JP2016091501A - 素品判別システム、素品判別装置、素品判別方法およびプログラム - Google Patents

素品判別システム、素品判別装置、素品判別方法およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2016091501A
JP2016091501A JP2014228919A JP2014228919A JP2016091501A JP 2016091501 A JP2016091501 A JP 2016091501A JP 2014228919 A JP2014228919 A JP 2014228919A JP 2014228919 A JP2014228919 A JP 2014228919A JP 2016091501 A JP2016091501 A JP 2016091501A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
processing
unit
image information
reference image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014228919A
Other languages
English (en)
Inventor
勝重 石塚
Katsushige Ishizuka
勝重 石塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2014228919A priority Critical patent/JP2016091501A/ja
Publication of JP2016091501A publication Critical patent/JP2016091501A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]

Landscapes

  • Punching Or Piercing (AREA)
  • Machine Tool Sensing Apparatuses (AREA)
  • General Factory Administration (AREA)

Abstract

【課題】数値制御で板材を素品に板金加工するNC加工において、素品を判別する作業を効率化する。
【解決手段】加工制御装置2は、NCデータ記憶装置31から取得した数値制御データに基づいて、定尺板材123に割り付けられた1以上の素品の板金加工を指示する制御情報をNC加工機210に送信し、NC加工機210を制御する。撮影装置61Aおよび61Bは、素品群を撮影する。素品判別装置1は、コード読取装置4から指定素品を示す指定情報を受信すると、撮影装置から受信した撮影画像と、数値制御データから生成された指定素品を判別するための参照画像とを照合して、指定素品を判別する。素品判別装置1は、指定素品と撮影範囲内の指定素品の位置とを示す提示情報を生成し、投影装置62に送信する。投影装置62は、提示情報に基づいて、指定素品に対応する図柄を指定素品の位置に投影する。
【選択図】図1

Description

本発明は、板金のNC(Numeric Control)加工における素品を判別する素品判別システム、素品判別装置、素品判別方法およびプログラムに関する。
数値制御で板材を素品に板金加工するNC加工において、加工時にバーコードラベルを貼り付けたり、インクジェット印刷によって板材に直接印字したり、板材に文字や穴などによる識別情報を加工したりすることによって素品に識別情報を付与する技術がある。
特許文献1には、識別情報の書き込みや読み取りが任意方向にできて、加工制限などの少ない板材加工システムが開示されている。
特許文献2には、カメラと画像処理装置によって、板金加工における加工状態の検査を自動化する板金加工検査装置が開示されている。
特開2001−179577号公報 特開平7−27539号公報
上記の技術では、素品上に識別情報を付与するスペースが必要であり、最終的にバーコードラベルの取り外しや、印字の消去が必要となる。また、板材に加工した文字・穴などについては消去できないため、加工対象が限定されるなどの課題がある。
さらに、バーコードラベルの貼り付けや、インクジェットによる印刷を行う装置は、決められた位置に識別情報を付与する必要性から、NC加工機と連動している必要があり、設備の高額化、保全の複雑化、データ作成負荷の増大などの課題がある。
一方、人が1つずつ素品の外形形状と加工用図面を照合し、素品を特定する場合もある。この場合、特に小ロット多品種工場では、照合作業に多くの時間を必要とする。また、あらかじめ平面形状に展開された加工用図面を準備する必要がある。
本発明は、上述のような事情に鑑みてなされたもので、数値制御で板材を素品に板金加工するNC加工において、素品を判別する作業を効率化することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る素品判別システムは、NC加工機と、加工制御装置と、撮影装置と、素品判別装置と、を備える。NC加工機は、数値制御で板材を素品に板金加工する。加工制御装置は、第1数値制御データ取得部、制御情報生成部、および、制御情報出力部を備える。第1数値制御データ取得部は、板材を素品にする板金加工に用いられる数値制御データを取得する。制御情報生成部は、第1数値制御データ取得部が取得した数値制御データに基づいて、板材を素品にする板金加工を指示する制御情報を生成する。制御情報出力部は、制御情報生成部が生成した制御情報をNC加工機に送信する。撮影装置は、素品を撮影する。素品判別装置は、画像情報取得部、参照画像取得部、判別部、提示情報生成部、および、提示情報出力部を備える。画像情報取得部は、撮影装置から、素品を含む撮影画像を示す撮影画像情報を受信する。参照画像取得部は、数値制御データから生成された素品を判別するための参照画像を示す参照画像情報を取得する。判別部は、画像情報取得部が受信した撮影画像情報と、参照画像取得部が取得した参照画像情報とを照合して、素品ごとに撮影画像情報中の参照画像情報に適合する領域と素品の識別情報とを対応づける。提示情報生成部は、撮影画像情報中の参照画像情報に適合する領域と素品の識別情報との対応づけを示す提示情報を生成する。提示情報出力部は、提示情報生成部が生成した提示情報を出力する。
本発明によれば、数値制御で板材を素品に板金加工するNC加工において、数値制御データから生成された参照画像と素品の撮影画像とを照合することで、素品を判別する作業を効率化することができる。
本発明の実施の形態1に係る素品判別システムの構成例を示す図である。 実施の形態1に係る加工制御装置の機能構成例を示す図である。 実施の形態1に係る加工制御処理の動作の一例を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る素品判別装置の機能構成例を示す図である。 実施の形態1に係る参照画像の一例を示す図である。 実施の形態1に係る仮想金型情報の一例を示す図である。 実施の形態1に係る仮想NC加工の一例を示す図である。 実施の形態1に係る二値化処理後の撮影画像情報の一例を示す図である。 実施の形態1に係る素品判別処理の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る素品判別システムの構成例を示す図である。 実施の形態2に係る素品判別装置の機能構成例を示す図である。 実施の形態2に係る参照画像情報の一例を示す図である。 実施の形態2に係る許容範囲情報の一例を示す図である。 実施の形態2に係る撮影画像情報から算出した特徴値の一例を示す図である。 実施の形態2に係る素品判別処理の動作の一例を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る素品判別システムの変形例を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る素品判別システムの構成例を示す図である。 実施の形態3に係る素品判別装置の機能構成例を示す図である。 実施の形態3に係る後加工が行われた箇所の判別方法の一例を示す図である。 実施の形態3に係る素品判別処理の動作の一例を示すフローチャートである。 実施の形態3に係る素品判別装置の変形例を示す図である。 実施の形態3に係る金型登録情報の一例を示す図である。 実施の形態3に係る空指定を含むNCデータの一例を示す図である。 実施の形態3に係る空加工を指定するNCデータの一例を示す図である。 実施の形態3に係る後加工定義情報の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る素品判別装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
以下に、本発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、図中同一または相当する部分には同じ符号を付す。本実施の形態では、部品の加工工程の途中の段階のものを素品という。また、本実施の形態では、数値制御データをNCデータという。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る素品判別システムの構成例を示す図である。素品判別システム100は、NCデータ記憶装置31と、素品情報記憶装置32と、NC加工機210と、加工制御装置2と、コード読取装置4と、素品判別装置1と、撮影装置61Aおよび61Bと、投影装置62とで構成される。
NCデータ記憶装置31と、素品情報記憶装置32と、加工制御装置2と、素品判別装置1とは、ネットワーク5で接続されている。また、NC加工機210は、加工制御装置2に接続されている。コード読取装置4と、撮影装置61Aおよび61Bと、投影装置62とは、素品判別装置1に接続されている。
NCデータ記憶装置31は、使用する工具や、工具が移動する位置、工具を動かす速度などの情報を含んだNCデータを記憶する。素品情報記憶装置32は、素品を識別する素品ID、素品の加工に用いられるNCデータを識別するNCデータコード、素品の数量などの情報を含んだ素品情報を記憶する。加工制御装置2は、NCデータを用いてNC加工機210を制御する。NC加工機210は、加工制御装置2からの指示にしたがって、定尺板材123にNC加工を行う。本実施の形態では、NC加工機210が行うNC加工はブランク加工である。
ユーザは、着目する素品(以下、指定素品という)の素品IDを示すコードが印刷されている伝票41をコード読取装置4に読み取らせる。コード読取装置4は、伝票41に印刷されている素品IDを示すコードを読み取り、読み取った素品IDを示す指定情報を素品判別装置1に送信する。素品判別装置1は、コード読取装置4から受信した指定情報が示す素品IDに対応する素品情報を素品情報記憶装置32から取得する。素品判別装置1は、取得した素品情報に含まれるNCデータコードに対応するNCデータをNCデータ記憶装置31から取得する。素品判別装置1は、取得したNCデータに基づいて、指定素品を判別するための参照画像情報を生成する。参照画像情報の生成方法については後述する。
撮影装置61Aおよび61Bは、置台に置かれた素品群を撮影する。撮影するタイミングは、素品判別装置1が撮影装置61Aおよび61Bに撮影指示を送信してもよいし、ユーザが撮影装置61Aおよび61Bに撮影指示を入力してもよい。撮影装置61Aおよび61Bは、撮影画像を示す撮影画像情報を素品判別装置1に送信する。置台は、撮影画像の寸法補正を行うための基準マークM1〜M4を有する。撮影装置61Aは、撮影範囲161Aを撮影し、撮影装置61Bは、撮影範囲161Bを撮影する。
素品判別装置1は、撮影装置61Aおよび61Bから受信した撮影画像情報と、指定素品の参照画像情報とを照合し、撮影画像に含まれうる素品群の中から指定素品を判別する。素品を判別するとは、撮影画像情報中の素品の参照画像情報に適合する領域と当該素品の識別情報とを対応づけることをいう。素品判別装置1は、撮影画像情報中の参照画像情報に適合する領域と指定素品の識別情報との対応づけを示す提示情報を生成し、投影装置62に送信する。投影装置62は、素品判別装置1から受信した提示情報に基づいて、指定素品に対応する図柄(図1の例では、★)を指定素品の位置に投影する。これにより、ユーザは容易に指定素品の位置を把握することができる。なお、図柄はマークや素品の輪郭形状などに限らず、文字列も含まれる。
素品判別システム100は、コード読取装置4を備えず、ユーザが素品判別装置1に指定情報を入力する構成にしてもよいし、ユーザがユーザ端末に指定情報を入力してユーザ端末が素品判別装置1に指定情報を送信する構成にしてもよい。NCデータ記憶装置31および素品情報記憶装置32は、既存のものを用いてもよいし、素品判別装置1に含む構成にしてもよい。また、指定情報にNCデータを識別するNCデータコードが含まれる場合には、素品情報記憶装置32はなくてもよい。
図2は、実施の形態1に係る加工制御装置の機能構成例を示す図である。加工制御装置2は、ネスティング情報取得部21、制御情報生成部22、NCデータ取得部23、および、制御情報出力部24を備える。ネスティング情報取得部21は、定尺板材123に割り付けた1以上の素品と、各素品のNCデータコードとを示すネスティング情報を取得する。ネスティング情報取得部21は、ユーザからネスティング情報の入力を受け付けてもよいし、ユーザがユーザ端末に入力したネスティング情報をユーザ端末から受信してもよい。ネスティング情報取得部21は取得したネスティング情報を制御情報生成部22およびNCデータ取得部23に送る。
NCデータ取得部23は、ネスティング情報取得部21から受け取ったネスティング情報に含まれるNCデータコードに従って、1以上の素品のNCデータをNCデータ記憶装置31から取得する。NCデータ取得部23は、取得したNCデータを制御情報生成部22に送る。制御情報生成部22は、ネスティング情報取得部21から受け取ったネスティング情報と、NCデータ取得部23から受け取ったNCデータとに基づいて、定尺板材123を1以上の素品にするNC加工を指示する制御情報を生成する。制御情報生成部22は、生成した制御情報を制御情報出力部24に送る。制御情報出力部24は、制御情報生成部22から受け取った制御情報をNC加工機210に送信する。
図3は、実施の形態1に係る加工制御処理の動作の一例を示すフローチャートである。加工制御処理は、加工制御装置2およびNC加工機210に電源が投入されると開始する。
加工制御装置2のネスティング情報取得部21は、ネスティング情報を取得しない場合(ステップS11;NO)、ステップS11を繰り返して、ネスティング情報の取得を待機する。ネスティング情報を取得した場合(ステップS11;YES)、ネスティング情報取得部21は、取得したネスティング情報を制御情報生成部22およびNCデータ取得部23に送る。NCデータ取得部23は、ネスティング情報取得部21から受け取ったネスティング情報に含まれるNCデータコードに従って、1以上の素品のNCデータをNCデータ記憶装置31から取得する(ステップS12)。NCデータ取得部23は、取得したNCデータを制御情報生成部22に送る。
制御情報生成部22は、ネスティング情報取得部21から受け取ったネスティング情報と、NCデータ取得部23から受け取ったNCデータとに基づいて、定尺板材123を1以上の素品にするNC加工を指示する制御情報を生成する(ステップS13)。制御情報生成部22は、生成した制御情報を制御情報出力部24に送る。制御情報出力部24は、制御情報生成部22から受け取った制御情報をNC加工機210に送信する(ステップS14)。電源がOFFになっていない場合(ステップS15;NO)、処理はステップS11に戻り、ステップS11〜ステップS15を繰り返す。電源がOFFになった場合(ステップS15;YES)、加工制御装置2は、処理を終了する。
NC加工機210は、加工制御装置2から制御情報を受信すると(ステップS21)、受信した制御情報に従って、定尺板材123にNC加工を実行する(ステップS22)。電源がOFFになっていない場合(ステップS23;NO)、処理はステップS21に戻り、ステップS21〜ステップS23を繰り返す。電源がOFFになった場合(ステップS23;YES)、NC加工機210は、処理を終了する。
図4は、実施の形態1に係る素品判別装置の機能構成例を示す図である。素品判別装置1は、指定情報取得部11、素品情報取得部12、指定NCデータ取得部13、参照画像生成部14、画像情報取得部15、判別部16、提示情報生成部17、および、提示情報出力部18を備える。指定情報取得部11は、コード読取装置4から指定情報を受信する。指定情報取得部11は、受信した指定情報を素品情報取得部12に送る。
素品情報取得部12は、指定情報取得部11から受け取った指定情報が示す素品IDに対応する素品情報を素品情報記憶装置32から取得する。素品情報取得部12は、取得した素品情報を指定NCデータ取得部13に送る。指定NCデータ取得部13は、素品情報取得部12から受け取った素品情報に含まれるNCデータコードに対応するNCデータをNCデータ記憶装置31から取得する。なお、指定情報にNCデータコードが含まれる場合には、素品判別装置1は、素品情報取得部12を備えなくてもよい。この場合、指定情報取得部11は、受信した指定情報を指定NCデータ取得部13に送り、指定NCデータ取得部13は、指定情報取得部11から受け取った指定情報に含まれるNCデータコードに対応するNCデータをNCデータ記憶装置31から取得する。
指定NCデータ取得部13は、取得したNCデータを参照画像生成部14に送る。参照画像生成部14は、指定NCデータ取得部13から受け取ったNCデータに基づいて、指定素品の参照画像情報を生成する。ここで、参照画像情報の生成方法について説明する。
図5は、実施の形態1に係る参照画像の一例を示す図である。参照画像生成部14は、指定NCデータ取得部13から受け取ったNCデータを、JPEG形式やビットマップ形式などの画像データに変換し、参照画像を生成する。図5のE1〜E7は、図1に示す素品群の参照画像である。NCデータを画像データに変換する方法について、NC加工がNCパンチプレスである場合の例を図6および図7を用いて説明する。
図6は、実施の形態1に係る仮想金型情報の一例を示す図である。参照画像生成部14は、図6に示すような、実際の加工金型と同形状の仮想金型情報を保持する。
図7は、実施の形態1に係る仮想NC加工の一例を示す図である。まず、参照画像生成部14は、仮想板材102をビットマップ形式のデータとして生成する。参照画像生成部14は、指定NCデータ取得部13から受け取ったNCデータに従って、図6に示すような仮想金型情報を用いて仮想NC加工を行う。
仮想NC加工とは、NCデータが指定した仮想板材の指定座標に指定金型形状の色付けを行うことをいう。図7の例では、参照画像生成部14は、仮想板材102の素材部103を灰色、金型加工部104を黒色と、RGB値を変えて識別する。参照画像生成部14は、NCデータに従って、仮想金型情報を用いて、仮想板材102の指定座標を指定金型形状で黒色変換していく。参照画像生成部14は、黒色変換した金型加工部104の外周を境界として、仮想板材102の端部より連続する灰色の領域を外周端材部と判定し、RGB値を白色変換する。続いて、金型加工部104である黒色の領域を白色変換する。残った灰色の領域を素品部105と判定し、黒色変換することで、参照画像生成部14は、図5に示すような二値化された参照画像を得る。
参照画像生成部14は、さらに、生成した参照画像に対して画像処理を行い、素品部105の面積、外周、内周(穴形状の周囲長の合計)、穴形状別の穴数、穴形状間の距離、基準位置に対する重心座標(XY座標)、重量(=面積×定尺板材板厚×比重)、重心−穴間の距離などの特徴値を計算する。参照画像生成部14は、計算した特徴値を参照画像に対応づけて参照画像情報を生成し、判別部16に送る。
図4の画像情報取得部15は、撮影装置61Aおよび61Bから撮影画像情報を受信する。画像情報取得部15は、受信した撮影画像情報を判別部16に送る。判別部16は、画像情報取得部15から受け取った撮影画像情報に対し、二値化処理を行い、参照画像と同様の特徴値を算出する。判別部16は、二値化して特徴値を算出した撮影画像情報と、参照画像生成部14から受け取った参照画像情報と照合して、撮影画像に含まれうる素品群の中から指定素品を判別する。このとき、判別部16は、指定素品と判別した素品の数量と、指定素品の素品情報に含まれる素品の数量とが一致するか否かを判定してもよい。ここで、指定素品を判別する方法について、図8を用いて説明する。
図8は、実施の形態1に係る二値化処理後の撮影画像情報の一例を示す図である。図8には、撮影範囲161Aの撮影画像情報を二値化処理した例を示す。判別部16は、撮影範囲161A内に、置台外周部Pと、基準マークM1、M2およびM4と、素品162とを得る。素品162のうち、撮影範囲161Aまたは置台外周部Pと重なっているものを無効素品162Eとして白色変換する。判別部16は、素品162の連続する黒色領域を1素品と判別する。
判別部16は、基準マークM1、M2およびM4の座標により、水平方向の基準マークM1―M2間の距離と垂直方向の基準マークM2―M4間の距離に対応するピクセル数を求め、実際の大きさに合わせて撮影画像情報の寸法補正を行う。寸法補正後、判別部16は、撮影画像情報に対して画像処理を行い、素品162のそれぞれの面積、外周、内周、穴形状別の穴数、穴形状間の距離、基準位置に対する重心座標、重量、重心―穴間の距離などの特徴値を計算する。
判別部16は、素品162に対し、参照用画像情報に含まれる参照画像とのパターン認識による照合と、参照用画像情報に含まれる特徴値の照合とを行い、指定素品と一致する画像領域を判別して撮影範囲内の位置を特定する。一致するか否かは、完全一致に限らず、あらかじめ誤差の範囲を設けてもよい。判別部16は、撮影範囲161Bについても同様に指定素品の判別を行う。判別部16は、判別結果を示す情報を提示情報生成部17に送る。
判別部16が、指定素品と判別した素品の数量と、素品情報取得部12が取得した素品情報に含まれる素品の数量とが一致するか否かを判定する構成の場合には、一致しない場合、判別結果を示す情報と共に数量が一致しないことを示す情報(例えば、過不足数など)を提示情報生成部17に送る。
提示情報生成部17は、判別部16から判別結果を示す情報を受け取ると、撮影画像情報中の参照画像情報に適合する領域と指定素品の識別情報との対応づけを示す提示情報を生成する。提示情報生成部17は、生成した提示情報を提示情報出力部18に送る。提示情報出力部18は、提示情報生成部17から受け取った提示情報を投影装置62に送信する。
提示情報生成部17は、判別部16から判別結果を示す情報と共に、数量が一致しないことを示す情報を受け取った場合には、撮影画像情報中の参照画像情報に適合する領域と指定素品の識別情報との対応づけを示す提示情報と共に、指定素品の数に過不足があることを示す提示情報を生成する。この場合、投影装置62は、素品判別装置1から受信した提示情報に基づいて、指定素品に対応する図柄を指定素品の位置に投影すると共に、所定の位置に指定素品の数に過不足があることを示すエラーを投影する。
提示情報生成部17は、指定素品の素品情報や、参照画像情報、撮影画像情報などを表示する詳細情報を生成し、提示情報出力部18に送ってもよい。この場合、提示情報出力部18は、提示情報生成部17から受け取った詳細情報を出力する。詳細情報の出力は、画面表示でもよいし、ユーザ端末に送信してもよい。また、素品判別システム100が投影装置62を備えない構成でもよい。この場合、提示情報出力部18は、指定素品と撮影範囲内の指定素品の位置とを示す提示情報を出力するが、提示情報の出力は、画面表示でもよいし、ユーザ端末に送信してもよい。
図9は、実施の形態1に係る素品判別処理の動作の一例を示すフローチャートである。素品判別処理は、コード読取装置4、素品判別装置1、撮影装置61Aおよび61B、投影装置62に電源が投入されると開始する。
コード読取装置4は、指定情報を取得しない場合(ステップS31;NO)、ステップS31を繰り返して、指定情報の取得を待機する。指定情報を取得した場合(ステップS31;YES)、コード読取装置4は、取得した指定情報を素品判別装置1に送信する(ステップS32)。電源がOFFになっていない場合(ステップS33;NO)、処理はステップS31に戻り、ステップS31〜ステップS33を繰り返す。電源がOFFになった場合(ステップS33;YES)、コード読取装置4は、処理を終了する。なお、素品判別システム100がコード読取装置4を備えない構成では、素品判別処理にステップS31〜ステップS33の処理は含まれない。
素品判別装置1の指定情報取得部11は、コード読取装置4から指定情報を受信する(ステップS41)。受信した指定情報を素品情報取得部12に送る。素品情報取得部12は、指定情報取得部11から受け取った指定情報が示す素品IDに対応する素品情報を素品情報記憶装置32から取得する(ステップS42)。素品情報取得部12は、取得した指定素品の素品情報を指定NCデータ取得部13に送る。指定NCデータ取得部13は、素品情報取得部12から受け取った指定素品の素品情報に含まれるNCデータコードに従って、指定素品のNCデータをNCデータ記憶装置31から取得する(ステップS43)。指定NCデータ取得部13は、取得したNCデータを参照画像生成部14に送る。参照画像生成部14は、指定NCデータ取得部13から受け取ったNCデータに基づいて、指定素品の参照画像情報を生成する(ステップS44)。
撮影装置61Aおよび61Bは、撮影指示を受信しない場合(ステップS51;NO)、ステップS51を繰り返して、撮影指示を待機する。撮影指示を受信した場合(ステップS51;YES)、撮影装置61Aおよび61Bは、素品群を撮影し、撮影画像を示す撮影画像情報を素品判別装置1に送信する(ステップS52)。
素品判別装置1の画像情報取得部15は、撮影装置61Aおよび61Bから撮影画像情報を受信すると(ステップS45)、受信した撮影画像情報を判別部16に送る。判別部16は、画像情報取得部15から受け取った撮影画像情報に対し、二値化処理を行い(ステップS46)、特徴値を算出する。判別部16は、二値化して特徴値を算出した撮影画像情報と、参照画像生成部14から受け取った参照画像情報と照合して、撮影画像に含まれうる素品群の中から指定素品を判別する(ステップS47)。判別部16は、判別結果を示す情報を提示情報生成部17に送る。
提示情報生成部17は、判別部16から判別結果を示す情報を受け取ると、撮影画像情報中の参照画像情報に適合する領域と指定素品の識別情報との対応づけを示す提示情報を生成する(ステップS48)。提示情報生成部17は、生成した提示情報を提示情報出力部18に送る。提示情報出力部18は、提示情報生成部17から受け取った提示情報を投影装置62に送信する(ステップS49)。電源がOFFになっていない場合(ステップS50;NO)、処理はステップS41に戻り、ステップS41〜ステップS50を繰り返す。電源がOFFになった場合(ステップS50;YES)、素品判別装置1は、処理を終了する。
投影装置62は、素品判別装置1から提示情報を受信すると(ステップS53)、受信した提示情報に基づいて、指定素品に対応する図柄を指定素品の位置に投影する(ステップS54)。電源がOFFになっていない場合(ステップS55;NO)、処理はステップS51に戻り、ステップS51〜ステップS55を繰り返す。電源がOFFになった場合(ステップS55;YES)、撮影装置61Aおよび61B、投影装置62は、処理を終了する。
以上説明したように実施の形態1の素品判別システム100によれば、数値制御によって定尺板材123を1以上の素品にするNC加工において、NCデータから参照画像を生成し、NC加工後の素品群の画像と照合して指定素品を判別することで、加工後にばらばらの状態で混在する素品群から指定素品を特定する作業を効率化することができる。
(実施の形態2)
実施の形態2では、あらかじめNCデータから生成した参照画像情報を素品判別装置1が記憶する。
図10は、本発明の実施の形態2に係る素品判別システムの構成例を示す図である。素品判別システム200Aは、NCデータ記憶装置31と、NC加工機210と、加工制御装置2と、素品判別装置1と、撮影装置61Aおよび61Bと、投影装置62とを備える。
NCデータ記憶装置31と、加工制御装置2と、素品判別装置1とは、ネットワーク5で接続されている。また、NC加工機210は、加工制御装置2に接続されており、撮影装置61Aおよび61Bと、投影装置62とは、素品判別装置1に接続されている。
素品判別装置1は、撮影装置61Aおよび61Bから受信した撮影画像情報と、あらかじめ記憶する参照画像情報とを照合し、撮影画像に含まれるすべての素品を判別する。素品判別装置1は、それぞれの素品の撮影画像情報中の参照画像情報に適合する領域と当該素品の識別情報との対応づけ示す提示情報を生成し、投影装置62に送信する。投影装置62は、素品判別装置1から受信した提示情報に基づいて、それぞれの素品を識別する図柄(図10の例では、素品ID)をそれぞれの素品の位置に投影する。これにより、ユーザは容易に各素品を識別することができる。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
図11は、実施の形態2に係る素品判別装置の機能構成例を示す図である。素品判別装置1は、画像情報取得部15、判別部16、提示情報生成部17、提示情報出力部18、および、参照画像記憶部19を備える。参照画像記憶部19は、あらかじめNCデータから生成した参照画像情報を記憶する。参照画像情報は、素品ごとに生成されている。画像情報取得部15は、撮影装置61Aおよび61Bから撮影画像情報を受信する。画像情報取得部15は、受信した撮影画像情報を判別部16に送る。
判別部16は、画像情報取得部15から受け取った撮影画像情報に対し、二値化処理を行い、特徴値を算出する。判別部16は、参照画像記憶部19が記憶する参照画像情報を読み出し、二値化して特徴値を算出した撮影画像情報と照合して、それぞれの素品を判別する。素品の判別方法は、実施の形態1と同様に、参照画像とのパターン認識による照合と、特徴値の照合とで行う。判別部16は、判別結果を示す情報を提示情報生成部17に送る。
提示情報生成部17は、判別部16から判別結果を示す情報を受け取ると、撮影画像情報中のそれぞれの素品の参照画像情報に適合する領域と当該素品の識別情報との対応づけを示す提示情報を生成する。提示情報生成部17は、生成した提示情報を提示情報出力部18に送る。提示情報出力部18は、提示情報生成部17から受け取った提示情報を投影装置62に送信する。
図12は、実施の形態2に係る参照画像情報の一例を示す図である。図12の例では、参照画像情報は、素品を識別する「素品ID」と、参照画像の画像データを示す「参照画像」と、参照画像から算出した特徴値を示す「特徴値」との項目から成る。「特徴値」の項目は、素品部の面積を示す「面積」、素品部の外周を示す「外周」、穴形状の周囲長の合計を示す「内周」、穴形状別の穴数を示す「穴数」、穴形状の面積を示す「穴面積」、基準位置に対する重心座標を示す「重心座標」、および、素品部の面積×定尺板材板厚×比重を示す「重量」の項目から成る。
参照画像情報は、これらの項目に限らず、素品の製造に係る注文を識別する「注文番号」や素品の数量を示す「数量」、参照画像を生成した元のNCデータを識別する「NCデータコード」など、その他の項目を含んでもよい。
判別部16は、二値化して特徴値を算出した撮影画像情報と、図12に示すような参照画像情報を照合して、それぞれの素品を判別する。このとき、判別部16は、特徴値があらかじめ設定された許容範囲内の参照画像情報に絞り込んで抽出してもよい。
図13は、実施の形態2に係る許容範囲情報の一例を示す図である。図13の例では、「面積」の項目は±0.5m、「外周」の項目は±0.3m、「内周」の項目は±0.2m、「穴面積」の項目は±0.1m、「重量」の項目は±0.5kgが許容範囲である。「穴数」の項目は同じ個数でなければならない。「重心座標」は、対象外である。
図14は、実施の形態2に係る撮影画像情報から算出した特徴値の一例を示す図である。撮影画像情報から算出したある素品の特徴値が図14に示すような値であった場合、判別部16は、図13に示す許容範囲情報に基づいて、図12に示す参照画像情報から、「素品ID」が002、006、011の参照画像情報に絞り込んで抽出する。判別部16は、抽出したこれらの参照画像情報に含まれる参照画像とのパターン認識による照合を行い、素品を判別する。これより、すべての参照画像情報について総当たりで参照画像とのパターン認識をする必要がないので、処理時間を短縮することができ、処理負荷を軽減することができる。
図15は、実施の形態2に係る素品判別処理の動作の一例を示すフローチャートである。素品判別処理は、素品判別装置1、撮影装置61Aおよび61B、投影装置62に電源が投入されると開始する。
撮影装置61Aおよび61Bは、撮影指示を受信しない場合(ステップS71;NO)、ステップS71を繰り返して、撮影指示を待機する。撮影指示を受信した場合(ステップS71;YES)、撮影装置61Aおよび61Bは、素品群を撮影し、撮影画像を示す撮影画像情報を素品判別装置1に送信する(ステップS72)。
素品判別装置1の画像情報取得部15は、撮影装置61Aおよび61Bから撮影画像情報を受信すると(ステップS61)、受信した撮影画像情報を判別部16に送る。判別部16は、画像情報取得部15から受け取った撮影画像情報に対し、二値化処理を行い(ステップS62)、特徴値を算出する。判別部16は、参照画像記憶部19が記憶する参照画像情報を読み出し(ステップS63)、二値化して特徴値を算出した撮影画像情報と照合して、それぞれの素品を判別する。(ステップS64)。判別部16は、判別結果を示す情報を提示情報生成部17に送る。
提示情報生成部17は、判別部16から判別結果を示す情報を受け取ると、撮影画像情報中のそれぞれの素品の参照画像情報に適合する領域と当該素品の識別情報との対応づけを示す提示情報を生成する(ステップS65)。提示情報生成部17は、生成した提示情報を提示情報出力部18に送る。提示情報出力部18は、提示情報生成部17から受け取った提示情報を投影装置62に送信する(ステップS66)。電源がOFFになっていない場合(ステップS67;NO)、処理はステップS61に戻り、ステップS61〜ステップS67を繰り返す。電源がOFFになった場合(ステップS67;YES)、素品判別装置1は、処理を終了する。
投影装置62は、素品判別装置1から提示情報を受信すると(ステップS73)、受信した提示情報に基づいて、それぞれの素品を識別する図柄をそれぞれの素品の位置に投影する(ステップS74)。電源がOFFになっていない場合(ステップS75;NO)、処理はステップS71に戻り、ステップS71〜ステップS75を繰り返す。電源がOFFになった場合(ステップS75;YES)、撮影装置61Aおよび61B、投影装置62は、処理を終了する。
実施の形態2では、撮影画像に含まれる素品を自動的に判別しているので、搬送コンベアで素品を送り、素品判別装置1と接続される仕分ロボットが搬送コンベア上を流れる素品を同じ素品ごとに仕分けする自動化システムを構成することが可能である。
図16は、実施の形態2に係る素品判別システムの変形例を示す図である。素品判別システム200Bでは、図10に示す素品判別システム200Aの置台に代えて、搬送コンベアを用いる。また、撮影装置61Aおよび61Bと投影装置62とに代えて、撮影装置61Cとロボット制御装置7とが素品判別装置1に接続されている。ロボット制御装置7は、仕分けロボット71と接続する。その他の構成は、素品判別システム200Aと同様であるので、説明を省略する。
素品判別装置1は、例えば、素品が搬送コンベア上に置かれる間隔の情報と、搬送コンベアの搬送速度の情報とを記憶しており、これらの情報に基づいて、撮影範囲161Cに素品が入るタイミングで、撮影装置61Cに撮影指示を出す。撮影装置61Cは、素品判別装置1から撮影指示を受信すると、撮影範囲161Cを撮影し、撮影画像を示す撮影画像情報を素品判別装置1に送信する。あるいは、撮影装置61Cが、素品が搬送コンベア上に置かれる間隔の情報と、搬送コンベアの搬送速度の情報とを記憶しており、撮影タイミングを自ら決定してもよい。
素品判別装置1は、撮影装置61Cから受信した撮影画像情報と、あらかじめ記憶する参照画像情報とを照合し、素品を判別する。素品判別装置1は、判別した素品を識別する情報を含む提示情報を生成し、ロボット制御装置7に送信する。ロボット制御装置7は、搬送コンベアの搬送速度の情報を記憶しており、素品判別装置1から提示情報を受け取ると、当該素品が仕分けロボットの作業領域171に入るタイミングで、提示情報に含まれる素品を識別する情報に対応する場所に仕分ける指示を仕分けロボット71に送る。仕分けロボット71は、ロボット制御装置7からの指示にしたがって、作業領域171に入った素品を仕分ける。
以上説明したように実施の形態2の素品判別システム200Aによれば、ユーザが一度にすべての素品を識別することができるので、例えば、1つの加工工程で複数の素品を用いる場合や、複数のユーザで作業を行う場合などに効率の向上が期待できる。また、指定情報をユーザが入力する必要がないので、ユーザの作業負荷が軽減される。素品判別システム200Bによれば、仕分ロボット71が搬送コンベア上を流れる素品を自動的に仕分けするので、ユーザの作業負荷がさらに軽減される。
(実施の形態3)
板金加工では、ブランク加工後、サラ加工・ザグリ加工・タップ加工などの後加工を行い、続いて曲げ加工を行うことが一般的である。実施の形態3では、素品判別装置1は、参照画像情報と撮影画像情報とを比較し、サラ加工、ザグリ加工、タップ加工などの後加工が行われた箇所を判別する。また、本実施の形態では、これらの後加工はNC加工機210が行うものではないものとする。
図17は、本発明の実施の形態3に係る素品判別システムの構成例を示す図である。素品判別システム300は、素品判別装置1と、コード読取装置4と、後加工がなされた指定素品の表面を撮影する撮影装置61Dと、後加工がなされた指定素品の裏面を撮影するスキャナ63と、で構成される。コード読取装置4と、撮影装置61Dと、スキャナ63とは、素品判別装置1に接続されている。撮影装置61Dおよびスキャナ63が撮影するタイミングは、素品判別装置1が撮影装置61Dおよびスキャナ63に撮影指示を送信してもよいし、ユーザが撮影装置61Dおよびスキャナ63に撮影指示を入力してもよい。撮影装置61Dおよびスキャナ63はそれぞれ、指定素品の表面および裏面の撮影画像を示す撮影画像情報を素品判別装置1に送信する。
素品判別装置1は、あらかじめNCデータから生成した参照画像情報を記憶する。参照画像情報は、素品ごとに生成されている。ユーザは、指定素品の素品IDを示すコードが印刷されている伝票41をコード読取装置4に読み取らせる。コード読取装置4は、伝票41に印刷されている素品IDを示すコードを読み取り、読み取った素品IDを示す指定情報を素品判別装置1に送信する。素品判別装置1は、コード読取装置4から受信した指定情報が示す素品IDに対応する参照画像情報を読み出す。素品判別装置1は、撮影装置61Dおよびスキャナ63からそれぞれ受信した撮影画像情報と、読み出した参照画像情報とを比較し、後加工が行われた箇所を判別する。その他の構成は、素品判別システム200Aと同様であるので、説明を省略する。
図18は、実施の形態3に係る素品判別装置の機能構成例を示す図である。素品判別装置1は、指定情報取得部11、画像情報取得部15、判別部16、提示情報生成部17、提示情報出力部18および参照画像記憶部19を備える。指定情報取得部11は、コード読取装置4から受信した指定情報を判別部16に送る。判別部16は、指定情報取得部11から受け取った指定情報が示す素品IDに対応する参照画像情報を参照画像記憶部19から読み出す。
画像情報取得部15は、撮影装置61Dおよびスキャナ63から撮影画像情報を受信する。画像情報取得部15は、受信した撮影画像情報を判別部16に送る。判別部16は、画像情報取得部15から受け取った撮影画像情報に対し、二値化処理を行い、特徴値を算出する。判別部16は、各後加工と画像変化とを対応づけた情報を保持しており、指定素品の参照画像情報と、二値化して特徴値を算出した撮影画像情報と比較して、画像変化から後加工が行われた箇所を判別する。後加工が行われた箇所の判別方法について、図19を用いて説明する。
図19は、実施の形態3に係る後加工が行われた箇所の判別方法の一例を示す図である。図19(a)は、指定素品の表面の参照画像と、後加工がなされた指定素品の二値化した撮影画像である。判別部16は、表面の参照画像上の下穴211および212に対する表面の撮影画像上の加工穴221および222の穴径や色などの画像変化によって、下穴211および212にザグリ加工が行われたと判別する。また、表面の参照画像上の下穴213に対する表面の撮影画像上の加工穴223の穴径や色などの画像変化によって、下穴213にタップ加工が行われたと判別する。裏面についても同様に判別する。図19(b)は、指定素品の裏面の参照画像と、後加工がなされた指定素品の二値化した撮影画像である。判別部16は、裏面の参照画像上の下穴214に対する裏面の撮影画像上の加工穴224の穴径や色などの画像変化によって、下穴214にサラ加工が行われたと判別する。
判別部16は、判別結果を示す情報を提示情報生成部17に送る。提示情報生成部17は、判別部16から判別結果を示す情報を受け取ると、後加工が行われた箇所を示す提示情報を生成する。提示情報生成部17は、生成した提示情報を提示情報出力部18に送る。提示情報出力部18は、提示情報生成部17から受け取った提示情報を出力する。提示情報の出力は、画面表示でもよいし、ユーザ端末に送信してもよい。後加工が行われた箇所を示す提示情報には、図19に示すような参照画像と撮影画像とを表示する情報を含んでもよい。また、高精度な撮影装置61Dおよびスキャナ63を用いて、後加工が行われた箇所の判別だけでなく、穴径や穴位置などの寸法チェックを行う構成にしてもよい。
図20は、実施の形態3に係る素品判別処理の動作の一例を示すフローチャートである。素品判別処理は、コード読取装置4、素品判別装置1、撮影装置61D、スキャナ63に電源が投入されると開始する。コード読取装置4のステップS81〜ステップS83は、図9に示すフローチャートのステップS31〜ステップS33と同様であるので、説明を省略する。
素品判別装置1の指定情報取得部11は、コード読取装置4から指定情報を受信する(ステップS91)。受信した指定情報を判別部16に送る。判別部16は、指定情報取得部11から受け取った指定情報が示す素品IDに対応する参照画像情報を参照画像記憶部19から読み出す(ステップS92)。
撮影装置61Dおよびスキャナ63はそれぞれ、撮影指示を受信しない場合(ステップS101;NO)、ステップS101を繰り返して、撮影指示を待機する。撮影指示を受信した場合(ステップS101;YES)、撮影装置61Dおよびスキャナ63はそれぞれ、後加工がなされた指定素品の表面と裏面とを撮影し、撮影画像を示す撮影画像情報を素品判別装置1に送信する(ステップS102)。電源がOFFになっていない場合(ステップS103;NO)、処理はステップS101に戻り、ステップS101〜ステップS103を繰り返す。電源がOFFになった場合(ステップSS103;YES)、撮影装置61Dおよびスキャナ63は、処理を終了する。
素品判別装置1の画像情報取得部15は、撮影装置61Dおよびスキャナ63から撮影画像情報を受信すると(ステップS93)、受信した撮影画像情報を判別部16に送る。判別部16は、画像情報取得部15から受け取った撮影画像情報に対し、二値化処理を行い(ステップS94)、特徴値を算出する。判別部16は、読み出した参照画像情報と、二値化して特徴値を算出した撮影画像情報と比較して、画像変化から後加工が行われた箇所を判別する(ステップS95)。判別部16は、判別結果を示す情報を提示情報生成部17に送る。
提示情報生成部17は、判別部16から判別結果を示す情報を受け取ると、後加工が行われた箇所を示す提示情報を生成する(ステップS96)。提示情報生成部17は、生成した提示情報を提示情報出力部18に送る。提示情報出力部18は、提示情報生成部17から受け取った提示情報を出力する(ステップS97)。電源がOFFになっていない場合(ステップS98;NO)、処理は、ステップS91に戻り、ステップS91〜ステップS98を繰り返す。電源がOFFになった場合(ステップS98;YES)、素品判別装置1は、処理を終了する。
素品判別装置1は、指定素品の後加工の情報をあらかじめ記憶し、後加工が行われた箇所の判別結果と照合して、加工漏れを自動で判別してもよい。
図21は、実施の形態3に係る素品判別装置の変形例を示す図である。図21の例では、素品判別装置1は、指定情報取得部11、画像情報取得部15、判別部16、提示情報生成部17、提示情報出力部18および参照画像記憶部19に加えて、加工素品記憶部20を備える。加工素品記憶部20は、素品を識別する素品ID、素品に行う後加工の加工数、および、加工位置などの情報を含んだ加工素品情報を記憶する。
素品判別装置1の判別部16は、指定情報が示す素品IDに対応する加工素品情報を加工素品記憶部20から読み出す。判別部16は、読み出した加工素品情報と後加工が行われた箇所の判別結果と照合して、後加工の加工数や加工位置が一致するか否かを判定する。一致しないと判定した場合、判別部16は、一致しなかったことを示す情報を提示情報生成部17に送る。提示情報生成部17は、判別部16から一致しなかったことを示す情報を受け取ると、後加工が正しく行われなかったことを示す提示情報を生成する。提示情報生成部17は、生成した提示情報を提示情報出力部18に送る。提示情報出力部18は、提示情報生成部17から受け取った提示情報を出力する。提示情報の出力は、画面表示でもよいし、ユーザ端末に送信してもよい。その他の機能構成は、図18に示す素品判別装置1と同様である。
なお、加工漏れの自動判別は、NCデータに空指定を含めることで実現してもよい。この場合、素品判別装置1は、加工素品記憶部20に代えて、指定素品のNCデータを取得する指定NCデータ取得部13を備える。NCデータに空指定を含める方法について、NC加工がNCパンチプレスである場合の例を図22〜図24を用いて説明する。NCパンチプレスの場合、金型を指定する指定金型と、加工する位置を指定する指定加工座標とがNCデータに記載されている。
図22は、実施の形態3に係る金型登録情報の一例を示す図である。素品判別装置1の判別部16は、図22に示すような金型登録情報を保持する。金型登録情報は、金型を識別する「金型番号」と、加工の種別を示す「加工種別」と、金型の分類を示す「分類」とがある。図22の例では、金型番号T01〜T99の金型はNC加工機210に登録された標準加工金型である。金型番号T100〜T107の金型はNC加工機210に登録されていない架空加工金型である。
図23は、実施の形態3に係る空指定を含むNCデータの一例を示す図である。図23では、図22に示す金型群を使用したNCデータの例を示す。NCデータには指定金型L1と指定加工座標L2が記載されている。金型番号T01、T02、T98、T99は、標準加工金型である。金型番号T101、T104、T107は、架空加工金型である。NC加工機210は、架空加工金型の指定に対してNC加工をスキップする。つまり、架空加工金型を指定する指定金型L1および指定加工座標L2が空指定である。
一方、素品判別装置1は、架空加工金型を指定する指定金型L1と指定加工座標L2を後加工の種別と加工位置として認識する。判別部16は、指定NCデータ取得部13が取得した指定素品のNCデータと金型登録情報とから、指定素品の後加工の加工数や加工位置を算出する。判別部16は、算出した指定素品の後加工の加工数や加工位置と、後加工が行われた箇所の判別結果と照合して、後加工の加工数や加工位置が一致するか否かを判定する。
ただし、この方法では、NC加工機210が、制御情報に含まれる空指定については、NC加工をスキップする機能を有する必要がある。NC加工機210にNC加工をスキップする機能がない場合は、NCデータで空加工を指定してもよい。
図24は、実施の形態3に係る空加工を指定するNCデータの一例を示す図である。NCデータには指定金型L1と指定加工座標L2が記載されている。図24の例では、指定金型L1が金型番号T01およびT02場合の指定加工座標L2が同一である。つまり、同じ座標に、φ1.0丸穴の加工が行われた後、φ2.0丸穴の加工が行われる。実際に必要とする加工穴をφ2.0丸穴とすると、有効な金型は、金型番号T02の金型であり、金型番号T01の金型は無効な金型である。つまり、φ1.0丸穴の加工は、板材に加工上の影響がない空加工である。この有効な金型と無効な金型との組み合わせによって、後加工を定義する。
図25は、実施の形態3に係る後加工定義情報の一例を示す図である。図25の後加工定義情報では、例えば、φ1.0丸穴の無効な金型と、φ2.0丸穴の有効な金型との組み合わせには、後加工としてφ1.0サラ加工が定義されている。このような後加工定義情報を判別部16が保持することによって、素品判別装置1は、NC加工機210側の仕様に依存することなく、指定素品の後加工の加工数や加工位置を得ることができる。
以上説明したように実施の形態3の素品判別システム300によれば、ユーザは、後加工の実施状況を容易に確認することができる。また、加工漏れを自動で判別する構成にすれば、ユーザの作業負荷はさらに軽減される。
上記の実施の形態1では、指定素品の参照画像情報を生成するが、これに限らず、すべての素品の参照画像情報を実施の形態1に記載した方法で生成してもよい。
上記の実施の形態1および2では、素品判別装置1の判別部16は、参照画像とのパターン認識による照合と特徴値の照合とを行って素品を判別するが、これに限らず、どちらか一方を照合して、素品を判別してもよい。また、撮影装置61Aおよび61Bの2台の撮影装置を備えるが、これに限らず、置台の上を網羅できる撮影範囲であれば、撮影装置は何台でもよい。同様に、投影装置も何台でもよい。
上記の実施の形態3では、NC加工機210が後加工を行わない場合に、NCデータに空指定を含める場合と、NCデータで空加工を指定する場合について説明したが、NC加工機210を制御して加工制御装置2が後加工を行う構成の場合には、NCデータに後加工の工具と加工位置の指定が含まれるので、NCデータに空指定を含めたり、NCデータで空加工を指定したりする必要はなく、判別部16は、後加工定義情報を保持しなくても、指定NCデータ取得部13が取得した指定素品のNCデータから指定素品の後加工の加工数や加工位置を得ることができる。また、実施の形態3は実施の形態1または2と組み合わせてもよい。
図26は、本発明の実施の形態に係る素品判別装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。素品判別装置1は、図26に示すように、制御部81、主記憶部82、外部記憶部83、操作部84、表示部85、送受信部86および入出力部87を備える。主記憶部82、外部記憶部83、操作部84、表示部85、送受信部86および入出力部87はいずれも内部バス80を介して制御部81に接続されている。
制御部81はCPU(Central Processing Unit)などから構成され、外部記憶部83に記憶されている制御プログラム89に従って、素品判別装置1の参照画像生成部14、画像情報取得部15、判別部16、および、提示情報生成部17の各処理を実行する。
主記憶部82はRAM(Random-Access Memory)などから構成され、外部記憶部83に記憶されている制御プログラム89をロードし、制御部81の作業領域として用いられる。
外部記憶部83は、フラッシュメモリ、ハードディスク、DVD−RAM、DVD−RWなどの不揮発性メモリから構成され、素品判別装置1の処理を制御部81に行わせるためのプログラムをあらかじめ記憶し、また、制御部81の指示に従って、このプログラムが記憶するデータを制御部81に供給し、制御部81から供給されたデータを記憶する。参照画像記憶部19および加工素品記憶部20は外部記憶部83に構成される。また、NCデータ記憶装置31および素品情報記憶装置32を素品判別装置1に含む構成の場合には、外部記憶部83に構成される。
操作部84は、キーボードおよびマウスなどのポインティングデバイスなどと、キーボードおよびポインティングデバイスなどを内部バス80に接続するインタフェース装置から構成されている。操作部84を介して、入力された情報が制御部81に供給される。ユーザが素品判別装置1に指定情報を入力する場合は、操作部84は、指定情報取得部11として機能する。
表示部85は、CRT(Cathode Ray Tube)またはLCD(Liquid Crystal Display)などから構成されている。表示部85は、ユーザが素品判別装置1に指定情報を入力する場合は、操作画面を表示する。詳細情報や提示情報を画面表示で出力する場合には、表示部85は、提示情報出力部18として機能する。
送受信部86は、ネットワークに接続する網終端装置または無線通信装置、およびそれらと接続するシリアルインタフェースまたはLAN(Local Area Network)インタフェースから構成されている。送受信部86は、素品情報取得部12および指定NCデータ取得部13として機能する。
入出力部87は、シリアルインタフェースまたはパラレルインタフェースから構成されている。入出力部87は、指定情報取得部11、画像情報取得部15および提示情報出力部18として機能する。
図4、図11、図18および図21に示す素品判別装置1の指定情報取得部11、素品情報取得部12、指定NCデータ取得部13、参照画像生成部14、画像情報取得部15、判別部16、提示情報生成部17、提示情報出力部18、参照画像記憶部19、および、加工素品記憶部20の処理は、制御プログラム89が、制御部81、主記憶部82、外部記憶部83、操作部84、表示部85、送受信部86および入出力部87などを資源として用いて処理することによって実行する。
その他、前記のハードウェア構成やフローチャートは一例であり、任意に変更および修正が可能である。
制御部81、主記憶部82、外部記憶部83、操作部84、表示部85、送受信部86、入出力部87、内部バス80などから構成される素品判別装置1の処理を行う中心となる部分は、専用のシステムによらず、通常のコンピュータシステムを用いて実現可能である。例えば、前記の動作を実行するためのコンピュータプログラムを、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROMなど)に格納して配布し、当該コンピュータプログラムをコンピュータにインストールすることにより、前記の処理を実行する素品判別装置1を構成してもよい。また、インターネットなどの通信ネットワーク上のサーバ装置が有する記憶装置に当該コンピュータプログラムを格納しておき、通常のコンピュータシステムがダウンロードなどすることで素品判別装置1を構成してもよい。
また、素品判別装置1の機能を、OS(オペレーティングシステム)とアプリケーションプログラムの分担、またはOSとアプリケーションプログラムとの協働により実現する場合などには、アプリケーションプログラム部分のみを記録媒体や記憶装置に格納してもよい。
また、搬送波にコンピュータプログラムを重畳し、通信ネットワークを介して提供することも可能である。例えば、通信ネットワーク上の掲示板(BBS, Bulletin Board System)に前記コンピュータプログラムを掲示し、ネットワークを介して前記コンピュータプログラムを提供してもよい。そして、このコンピュータプログラムを起動し、OSの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、前記の処理を実行できるように構成してもよい。
1 素品判別装置、2 加工制御装置、4 コード読取装置、5 ネットワーク、7 ロボット制御装置、11 指定情報取得部、12 素品情報取得部、13 指定NCデータ取得部、14 参照画像生成部、15 画像情報取得部、16 判別部、17 提示情報生成部、18 提示情報出力部、19 参照画像記憶部、20 加工素品記憶部、21 ネスティング情報取得部、22 制御情報生成部、23 NCデータ取得部、24 制御情報出力部、31 NCデータ記憶装置、32 素品情報記憶装置、41 伝票、61A〜61D 撮影装置、62 投影装置、63 スキャナ、71 仕分けロボット、80 内部バス、81 制御部、82 主記憶部、83 外部記憶部、84 操作部、85 表示部、86 送受信部、87 入出力部、89 制御プログラム、100 素品判別システム、102 仮想板材、103 素材部、104 金型加工部、105 素品部、123 定尺板材、161A〜161C 撮影範囲、162 素品、162E 無効素品、171 作業領域、200A・200B 素品判別システム、210 NC加工機、211〜214 下穴、221〜224 加工穴、300 素品判別システム、E1〜E7 参照画像、M1〜M4 基準マーク、P 置台外周部。

Claims (12)

  1. 数値制御で板材を素品に板金加工するNC加工機と、
    板材を前記素品にする板金加工に用いられる数値制御データを取得する第1数値制御データ取得部、
    前記第1数値制御データ取得部が取得した前記数値制御データに基づいて、板材を前記素品にする板金加工を指示する制御情報を生成する制御情報生成部、および、
    前記制御情報生成部が生成した前記制御情報を前記NC加工機に送信する制御情報出力部、を有する加工制御装置と、
    前記素品を撮影する撮影装置と、
    前記撮影装置から、前記素品を含む撮影画像を示す撮影画像情報を受信する画像情報取得部、
    前記数値制御データから生成された前記素品を判別するための参照画像を示す参照画像情報を取得する参照画像取得部、
    前記画像情報取得部が受信した前記撮影画像情報と、前記参照画像取得部が取得した前記参照画像情報とを照合して、前記素品ごとに前記撮影画像情報中の前記参照画像情報に適合する領域と前記素品の識別情報とを対応づける判別部、
    前記撮影画像情報中の前記参照画像情報に適合する領域と前記素品の識別情報との対応づけを示す提示情報を生成する提示情報生成部、および、
    前記提示情報生成部が生成した前記提示情報を出力する提示情報出力部、を有する素品判別装置と、
    を備える素品判別システム。
  2. 前記素品判別装置は、
    板材を前記素品にする板金加工に用いられる数値制御データを取得する第2数値制御データ取得部をさらに備え、
    前記参照画像取得部は、前記第2数値制御データ取得部が取得した前記数値制御データを画像データに変換し、前記参照画像情報を生成する請求項1に記載の素品判別システム。
  3. 前記素品判別装置は、
    着目する前記素品を示す指定情報を取得する指定情報取得部をさらに備え、
    前記判別部は、前記指定情報に含まれる素品のみについて、前記撮影画像情報中の前記参照画像情報に適合する領域と前記素品の識別情報とを対応づける請求項1または2に記載の素品判別システム。
  4. 前記撮影装置の撮影範囲内の任意の位置に前記素品に対応する図柄を投影可能な投影装置をさらに備え、
    前記提示情報生成部は、前記撮影画像情報中の前記素品の識別情報に対応づけられた前記参照画像情報に適合する領域の位置を示す前記提示情報を生成し、
    前記提示情報出力部は、前記提示情報生成部が生成した前記提示情報を前記投影装置に送信し、
    前記投影装置は、前記素品判別装置から受信した前記提示情報に基づいて、前記素品に対応する図柄を前記素品の位置に投影する請求項1から3のいずれか1項に記載の素品判別システム。
  5. 搬送される前記素品を同じ素品ごとに仕分けする仕分け装置をさらに備え、
    前記撮影装置は、搬送されて撮影範囲に入った前記素品を撮影し、
    前記提示情報出力部は、前記提示情報生成部が生成した前記提示情報を前記仕分け装置に送信し、
    前記仕分け装置は、前記素品判別装置から受信した前記提示情報に基づいて、作業領域に入った前記素品を、前記素品を識別する情報に対応する場所に仕分けする請求項1または2に記載の素品判別システム。
  6. 前記素品判別装置は、
    着目する前記素品である指定素品を示す指定情報を取得する指定情報取得部をさらに備え、
    前記参照画像取得部は、前記指定情報取得部が取得した前記指定情報に含まれる前記素品に対応する前記参照画像情報を取得し、
    前記撮影装置は、前記素品に行う板金加工である後加工がなされた前記指定素品を撮影し、
    前記判別部は、前記画像情報取得部が受信した前記撮影画像情報と、前記参照画像取得部が取得した前記指定素品の前記参照画像情報とを比較して、画像変化から前記指定素品の後加工が行われた箇所を判別し、
    前記提示情報生成部は、前記指定素品の後加工が行われた箇所を示す前記提示情報を生成する請求項1から5のいずれか1項に記載の素品判別システム。
  7. 前記素品判別装置は、
    前記素品に行う後加工の加工数および加工位置の情報を含んだ加工素品情報を記憶する加工素品情報記憶部をさらに備え、
    前記判別部は、さらに、前記指定素品の後加工が行われた箇所の判別結果と、前記加工素品情報記憶部が記憶する前記指定素品の前記加工素品情報とを比較して、後加工の加工数および加工位置が一致するか否かを判定し、
    前記提示情報生成部は、前記判別部が、後加工の加工数および加工位置が一致しないと判定した場合、前記指定素品の後加工が正しく行われなかったことを示す前記提示情報を生成する請求項6に記載の素品判別システム。
  8. 前記数値制御データには、工具を指定する指定工具と、加工する位置を指定する指定加工座標とが記載されており、前記指定工具には、前記NC加工機に登録されていない工具を含み、
    前記NC加工機は、前記NC加工機に登録されていない工具については、板金加工をスキップする機能を有し、
    前記素品判別装置は、
    前記指定情報取得部が取得した前記指定情報に対応する前記数値制御データを取得する指定数値制御データ取得部をさらに備え、
    前記判別部は、さらに、前記NC加工機に登録されていない工具と後加工とを対応づけた後加工定義情報を参照し、前記NC加工機に登録されていない工具の前記指定加工座標を当該後加工の加工位置として、前記指定情報に対応する前記数値制御データから、前記指定素品の後加工の加工数および加工位置を算出し、前記指定素品の後加工が行われた箇所の判別結果と比較して、後加工の加工数および加工位置が一致するか否かを判定し、
    前記提示情報生成部は、前記判別部が、後加工の加工数および加工位置が一致しないと判定した場合、前記指定素品の後加工が正しく行われなかったことを示す前記提示情報を生成する請求項6に記載の素品判別システム。
  9. 前記数値制御データには、工具を指定する指定工具と、加工する位置を指定する指定加工座標とが記載されており、前記指定工具には、板材を前記素品にする板金加工に必要な有効な工具と、板材に加工上の影響がない無効な工具とを含み、
    前記素品判別装置は、
    前記指定情報取得部が取得した前記指定情報に対応する前記数値制御データを取得する指定数値制御データ取得部をさらに備え、
    前記判別部は、さらに、前記有効な工具および前記無効な工具の組み合わせと後加工とを対応づけた後加工定義情報を参照し、前記無効な工具の前記指定加工座標を当該後加工の加工位置として、前記指定数値制御データ取得部が取得した前記指定素品の前記数値制御データから、前記指定素品の後加工の加工数および加工位置を算出し、前記指定素品の後加工が行われた箇所の判別結果と比較して、後加工の加工数および加工位置が一致するか否かを判定し、
    前記提示情報生成部は、前記判別部が、後加工の加工数および加工位置が一致しないと判定した場合、前記指定素品の後加工が正しく行われなかったことを示す前記提示情報を生成する請求項6に記載の素品判別システム。
  10. NC加工機が数値制御で板材から板金加工した素品を撮影する撮影装置と接続される素品判別装置であって、
    前記撮影装置から、前記素品を含む撮影画像を示す撮影画像情報を受信する画像情報取得部と、
    板材を前記素品にする板金加工に用いられる数値制御データから生成された、前記素品を判別するための参照画像を示す参照画像情報を取得する参照画像取得部と、
    前記画像情報取得部が受信した前記撮影画像情報と、前記参照画像取得部が取得した前記参照画像情報とを照合して前記素品ごとに前記撮影画像情報中の前記参照画像情報に適合する領域と前記素品の識別情報とを対応づける判別部と、
    前記撮影画像情報中の前記参照画像情報に適合する領域と前記素品の識別情報との対応づけを示す提示情報を生成する提示情報生成部と、
    前記提示情報生成部が生成した前記提示情報を出力する提示情報出力部と、
    を備える素品判別装置。
  11. 加工制御装置が実行する
    数値制御によって板材を素品にする板金加工に用いられる数値制御データに基づいて、板材を前記素品にする板金加工を指示する制御情報を生成する制御情報生成ステップと、
    前記制御情報生成ステップで生成した前記制御情報をNC加工機に送信する制御情報出力ステップと、
    前記NC加工機が実行する
    前記加工制御装置から前記制御情報を受信するステップと、
    前記制御情報に従って、板材を素品に板金加工するステップと、
    撮影装置が実行する
    前記素品を撮影するステップと、
    素品判定装置が実行する
    前記撮影装置から、前記素品を含む撮影画像を示す撮影画像情報を受信する画像情報取得ステップと、
    前記画像情報取得ステップで受信した前記撮影画像情報と、前記数値制御データから生成された前記素品を判別するための参照画像を示す参照画像情報とを照合して、前記素品ごとに前記撮影画像情報中の前記参照画像情報に適合する領域と前記素品の識別情報とを対応づける判別ステップと、
    前記撮影画像情報中の前記参照画像情報に適合する領域と前記素品の識別情報との対応づけを示す提示情報を生成する提示情報生成ステップと、
    前記提示情報生成ステップで生成した前記提示情報を出力する提示情報出力ステップと、を備える素品判別方法。
  12. NC加工機が数値制御で板材から板金加工した素品を撮影する撮影装置と接続されるコンピュータを、
    前記撮影装置から、前記素品を含む撮影画像を示す撮影画像情報を受信する画像情報取得部、
    前記画像情報取得部が受信した前記撮影画像情報と、板材を前記素品にする板金加工に用いられる数値制御データから生成された、前記素品を判別するための参照画像を示す参照画像情報とを照合して、前記素品ごとに前記撮影画像情報中の前記参照画像情報に適合する領域と前記素品の識別情報とを対応づける判別部、
    前記撮影画像情報中の前記参照画像情報に適合する領域と前記素品の識別情報との対応づけを示す提示情報を生成する提示情報生成部、および、
    前記提示情報生成部が生成した前記提示情報を出力する提示情報出力部、
    として機能させるプログラム。
JP2014228919A 2014-11-11 2014-11-11 素品判別システム、素品判別装置、素品判別方法およびプログラム Pending JP2016091501A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014228919A JP2016091501A (ja) 2014-11-11 2014-11-11 素品判別システム、素品判別装置、素品判別方法およびプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014228919A JP2016091501A (ja) 2014-11-11 2014-11-11 素品判別システム、素品判別装置、素品判別方法およびプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016091501A true JP2016091501A (ja) 2016-05-23

Family

ID=56016256

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014228919A Pending JP2016091501A (ja) 2014-11-11 2014-11-11 素品判別システム、素品判別装置、素品判別方法およびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016091501A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018078841A1 (ja) * 2016-10-31 2018-05-03 三菱電機株式会社 撮像機器連携装置、撮像機器連携プログラム、連携サポートシステムおよび制御システム
JP2018142187A (ja) * 2017-02-28 2018-09-13 パナソニックIpマネジメント株式会社 作業指示システムおよび作業指示方法
CN115125363A (zh) * 2022-06-09 2022-09-30 北京同创信通科技有限公司 一种智能识别废钢料斗中配料检测系统及方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018078841A1 (ja) * 2016-10-31 2018-05-03 三菱電機株式会社 撮像機器連携装置、撮像機器連携プログラム、連携サポートシステムおよび制御システム
JP6370502B1 (ja) * 2016-10-31 2018-08-08 三菱電機株式会社 撮像機器連携装置、撮像機器連携プログラム、連携サポートシステムおよび制御システム
KR20190047039A (ko) * 2016-10-31 2019-05-07 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 촬상 기기 제휴 장치, 촬상 기기 제휴 프로그램, 제휴 서포트 시스템 및 제어 시스템
CN109891338A (zh) * 2016-10-31 2019-06-14 三菱电机株式会社 拍摄仪器协同装置、拍摄仪器协同程序、协同支持系统及控制系统
KR102018487B1 (ko) 2016-10-31 2019-09-04 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 촬상 기기 제휴 장치, 촬상 기기 제휴 프로그램, 제휴 서포트 시스템 및 제어 시스템
TWI673584B (zh) * 2016-10-31 2019-10-01 日商三菱電機股份有限公司 攝像機器協動裝置、記錄媒體、協動支援系統及控制系統
US10498945B2 (en) 2016-10-31 2019-12-03 Mitsubishi Electric Corporation Imaging-device coordination apparatus, imaging-device coordination program, coordination support system, and control system
JP2018142187A (ja) * 2017-02-28 2018-09-13 パナソニックIpマネジメント株式会社 作業指示システムおよび作業指示方法
CN115125363A (zh) * 2022-06-09 2022-09-30 北京同创信通科技有限公司 一种智能识别废钢料斗中配料检测系统及方法
CN115125363B (zh) * 2022-06-09 2023-10-20 北京同创信通科技有限公司 一种智能识别废钢料斗中配料检测系统及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5879725B2 (ja) 板金工程作業支援システム
US9582483B2 (en) Automatically tagging variable data documents
JPWO2015064107A1 (ja) 管理システム、リスト作成装置、データ構造および印刷ラベル
KR102503116B1 (ko) 인공지능 머신러닝 학습을 위한 데이터셋 자동 생성 장치와 그의 제어 방법
CN107454964A (zh) 一种商品识别方法和装置
CN108872265A (zh) 检测方法、装置及系统
JP2016091501A (ja) 素品判別システム、素品判別装置、素品判別方法およびプログラム
CN113793104A (zh) 订单处理方法、装置、分拣设备和存储介质
JP6191727B1 (ja) 造形用画像管理システム、造形用画像管理装置、造形用画像管理プログラム
CN208366871U (zh) 检测系统
CN106056028A (zh) 一种快速扫描录单的方法及其装置
CN111126030B (zh) 标签排版处理方法及装置、系统
CN112434488B (zh) 一种自动打标方法、设备以及计算机可读存储介质
CN111160374A (zh) 一种基于机器学习的颜色识别方法及系统、装置
JP5994394B2 (ja) 鋼板の識別装置及び識別方法
CN101930632B (zh) 作业流程影像存证系统及方法
US6889163B2 (en) System and method for assessing environmental load
CN106446977A (zh) 物料标识码的扫描方法、装置及系统
KR102243505B1 (ko) 강재 정보 처리 장치 및 그 방법
JP7017114B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
JP2018077838A (ja) 情報処理装置、その処理方法及びプログラム
US11663526B2 (en) Document processing system and method for performing document classification by machine learning
WO2021065009A1 (ja) 表面性状推定システム
JP6605165B1 (ja) ファクシミリ文書管理支援システム
EP3487638A1 (en) Method for providing sorting information for postal sorting items