JP2016091240A - 情報提示装置、情報提示方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
なお、特許文献1の方法は、多くのユーザのニーズをレイアウト設計に反映させることはできても、ニーズを反映させたが活用が進まないという上述の課題を解決するものではない。
オフィス空間を便利で快適な空間にしたい、業務効率を高める空間にしたいといった希望は、そこで働く多くの人が思うことである。しかし、具体的にどの様な空間であれば快適であるのか、どの様に空間を利用すれば快適になるのかといったことを知ることは容易ではない。また、そもそもオフィス空間に対して何を望むのかを明確に意識することも難しい。後述するように、本実施形態における情報提示装置は、オフィス空間に対する問題点を指標化するための複数の評価基準を5つの評価軸に沿って提示する。この5つの評価軸と複数の評価基準は、ユーザにオフィス空間を認識するための枠組みを提供し、オフィス空間への漠然とした願望の「見える化」を図る。
また、情報提示装置は、ユーザが重要視する評価基準についてオフィス空間を向上させるための提案情報を、利用用途に応じて提示する。ユーザは、本実施形態による情報提示装置を利用することで、オフィス空間に求めるテーマと空間の利用用途を指定し、ニーズにあった提案情報をすぐに見つけることができる。
集計結果取得部12は、空間に関する複数の評価基準のうち、ユーザが重要視する評価基準をユーザ属性ごとに集計した集計結果から、受付部11が受け付けたユーザの属性情報に対応する集計結果情報を取得する。
提案情報取得部13は、ユーザの入力した属性情報に対応する集計結果情報と空間の利用用途を示す情報とに基づいて、提案情報を記憶部16から読み取る。
事例情報取得部14は、ユーザが重要視する評価基準に基づいた空間づくりの事例情報を記憶部16から読み取る。
出力部15は、情報提示装置10の各種画面イメージや、集計結果取得部12、提案情報取得部13、事例情報取得部14が取得した各種情報を出力する。
記憶部16は、多数のユーザによるオフィス空間に対する意識についてのアンケート結果や、オフィス空間の評価基準及びオフィス空間の利用用途ごとに定められた空間活用に関する提案情報などを記憶している。
なお、情報提示装置10は、Webサーバ機能を備えており、受付部11及び出力部15はその機能を利用して、ユーザが所有するコンピュータとネットワークを介した情報のやり取りを行う。例えば出力部15は、空間活用に関する各種情報を提供する。ユーザは、Webブラウザを用いて、出力部15が出力した情報を閲覧し、自分のニーズに合った情報を選択したり、入力したりする。受付部11は、ネットワークを介して、ユーザが入力した情報を受け付け、他の処理部へその情報を出力する。
図示するように、提案情報テーブルは、オフィス空間に対する評価基準と、オフィス空間の利用用途の組み合わせに対応付けて、その評価基準及び利用用途に適した空間の活用方法についての提案情報の識別子を格納している。例えば、評価基準「安心・健全な」と、利用用途「居住する」を満たす「居住する空間において安心して健全に過ごす」ための提案情報の識別子は「E1」である。識別子「E1」が示す具体的な提案情報は、別途、記憶部16の他のデータテーブルにおいて識別子「E1」と対応付けて格納されている。提案情報には、空間活用のための工夫や目標とする空間づくりにおけるチェック項目などの情報が含まれている。
図示するように、アンケート結果テーブルは、ユーザの属性情報とそのユーザが登録した空間に対する評価基準とを対応付けて記憶するテーブルである。
属性情報とは、例えば「名前」、「性別」、「年齢」、「所属組織」、「業種」、「組織規模」、「役職」、「職務」である。「所属組織」には、例えば、民間企業(内資)、民間企業(外資)、官公庁、自治体などの値が格納される。「業種」には、例えば、農業、漁業、建設業、製造業、サービス業などの値が格納される。「役職」には、例えば、役員、部長、次長・課長、主任・係長、一般職などの値が格納される。「職務」には、例えば、総務・人事、企画、研究・開発、営業・販売、などの値が格納される。なお、属性情報には、このほかにも正社員、アルバイト・パート、契約社員など「雇用形態」を認識するための項目が設けられていてもよい。
5つの評価軸のうち「安全性」には、空間がユーザの目的や規範・基準に適っているか、かつ、生命にかかわる危険や不具合が生じにくいかどうかという観点に関する評価基準が分類される。具体的には、上記の評価基準のうち、「安心・健全」、「正確・的確」、「公正・清い」、「守秘性・保護」が、「安全性」に分類される。
「快適性」には、空間が利用者の立場に立って考えられていて、個人差を柔軟に扱い、心身ともに心地よい環境を提供しているかどうかという観点に関する評価基準が分類される。具体的には、「親切・優しい」、「心地よい・楽しい」、「綺麗・清潔」、「健康的・元気」が、「快適性」が「快適性」に分類される。
「利便性」には、空間が利用者の目的や条件、実情に合った便利なものであって、空間の利用方法の理解や習得が簡単でわかり易いものとなっているかどうかという観点に関する評価基準が分類される。具体的には、「手ごろ・便利」、「楽・易しい」、「迅速・適時」、「相応妥当・安価」が、「利便性」に分類される。
「持続性」には、空間がユーザが必要とするものが整っていて、不具合の発生がなど環境の変化に対しても柔軟に対応できるようになっているかどうかという観点からの評価基準が分類される。具体的には、「丈夫・可用」、「順調・如才ない」、「柔軟・多様」、「十分・満足」が、「持続性」に分類される。
「有効性」には、空間が構成要素(「人と人」、「人と場所」、「人と仕組み」)に積極的な関係性があり、作用しているかどうかや、従来の制度、組織、習慣には無い、新しいものを発見したり見出したりすることを助けているかどうかという観点からの評価基準が分類される。具体的には、「発見・創造的」、「活動的・積極的」、「革新的・先進的」、「同意献身・協力的」が、「有効性」に分類される。
アンケート結果テーブルには、これらの各項目についてユーザからアンケートを取った結果が格納されている。
図4は、本発明の一実施形態における情報提示装置が画面に出力する画像の例を示す第一の図である。
図4は、ユーザが属性情報(プロフィール)を入力するWebページの画像(プロフィール情報入力画像)を示している。
出力部15は、図3で説明したアンケート結果テーブルが備える属性情報(性別、年齢など)の各項目と、項目ごとの選択肢(男・女、20代・30代など)を表示する画像をユーザ端末20の画面に出力する。ユーザが、属性情報の各項目について、適切な値を選択し、「次へ」ボタンを押下すると、受付部11が、選択された属性情報についての値の入力を受け付け、図3で例示したアンケート結果集計テーブルに書き込んで記憶させる。また、受付部11は、受け付けた情報を集計結果取得部12に出力する。
一般にユーザは、自分にどのようなオフィス空間が適しているのかが必ずしも理解できていない。一方、立場やワークスタイルなどに応じて、オフィス空間に対してどのような点を重要視するのかには一定の傾向が生じる。そこで、ユーザと似たようなプロフィールを持つ人たちが、オフィス空間に対しどのような点を重視しているのかを示す情報を参考にするため、ユーザは、まずこのWebページにてユーザの属性情報を入力する。
図5は、ユーザが重要視する空間に対する評価基準を選択するWebページの画像(評価基準選択画像)を示している。
このWebページには、図3で例示したアンケート結果テーブルにおける評価基準が評価軸ごとに表示され、ユーザは各評価軸の中から自分が重要視する項目を選択する。各評価軸においてユーザが選択する評価基準は、1つでなく複数であってもよい。
ユーザは、自分自身がオフィス空間に求める役割や機能を意識していないことが多い。そこで、5つの評価軸ごとにオフィスに求める性質を形容詞で表した評価基準を提示することで、ユーザが持つイメージをより具体化し、ユーザがオフィス空間に求めるテーマを選択し易いようにする。
ユーザが評価基準を選択し、「登録」ボタンを押下すると、受付部11が、ユーザが選択した情報を受け付け、図3で例示したテーブルの当該ユーザのレコードの対応する項目に、選択されたことを示す情報を書き込む。
図6は、ユーザが、空間活用について参照したい情報を選択するWebページの画像(表示情報選択画像)を示している。
ユーザは、図4のWebページで入力した属性情報に基づいて、自分と似た属性情報を持つ他のユーザがどのような評価基準について重要視しているかを知りたい場合は、「似たプロフィールを持つ他のユーザが重要視している評価基準を見る」を選択する。
また、自分が入力した「性別」、「年齢」、「所属組織」、「業種」、「組織規模」、「役割」、「職務」の全てが一致する他のユーザの集計情報が存在しないことも考えられる。あるいは、属性情報のうち例えば「業種」と「職務」が同じユーザによって選択された評価基準に関する情報だけを参照したい場合もある。この場合、ユーザは、属性情報のうち必要な項目だけを選択する。ユーザが必要な属性情報の項目だけを選択すると、受付部11はその情報を、集計結果取得部12へ出力する。
また、ユーザが、他のユーザが重要視する視点よりも自分が図5の画面で選択した評価基準についての空間活用のための提案情報を得たい場合には、「自分が選択した評価基準に対する提案情報を見る」を選択する。ユーザが、「自分が選択した評価基準に対する提案情報を見る」を選択すると、受付部11はユーザが選択した評価基準の情報を提案情報取得部13へ出力する。
図7は、ユーザが入力した属性情報と似た属性情報を持つ他のユーザが重要視する評価基準の集計結果を表示するWebページの画像(集計結果を表示する画像)を示している。
集計結果取得部12は、アンケート結果テーブル(図3)から、図6のWebページで選択した属性情報の項目の値が、図4のWebページでユーザが入力した値と一致するレコードを抽出する。そして、集計結果取得部12は、抽出したレコードを対象に、選択されたことを示す情報が書き込まれたレコード件数を評価基準ごとに集計する。集計結果取得部12は、集計結果を出力部15に出力し、出力部15は、例えば図7で例示した折れ線グラフ等の画像を表示した画像を生成し、ユーザ端末20の画面に出力する。
このグラフにより、ユーザは、自分と同じようなプロフィールを持つ人々が、オフィス空間に対してどの様な点を重要視しているのかを把握したり、自らがオフィス空間に求めるテーマを認識するきっかけとすることができる。
また、ユーザは、評価軸ごとの最も多く選択された評価基準について、具体的に提案情報を知りたい場合、「ワークシーン選択ボタン」を押下する。最も重要視する項目とは、図5の例の場合、「安全、健全」、「綺麗、清潔」、「手ごろ、便利」、「順調、如才ない」、「活動的、積極的」である。
ユーザが、「ワークシーン選択ボタン」を押下すると、集計結果取得部12は、評価軸ごとの最も多く選択された評価基準の情報を提案情報取得部13へ出力する。
図8は、ユーザが、オフィス空間をうまく活用したいと考えるワークシーン(利用用途)を選択するWebページの画像(ワークシーン選択画像)を示している。
例えば、「綺麗、清潔」なオフィス空間を望んでも、どのようなワークシーンであるかによって綺麗で清潔にオフィス空間を活用する方法は異なる。例えば、個人で執務する空間を、綺麗で清潔に活用することを阻害する要素は、その個人の荷物の収納状態やデスク周りの整頓状況に現れることが多い。また、チームで交流・連携する空間を、綺麗で清潔に活用することを阻害する要素は、例えば使用後の会議室が汚い、イスがきれいに並んでいないといった現象として現れることが多い。従って、ユーザは、ワークシーンに応じた問題点に対する対処方法や空間活用の工夫の情報を得るために、自分のニーズに合ったワークシーンを選択し、登録ボタンを押下する。登録ボタンを押下すると受付部11がその入力を受け付け、ユーザが選択したワークシーン情報を提案情報取得部13へ出力する。
図9は、ユーザが入力した属性情報とワークシーンとに対応する提案情報を表示するWebページの画像(提案情報の候補一覧画像)を示している。
図9のWebページに表示される各提案情報は、提案情報取得部13が、集計結果取得部12が取得した集計結果情報と、ユーザが選択したワークシーンとに対応する提案情報である。提案情報取得部13は、この提案情報を記憶部16から読み取る。各提案情報は、5つの評価軸ごとに分類されて表示されてもよい。ユーザが、表示された複数の提案情報の候補のうち提案情報21Aを押下すると、識別子「A3」の提案情報の詳細がさらに表示される。提案情報の詳細には、オフィス空間を改善するためのヒントや具体的な取り組み内容が記載されている。例えば個人で執務するワークシーンにおける「綺麗、清潔」な空間活用に対する提案情報では、個人の荷物を収納するためのツールが紹介されている。また、チームで交流・連携するワークシーンにおける「綺麗、清潔」に対する提案情報では、清潔なふきんと洗剤を用意しておき、空間を使用した者が清掃を行う仕組みを導入することが提案されている。ユーザは、この画面に出力された提案情報を参考にしてオフィス空間の活用を進めることができる。
図10を用いて情報提示装置10がオフィス空間の活用についての提案情報を提示する処理(第一の情報提示処理)について説明する。
まず、ユーザ端末20からの情報提示装置10へのアクセスに基づいて、出力部15が、プロフィール情報入力画像(図4)を生成し(ステップS1)、ユーザ端末20へ送信する。ユーザ端末20の画面には、ユーザの属性情報の入力欄が表示されており、ユーザが属性情報を入力する。ユーザが属性情報を入力すると、受付部11は、入力された情報をネットワークを介して取得し、記憶部16が記憶するアンケート結果テーブル(図3)に書き込む。また、受付部11は、出力部15に、次に表示するWebページの生成を指示する。すると、出力部15は、評価基準選択画像(図5)を生成し(ステップS2)、ユーザ端末20へ送信する。ユーザ端末20の画面には、評価基準選択欄が表示されており、ユーザは重要視する評価基準を選択する。すると、受付部11は、選択された評価基準の情報をネットワークを介して取得し、記憶部16が記憶するアンケート結果テーブル(図3)の当該ユーザのレコードに書き込む。次に出力部15は、表示情報選択画像(図6)を生成し(ステップS3)、ユーザ端末20へ送信する。ユーザ端末20の画面には、表示情報の選択を行うWebページが表示される。次にユーザは、このWebページで、自分の選択した評価基準に対する提案情報を見るか、自分が入力した情報と似たプロフィールを持つ他のユーザが重要視する評価基準を見るか、を選択する。
なお、提案情報を得ようとするユーザがステップS1やステップS2で入力した情報をユーザアンケート結果テーブルに書き込んで、当該ユーザのアンケート結果も取り込んだデータに基づいて、ステップS5の集計結果を表示する画像やステップS7の提案情報の候補一覧画像を表示することが好ましいが、例えば、ユーザが全くオフィス空間に求める役割や機能について認識していないような場合、ステップS2の評価基準選択画像(図5)の表示は行わないようにしてもよい。その場合、ステップS1において入力したユーザ属性情報もアンケート結果テーブルには書き込まず、予めアンケート結果テーブルに登録してある情報から集計結果を表示する画像や提案情報の候補一覧画像を生成する。
また、ステップS1において入力する属性情報は、自分のものでなくてもよく、参照したいユーザ層の属性情報であってもよい(例えば、オフィス空間の提案を行う業者が、顧客の属性情報を入力する場合など)。この場合も、ステップS2の評価基準選択画像(図5)の表示は行わず、アンケート結果テーブルにも書き込みを行わない。そして、情報提示装置10は、予めアンケート結果テーブルに登録してある情報から集計結果を表示する画像や提案情報の候補一覧画像を生成する。
なお、図10の処理フローにおいてステップS5の集計結果(図7)の表示を行わないようにし、ステップS4で属性情報の項目を選択すると、ステップS6のワークシーン選択画像を表示するようにしてもよい。
図11は、本発明の一実施形態における情報提示処理のフローチャートを示す第二の図である。
図11を用いて情報提示装置10がオフィス空間の活用についての事例情報を提供する処理について説明する。
まず、ユーザ端末20からの情報提示装置10へのアクセスに基づいて、出力部15が、プロフィール情報入力画像(図4)を生成し(ステップS1)、ユーザ端末20へ送信する。ユーザ端末20の画面には、ユーザの属性情報の入力欄が表示されており、ユーザが属性情報を入力する。すると、受付部11は、入力された情報をネットワークを介して取得し、アンケート結果テーブル(図3)に書き込む。また、受付部11は、出力部15に、次に表示するWebページの生成を指示する。すると、出力部15は、評価基準選択画像(図5)を生成し(ステップS2)、ユーザ端末20へ送信する。ユーザ端末20の画面には、評価基準選択欄が表示されており、ユーザは重要視する評価基準を選択する。すると、受付部11は、選択された評価基準の情報をネットワークを介して取得し、アンケート結果テーブルの当該ユーザのレコードに書き込んで記憶させる。また、受付部11は、ユーザが選択した評価基準の情報を、事例情報取得部14に出力する。すると、事例情報取得部14は、取得した評価基準の情報に基づいて、後述する事例情報テーブルから、その評価基準に対する取り組みを行ってオフィスづくりを行った事例のサムネイル画像を読み出して出力部15へ出力する。出力部15は、サムネイル画像を表示した事例情報一覧画像(後述する図13)を生成し(ステップS8)、ユーザ端末20へ送信する。ユーザ端末20の画面には、事例情報の一覧画像が表示される。
図示するように、事例情報テーブルは、「事例ID」、「会社名」、「サムネイル画像」、「詳細情報」、「提案情報1」〜「提案情報N」、「商品情報1」〜「商品情報M」の項目を有している。「事例ID」には、事例の識別子が格納されている。「会社名」には、事例で紹介するオフィス空間に対する取り組みを行った会社の会社名が格納されている。「サムネイル画像」には、オフィス空間に対する取り組みを行った後のオフィス空間の様子を撮影したサムネイル画像が格納されている。「詳細情報」には、取り組み内容の詳細情報が格納されている。「提案情報1」〜「提案情報N」には、この事例において採用された提案情報の識別子が格納されている。「商品情報1」〜「商品情報M」には、この事例で使用された商品について、ユーザによる紹介文や、その商品のカタログ情報が記載されたWebページやその商品を購入することのできるWebページのURL(Uniform Resource Locator)などの情報が格納されている。
図13は、ユーザが入力した重要視する評価基準に対応する事例情報を表示したWebページの画像(事例情報一覧画像)である。符号22A、22Bは、事例情報のサムネイル画像である。これらのサムネイル画像は、事例情報取得部14が、事例情報テーブルの「サムネイル画像」項目から読み出した画像データである。具体的には、事例情報取得部14は、受付部11から取得したユーザが重要視する評価基準に対応する提案情報の識別子を、提案情報テーブル(図2)から取得する。そして、事例情報取得部14は、事例情報テーブルを検索し、「提案情報1」〜「提案情報N」の何れかの項目に、それらの提案情報の識別子を持つレコードを特定する。そして、事例情報取得部14は、特定したレコードの「サムネイル画像」項目から画像データを読み出す。
ユーザが、サムネイル画像22Aをクリックすると、事例情報取得部14が、事例情報テーブル(図12)からクリックされた事例に対応するレコードの「詳細情報」項目や「提案情報1」〜「提案情報N」項目の情報を読み出し、読み出した情報を出力部15へ出力する。出力部15は、事例の詳細情報と、本事例で用いられた提案情報の一覧を表示する。事例の詳細情報とは、例えば、オフィス空間を変更するプロジェクトの進め方や苦労した点、導入後の効果などである。また、本事例で用いられた提案情報の一覧からユーザが関心のある項目を選択すると、その提案情報の内容が表示される。
また、事例の詳細情報を表示する画面には、実際に事例で紹介されている会社のオフィスの見学を申し込むフォームが設けられていて、当該会社の担当者に見学希望を申し込むメール等を送信するようにしてもよい。見学を申し込むフォームには、例えば、見学者の氏名、見学者が所属する会社、見学希望日、見学したいポイント、関心を持った理由などの入力欄が設けられている。
図14は、本発明の一実施形態における情報提示処理のフローチャートを示す第三の図である。
図14を用いて情報提示装置10がオフィス空間の活用に有益な製品情報を提供する処理について説明する。
まず、ユーザ端末20からの情報提示装置10へのアクセスに基づいて、出力部15が、提案情報の一覧画像を生成し(ステップS9)、ユーザ端末20へ送信する。ユーザ端末20の画面には、提案情報の一覧画像が表示される。提案情報の一覧には、例えば、図2で例示した提案情報テーブルが示すような評価基準とワークシーンのマトリックスを表示してもよい。ユーザが表示された一覧の中から提案情報を選択すると、受付部11は、選択された提案情報の識別子をネットワークを介して取得し、事例情報取得部14へ出力する。事例情報取得部14は、受付部11から取得した提案情報の識別子を、事例情報テーブルの「提案情報1」〜「提案情報N」項目に持つレコードを抽出し、それらのレコードのサムネイル画像データを事例情報テーブルから読み出して出力部15へ出力する。すると、出力部15は、事例情報一覧画像(図13)を生成し(ステップS8)、ユーザ端末20へ送信する。ユーザ端末20の画面には、事例の一覧画像が表示される。ユーザは、事例の一覧の中から参照したい事例を選択する。すると、受付部11は、ユーザが選択した事例の事例IDをネットワークを介して取得する。例えば、ユーザがサムネイル画像22Aを押下すると、受付部11は、サムネイル画像22Aに紐づいた事例IDを取得し、事例情報取得部14へその事例IDを出力する。次に、事例情報取得部14は、提案情報テーブルに格納された当該事例IDを有するレコードの「商品情報1」〜「商品情報M」に格納された情報を読み出し、出力部15に出力する。出力部15は、事例に関連する商品の紹介文や購入先のWebページへのURL等の製品情報を掲載した製品情報画像(図示せず)を生成し(ステップS10)、ユーザ端末20へ送信する。ユーザ端末20の画面には、製品情報画像が表示される。
本実施形態により、オフィス空間の活用に関心を持ったユーザが、必要な商品や情報を入手し、提案情報の取り組みを手軽に試みることができる。
また、情報提示装置10は、1台のコンピュータで構成されていても良いし、通信可能に接続された複数のコンピュータで構成されていてもよい。
11・・・受付部
12・・・集計結果取得部
13・・・提案情報取得部
14・・・事例情報取得部
15・・・出力部
16・・・記憶部
20・・・ユーザ端末
Claims (9)
- ユーザの属性情報を取得し、空間に関する複数の評価基準のうち重要視する評価基準をユーザ属性ごとに集計した集計結果から前記取得したユーザの属性情報に対応する集計結果情報を取得する集計結果取得部と、
空間の利用用途を示す情報を取得し、前記複数の評価基準のそれぞれについて空間の利用用途ごとに当該空間の活用方法に関する提案情報を記憶する記憶部から、前記集計結果情報と前記利用用途を示す情報とに対応する提案情報を読み取る提案情報取得部と、
前記読み取った提案情報を出力する出力部と、
を備える情報提示装置。 - 前記複数の評価基準は、空間の活用における問題点を捉えるための複数の評価軸ごとに分類され、前記集計結果情報は、前記評価軸ごとに、前記重要視する評価基準を前記ユーザの属性情報ごとに集計した結果である
請求項1に記載の情報提示装置。 - 前記出力部は、さらに前記集計結果情報を出力する
請求項1又は請求項2に記載の情報提示装置。 - 空間活用への取り組み事例の情報を前記提案情報に対応付けて記憶する記憶部から事例情報を読み取る事例情報取得部、
をさらに備え、
前記事例情報取得部は、ユーザが選択した前記評価基準を取得し、その評価基準に係る提案情報と対応付けて記憶された事例情報を読み取り、
前記出力部は、前記事例情報取得部が読み取った事例情報を出力する
請求項1から請求項3の何れか1項に記載の情報提示装置。 - 前記出力部は、ユーザが選択した前記事例情報に対応する前記提案情報を出力する
請求項4に記載の情報提示装置。 - 空間活用への取り組み事例の情報を前記提案情報に対応付けて記憶する記憶部から事例情報を読み取る事例情報取得部、
をさらに備え、
前記事例情報取得部は、ユーザが選択した前記提案情報を取得し、その提案情報と対応付けて記憶された事例情報を読み取り、
前記出力部は、読み取った前記事例情報に含まれる当該事例において使用されている物の製品情報を出力する
請求項1から請求項5の何れか1項に記載の情報提示装置。 - ユーザから、当該ユーザの属性情報と、前記複数の評価基準のうち当該ユーザが重要視する評価基準の入力を受け付ける受付部、
をさらに備え、
前記集計結果取得部は、前記複数の評価基準のうち重要視する評価基準を、前記受付部が受け付けたユーザの属性情報ごとに集計し、
前記出力部は、前記集計結果取得部が前記受付部の受け付けた前記ユーザの属性情報と前記重要視する評価基準の情報を含めて集計した集計結果に基づく前記提案情報を出力する
請求項1から請求項6の何れか1項に記載の情報提示装置。 - 情報提示装置が、
ユーザの属性情報を取得し、空間に関する複数の評価基準のうち重要視する評価基準をユーザ属性ごとに集計した集計結果から前記取得したユーザの属性情報に対応する集計結果情報を取得し、
空間の利用用途を示す情報を取得し、前記複数の評価基準のそれぞれについて空間の利用用途ごとに当該空間の活用方法に関する提案情報を記憶する記憶部から、前記集計結果情報と前記利用用途を示す情報とに対応する提案情報を読み取り、
前記読み取った提案情報を出力する、
を備える情報提示方法。 - 情報提示装置のコンピュータを、
ユーザの属性情報を取得し、空間に関する複数の評価基準のうち重要視する評価基準をユーザ属性ごとに集計した集計結果から前記取得したユーザの属性情報に対応する集計結果情報を取得する手段、
空間の利用用途を示す情報を取得し、前記複数の評価基準のそれぞれについて空間の利用用途ごとに当該空間の活用方法に関する提案情報を記憶する記憶部から、前記集計結果情報と前記利用用途を示す情報とに対応する提案情報を読み取り、
前記読み取った提案情報を出力する手段、
として機能させるためのプログラム。
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