JP2016091837A - ガス遮断器 - Google Patents

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裕明 橋本
Hiroaki Hashimoto
裕明 橋本
大久保 健一
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  • Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)

Abstract

【課題】投入ばねの過圧縮防止と投入動作開始時のギアが滑らかに噛み合うことができるばね操作器を有するガス遮断器を提供する。【解決手段】カム3のカム軸と同軸上に回転軸を有し、その外周に設けられた歯列の一部が欠歯している大歯車52と、大歯車52に係合する小歯車51と、大歯車52の欠歯部に同期爪53を有し、同期爪53は、前記欠歯部との間に弾性体を挟んで、その一端に設けた支持穴53aに前記欠歯部で保持された回転支持ピン54を間隙を有して貫通させ、その他端に前記欠歯部に保持されたストッパピン55と係合する同期爪規制部53dを有し、さらに、小歯車51と噛み合う1枚の歯53cとを有し、同期爪53は投入ばね28の圧縮完了直後に小歯車51と噛み合わないように平坦面を有することを特徴とするばね操作器でガス遮断器を構成する。【選択図】図6

Description

本発明は駆動源に弾性体を用いたガス遮断器に関し、特に投入ばねを圧縮および放勢する際の動作安定性を向上させたことを特徴とするガス遮断器に関する。
ガス遮断器の操作器として、空気圧や油圧を利用した操作力を得る空気圧操作器や油圧操作器と、弾性体であるばねの圧縮力を解放することにより操作力を得るばね操作器が一般的に使用されている。
駆動源にばね操作器を用いるガス遮断器の一例が特許文献1に記載されている。文献1に記載されたばね操作器では、大歯車の欠歯部に同期爪用弾性体を挟んで小歯車と噛み合う複数の歯を有する同期爪の一端が回動自在に支持され、同期爪の一端が同期爪用弾性体の伸縮方向の軸と略平行する長軸を有する楕円形状の回転軸孔により揺動自在に支持されている。
このように構成することにより、投入ばねを圧縮する駆動源のモータを停止した際に大歯車と小歯車とが如何なる位置関係にあっても、次の投入動作で投入ばねを放勢する際に、大歯車と小歯車との歯先同士が接触しても回避挙動がなされるので、安定した投入動作を得ることができる。また、投入ばねの圧縮が完了した瞬間に、大歯車の同期爪の第1歯と小歯車とが接触して同期爪が揺動することにより過大なトルクが大歯車に伝達されないので、操作機構の信頼性を向上できるとしている。
また、ばね操作器を用いたガス遮断器の他の例として、特許文献2に記載のガス遮断器がある。文献2に記載のばね操作器では、大歯車の欠歯部に先端が歯形をしたプランジャを出入自在に設けられている。そして、投入動作でプランジャと小歯車の歯とが干渉する場合には、プランジャが後退すると共に大歯車と小歯車の歯が噛み合うように相互にずれるので、安定した投入動作を得ることができるとしている。
特開2014−60017号公報 特開昭63−281327号公報
しかし、特許文献1に示す構成で投入ばねの圧縮が完了した後で駆動源のモータが停止せずに小歯車が回転し続ける異常モードが生じた場合、小歯車の歯と同期爪の第1歯との衝突が繰り返されるので、これらの歯が摩耗するおそれや、歯面に塗布している固体潤滑剤が剥離する可能性があった。
また、投入ばねの圧縮完了時に発電制動を用いて駆動源のモータを停止させる場合は、小歯車と同期爪との位置関係のばらつきが少ないが、部品点数削減を図って発電制動を省略した場合には小歯車と同期爪との位置関係がランダムに変化するので、投入ばねの圧縮完了した時点から次の投入動作に移行する際に、同期爪の第1歯と第2歯の両方が小歯車の歯先と接触して投入ばねの放勢が滑らかに行われない可能性があった。
一方、特許文献2に示す構成においては、投入動作開始時に大歯車のプランジャが小歯車の歯に接触するまでの距離が長く、両者の衝突速度が大きい場合でも大歯車からプランジャが突出した状態で小歯車の歯と接触するため、プランジャの根元に曲げ応力が作用し、信頼性が低下する可能性があった。また、プランジャとガイドとの間隙量によってはプランジャの動作が遅くなり、大歯車と小歯車との噛み合いが脈動的になるおそれがあった。
上記課題を解決するために、本発明に係るガス遮断器は、固定接触子と、前記固定接触子に対して接触及び開離する可動接触子と、前記可動接触子の開路動作を放勢により行う遮断ばね26と、前記可動接触子の閉路動作を放勢により行う投入ばね28と、投入ばね28の駆動力を遮断ばね26を圧縮する力に変換するカム3と、投入ばね28の圧縮を行う投入ばね圧縮機構を備えたばね操作器を有するガス遮断器において、カム3のカム軸と同軸上に回転軸を有し、その外周に設けられた歯列の一部が欠歯している大歯車52と、大歯車52に係合する小歯車51と、大歯車52の欠歯部に同期爪53を有して構成する。
同期爪53は、前記欠歯部との間に弾性体を挟んで、その一端に設けた支持穴53aに前記欠歯部で保持された回転支持ピン54を間隙を有して貫通させ、その他端に前記欠歯部に保持されたストッパピン55と係合する同期爪規制部53dを有し、さらに、小歯車51と噛み合う1枚の歯53cとを有し、同期爪53は投入ばね28の圧縮完了直後に小歯車51と噛み合わないように平坦面を有することを特徴とするばね操作器を備えたものである。
ここで、「投入ばね圧縮機構」とは、投入ばね28を圧縮するための機構であって、例えば、図5に示すように、小歯車76及びその回転軸77に連結されるモータ等の駆動源(不図示)と、小歯車76に係合する大歯車75と、大歯車75の回転軸74と同軸上に設けられた小歯車73と、小歯車73に係合する大歯車72と、大歯車72の回転軸71と同軸上に設けられた小歯車51と、小歯車51の回転軸を兼ねるカム軸2と、それに連結するカム3と、カム3と投入ばね28を連結するリンク27により構成される機構をいう。
本発明は上記課題を解決するものであり、具体的には投入動作で投入ばねを放勢する際に大歯車と小歯車との滑らかな噛み合いを実現すると共に、投入ばね圧縮完了直前の小歯車と同期爪との潤滑性向上を実現できる。
本発明に係るガス遮断器で、遮断部が入状態を示す側面図である。内部構造の遮断部と操作部が分かるよう外面の一部を切欠いた図としている。 ばね操作器の内部機構を示す概略図である。遮断ばねと投入ばねが共に圧縮状態である。 図2の状態から遮断ばねが解放された遮断状態を示す図である。 図3の状態から投入動作により遮断ばねが圧縮され、投入ばねが解放された投入状態を示す図である。 図4の状態で、カム軸と同軸に締結された最終段大歯車を基準とした歯車列を示す図である。 投入ばねの圧縮が完了した時点で、最終段小歯車と同期爪とが接触している状態を示す図である。大歯車52及び小歯車51それぞれの歯については一部のみ表示ししている(他の図面についても同様)。 投入ばねの圧縮が完了した時点で、図6とは異なる位置で最終段小歯車が停止している状態を示す図である。 最終段大歯車の外径方向から視た同期爪が大歯車に収納されている状態を示す図である。 投入動作開始時に同期爪と最終段小歯車とが噛み合う状態を示す図である。 投入動作時に大歯車と小歯車とが噛み合う状態を示す図である。 投入動作開始時に同期爪と小歯車の歯先同士で接触する状態を示す図である。 投入動作開始時に同期爪と小歯車の歯先の接触が回避される状態を示す図である。
以下、本発明を実施する上で好適な実施例について図面を用いて説明する。尚、下記はあくまでも実施の例であって、発明の内容を下記具体的態様に限定することを意図する趣旨ではない。発明自体は、特許請求の範囲の記載を満たす範囲内で種々の態様に変形することが可能である。
図1にガス遮断器100の側面図を示す。ガス遮断器100は円筒状の接地容器103を架台105上に設置している。円筒形の接地容器103には絶縁性のガス、例えばSF6ガスが規定の圧力で封入されている。接地容器103の軸方向中間部から斜め上方にブッシング101、102が突出している。変電所や開閉所の中の電線を接続して電路を構成する導体がブッシング101、102の中に収納されている。また、架台105の側部にはガス遮断器100のばね操作器104が取り付けられている。
接地容器103内には固定接触子62および可動接触子63からなる接点が収納されている。図1では接点の投入状態を示す。すなわち、可動接触子63が固定接触子62に接しており、遮断動作で可動接触子63が固定接触子62から離れる。可動接触子63は固定接触子62との接触端と反対側の端部で絶縁材64に接続されている。接地容器103には回転自在に支持された回転軸66にリンク65およびリンク67の一端が固定されている。リンク65の他端は絶縁材64の一端と接続している。リンク67の他端は操作器側に繋がるリンク68と接続している。
操作箱104内に回動自在に支持されたばね操作器の主軸4が配置されている。主軸4を中心としてばね操作器の部品が配置されており、その構成については後述する。
このように構成されたガス遮断器100では、電流が図示を略した電力系統からブッシング102に供給される。電流はブッシング102から接地容器103内の接点に導かれ、下流側のブッシング101を経て再び電力系統に供給される。
落雷などで電力系統に事故が発生すると、ガス遮断器100に遮断指令が入力され、ばね操作器が起動して、主軸4およびリンク69を反時計回りに回転させ、リンク68を下方に移動させる。そして、リンク67および回転軸66、リンク65が反時計回りに回転して絶縁材64を左方に移動させ、固定接触子62から可動接触子63を離して接点を開く。これにより、電力系統の下流側への供給を遮断する。
図2ないし図5にばね操作器の構造を断面の模式図で示す。図2は、ばね操作器の遮断ばね26および投入ばね28が共に圧縮されている投入状態を示す図である。図2において、圧縮された遮断ばね26の駆動力は主レバー5を介して第2遮断ラッチ8、第1遮断ラッチ11に伝達され、第1遮断ラッチ11と遮断トリガ14とが係合することで保持されている。同様に、投入ばね28の駆動力は、カム3を介して投入ラッチ19に伝達され、投入ラッチ19と投入トリガ22とが係合することで保持されている。そして、遮断トリガ14、投入トリガに当接可能に遮断用電磁石201、投入用電磁石202が配置されている。
回転軸2の一端にはカム3が、他端には最終段の大歯車52が接続されている。投入ばね28はリンク27を介してカム3に接続されている。図2の状態から投入ばね28が解放される際にはカム3および大歯車52が反時計回りに回動し、解放された投入ばね28を圧縮する際にもカム3および大歯車52を反時計回りに回動させる。
図5に、後に動作を説明する投入動作で投入ばねが解放された状態での歯車列の模式図を示す。歯車列において駆動源のモータ側を1段目と定義する。最終段は大歯車52と小歯車51で構成され、2段目が大歯車72と小歯車73で構成され、1段目が大歯車75と小歯車76で構成される。
1段目の小歯車76が固定される回転軸77に図示を略したモータが接続される。投入ばね28が解放された状態で投入ばね圧縮指令が入力されると、図示を略したモータが回転し、歯車列が回転して最終段の大歯車52およびカム3が反時計回りに回転してリンク27を介し、投入ばね28の圧縮が開始される。(このモータからリンク27までの構成を投入ばね圧縮機構という。)投入ばね28の圧縮が完了すると図示を略したリミットスイッチが作動することでモータへの電流を遮断して歯車列が停止する。このとき、小歯車51と大歯車52との噛み合いが外れた状態になることを図6ないし図8で説明する。
図6において、同期爪53は大歯車52の欠歯部52a内で回転支持ピン54によって、その一端が回動自在に支持されている。同期爪53の支持穴53aの径は回転支持ピン54より大きいため、図6に示すように間隙がある。同期爪53は、同期爪用弾性体56により常時ばね力が付勢されるが、同期爪規制部53dがストッパピン55に当接することで同期爪53の位置が規定される。なお、同期爪用弾性体56はコイルばねに限らず、板ばね、皿ばねなど、他の弾性体であってもよい。
同期爪53には小歯車51と噛み合う歯53cが1枚のみ設けられており、さらに小歯車51と歯53cとの噛み合いを妨げる平坦面が設けられている。
小歯車51の停止位置は操作毎に変わりうるが、例えば図7に示すように、同期爪53の歯53cの紙面下方に平坦面を設けることで、投入ばね28の圧縮完了直後に同期爪53の歯53cが小歯車51とかみ合わないようにすることで、モータ側からの駆動トルクが小歯車51を介して大歯車52に伝達されるのを防ぎ、投入ばね28の過圧縮を回避することができる。すなわち、投入ばね28の圧縮が完了した時点で駆動源のモータが停止せず最終段の小歯車51が回転し続ける異常モードが生じても、小歯車51の歯と同期爪の歯53cとの接触を回避できるため、歯車の摩耗を回避することができる。
さらに、同期爪53の平坦部の一部を切り欠いた潤滑剤溜め53bを設け、そこに粘弾性を有するグリースなどの潤滑剤を塗布するのが好ましい。潤滑油留めの構成に代えて固体潤滑材を積層した構造としてもよい。なお、潤滑油溜め又は固体潤滑被膜は、大歯車52の歯元より歯先側に設けられていることが好ましい。こうすることで、小歯車52の歯先が確実に潤滑油溜め又は固体潤滑被膜に接することが可能となる。また、投入ばね28の圧縮が完了した時点では、小歯車51の歯先が潤滑剤溜め53bに貫入した状態になっているのが好ましい。
以上のように構成することで、小歯車51に潤滑剤が供給され、次の投入動作で大歯車52と小歯車51とが噛み合ったときに、潤滑剤が大歯車52に供給されるので歯車の潤滑性を向上することができる。
なお、歯車の潤滑性を更に向上させるための構成としては、大歯車52の欠歯部52a内を潤滑剤で満たすことが考えられる。こうすることで、同期爪53が小歯車51に押されて変位する度に欠歯部52a内に蓄えられた潤滑剤が小歯車51の歯先に供給されるので、小歯車51が大歯車52と噛み合う際に歯車に潤滑剤が供給され、潤滑性が向上する。
図8は、大歯車52の欠歯部52aに同期爪53が収納されている状態を大歯車52の外径方向から視た図である。欠歯部52aの幅は大歯車52の幅より狭くなるようにし、回転支持ピン54、ストッパピン55の両端が大歯車52内で保持されるように構成する。また、回転支持ピン54、ストッパピン55それぞれの一端を大歯車52内に設けられた穴部に遊嵌し、回転支持ピン54及びストッパピン55それぞれの他端にピン鍔面54a、55aを設け、ピン鍔面54a、55aをガイドプレート57で押さえたうえで、ボルト58a、58bにより大歯車52に締結する様に構成する。こうすることでピン54、55が欠歯部52a内に保持される。
このように構成されたばね操作器の開閉動作について説明する。図2に示した投入状態において、ガス遮断器100に遮断指令が入力されると遮断用電磁石201が励磁され、電磁石のプランジャが突出し、遮断トリガ14を押圧して遮断トリガ14と第1遮断ラッチ11との係合が外れる。すると、第1遮断ラッチ11と第2遮断ラッチ8との係合も外れて主レバー5が遮断ばね26の駆動力により反時計回りに回転して図3に示す遮断状態となる。
図3において、ガス遮断器100に投入指令が入力されると投入用電磁石202が励磁され、電磁石のプランジャが突出し、投入トリガ22を押圧して投入トリガ22と投入ラッチ19との係合が外れる。すると、投入ラッチ19とカム3との係合が外れてカム3が投入ばね28の駆動力により反時計回りに回転する。そして、カム3の回動に伴い、カム3の外周面が主レバー5のローラ5aに当接して主レバー5を時計回りに回転させて遮断ばね26を圧縮しつつ遮断部接点を投入する。
図9、図10は、図6の状態から投入動作が開始した後に大歯車52と小歯車51とが再び噛み合うまでの途中の状態を示した図である。投入動作では、大歯車52が駆動側で小歯車51が被駆動側となる。
図6で投入動作が開始すると大歯車52が時計回りに回転し始める。そして、図9に示すように、大歯車52が所定の角度を回転すると、歯53cが小歯車51と噛み合い始める。このとき、同期爪の歯53cと小歯車51との間に衝突荷重が生じるが、この衝突荷重は、回転支持ピン54およびストッパピン55の2箇所により分担されるので、同期爪53の信頼性を向上させることができる。
図9の状態からさらに大歯車52が回転すると図10に示すように、同期爪の歯53cと小歯車51との噛み合いが外れていくと共に大歯車52と小歯車51との噛み合いが始まる。このように、同期爪の歯53cと小歯車51とが噛み合うことで衝突荷重が吸収され、その後に大歯車52と小歯車51との噛み合いが始まるので、大歯車52と小歯車51の双方に衝撃荷重が発生せず、滑らかな噛み合いが実現される。
一方、投入ばねの圧縮が完了した時点での小歯車51の停止位置によっては、図6の状態から投入動作で大歯車52が所定の角度を回転した瞬間に、図11に示すように同期爪の歯53cと小歯車51との歯先が接触する場合がある。しかしながら、同期爪53の支持穴53aと回転支持ピン54とには所定の間隙量があるので、図11の状態から同期爪53がストッパピン55を中心に反時計回りに回転し(すなわち、同期爪53の歯53c側が押し込まれることで)、図12に示すように同期爪の歯53cと小歯車51との歯先の干渉が回避される。
この後、大歯車52は時計回りに回転して図10に示すように大歯車52と小歯車51とが滑らかに噛み合う。また、図11の状態で小歯車51の歯先が同期爪53の潤滑剤溜め53bに深く貫入したため、図10の状態から後の大歯車52と小歯車51との噛み合いで潤滑剤が歯面に供給されて潤滑性が向上する。
以上のとおり、上記の機構を有するガス遮断器によれば、通常の投入ばねの圧縮が完了する際には、小歯車51の歯先が同期爪平坦面の潤滑剤溜め53bに接触することにより、小歯車51に潤滑剤が供給され、次の投入動作で大歯車52と小歯車51との噛み合い時の潤滑性を向上することができる。
また、投入動作開始時に同期爪53が小歯車51に接触するまでの距離が長く、両者の衝突速度が大きい場合でも同期爪53に作用する衝突荷重を回転支持ピン54とストッパピン55の2箇所で分担するため、同期爪53の信頼性を向上させることができる。また、これらのピンは大歯車52の側面に締結するガイドプレート57により歯厚方向の移動を規制する構造であるため、組立性の向上も図ることができる。
本実施例に示したガス遮断器100に封入する絶縁性のガスはSF6に限定されることはなく、例えばSF6とN2、CF4との混合ガスやCO2ガスなどのSF6代替ガスを用いても良い。
また、本実施例に示したガス遮断器のばね操作器では遮断ばね、投入ばね共に圧縮コイルばねを用いているが、これに限定されることはなく、皿ばねなど直動する弾性体要素であれば、容易に置換が可能である。また、主たる駆動源に圧縮コイルばねを用い、副次的な駆動源にトーションバーばねを適用しても本実施例と同様の効果が得られる。
1 筐体
2 カム軸
3 カム
4 主軸
5 主レバー
26 遮断ばね
28 投入ばね
51 小歯車
52 大歯車
53 同期爪
53a 支持穴
53b 潤滑油溜め
53c 歯
53d 同期爪規制部
54 回転支持ピン
55 ストッパピン
56 同期爪復帰弾性体
57 ガイドプレート
58 ボルト
62 固定接触子
63 可動接触子
100 ガス遮断器

Claims (8)

  1. 固定接触子と、
    前記固定接触子に対して接触及び開離する可動接触子と、
    前記可動接触子の開路動作を放勢により行う遮断ばね(26)と、
    前記可動接触子の閉路動作を放勢により行う投入ばね(28)と、
    前記投入ばね(28)の駆動力を前記遮断ばね(26)を圧縮する力に変換するカム(3)と、
    前記投入ばね(28)の圧縮を行う投入ばね圧縮機構を備えたばね操作器を有するガス遮断器において、
    前記カム(3)のカム軸と同軸上に回転軸を有し、その外周に設けられた歯列の一部に欠歯部(52a)を有する大歯車(52)と、
    前記大歯車(52)の歯列に係合する小歯車(51)と、
    前記大歯車(52)の前記欠歯部(52a)に同期爪(53)を有し、
    前記同期爪(53)は、前記欠歯部(52a)との間に弾性体を挟んで、その一端に設けた支持穴53aに前記欠歯部(52a)で保持された回転支持ピン(54)を間隙を有して貫通させ、その他端に前記欠歯部(52a)に保持されたストッパピン(55)と係合する同期爪規制部(53d)を有し、さらに、前記小歯車(51)と噛み合う1枚の歯(53c)とを有し、
    前記同期爪(53)は前記投入ばね(28)の圧縮完了直後に前記小歯車(51)と噛み合わないように平坦面を有することを特徴とするばね操作器を備えたガス遮断器。
  2. 前記同期爪(53)の平坦面には潤滑剤溜めを設けたことを特徴とする、請求項1に記載のガス遮断器。
  3. 前記同期爪(53)の平坦面には固体潤滑材を設けたことを特徴とする、請求項1に記載のガス遮断器。
  4. 前記回転支持ピン(54)と前記ストッパピン(55)を前記欠歯部(52a)内で保持することを特徴とする、請求項1に記載のガス遮断器。
  5. 前記回転支持ピン(54)と前記ストッパピン(55)を前記欠歯部(52a)内で保持することを特徴とする、請求項2に記載のガス遮断器。
  6. 前記潤滑剤溜めは、前記大歯車(52)の歯元より歯先側に設けられていることを特徴とする、請求項2に記載のガス遮断器。
  7. 前記固定潤滑剤は、前記大歯車(52)の歯元より歯先側に設けられていることを特徴とする、請求項3に記載のガス遮断器。
  8. さらに、前記大歯車(52)の欠歯部(52a)内を潤滑剤で満たしたことを特徴とする、請求項1に記載のガス遮断器。
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