JP2016095155A - 黒鉛ブロック - Google Patents

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Abstract

【課題】長期間の運転が可能なペブルベッド型原子炉に用いる黒鉛ブロックを提供する。【解決手段】複数の黒鉛ブロック10を積み上げて、燃料球である複数のペブル4を装荷するペブル収納空間20が形成される。黒鉛ブロック10は、基材11と基材11を覆うセラミック被覆12からなる。黒鉛ブロック10は、黒鉛ブロック10のペブル収納空間20に面する内壁面13を囲む辺(コーナー)に相当する位置の少なくとも一部に面取り部16が形成されている。面取り部16によりペブル4が黒鉛ブロック10の表面を転がっていっても、ペブル収納空間20に面する内壁面13を囲む辺にペブル4が強く当たらず、セラミック被覆12を破損しにくくすることができる。【選択図】図2

Description

本発明は、ペブルベッド型原子炉用の黒鉛ブロックに関する。
黒鉛は、中性子の吸収断面積が高く、中性子の減速能が大きいため、減速比が高いこと、高い耐熱性を有すること、大きな素材が容易に得られることから原子炉の減速材、反射材として利用されている。特に、マグノックス炉、改良型黒鉛炉(AGR炉)、高温ガス炉などガス冷却炉の減速材、反射体などの素材として重要な材料である。
特許文献1には、減速材、反射材としての黒鉛の核的特性及び熱的特性を損なう事なく、黒鉛自体のもろさに対してセラミックスを用いることで補い、強度を向上させた黒鉛構造物として、固体黒鉛で構成される減速材、反射材等の原子炉構造物の表面を炭化ケイ素(SiC)等の耐熱セラミックス等で覆い、核及び熱的な性能を損なう事なく、強度を向上させた黒鉛構造物が提案されている。
実開昭61−206897号公報
ガス冷却炉は、マグノックス炉、改良型黒鉛炉など炭酸ガスを冷却材に用いた従来の炉と、高温ガス炉などヘリウムを冷却材に用いた新しい炉がある。従来の炉で用いられている炭酸ガスは、炉心構造材の黒鉛と化学反応を起こすため、原子炉の出口の冷却材の温度は黒鉛と炭酸ガスの化学反応によって制限された。しかしながら、ヘリウムガスを冷却材として使用することにより、冷却材と黒鉛との化学反応は起こることがなくなり、原子炉の運転温度を高めることができるようになった。
ヘリウムを冷却材に用いた高温ガス炉には、燃料形状の違いにより、ブロック型高温ガス炉と、ペブルベッド型高温ガス炉とがある。ブロック型高温ガス炉では、例えば内部に燃料棒が収納された六角状の黒鉛ブロック(燃料カラム)と、内部に燃料棒が収納されていない六角状の黒鉛ブロック(可動反射体)、さらにそれらの外部を取りまく固定反射体で構成される。上記特許文献1の黒鉛構造物は、ブロック型高温ガス炉に関する技術である。
これに対し、ペブルベッド型高温ガス炉では、被覆燃料粒子を黒鉛粒子と混ぜ球状に成形した燃料球(ペブル)を使用し、これを黒鉛ブロックで形成された空間内に多数無秩序に積み重ねて炉心を形成する。燃料球の直径は約6cmである。核反応が低下した燃料球を運転中に下から取り出すとともに、上部から新たな燃料球を供給することにより、連続的に交換することが特徴である。このため、ブロック型高温ガス炉のように運転を停止して燃料交換をする必要が無く、原子炉の運転期間を長くすることができる。
しかしながら、ペブルベッド型高温ガス炉は、原理上、ブロック型高温ガス炉よりも長期間の運転が可能となるため、使用される黒鉛ブロックの交換周期を長くすることにより、長期間の運転を可能にする。このため、更なる黒鉛ブロックのライフアップが望まれる。
本発明は、上記課題を鑑み、長期間の運転が可能なペブルベッド型原子炉に用いる黒鉛ブロックを提供することを目的とする。
前記課題を解決するための本発明の黒鉛ブロックおよびペブルベッド型原子炉は、
(1)ペブルベッド型原子炉用の黒鉛ブロックであって、前記黒鉛ブロックは、黒鉛からなる基材と当該基材を被覆するセラミック被覆とからなるとともに、ペブル収納空間に面する内壁面を囲む辺に相当する位置の少なくとも一部に面取り部が形成されている。
(2)前記面取り部はC面取りであって、前記面取り部を構成する傾斜面と前記内壁面とのなす角度は、130〜175°である。
(3)前記内壁面の端部における接平面に投影される前記面取り部の幅は、5〜30mmである。
(4)前記面取り部は、R面取りである。
(5)前記R面取りの曲率半径は、5〜30mmである。
(6)前記内壁面は前記面取り部により囲まれている。
(7)前記セラミック被覆はSiCより構成される。
(8)(1)から(7)のいずれかに記載の黒鉛ブロックを備えるペブルベッド型原子炉である、
ことを特徴とする。
本発明によって得られる黒鉛ブロックは、ペブル収納空間に面する内壁面を囲む辺は、面取り部を有しているので、ペブルが黒鉛ブロックの表面を転がっていっても、ペブル収納空間に面する内壁面を囲む辺(コーナー)に強く当たらず、セラミック被覆を破損しにくくすることができる。
本発明に係る黒鉛ブロックが用いられるペブルベッド型原子炉の一例を示す模式図。 本発明に係る黒鉛ブロックが用いられるペブル収納空間の一例を示す模式図。 本発明に係る黒鉛ブロック同士の境界部近傍におけるペブルの接触具合を説明するための模式図、(a)面取り部での状態、(b)面取り部と内壁面との境界での状態を示す。 本発明に係る黒鉛ブロックの面取り部の実施例を示す斜視図で、(a)実施例1、(b)実施例2。 本発明に係る黒鉛ブロックの面取り部の実施例を示す斜視図で、(a)実施例3、(b)実施例4。 図5(a)の黒鉛ブロックの面取り部を構成する傾斜面と内壁面とのなす角(α)と、内壁面の端部における接平面に投影される面取り部の幅(d)を示す模式図であって、(a−1)、(a−2)は図5(a)の縦断面線Iに沿った断面図であり、(b−1)、(b−2)は図5(a)の横断面線IIに沿った断面図である。
以下、本発明に係る黒鉛ブロックの好適な実施形態を、図1〜図5に基づいて詳述する。
図1は、ペブルベッド型原子炉の一例を示す模式図である。ペブルベッド型原子炉1は、原子炉容器2内に炉心3が収納され、炉心3内には燃料球であるペブル4が複数装荷されている。炉心3は、上部、下部、周囲が複数の黒鉛ブロック10により構成されたペブル収納空間20が形成されている。また、炉心3は、複数の黒鉛ブロック10を積み上げて構成され、中性子の外部への漏洩量を極力小さくさせている。また、原子炉容器2の下部には、冷却材用の配管5が接続され、上部に発電機、中央にガスタービンや圧縮機、下部に冷却器を有する動力変換装置6と連結されている。
図2は、本実施形態の黒鉛ブロック10で構成されたペブル収納空間20の一例を示す模式図である。
ペブル収納空間20内に装荷されるペブル4は、直径が約6cmの球形状であり、例えばウラン酸化物を核燃料物質とする多数の被覆燃料粒子とそれを内包する黒鉛マトリックスとから構成された燃料領域が黒鉛殻で囲まれた構造となっている。そして、ペブル4は、この被覆燃料粒子を中性子減速材となる黒鉛材内に含有させるために、被覆燃料粒子を黒鉛粉末と混合して球状成形型内に充填して一次プレスして一次球(コア)を製造し、この一次球を黒鉛粉末と共に二次プレスしてシェル付きの球状粒子とし、これを真球状にするために表面研削し、その後、予備焼成、焼成工程を経て完成される。
ペブル収納空間20を構成する黒鉛ブロック10は、黒鉛からなる基材11と基材11を被覆するセラミック被覆12とからなる。また、黒鉛ブロック10は、本実施形態では一例として円柱面を含む略四角柱形状を成し、ペブル収納空間20を形成する内壁面13と、上面14a及び下面14bと、側面15とを有している。なお、円柱面とは、完全な円柱面であることは必要ではなく、例えば黒鉛ブロック10のぺブル収納空間に面する内壁面13が平面で構成されることによって、ペブル収納空間20を多角柱の壁面で構成してもよい。
そして、セラミック被覆12はSiCであることが望ましい。ペブル4は、核燃料に熱分解炭素、SiCなどを被覆した粒子を固めて形成されているため、ペブル4は硬く、黒鉛ブロック10を摩耗させる能力が高い。従って、ペブル4に含まれる最も硬いSiCと同じ材質で黒鉛ブロック10を被覆させることにより、ペブル4から圧力が加わっても黒鉛ブロック10を破損しにくくすることができる。また、SiCは、中性子の吸収が少ないので、核分裂の連鎖反応に与える影響が少ない。
本実施形態では、黒鉛ブロック10の内壁面13を囲む辺(コーナー)に相当する位置の少なくとも一部に面取り部16が形成されている。また、面取り部16は、上下又は左右の辺部分に形成されていても良く、全周に亘って形成されていても良い。全周に亘って形成されている場合は、内壁面13が面取り部16により囲まれた状態となる。
また、セラミック被覆12は、本実施形態で示されるように黒鉛ブロックの10の基材11の表面全体を覆っていても良く、ペブル収納空間20に面した内壁面13及び面取り部16のみに施されていても良い。
図3は隣接する黒鉛ブロック10同士の境界部近傍におけるペブル4の接触具合を説明するための模式図で、(a)は面取り部での状態、(b)は面取り部と内壁面との境界での状態を示す。
原子炉では、核分裂に伴って様々な気体状の核分裂生成物が生成する。気体状の核分裂生成物の中に、黒鉛と反応する成分が生成することがある。ペブルベッド型原子炉1で用いる燃料球であるペブル4は、ウランなど密度の高い元素を多量に含有する上に、黒鉛ブロック10の表面を転がりながら移動していくので、ペブル4と黒鉛ブロック10の接点では、高い圧力が一点に集中する。このため被覆が破損すると、黒鉛と核分裂生成物とが反応し、黒鉛ブロック10を劣化させる。
ペブルベッド型原子炉1では、複数の黒鉛ブロック10を積み上げて炉心を構成しているので、個々の黒鉛ブロック10は、製作上のばらつき、組立の際の誤差、使用時の温度差、スエリングの進行の差異によって、ペブル収納空間20に面する内壁面13には、僅かな段差が生じる。ペブル4には大きな圧力が加わっているので、ペブル4が僅かな段差を乗り越え、次の黒鉛ブロック10の前に移動するためには、大きなエネルギーを必要とする。黒鉛ブロック10の前に移動する際にセラミック被覆12の破壊に必要なエネルギーが大きいと、セラミック被覆12の破壊がおき、黒鉛が露出する。なお、スエリングとは、発生する気体性放射性物質のガス圧あるいは中性子の照射によって、膨張、変形する現象である。
本実施形態では、ペブル収納空間20を構成している黒鉛ブロック10の内壁面13を囲む辺は、面取り部16を有しているので、ペブル4が黒鉛ブロック10の表面を転がっていっても、ペブル収納空間20に面する内壁面13を囲む辺(コーナー)に強く当たらず、セラミック被覆12を破損しにくくすることができる。
即ち、図3(a)に示す通り、隣接する黒鉛ブロック10同士の境界部10aでは、形成された面取り部16により窪みが形成され、球形状のペブル4の衝撃が緩和され、内壁面13をスムーズに転がることができる。また、図3(b)に示す通り、内壁面13と面取り部16との境界部10bが滑らかなため、球形状のペブル4の衝撃が緩和され、内壁面13をスムーズに転がることができる。
図4及び図5は、面取り部16の実施例を示す斜視図で、図4(a)は実施例1、(b)は実施例2、図5(a)は実施例3、(b)は実施例4である。図6は、図5(a)の黒鉛ブロックの面取り部を構成する傾斜面と内壁面とのなす角(α)と、内壁面の端部における接平面に投影される面取り部の幅(d)を示す断面図である。図6(a−1)、(a−2)は図5(a)の縦断面線Iに沿った断面図であり、図6(b−1)、(b−2)は図5(a)の横断面線IIに沿った断面図である
実施例1は、面取り部16が上下に形成されており、上面14a及び下面14bから内壁面13に向かって略一直線状に辺をカットした傾斜面17となっている。そして、一直線状になる傾斜面17をC面と述べるので、面取り部16はC面取りとなる。
また、面取り部16を構成する傾斜面17と内壁面13とのなす角αは、130〜175°であることが望ましい。即ち、角αが130°以上であると、ペブル4の移動に伴う内壁面13に垂直方向の変位が小さくおさえられるので、辺にかかる圧力を小さくすることができる。そして、なす角αが175°以下であると、内壁面13と交差する側面15と傾斜面17が形成する辺を露出しにくくすることができる。
さらに、角αの好ましい下限は、135°以上である。135°以上であると、より辺にかかる圧力をより小さくすることができる。そして、角αの好ましい上限は、170°以下である。170°以下であると、より内壁面13と交差する側面15と傾斜面17が形成する辺をより露出しにくくすることができる。
また、内壁面13の端部における接平面に投影される面取り部16の幅dは、5〜30mmであることが望ましい。幅dが5mm以上であると、傾斜面17と、内壁面13とが共有する辺にペブル4がさしかかったとき、より広い領域の黒鉛ブロック10に圧力を分散することができ、セラミック被覆12を破損しにくくすることができる。
幅dが30mm以下であると、ペブル4が内壁面13より奧に沈み込む深さを少なくすることができ、ペブル4が、内壁面13と傾斜面17が形成する辺を通過する際のエネルギーを小さくでき、セラミック被覆12を破損しにくくすることが出来る。また、通過に必要なエネルギーが少ないので、ペブル4の上から下へのスムーズな流れを形成することができる。
実施例2(図4(b)参照)は、面取り部16が上下に形成されており、上面14a及び下面14bから内壁面13に向かって湾曲状に辺をカットした傾斜面17となっている。そして、湾曲状になる傾斜面17をR面と述べるので、面取り部16はR面取りとなる。
面取り部16が、R面取りであると、ペブル4が面取り部16を通過する際に局所的に強く圧力がかかる部位が少なく、セラミック被覆12の破損を防止することが出来る。
傾斜面17の曲率半径は、5〜30mmであることが望ましい。曲率半径が5mm以上であると、面取り部16にペブル4がさしかかったとき、より広い領域の黒鉛ブロック10に圧力を分散することができ、セラミック被覆12を破損しにくくすることができる。また、曲率半径が30mm以下であると、ペブル4が内壁面13より奧に沈み込む深さを少なくすることができ、ペブル4が、面取り部16を通過する際のエネルギーを小さくでき、セラミック被覆12を破損しにくくすることが出来る。また、通過に必要なエネルギーが少ないので、ペブル4の上から下へのスムーズな流れを形成することができる。
また、実施例1と同様に、内壁面13の端部における接平面に投影される面取り部16の幅dは、5〜30mmであることが望ましい。効果は、実施例1と同様である。
実施例3(図5(a)参照)は、面取り部16が上下左右に形成されており、上面14a及び下面14bから内壁面13に向かって略一直線状に辺をカットした傾斜面17と、左右の側面15から内壁面13に向かって略一直線状に辺をカットした傾斜面171とからなる。そして、一直線状になる傾斜面17、171をC面と述べるので、面取り部16はC面取りとなる。実施例3では、内壁面13が四方に形成された面取り部16により囲まれている状態となる。
また、実施例1と同様に、面取り部16を構成する傾斜面17、171と内壁面13とのなす角αは、130〜175°であることが望ましい。更に、角αの好ましい下限は、155°以上である。角αの好ましい上限は、170°以下である。そして、幅dは、5〜30mmであることが望ましい。効果は実施例1と同様である。
実施例4(図5(b)参照)は、面取り部16が上下左右に形成されており、上面14a及び下面14bから内壁面13に向かって湾曲状に辺をカットした傾斜面17と、左右の側面15から内壁面13に向かって湾曲状に辺をカットした傾斜面171とからなる。そして、湾曲状になる傾斜面17、171をR面と述べるので、面取り部16はR面取りとなる。実施例4では、内壁面13が四方に形成された面取り部16により囲まれている状態となる。
また、実施例1、2と同様に、内壁面13の端部における接平面に投影される面取り部16の幅dは、5〜30mmであることが望ましい。効果は実施例1、2と同様である。
そして、実施例2と同様に、傾斜面17の曲率半径は、5〜30mmであることが望ましい。効果は実施例2と同様である。
ここで、傾斜面と内壁面とのなす角(α)と、内壁面の端部における接平面に投影される面取り部の幅(d)の正確な定義について、図6を用いて説明する。図6(a−1)は、図5(a)の縦断面線Iに沿った全体の断面図であり、図6(a−2)は縦断面線Iに沿った領域におけるA1の部分における拡大断面図である。角(α)は、傾斜面171と内壁面13とのなす角として表れる。そして、縦断面線Iに沿った上面14a、傾斜面171、内壁面13は直線となって表れる。内壁面13に沿って延長された延長線L1と上面14aに沿ったからの延長線L2を描くと、延長線L1の傾斜面171からの出発点に相当する端点P1、延長線L1と延長線L2が交わる交点P2が得られる。幅(d)は線分P1P2の長さとして定義される。
一方、図6(b−1)は、図5(a)の横断面線IIに沿った全体の断面図であり、図6(b−2)は横断面線IIに沿った領域におけるA2の部分における拡大断面図である。横断面線IIに沿った側面15、傾斜面171、内壁面13のうち、側面15、傾斜面171は直線となって表れるが、内壁面13は曲線となって表れる。この場合、内壁面13に沿って延長された延長線L3は、延長線L3の傾斜面171からの出発点に相当する端点P3における傾斜面171に対する接線として定義される。さらに側面15に沿って延長された延長線L4を描くと、延長線L1と延長線L2が交わる交点P4が得られる。幅(d)は線分P3P4の長さとして定義される。角(α)は、傾斜面171と延長線L3とのなす角として表れる。
円柱面を含む略四角柱形状の黒鉛ブロック10を説明したが、六角柱形状でもよく、強固で安定した炉心が構成されれば形状に限定されない。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
本発明に係る黒鉛ブロックは、ペブルを利用する原子炉の用途に適用可能である。
1:ペブルベッド型原子炉
2:原子炉容器
3:炉心
4:ペブル
10:黒鉛ブロック
11:基材
12:セラミック被覆
13:内壁面
14a:上面
14b:下面
15:側面
16:面取り部
17、171:傾斜面
20:ペブル収納空間

Claims (8)

  1. ペブルベッド型原子炉用の黒鉛ブロックであって、
    前記黒鉛ブロックは、黒鉛からなる基材と当該基材を被覆するセラミック被覆とからなるとともに、ペブル収納空間に面する内壁面を囲む辺に相当する位置の少なくとも一部に面取り部が形成されている黒鉛ブロック。
  2. 請求項1に記載の黒鉛ブロックであって、
    前記面取り部はC面取りであって、前記面取り部を構成する傾斜面と前記内壁面とのなす角度は、130〜175°である黒鉛ブロック。
  3. 請求項2に記載の黒鉛ブロックであって、
    前記内壁面の端部における接平面に投影される前記面取り部の幅は、5〜30mmである黒鉛ブロック。
  4. 請求項1に記載の黒鉛ブロックであって、
    前記面取り部は、R面取りである黒鉛ブロック。
  5. 請求項4に記載の黒鉛ブロックであって、
    前記R面取りの曲率半径は、5〜30mmである黒鉛ブロック。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の黒鉛ブロックであって、
    前記内壁面は前記面取り部により囲まれている黒鉛ブロック。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の黒鉛ブロックであって、
    前記セラミック被覆はSiCより構成される黒鉛ブロック。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の黒鉛ブロックを備えるペブルベッド型原子炉。
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