前記インジェクタ駆動信号の到達先を変化させ、前記判定部による判定を行う強制判定制御を実行することを特徴とする、請求項2に記載の燃料噴射制御装置。
  8. 前記強制判定制御は、バイフューエル車両の内燃機関の回転数が所定の閾値以上であるときにのみ実行されること特徴とする、請求項7に記載の燃料噴射制御装置。
  9. 前記強制判定制御は、バイフューエル車両の内燃機関の回転数を、所定の閾値以上まで予め増加させた後に実行されることを特徴とする、請求項7に記載の燃料噴射制御装置。
  10. 前記判定部は、
    前記空燃比検出部によって検出された前記空燃比が所定範囲外となり、且つその状態が一定期間継続した場合に、前記リレー装置において固着が生じていると判定することを特徴とする、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の燃料噴射制御装置。
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