JP2016097336A - エアフィルタ用濾材及びその製造方法 - Google Patents

エアフィルタ用濾材及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明の目的は、安全性に優れた抗菌性およびカビ抑制性を併せ持ち、特に高いカビ抑制性能を有しており、かつ、エアフィルタ用濾材として必要な高い捕集効率、高い撥水性および高い強度を有しているエアフィルタ用濾材およびその製造方法を提供することである。【解決手段】本発明は、カビ抑制剤および合成樹脂バインダーが付与される濾材繊維を有するエアフィルタ用濾材であって、濾材繊維全体のイオン極性がアニオン極性を有し、かつカビ抑制剤がカチオン極性を有し、合成樹脂バインダーがカチオン極性を有する、前記エアフィルタ用濾材、ならびにその製造方法に関する。【選択図】なし

Description

本発明は、安全性に優れた抗菌性およびカビ抑制性を併せ持ち、特に高いカビ抑制性能を有しており、かつ、エアフィルタ用濾材として必要な高い捕集効率、高い撥水性および高い強度を有しているエアフィルタ用濾材およびその製造方法に関する。
エアフィルタ用濾材は、主として空気の塵、埃などの浮遊粒子、バクテリア等の微生物が付着した粉塵などを捕集する目的として使用されている。従来のエアフィルタ用濾材では、濾材に捕集された微生物が粉塵中の栄養源をもとに増殖・飛散し、微生物による二次汚染を引き起こす問題があった。特に高湿な使用環境条件において、エアフィルタ用濾材へのカビの発生が問題となっており早急な解決が望まれている。
エアフィルタ用濾材へのカビ抑制性能を付与する方法としては様々な提案がされている。例えば、カビ抑制剤としてチアベンタゾール系薬剤を含有するバインダー液を濾材繊維の湿紙に含浸させて製造したエアフィルタ用濾材が提案されている(例えば特許文献1参照)。しかし、この場合、チアベンタゾール系薬剤の揮発性が強いため、カビ抑制効果が時間の経過とともに失われていく問題がある。
また、抗菌剤およびカビ抑制剤として非水溶系のベンゾイミダゾール化合物およびジンクピリジオンから選ばれる薬剤をポリエステル系バインダーと混合し濾材繊維に付着させたエアフィルタ用濾材が提案されている(例えば特許文献2参照)。しかしこの場合、非水溶系の薬剤を水溶性のバインダーに分散させて濾材繊維に付与させているため、薬剤の濾材繊維への均一な付着に問題がある。
特開平8−144199号公報 特開2013−52369号公報
本発明は、安全性に優れた抗菌性およびカビ抑制性を併せ持ち、特に高いカビ抑制性能を有しており、かつ、エアフィルタ用濾材として必要な高い捕集効率かつ高い撥水性と高い強度を併せ持つエアフィルタ用濾材を提供することを目的とする。
本発明におけるエアフィルタ用濾材とは、濾材繊維全体のイオン極性がアニオン極性を有し、かつカビ抑制剤と、合成樹脂バインダーがカチオン極性であり、これらからなる混合液を上記濾材繊維に付与してなる、カビ抑制性能を有することを特徴とするエアフィルタ用濾材である。
本発明における濾材繊維は、アニオン極性を有する水酸基及びカルボキシル基よりなる群の内少なくとも1種の官能基を有する無機繊維、天然繊維あるいはその誘導体、有機合繊繊維の内少なくとも1種から選択されることが好ましい。
本発明において、前記無機繊維が、ホウケイ酸ガラス繊維、ボロン・シリカガラス繊維、ローボロンアルカリシリケート繊維及びシリカアルミナ繊維よりなる群から選択され、前記天然繊維あるいはその誘導体が、レーヨン繊維、コットンリンター繊維、麻繊維である非木材繊維および木材繊維よりなる群から選択され、さらに、前記有機合成繊維が、ポリビニールアルコール繊維、アセテート繊維、ポリエステル繊維およびそれら共重合体の繊維よりなる群から選択されることが好ましい。
本発明におけるカチオン極性を有するカビ抑制剤有効成分としては、ブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニル、ポリアミノプロピルビグアナイド、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、デヒドロ酢酸ナトリウムおよびこれらの2つ以上の混合物から選択されることが好ましい。
本発明におけるカチオン極性を有する合成樹脂バインダー(以後カチオン性合成樹脂バインダーとも記す)とは、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、酢酸ビニル樹脂、SBR樹脂、エポキシ樹脂、ポリビニールアルコール樹脂のうち少なくとも1種のカチオン性合成樹脂バインダーであることが好ましい。
本発明におけるカビ抑制剤の付与量は、濾材繊維質量に対して0.1質量%以上付与されることが好ましく、本発明におけるカチオン性合成樹脂バインダーの付与量は、濾材繊維質量に対して1.0〜10.0質量%付与されることが好ましい。
本発明におけるエアフィルタ用濾材は、MIL−F−51079Cに規定されている測定方法で常態引張強度が濾材縦方向で0.45kN/m以上、濾材横方向で0.35kN/m以上であることが好ましい。
本発明におけるカビ抑制性能はJIS2911(2010)付属書Aプラスチック製品の試験方法Aに準拠し、肉眼でカビの発生が認められないレベルであることが好ましい。
本発明におけるエアフィルタ用濾材のフィルタ性能は、面風速5.3cm/sec、粒子径0.3μm単分散での、数1の式により示されるPF値が10以上であることが好ましい。
本発明におけるエアフィルタ用濾材は、MIL−282に規定されている撥水性が、100mm(水柱高)以上であることが好ましい。
また、カビ抑制性能を付与するためのカビ抑制剤およびカチオン性合成樹脂バインダーの混合液には、濾材に撥水性を向上させるために撥水剤を添加することが好ましい。
撥水剤の付与量が濾材質量に対して0.1質量%から1.0質量%付与されることが好ましい。
本発明におけるエアフィルタ用濾材において、引張強度を向上させるためにカチオン性合成樹脂バインダーに加え、内添用繊維状バインダーを併用することが好ましい。
本発明におけるエアフィルタ用濾材を製造する方法は、アニオン極性の官能基を有する繊維の配合スラリー調整後、湿紙抄式を用いてスラリーから脱水形成した湿紙またはこれを乾燥させた乾紙に、カビ抑制剤とカチオン性合成樹脂バインダーの混合液または、カビ抑制剤とカチオン性合成樹脂バインダーおよび撥水剤の混合液を付与した後に、80〜220℃の温度で乾燥することを特徴とする。
本発明によれば、安全性に優れた抗菌性およびカビ抑制性を併せ持ち、特に高いカビ抑制性能を、かつ、エアフィルタ用濾材として必要な高い捕集効率かつ撥水性と高強度を併せ持つ高性能フィルタ濾材を得ることができる。
実施例1〜6および比較例6に従い濾材繊維として高性能のガラス繊維を使用し作成したエアフィルタ用濾材のPF値とカビ抑制剤有効成分の付与量との関係を示したグラフである。 実施例7〜9、32〜34および比較例9に従い濾材繊維としてガラス繊維を使用し作成したエアフィルタ用濾材のPF値とカビ抑制剤有効成分の付与量との関係を示したグラフである。 実施例11、19、21、23および比較例14、16、18、20に従い濾材繊維としてポリエステル繊維を使用し作成したエアフィルタ用濾材のPF値とカビ抑制剤有効成分の付与量との関係を示したグラフである。 実施例12、20、22、24および比較例15、17、19、21に従い濾材繊維としてポリエステル繊維を使用し作成したエアフィルタ用濾材のPF値とカビ抑制剤有効成分の付与量との関係を示したグラフである。
本発明におけるエアフィルタ用濾材は、カビ抑制剤および合成樹脂バインダーが付与する濾材繊維を有し、濾材繊維全体のイオン極性がアニオン極性を有し、かつ、カビ抑制剤と、合成樹脂バインダーがともにカチオン極性を有している濾材である。
本発明における濾材繊維に用いられる繊維としては、エアフィルタとしての機能を果たし、アニオン極性を有する濾材繊維であればいずれの濾材でも使用できる。アニオン極性を有する濾材繊維としては、アニオン極性を有する官能基を含む濾材繊維が好ましい。さらに、アニオン極性を有するケイ酸塩を主体とするガラス繊維を使用でき、必要とされる濾過性能やその他物性に応じて、種々の繊維径や繊維長を有する極細ガラス繊維やチョップドガラス繊維の中から自由に選ぶことができる。ここで本発明で使用できる濾材繊維としては、アニオン極性である官能基を有する濾材繊維であり、例えば、ガラス繊維、ホウケイ酸ガラス繊維、ボロン・シリカガラス繊維、ローボロンアルカリシリケート繊維及びシリカアルミナ繊維よりなる群から選ばれる無機繊維が挙げられ、さらに、レーヨン繊維、コットンリンター繊維、麻繊維である非木材繊維および木材繊維よりなる群から選ばれる天然繊維あるいはその誘導体が挙げられ、さらに、ポリビニールアルコール繊維、アセテート繊維、ポリエステル繊維およびそれら共重合体の繊維よりなる群から選ばれる有機合成繊維が挙げられる。これら繊維のうち少なくとも1種からなる繊維が好ましい。
本発明における濾材繊維に用いられる繊維が有するアニオン極性である官能基は、水酸基およびカルボキシル基よりなる群の内少なくとも1種の官能基を有する少なくとも1種の繊維からなる繊維が好ましい。
本発明におけるエアフィルタ用濾材は、カビ抑制剤および合成樹脂バインダーが付与された濾材繊維を有する。本発明における濾材繊維に付与させるカビ抑制剤は、安全性に優れていることが好ましい。重金属を含まず、急性経口毒性に合格(LD50 ラット 2000mg/kg以上)、PRTR法、労安法、毒劇法、消防法に全てに非該当である。また固定化されていることが必要となる。
フィルタのカビ抑制剤固定化確認方法として、濾材繊維上にカビ抑制剤とカチオン性を有する合成樹脂バインダー(以下、カチオン性合成樹脂バインダーとも示す)との混合液を塗布し、各々の環境条件下で放置した検体を用い、細菌気相液滴下試験を行えばよい。表1に示すように様々な条件下でも抗菌性能が保持出来たことから、カビ抑制剤固定化の安定性が確認できた。
細菌気相液滴下試験方法としては、ハートインフュージョン液体倍地で培養し、遠心分離・洗浄して調整したM.luteus菌体水溶液(濃度:10〜10 CFU/filter)を評価に供する必要枚数すべてのフィルタ上に0.3mL滴下した。上記フィルタをバイオセフティキャビネット内で所定時間自然放置した。その後フィルタ上の菌をリン酸緩衝溶液へ振動ミキサーで抽出した。抽出した原液及び希釈液をトリンプトソーヤ寒天固体培地に移植し、30℃×48時培養後、コロニー数を計測し生存菌数を算出した。
前記カビ抑制剤と混合する合成樹脂バインダーはカチオン極性であることが重要である。本発明におけるカチオン性を有する合成樹脂バインダーは繊維と繊維を結びつけ濾材に強度を保持させることができるからである。さらに、カチオン性合成樹脂バインダーは、カビ抑制剤を濾材繊維に均一に付着させるために必要不可欠である。カビ抑制剤のみを付与しても濾材繊維への付着が弱くなり十分なカビ抑制性能が得られにくいからである。カビ抑制剤のカチオン極性と、濾材繊維のアニオン極性との結びつきだけでは結合力が弱く、カビ抑制剤を付与する際に行う含浸後の吸引脱水により濾材繊維からカビ抑制剤が脱落し、カビ抑制剤が均一に繊維を覆うことが出来なくなることが原因として考えられるからである。
ここで、本発明においてはカビ抑制剤だけでなくカチオン性を有する合成樹脂バインダーも濾材繊維に付与させる。カビ抑制剤をカチオン性合成樹脂バインダーとの混合液として濾材繊維に付与させることにより、カビ抑制剤が濾材繊維により密接に付着し、得られる濾材の強度を強化できるとともに、カビ抑制剤の付与量が同一でも充分なカビ抑制性能を発揮することを見出した。カビ抑制剤がカチオン性合成樹脂バインダーの皮膜中にきれいに分散されて付着しており、その皮膜がアニオン極性を有する濾材繊維を一様に付着し被膜化しているのではないかと推察される。カチオン極性を有する合成樹脂バインダーとしては、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、酢酸ビニル樹脂、SBR樹脂、エポキシ樹脂、ポリビニールアルコール樹脂などから選ばれる少なくとも1種のカチオン極性を有する合成樹脂バインダーである。
カビ抑制剤としては、カチオン極性を有するものであればよく、カビ抑制剤有効成分とその他の成分を混合してカビ抑制剤としてもよく、カビ抑制剤有効成分のみでもよい。カビ抑制剤有効成分としては、ブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニル、ポリアミノプロピルビグアナイド、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、デヒドロ酢酸ナトリウムおよびこれらの2つ以上の混合物から選択されることが好ましい。カビ抑制剤中のカビ抑制剤有効成分の含有量としては、カビ抑制性能を有すれば限定されないが、例えば、0.001質量%〜100質量%、0.001〜50質量%、0.001〜10質量%、0.001〜5質量%、好ましくは0.01質量%〜4質量%である。
前記カビ抑制剤の濾材繊維に対する付与量が0.1質量%以上、5.0質量%以下であることが望ましい。さらに好ましくは前記カビ抑制剤付与量が0.4質量%以上、3.5質量%以下であることが好ましい。カビ抑制剤付与量が0.1質量%以下では十分なカビ抑制性能が得られず、またカビ抑制剤付与量が5.0質量%以上では、カビ抑制性については問題ないが、カビ抑制剤量の付与量が多すぎると合成樹脂バインダーの接着力を阻害する要因となり濾材の強度を落としてしまう場合がある。
前記カチオン極性を有する合成樹脂バインダーの濾材繊維に対する付与量については、1.0質量%以上、10.0質量%以下が好ましい。さらに好ましくは、2.5質量%以上、6.0質量%以下が好ましい。カチオン極性を有する合成樹脂バインダーの付与量が1.0質量%以下では十分な濾材強度を得ることができず、また、濾材繊維を十分に被膜化することができずに十分なカビ抑制性能を得ることができない。カチオン極性を有する合成樹脂バインダー付与量が10.0質量%以上では付着したバインダー膜が濾材の空隙を塞いでしまいエアフィルタ用濾材としての性能を低下させてしまう場合がある。
アニオン極性を持つ濾材繊維とカチオン極性を有する合成樹脂バインダーとカビ抑制剤を組み合わせて使用することにより、十分なカビ抑制性能を有するだけではなく、エアフィルタ用濾材として十分なエアフィルタ性能を有し、また、エアフィルタ用濾材をユニット加工する際に必要な濾材強度と加工時のシールの浸み込みや防止を防ぐための必要な撥水性が得られることが判明した。
すなわち本発明におけるエアフィルタ用濾材のフィルタ性能は、対象粒子が0.3μmにおいて、数1の式により示されるPF値が10.0以上であることが好ましい。
また、本発明のエアフィルタ用濾材は、MIL−F−51079Cに規定されている測定方法で常態引張強度が濾材縦方向で0.45kN/m以上、濾材横方向で0.35kN/m以上であることが好ましい。
また、本発明のエアフィルタ用濾材は、MIL−282に規定される撥水性が100mm水柱高であることが好ましい。
また、本発明におけるエアフィルタ用濾材は、さらに撥水性を付与させるために、上記カビ抑制剤とカチオン極性を有する合成樹脂バインダーとの混合液に撥水剤を添加することもできる。
使用できる撥水剤は特に限定はないが、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、パラフィンワックスやアルキルケテンダイマーなどがあげられる。特にフッ素系の撥水剤は、撥水性のみならず耐油性も付与させることができるので、より高い撥水性や耐油性を付与させるには非常に有効な手段である。添加する撥水剤のイオン性についてはカビ抑制剤とカチオン性合成樹脂バインダーとの相溶性を阻害しなければ特に規定はないが、好ましくは、カチオン性またはノニオンの極性を持つ方が良い。撥水剤の付与量は必要とする撥水性や耐油性により異なるが、撥水剤添加率が多すぎるとエアフィルタ用濾材の強度に悪影響を及ぼしてしまうため注意が必要である。撥水剤の付与量は、濾材質量に対して、1.0質量%以下、好ましくは0.8質量%以下である。
本発明のカチオン極性を有する合成樹脂バインダーに加え、ポリビニールアルコール繊維、オレフィン系繊維等に代表される内添用繊維状バインダーを併用することは、本発明の効果を妨げないため何ら問題はない。
また、繊維状バインダーは、製造時において原料繊維の抄造段階前の原料調整工程で繊維状バインダーを添加するいわゆる内添法で使用する必要がある。例えば、原料繊維に対して0.5〜4質量%添加すればよい。この方法により、繊維状バインダーは原料全体にわたって均一に分散し点接着することで、濾過性能、強度面でその実力を発揮できる。このため、繊維状バインダーは原料繊維をパルパー、ビータなどの分散工程で添加するのが望ましい。なお、原料の分散工程では、分散を効率よく行うために、分散剤や消泡剤などの界面活性剤を使用してもよい。
分散させた原料スラリーは、湿紙抄式を用いてスラリーから脱水形成した湿紙またはこれを乾燥させた乾紙に、カビ抑制剤とカチオン性合成樹脂バインダーの混合液または、カビ抑制剤とカチオン性合成樹脂バインダーおよび撥水剤の混合液を付与し、余分の混合液を吸引脱水するなどして除去した後に、この湿紙を乾燥させることにより濾材を製造することが出来る。乾燥方法としては、熱風方式、赤外線方式、ヤンキードライヤーや多筒式ドライヤーのように熱圧着する方式など様々な方法が利用できる。また、乾燥温度としては、例えば、80〜220℃であるが、繊維状バインダーを使用する際は、溶融温度により適正な温度設定をすればよい。
以下に、実施例をあげて本発明をより具体的に説明するが、本発明は、これら実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
繊維の表面極性がアニオン極性を有するボロシリケートガラス繊維からなり、平均繊維径3μm以下の極細ボロシリケートガラス繊維95質量%、繊維径6.0μm×繊維長5mmのチョップドストランド繊維5質量%配合し、パルパーにてpH3.0の水を用いて離解後抄紙機にて抄紙した。そして、カビ抑制剤有効成分としてブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニルを0.02質量%含むカビ抑制剤の混合液中の部数が20部、カチオン極性を有する合成樹脂バインダー(ライトエポックBX−71 共栄社化学(株)製)が70部、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が10部となるように混合液を調整した。当該混合液に、湿紙を含浸し、その後吸引脱水し120℃の多筒式ドライヤーで乾燥し、目付質量65.0g/mの濾材を得た。乾燥後の濾紙質量に対して、カビ抑制剤有効成分がブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニルを含むカビ抑制剤の付与量が1.0質量%、カチオン系合成樹脂バインダー(ライトエポックBX−71 共栄社化学(株)製)が3.5質量%、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が0.5質量%付与され、この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は、濾材絶乾量に対して5.0質量%であった。
[実施例2]
実施例1において、カビ抑制剤有効成分としてポリアミノプロピルビグアナイドを0.1質量%含むカビ抑制剤の付与量が1.0質量%、カチオン系合成樹脂バインダー(ライトエポックBX−71 共栄社化学(株)製)が3.5質量%、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が0.5質量%を付与するように混合液を調整した以外は実施例1と同様にし、目付質量65.0g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は、濾材絶乾量に対して5.0質量%であった。
[実施例3]
実施例1において、カビ抑制剤有効成分として2−メチル−4−イソチアゾリンを4質量%含むカビ抑制剤の付与量が1.0質量%、カチオン系合成樹脂バインダー(ライトエポックBX−71 共栄社化学(株)製)が3.5質量%、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が0.5質量%を付与するように混合液を調整した以外は実施例1と同様にし、目付質量65.0g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は、濾材絶乾量に対して5.0質量%であった。
[実施例4]
実施例1において、カビ抑制剤有効成分としてデヒドロ酢酸ナトリウムの付与量を0.5質量%含むカビ抑制剤が1.0質量%、カチオン系合成樹脂バインダー(ライトエポックBX−71 共栄社化学(株)製)が3.5質量%、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が0.5質量%を付与するように混合液を調整した以外は実施例1と同様にし、目付質量65.0g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は、濾材絶乾量に対して5.0質量%であった。
[実施例5]
実施例1において、カビ抑制剤有効成分としてブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニルを0.02質量%含むカビ抑制剤の混合液中の部数が2.4部、カチオン極性を有する合成樹脂バインダー(ライトエポックBX−71共栄社化学(株)製)が85.4部、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が12.2部となるように混合液を調整した以外は実施例1と同様にした。当該混合液に湿紙を含浸し、その後吸引脱水し120℃の多筒式ドライヤーで乾燥し目付重量64.8g/mの濾材を得た。乾燥後の濾紙質量に対してカビ抑制剤の付与量が0.1質量%、カチオン系合成樹脂バインダー(ライトエポックBX−71 共栄社化学(株)製)が3.5質量%、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が0.5質量%付与された。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は、濾材絶乾量に対して4.1質量%であった。
[実施例6]
実施例1において、カビ抑制剤有効成分としてブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニルを0.02質量%含むカビ抑制剤の混合液中の部数が50部、カチオン極性を有する合成樹脂バインダー(ライトエポックBX−71 共栄社化学(株)製)が43.8部、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が6.2部となるように混合液を調整した以外は実施例1と同様した。当該混合液に、湿紙を含浸し、その後吸引脱水し120℃の多筒式ドライヤーで乾燥し、目付質量65.5g/mの濾材を得た。乾燥後の濾紙質量に対して、カビ抑制剤の付与量が4.0質量%、カチオン系合成樹脂バインダー(ライトエポックBX−71 共栄社化学(株)製)が3.5質量%、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が0.5質量%付与された。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は、濾材絶乾量に対して8.0質量%であった。
[実施例7]
繊維の表面極性がアニオン極性を有するボロシリケートガラス繊維からなり、平均繊維径3μm以下の極細ボロシリケートガラス繊維70質量%、繊維径6.0μm×繊維長5mmのチョップドストランド繊維30質量%配合し、パルパーにてpH3.0の水を用いて離解後抄紙機にて抄紙した。そして、カビ抑制剤有効成分としてブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニルを0.02質量%含むカビ抑制剤の混合液中の部数が15.4部、カチオン極性を有する合成樹脂バインダー(ライトエポックBX−71 共栄社化学(株)製)が76.9部、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が7.7部となるように混合液を調整した。当該混合液に、湿紙を含浸し、その後吸引脱水し120℃の多筒式ドライヤーで乾燥し、目付質量66.2g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して6.5質量%であり、カビ抑制剤の付与量が1.0質量%、カチオン系合成樹脂バインダー(ライトエポックBX−71 共栄社化学(株)製)が5.0質量%、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が0.5質量%を付与された。
[実施例8]
実施例7において、カビ抑制剤有効成分としてブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニルを0.02質量%含むカビ抑制剤の混合液中の部数が1.8部、カチオン極性を有する合成樹脂バインダー(ライトエポックBX−71 共栄社化学(株)製)が89.3部、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が8.9部となるように混合液を調整した以外は実施例7と同様した。当該混合液に、湿紙を含浸し、その後吸引脱水し120℃の多筒式ドライヤーで乾燥し、目付質量66.0g/mの濾材を得た。カビ抑制剤の付与量が0.1質量%、カチオン系合成樹脂バインダー(ライトエポックBX−71 共栄社化学(株)製)が5.0質量%、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が0.5質量%付与され、この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して5.6質量%であった。
[実施例9]
実施例7において、カビ抑制剤有効成分としてブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニルを0.02質量%含むカビ抑制剤の混合液中の部数が42.1部、カチオン極性を有する合成樹脂バインダー(ライトエポックBX−71 共栄社化学(株)製)が52.6部、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が5.3部となるように混合液を調整した以外は実施例7と同様した。当該混合液に、湿紙を含浸し、その後吸引脱水し120℃の多筒式ドライヤーで乾燥し、目付質量66.4g/mの濾材を得た。カビ抑制剤の付与量が4.0質量%、カチオン系合成樹脂バインダー(ライトエポックBX−71 共栄社化学(株)製)が5.0質量%、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が0.5質量%付与され、この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して9.5質量%であった。
[実施例10]
繊維の表面極性がアニオン極性を有するボロシリケートガラス繊維からなり、平均繊維径3μm以下の極細ボロシリケートガラス繊維69.0質量部、繊維径6.0μm×繊維長5mmのチョップドストランド繊維29.6質量部、繊維状PVAバインダー(商品名:SPG056−11、クラレ社製)1.4質量部を配合し、パルパーにてpH3.0の水を用いて離解後抄紙機にて抄紙した以外は実施例7と同様にし、目付質量67.0g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して6.5質量%であった。
[実施例11]
繊維の表面極性がアニオン極性を有するポリエステル繊維とボロシリケートガラス繊維からなり、平均繊維径12.4μm、平均繊維長5mmのポリエステル繊維(商品名TT04N、帝人ファイバー社製)60質量部及び平均繊維径13.0μm、平均繊維長5mmの芯鞘複合型バインダー繊維(ポリエチレン/ポリエステル)(商品名:TJ04CN、帝人ファイバー社製)20質量部、平均繊維径3μm以下の極細ガラス繊維20質量%を配合し、パルパーにてpH7.0の水を用いて離解後抄紙機にて抄紙した。そして、カビ抑制剤有効成分としてブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニルを0.02質量%含むカビ抑制剤の混合液中の部数が15.4部、カチオン極性を有する合成樹脂バインダー(ライトエポックBX−71 共栄社化学(株)製)が76.9部、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が7.7部となるように混合液を調整した。当該混合液に、湿紙を含浸し、その後吸引脱水し120℃の多筒式ドライヤーで乾燥し、目付質量70.5g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して6.5質量%であり、カビ抑制剤の付与量が1.0質量%、カチオン系合成樹脂バインダー(ライトエポックBX−71 共栄社化学(株)製)が5.0質量%、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が0.5質量%付与された。
[実施例12]
繊維の表面極性がアニオン極性を有するレーヨン繊維とガラス繊維からなり、平均繊維径17μm、平均繊維長5mmのレーヨン繊維(商品名、ダイワボウレイヨン(株)社製)98.5質量部、繊維状PVAバインダー(商品名:SPG056−11、クラレ社製)1.5質量部を配合し、パルパーにてpH7.0の水を用いて離解後抄紙機にて抄紙した。そして、カビ抑制剤有効成分としてブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニルを0.02質量%含むカビ抑制剤の混合液中の部数が15.4部、カチオン極性を有する合成樹脂バインダー(ライトエポックBX−71 共栄社化学(株)製)が76.9部、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が7.7部となるように混合液を調整した。当該混合液に、湿紙を含浸し、その後吸引脱水し120℃の多筒式ドライヤーで乾燥し、目付質量70.0g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して6.5質量%であり、カビ抑制剤の付与量が1.0質量%、カチオン系合成樹脂バインダー(ライトエポックBX−71 共栄社化学(株)製)が5.0質量%、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が0.5質量%付与された。
[実施例13]
実施例7において、カビ抑制剤有効成分としてブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニルを0.02質量%含むカビ抑制剤の混合液中の部数が40.0部、カチオン極性を有する合成樹脂バインダー(ライトエポックBX−71 共栄社化学(株)製)が40.0部、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が20.0部となるように混合液を調整した以外は実施例7と同様した。当該混合液に、湿紙を含浸し、その後吸引脱水し120℃の多筒式ドライヤーで乾燥し、目付質量66.0g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して2.5質量%であり、カビ抑制剤の付与量が1.0質量%、カチオン系合成樹脂バインダー(ライトエポックBX−71 共栄社化学(株)製)が1.0質量%、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が0.5質量%付与された。
[実施例14]
実施例7において、カビ抑制剤有効成分としてブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニルを0.02質量%含むカビ抑制剤の混合液中の部数が8.7部、カチオン極性を有する合成樹脂バインダー(ライトエポックBX−71 共栄社化学(株)製)が87.0部、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が4.3部となるように混合液を調整した以外は実施例7と同様とした。当該混合液に、湿紙を含浸し、その後吸引脱水し120℃の多筒式ドライヤーで乾燥し、目付質量66.7g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して11.5質量%であり、カビ抑制剤の付与量が1.0質量%、カチオン系合成樹脂バインダー(ライトエポックBX−71 共栄社化学(株)製)が10.0質量%、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が0.5質量%付与された。
[実施例15]
実施例1において、カビ抑制剤有効成分としてブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニルを0.02質量%含むカビ抑制剤の混合液中の部数が22.2部、カチオン極性を有する合成樹脂バインダー(ライトエポックBX−71 共栄社化学(株)製)が77.8部となるように混合液を調整した以外は実施例1と同様とした。当該混合液に、湿紙を含浸し、その後吸引脱水し120℃の多筒式ドライヤーで乾燥し、目付質量65.0g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して4.5質量%であり、カビ抑制剤有効成分としてブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニルを含むカビ抑制剤の付与量が1.0質量%、カチオン系合成樹脂バインダー(ライトエポックBX−71 共栄社化学(株)製)が3.5質量%付与された。
[実施例16]
実施例1において、カビ抑制剤有効成分としてブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニルを0.02質量%と2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンを4質量%含むカビ抑制剤の混合液中の部数が22.2部、カチオン極性を有する合成樹脂バインダー(ライトエポックBX−71 共栄社化学(株)製)が77.8部となるように混合液を調整した以外は実施例1と同様とした。当該混合液に、湿紙を含浸し、その後吸引脱水し120℃の多筒式ドライヤーで乾燥し、目付質量65.0g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して4.5質量%であり、カビ抑制剤の付与量が1.0質量%、カチオン系合成樹脂バインダー(ライトエポックBX−71 共栄社化学(株)製)が3.5質量%を付与された。
[実施例17]
実施例1において、カビ抑制剤有効成分としてブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニルを0.02質量%と2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンを4質量%含むカビ抑制剤の混合液中の部数が18.2部、カチオン極性を有する合成樹脂バインダー(ライトエポックBX−71 共栄社化学(株)製)が63.6部、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が18.2部となるように混合液を調整した以外は実施例1と同様とした。当該混合液に、湿紙を含浸し、その後吸引脱水し120℃の多筒式ドライヤーで乾燥し、目付質量65.0g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して5.5質量%であり、カビ抑制剤の付与量が1.0質量%、カチオン系合成樹脂バインダー(ライトエポックBX−71 共栄社化学(株)製)が3.5質量%撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が1.0質量%付与された。
[実施例18]
実施例7において、濾材繊維を一度乾燥させた後に、カビ抑制剤とカチオン性バインダーと撥水剤の混合液を含浸させた以外は実施例7と同様にし、目付質量66.2g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して6.5質量%であった。
[実施例19]
実施例11において、カビ抑制剤有効成分としてポリアミノプロピルビグアナイドを0.1質量%含むカビ抑制剤とした以外は実施例11と同様にして、目付質量70.5g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して6.5質量%であった。
[実施例20]
実施例12において、カビ抑制剤有効成分としてポリアミノプロピルビグアナイドを0.1質量%含むカビ抑制剤とした以外は実施例12と同様にして、目付質量70.0g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して6.5質量%であった。
[実施例21]
実施例11において、カビ抑制剤有効成分として2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンを4質量%含むカビ抑制剤とした以外は実施例11と同様にして、目付質量70.5g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して6.5質量%であった。
[実施例22]
実施例12において、カビ抑制剤有効成分として2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンを4質量%含むカビ抑制剤とした以外は実施例12と同様にして、目付質量70.0g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して6.5質量%であった。
[実施例23]
実施例11において、カビ抑制剤有効成分としてデヒドロ酢酸ナトリウムを0.5質量%含むカビ抑制剤とした以外は実施例11と同様にして、目付質量70.5g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して6.5質量%であった。
[実施例24]
実施例12において、カビ抑制有効剤成分がデヒドロ酢酸ナトリウムを0.5質量%含むカビ抑制剤とした以外は実施例12と同様にして、目付質量70.0g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して6.5質量%であった。
[実施例25]
実施例1において、カビ抑制剤有効成分としてブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニルを0.02質量%とポリアミノプロピルビグアナイドを0.1質量%含むカビ抑制剤とした以外は実施例1と同様にして、目付質量65.0g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して5.0量%であった。
[実施例26]
実施例1において、カビ抑制剤有効成分としてブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニルを0.02質量%とデヒドロ酢酸ナトリウムを0.5質量%含むカビ抑制剤とした以外は実施例1と同様にして、目付質量65.0g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して5.0量%であった。
[実施例27]
実施例1において、カビ抑制剤有効成分としてポリアミノプロピルビグアナイドを0.1質量%と2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンを4質量%含むカビ抑制剤とした以外は実施例1と同様にして、目付質量65.0g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して5.0量%であった。
[実施例28]
実施例1において、カビ抑制剤有効成分として2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンを4質量%とデヒドロ酢酸ナトリウムを0.5質量%含むカビ抑制剤とした以外は実施例1と同様にして、目付質量65.0g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して5.0量%であった。
[実施例29]
実施例7において、カビ抑制剤有効成分としてポリアミノプロピルビグアナイドを0.1質量%とデヒドロ酢酸ナトリウムを0.5質量%含むカビ抑制剤とした以外は実施例7と同様にして、目付質量66.2g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して6.5量%であった。
[実施例30]
実施例7において、カビ抑制剤有効成分としてポリアミノプロピルビグアナイドを0.1質量%と2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンを4質量%含むカビ抑制剤とした以外は実施例7と同様にして、目付質量66.2g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して6.5量%であった。
[実施例31]
実施例7において、カビ抑制剤有効成分としてブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニルを0.02質量%とポリアミノプロピルビグアナイドを0.1質量%含むカビ抑制剤とした以外は実施例7と同様にして、目付質量66.2g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して6.5量%であった。
[実施例32]
実施例7において、カビ抑制剤有効成分としてポリアミノプロピルビグアナイドを0.1質量%含むカビ抑制剤とした以外は実施例7と同様にして、目付質量66.2g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して6.5量%であった。
[実施例33]
実施例7において、カビ抑制剤有効成分として2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンを4質量%含むカビ抑制剤とした以外は実施例7と同様にして、目付質量66.2g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して6.5量%であった。
[実施例34]
実施例7において、カビ抑制剤有効成分としてデヒドロ酢酸ナトリウムを0.5質量%含むカビ抑制剤とした以外は実施例7と同様にして、目付質量66.2g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して6.5量%であった。
[実施例35]
実施例11において、カビ抑制剤有効成分としてポリアミノプロピルビグアナイドを0.1質量%とデヒドロ酢酸ナトリウムを0.5質量%含むカビ抑制剤とした以外は実施例11と同様にして、目付質量70.5g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して6.5質量%であった。
[実施例36]
実施例11において、カビ抑制剤有効成分としてポリアミノプロピルビグアナイドを0.1質量%と2−メチル4−イソチアゾリン−3−オンを4質量%含むカビ抑制剤とした以外は実施例11と同様にして、目付質量70.5g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して6.5質量%であった。
[実施例37]
実施例11において、カビ抑制剤有効成分としてブチルカルバン酸ヨウ化プロピニルを0.02質量%とポリアミノプロピルビグアナイドを0.1質量%含むカビ抑制剤とした以外は実施例11と同様にして、目付質量70.5g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して6.5質量%であった。
[実施例38]
実施例1において、カビ抑制剤有効成分としてポリプロピルビグアナイドを0.1質量%とデヒドロ酢酸ナトリウムを0.5質量%含むカビ抑制剤とした以外は実施例1と同様にして、目付質量65.0g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して5.0量%であった。
[実施例39]
実施例7において、カビ抑制剤有効成分としてブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニルを0.02質量%含むカビ抑制剤の混合液中の部数が7.4部、カチオン極性を有する合成樹脂バインダー(ライトエポックBX−71 共栄社化学(株)製)が88.9部、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が3.7部となるように混合液を調整した以外は実施例7と同様とした。当該混合液に、湿紙を含浸し、その後吸引脱水し120℃の多筒式ドライヤーで乾燥し、目付質量66.2g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して13.5質量%であり、カビ抑制剤の付与量が1.0質量%、カチオン系合成樹脂バインダー(ライトエポックBX−71 共栄社化学(株)製)が12.0質量%、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が0.5質量%を付与された。
[実施例40]
実施例1において、カビ抑制剤有効成分としてブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニルを0.02質量%と2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンを4質量%含むカビ抑制剤の混合液中の部数が17.5部、カチオン極性を有する合成樹脂バインダー(ライトエポックBX−71 共栄社化学(株)製)が61.4部、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が21.1部となるように混合液を調整した以外は実施例1と同様とした。当該混合液に、湿紙を含浸し、その後吸引脱水し120℃の多筒式ドライヤーで乾燥し、目付質量65.0g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して5.7質量%であり、カビ抑制剤有効成分としてブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニルと2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンを含むカビ抑制剤の付与量が1.0質量%であり、カチオン系合成樹脂バインダー(ライトエポックBX−71 共栄社化学(株)製)が3.5質量%、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が1.2質量%付与された。
[比較例1]
実施例1において、カビ抑制剤有効成分としてブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニルを0.02質量%含むカビ抑制剤の混合液中の部数が88.9部、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が11.1部となるように混合液を調整した以外は実施例1と同様とした。当該混合液に、湿紙を含浸し、その後吸引脱水し120℃の多筒式ドライヤーで乾燥し、目付質量64.9g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して4.5質量%であり、カビ抑制剤の付与量が4.0質量%、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が0.5質量%付与された。
[比較例2]
実施例1において、カビ抑制剤有効成分としてポリアミノプロピルビグアナイドを0.1質量%含むカビ抑制剤の混合液中の部数が88.9部、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が11.1部となるように混合液を調整した以外は実施例1と同様とした。当該混合液に、湿紙を含浸し、その後吸引脱水し120℃の多筒式ドライヤーで乾燥し、目付質量65.0g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して4.5質量%であり、カビ抑制剤の付与量が4.0質量%、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が0.5質量%付与された。
得た。
[比較例3]
実施例1において、カビ抑制剤有効成分として2−メチル−4−イソチアゾリンを4質量%含むカビ抑制剤の混合液中の部数が88.9部、9撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が11.1部となるように混合液を調整した以外は実施例1と同様とした。当該混合液に、湿紙を含浸し、その後吸引脱水し120℃の多筒式ドライヤーで乾燥し、目付質量64.8g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して4.5質量%であり、カビ抑制剤の付与量が4.0質量%、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が0.5質量%付与された。
得た。
[比較例4]
実施例1において、カビ抑制剤有効成分としてデヒドロ酢酸ナトリウムを0.5質量%含むカビ抑制剤の混合液中の部数が88.9部、9撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が11.1部となるように混合液を調整した以外は実施例1と同様とした。当該混合液に、湿紙を含浸し、その後吸引脱水し120℃の多筒式ドライヤーで乾燥し、目付質量64.9g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して4.5質量%であり、カビ抑制剤の付与量が4.0質量%、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が0.5質量%付与された。
[比較例5]
実施例1において、カビ抑制剤有効成分としてブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニルを0.02質量%含むカビ抑制剤の混合液中の部数が90.9部、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が9.1部となるように混合液を調整した以外は実施例1と同様とした。当該混合液に、湿紙を含浸し、その後吸引脱水し120℃の多筒式ドライヤーで乾燥し、目付質量64.7g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して5.5質量%であり、カビ抑制剤の付与量が5.0質量%、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が0.5質量%付与された。
[比較例6]
実施例1において、カチオン極性を有する合成樹脂バインダー(ライトエポックBX−71 共栄社化学(株)製)が87.5部、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が12.5部となるように混合液を調整した以外は実施例1と同様とした。当該混合液に、湿紙を含浸し、その後吸引脱水し120℃の多筒式ドライヤーで乾燥し、目付質量64.8g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して4.0質量%であり、カチオン系合成樹脂バインダー(ライトエポックBX−71 共栄社化学(株)製)が3.5質量%、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が0.5質量%付与された。
[比較例7]
実施例7において、カビ抑制剤有効成分としてブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニルを0.02質量%含むカビ抑制剤の混合液中の部数が66.7部、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が33.3部となるように混合液を調整した以外は実施例7と同様とした。当該混合液に、湿紙を含浸し、その後吸引脱水し120℃の多筒式ドライヤーで乾燥し、目付質量66.2g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して1.5質量%であり、カビ抑制剤の付与量が1.0質量%、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が0.5質量%付与された。
[比較例8]
実施例7において、カビ抑制剤有効成分としてブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニルを0.02質量%含むカビ抑制剤の混合液中の部数が90.9部、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が9.1部となるように混合液を調整した以外は実施例7と同様とした。当該混合液に、湿紙を含浸し、その後吸引脱水し120℃の多筒式ドライヤーで乾燥し、目付質量66.1g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して5.5質量%であり、カビ抑制剤の付与量が5.0質量%、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が0.5質量%付与された。
[比較例9]
実施例7において、カチオン極性を有する合成樹脂バインダー(ライトエポックBX−71 共栄社化学(株)製)が90.9部、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が9.1部となるように混合液を調整した以外は実施例7と同様とした。当該混合液に、湿紙を含浸し、その後吸引脱水し120℃の多筒式ドライヤーで乾燥し、目付質量66.3g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して5.5質量%であり、カチオン系合成樹脂バインダー(ライトエポックBX−71 共栄社化学(株)製)が5.0質量%、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が0.5質量%付与された。
[比較例10]
実施例7において、繊維の表面極性がカチオン極性を有し、平均繊維径30μmのイオン交換繊維(商品名IEF−WA、ニチビ(株)社製)98質量部と、繊維状PVAバインダー(商品名:SPG056−11、クラレ社製)2質量部とした以外は実施例7と同様にし、目付質量72.2g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して6.5質量%であった。
[比較例11]
実施例7において、カビ抑制剤有効成分としてブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニルを0.02質量%含むカビ抑制剤の混合液中の部数が42.1部、アニオン極性を有する合成樹脂バインダー(ボンコートAN−155 DIC(株)製)が52.6部、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が5.3部となるように混合液を調整した以外は実施例7と同様とした。当該混合液に、湿紙を含浸し、その後吸引脱水し120℃の多筒式ドライヤーで乾燥し、目付質量66.2g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して9.5質量%であり、カビ抑制剤の付与量が4.0質量%、アニオン系合成樹脂バインダー(ボンコートAN−155 DIC(株)製)が5.0質量%、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が0.5質量%付与された。
[比較例12]
実施例11において、カチオン系合成樹脂バインダー(ライトエポックBX−71 共栄社化学(株)製)が5.0質量%、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が0.5質量%となるように混合液を調整し、湿紙を含浸し、その後吸引脱水し120℃の多筒式ドライヤーで乾燥し、目付質量70.4g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して5.5質量%であった。
[比較例13]
実施例12において、カチオン系合成樹脂バインダー(ライトエポックBX−71 共栄社化学(株)製)が5.0質量%、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が0.5質量%となるように混合液を調整し、湿紙を含浸し、その後吸引脱水し120℃の多筒式ドライヤーで乾燥し、目付質量70.0g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して5.5質量%であった。
[比較例14]
実施例11において、カビ抑制剤有効成分としてブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニルを0.02質量%含むカビ抑制剤したときの混合液中の部数が88.9部、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が11.1部となるように混合液を調整した以外は実施例11と同様とし、その後、湿紙を含浸し、その後吸引脱水し120℃の多筒式ドライヤーで乾燥し、目付質量70.5g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して4.5質量%であった。
[比較例15]
実施例12において、カビ抑制剤有効成分としてブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニルを0.02質量%含むカビ抑制剤したときの混合液中の部数が88.9部、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が11.1部となるように混合液を調整した以外は実施例12と同様とし、その後、湿紙を含浸し、その後吸引脱水し120℃の多筒式ドライヤーで乾燥し、目付質量70.0g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して4.5質量%であった。
[比較例16]
実施例11において、カビ抑制剤有効成分としてポリアミノプロピルビグアナイドを0.1質量%含むカビ抑制剤の混合液中の部数が88.9部、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が11.1部となるように混合液を調整し、湿紙を含浸した以外は実施例11と同様とし、その後、その後吸引脱水し120℃の多筒式ドライヤーで乾燥し、目付質量70.5g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して4.5質量%であった。
[比較例17]
実施例12において、カビ抑制剤有効成分としてポリアミノプロピルビグアナイドを0.1質量%含むカビ抑制剤の混合液中の部数が88.9部、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が11.1部となるように混合液を調整した以外は実施例12と同様とし、その後、湿紙を含浸し、その後吸引脱水し120℃の多筒式ドライヤーで乾燥し、目付質量70.0g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して4.5質量%であった。
[比較例18]
実施例11において、カビ抑制剤有効成分として2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンを4質量%含むカビ抑制剤の混合液中の部数が88.9部、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が11.1部となるように混合液を調整した以外は実施例11と同様とし、その後、湿紙を含浸し、その後吸引脱水し120℃の多筒式ドライヤーで乾燥し、目付質量70.5g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して4.5質量%であった。
[比較例19]
実施例12において、カビ抑制剤有効成分として2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンを4質量%含むカビ抑制剤の混合液中の部数が88.9部、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が11.1部となるように混合液を調整した以外は実施例12と同様とし、その後、湿紙を含浸し、その後吸引脱水し120℃の多筒式ドライヤーで乾燥し、目付質量70.0g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して4.5質量%であった。
[比較例20]
実施例11において、カビ抑制剤有効成分としてデヒドロ酢酸ナトリウムを0.5質量%含むカビ抑制剤の混合液中の部数が88.9部、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が11.1部となるように混合液を調整した以外は実施例11と同様とし、その後、湿紙を含浸し、その後吸引脱水し120℃の多筒式ドライヤーで乾燥し、目付質量70.5g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して4.5質量%であった。
[比較例21]
実施例12において、カビ抑制剤有効成分としてデヒドロ酢酸ナトリウムを0.5質量%含むカビ抑制剤の混合液中の部数が88.9部、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が11.1部となるように混合液を調整した以外は実施例12と同様とし、その後、湿紙を含浸し、その後吸引脱水し120℃の多筒式ドライヤーで乾燥し、目付質量70.0g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して4.5質量%であった。
[比較例22]
実施例1において、カビ抑制剤有効成分としてポリアミノプロピルビグアナイドを0.1質量%とデヒドロ酢酸ナトリウムを0.5質量%含むカビ抑制剤の混合液中の部数が88.9部、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が11.1部となるように混合液を調整した以外は実施例1と同様とし、その後、湿紙を含浸し、その後吸引脱水し120℃の多筒式ドライヤーで乾燥し、目付質量65.5g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して4.5質量%であった。
[比較例23]
実施例1において、カビ抑制剤有効成分としてポリアミノプロピルビグアナイドを0.1質量%と2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンを4質量%含むカビ抑制剤の混合液中の部数が88.9部、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が11.1部となるように混合液を調整した以外は実施例1と同様とし、その後、湿紙を含浸し、その後吸引脱水し120℃の多筒式ドライヤーで乾燥し、目付質量65.5g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して4.5質量%であった。
[比較例24]
実施例1において、カビ抑制剤有効成分としてブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニルを0.02質量%と2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンを4質量%含むカビ抑制剤の混合液中の部数が88.9部、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が11.1部となるように混合液を調整した以外は実施例1と同様とし、その後、湿紙を含浸し、その後吸引脱水し120℃の多筒式ドライヤーで乾燥し、目付質量65.5g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して4.5質量%であった。
[比較例25]
実施例1において、カビ抑制剤有効成分としてブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニルを0.02質量%とポリアミノプロピルビグアナイドを0.1質量%含むカビ抑制剤の混合液中の部数が88.9部、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が11.1部となるように混合液を調整した以外は実施例1と同様とし、その後、湿紙を含浸し、その後吸引脱水し120℃の多筒式ドライヤーで乾燥し、目付質量65.5g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して4.5質量%であった。
[比較例26]
実施例1において、カビ抑制剤有効成分として2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンを4質量%とポデヒドロ酢酸ナトリウムを0.5質量%含むカビ抑制剤の混合液中の部数が88.9部、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が11.1部となるように混合液を調整した以外は実施例1と同様とし、その後、湿紙を含浸し、その後吸引脱水し120℃の多筒式ドライヤーで乾燥し、目付質量65.5g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して4.5質量%であった。
[比較例27]
実施例1において、カビ抑制剤有効成分としてブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニルを0.02質量%とポリアミノプロピルビグアナイドを0.1質量%含むカビ抑制剤の混合液中の部数が88.9部、撥水剤(フッ素系撥水剤(ユニダインTG−5243 ダイキン工業(株)製)が11.1部となるように混合液を調整した以外は実施例1と同様とし、その後、湿紙を含浸し、その後吸引脱水し120℃の多筒式ドライヤーで乾燥し、目付質量65.5g/mの濾材を得た。この時の濾材に対する混合液の固形分付与量は濾材絶乾量に対して4.5質量%であった。
各実施例及び比較例で得られたエアフィルタ用濾材の評価結果を表2,3,4,5、6に示す。評価方法は、以下の方法で行った。
(1)圧力損失
自製の装置を用いて、有効面積100cmの濾紙に面風速5.3cm/secで7通風した時の圧力損失を微差圧計で測定した。
(2)DOP透過率
ラスキンノズルで発生させた多分散DOP粒子を含む空気を、有効面積100cmの濾紙に面風速5.3cm/secで通風した時のDOPの捕集効率を、リオン社製レーザーパーティクルカウンターを使用し測定した。なお、測定対象粒子径0.3μm単分散は粒子径0.3−0.4μmと0.4−0.5μmのDOP透過率の幾何平均を0.3μm単分散の透過率とした。DOP捕集効率は、100−(DOP透過率)の式から求めた。また、上流側のDOP発生濃度は、0.1μm以下で約1×10個/ftとした。
(3)可燃物
525±25℃、10分間電気炉にて加熱し、加熱前後での質量差を加熱前質量で除し百分率として求めた。
(4)カビ抑制剤付与量
カビ抑制剤、合成樹脂バインダー、撥水剤の混合液を付与後のエアフィルタ用濾材の濾材繊維中に含まれる有機繊維を除いた上記で求めた可燃物量に混合液中のカビ抑制剤配合率を乗して求めた。
(5)合成樹脂バインダー付与量
カビ抑制剤、合成樹脂バインダー、撥水剤の混合液を付与後のエアフィルタ用濾材の濾材繊維中に含まれる有機繊維を除いた上記で求めた可燃物量に混合液中の合成樹脂バインダー配合率を乗して求めた。
(6)撥水剤付与量
カビ抑制剤、合成樹脂バインダー、撥水剤の混合液を付与後のエアフィルタ用濾材の濾材繊維中に含まれる有機繊維を除いた上記で求めた可燃物量に混合液中の撥水剤配合率を乗して求めた。
(7)PF値
濾紙のフィルタ性能の指標となるPF値は、(1)と(2)の測定に基づき、次式より求めた。PF値が高いほど、同一圧力損失で高捕集効率を示す。
(8)引張強度
MIL−F−51079Cに準拠して測定した。
(9)撥水性
MIL−STD−282に準拠して測定した。
(10)カビ抵抗性試験
JIS29112010)付属書Aプラスチック製品の試験方法Aに準拠して実施。
(評価基準) ○(肉眼でカビなし)、△(カビ供試品、1/3未満)
×(カビ供試品の1/3超)
○(眼でカビなし)をカビ抑制性有とした。
(11)殺菌率
(菌気相液滴下試験方)
ハートインフュージョン液体倍地で培養し、遠心分離・洗浄して調整したM.luteus菌体水溶液(濃度:4×106 CFU/filter)を評価に供する必要枚数すべてのフィルタ上に滴下した。上記フィルタをバイオセフティキャビネット内で所定時間自然放置した。その後フィルタ上の菌をリン酸緩衝溶液へ振動ミキサーで抽出した。抽出した原液及び希釈液をトリンプトソーヤ寒天固体培地に移植し、35℃×48時培養後、コロニー数を計測し生存菌数を算出した。
アニオン極性を有する濾材繊維に対して、カビ抑制剤とカチオン極性を有する合成樹脂バインダーとを混合した液を付与させた実施例についてはカビ抑制剤の有効成分の種類やカビ抑制剤同士の併用によっていずれも防高いカビ性能を有し、さらに、フィルタとしての強度も優れている(PF値および引張強度)。しかし、カビ抑制剤を使用していない比較例6やカチオン極性を有する合成樹脂バインダーを使用しなかった比較例1〜5ではカビ抑制性能がない結果であった。
同様に、圧力損失がそれほど高くない中性能濾材においても、アニオン極性を有する濾材繊維に対して、カビ抑制剤とカチオン極性を有する合成樹脂バインダーとを混合した液を付与させた実施例についてはカビ抑制剤の有効成分の種類やカビ抑制剤同士の併用によっても防高いカビ性能を有している。しかし、カビ抑制剤を使用していない比較例9やカチオン極性を有する合成樹脂バインダーを使用しなかった比較例ではカビ抑制性能がない結果であった。カビ抑制剤と併用する合成樹脂バインダーのイオン性がアニオン性である比較例11ではカビ抑制性能は見られず、さらに混合液の凝集によりPF値が低下している。カチオン極性を有する濾材繊維を使用した比較例10では、含浸液もカチオン極性を有しているため付着が悪くカビ抑制性能は得られなかった。
ガラス繊維以外のアニオン極性を有する繊維においても、カビ抑制剤とカチオン極性を有する合成樹脂バインダーとを混合した液を付与させた実施例についてはカビ抑制剤の有効成分の種類やカビ抑制剤同士の併用によっても防高いカビ性能を有している。しかし、カビ抑制剤を使用していない比較例28,29やカチオン極性を有する合成樹脂バインダーを使用しなかった比較例ではカビ抑制性能がない結果であった。
実施例7,13,14においてカチオン極性を有する合成樹脂バインダーの付与量が1.0質量%〜10.0質量%では高いカビ抑制性能、強度、PF値を示したが、カチオン性合成樹脂バインダーを使用していない比較例7ではカビ抑制性能なく、引張強度もかなり低い結果となり実用に耐えられるレベルではない。また、実施例39においては、カチオン性合成樹脂バインダーの付与量が12.0質量%であり、カビ抑制性能自体には問題ないがPF値が若干低くかった。また、濾材繊維を一度乾燥させた後に混合液を付与させた実施例18においても高いカビ抑制性能と引張強度、撥水性とも高いレベルであった。
実施例1、15〜17において撥水剤付与量を0〜1.0質量%にしたとき、カビ抑制性能、引張強度、撥水性、PF値については良好な結果が得られたが、撥水剤付与量を1.2質量%とした実施例40はカビ抑制性能、撥水性、PF値については高い結果を示したが、引張強度が若干低くなってしまう結果であった。
本発明のエアフィルタ用炉であれば、図1〜4に示したとおり、いずれの濾材繊維を使用しても、カビ抑制剤有効成分を添加し付着させることで、濾材のPF値が大きく改善されることが示された。
本発明は、安全性に優れた抗菌性およびカビ抑制性を併せ持ち、特に高いカビ抑制性能を有しており、かつ、エアフィルタ用濾材として必要な高い捕集効率かつ撥水性と高強度を併せ持つエアフィルタ用濾材であるので、業務用及び一般家庭の様々な場所で用いることができる。特に微生物による2次汚染を防止が望まれている食品工場、飲料水工場、製薬工場、病院施設、半導体施設、バイオ施設等の産業用の利用の可能性を有している。

Claims (15)

  1. カビ抑制剤および合成樹脂バインダーが付与された濾材繊維を有するエアフィルタ用濾材であって、濾材繊維全体のイオン極性がアニオン極性を有し、かつカビ抑制剤がカチオン極性を有し、合成樹脂バインダーがカチオン極性を有する、前記エアフィルタ用濾材。
  2. 前記濾材繊維が、アニオン極性を有する水酸基及びカルボキシル基よりなる群の内少なくとも1種の官能基を有し、かつ/または、
    前記濾材繊維が、無機繊維、天然繊維あるいはその誘導体、有機合繊繊維の内少なくとも1種である、請求項1に記載のエアフィルタ用濾材。
  3. 前記無機繊維が、ホウケイ酸ガラス繊維、ボロン・シリカガラス繊維、ローボロンアルカリシリケート繊維及びシリカアルミナ繊維よりなる群から選択され、
    前記天然繊維あるいはその誘導体が、レーヨン繊維、コットンリンター繊維、麻繊維である非木材繊維および木材繊維よりなる群から選択され、
    さらに、前記有機合成繊維が、ポリビニールアルコール繊維、アセテート繊維、ポリエステル繊維およびそれら共重合体の繊維よりなる群から選択される、請求項1または2に記載のエアフィルタ用濾材。
  4. 前記カビ抑制剤がカビ抑制剤有効成分を含み、カビ抑制剤有効成分としてブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニル、ポリアミノプロピルビグアナイド、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、デヒドロ酢酸ナトリウムおよびこれらの2つ以上の混合物から選択されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のエアフィルタ用濾材。
  5. 前記合成樹脂バインダーが、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、酢酸ビニル樹脂、SBR樹脂、エポキシ樹脂、ポリビニールアルコール樹脂およびこれらの2つ以上の混合物から選択される、請求項1〜4のいずれか1つに記載のエアフィルタ用濾材。
  6. 前記カビ抑制剤が濾材繊維質量に対して0.1質量%以上付与される、請求項1〜5のいずれか1つに記載のエアフィルタ用濾材。
  7. 前記合成樹脂バインダーが濾材繊維質量に対して1.0〜10.0質量%付与される、請求項1〜6のいずれか1つに記載のエアフィルタ用濾材。
  8. 前記エアフィルタ用濾材が、MIL−F−51079Cに規定されている測定方法で常態引張強度が濾材縦方向で0.45kN/m以上、濾材横方向で0.35kN/m以上である請求項1〜7のいずれか1つに記載のエアフィルタ用濾材。
  9. 前記エアフィルタ用濾材のカビ抑制性能がJIS2911(2010)付属書Aプラスチック製品の試験方法Aに準拠し、肉眼でカビの発生が認められないレベルであることを特徴とする、請求項1〜8いずれか1つに記載のエアフィルタ用濾材。
  10. 前記エアフィルタ用濾材のフィルタ性能が、面風速5.3cm/sec、粒子径0.3μm単分散での、数1の式により示されるPF値が10.0以上であることを特徴とする、請求項1〜9いずれか1つに記載のエアフィルタ用濾材。
  11. 前記エアフィルタ用濾材において、MIL−282に規定されている撥水性が、100mm(水柱高)以上である、請求項1〜10いずれか1つに記載のエアフィルタ用濾材。
  12. カビ抑制剤およびカチオン性合成樹脂バインダーのほかに撥水剤が付与された請求項1〜11のいずれか1つに記載のエアフィルタ用濾材。
  13. 撥水剤の付与量が濾材質量に対して0.1質量%から1.0質量%付与される、請求項1〜12にいずれか1つに記載のエアフィルタ用濾材。
  14. カチオン性合成樹脂バインダーに加え、内添用繊維状バインダーを併用する、請求項1〜13のいずれか1つに記載のエアフィルタ用濾材。
  15. 請求項1〜14のいずれか1つに記載のエアフィルタ用濾材を製造する方法であって、繊維の配合スラリー調整後、湿紙抄式を用いてスラリーから脱水形成した湿紙またはこれを乾燥させた乾紙に、カビ抑制剤とカチオン性合成樹脂バインダーの混合液または、カビ抑制剤とカチオン性合成樹脂バインダーおよび撥水剤の混合液を付与した後に80〜220℃の温度で乾燥することを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載のエアフィルタ用濾材の製造方法。
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