JP2016092671A - 音響装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カバー蓋部に水が掛かった場合であっても音伝播路が塞がれることを抑制する。
【解決手段】カバー筐体10とカバー蓋部20とによって形成された内部空間に収容された音響部品3を有すると共に、車両外部に設置された音響装置1であって、カバー蓋部20は、厚さ方向に貫通する孔200aを有する板状部材200を複数積層して形成され、カバー蓋部20の外側面20aから内側面20bにかけて連通すると共に複数の板状部材200の孔200aから成る第二音伝播路R2を有し、隣接する板状部材200間には、孔200a内の水を毛細管現象によって引き込み可能な隙間Sが設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明の一側面は、音響装置に関する。
車両の外部に取り付けられる音響装置には、マイクロホンなどの音検出部を覆うカバーが設けられている。このカバーには、音を通過させる音響孔(音伝播路)が設けられている。例えば洗車時など、音響孔を介して音響装置内に水が入り込むことがある。このため、例えば、特許文献1には、音響孔の周囲に変形可能な弁を備える音響装置が記載されている。この弁は、カバーに水が掛かった場合に水圧によって変形し、音響孔を塞ぐ。
特開2006−041865号公報
特許文献1に記載された音響装置では、カバーに水が掛かると音響孔が弁によって塞がれてしまう。そこで、このような技術分野においては、カバー蓋部に水が掛かった場合であっても音伝播路が塞がれることを抑制可能な音響装置が求められている。
本発明の一側面は、カバー筐体とカバー蓋部とによって形成された内部空間に収容された音響部品を有し、車両外部に設置された音響装置であって、カバー蓋部は、厚さ方向に貫通する孔を有する板状部材を複数積層して形成され、カバー蓋部の外側面から内側面にかけて連通すると共に複数の板状部材の孔から成る音伝播路を有し、隣接する板状部材間には、孔内の水を毛細管現象によって引き込み可能な隙間が設けられている。
本発明の一側面によれば、カバー蓋部に水が掛かった場合であっても音伝播路が塞がれることを抑制できる。
実施形態に係る音響装置の概略構成を示す正面図である。 図1におけるII−II線に沿った断面図である。 カバー蓋部の斜視図である。 カバー蓋部を上方から見た図である。 第一音伝播路の途中の孔に水が膜を張った様子を示す断面図である。 第一音伝播路の途中の孔に膜を張った水が除去される様子を示す断面図である。 第二実施形態に係る音響装置の概略構成を示す正面図である。 図7におけるVIII−VIII線に沿った断面図である。 第二実施形態の変形例に係る音響装置の概略構成を示す正面図である。 図9におけるX−X線に沿った断面図である。 板状部材間に形成される第二音伝播路を示す断面図である。 カバー蓋部を上から見た図であり、孔の連通状態の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(第一実施形態)
第一実施形態について説明する。図1〜図6において、説明の便宜上、XYZ直交座標系を示している。XYZ直交座標系において、X−Z面がカバー蓋部20の面と一致し、Y軸方向がカバー蓋部20の厚さ方向となっている。また、Z軸方向を重力方向(鉛直方向)とし、Z軸の矢印が示す側を重力方向の上側とする。
図1及び図2に示すように、音響装置1は、音を検出する装置である。音響装置1は、車両の外部に設置される。音響装置1は、カバー2、及び音響部品3を含んで構成されている。カバー2は、カバー筐体10と、カバー蓋部20とより構成されている。カバー筐体10は、内部に空間を有する箱状に形成されている。カバー蓋部20は、カバー筐体10の開口部10aを覆うように取り付けられている。カバー蓋部20は、Y軸方向において音響部品3と対向している。
カバー蓋部20は、複数の板状部材200をZ軸方向に沿って積層することによって形成されている。本実施形態において、カバー蓋部20は、19枚の板状部材200を積層することによって形成されている。互いに隣接する板状部材200間には、それぞれ隙間Sが設けられている。隙間Sは、カバー蓋部20の外側面20aから内側面20bにかけて形成されている。外側面20aとは、カバー2の外側を向く面である。内側面20bとは、音響部品3側を向く面である。すなわち、隙間Sは、外側面20aと内側面20bとをつなぐ第一音伝播路R1となる。第一音伝播路R1は、カバー蓋部20の内側と外側とをつなぐ音の伝播路となる。
複数の板状部材200は、板状部材200間に隙間Sが形成されるように、例えば図示しないフレームによって両端部が支持されていてもよい。板状部材200間に、隙間Sを形成するためのスペーサが設けられていてもよい。
板状部材200には、板状部材200の厚さ方向に貫通する孔200aが設けられている。カバー蓋部20は、複数の板状部材200に設けられた孔200aから成る第二音伝播路(音伝播路)R2を有している。第二音伝播路R2は、カバー蓋部20の外側面20aから内側面20bにかけて連通している。カバー蓋部20には、複数の第二音伝播路R2が設けられている。
第二音伝播路R2の詳細について説明する。説明の便宜上、図3に示すように、複数の板状部材200のうち一番上から四番目までの板状部材200を、一番上から順に、第一板状部材201、第二板状部材202、第三板状部材203、及び第四板状部材204という。図3〜図5に示すように、第一板状部材201に設けられた孔200aを、第一孔201aという。同様に、第二板状部材202、第三板状部材203及び第四板状部材204に設けられた孔200aを、それぞれ第二孔202a、第三孔203a及び第四孔204aという。以下では、カバー蓋部20に複数形成される第二音伝播路R2のうち、第一板状部材201〜第四板状部材204に設けられた第一孔201a〜第四孔204aから成る第二音伝播路R2を代表させて説明する。他の第二音伝播路R2についても、第一孔201a〜第四孔204aから成る第二音伝播路R2と同様の構成を有している。
第二音伝播路R2を構成する孔200aは、板状部材200の積層方向(Z軸方向)に沿って見たときに、隣接する板状部材200に設けられた孔200a同士の少なくとも一部分が重なっていてもよい。或いは、第二音伝播路R2を構成する孔200aは、板状部材200の積層方向(Z軸方向)に沿って見たときに、隣接する板状部材200に設けられた孔200a同士が完全に重なるのではなく、一部分が重なっていてもよい。この場合、具体的には、図2及び図4に示すように、板状部材200の積層方向に沿って見たときに、第一孔201aと第二孔202aとは、互いに一部分が重なっている。同様に、第二孔202aと第三孔203aとは、互いに一部分が重なっている。第三孔203aと第四孔204aとは、互いに一部分が重なっている。以下では、隣接する板状部材200に設けられた孔200a同士の一部分が互いに重なっている場合を例に説明する。
第一板状部材201に設けられた第一孔201aは、外側面20a側にも連通している。第四板状部材204に設けられた第四孔204aは、内側面20b側にも連通している。このように、第二音伝播路R2は、第一孔201a〜第四孔204aから成り、カバー蓋部20の外側面20aから内側面20bにかけて連通している。第二音伝播路R2は、カバー蓋部20の内側と外側とをつなぐ音の伝播路となる。
隣接する板状部材200間に設けられた隙間Sの詳細について説明する。板状部材200間の隙間Sは、孔200a内の水を毛細管現象によって引き込み可能な隙間である。隙間Sは、孔200aの径に対して十分に小さい。具体的には、隙間S内に入り込んだ水における水と空気との界面が、孔200aに膜を張っているときの水における水と空気との界面よりも小さくなるように、隙間Sの幅が設定されている。これにより、孔200aに膜を張った水は、毛細管現象によって孔200aから隙間Sに移動させられる。
なお、隣接する板状部材200間の隙間Sとは、板部分で挟まれた隙間をいう。すなわち、例えば、第一孔201aと第二孔202aとの間の隙間のように、隣接する孔200a間の隙間は、隣接する板状部材200間の隙間Sには含まれない。
なお、板状部材200の厚さは、一例として、t=1mm程度である。板状部材200の材質は、一例として、PPS−G40である。孔200aの直径は、一例として、0.2mm程度である。隙間Sの間隔は、一例として、0.2mm程度である。
図5及び図6を用いて、第二孔202aに膜を張る水が隙間Sに移動する様子について説明する。図5は、第一孔201aからカバー蓋部20内に水が入り込み、第二音伝播路R2に沿って移動して第二孔202aで水が膜を張っている状態を示している。第二孔202aで膜を張った水Wは、重力によって下側(第三板状部材203側)に引き寄せられる。第二孔202a内で膜を張る水Wが第二板状部材202と第三板状部材203との間の隙間Sまで広がると、毛細管現象によって第二板状部材202と第三板状部材203との間の隙間S内に引き込まれる(移動する)。第二孔202aで膜を張る水Wが隙間Sに十分に移動すると、図6に示すように、第二孔202aの中心部において水が無くなる。これにより、第二孔202a内の水Wは膜を保てなくなり、第二孔202a内の水Wの膜が除去される。
第二板状部材202と第三板状部材203との間の隙間Sに移動した水Wは、その後、カバー蓋部20の外側面20aからカバー2外に排出される。なお、第二板状部材202と第三板状部材203との間の隙間Sに移動した水Wが、カバー蓋部20の内側面20b側に移動してカバー2内に入り込むことがある。この場合、カバー筐体10の下部に設けられた水抜き孔からカバー2内の水Wを排出してもよい。
音響部品3は、本実施形態においてはマイク素子である。音響部品3は、第一音伝播路R1及び第二音伝播路R2のうち、少なくともいずれかを伝わる音を検出する。音響部品3の振動膜3aの面は、カバー蓋部20を向いている。すなわち、音響部品3の振動膜3aは、第一音伝播路R1を通過した音を振動膜3aの面に対して垂直に受ける。
次に、例えば車両の走行中に雨が降った場合、或いは洗車時など、音響装置1に水が掛かった場合について説明する。ここでは、例えば、高圧で水を噴射する洗浄機から噴射された水が音響装置1のカバー蓋部20に掛かる場合を例に説明する。カバー蓋部20に設けられた隙間Sは、毛細管現象によって水を引き込み可能な隙間である。すなわち、隙間Sは、洗浄機から噴射される水の経路(開空間)に比べて十分に小さい。このため、カバー蓋部20に向けて水が噴射されても、ほとんどの水は、板状部材200の外側面20a側の面にぶつかり、隙間Sを通じた音響部品3側への水の移動が抑制される。
カバー蓋部20の外側面20a側から隙間S内に入り込もうとする水は、板状部材200の外側面20a側の面で跳ね返された水の抵抗を受けることによって、隙間Sへ入り込むことが阻害される。また、カバー蓋部20の外側面20a側から隙間S内に入り込んだ水の流速は、流路(隙間S)が狭いために流路の抵抗を受けて弱められる。このように、隙間Sを介して音響部品3側へ水が移動することが抑制される。隙間S内の水は、上述したように、カバー蓋部20の外側面20a又は内側面20b側からカバー蓋部20外に排出される。
一方、カバー蓋部20に向けて水が噴射された場合、カバー蓋部20の外側面20a側から第二音伝播路R2内に水が入り込み、伝播路の途中の孔200aで膜を張ることがある。この場合、孔200aで膜を張る水は、上述したように、毛細管現象によって隙間Sに引き込まれる。これにより、孔200aに張っていた水の膜が除去される。
本実施形態は以上のように構成され、カバー蓋部20には、第二音伝播路R2の経路の途中の孔200aで膜を張る水を毛細管現象によって引き込み可能な隙間Sが設けられている。これにより、第二音伝播路R2内に水が入り込み、第二音伝播路R2の経路の途中の孔200aにおいて水が膜を張ったとしても、水の膜を除去することができる。水の膜が張らない孔200aを連通させて第二音伝播路R2を形成することにより、カバー蓋部20は、音が通過する経路を確保することができる。これにより、音響装置1は、カバー蓋部20に水が掛かった場合であっても、第二音伝播路R2が塞がれることを抑制できる。
なお、音響装置1に水が掛かっていない場合、音響部品3は、第一音伝播路R1及び第二音伝播路R2を伝わる音を検出することができる。
カバー蓋部20は、可動する部品を用いることなく第二音伝播路R2の孔200aに張る水の膜を除去するため、耐久性が高い。
カバー蓋部20の外側面20a側から隙間S内に入り込んだ水の流速は、流路(隙間S)が狭いために流路の抵抗を受けて弱められる。従って、カバー蓋部20の外側面20a側から隙間Sに水が入り込んだとしても、内側面20b側への水の移動が抑制される。
板状部材200は、垂直方向に沿って積層されている。板状部材200間に形成される第一音伝播路R1は、水平方向に延びている。音響部品3の振動膜3aの面は、カバー蓋部20を向いている。すなわち、音響部品3の振動膜3aは、第一音伝播路R1を通過した音を振動膜3aの面に対して垂直に受ける。これにより、音響部品3は、カバー蓋部20の第一音伝播路R1を通過する音を感度良く検出することができる。
(第二実施形態)
第二実施形態について説明する。図7及び図8において、説明の便宜上、XYZ直交座標系を示している。XYZ直交座標系において、X−Y面がカバー蓋部20Aの面と一致し、Z軸方向が第一板状部材301〜第五板状部材305の積層方向となっている。また、Z軸方向を重力方向(鉛直方向)とし、Z軸の矢印が示す側を重力方向の上側とする。
図7及び図8に示すように、音響装置1Aは、カバー2A、及び音響部品3を含んで構成されている。カバー2Aは、カバー筐体10Aと、カバー蓋部20Aとより構成されている。カバー筐体10Aは、開口部10bが下側を向くように配置されている。カバー蓋部20Aは、Z軸方向で音響部品3と対向するように設けられ、カバー筐体10Aに設けられた開口部10bを覆っている。カバー蓋部20Aは、音響部品3よりも下側に配置されている。
カバー蓋部20Aは、複数の板状部材300、及び蓋部材310をZ軸方向に沿って積層することによって形成されている。本実施形態において、カバー蓋部20Aは、5枚の板状部材300を積層することによって形成されている。板状部材300の中央部分には、板状部材300の厚さ方向に貫通する孔300bが設けられている。複数の板状部材300は、互いに孔300bがZ軸方向において連通するように配置されている。板状部材300は、孔300bが音響部品3に対向するようにカバー筐体10Aに取り付けられている。板状部材300の孔300bの内周面は、カバー蓋部20Aの内側面20bとなる。蓋部材310は、最も下側に配置された板状部材300の下側に重ねて配置されている。蓋部材310は、最も下側に配置された板状部材300の孔300bを覆っている。
互いに隣接する板状部材300間には、それぞれ隙間Sが設けられている。すなわち、隙間Sは、外側面20aと内側面20bとをつなぐ第一音伝播路R3となる。第一音伝播路R3は、カバー蓋部20Aの内側と外側とをつなぐ音の伝播路となる。カバー蓋部20Aの外側面20aとは、カバー2Aの外側を向く面である。なお、複数の板状部材300は、図示しないフレーム等によって、板状部材300間に隙間Sが形成されるように支持されていてもよい。板状部材300間に、隙間Sを形成するためのスペーサが設けられていてもよい。
板状部材300には、板状部材300の厚さ方向に貫通する孔300aが設けられている。カバー蓋部20Aは、複数の板状部材300に設けられた孔300aから成る第二音伝播路(音伝播路)R4を有している。第二音伝播路R4は、カバー蓋部20Aの外側面20aから内側面20bにかけて連通している。カバー蓋部20Aには、複数の第二音伝播路R4が設けられている。
第二音伝播路R4の詳細について説明する。説明の便宜上、図7及び図8に示すように、複数の板状部材300を、一番上から順に、第一板状部材301、第二板状部材302、第三板状部材303、第四板状部材304、及び第五板状部材305という。図8に示すように、第一板状部材301に設けられた孔300aを、第一孔301aという。同様に、第二板状部材302、第三板状部材303、第四板状部材304、及び第五板状部材305に設けられた孔300aを、それぞれ第二孔302a、第三孔303a、第四孔304a、及び第五孔305aという。
第二音伝播路R4を構成する孔300aは、板状部材300の積層方向(Z軸方向)に沿って見たときに、隣接する板状部材300に設けられた孔300a同士の少なくとも一部分が重なっていてもよい。或いは、第二音伝播路R4を構成する孔300aは、板状部材300の積層方向(Z軸方向)に沿って見たときに、隣接する板状部材300に設けられた孔300a同士が完全に重なるのではなく、一部分が重なっていてもよい。この場合、具体的には、図8に示すように、板状部材300の積層方向に沿って見たときに、第一孔301aと第二孔302aとは、互いに一部分が重なっている。同様に、第二孔302aと第三孔303aとは、互いに一部分が重なっている。第三孔303aと第四孔304aとは、互いに一部分が重なっている。第四孔304aと第五孔305aとは、互いに一部が重なっている。以下では、隣接する板状部材300に設けられた孔300a同士の一部分が互いに重なっている場合を例に説明する。
第一板状部材301に設けられた第一孔301aは、内側面20b側にも連通している。第五板状部材305に設けられた第五孔305aは、外側面20a側にも連通している。このように、第二音伝播路R4は、第一孔301a〜第五孔305aから成り、カバー蓋部20Aの外側面20aから内側面20bにかけて連通している。第二音伝播路R4は、カバー蓋部20Aの内側と外側とをつなぐ音の伝播路となる。
第五板状部材305に設けられた第五孔305aは、第一板状部材301に設けられた第一孔301aよりも下側に位置している。すなわち、第二音伝播路R4は、カバー蓋部20Aの外側面20a側から内側面20b側へ向かって上り勾配となっている。
板状部材300間に設けられた隙間Sは、第一実施形態と同様に、孔300a内の水を毛細管現象によって引き込み可能な隙間である。第一実施形態と同様に、孔300aに膜を張る水は、毛細管現象によって隙間Sに移動する。これにより、孔300a内の水の膜が除去される。
音響部品3は、第一音伝播路R3及び第二音伝播路R4のうち、少なくともいずれかを伝わる音を検出する。音響部品3の振動膜3aの面は、下側を向いている。すなわち、音響部品3の振動膜3aの面は、第一音伝播路R3を通過する音の進行方向に対して平行となっている。
なお、板状部材300の厚さは、一例として、t=1mm程度である。板状部材300の材質は、一例として、PPS−G40である。孔300aの直径は、一例として、0.2mm程度である。隙間Sの間隔は、一例として、0.2mm程度である。
本実施形態は以上のように構成され、カバー蓋部20Aには、第二音伝播路R4の経路の途中の孔300aで膜を張る水を毛細管現象によって引き込み可能な隙間Sが設けられている。これにより、第二音伝播路R4内に水が入り込み、第二音伝播路R4の経路の途中の孔300aにおいて水が膜を張ったとしても、水の膜を除去することができる。水の膜が張らない孔300aを連通させて第二音伝播路R4を形成することにより、カバー蓋部20Aは、音が通過する経路を確保することができる。これにより、音響装置1Aは、カバー蓋部20Aに水が掛かった場合であっても、第二音伝播路R4が塞がれることを抑制できる。
なお、音響装置1Aに水が掛かっていない場合、音響部品3は、第一音伝播路R3及び第二音伝播路R4を伝わる音を検出することができる。
板状部材300は、垂直方向に沿って積層されている。板状部材300間に形成される第一音伝播路R3は、水平方向に延びている。音響部品3の振動膜3aの面は、下側を向いている。すなわち、第一音伝播路R3を通ってカバー蓋部20Aの内側面20b側に水が入り込んだとしても、振動膜3aに水が直接掛かることが無い。
第二音伝播路R4は、カバー蓋部20Aの外側面20a側から内側面20b側へ向かって上り勾配となっている。これにより、カバー蓋部20Aの外側面20a側から、第二音伝播路R4を通って内側面20b側に水が移動することを抑制できる。
(第二実施形態の変形例)
第二実施形態の変形例について説明する。図9〜図11に示すように、本変形例に係る音響装置1Bは、第二実施形態のカバー蓋部20Aに代えてカバー蓋部20Bを有している。カバー蓋部20Bは、複数の板状部材400、及び蓋部材410を積層することによって形成されている。板状部材400の表裏面は、凹凸状に形成されている。本変形例においては、一例として、板状部材400は、半球状の凸部を複数設けることによって表裏面が凹凸状に形成されている。
図11に示すように、板状部材400の表裏面を凹凸状に形成することにより、板状部材400同士を重ねた際に、板状部材400間に隙間Sが形成される。図11では、複数設けられた板状部材400のうち、2枚の板状部材400のみを示している。板状部材400間に設けられた隙間Sは、第二実施形態と同様に、板状部材400に設けられた孔400a内の水を毛細管現象によって引き込み可能な隙間である。このように、板状部材400の表裏面を凹凸状に形成することにより、意図的に板状部材400同士を離して配置することなく、板状部材400間に隙間Sを形成することができる。但し、板状部材400同士を重ねた際に、凹凸同士が噛み合って隙間Sが形成されない場合、板状部材400間に隙間Sが形成されるように板状部材400を配置する。
隙間Sは、第二実施形態に係る第一音伝播路R3と同様に、音を伝播させる第一音伝播路R5となる。板状部材400の表裏面が凹凸状に形成されていることにより、カバー蓋部20Bの外側面20a側から内側面20bへ向かう第一音伝播路R5の経路は、水平方向及びZ軸方向に複雑に蛇行する経路となる。
第二実施形態に係る板状部材300の孔300bと同様に、板状部材400の中央部分には、板状部材400の厚さ方向に貫通する孔400bが設けられている。蓋部材410は、最も下側に配置された板状部材400の下側に重ねて配置されている。蓋部材410は、最も下側に配置された板状部材400の孔400bを覆っている。
板状部材400には、板状部材400の厚さ方向に貫通する孔400aが設けられている。第二実施形態における第二音伝播路R4と同様に、カバー蓋部20Bは、複数の板状部材400に設けられた孔400aから成る第二音伝播路(音伝播路)R6を有している。第二音伝播路R6は、カバー蓋部20Bの外側面20aから内側面20bにかけて連通している。カバー蓋部20Bには、複数の第二音伝播路R6が設けられている。
板状部材400の表裏面は、中央部分に設けられた孔400bの縁部の位置から板状部材400の外縁側に向けて下り方向に傾斜している。すなわち、孔400aの開口面は、水平方向に対して傾斜している。これにより、孔400aに膜を張る水は、重力によって、孔400aの縁のうち高さが低い部分に集まる。高さが低い部分に集まった水は、下側に向けて垂れるため、孔400aの直下に位置する板状部材400に接し易くなる。これにより、孔400aに張る水は、孔400aの下側に隣接する隙間S内に、毛細管現象によって移動させられやすくなる。
第二音伝播路R6は、カバー蓋部20Bの外側面20a側から内側面20b側へ向かって下り勾配となっている。
なお、板状部材400の厚さは、一例として、t=1mm程度である。板状部材400の材質は、一例として、PPS−G40である。孔400aの直径は、一例として、0.2mm程度である。板状部材400の表面に形成される凹凸を半球状の凸部によって形成する場合、半球状の凸部の半径は、一例としてR=0.5mm程度である。
本変形例においても、第二実施形態と同様に、第二音伝播路R6内に水が入り込み、第二音伝播路R6の経路の途中の孔400aにおいて水が膜を張ったとしても、水の膜を除去することができる。板状部材400の表裏面が凹凸状に形成されていることにより、第一音伝播路R5は複雑に蛇行する経路となる。第一音伝播路R5が複雑に蛇行しているため、第一音伝播路R5を介してカバー蓋部20Bの内側面20b側へ入り込もうとする水の圧力を弱めることができる。これにより、カバー蓋部20Bの外側面20a側から内側面20b側へ水が移動することを抑制できる。
孔400aの開口面が水平方向に対して傾斜しているため、孔400aに膜を張る水は、重力によって、孔400aの縁のうち高さが低い部分に集まる。これにより、孔400aに張る水を、孔400aの下側に隣接する隙間S内に、毛細管現象によって効率よく移動させることができる。すなわち、孔400aに張る水の膜を効率よく除去することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態及び変形例に限定されるものではない。例えば、第一実施形態において、隣接する板状部材200に設けられた孔200aは、図12に示すように、板状部材200の積層方向に沿って見たときに、孔200aの縁同士の少なくとも一部の位置が一致していてもよい。この場合であっても、カバー蓋部20は、孔200aに張る水の膜を、毛細管現象によって除去することができる。第二実施形態及び第二実施形態の変形例においても、同様に、孔300a又は400aは、孔300a又は400aの縁同士の少なくとも一部の位置が一致するように設けられていてもよい。
第一実施形態において、板状部材200の表面には、孔200aに膜を張る水と孔200aの内壁との界面エネルギーよりも、板状部材200の表裏面と水との界面エネルギーが小さくなるように親水加工が施されていてもよい。これにより、孔200aよりも板状部材200側に水を移動させ易くなる。第二実施形態及び第二実施形態の変形例においても同様に、板状部材300及び400には、親水加工が施されていてもよい。
第一実施形態において、カバー蓋部20は、上側から下側に向かって徐々に親水性が高くなるように、親水性が互いに異なる板状部材200を積層して形成されていてもよい。この場合、孔200aに膜を張る水が接する下方側の板状部材200の方が親水性が高いため、孔200aに張る水を下方側の隙間Sに容易に移動させることができる。第二実施形態及び第二実施形態の変形例においても同様に、上側から下側に向かって徐々に親水性が高められた板状部材300及び400を用いて、カバー蓋部20A及び20Bが形成されていてもよい。
音響部品3として、マイク素子以外の部品(例えば、スピーカ等)を用いてもよい。
1,1A,1B…音響装置、3…音響部品、10,10A…カバー筐体、20,20A,20B…カバー蓋部、20a…外側面、20b…内側面、200,300,400…板状部材、200a,300a,400a…孔、R2,R4,R6…第二音伝播路(音伝播路)、S…隙間。

Claims (1)

  1. カバー筐体とカバー蓋部とによって形成された内部空間に収容された音響部品を有すると共に、車両外部に設置された音響装置であって、
    前記カバー蓋部は、
    厚さ方向に貫通する孔を有する板状部材を複数積層して形成され、
    前記カバー蓋部の外側面から内側面にかけて連通すると共に複数の前記板状部材の前記孔から成る音伝播路を有し、
    隣接する前記板状部材間には、前記孔内の水を毛細管現象によって引き込み可能な隙間が設けられている、音響装置。
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