JP2016094251A - 包装箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】限られた展示スペースに陳列できる包装箱の数を減らすことなく、内容物についての訴求効果を向上できる包装箱を提供する。
【解決手段】ブランク板の折曲により形成される包装箱1において、対向する前面板3と背面板の両側端を一対の側面板2により連結して筒状に形成される胴部10と、背面板を上方に延設して上端で前方に折り返されるとともに吊り下げ用の貫通孔87を設けた吊り下げ部8と、吊り下げ部8の前面側の下端から前方に延びて胴部10の天面を形成する天面板7と、胴部10の底面を塞ぐ底面部と、天面板7の前端から下方に折曲して胴部10内に挿入される挿入部と、前面板3を天面板7よりも上方に延設して形成される延設部31とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、商品を包装して店舗内等に吊り下げられる吊り下げ型の包装箱に関する。
従来の吊り下げ型の包装箱は特許文献1に開示されている。この包装箱は商品等の内容物を収納する断面矩形の筒状の胴部を有し、胴部は対向する前面板と背面板の両側端を一対の側面板により連結して形成される。胴部の上面及び底面はそれぞれ天面板及び底面板により塞がれる。
天面板は前面板の上端に折り線を介して連設される。天面板の後端部には折り線を介して挿入部が連設される。挿入部は天面板の後端から下方に折曲して胴部内に挿入され、挿入部の先端部には係止片が突設される。
背面板には上方に突出する吊り下げ部が設けられる。吊り下げ部には吊り下げ用の貫通孔が設けられる。吊り下げ部は背面板を延設した突出部と、突出部の上端から前方に折り返して突出部の前面及び背面板に重ねられる重ね部とを有する。重ね部は挿入部に突設された係止片が係合する係合孔を有し、背面板と挿入部との間に配される。これにより、吊り下げ部の強度を向上できるとともに、重ね部が係止片により抜け止めされる。また、係止片の係合孔への係合により包装箱は胴部の上面を閉じた状態を維持することができる。
特開平11−105852号公報(第4頁、第4図、第6図)
一般的に、包装箱の前面板や背面板には商品等の内容物に関する絵、写真や文字等が印刷された訴求面が形成される。これにより、商品について訴求することができる。
背面板に訴求面を形成した場合には吊り下げ部の背面にも連続して訴求面を形成できるため、前面板に訴求面を形成する場合よりも訴求面積を大きくすることができる。しかしながら、背面板の訴求面を前方に向けて複数の包装箱を棒状部材に吊り下げる場合、最も前方の包装箱を吊り下げるためには棒状部材の先端部に胴部の前後方向の幅以上のスペースが必要になる。このため、限られた展示スペースに吊り下げられる包装箱の数が減少する問題があった。
一方、前面板に訴求面を形成して訴求面を前方に向けて複数の包装箱を棒状部材に吊り下げる場合、最も前方の包装箱を吊り下げるためには棒状部材の先端部に吊り下げ部の前後方向の幅以上のスペースがあればよい。このため、背面板の訴求面を前方に向けて棒状部材に複数の包装箱を吊り下げる場合よりも吊り下げられる包装箱の数は多くなる。しかしながら、背面板及び吊り下げ部の背面に訴求面を形成する場合よりも訴求面積が小さくなる問題があった。
本発明は、限られた展示スペースに陳列できる包装箱の数を減らすことなく、内容物についての訴求効果を向上できる包装箱を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、ブランク板の折曲により形成される包装箱において、
対向する前面板と背面板の両側端を一対の側面板により連結して筒状に形成される胴部と、
前記背面板を上方に延設して上端で前方に折り返されるとともに吊り下げ用の貫通孔を設けた吊り下げ部と、
前記吊り下げ部の前面側の下端から前方に延びて前記胴部の天面を形成する天面板と、
前記胴部の底面を塞ぐ底面部と、
前記天面板の前端から下方に折曲して前記胴部内に挿入される挿入部と、
前記前面板を前記天面板よりも上方に延設して形成される延設部とを備えたことを特徴としている。
この構成によると、胴部の底面を底面部により塞いで胴部の上面を介して内容物が胴部内に収納される。挿入部を胴部内に挿入して胴部の上面が天面板により塞がれる。前面板及び延設部には例えば内容物に関する絵、写真や文字等が印刷される。内容物を収納した包装箱は例えば店舗内に設置された棒状部材を吊り下げ部の貫通孔に挿通して吊り下げられる。
また本発明は、上記構成の包装箱において、前記延設部と前記前面板との境界に水平な折り線から成る折曲部を設けると好ましい。この構成によると、延設部は折曲部を介して前面板に対して折曲られる。
また本発明は、上記構成の包装箱において、前記吊り下げ部と前記天面板との境界の折り線が周期的に配される切れ目を有すると好ましい。この構成によると、天面板は折り線を介して吊り下げ部に対して折曲られる。
また本発明は、上記構成の包装箱において、前記延設部が前記貫通孔の正面に切欠きから成る逃げ部を有すると好ましい。この構成によると、貫通孔に挿通された棒状部材は逃げ部を通過する。
また本発明は、上記構成の包装箱において、前記ブランク板上の前記天面板の前後端の折り線間の距離をX、前記ブランク板上の前記側面板の前後端の折り線間の距離をY、前記ブランク板の厚みをtとした時に、3t>Y−Xを満たすと好ましい。
この構成によると、挿入部を胴部内に挿入した際に天面板が吊り下げ部を前方から後方に向けて押圧する。
また本発明は、上記構成の包装箱において、前記側面板の上端に折り線を介して連設される側面フラップを備え、前記挿入部は前記胴部内への挿入時に前記前面板と前記側面フラップとに挟持されると好ましい。
本発明によると、吊り下げ部の前面側の下端から前方に延びて胴部の天面を形成する天面板と、前面板を天面板よりも上方に延設して形成される延設部とを備える。これにより、前面板及び延設部に例えば内容物に関する絵、写真、文字等を印刷した訴求面を形成することができる。また、前面板の訴求面を前方に向けて包装箱を店舗内の棒状部材に吊り下げることができる。したがって、限られた展示スペースに陳列できる包装箱の数を減らすことなく、広告面積を広くして内容物についての訴求効果を向上させることができる。
本発明の第1実施形態の包装箱の開封前の状態を示す斜視図 本発明の第1実施形態の包装箱の開封後の状態を示す斜視図 本発明の第1実施形態の包装箱の底面図 本発明の第1実施形態の包装箱のブランク板を示す展開図 本発明の第1実施形態の包装箱の天面板及び底面部を開いて胴部を扁平に押し潰した状態を示す正面図 本発明の第1実施形態の包装箱の天面板及び底面部を開いて胴部を扁平に押し潰した状態を示す底面図 本発明の第1実施形態の包装箱の胴部を扁平に押し潰した状態から組み立てる様子を底面側から見た斜視図 本発明の第1実施形態の包装箱の側面断面図 本発明の第1実施形態の複数の包装箱を積み重ねた様子を示す側面図 本発明の第2実施形態の包装箱の開封前の状態を示す斜視図 本発明の第3実施形態の包装箱の開封前の状態を示す斜視図 本発明の第3実施形態の包装箱のブランク板を示す展開図 本発明の第3実施形態の包装箱の天面板及び底面部を開いて胴部を扁平に押し潰した状態を示す正面図
<第1実施形態>
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1及び図2は本発明の第1実施形態の包装箱の斜視図を示している。図1は内容物を収納した開封前の包装箱1を示し、図2は開封後の包装箱1を示している。吊り下げ型の包装箱1はブランク板100(図4参照)を略直方体形状に折曲して形成され、筒状の胴部10、天面板7及び底面部6(図3参照)を備えて内容物(不図示)を収納する。内容物に特に限定はないが、例えばタイツ等の衣類等を挙げることができる。胴部10は上端及び下端にそれぞれ開口面10a、10b(開口面10bについては図6参照)を有する。包装箱1の天面を形成する天面板7は上方の開口面10aを塞ぎ、底面部6は下方の開口面10bを塞ぐ。
胴部10は対向する前面板3及び背面板5の両側端を一対の側面板2、4により連結して形成される。これにより、胴部10は水平な断面が矩形に形成される。また、側面板2と前面板3との間及び側面板4と背面板5との間には、胴部10の上下方向に延びる折り線90(図4参照)から成る折り畳み部93、94がそれぞれ設けられる。
背面板5の上方には吊り下げ部8が突出して設けられる。吊り下げ部8には吊り下げ用の貫通孔87が設けられる。これにより、内容物を収納した包装箱1は例えば、店舗内に設置された吊り下げ用の棒状部材(不図示)を貫通孔87に挿通して吊り下げられる。
吊り下げ部8は突出部80及び重ね部81を有する。突出部80は背面板5を上方に延設して形成される。重ね部81は突出部80の上端部から折り線90で前方に折り返して突出部80の前面に重ねられる。これにより、重ね部81及び突出部80はそれぞれ吊り下げ部8の前面部及び背面部を形成する。
突出部80及び重ね部81にはそれぞれ孔部87a、87bが設けられる。重ね部81を突出部80の前面に重ねた際に孔部87a、87bが重なり、貫通孔87が形成される。
天面板7は重ね部81の下端から折り線90を介して前方に延びて形成される。天面板7の前端には折り線90を介して下方に折曲して胴部10内に挿入される挿入部71が形成される。挿入部71の左右端は胴部10内への挿入時に側面板2、4に当接する。
また、前面板3を天面板7よりも上方に延設して延設部31が形成される。すなわち、延設部31は前面板3と一体に形成される。延設部31は正面形状が曲線状の外縁を有して左右に並設され、貫通孔87の正面には切欠きから成る逃げ部31aが設けられる。延設部31は前面板3の左右端から所定距離隔てて形成される。また、逃げ部31aの下端の高さは前面板3の上端と同じ高さになっている。
延設部31と前面板3との境界には折り線90から成る折曲部96が設けられる。前面板3及び延設部31には例えば内容物に関する絵、写真や文字等が印刷された訴求面が形成される。これにより、広告面積を広く確保し、内容物についての訴求効果を向上させることができる。
また、側面板2、4の上端には折り線90を介してそれぞれ側面フラップ21、41が連設される。
図3は包装箱1の底面図を示している。包装箱1の底面部6は一対の第1底面板63、65、一対の接着片63a、65a及び一対の第2底面板62、64を有する。第1底面板63、65は折り線90を介してそれぞれ前面板3及び背面板5の下端に連設される。接着片63a、65aは前面板3に対して傾斜した折り線90から成る折り畳み部92を介してそれぞれ第1底面板63、65の側端に連設される。第2底面板62、64は折り線90を介してそれぞれ側面板2、4の下端に連設される。第2底面板62、64は接着領域A1、A2(図4参照)を介して接着剤等によりそれぞれ接着片63a、65aの内面の接着領域B1、B2(図4参照)に接着される。
第1底面板63の先端部が第1底面板65及び第2底面板64の内面側に配されるとともに、第1底面板65の先端部が第1底面板63及び第2底面板62の内面側に配される。この時、第1底面板63、65が互いに係合して底面部6が形成される。なお、底面部6の形成方法の詳細は後述する。
図4は包装箱1のブランク板の展開図を示している。ブランク板100は例えば厚さ0.4mmの紙製のシートを打ち抜いて形成され、折り線90で折曲して包装箱1を形成する。重ね部81と天面板7との境界の折り線90及び折り畳み部92はリード罫95により形成され、その他の折り線90は折罫により形成される。
ブランク板100の材質に特に限定はないが、例えばマニラボール、ボール紙、カード紙、クラフトボール等の板紙を用いることができる。また、樹脂シートによりブランク板100を形成してもよい。樹脂シートとしては例えばPET(ポリエチレンテレフタラート)やPP(ポリプロピレン)から成る透明樹脂シートが好ましい。これにより、包装箱1に収納された内容物を容易に視認することができる。
側面板2、前面板3、側面板4及び背面板5は折り線90を介して順に連設され、背面板5の一端には糊代片55が折り線90を介して連設される。前面板3の上端には折曲部96を介して延設部31が連設される。前面板3及び背面板5の下端には折り線90を介してそれぞれ第1底面板63、65が連設される。
背面板5の上端には突出部80が延設される。突出部80の上端部には折り線90を介して重ね部81が連設され、重ね部81の上端にはリード罫95を介して天面板7が連設される。天面板7の上端には折り線90を介して挿入部71が連設される。突出部80及び重ね部81にはそれぞれ孔部87a、87bが形成される。
側面板2、4の上端には折り線90を介してそれぞれ側面フラップ21、41が連設され、側面板2、4の下端には折り線90を介してそれぞれ第2底面板62、64が連設される。第2底面板62、64の外面の一部にはそれぞれ接着領域A1、A2が形成される。
第1底面板63、65の図中、右方には、前面板3の底辺に対して約45゜傾斜した折り線90から成る折り畳み部92を介してそれぞれ接着片63a、65aが連設される。接着片63a、65aの内面にはそれぞれ接着領域B1、B2が形成される。
図4のブランク板100において、側面板2、4をそれぞれ折り線90で前面板3の内面側に向けて略90°折り曲げる。そして、背面板5を側面板4の内面側に向けて折り線90で略90°折り曲げるとともに、糊代片55を背面板5の内面側に向けて折り線90で略90°折り曲げる。
この時、延設部31は前面板3の左右端から所定距離隔てて形成されている。これにより、前面板3に対して側面板2、4を折り線90で折り曲げた際に、延設部31上に美観を損ねる皺や折り目が発生することを防止し、包装箱1の外観不良を低減することができる。
そして、接着剤等により糊代片55の外面を側面板2の後端部(図4において右端部)の内面に接着させる。これにより、筒状の胴部10が形成される。
また、接着領域A1、B1の少なくとも一方に接着剤等が塗布され、接着領域A1、B1で第2底面板62と接着片63aとが貼り合わされる。接着領域A2、B2の少なくとも一方に接着剤等が塗布され、接着領域A2、B2で第2底面板64と接着片65aとが貼り合わされる。
そして、側面板2と前面板3との間の折り線90から成る折り畳み部93で側面板2と前面板3とが近接して対向するように折り畳み、側面板4と背面板5との間の折り線90から成る折り畳み部94で側面板4と背面板5とが近接して対向するように折り畳む。これにより、胴部10を扁平に押し潰すことができる。
図5は胴部10が扁平に押し潰された包装箱1の正面図を示している。図6は胴部10が扁平に押し潰された包装箱1の底面図を示している。側面板2、4の内面はそれぞれ前面板3及び背面板5の内面に対向して近接している。この時、第1底面板63、65は互いに離れている。すなわち、第1底面板63、65の係合は解除されている。また、折り畳み部92は胴部10の内部に向かって折曲られ(胴部10の外側から見て谷折りされ)、接着片63a、65aはそれぞれ第1側面板63、65に重なって配される。
包装箱1は扁平に押し潰された容積の小さい状態で輸送や保管が行われる。これにより、包装箱1の輸送コスト及び保管コストを削減することができる。
図5の状態から折り畳み部93、94を互いに接近する方向に手指で押さえる。これにより、側面板2、4が前面板3及び背面板5に対して略垂直になるように胴部10が起こされる。
図7は、胴部10が扁平に押し潰された図5の状態から包装箱1を組み立てる際の底面部6が形成される様子を示す斜視図である。上記のように、折り畳み部93を折り畳み部94側へ押して胴部10を起こすと、胴部10の内部に向かって折曲られた折り畳み部92が折り戻されて、第1底面板63、65が互いに係合して底面部6を形成する。この時、第1底面板65の先端部が第1底面板63及び第2底面板62の内面側に配される。また、第1底面板63の先端部が第1底面板65及び第2底面板64の内面側に配される。
以上のように、扁平に押し潰された胴部10を起こすと同時に底面部6も形成される。すなわち、包装箱1はいわゆるオートボトム構造を有する。これにより、内容物を包装箱1に収納する場所で包装箱1を容易に組み立てることができる。そして、底面部6を形成した胴部10内には、上方の開口面10aを介して内容物が収納される。
胴部10内に内容物を収納した後に、側面フラップ21、41を折り線90を介して胴部10内に向けて折り曲げる。その後に、図2の状態から重ね部81を突出部80の上端で前方に折り返して突出部80の前面に重ねる。これにより、図1に示すように吊り下げ部8が形成される。この時、重ね部81が胴部10の内部に進入しないため、吊り下げ部8を容易に形成し、包装箱1の組立工数を削減することができる。
その後に、図2の状態から天面板7を側面フラップ21、41上にリード罫95で折り曲げるとともに、挿入部71を折り線90で下方に折り曲げる。そして、挿入部71を胴部10内に挿入する。これにより、天面板7は胴部10の上方の開口面10aを塞ぎ、内容物は包装箱1内に収納される。
この時、重ね部81と天面板7との間にはリード罫95が形成されるため、天面板7を重ね部81に対して容易に折曲することができる。このため、天面板7により胴部10の開口面10aを塞ぐ際に重ね部81が容易に突出部80に当接して天面板7が後方に移動する。これにより、挿入部71の延設部31への引っ掛かりを防止し、挿入部71を胴部10内に容易に挿入することができる。なお、重ね部81と天面板7との境界の折り線90をリード罫95に替えてミシン目により形成してもよい。すなわち、重ね部81と天面板7との境界の折り線90が周期的に配される切れ目を有すればよい。
ここで、ブランク板100上の天面板7の前後端(図4において上下端)の折り線90間の距離をXとし、ブランク板100上の一方の側面板4の前後端(図4において左右端)の折り線90間の距離をYとする。また、ブランク板100の厚みをtとすると、胴部10の内面の前後方向の距離L1は約Y−tであり、重ね部81の背面から挿入部71の前面までの距離L2は約X+tである(図8参照)。
通常、距離L2は距離L1よりも短く形成され、距離L1と距離L2との差を小さくすると、挿入部71の胴部10内への挿入時に天面板7の後端が突出部80に近づけられる。この時、式(1)に示すように距離L1と距離L2との差を厚みtよりも小さくすると、天面板7の後端が突出部80に十分接近し、重ね部81の下端の浮き上がりを防止することができる。すなわち、式(1)を変形した式(2)を満たすことにより、重ね部81の下端の浮き上がりを防止し、包装箱1の上面の開放を防止することができる。なお、距離L2を距離L1よりも若干大きく形成してもよい。
L1−L2=(Y−t)−(X+t)<t ・・・(1)
3t>Y−X ・・・(2)
本実施形態では、上記の式(2)を満足するように、距離Xを49mm、距離Yを50mm、厚みtを0.4mmに設定している。
図8は包装箱1の側面断面図を示している。胴部10内に挿入された挿入部71は前面板3と側面フラップ21、41とに挟持される。この時、挿入部71の両側端はそれぞれ側面板2、4に当接する。これにより、挿入部71の胴部10からの抜けを防止することができ、包装箱1は上面を閉じた状態を維持することができる。
また、延設部31と前面板3との境界に折り線90から成る折曲部96を設けている。これにより、図9に示すように、内容物を収納した複数の包装箱1を天面板7同士が近接して対向した状態で運搬または保管する場合に、延設部31は折曲部96で容易に折れ曲がる。これにより、延設部31上に美観を損ねる皺や折り目が発生することを防止し、包装箱1の外観不良を低減することができる。
そして、店舗内に設置された吊り下げ用の棒状部材を吊り下げ部8の貫通孔87に挿通し、前面板3の訴求面を前方に向けて包装箱1は吊り下げられる。この時、延設部31は貫通孔87の正面に逃げ部31aを有するため、棒状部材と延設部31との衝突を低減することができる。また、貫通孔87に挿通した棒状部材が延設部31に当たった場合にも、延設部31は折曲部96で容易に折れ曲がる。したがって、延設部31上の皺や折り目の発生を防止することができる。
包装箱1に内容物が収納された商品を購入した顧客等は、挿入部71を胴部10から抜くことによって天面板7を開いて内容物を取り出すことができる。この時、天面板7を後方に移動させると、重ね部81は突出部80と略同一平面上に配される。これにより、内容物の取り出しの際に内容物が重ね部81に引っ掛かりにくくなる。したがって、使用者は内容物を容易に取り出すことができる。
そして、内容物を取り出した包装箱1を図5に示すように折り畳み部93、94で折り畳んで扁平に押し潰すことにより減容化を図ってゴミ容量を削減することができる。
本実施形態によると、吊り下げ部8の前面側の下端から前方に延びて胴部10の天面を形成する天面板7と、前面板3を天面板7よりも上方に延設して形成される延設部31とを備えている。これにより、前面板3及び延設部31に内容物に関する絵、写真、文字等を印刷した訴求面を形成することができる。また、前面板3の訴求面を前方に向けて包装箱1を店舗内の棒状部材に吊り下げることができる。したがって、限られた展示スペースに陳列できる包装箱1の数を減らすことなく、広告面積を広くして内容物についての訴求効果を向上させることができる。
また、延設部31と前面板3との境界に水平な折り線90から成る折曲部96を設けている。これにより、一の包装箱1の延設部31が他の包装箱1の天面板7や底面部6に当接した状態で複数の包装箱1が運搬や保管される場合に、延設部31は折曲部96で容易に折れ曲がる。したがって、延設部31上に美観を損ねる皺や折り目が発生することを防止し、包装箱1の外観不良を低減することができる。
また、貫通孔87に挿通した棒状部材が延設部31に当たった場合にも、延設部31は折曲部96で容易に折れ曲がる。したがって、延設部31上の皺や折り目の発生を防止することができる。
また、吊り下げ部8と天面板7との境界の折り線90がリード罫95により形成されるため、天面板7を重ね部81に対して容易に折曲することができる。このため、天面板7により胴部10の開口面10aを塞ぐ際に重ね部81が容易に突出部80に当接して天面板7が後方に移動する。これにより、挿入部71の延設部31への引っ掛かりを防止し、挿入部71を胴部10内に容易に挿入することができる。その結果、包装箱1の組立性を向上させることができる。
また、延設部31が貫通孔87の正面に切欠きから成る逃げ部31aを有する。これにより、貫通孔87に棒状部材を挿通する際に棒状部材と延設部31との衝突を低減することができる。
また、ブランク板100上の天面板7の前後端の折り線90間の距離をX、ブランク板100上の側面板4の前後端の折り線90間の距離をY、ブランク板100の厚みをtとした時に、3t>Y−Xを満たす。これにより、天面板7の後端が突出部80に十分接近する。したがって、重ね部81の下端の浮き上がりを防止し、包装箱1の上面の開放を防止することができる。
また、挿入部71は胴部10内への挿入時に前面板3と側面フラップ21、41とに挟持される。これにより、挿入部71の胴部10からの抜けを防止することができ、包装箱1の閉止性を向上させることができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図10は本実施形態の包装箱の斜視図を示している。説明の便宜上、前述の図1〜図9に示した第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態では、延設部31の形状が第1実施形態とは異なっている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
延設部31は第1実施形態とは異なり、胴部10の左右方向の略全幅に渡って形成されている。また、逃げ部31aの下端と前面板3の上端との間の距離Hは重ね部81の下端と貫通孔87の下端との間の距離以下に形成される。これにより、貫通孔87に棒状部材を挿通した際に棒状部材と延設部31との衝突を低減することができる。
本実施形態でも第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、延設部31は胴部10の左右方向の略全幅に渡って形成されているため、天面板7の前端が延設部31によって遮蔽される。これにより、前面板3の訴求面を見た際に天面板7の前端が視認されず、包装箱1の美観を向上させることができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。図11は本実施形態の包装箱の斜視図を示している。説明の便宜上、前述の図1〜図9に示した第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態では、延設部31の配置及び吊り下げ部8の構成が第1実施形態とは異なっている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
延設部31は前面板3の左右方向の中央部よりも左方に偏って設けられる。吊り下げ用の棒状部材(不図示)を貫通孔87に挿通した際に、棒状部材は延設部31よりも右方を通過する。これにより、包装箱1を棒状部材に吊り下げた際に、延設部31と棒状部材との干渉を防止することができる。また、突出部80と重ね部81とは接着剤200により接着される。
図12は包装箱1のブランク板100を示す展開図である。突出部80及び重ね部81の内面にはそれぞれ接着領域C1、C2が形成される。まず、折り線90を介して重ね部81を折り曲げて接着領域C2で接着剤200により突出部80の接着領域C1に重ね部81を接着する。これにより、突出部80と重ね部81とが接着されて吊り下げ部8が形成される。この時、天面板7をリード罫95で折り曲げて天面板7を重ね部81上に重ねる。接着剤200に特に限定はないが、例えばホットメルト接着剤や二液混合型の接着剤等を用いることができる。なお、接着剤200に替えて、両面粘着テープにより突出部80と重ね部81とを貼り合わせてもよい。
その後に、接着剤等により糊代片55の外面を側面板2の後端部(図12において右端部)の内面に接着させる。これにより、筒状の胴部10が形成される。この時、重ね部81上に重ねられた天面板7は胴部10の外側に配される。また、接着領域A1、B1の少なくとも一方に接着剤等が塗布され、接着領域A1、B1で第2底面板62と接着片63aとが貼り合わされる。また、接着領域A2、B2の少なくとも一方に接着剤等が塗布され、接着領域A2、B2で第2底面板64と接着片65aとが貼り合わされる。
図13は胴部10が扁平に押し潰された包装箱1の正面図を示している。胴部10が扁平に押し潰された状態の包装箱1(折畳み体)において、突出部80と重ね部81とが接着されている。このため、胴部10を起こして挿入部71を胴部10内に挿入する際に重ね部81が突出部80から浮き上がらない。したがって、挿入部71を胴部10内に容易に挿入することができ、包装箱1の組立の際の作業性を向上させることができる。
また、胴部10が扁平に押し潰された状態の包装箱1において、突出部80と重ね部81とが接着されているため、リード罫95は突出部80に覆われて保護される。これにより、胴部10が扁平に押し潰された状態の包装箱1の運搬や保管の際にリード罫95での天面板7と重ね部81との破断を防止することができる。
本実施形態でも第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、重ね部81を突出部80に接着させているため、胴部10を起こして挿入部71を胴部10内に挿入する際に重ね部81が突出部80から浮き上がらない。したがって、挿入部71を胴部10内に容易に挿入することができ、包装箱1の組立の際の作業性を向上させることができる。
なお、第2実施形態において、突出部80と重ね部81とを接着してもよい。
また、第1実施形態〜第3実施形態において、包装箱1の立体形状は略直方体形状に限定されず、例えば六角柱形状などの多角柱形状でもよい。
また、第1実施形態〜第3実施形態において、延設部31の正面形状は曲線状の外縁を有する形状になっているが、これに限定されず、例えば曲線状の外縁を有しない多角形状等でもよい。
本発明は、商品を包装して店舗内等に吊り下げられる吊り下げ型の包装箱に利用可能である。
1 包装箱
2、4 側面板
3 前面板
5 背面板
6 底面部
7 天面板
8 吊り下げ部
10 胴部
21、41 側面フラップ
31 延設部
31a 逃げ部
55 糊代片
62、64 第2底面板
63、65 第1底面板
63a、65a 接着片
71 挿入部
80 突出部
81 重ね部
87 貫通孔
90 折り線
92、93、94 折り畳み部
95 リード罫
96 折曲部
100 ブランク板

Claims (6)

  1. ブランク板の折曲により形成される包装箱において、
    対向する前面板と背面板の両側端を一対の側面板により連結して筒状に形成される胴部と、
    前記背面板を上方に延設して上端で前方に折り返されるとともに吊り下げ用の貫通孔を設けた吊り下げ部と、
    前記吊り下げ部の前面側の下端から前方に延びて前記胴部の天面を形成する天面板と、
    前記胴部の底面を塞ぐ底面部と、
    前記天面板の前端から下方に折曲して前記胴部内に挿入される挿入部と、
    前記前面板を前記天面板よりも上方に延設して形成される延設部とを備えたことを特徴とする包装箱。
  2. 前記延設部と前記前面板との境界に水平な折り線から成る折曲部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
  3. 前記吊り下げ部と前記天面板との境界の折り線が周期的に配される切れ目を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の包装箱。
  4. 前記延設部が前記貫通孔の正面に切欠きから成る逃げ部を有することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載に包装箱。
  5. 前記ブランク板上の前記天面板の前後端の折り線間の距離をX、前記ブランク板上の前記側面板の前後端の折り線間の距離をY、前記ブランク板の厚みをtとした時に、3t>Y−Xを満たすことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の包装箱。
  6. 前記側面板の上端に折り線を介して連設される側面フラップを備え、
    前記挿入部は前記胴部内への挿入時に前記前面板と前記側面フラップとに挟持されることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の包装箱。
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