JP2016095593A - 作業手順管理システム及び作業手順管理サーバ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】作業手順管理サーバ1は、ログ処理部13と、逸脱処理部11と、を備える。ログ処理部13は、作業手順に基づいて作業者によって行われる操作に従い、クライアント端末2Aが実行する処理のログ情報と、処理の実行に伴ってクライアント端末2Aに表示された画面の画面ハードコピー情報とをデータベースに記録する。逸脱処理部11は、作業員がクライアント端末2Aを用いて行った操作が作業手順から逸脱している場合に、逸脱の内容と共に、画面ハードコピー情報の一部を符号化した第1符号化情報をデータベースに記録する指示をログ処理部13に行う。
【選択図】図5
Description
例えば、特許文献1に開示された技術では、取得した画面イメージデータが改ざんされたかどうかは分からない。
作業手順管理サーバは、第1クライアント端末から受信したログ情報と、画面ハードコピー情報とをデータベースに記録する。そして、操作が作業手順から逸脱している場合に、逸脱の内容と共に、画面ハードコピー情報の一部を符号化した第1符号化情報をデータベースに記録する指示をログ処理部に行う。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施の形態例の説明により明らかにされる。
本明細書及び図面において、実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
この作業手順管理システム10は、例えば、医薬品の製造工場において、作業者が製造指図に従って一連の作業を行う際に、この作業手順を管理するものである。以下、作業手順管理システム10について、その構成例及び動作例を説明する。
作業手順管理サーバ1は、逸脱処理部11、要求受付処理部12及びログ処理部13を処理部として備える。また、作業手順管理サーバ1は、データベース内に製造指図データ14、逸脱情報データ15、逸脱・ログ関連データ16、ログデータ17、画面ハードコピーデータ18を備える。
逸脱情報データ15は、逸脱発生時における具体的な逸脱の内容を逸脱情報として記録する。
逸脱・ログ関連データ16は、発生した逸脱を特定するため情報を記録する。
ログデータ17は、クライアント端末2Aによって行われた処理を、処理が行われた発生日時と共にログ情報として記録する。
画面ハードコピーデータ18は、逸脱発生時におけるクライアント端末2Aの画面ハードコピー情報を記録する。
クライアント端末2Aは、サーバ要求処理部21、実行処理部22、画面ハードコピー取得部23及びサーバ送付データ25を備える。そして、実行処理部22には、作業者が操作を行う操作部22aと、処理の実行状況を画面に表示する表示部22bとが接続される。このクライアント端末2Aの実行処理部22は、操作部22aが操作されることによって医薬品の製造に関わる情報を検索し、更新を行うための画面(後述する図5を参照)を表示する。このため、作業者は、クライアント端末2Aに表示された画面を通じて、医薬品を製造するための様々な処理を実行することができる。そして、クライアント端末2Aは、実行処理部22が実行した処理のログ情報と、処理の実行に伴ってクライアント端末2Aの表示部22bに表示された画面の画面ハードコピー情報とを作業手順管理サーバ1に送信している。
画面ハードコピー取得部23は、常に起動しており、作業者が何らかの操作を行うと、クライアント端末2Aの表示部22bに表示されている画面を画面ハードコピー情報として取得し、サーバ要求処理部21に送る。
クライアント端末2Bは、サーバ要求処理部21、実行処理部22、画面ハードコピー取得部23、逸脱検索部24及びサーバ送付データ25を備える。クライアント端末2Bにおいても、クライアント端末2Aとほぼ同じ処理を行うことができる。
そして、逸脱処理部11は、画面ハードコピー情報の一部を再び符号化した第2符号化情報と、データベースから読み出した第1符号化情報とを照合した結果(例えば、アラーム情報)をクライアント端末2Bに出力する。第1符号化情報及び第2符号化情報は、例えば、データ列であり、逸脱処理部11は、ハッシュ関数を用いて画面ハードコピー情報に含まれる所定位置のデータからデータ列を作成することができる。
次に、作業手順管理システム10の各装置を構成する計算機30のハードウェア構成を説明する。
図2は、計算機30のハードウェア構成例を示すブロック図である。
ネットワークインタフェース38には、例えば、NIC(Network Interface Card)等が用いられ、端子が接続されたLAN、専用線、ネットワークのいずれかを介して各種のデータを送受信することが可能である。
図3は、製造指図データ14、逸脱情報データ15、逸脱・ログ関連データ16のテーブル構成図である。
製造指図データ14は、製品ID14a、工程品ID14b、指示名14c、製造指図ID14dの各フィールドを有する。
製品ID14aには、製品を一意に特定するためのIDが格納されており、製品ID14aが製造指図データ14におけるキーとして用いられる。
工程品ID14bには、製造される製品がどの工程にあるかを特定するIDが格納される。
指示名14cには、作業者に指示される作業の名称が格納される。
製造指図ID14dには、製造指図に一意に割り当てられるIDが格納される。
データ14eは、製造指図ID14dが“0001”であるデータを示している。
逸脱情報データ15は、製造指図ID15a、逸脱SEQ_NO15b、逸脱内容15c、逸脱発生日時15d、逸脱確認状況15e、セッションID15fの各フィールドを有する。
製造指図ID15aには、製造指図データ14の製造指図ID14dに含まれる値が格納され、製造指図ID15aが逸脱情報データ15におけるキーとして用いられる。
逸脱SEQ_NO15bには、作業者が作業手順を逸脱した際に自動的に割り振られた値が格納される。そして、製造指図ID15aと逸脱SEQ_NO15bとが逸脱情報データ15におけるキーとして用いられる。
逸脱発生日時15dには、逸脱が発生した日時が格納される。
逸脱確認状況15eには、管理者が逸脱内容を確認したか否かを示す情報が格納される。
セッションID15fには、作業者が使用するクライアント端末2Aに作業手順管理サーバ1から割り振られたセッションIDが格納される。
データ15gは、セッションID15fが“0001”であるデータを示している。
逸脱・ログ関連データ16は、逸脱SEQ_NO16a、SEQ16b、ログID16cの各フィールドを有する。
逸脱SEQ_NO16aには、逸脱情報データ15の逸脱SEQ_NO15bに含まれる値が格納される。
SEQ16bには、逸脱SEQ_NO16aに複数の値が格納されると、逸脱SEQ_NO16aに格納された値毎に割り振られた連番が格納される。そして、逸脱SEQ_NO16aとSEQ16bとが逸脱・ログ関連データ16におけるキーとして用いられる。
ログID16cには、逸脱SEQ_NO16aに格納された値に合わせて、後述するログデータ17のログID17aに含まれる値が格納される。
データ16dは、逸脱SEQ_NO15bが“2014001”であるデータを示している。
ログデータ17は、ログID17a、ログ内容17b、セッションID17c、発生日時17dの各フィールドを有する。
ログID17aには、作業者がクライアント端末2Aを使用した際のログを特定するための値が格納される。ログID17aがログデータ17におけるキーとして用いられる。ログID17aに登録されるログIDは連番で示されるが、不規則な英数字によってログIDを構成してもよい。これにより、第三者がログIDを読み出して画面ハードコピー情報を改ざんするような事態を防ぐことができる。
セッションID17cには、クライアント端末2Aに割り当てられたセッションIDが格納される。
発生日時17dには、ログ内容17bに示される各種の処理が発生した日時が格納される。
データ17eは、セッションID17cが“1000”であるデータを示している。
画面ハードコピーデータ18は、ログID18a、画面ハードコピー情報18b、符号データ18cの各フィールドを有する。
ログID18aには、ログデータ17のログID17aに含まれる値が格納される。ログID18aが画面ハードコピーデータ18におけるキーとして用いられる。ここでは、クライアント端末2Aで行われる操作である、ログ内容17bの「検索実行」、「詳細実行」、「更新実行」に対応するログID17aの値がログID18aに格納される。
符号データ18cには、例えば、画面ハードコピー情報18bの画像ファイルの一部を所定の条件(例えば、ハッシュ関数を用いた方法)で符号化した10ビットのデータ列が格納される。
データ18dは、セッションID17cが“1000”であって、画面ハードコピー情報を取得可能な処理(検索実行、詳細実行、更新実行)にて画面ハードコピー情報が取得されたデータを示している。
サーバ送付データ25は、セッションID25aのフィールドを有する。
セッションID25aには、作業手順管理サーバ1にログインしたクライアント端末2Aに要求受付処理部12が発行したセッションIDが格納される。このセッションIDは、クライアント端末2Aが作業手順管理サーバ1にログインしている間はクライアント端末2Aのサーバ送付データ25に記録される。そして、データベース内のデータには、クライアント端末2Aに割り当てられたセッションIDが関連づけられる。
次に、逸脱発生時の処理について、図5と図6を参照して説明する。
図5は、作業者が作業手順を逸脱したときにクライアント端末2Aと作業手順管理サーバ1が行う処理の例を示す。図5では、クライアント端末2Aが備えるサーバ要求処理部21、画面ハードコピー取得部23の処理は不図示としている。
次に、逸脱検索時の処理について、図7〜図9を参照して説明する。
図7は、クライアント端末2Bの表示部22bに表示される画面の表示例を示す。図7Aは、逸脱検索画面W1の表示例を示し、図7Bは、逸脱詳細ログ画面W2の表示例を示す。
逸脱詳細ログ一覧W2bは、逸脱SEQ_NOが“2014001”であって、セッションID“1000”に対応するログデータ17に格納された情報を表示する。そして、逸脱詳細ログ一覧W2bに含まれる画面フィールドには、画面表示ボタンW2cが表示される。管理者は、画面表示ボタンW2cの押下操作を実行すると、この画面表示ボタンW2cが含まれる行のログIDによって特定される画面ハードコピー情報が表示される。
図8は、管理者が逸脱検索を行う際におけるクライアント端末2Bと作業手順管理サーバ1の処理例を示す。図8においても、クライアント端末2Bが備えるサーバ要求処理部21、画面ハードコピー取得部23の処理を不図示としている。
なお、逸脱発生時だけでなく、逸脱発生に至るまでの手順についても画面ハードコピー情報として取得してもよい。これによりどのような手順で逸脱発生に至ったかを確認しやすくなる。
例えば、上述した実施の形態例は本発明を分かりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細且つ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることは可能であり、更にはある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
Claims (4)
- 第1クライアント端末と、作業手順管理サーバと、を備え、
前記第1クライアント端末は、
作業手順に基づいて作業者によって行われる操作に従い、処理を実行する実行処理部と、
前記処理の実行に伴って画面を表示する表示部と、
前記処理のログ情報と、前記表示部に表示された前記画面の画面ハードコピー情報とを前記作業手順管理サーバに送信するサーバ要求処理部と、を有し、
前記作業手順管理サーバは、
前記第1クライアント端末から受信した前記ログ情報と、前記画面ハードコピー情報とをデータベースに記録するログ処理部と、
前記操作が前記作業手順から逸脱している場合に、前記逸脱の内容と共に、前記画面ハードコピー情報の一部を符号化した第1符号化情報を前記データベースに記録する指示を前記ログ処理部に行う逸脱処理部と、を備える
作業手順管理システム。 - さらに、前記処理の実行結果及び前記画面ハードコピー情報を表示する第2クライアント端末を備え、
前記ログ処理部は、前記第2クライアント端末によって前記逸脱の検索要求が行われると、前記ログ情報及び前記画面ハードコピー情報を前記データベースから読出し、
前記逸脱処理部は、前記画面ハードコピー情報の一部を再び符号化した第2符号化情報と、前記データベースから読み出した前記第1符号化情報とを照合した結果を前記第2クライアント端末に出力する
請求項1に記載の作業手順管理システム。 - 前記第1符号化情報及び前記第2符号化情報はデータ列であって、
前記逸脱処理部は、ハッシュ関数を用いて前記画面ハードコピー情報に含まれる所定位置のデータから前記データ列を作成する
請求項2に記載の作業手順管理システム。 - 作業手順に基づいて作業者によって行われる操作に従い、第1クライアント端末が実行する処理のログ情報と、前記処理の実行に伴って前記第1クライアント端末の表示部に表示された画面の画面ハードコピー情報とをデータベースに記録するログ処理部と、
前記操作が前記作業手順から逸脱している場合に、前記逸脱の内容と共に、前記画面ハードコピー情報の一部を符号化した第1符号化情報を前記データベースに記録する指示を前記ログ処理部に行う逸脱処理部と、を備える
作業手順管理サーバ。
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