JP2006323296A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 通常の帯電極性とは逆極性に帯電する逆帯電トナーが記録材の裏面に転移・付着するのを抑制する。
【解決手段】 二次転写装置30は、中間転写ベルト20の像担持面側に圧接配置される二次転写ロール31と、中間転写ベルト20を挟んで二次転写ロール31に圧接配置されるバックアップロール25と、二次転写ロール31に圧接配置される帯電ロール32とを有している。中間転写ベルト20と二次転写ロール31との間に用紙Pがニップされ、二次転写バイアスの印加によりトナーの二次転写が行われている間は、帯電ロール32に帯電バイアスを印加することにより、二次転写ロール31の表面に付着したトナーを通常の帯電極性に帯電する。これにより、二次転写バイアスによって、二次転写ロール31の表面に付着したトナーが用紙Pの裏面に転移するのを抑制できる。
【選択図】 図1
【解決手段】 二次転写装置30は、中間転写ベルト20の像担持面側に圧接配置される二次転写ロール31と、中間転写ベルト20を挟んで二次転写ロール31に圧接配置されるバックアップロール25と、二次転写ロール31に圧接配置される帯電ロール32とを有している。中間転写ベルト20と二次転写ロール31との間に用紙Pがニップされ、二次転写バイアスの印加によりトナーの二次転写が行われている間は、帯電ロール32に帯電バイアスを印加することにより、二次転写ロール31の表面に付着したトナーを通常の帯電極性に帯電する。これにより、二次転写バイアスによって、二次転写ロール31の表面に付着したトナーが用紙Pの裏面に転移するのを抑制できる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、電子写真複写機やレーザプリンタ等の画像形成装置に係り、特に、像担持体上のトナー像を、接触転写方式を用いて記録材に転写する画像形成装置に関する。
従来における画像形成装置として、現像器によって感光体ドラム上に現像された各色成分トナー像を順次中間転写ベルト上に一次転写し、この中間転写ベルト上に重ね合わされた重ねトナー像を用紙に二次転写するものが知られている。ここで、二次転写を行う二次転写装置としては、例えば中間転写ベルトのトナー像担持面に接触配置される二次転写ロールと、中間転写ベルトを挟んで二次転写ロールに対向配置されるバックアップロールとを備えたものが知られている。この二次転写装置では、二次転写ロールとバックアップロールとの間に所定の二次転写バイアスを印加することで、中間転写ベルト上のトナー像を用紙に静電的に転移させている。
このような二次転写装置では、用紙が二次転写装置を通過していない間、中間転写ベルトと二次転写ロールとが直接接触する。すると、この間に、中間転写ベルトに付着していたトナーが、二次転写ロール側に転移してしまうことがある。このようにして二次転写ロールにトナーが付着すると、次の用紙が二次転写装置を通過する際に、このトナーが今度は二次転写ロールから用紙の画像担持面の裏面側に転移し、用紙の裏面汚れを生じさせてしまう。
そこで、例えば二次転写ロールの表面に離型性のよいフッ素コート層を形成すると共に、二次転写ロールの表面を清掃するためのクリーニングブレードを配設し、二次転写ロール表面に付着したトナーを掻き取るようにした技術が存在する(特許文献1参照。)。
ただし、画像形成装置のレイアウトの都合などによって、クリーニングブレードを取り付けることができない場合もある。そこで、用紙が二次転写装置内に存在する場合には中間転写ベルト上のトナーを用紙側に転移させる転写バイアスを印加し、用紙が二次転写装置に存在していない場合には、上記転写バイアスおよびこの転写バイアスとは極性が反対の逆転写バイアスを交互に印加する技術が存在する(特許文献2参照。)。
ただし、画像形成装置のレイアウトの都合などによって、クリーニングブレードを取り付けることができない場合もある。そこで、用紙が二次転写装置内に存在する場合には中間転写ベルト上のトナーを用紙側に転移させる転写バイアスを印加し、用紙が二次転写装置に存在していない場合には、上記転写バイアスおよびこの転写バイアスとは極性が反対の逆転写バイアスを交互に印加する技術が存在する(特許文献2参照。)。
ところで、この種の画像形成装置では、通常、現像器内でトナーが所定の極性(例えば負極性)に帯電されている。そして、このトナーの帯電極性を利用して静電的に現像、一次転写、および二次転写が行われる。ただし、トナーの中には、上記所定の極性とは逆極性(例えば所定の極性が負極性の場合には正極性)に帯電してしまうものも存在する。すると、逆極性に帯電したトナー(以下の説明では逆帯電トナーと呼ぶ)は、現像器から感光体ドラムを介して中間転写ベルトの非画像領域に転移する。このとき、逆帯電トナーが、非画像領域のうち画像と画像との間に存在するインターイメージ領域に転移すると、このインターイメージ領域は二次転写装置では、用紙が存在しない領域になることから、逆帯電トナーが中間転写ベルトから二次転写ロールに転移することになってしまう。そして、次の用紙に対する転写を行うために二次転写ロールとバックアップロールとの間に転写バイアスが印加されると、二次転写ロールに付着した逆帯電トナーは、今度は用紙の裏面に転移・付着することになってしまう。
かかる問題に対し、上記特許文献2では、用紙が二次転写装置を通過していないときに転写バイアスおよび逆転写バイアスを印加することで、二次転写ロールに付着したトナーを中間転写ベルトに転移させているだけである。したがって、用紙が二次転写装置を通過している間に生じるかぶりトナーの用紙への転移を抑制することはできない。
本発明は、かかる技術的課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、通常の帯電極性とは逆極性に帯電する逆帯電トナーが記録材の裏面に転移・付着するのを抑制することにある。
かかる目的のもと、本発明が適用される画像形成装置は、所定の極性に帯電されたトナーが担持搬送される像担持体と、像担持体との間に記録材を挟み、像担持体との間に所定の転写電界を形成することで、記録材に像担持体上のトナーを静電転写する転写部材と、転写部材に付着したトナーを所定の極性に帯電する帯電部材とを含んでいる。
このような画像形成装置では、像担持体と転写部材との間に記録材が存在しないときに、像担持体と転写部材との間に所定の転写電界とは逆向きの電界を形成することができる。また、像担持体と転写部材との間に記録材が存在するときに像担持体と転写部材との間に形成される電界E1よりも、像担持体と転写部材との間に記録材が存在しないときに像担持体と転写部材との間に形成される電界E2が低く、且つ、電界E2よりも、像担持体と転写部材との間に記録材が存在するときに帯電部材と転写部材との間に形成される電界E3が高く設定されることができる。さらに、帯電部材は、転写部材に圧接配置されて転写部材上のトナーを摩擦帯電することができる。
また、他の観点から捉えると、本発明が適用される画像形成装置は、トナーが担持搬送される像担持体と、像担持体との間に記録材を挟み、像担持体上のトナーを記録材に転写する転写部材と、転写部材に当接配置される当接部材と、少なくとも像担持体と転写部材との間に記録材が挟まれている間、トナーの帯電極性と同極性の帯電バイアスを当接部材に供給する電源とを含んでいる。
このような画像形成装置において、電源は、像担持体と転写部材との間に転写電界を形成するための転写バイアスをさらに供給することができる。また、転写部材は、導電性発泡体にて構成され回転可能に配設されるロール部材で構成し、帯電部材は、導電性発泡体にて構成され回転可能に配設されるロール部材で構成することができる。さらに、電源は、像担持体と転写部材との間に記録材が挟まれていない間に、転写部材に転写バイアスとは逆極性のクリーニングバイアスをさらに供給することができる。この場合に、電源は、像担持体と転写部材との間に記録材が挟まれていない間に、転写部材に転写バイアスとクリーニングバイアスとを交互に供給することができる。
本発明によれば、転写部材に転移・付着したトナーを、通常のトナーの帯電極性と同極性に帯電するようにしたので、転写部材に付着したトナーが、転写電界あるいは転写バイアスにより記録材の裏面に転移するのを抑制することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施の形態という)について詳細に説明する。
<実施の形態1>
図1は、本実施の形態が適用される画像形成装置の概要を示す図である。この画像形成装置は、本体1内に、例えば電子写真方式にて各色成分トナー像が形成される複数(本実施の形態では四つ)の画像形成ユニット10(具体的には10K,10Y,10M,10C)、各画像形成ユニット10で形成された各色成分トナー像を順次転写(一次転写)保持させる中間転写ベルト20を備えている。また、画像形成装置は、中間転写ベルト20に転写された重ね画像を用紙Pに一括転写(二次転写)させる二次転写装置30、二次転写された画像を用紙P上に定着させる定着装置50を備えている。さらに、本体1は、図示しない画像読取装置(IIT)や図示しないパーソナルコンピュータ(PC)等から入力される画像データに対し、所定の画像処理を施すIPS(Image Processing System)80を具備している。そして、本体1には、画像形成動作全体を制御する制御部100が設けられている。
<実施の形態1>
図1は、本実施の形態が適用される画像形成装置の概要を示す図である。この画像形成装置は、本体1内に、例えば電子写真方式にて各色成分トナー像が形成される複数(本実施の形態では四つ)の画像形成ユニット10(具体的には10K,10Y,10M,10C)、各画像形成ユニット10で形成された各色成分トナー像を順次転写(一次転写)保持させる中間転写ベルト20を備えている。また、画像形成装置は、中間転写ベルト20に転写された重ね画像を用紙Pに一括転写(二次転写)させる二次転写装置30、二次転写された画像を用紙P上に定着させる定着装置50を備えている。さらに、本体1は、図示しない画像読取装置(IIT)や図示しないパーソナルコンピュータ(PC)等から入力される画像データに対し、所定の画像処理を施すIPS(Image Processing System)80を具備している。そして、本体1には、画像形成動作全体を制御する制御部100が設けられている。
ここで、各色成分の画像形成ユニット10は、感光体ドラム11、この感光体ドラム11を所定の電位に帯電する帯電装置12を備えている。また画像形成ユニット10は、帯電された感光体ドラム11に静電潜像を書き込むレーザ露光装置13、各色成分トナーが収容されて感光体ドラム11上の静電潜像を現像する現像装置14を有している。さらに、画像形成ユニット10は、感光体ドラム11上に担持されたトナー像を中間転写ベルト20に転写する一次転写ロール15、一次転写後の感光体ドラム11上の残留物を除去するドラムクリーナ16を具備している。
本実施の形態において、感光体ドラム11は、金属製の薄肉の円筒形ドラムの表面に有機感光層を形成したものからなり、有機感光層は負の帯電極性を有する材料で構成されている。また、帯電装置12は、帯電ロールに負極性のバイアスを印加することで、感光体ドラム11の有機感光層を負極性に帯電させている。さらに、レーザ露光装置13は、帯電された感光体ドラム11のうち、トナー像を形成すべき位置に光照射を行い、静電潜像を形成している。そして、現像装置14による現像は反転現像方式にて行われる。したがって、現像装置14で使用されるトナーは負極性帯電タイプのものであり、トナーは所定の極性として負極性に帯電していることになる。なお、本実施の形態では、現像装置14においてトナーおよびキャリアを含む現像剤を用いた二成分現像方式が採用されている。また、一次転写ロール15には、トナーの帯電極性とは逆極性(正極性)の一次転写バイアスが印加されるようになっており、感光体ドラム11上のトナー像を中間転写ベルト20に転移させている。さらに、ドラムクリーナ16は、感光体ドラム11の回転方向に対してカウンタ方向に圧接配置されるクリーニングブレードを有しており、感光体ドラム11に付着する残留トナーを掻き取っている。
像担持体としての中間転写ベルト20は、複数(本実施の形態では六つ)のロールに掛け渡されている。これらロールとしては、中間転写ベルト20を駆動する駆動ロール21、中間転写ベルト20を張架する従動ロール22、23、26、中間転写ベルト20の搬送方向に略直交する方向の蛇行を規制する補正ロール24、後述する二次転写装置30のバックアップロール25がある。そして、駆動ロール21を挟んだ中間転写ベルト20には、二次転写後の中間転写ベルト20上の残留物を除去するベルトクリーナ27が配設されている。ベルトクリーナ27は、中間転写ベルト20の回転方向に対してカウンタ方向に圧接配置されるクリーニングブレードを有しており、中間転写ベルト20に付着する残留トナーを掻き取っている。
二次転写装置30は、中間転写ベルト20のトナー像担持面側に圧接配置される転写部材としての二次転写ロール31と、中間転写ベルト20の裏面側に配置されて二次転写ロール31の対向電極をなすバックアップロール25とを備えている。さらに、二次転写装置30は、二次転写ロール31に回転可能に圧接配置される帯電部材あるいは当接部材としての帯電ロール32を有している。
また、用紙搬送系は、記録材としての用紙Pを収容する用紙トレイ40、この用紙トレイ40に集積された用紙Pを所定のタイミングで取り出して搬送経路44に搬送するピックアップロール41、ピックアップロール41にて繰り出された用紙Pを搬送する搬送ロール42を備えている。また、搬送ロール42の用紙搬送方向下流側には、所定のタイミングで二次転写装置30に用紙Pを送り込むためのレジストレーションロール(レジロール)43が配設されている。また、二次転写装置30よりも用紙搬送方向下流側の搬送経路44には、二次転写後の用紙Pを定着装置50まで搬送するためのベルト搬送装置70が設けられている。
さらに、定着装置50は、内部に加熱源を有し、回転可能に配設される加熱ロール51を備えている。また、定着装置50は、加熱ロール51に圧接配置され、加熱ロール51に従動回転する加圧ロール52を備えている。ここで、加熱ロール51は図示しない温度調整部によって所定の温度範囲となるように制御されている。
定着装置50よりも用紙搬送方向下流側には、用紙Pを上部側に向けて搬送する排出経路45が設けられている。この排出経路45には、複数の搬送ロール46が配設されている。そして、この排出経路45よりも下流側であって本体1の上部には、画像形成済みの用紙Pが排出される排紙トレイ2が設けられている。
また、本実施の形態では、両面モード選択時に、定着装置50で片面定着済みの用紙Pを反転させて再度二次転写装置30へと戻す用紙反転搬送機構60が設けられている。この用紙反転搬送機構60は、定着装置50からの排出経路45に対して下方に分岐する分岐経路61を設け、この分岐経路61にはさらに下方に向かって反転経路62を延設すると共に、この反転経路62からレジロール43手前の搬送経路44へと戻る戻し経路63を連通接続したものである。そして、これらの経路には必要に応じて適宜数の搬送ロール64が設けられている。また、定着装置50の出口側には、定着後の用紙Pの搬送方向を排出経路45または分岐経路61に切り替えるゲート65が設けられ、分岐経路61と戻し経路63との分岐点には反転前後の用紙Pの搬送方向を切り替えるゲート66が設けられている。さらに、反転経路62には、正逆回転可能に配設されるスイッチバックロール67が取り付けられている。
次に、本実施の形態に係る画像形成装置の基本的な作像プロセスについて説明する。図示しない画像読取装置(IIT)や図示しないパーソナルコンピュータ(PC)等から出力される画像データは、図1に示すような画像形成装置に入力される。画像形成装置では、IPS80にて所定の画像処理が施された後、画像形成ユニット10等によって作像作業が実行される。IPS80では、入力された反射率データに対して、シェーディング補正、位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ補正、枠消しや色編集、移動編集等の各種画像編集等の所定の画像処理が施される。画像処理が施された画像データは、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の4色の色材階調データに変換され、レーザ露光装置13に出力される。
レーザ露光装置13では、入力された色材階調データに応じて、例えば半導体レーザから出射された露光ビームを画像形成ユニット10K,10Y,10M,10Cの各々の感光体ドラム11に照射している。画像形成ユニット10K,10Y,10M,10Cの感光体ドラム11では、帯電装置12によってその表面が例えば−550Vに帯電された後、レーザ露光装置13によって表面が走査露光され、静電潜像が形成される。この静電潜像は、レーザ露光装置13にて光書き込みが行われた潜像形成領域(例えば−50Vの帯電電位を有する)、および、光書き込みが行われなかった非潜像形成領域(例えば−550Vの帯電電位を有する)からなる。
現像装置14では、図示しない現像スリーブに対し、直流−350Vにピークトゥピークが1kVの交流を重畳した現像バイアスが印加されている。このため、感光体ドラム11上に形成される潜像形成領域(−50V)は、現像スリーブに対して相対的に正の電位(300V)となる。一方、感光体ドラム11に形成される非画像形成領域(−550V)は、現像スリーブ(−350V)に対して相対的に負の電位(−200V)となる。したがって、負極性に帯電する現像スリーブ上のトナーは、感光体ドラム11上の潜像形成領域に静電的に転移する。これにより、感光体ドラム11上に形成された静電潜像は、各々の画像形成ユニット10K,10Y,10M,10Cの現像装置14にて、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色のトナー像として現像される。
画像形成ユニット10K,10Y,10M,10Cの感光体ドラム11上に形成されたトナー像は、各感光体ドラム11と中間転写ベルト20とが当接する一次転写部にて、中間転写ベルト20上に転写される。より具体的には、一次転写部において、一次転写ロール15にて中間転写ベルト20の基材に対しトナーの帯電極性と逆極性(本実施の形態では正極性)の一次転写バイアスが印加され、未定着トナー像が中間転写ベルト20の表面に順次重ね合わせられて一次転写が行われる。このようにして一次転写された未定着トナー像は、中間転写ベルト20の回転に伴って二次転写装置30に搬送される。
一方、用紙搬送系では、画像形成のタイミングに合わせてピックアップロール41が回転し、用紙トレイ40から用紙Pが供給される。ピックアップロール41により供給された用紙Pは、搬送ロール42により搬送経路44を搬送され、二次転写装置30に到達する。二次転写装置30に到達する前に、用紙Pはレジロール43によって一旦停止され、前述のようにしてトナー像が担持された中間転写ベルト20の移動タイミングに合わせてレジロール43が回転することで、用紙Pの位置とトナー像の位置との位置合わせがなされる。
二次転写装置30では、中間転写ベルト20を介して、二次転写ロール31がバックアップロール25に押圧される。このとき、タイミングを合わせて搬送された用紙Pは、中間転写ベルト20と二次転写ロール31との間に挟み込まれる。このとき、バックアップロール25にトナーの帯電極性と同極性の電圧(本実施の形態では負極性)が印加されると、接地された二次転写ロール31を対向電極とする転写電界が形成される。そして、中間転写ベルト20上に担持された未定着トナー像は、二次転写ロール31とバックアップロール25とによって押圧される二次転写位置にて、用紙Pに静電転写される。
その後、トナー像が静電転写された用紙Pは、中間転写ベルト20から剥離された後、ベルト搬送装置70によって定着装置50まで搬送される。定着装置50に搬送された用紙P上の未定着トナー像は、定着装置50によって熱および圧力で定着処理を受けることで用紙P上に定着される。その後、定着画像が形成された用紙Pがゲート65によって排出経路45側へ向けられ、用紙Pは排紙トレイ2に排出される。一方、用紙Pへの転写が終了した後、中間転写ベルト20上に残った残留トナーは、中間転写ベルト20の回動に伴ってベルトクリーナ27との対向部まで搬送され、ベルトクリーナ27によって中間転写ベルト20上から除去される。
また、用紙Pの両面に画像を形成する場合は、定着装置50を通過した用紙Pの先端がゲート65によって分岐経路61に進入し、分岐経路61を搬送された後にゲート66によって反転経路62に進入する。反転経路62において、用紙Pはスイッチバックロール67によって一旦奥側に向けて搬送された後、用紙Pの後端がゲート66を抜けた直後のタイミングで一旦停止し、その後所定のタイミングでスイッチバックロール67を逆回転させることにより今度は逆方向に向けて搬送される。その際、用紙Pはゲート66によって戻し経路63に進入する。戻し経路63を搬送される用紙Pは、搬送ロール64によって搬送経路44へと戻される。このとき、用紙Pは最初に搬送経路44にあったときとは異なり、表裏が反転された状態となっている。そして、今度は用紙Pの裏面に未定着トナー像が静電転写され、定着装置50によって定着された後、排出経路45を介して排紙トレイ2に排出される。
次に、二次転写装置30およびその動作について詳細に説明する。図2は、本実施の形態における二次転写装置30の構成を説明するための図である。
二次転写装置30において、二次転写ロール31は発泡ポリウレタンで構成されており、例えば金属面に1kg重の荷重で押し付けて1kVの電圧を印加したときの抵抗が7.2logΩである。一方、バックアップロール25は、エピクロルヒドリンゴムで形成された導電性ゴムロールからなり、例えば金属面に1kg重の荷重で押し付けて1kVの電圧を印加したときの抵抗が7.5logΩである。さらに、帯電ロール32は発泡ポリウレタンで形成された導電ロールからなり、例えば金属面に1kg重の荷重で押し付けて1kVの電圧を印加したときの抵抗が6.5logΩである。
なお、中間転写ベルト20は、ポリイミド樹脂にカーボンブラック等の導電剤を適当量含有させたものから構成され、その厚さは80μmで体積抵抗率は10logΩcmである。そして、中間転写ベルト20としては、ポリイミド樹脂の他にも、例えばポリアミド、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂または各種ゴム等を使用することができる。
二次転写装置30において、二次転写ロール31は発泡ポリウレタンで構成されており、例えば金属面に1kg重の荷重で押し付けて1kVの電圧を印加したときの抵抗が7.2logΩである。一方、バックアップロール25は、エピクロルヒドリンゴムで形成された導電性ゴムロールからなり、例えば金属面に1kg重の荷重で押し付けて1kVの電圧を印加したときの抵抗が7.5logΩである。さらに、帯電ロール32は発泡ポリウレタンで形成された導電ロールからなり、例えば金属面に1kg重の荷重で押し付けて1kVの電圧を印加したときの抵抗が6.5logΩである。
なお、中間転写ベルト20は、ポリイミド樹脂にカーボンブラック等の導電剤を適当量含有させたものから構成され、その厚さは80μmで体積抵抗率は10logΩcmである。そして、中間転写ベルト20としては、ポリイミド樹脂の他にも、例えばポリアミド、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂または各種ゴム等を使用することができる。
また、二次転写装置30は、バックアップロール25には二次転写バイアス(転写バイアス)を、帯電ロール32には帯電バイアスを供給する電源としての電源ユニット90を具備している。この電源ユニット90は、負極性の電圧を供給する負の直流電源91と、正極性の電圧を供給する正の直流電源92とを有している。さらに、二次転写装置30は、負の直流電源91と正の直流電源92とを切り替え、また、負の直流電源91あるいは正の直流電源92からの給電を停止する切り替えスイッチ93を備えている。さらにまた、二次転写装置30は、電源ユニット90から帯電ロール32への給電をオン・オフするとともに、オフとなったときには帯電ロール32を接地するスイッチ94を有している。そして、切り替えスイッチ93とバックアップロール25との間には転写抵抗95が、切り替えスイッチ93と帯電ロール32(スイッチ94)との間には帯電抵抗96が、それぞれ接続されている。これら転写抵抗95および帯電抵抗96は、電源ユニット90から供給される電圧を所定の割合で分圧する機能を有している。一方、二次転写ロール31は接地されている。
図3は、制御部100の機能ブロックを説明する図である。なお、制御部100は、上述したように画像形成装置全体の制御を行っているが、図3には、二次転写装置30(図2参照)に関連する機能ブロックのみを示している。
制御部100のCPU101は、ROM102に記憶されたプログラムに従い、RAM103との間で適宜データのやりとりを行いながら処理を実行する。また、この制御部100には、入出力インタフェース104を介して、IPS80からの画像形成情報(具体的には画像形成タイミングの情報)が入力される。また、制御部100は、入出力インタフェース104を介して、切り替えスイッチ93およびスイッチ94を制御している。
制御部100のCPU101は、ROM102に記憶されたプログラムに従い、RAM103との間で適宜データのやりとりを行いながら処理を実行する。また、この制御部100には、入出力インタフェース104を介して、IPS80からの画像形成情報(具体的には画像形成タイミングの情報)が入力される。また、制御部100は、入出力インタフェース104を介して、切り替えスイッチ93およびスイッチ94を制御している。
では、図4に示すタイミングチャートを参照しながら、二次転写装置30における二次転写バイアスおよび帯電バイアスの供給および切り替え動作について説明する。なお、以下の説明では、中間転写ベルト20のうち、用紙Pに転写するためのトナー像が形成され得る領域を画像領域(イメージ領域)と呼ぶ。また、中間転写ベルト20の移動方向に対し、画像領域と画像領域との間に設けられる領域を非画像領域(インターイメージ領域)と呼ぶ。
制御部100では、IPS80から入力されてくる画像形成タイミング情報に基づいて中間転写ベルト20上の画像領域が二次転写装置30に到達する時期を演算する。そして、制御部100は、中間転写ベルト20上の画像領域が二次転写装置30に到達する前すなわち非画像領域が二次転写装置30を通過している間、切り替えスイッチ93を負の直流電源91側に設定する。これにより、バックアップロール25には、負の直流電源91から負極性の二次転写前バイアス(−475V)が供給されることになり、バックアップロール25と二次転写ロール31との間には二次転写前電界E2が形成される。なお、この二次転写前バイアスの印加により、二次転写ロール31、中間転写ベルト20、バックアップロール25には、約10μAの電流が流れる。また、このとき制御部100は、スイッチ94を接地側に設定しており、帯電ロール32に印加される帯電バイアスは0となっている。なお、二次転写ロール31が中間転写ベルト20と接触する長さは340mm、中間転写ベルト20の移動速度は220mm/secである。
制御部100では、IPS80から入力されてくる画像形成タイミング情報に基づいて中間転写ベルト20上の画像領域が二次転写装置30に到達する時期を演算する。そして、制御部100は、中間転写ベルト20上の画像領域が二次転写装置30に到達する前すなわち非画像領域が二次転写装置30を通過している間、切り替えスイッチ93を負の直流電源91側に設定する。これにより、バックアップロール25には、負の直流電源91から負極性の二次転写前バイアス(−475V)が供給されることになり、バックアップロール25と二次転写ロール31との間には二次転写前電界E2が形成される。なお、この二次転写前バイアスの印加により、二次転写ロール31、中間転写ベルト20、バックアップロール25には、約10μAの電流が流れる。また、このとき制御部100は、スイッチ94を接地側に設定しており、帯電ロール32に印加される帯電バイアスは0となっている。なお、二次転写ロール31が中間転写ベルト20と接触する長さは340mm、中間転写ベルト20の移動速度は220mm/secである。
次に、制御部100は、中間転写ベルト20上の画像領域の移動方向先端が二次転写装置30に突入するタイミングに合わせて、負の直流電源91側から供給される電圧を上げる。これにより、バックアップロール25には、負の直流電源91から負極性の二次転写バイアス(−2700V)が供給されることになり、バックアップロール25と二次転写ロール31との間には所定の二次転写電界(所定の転写電界)E1が形成される。なお、この二次転写バイアスの印加により、二次転写ロール31、中間転写ベルト20、バックアップロール25には、約40μAの電流が流れる。このようにして形成される二次転写電界E1により、中間転写ベルト20上のトナー(負極性に帯電)は、中間転写ベルト20から用紙Pに二次転写される。また、制御部100は、中間転写ベルト20上の画像領域の移動方向先端が二次転写装置30に突入するタイミングに合わせて、スイッチ94をオンに設定する。これにより、帯電ロール32には、負の直流電源91から負極性の帯電バイアス(−570V)が供給されることになり、帯電ロール32と二次転写ロール31との間には所定の帯電電界E3が形成される。なお、この帯電バイアスの印加により、帯電ロール32、二次転写ロール31、バックアップロール25には、約30μAの電流が流れる。このようにして形成される帯電電界E3により、何らかの理由で二次転写ロール31に転移・付着したトナーは、強く負極性に帯電される。なお、二次転写ロール31に付着するトナーとしては、中間転写ベルト20から直接転移したもの、および、本体1内の各部位から飛散して本体1内を浮遊した後に転移したものなどがある。ここで、二次転写ロール31に転移・付着するトナーの中には、通常の帯電極性である負極性ではなく、正極性に帯電した逆帯電トナーも存在するが、このような逆帯電トナーも負極性に帯電せしめられることになる。また、二次転写ロール31に転移・付着するトナーの中には、もともと負極性に帯電しているものも存在するが、これらは、より強く負極性に帯電せしめられることになる。したがって、バックアップロール25と二次転写ロール31との間に負極性の二次転写バイアスが印加されている間、二次転写ロール31に付着するトナーの用紙Pの裏面側への転移が抑制され、これに伴う用紙Pの裏面汚れも抑えられる。
そして、制御部100は、中間転写ベルト20上の画像領域の移動方向後端が二次転写装置30を通過し、非画像領域が到達するタイミングに合わせて、切り替えスイッチ93を正の直流電源92側に設定する。これにより、バックアップロール25には、正の直流電源92から二次転写バイアスとして正極性のクリーニングバイアスが供給されることになり、バックアップロール25と二次転写ロール31との間には所定のクリーニング電界が形成される。このようにして形成されるクリーニング電界により、二次転写ロール31に転移・付着し、帯電ロール32によって強く負極性に帯電されたトナーは、二次転写ロール31から中間転写ベルト20に転移する。そして、中間転写ベルト20に転移したトナーは、ベルトクリーナ27によって除去されることになる。また、制御部100は、中間転写ベルト20上の画像領域の移動方向後端が二次転写装置30を通過し、非画像領域が到達するタイミングに合わせて、スイッチ94をオフに設定する。これにより、帯電ロール32に印加される帯電バイアスは0になる。
さらに、制御部100は、中間転写ベルト20上の非画像領域が二次転写装置30を通過している間に、切り替えスイッチ93を負の直流電源91側、正の直流電源92側、さらに負の直流電源91側に順次切り替える。これにより、二次転写ロール31に付着したトナーは、より確実に中間転写ベルト20に転移することになる。そして、制御部100は、中間転写ベルト20上の非画像領域が二次転写装置30を通過している間に、負の直流電源91から供給されるバイアスの大きさを再び二次転写前バイアス(−475V)に戻し、一連の動作を終了する。
なお、本実施の形態では、画像領域が二次転写領域に通過する間にバックアップロール25(中間転写ベルト20)と二次転写ロール31との間に形成される二次転写電界E1が、画像領域が二次転写装置30を通過する前にバックアップロール25(中間転写ベルト20)と二次転写ロール31との間に形成される二次転写前電界E2よりも高くなるように、二次転写バイアスの大きさが設定される。さらに、本実施の形態では、上記二次転写前電界E2が、画像領域が二次転写領域に通過する間に帯電ロール32と二次転写ロール31との間に形成される帯電電界E3よりも小さくなるように、帯電バイアスの大きさが設定される。そして、このような関係を満たすために、転写抵抗95および帯電抵抗96の抵抗値が決められている。このようにすることで、中間転写ベルト20から二次転写ロール31に転移・付着した逆帯電トナーが、用紙Pの裏面に再度転移・付着して裏面汚れを生じさせるといった事態を抑制することができる。
なお、具体的な数値を挙げて説明すると、上述した例では、二次転写電界E1が60.4(V/μm)、二次転写前電界E2が15.1(V/μm)、帯電電界E3が45.3(V/μm)に設定される。したがって、E1>E2であり、E3>E2であることが理解される。
なお、具体的な数値を挙げて説明すると、上述した例では、二次転写電界E1が60.4(V/μm)、二次転写前電界E2が15.1(V/μm)、帯電電界E3が45.3(V/μm)に設定される。したがって、E1>E2であり、E3>E2であることが理解される。
このように、本実施の形態では、二次転写装置30の二次転写ロール31に帯電ロール32を圧接配置し、この帯電ロール32にトナーの帯電極性と同極性の帯電バイアスを印加するようにした。その結果、中間転写ベルト20から二次転写ロール31に転移・付着したトナーを、確実に通常の帯電極性である負極性に帯電させることが可能となった。したがって、通常のトナーとは逆極性(正極性)に帯電した逆帯電トナーについても、負極性に帯電させることができる。また、もともと負極性に帯電した状態で二次転写ロール31に転移・付着したトナーについても、さらに強く負極性に帯電させることができる。このようにすることで、二次転写ロール31に付着したトナーが、二次転写バイアスの印加時に二次転写ロール31から用紙Pの裏面に逆転移して付着することいった現象の発生を抑制することができ、用紙Pの裏面汚れを防ぐことが可能になる。
また、本実施の形態では、二次転写装置30に用紙Pが存在しない非画像領域において、二次転写ロール31に通常とは逆極性の二次転写バイアス(クリーニングバイアス)を印加するようにした。その結果、二次転写ロール31に付着したトナーを中間転写ベルト20側に転移させることが可能となった。ここで、二次転写ロール31に付着するトナーは、上述した帯電ロール32によって強く負極性に帯電されているため、ほとんどすべてのトナーを二次転写ロール31から中間転写ベルト20に転移させることができる。そして、二次転写ロール31から中間転写ベルト20に転移したトナーは、ベルトクリーナ27によって除去することが可能である。
さらに、本実施の形態では、二次転写ロール31にクリーニングバイアスを印加した後、通常の二次転写バイアスとクリーニングバイアスとを交互に切り替えるようにした。これにより、二次転写ロール31に付着するトナーを、さらに確実に中間転写ベルト20に転移させることが可能となる。そして、二次転写ロール31にクリーニングバイアスおよび二次転写バイアスを交互に印加する間、帯電ロール32への給電を停止するようにした。これにより、二次転写ロール31に付着したトナーが、帯電ロール32側に転移するのを抑えることができる。
さらにまた、本実施の形態では、二次転写バイアス(クリーニングバイアス)および帯電バイアスを供給する電源ユニット90を共用化した。これにより、装置構成の簡易化および小型化を図ることができる。
さらにまた、本実施の形態では、二次転写バイアス(クリーニングバイアス)および帯電バイアスを供給する電源ユニット90を共用化した。これにより、装置構成の簡易化および小型化を図ることができる。
<実施の形態2>
本実施の形態は、実施の形態1と略同様であるが、二次転写バイアス(クリーニングバイアス)を供給する電源と帯電バイアスを供給する電源とを別に設けている点が異なっている。なお、本実施の形態において、実施の形態1と同様のものについては、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
本実施の形態は、実施の形態1と略同様であるが、二次転写バイアス(クリーニングバイアス)を供給する電源と帯電バイアスを供給する電源とを別に設けている点が異なっている。なお、本実施の形態において、実施の形態1と同様のものについては、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
図5は、本実施の形態における二次転写装置30の構成を説明するための図である。なお、二次転写ロール31、バックアップロール25、および帯電ロール32の構成は、実施の形態1と同様である。
本実施の形態では、電源ユニット90が、バックアップロール25に二次転写バイアスを供給するためだけに使用される。一方、帯電ロール32には、スイッチ94を介して、負極性の帯電バイアスを供給するための帯電電源97が接続されている。なお、本実施の形態では、実施の形態1とは異なり、二次転写バイアス、帯電バイアスの供給を異なる電源によって行っているために分圧を行う必要がなく、したがって転写抵抗95および帯電抵抗96は設けられていない。
本実施の形態では、電源ユニット90が、バックアップロール25に二次転写バイアスを供給するためだけに使用される。一方、帯電ロール32には、スイッチ94を介して、負極性の帯電バイアスを供給するための帯電電源97が接続されている。なお、本実施の形態では、実施の形態1とは異なり、二次転写バイアス、帯電バイアスの供給を異なる電源によって行っているために分圧を行う必要がなく、したがって転写抵抗95および帯電抵抗96は設けられていない。
では、図6に示すタイミングチャートを参照しながら、二次転写装置30における二次転写バイアスおよび帯電バイアスの供給および切り替え動作について説明する。
制御部100では、IPS80から入力されてくる画像形成タイミング情報に基づいて中間転写ベルト20上の画像領域が二次転写装置30に到達する時期を演算する。そして、制御部100は、中間転写ベルト20上の画像領域が二次転写装置30に到達する前すなわち非画像領域が二次転写装置30を通過している間、切り替えスイッチ93を負の直流電源91側に設定する。これにより、バックアップロール25には、負の直流電源91から負極性の二次転写前バイアス(−475V)が供給されることになり、バックアップロール25と二次転写ロール31との間には二次転写前電界E2が形成される。なお、この二次転写前バイアスの印加により、二次転写ロール31、中間転写ベルト20、バックアップロール25には、約10μAの電流が流れる。また、制御部100は、中間転写ベルト20上の画像領域が二次転写装置30に到達する前すなわち非画像領域が二次転写装置30を通過している間、スイッチ94を操作して帯電電源97からの給電を停止する。これにより、帯電ロール32に印加される帯電バイアスは0となる。
制御部100では、IPS80から入力されてくる画像形成タイミング情報に基づいて中間転写ベルト20上の画像領域が二次転写装置30に到達する時期を演算する。そして、制御部100は、中間転写ベルト20上の画像領域が二次転写装置30に到達する前すなわち非画像領域が二次転写装置30を通過している間、切り替えスイッチ93を負の直流電源91側に設定する。これにより、バックアップロール25には、負の直流電源91から負極性の二次転写前バイアス(−475V)が供給されることになり、バックアップロール25と二次転写ロール31との間には二次転写前電界E2が形成される。なお、この二次転写前バイアスの印加により、二次転写ロール31、中間転写ベルト20、バックアップロール25には、約10μAの電流が流れる。また、制御部100は、中間転写ベルト20上の画像領域が二次転写装置30に到達する前すなわち非画像領域が二次転写装置30を通過している間、スイッチ94を操作して帯電電源97からの給電を停止する。これにより、帯電ロール32に印加される帯電バイアスは0となる。
次に、制御部100は、中間転写ベルト20上の画像領域の移動方向先端が二次転写装置30に突入するタイミングに合わせて、負の直流電源91側から供給される電圧を上げる。これにより、バックアップロール25には、負の直流電源91から負極性の二次転写バイアス(−2700V)が供給されることになり、バックアップロール25と二次転写ロール31との間には所定の二次転写電界(所定の転写電界)E1が形成される。なお、この二次転写バイアスの印加により、二次転写ロール31、中間転写ベルト20、バックアップロール25には、約40μAの電流が流れる。このようにして形成される二次転写電界E1により、中間転写ベルト20上のトナー(負極性に帯電)は、中間転写ベルト20から用紙Pに二次転写される。また、制御部100は、中間転写ベルト20上の画像領域の移動方向先端が二次転写装置30に突入するタイミングに合わせて、スイッチ94をオンに設定する。これにより、帯電ロール32には、帯電電源97から負極性の帯電バイアス(−570V)が供給されることになり、帯電ロール32と二次転写ロール31との間には所定の帯電電界E3が形成される。このようにして形成される帯電電界E3により、二次転写ロール31に転移・付着したトナーは、強く負極性に帯電される。ここで、二次転写ロール31に転移・付着するトナーの中には、通常の帯電極性である負極性ではなく、正極性に帯電した逆帯電トナーも存在するが、このような逆帯電トナーも負極性に帯電せしめられることになる。また、二次転写ロール31に転移・付着するトナーの中には、もともと負極性に帯電しているものも存在するが、これらは、より強く負極性に帯電せしめられることになる。したがって、バックアップロール25と二次転写ロール31との間に負極性の二次転写バイアスが印加されている間、二次転写ロール31に付着するトナーの用紙Pの裏面側への転移が抑制され、これに伴う用紙Pの裏面汚れも抑えられる。
そして、制御部100は、中間転写ベルト20上の画像領域の移動方向後端が二次転写装置30を通過し、非画像領域が到達するタイミングに合わせて、切り替えスイッチ93を正の直流電源92側に設定する。これにより、バックアップロール25には、正の直流電源92から二次転写バイアスとして正極性のクリーニングバイアスが供給されることになり、バックアップロール25と二次転写ロール31との間には所定のクリーニング電界が形成される。このようにして形成されるクリーニング電界により、二次転写ロール31に転移・付着し、帯電ロール32によって強く負極性に帯電されたトナーは、二次転写ロール31から中間転写ベルト20に転移する。そして、中間転写ベルト20に転移したトナーは、ベルトクリーナ27によって除去されることになる。また、制御部100は、中間転写ベルト20上の画像領域の移動方向後端が二次転写装置30を通過し、非画像領域が到達するタイミングにおいても、スイッチ94をオンの状態に維持する。これにより、二次転写ロール31上のトナーはさらに帯電される。また、二次転写ロール31に付着したトナーの帯電ロール32への転移が抑えられる。
さらに、制御部100は、中間転写ベルト20上の非画像領域が二次転写装置30を通過している間に、切り替えスイッチ93を負の直流電源91側、正の直流電源92側、さらに負の直流電源91側に順次切り替える。これにより、二次転写ロール31に付着したトナーは、より確実に中間転写ベルト20に転移せしめられる。そして、制御部100は、中間転写ベルト20上の非画像領域が二次転写装置30を通過している間に、負の直流電源91から供給されるバイアスの大きさを再び二次転写前バイアス(−475V)に戻し、一連の動作を終了する。
本実施の形態においても、実施の形態1と同様に、二次転写ロール31に付着したトナーの用紙P裏面側への転移が抑制され、その結果、用紙Pの裏面汚れが防止される。また、本実施の形態では、二次転写バイアスが正逆極性に順次切り替えられている間も、帯電ロール32に負極性の帯電バイアスを印加することができるため、二次転写ロール31上のトナーをより確実に負極性に帯電させることが可能になると共に、二次転写ロール31から帯電ロール32へのトナーの転移を抑制することも可能となる。
<実施の形態3>
本実施の形態は、実施の形態1と略同様であるが、帯電ロール32に代えてブレード状の帯電部材を用いている点、および、帯電部材に対して給電を行わず、摩擦帯電によって二次転写ロール31上のトナーを帯電している点が異なっている。なお、本実施の形態において、実施の形態1と同様のものについては、実施の形態1と同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
本実施の形態は、実施の形態1と略同様であるが、帯電ロール32に代えてブレード状の帯電部材を用いている点、および、帯電部材に対して給電を行わず、摩擦帯電によって二次転写ロール31上のトナーを帯電している点が異なっている。なお、本実施の形態において、実施の形態1と同様のものについては、実施の形態1と同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
図7は、本実施の形態における二次転写装置30の構成を説明するための図である。なお、二次転写ロール31、バックアップロール25の構成は、実施の形態1と同様である。そして、本実施の形態では、二次転写ロール31に帯電ブレード33が圧接配置されている。この帯電ブレード33は、例えばシリコンゴムにて構成されており、発泡ウレタンからなる二次転写ロール31よりも帯電系列ではマイナス側にある。そして、この帯電ブレード33は接地されている。
中間転写ベルト20の回動に伴って二次転写ロール31が回転すると、二次転写ロール31と固定配設される帯電ブレード33とが摩擦し、これによって二次転写ロール31の表面は負極性に帯電される。このため、二次転写ロール31の表面に転移・付着したトナーも負極性に帯電せしめられることになる。これにより、二次転写バイアスが印加された場合に、二次転写ロール31に付着したトナーが用紙Pの裏面に転移・付着して裏面汚れを生じさせるといった事態を回避することができる。そして、実施の形態1や2と同様に、中間転写ベルト20の非画像領域が二次転写装置30を通過する際に、二次転写バイアスの極性を交互に切り替えることにより、二次転写ロール31に付着し、帯電ブレード33によって負極性に帯電せしめられたトナーを、中間転写ベルト20に転移付着させることができる。
なお、実施の形態1から3では、中間転写型の画像形成装置における二次転写装置30を例に説明を行ったが、これに限られるものではなく、例えば感光体ドラムとこの感光体ドラムに圧接配置される帯電ロールとを備えた画像形成装置に対しても、同様に適用することができる。また、複数の画像形成ユニットに対向して用紙搬送ベルトを配置し、この用紙搬送ベルト上に載置された用紙に各画像形成ユニットで形成されたトナー像を順次転写するタイプの画像形成装置に対しても、同様に適用することができる。ただし、この場合は、転写部材としての用紙搬送ベルトの用紙担持面に、帯電部材を接触配置することが必要になる。
1…本体、10(10K,10Y,10M,10C)…画像形成ユニット、11…感光体ドラム、12…帯電装置、13…レーザ露光装置、14…現像装置、15…一次転写ロール、16…ドラムクリーナ、20…中間転写ベルト、25…バックアップロール、27…ベルトクリーナ、30…二次転写装置、31…二次転写ロール、32…帯電ロール、33…帯電ブレード、40…用紙トレイ、50…定着装置、80…IPS、90…電源ユニット、91…負の直流電源、92…正の直流電源、93…切り替えスイッチ、94…スイッチ、95…転写抵抗、96…帯電抵抗、97…帯電電源、100…制御部
Claims (9)
- 所定の極性に帯電されたトナーが担持搬送される像担持体と、
前記像担持体との間に記録材を挟み、当該像担持体との間に所定の転写電界を形成することで、当該記録材に当該像担持体上のトナーを静電転写する転写部材と、
前記転写部材に付着したトナーを前記所定の極性に帯電する帯電部材と
を含む画像形成装置。 - 前記像担持体と前記転写部材との間に前記記録材が存在しないときに、当該像担持体と当該転写部材との間に前記所定の転写電界とは逆向きの電界を形成することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記像担持体と前記転写部材との間に前記記録材が存在するときに当該像担持体と当該転写部材との間に形成される電界E1よりも、当該像担持体と当該転写部材との間に当該記録材が存在しないときに当該像担持体と当該転写部材との間に形成される電界E2が低く、且つ、当該電界E2よりも、当該像担持体と当該転写部材との間に当該記録材が存在するときに前記帯電部材と当該転写部材との間に形成される電界E3が高く設定されることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記帯電部材は、前記転写部材に圧接配置されて当該転写部材上のトナーを摩擦帯電することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- トナーが担持搬送される像担持体と、
前記像担持体との間に記録材を挟み、当該像担持体上のトナーを当該記録材に転写する転写部材と、
前記転写部材に当接配置される当接部材と、
少なくとも前記像担持体と前記転写部材との間に前記記録材が挟まれている間、トナーの帯電極性と同極性の帯電バイアスを前記当接部材に供給する電源と
を含む画像形成装置。 - 前記電源は、前記像担持体と前記転写部材との間に転写電界を形成するための転写バイアスをさらに供給することを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
- 前記転写部材は、導電性発泡体にて構成され回転可能に配設されるロール部材からなり、前記帯電部材は、導電性発泡体にて構成され回転可能に配設されるロール部材からなることを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
- 前記電源は、前記像担持体と前記転写部材との間に前記記録材が挟まれていない間に、前記転写部材に転写バイアスとは逆極性のクリーニングバイアスをさらに供給することを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
- 前記電源は、前記像担持体と前記転写部材との間に前記記録材が挟まれていない間に、前記転写部材に前記転写バイアスと前記クリーニングバイアスとを交互に供給することを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
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-
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