JP2016092738A - 撮像素子および撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】異なる複数の機能を有する撮像素子を提供する。
【解決手段】撮像素子であって、受光に応じた信号を出力するセンサが複数配された光電変換回路112と、光電変換回路の出力信号を受ける第1の信号処理回路と、光電変換回路の出力信号及び第1の信号処理回路の出力信号から分岐された信号の少なくとも一方を入力信号として受ける第2の信号処理回路(演算部)220と、を備える。第1の信号処理回路は、積層された複数の基板の少なくとも一つに設けられ、第2の信号処理回路220は、複数の基板のうち第1の信号処理回路が設けられた基板とは別の基板に設けられている。撮像素子において、第1の信号処理回路は、光電変換回路の出力信号に基づいて画像信号を生成する画像生成部120を含み、第2の信号処理回路は、時間的に変調された参照信号を用いて光電変換回路の出力信号に含まれる変調成分を検出する検出部210を含んでもよい。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮像素子および撮像装置に関する。
被写体を撮像する撮像素子に加えて、制御に用いる他の受光素子を備えた撮像装置がある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1 特開2003−101867号公報
複数の受光素子を備えた装置は受光面積が多いので、装置全体の寸法が大きくなる。
本発明の第1の態様においては、受光に応じた信号を出力するセンサが複数配されたセンサアレイと、センサアレイの出力信号を受ける第1の信号処理回路と、センサアレイの出力信号および第1の信号処理回路の出力信号から分岐された信号の少なくとも一方を入力信号として受ける第2の信号処理回路と、を備え、第1の信号処理回路は、積層された複数の基板の少なくとも一つに設けられ、第2の信号処理回路は、複数の基板のうち第1の信号処理回路が設けられた基板とは別の基板に設けられている撮像素子が提供される。
本発明の第2の態様においては、上記の撮像素子と、撮像素子に像光を結像させる撮像光学系とを備えた撮像装置が提供される。
なお、上記の発明の概要は、本発明の特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
撮像素子101の模式的な分解斜視図である。 CMOSセンサ部110の平面図である。 撮像素子101の部分断面図である。 撮像素子101のブロック図である。 検出部210の動作を説明する図である。 他の検出部210の動作を説明する図である。 検出部210の回路例を示す図である。 撮像装置300の構造を示す模式図である。 他の検出部210の構造と動作を説明する図である。 撮像素子101の模式的な断面図である。 検出部210の配置を示す平面図である。 撮像素子601のブロック図である。 受光センサ651の回路図である 撮像素子602のブロック図である。 撮像素子803のブロック図である。 撮像素子603のブロック図である。 撮像素子604の模式的断面図である。 撮像素子801の模式的断面図である。 撮像素子605の模式的断面図である。 撮像素子606の模式的断面図である。 撮像素子607の模式的断面図である。 撮像素子608の模式的断面図である。 撮像素子802の模式的断面図である。 撮像素子609の模式的断面図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明する。下記の実施形態は、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、撮像素子101の模式的な分解斜視図である。撮像素子101は、互いに積層された第1基板100および第2基板200を備え、図1は、第1基板100および第2基板200を互いに離した状態で示す。
第1基板100は、CMOSセンサ部110、画像生成部120、および出力部130を有する。CMOSセンサ部110は、制御回路111および光電変換回路112を有する。光電変換回路112は、フォトダイオード等の光電変換素子を含み、制御回路111の制御の下に、受光した入射光に応じた電気信号を出力する。
画像生成部120は、第1基板100に設けられた第1の信号処理回路の一例である。画像生成部120が実行する処理は、CMOSセンサ部110から受けた電気信号に基づいて、予め指定された様式に従った画像ファイルを生成する画像処理を含む。また、画像ファイルにおけるノイズの抑圧、ホワイトバランスの調整等の画像処理を併せて実行してもよい。これにより、光電変換回路112の受光面に形成された撮像対象像に応じた画像ファイルが生成される。
画像生成部120において生成された画像ファイルは、出力部130を通じて、外部の他の装置、例えば記憶装置、表示装置等に送出される。出力部130は、外部の装置に対するバッファを含むインターフェースとなる。
第2基板200は、第1基板のCMOSセンサ部110が入射光を受光する面と反対側に配され、検出部210、演算部220および出力部230を有する。検出部210は、第2基板200に設けられた第2の信号処理回路の一例である。
図示の検出部210は、CMOSセンサ部110に含まれる受光センサの一部の出力信号を受けて、CMOSセンサ部110への入射光に含まれる変調成分を検出する。演算部220は、検出した変調成分の信号振幅の変化、位相の変化等に基づいて、入射光の放射源または反射源に関する情報を算出する。
入射光の放射源または反射源は、入射光の変調成分を発生した光源の他、光源から照射された変調成分を反射した撮像対象等を意味し、第1基板100の画像生成部120において生成される画像ファイルに含まれる撮像対象に対応する。演算部220の出力は、出力部230を通じて、外部の記憶装置、表示装置等に向かって出力される。出力部230は、外部の装置に対して接続するバッファを含むインターフェースとなる。
図2は、撮像素子101の第1基板100におけるCMOSセンサ部110の電気的構造を示す平面図である。CMOSセンサ部110は、フォトリソグラフィ技術により第1基板100に形成されている。
CMOSセンサ部110は、制御回路111および光電変換回路112を有する。光電変換回路112は、垂直駆動回路114、センサアレイ117、カラム信号処理回路118、および水平駆動回路119を有する。
センサアレイ117は、マトリックス状に配列された複数の受光センサ115、116を含む。受光センサ115の各々は、フォトダイオード等の受光素子を含み、受光素子に入射した入射光の強度に応じて受光素子が出力する電気信号をセンサアレイ117の外部に直接に出力する。これに対して、受光センサ116の各々は、フォトダイオード等の受光素子と、複数の素子、例えば4つのトランジスタを含み、イメージセンサにおける単位画素として機能する。
垂直駆動回路114は、センサアレイ117の配列の一辺に沿って配される。カラム信号処理回路118および水平駆動回路119は、垂直駆動回路114が配された辺と直交する辺に沿って配される。垂直駆動回路114は、図中水平に配された複数の駆動線の一端において、受光センサ116に行毎に接続される。垂直駆動回路114は、シフトレジスタを含み、接続された複数の駆動線を順次選択して、選択した駆動線に受光センサ115を駆動するパルス信号を供給する。これにより、受光センサ116は、行単位で順次垂直方向に選択走査される。
カラム信号処理回路118は、二重相関サンプリング回路、負荷トランジスタ、列選択トランジスタ等を含み、受光センサ116に対して列毎に接続される。水平駆動回路119は、例えばシフトレジスタにより形成され、カラム信号処理回路118における列選択トランジスタに接続される。水平駆動回路119は、カラム信号処理回路118の列選択トランジスタを順次駆動することにより、カラム信号処理回路118を通じて受光センサ116を列毎に順次選択走査する。
垂直駆動回路114により選択駆動された行において、水平駆動回路119により選択駆動された受光センサ116は、浮遊拡散層に蓄積された電荷に応じた電圧信号をカラム信号処理回路118に出力する。カラム信号処理回路118は、センサアレイ117の出力を受ける第1の信号処理回路の一例である。カラム信号処理回路118は、二重相関サンプリングによりパターンノイズの影響を除去した上で、受光センサ116への入射光強度に対応した電気信号を、画像生成部120に出力する。
なお、第1基板610においては、CMOSセンサ部630のセンサアレイ117における受光センサ116により画像が電気信号化され、画像生成部120において画像ファイル化された上で、出力部130から外部に出力される。これに対して、センサアレイ117における受光センサ115は、受光素子の出力そのものを第1基板100の外部に電気信号として直接に出力する。このため、受光センサ115は、垂直駆動回路114、センサアレイ117、カラム信号処理回路118、および水平駆動回路119等の周辺回路に接続されずに、第2基板200の検出部210に接続される。
制御回路111は、撮像素子101自体の内部情報等を外部に提供すると共に、CMOSセンサ部110の動作モードを指定する指令と、CMOSセンサ部110の動作タイミングを指示するクロック信号とを外部から受ける。更に、制御回路111は、光電変換回路112の垂直駆動回路114、カラム信号処理回路118および水平駆動回路119の動作を制御する。
図3は、撮像素子101の物理的な構造を示す部分断面図である。撮像素子101は、図中下側の第2基板200と、図中上側の第1基板100と、第1基板100の図中上側に更に積層された光学層500とを備える。
撮像素子101の第1基板100においては、CMOSセンサ部110、画像生成部120および出力部130を形成する場合に支持基板198として用いられたSi単結晶基板層が研磨により除去されている。これにより、当初は支持基板198の表面に形成されていた受光センサ115、116としてのフォトダイオード196が、第1基板の図中最上層に露出している。フォトダイオード196相互の間とフォトダイオード196の表面とは、絶縁膜197により平坦化されている。
光学層500は、第1基板100の図中上面に積層され、遮光層510、オンチップカラーフィルタ540およびオンチップレンズ560を有する。遮光層510およびオンチップカラーフィルタ540は、第1基板100の絶縁膜197の表面に順次積層される。遮光層510およびオンチップカラーフィルタ540の各層は、平坦化層520、530、550により個別に平坦化して積層され、更に、最表面に、オンチップレンズ560が積層される。
第1基板100は、当初、フォトダイオード196に積層して形成された多層配線層194および素子195を有する。多層配線層194は、それぞれ複数の導体層192および絶縁層193を含む。撮像素子101において、多層配線層194および素子195は、フォトダイオード196と第2基板200との間に介在する。第1基板100および第2基板200は、接合パッド191、291を通じて電気的に接続される。
第2基板200は、フォトダイオード196以外の要素について、第1基板と略対称的な層構造を有する。第2基板200において、支持基板298は、撮像素子101全体の支持基板298として残されている。支持基板298の表面には、絶縁膜296、多層配線層294、および素子295を有する。多層配線層294は、それぞれ複数の導体層292および絶縁層293を含む。
更に、第2基板200は、撮像素子101を外部に接続する場合に用いる実装パッド299を備えてもよい。実装パッド299は、支持基板298を貫通して形成されたTSV297を通じて、第2基板200の多層配線層294に接続される。第2基板200の出力部230は、第1基板100を貫通して、図中上方に取り出す構造としてもよい。いずれにしても、撮像素子101においては、受光センサ115、116であるフォトダイオード196から出力された信号が、第1基板100において分岐され、第1基板100に形成された処理回路と、第2基板200に形成された処理回路との双方に供給される。
図4は、撮像素子101のブロック図であり、第1基板100のCMOSセンサ部110と、第2基板200の検出部210との関係を示す。CMOSセンサ部110は、更に、複数の受光センサ115、116を含むセンサアレイ117を有する。検出部210は、電流電圧変換部211、直流成分除去部212、乗算器213およびローパスフィルタ214を備える。
CMOSセンサ部110において、センサアレイ117に入射光が入射すると、受光センサ115、116の各々は、入射光強度に応じて個別に電気信号を発生する。少なくとも一つの受光センサ115から出力された信号は、第2基板の検出部210に出力される。また、少なくとも一つの受光センサ116から出力された信号は、第1基板100の画像生成部120に出力される。このように、センサアレイ117からの出力は分岐され、画像生成部120および検出部210の双方に入力される。
すなわち、受光センサ115および受光センサ116のそれぞれで信号が生成されて出力されること、換言すれば、センサアレイ117の内部で互いに異なる信号が生成されてセンサアレイ117から個別に出力されることも、分岐に含まれ、センサアレイ117から信号が出力された後にその信号が分岐する場合に限られない。従って、センサアレイ117からの出力信号には、複数の受光センサ115のそれぞれから出力された信号と、複数の受光センサ116のそれぞれから出力された信号とが含まれる。
電流電圧変換部211は、第1基板100のCMOSセンサ部110においてセンサアレイ117に配された一部の受光センサ115の出力電流を電圧信号に変換する。直流成分除去部212は、電流電圧変換部211から受けた信号の直流成分および低周波成分を除去する。
乗算器213は、直流成分除去部212から受けた入力信号を、外部から供給された参照信号215と乗算する。ここで、参照信号215は、検出対象となる変調成分と同期して変調されている。これにより、入力信号のうち、参照信号215と同期した変調成分が選択的に増幅される。
更に、乗算器213の出力信号は、ローパスフィルタ214を通すことにより積分処理される。これにより、検出部210から出力される検出信号は、入射光の変調成分の位相または振幅(強度)を反映した信号レベルを有する信号となる。検出部210に接続された演算部220は、上記のような検出信号を受けて、例えば、入射の光源または反射源と撮像素子101との距離を算出する。このように、検出部210は、センサアレイ117の出力信号をロックイン検波により処理する。
図5は、図4に示した検出部210の動作を説明する図である。検出部210において、乗算器213には、入射光に含まれる、変調周波数ωtで変調された変調成分に由来する変調された電気信号が入力される。また、乗算器213には、変調周波数ωtで変調された参照信号が入力される。これにより、乗算器213からは、[cos(β−α)/2−cos(2ωt+α+β)/2が出力される。これをローパスフィルタ214で積分処理することにより、cos(α−β)/2に相当する信号が出力される。
図5の下部に示すように、検出する変調成分と、検出に用いる参照信号との間の位相差に応じて、検出部210が出力する直流信号の信号レベルは変化する。このため、変調信号の位相と参照信号の位相とを同期させることにより、センサアレイ117に入射した入射光に含まれる変調成分を検出できる。
また、上記のように、検出する変調成分と、検出に用いる参照信号との間に位相差がある場合は、検出部210からは位相差に対応した信号[cos(α−β)/2]が出力される。よって、演算部220は、上記位相差に基づいて、変調成分を含む入射光の、光源または反射源から撮像素子101までの飛行時間を算出できる。これにより、撮像素子101を、測距計として用いることができる。
図6は、検出部210の他の構成を示す図である。図示の検出部210は、変調成分に対する乗算器213およびローパスフィルタ214を2系統備える。一対の乗算器213においては、互いに直交する参照信号1[sin(ωt)]および参照信号2[cos(ωt))が入射光に対して乗算される。
一方の乗算器213からは、[{cos(2ωt+α)+cos(α)}/2]が、他方の乗算器213からは[{sin(2ωt+α)−sin(α)}/2]が、それぞれ出力される。それぞれの出力は、ローパスフィルタ214の積分処理により積分処理され、検出部210からは[cos(α)/2]および[−sin(α)/2]が出力される。これらの値からtan(α)を算出して、変調信号に対する参照信号の位相差を直接に算出できる。
上記のような検出部210により、受光した入射光の変調成分と、参照光との位相差を検出して補正し、入射光の変調成分の検出感度を高くすることができる。また、位相差を直接に出力できるので、演算部220の負荷を低減して、撮像対象までの距離等を高速に算出できる。尚、検出部210は複数の受光センサ115のそれぞれに個別に設けてもよく、複数の受光センサ115に対して単一の検出部210を設けてもよい。
図7は、上記のような検出部210の回路例を示す図である。図示の検出部210は、変調成分を含む入射光を受光する受光素子に対して順次接続された乗算器213およびローパスフィルタ214を2系統備える。乗算器213の各々は、ドレインに受光素子の出力を受け、制御端子に参照信号1または参照信号2を受けるトランジスタにより形成される。ローパスフィルタは、トランジスタのソースに結合された容量素子により形成され、乗算器213の出力する電流により、乗算器213出力の積分値に比例した電荷を蓄積する。
ここで、参照信号1および参照信号2は、互いに位相が180°ずれている。よって、と、一対のローパスフィルタ214に蓄積された電荷をソースフォロワ等の画素アンプにより読み出して減算することにより、受光した変調成分の参照信号に対する位相ずれを検出できる。このようにして、図6に示した動作をする検出部210を、第2基板200に形成して、一方の参照信号として供給された基準信号に対する変調成分の位相差を検出できる。
図8は、撮像素子101を備えた撮像装置300の構造を示す模式図である。撮像装置300は、撮像素子101を備えたカメラボディ320に、撮像光学系310、照射部330、合焦機構340、および合焦制御部350を備える。
照射部330は、予め定められた基準信号に同調した変調周波数で変調された変調光を撮像対象390に向かって照射する。照射された変調光は撮像対象390により反射された反射光として、撮像対象の像光と共に撮像光学系310を通じて撮像素子101に入射する。
撮像対象390が反射した変調光が撮像素子101に受光されると、撮像素子101の検出部210は、入射した反射光と上記基準信号と位相差に基づいて、照射部330から撮像対象390に反射された後に撮像素子101に受光されるまでの時間を測定検出する。これにより、演算部220は、撮像素子101と撮像対象390との距離を算出する。
合焦制御部350は、撮像素子101の第2基板200の出力部230から、撮像対象390と撮像素子101との距離に関連する情報を取得して、当該距離に位置する撮像対象に対して撮像光学系を合焦させる合焦条件を算出する。更に、合焦制御部350は、合焦機構340を駆動して、撮像光学系310を撮像対象390に合焦させる。
撮像光学系310が撮像対象390に対して合焦した場合、撮像素子の撮像面には、撮像対象像が形成される。ここで、撮像素子101の撮像面とは、撮像素子101において、センサアレイ117を形成する受光センサ116が配列された平面を意味する。よって、撮像素子101のセンサアレイ117において入射光を電気信号に変換した上で、第1画像生成部120において画像ファイルを生成することにより、撮像対象390の鮮明な画像を撮像できる。
図9は、撮像素子101における検出部210の他の構成を示すブロック図である。図示の検出部210は、参照信号1の撮像対象390による反射光を検出する第1の系統と、参照信号Aと異なる変調周波数を有する参照信号Bの撮像対象390による反射光を検出する第2の系統とを備える。例えば、参照信号Aに対して、参照信号Bは低い変調周波数を有する。
これにより、反射光の位相のずれにより撮像対象390と撮像素子101との距離を算出する場合の周期性が、第1の系統と第2の系統とで異なっているので、第2の系統により検出した長周期の距離を前提として、第1の系統による高精度な距離を算出して、絶対的な距離を算出できる範囲の拡大と、検出距離の精度とを両立させることができる。
更に、参照信号Aの変調成分の波長をλ1、参照信号Aによる第1の変調成分の測距精度をδ2、参照信号Bによる第2の変調成分の測距値をΔ2とし、任意の自然数をnとした場合に、第1の変調周波数および第2の変調周波数として、式[Δ2−δ2<n・λ1<Δ2+δ2]となるnが一意に決まる組み合わせを選択してもよい。これにより、1回の測距動作により、撮像素子101から撮像対象390までの距離が決まるので、短時間で測距動作を完了できる。
図10は、上記のような一連の撮像素子101の模式的断面図である。回路の平面的な寸法に関して、検出部210の寸法は、個々の受光センサ116の寸法よりも大きい。しかしながら、撮像素子101においては、受光センサを第1基板100に配し、検出部210を第2基板200に配して、第1基板100および第2基板200を積層した構造を有する。これにより、センサアレイ117における受光センサ115、116の密度を低下させることなく、また、面積を拡大することなく、第2処理回路を備えた撮像素子101を形成できる。
図11は、撮像素子101における、第1基板100のセンサアレイ117と、第2基板の検出部210との位置関係を示す模式的平面図である。図示のように、検出部210の回路面積は、センサアレイ117における受光センサ115のひとつよりも広い回路面積を有する。
このため、検出部210を第1基板100のセンサアレイ117に形成した場合は、画像形成に用いる受光センサ116のいくつかを取り除かなければならない。これに対して、撮像素子101においては、センサアレイ117を有する第1基板100と、検出部210を有する第2基板200とを積層しているので、受光センサ116の密度を低下させることなく、検出部210を実装できる。
また、センサアレイ117は、検出部210に接続された受光センサ116を複数備える。これにより、撮像素子101は、撮像領域内に複数の合焦領域を有する撮像素子101を形成できる。
なお、上記の例では、受光センサ115と検出部210とが対で接続されている。しかしながら、次に説明するように、複数の受光センサ115と単一の検出部210を接続することもできる。また、単一の受光センサ115に対して複数の検出部210を結合することもできる。
また、上記の撮像素子101では、第1基板100に第1処理回路としての画像生成部120を配し、第2基板200に第2処理回路としての検出部210を設けた。しかしながら、第1基板100に検出部210を設けて、第2基板に画像生成部120を設けてもよいことはもちろんである。更に、例えば、画像生成部120について、一部を第1基板100に配し、他の一部を第2基板200に配してもよい。同様に、検出部210についても、一部を第1基板100に配し、他の一部を第2基板200に配するように振り分けてもよい。
図12は、他の撮像素子601における電気的な接続を示すブロック図である。撮像素子601は、互いに積層された第1基板610および第2基板620を備える。
第1基板610は、CMOSセンサ部630および第1処理回路640を有する。CMOSセンサ部630は、単一種類の受光センサ651を複数含むセンサアレイ650を有する。第2基板620は、第2処理回路660を有する。
ここで、センサアレイ650の出力は分岐され、第1処理回路640と第2処理回路660とに、並列的に接続されている。これにより、第1基板100の第1処理回路640と、第2基板200の第2処理回路660は、センサアレイ650の出力を常時受ける。図12に示す例において、センサアレイ650と第1処理回路との間に例えば増幅回路のような処理回路を設けてもよく、この場合、当該処理回路から出力された信号が分岐して第1処理回路640および第2処理回路660にそれぞれ出力される。
図13は、撮像素子601のセンサアレイ650に含まれるひとつの受光センサ651の電気的な構造を示す回路図である。受光センサ651の各々は、ひとつの受光素子311および容量素子316と、読み出しトランジスタ312、リセットトランジスタ313、増幅トランジスタ314、および行選択トランジスタ315を含む4つのトランジスタとを有する。
読み出しトランジスタ312は、制御回路111からの読み出しパルスを制御端子に受けると、浮遊拡散層に形成された容量素子316に受光素子311の信号電荷を転送する。これにより容量素子316に生じた電位の変化が、増幅トランジスタ314によるソースフォロワで検知出力される。
なお、CMOSセンサ部630のカラム信号処理回路118においては、リセットトランジスタ313により容量素子316がドレイン電圧にリセットされた状態におけるソースフォロワの検知出力と、容量素子読み出しトランジスタ312により受光素子311の信号電荷が転送された状態におけるソースフォロワの検知出力の差分を外部に出力する。これにより、CMOSセンサ部630から出力される信号からは、受光センサ651で生じた固定パターンノイズが除去される。
更に、受光センサ651は、増幅トランジスタ314のソース端子に接続されたもうひとつの増幅トランジスタ317を有する。増幅トランジスタ317のソース端子は、第2基板200の第2処理回路660に接続される。これにより、第2処理回路660は、適切な増幅率で調整された受光センサ651の出力を、第1処理回路640と並列に受けることができる。また、上記の構造により、第2処理回路660を、センサアレイ650の受光センサ651ひとつひとつに対応して設けることができる。
図14は、他の撮像素子602における電気的な接続を示すブロック図である。撮像素子602は、次に説明する部分を除くと、図12に示した撮像素子601と同じ構造を有する。両者で共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
撮像素子602は、第1処理回路640および第2処理回路660と、センサアレイ650との間に切り替え部670を備える。撮像素子602においても、センサアレイ650は一種類の受光センサ651を備えるが、センサアレイ650の出力は、切り替え部670により、第1処理回路640および第2処理回路660のいずれかに選択的に接続される。
これにより、第1処理回路640および第2処理回路660のそれぞれは、時分割的に分岐され、センサアレイ650の受光センサ651を使用できる。また、上記の構造により、第2処理回路660を、センサアレイ650の受光センサ651ひとつひとつに対応して設けることができる。
尚、図12および図14に示す例では、センサアレイ650から信号が出力された後にその信号が分岐する例を示したが、図15に示す撮像素子803のように、受光センサ651が、第1処理回路640に出力される信号及び第2処理回路660に出力される信号をそれぞれ生成し、それら生成された信号がセンサアレイ650から個別に出力されていてもよく、これもセンサアレイ650の出力信号が分岐することに含まれる。図15の受光センサ651には、例えば図13に示すものが用いられる。従って、図15の例では、センサアレイ650からの出力信号には、複数の受光センサ651のそれぞれから第1処理回路640に出力された信号と、複数の受光センサ651のそれぞれから第2処理回路660に出力された信号とが含まれる。
図16は、他の撮像素子603における電気的な接続を示すブロック図である。撮像素子603は、次に説明する部分を除くと、図12に示した撮像素子601と同じ構造を有する。よって、両者で共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
撮像素子603においては、センサアレイ650が、第1基板610の第1処理回路640に信号を供給する受光センサ651と、第2基板620の第2処理回路660に信号を供給する受光センサ651とを備える。これにより、センサアレイ650において出力信号が分岐され、第1処理回路640および第2処理回路660にそれぞれ供給される。
すなわち、図16に示す例では、複数の受光センサ651のうち少なくとも一つの受光センサ651で第1処理回路640に出力される信号が生成され、少なくとも一つの他の受光センサ651で第2処理回路660に出力される信号が生成され、それぞれ個別にセンサアレイ650から出力される。従って、センサアレイ650からの出力信号は、少なくとも一つの受光センサ651から第1処理回路640に出力される信号と、他の少なくとも一つの受光センサ651から第2処理回路660に出力される信号とを含む。また、センサアレイ650の出力信号が分岐するとは、本実施例のようにセンサアレイ650からの出力系統が複数あり、その一つが第1処理回路640に出力され、他の一つが第2処理回路660に出力されることを含む。
撮像素子603は、センサアレイ650において第2処理回路に接続して使用される複数の受光センサ651のいずれかを、単一の第2処理回路660に対して選択的に接続する選択部680を備える。これにより、単一の第2処理回路660を、複数の受光センサ651と組み合わせて使用できるので、複数の測距領域のひとつを選択して使用する場合に、実装する第2処理回路660の数を削減できる。
図17は、撮像素子604の模式的断面図である。撮像素子604は、互いに積層された第1基板710、第2基板720、および第3基板730を有する。第2基板720は、第1基板710が入射光を受光する側に対して反対側に積層される。第3基板730は、第2基板720に対して、第1基板710と反対の側に積層される。換言すれば、第3基板730も、第1基板710が入射光を受光する側に対して反対側に積層される。
第1基板710は、図中最上層に位置し、CMOSセンサ部110および画像生成部120を有する。更に、第1基板710の図中上面には、光学層500が積層される。第1基板710において、CMOSセンサ部110の出力は、第1基板710自体の画像生成部と、第2基板720および第3基板730の検出部210とに、それぞれ分岐して供給される。
第2基板720および第3基板730は、それぞれが、検出部210および演算部220を有する。検出部210の各々は、第1基板710の受光センサ115に接続され、受光した入射光の変調成分を検出する。ここで、第2基板720の検出部210は、第3基板730の検出部210よりも、変調周波数が高い変調成分を検出する。このような構造により、図9に示したように、異なる周波数の変調成分により撮像対象390までの距離を検出する撮像素子604を形成できる。
なお、第2基板720および第3基板730の積層順序は入れ換えることもできる。しかしながら、信号周波数の高い第2基板720を、受光する第1基板710に近づけることにより、変調成分の減衰を抑制して、実効的な検出感度を向上できる。
図18は、他の撮像素子801の模式的断面図である。なお、撮像素子801は、次に説明する部分を除くと、図17に示した撮像素子604と同じ構造を有する。よって、共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
撮像素子801は、第2基板720と第3基板730との間に、第6基板760を備える点において、撮像素子604と異なる構造を有する。第6基板760は、それ自体を厚さ方向に貫通するTSV761を備え、第2基板720と第3基板730とを電気的に接続する。また、第6基板760にも素子または回路762を設けて、他の基板における処理の一部を受け持たせてもよい。更に、第6基板760を設けることにより、容量素子等のように、特性が寸法に依存する素子を、撮像素子801に設けやすくなる。
図19は、撮像素子605の模式的断面図である。撮像素子605は、次に説明する部分を除くと、図17に示した撮像素子604と同じ構造を有する。よって、共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
撮像素子605においては、第2基板720の検出部210と第3基板の検出部210とが、互いに異なる受光センサ115に接続されている。これにより、第1基板710の受光センサ115において発生した信号は、第1基板710自体と、第2基板720および第3基板730の検出部210とに、それぞれ分岐して供給される。検出部210が接続された受光センサ115は、互いに隣接または近接している。これにより、受光センサ115の各々における配線密度を抑制して、信頼性の高い撮像素子605を形成できる。
なお、撮像素子605がカラー画像を撮像するものである場合は、検出部210が接続された隣接する、または近接する受光センサ115は、互いに色が異なるオンチップカラーフィルタ540を通じて入射光を受光する。互いに積層された第1基板710、第2基板720、および第3基板730を有する。よって、検出対象となる変調成分は、透過するオンチップカラーフィルタ540の色に応じて、異なる色にしてもよい。
なお、上記の撮像素子604、605は、いずれも、一対の検出部210を備え、変調周波数の異なる変調成分を個々に検出する。しかしながら、単一の検出部210を設け、検出する変調周波数を時分割で切り替えて、変調周波数が異なる複数の変調成分を検出する撮像素子を形成することもできる。
図20は、撮像素子606の模式的断面図である。撮像素子606は、次に説明する部分を除くと、図17に示した撮像素子604と同じ構造を有する。よって、共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
撮像素子606は、互いに積層された第1基板710および第2基板720を有する。第1基板710は、受光センサ115を有し、更に、光学層500を有する。第1基板710において発生した電気信号は、第1基板710自体の画像生成部と、第2基板の検出部210とに分岐して供給される。第2基板720は、検出部210を有する。これらの点において、撮像素子604の構造は、図4に示した撮像素子101の構造と共通する。
ここで、撮像素子604においては、第2基板に形成された検出部210が、カラー画素ひとつ分のオンチップカラーフィルタ540と同じ面積で形成されている。これにより、撮像素子604においては、1カラー画素毎に検出部210が設けられる。よって、撮像素子604は、カラー画像と同等の解像度で、画素毎に距離情報を有する画像を取得できる。なお、検出する変調成分を赤外帯域にすることにより、受光する入射光に対するオンチップカラーフィルタ540の影響を殆ど解消できる。
図21は、撮像素子607の模式的断面図である。撮像素子607は、次に説明する部分を除くと、図17に示した撮像素子604と同じ構造を有する。よって、共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
撮像素子607は、第1基板710の図中下面に順次積層された、第3基板730、第2基板720、および第4基板740を有する。第1基板710は、CMOSセンサ部110を有するが、画像生成部120は有していない。一方、第2基板720は、画像生成部120を有し、検出部210を有していない。
また、第2基板720は、第1基板710が入射光を受光する側に対して反対側に積層される。第4基板740は、第2基板720に対して、第1基板710と反対の側に積層される。換言すれば、第4基板740も、第1基板710が入射光を受光する側に対して反対側に積層される。
第1基板710および第2基板720の間に挟まれた第3基板730は、第1基板710に配された受光センサ116の受光帯域よりも波長が長い赤外帯域に対して高い感度を有する受光センサ731を備える。そのような受光センサ731としては、InGaAs等の化合物半導体により形成した受光センサ731を例示できる。より波長が長い赤外光は、第1基板710および光学層500をよく透過するので、第3基板730の受光センサ731は、赤外帯域の変調成分を効率よく受光できる。
第4基板740は、受光センサ731により受光した赤外帯域の変調成分を検出する検出部741を備える。検出部741は、第2基板720を貫通して、第3基板730の受光センサ731に接続される。なお、第2基板720の検出部210は、第3基板730を貫通して第1基板710の受光センサ115に接続される。
上記のような構造により、受光センサ115を第1基板710に高密度に配置できるので、撮像素子607は高品質な画像を撮像できる。また、赤外帯域の変調成分により測距するので、霧等の影響を受けにくい。
図22は、また他の撮像素子608の模式的断面図である。撮像素子608は、次に説明する部分を除くと、図21に示した撮像素子607と同じ構造を有する。よって、共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
撮像素子608は、第3基板730および第4基板の間に、第5基板750を積層されている点において、撮像素子607と異なる構造を有する。第5基板750も、第3基板730に対して、第1基板710と反対の側に積層されており、第1基板710が入射光を受光する側に対して反対側に積層される。また、第5基板750は、画像生成部120を有し、第3基板730の受光センサ731により受光した赤外帯域の画像を生成する。
上記のような構造により、撮像素子608は、受光センサ115を第1基板710に高密度に配置して高解像な画像を撮像できると共に、赤外帯域における画像も撮像できる。更に、赤外帯域の変調成分を検出して撮像対象390までの測距もできる。よって、撮像素子608を用いることにより、撮像環境が暗い場合であっても、撮像対象情報を取得できる。
図23は、また他の撮像素子802の模式的断面図である。撮像素子802は、次に説明する部分を除くと、図22に示した撮像素子608と同じ構造を有する。よって、共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
撮像素子802は、第1基板710および第3基板730に続いて、2枚の第4基板740が積層されている点において、図22に示した撮像素子608と異なる構造を有する。2枚の第4基板740は、それぞれが検出部210を有し、第3基板730において分岐された受光センサ731の出力を、双方の検出部210が受ける。
ここで、一対の検出部210は、互いに異なる変調周波数の変調成分を検出する。よって、例えば、図9を参照して説明したように、一方の検出部210により高精度な距離を算出し、他方の検出部により絶対的な距離を算出できる範囲を拡大するといった検出動作を実行できる。
なお、第3基板730において、互いに異なる検出部210に接続されて異なる変調周波数の電気信号を検出部210に供給する受光センサ731は、センサアレイ117において、例えば交互に配列してもよい。更に、例えば、センサアレイ117における奇数行と偶数行で分けて配列してもよいし、市松模様をなすように配置してもよい。
図24は、また他の撮像素子609の模式的断面図である。撮像素子609は、次に説明する部分を除くと、図21に示した撮像素子607と同じ構造を有する。よって、共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
撮像素子609は、図21に示した撮像素子607に対して、第2基板720および第4基板740の間に積層された、第7基板770を更に備える。第7基板770は、背景画像検出回路772を有し、第3基板の受光センサ731が赤外帯域の入射光を受光して生成した電気信号を受けて、撮像対象390の背景画像を生成する。このように、撮像素子609においては、受光センサ731が赤外線を受光して発生した電気信号が、第3基板730において分岐され、第6基板の背景画像検出回路772と、第4基板740の検出部210とに供給される。
上記のような構造により、受光センサ115を高密度に配置できる。また、撮像素子609においては、第7基板770の背景画像検出回路772で検出した背景画像信号を、第5基板750が第3基板730から受ける信号から減算して、背景画像信号の影響を排除できる。これにより、第4基板740の検出部210において直流成分除去部212を省くことができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明した。本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加え得ることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
100、610、710 第1基板、101、601、602、603、604、605、606、607、608、609、801、802、803 撮像素子、110、630 CMOSセンサ部、111 制御回路、112 光電変換回路、114 垂直駆動回路、115、116、651、731 受光センサ、117、650 センサアレイ、118 カラム信号処理回路、119 水平駆動回路、120 画像生成部、130、230 出力部、191、291 接合パッド、192、292 導体層、193、293 絶縁層、194、294 多層配線層、195、295 素子、196 フォトダイオード、197、296 絶縁膜、198、298 支持基板、200、620、720 第2基板、210、741 検出部、211 電流電圧変換部、212 直流成分除去部、213 乗算器、214 ローパスフィルタ、215 参照信号、220 演算部、297、761 TSV、299 実装パッド、300 撮像装置、310 撮像光学系、311 受光素子、312 読み出しトランジスタ、313 リセットトランジスタ、314、317 増幅トランジスタ、315 行選択トランジスタ、316 容量素子、320 カメラボディ、330 照射部、340 合焦機構、350 合焦制御部、390 撮像対象、500 光学層、510 遮光層、520、530、550 平坦化層、540 オンチップカラーフィルタ、560 オンチップレンズ、640 第1処理回路、660 第2処理回路、670 切り替え部、680 選択部、730 第3基板、740 第4基板、750 第5基板、760 第6基板、762 素子または回路、770 第7基板、772 背景画像検出回路

Claims (18)

  1. 受光に応じた信号を出力するセンサが複数配されたセンサアレイと、
    前記センサアレイの出力信号を受ける第1の信号処理回路と、
    前記センサアレイの前記出力信号および前記第1の信号処理回路の出力信号から分岐された信号の少なくとも一方を入力信号として受ける第2の信号処理回路と、
    を備え、
    前記第1の信号処理回路は、積層された複数の基板の少なくとも一つに設けられ、前記第2の信号処理回路は、前記複数の基板のうち前記第1の信号処理回路が設けられた基板とは別の基板に設けられている撮像素子。
  2. 前記第1の信号処理回路は、前記センサアレイの出力信号に基づいて画像信号を生成する画像生成部と、時間的に変調された参照信号を用いて前記入力信号に含まれる変調成分を検出する検出部とのいずれか一方を含み、
    前記第2の信号処理回路は、前記画像生成部および前記検出部の他方を含む
    請求項1に記載の撮像素子。
  3. 前記検出部は、前記センサアレイに配される前記センサのひとつひとつに対応して設けられた複数の検出回路を含む請求項2に記載の撮像素子。
  4. 前記検出部は、それぞれが複数の前記センサを含んで形成された複数のセンサ群のひとつひとつに対応して設けられた複数の検出回路を含む請求項2に記載の撮像素子。
  5. 前記検出部は、前記参照信号として供給された基準信号に対する、前記変調成分の位相差を検出する請求項2から4のいずれか一項に記載の撮像素子。
  6. 前記検出部は、前記センサアレイに含まれる第1のセンサの出力信号を受け、前記画像生成部は、前記センサアレイに含まれる、前記第1のセンサと異なる第2のセンサの出力信号を受ける、請求項2から5のいずれか一項に記載の撮像素子。
  7. 前記センサアレイの出力信号を、前記画像生成部および前記検出部のいずれかに選択的に出力する切り替え回路を有する請求項2から5のいずれか一項に記載の撮像素子。
  8. 前記検出部は、前記画像生成部が出力信号を受ける前記センサと同じセンサの出力信号を受ける請求項2から5のいずれか一項に記載の撮像素子。
  9. 前記第2の信号処理回路は、前記センサアレイの出力信号から分岐された信号に基づいて静止画信号を生成する静止画画像生成部を含み、
    前記第2の信号処理回路が形成された基板に積層され、前記センサアレイから出力された前記センサの前記出力信号から分岐された信号に基づいて動画データを生成する動画画像生成部を含む第3信号処理回路を有する第3基板を更に備える請求項1に記載の撮像素子。
  10. 前記第2の信号処理回路が形成された基板は、第1の変調周波数で変調された第1の変調成分を検出する第1の検出部を有し、
    前記第2の信号処理回路が形成された前記基板に積層され、前記第1の変調周波数と異なる第2の変調周波数で変調された第2の変調成分を検出する第2の検出部を有する他の基板を更に有する請求項1に記載の撮像素子。
  11. 前記第1の変調周波数は、前記第2の変調周波数よりも高く、
    前記第2の信号処理回路が設けられた前記基板は、前記他の基板よりも、前記第1の信号処理回路が設けられた前記基板により近い層に積層される
    請求項10に記載の撮像素子。
  12. 前記第2の信号処理回路が設けられた基板は、第1の変調周波数で変調された第1の変調成分を検出する第1の検出部と、前記第1の変調周波数と異なる第2の変調周波数で変調された第2の変調成分を検出する第2の検出部とを有する請求項1に記載の撮像素子。

  13. 前記第1の検出部の出力に基づいて、前記第1の変調成分を含む第1の変調光を照射された照射対象までの測距値を算出する第1の測距部と、

    前記第2の検出部の出力に基づいて、前記第2の変調成分を含む第2の変調光を照射された照射対象までの測距値を算出する第2の測距部と
    を更に備え、前記第1の変調成分の波長をλ1、前記第2の変調成分による測距精度をδ2、前記第2の変調成分による測距値をΔ2とし、任意の自然数をnとした場合に、
    前記第1の変調周波数および前記第2の変調周波数として、式[Δ2−δ2<n・λ1<Δ2+δ2]となるnが一意に決まる組み合わせを選択する請求項10から12のいずれか一項に記載の撮像素子。
  14. 前記センサアレイは、第1の受光帯域を受光し、
    前記第1の信号処理回路が設けられた前記基板に積層され、前記第1の受光帯域と異なる第2の受光帯域を受光する第2のセンサアレイを有する第4基板を更に備える請求項1から13までのいずれか一項に記載の撮像素子。
  15. 前記第2の受光帯域は、前記第1の受光帯域の波長より長い波長を有する請求項14に記載の撮像素子。
  16. 前記第1の受光帯域は可視光帯域に含まれ、
    前記第2の受光帯域は赤外帯域に含まれる
    請求項15に記載の撮像素子。
  17. 請求項1から16のいずれか一項に記載された撮像素子と、前記撮像素子に像光を結像させる撮像光学系とを備えた撮像装置。
  18. 予め定められた基準信号と同期して変調された変調光信号を撮像対象に照射する照射部と、
    前記撮像対象により反射された前記変調光信号の反射光を受光した前記センサの少なくとも一部の出力信号と、前記基準信号との位相差を、前記第1の信号処理回路および信号前記第2の信号処理回路の少なくとも一方により検出する検出部と、
    前記第1の信号処理回路および前記第2の信号処理回路の前記少なくとも一方の検出結果に基づいて前記撮像光学系の合焦条件を算出する算出部と
    を備える請求項17に記載の撮像装置。
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