JP2016094214A - 散薬カセット及びカセット開閉治具 - Google Patents

散薬カセット及びカセット開閉治具 Download PDF

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Abstract

【課題】口下がり傾斜姿勢で保持して軸回転させても回転速度が変動しにくい散薬カセットを実現する。【解決手段】散薬を収容する有底円筒状容器91の外底面中央に、散薬供給装置(10)の回転駆動機構(30)の駆動軸(32)の先端部が軸方向遊嵌状態かつ回転方向係止状態で嵌合する軸回転伝動用の穴94を形成する。また、有底円筒状容器91の口92側の外周面に、散薬供給装置(10)のカセット保持機構(20)の支承部材(22)の上端部が軸回転可能な状態で係合する環状係合部93,93aを形成する。さらに、閉時には環状係合部93,93aに先端部を係合させる掛止部96を蓋95に設けて係合側に付勢する。また、蓋95の円板97の外周面と有底円筒状容器91の口92とを中心軸から同じ角度だけ傾斜させる。また、蓋95の周縁部は略半周分(固定部98)を厚くし残部(円板97)を薄くする。【選択図】 図1

Description

この発明は、散薬を収容しうる円筒状の散薬カセットに関し、詳しくは、散薬を収容した散薬カセットを円筒軸方向横向きで保持して軸回転させることで散薬の逐次送出を行う謂わば横置き円筒カセット回転方式の散薬供給装置に対して着脱可能な散薬カセットに関する。そのような散薬カセットの開閉に用いられるカセット開閉治具にも関する。
収容している散薬の取出を人出に委ねる単なる散薬瓶や散薬容器と異なり、散薬カセットは、散薬供給装置に装着されて収容散薬を送り出すものであり、その散薬供給装置の典型的な利用は散薬分包機への組込や付設であり、その散薬分包機は、処方総量以上の薬剤を一包分(一回服用分,一回施用分)ずつに分割して逐次供給する散薬供給装置と、分包紙(分包帯)を区画しながら各区画室に散薬を封入する包装装置とを具備していて、散薬供給装置から包装装置の投入ホッパへ粉状や顆粒状などの散薬を一包分ずつ送り込んで分包するようになっている(例えば特許文献1〜4参照)。
また、そのような散薬供給装置の一般的な構成例として配分分割式が挙げられるが、配分分割式は、さらに、散薬配分域に分割マスを一直線状に配した比較的簡素で人手配分向きの直線配分式と、円環状の散薬配分域に配した部材を循環回転させる自動配分向きの回転配分式とに大別される。
後者の回転配分式の散薬供給装置は(例えば特許文献1〜3参照)、散薬を定量で又は可変量で少しずつ逐次供給する散薬フィーダと、散薬フィーダから供給された散薬を回転しながら受けることにより散薬を均等に分布させて保持する回転式環状受部材と、回転式環状受部材から一包分ずつ分割して包装装置へ送り込む分割機構とを備えている。
回転式環状受部材としては、多数の分割マス体を環状に配列した散剤分割器や(例えば特許文献1参照)、環状の平坦な載置面を有するターンテーブル、R溝などと呼ばれる凹形弧状溝を環状にした環状受皿を有するターンテーブル(例えば特許文献2,3参照)などが用いられる。予め多数の分割マス体に区画されている散剤分割器を回転式環状受部材に用いた場合(例えば特許文献1参照)、散剤分割器に散薬を配分するのに随伴して分割がなされ、個々の分割マス体が底面を開くことで排出引き渡しがなされるので、分割精度を高め易い。これに対し、予め区画されていない環状載置面や環状受皿を回転式環状受部材に用いた場合(例えば特許文献2,3参照)、環状載置面や環状受皿の上に配分された散薬を切出装置にて環状載置面や環状受皿から任意の角度分ずつ切り出すことで分割がなされるので、分割数の変更が容易である。
散薬供給装置の他の構成例として、散薬カセットから散薬を定量で又は可変量で少しずつ送り出しながら送出量を計測することで必要量だけ供給する計量分割式が挙げられ、その計量方式には、スクリュー回転数などから送出量を算出する容積計測方式や、送出側か受取側で重量を測定する重量計測方式(例えば特許文献2,3参照)、落下中の散薬を撮った画像から送出量を算出する謂わば撮像計測方式がある(例えば特許文献4参照)。
容積計測方式や重量計測方式は、それだけで微量の散薬を精度良く測定しようとすると時間とコストが嵩むため、一包分ずつの散薬分割でなく、一患者分ずつの散薬分割に用いられてきたが(例えば特許文献2,3参照)、撮像計測方式や、それと重量計測方式との組合せ方式は、一包分ずつの散薬分割まで実用に適うものとなっている(例えば特許文献4参照)。
散薬供給装置に着脱される散薬カセットは、二種類に大別され、その一つは、散薬を収容する容器部に対して散薬逐次送出用の散薬排出部が固定的・一体的に組み付けられている散薬カセットであり(例えば特許文献1〜3や特許文献4図1参照)、容器傾動機構やスクリューさらにはドラムといった散薬逐次送出用の可動部材が散薬排出部や容器部に内装されている。
そして、このような散薬カセットを用いる散薬供給装置は、散薬カセットが装着されると、容器部を傾けたり或いは容器部を固定した状態で可動部材を軸回転させることによって散薬カセットから散薬を逐次排出させ、容器部を縦に戻したり或いは可動部材の軸回転を止めることで散薬逐次排出を停止させるようになっている。
もう一つの散薬カセットは、そのような内装の可動部材を持たない簡素な散薬カセットである(例えば特許文献4図6(b)参照)。この散薬カセットは、散薬を収容する容器部が有底円筒状の容器であり、その筒状部の両端のうち底側の端面は閉じているが反対側の端面は開口しており、その開口を開閉する蓋が脱着されるようになっている。
そして、このような散薬カセットを用いる散薬供給装置は、散薬カセットが縦向きでなく横向きで装着されるようになっており、散薬カセットが装着されると、円筒状の散薬カセットを円筒軸方向横向き状態で保持しながら、蓋を少しだけ開けて容器部を軸回転させることにより、可動部材が内装されていなくても散薬を少しずつ落下排出させるとともにその際には開口の縁に沿って排出散薬を薄く広げて落下させるものとなっている。
特開昭59−26403号公報 特開平07−80043号公報 特開平11−114021号公報 特開2013−48899号公報
このように、最近開発された横置き円筒カセット回転方式の散薬供給装置は、一包分ずつ自動で可変量の分割と明確な計量が行われるとともにその繰り返しによって一処方分や一患者分ずつの散薬分割まで自動化されるうえ回転式環状受部材等が不要で小形化しやすいという計量分割式の利点を引き継いでいるのに加え、着脱される散薬カセットにスクリュー等の可動部材を内装する必要がなくて散薬カセットの構造まで簡素になるので、カセット内を容易かつ迅速に清掃することができるうえ、多数の散薬カセットを散薬棚等に揃えておいてもコストが比較的低く抑えられるので多種類の散薬を取り扱うことができる。しかも、散薬カセットが可動部材を内装していなくても、散薬排出時に円筒状容器が軸回転するのに随伴して収容散薬が容器内周面から次々に崩落して混じり合う態様で全体的に無理なく撹拌されるので、散薬の塊を優しくほぐせるばかりか、予め混合しておいた予製剤なども混合比を変化させたり分離させたりせずに送り出すことができる。
しかしながら、初期に開発された円筒カセット回転方式の散薬供給装置は(例えば特許文献4図6(b)参照)、装着された散薬カセットをほぼ水平な状態で保持するようになっていた。このため、散薬カセットに収容されている散薬が少なくなると、散薬の排出速度が下がって、散薬供給や散薬分包の能率が低下する、という第1の不都合があった。
また、ほぼ水平な散薬カセットの円筒後端部を回転輪に載せて回転輪外周面と散薬カセット外周面とのギヤ噛合にて回転駆動を行うようになっていた。このため、回転駆動状態が散薬カセットの円筒端部の外周面の状態や散薬カセットの収容散薬量の変化に影響され、それによっても散薬の排出速度が不所望に変化する、という第2の不都合があった。
そして、そのような不都合のうち第1の不都合に対する改善策としては、散薬供給装置のカセット保持機構が散薬カセットを保持して軸回転させるときに、散薬カセットが底側より口側の低い傾斜状態(以下、口下がり傾斜姿勢とも呼ぶ)を維持するように、散薬供給装置を改造することが考えられる。
ところが、散薬カセットが口下がり傾斜姿勢を採ると、カセット重心が口側に寄ることから、カセット後端部と回転輪との当接力が弱まるため、噛合状態が不安定になってカセット後端部が小刻みに揺れ動いて散薬の排出状態や排出速度が不所望に変動しかねないので、上述した第2の不都合をも強力に改善する対策が必要になる。
そこで、口下がり傾斜姿勢で保持して軸回転させても回転速度が変動しにくい散薬カセットを実現することが基本的な技術課題となる。
また、口下がり傾斜姿勢での軸回転によって散薬を排出する散薬カセットは、口(開口)が一つしかなく、一般に小さい方が使い易い散薬排出口と、一般に大きい方が使い易い散薬補充口とが、一緒になっているので、その口を開け閉めする蓋や治具についても工夫を凝らして実用性を高めることが更なる技術課題となる。
本発明の散薬カセットは(解決手段1)、このような課題を解決するために創案されたものであり、
散薬を収容しうる有底円筒状容器と,その口を開閉する蓋とを備えた散薬カセットにおいて、
前記有底円筒状容器の外底面中央に軸回転伝動用の穴が形成されており、
前記穴が、前記散薬カセットを底側より口側の低い傾斜状態で保持するカセット保持機構と,前記蓋に作用して前記散薬カセットの口を開け閉めする開閉機構と,前記散薬カセットを駆動軸にて軸回転させる回転駆動機構とを具備していて,前記散薬カセットを軸回転させてその口から散薬を落下排出させる散薬供給装置における前記駆動軸の先端部に対して、軸方向遊嵌状態かつ回転方向係止状態で、嵌合するようになっている
ことを特徴とする。
また、本発明の散薬カセットは(解決手段2)、上記解決手段1の散薬カセットであって、
前記有底円筒状容器の口側の外周面に(環状溝や鍔状張出などの)環状係合部が形成されており、
前記環状係合部が、前記散薬供給装置の前記カセット保持機構に設けられていて前記有底円筒状容器を下から支えることにより前記散薬カセットの落下と前進を阻止する支承部材の上端部に対して、(遊嵌や遊挿など)軸回転可能な状態で係合するようになっていることを特徴とする。
さらに、本発明の散薬カセットは(解決手段3)、上記解決手段2の散薬カセットであって、前記蓋が、閉時には前記環状係合部に対して先端部を係合させる掛止部と、前記掛止部の先端部を係合側に付勢する掛止付勢手段とを具備していることを特徴とする。
また、本発明の散薬カセットは(解決手段4)、上記解決手段1〜3の散薬カセットであって、前記蓋が、前記口を閉じるための円板を具備しており、前記円板の外周面と前記口の内周面とが、閉時に合わさるよう同じ角度だけ中心軸から傾斜していることを特徴とする。
また、本発明の散薬カセットは(解決手段5)、上記解決手段1〜4の散薬カセットであって、前記蓋の周縁部が、厚めの略半周分とそれより薄めの残部とからなることを特徴とする。
また、本発明の散薬カセットは(解決手段6)、上記解決手段5の散薬カセットであって、
前記蓋の中心を外した部位に,外部から検出しうる(目印や刻印などの)被検部が,設けられており、
前記被検部は、前記散薬供給装置が,前記被検部の検出を試行しながら前記カセットを軸回転させることにより前記蓋の厚めの周縁部を上にし薄めの残部を下にしてから,前記蓋の最上部を前記口に当接させつつ前記蓋の下部を前記口から離隔させることにより前記散薬カセットの口を開けるものであるとき、前記散薬供給装置にて検出しうるものであることを特徴とする。
また、本発明のカセット開閉治具は(解決手段7)、上記解決手段3〜6の散薬カセットの開閉に用いられるカセット開閉治具であって、前記散薬供給装置の前記開閉機構の掛止解除部と同じく前記蓋に当接させられると前記掛止部の基端側に作用して前記掛止付勢手段の付勢に抗って前記掛止部の先端部を前記環状係合部から離隔させる掛止解除部と、前記散薬供給装置の前記開閉機構の対蓋連結部と同じく前記蓋の固定部に係合することで前記蓋に取り付く対蓋連結部と、前記対蓋連結部を係合側に付勢する連結付勢手段と、手動操作に応じて前記連結付勢手段の付勢に抗い前記対蓋連結部を前記蓋の固定部から離隔させる連結解除部とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の散薬供給システムは(解決手段8)、散薬カセットと散薬供給装置とを備えており、前記散薬カセットが散薬を収容しうる有底円筒状容器とその口を開閉する蓋とを具備したものであり、前記散薬供給装置が,前記散薬カセットを底側より口側の低い傾斜状態で保持するカセット保持機構と,前記蓋に作用して前記口を開け閉めする開閉機構と,前記散薬カセットを駆動軸にて軸回転させる回転駆動機構とを具備していて前記散薬カセットを軸回転させて前記口から散薬を落下排出させるようになっている散薬供給システムにおいて、
前記有底円筒状容器の外底面中央に軸回転伝動用の穴が形成されており、前記回転駆動機構に軸回転伝動用の駆動軸が設けられており、前記駆動軸の先端部と前記穴とが軸方向遊嵌状態かつ回転方向係止状態で嵌合するようになっており、
前記有底円筒状容器の口側の外周面に環状係合部が形成されており、前記有底円筒状容器を下から支えることにより前記散薬カセットの落下と前進を阻止する支承部材が前記カセット保持機構に設けられており、前記支承部材の上端部と前記環状係合部とが軸回転可能な状態で係合するようになっており、
前記蓋が、厚めの略半周分とそれより薄めの残部とからなる周縁部と、閉時には前記環状係合部に対して先端部を係合させる掛止部と、前記掛止部の先端部を係合側に付勢する掛止付勢手段と、前記口を閉じるための円板とを具備しており、前記円板の外周面と前記口の内周面とが閉時に合わさるよう同じ角度だけ中心軸から傾斜しており、
前記蓋の中心を外した部位に外部から検出しうる被検部が設けられており、前記散薬供給装置が前記被検部の検出を試行しながら前記カセットを軸回転させることにより前記蓋の厚めの周縁部を上にし薄めの残部を下にしてから前記蓋の最上部を前記口に当接させつつ前記蓋の下部を前記口から離隔させることにより前記散薬カセットの口を開けるようになっていることを特徴とする。
また、本発明の散薬供給システムは(解決手段9)、上記解決手段8の散薬供給システムであって、前記散薬カセットの開閉に用いられるカセット開閉治具を備えており、
前記カセット開閉治具が、前記蓋に当接させられると前記掛止部の基端側に作用して前記掛止付勢手段の付勢に抗って前記掛止部の先端部を前記環状係合部から離隔させる掛止解除部と、前記蓋の固定部に係合することで前記蓋に取り付く対蓋連結部と、前記対蓋連結部を係合側に付勢する連結付勢手段と、手動操作に応じて前記連結付勢手段の付勢に抗い前記対蓋連結部を前記蓋の固定部から離隔させる連結解除部とを具備したものであり、
前記前記散薬供給装置の前記開閉機構が、前記掛止解除部と同じく前記蓋に当接させられると前記掛止部の基端側に作用して前記掛止付勢手段の付勢に抗って前記掛止部の先端部を前記環状係合部から離隔させる掛止解除部と、前記対蓋連結部と同じく前記蓋の固定部に係合することで前記蓋に取り付く対蓋連結部とを具備したものであることを特徴とする。
このような本発明の散薬カセットにあっては(解決手段1)、散薬カセットと駆動軸とが回転方向には機械的係止状態になることから、散薬カセットが水平になっていようが傾いていようが、駆動軸の先端部が散薬カセットの穴に嵌合していれば、散薬カセットが駆動軸に従って確実に軸回転するので、散薬カセットの位置も回転状態も安定する。
したがって、この発明によれば、口下がり傾斜姿勢で保持して軸回転させても回転速度が変動しにくい散薬カセットを実現することができる。
また、本発明の散薬カセットにあっては(解決手段2)、口側が底側より低くなるよう傾けた状態で散薬供給装置によって保持されるようになったことや、遊嵌とはいえ散薬カセットの底面に後方から駆動軸の先端部を嵌入するようになったことの副作用として、散薬供給装置に装着した散薬カセットが前に位置ずれし易くなりかねないが、有底円筒状容器の口側の外周面に環状係合部を形成して、その環状係合部が散薬供給装置のカセット保持機構の支承部材の上端部と係合すると、散薬カセットが軸回転可能な状態で支承されるとともに落下だけでなく前進までも支承部材によって阻止されるようにしたことにより、散薬カセットの前方に専用の複雑なカセット位置ずれ防止機構などを設けるまでもなく、簡便かつ的確に、散薬カセットの前向き位置ずれを防止することができる。
さらに、本発明の散薬カセットにあっては(解決手段3)、蓋に具備された掛止部の先端部が閉時には係合側に付勢されるようにしたことにより、散薬の排出時や補充時は別にして常態では、閉状態が維持されるので、棚等へのカセット収納時や棚等からのカセット取出時などに散薬が零れるといった不所望な事態の発生が的確に防止される。しかも、それに必要な係合が上述の環状係合部に対してなされるようにもしたことにより、環状係合部が散薬供給装置への装着時にはカセット位置ずれ防止に用いられ非装着時にはカセット閉状態の維持に用いられて有効利用されるため、多機能の割にはカセット構造が簡素化され、ひいてはカセット製造原価が低減されることとなる。
また、本発明の散薬カセットにあっては(解決手段4)、蓋に具備されている閉口用の円板の外周面と、有底円筒状容器の口の内周面とを、閉時に合わさるよう同じ角度だけ中心軸から傾斜させたことにより、閉時には蓋と口とが密接するので閉鎖が確実に行われる。しかも、少しだけ開けて散薬を排出させるときには、間隙が排出方向において略一定になるので散薬の挟み込みや詰まりといった不所望な事態の発生が良く抑えられるとともに、軸方向・開方向への蓋と有底円筒状容器との相対移動距離に比べて間隙が傾斜度対応の射影成分に限縮されるので、開閉制御の緻密化・精密化にも好都合である。
また、本発明の散薬カセットにあっては(解決手段5)、蓋の周縁部が厚めと薄めとに概ね二分されるようにしたことにより、変形し難い厚めの部分で当接物を止める機能を発揮するとともに、照明を遮ったり影を作ったりすることの少ない薄い部分で散薬排出用の隙間を開ける機能を発揮すると、両機能を同時に高度に発揮することができる。
また、本発明の散薬カセットにあっては(解決手段6)、所定機能を持った散薬供給装置に装着されると、軸回転させられるとともに、その軸回転中に被検部が検出されて、厚めの周縁部が上になり薄めの残部が下になった状態で保持され、それから蓋が開けられるが、その際、厚い部分である蓋の最上部が有底円筒状容器の口に当接させられ、その状態のまま、薄い部分である蓋の下部が有底円筒状容器の口から離隔させられるので、上述した作用効果(解決手段5の効果)が自動で奏されることとなる。
また、本発明のカセット開閉治具にあっては(解決手段7)、散薬供給装置の開閉機構に採用された掛止解除部や対蓋連結部と同様の部材を具備したことにより、散薬の付着し易い蓋や口に手を触れなくても有底円筒状容器に対する蓋の着脱が確実に行えることになる。しかも、常態では閉側に付勢されていて、その解除が手動操作で行われるようにもしたことにより、開閉が簡便に行えるうえ、有底円筒状容器から外した蓋の保持も治具を介して間接的かつ確実に行えることとなる。
また、本発明の散薬供給システムにあっては(解決手段8)、上述した解決手段1〜6総ての作用効果を奏することができる。
さらに、本発明の散薬供給システムにあっては(解決手段9)、上述した解決手段1〜8総ての作用効果を奏することができる。
本発明の実施例1について、散薬カセットの構造を示し、(a)が蓋を閉めた散薬カセットの斜視図、(b)が蓋を外した散薬カセットの斜視図、(c)が散薬カセットの底面図、(d)が有底円筒状容器の立面図である。 (a)が掛止部を左右に向けた蓋の平面図と正面図、(b)が掛止部を前後に向けた蓋の平面図と正面図である。 本発明の実施例1について、カセット開閉治具の構造と使用状態を示し、(a)が対蓋連結部を前後に向けた自由状態の平面図と正面図、(b)が対蓋連結部を左右に向けた自由状態の平面図と正面図、(c)が対蓋連結部を左右に向けた被操作状態の平面図と正面図、(d)が取り付け前のカセット開閉治具と蓋の正面図、(e)が取り付け後のカセット開閉治具と蓋の正面図である。 本発明の実施例1について、散薬供給装置の構造を示し、(a)が外観斜視図、(b)が散薬カセットを保持した状態の内部機構等の右側面図である。 本発明の実施例1について、散薬カセットと散薬供給装置の使用状況を示し、散薬供給装置に装着された散薬カセットから散薬を排出しているところの右側面図である。
このような本発明の散薬カセット及びカセット開閉治具さらには散薬供給装置について、これを実施するための具体的な形態を、以下の実施例1により説明する。
図1〜5に示した実施例1は、上述した解決手段1〜9(出願当初の請求項1〜9)を総て具現化したものである。
なお、それらの図示に際しては、簡明化等のため、ボルト等の締結具や,ヒンジ等の連結具,モータドライバ等の電気回路,コントローラ等の電子回路の詳細などは図示を割愛し、発明の説明に必要なものや関連するものを中心に図示した。
この実施例1では、先ず散薬カセット90を説明し、次いでカセット開閉治具80を説明し、それから両者80,90の使い方などを説明し、その後、散薬供給装置10を説明し、最後に、散薬供給装置10と散薬カセット90の動作等を説明する。
散薬カセット90の構成を、図面を引用して説明する。図1は、(a)が有底円筒状容器91に蓋95を着けて口92を塞いだ状態の散薬カセット90の斜視図、(b)が有底円筒状容器91から蓋95を外して口92を解放した状態の散薬カセット90の斜視図、(c)が散薬カセット90の底面図、(d)が有底円筒状容器91の立面図である。
また、図2は、(a)が一対の掛止部96,96を左右に向けた蓋95の平面図と正面図、(b)が一対の掛止部96,96を前後に向けた蓋95の平面図と正面図である。
散薬カセット90は(図1参照)、例えばガラス製の透明な又は半透明な円筒に対してその両端のうち縦置き時には下端部となり横置き時には後端部となる方に例えば金属製の底板が接着や嵌め込み等で固定的に装着された有底円筒状容器91を主体にしたものであり、その有底円筒状容器91の開口端である上端・前端には口金(92+93)がやはり接着や嵌め込み等で固定的に装着されている。口金(92+93)は、例えば金属製のリング状部材からなり、その先端部の内周側には、有底円筒状容器91の開口をテーパ状に拡径する口92(口唇部)が形成され、外周面には、一周に亘る環状溝93が彫り込み形成され、その縁部をなす鍔状張出93aが一周に亘って鍔状・凸状に張り出している。
それらのうち、環状溝93も、鍔状張出93aも、後述する前側支承部材22の上端部に対して遊嵌や遊挿しうるようになっており、そうすることで支承部材22の上端部に対して軸回転可能な状態で係合する環状係合部として機能するものであるが、後述する散薬供給装置10は環状係合部として環状溝93の方を使用するようになっている。
口92のテーパ面は、有底円筒状容器91の中心軸(仮想の回転軸心)に対して傾斜しており、その傾きは一周に亘って同じである(図1(b),(d)では約40゜)。
さらに、散薬カセット90の有底円筒状容器91の底面の中央には穴94が形成されている(図1(c),(d)参照)。図示した穴94は断面が六角形のものであるが、後述する駆動軸32を軸方向遊嵌状態で挿抜できて挿入時には回転方向係止状態で回転運動を伝達できるようになっていれば、十字状や内歯状など他の形状のものであっても良い。
一方、蓋95は(図1(a),(b),図2参照)、例えば金属製の薄い円板97に固定部98,98aと一対の掛止部96,96とを装着したものであり、円板97の縁を全周に亘って口92に密着させることで散薬カセット90の口(開口)を閉め、一対の掛止部96,96の鉤爪状の先端部を有底円筒状容器91の環状溝93に入れて鍔状張出93aに引っ掛けることで閉状態を維持し、一対の掛止部96,96の先端部を有底円筒状容器91の環状溝93から抜いて両者の引っ掛かりを解消させてから円板97を口92(口唇部)から引き離すことで散薬カセット90の口(開口)を開けるようになっている。
円板97が口92を閉じるためのものなので、円板97の外径は口92の内径に対応しており、しかも、閉時には円板97の外周面と口92の内周面とがピッタリ合わさるように、円板97の外周面が口92の内周面と同じ角度だけ中心軸(円中心を垂直に貫く仮想直線)から傾斜している(図2の正面図を参照)。このように中心軸に垂直でなく適度(例えば30゜〜60゜の何れか)に傾けたことにより、円板97を中心軸方向に移動させて口92から僅かに離隔させたときに生じる両者の隙間を、離隔距離に比べて、それより小さく(具体的には傾斜角の正弦値sin倍に)することができるものとなっている。
また(図1(b),図2参照)、掛止部96は、基端部を円板97の上面に位置させ、鉤爪状の先端部を円板97の周縁部の下方に位置させ、中間部を図示しない支軸にて軸支されて、シーソーのように揺動しうるものとなっている。しかも、図示しないバネ等の弾性体からなる掛止付勢手段によって常に一対の掛止部96,96を近づける向きに軽く付勢されているので、蓋95の円板97を有底円筒状容器91の口92に当接させて散薬カセット90の口を閉めたときに、鉤爪状の先端部が環状溝93と係合する側に付勢されて、閉状態を確立するとともに維持するものとなっている(図1(a)参照)。そのため、散薬カセット90を持ち運んだり散薬供給装置10に着脱するとき、意図せずに散薬カセット90の口が開いて散薬が零れるおそれが無いので、安心かつ安全に取り扱える。
さらに、蓋95は(図1(a),(b),図2参照)、円板97の周縁部に対向配置された一対の掛止部96,96を境にして二分される円板97の上面のうち、一方には固定部98が固定され、他方には固定部98aが固定されている。これらの固定部98,98aは、何れも、円板97を補強するとともに、後述のカセット開閉治具80の対蓋連結部84を掛止させるためのものであるが、一方の固定部98が円板97の周縁部まで占めてるのに対し、他方の固定部98aが円板97の周縁部には及んでいないので、蓋95の周縁部は、固定部98の占める厚めの略半周分と、それより薄めの残部である固定部98aの外側の円板97の上面露出部分とに、大別されるものとなっている。
また、蓋95は(図2参照)、その軸回転(中心軸を回転軸とする回転)時に位置の変わらない中心でなく、そこから外れていて蓋95の軸回転時に位置の変わる部位に、外部から検出しうる被検部99が設けられている。被検部99は、後述する散薬供給装置10の検出手段によって検出され、それに基づいて固定部98や固定部98aの向きが分かるものであれば良いので、光学的検出に好適なばかりか視認性も良い赤点マークといった目印や刻印など簡便なもので足りる。
本発明の実施例1のカセット開閉治具について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図3は、(a)が一対の対蓋連結部84,84を前後に向けた自由状態のカセット開閉治具80の平面図と正面図、(b)が一対の対蓋連結部84,84を左右に向けた自由状態のカセット開閉治具80の平面図と正面図、(c)が一対の対蓋連結部84,84を左右に向けた被操作状態のカセット開閉治具80の平面図と正面図である。
カセット開閉治具80は、散薬カセット90の口を開け閉めするときに蓋95に着脱させて用いるものであり、円板状の掛止解除部81と、その上面中央に立設された持手部82と、持手部82の上部側面から横へ突き出た一対の連結解除部83,83と、持手部82の下端部側面から横へ突き出た一対の対蓋連結部84,84と、それら一対の連結解除部83,83及び一対の対蓋連結部84,84を突出方向へ常に軽く付勢する図示しない連結付勢手段とを具えている。なお、図示の例では、連結解除部83と対蓋連結部84の突出方向を同じにすると平面視で部材が重なって視認し難くなるため、両部材83,84の突出方向を直交方向へ異ならせたが、それらの突出方向は同じにした方が、両部材83,84の一体化も可能で構造が簡素になるとともに、使い勝手も良くなる。
掛止解除部81は、下面を蓋95の上面中央に向けて近づけると、中心軸周りの向きに依らず全体が固定部98,98aの丸い囲いの中に収まり、更に当接するまで押し込むと、下面の周縁部で一対の掛止部96,96の基端側を押して、蓋95の図示しない掛止付勢手段の付勢に抗って一対の掛止部96,96の鉤爪状の先端部を開かせることにより、掛止部96の先端部が散薬カセット90の環状溝93に入っていればそこから抜け出るところまで離隔させるものとなっている。
持手部82は、指先で摘まんで持ちやすい大きさの部材からなり、連結解除部83や対蓋連結部84の基端部を進退可能に収める横穴や横溝が形成されており、バネ等からなる図示しない上述の連結付勢手段を内蔵している。
連結解除部83は、一対のものを両指等で挟んで何れも持手部82の内部に向けて後退させると、対蓋連結部84も連動させて持手部82の内部に向けて後退させるようになっている。それを両指等で挟んだままカセット開閉治具80を持ち上げることもできる。
対蓋連結部84は、自由状態ではその先端部と固定部98,98aとが係合するところまで進出し、指等で操作された連結解除部83に連動した被操作状態では先端部と固定部98,98aとが係合しないところまで後退するようになっている。
この実施例1の散薬カセット90及びカセット開閉治具80について、その使用態様及び動作を、図面を引用して説明する。
図3は、(d)が取り付け前のカセット開閉治具80と蓋95の正面図、(e)が取り付け後のカセット開閉治具80と蓋95の正面図である。
一対の連結解除部83,83を摘まんでそれを持手部82に押し込むと(図3(d)参照)、一対の対蓋連結部84,84も互いの距離が縮んで両先端が掛止解除部81の外周より内方へ後退するので、掛止解除部81を蓋95の上面中央に当てることで、カセット開閉治具80を蓋95に着脱することができる。
そして、装着したカセット開閉治具80から手を離すと(図3(e)参照)、連結解除部83,83と共に対蓋連結部84,84が進出方向へ移動して対蓋連結部84,84の先端部が蓋95の固定部98,98aに掛止するので、連結解除部83以外の持手部82等を摘まむことで蓋95に触れることなく蓋95を手で持つことができる。
カセット開閉治具80を装着された蓋95では一対の掛止部96,96の先端部が開いており、その状態では蓋95と有底円筒状容器91との掛止が解除されていて、散薬カセット90の開け閉めが自在に行える。そのため、蓋95に直接触れないでも散薬カセット90への散薬補充作業を行えるので、散薬補充時に作業者の肌に散薬が付着する機会や量が激減する。そのため、上述したように意図せずには開かないので安心安全に取り扱える散薬カセット90でありながら、意図してカセット開閉治具80を用いることにより、安心感も安全性も損なうことなく簡便に散薬カセット90を開け閉めすることができる。
本発明の実施例1の散薬供給装置について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図4は、(a)が散薬供給装置10の外観斜視図、(b)が散薬カセット90を保持した状態の散薬供給装置10の内部機構等の右側面図である。
散薬供給装置10は(図4参照)、上述した散薬カセット90を着脱可能に保持するためのカセット保持機構20と、散薬カセット90を軸回転させるための回転駆動機構30と、散薬カセット90の口を開け閉めするための開閉機構40と、各機構の動作制御を行うとともに撮像計測手段と重量計測手段の演算処理を担うコントローラ50と、散薬カセット90の口から排出されて落下している散薬を撮るための撮像装置51と、排出ホッパ61及びそれを保持するホッパ保持部60と、それらを下から支持するための底板11,前側支持部12,及び後側支持部13とを具えたものであり、カセット保持機構20と回転駆動機構30とを搭載した傾斜板21を、背の低い前側支持部12と背の高い後側支持部13とにて、傾斜角θの前下がり状態で、支持するようになっている。
カセット保持機構20は、散薬カセット90を載せられるとそれを傾斜角θの前下がり姿勢で軸回転可能に保持するために、後側支持部13と前側支持部12とによって底板11の上方に傾斜角θの前下がり姿勢で保持されている傾斜板21と、傾斜板21の上面の前寄り部位に立設された前側支承部材22と、傾斜板21の上面の後寄り部位に立設された後側支承部材23とを具えている。前側支承部材22も、後側支承部材23も、滑らかな上端面を散薬カセット90の外周面に下から当接させることで、散薬カセット90の軸回転を許容しつつ散薬カセット90を下から支えるようになっている。そのうち前側支承部材22は、上端部の厚みが散薬カセット90の外周面の環状溝93(環状係合部)の幅より薄いので、上端部を環状溝93に遊挿(係合)しうるものとなっており、上端部を環状溝93に挿入(係合)した状態では上端面を溝底面に当てて、散薬カセット90の軸回転を妨げることなく散薬カセット90の落下を阻止することに加え、上端部側面を溝壁面に当てて散薬カセット90の前進を阻止するようになっている。
カセット保持機構20に装着された散薬カセット90が口92を少し下げた傾斜姿勢をとることから、散薬カセット90の口が開いていると、有底円筒状容器91の中の散薬が口から零れてしまうので、有底円筒状容器91の口を蓋95で閉めたまま散薬カセット90を着脱することができるように、カセット保持機構20の前後に分かれて配置された回転駆動機構30と開閉機構40と間に十分な空間が確保されるとともに、干渉のおそれのある部材たとえば後述する駆動軸32やアーム43が手動で簡便に移動させられるようになっている。さらに、傾斜角θが図示の例では5゜強に固定されているが、散薬の排出速度が安定する程度に散薬カセット90を前下がり姿勢で即ち底側より口側の低い横置き傾斜状態で保持するようになっていれば良いので、例えば3゜〜20゜の範囲で傾斜角θを可変調整しうるようになっていても良く、その傾斜角調整がコントローラ50の制御等にて散薬情報に応じて自動的に実行されるようになっていても良い。
回転駆動機構30は、カセット保持機構20に保持されている散薬カセット90をコントローラ50の制御に従って軸回転させるために、カセット保持機構20の後方に設けられたモータ31と、モータ31から前方のカセット保持機構20に向けて突き出た駆動軸32と、必須ではないがモータ31と駆動軸32とに介在する図示しない減速機構とを具えている。駆動軸32は、少なくとも先端部が散薬カセット90の穴94に対応していて本例では穴94より少しだけ細い六角柱状になっているため、先端部を軸方向相対移動によって穴94に遊嵌状態で挿入することができるうえ、そのようにして嵌合させると周方向については先端部の長径部と穴94の短径部とが干渉して回転方向係止状態になるので、モータ駆動にて散薬カセット90を軸回転させることができるものとなっている。
開閉機構40は、散薬カセット90の蓋95に作用して散薬カセット90の口(開口)を開け閉めするために、カセット保持機構20の前方で前側支持部12の上に固定された揺動駆動部41と、その上部に装備された蓋保持具42と、その上部に装備されたアーム43とを具えている。
揺動駆動部41は、モータや減速ギヤ等の駆動部材を具備していて、コントローラ50の制御に従って蓋保持具42を蓋着脱に必要なだけ前後方向に直線移動させるとともに蓋開閉に必要なだけ前後方向に揺動させるようになっている。
蓋保持具42は、詳細な図示は割愛したが上述したカセット開閉治具80の掛止解除部81及び対蓋連結部84と同様な掛止解除部および対蓋連結部を具備したものであり、後(図4(b)では右)進して蓋95に当接すると、掛止解除部にて蓋95の掛止部96,96の基端部を押すことで先端部を環状溝93から抜けるまで開らかせて蓋95と有底円筒状容器91との掛止を解除するとともに、対蓋連結部の先端部を蓋95の固定部98,98aに係合させて蓋95を保持すようになっている。また、蓋95を戻して手放すときは、逆のことを行うようになっている。
アーム43は、蓋保持具42の補助のため蓋保持具42にて揺動可能に支持されており、先端の爪部を手で摘まんで散薬カセット90の環状溝93に上から入れることができるようになっている。
そして、開閉機構40は、蓋95で有底円筒状容器91の口を閉じた散薬カセット90が(図4(b)では左側の)環状溝93の下側部分に前側支承部材22を挿入させた状態で後ろ側(図4(b)では右側)を後側支承部材23に載せられるとともに穴94に駆動軸32を差し込まれ、さらにアーム43の先端の爪部が散薬カセット90の環状溝93の上側部分に挿入されると、コントローラ50の制御に従って、蓋95の掛止部96が散薬排出の邪魔にならない横位置に来るまで一時的に散薬カセット90が回転駆動機構30によって軸回転させられた後、蓋保持具42が後進して蓋95を保持し、それから蓋保持具42が単に又は僅かに前進しながら揺動することにより、蓋95の円板97の最上部を散薬カセット90の口92に当接させつつ蓋95の円板97の下部を有底円筒状容器91の口92から離隔させる態様で散薬カセット90の口(開口)を開け、散薬カセット90の口(開口)を閉めるときは逆のことを行うようになっている
コントローラ50は、一ブロックで簡略図示したが、制御機能を発揮できれば単体のコンピュータやシーケンサーでも良く分散型の電子制御回路でも良く専用品でも良く組み込み先の薬剤分包機のコントローラとの兼用品でも良い。ここでは、プログラマブルなコンピュータが採用されて、図示しない制御プログラムと撮像計測プログラムと重量計測プログラムが予めインストールされているものとする。撮像計測プログラムと重量計測プログラムについては後述するが、制御プログラムの実行によってコントローラ50は、図示しない付属の操作表示ユニットや上位の調剤管理装置などから分包量や分包数などの調剤指示データを取得して、そのデータに基づき上述の回転駆動機構30及び開閉機構40と後述のホッパ保持部60とが的確に協動するよう更に包装装置が連結されている場合はそれも含めて的確な分包動作がなされるよう、それらの動作を制御するようになっている。
特に、カセット保持機構20に保持された散薬カセット90の口を開閉機構40が開ける前に回転駆動機構30によって行われる散薬カセット90の一時的な軸回転について詳述すると、コントローラ50は、適宜な回転速度で散薬カセット90を軸回転させ続けるのと並行して、図示しないフォトセンサ等の検出部材の検出信号を監視し続け、蓋95の被検部99の検出に対応した検出信号が検出部材から送られてくると、散薬カセット90の軸回転を止めるようになっている。しかも、その検出部材の検出先に被検部99が位置したときに、散薬カセット90の蓋95の掛止部96が散薬排出の邪魔にならない横位置に来るとともに、蓋95のうち固定部98の存在にて厚めになっている周縁部が上側になり、蓋95のうち固定部98aの外周側に位置して薄めになっている周縁部が下側になるように、散薬供給装置10における検出部材の配置と、散薬カセット90の蓋95における配置とが、予め選定されている。そのため、散薬供給装置10は、被検部99の検出を試行しながら散薬カセット90を軸回転させることにより蓋95蓋の厚めの周縁部を上にし薄めの残部を下にしてから蓋95の最上部を口92に当接させつつ蓋95の下部を口92から離隔させることにより散薬カセット90の口を開けるものとなっている。
撮像装置51は、例えば小型のCCDカメラにLED照明を付けたもので良く、前側支持部12の中で前寄り上側の所に後向きで設置されて、散薬カセット90の口92から落下している散薬を正面から幅広く撮るようになっている。また、散薬の画像の明瞭化のため、撮像装置51の撮影方向で散薬落下位置より先に位置する所に黒い背景部材52が設けられている。さらに、撮像装置51で撮って得た画像データを撮像装置51からコントローラ50へ送るとともに、コントローラ50が撮像計測プログラムを実行することで、撮像装置51で撮った画像から例えば画像内の白黒比を時々刻々散薬量に換算するといった演算を行って散薬送出量を算出するようになっている(撮像計測手段)。
排出ホッパ61は、例えば上下に開口を持った漏斗状部材の中に開閉弁を組み込んだものからなり、ホッパ保持部60によって保持されて、撮影位置より下流側の散薬落下経路中に位置している。
そして、コントローラ50の制御に従う開閉弁を閉じた状態で、散薬カセット90の口から落下した散薬を上の開口から受け入れて、一包分など一纏まりの所定量が集まるまで散薬を一時貯留するとともに、所定量が集まったことを確認したコントローラ50の制御に従い、開閉弁を開けて散薬を下の開口から放出して落下させるようになっている。
ホッパ保持部60は、排出ホッパ61の下部を上から貫通穴に落とし込んで捧げ持つ拝手状態で排出ホッパ61を保持するホッパ拝持部材と、このホッパ拝持部材の下に設けられた図示しないロードセル等の重量測定器具とを具えていて、排出ホッパ61を含んだ機械部分の重量を計測するようになっている。また、その計測データをホッパ保持部60からコントローラ50へ送るとともに、コントローラ50が重量計測プログラムを実行することで、ホッパ保持部60のロードセルで計測した重量値の変化から散薬送出量を算出すようになっている(重量計測手段)。この重量計測で得た散薬送出量は排出ホッパ61に投入済みの分だけなので、コントローラ50は、上述の撮像計測で得た散薬送出量から空中落下中で排出ホッパ61未投入の分を算出して、それらを合わせることで、正確な散薬送出量を素早く取得するようになっている。
この実施例1の散薬カセット90及び散薬供給装置10について、その使用態様及び動作を、図面を引用して説明する。図5は、散薬供給装置10に装着された散薬カセット90から散薬100を排出しているところの右側面図である。
散薬供給装置10を作動させるに先立ち、手動で、調剤対象の散薬100を収容している散薬カセット90を、蓋95で口92を閉めた状態のまま、カセット保持機構20に保持させるが、その際、散薬カセット90を横にして後側部分を後側支承部材23に載せてから散薬カセット90を後方へ押して移動させることで、散薬カセット90の底面の穴94に回転駆動機構30の駆動軸32の先端部を嵌入させ、さらに散薬カセット90の前側を下げて散薬カセット90の環状溝93の下側部分にカセット保持機構20の前側支承部材22の上端を挿入させ、それから、予め逃げさせておいたアーム43を揺動させてその先端の爪部を散薬カセット90の環状溝93の上側部分に挿入させる。
そして、散薬カセット90の装着後は、分包量(散薬送出量)や分包数(送出回数)といった調剤指示データを操作入力やダウンロード等にてコントローラ50に与えると、後は、コントローラ50の制御により自動で、開閉機構40によって蓋95が下側だけ前進させられて散薬カセット90の口が開き、回転駆動機構30によって散薬カセット90が軸回転させられるので、散薬カセット90の口から散薬100が少しずつ排出される(図5参照)。そのとき、散薬100は、(同図では左右方向の)厚みが薄い状態で、(同図では紙面に垂直な方向である)横に広がりながら、撮像装置51と背景部材52との間を落下して排出ホッパ61に入り込む。そして、その落下中の散薬100が撮像装置51によって撮られ、その画像に基づきコントローラ50の撮像計測プログラム実行によって落下中の散薬100の量の推定値が算出される。
更に落下した散薬100は排出ホッパ61に入り込んでその中に一時貯留されるが、そこで貯留中の散薬100であるホッパー投入済み散薬100は、排出ホッパ61等と一緒にホッパ保持部60のロードセルにて重量測定される。そして、その重量変化に基づきコントローラ50の重量計測プログラム実行によってホッパー投入済み散薬100の量が算出される。それから、更に、コントローラ50によって、ホッパー投入済み散薬100の量と落下中の散薬100の量という二つの算出値に基づいて散薬カセット90からの散薬送出量が算出され、その散薬送出量が指定の一包量(分割量)に達すると、開閉機構40によって蓋95が下側を後退させられて散薬カセット90の口が閉まるとともに、排出ホッパ61が開いて一包量(分割量)の散薬100が下流の包装装置等へ送り込まれる。
このような動作が一包量(分割量)毎に繰り返されて、指定の分包数(送出回数)だけ行われると、所要の散薬供給動作が完了するので、散薬カセット90の口を閉めた状態で散薬供給装置10が動作停止する。そこで、使用済みの散薬カセット90を散薬供給装置10から取り外すときには上述した装着時と逆順の作業を行うが、同じ散薬100を再び調剤するのであれば、カセット脱着作業を省いて調剤指示データの設定から行う。
こうして、横置き円筒カセット回転方式で散薬供給が行われるが、散薬供給装置10は幾つかの点で改良されているので、精度も能率も向上している。
すなわち、散薬カセット90が口92側を低くして傾斜角θだけ傾いているので、収容散薬100が少なくなっても散薬の排出速度があまり下がらない。また、散薬カセット90と回転駆動機構30との回転伝動が穴94と駆動軸32との機械的係止にてなされるので、散薬カセット90の回転状態が安定する。さらに、蓋95の最上部を口92に当接させつつ蓋95の下部を口92から離隔させて散薬カセット90の口を開けるようにしたので、散薬カセット90の前向き位置ずれが簡便に防止されるとともに、散薬100の落下排出状態が安定する。また、環状溝93に前側支承部材22を入れて散薬カセット90を支承するようにもしたので、散薬カセット前向き位置ずれ防止機能を損なうことなく且つ蓋95の不所望な変形や破損を招くことなく、蓋95の円板97を薄くすることができる。
[その他]
上記実施例では、散薬カセット90の外周面に形成されている環状溝93と鍔状張出93aとのうち環状溝93に前側支承部材22の上端部を挿入して溝底に当接させることで環状溝93を環状係合部として使用するようになっていたが、鍔状張出93aを環状係合部として使用することも可能である。例えば、前側支承部材22の上端部に凹部を彫り込み形成しておき、その凹部に散薬カセット90の鍔状張出93aを挿入して凹部の底面に当接させることで、鍔状張出93aを環状係合部として使用することができる。
上記実施例ではカセット保持機構20等が剥き出しになっていたが、カセット保持機構20及び他の機構30〜60が纏めて箱状の筐体に収められていても良く、その場合、筐体の上面部を透明な開閉蓋にすると使いやすい。
上記実施例では、カセット保持機構20等が傾斜板21の上に設置されているのに対し開閉機構40が前側支持部12の上に設置されていたが、開閉機構40が傾斜板21の上に設置されていても良い。傾斜板21が枠体になっていても良い。
上記実施例では、散薬カセット90をカセット保持機構20に保持させる際、駆動軸32と穴94との嵌合を先に行いその後に前側支承部材22の環状溝93への挿入を行ったが、先ず駆動軸32を後方へ退避させておき上記手順と逆順で行うようにしても良い。
上記実施例では、重量計測手段が、排出ホッパ61を含んだ下流側の機械部分の重量をホッパ保持部60のロードセルで測定してその重量変化からコントローラ50が散薬送出量を算出するようになっていたが、カセット保持機構20を含んだ上流側の機械部分の重量を例えば傾斜板21の下に設けたロードセルで測定してその重量変化からコントローラ50が散薬送出量を算出するようにしても良く、両ロードセルで上流側の機械部分の重量と下流側の機械部分の重量とを測定してそれらの重量変化からコントローラ50が例えば重み付き平均などで一つの散薬送出量を算出するようにしても良い。
本発明の散薬カセットは、カセット開閉治具を用いて簡便に開け閉めできるので、散薬供給装置に着脱させて行う散薬自動供給に適用が限られる訳でなく、調剤者が行う手作業での調剤にも不都合なく使用することができる。
また、散薬供給装置は、単独で使用しても良いが、散薬分包機に組み込まれることが多く、その際、配分分割用の機構を置換する形で包装装置の直上に設けて散薬を一包分ずつ包装装置へ送り込むようにしても良く、散薬フィーダを置換する形で回転配分式の散薬供給装置に組み込んでも良く、散薬フィーダに散薬を供給する形で回転配分式の散薬供給装置に付設しても良く、回転配分式の散薬供給装置と並設しても良く、それらを切り替えられるようにしても良い。なお、散薬フィーダを置換する形で使用する場合、散薬送出途中の分割は不要なので、排出ホッパ61やホッパ保持部60は省くことが可能であるが、切り替え使用などのために排出ホッパ61やホッパ保持部60を存続させるのであれば散薬フィーダ置換時に排出ホッパ61を開け続けるようにすれば良い。
10…散薬供給装置、
11…底板、12…前側支持部、13…後側支持部、
20…カセット保持機構、21…傾斜板、θ…傾斜角、
22…前側支承部材、23…後側支承部材、
30…回転駆動機構、31…モータ、32…駆動軸、
40…開閉機構、41…揺動駆動部、42…蓋保持具、43…アーム、
50…コントローラ(制御手段,撮像計測手段,重量計測手段)、
51…撮像装置、52…背景部材、
60…ホッパ保持部(重量計測手段)、61…排出ホッパ、
80…カセット開閉治具、
81…掛止解除部、82…持手部、
83…連結解除部(手動操作部)、84…対蓋連結部、
90…散薬カセット、
91…有底円筒状容器、92…口、93…環状溝(環状係合部)、
93a…鍔状張出(環状係合部)、94…穴、95…蓋、
96…掛止部、97…円板、98…固定部(厚い周縁部側)、
98a…固定部(薄い周縁部側)、99…被検部、
100…散薬

Claims (9)

  1. 散薬を収容しうる有底円筒状容器とその口を開閉する蓋とを備えた散薬カセットにおいて、前記有底円筒状容器の外底面中央に軸回転伝動用の穴が形成されており、前記穴が、前記散薬カセットを底側より口側の低い傾斜状態で保持するカセット保持機構と前記蓋に作用して前記散薬カセットの口を開け閉めする開閉機構と前記散薬カセットを駆動軸にて軸回転させる回転駆動機構とを具備していて前記散薬カセットを軸回転させてその口から散薬を落下排出させる散薬供給装置における前記駆動軸の先端部に対して、軸方向遊嵌状態かつ回転方向係止状態で嵌合するようになっていることを特徴とする散薬カセット。
  2. 前記有底円筒状容器の口側の外周面に環状係合部が形成されており、前記環状係合部が、前記散薬供給装置の前記カセット保持機構に設けられていて前記有底円筒状容器を下から支えることにより前記散薬カセットの落下と前進を阻止する支承部材の上端部に対して、軸回転可能な状態で係合するようになっていることを特徴とする請求項1記載の散薬カセット。
  3. 前記蓋が、閉時には前記環状係合部に対して先端部を係合させる掛止部と、前記掛止部の先端部を係合側に付勢する掛止付勢手段とを具備していることを特徴とする請求項2記載の散薬カセット。
  4. 前記蓋が、前記口を閉じるための円板を具備しており、前記円板の外周面と前記口の内周面とが、閉時に合わさるよう同じ角度だけ中心軸から傾斜していることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載された散薬カセット。
  5. 前記蓋の周縁部が、厚めの略半周分とそれより薄めの残部とからなることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載された散薬カセット。
  6. 前記蓋の中心を外した部位に外部から検出しうる被検部が設けられており、前記被検部が、その検出を試行しながら前記カセットを軸回転させることにより前記蓋の厚めの周縁部を上にし薄めの残部を下にしてから前記蓋の最上部を前記口に当接させつつ前記蓋の下部を前記口から離隔させることにより前記散薬カセットの口を開ける前記散薬供給装置にて検出しうるものであることを特徴とする請求項5記載の散薬カセット。
  7. 請求項3乃至請求項6の何れか一項に記載された散薬カセットの開閉に用いられるカセット開閉治具であって、前記散薬供給装置の前記開閉機構の掛止解除部と同じく前記蓋に当接させられると前記掛止部の基端側に作用して前記掛止付勢手段の付勢に抗って前記掛止部の先端部を前記環状係合部から離隔させる掛止解除部と、前記散薬供給装置の前記開閉機構の対蓋連結部と同じく前記蓋の固定部に係合することで前記蓋に取り付く対蓋連結部と、前記対蓋連結部を係合側に付勢する連結付勢手段と、手動操作に応じて前記連結付勢手段の付勢に抗い前記対蓋連結部を前記蓋の固定部から離隔させる連結解除部とを備えたことを特徴とするカセット開閉治具。
  8. 散薬カセットと散薬供給装置とを備えており、前記散薬カセットが散薬を収容しうる有底円筒状容器とその口を開閉する蓋とを具備したものであり、前記散薬供給装置が前記散薬カセットを底側より口側の低い傾斜状態で保持するカセット保持機構と前記蓋に作用して前記口を開け閉めする開閉機構と前記散薬カセットを駆動軸にて軸回転させる回転駆動機構とを具備していて前記散薬カセットを軸回転させて前記口から散薬を落下排出させるようになっている散薬供給システムにおいて、
    前記有底円筒状容器の外底面中央に軸回転伝動用の穴が形成されており、前記回転駆動機構に軸回転伝動用の駆動軸が設けられており、前記駆動軸の先端部と前記穴とが軸方向遊嵌状態かつ回転方向係止状態で嵌合するようになっており、
    前記有底円筒状容器の口側の外周面に環状係合部が形成されており、前記有底円筒状容器を下から支えることにより前記散薬カセットの落下と前進を阻止する支承部材が前記カセット保持機構に設けられており、前記支承部材の上端部と前記環状係合部とが軸回転可能な状態で係合するようになっており、
    前記蓋が、厚めの略半周分とそれより薄めの残部とからなる周縁部と、閉時には前記環状係合部に対して先端部を係合させる掛止部と、前記掛止部の先端部を係合側に付勢する掛止付勢手段と、前記口を閉じるための円板とを具備しており、前記円板の外周面と前記口の内周面とが閉時に合わさるよう同じ角度だけ中心軸から傾斜しており、
    前記蓋の中心を外した部位に外部から検出しうる被検部が設けられており、前記散薬供給装置が前記被検部の検出を試行しながら前記カセットを軸回転させることにより前記蓋の厚めの周縁部を上にし薄めの残部を下にしてから前記蓋の最上部を前記口に当接させつつ前記蓋の下部を前記口から離隔させることにより前記散薬カセットの口を開けるようになっていることを特徴とする散薬供給システム。
  9. 前記散薬カセットの開閉に用いられるカセット開閉治具を備えており、
    前記カセット開閉治具が、前記蓋に当接させられると前記掛止部の基端側に作用して前記掛止付勢手段の付勢に抗って前記掛止部の先端部を前記環状係合部から離隔させる掛止解除部と、前記蓋の固定部に係合することで前記蓋に取り付く対蓋連結部と、前記対蓋連結部を係合側に付勢する連結付勢手段と、手動操作に応じて前記連結付勢手段の付勢に抗い前記対蓋連結部を前記蓋の固定部から離隔させる連結解除部とを具備したものであり、
    前記前記散薬供給装置の前記開閉機構が、前記掛止解除部と同じく前記蓋に当接させられると前記掛止部の基端側に作用して前記掛止付勢手段の付勢に抗って前記掛止部の先端部を前記環状係合部から離隔させる掛止解除部と、前記対蓋連結部と同じく前記蓋の固定部に係合することで前記蓋に取り付く対蓋連結部とを具備したものである
    ことを特徴とする請求項8記載の散薬供給システム。
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