JP2016090692A - クリーニング装置、画像形成装置及びクリーニング装置の制御方法 - Google Patents
クリーニング装置、画像形成装置及びクリーニング装置の制御方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】通常よりも多い量のトナーがクリーニング装置の貯留部に供給された場合でも最適な貯留状態を維持しながら、クリーニング不良を防止することを目的とする。【解決手段】像担持体50の表面に付着したトナーを掻き取るクリーニング部材71と、像担持体50の回転方向に対してクリーニング部材71よりも上流側に配置され、像担持体50に当接するように配置される補助部材72と、像担持体50、クリーニング部材71及び補助部材72の間に、掻き取られたトナーを貯留する貯留部75を形成する規制部材73とを有するクリーニング装置70において、規制部材73の位置を変化させることにより、貯留部75の貯留容量を変化させる。【選択図】図2
Description
本発明は、像担持体上に付着したトナーを除去するクリーニング装置、及び、そのクリーニング装置を備える画像形成装置に関する。また、そのクリーニング装置の制御方法に関する。
感光体に形成したトナー像を中間転写ベルトに転写させ、さらに、中間転写ベルトに転写されたトナー像を用紙等の転写材(以下、用紙とする)に転写する電子写真方式の画像形成装置が普及している。このような画像形成装置では、中間転写ベルトの近傍に、中間転写ベルトから用紙上にトナー像が転写された後、中間転写ベルト上に残留するトナーを除去するためのクリーニング装置が設けられる。
クリーニング装置は、板状のクリーニングブレードを備え、このクリーニングブレードの長手方向の辺を、像担持体の走行方向に対して上流側に向かうように(いわゆるカウンタ方向に)像担持体の表面に当接させることで、像担持体上のトナーを掻き取る。
一方、トナーは、研磨剤や潤滑剤としての機能を有しており、この機能を活用したクリーニング装置が提案されている(特許文献1)。特許文献1では、像担持体から掻き取られたトナーをクリーニング装置内に確保された空間(以下、貯留部)に貯留し、貯留されているトナーを常にクリーニングブレードに供給することで、クリーニングブレードに潤滑性を付与する構成が開示されている。
ところで、上述したような貯留部を備えるクリーニング装置では、貯留部に、貯留部の飽和量を超えたトナーが供給された場合、貯留部のトナーがクリーニングブレードを押し上げてしまい、クリーニング不良になるおそれがある。また、貯留部のトナーが少なすぎる場合には、クリーニングブレードに潤滑剤としてのトナーを供給できなくなる。
そこで、本発明は、通常よりも多い量のトナーがクリーニング装置の貯留部に供給された場合でも最適な貯留状態を維持しながら、クリーニング不良を防止することを目的とする。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明のクリーニング装置は、像担持体の表面に付着したトナーを掻き取るクリーニング部材と、像担持体の回転方向に対してクリーニング部材よりも上流側に配置され、像担持体に当接するように配置される補助部材と、一部が補助部材に当接した状態で、像担持体、クリーニング部材及び補助部材の間に、掻き取られたトナーを貯留する貯留部を形成する規制部材と、貯留部に供給されるトナーの供給状態に応じ、規制部材を補助部材に当接させた状態で規制部材の位置を変化させる制御部とを備える。
本発明の画像形成装置は、像担持体の表面に付着したトナーを掻き取るクリーニング部材と、像担持体の回転方向に対してクリーニング部材よりも上流側に配置され、像担持体に当接するように配置される補助部材と、一部が補助部材に当接した状態で、像担持体、クリーニング部材及び補助部材の間に、掻き取られたトナーを貯留する貯留部を形成する規制部材と、貯留部に供給されるトナーの供給状態に応じ、規制部材を補助部材に当接させた状態で規制部材の位置を変化させる制御部と、を有するクリーニング装置を備える。
本発明のクリーニング装置の制御方法は、像担持体の表面に付着したトナーを掻き取るクリーニング部材と、像担持体の回転方向に対してクリーニング部材よりも上流側に配置され、像担持体に当接するように配置される補助部材と、像担持体、クリーニング部材及び補助部材の間に、掻き取られたトナーを貯留する貯留部を形成する規制部材とを有するクリーニング装置の制御方法であって、貯留部に供給されるトナーの量を検知する工程と、検知されたトナーの量に応じて、規制部材を補助部材に当接した状態で規制部材の位置を変化させる工程とを有する。
本発明によれば、通常よりも多い量のトナーがクリーニング装置の貯留部に供給された場合でも最適な貯留状態を維持することができ、クリーニング性能を向上させることができる。
以下に、本発明の実施形態に係るクリーニング装置、画像形成装置及びクリーニング装置の制御方法の一例を、図面を参照しながら説明する。なお、本発明は以下の例に限定されるものではない。
〈1.第1の実施形態〉
[1−1.画像形成装置全体の構成]
まず、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の全体構成について説明する。図1は、本実施形態に係る画像形成装置1の概略構成図である。本実施形態の画像形成装置1は、電子写真方式により用紙に画像を形成するものであり、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(Bk)の4色のトナーを重ね合わせるタンデム形式のカラー画像形成装置である。
[1−1.画像形成装置全体の構成]
まず、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の全体構成について説明する。図1は、本実施形態に係る画像形成装置1の概略構成図である。本実施形態の画像形成装置1は、電子写真方式により用紙に画像を形成するものであり、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(Bk)の4色のトナーを重ね合わせるタンデム形式のカラー画像形成装置である。
図1に示すように、本実施形態の画像形成装置1は、原稿搬送部10と、用紙収納部20と、画像読取部30と、画像形成部40と、中間転写ベルト50(本発明の像担持体)と、クリーニング装置70と、搬送部23と、2次転写部60と、定着部80とを備える。
原稿搬送部10は、原稿Gをセットする原稿給紙台11と、複数のローラ12と、搬送ドラム13と、搬送ガイド14と、原稿排出ローラ15と、原稿排出トレイ16とを有している。原稿給紙台11にセットされた原稿Gは、複数のローラ12及び搬送ドラム13によって、画像読取部30の読み取り位置に1枚ずつ搬送される。搬送ガイド14及び原稿排出ローラ15は、複数のローラ12及び搬送ドラム13により搬送された原稿Gを原稿排出トレイ16に排出する。
画像読取部30は、原稿搬送部10によって搬送された原稿G又は原稿台31に載置された原稿の画像を読み取って、画像信号を生成する。具体的には、原稿Gの画像がランプLによって照射される。原稿Gからの反射光は、第1ミラーユニット32、第2ミラーユニット33、レンズユニット34の順に導かれて、撮像素子35の受光面に結像する。撮像素子35は、入射した光を光電変換して所定の画像信号として出力する。出力された画像信号がA/D変換されることにより画像データが作成される。
また、画像読取部30は、画像処理部36を有している。画像処理部36は、A/D変換によって作成された画像データにシェーディング補正やディザ処理、圧縮等の処理を施して、制御部200(図5参照)のRAM203(図5参照)に格納する。なお、画像データは、画像読取部30から出力されるデータに限定されず、画像形成装置1に接続されたパーソナルコンピュータや他の画像形成装置などの外部装置から受信したものであってもよい。
用紙収納部20は、装置本体の下部に配置されており、用紙Sのサイズに応じて複数設けられている。この用紙Sは、給紙部21により給紙されて搬送部23に送られる。また、用紙収納部20の近傍には、手差部22が設けられている。この手差部22からは、用紙収納部20に収納されていないサイズの用紙やタグを有するタグ紙、OHPシート等の特殊紙が転写位置へ送られる。
搬送部23は、2次転写部60の上流側に設けられ、搬送ローラと、2次転写部60の近傍に設けられたレジストローラ対28とを備える。レジストローラ対28は、駆動ローラ28aと、駆動ローラ28aの上側に圧接した状態で配置された従動ローラ28bとからなる一対のローラで構成されている。そして、駆動ローラ28aと従動ローラ28bとの間に構成されるニップ部が用紙Sの搬送経路となる。
給紙部21より給紙されて搬送部23に送られてくる用紙Sは、搬送ローラ及びレジストローラ対28により転写位置である2次転写部60に搬送される。レジストローラ対28は、2次転写部60においてトナー像の転写が可能になるタイミングで、用紙Sを2次転写部60に送り出す。
画像読取部30と用紙収納部20との間には、画像形成部40と中間転写ベルト50が配置されている。画像形成部40は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色のトナー像を形成するために、4つの画像形成ユニット40Y,40M,40C,40Kを有する。
第1の画像形成ユニット40Yはイエローのトナー像を形成し、第2の画像形成ユニット40Mはマゼンタのトナー像を形成する。また、第3の画像形成ユニット40Cは、シアンのトナー像を形成し、第4の画像形成ユニット40Kは、ブラックのトナー像を形成する。これら4つの画像形成ユニット40Y,40M,40C,40Kは、それぞれ同一の構成を有しているため、ここでは代表して第1の画像形成ユニット40Yについて説明する。
第1の画像形成ユニット40Yは、ドラム状の感光体41と、感光体41の周囲に配置された帯電部42と、露光部43と、現像部44と、クリーニング部45を有している。感光体41は、駆動モータ(図示を省略する)によって反時計回りに回転する。帯電部42は感光体41に電荷を与え感光体41の表面を一様に帯電する。露光部43は、原稿Gから読み取られた画像データに基づいて、感光体41の表面に対して露光操作を行い感光体41に静電潜像を形成する。
現像部44は、感光体41に形成された静電潜像にイエローのトナーを付着させる。これにより、感光体41の表面には、イエローのトナー像が形成される。なお、第2の画像形成ユニット40Mの現像部44は、感光体41にマゼンタのトナーを付着させ、第3の画像形成ユニット40Cの現像部44は、感光体41にシアンのトナーを付着させる。そして、第4の画像形成ユニット40Kの現像部44は、感光体41にブラックのトナーを付着させる。
感光体41上に付着したトナーは、中間転写ベルト50に転写される。クリーニング部45は、中間転写ベルト50に転写した後、感光体41の表面に残留しているトナーを除去する。
中間転写ベルト50は、無端状に形成されており、駆動モータ(図示を省略する)で感光体41の回転方向とは逆方向の時計回りに回転する。中間転写ベルト50における各画像形成ユニット40Y,40M,40C,40Kの感光体41と対向する位置には、1次転写部51が設けられている。この1次転写部51は、中間転写ベルト50にトナーと反対の極性を印加することで、感光体41上に形成されたトナー像を中間転写ベルト50に転写させる。
そして、中間転写ベルト50が回転することで、中間転写ベルト50の表面には、4つの画像形成ユニット40Y,40M,40C,40Kで形成されたトナー像が順次転写される。これにより、中間転写ベルト50上には、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックのトナー像が重なり合いカラー画像が形成される。
中間転写ベルト50の近傍で、かつ搬送部23の下流側には、2次転写部60が配置されている。2次転写部60は、中間転写ベルト50が張架された転写上ローラ52と、中間転写ベルト50を挟んで転写上ローラ52側に押圧された転写下ローラ61からなる転写ローラ対で構成されている。
2次転写部60では、搬送部23においてレジストローラ対28で狭持されて搬送されてきた用紙Sを転写下ローラ61で中間転写ベルト50側に押圧する。そして、2次転写部60は、搬送部23から送られてきた用紙S上に中間転写ベルト50に形成されたカラーのトナー像を転写する。
クリーニング装置70は、中間転写ベルト50の近傍に設けられている。クリーニング装置70は、用紙Sに転写した後に中間転写ベルト50の表面に残留しているトナー(残留トナー)を除去したり、劣化したトナーを排出する劣化トナー排出帯やJAMの発生時において、用紙に転写されずに中間転写ベルト50の表面に付着した状態のトナー(未転写トナー)を除去したりする。クリーニング装置70の構成については後で詳述する。
定着部80は、2次転写部60の、用紙Sが搬送される下流側(排出側)に設けられており、一対の上定着ローラ81及び下定着ローラ82からなる定着ローラ対を有する。定着部80では、未定着のトナー像を有する用紙Sを上定着ローラ81及び下定着ローラ82で狭持して加圧加熱することに、用紙Sにトナー像を定着させる。
定着部80の下流には、切換ゲート24が配置されている。切換ゲート24は、定着部80を通過した用紙Sの搬送経路を切り換える。すなわち、切換ゲート24は、片面画像形成におけるフェースアップ排紙を行う場合に、用紙Sを直進させる。これにより、用紙Sは、一対の排紙ローラ25によって排紙される。また、切換ゲート24は、片面画像形成における画像形成面を下方に向けて排紙するフェースダウン排紙、及び、両面画像形成を行う場合に、用紙Sを下方に案内する。
フェースダウン排紙を行う場合は、切換ゲート24によって用紙Sを下方に案内した後に、用紙反転搬送部26によって表裏を反転して上方に搬送する。これにより、用紙Sは、一対の排紙ローラ25によって排紙される。両面画像形成を行う場合は、切換ゲート24によって用紙Sを下方に案内した後に、用紙反転搬送部26によって表裏を反転し、再給紙路27により再び用紙を転写位置へ送る。
また、一対の排紙ローラ25の下流側に、用紙Sを折ったり、用紙Sに対してステーブル処理等を行ったりする後処理装置を配置してもよい。
[1−2.要部(クリーニング装置)の構成]
次に、本実施形態の画像形成装置1におけるクリーニング装置70の構成について説明する。図2及び図3は、本実施形態のクリーニング装置70の概略構成図である。図2及び図3に示すように、本実施形態のクリーニング装置70は、クリーニングブレード71(本発明のクリーニング部材)と、補助ローラ72(本発明の補助部材)と、規制部材73と、規制部材支持部74と、制御部200(図5参照)とで構成されている。
次に、本実施形態の画像形成装置1におけるクリーニング装置70の構成について説明する。図2及び図3は、本実施形態のクリーニング装置70の概略構成図である。図2及び図3に示すように、本実施形態のクリーニング装置70は、クリーニングブレード71(本発明のクリーニング部材)と、補助ローラ72(本発明の補助部材)と、規制部材73と、規制部材支持部74と、制御部200(図5参照)とで構成されている。
クリーニングブレード71は、中間転写ベルト50の回転方向(すなわち、走行方向)に対して、2次転写部60よりも下流側であり、かつ、画像形成部40を構成する感光体41よりも上流側の位置に配置され、中間転写ベルト50に当接するように配置されている。また、クリーニングブレード71は、長方形状の板状部材で構成されており、その長手方向の辺(長辺)が中間転写ベルト50の幅方向(すなわち、用紙幅方向に相当する方向)と平行になるように配置されている。そして、クリーニングブレード71は、その長辺が、中間転写ベルト50の表面に押し当てられた状態で支持部(図示を省略する)に支持され、中間転写ベルト50に押し当てられる側の端部が中間転写ベルト50の走行方向において上流側に向かうように(いわゆるカウンタ方向に)支持されている。
クリーニングブレード71の長手方向の幅は、中間転写ベルト50の幅とほぼ同程度に構成され、中間転写ベルト50に付着したトナーを掻き取ることができる長さに構成されている。また、クリーニングブレード71は、例えば、ウレタンゴム、シリコンゴム、クロロプレンゴム、フッ素ゴムなど、弾性を有するゴム部材で形成されている。本実施形態では、中間転写ベルト50の表面に付着したトナーが、中間転写ベルト50の回転に伴ってクリーニングブレード71に掻き取られる。
補助ローラ72は、クリーニングブレード71の近傍であって、中間転写ベルト50の走行方向に対してクリーニングブレード71よりも上流側に配置され、中間転写ベルト50に当接するように配置されている。補助ローラ72は、図示を省略する駆動部により、中間転写ベルト50との当接位置において中間転写ベルト50の走行方向と同方向に回転するように構成されている。補助ローラ72は、弾性を有する部材で構成されており、例えばスポンジローラなどで構成されている。また、補助ローラ72の軸方向の長さはクリーニングブレード71の長手方向の長さと同程度に構成されている。
規制部材73は、シート状の可撓性を有する弾性部材で構成されており、本実施形態では、例えばPETで構成されている。規制部材73は、クリーニングブレード71と補助ローラ72との間の領域において中間転写ベルト50の表面と規制部材73の表面とが対向するように規制部材支持部74に支持されている。このとき、規制部材73は補助ローラ72側の端部が補助ローラ72の表面に当接するように配置されている。また、規制部材支持部74は樹脂等で構成されている。図4に、本実施形態における規制部材73を中間転写ベルト50側から見たときの概略構成を示す。
図4に示すように、本実施形態の規制部材73は、補助ローラ72に当接する側の端部に複数の切り込み部73aを有する。切り込み部73aは、補助ローラ72の軸方向において例えば10mm間隔で複数設けられており、補助ローラ72に当接する側の端部から規制部材支持部74に支持される側に向けて開口幅が連続して小さくなるようなテーパ形状(三角形状)に形成されている。後述するが、本実施形態では、切り込み部73aが三角形状であるため、規制部材支持部74が移動することによって規制部材73の位置が図2の実線で示す位置から二点鎖線で示す位置に変化したときに規制部材73と補助ローラ72との間の切り込み部73aの開口面積が変化する。
本実施形態では、切り込み部73aは、10mm間隔で設ける構成としたが、これに限られるものではなく、例えば5〜10mm間隔など、種々の変更が可能である。また、切り込み部73aの最大幅は、例えば5mmとするのが好ましい。切り込み部73aの最大幅を5mmとすることにより、補助ローラ72と規制部材73との間から排出されるトナーの量を最適に保つことができる。また、規制部材73の補助ローラ72に当接する側の端部から規制部材支持部74に支持される側に向かう方向における切り込み部73aの長さは、例えば、10〜15mmとするのが好ましい。
規制部材支持部74は、クリーニングブレード71と補助ローラ72との間の領域において中間転写ベルト50の表面と対向する位置に配置されており、中間転写ベルト50側の端部に規制部材73を支持している。図2及び図3では、図示を省略するが、規制部材支持部74は例えばモータ、カム、ソレノイドなどで構成される移動機構78(図5参照)に接続されている。移動機構78は制御部200の制御の元、規制部材支持部74の位置を変化させる。そして、規制部材支持部74は、移動機構78によって中間転写ベルト50の回転軸方向(中間転写ベルト50の幅方向)に垂直な第1の方向(図2のX方向)及び第2の方向(図3のY方向)に移動可能であり、規制部材支持部74の移動により規制部材73の位置を移動することができる。
本実施形態では、規制部材支持部74が移動することによって、図2〜図4において二点鎖線で示すように規制部材73と補助ローラ72との位置関係が変わる。規制部材73が、図3のY方向に移動することによって規制部材73と補助ローラ72とのY方向における相対位置が変化した場合、図4を用いて説明したように、補助ローラ72と規制部材73との間の切り込み部73aの開口面積が変化する。
例えば、規制部材73が図3のY方向に補助ローラ72から離れる方向に移動し、図4に示すように、規制部材73と補助ローラ72との相対位置がW1だけ変化した場合を見てみる。そうすると、補助ローラ72上部に開口している切り込み部73aの補助ローラ72の軸方向における幅は、図4に示すようにW2からW3(<W2)になると共に、補助ローラ72上部に開口している切り込み部73aの補助ローラ72の軸方向に直交する方向の幅もW1だけ狭まる。このように、規制部材73を移動させることにより、規制部材73と補助ローラ72との間の切り込み部73aの開口面積を変化させることができる。
制御部200は、中間転写ベルト50の表面に付着した未転写トナーの量に応じて移動機構78を制御し、規制部材支持部74を移動させる。クリーニング装置70における移動機構78の制御及び移動機構78の制御に伴う規制部材73の位置の制御方法については後で詳述する。
本実施形態では、中間転写ベルト50、クリーニングブレード71、補助ローラ72及び規制部材73で囲まれる空間が、中間転写ベルト50から掻き取られたトナーを貯留する貯留部75となる。貯留部75では、規制部材73の端部が補助ローラ72に当接していることにより、クリーニングブレード71で掻き取られたトナーは規制部材73と補助ローラ72との当接部分にせき止められ、補助ローラ72の下側に排出されにくい。したがって、クリーニングブレード71に掻き取られたトナーは、貯留部75に貯留されていく。そして、本実施形態では、規制部材支持部74を移動させ、規制部材73の端部が補助ローラ72の表面から離間しない範囲内で規制部材73の位置を変化させることで、貯留部75の貯留容量を変化させることができる。
ところで、規制部材73は弾性部材で構成されているため、補助ローラ72に対する規制部材73の位置を変えることによって規制部材73が補助ローラ72側に付勢する力は変化する。さらに、規制部材73は補助ローラ72と当接する側の端部に切り込み部73aが形成されているため、規制部材73と補助ローラ72との位置関係によっては、図4に示したように規制部材73と補助ローラ72との間の切り込み部73aの開口面積が変化する。
例えば、規制部材73が補助ローラ72側に付勢する力が弱くなれば、貯留部75におけるトナーのせき止め力が弱くなり、トナーは貯留部75の外側に排出され易くなる。反対に、規制部材73が補助ローラ72側に付勢する力が強くなれば、貯留部75におけるトナーのせき止め力が強くなり、トナーは貯留部75の外側に排出されにくくなる。また、規制部材73と補助ローラ72との間に開口される切り込み部73aの開口面積が広くなれば、貯留部75のトナーは排出され易くなる。反対に、規制部材73と補助ローラ72との間に開口される切り込み部73aの開口面積が狭くなれば、貯留部75のトナーは排出されにくくなる。
したがって、本実施形態では、規制部材73の位置を制御することによって貯留部75の貯留容量を変化させることができると共に、貯留部75のトナーの排出量も変化させることができる。そして、本実施形態では、クリーニング装置70の下部にスクリュー76が設けられており、貯留部75から排出されたトナーはスクリュー76によって図示を省略する回収部に回収される。本実施形態では、クリーニングブレード71、補助ローラ72、規制部材73、規制部材支持部74、スクリュー76は、中間転写ベルト50側が開口された筐体77に収容されている。
図5に、画像形成装置1の制御系の構成を示す。画像形成装置1は、制御部200を備える。制御部200は、例えばCPU(Central Processing Unit)201と、CPU201が実行するプログラム等を記憶するためのROM(Read Only Memory)202と、CPU201の作業領域として使用されるRAM(Random Access Memory)203と、を有する。さらに、画像形成装置1は、大容量記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)204と、操作表示部205を有する。なお、ROM202としては、通常電気的に消去可能なプログラマブルROMが用いられる。
制御部200は、画像読取部30、画像処理部110、画像形成部40、給紙部21、クリーニング装置70、操作表示部205及びHDD204にそれぞれシステムバス107を介して接続され、装置全体を制御する。
HDD204は、画像読取部30で読み取って得た原稿画像の画像データを記憶したり、出力済みの画像データ等を記憶したりする。操作表示部205は、液晶表示装置(LCD)又は有機ELD(Electro Luminescence Display)等のディスプレイからなるタッチパネルである。この操作表示部205は、ユーザに対する指示メニューや取得した画像データに関する情報等を表示する。さらに、操作表示部205は、複数のキーを備え、ユーザのキー操作による各種の指示、文字、数字などのデータの入力を受け付ける入力部としての役割を持つ。
画像読取部30は、原稿画像を光学的に読み取って電気信号に変換する。例えば、カラー原稿を読み取る場合は、一画素当たりRGB各10ビットの輝度情報をもつ画像データを生成する。画像読取部30によって生成された画像データや、画像形成装置1に接続された外部装置の一例を示すPC(パーソナルコンピュータ)220から送信される画像データは、画像処理部110に送られ、画像処理される。画像処理部110は、受信した画像データに対し、必要に応じて、シェーディング補正、画像濃度調整、画像圧縮等の画像処理を行う。また、画像形成部40は、画像処理部110によって画像処理された画像データを受け取り、画像データに基づいて用紙S上に画像を形成する。
クリーニング装置70は、制御部200から送信される信号に基づいて中間転写ベルト50表面に付着したトナーを除去する。また、制御部200は、クリーニング装置70において、移動機構78を制御することにより規制部材支持部74及び規制部材支持部74に支持された規制部材73の位置を変化させることにより貯留部75の貯留容量を変化させると共に、貯留部75から排出されるトナーの排出量の調整を行う。制御部200による移動機構78及びそれに伴う規制部材支持部74及び規制部材73の制御方法の一例ついては後で詳述する。
なお、本例では、外部装置としてパーソナルコンピュータを用いた例を説明したが、これに限定されるものではなく、外部装置は、例えばファクシミリ装置等その他各種の装置を用いることができる。
本実施形態のクリーニング装置70は、通常よりも多い量のトナーがクリーニングブレード71に掻き取られて貯留部75に貯留される場合のクリーニング装置70の制御方法に特徴を有している。
例えば、低印字率のプリントを連続して行った場合、現像部44内のトナーの入れ替わりが少なくトナーが劣化しやすい。その対策として、所定の印字率に達しない場合には、所定の印字率の印刷に要するトナーの量から実際に使用したトナーの量を差し引いた量のトナー(以下、余剰トナーという)を、画像間又はジョブとジョブとの間に排出する制御が一般的に知られている。以下の説明では、この余剰トナーを排出する期間を、「劣化トナー排出帯」という。劣化トナー排出帯では、余剰トナーを中間転写ベルト50に付着させ、その付着させたトナーをクリーニング装置70で除去する。
一方、2次転写部60にクリーニング機構を持たない装置においては、画像間でのトナーの排出は、2次転写部60を離間させて行う必要があるため、生産性が著しく低下する。生産性の低下を抑制するため、一般的に、劣化トナー排出帯では所定の枚数毎(例えば100プリント毎)に所定の枚数分の余剰トナーの排出を行う。しかしこの時、余剰トナーを、100プリント分まとめて排出するため、1回に排出する余剰トナーの量は通常のプリントでクリーニング装置70に除去されるトナーの量の数十倍となる。
また、高印字率の画像形成時にJAMが発生した場合、大量のトナーが用紙に転写されずにクリーニング装置70に供給されることになり、この場合にも突発的に貯留部75に貯留されるトナーの量が多くなる。
本実施形態では、劣化トナー排出帯又はJAM発生時において、用紙に転写されずに中間転写ベルト50表面に付着している大量の未転写トナーをクリーニング装置70において除去する際に、規制部材73を制御して貯留部75の貯留容量を変化させる。以下では、劣化トナー排出帯及びJAM発生時におけるクリーニング装置70の制御方法の一例について説明する。
[1−3.クリーニング装置の制御方法]
ここでは、劣化トナー排出帯及びJAM発生時におけるクリーニング装置70の制御方法を同時に説明する。図6は、劣化トナー排出帯及びJAM発生時におけるクリーニング装置70の制御方法を示すフローチャートである。なお、本実施形態では、前述したように、既定の枚数毎(例えば100プリント毎)に劣化トナー排出モードが選択される構成とし、劣化トナー排出モードが選択された場合に劣化トナーの排出(余剰トナーの排出)が行われるものとする。また、劣化トナー排出帯及びJAM発生時以外では、規制部材73は基準の位置にあるものとする。
ここでは、劣化トナー排出帯及びJAM発生時におけるクリーニング装置70の制御方法を同時に説明する。図6は、劣化トナー排出帯及びJAM発生時におけるクリーニング装置70の制御方法を示すフローチャートである。なお、本実施形態では、前述したように、既定の枚数毎(例えば100プリント毎)に劣化トナー排出モードが選択される構成とし、劣化トナー排出モードが選択された場合に劣化トナーの排出(余剰トナーの排出)が行われるものとする。また、劣化トナー排出帯及びJAM発生時以外では、規制部材73は基準の位置にあるものとする。
まず、劣化トナー排出帯又はJAM発生時において、制御部200は未転写トナー処理を行うか否かを判断する(ステップS1)。例えば、劣化トナー排出帯において、劣化トナー排出モードが選択されている場合でも、形成される画像の印字率が高く、印字率が所定の閾値を超えていた場合には、装置の仕様によってはトナーが排出されないように設定されている場合がある。その場合には、制御部200はステップS1において未転写トナー処理を行わないと判断する。一方、形成される画像の印字率が低く、印字率が所定の閾値以下であった場合には、劣化トナー排出モードが選択された場合、その閾値に達しなかった分の余剰トナーを排出する。その場合には、制御部200はステップS1において未転写トナー処理を行うと判断する。
一方、JAM発生時においては、制御部200は、JAM発生時に用紙に転写されなかった未転写トナーが中間転写ベルト50に残留しているか否かを検知する。そして、未転写トナーが残留している場合には、制御部200はステップS1において未転写トナー処理を行うと判断し、残留していない場合には、制御部200はステップS1において未転写トナー処理を行わないと判断する。
ステップS1において、制御部200が未転写トナーの処理を行わないと判断した場合(ステップS1で「NO」と判断した場合)には、制御部200は規制部材73の制御を行わずに終了する。終了した場合には、規制部材73の位置はそのままで、通常のクリーニング処理が行われる。
ステップS1において、制御部200が未転写トナーの処理を行うと判断した場合(ステップS1で「YES」と判断した場合)には、制御部200は、クリーニング装置70に供給される未転写トナーの量がX[g]以上であるか否かを判断する(ステップS2)。この場合の未転写トナー量X[g]は、通常時における貯留部75の貯留容量に対して、未転写トナーがX[g]運ばれたとしても貯留部75が飽和しない程度の量に設定されるものである。この未転写トナーの量X[g]は、実験的に決定される値であり、本実施形態では例えば50[mg]とする。
劣化トナー排出帯においてクリーニング装置70に供給される未転写トナーの量は、プリント毎の余剰トナーで決定される。例えば、100プリント毎に劣化トナー排出モードが選択される場合には、100プリント分の余剰トナーの合計が劣化トナー排出帯におけるクリーニング装置70に供給される未転写トナーの量となる。したがって、劣化トナー排出帯においては、制御部200は、既定の枚数分の余剰トナーの合計を検知し、その合計がX[g]以上であるか否かを判断する。
一方、JAM発生時においては、制御部200は、中間転写ベルト50に作像されるトナー像の作像信号を検知し、その作像信号からクリーニング装置70に供給される未転写トナーの量を検知し、そのトナーの量がX[g]以上であるか否かを判断する。
ステップS2において、制御部200が、未転写トナーの量がX[g]未満であると判断した場合(ステップS2で「NO」と判断した場合)には、制御部200は規制部材73の制御を行わずに終了する。終了した場合には、規制部材73は基準位置に維持され、クリーニング装置70において通常のクリーニング処理が行われる。
ステップS2において、制御部200が未転写トナーの量がX[g]以上であると判断した場合(ステップS2で「YES」と判断した場合)には、制御部200は移動機構78を制御して規制部材支持部74の位置を変化させ、規制部材73を中間転写ベルト50から離れる方向に退避させる。これにより、貯留部75の貯留容量を拡大する。この場合、制御部200は、規制部材73の端部が補助ローラ72から離れない範囲内で規制部材73を移動させる。規制部材73を図3のX方向に移動させるかY方向に移動させるかは種々の選択が可能である。
例えば、図2に示すように、規制部材73をX方向にのみ移動させた場合には、規制部材73の補助ローラ72側への押し付け力が弱くなるが、規制部材73と補助ローラ72との間の切り込み部73aの開口面積はあまり変化しない。このため、貯留部75から排出されるトナーは、規制部材73の補助ローラ72側への押し付け力が弱まった分だけ貯留部75のトナーが規制部材73と補助ローラ72との間から排出され易くなる。一方、図3に示すように、規制部材73をX方向及びY方向に移動させた場合には、規制部材73と補助ローラ72との間の切り込み部73aの開口面積が広くなると共に、規制部材73の補助ローラ72側への押し付け力も小さくなる。したがって、規制部材73をX方向及びY方向に移動させた場合には、規制部材73をX方向にのみ移動させた場合に比較して、貯留部75のトナーが規制部材73と補助ローラ72との間からより排出され易くなる。すなわち、規制部材73を図3のX方向に移動させるかY方向に移動させるかにより、貯留部75の貯留容量と排出量を変えることができる。
規制部材73の移動方向及び移動量は、未転写トナーの量に応じて決定されるのが好ましい。この場合には、例えば、予め未転写トナーの量に応じて最適な規制部材73の位置を実験的に求めておき、その結果を用いて、制御部200が規制部材73の位置を制御するような構成とすればよい。
ステップS3で規制部材73を退避させた後、制御部200は、中間転写ベルト50の走行距離がY[km]以上であるか否かを判断する(ステップS4)。ここにおける走行距離Y[km]は、未転写トナーがクリーニング装置70によって除去されるのに必要な距離で決定されるものであり、未転写トナーの量や環境によって変化する未転写トナーの流動性によって最適に決定するのが好ましい。例えば、トナーの流動性が悪い高温高湿の環境下では規制部材73を戻すタイミングを、低温低湿の環境下よりも長くする等、種々の設定が可能である。
ステップS4において、規制部材73退避後の中間転写ベルト50の走行距離がY[km]未満である場合(ステップS4において「NO」と判断した場合)には、制御部200は規制部材73の位置を維持する(ステップS6)。そして、ステップS4を再度行う。
ステップS4において、規制部材73移動後の中間転写ベルト50の走行距離がY[km]以上である場合(ステップS4において「YES」と判断した場合)には、制御部200は移動機構78を制御して規制部材支持部74の位置を変化させ、規制部材73の位置を基準の位置に戻す(ステップS5)。その後、制御部200は、規制部材73の制御を終了する。
本実施形態のクリーニング装置70の制御方法では、ステップS4において、規制部材73を基準位置に戻すタイミングを中間転写ベルト50の走行距離によって決定する構成としたが、これに限られるものではない。一定時間経過後に規制部材73を基準位置に戻す構成としてもよいし、また、貯留部75におけるトナーの貯留状態に応じて規制部材73を基準位置に戻す構成としてもよい。また、劣化トナー排出帯においては、毎回のトナー排出量の推移を監視し、排出量の少ない状態が継続した場合に規制部材73を戻す構成としてもよい。
以上の工程により、本実施形態のクリーニング装置70では、劣化トナー排出帯及びJAM発生時において、貯留部75の貯留容量を変化させることができ、貯留部75に貯留されるトナー量を最適に確保することができる。これにより、貯留部75に貯留したトナーがクリーニングブレード71を押し上げてしまうのを防ぐことができる。
さらに、本実施形態では、規制部材73は補助ローラ72から完全に離間しない範囲内で移動させて貯留容量を変化させる。これにより、規制部材73と補助ローラ72との間から多量のトナーが排出されて貯留部75に貯留されているトナーの量が急激に減少することを防ぐことができる。
このため、本実施形態のクリーニング装置70では、貯留部75において常に最適なトナーの貯留量を確保することができる。これにより、貯留されているトナーを潤滑剤として常にクリーニングブレード71に供給することができるため、クリーニングブレード71のめくれを防止したり、引きつれを防止して、摩耗やカケを抑制することができる。
さらに、貯留部75に貯留されているトナーは研磨材の役割も果たす。したがって、補助ローラ72は常に研磨材を中間転写ベルト50に擦り付けながら摺接するので、フィルミングを防止することができる。このように、本実施形態では、常時、安定してクリーニングブレード71や補助ローラ72にトナーを供給することができるため、クリーニング性能を高めることができる。
本実施形態では、大量のトナーが貯留部75に供給される場合に、規制部材73の位置を移動させて貯留容量を拡大したが、同時に補助ローラ72の回転速度を通常よりも速めることにより、貯留されているトナーを速やかに排出することができる。この場合の補助ローラ72の回転速度の制御についても、貯留部75に供給されるトナーの量に応じて制御部200が制御可能な構成にすればよい。
本実施形態では、規制部材73に切り込み部73aが設けられている例としたが、切り込み部73aは形成されていなくても良い。また、本実施形態では、切り込み部73aを三角形状としたが、これに限られるものではなく、例えば矩形状等、種々の形状とすることができる。
〈2.第2の実施形態:規制部材が分割されている例〉
次に、本発明の第2の実施形態に係るクリーニング装置及び画像形成装置について説明する。本実施形態は、クリーニング装置における規制部材の構成が第1の実施形態と異なる例である。したがって、画像形成装置全体の構成及びクリーニング装置の規制部材以外の構成については説明を省略する。
次に、本発明の第2の実施形態に係るクリーニング装置及び画像形成装置について説明する。本実施形態は、クリーニング装置における規制部材の構成が第1の実施形態と異なる例である。したがって、画像形成装置全体の構成及びクリーニング装置の規制部材以外の構成については説明を省略する。
[2−1.要部の構成]
図7は、本実施形態のクリーニング装置170に用いられる規制部材171の概略構成図である。また、図8は、本実施形態の画像形成装置の制御系の一部を示すブロック図である。本実施形態では、クリーニング装置170の構成のみが第1の実施形態と異なるため、図8では、クリーニング装置170以外のブロック図の図示は省略している。図7及び図8において、それぞれ図4、図5に対応する部分には同一符号を付し重複説明を省略する。
図7は、本実施形態のクリーニング装置170に用いられる規制部材171の概略構成図である。また、図8は、本実施形態の画像形成装置の制御系の一部を示すブロック図である。本実施形態では、クリーニング装置170の構成のみが第1の実施形態と異なるため、図8では、クリーニング装置170以外のブロック図の図示は省略している。図7及び図8において、それぞれ図4、図5に対応する部分には同一符号を付し重複説明を省略する。
図7に示すように、本実施形態では、規制部材171は、補助ローラ72の軸方向の一方の側から順に設けられた第1規制部材171a、第2規制部材171b及び第3規制部材171cで構成されている。第1規制部材171a、第2規制部材171b及び第3規制部材171cは、第1の実施形態における規制部材73を補助ローラ72の軸方向に3分割した形状であり、その材料及び切り込み部73aの構成は、第1の実施形態と同様である。
また、第1規制部材171a、第2規制部材171b及び第3規制部材171cは、それぞれ第1規制部材支持部174a、第2規制部材支持部174b、第3規制部材支持部174cに支持されている。そして、本実施形態においても、第1規制部材171a、第2規制部材171b及び第3規制部材171cは、補助ローラ72側の端部が、補助ローラ72の表面に当接するようにそれぞれの規制部材支持部174a,174b,174cに支持されている。そして、第1規制部材支持部174a、第2規制部材支持部174b及び第3規制部材支持部174cは、それぞれ、第1移動機構178a、第2移動機構178b、第3移動機構178cに接続されている。第1移動機構178a、第2移動機構178b及び第3移動機構178cは、制御部200の制御の元、それぞれ、第1規制部材171a、第2規制部材171b、第3規制部材171cを移動制御する。
本実施形態のクリーニング装置170では、規制部材171が補助ローラ72の軸方向に分割されており、かつ、その分割された第1規制部材171a、第2規制部材171b及び第3規制部材171cのそれぞれを別々に移動制御することができる。したがって、貯留部75におけるトナーの溜まり方に応じて、第1規制部材171a、第2規制部材171b、第3規制部材171cの位置を別々に制御することができる。
例えば、クリーニング装置70において、中間転写ベルト50の両端側では、通常の印刷工程においても転写後に中間転写ベルト50の表面に残留するトナーが少ないことに加え、非作像領域にもかかるため、劣化トナー排出帯においてもトナーが付着しない。したがって、貯留部75では、中間転写ベルト50の両端に相当する領域にはトナーが貯留しにくく、反対に、中央部の領域にはトナーが貯留しやすい。このように、貯留部75では、中間転写ベルト50の回転軸方向(中間転写ベルト50の幅方向)でトナーの溜まり方が異なる。
本実施形態のクリーニング装置70では、JAM時又は劣化トナー排出帯において大量の未転写トナーが貯留部75に供給されるタイミングで、図2のX方向において、例えば、中央部の第2規制部材171bのみを中間転写ベルト50から離れる方向に移動させる。そして、このとき、両端部の第1規制部材171a及び第3規制部材171cは、図3のX方向の位置は変えずに、Y方向下側に移動させる。
この場合の規制部材171と補助ローラ72との位置関係について、図7を用いて説明する。中央部の第2規制部材171bを図2のX方向に移動させた場合、第2規制部材171bと補助ローラ72との間における切り込み部73aの補助ローラ72の軸方向の幅W5はほとんど変わらず、第2規制部材171bと補助ローラ72との間の距離のみが変わる。したがって、貯留部75の中央部では、トナーの排出量はそれほど変化せずに、貯留容量のみが大きくなる。一方、両端部の第1規制部材171a及び第3規制部材171cを図7の二点鎖線で示すように、幅W4だけ移動させた場合、第1規制部材171a及び第3規制部材171cと補助ローラ72との間の切り込み部73aにおける補助ローラ72の軸方向の幅は、W6(<W5)となる。したがって、貯留部75の両端部では貯留容量を変化させることなく、トナーの排出量が少なくなる。
このように、本実施形態では、第1〜第3規制部材171a〜171bの位置を別々に制御することで、貯留部75における中央部の貯留容量を大きくすると共に、両端部のトナーの排出量を少なくすることができる。したがって、本実施形態のクリーニング装置170では、大量のトナーで貯留部75が飽和しすぎることを防止しながらも、トナーが貯留されにくい領域における貯留量を確保することができ、クリーニング性能を向上させることができる。
以下では、劣化トナー排出帯及びJAM発生時におけるクリーニング装置170の制御方法の一例について説明する。
[2−2.クリーニング装置の制御方法]
ここでは、第1の実施形態と同様、劣化トナー排出帯及びJAM発生時におけるクリーニング装置170の制御方法を同時に説明する。図9は、劣化トナー排出帯及びJAM発生時におけるクリーニング装置170の制御方法を示すフローチャートである。なお、本実施形態では、前述したように、既定の枚数毎(例えば100プリント毎)に劣化トナー排出モードが選択される構成とし、劣化トナー排出モードが選択された場合に劣化トナー排出(余剰トナー排出)が行われるものとする。また、劣化トナー排出帯及びJAM発生時以外では、第1〜第3規制部材171a〜171cは基準の位置にあるものとする。
ここでは、第1の実施形態と同様、劣化トナー排出帯及びJAM発生時におけるクリーニング装置170の制御方法を同時に説明する。図9は、劣化トナー排出帯及びJAM発生時におけるクリーニング装置170の制御方法を示すフローチャートである。なお、本実施形態では、前述したように、既定の枚数毎(例えば100プリント毎)に劣化トナー排出モードが選択される構成とし、劣化トナー排出モードが選択された場合に劣化トナー排出(余剰トナー排出)が行われるものとする。また、劣化トナー排出帯及びJAM発生時以外では、第1〜第3規制部材171a〜171cは基準の位置にあるものとする。
まず、劣化トナー排出帯又はJAM発生時において、制御部200は未転写トナー処理を行うか否かを判断する(ステップS11)。本実施形態のステップS11は、図6のステップS1と同様であるので説明を省略する。
ステップS11において、制御部200が未転写トナーの処理を行わないと判断した場合(ステップS11で「NO」と判断した場合)には、制御部200は規制部材171の制御を行わずに終了する。終了した場合には、クリーニング装置170において通常のクリーニング処理が行われる。
ステップS11において、制御部200は未転写トナーの処理を行うと判断した場合(ステップS11で「YES」と判断した場合)には、制御部200は、クリーニング装置170に供給される未転写トナーの量が想定でX1[g]以上であるか否かを判断する(ステップS12)。この場合の未転写トナーの量X1[g]は、次のステップS13における未転写トナーの量X2[g]よりも少ない量に設定されるものであり、実験的に決定される値である。本実施形態では、ステップS12における未転写トナーの量X1[g]は、例えば20[mg]とする。
ステップS12おいても、図6のステップS2と同様、劣化トナー排出帯におけるクリーニング装置170に供給される未転写トナーの量は、プリント毎の余剰トナーの量で決定される。したがって、劣化トナー排出帯においては、制御部200は、既定の枚数分の余剰トナーの合計がX1[g]以上であるか否かを判断する。
一方、JAM発生時においては、制御部200は、中間転写ベルト50に作像されるトナー像の作像信号を検知し、その作像信号からクリーニング装置170に供給される未転写トナーの量がX1[g]以上であるか否かを判断する。
ステップS12において、制御部200が、未転写トナーの量がX1[g]未満であると判断した場合(ステップS12で「NO」と判断した場合)には、制御部200は規制部材171の制御を行わずに終了する。終了した場合には、クリーニング装置170において通常のクリーニング処理が行われる。
ステップS12において、制御部200が未転写トナーの量がX1[g]以上であると判断した場合(ステップS12で「YES」と判断した場合)には、制御部200は、クリーニング装置170に供給される未転写トナーの量が想定でX2(>X1)[g]以上であるか否かを判断する(ステップS13)。この場合の未転写トナーの量X2[g]は、通常時、すなわち、第1〜第3規制部材171a〜171cが基準の位置にある場合の貯留部75の貯留容量に対して、未転写トナーがX2[g]運ばれたとしても貯留部75が飽和しない程度の量に設定されるものである。この未転写トナーの量X2は実験的に決定される値である。本実施形態では、ステップS13における未転写トナーの量X2[g]は、例えば50[mg]とする。
ステップS13においても、劣化トナー排出帯及びJAM発生時における未転写トナーの量は、ステップS12と同様にして得ることができる。ステップS13において、制御部200が未転写トナーの量がX2[g]以上であると判断した場合(ステップS13で「YES」と判断した場合)は、制御部200は、第1〜第3移動機構178a〜178cをそれぞれ制御し、全ての規制部材171(第1規制部材171a〜第3規制部材171c)を中間転写ベルト50から離れる方向に退避させて貯留部75の貯留容量を拡大する(ステップS14)。
ステップS14においても、図6のステップS3と同様、制御部200は、第1〜第3規制部材171a〜171cの端部が補助ローラ72から離れない範囲内で第1〜第3規制部材171a〜171cを移動させる。また、第1〜第3規制部材171a〜171cをそれぞれ、図3のX方向に移動させるかY方向に移動させるかは種々の選択可能である。第1〜第3規制部材171a〜171cの移動方向は、貯留部75に供給されてくる未転写トナーの量に応じて決定されるのが好ましい。この場合には、例えば、予め未転写トナーの量に応じて最適な第1〜第3規制部材171a〜171cの位置を実験的に求め、その結果を用いて、制御部200が第1〜第3規制部材171a〜171cの位置を制御するような構成とする。
一方、ステップS13において、制御部200が未転写トナーの量がX2[g]未満であると判断した場合(ステップS13で「NO」と判断した場合)は、制御部200は、第2移動機構178bのみを制御し、第2規制部材171bのみを中間転写ベルト50から離れる方向に退避させて貯留部75の中央部における貯留容量を拡大する(ステップS15)。
ステップS15においても、図6のステップS3と同様、制御部200は、第2規制部材171bの端部が補助ローラ72から離れない範囲内で第2規制部材171bを移動させる。また、第2規制部材171bを図3のX方向に移動させるかY方向に移動させるかは種々の選択が可能である。第2規制部材171bの移動方向は、貯留部75に供給されてくる未転写トナーの量に応じて決定されるのが好ましい。この場合には、例えば、予め未転写トナーの量に応じて最適な第2規制部材171bの位置を実験的に求め、その結果を用いて、制御部200が第2規制部材171bの位置を制御するような構成とする。
ステップS14又はステップS15において、第1〜第3規制部材171a〜171cのうち所定の規制部材を退避させた後、制御部200は、中間転写ベルト50の走行距離がY[km]以上であるか否かを判断する(ステップS16)。ここにおける走行距離Y[km]は、未転写トナーがクリーニング装置170によって除去されるのに必要な距離で決定されるものであり、未転写トナーの量や環境によって変化する未転写トナーの流動性によって最適に決定するのが好ましい。例えば、トナーの流動性が悪い高温高湿の環境下では規制部材を戻すタイミングを、低温低湿の環境下よりも長くする等、種々の設定が可能である。
ステップS16において、第1〜第3規制部材171a〜171cのうち所定の規制部材を退避させた後の中間転写ベルト50の走行距離がY[km]未満である場合(ステップS16において「NO」と判断した場合)には、制御部200は第1〜第3規制部材171a〜171cのそれぞれの位置を維持する(ステップS17)。そして、ステップS16を再度行う。
ステップS16において、第1〜第3規制部材171a〜171cのうち所定の規制部材を退避させた後の中間転写ベルト50の走行距離がY[km]以上である場合(ステップS16において「YES」と判断した場合)には、制御部200は第1〜第3移動機構178a〜178cを制御して、第1〜第3規制部材171a〜171cの位置を基準の位置に戻す(ステップS18)。その後、制御部200は、第1〜第3規制部材171a〜171cの制御を終了する。
本実施形態のクリーニング装置170に制御方法によれば、貯留部75に供給されるトナーの量に応じて、第1〜第3規制部材171a〜171cの位置をそれぞれ別々に移動させることができる。これにより、貯留部75へのトナーの貯留状態をより最適に保つことができ、クリーニング性能をさらに向上させることができる。
本実施形態では、規制部材171は、補助ローラ72の軸方向に3分割した構成であったが、3分割に限られるものではく、仕様に応じて複数の分割が可能である。その他、本実施形態においても第1の実施形態と同様、種々の変更が可能である。
以上、本発明について、実施形態に基づいて説明したが、本発明は上述の実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
例えば、第1及び第2の実施形態においては像担持体として中間転写ベルトを用いて説明したが、これに限られるものではく、本発明のクリーニング装置は、その他の像担持体をクリーニングするのに用いることも可能である。また、第1及び第2の実施形態においては、クリーニング部材としてクリーニングブレードを用いて説明したが、これに限られるものではなく、像担持体の表面に付着したトナーを除去できる部材であれば適宜用いることができる。また、第1及び第2の実施形態において、補助部材として補助ローラを用いて説明したが、これに限られるものではなく、貯留部に貯留したトナーを下方に落下させることなく保持できる構成であれば適宜用いることができる。
さらに、第1及び第2の実施形態では、規制部材として、弾性を有するシート状の部材を用いて説明したが、これに限られるものではなく、貯留部の貯留容量を変化させることができる構成であればよい。例えば、規制部材は、支持部材に回動可能に取り付けられた板状の部材であれば必ずしも弾性を有していなくても良い。弾性を有していない場合にも、規制部材支持部に回動可能に支持されることにより、補助部材に規制部材の端部を当接させた状態で規制部材の位置を変化させることができ、貯留部の貯留容量を変化させることができる。すなわち、規制部材としては、規制部材支持部に対して揺動可能に支持されており、補助部材に一部が当接した状態で位置を変化させることができる構成であれば適宜用いることができる。
1…画像形成装置、10…原稿搬送部、20…用紙収納部、30…画像読取部、40…画像形成部、50…中間転写ベルト、60…2次転写部、70,170…クリーニング装置、71…クリーニングブレード、72…補助ローラ、73…規制部材、73a…切り込み部、74…規制部材支持部、75…貯留部、76…スクリュー、77…筐体、78…移動機構、80…定着部、171a…第1規制部材、171a…第3規制部材、171b…第2規制部材、171c…第3規制部材、174a…第1規制部材支持部、174b…第2規制部材支持部、174c…第3規制部材支持部、178a…第1移動機構、178b…第2移動機構、178c…第3移動機構、200…制御部
Claims (10)
- 像担持体の表面に付着したトナーを掻き取るクリーニング部材と、
像担持体の回転方向に対して前記クリーニング部材よりも上流側に配置され、像担持体に当接するように配置される補助部材と、
一部が前記補助部材に当接した状態で、像担持体、前記クリーニング部材及び前記補助部材の間に、掻き取られたトナーを貯留する貯留部を形成する規制部材と、
前記貯留部に供給されるトナーの供給状態に応じ、前記規制部材を前記補助部材に当接させた状態で前記規制部材の位置を変化させる制御部と
を備えるクリーニング装置。 - 前記規制部材は、像担持体の回転軸に垂直な第1の方向、及び/又は、第2の方向に移動可能な規制部材支持部に揺動可能に支持されている
請求項1に記載のクリーニング装置。 - 前記規制部材の少なくとも前記補助部材に当接する部分は、弾性を有する部材で構成されている
請求項1又は2に記載のクリーニング装置。 - 前記制御部は、前記貯留部に供給されるトナーの供給状態に応じて、前記支持部の移動タイミング、移動方向及び移動量を制御することで前記規制部材の位置を変化させる
請求項1〜3のいずれか一項に記載のクリーニング装置。 - 前記規制部材は、前記像担持体の回転軸方向に複数に分割されており、各分割された規制部材は、それぞれ別々の規制部材支持部に支持され、
前記制御部は、前記貯留部に供給されるトナーの供給状態に応じて、前記別々の規制部材支持部の移動タイミング、移動方向及び移動量を、個別に制御することで前記分割されたそれぞれの規制部材の位置を個別に変化させる
請求項1〜4のいずれか一項に記載のクリーニング装置。 - 前記規制部材は、前記補助部材に当接する側の先端側に所定の間隔で設けられた切り込み部を有する
請求項1〜5のいずれか一項に記載のクリーニング装置。 - 前記クリーニング部材は板状のクリーニングブレードである
請求項1〜6のいずれか一項に記載のクリーニング装置。 - 前記補助部材は、回転可能な弾性ローラで構成されており、
前記制御部は、前記規制部材の位置の変化に伴って前記補助部材の回転速度を変化させる
請求項1〜7のいずれか一項に記載のクリーニング装置。 - 像担持体の表面に付着したトナーを掻き取るクリーニング部材と、
像担持体の回転方向に対して前記クリーニング部材よりも上流側に配置され、像担持体に当接するように配置される補助部材と、
一部が前記補助部材に当接した状態で、像担持体、前記クリーニング部材及び前記補助部材の間に、掻き取られたトナーを貯留する貯留部を形成する規制部材と、
前記貯留部に供給されるトナーの供給状態に応じ、前記規制部材を前記補助部材に当接させた状態で前記規制部材の位置を変化させる制御部と、を有するクリーニング装置
を備える画像形成装置。 - 像担持体の表面に付着したトナーを掻き取るクリーニング部材と、
像担持体の回転方向に対して前記クリーニング部材よりも上流側に配置され、像担持体に当接するように配置される補助部材と、
像担持体、前記クリーニング部材及び前記補助部材の間に、掻き取られたトナーを貯留する貯留部を形成する規制部材とを有するクリーニング装置の制御方法であって、
前記貯留部に供給されるトナーの量を検知する工程と、
前記検知されたトナーの量に応じて、前記規制部材を前記補助部材に当接した状態で前記規制部材の位置を変化させる工程と
を有するクリーニング装置の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014222498A JP2016090692A (ja) | 2014-10-31 | 2014-10-31 | クリーニング装置、画像形成装置及びクリーニング装置の制御方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7419970B2 (ja) | 2020-05-28 | 2024-01-23 | コニカミノルタ株式会社 | クリーニング装置及び画像形成装置 |
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2014
- 2014-10-31 JP JP2014222498A patent/JP2016090692A/ja active Pending
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