JP2016090989A - 照明装置とその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 光学部材の状態に応じて照明装置の動作を制御すること。
【解決手段】 発光部を備えた可動部を自動的に駆動させることで光の照射方向を変更させることができる照明装置であって、可動部の内部から突出させることができる光学部材と、可動部の駆動を制御する駆動制御手段と、を有し、光学部材は、可動部の内部から突出させることで発光部から照射された光によって照明される使用位置と、可動部の内部に収納させることで発光部から照射された光に照明されない非使用位置との間を移動することができ、駆動制御手段は、光学部材が使用位置に位置している状態で可動部を自動的に駆動させる場合に、光学部材が非使用位置に位置している状態で可動部を自動的に駆動させる場合よりも、可動部を駆動させる方向を制限するように当該可動部の駆動を制御することを特徴とする構成とした。
【選択図】 図6

Description

本発明は、照明装置を発光させた発光撮影制御に関するものである。
従来、照明装置の光を天井等に向けて照射して天井等からの拡散反射光を被写体に照射する発光撮影(以下、バウンス発光撮影と称す)が知られている。バウンス発光撮影によれば、照明装置の光を間接的に被写体に照射することができるため、柔らかい光で被写体を照明することができる。
さらに、バウンス発光撮影における最適な照射方向を自動的に決定する技術も提案されている。特許文献1では、発光部と被写体との間の距離情報と、発光部と反射体との間の距離情報に基づき、バウンス照射角度を演算し、演算された照射角度に基づいて自動的に発光部を駆動させる技術が開示されている。
特開2013−178354号公報
一般的に、照明装置には、人物の目に光を写し込ませるキャッチライト撮影に用いるパネル状の反射部材(所謂キャッチライトシート)などの光学部材が設けられている。上述した光学部材は、照明装置の内部に収納された位置(以下、非使用位置と称す)と照明装置の内部から突出した位置(以下、使用位置と称す)との間を移動することができる。そして、当該光学部材が使用位置に位置している状態(使用時)でも、バウンス発光撮影を行うこともできる。
しかしながら、特許文献1には、前述した光学部材が使用位置に位置している状態で、発光部を演算された照射角度に基づいて発光部を駆動させることについては言及されていない。
本発明の目的は、光学部材の状態に応じて照明装置の動作を制御できるようにすることである。
上記目的を達成するための本発明の照明装置は、発光部を備えた可動部を自動的に駆動させることで光の照射方向を変更させることができる照明装置であって、前記可動部の内部から突出させることができる光学部材と、前記可動部の駆動を制御する駆動制御手段と、を有し、前記光学部材は、前記可動部の内部から突出させることで前記発光部から照射された光によって照明される使用位置と、前記可動部の内部に収納させることで前記発光部から照射された光に照明されない非使用位置との間を移動することができ、前記駆動制御手段は、前記光学部材が前記使用位置に位置している状態で前記可動部を自動的に駆動させる場合に、前記光学部材が前記非使用位置に位置している状態で前記可動部を自動的に駆動させる場合よりも、前記可動部を駆動させる方向を制限するように当該可動部の駆動を制御することを特徴とする。
本発明によれば、光学部材の状態に応じて照明装置の動作を制御することができる。
本発明の実施形態に係る撮像装置であるデジタルカメラ100の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る照明装置である外部ストロボ120の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る照明装置である外部ストロボ120の外観斜視図である。 本発明の実施形態に係る撮像装置であるデジタルカメラ100のバウンス発光撮影制御を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る照明装置である外部ストロボ120のバウンス発光撮影制御を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る照明装置である外部ストロボ120の可動部120bの駆動制御を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る照明装置である外部ストロボ120の可動部120bの駆動量制御を示すフローチャートである。 外部ストロボ120の可動部120bの駆動に制限を設けない場合を例示的に説明した図である。 本発明の実施形態に係る照明装置である外部ストロボ120の可動部120bの駆動を例示的に説明する図である。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
まず、本実施形態に係る撮像装置であるデジタルカメラ(以下、単にカメラと称す)100の構成について図1を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態に係る撮像装置であるデジタルカメラ100の構成例を示すブロック図である。
カメラMPU101は、カメラ100全体の動作を制御するためのマイクロコントローラである。撮像素子102は、被写体からの反射光を電気信号に変換するCCDやCMOS等の撮像素子である。タイミング信号発生回路103は、撮像素子102を動作させるために必要なタイミング信号を発生する。A/D変換器104は、撮像素子102から読み出されたアナログ画像データをデジタル画像データに変換する。メモリコントローラ105は、メモリの読み書きやバッファメモリ106のリフレッシュ動作などを制御する。画像表示部107は、バッファメモリ106に格納された画像データを表示する。インターフェース108は、メモリカードやハードディスクなどの記録媒体109との接続のためのインターフェースである。モーター制御部110は、カメラMPU101からの信号に従って不図示のモーターを制御することにより、レンズユニット300を介して入射した光束の光路を変更するために不図示のミラーをアップ・ダウンさせる。ミラーがアップしている場合、レンズユニット300を介して入射した光束は撮像素子102等に導かれ、ミラーがダウンしている場合、レンズユニット300を介して入射した光束は測光センサ113等に導かれる。
シャッター制御部111は、カメラMPU101からの信号に従って、撮像素子102の前方に配置され撮像素子102を遮光状態と露光状態とに切り換える不図示のシャッターを制御する。
測光部112は、撮影画面内を複数のエリアに分割した測光センサ113の出力に基づいて各エリアの測光結果である測光値をカメラMPU101に出力する。カメラMPU101は各エリアの測光値に基づいて、撮影時の露出制御値であるAV(絞り値)、TV(シャッタースピード)、ISO(撮影感度)を決定するための露出演算を行う。
また、カメラMPU101は、内蔵ストロボ119または外部ストロボ120にて被写体へ向けて予備(プリ)発光したときに測光部112から出力される測光値に基づいて、発光撮影時の内蔵ストロボ119あるいは外部ストロボ120の発光量の演算も行う。
レンズ制御部114は、カメラMPU101からの信号に従って不図示のレンズ駆動モーター及び絞り駆動モーターを制御することによりレンズユニット300の焦点調節と絞り調節を行っている。なお、本実施形態のカメラ100は、カメラ本体とレンズユニット300とが一体的に設けられているような構成であるが、カメラ本体とレンズユニットとが別々に設けられている、所謂レンズ交換式のデジタルカメラであってもよい。
焦点検出部115は、撮影画面内に複数の測距点を備えた焦点検出センサの出力に基づいて各測距点のデフォーカス量をカメラMPU101に出力する。カメラMPU101は、焦点検出部115から出力されたデフォーカス量に基づいて、レンズ制御部114に指示して焦点調節動作を実行させる。
姿勢検出部116は、加速度センサなどからなり、重力方向に対するカメラ100の姿勢を検出することができる。なお、カメラ100の姿勢を検出することが出来る構成であれば、姿勢検出部116としてどのようなものを採用してもよい。
操作部117は、電源スイッチや撮影準備動作や撮影動作の開始指示を受け付けるレリーズボタンを含んでいる。レリーズボタンの第1ストローク(半押し)でSW1がONになると、カメラMPU101は焦点検出動作や測光動作などの撮影準備動作を開始させる。また、レリーズボタンの第2ストローク(全押し)でSW2がONになると、カメラMPU101は撮影動作を開始させる。
また、操作部117は、バウンス発光撮影における最適な照射方向(角度)を自動的に決定する機能(以下、オートバウンスと称する)を実行するか否かを切り換えるオートバウンススイッチを含んでいる。なお、当該オートバウンスを実行するか否かの切り替えは、前述したレリーズボタンの押圧操作に応じて実行されるような構成であってもよい。
発光制御部118は、内蔵ストロボ119を使用する際に、カメラMPU101からの信号に従ってプリ発光や本発光などの発光パターンの制御や発光量の制御を行う。
また、発光制御部118は、カメラMPU101からの信号に応じた制御を内蔵ストロボ119と外部ストロボ120のどちらに適用するかの切り替え制御も行っている。また、発光制御部118を介してカメラMPU101と外部ストロボ120との通信が行われる。
本実施形態では、図4〜図7に示すようにカメラ100と外部ストロボ120とを含む撮像システムにおいて、カメラMPU101からの信号に応じた制御を外部ストロボ120に適用する場合をについて説明する。
次に、照明装置である外部ストロボ120の構成について、図2、3を参照して説明する。図2は、本発明の実施形態に係る照明装置である外部ストロボ120の構成例を示すブロック図である。また、図3は、本発明の実施形態に係る照明装置である外部ストロボ120の外観斜視図である。図3(a)は後述するキャッチライトシート211が可動部120bの内部に収納された位置(以下、非使用位置と称す)に位置している状態を示している。また、図3(b)はキャッチライトシート211が可動部120bの外形から突出した位置(以下、使用位置と称す)に位置している状態を示している。キャッチライトシート211は、使用位置に位置する状態において、少なくとも非使用位置に位置する状態よりも可動部120bの外形から突出する。そして、使用位置に位置する状態で、反射面212が発光部208の照射面209から離間して配される。
外部ストロボ120は、カメラ100に装着される本体部120aと、本体部120aに対して上下(垂直)および左右(水平)方向に回動可能に保持される可動部120bとからなる。なお、可動部120bを本体部120aに対して上下及び左右方向に回動可能に保持する機構は公知の機構を用いればよい。例えば、特開昭63−204238号公報や特開2011−137960号公報に記載された機構を用いればよい。
本体部120aは、ストロボMPU201、駆動制御部202、ストロボ姿勢検出部203、照射方向演算部204、ストロボ操作部205、接続部206などを有している。一方、可動部120bは、充電部207、発光部208(照射面209を含む)、ストロボ測光部210、キャッチライトシート211(反射面212を含む)、取り出し検出部213などを有している。
ストロボMPU201は、充電シーケンス、発光制御シーケンス、オートバウンスシーケンスなど外部ストロボ120全体の動作を制御するためのマイクロコントローラである。
駆動制御部(駆動制御手段)202は、ストロボMPU201からの信号に従って不図示のモーターを制御することにより、可動部120bを本体部120aに対して上下及び左右方向に駆動(回動)させる。なお、本実施形態では、可動部120bを自動的に駆動させることで、バウンス発光撮影における光の照射方向を自動的に変更することが出来る。この詳細については後述する。
また、駆動制御部202は、本体部120aに対する可動部120bの後述する基準位置からの駆動量をエンコーダなどを用いて取得し、ストロボMPU201へ出力する。
ここで、外部ストロボ120の可動部120bの駆動(回動)について詳細を説明する。本体部120aの接続部206が重力方向側に位置している場合において、可動部120bを水平方向(左右方向)に駆動(回動)させるための軸を第1の軸、垂直方向(上下方向)に駆動(回動)させるための軸を第2の軸とする。第1の軸と第2の軸とは互いに直交している。
本実施形態では、外部ストロボ120をカメラ100に取り付けた状態で、発光部208の照射面209が、可動部120bの第1の軸と第2の軸と直交する方向であって撮影方向を向く位置を、本体部120aに対する可動部120bの基準位置とする。この状態で、発光部208の照射面209と本体部120aの正面部120cとが同一の方向を向いた状態となる。さらに、カメラ100に外部ストロボ120が取り付けられている状態では、可動部120bが基準位置に位置する状態で、発光部208の照射面209とカメラ100の撮影方向とが一致する。
本実施形態では、可動部120bが基準位置に位置する状態の可動部120bの角度を水平方向および垂直方向の両方で0°とする。そして、本実施形態の可動部120bは、第1の軸回りに基準位置から左方向に180°、基準位置から右方向に180°駆動(回動)させることができる。すなわち、基準位置の角度を0°とすると、可動部120bは第1の軸回り、左方向から右方向に−180°〜180°だけ回動させることができる。また、可動部120bは、第2の軸回りに基準位置から上方向に120°だけ駆動(回動)させることができる。
なお、キャッチライトシート211を使用している場合は、可動部120bが基準位置に位置する状態において反射面212と水平な方向(第2の方向)へと可動部120bを回動させる際の回動中心が第1の軸である。また、可動部120bが基準位置に位置する状態において反射面212と垂直な方向(第1の方向)へと可動部120bを回動させる際の回動中心が第2の軸である。すなわち、本実施形態では、可動部120bが基準位置にある状態における、本体部120aの左右方向に向けた可動部120bの駆動方向が前述した第2の方向と一致する。また、可動部120bが基準位置にある状態における、本体部120aの上下方向に向けた可動部120bの駆動方向が前述した第1の方向と一致する。そして、可動部120bが基準位置にある状態で、前述した第1の方向と第2の方向とが直交している。
ストロボ姿勢検出部203は、加速度センサなどを有し、本体部120aの姿勢を検出する。ストロボ姿勢検出部203は本体部120aの姿勢に関する情報として、例えば、重力方向に対する本体部120aの前後方向及び左右方向の傾き角度を出力する。照射方向演算部204は、ストロボ姿勢検出部203で取得した情報と後述するストロボ測光部210で取得した情報とに基づいて、バウンス発光撮影における最適な照射方向を演算する。照射方向の演算処理の詳細については後述する。
ストロボ操作部205は、電源スイッチやオートバウンスを実行するか否かを切り換えるオートバウンススイッチを含んでいる。また、ストロボ操作部205は、オートバウンススイッチによりオートバウンスを実行する設定がなされている状態において、オートバウンスの開始指示を行うためのオートバウンスボタンを含んでいる。なお、カメラ100の操作部117のオートバウンススイッチと外部ストロボ120のストロボ操作部205のオートバウンススイッチとで異なる設定がなされている場合、どちらかの設定を優先するようにすればよい。あるいは、カメラ100の操作部117のオートバウンススイッチによる設定と外部ストロボ120のストロボ操作部205のオートバウンススイッチによる設定とが連動するようにすればよい。すなわち、一方のオートバウンススイッチの設定を変更すると他方のオートバウンススイッチの設定も自動的に変更されるようにすればよい。
接続部206は、撮像装置に取り付けるための取り付け部及び撮像装置との通信接点が設けられた接点部などが設けられていて、ストロボMPU201は、接続部206の接点部を介して撮像装置との通信を行う。
充電部207は、後述する発光部208を発光させるためのエネルギーを蓄積するコンデンサと、コンデンサを充電するための昇圧回路などを有していて、ストロボMPU201からの充電指示信号に基づいて、コンデンサの充電制御を行う。また、充電部207は、コンデンサの充電電圧を測定し、ストロボMPU201に測定結果を出力する。
発光部208は、閃光放電管やLEDなどを光源とし、光源の前方に樹脂などで形成された光学系(照射面)209を備え、ストロボMPU201からの発光信号に基づいて光源を発光させる。
ストロボ測光部210は、受光センサの受光面が発光部208の照射方向と同じ方向を向くように設けられていて、受光センサにより受光した光束に応じた信号をストロボMPU201に出力する。そして、ストロボMPU201は、発光部208を発光させたときに照射対象で反射された反射光束を受光したストロボ測光部210から出力される信号に基づいて、発光部208の光学系の照射面209から照射対象までの距離を算出する。なお、受光センサの向きや位置は上記の例に限定されず、入射面が発光部208の照射方向と同じ方向を向くように設けられた光ファイバー等の導光部材を介して照射対象からの反射光束を受光する構成であってもよい。
キャッチライトシート211は、発光部208から照射される光を光学的な作用面である反射面212で反射させ、人物の目に光を写し込ませるキャッチライト効果を得ることができるパネル状の光学部材である。キャッチライトシート211は、発光部208の上部に出し入れ可能に設けられており、ユーザの操作に応じて、可動部120bの使用位置と非使用位置との間を移動することができる。
なお、図3(a)に図示するように、キャッチライトシート211が非使用位置に位置する状態で、反射面212の大部分が可動部120bの内部に収納される。したがって、発光部208を発光させたとしても、発光部208から照射された照射光によってキャッチライトシート211が照明されることはない。すなわち、キャッチライトシート211が非使用位置に位置する場合は、発光部208から照射された照射光が反射面212に反射しない。また、図3(b)に図示するように、キャッチライトシート211が使用位置に位置する状態で、反射面212の大部分が可動部120bの内部から突出される。したがって、発光部208を発光させることで、発光部208から照射された照射光によってキャッチライトシート211が照明される。すなわち、キャッチライトシート211が使用位置に位置する場合は、発光部208から照射された照射光が反射面212に反射する。
取り出し検出部213は、キャッチライトシート211の状態を検出する検出スイッチである。本実施形態では、ストロボMPU201が、取り出し検出部213の検出結果に応じて、キャッチライトシート211が使用位置に位置している否かを検出する。なお、取り出し検出部213は、キャッチライトシート211が非使用位置に位置する状態でキャッチライトシート211と接触し、使用位置に位置する状態で接触が解除される接触タイプの検出スイッチであるが、これに限定されるものではない。例えば、取り出し検出部213が非接触タイプの検出センサなどであってもよい。また、本実施形態では、ストロボMPU201が、取り出し検出部213からの検出結果に応じてキャッチライトシート211が使用位置に位置しているか否かを検出するような構成であったが、これに限定されるものではない。例えば、ストロボMPU201が、取り出し検出部213の検出結果に応じて、キャッチライトシート211が非使用位置に位置しているか否かを検出するような構成であってもよい。
次に、本実施形態の撮像システムにおけるカメラ100と外部ストロボ120の各種処理について、図4〜7を用いて説明する。図4は、本発明の実施形態に係る撮像装置であるカメラ100のバウンス発光撮影制御を示すフローチャートである。
まず、カメラ100の処理について説明する。操作部117に含まれる電源スイッチがONされてカメラ100のカメラMPU101が動作可能となると、カメラMPU101は、図4に示すフローチャートを開始させる。
ステップS401でカメラMPU101は、操作部117への操作によりSW1がONであるか否かを判別し、ONの場合はステップS402へ移行し、OFFの場合はステップS401を繰り返す。
ステップS402でカメラMPU101は、レンズ制御部114に指示して焦点調節動作(AF)を実行させ、測光部112に指示して測光を実行させる。また、カメラMPU101は、測光を行い取得した測光値に基づいて露出演算を行い撮影時の露出制御値を決定する。ここでは、発光撮影用の露出制御値と非発光撮影用の露出制御値とを、それぞれカメラMPU101のメモリに予め記憶されたプログラム線図に従って決定する。
ステップS403でカメラMPU101は、発光制御部118に指示して、外部ストロボ120に対して、オートバウンス動作の実行指示を送信させる。なお、内蔵ストロボ119によるオートバウンス動作が可能な場合は、カメラMPU101によって、内蔵ストロボ119に対してオートバウンス動作の実行指示を送信させるような構成であってもよい。
ステップS404でカメラMPU101は、操作部117への操作によりSW2がONであるか否かを判別し、ONの場合はステップS304へ移行し、OFFの場合はステップS404を繰り返す。
ステップS405でカメラMPU101は、外部ストロボ120側からのオートバウンス動作の終了通知を受信したか否かを判定する。後述する外部ストロボ120側の各種処理を示す図6のステップS609にてストロボMPU201から送信される終了通知を受信していれば、ステップS406へ移行し、受信していなければステップS404に戻る。なお、カメラ100に外部ストロボ120からオートバウンス動作の終了通知が送信されるのは、後述する図5のステップS508における処理のみである。この点については後述する。
ステップS406にてカメラMPU101は、バウンス発光撮影を行う。発光撮影の手順として、まずカメラMPU101は、所定の発光量でプリ発光を行うように発光制御部118に指示して、外部ストロボ120に対してプリ発光の実行指示を送信させる。なお、当該プリ発光は、本発光量を演算するためのプリ発光であって、後述する図5のS504およびS506のプリ発光とは異なる。
プリ発光の実行指示に従って外部ストロボ120がプリ発光を行うのに合わせて、カメラMPU101は、測光部112に指示してプリ発光時測光を実行させ、取得した測光値(プリ発光時測光値)に基づいて本発光量の演算を行う。次に、カメラMPU101は、演算した本発光量で本発光を行うように発光制御部118に指示して、外部ストロボ120に対して本発光の実行指示を送信させる。そして、本発光の実行指示に従って外部ストロボ120が本発光を行うのに合わせて、カメラMPU101は、ステップS402で決定した露出制御値を用いて撮像素子102を露光させる。このようにしてバウンス発光撮影が行われる。そして、カメラMPU101は、バウンス発光撮影によって取得された画像データに対して前述した種々の処理を施した後に、当該画像データを、画像表示部107に表示、および記録媒体109に記録してバウンス発光撮影動作を終了する。
次に、図5〜7を参照して外部ストロボ120側における各種の処理を説明する。図4は、本発明の実施形態に係る照明装置である外部ストロボ120のバウンス発光撮影制御を示すフローチャートである。なお、以下の説明は、カメラ100及び外部ストロボ120がともに電源オンされていて、オートバウンススイッチによりオートバウンスを実行する設定がなされている場合を想定している。
ステップS501でストロボMPU201は、ストロボ姿勢検出部203から本体部120aの姿勢に関する情報を取得する。本体部120aの姿勢に関する情報としては、前述したように、接続部206を重力方向側に向けた姿勢(正位置)を基準にした、本体部120aの外部ストロボ120の前後方向及び左右方向の傾き角度を取得する。
ステップS502でストロボMPU201は、カメラ100からのオートバウンス動作の実行指示を受信したか否かを判別する。カメラ100側の各種処理を示す図4のステップS403で発光制御部118から送信される実行指示を受信していれば、ステップS503へ移行し、受信していなければステップS501に戻る。
以下のステップS503〜S508では、バウンス発光撮影に最適な照射方向を決定して、決定した照射方向となるように可動部120bを駆動させるオートバウンス動作を行う。
ステップS503でストロボMPU201は、駆動制御部202に指示して、照射方向が重力方向と逆方向(天井方向)となるように可動部120bを駆動させる。この詳細については図6、7を参照して後述する。
ステップS503において照射方向が天井方向となるように可動部120(b)を駆動させた後に、ステップS504でストロボMPU201は、プリ発光を行うように発光部208に指示する。そして、ストロボMPU201は、ストロボ測光部210に指示してプリ発光時測光を実行させ、得られた測光値(プリ発光時測光値)に基づいて、発光部208の照射面209から天井までの距離を算出する。照射面209から天井までの距離は、例えば、所定の反射率の照射対象が所定の距離にある場合のプリ発光時測光値を仮定して、仮定したプリ発光時測光値と実際のプリ発光時測光値との差分から照射対象の実際の距離を算出する方法を用いればよい。このとき、ストロボ測光部210で受光する光束は、発光部208から照射され照射対象で反射された光束であるため、ストロボ測光部210で受光する光束の光路長と発光部208の照射面209から天井までの距離の2倍とは一致しない。しかしながら、ストロボ測光部210の受光センサと発光部208の照射面209との位置の差異が、バウンス発光撮影における照射方向の決定に与える影響は小さい。したがって、本実施形態では、ストロボ測光部210の受光センサと発光部208の照射面209との位置が略等しいものとして演算する。
次に、ステップS505でストロボMPU201は、駆動制御部202に指示して、照射方向が撮影方向(正面方向)となるように可動部120bを駆動させる。この詳細については前述のステップS503と同様に、図6、7を参照して後述する。なお、本実施形態では、本体部120aの姿勢が正位置であって可動部120bが基準位置にある場合に照射方向が撮影方向となる構成としている。
ステップS506でストロボMPU201は、ステップS504と同じように、照射方向が正面方向となるように可動部120bを駆動させた後、プリ発光を行うように発光部208に指示する。そして、ストロボMPU201は、ストロボ測光部210に指示してプリ発光時測光を実行させ、得られた測光値(プリ発光時測光値)に基づいて、発光部208の照射面209から被写体までの距離を算出する。
ステップS507でストロボMPU201は、照射方向演算部204に指示して、バウンス発光撮影に最適な照射方向を算出させる。照射方向演算部204は、本体部120aの姿勢に関する情報、発光部208の照射面209から天井までの距離に関する情報と発光部208の照射面209から被写体までの距離に関する情報とに基づいて、バウンス発光撮影に最適な照射方向を算出する。照射方向の決定方法としては、例えば、発光部208の照射面209から天井までの距離をd、照射面209から被写体までの距離をD、最適な照射方向となる本体部120aに対する可動部120bの角度をθとして、以下の式(1)にて決定する。
θ=tan−1(2d/D) (1)
上記の式(1)で求められる角度は、外部ストロボ120の姿勢が正位置のときの角度となるため、本体部120aの姿勢の傾き角度に応じて補正した角度を、バウンス発光撮影に最適な照射方向となる可動部120bの角度として決定する。
次に、ステップS508でストロボMPU201は、駆動制御部202に指示して、照射方向がステップS507において決定された方向となるように可動部120bを駆動させる。この詳細については前述のステップS503およびステップS505と同様に、図6、7を参照して後述する。
ステップS509にてストロボMPU201は、カメラ100からの発光動作の実行指示を受信したか否かを判定する。具体的には、ストロボMPU201は、前述のステップS406にて発光制御部118から送信される(プリ発光または本発光の)発光動作の実行指示を受信していれば、ステップS510へ移行し、受信していなければステップS509を繰り返す。
ステップS510でストロボMPU201は、発光部208に指示して、カメラ100から指示された発光パターン及び発光量に基づいて、プリ発光または本発光を行わせる。
そして、ステップS511でストロボMPU201は、カメラ100から指示された発光パターンが本発光であるか否かを判定し、当該判定の結果がプリ発光であった(本発光でなかった)場合、引き続き本発光を行うためにステップS509に戻る。一方、ストロボMPU201が、カメラ100から指示された発光パターンが本発光であった(プリ発光でなかった)場合、バウンス発光撮影を行うための外部ストロボ120側の各種処理を終了する。
次に、前述したステップS503、S505、S508における可動部120bの駆動制御に関する処理について説明する。
前述したように、本実施形態の外部ストロボ120には、キャッチライトシート211が設けられており、本実施形態では、キャッチライトシート211が使用位置にある状態でも、前述したオートバウンス発光撮影を行うことができる。ここで、キャッチライトシート211が使用位置にある状態でオートバウンス発光撮影を行うと、可動部120bを可動する方向によっては、キャッチライトシート211の剛性が低い方向で障害物と衝突してしまう場合がある。
この状態について図8、9を参照して具体的に説明する。図8は、外部ストロボ120の可動部120bの駆動に制限を設けない場合を例示的に説明した図である。図9は、本発明の実施形態に係る照明装置である外部ストロボ120の可動部120bの駆動を例示的に説明する図であって、可動部120bの駆動に制限を設ける場合を示している。なお、図8(a)〜(c)および図9(a)〜(d)は、可動部120bの駆動を時系列ごとに説明した図である。
例えば、カメラ100の姿勢が縦位置であって、ステップS507で決定された外部ストロボ120の最適な照射方向が、可動部120bが基準位置から背面側の水平方向に120°回転させた方向である場合を想定する。なお、カメラ100の姿勢が縦位置の場合とは、カメラ100の背面と底面が重力方向と平行になるカメラ100の状態である。これに対して、カメラ100の姿勢が正位置(横位置)である場合は、カメラ100の背面と側面が重力方向と平行になるカメラ100の状態である。
図8に図示するように、可動部120bの駆動に制限を設けない場合は、目的の角度に向けて最短距離で可動部120bが駆動される。したがって、図8(c)に図示するように、当該最短距離上に障害物400などが存在する場合、キャッチライトシート211は、反射面212と水平な方向において障害物400と衝突してしまう。キャッチライトシート211はパネル状の光学部材であるため、反射面212に対する水平方向の剛性は、反射面212に対する垂直方向の剛性よりも小さい。したがって、キャッチライトシート211が、反射面212と水平な方向で障害物400と衝突することによって、キャッチライトシート211が故障してしまう場合がある。例えば、キャッチライトシート211が使用位置に位置している状態で、基準位置に位置している状態の可動部120bを水平方向(前述した第2の方向)に駆動すると、キャッチライトシート211の側面部が障害物等に衝突してしまう場合がある。
そこで、本実施形態の外部ストロボ120では、キャッチライトシート211の状態に応じて、可動部120bの駆動を制御することでこの問題を解決する。以下、その詳細について、図6を参照して説明する。
図6は、本発明の実施形態に係る照明装置である外部ストロボ120の可動部120bの駆動制御を示すフローチャートであって、前述したステップS503、S505、S508の処理に対応している。なお、以下の説明は、カメラ100及び外部ストロボ120がともに電源オンされていて、オートバウンススイッチによりオートバウンスを実行する設定がなされている場合を想定している。
ステップS601でストロボMPU(設定手段)201は、現在の可動部120bの駆動制御における目標値となる照射方向(角度)を設定する。以下の説明では、上述した可動部120bの目標となる照射方向を目標角度称する。例えば、現在がステップS503、に関わる可動部120bの駆動制御である場合、目標角度は、天井方向を向く角度(V=90°)となる。また、現在がステップS505に関わる可動部120bの駆動制御である場合、目標角度は、または正面方向を向く角度(V=0°、H=0°)となる。さらに、現在がステップS508に関わる可動部120bの駆動制御である場合は、先に算出したバウンス発光撮影に最適な照射方向となる可動部120bの角度が目標角度となる。
そして、可動部120bが基準位置にある状態における目標角度に到達するまでに必要な可動部120bの垂直方向(第1の方向)の角度成分(V)と水平方向(第2の方向)の角度成分(H)を算出する。例えば、今回の処理がステップS503の駆動制御の場合、ストロボMPU201は、可動部120bが基準位置にある状態から天井方向に駆動するのに必要な水平方向の角度成分と垂直方向の角度成分を検出する。また、今回の駆動制御がステップS508の駆動制御の場合、ストロボMPU201は、可動部120bが基準位置にある状態からステップS507で決定した方向に駆動するのに必要な水平方向および垂直方向の角度成分を検出する。
ステップS602でストロボMPU(状態検出手段)201は、取り出し検出部213からの出力に基づいて、キャッチライトシート211の状態を検出し、キャッチライトシート211が使用位置にあるか否かを判定する。ストロボMPU201によってキャッチライトシート211が使用位置にあると判定された場合はステップS603に移行し、非使用位置にある(使用位置にない)と判定された場合はステップS604に移行する。なお、キャッチライトシート211が使用位置にあるか否かの判定方法は、キャッチライトシート211が非使用位置にあることを検出するような方法であってもよいし、キャッチライトシート211が使用位置にあることを検出するような方法であってもよい。
ステップS603でストロボMPU201は、ステップS601で算出された水平方向(第1の方向)の角度成分Hに基づいて、可動部120bの駆動を制限するか否かを判定する。具体的には、ストロボMPU201は、水平方向の角度成分Hが予め設定された所定の角度以上であるか否かを判定する。なお、本実施形態では、ストロボMPU201によって、H≧90°であるか否かを判定する。そして、ストロボMPU201によって、H≧90°であると判定された場合はステップS604に移行し、H<90°であると判定された場合はステップS607に移行する。
なお、可動部120bの駆動を制限する水平方向の角度成分の閾値は90°に限定されるものではない。例えば、キャッチライトシート211が、反射面212の水平方向で障害物等に衝突するのを防げるような角度であれば、どのようなものであってもよい。
ストロボMPU201によって、水平方向の角度成分Hが所定の角度以上である(ステップS603の処理でYES)と判定された場合、ステップS604〜S606において、駆動量に制限を設けて可動部120bの駆動を制御する。具体的には、ステップS604でストロボMPU201は、駆動制御部202に指示して、可動部120bを反射面212と垂直な方向(第1の方向)に略90°駆動させる。その後、ステップS605で水平方向(第2の方向)、ステップS606で残りの垂直方向(第1の方向)に向けて可動部120bを順に駆動させる。
また、ストロボMPU201によって、水平方向の角度成分Hが所定の角度より小さい(ステップS603の処理でNO)と判定された場合、ステップS607、S608において、駆動量に制限を設けずに可動部120bの駆動を制御する。なお、ステップS607およびS608では、可動部120bの駆動量に制限は設けない。また、ステップS607とS608は、どちらを先に実行するような構成であってもよい。すなわち、可動部120bを垂直方向に駆動した後に水平方向に駆動するような構成であってもよい。
以上で説明したステップS604〜S608の処理の詳細について、図7を参照して説明する。図7は、本発明の実施形態に係る照明装置である外部ストロボ120の可動部120bの駆動量制御を示すフローチャートである。
ステップS701でストロボMPU201は、外部ストロボ120の現在の状態に関する情報を読み出し、可動部120bの現在の角度(照射方向)を算出する。具体的に、ストロボMPU201は、ストロボ姿勢検出部203からの出力に基づく本体部120aの姿勢に関する情報、および現在の可動部120bの基準位置からの駆動量に関する情報を読み出し、可動部120bの現在の角度(照射方向)を算出する。
ステップS702でストロボMPU201は可動部120bの現在の駆動方向を判定し、垂直方向(第1の方向)への駆動である(ステップS604、S606、S608の駆動量制御である)と判定された場合はステップS703に移行する。また、ストロボMPU201によって、現在の駆動方向が水平方向(第2の方向)への駆動である(ステップS605、S607の駆動量制御である)と判定された場合はステップS704に移行する。そして、ステップS703でストロボMPU201は、駆動制御部202に指示して、可動部120bの垂直方向の駆動を開始させる。また、ステップS704でストロボMPU201は、駆動制御部202に指示して、可動部120bの水平方向の駆動を開始させる。
現在の処理がステップS604の駆動量制御である場合、図9(a)〜(b)に図示するように、ストロボMPU201は、可動部120bを基準位置から垂直方向(第1の方向)に略90°駆動(回動)させる。
そして、ステップS705でストロボMPU201は、前述のステップS601で算出した可動部120bの目標角度から現在の角度を減算する。減算の結果が0であると判定された場合、ステップS706でストロボMPU201は、可動部120bを駆動させるための不図示のモーターの駆動を停止させる。また、減算の結果が0ではないと判定された場合、ストロボMPU201は、目標角度から現在の角度を減算した結果が0になるまでステップS705を繰り返す。
次に、ステップS702で、現在の処理がステップS605の駆動量制御であると判定された場合について説明する。この場合、ステップS704でストロボMPU201は、駆動制御部202に指示して、図9(b)〜(c)に図示するように、可動部120bが水平方向に回転するように、可動部120bの駆動を制御する。なお、この場合は、ストロボMPU201の指示に基づき、駆動制御部202によって、可動部120bの目標角度の水平方向の角度成分に向けての可動部120bの駆動が制御される。以降の処理は、前述したステップS705〜S706と同様であるので、説明は省略する。
次に、ステップS702で、現在の処理がステップS606の駆動量制御であると判定された場合について説明する。この場合、ステップS703でストロボMPU201は、駆動制御部202に指示して、図9(c)〜(d)に図示するように、可動部120bが垂直方向に回転するように、可動部120bの駆動を制御する。なお、この場合は、ストロボMPU201の指示に基づき、駆動制御部202によって、現在の可動部120bの角度から目標角度の垂直方向の角度成分に向けての可動部120bの駆動が制御される。以降の処理は、前述したステップS705〜S706と同様であるので、説明は省略する。
なお、ステップS607の処理は、前述したステップS605と略同一なので、説明は省略する。また、ステップS608の処理は、前述したステップS606と略同一なので、説明は省略する。以上が本実施形態の可動部120bの駆動量制御である。なお、ステップS607の処理は、ステップS601で設定した目標角度のうちの垂直方向の角度成分(V)が0°である場合は行わない。また、ステップS608の処理は、ステップS601で設定した目標角度のうちの水平方向の角度成分(H)が0°である場合は行わない。
図6に戻る。ステップS604〜S606または、S607〜S608の各処理で可動部の駆動量制御が終了後、現在の処理がステップS508以外の可動部の駆動制御である場合は、当該駆動制御を終了する。また、現在がステップS508の駆動制御である場合は、ステップS609に移行し、ストロボMPU201はカメラ100にオートバウンス終了通知を送信する。以上が本実施形態の可動部120bの駆動制御である。
以上説明したように、本実施形態では、キャッチライトシート211が使用位置に位置している状態で外部ストロボ120の可動部120bを駆動させる場合に、可動部120bの駆動方向および駆動順序を制御するような構成である。具体的には、キャッチライトシート211が使用位置に位置する状態であって、可動部120bを水平方向に所定の角度以上回動させる場合は、最初に可動部120bを垂直方向に略90°駆動した後に、可動部120bを水平方向に駆動するような構成である。
この構成によって、キャッチライトシート211を使用している状態で可動部120bを駆動する場合であっても、衝突物がキャッチライトシート211の反射面212と水平方向で衝突することを抑制することができる。したがって、本実施形態の外部ストロボ120および外部ストロボを含む撮像システムでは、キャッチライトシート211の状態に応じて外部ストロボ120の動作を制御することができる。
また、本実施形態は、目標角度の垂直方向の角度が0°であり、水平方向の目標角度と現在の可動部120bの角度との間に所定の角度以上の差異がある場合は、可動部120bを目標角度に向けて垂直方向に回動させてから垂直方向に回動させる構成である。また、目標角度の垂直方向の角度が0°であり、水平方向において目標角度と現在の可動部120bの角度との間に所定の角度よりも小さい差異がある場合は、可動部120bを目標角度に向けて水平方向のみに駆動(回動)させる構成である。
この構成によって、可動部120bの水平方向の回動角度が比較的大きく、キャッチライトシート211が障害物と衝突し易い場合のみ、上述した可動部120bの駆動に制限を設けることができる。したがって、キャッチライトシート211が障害物と衝突することを抑制しつつ、必要がない場合は目標角度に向けて最短距離で可動部120bを駆動(回動)させることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
前述した実施形態では、可動部120bの駆動制御として、外部ストロボ120のストロボ姿勢検出部203およびストロボ測光部210で取得した情報に基づいて可動部120bの目標角度を決定するような構成であるが、これに限定されるものではない。例えば、カメラ100の測光部112、レンズ制御部114、姿勢検出部116などで取得した情報に基づいて、可動部120bの目標角度を決定するような構成であってもよい。
また、前述した実施形態では、操作部117のレリーズボタンの第1ストロークでSW1がオンされたことに応じてオートバウンス発光撮影に係る処理を開始するような構成であるが、これに限定されるものではない。例えば、外部ストロボ120のストロボ操作部205に設けられたオートバウンスボタンの押圧に応じて、オートバウンス発光撮影に係る処理を開始するような構成であってもよい。
また、前述した実施形態では、照射光の照射方向を自動的に変更することができる照明装置として外部ストロボ120を採用した場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、カメラ100に設けられた内蔵ストロボ119が、照射光の照射方向を自動的に変更することができるような構成であってもよい。この場合、上述した外部ストロボ120に関わる各種の制御は、カメラ100のカメラMPU101などによって実行される構成であればよい。
また、前述した実施形態では、キャッチライトシート211の駆動を制限する場合に、反射面212と垂直な方向に可動部120bを略90度駆動させるように制御する構成であったがこれに限定されるものではない。例えば、キャッチライトシート211の駆動を制限する場合に、少なくとも反射面212と略水平な方向以外の方向に可動部120bを駆動させるように制御すれば、前述した本発明の効果を奏することができる。
また、前述した実施形態では、外部ストロボ120の外形から突出する光学部材としてキャッチライトシート211を使用している際に照明装置を駆動する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、発光部208の照射面209から照射される光を拡散させる光学的な作用面である拡散面を備えた光学部材(所謂ワイドパネル)を使用する際に、前述した可動部120bに関する制御を行うような構成であってもよい。この場合、ワイドパネルの拡散面が発光部208の照射面209と平行な位置に引き出すまでの間であって、拡散面と照射面209とが直交する位置において、上述したキャッチライトシート211が使用されている場合と同様の制御をおこなう。すなわち、ワイドパネルが引き出し途中であるか否かに応じて、可動部120bの駆動を制御する。
なお、前述した実施形態では、カメラMPU101を含むカメラ100の制御部と、ストロボMPU201を含む外部ストロボ120の制御部とが連携して動作することで、上述した各制御を実行するような構成であったが、これに限定されるものではない。例えば、前述した図4〜図7のフローに従ったプログラムを予めカメラMPU101のメモリなどに格納しておき、当該プログラムをカメラMPU101やストロボMPU201などが実行することで、上述した各制御を実行するような構成であってもよい。また、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。また、プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、ハードディスク、磁気テープ等の磁気記録媒体、光/光磁気記録媒体でもあってもよい。
また、前述した実施形態では、本発明を実施する照明装置を含む撮像システムの撮像装置の一例として、カメラ100について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、本発明を実施する撮像装置の撮像装置としては、デジタルビデオカメラやスマートフォンなどの可搬型デバイスなど、種々の撮像装置に適用することが可能である。
(その他の実施形態)
また本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現できる。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現できる。
100 デジタルカメラ
101 カメラMPU
119 内蔵ストロボ
120 外部ストロボ
120a 本体部
120b 可動部
201 ストロボMPU
202 駆動制御部
208 発光部
211 キャッチライトシート

Claims (8)

  1. 発光部を備えた可動部を自動的に駆動させることで光の照射方向を変更させることができる照明装置であって、
    前記可動部の内部から突出させることができる光学部材と、
    前記可動部の駆動を制御する駆動制御手段と、
    を有し、
    前記光学部材は、前記可動部の内部から突出させることで前記発光部から照射された光によって照明される使用位置と、前記可動部の内部に収納させることで前記発光部から照射された光に照明されない非使用位置との間を移動することができ、
    前記駆動制御手段は、前記光学部材が前記使用位置に位置している状態で前記可動部を自動的に駆動させる場合に、前記光学部材が前記非使用位置に位置している状態で前記可動部を自動的に駆動させる場合よりも、前記可動部を駆動させる方向を制限するように当該可動部の駆動を制御することを特徴とする照明装置。
  2. 前記照明装置は、前記可動部を自動的に回動させることで光の照射方向を変更させることができ、
    前記光学部材は、前記使用位置に位置している状態で、前記発光部の光の照射面から離間して配される光学的な作用面を備え、
    前記駆動制御手段は、前記光学部材が前記使用位置に位置している状態で前記可動部を駆動させていない状態から当該可動部の駆動を開始させる場合は、前記光学的な作用面と垂直な第1の方向から当該可動部を回動させるように制御することを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記照明装置は、前記可動部を回動可能に保持する本体部を有し、
    前記可動部が前記発光部の前記照射面が前記本体部の正面部と同一の方向を向いている位置を基準位置とし、前記光学部材が前記使用位置に位置していて前記可動部が前記基準位置に位置している状態での前記第1の方向と直交する方向を第2の方向とし、
    前記駆動制御手段は、前記光学部材が前記使用位置に位置している状態で前記可動部を駆動させていない状態から当該可動部の駆動を開始させる場合は、前記第1の方向に前記可動部を回動させた後に前記第2の方向に前記可動部を回動させるように制御することを特徴とする請求項2に記載の照明装置。
  4. 前記駆動制御手段は、前記光学部材が前記使用位置に位置している状態で前記可動部を駆動させていない状態から当該可動部の駆動を開始させる場合は、前記第1の方向に前記基準位置から略90度の位置に前記照射面が移動するように前記可動部を回動させるように制御することを特徴とする請求項3に記載の照明装置。
  5. 前記可動部を回動させる角度の目標値である目標角度を設定する設定手段を有し、
    前記駆動制御手段は、前記光学部材が前記使用位置に位置している状態で前記可動部を駆動させていない状態から当該可動部の駆動を開始させる場合は、前記可動部の現在の角度と前記目標角度との間において、前記第1の方向には差異がなく前記第2の方向に所定の角度以上の差異があるときに、前記可動部を前記目標角度に向けて前記第1の方向および前記第2の方向に回動させ、前記可動部の現在の角度と前記目標角度との間において、前記第1の方向には差異がなく前記第2の方向に所定の角度よりも小さい差異があるときに、前記可動部を前記目標角度に向けて前記第2の方向のみに回動させるように制御することを特徴とする請求項4に記載の照明装置。
  6. 前記駆動制御手段は、前記光学部材が前記非使用位置に位置している状態で前記可動部を駆動させていない状態から当該可動部の駆動を開始させる場合は、前記可動部の現在の角度と前記目標角度との間において、前記第1の方向には差異がなく前記第2の方向に所定の角度以上の差異があるときに、前記可動部を前記目標角度に向けて前記第2の方向のみに回動させるように制御することを特徴とする請求項5に記載の照明装置。
  7. 前記光学部材は、発光部から照射された光を前記光学的な作用面で反射させるパネル状の部材、または、発光部から照射された光を前記光学的な作用面で拡散させるパネル状の部材であることを特徴とする請求項2乃至6の何れか一項に記載の照明装置。
  8. 発光部と光学部材とを備えた可動部を自動的に駆動させることで光の照射方向を変更させることができる照明装置の制御方法であって、
    前記可動部の駆動を制御する駆動制御工程を有し、
    前記光学部材は、前記可動部の内部から突出させることで前記発光部から照射された光によって照明される使用位置と、前記可動部の内部に収納させることで前記発光部から照射された光に照明されない非使用位置との間を移動することができ、
    前記駆動制御工程は、前記光学部材が前記使用位置に位置している状態で前記可動部を自動的に駆動させる場合に、前記光学部材が前記非使用位置に位置している状態で前記可動部を自動的に駆動させる場合よりも、前記可動部を駆動させる方向を制限するように当該可動部の駆動を制御することを特徴とする照明装置の制御方法。
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