JP2016092881A - ブレーカおよびブレーカ装置制御 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】3線入力端子群12と3線出力端子群14との間に設けられるスイッチ回路16と、3線入力端子群12と3線出力端子群14との間の電力経路に流れる電流を検出する電流検出器58と、電力経路に現れる電圧を検出する電圧検出器56と、ブレーカ制御装置との間で通信を行う無線ユニット64とを備える。スイッチ回路16は、電流検出器58による電流検出情報に基づいてオンオフ動作し、無線ユニット64は、電流検出情報、および電圧検出器56による電圧検出情報に基づく検出情報を、ブレーカ制御装置に送信する。無線ユニット64は、ブレーカ制御装置から制御情報を受信し、スイッチ回路16は、制御情報に基づいてオンオフ動作する。
【選択図】図3
Description
図1には、本発明の実施形態に係る電力供給システムの構成が示されている。電力供給システムは、電源側ブレーカP1、電源側ブレーカP2、負荷側ブレーカQ1〜Q3、2相・中性線30、電源回路38およびブレーカ制御装置40を備える。この電力供給システムは、通常の状態では、商用電源10から負荷システムL1〜L3に電力を供給する。そして、停電等により商用電源10から供給される電力が途絶えたときには、負荷システムL1〜L3のうちから選択されたものに補助電源装置28から電力を供給する。以下の説明では、電源側ブレーカP1およびP2の各電源側ブレーカを示す符号を「P」とし、負荷側ブレーカQ1〜Q3の各負荷側ブレーカを示す符号を「Q」とする。
電源側ブレーカPおよび負荷側ブレーカQは、自らが備えるスイッチ回路がオンであるときにおいて、過大電流または漏洩電流が流れたときはスイッチ回路をオフにする。具体的には、次のような処理を実行する。
電力供給システムでは、通常動作においては、電源側ブレーカP1がオン、電源側ブレーカP2がオフとなっており、負荷側ブレーカQ1〜Q3がオンとなっている。これによって、商用電源10から第1負荷システムL1、第2負荷システムL2および第3負荷システムL3に電力が供給される。
商用電源10からの電力が途絶え、代替制御が実行された後、商用電源10から再び電力が出力された場合、電力供給システムは復旧制御(切り換え制御)を実行する。復旧制御では、電源側ブレーカP1のスイッチ回路16がオフからオンにされ、電源側ブレーカP2のスイッチ回路16がオンからオフにされる。これによって、補助電源装置28に代えて、商用電源10から再び各負荷システムに電力が供給される。
上記では、電源側ブレーカP1が商用電源10に接続され、電源側ブレーカP2が補助電源装置28に接続された例について説明した。このような電力供給システムの他、図2に示されているように、複数の電源側ブレーカPを異なる電力会社によって提供された商用電源に接続した電力供給システムを構成してもよい。図1に示されている構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
(6−1)回路構成
図3には、電源側ブレーカPの構成例が示されている。図1および図2に示されている構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付してその説明を省略する。電源側ブレーカPは、スイッチ制御部を構成する構成要素として、直流電源回路50、電圧検出器56、電流検出器58、電流検出デバイス52、電流検出デバイス54、抵抗器66、情報処理回路60、温度センサ76、ドライブ回路62、無線ユニット64、インジケータ72およびオンスイッチ74を備えている。また、3線入力端子群12、3線出力端子群14、およびスイッチ回路16を備えている。
スイッチ回路16は、第1スイッチ16−1、第2スイッチ16−2、第3スイッチ16−3、セットコイル16Sおよびリセットコイル16Rを備える。第1スイッチ16−1は、単相入力端子aと単相出力端子dとの間に接続されている。第2スイッチ16−2は、単相入力端子bと単相出力端子eとの間に出力されている。第3スイッチ16−3は、中性入力端子cと中性出力端子fとの間に接続されている。
単相入力端子aと単相出力端子dとの間の電流経路(電力経路)、および、単相入力端子bと単相出力端子eとの間の電流経路(電力経路)には、それぞれ電流検出デバイス52および電流検出デバイス54が設けられている。各電流検出デバイスには、例えば、電流検出用トランスが用いられる。各電流検出デバイスは、電流検出器58に検出信号を出力する。電流検出器58は、各検出信号に応じた電流検出値を情報処理回路60に出力する。
電圧検出器56は、単相入力端子a、中性入力端子cおよび単相入力端子bに接続されている。電圧検出器56は、単相入力端子aと中性入力端子cとの間の電圧、および、単相入力端子bと中性入力端子cとの間の電圧を検出し、各電圧検出値を情報処理回路60に出力する。
単相入力端子aと中性入力端子cとの間には、直流電源回路50が接続されている。直流電源回路50は、単相入力端子aと中性入力端子cとの間の交流電圧を直流電圧に変換し、直流端子TaおよびTbから、それぞれ、直流電圧VaおよびVbを出力する。直流端子TaおよびTbに対する電圧基準端子は中性入力端子cである。直流電圧VaおよびVbの電圧値は異なり、例えば、直流電圧Vaは5V、直流電圧Vbは3.3Vである。
インジケータ72は、情報処理回路60による制御に基づいて電源側ブレーカPの動作状態を表示する。インジケータ72は、色彩の異なる複数の発光ダイオード、例えば、1つの緑色発光ダイオードおよび1つの赤色発光ダイオードを備える。以下に、各発光ダイオードの点灯状態の例について説明する。
図4には、負荷側ブレーカQの構成例が示されている。図3に示されている構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付してその説明を省略する。負荷側ブレーカQは、電源側ブレーカPにおける単相入力端子bおよび単相出力端子eと、これらの端子間の構成要素を取り除いたものに相当する。図3における単相入力端子a、中性入力端子c、単相出力端子dおよび中性出力端子fに相当する端子は、それぞれ、単相入力端子g、中性入力端子h、単相出力端子jおよび中性出力端子kとなる。ただし、上述の電流閾値、漏洩電流閾値、オフ閾値、および温度閾値は、出力端子対24に接続される負荷システムに適した値が情報処理回路60に記憶される。
図1および図2に示されるブレーカ制御装置40は、電源側ブレーカPおよび負荷側ブレーカQに対するオンオフ制御に加えて、電源側ブレーカPおよび負荷側ブレーカQから受信された動作情報を表示部45に表示する処理を実行してもよい。この場合、ブレーカ制御部42は、電源側ブレーカPおよび負荷側ブレーカQから受信された動作情報に基づいて、ユーザの操作に応じて、電圧検出情報、電流検出情報、電力検出情報、漏電検出情報、オンオフ情報、温度情報等のうちいずれかを表示部45に表示させる。また、ブレーカ制御部42は、無線インターフェース44または有線インターフェース46を介して通信接続された他のコンピュータに動作情報を表示させてもよい。
本実施形態に係る電力供給システムによれば、電源側ブレーカおよび負荷側ブレーカに、それぞれの動作情報を送信するスイッチ制御部が備えられている。したがって、電力供給システムを構成するに際して、電源側ブレーカおよび負荷側ブレーカの他に、別の通信機器や制御回路を追加する必要がなく、電力供給システムの構成が単純化される。
Claims (9)
- 入力端子と出力端子との間に設けられるスイッチ回路と、
前記入力端子と前記出力端子との間の電力経路に流れる電流を検出する電流検出器と、
前記電力経路に現れる電圧を検出する電圧検出器と、
制御装置との間で通信を行う通信部と、を備え、
前記スイッチ回路は、前記電流検出器による電流検出情報に基づいてオフ動作し、
前記通信部は、前記電流検出情報および前記電圧検出器による電圧検出情報に基づく検出情報を、前記制御装置に送信することを特徴とするブレーカ。 - 請求項1に記載のブレーカにおいて、
前記通信部は、前記制御装置から制御情報を受信し、
前記スイッチ回路は、さらに、前記制御情報に基づいてオンオフ動作することを特徴とするブレーカ。 - 請求項1または請求項2に記載のブレーカにおいて、
前記通信部は、前記スイッチ回路をオンからオフとするときの前記電流検出情報に対する条件であるオフ条件を前記制御装置から受信し、
前記スイッチ回路は、前記電流検出情報および前記オフ条件に基づいて、オンからオフになることを特徴とするブレーカ。 - 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のブレーカにおいて、
前記スイッチ回路をオンオフ駆動するドライブ回路と、前記ドライブ回路を制御する情報処理回路と、電力源と、を備え、
前記情報処理回路は、前記入力端子から電力が入力されているときにパイロット信号を出力し、前記入力端子から電力が入力されていないときはパイロット信号を出力せず、
前記ドライブ回路は、前記情報処理回路からパイロット信号が出力されているときは、前記入力端子から入力される電力を用いて前記スイッチ回路をオンオフ駆動し、前記情報処理回路からパイロット信号が出力されないときは、前記電力源から出力された電力を用いて前記スイッチ回路をオフにすることを特徴とするブレーカ。 - 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のブレーカにおいて、
前記スイッチ回路をオンオフ駆動するドライブ回路と、前記ドライブ回路を制御する情報処理回路と、を備え、
前記情報処理回路は、自らが所定の誤動作をしていないときにパイロット信号を出力し、自らが前記誤動作をしたときは前記パイロット信号を出力せず、
前記ドライブ回路は、前記情報処理回路からパイロット信号が出力されているときは、前記情報処理回路の制御に基づき前記スイッチ回路をオンオフ駆動し、前記情報処理回路からパイロット信号が出力されないときは、前記情報処理回路の制御に関わらず前記スイッチ回路をオフにすることを特徴とするブレーカ。 - 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のブレーカにおいて、
前記電流検出情報に基づきオフとなった前記スイッチ回路を、ユーザの操作に応じてオンにするオンスイッチを備えることを特徴とするブレーカ。 - 各入力端子に異なる電力供給源が接続された複数の電源側ブレーカと、各出力端子に異なる負荷が接続された複数の負荷側ブレーカと、の間で通信を行う通信部と、
前記通信部を介した通信に基づいて、各電源側ブレーカおよび各負荷側ブレーカを制御する制御部と、を備え、
前記複数の負荷側ブレーカのそれぞれの入力端子は、前記複数の電源側ブレーカのそれぞれの出力端子に共通に接続されており、
前記制御部は、
前記通信部を介した通信によって前記複数の電源側ブレーカの動作状態を検出する動作検出部と、
前記複数の電源側ブレーカの動作状態に応じて、前記複数の負荷側ブレーカのうちオンとする負荷側ブレーカを選択する選択部と、
前記選択部によって選択された1つまたは複数の負荷側ブレーカをオンとし、その他の負荷側ブレーカをオフとするブレーカ駆動部と、
を備えることを特徴とするブレーカ制御装置。 - 請求項7に記載のブレーカ制御装置において、
前記動作検出部は、前記複数の電源側ブレーカのそれぞれに電力が入力されているか否かを検出し、
前記制御部は、
前記複数の電源側ブレーカのうちいずれかの電源側ブレーカに入力される電力が途絶えたときに、他の電源側ブレーカをオフからオンとする代替制御を実行する代替制御部を備え、
前記代替制御が実行されたときに、前記選択部は、
オフからオンとされた電源側ブレーカに接続された電力供給源の電力供給容量が、入力される電力が途絶えた電源側ブレーカに接続された電力供給源の電力供給容量よりも小さい場合に、予め定められた優先順位に従って、前記複数の負荷側ブレーカのうちオンとする少なくとも1つの負荷側ブレーカを選択することを特徴とするブレーカ制御装置。 - 各入力端子に異なる電力供給源が接続された複数の電源側ブレーカと、出力端子に負荷が接続された負荷側ブレーカと、の間で通信を行う通信部と、
前記通信部を介した通信に基づいて、各電源側ブレーカおよび前記負荷側ブレーカを制御する制御部と、を備え、
前記負荷側ブレーカの入力端子は、前記複数の電源側ブレーカのそれぞれの出力端子に接続されており、
前記制御部は、
前記複数の電源側ブレーカのうちいずれかの電源側ブレーカをオフからオンとし、他の電源側ブレーカをオンからオフとする切り換え制御を実行する場合に、オフからオンとする電源側ブレーカに接続された電力供給源から出力される電圧の位相と、オンからオフとする電源側ブレーカに接続された電力供給源から出力される電圧の位相との差異が予め定められた範囲内となるタイミングで前記切り換え制御を実行する、切り換え制御部、
を備えることを特徴とするブレーカ制御装置。
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