JP2016090118A - 配管カバーおよび給湯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】強風などの外力によってねじ固定が破壊されても、カバー部材の脱落を防止する。
【解決手段】給湯装置に連結された配管類を覆う配管カバーであって、支持フレーム(カバー本体10)と、前記支持フレームに取り付けられるカバー部材(フロントカバー12)と、前記カバー部材に設けられて、前記支持フレームにあるスリットに係止される係止突部(42)と、前記係止突部に設けられて、固定ねじ(36)による固定が解除された際に、前記スリットに鉤止される鉤止部(44、46、48)とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明はたとえば、給湯装置に接続される配管類を覆うカバーに関する。
給湯装置は屋外に設置され、建物の壁面に配設されるのが一般的である。この給湯装置には配管類を防護する配管カバーが併設される。高層マンションなどの高層階の壁面に給湯装置が設置された場合、配管カバーは強風に曝されることになる。この配管カバーには壁掛型や据置型などがあり、さらには防振機能を持つ防振架台型などもある。
このような配管カバーに関し、給湯装置の下方に配置される配管カバーが給湯装置側とねじにより連結されることが知られている(たとえば、特許文献1)。配管カバーのカバー部材を給湯装置側と弾性的に係合させて密着固定させることが知られている(たとえば、特許文献2)。また、固定構造について、カバー本体にある突部と固定対象側の部材とを固定ねじで固定し、この固定ねじには先端側ねじ部と基端側ねじ部との間に凹溝部を備えるものを用いることが知られている(たとえば、特許文献3)。
特開2007−298200号公報 特開2014−105910号公報 特開2006−300279号公報
ところで、配管カバーの前面側に配置されるカバー部材は、配管カバー内に設置される配管類の連結や、元弁の開閉操作のために取り外し可能な取付状態に維持される。高層階の壁面に設置された配管カバーにはたとえば、風速40〔m/s〕程度の強風を受ける場合がある。このような強風が下側開口部などより配管カバーに吹き込むと、配管カバーが内圧上昇により膨らみ、内圧低下により萎むという形状変動を生じる。このような形状変動が繰り返されると、固定ねじが固定強度を超える応力を受け、固定ねじの緩みやそのねじ部が破損し、固定が破壊されてしまう。ねじ固定が解除されると、カバー部材は係止のみとなり、配管カバーからカバー部材が離脱するといった課題がある。
そこで、本発明の目的は、上記課題に鑑み、強風などの外力によってねじ固定が破壊されても、カバー部材の脱落を防止することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一側面によれば、給湯装置に連結された配管類を覆う配管カバーであって、支持フレームと、前記支持フレームに取り付けられるカバー部材と、前記カバー部材に設けられて、前記支持フレームにあるスリットに係止される係止突部と、前記係止突部に設けられて、固定ねじによる固定が解除された際に、前記スリットに鉤止される鉤止部とを備える。
上記配管カバーにおいて、前記支持フレームの前記スリットは前記鉤止部を係止させる受け部を備えてもよい。
上記配管カバーにおいて、前記鉤止部は、前記支持フレームの前記スリットに鉤止させる屈曲部を備えてもよい。
上記目的を達成するため、本発明の一側面によれば、配管類を覆う配管カバーを備える給湯装置であって、給湯装置本体と、前記給湯装置本体に取り付けられ、または前記給湯装置本体が固定される固定部材に取り付けられる支持フレームと、前記支持フレームに取り付けられるカバー部材と、前記カバー部材に設けられて、前記支持フレームにあるスリットに係止される係止突部と、前記係止突部に設けられて、固定ねじによる固定が解除された際に、前記スリットに鉤止される鉤止部とを備える。
本発明によれば、次のいずれかの効果が得られる。
(1) 強風などの外力を受けてねじ固定が破壊されても、カバー部材を支持する支持フレームからカバー部材の脱落を防止できる。
(2) カバー部材が鉤止部によって支持フレーム側に鉤止されて垂下することとなり、強風などの外力がカバー部材に作用しても、カバー部材がその外力によって移動するのみで、支持フレーム側からの離脱を防止できる。
(3) ねじ固定が破壊されてカバー部材が鉤止部によって支持された状態では、高層階に設置された場合、その形態変化からカバー部材の異常状態を容易に視認することができ、迅速な対応に寄与することができる。
給湯装置および配管カバーの一実施の形態を示す分解斜視図である。 フロントカバーを背面側から見た係止構造を示す斜視図である。 フロントカバーの取付状態および脱落防止状態を説明するための図である。 変形例1に係るフロントカバーおよびカバー本体の一部を示す図である。 変形例2に係るフロントカバーおよびカバー本体の一部を示す図である。 変形例3に係るフロントカバーおよびカバー本体の一部を示す図である。 変形例4に係るフロントカバーおよびカバー本体の一部を示す図である。 変形例5に係るフロントカバーおよびカバー本体の一部を示す図である。 変形例6に係るフロントカバーおよびカバー本体の一部を示す図である。 変形例6に係る係止突部の変形例を示す図である。
<給湯装置および配管カバー>
図1は、給湯装置および配管カバーの一実施の形態を示している。
この給湯装置2には装置本体4が備えられ、この装置本体4の下方には配管カバー6が設置される。これら装置本体4および配管カバー6は家屋の壁面8に取り付けられる。これら装置本体4または壁面8は、配管カバー6を固定する固定部材の一例である。配管カバー6には壁面8から引き出されて装置本体4に連結される、図示しない給水配管、給湯配管、ガス配管および電気コードなどが配設される。この配管カバー6には角筒状のカバー本体10が備えられ、このカバー本体10の前面にフロントカバー12が取り外し可能に取り付けられる。カバー本体10は支持フレームの一例であり、フロントカバー12はカバー部材の一例である。
カバー本体10には左右に側面板14−1、14−2が備えられ、側面板14−1、14−2の間には前面上側に前面上枠16、前面下側に前面下枠18が設置され、背面上側に背面上固定枠20、背面下側に背面下固定枠22が備えられている。
前面上枠16は固定ねじ24により装置本体4の固定部26に固定されて装置本体4と一体化され、背面上固定枠20は装置本体4の下部に固定されるとともに壁面8に図示しない固定手段たとえば、固定ねじなどで固定される。
前面上枠16には前面側に突出し、フロントカバー12が被せられる張出部28が形成されている。この張出部28の前面には一対の突出部30が形成され、この突出部30に形成されたねじ孔32にはフロントカバー12の貫通孔34を挿通させた固定ねじ36が取り付けられる。
前面下枠18には一対のスリット38が形成されている。スリット38はたとえば、長孔である。各スリット38にはフロントカバー12の下縁部40からカバー本体10に向かって(図中X軸方向に)突出させた一対の係止突部42が挿入されて係止される。つまり、スリット38に係止突部42を係止させたフロントカバー12は、カバー本体10の前面上枠16の張出部28に被せられ、固定ねじ36によって前面上枠16に固定され、カバー本体10と一体化される。
<フロントカバー12の係止構造>
図2は、フロントカバー12をカバー本体10に係止するための係止構造を、フロントカバー12の背面側より示している。図1と同一部分には同一符号を付してある。
フロントカバー12はたとえば、金属板材料で板金加工により成形されている。このフロントカバー12の下縁側には、カバー本体10に向かって(X軸方向に)折り曲げられた下縁部40が形成されている。この下縁部40には既述の係止突部42が一体に形成されている。係止突部42の幅W1はスリット38の幅W2より狭い幅(W1<W2)に形成されている。
係止突部42には、カバー本体10に向かって(図中X軸方向に)突出する突出部42−1が下縁部40の一部を延長して形成されている。この突出部42−1の突出幅W4は前面下枠18の厚みd1に対し、より大きく(d1<W4)形成されている。
係止突部42には、突出部42−1の端部から下縁部40の下方に向かって(図中Z軸方向に)垂下する垂下部42−2が形成されている。この垂下部42−2の垂下長L1はスリット38の幅W3より大きく、係止突部42がスリット38に挿入容易な長さにすればよい。スリット38の幅W3は、係止突部42の屈曲部が通過可能な大きさとすればよい。
この係止突部42には垂下部42−2の下端部からカバー本体10に向かって(図中X軸方向に)突出する立ち上り部42−3が形成されている。すなわち係止突部42には、垂下部42−2および立ち上り部42−3で鉤止部44が形成されている。この鉤止部44の突出幅W5はスリット38に挿入されてフロントカバー12の脱落を防止できる程度の支持長さ(たとえば、W5>W3)とすればよい。この鉤止部44に対し、スリット38の周囲部は鉤止部44を受け止める受け部の一例である。
この一実施の形態では、突出部42−1と垂下部42−2との成す角度θ1(図3のA)をたとえば、θ1=90〔°〕と設定しているが、この角度θ1は90〔°〕より大きいまたは小さい角度としてもよい。
垂下部42−2と立ち上り部42−3の成す角度θ2(図3のA)をたとえば、θ2=90〔°〕と設定しているが、角度θ2は90〔°〕より大きいまたは小さい角度としてもよい。
<フロントカバー12の固定およびカバー本体10からの脱落防止>
図3のAは、フロントカバー12の取付け状態を示している。フロントカバー12の下縁部40にある係止突部42は、カバー本体10の前面下枠18のスリット38に差し込まれて係止される。フロントカバー12の上縁部は固定ねじ36によりカバー本体10の前面上枠16の突出部30にねじ付けられて固定される。固定ねじ36は、ボス部36−1側から基端側ねじ部36−2、径小部36−3および先端側ねじ部36−4を備える。カバー本体10側の突出部30のねじ孔32に基端側ねじ部36−2がねじ込まれ、突出部30とボス部36−1との間にフロントカバー12が挟み込まれて固定される。
図3のBは、固定ねじ36の固定の破壊状態を示している。強風などの外力を受けて固定ねじ36の固定が破壊されると、フロントカバー12はカバー本体10に対し、係止突部42とスリット38の接触点を支点にカバー本体10から離れる方向に回動する。このとき、係止突部42の鉤止部44が前面下枠18のスリット38より上側面部に当たり、支持される。これにより、フロントカバー12のカバー本体10からの脱落を防止することができる。
<一実施の形態の効果>
以上説明した一実施の形態によれば、次の効果が得られる。
(1) カバー本体10にフロントカバー12の下縁側が係止されるとともに、フロントカバー12の上縁側が固定ねじ36によって固定されるので、フロントカバー12はカバー本体10に取外し可能に強固に固定することができる。
(2) 強風などの外力を受け、固定ねじ36による固定が解除された場合、カバー本体10の前面下枠18に係止突部42の鉤止部44が係止されるので、フロントカバー12がカバー本体10に維持され、カバー本体10からフロントカバー12の脱落を防止できる。
(3) 固定ねじ36による固定が解除されたフロントカバー12が、カバー本体10から離れる方向に回動すると、その回動モーメントが係止突部42を通して前面下枠18のスリット38に作用し、係止突部42と前面下枠18との係止状態をより抜け止機能を強固にする。このため、カバー本体10から回動状態にフロントカバー12が維持される。脱落することなく、位置的変化を来したフロントカバー12の固定ねじ36の固定解除を容易に視認することができる。高層階にある給湯装置2の異常を、留守宅などの家屋内に入ることなく容易に確認できる。
<変形例1>
図4のAは、変形例1に係るフロントカバー12およびカバー本体10の一部を示している。
この変形例1では、係止突部42に既述の立ち上り部42−3(図2)と反対方向に突出部42−4を形成して鉤止部46が形成されている。この場合、垂下部42−2の垂下長L1、つまり垂下部42−2によって設定される突出部42−1と立ち上り部42−3との間隔が前面下枠18のスリット38の幅W6と同等もしくはそれより大きく設定されている。
そして、前面下枠18側のスリット38の高さ方向のスリット幅W6は、係止突部42の突出部42−1、鉤止部46の一例である垂下部42−2および突出部42−4の貫通が可能な幅に形成される。フロントカバー12の取り付け角度により、W6≧L1やW6≧W7としてもよい。突出部42−1の突出幅W7は、突出部42−1の突出幅W4より前面下枠18を形成する金属板素材の厚さd1だけ小さくてもよい(たとえば、W7=W4―d1)。
このような係止構造を備えれば、強風などの外力を受けて固定ねじ36の固定が破壊されると、フロントカバー12はカバー本体10に対し、係止突部42とスリット38の接触点を支点にカバー本体10から離れる方向に回動すると、図4のBに示すように、係止突部42がスリット38に係止される。この場合、スリット38内を係止突部42の垂下部42−2が移動しても、鉤止部46が図4のCに示すように、スリット38のカバー本体10側面に掛かり、フロントカバー12のカバー本体10からの脱落を防止できる。
<変形例1の効果>
この変形例1では、スリット38の高さ方向のスリット幅W6を大きくできるので、前面下枠18に対するフロントカバー12の係止操作が容易であり、施工工事を容易化できる。
<変形例2>
図5のAは、変形例2に係るフロントカバー12およびカバー本体10の一部を示している。
この変形例2では、係止突部42に既述の突出部42−1、垂下部42−2、立ち上り部42−3(図2)に対し、突出部42−5を上方に屈曲させて立ち上り部42−6を形成し、鉤止部48が形成されている。この例では、鉤止部48が垂下部42−2、突出部42−5および立ち上り部42−6により構成される。
これに対し、前面下枠18のスリット38の高さ方向のスリット幅W9は、これら突出部42−1、垂下部42−2、突出部42−5および立ち上り部42−6が貫通可能な大きさ(たとえば、W8より大)に形成されている。また、スリット38の上縁部50の幅W10を突出部42−5の幅W5より小さく設定すればよい。たとえば、W5はW9より大きくすればよい。
このような係止構造を備えれば、強風などの外力を受けて固定ねじ36の固定が破壊されると、フロントカバー12はカバー本体10に対し、係止突部42とスリット38の接触点を支点にカバー本体10から離れる方向に回動した場合、図5のBに示すように、係止突部42がスリット38に係止される。この場合、前面下枠18の上縁部50には図5のCに示すように、係止突部42の垂下部42−2、鉤止部48を構成する屈曲部が嵌まり込み、強固な係止状態が形成される。これにより、スリット38内を係止突部42の垂下部42−2が移動しても、フロントカバー12のカバー本体10からの脱落を防止できる。
<変形例2の効果>
(1) この変形例2では、変形例1と同様に、スリット38の高さ方向のスリット幅W9を大きくでき、前面下枠18に対するフロントカバー12の係止操作が容易になる。
(2) フロントカバー12の自重をスリット38の上縁部50に作用させ、この上縁部50に対するフロントカバー12の鉤止部44、48の係止が強固になり、フロントカバー12の落下を防止できる。
(3) 図5のB、Cに示すように、カバー本体10に維持されたフロントカバー12は、係止突部42をスリット38に押し込み、固定ねじ36による固定を修復すれば、図3のAに示す状態に容易に戻すことができる。
<変形例3>
図6は、変形例3に係るフロントカバー12およびカバー本体10の一部を示している。
この変形例3では、図2に示す一対の係止突部42を単一化したものである。この係止突部42の横幅W11はたとえば、既述の一対の係止突部42を外縁幅とすればよく、フロントカバー12の横幅の2分の1以上の大きさとすればよい。この場合、係止突部42も単一化され、この係止突部42には突出部42−7、垂下部42−8および突出部42−9が備えられ、鉤止部50が形成されている。
これに対し、前面下枠18には、係止突部42が挿入可能なスリット幅W12とするスリット52を形成すればよい。この場合、スリット52のスリット幅W12が大きくなったことに伴い、前面下枠18には補強部54が形成されている。この補強部54は前面下枠18の上縁をたとえば、直角に折り曲げて形成すればよい。
この変形例3において、鉤止部50は、変形例1(図4)と同様に図6に示す方向と反対方向に形成してもよく、変形例2(図5)と同様に第2の鉤止部48を形成してもよい。
<変形例3の効果>
(1) この変形例3においても、図1ないし図3に示す実施の形態、変形例1または変形例2と同様の効果が得られる。
(2) カバー本体10にフロントカバー12を取り付ける場合、単一の係止突部42をカバー本体10側の単一のスリット52に挿入すればよく、係止操作が容易である。
<変形例4>
図7のAは、変形例4に係るフロントカバー12およびカバー本体10の一部を示している。図7のAにおいて、図2と同一部分には同一符号を付してある。
この変形例4では、図2に示すフロントカバー12を用いる。これに対し、前面下枠18にスリット38を形成する際に切り起した切り起し片により補強部54が備えられる。この補強部54は前面下枠18の内面側に折り曲げられ、スリット38の上縁側に形成されている。これにより、スリット38の上縁部50が補強部54で補強されている。この補強部54は、鉤止部44を受け止める受け部の一例である。
このような係止構造を備えれば、強風などの外力を受けて固定ねじ36の固定が破壊された場合、図7のBに示すように、係止突部42がスリット38に係止される。この場合、前面下枠18の上縁部50には図7のCに示すように、係止突部42の垂下部42−2、立ち上り部42−3からなる鉤止部44が嵌まり込み、スリット38の上側の上縁部50および補強部54に当たって係止され、強固な係止状態が形成される。これにより、スリット38内を係止突部42の垂下部42−2が移動しても、フロントカバー12のカバー本体10からの脱落を防止できる。
<変形例4の効果>
(1) この変形例4においても、図1ないし図3に示す実施の形態、変形例1ないし3と同様の効果が得られる。
(2) カバー本体10とのねじ固定が解除されたフロントカバー12のカバー本体10に対する係止状態が強固となり、しかもスリット38の上縁部50が補強部54によって強化される。補強部54は、スリット38の形成時において、前面下枠18に用いられる金属部材からスリット38を抜く際に生じる部材の折り曲げによって作成してもよく、この部材を用いれば別部材を用いる必要がない。また、別部材を溶接などで固定してもよい。強風などの外力を受けても、カバー本体10からフロントカバー12の脱落を防止できる。
(3) スリット38の上縁部50が補強部54によって強化されるので、ねじ固定が解除されて可動状態になったフロントカバー12に強風などの外力を受けても、スリット38とフロントカバー12との係止状態を維持することができる。
<変形例5>
図8のAは、変形例5に係るフロントカバー12およびカバー本体10の一部を示している。図8のAにおいて、図5と同一部分には同一符号を付してある。
この変形例5では、係止突部42の先端側に形成される立ち上り部42−6(図5のA)に対し、変形例3と逆方向に垂下部42−10が形成されている。これにより、垂下部42−2、42−10が突出部42−5を挟んで平行に形成されている。この鉤止部56では、突出部42−7によって突出部42−5が補強されている。前面下枠18は変形例2と同様である。
このような係止構造を備えれば、強風などの外力を受けて固定ねじ36の固定が破壊された場合、図8のBに示すように、係止突部42がスリット38に係止される。この場合、前面下枠18の上縁部50には図8のCに示すように、係止突部42の鉤止部44がスリット38の上縁部50に当たって係止される。この場合、突出部42−5が先端側の垂直部42−10により補強されているので、スリット38内を係止突部42の垂下部42−2が移動しても、強固な係止状態が維持され、フロントカバー12のカバー本体10からの脱落を防止できる。
<変形例5の効果>
(1) この変形例5においても、図1ないし図3に示す実施の形態、変形例1ないし4と同様の効果が得られる。
(2) カバー本体10とのねじ固定が解除されたフロントカバー12のカバー本体10に対する係止状態が強固となり、しかもスリット38の上縁部50に係止される鉤止部56が垂直部42−5で強化されているので、強風などの外力を受けても、カバー本体10からフロントカバー12の脱落を防止できる。
<変形例6>
図9のAは、変形例6に係るフロントカバー12およびカバー本体10の一部を示している。図9のAにおいて、図5と同一部分には同一符号を付してある。
この変形例6では、係止突部42の突出部43の先端側両縁部に鉤止部44の変形例である一対の張出部58が形成されている。張出部58の幅W13は、鉤止部44の幅W1より、張出部58によって拡大されている。前面下枠18は変形例2と同様である。この変形例6のスリット38にはスリット幅W14−1のスリット部38−1とスリット幅W14−2のスリット部38−2とを備えてもよい。この場合、スリット38に係止突部42を挿通させ、鉤止部44の変形例である張出部58で鉤止させるため、張出幅W13、スリット幅W14−1、W14−2の大小関係は、W14−2>W13>W14−1とすればよい。
このような張出部58を左右に備えた係止突部42では、図9のBに示すように、スリット部38−2に係止突部42を貫通させ、張出部58をスリット部38−1に係止させることができる。つまり、フロントカバー12をこの係止によって、カバー本体10側に固定することができる。
このような係止構造を備えれば、強風などの外力を受けて固定ねじ36の固定が破壊された場合、図9のBに示すように、係止突部42がスリット38に係止される。図10のBに示す場合、係止突部42の鉤止部44の張出部58がスリット38内に拘束されて係止される。図10のAに示す場合、スリット38内を係止突部42の垂下部42−2が移動しても、強固な係止状態が維持され、フロントカバー12のカバー本体10からの脱落を防止できる。この変形例6では、スリット38にスリット部38−1をスリット部38−2の上下に備えているが、スリット部38−1は一方のみでもよい。
係止突部42は、図10のAに示すように、前面下枠18に向かって屈曲させ、突出部43−1、垂下部43−2および突出部43−3を含む屈曲部を形成し、突出部43−3の先端側左右部に張出部58を設けてもよい。突出部43−3および一対の張出部58は、既述の鉤止部44の一例である。この例では、突出部43−1、43−3を平行に形成しているが、非平行であってもよい。また、係止突部42は、図10のBに示すように、突出部43−3を省略し、垂下部43−2の先端側左右部に一対の張出部58を設けてもよい。この場合、垂下部43−2および一対の張出部58は、既述の鉤止部44の一例である。
<変形例6の効果>
(1) この変形例6においても、図1ないし図3に示す実施の形態、変形例1ないし5と同様の効果が得られる。
(2) カバー本体10とのねじ固定が解除されたフロントカバー12がスリット38に対する係止突部42の張出部58で鉤止されるので、強風などの外力を受けても、カバー本体10からフロントカバー12の脱落を防止できる。
〔他の実施の形態〕
(a) 上記実施の形態では、配管カバー6の取付対象として給湯装置2を例示したが、配管カバー6は給湯装置2以外の機器における配管類のカバーに用いてもよい。
(b) 給湯装置2は、瞬間湯沸器などの燃焼器であってもよい。
以上説明したように、本発明の配管カバーおよび給湯装置の最も好ましい実施の形態等について説明した。本発明は上記記載に限定されるものではない。特許請求の範囲に記載され、または発明を実施するための形態に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能である。斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
本発明の配管カバーおよび給湯装置は、高層階の壁面に設置された場合、強風などの外力を受けてねじ固定部が破壊されても、強固な係止構造により、フロントカバーのカバー本体からの脱落を防止できる。
2 給湯装置
4 装置本体
6 配管カバー
8 壁面
10 カバー本体
12 フロントカバー
14−1、14−2 側面板
16 前面上枠
18 前面下枠
20 背面上固定枠
22 背面下固定枠
24、36 固定ねじ
26 固定部
28、58 張出部
30 突出部
32 ねじ孔
34 貫通孔
36−1 ボス部
36−2 基端側ねじ部
36−3 径小部
36−4 先端側ねじ部
38、52 スリット
38−1、38−2 スリット部
40 下縁部
42 係止突部
42−1、42−4、42−5、42−7、42−9、43、43−1、43−3 突出部
42−2、42−8、42−10、43−2 垂下部
42−3、42−6 立ち上り部
44、46、48、56 鉤止部
50 上縁部
54 補強部

Claims (4)

  1. 給湯装置に連結された配管類を覆う配管カバーであって、
    支持フレームと、
    前記支持フレームに取り付けられるカバー部材と、
    前記カバー部材に設けられて、前記支持フレームにあるスリットに係止される係止突部と、
    前記係止突部に設けられて、固定ねじによる固定が解除された際に、前記スリットに鉤止される鉤止部と、
    を備えることを特徴とする配管カバー。
  2. 前記支持フレームの前記スリットは前記鉤止部を係止させる受け部を備えることを特徴とする請求項1に記載の配管カバー。
  3. 前記鉤止部は、前記支持フレームの前記スリットに鉤止させる屈曲部を備えることを特徴とする請求項1に記載の配管カバー。
  4. 配管類を覆う配管カバーを備える給湯装置であって、
    給湯装置本体と、
    前記給湯装置本体に取り付けられ、または前記給湯装置本体が固定される固定部材に取り付けられる支持フレームと、
    前記支持フレームに取り付けられるカバー部材と、
    前記カバー部材に設けられて、前記支持フレームにあるスリットに係止される係止突部と、
    前記係止突部に設けられて、固定ねじによる固定が解除された際に、前記スリットに鉤止される鉤止部と、
    を備えることを特徴とする給湯装置。

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