JP2016095535A - 表示装置用前面保護板、及び表示装置 - Google Patents

表示装置用前面保護板、及び表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016095535A
JP2016095535A JP2016020206A JP2016020206A JP2016095535A JP 2016095535 A JP2016095535 A JP 2016095535A JP 2016020206 A JP2016020206 A JP 2016020206A JP 2016020206 A JP2016020206 A JP 2016020206A JP 2016095535 A JP2016095535 A JP 2016095535A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
white
transparent electrode
light
display device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016020206A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6411389B2 (ja
Inventor
田 恵 範 林
Yasunori Hayashida
田 恵 範 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2016020206A priority Critical patent/JP6411389B2/ja
Publication of JP2016095535A publication Critical patent/JP2016095535A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6411389B2 publication Critical patent/JP6411389B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

【課題】タッチパネル等の外周部の不透明な配線等を隠す為に設けた遮光層で表現した白色系の色が黄変し難い表示装置用前面保護板とこれを備えた表示装置とする。
【解決手段】表示装置用前面保護板10は、透光性基板1の面に、遮光層2として白色系樹脂層3を有し、白色系樹脂層は白色顔料を硬化性樹脂の硬化物からなる樹脂バインダ中に含む。さらに、透明電極6a,6b、配線7に加えて、適宜、オーバーコート層5a,5b、透明電極6a,6bを互いに絶縁するオーバーコート層5cを有する。黄変し難いように、(A)白色系樹脂層を酸素遮断層4で被覆する、(B)透明電極を高温加熱処理不要な不透明な導電性メッシュ層とする、(C)オーバーコート層を200℃未満の低温加熱で形成されてなる低温型にする、のいずれかを採用する。これを、液晶表示パネル、ELパネル等の表示パネルと組み合わせて表示装置とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示装置用前面保護板と、これを備えた表示装置に関する。特に、白色系の色が黄変し難い遮光層を有する表示装置用前面保護板と、これを備えた表示装置に関する。
近年、スマートフォン、タブレットPC(パーソナルコンピュータ)など各種表示装置において、表示パネルと組み合わせて使用される位置入力装置として、タッチパネルが急速に普及してきている。タッチパネルは、以前から、電磁誘導方式、抵抗膜方式など各種方式のものが知られ、各種用途で使用されてきたが、最近その中でも特に注目されてきているのは、マルチタッチ(多点同時入力)が可能な静電容量方式のタッチパネルである。
図11は、タッチパネル20を備えた表示装置200の一例を模式的に示す図である。図11(a)は分解平面図であり、図11(b)の断面図は図11(a)の分解平面図中で、C−C線で表示装置用前面保護板40を切断したときの表示装置用前面保護板40のみの断面図である。タッチパネル20は、表示パネル30に対して、表示パネル30からの表示光の出光側である表側(紙面で手前側)に配置される。さらに、タッチパネル20の保護の為に、前記表示パネル30からの表示光がタッチパネル20を通過して出光する側であるタッチパネル20の表側に、表示装置用前面保護板40が配置される(特許文献1、特許文献2、特許文献3)。
表示装置用前面保護板40は、通常、図11で例示する様に、その表示用領域A1の外周部が不透明領域A2となっており、不透明領域A2には遮光層41が形成されている。この不透明領域A2によって、表示装置用前面保護板40の裏側に配置されるタッチパネル20が、その外周部に有する配線7やコネクタ等が見えて外観を損ねないようにしている。また、不透明領域A2中には、製品ロゴなどの可視情報9なども適宜設けられ、不透明領域A2は表示装置用前面保護板40の加飾部にもなっている。
表示装置用前面保護板40、タッチパネル20及び表示パネル30の各部材の間は、界面反射による表示光の損失や外光反射を減らして表示を見易くする等のために、空間を設けずに樹脂層で埋めて密着積層することもある。
また、薄型化、軽量化、部品点数削減などに対する要求に応えるべく、表示装置用前面保護板40とタッチパネル20との一体化、或いはタッチパネル20と表示パネル30との一体化などの各種一体化の形態が、提案され実用化も始まっている(特許文献1、特許文献2)。
特開2009−193587号公報 実用新案登録第3153971号公報 特開2008−266473号公報(〔0009〕、〔0030〕、図2)
ところで、不透明領域A2の遮光層41は、遮光性の観点などから黒色とするのが普通であったが、最近では、趣向を変えて、純白色、アイボリー色などの白色系の意匠が望まれることがある。
そこで、白色系の意匠を表現できるように、遮蔽層41を、カーボンブラック等の黒色顔料に代えて、白色顔料を樹脂バインダ中に含む白色系樹脂層で構成すれば、一応、白色系の色の意匠を表現できる。しかし、この構成では、遮光層41の色が、熱により黄変し意匠性を低下させることが判明した。黄変は遮光層41に用いた樹脂成分が熱で変質することが原因であると考えられ、遮光層41の色が黒色であるときは、樹脂成分に黄変が生じていても目立たなかっものと思われる。黄変は、とりわけ、部品の一体化の為に、表示装置用前面保護板40に、遮光層41以外に、さらに、タッチパネル用の透明電極も付与すると、透明電極の形成時にポストベーク乃至は焼成と言われる加熱処理で200℃以上の高温が加わるので顕著であった。
そこで、本発明の課題は、表示装置用前面保護板において、白色系の色を表現する遮光層が黄変し難いようにすることである。また、こうした表示装置用前面保護板を備えた表示装置を提供することである。
本発明では、次の様な構成の表示装置用前面保護板、及び表示装置とした。
(1)中央の表示用領域と、この表示用領域の外周部に設けられ可視光を遮蔽する不透明領域とを有する表示装置用前面保護板であって、
透光性基板と、この透光性基板の第1面とこの第1面とは反対側の第2面とのうちの、いずれか一方の面上において前記不透明領域に設けられた遮光層と、
前記一方の面上に前記遮光層を被覆するように設けられた酸素遮断層と、
前記一方の面上であって、前記表示用領域から前記遮光層を有する前記不透明領域の部分に延びるように設けられ、透明導電体薄膜からなる透明電極と、
前記一方の面上であって、前記透明電極に対して前記遮光層の部分で電気的に接続されるように設けられた不透明な配線と、
を少なくとも有し、
前記遮光層は、白色系樹脂層を有することで白色系の色を呈し、
前記白色系樹脂層は、少なくとも白色顔料を、硬化性樹脂の硬化物からなる樹脂バインダ中に含む、
表示装置用前面保護板。
(2)中央の表示用領域と、この表示用領域の外周部に設けられ可視光を遮蔽する不透明領域とを有する表示装置用前面保護板であって、
透光性基板と、この透光性基板の第1面とこの第1面とは反対側の第2面とのうちの、いずれか一方の面上において前記不透明領域に設けられた遮光層と、
前記一方の面上であって、前記表示用領域から前記遮光層を有する前記不透明領域の部分に延びるように設けられた透明電極と、
前記一方の面上であって、前記透明電極に対して前記遮光層の部分で電気的に接続されるように設けられた不透明な配線と、
を少なくとも有し、
前記遮光層は、白色系樹脂層を有することで白色系の色を呈し、
前記白色系樹脂層は、少なくとも白色顔料を、硬化性樹脂の硬化物からなる樹脂バインダ中に含み、
前記透明電極は、層自体が不透明な導電性層からなり、少なくとも前記表示用領域において、メッシュ状に形成されることで透視性を確保した導電性メッシュからなる、
表示装置用前面保護板。
(3)中央の表示用領域と、この表示用領域の外周部に設けられ可視光を遮蔽する不透明領域とを有する表示装置用前面保護板であって、
透光性基板と、この透光性基板の第1面とこの第1面とは反対側の第2面とのうちの、いずれか一方の面上において前記不透明領域に設けられた遮光層と、
前記一方の面上であって、前記表示用領域から前記遮光層を有する前記不透明領域の部分に延びるように設けられ、透明導電体薄膜からなり、互いに絶縁され且つ互いに交差する第1の透明電極および第2の透明電極から構成される透明電極と、
前記一方の面上であって、前記透明電極に対して前記遮光層の部分で電気的に接続されるように設けられた不透明な配線と、
前記第1の透明電極および第2の透明電極を、これらの交差部分で互いに電気的に絶縁するオーバーコート層と、
を少なくとも有し、
前記遮光層は、白色系樹脂層を有することで白色系の色を呈し、
前記白色系樹脂層は、少なくとも白色顔料を、硬化性樹脂の硬化物からなる樹脂バインダ中に含み、
前記透明電極、および前記オーバーコート層が、200℃未満の温度で形成されてなるものである、
表示装置用前面保護板。
(4)前記(1)から(3)のいずれかの表示装置用前面保護板と、表示パネルとを備えた、表示装置。
(5)前記表示パネルが、液晶パネルまたは電界発光パネルである、前記(4)の表示装置。
本発明の表示装置用前面保護板によれば、白色系の色を表現する遮光層が黄変し難いようにすることができる。
本発明の表示装置によれば、それが備える表示装置用前面保護板が、前記効果を有する。
本発明による表示装置用前面保護板の第1の実施形態を模式的に示す部分拡大断面図。 第1の実施形態の表示装置用前面保護板を第2面S2側から見た平面図。 本発明による表示装置用前面保護板の第2の実施形態を模式的に示す部分拡大断面図。 第2の実施形態の表示装置用前面保護板を第2面S2側から見た平面図であり、(a)は全体図、(b)は導電性メッシュのメッシュ形状例。 本発明による表示装置用前面保護板の第3の実施形態を模式的に示す部分拡大断面図。 黄変の意味を説明する為の反射スペクトルを示すグラフ。 黄変の改善効果をxy色度図上で例示するグラフ。 遮光層の色の測定方法を説明する断面図。 可視情報を説明する部分拡大断面図。 本発明による表示装置の一実施形態を模式的に説明する断面図。 従来の表示装置用前面保護板と表示装置の一例を示す分解平面図(a)と、分解平面図中C−C線での表示装置用前面保護板の断面図(b)。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、図面は概念図であり、説明上の都合に応じて適宜、構成要素の縮尺関係、縦横比等は誇張されていることがある。
〔A〕用語の定義:
以下に、本発明において用いる主要な用語について、その定義をここで説明しておく。
「表側」とは、表示装置用前面保護板或いはその他の構成要素において、表示装置用前面保護板を表示パネルと組み合わせて使用したときに、表示パネルからの表示光が出光する側であり、表示パネルの表示を観察する側を意味する。
「裏側」とは、前記「表側」とは反対側を意味し、表示装置用前面保護板或いはその他の構成要素において、表示パネルの表示光が入光する側を意味する。
「第1面」と「第2面」とは、何れかが前記「表側」となり、何れの面が前記「表側」となるかは任意である。本明細書においては、遮光層2を必ず有する側の面を「第2面」と呼ぶことにしており、この第2面が裏側の面となる。
〔B〕表示装置用前面保護板:
以下、本発明による表示装置用前面保護板を説明する。
《第1の実施形態:方式A》
図1の部分拡大断面図及び図2の平面図を参照して、本発明による表示装置用前面保護板の第1の実施形態例を説明する。本実施形態においては、透明電極6および配線7は、いずれもタッチパネル用のものである。透明電極6は、投影型静電容量方式のタッチパネル用として形成されている例である。
図1及び図2に示す本実施形態の表示装置用前面保護板10は、中央の表示用領域A1と、この表示用領域A1の外周部に設けられ可視光を遮蔽する不透明領域A2とを有する。本実施形態における表示装置用前面保護板10は、透光性基板1と、この透光性基板1の第1面S1とこの第1面S1とは反対側の第2面S2との2面のうちの、第2面S2において、不透明領域A2に設けられる遮光層2として白色系樹脂層3が設けられ、この白色系樹脂層3により遮光層2は白色系の色を呈する。
本実施形態においては、遮光層2は透光性基板1の第2面S2上に設けられ、この第2面S2を裏側にして、第1面S1は表示用領域A1を透して見る画像表示パネルの観察者V側に向けて用いられることを、想定した形態である。
前記白色系樹脂層3は、着色顔料として少なくとも白色顔料を、硬化性樹脂として感光性樹脂の硬化物からなる樹脂バインダ中に含む。
白色系樹脂層3は、白色顔料と感光性樹脂の未硬化物とを含む白色系感光性樹脂組成物を透光性基板1上に塗布し、フォトリソグラフィ法によってパターニングすることで形成されている。
こうして、本実施形態では、白色系意匠表現を、遮光層2は白色系樹脂層3によって白色系の色として白色を意匠表現しつつ、遮光層2の構成層であり後述する裏打ち層8と共に遮光性も確保した層となっている。このため、遮光層2は、配線7などを隠す機能以外に、表示装置用前面保護板10を加飾する加飾層となっている。
白色系意匠の黄変を防ぐために、本実施形態においては、透光性基板1の遮光層2が形成された後の一方の面である第2面S2の面上には、酸素遮断層4が白色系樹脂層3の全表面を被覆するように、且つ表示用領域A1も含めて、第2面S2の全面に形成されている。この酸素遮断層4は透明であるので、表示用領域A1にも形成することができる。
本実施形態においては、遮光層2の遮光性を向上させる為に、透光性基板1の遮光層2としての白色系樹脂層3、および酸素遮断層4が形成された後の一方の面である第2面S2の面上には、白色系樹脂層3の直上に裏打ち層8が形成されている。
裏打ち層8は、白色系樹脂層3の部分に後述する酸素遮断層4を介して形成されている。つまり、裏打ち層8は、酸素遮断層4形成後に、白色系樹脂層3の面上に酸素遮断層4の面に接して形成されている。
裏打ち層8は、本実施形態においては、黒色樹脂層として形成されており、この黒色樹脂層は、前記白色系樹脂層3が含む白色顔料を黒色顔料に代えた黒色樹脂組成物によって、白色系樹脂層3と同様にして形成されている。
本実施形態においては、白色系樹脂層3および裏打ち層8からなる遮光層2、並びに酸素遮断層4が形成された後の透光性基板1の一方の面である第2面S2の面上には、第1のオーバーコート層5aが全面に形成されている。
第1のオーバーコート層5aの面上に、遮光層2が形成された不透明領域A2にそれ自体が不透明な配線7と、この配線7に電気的に接続する様に表示用領域A1から延びるタッチパネルの位置検知用の透明電極6のうちの第1の透明電極6a、が形成されている。
配線7は、図面では、第1の透明電極6aに対してのみ模式的に描いてある。
透明電極6の第1の透明電極6aおよび第2の透明電極6bも模式的に描いてある。
本実施形態では、タッチパネルの位置検知用の透明電極6として、第1の透明電極6aと、第2の透明電極6bとを、ともに同一の面上に形成するタッチパネル構造を採用している。すなわち、第1の透明電極6aおよび第2の透明電極6bは、透光性基板1の同一の面である第2面S2の面上に形成される。
このため、第1の透明電極6aおよび第2の透明電極6bは、第1のオーバーコート層5aの面上において、互いに絶縁されて形成されている。
第1の透明電極6aおよび第2の透明電極6bのパターンは、投影型静電容量方式では各種パターンが知られており、特に限定はない。典型的には、複数の第1の透明電極6aが、第1の方向に延びて、この第1の方向に交差する方向、通常は直交する方向を第2の方向として、第2の透明電極6bが第2の方向に延びたパターンとなっている。また、本実施形態においても、図2の平面図で示すように、同様である。
第1の透明電極6aと第2の透明電極6bとの交差部分は、第3のオーバーコート層5cによって絶縁されている。第3のオーバーコート層5cは、少なくとも前記第1の透明電極6aと第2の透明電極6bとの交差部分に必要となる。前記第1の透明電極6aと第2の透明電極6bとのうち一方の電極のみ、他方の電極との交差部分が欠損したパターンで同一の面に同時に形成した後、交差部分のみ前記第3のオーバーコート層5cを形成し、この後、欠損部分を電気的に接続する接続部とする透明電極が形成されている。
図1の断面図で言えば、前記交差部分は、透光性基板1に近い側の透明電極6が、第1の透明電極6aであるので、第1の透明電極6aが形成された後の交差部分に対して第3のオーバーコート層5cが形成され、交差部分を跨いで接続用の透明電極が形成されて第2の透明電極6bが完成する。
第1の透明電極6a及び第2の透明電極6bは、ともに、中央の表示用領域A1内の位置検知領域から不透明領域A2の遮光層2に重なる部分まで延びて配線7に電気的に接続されている。
さらに、本実施形態においては、第2の透明電極6bを形成後の、透光性基板1の透明電極6および配線7が形成された側の第2面S2のほぼ全面に、第2のオーバーコート層5bが形成され、第1の透明電極6a及び第2の透明電極6bの表面を含む、表示装置用前面保護板10としての裏側の表面を、傷付きなどから保護している。ただし、図示は省略するが、この第2のオーバーコート層5bは、配線7がフレキシブルプリント配線基板(FPC)を介して制御回路に接続する部分は形成せず、配線7を露出してある。
以上のような構成とすることで、本実施形態における表示装置用前面保護板10では、その遮光層2によって表現する意匠として、白色系の色の意匠を表現することができる。その上、200℃以上の加熱処理が必要となる透明電極6に加えて、さらに200℃以上の加熱処理が必要となる第1、第2および第3のオーバーコート層5a,5b,5cが形成されているにも拘らず、酸素遮断層4によって、遮光層2が表現しようとする白色の黄変が生じ難い様になっている。
さらに、タッチパネル機能も備えており、部品点数の削減、軽量化にも効果的である。
本発明においては、本第1の実施形態を含め、透明電極6と配線7とを、表示装置用前面保護板10は備えている。透明電極6と配線7とは、本実施形態ではタッチパネル用のものであるので、本実施形態においては、表示装置用前面保護板10は、タッチパネル用基板を兼用した形態となっている。こうした、タッチパネル機能との一体化は、タッチパネルとして必要な機能の一部を一体化する形態でも、その分に応じた部品点数の低減、薄型化の効果は得られ、また、タッチパネルとしての必要な機能の全部を一体化する形態では、さらなる部品点数の低減効果が得られる。
以下、構成要素毎にさらに詳述する。
〔表示用領域A1と不透明領域A2〕
表示装置用前面保護板10は、図2の平面図で例示したように、中央に表示用領域A1を有し、表示用領域A1の外周部に、可視光を遮蔽する不透明領域A2を有する。表示用領域A1は、表示装置用前面保護板10を表示パネルに適用したときに、表示装置用前面保護板10を透して、表示パネルが表示する内容を表示できる領域である。不透明領域A2は、不透明な、配線7やコネクタなどを隠したり、或いは、表示パネルが外周部に有する配線、コネクタなどを隠したりする為の領域である。また、不透明領域A2は、それが表現する色、適宜設けるロゴやマークなどの可視情報によって加飾部にもなる領域である。
〔透光性基板1〕
透光性基板1は、少なくとも可視光線に対して透明で、表示装置用前面保護板10を適用する表示パネルに対して、表面を保護し得る機械強度を有するものであれば、特に制限はなく、代表的にはガラス板を用いることができる。とくに、前記ガラス板として、化学強化ガラスはフロートガラスに比べて機械的強度に優れ、その分薄くできる点で好ましい。化学強化ガラスは、典型的には、ガラスの表面近傍について、ナトリウムをカリウムに代えるなどイオン種を一部交換することで、化学的な方法によって機械的物性を強化したガラスである。
透光性基板1には、樹脂を用いることも可能である。例えば、前記樹脂としては、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、シクロオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂などを用いることができる。透光性基板1に樹脂を用いることで、軽量にできる上、可撓性を持たせることも可能となる。
〔遮光層2〕
本実施形態における遮光層2は、透光性基板1の表示パネル側とする裏側の第2面S2の不透明領域A2の部分に形成されている。遮光層2は、不透明領域A2中の全領域に設けられている。逆に言えば、この遮光層2によって、不透明領域A2が不透明な領域として形成される。
本実施形態においては、遮光層2は、透光性基板1の第1面S1と第2面S2のうちの一方の面として第2面S2の面の、不透明領域A2に形成される。
遮光層2は、タッチパネルとしての中央の位置検知領域に対して、その外周部に有する配線7や制御回路、或いは表示パネルがその中央の表示領域に対して、その外周部に有する配線や制御回路などを隠して、目視不能にして、表示パネルと組み合わされた表示装置において、外観を損なわないようにする機能を有する。
遮光層2は、不要な部品を隠すための遮光性と共に、外観意匠を向上させる機能も有する。つまり、本発明においては、白色系の色の意匠を表現する加飾層としての機能も有する。また、遮光層2は、酸素遮断層4によって白色系樹脂層3の加熱による黄変が生じ難い様になっている。
遮光層2の遮光性は、要求仕様、表現色にもよるが、透過率で言えば大きくても3%以下(光学濃度ODにて1.5以上)、より好ましくは透過率で1%以下(光学濃度OD2.0以上)、さらに好ましくは透過率で0.01%以下(光学濃度OD4.0以上)が望ましい。
(白色系の色とは)
本発明において、白色系の色を呈するとは、純粋な白色(純白)以外に、アイボリー色、ベージュ色、赤みの白である赤白色(薄いピンク色)、黄みの白である黄白色、青みの白である青白色、緑みの白である緑白色、紫みの白である紫白色、茶色みの白である茶白色、黒みの白である灰色(ライトグレー)、銀色みの白である銀白色、金色みの白である金白色などの、有彩色で白っぽい色、及び無彩色で白っぽい色、も含む。
こうした白色系の色を、数値的に示せば、各種表色系を用いて定義することができる。なかでも慣用的な表色系の1種であるマンセル表色系(JIS Z 8721)によって示せば、本発明において白色系の色とは、マンセル表色系において、明度が8.0以上で、且つ彩度が2.0以下の色であると、定義することができる。色相については、特に制限はない。どんな色味でも構わない。
なお、マンセル表色系では、全ての色を、明度と、彩度と、色相の三属性によって表現する。この明度は、マンセル表色系では、最も明るい理想的な白を10とし、最も暗い理想的な黒を0とする。本発明においては、白色系の色であるから、明度は小さくても8とし、8.0以上とする。また、マンセル表色系では、彩度は、無彩色を0とし、色が濃くなるほど値か大きくなり、最大値は明度と色相によって変わるが最大で14である。本発明においては、白以外の色が付いていたとしても、白っぽい色であるので、彩度は最大でも2として、2.0以下とする。
マンセル表色系の前記三属性は、市販の分光測色計、分光光度計などによって測定することができる。
黄変が目立ち難くなると言う本発明の効果がより活かされる白色系の色は、より白っぽい色ということになる。これを、マンセル表色系によって表現すれば、明度においては9.0以上の色の場合、彩度においては1.0以下の色の場合により効果的であり、さらに、明度が9.0以上で且つ彩度が1.0以下の色の場合が、より効果的である。
[白色系樹脂層3]
白色系樹脂層3は、白色系の色を表現する為の着色顔料を硬化性樹脂の硬化物からなる樹脂バインダ中に含む層からなる。
本実施形態においては、硬化性樹脂として感光性樹脂を用いてある。このため、前記白色系樹脂層3は、白色系の色を表現する為の着色顔料を感光性樹脂の硬化物からなる樹脂バインダ中に含む層からなる。
白色系樹脂層3の形成法は基本的には特に限定されないが、例えば、着色顔料と感光性樹脂の未硬化物とを含む着色感光性樹脂組成物を、透光性基板1の面上に塗布した後、所定のパターンで露光し、現像するという、いわゆるフォトリソグラフィ法により形成することができる。本実施形態においては、前記白色系樹脂層3はフォトリソグラフィ法によって形成したものである。
(着色顔料)
白色系樹脂層3に用いる着色顔料としては、通常は、白色顔料が主要な顔料として用いられる。更に、純色以外の、アイボリー、ライトグレーなどの白色系の色を表現する為に、黒色顔料も含めて、任意の色を呈する着色顔料を併用することができる。
前記白色顔料としては、酸化チタン、シリカ、タルク、カオリン、クレイ、硫酸バリウム、水酸化カルシウム、などを用いることができる。
なかでも、酸化チタンは代表的である。酸化チタンには結晶型が、ルチル型とアナターゼ型があるが、ルチル型の方が好ましい。本実施形態でもルチル型の酸化チタンを用いてある。ルチル型はアナターゼ型に比べて触媒活性が低く、加熱時にバインダー樹脂を変質し難いからである。
白色以外の着色顔料は、例えば、赤色顔料、黄色顔料、青色顔料、緑色顔料、紫色顔料、黒色顔料などを用いることができる。
前記赤色顔料には、例えば、ジケトピロロピロール系、アントラキノン系、ペリレン系などの赤色顔料を用いることができ、前記黄色顔料には、例えば、イソインドリン系、アントラキノン系などの黄色顔料を用いることができ、前記青色顔料には、例えば、銅フタロシアニン系、アントラキノン系などの青色顔料を用いることができ、前記緑色顔料には、例えば、フタロシアニン系、イソインドリン系などの緑色顔料を用いることができ、前記紫色顔料には、キナクリドン系、ジオキサジン系などの紫色顔料を用いることができる。
前記着色顔料をより具体的に示せば、例えば、赤色顔料としては、アントラキノン系のピグメントレッド177(PR177)、黄色顔料としては、イソインドリン系のピグメントイエロー139(PY139)、青色顔料としては、銅フタロシアニン系のビグメントブルーPB15:6(PB15:6)、などを用いることができる。
前記紫色顔料としては、キナクリドン系のキナクリドン(PV19)、ジオキサジン系のジオキサジンバイオレット(PV23)などを用いることができる。
前記黒色顔料としては、例えば、チタンブラック(低次酸化チタン、酸窒化チタンなど)、カーボンブラックなどを用いることができる。
黒色顔料は、白色顔料と共に、或いは、白色顔料と共に白色顔料以外の他の色の着色顔料と併用することで、明度を落とした色などにおいて用いることができる。
着色顔料の粒子の大きさは、通常、平均粒径で1μm以下であり、好ましくは大よそ0.03〜0.5μmである。
着色顔料は、表現する白色系の色に応じて適宜選択し、白色顔料のみを用いても良い。従って、着色顔料は、1種単独で用いても良いし、同種類の色、或いは異なる色の着色顔料を複数種類用いることもできる。
白色系樹脂層3は、膜厚、及び着色顔料の含有量によって白色系樹脂層3自体の不透明性或いは透明性を調整することができる。白色系樹脂層3の膜厚は、例えば1〜50μmである。
前記着色顔料の含有量は、白色系樹脂層3で表現する白色系の色の透明感、白色系の色に期待する緻密感等にもよるが、着色顔料及び樹脂バインダを含む白色系樹脂層3の全固形分量に対する着色顔料の量の百分率で表した、顔料濃度で、例えば、10〜80%程度である。言い換えると、白色系樹脂層3の全固形分100質量部に対して、着色顔料は、10〜80質量部の範囲である。
(硬化性樹脂)
着色顔料を分散保持する樹脂バインダの樹脂成分となる前記硬化性樹脂としては、感光性樹脂、及び、熱硬化性樹脂から選ばれる樹脂を1種以上用いることができる。
前記感光性樹脂としては、例えば、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリ桂皮酸ビニル系樹脂、環化ゴム、等の反応性ビニル基などの光反応性基を有する感光性樹脂を1種以上用いることができる。前記アクリル系樹脂では、例えば、アルカリ可溶性樹脂、多官能アクリレート系モノマー、光重合開始剤、その他添加剤などからなる感光性樹脂を樹脂バインダの樹脂成分として用いることができる。
前記アルカリ可溶性樹脂には、ベンジルメタクリレート−メタクリル酸共重合体などのメタクリル酸エステル共重合体、ビスフェノールフルオレン構造を有するエポキシアクリレートなどのカルド樹脂、などを1種以上用いることができる。
前記多官能アクリレート系モノマーには、例えば、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、などを1種以上用いることができる。
なお、本発明において、(メタ)アクリレートとは、メタクリレート、又は、アクリレートのいずれかであることを意味する。
前記光重合開始剤には、アルキルフェノン系、オキシムエステル系、トリアジン系、チタネート系などを1種以上用いることができる。例えば、アルキルフェノン系では、(2−メチル−1[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モリフォリノプロパン−1−オン(イルガキュア(登録商標)907、BASFジャパン株式会社製))、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モノフォリオフェニル)ブタノン−1(イルガキュア(登録商標)369、BASFジャパン株式会社製))、オキシムエステル系では、1,2−オクタンジオン,1−[4−(フェニルチオ)フェニル]−,2−(O−ベンゾイルオキシム)(イルガキュア(登録商標)OXE01、BASFジャパン株式会社製))などを用いることができる。
前記熱硬化性樹脂としては、例えば、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリイミド系樹脂等を、1種以上を用いることができる。
白色系樹脂層3の樹脂バインダとしては、この他、光増感剤、分散剤、界面活性剤、安定剤、レベリング剤などの、公知の各種添加剤を含むことができる。
(白色系樹脂層3の形成)
白色系樹脂層3の形成法は、本発明においては、特に限定されないことは既に述べたが、白色系樹脂層3は、前記硬化性樹脂の未硬化物を含む樹脂バインダ中に着色顔料及び黄変補正化合物を含有する、白色系硬化性樹脂組成物によって、形成することができる。
前記白色系硬化性樹脂組成物には、さらに、この樹脂組成物を透光性基板1の面上に塗布する際の塗布適性、或いは印刷する際の印刷適性の調整などの為に、溶剤を含むことができる。
前記溶剤としては、例えば、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチルセロソルブ、3−メトキシブチルアセテート、等を1種以上用いることができる。
硬化性樹脂として感光性樹脂を用いる場合、前記着色顔料、前記感光性樹脂の未硬化物としては、従来、カラーフィルタ用途として調整された着色レジスト用の材料を用いても良い。
硬化性樹脂として感光性樹脂を用いる場合、白色系硬化性樹脂組成物を、透光性基板1の面上に塗布する方法は、例えば、スピンコート法、ロールコート法、ダイコート法、スプレーコート法、ビードコート法などの公知の塗工法によることができる。
硬化性樹脂として感光性樹脂を用いる場合、白色系硬化性樹脂組成物(白色系感光性樹脂組成物)を、透光性基板1の面上に塗布した後は、フォトリソグラフィー技術を用いて露光、現像、ベークなどの所定の工程を経て、パターニングすることにより、透光性基板1の面上の一部に、所定パターンの白色系樹脂層3を形成することができる。
白色系硬化性樹脂組成物の硬化性樹脂として熱硬化性樹脂を用いる場合は、白色系硬化性樹脂組成物からなるインクを用いて、印刷法によって、所定パターンの白色系樹脂層3をパターン状に形成することができる。印刷法としては、特に制限はなく、例えば、オフセット印刷法、フレキソ印刷法、インクジェット印刷法等を適宜採用する。
〔酸素遮断層4〕
酸素遮断層4は、黄変し易い白色系樹脂層3に対して、空気中の酸素が接触するのを防ぐ層である。このため、酸素遮断層4は、酸素透過度が小さい層となっている。
酸素遮断層4は、少なくとも白色系樹脂層3の部分に白色系樹脂層3を被覆するように形成すれば良いが、表示用領域A1および不透明領域A2の全面に形成しても良い。全面に形成する場合は、表示用領域A1での表示に支障を来たさないように、透明な層とする。本実施形態においては、酸素遮断層4は透明な層として形成されている。
こうした酸素遮断層4としては、酸素によって白色系樹脂層3が他の層の加熱処理時の高温に晒されたときに、黄変しない程度の小さい酸素透過度を示すものであれば特に制限はない。例えば、酸素遮断層4としては、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸窒化ケイ素、窒化ケイ素などの無機材料、或いは、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、セルロース系樹脂、ポリ桂皮酸ビニル系樹脂、ポリイミド系樹脂などの有機材料を用いることができる。
酸素遮断層4の材料および厚みは、JIS K7126−2のA法、23℃、50%RHの条件で、層の酸素透過度〔cm3/(m2・d・atm)〕が、1.0以下、好ましく、0.1以下となるように設定する。
酸素透過度が大き過ぎると、黄変が生じて目立ちやすくなることがあり、また、小さ過ぎても過剰性能となるだけである。
酸素遮断層4の形成は、無機材料では、スパッタ法などの物理的乃至は化学的気相成長法などで形成することができ、樹脂材料では塗工法により形成することができる。
〔オーバーコート層5〕
第1のオーバーコート層5a、第2のオーバーコート層5b、及び第3のオーバーコート層5cのそれぞれは、異なる材料で形成することもできるが、本実施形態、及びこれから説明する各実施形態においては全て、同じ材料で形成してある。よって、本明細書において、これらを纏めて言うときは、単に「オーバーコート層5」とも呼ぶ。
オーバーコート層5には、透明な樹脂、それも耐熱性の点で硬化性樹脂が好ましく、例えば、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、ポリイミド系樹脂などを用いることができ、具体例を挙げれば、熱硬化性のエポキシ樹脂などを用いることができる。また、オーバーコート層5は電気絶縁性でもある。オーバーコート層5は、前記遮光層2と同様の塗工法で形成することができる。
また、前記硬化性樹脂としては、前記白色系樹脂層3で述べた感光性樹脂などを用いることもできる。感光性樹脂の場合は、部分形成するときにフォトリソグラフィ法を利用することができる。
オーバーコート層5を形成するとき、ポストベーク乃至は焼成と言われる加熱処理が行われる。加熱処理は200℃以上の高温が必要であり、この熱の影響で、白色系樹脂層3に黄変が生じ易くなる。200℃以上の加熱処理としては、例えば、200℃、230℃などであり、最大でも300℃程度である。加熱処理時間は、10〜30mim程度、通常15〜30min程度である。
酸素遮断層4を必須とする本発明における方式Aの形態においては、オーバーコート層5は必須ではないが、信頼性をより向上させる必要がある場合は、第1のオーバーコート層5a、第2のオーバーコート層5bの、いずれか、または両方を設けるのが好ましい。第1のオーバーコート層5aは、遮光層2と配線7との界面でのマイグレーションなどに対する信頼性向上、或いは遮光層2の形成部と非形成部との段差部分における透明電極6の断線予防などの効果が得られ、第2のオーバーコート層5bは、遮光層2、透明電極6、配線7など全体を被覆することでの信頼性向上効果が得られる。
また、本実施形態のように、第1の透明電極6aおよび第2の透明電極6bが互いに交差し、交差部分の両電極を互いに電気的に絶縁する必要がある形態の場合は、少なくとも交差部分に絶縁層としての第3のオーバーコート層5cが必要となる。
〔透明電極6〕
透明電極6は、本発明においては、互いに絶縁されて形成される第1の透明電極6aおよび第2の透明電極6bから構成される。
第1の透明電極6a、第2の透明電極6bは、本実施形態、及びこれから説明する各実施形態においては全て、同一実施形態内においては同じ材料で形成してある。よって、本明細書において、これらを纏めて言うときは、単に「透明電極6」とも呼ぶ。
本実施形態においては、透明電極6には、層自体が透明である透明導電体薄膜が用いられる。透明導電体薄膜からなる透明電極6としては、例えば、ITO(Indium Tin Oxide;インジウム錫酸化物)、IZO(Indium Zinc Oxide;インジウム亜鉛化物)、AZO(Aluminum Zinc Oxide;アルミニウム亜鉛酸化物)等の透明導電体薄膜をパターン形成したものを用いることができる。
透明電極6を透明導電体薄膜として形成するとき、導電性を上げるために、ポストベークと言われる加熱処理が行われる。加熱処理は200℃以上の高温が必要であり、この熱の影響で、白色系樹脂層3に黄変が生じ易くなる。
〔配線7〕
配線7には、例えば、銀、金、銅、クロム、プラチナ、アルミニウム、パラジウム、モリブデンなどの金属(含むその合金)などを用いることができる。例えば、銀、パラジウム及び銅からなる合金(APCとも言う)の金属層としてスパッタ法により製膜後、フォトリソグラフィ法によりパターン形成したものを用いることができる。
配線7を形成するときは、通常、200℃以上の高温の加熱処理は必要ない。
〔裏打ち層8〕
本実施形態においては、図1で例示するように、遮光層2は、白色系樹脂層3の裏側に、裏打ち層8もする。ここでの裏打ち層8は、酸素遮断層4を介して設けてある。この結果、遮光層2は、透光性基板1側から順に、白色系樹脂層3と裏打ち層8とから構成される。
裏打ち層8は、白色系樹脂層3のみでは、遮光性が不足する場合に、遮光性を補う層として設けることが好ましい。裏打ち層8としては、例えば、黒色層、反射層を用いることができる。黒色層は光を吸収することで遮光性を向上させ、反射層は光を反射することで遮光性を向上させる。
黒色層としては、例えば、黒色顔料を樹脂バインダ中に含む黒色樹脂層を用いることができる。本実施形態においても、黒色樹脂層を用いてある。
反射層としては、例えば、銀、アルミニウムなどを含む金属薄膜などからなる金属反射層を用いることができる。
本発明においては、裏打ち層8は必須ではない。ただ、裏打ち層8を用いる場合に、裏打ち層8も樹脂層で白色系の色であるなど、黄変の懸念があるときは、酸素遮断層4は裏打ち層8を形成した後に、白色系樹脂層3と共に裏打ち層8も被覆するように、形成するのが好ましい。
〔製造方法〕
本実施形態の表示装置用前面保護板10を構成する各層は、例えば、次の様にして形成される。先ず、透光性基板1の第2面S2の不透明領域A2とする領域に、遮光層2の一部となる白色系樹脂層3をパターン形成する。
次に、遮光層2が形成された側の面全面に酸素遮断層4を形成する。この後、白色系樹脂層3の部分の酸素遮断層4の面上に、遮光層2の残りの構成要素である裏打ち層8をパターン形成し、遮光層2を完成させる。
次に、全面に第1のオーバーコート層5aを形成する。次に、第1のオーバーコート層5aの面上で不透明領域A2である遮光層2の部分に、配線7をパターン形成する。次に、第1のオーバーコート層5aの面上に、透明電極6として、第1の透明電極6aの全部と、交差部分が分断し欠損した第2の透明電極6bとを、同じ面に同時にパターン形成する。このとき、透明電極6aおよび透明電極6bは、それぞれ、遮光層2の面上に形成された配線7上に接して形成されるようにパターン形成する。
次に、前記交差部分に第3のオーバーコート層5cをパターン形成し、この第3のオーバーコート層5cを跨いで、前記第2の透明電極6bの残りの欠損部分をパターン形成して第2の透明電極6bの全体を完成させる。最後に、第2のオーバーコート層5bを全面に形成することで、タッチパネル機能を一体化した表示装置用前面保護板10が作成される。
《第2の実施形態:方式B》
図3の部分拡大断面図及び図4の平面図を参照して、本発明による表示装置用前面保護板の第2の実施形態例を説明する。図4(a)は全体図、図4(b)は導電性メッシュのメッシュ形状例を示す拡大図である。
本実施形態では、前記第1実施形態において設けた酸素遮断層4を省略する代わりに、透明導電体薄膜からなる透明電極6を、層自体が不透明な導電性層で形成し、且つ表示用領域A1において、導電性層がメッシュ状に形成された導電性メッシュとした透明電極6を用いた例である。さらに、この透明電極6は配線7と同じ材料で形成されている。
その他の構成要素は、前記第1の実施形態と同じであるので、これらの説明は省略し、ここでは、新たな構成要素である、導電性メッシュを用いた透明電極6について説明する。
なお、本実施形態のように本発明の方式Bにおいても、オーバーコート層5の各層の必要性の有無は、前述方式Aの実施形態と同じである。
〔透明電極6:導電性メッシュ〕
本実施形態における透明電極6は、不透明な導電性層がメッシュ状に形成された導電性メッシュが用いられる。不透明な導電性層であるため、前記第1の実施形態で用いた透明導電体薄膜からなる透明電極6のように、導電性を上げるために200℃以上の加熱処理が必要でない。しかも、不透明な導電性層であっても、導電性メッシュとして形成することで、透明性も確保できる。このため、導電性メッシュのメッシュパターンを構成する線の幅は、不可視性の観点から30μm以下、好ましくは10μm以下である。
前記不透明な導電性層には、例えば、前記配線7で列記した材料を用いることができる。すなわち、前記不透明な導電性層には、例えば、銀、金、銅、クロム、プラチナ、アルミニウム、パラジウム、モリブデンなどの金属(含むその合金)などを用いることができる。例えば、銀、パラジウム及び銅からなる合金(APCとも言う)の金属層としてスパッタ法により製膜後、フォトリソグラフィ法によりパターン形成したものを用いることができる。
本実施形態においては、透明電極6は配線7と同一材料の層として同時に形成されている。しかし、本発明においては、透明電極6と、配線7とは、異なる材料で形成されていてもよい。
本発明においては、前記不透明な導電性層には、フォトリソグラフィ法によるパターン形成が不要な材料及び方法を採用することもできる。例えば、銀、金、銅、アルミニウムなどの金属粒子と樹脂バインダを含む導電性インクを、インクジェット印刷などの印刷法で、導電体メッシュとしてパターン印刷して、透明電極6を形成することができる。
導電性メッシュのメッシュパターン形状は、特に制限はない。例えば、メッシュパターン形状は、図4(b)に示す正方格子形状、或いは図示は省略するが、三角格子形状、六角格子形状(ハニカム形状)、レンガ積み形状などである。
以上のような構成の本実施形態における表示装置用前面保護板10では、その遮光層2によって表現する意匠として、白色系の色の意匠を表現することができる。その上、透明電極6が200℃以上での加熱処理が不要となる導電性層の導電性メッシュである為に、遮光層2が表現しようとする白色の黄変が生じ難い様になっている。
さらに、タッチパネル機能も備えており、部品点数の削減、軽量化にも効果的である。
《第3の実施形態:方式C》
図5の部分拡大断面図を参照して、本発明による表示装置用前面保護板の第3の実施形態例を説明する。
本実施形態では、前記第1実施形態において、第1,第2,第3のオーバーコート層5a,5b,5cの全オーバーコート層5の材料を変更して、200℃未満の温度で形成された層にした例である。
その他の構成要素は、前記第1の実施形態と同じであるので、これらの説明は省略し、ここでは、新たな構成要素である、200℃未満の温度で形成されてなるオーバーコート層5について説明する。
本実施形態のように本発明の方式Cにおいては、オーバーコート層5として最低限、第1の透明電極6aおよび第2の透明電極6bを、これらの交差部分で互いに電気的に絶縁する絶縁層としての第3のオーバーコート層5cが必須の層である。同時に、透明電極6は、互いに絶縁され且つ互いに交差する第1の透明電極6aおよび第2の透明電極6bから構成される。
また、オーバーコート層5として、本実施形態のように、さらに、第1のオーバーコート層5aおよび第2のオーバーコート層5bを設けることで、前記実施形態同様に、信頼性をより向上させることができる。
〔オーバーコート層5:低温型オーバーコート層〕
本実施形態におけるオーバーコート層5は、200℃以上の加熱処理が不要であり、また仮に加熱処理が必要であっても200℃未満の加熱処理で形成可能な、低温型のオーバーコート層5を採用してある。200℃未満とは、例えば、100℃以上200℃未満であり、加熱しても好ましくは140〜180℃程度である。
従来200℃以上の加熱処理が必要なのは、オーバーコート層5がフォトリソグラフィ法で形成されたものであっても、露光でパターン形成された層の未硬化の硬化反応を進めて、良質のオーバーコート層5とするためである。
本明細書においては、加熱処理が必要であっても200℃未満の加熱処理で形成可能のもの、或いは加熱処理が必要でないものを総称して、「低温型」と呼ぶことにする。
フォトリソグラフィ法で形成されるオーバーコート層5に利用される樹脂組成物としては、従来から各種知られており、例えば、非重合性重合体(A)、光重合性化合物(B)、光重合開始剤(C)、および溶剤(D)を必須成分として含む重合性組成物が知られている。
こうした重合性組成物で低温型のオーバーコート層5を形成するには、重合性組成物として、例えば、光重合にさらに熱重合を組み合わせ、光重合性化合物(B)に熱重合可能な熱重合性官能基を有する化合物を用い、且つ非重合性重合体(A)に前記熱重合性官能基と反応し得る熱重合性官能基を有する化合物を用いた重合性組成物を用いる。なお、非重合性重合体(A)は熱重合性重合体となっている。
前記光重合性化合物(B)における熱重合性官能基は、例えば、イソシアネート基、アミノ基、エポキシ基などを挙げることができる。例えば、アクリロイル基とイソシアネート基を共に有する、モノマー、プレポリマーなどの重合性化合物である。
前記非重合性重合体(A)における熱重合性官能基は、例えば、ヒドロキシル基、カルボキシル基などを挙げることができる。例えば、ヒドロキシル基、およびカルボキシル基を有するアクリル共重合体である。
また、こうした重合性化合物と共に、光重合性化合物(B)としてジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(DPHA)などの多官能光重合性化合物を併用することができる。
低温型のオーバーコート層5をパターン形成も可能な光重合性組成物として、更に、具体例を挙げれば、例えば、以下の(I)〜(III)に示す重合性組成物を挙げることができる。
(I)
カルボキシル基、スルホ基などの酸性基又はこれらの塩を含有する多官能アクリレート系モノマー(A)、光ラジカル重合開始剤(B)、エポキシ基及び/又はアルコキシ基を2個以上有するカチオン重合性化合物(C)、2個以上の加水分解性アルコキシ基を有するシロキサン化合物(D)、および酸発生剤(E)を含有する、光重合性組成物。これは、アルカリ現像可能なネガ型の光重合性組成物である。
上記(A)成分は、例えば、ペンタエリスリトールトリアクリレートのコハク酸付加物、ジペンタエリスリトールペンタアクリレートのコハク酸付加物、などであり、
上記(B)成分は、例えば、2−メチル−1−(4−(メチルチオ)フェニル)−2−モルフォリノ−1−プロパノン(イルガキュア907(登録商標)、BASFジャパン株式会社)などのアセトフェノン誘導体、或いは、トリアジン誘導体、O−アシルオキシム(オキシムエステル)誘導体、ベンゾフェノン誘導体など、などであり、
上記(C)成分は、例えば、メチロール化メラミンのメチロール基を、メチルアルコール、エチルアルコールなどでエーテル化したエーテル化メラミン樹脂、例えば、メチルエーテル化メラミン、などであり、
上記(D)成分は、例えば、アクリレート変性ポリシロキサン、3−アクリロイロキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、などであり、
上記(E)成分は、熱または光で酸を発生する化合物であり、例えば、N−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)スクシンイミドなどのスルホンイミド化合物、ビス(トリフルオロメチルスルホニル)ジアゾメタンなどのジスルホニルジアゾメタン化合物、スルホニウム塩〔ビス[4−(ジフェニルスルホニオ)フェニル]スルフィドビスヘキサフルオロホスフェートなどのオニウム塩、などである。
(II)
カルボキシル基およびヒドロキシル基を有するアルカリ可溶性重合体(A)、ヒドロキシル基と反応し得る官能基および光重合可能な官能基を有する光重合性化合物(B)、光重合開始剤(C)、4−ヒドロキシフェニル・ベンジル・メチルスルホニウムヘキサフルオロアンチモネートなどの、熱により酸を発生する熱酸発生剤(D)、を含む重合性組成物。
上記(B)成分は、例えば、アクリロイル基とイソシアネート基を共に有する、モノマー、プレポリマーなどである。
(III)
不飽和カルボン酸を共重したアルカリ可溶性共重合体(A)、エチレン性不飽和結合を有する多官能重合性化合物(B)、および光重合開始剤(C)、を含む重合性組成物。
(A)成分は、例えば、カルボキシル基を有するアクリル共重合体などであり、
(B)成分は、例えば、ジペンタエリスリトールペンタメタクリレート(DPPA)、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(DPHA)などであり、
(C)成分は、例えば、4−(フェニルチオ)フェニルジフェニルスルホニウムトリス(ペンタフルオロエチル)トリフルオロホスフェートなどである。
以上のような、200℃未満の加熱処理(ポストベーク)で形成可能な光重合性組成物を用いて、低温型のオーバーコート層5として形成することで、白色系樹脂層3に黄変が生じ難くなる。
この結果、本実施形態における表示装置用前面保護板10では、その遮光層2によって表現する意匠として、白色系の色の意匠を表現することができる。その上、オーバーコート層5が200℃未満の加熱処理で形成されてなる低温型のオーバーコート層5である為に、遮光層2が表現しようとする白色の黄変が生じ難い様になっている。
さらに、タッチパネル機能も備えており、部品点数の削減、軽量化にも効果的である。
《黄変とは》
ここで、黄変の意味について説明しておく。黄変とは、一般に、元の色が黄色味がかることを言う。とりわけ、元の色が白色など白色系の場合に目立ち易い。黄変して黄色味がかるということは、物体がおおよそ可視光域中で波長380〜550nm、とりわけ波長400〜450nmの光を多く吸収するようになる結果、その補色である黄色成分が物体色に多く含まれるようになることである。
図6は、黄変の意味を説明する反射スペクトルを模式的に示すグラフである。黄変前の色が理想的な白の場合で言えば、その380〜780nmの可視光領域の反射スペクトルSwは、前記波長域に亘って一定の反射を率示す。これが黄変すると、反射スペクトルSyで例示するように、波長380〜550nmの波長範囲に加えて、波長550nmを超過する範囲でも反射率が低下するような、短波長側になるにつれて全体的に反射率が低下する反射スペクトルになることも含め、本発明においては、「黄変」と言う。同図では、波長700nm当たりから徐々に反射率の低下する様子を示す。前記「全体的に」とは、長波長から短波長になるにつれて、反射率が一様に減少するスペクトル以外に、増減を伴って波打つ様に低下していくことも含むことを意味する。
〔黄変の発生状況例〕
表1、及び図7のxy色度図に、白色系樹脂層3と、黒色樹脂層の裏打ち層8とからなる遮光層2での、黄変の発生状況を例示する。
表1は、白色系樹脂組成物を硬化させて形成した白色系樹脂層3が、その後に、裏打ち層8、オーバーコート層5、透明電極6、配線7などが形成されるときの、200℃以上の加熱処理の総加熱時間を示す。
表1では、従来の形態、第1の実施形態に対応する方式A、第2の実施形態に対応する方式B、第3の実施形態の形態に対応する方式C、および、方式Bと方式Cの両方を採用した「方式B+C」の形態のそれぞれで、200℃以上の加熱処理の時間を累積した総加熱時間の差を示す。
表中、酸素遮断層4、オーバーコート層5、透明電極6、裏打ち層8のそれぞれの層において、200℃以上の加熱処理が必要なときの加熱処理条件は全て、230℃で0.5hである。
表1で示すように、総加熱時間は、従来は3.0hであるが、酸素遮断層4を設けた方式Aの形態(第1の実施形態に対応)は、従来と同一時間ではあるが酸素遮断層4によって被覆されている時間は除外することができるので、酸素遮断層4を形成時の時間だけを考慮すれば良く、結局0.5hと、従来に比べて非常に少なくできる。
透明電極6に導電性メッシュを用いた方式Bの形態(第2の実施形態に対応)でも、総加熱時間は2.0hと、従来に比べて少なくできる。
オーバーコート層5を高温での加熱処理が不要な低温型のオーバーコート層5を採用した方式Cの形態(第3の実施形態に対応)では、総加熱時間は1.5hと、従来に比べて少なくできる。
透明電極6に導電性メッシュを用い、且つ低温型のオーバーコート層5を採用した、方式B+Cの形態(第2の実施形態と第3の実施形態との組合せに対応)では、総加熱時間は、5hと、従来に比べて非常に少なくできる。
図7は、形成後の白色系樹脂層3の白色が、黄変が発生すると、どのようになるかを例示するグラフである。遮光層2を測定した反射色を、Yxy表色系のx値、y値を示してある。図中、座標Cwは、光源に、CIE標準光源Cを用いたときの白色が示す白色点である。
座標Csは、樹脂組成物を硬化させて形成された白色系樹脂層3が、これから他の層がさらに形成される前の初期状態を示す。
座標Cyは、白色系樹脂層3形成後、さらに他の層が形成され、200℃以上の加熱処理として、230℃で総加熱時間3.0hの高熱を受けたときの黄変状態を示す。
座標CyAは例えば方式Aによって総加熱時間が0.5hのとき、座標CyBは例えば方式Bによって総加熱時間が2.0hのとき、座標CyCは例えば方式Cによって総加熱時間が1.5hのときを、それぞれ示す。このように、加熱処理の高温に晒される時間が長くなる程、黄変による色変化が大きくなる。
前記反射色の測定は、光源にCIE標準光源を用いて分光光度計で行い、図8で示すように、白色系樹脂層3の裏側に黒色層Bkを重ねた状態で測定する。これは、表示装置用前面保護板10を表示装置に適用したきに、光が遮光層2の表側から裏側まで透過したとしても、遮光層2の裏側に位置して隠れる部品からの、その物体色を含む反射光によって、遮光層2の本来の色がずれることを防ぐためである。
《変形形態》
本発明の表示装置用前面保護板10は、上記した形態以外のその他の形態をとり得る。以下、その一部を説明する。
〔方式Aとの組み合せ〕
前記表1では、黄変をし難くする方策として、方式A、方式B、方式C、及び方式B+Cを説明した。しかし、本発明においては、これ以外に、異なる方式の組み合せを採用することもできる。
例えば、方式Aでの酸素遮断層4による酸素遮断効果は、ほどほどにして、酸素遮断層4による黄変抑止効果と、他の方式による黄変抑止効果との組合せによって、総合的に黄変を生じ難くする場合である。具体例で示せば、方式A+B、方式A+C、方式A+B+Cである。
酸素遮断層4を用いる方式Aとの組み合せは、各方式のコスト、生産容易性、利用可能な製造設備の適合性などを総合的に勘案して決定できる選択肢を広げることができる利点を有する。
〔複層の白色系樹脂層3〕
前記した実施形態においては、白色系樹脂層3は、不透明領域A2の全域に亙って膜厚一定の、いわゆる「ベタ層」として形成されている。こうした、白色系樹脂層3は、単層構成でもよいし、2層以上の複層構成でもよい。
白色系樹脂層3が複層構成の場合、各層は同一色でも良く、異なる色の層を含めて、全層によって白みがかった白色系の色を表現しても良い。
〔透明電極6及び配線7の用途〕
上述した実施形態においては、透明電極6及び配線7の用途はタッチパネルであった。
透明電極6をタッチパネル用とする形態においては、タッチパネルの位置検知方式として、透明電極6が互いに異なる面に2層になる位置検知方式では、このうちの少なくとも1層を設ける形態もあり得る。
本発明においては、表示装置用前面保護板10は、タッチパネル機能として、前記透明電極6および配線7以外に、さらにその他の、例えば、コネクタ、制御回路なとのタッチパネル機能の一部、さらには全部が一体化されたものであっても良い。
タッチパネルとして必要な機能の全部を一体化した表示装置用前面保護板10は、タッチパネルと言うこともできる。タッチパネルとして必要な機能の一部を一体化した表示装置用前面保護板10は、タッチパネル用部材と言うこともできる。
〔可視情報9〕
図11に例示する従来の表示装置用前面保護板40では、遮光層2が形成される不透明領域A2には可視情報9として製品のロゴマークなどが形成されていた。
本発明においては、可視情報9は必須ではないが、不透明領域A2に対して、製品ロゴマーク、操作説明用の文字や記号、模様などの任意の目視可能な可視情報9を設けることができる。
可視情報9は、表側から見える様に、不透明領域A2内において、例えば、白色系樹脂層3の非形成部に設けることができる。可視情報9は、白色系樹脂層3の前記非形成部の部分を、表側から見たときの色及び形状によって表現される目視可能な情報である。
可視情報9は、図9の断面図で例示するように、白色系樹脂層3の前記非形成部の部分に可視情報形成層9Lを設けることで、この可視情報形成層9Lを、表側から見たときの色及び形状によって表現することができる。
可視情報形成層9Lとしては、金属層、着色樹脂層など、白色系樹脂層3とは色や表面状態の外観が異なる層を用いることができる。前記金属層としては、銀、アルミニウムなどの金属薄膜を用いることができる。前記着色樹脂層としては着色顔料や金属粉末を含む樹脂組成物層を用いることができる。
可視情報形成層9Lも白色系の色とする場合において、白色系樹脂層3を酸素遮断層4で被覆する場合は、可視情報形成層9Lも酸素遮断層4で被覆するのが好ましい。
〔C〕表示装置:
本発明による表示装置は、上記した表示装置用前面保護板10と、表示パネルとを少なくとも備える表示装置である。
本発明による表示装置を、図10に示す実施形態例を参照して説明する。同図に示す表示装置100は、図面上方の観察者V側の表側から順に、表示装置用前面保護板10、表示パネル30を備えている。
上記表示装置用前面保護板10は、白色系樹脂層3を含む遮光層2、さらにオーバーコート層5に加えて、タッチパネル機能として、少なくとも透明電極6および配線7を備えている。この表示装置用前面保護板10は、タッチパネル機能として、その他の機能、例えば、コネクタ、制御回路などを備えることで、タッチパネルの機能の一部又は全部が一体化された表示装置用前面保護板10としてもよい。
同図では、オーバーコート層5も有することを模式的に描いてある。
表示装置用前面保護板10が備える透明電極6および配線7は、典型的には、マルチタッチ(多点同時入力)が可能な投影型静電容量方式のタッチパネル用のものであるが、この他、表面型静電容量方式、抵抗膜方式、電磁誘導方式、など、透明電極を必要とする公知の各種位置検知方式のタッチパネルのいずれでも良い。
前記表示パネル30は、液晶表示パネル、電界発光(EL)パネルが代表的であるが、この他、電子ペーパーパネル、ブラウン管によるディスプレイ装置でもよく、公知の各種表示パネルでよい。
以上のような構成の、表示装置100とすることで、タッチパネルの位置検知領域の外周部、或いは表示パネル30の表示用領域の外周部、において存在する、表示内容それ自体には不要な、配線、コネクタ、制御回路などの各種構成要素を隠して、これらにより外観が損なわれることを防ぐことができる。
しかも、表示装置用前面保護板10の遮光層2が白色系樹脂層3によって表現する白色系の色が黄変し難くなっており、意匠性の高い製品が可能となる。
〔表示装置としての変形形態〕
本発明の表示装置100は、上記した形態以外のその他の形態をとり得る。以下、その一部を説明する。
[タッチパネル機能を一体化した表示装置用前面保護板10]
一体化しようとするタッチパネル用の透明電極6が互いに絶縁された第1の透明電極6aと第2の透明電極6bとの2層からなり、この2層が互いに別々の基板上に形成される構造である場合は、このうちのいずれか一方の基板を表示装置用前面保護板10の透光性基板1と兼用することで、一方の透明電極と共に一体化し、他方の透明電極と基板とを、表示装置用前面保護板10、表示パネル30とは別体のタッチパネル構成部材として組み込んで、表示装置100を構成することも可能である。どのような構成で表示装置用前面保護板10とタッチパネル機能とを一体化するかは、使用し得る製造設備、組立工程などの諸条件に適した、構成を選べば良い。
このような構成においても、タッチパネル機能が一体化しているので、部品点数が減り組み立て工数が少なくなり、低コストなものとできる。しかも、表示装置用前面保護板10の遮光層2が白色系樹脂層3によって表現する白色系の色が黄変し難くなっており、意匠性の高い製品が可能となる。
[粘着シートなどの樹脂層の介在]
図10で例示した実施形態による表示装置100では、表示装置用前面保護板10と表示パネル30との間は、空隙を有し空気層が存在する構造となっているが、本発明においては、表示装置用前面保護板10と表示パネル30との間など、構成部材の間は、粘着剤層など樹脂層で埋め尽くしても良い。樹脂層によって部材表面での光反射が減ることで、表示をより見易くすることができる。
前記樹脂層には、粘着シート、塗布した樹脂液の固化層などを用いることができる。
前記粘着シートとしては、透明性に優れた光学グレードのものが好ましく、このような粘着シートとしては、アクリル系粘着剤、ポリエステル系粘着剤、エポキシ系粘着剤、シリコーン系粘着剤などからなるものを用いることができる。
〔D〕用途:
本発明による表示装置用前面保護板10、及び表示装置100の用途は、特に限定されない。例えば、スマートフォンなどの携帯電話、タブレットPCなどの携帯情報端末、パーソナルコンピュータ、カーナビゲーション、デジタルカメラ、電子手帳、ゲーム機器、自動券売機、ATM端末、POS端末、などである。
1 透光性基板
2 遮光層
3 白色系樹脂層
4 酸素遮断層
5 オーバーコート層
5a 第1のオーバーコート層
5b 第2のオーバーコート層
5c 第3のオーバーコート層
6 透明電極
6a 第1の透明電極
6b 第2の透明電極
7 配線
8 裏打ち層
9 可視情報
9L 可視情報形成層
10 表示装置用前面保護板
20 タッチパネル
30 表示パネル
40 従来の表示装置用前面保護板
41 (従来の)遮光層
100 表示装置
200 従来の表示装置
A1 表示用領域
A2 不透明領域
Bk 黒色層
S1 第1面
S2 第2面
V 観察者

Claims (5)

  1. 中央の表示用領域と、この表示用領域の外周部に設けられ可視光を遮蔽する不透明領域とを有する表示装置用前面保護板であって、
    透光性基板と、この透光性基板の第1面とこの第1面とは反対側の第2面とのうちの、いずれか一方の面上において前記不透明領域に設けられた遮光層と、
    前記一方の面上に前記遮光層を被覆するように設けられた酸素遮断層と、
    前記一方の面上であって、前記表示用領域から前記遮光層を有する前記不透明領域の部分に延びるように設けられ、透明導電体薄膜からなる透明電極と、
    前記一方の面上であって、前記透明電極に対して前記遮光層の部分で電気的に接続されるように設けられた不透明な配線と、
    を少なくとも有し、
    前記遮光層は、白色系樹脂層を有することで白色系の色を呈し、
    前記白色系樹脂層は、少なくとも白色顔料を、硬化性樹脂の硬化物からなる樹脂バインダ中に含む、
    表示装置用前面保護板。
  2. 中央の表示用領域と、この表示用領域の外周部に設けられ可視光を遮蔽する不透明領域とを有する表示装置用前面保護板であって、
    透光性基板と、この透光性基板の第1面とこの第1面とは反対側の第2面とのうちの、いずれか一方の面上において前記不透明領域に設けられた遮光層と、
    前記一方の面上であって、前記表示用領域から前記遮光層を有する前記不透明領域の部分に延びるように設けられた透明電極と、
    前記一方の面上であって、前記透明電極に対して前記遮光層の部分で電気的に接続されるように設けられた不透明な配線と、
    を少なくとも有し、
    前記遮光層は、白色系樹脂層を有することで白色系の色を呈し、
    前記白色系樹脂層は、少なくとも白色顔料を、硬化性樹脂の硬化物からなる樹脂バインダ中に含み、
    前記透明電極は、層自体が不透明な導電性層からなり、少なくとも前記表示用領域において、メッシュ状に形成されることで透視性を確保した導電性メッシュからなる、
    表示装置用前面保護板。
  3. 中央の表示用領域と、この表示用領域の外周部に設けられ可視光を遮蔽する不透明領域とを有する表示装置用前面保護板であって、
    透光性基板と、この透光性基板の第1面とこの第1面とは反対側の第2面とのうちの、いずれか一方の面上において前記不透明領域に設けられた遮光層と、
    前記一方の面上であって、前記表示用領域から前記遮光層を有する前記不透明領域の部分に延びるように設けられ、透明導電体薄膜からなり、互いに絶縁され且つ互いに交差する第1の透明電極および第2の透明電極から構成される透明電極と、
    前記一方の面上であって、前記透明電極に対して前記遮光層の部分で電気的に接続されるように設けられた不透明な配線と、
    前記第1の透明電極および第2の透明電極を、これらの交差部分で互いに電気的に絶縁するオーバーコート層と、
    を少なくとも有し、
    前記遮光層は、白色系樹脂層を有することで白色系の色を呈し、
    前記白色系樹脂層は、少なくとも白色顔料を、硬化性樹脂の硬化物からなる樹脂バインダ中に含み、
    前記透明電極、および前記オーバーコート層が、200℃未満の温度で形成されてなるものである、
    表示装置用前面保護板。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の表示装置用前面保護板と、表示パネルとを備えた、表示装置。
  5. 前記表示パネルが、液晶パネルまたは電界発光パネルである、請求項4に記載の表示装置。
JP2016020206A 2016-02-04 2016-02-04 表示装置用前面保護板、及び表示装置 Active JP6411389B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016020206A JP6411389B2 (ja) 2016-02-04 2016-02-04 表示装置用前面保護板、及び表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016020206A JP6411389B2 (ja) 2016-02-04 2016-02-04 表示装置用前面保護板、及び表示装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012086248A Division JP6415798B2 (ja) 2012-04-05 2012-04-05 表示装置用前面保護板、及び表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016095535A true JP2016095535A (ja) 2016-05-26
JP6411389B2 JP6411389B2 (ja) 2018-10-24

Family

ID=56071828

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016020206A Active JP6411389B2 (ja) 2016-02-04 2016-02-04 表示装置用前面保護板、及び表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6411389B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015064756A (ja) * 2013-09-25 2015-04-09 グンゼ株式会社 タッチパネルの製造方法

Citations (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003015115A (ja) * 2001-07-04 2003-01-15 Kawaguchiko Seimitsu Co Ltd 高分子分散液晶表示素子
JP2007078776A (ja) * 2005-09-12 2007-03-29 Sanyo Epson Imaging Devices Corp 電気光学装置、電気光学装置の製造方法、及び電子機器
JP2008266473A (ja) * 2007-04-20 2008-11-06 Nitto Denko Corp 透明粘着シート及びフラットパネルディスプレイ
JP2009193587A (ja) * 2008-02-18 2009-08-27 Tpk Touch Solutions Inc 静電容量タッチパネル
JP3153971U (ja) * 2009-07-15 2009-09-24 洋華光電股▲ふん▼有限公司 タッチパッド
WO2010113970A1 (ja) * 2009-03-31 2010-10-07 帝人株式会社 透明導電性積層体及び透明タッチパネル
JP2010256682A (ja) * 2009-04-27 2010-11-11 Hitachi Displays Ltd 液晶表示装置
JP2010257350A (ja) * 2009-04-27 2010-11-11 Dainippon Printing Co Ltd タッチパネル用電極フィルム及びタッチパネル
JP2010271699A (ja) * 2009-04-23 2010-12-02 Dainippon Printing Co Ltd 視野角制御用カラーフィルタとこれを用いた液晶ディスプレイおよび視野角制御用カラーフィルタの製造方法
JP2011090443A (ja) * 2009-10-21 2011-05-06 Optrex Corp 投影型静電容量タッチパネル、その製造方法および電子機器
US20110141034A1 (en) * 2009-12-14 2011-06-16 Wintek Corporation Touch panel
JP2011197708A (ja) * 2010-03-17 2011-10-06 Sony Corp タッチパネルの製造方法
WO2011136542A2 (en) * 2010-04-28 2011-11-03 Dongjin Semichem Co., Ltd. Touch panel and method for manufacturing the same
US20110310033A1 (en) * 2010-06-17 2011-12-22 Au Optronics Corporation Sensing display device
JP2013522662A (ja) * 2010-03-09 2013-06-13 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー ディスプレイパネルを接合するための光学的に透明な熱活性化接着剤

Patent Citations (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003015115A (ja) * 2001-07-04 2003-01-15 Kawaguchiko Seimitsu Co Ltd 高分子分散液晶表示素子
JP2007078776A (ja) * 2005-09-12 2007-03-29 Sanyo Epson Imaging Devices Corp 電気光学装置、電気光学装置の製造方法、及び電子機器
JP2008266473A (ja) * 2007-04-20 2008-11-06 Nitto Denko Corp 透明粘着シート及びフラットパネルディスプレイ
JP2009193587A (ja) * 2008-02-18 2009-08-27 Tpk Touch Solutions Inc 静電容量タッチパネル
WO2010113970A1 (ja) * 2009-03-31 2010-10-07 帝人株式会社 透明導電性積層体及び透明タッチパネル
JP2010271699A (ja) * 2009-04-23 2010-12-02 Dainippon Printing Co Ltd 視野角制御用カラーフィルタとこれを用いた液晶ディスプレイおよび視野角制御用カラーフィルタの製造方法
JP2010256682A (ja) * 2009-04-27 2010-11-11 Hitachi Displays Ltd 液晶表示装置
JP2010257350A (ja) * 2009-04-27 2010-11-11 Dainippon Printing Co Ltd タッチパネル用電極フィルム及びタッチパネル
JP3153971U (ja) * 2009-07-15 2009-09-24 洋華光電股▲ふん▼有限公司 タッチパッド
JP2011090443A (ja) * 2009-10-21 2011-05-06 Optrex Corp 投影型静電容量タッチパネル、その製造方法および電子機器
US20110141034A1 (en) * 2009-12-14 2011-06-16 Wintek Corporation Touch panel
JP2013522662A (ja) * 2010-03-09 2013-06-13 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー ディスプレイパネルを接合するための光学的に透明な熱活性化接着剤
JP2011197708A (ja) * 2010-03-17 2011-10-06 Sony Corp タッチパネルの製造方法
WO2011136542A2 (en) * 2010-04-28 2011-11-03 Dongjin Semichem Co., Ltd. Touch panel and method for manufacturing the same
US20110310033A1 (en) * 2010-06-17 2011-12-22 Au Optronics Corporation Sensing display device

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015064756A (ja) * 2013-09-25 2015-04-09 グンゼ株式会社 タッチパネルの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6411389B2 (ja) 2018-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6415798B2 (ja) 表示装置用前面保護板、及び表示装置
JP6016051B2 (ja) 表示装置用前面保護板、及び表示装置
JP5392641B1 (ja) 表示装置用前面保護板、及び表示装置
JP6016050B2 (ja) 表示装置用前面保護板、及び表示装置
JP5949029B2 (ja) 表示装置用前面保護板、及び表示装置
JP6136286B2 (ja) 表示装置用前面保護板、及び表示装置
JP5880292B2 (ja) 通知窓付き表示装置用前面保護板、および表示装置
JP6186995B2 (ja) 表示装置用前面保護板及び表示装置
JP5996186B2 (ja) 表示装置用前面保護板、及び表示装置
JP6136184B2 (ja) 配線付き表示装置用前面保護板、及び表示装置
JP6019958B2 (ja) 表示装置用前面保護板、及び表示装置
JP6202079B2 (ja) 通知窓付き表示装置用前面保護板、および表示装置
JP6086278B2 (ja) 配線付き表示装置用前面保護板とその製造方法、及び表示装置
JP5773275B2 (ja) 通知窓付き表示装置用前面保護板、及び表示装置
JP6019613B2 (ja) 可視情報付き表示装置用前面保護板、及び表示装置
JP2015153320A (ja) 表示装置用前面保護板及び表示装置
JP6631269B2 (ja) 加飾部材、表示装置および有機エレクトロルミネッセンス表示装置の製造方法
JP2015041021A (ja) 表示装置用前面保護板及び表示装置
JP6411389B2 (ja) 表示装置用前面保護板、及び表示装置
JP6221427B2 (ja) 表示装置用前面保護板及び表示装置
JP6108094B2 (ja) 電極付き表示装置用前面保護板及び表示装置
JP6286912B2 (ja) 表示装置用前面保護板及び表示装置
JP6323594B2 (ja) 表示装置用前面保護板及び表示装置
JP6232856B2 (ja) 表示装置用前面保護板及び表示装置
JP2018105965A (ja) 加飾部材、それを用いた表示装置および加飾部材の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160916

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161019

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170106

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170228

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170704

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171003

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20171011

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20171102

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180926

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6411389

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150