JP2016088971A - 粘接着剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】粘着力、タック等の粘接着特性、熱安定性、塗工性及び耐光性の性能バランスに優れる粘接着剤組成物の提供。【解決手段】ブロック共重合体組成物100質量部、粘着付与剤30〜400質量部、及び、軟化剤10〜200質量部を含む粘接着剤組成物であって、前記ブロック共重合体組成物が、ビニル芳香族単量体単位を主体とする重合体ブロック(A)と共役ジエン単量体単位を主体とする重合体ブロック(B)を含有し、ビニル芳香族単量体単位の含有量が10〜50質量%、かつ共役ジエン単量体単位中の水素添加率が20〜90モル%であり重量平均分子量が3万〜15万(I−1)及び8万〜60万(I−2)の二種類の共重合体からなるブロック共重合体(I)と重合体ブロック(A)と重合体ブロック(B)を含有し、共役ジエン単量体単位中の水素添加率が20モル量%未満であるブロック共重合体(II)とを含有する粘接着剤組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、ブロック共重合体組成物を含む粘接着剤組成物に関する。
近年、溶液型及びホットメルト型の、接着剤や粘着剤のベースポリマーとして、ビニル芳香族単量体−共役ジエン単量体系ブロック共重合体(例えば、SBS:スチレン−ブタジエン−スチレン−ブロック共重合体、SIS:スチレン−イソプレン−スチレン−ブロック共重合体)が広く使用されている。例えば、特許文献1及び特許文献2において、SBSを用いた接着剤組成物又は粘着剤組成物が開示されている。しかしながら、これらのSBSやSISを用いた接着剤組成物又は粘着剤組成物は、不飽和二重結合を有しており、熱安定性や耐候性が不十分である。
これらの改良方法として、特許文献3において、ビニル芳香族炭化水素化合物と共役ジエン系化合物とのブロック共重合体を特定の割合で水添したブロック共重合体と、粘着付与剤とを含む組成物が開示されている。
またさらに、改良方法として、特許文献3、4において、エチレン−酢酸ビニル共重合体と水添石油樹脂からなる粘接着剤組成物が開示されている。
特公昭44−17037号公報 特公昭56−49958号公報 特開平11−323278号公報 特開2014−51631号公報
しかしながら、特許文献1、2及び特許文献3、4に開示された組成物では、粘接着特性と熱安定性の性能バランスが、未だ不十分である。
そこで、本発明は、上述した従来技術の問題点に鑑みなされたものであって、粘着力、タック、保持力等の粘接着特性と熱安定性、さらには、塗工性及び耐光性の性能バランスに優れる粘接着剤組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、ビニル芳香族炭化水素化合物と共役ジエン系化合物とのブロック共重合体を用いる粘着剤組成物において、ビニル芳香族炭化水素化合物と共役ジエン系化合物とのブロック共重合体として、共役ジエン系化合物単位の水素添加率の高いものと低いものを組み合わせて使用すると共に、水素添加率の高いものについては、さらに、特定の構造及び重量平均分子量を有するブロック共重合体を用いることにより、上記課題を効果的に解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下の通りである。
[1]ブロック共重合体組成物100質量部、
粘着付与剤30〜400質量部、及び、
軟化剤10〜200質量部を含む粘接着剤組成物であって、
前記ブロック共重合体組成物が、
ビニル芳香族単量体単位を主体とする重合体ブロック(A)と共役ジエン単量体単位を主体とする重合体ブロック(B)を含有し、ビニル芳香族単量体単位の含有量が10質量%以上50質量%以下であり、共役ジエン単量体単位中の水素添加率が20モル%以上90モル%以下であるブロック共重合体(I)と
ビニル芳香族単量体単位を主体とする重合体ブロック(A)と共役ジエン単量体単位を主体とする重合体ブロック(B)を含有し、ビニル芳香族単量体単位の含有量が10質量%以上50質量%以下であり、共役ジエン単量体単位中の水素添加率が0モル%以上2モル量%未満であるブック共重合体(II)、とを含有し、
前記ブロック共重合体(I)が、
ビニル芳香族単量体単位を主体とする重合体ブロック(A)を1個有し、重量平均分子量が30,000以上150,000以下であるブロック共重合体(I−1)と、
ビニル芳香族単量体単位を主体とする重合体ブロック(A)を2個以上有し、重量平均分子量が80,000以上600,000以下であるブロック共重合体(I−2)を含み、
前記ブロック共重合体組成物中のブロック共重合体(I−1)の含有量が2質量%以上56質量%以下、ブロック共重合体(I−2)の含有量が2質量%以上56質量%以下、ブロック共重合体(II)の含有量が30質量%以上90質量%以下である、
粘接着剤組成物。
[2]前記ブロック共重合体(I−1)と前記ブロック共重合体(I−2)の含有質量比(ブロック共重合体(I−1)/前記ブロック共重合体(I−2))が、20/80以上80/20以下である、[1]に記載の粘接着剤組成物。
[3]前記ブロック共重合体(II)が、ブロック共重合体(II−1)とブロック共重合体(II−2)を含み、
前記ブロック共重合体(II−1)が、ビニル芳香族単量体単位を主体とする重合体ブロックを1個有し、重量平均分子量が40,000以上150,000以下であるブロック共重合体であり、
前記ブロック共重合体(II−2)が、ビニル芳香族単量体単位を主体とする重合体ブロックを2個以上有し、重量平均分子量が80,000以上500,000以下であり、
ブロック共重合体(II−1)と前記ブロック共重合体(II−2)の含有質量比(ブロック共重合体(II−1)/前記ブロック共重合体(II−2))が、10/90以上90/10以下である、[1]又は[2]に記載の粘接着剤組成物。
[4]前記ブロック共重合体(I)の共役ジエン単量体単位の水素添加前のビニル結合量が、15モル%以上90モル%以下である、[1]〜[3]のいずれかに記載の粘接着剤組成物。
[5]前記ブロック共重合体(I−1)と前記ブロック共重合体(I−2)の含有質量比が20/80以上65/35以下である、[1]〜[4]のいずれかに記載の粘接着剤組成物。
[6]前記ブロック共重合体(I−1)と前記ブロック共重合体(I−2)の含有質量比が65/35を超えて80/20以下である、[1]〜[4]のいずれかに記載の粘接着剤組成物。
[7]前記ブロック共重合体(I−1)及び前記ブロック共重合体(I−2)の共役ジエン単量体単位中の水素添加率が、20モル%以上60モル%以下である、[1]〜[6]のいずれかに記載の粘接着剤組成物。
[8]前記ブロック共重合体(I−1)及び前記ブロック共重合体(I−2)の共役ジエン単量体単位中の水素添加率が、60モル%を超え95モル%以下である、[1]〜[6]のいずれかに記載の粘接着剤組成物。
[9]前記ブロック共重合体(I−1)及び前記ブロック共重合体(I−2)のビニル芳香族単量体単位の含有量が、10質量%以上27質量%以下である、[1]〜[8]のいずれかに記載の粘接着剤組成物。
[10][前記ブロック共重合体(I−1)及び前記ブロック共重合体(I−2)のビニル芳香族単量体単位の含有量が、27質量%を超え50質量%以下である、[1]〜[8]のいずれかに記載の粘接着剤組成物。
本発明によれば、粘接着特性、熱安定性、塗工性及び耐光性の性能バランスに優れる粘接着剤組成物を提供することができる。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「本実施形態」という)について詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施することができる。
本実施形態の粘接着剤組成物は少なくとも下記の3つの成分(イ)、(ロ)、(ハ)を含む。
成分(イ)ブロック共重合体組成物100質量部
成分(ロ)粘着付与剤30〜400質量部
成分(ハ)軟化剤10〜200質量部
以下、各成分についてより詳細に説明する。
〔成分(イ):ブロック共重合体組成物〕
本実施形態の粘接着剤組成物に含まれる前記成分(イ)ブロック共重合体組成物は、ビニル芳香族単量体単位を主体とする重合体ブロック(A)と、共役ジエン単量体単位を主体とする重合体ブロック(B)と、を含有するブロック共重合体(I)と(II)を含む。
ここで、前記ブロック共重合体(I)と(II)は、いずれも、ビニル芳香族単量体単位の含有量が10質量%以上50質量%以下であり、また、前記ブロック共重合体(I)は、共役ジエン単量体単位中の水素添加率が20モル%以上90モル%以下であり、前記ブロック共重合体(II)は、共役ジエン単量体単位中の水素添加率が0モル%以上20モル%未満である。
さらに、前記ブロック共重合体(I)は、ビニル芳香族単量体単位を主体とする重合体ブロック(A)を1個有し、重量平均分子量が30,000以上150,000以下であるブロック共重合体(I−1)と、ビニル芳香族単量体単位を主体とする重合体ブロック(A)を2個以上有し、重量平均分子量が80,000以上600,000以下であるブロック共重合体(I−2)を含む。
そして、前記成分(イ)中のブロック共重合体(I−1)の含有量は、2質量%以上56質量%以下、ブロック共重合体(I−2)の含有量は2質量%以上56質量%以下、ブロック共重合体(II)の含有量は、30質量%以上90質量%以下である。
本実施形態に用いる成分(イ)ブロック共重合体組成物は、ビニル芳香族単量体単位を主体とする重合体ブロック(A)(以下、単に「重合体ブロック(A)」ということもある。)と、共役ジエン単量体単位を主体とする重合体ブロック(B)(以下、単に、「重合体ブロック(B)」ということもある。)と、を含有するブロック共重合体(I)及び(II)を含む。
なお、「ビニル芳香族単量体単位」とは、1つのビニル芳香族炭化水素化合物を重合させた結果生じる構造を示し、「共役ジエン単量体単位」とは、1つの共役ジエン化合物を重合させた結果生じる構造を示す。
「ビニル芳香族単量体単位を主体とする重合体ブロック(A)」とは、ビニル芳香族単量体単位を50質量%を超えて含有する重合体ブロックを意味し、ビニル芳香族単量体単位を好ましくは70質量%以上、より好ましくは85質量%以上、さらに好ましくは95質量%以上、もっとも好ましくは97質量%含有する。
また、「共役ジエン単量体単位を主体とする重合体ブロック(B)」とは、共役ジエン単量体単位を50質量%を超えて含有する重合体ブロックを意味し、共役ジエン単量体単位を好ましくは70質量%以上、より好ましくは85質量%以上、さらに好ましくは95質量%以上、もっとも好ましくは97質量%含有する。
以下、成分(イ):ブロック共重合体組成物含まれるブロック共重合体(I)及び(II)についてより詳細に説明する。
本実施形態においては、ビニル芳香族炭化水素化合物と共役ジエン系化合物とのブロック共重合体として、水素添加率が低い(0モル%以上20モル%未満)もの(ブロック共重合体(II))に加えて、水素添加率が比較的高い(20モル%〜90モル%)もの(ブロック共重合体(I))を組み合わせて使用する。これにより、熱安定性や耐光性といった特性を向上させることができる。
(ブロック共重合体(I))
水素添加率が比較的高い(20モル%〜90モル%)ブロック共重合体(I)について説明する。本実施形態においては、水素添加率が比較的高いブロック共重合体として、重合体ブロック(A)を1個有するブロック共重合体(I−1)と、重合体ブロック(A)を2個以上有するブロック共重合体(I−2)の、少なくとも2種類を使用する。これにより、共役ジエン単量体単位を水素添加することによる粘着特性の低下を防ぐことができる。
ブロック共重合体(I−1)は、1個の重合体ブロック(A)と、少なくとも1個の重合体ブロック(B)とを含有する。
ブロック共重合体(I−1)の重量平均分子量は、30,000以上、150,000以下であり、好ましくは35,000以上、140,000以下であり、より好ましくは40,000以上、13,000以下であり、さらに好ましくは45,000以上、125,000以下であり、よりさらに好ましくは65,000以上、125,000以下であり、よりさらに好ましくは85,000以上、125,000以下である。
ブロック共重合体(I−1)の重量平均分子量がこのような範囲であることにより、優れた粘着力、タック、低溶融粘度特性、を有する粘接着剤組成物が得られる。なお、ブロック共重合体(I−1)の重量平均分子量は実施例において記載する方法により求めることができる。
また、ブロック共重合体(I−1)の構造は特に限定されず、単一の構造のもののみからなっていても、複数種類の構造を有するものの混合物であってもよいが、例えば、(A−B)、(A−B)X、(B−A)X、(B−A−B)及び(B−A−B)X(Aは重合体ブロック(A)、Bは重合体ブロック(B)、Xはカップリング剤の残基又は重合開始剤の残基を示す。)が挙げられる。このなかでも、式(A−B)及び(A−B)Xによって表されるジブロック共重合体が好ましい。ブロック共重合体(I−1)がこれらのジブロック共重合体であると、優れた粘接着特性、低溶融粘度特性、柔軟性を有する粘接着剤組成物が得られる傾向にある。
ブロック共重合体(I−2)は、2個以上の重合体ブロック(A)と少なくとも1個の重合体ブロック(B)とを含有する。
ブロック共重合体(I−2)の重量平均分子量は、80,000以上、600,000以下であり、好ましくは90,000以上、550,000以下であり、より好ましくは100,000以上、500,000以下であり、さらに好ましくは140,000以上、500,000以下であり、よりさらに好ましくは180,000以上、50,000以下であり、よりさらに好ましくは200,000以上、500,000以下である。ブロック共重合体(I−2)の重量平均分子量がこのような範囲であることにより、優れた粘着力、保持力、軟化点、を有する粘接着剤組成物が得られる。なお、ブロック共重合体(I−2)の重量平均分子量は実施例において記載する方法により求めることができる。
また、ブロック共重合体(I−2)の構造は特に限定されず、単一の構造のもののみからなっていても、複数種類の構造を有するものの混合物であってもよいが、例えば、(A−B)、((A−B)X、(A−B)A、(A−B)AX、(B−A)B、((B−A)X(Aは重合体ブロック(A)を示し、Bは重合体ブロック(B)を示し、Xはカップリング剤の残基又は重合開始剤の残基を示し、nは1以上の整数で好ましくは1〜5の整数、mは2以上の整数で好ましくは2〜8の整数である。)等が挙げられる。このなかでも、ブロック共重合体(I−2)は、式((A−B)Xによって表されるブロック共重合体が好ましく、nが1、mが2〜4である場合がより好ましい。これらは単独でも、複数の混合物でも良い。ブロック共重合体(I−2)の構造が式((A−B)Xによって表されるものであると、優れた粘着力、保持力、軟化点を有する粘接着剤組成物が得られる傾向にある。
ブロック共重合体(I)のビニル芳香族単量体単位の含有量は10質量%以上50質量%以下である。
1つの形態として、ブロック共重合体(I)中のビニル芳香族単量体単位の含有量は、10質量%以上27質量%以下であることが好ましく、より好ましくは10質量%以上25質量%以下であり、さらに好ましくは10質量%以上23質量%以下であり、よりさらに好ましくは11質量%以上23質量%以下であり、さらにより好ましくは12質量%以上23質量%以下である。
ブロック共重合体(I)中のビニル芳香族単量体単位の含有量が上記範囲である場合には、優れた柔軟性、粘着性を有する粘接着剤組成物が得られる。
また、別の形態として、ブロック共重合体(I)中のビニル芳香族単量体単位の含有量は、27質量%を超え50質量%以下であることが好ましく、より好ましくは27質量%を超え48質量%以下であり、さらに好ましくは27質量%を超え46質量%であり、よりさらに好ましくは29質量%を超え46質量%以下であり、もっとも好ましくは32質量%を超え46質量%である。
ブロック共重合体(I)中のビニル芳香族単量体単位の含有量が上記範囲である場合には、保持力により優れた粘接着剤組成物が得られる。
ブロック共重合体(I)中のビニル芳香族単量体単位の含有量は、後述する実施例において記載する方法により測定することができる。
ブロック共重合体(I)の共役ジエン単量体単位中の水素添加率は20モル%以上95モル%以下である。ここで、水素添加率とは、水素添加前の共役ジエン単量体単位に含まれる二重結合のうち、水素添加反応により水素添加された二重結合の割合をいう。
1つの形態として、ブロック共重合体(I)中の共役ジエン単量体単位中の水素添加率は、好ましくは20モル%〜60モル%であり、より好ましくは25モル%〜60モル%であり、さらに好ましくは30モル%〜60モル%であり、よりさらに好ましくは30モル%〜57モル%であり、より好ましくは30モル%〜53モル%であり、さらにより好ましくは30モル%〜49モル%である。
共役ジエン単量体単位中の水素添加率が上記範囲内である場合には、粘接着特性と溶解性、塗工性、高軟化点特性と、熱安定性、耐光性のバランスが向上する傾向にある。
また、別の形態として、ブロック共重合体(I)中の共役ジエン単量体単位中の水素添加率は、好ましくは60モル%を超え90モル%以下であり、より好ましくは60モル%を超え85モル%以下であり、さらに好ましくは60モル%を超え80モル%以下である。
共役ジエン単量体単位中の水素添加率が上記範囲内である場合には、熱安定性、耐光性がより向上する傾向にある。
ブロック共重合体中の共役ジエン単量体単位の二重結合の水素添加率は、実施例に記載の方法により測定することができる。
(ブロック共重合体(II))
次に、水素添加率が低い(20質量%未満)ブロック共重合体(II)について説明する。
ブロック共重合体(II)は、加工性、塗工性と粘着特性の性能バランスの観点から、重合体ブロック(A)の個数及び分子量の異なる2種類の共重合体(ブロック共重合体(II−1)とブロック共重合体(II−2))を含むことが好ましい。
ここで、ブロック共重合体(II−1)は、重合体ブロック(A)を1個有し、重量平均分子量が40,000以上150,000以下であるブロック共重合体であり、ブロック共重合体(II−2)は、重合体ブロック(A)を2個以上有し、重量平均分子量が80,000以上500,000以下であるブロック共重合体である。
ブロック共重合体(II−1)とブロック共重合体(II−2)の含有質量比((II−1)/(II−2))としては、10/90以上90/10以下であることが好ましく、15/85以上85/15以下がより好ましく、20/80以上80/20以下がさらに好ましく、22/78以上78/22以下がよりさらに好ましく、24/76以上76/24以下がさらにより好ましい。
ブロック共重合体(II−1)、(II−2)の含有質量量が上記範囲であることにより、加工性、塗工性、柔軟性、粘着性と接着力、保持力とのバランスに優れた粘接着組成物が得られる傾向にある。
更に好ましい。
なお、ブロック共重合体(II)として、スチレン−イソプレンブロック共重合体を用いる場合、ブロック共重合体(II−1)とブロック共重合体(II−2)の含有質量比は以下が好ましい。
粘着剤組成物により柔らかさとタックを求める場合には、特に、(II−1)/(II−2)は40/60以上90/10以下が好ましく、40/60以上80/20以下であることがより好ましく、40/60以上70/30がさらに好ましく、40/60以上60/40が、さらに好ましい。
また、粘着剤組成物により保持力と高軟化点を求める場合、(II−1)/(II−2)の含有質量比が10/90以上40/60未満が好ましく、10/90以上35/65以下がより好ましく、10/90以上30/70以下がさらに好ましい。
ブロック共重合体(II−1)の重量平均分子量は、40,000以上、150,000以下であり、より好ましくは40,000以上、140,000以下であり、より好ましくは40,000以上、13,000以下であり、よりさらに好ましくは45,000以上、120,000以下であり、よりさらに好ましくは50,000以上、120,000以下である。ブロック共重合体(II−1)の重量平均分子量がこのような範囲であることにより、優れた粘着力、タック、低溶融粘度特性、を有する粘接着剤組成物が得られる。
なお、ブロック共重合体(II−1)の重量平均分子量は実施例において記載する方法により求めることができる。
ブロック共重合体(II−2)の重量平均分子量は、80,000以上、500,000以下であり、より好ましくは80,000以上、400,000以下であり、より好ましくは80,000以上、300,000以下であり、よりさらに好ましくは80,000以上、200,000以下であり、よりさらに好ましくは90,000以上、150,000以下である。ブロック共重合体(II−2)の重量平均分子量がこのような範囲であることにより、優れた粘着力、保持力、軟化点、を有する粘接着剤組成物が得られる。
なお、ブロック共重合体(II−2)の重量平均分子量は実施例において記載する方法により求めることができる。
ブロック共重合体(II−1)の構造としては、特に限定されず、単一の構造のもののみからなっていても、複数種類の構造を有するものの混合物であってもよいが、例えば、(A−B)、(A−B)X、(B−A)X、(B−A−B)及び(B−A−B)Xが挙げられる。このなかでも、式(A−B)及び(A−B)Xによって表されるジブロック共重合体が好ましい。ブロック共重合体(II−1)がこのようなジブロック共重合体であることにより、優れた粘接着特性、低溶融粘度特性、柔軟性を有する粘接着剤組成物が得られる傾向にある。
また、ブロック共重合体(II−2)の構造としては、特に限定されず、単一の構造のもののみからなっていても、複数種類の構造を有するものの混合物であってもよいが、例えば、(A−B)、((A−B)X、(A−B)A、(A−B)AX、(B−A)B、((B−A)X(nは1以上の整数で好ましくは1〜5の整数、mは2以上の整数で好ましくは2〜8の整数である。)等が挙げられる。このなかでも、ブロック共重合体(II−2)は、式((A−B)Xによって表されるブロック共重合体が好ましく、nは1、mは2〜4であることがより好ましい。これらは単独でも、複数の混合物でも良い。ブロック共重合体(II−2)の構造が式((A−B)Xによって表されるものであると、優れた粘着力、保持力、軟化点を有する粘接着剤組成物が得られる傾向にある。
ブロック共重合体(II)中のビニル芳香族単量体単位の含有量は、10質量%〜50質量%であり、好ましくは15質量%〜50質量%であり、より好ましくは20質量%〜50質量%であり、さらに好ましくは25質量%〜47質量%であり、よりさらに好ましくは27質量%〜45質量%である。ブロック共重合体(II)中のビニル芳香族単量体単位の含有量が上記範囲であることにより、優れた粘着性能を有する粘接着剤組成物が得られる。特に、ビニル芳香族単量体単位の含有量が、10質量%以上であることにより、優れた粘着力、保持力を有する粘接着剤組成物が得られる。また、ビニル芳香族単量体単位の含有量が50質量%以下であることにより、優れた柔軟性、粘着性を有する粘接着剤組成物が得られる。ブロック共重合体中のビニル芳香族単量体単位の含有量は、後述する実施例において記載する方法により測定することができる。
なお、ブロック共重合体(II)として、スチレン−イソプレンブロック共重合体を用いる場合には、特に、ビニル芳香族単量体単位(スチレン)の含有量は以下が好ましい。
粘着剤組成物により柔らかさとタックを求める場合、スチレンの含有量は、10重量%以上25重量%未満が好ましく、10重量%以上20重量%以下がより好ましい。
また粘着剤組成物により保持力と高軟化点を求める場合、スチレンの含有量は、25重量%以上50重量%以下が好ましく、25重量%以上40重量%以下がより好ましい。
ブロック共重合体(II)中の共役ジエン単量体単位中の水素添加率は、0モル%以上20モル%未満であり、より好ましくは15モル%以下であり、さらに好ましくは10モル%以下であり、さらに好ましくは5%モル未満であり、さらに好ましくは3モル%未満であり、最も好ましくは0モル%である。下限値は特に制限されないが、0モル%以上であってもよいし、1モル%以上であってもよい。ここで0モル%とはブロック共重合体(II)中の共役ジエン単量体単位が水添添加されていない(非水添である)ということである。
共役ジエン単量体単位中の水素添加率が上記範囲内であることにより、溶解性、塗工性、粘接着特性がより向上する傾向にある。
ブロック共重合体(I)及び(II)中の重合体ブロック(A)を構成するビニル芳香族炭化水素化合物としては、特に限定されないが、例えば、スチレン、Α−メチルスチレン、P−メチルスチレン及びP−ターシャルブチルスチレン等のアルキルスチレン;P−メトキシスチレン等のアルコキシスチレン;ビニルナフタレン等が挙げられる。このなかでも、ビニル芳香族炭化水素としては、スチレンが好ましい。ビニル芳香族炭化水素化合物は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
ブロック共重合体(I)及び(II)中の重合体ブロック(B)を構成する共役ジエン化合物は、共役二重結合を有するジオレフィンであれば特に限定されないが、例えば、1,3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン(イソプレン)、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン、1,3−ヘキサジエン等が挙げられる。このなかでも、共役ジエン化合物としては、1,3−ブタジエン、イソプレンが好ましい。共役ジエン化合物は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
〔ブロック共重合体の含有率〕
ブロック共重合体(I−1)の含有量は、ブロック共重合体組成物の総量に対して、2質量%以上、56質量%以下であり、ブロック共重合体(I−2)の含有量は、ブロック共重合体組成物の総量に対して、2質量%以上、56質量%以下であり、ブロック共重合体(II)の含有量は、ブロック共重合体組成物の総量に対して、30質量%以上、90質量%以下である。
好ましくはブロック共重合体(I−1)の含有量が2.4質量%以上、52質量%以下、ブロック共重合体(I−2)の含有量が2.4質量%以上、52質量%以下、ブロック共重合体(II)の含有量が35質量%以上、88質量%以下であり、より好ましくはブロック共重合体(I−1)の含有量が2.8質量%以上、48質量%以下、ブロック共重合体(I−2)の含有量が2.8質量%以上、48質量%以下、ブロック共重合体(II)の含有量が40質量%以上、86質量%以下であり、さらに好ましくはブロック共重合体(I−1)の含有量が3.2質量%以上、44質量%以下、ブロック共重合体(I−2)の含有量が3.2質量%以上、44質量%以下、ブロック共重合体(II)の含有量が45質量%以上、84質量%以下である。ブロック共重合体(I−1)、(I−2)及び(II)の含有量が上記範囲であることにより、熱安定性、耐光性及び臭気抑制、と混練後のブロック共重合体組成物の着色抑制と粘接着特性とのバランスに優れた粘接着組成物が得られる傾向にある。
柔軟性と粘着性、接着力及び保持力とのバランスの観点からは、ブロック共重合体(I−1)、(I−2)の含有質量比(ブロック共重合体(I−1)/(I−2))としては、20/80以上80/20以下であることが好ましく、25/75以上75/25以下がより好ましく、30/70以上70/30以下がさらに好ましく、35/65以上65/35以下がよりさらに好ましく、40/60以上60/40以下がさらにより好ましい。
ブロック共重合体(I−1)、(I−2)の含有質量量が上記範囲であることにより、柔軟性、粘着性と接着力、保持力とのバランスに優れた粘接着組成物が得られる傾向にある。
また、粘着性、粘着力、保持力の性能バランスの観点からは、前記ブロック共重合体(I−1)と前記ブロック共重合体(I−2)の含有質量比が20/80以上65/35以下であることが好ましく、25/75以上65/35以下がより好ましく、30/70以上65/35以下がさらに好ましく、35/65以上65/35以下がさらに好ましく、40/60以上65/35以下がさらに好ましく、40/60以上60/40以下がさらに好ましい。
また、塗工性を重要視する場合には、前記ブロック共重合体(I−1)と前記ブロック共重合体(I−1)の含有質量比が65/35を超えて80/20以下であることが好ましく、67/33以上77/23以下がより好ましく、67/33以上75/25以下が更に好ましい。
〔共役ジエン単量体単位のビニル結合量〕
本実施形態のブロック共重合体組成物中の、ブロック共重合体(II)の共役ジエン単量体単位の水素添加前のビニル結合量は、好ましくは20モル%未満であり、より好ましくは18モル%未満であり、さらに好ましくは15モル%未満である。ブロック共重合体(II)の共役ジエン単量体単位の水素添加前のビニル結合量が20モル%未満であることにより、熱安定性、耐候性に優れた特性が得られる傾向にある。下限値は特にないが5%モル以上であることが好ましい。
ここで、ビニル結合量とは、水素添加前において、1,2−結合、3,4−結合及び1,4−結合の結合様式で組み込まれている共役ジエン単量体単位の総モル量に対する、1,2−結合及び3,4−結合で組み込まれている共役ジエン単量体単位の総モル量の割合である。
なお、水素添加後において、水素未添加の1,2−結合、水素添加後の1,2−結合、水素未添加の3,4−結合、水素添加後の3,4−結合、水素未添加の1,4−結合及び水素添加後の1,4−結合の結合様式で組み込まれている共役ジエン単量体単位の総モル量に対する、水素未添加の1,2−結合、水素添加後の1,2−結合、水素未添加の3,4−結合及び水素添加後の3,4−結合で組み込まれている共役ジエン単量体単位の総モル量の割合は、水素添加前の共役ジエン単量体単位のビニル結合量と等しい。したがって、水素添加前の共役ジエン単量体単位のビニル結合量は、水素添加後のブロック共重合体を用いて核磁気共鳴スペクトル解析(NMR)により測定でき、具体的には後述する実施例に記載の方法により測定できる。
また、ブロック共重合体(I)の共役ジエン単量体単位の水素添加前のビニル結合量は、好ましくは15モル%以上90モル%以下であり、より好ましくは18モル%以上80モル%以下であり、さらに好ましくは20モル%以上70%モル以下であり、さらに好ましくは20%モル以上60モル%以下である。水添ブロック共重合体組成物では共役ジエン単量体単位のビニル結合量が15モル%以上90%モル以下であることにより、溶解性、塗工性、粘着性、粘着力に優れた特性が得られる傾向にある。
ブロック共重合体中の共役ジエン単量体単位のビニル結合量を調整するためには、例えば、エーテル類や第三級アミン類等を用いることができる。具体的には、エチレングリコールジメチルエーテル、テトラヒドロフラン、Α−メトキシテトラヒドロフラン、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン等から選ばれる1種又は2種以上の混合物が使用される。これらは、共役ジエンモノマーを投入する前の段階で重合溶媒中に投入しておくことが好ましい。
なお、本発明のブロック共重合体組成物に含まれるブロック共重合体が水素添加されたものである場合であっても、ビニル芳香族単量体単位の含有量、重量平均分子量、GPCの各ピーク面積比の値は、実質的に水素添加前とほぼ変わらないので、実施例においては上記の値について水素添加前の測定値を採用している。
〔ブロック共重合体組成物の製造方法〕
本実施形態のブロック共重合体組成物は、ブロック共重合体(I−1)、(I−2)及び、(II)を別々に調製しておき、後に混合する方法により製造することもできる。また、ブロック共重合体(I−1)や(II−1)を予め調製したのち、部分的にカップリング反応をさせて一部を(I−2)又は(II−2)に変換させることにより製造してもよい。
例えば、不活性炭化水素溶媒中で、有機リチウム化合物を重合開始剤として、スチレン等のビニル芳香族炭化水素化合物を重合し、次いで、ブタジエン等の共役ジエン化合物を重合させて得られるジブロック共重合体(I−1)、(II−1)を、2官能、3官能及び4官能カップリング反応する方法が挙げられる。この場合、カップリングしたポリマーはブロック共重合体(I−2)、(II−2)となり、カップリングせずに残ったジブロック共重合体はブロック共重合体(I−1)、(II−1)のままである。なお、このカップリング反応においてカップリング剤の添加量を制御することにより、ブロック共重合体(I−1)、(I−2)、(II−1)、(II−2)の含有量を所望の範囲に調整することができる。
ブロック共重合体(I−1)、(I−2)、(II)の重量平均分子量は、有機リチウム化合物等の開始剤量を制御することにより調整することができる。
重合反応終了後、カップリング反応し、水、アルコール、酸等を添加して活性種を失活し、例えばスチームストリッピング等を行って重合溶媒を分離した後、乾燥することによりブロック共重合体(I−1)、(I−2))、(II)を得ることができる。
ブロック共重合体(I)、(II)のブロック共重合体の重合方法としては、特に限定されないが、例えば、配位重合、アニオン重合又はカチオン重合等の重合方法が挙げられる。このなかでも、構造の制御の容易さの観点から、アニオン重合が好ましい。
アニオン重合によるブロック共重合体成分の製造方法としては、公知の方法を用いることができ、特に限定されないが、例えば、特公昭36−19286号公報、特公昭43−17979号公報、特公昭46−32415号公報、特公昭49−36975号公報、特公昭48−2423号公報、特公昭48−4106号公報、特公昭56−28925号公報、特開昭59−166518号公報、特開昭60−186577号公報等に記載された方法が挙げられる。
ブロック共重合体(I)、(II)の重合工程において使用する不活性炭化水素溶媒としては、特に限定されないが、例えば、ブタン、ペンタン、ヘキサン、イソペンタン、ヘプタン、オクタン、イソオクタン等の脂肪族炭化水素;シクロペンタン、メチルシクロペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン等の脂環式炭化水素;ベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、キシレン等の芳香族炭化水素等の炭化水素溶媒が挙げられる。これらは1種のみを用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
また、ブロック共重合体(I)、(II)の重合工程において重合開始剤として使用する有機リチウム化合物としては、特に限定されず、公知の化合物を用いることができ、例えば、エチルリチウム、プロピルリチウム、N−ブチルリチウム、SEC−ブチルリチウム、TERT−ブチルリチウム、フェニルリチウム、プロペニルリチウム、ヘキシルリチウム等が挙げられる。特に、N−ブチルリチウム、SEC−ブチルリチウムが好ましい。有機リチウム化合物は、1種のみを用いてもよく、2種以上の混合物を用いてもよい。
上述した方法により、ブロック共重合体(I−1)及び(II−1)は、下記式で表されるブロック共重合体として得ることができる。
(A−B)、(A−B)X、(B−A)X、(B−A−B)、(B−A−B)X
(上式において、Aは重合体ブロック(A)、Bは重合体ブロック(B)、Xはカップリング剤の残基又は重合開始剤の残基を示す。)
又、上述した方法により、ブロック共重合体(I−2)及び(II−2)は、下記式で表されるブロック共重合体として得ることができる。(A−B)、((A−B)X、(B−A)X、(A−B)A、(A−B)AX、(B−A)B、((B−A)
(上式において、Aは重合体ブロック(A)を示し、Bは重合体ブロック(B)を示し、Xはカップリング剤の残基又は重合開始剤の残基を示し、nは1以上の整数で好ましくは1〜5の整数、mは2以上の整数で好ましくは2〜8の整数である。)
このなかでも、式(A−B)Xで表されるブロック共重合体(I−1)又は(II−1)を調製したのちに、カップリング反応を行うことにより、一部を式(A−B)Xで表されるブロック共重合体(I−2)又は(II−2)に変換させることによって、ブロック共重合体(I−1)、(I−2))及び(II)を調製するのが好ましい。
前記ブロック共重合体(I−2)や(II−2)を得るためのカップリング剤としては、公知のものを使用することができ、特に限定されないが、例えば、エポキシ化合物、ジクロルジメチルシラン、フェニルメチルジクロロシラン、メチルトリクロロシラン、トリメチルクロロシラン、テトラクロロシラン、テトラブロモシランのようなハロゲン化シラン化合物、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、トリメトキシシラン、トリエトキシシラン、テトラフェノキシシラン、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシランのようなアルコキシシラン化合物、ジクロルジメチルスズ、メチルトリクロロスズ、トリブチルクロロスズ、テトラクロロスズ、テトラアリルスズ、テトラ(2−オクテニル)スズ、テトラフェニルスズ、テトラベンジルスズのようなスズ化合物、安息香酸メチル、安息香酸エチル、安息香酸フェニル、フタル酸エステル類のようなエステル化合物、ジビニルベンゼンなどのようなビニルアレン類等が挙げられる。このなかでも、特に、エポキシ化合物、アルコキシシラン化合物が好ましい。
(水添反応)
ブロック共重合体(I)、(II)の、共役ジエン化合物に由来する不飽和二重結合の一部を水素添加する場合、その水素添加方法は特に限定されるものではなく、水添触媒を用いた公知の技術を用いて行うことができる。
水添触媒としては、特に限定されず公知の触媒を用いることができ、例えば、NI、PT、PD、RU等の金属をカーボン、シリカ、アルミナ、ケイソウ土等に担持させた担持型不均一系水添触媒;NI、CO、FE、CR等の有機酸塩又はアセチルアセトン塩等の遷移金属塩と有機アルミニウム等の還元剤とを用いる、いわゆるチーグラー型水添触媒;TI、RU、RH、ZR等の有機金属化合物等のいわゆる有機金属錯体等の均一系水添触媒が用いられる。
具体的には、特公昭42−8704号公報、特公昭43−6636号公報、特公昭63−4841号公報、特公平1−37970号公報、特公平1−53851号公報、特公平2−9041号公報に記載された水添触媒が使用できる。
このなかでも、好適な水添触媒としては、チタノセン化合物、還元性有機金属化合物、あるいはこれらの混合物が挙げられる。
チタノセン化合物としては、特に限定されないが、例えば、特開平8−109219号公報に記載されている化合物が挙げられる。具体的には、ビスシクロペンタジエニルチタンジクロライド、モノペンタメチルシクロペンタジエニルチタントリクロライド等の(置換)シクロペンタジエニル骨格、インデニル骨格、あるいはフルオレニル骨格を有する配位子を少なくとも1つ以上有する化合物が挙げられる。
還元性有機金属化合物としては、特に限定されないが、例えば、有機リチウム等の有機アルカリ金属化合物、有機マグネシウム化合物、有機アルミニウム化合物、有機ホウ素化合物、又は有機亜鉛化合物等が挙げられる。
水添反応温度は、好ましくは0〜200℃であり、より好ましくは30〜150℃である。また、水添反応に使用される水素の圧力は、好ましくは0.1〜15MPAであり、より好ましくは0.2〜10MPAであり、さらに好ましくは0.3〜5MPAである。さらに、水添反応時間は、好ましくは3分〜10時間であり、より好ましくは10分〜5時間である。
水添反応は、バッチプロセス、連続プロセス、あるいはこれらの組み合わせのいずれであってもよい。
水添反応を経て得られたブロック共重合体の溶液から必要に応じて触媒残査を除去し、溶液を分離することで、水添後のブロック共重合体を得ることができる。溶媒の分離方法としては、特に限定されないが、例えば、水添後の反応液にアセトンやアルコール等の水添変性ブロック共重合体に対する貧溶媒となる極性溶媒を加えて重合体を沈澱させて回収する方法、水添後の反応液を撹拌下熱湯中に投入し、スチームストリッピングにより溶媒を除去して回収する方法、水添後の反応液を加熱して溶媒を留去する方法等が挙げられる。
また、本実施形態において、ブロック共重合体(I)及び(II)を重合するために用いた全ビニル芳香族単量体単位量(100質量%)に対する重合体ブロック(A)量(質量%)、すなわちブロック率は、好ましくは90質量%以上であり、より好ましくは95質量%以上であり、さらに好ましくは97質量%以上である。ブロック率が上記範囲内であることにより、仕上げ性に優れるブロック共重合体組成物が得られる傾向にあり、このブロック共重合体組成物を含有する粘接着剤組成物は、粘着力、保持力が優れる傾向にある。
重合体ブロック(A)量は、水素添加前のブロック共重合体をクロロホルムに溶解し、オスミニウム酸/ターシャルブチルハイドロパーオキサイド溶液を添加して、共役ジエン単量体単位の二重結合を切断する。次に、メタノールを加え、ろ過し、ろ物をクロロホルムに溶解させ、得られた溶液を紫外分光光度計にて、ピーク強度(吸収波長:262NM)から重合体ブロック(A)量を算出することができる。
本実施形態のブロック共重合体組成物の製造方法においては、必要に応じ、重合開始剤等に由来する金属類を脱灰する工程を採用することができる。また、本実施形態のブロック共重合体組成物の製造方法では、さらに、必要に応じ、酸化防止剤、中和剤、界面活性剤等を添加する工程を採用してもよい。
酸化防止剤としては、特に限定されないが、例えば、後述するものと同様のヒンダードフェノール系化合物、リン系化合物、イオウ系化合物等が挙げられる。
中和剤としては、特に限定されないが、例えば、各種のステアリン酸金属塩、ハイドロタルサイト、安息香酸等が挙げられる。
界面活性剤としては、特に限定されないが、例えば、アニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤等が挙げられる。アニオン系界面活性剤としては、特に限定されないが、例えば、脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルアリールスルホン酸塩等が挙げられる。また、ノニオン系界面活性剤としては、特に限定されないが、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル等が挙げられる。さらに、カチオン系界面活性剤としては、特に限定されないが、例えば、アルキルアミン塩、第4級アンモニウム塩等が挙げられる。
上述のようにして製造できる本実施形態のブロック共重合体組成物は、窒素、酸素、ケイ素、リン、硫黄、スズから選ばれる原子を含む極性基含有官能基がブロック共重合体に結合した、いわゆる変性ブロック共重合体や、ブロック共重合体成分を無水マレイン酸等の変性剤で変性した変性ブロック共重合体を含んでもよい。このような変性ブロック共重合体は、ブロック共重合体(I)、(II)成分に対し、公知の変性反応を行うことにより得られる。
上述のようにしてブロック共重合体(I−1)、(I−2)、(II)を製造した後、後述する方法により、ブロック共重合体の単離、すなわち仕上げを行う。
ブロック共重合体(I−1)、(I−2)、(II)の重合工程を不活性炭化水素溶媒中で行った場合は、不活性炭化水素溶媒を除去して各ブロック共重合体を単離する。具体的な溶媒を除去する方法としては、スチームストリッピングが挙げられる。スチームストリッピングにより、含水クラムを得て、得られた含水クラムを乾燥することによりブロック共重合体のみを得ることができる。
スチームストリッピングにおいては、クラム化剤として界面活性剤を用いることが好ましい。そのような界面活性剤としては、特に限定されないが、例えば、上記同様のアニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、非イオン界面活性剤が挙げられる。これら界面活性剤は、ストリッピング帯の水に対して一般に0.1〜3000PPM添加することができる。また、界面活性剤に加えて、LI,NA,MG,CA,AL,ZN等の金属の水溶性塩をクラムの分散助剤として用いることもできる。
ブロック共重合体の重合工程及び前記スチームストリッピングを経て得られる、水中に分散したクラム状のブロック共重合体の濃度は、一般に0.1〜20質量%(ストリッピング帯の水に対する割合)である。この範囲であれば運転上の支障をきたすことなく、良好な粒径を有するクラムを得ることができる。このブロック共重合体のクラムを脱水により含水率を1〜30質量%に調整し、その後、含水率が1質量%以下になるまで乾燥を行うことが好ましい。
前記クラムの脱水工程においては、ロール、バンバリー式脱水機、スクリュー押出機式絞り脱水機等の圧縮水絞機での脱水、あるいはコンベヤー、箱型の熱風乾燥機で脱水と乾燥を同時に行ってもよい。
〔粘接着剤組成物〕
本実施形態の粘接着剤組成物は、上述したブロック共重合体組成物:100質量部と、後述する粘着付与剤:30〜400質量部と、後述する軟化剤:10〜200質量部と、必要に応じて後述するその他の成分とを含有する。これにより、優れた粘着特性、溶解性、塗工性、熱安定性、耐候性を有する粘接着剤組成物が得られる。
なお、用途に応じて、ブロック共重合体(I−1)、(I−2)、(II)の重量平均分子量を選択し、粘着付与剤及び軟化剤等の各成分の配合量を調整することが好ましい。
(粘着付与剤)
粘着付与剤は、得られる粘接着剤組成物の用途、要求性能によって、多種多様に選択することができる。粘着付与剤としては、特に限定されないが、例えば、天然ロジン、変性ロジン、水添ロジン、天然ロジンのグリセロールエステル、変性ロジンのグリセロールエステル、天然ロジンのペンタエリスリトールエステル、変性ロジンのペンタエリスリトールエステル、水添ロジンのペンタエリスリトールエステル、天然テルペンのコポリマー、天然テルペンの3次元ポリマー、芳香族変性テルペン樹脂、芳香族変性テルペン樹脂の水素化誘導体、テルペンフェノール樹脂、テルペンフェノール樹脂の水素化誘導体、テルペン樹脂(Α−ピネン、Β−ピネン、ジペンテン等)、水添テルペン樹脂、脂肪族石油炭化水素樹脂(C5系樹脂)、脂肪族石油炭化水素樹脂の水素化誘導体、芳香族石油炭化水素樹脂(C9系樹脂)、芳香族石油炭化水素樹脂の水素化誘導体、ジシクロペンタジエン系樹脂、ジシクロペンタジエン系樹脂の水素化誘導体、C5/C9共重合系樹脂、C5/C9共重合系樹脂の水素化誘導体、環状脂肪族石油炭化水素樹脂、環状脂肪族石油炭化水素樹脂の水素化誘導体を例示することができる。これらの粘着付与剤は、1種単独で、又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
粘着付与剤は、色調が無色〜淡黄色であって、臭気が実質的に無く熱安定性が良好なものであれば、液状タイプの粘着付与樹脂も使用できる。
着色の抑制や臭気の低さの観点から、粘着付与剤は、水素化誘導体が好ましい。このなかでも特に芳香族石油炭化水素樹脂の水素化誘導体、ジシクロペンタジエン系樹脂の水素化誘導体、水添テルペン樹脂等が好ましい。このような水素化誘導体の具体例としては、特に限定されないが、荒川化学社製のアルコンP及びMシリーズ(商品名)、出光興産社製のアイマーブS及びPシリーズ、エクソンモービルケミカル社製のエスコレッツ5000シリーズ(商品名)、ヤスハラケミカル社製のクリアロンPシリーズ等が挙げられる。
水素化誘導体以外の粘着付与剤としては、特に限定されないが、例えば、脂肪族石油炭化水素(C5系)樹脂、芳香族石油炭化水素(C9系)樹脂、C5/C9共重合系樹脂、テルペン系樹脂、天然及び変性ロジンエステル並びにそれらの混合物が好ましい。具体例としては、脂肪族石油炭化水素(C5系)樹脂としては、日本ゼオン社製のクイントン100シリーズ(商品名)、エクソンモービルケミカル社製のエスコレッツ1000シリーズ、クレイバレー製のWINGTACKシリーズ(商品名)、芳香族石油炭化水素(C9系)樹脂、C5/C9共重合系樹脂としては、イーストマンケミカル社製のPICCOTACシリーズ(商品名)、エクソンモービルケミカル社製のエスコレッツ2000シリーズ(商品名)、三井化学社製のFTRシリーズ(商品名)、テルペン系樹脂、天然及び変性ロジンエステルとしては、アリゾナケミカル社製のSYLVALITEシリーズ、SYLVARESシリーズ(商品名)、PINOVA社製のPICCOLYTEシリーズ(商品名)等が挙げられる。
高い粘着性、高い保持力を有する粘接着剤組成物を得ること、及び経済性の観点からは、脂肪族系の粘着付与樹脂がより好ましい。脂肪族系の粘着付与樹脂とは、脂肪族炭化水素基の含有量が、好ましくは50質量%以上であり、より好ましくは70質量%以上であり、さらに好ましくは80質量%以上であり、よりさらに好ましくは88質量%以上であり、さらにより好ましくは95質量%以上である粘着付与樹脂をいう。脂肪族系の粘着付与樹脂の含有量が上記範囲内であることにより、粘着性、保持力及び経済性がより向上する傾向にある。
高い接着力、高い塗工性を有する粘接着剤組成物を得るという観点からは、芳香族系及びC5/C9共重合系の粘着付与樹脂を用いてもよい。芳香族系及びC5/C9共重合系の粘着付与樹脂とは、芳香族系炭化水素基の含有量が、好ましくは50質量%以上であり、より好ましくは70質量%以上であり、さらに好ましくは80質量%以上であり、よりさらに好ましくは88質量%以上であり、さらにより好ましくは95質量%以上である粘着付与樹脂をいう。なお、C5/C9共重合系とは、C5留分とC9留分の混合物を原料として重合した共重合石油樹脂である。芳香族系及びC5/C9共重合系の粘着付与樹脂の含有量が上記範囲内であることにより、粘着力、塗工性がより向上する傾向にある。
脂肪族系の粘着付与樹脂は、脂肪族基及び重合可能な不飽和基をそれぞれ有するモノマーから製造することができる。用いうるモノマーとしては、特に限定されないが、例えば、脂肪族モノマーとしては、特に限定されないが、例えば、C5又はC6シクロペンチル又はシクロヘキシル基を含む天然及び合成のテルペンが挙げられる。
芳香族系の粘着付与樹脂は、芳香族基及び重合可能な不飽和基をそれぞれ有するモノマーから製造することができる。用いうるモノマーとしては、特に限定されないが、例えば、スチレン、Α−メチルスチレン、ビニルトルエン、メトキシスチレン、TERT−ブチルスチレン、クロロスチレン、インデンモノマー(メチルインデンを含む)が挙げられる。
その他用いうるモノマーとしては、特に限定されないが、例えば、1,3−ブタジエン、シス−1,3−ペンタジエン、トランス−1,3−ペンタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン、2−メチル−2−ブテン、シクロペンタジエン、ジシクロペンタジエン、テルペン、テルペン−フェノール樹脂などが挙げられる。
粘着付与剤の含有量としては、30〜400質量部であり、好ましくは50〜380質量部であり、より好ましくは70〜360質量部であり、さらに好ましくは100〜340質量部である。粘着付与剤の含有量が上記範囲内であることにより、粘着特性がより向上する。
(軟化剤)
軟化剤とは、接着剤組成物の硬度を下げ、粘度を低下させる働きを有するものをいい、具体例としては、特に限定されないが、例えば、公知のパラフィン系プロセスオイル、ナフテン系プロセスオイル及びこれらの混合オイル等のオイル、可塑剤、合成液体オリゴマー、並びに、それらの混合物が挙げられる。
軟化剤の市販品としては、特に限定されないが、例えば、出光興産社製のダイアナフレシアS32(商品名)、ダイアナプロセスオイルPW−90(商品名)、プロセスオイルNS100(商品名)、KUKDONG OIL&CHEM社製のWHITE OIL BROOM350(商品名)、DNオイルKP−68(商品名)、BPケミカルズ社製のENERPERM1930(商品名)、CROMPTON社製のKAYDOL(商品名)、エッソ社製のPRIMOL352(商品名)、PETROCHINA COMPANY社製のKN4010(商品名)等が挙げられる。
また、軟化剤の含有量としては、10〜200質量部であり、好ましくは20〜180質量部であり、より好ましくは30〜160質量部であり、さらに好ましくは90〜140質量部である。軟化剤の含有量が上記範囲内であることにより、粘着性、低溶融粘度特性、塗工性がより向上する。
(その他の成分)
本実施形態の粘接着剤組成物は、必要に応じて、酸化防止剤、本実施形態の粘接着剤組成物を構成するブロック共重合体以外の合成ゴム若しくはポリマー、ワックス、光安定剤等の安定剤、及びその他の添加剤を含んでもよい。
酸化防止剤の具体例としては、特に限定されないが、例えば、2,6−ジ−T−ブチル−4−メチルフェノール、N−オクタデシル−3−(4’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−T−ブチルフェニル)プロピオネート、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−T−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−T−ブチルフェノール)、2,4−ビス〔(オクチルチオ)メチル〕−0−クレゾール、2−T−ブチル−6−(3−T−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルべンジル)−4−メチルフェニルアクリレート、2,4−ジ−T−アミル−6−〔1−(3,5−ジ−T−アミル−2−ヒドロキシフェニル)エチル〕フェニルアクリレート、2−[1−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−TERT−ペンチルフェニル)]アクリレート等のヒンダードフェノール系酸化防止剤;ジラウリルチオジプロビオネート、ラウリルステアリルチオジプロピオネートペンタエリスリトールーテトラキス(Β−ラウリルチオプロピオネート)等のイオウ系酸化防止剤;トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリス(2,4−ジ−T−ブチルフェニル)ホスファイト等のリン系酸化防止剤等が挙げられる。
酸化防止剤の市販品の具体例としては、住友化学工業(株)製のスミライザーGM(商品名)、スミライザーTPD(商品名)及びスミライザーTPS(商品名)、チバスペシャリティーケミカルズ社製のイルガノックス1010(商品名)、イルガノックスHP2225FF(商品名)、イルガフォス168(商品名)及びイルガノックス1520(商品名)、城北化学社製のJF77(商品名)を例示することができる。これら安定化剤は、単独で又は組み合わせて使用することができる。
酸化防止剤の含有量は任意であるが、好ましくは粘接着剤組成物100質量部に対して5質量部以下である。
本実施形態の粘着剤組成物には、例えば、アタクチックポリプロピレン、エチレン−エチルアクリレート共重合体等のポリオレフィン系樹脂;ビニル芳香族系熱可塑性樹脂;天然ゴム;ポリイソプレンゴム、ポリブタジエンゴム、スチレンーブタジエンゴム、エチレンープロピレンゴム、クロロプレンゴム、アクリルゴム、イソプレンーイソブチレンゴム、ポリペンテナマーゴム、及び本実施形態において用いるブロック共重合体以外のスチレンーブタジエン系ブロック共重合体、スチレンーイソプレン系ブロック共重合体、水素化スチレン−ブタジエン系ブロック共重合体、水素化スチレン−イソプレン系ブロック共重合体などの合成ゴムを添加してもよい。
粘接着剤組成物として、高い低温塗工性、保持力、高強度あるいは高伸度等が必要な場合には、アイオノマーを使用してもよい。アイオノマーとしては、特に限定されないが、例えば、金属イオンにより中和されるかまたは部分的に中和されるカルボキシレート、スルホネートまたはホスホネートを含むポリマーかコポリマーが好ましい。アイオノマーの含有量は、粘接着剤組成物の総量に対して、好ましくは5質量%以下である。
粘接着剤組成物として、高温貯蔵安定性、高伸度が必要な場合、あるいは、粘接着組成物中の粘着付与剤量を低減する(組成物に対して55質量%以下、さらに45質量%以下とする)等が必要な場合には、Α−オレフィンを用いたコポリマー、又はプロピレンホモポリマーを含有することが好ましい。これらのポリマーの融点(条件:DSC測定、5℃/分)は、好ましくは110℃以下であり、より好ましくは100℃以下であり、さらに好ましくは60℃〜90℃である。これらのポリマーは樹脂であってもエラストマーであってもよい。これらのポリマーの分子量分布は、好ましくは1〜4であり、より好ましくは1〜3である。加工性の観点より、Α−オレフィンを用いたコポリマー、又はプロピレンホモポリマーを2種以上併用することがより好ましい。具体的には、重量平均分子量が30000〜60000のポリマーと、重量平均分子量が60000〜90000のポリマーを併用することが好ましく、重量平均分子量が35000〜55000のポリマーと、重量平均分子量が60000〜80000のポリマーを併用することがより好ましい。また、これらを用いた粘接着剤組成物中の液状成分(オイル等)は、好ましくは20質量%以上であり、より好ましくは25質量%以上である。
粘接着剤組成物として、伸度等が必要な場合には、オレフィン系エラストマーを併用することが好ましい。オレフィン系エラストマーとしては、特に限定されないが、例えば、−10℃以下にTGを有するものが好ましい。また、クリープ性能(値が小さい方が良好)の観点から、ブロックを有するオレフィン系エラストマーがより好ましい。
ワックスとしては、特に限定されないが、例えば、パラフィンワックス、マイクロクリスタンワックス、低分子量ポリエチレンワックス等を添加することができる。
粘接着剤組成物として、低い溶融粘度、特に140℃以下での低い溶融粘度が必要な場合には、パラフィンワックス、微晶質ワックス、及びフィッシャー−トロプシュワックスから選択される少なくとも一種のワックスを併用することが好ましい。ワックスの含有量は、好ましくは2〜10質量%であり、より好ましくは5〜10質量%である。また、前記ワックスの融点は、好ましくは50℃〜110℃であり、より好ましくは65℃〜110℃であり、さらに好ましくは70℃〜110℃であり、よりさらに好ましくは75℃〜110℃である。また、このときに併用する粘着付与剤の軟化点は、好ましくは70℃以上であり、より好ましくは80℃以上である。このとき、得られる粘接着剤組成物のG‘(測定条件:25℃、10RAD/S)は、好ましくは1MPA以下である。また、粘接着剤組成物の結晶化温度は、好ましくは7℃以下である。
光安定剤としては、特に限定されないが、例えば、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−T−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−T−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール等のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤;2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤;ヒンダードアミン系光安定剤等を挙げることができる。
本実施形態の粘接着剤組成物には、その他の添加剤として、微粒子充填剤をさらに含むことができる。微粒子充填剤は、一般に使用されているものであればよく、特に限定されることはない。微粒子充填剤としては、特に限定されないが、例えば、雲母、炭酸カルシウム、カオリン、タルク、酸化チタン、ケイソウ土、尿素系樹脂、スチレンビーズ、焼成クレー、澱粉等を例示できる。これらの形状は、好ましくは球状であり、その寸法(球状の場合は直径)については特に限定されるものではない。
〔粘接着剤組成物の特性〕
本実施形態の粘接着剤組成物の性能は、後述する実施例において示される条件により作製される粘着テープを用い、実施例中に示された測定条件に従って測定することができる。
〔粘接着剤組成物の製造方法〕
本実施形態の粘接着剤組成物は、公知の方法により、上述したブロック共重合体組成物と、粘着付与剤と、軟化剤と、必要に応じてその他の添加剤と、を混合することにより製造することができる。混合方法としては、特に限定されないが、例えば、ブロック共重合体組成物、粘着付与剤、軟化剤とを、混合機又はニーダー等で、加熱しながら均一混合する方法が挙げられる。
混合する際の温度は、好ましくは130℃〜210℃であり、より好ましくは140℃〜200℃であり、さらに好ましくは150℃〜190℃である。混合する際の温度が130℃以上であることにより、ブロック共重合体組成物を十分に溶融し、分散が良好となる傾向にある。また、混合する際の温度が210℃以下であることにより、架橋剤や粘着付与剤の低分子量成分の蒸発、粘接着特性の劣化の防止ができる傾向にある。
また、混合時間は、好ましくは5分〜90分であり、より好ましくは10分〜80分であり、さらに好ましくは20分〜70分である。混合時間が5分以上であることにより、各成分を均一に分散できる傾向にある。また、混合時間が90分以下であることにより、架橋剤や粘着付与剤の低分子量成分の蒸発、粘接着特性の劣化の防止、ブロック共重合体の劣化の防止ができる傾向にある。
〔粘接着剤組成物の塗布方法〕
粘接着剤組成物を塗布して用いる場合、その方法は、目的とする製品を得ることができる限り、特に制限されるものではなく、例えば、粘接着剤組成物を溶媒に溶かし、溶液塗工する方法や粘接着剤組成物を溶融させて塗工するホットメルト塗工法等で塗工する方法が挙げられる。
このなかでも、環境汚染や塗工の容易性からホットメルト塗工法が好ましい。ホットメルト塗工法は、接触塗布及び非接触塗布に大別される。「接触塗布」とは、ホットメルト接着剤を塗布する際、噴出機を部材やフィルムに接触させる塗布方法をいう。また、「非接触塗布」とは、ホットメルト接着剤を塗布する際、噴出機を部材やフィルムに接触させない塗布方法をいう。接触塗布方法としては、特に限定されないが、例えば、ダイコーター塗工、スロットコーター塗工及びロールコーター塗工等が挙げられる。また、非接触塗布方法としては、特に限定されないが、例えば、螺旋状に塗布できるスパイラル塗工、波状に塗布できるオメガ塗工やコントロールシーム塗工、面状に塗布できるスロットスプレー塗工やカーテンスプレー塗工、点状に塗工できるドット塗工などが挙げられる。
また、本実施形態の粘接着剤組成物は、スパイラル塗工に適している。「スパイラル塗工」とは、間欠または連続塗工で接着剤をエアーでらせん状に非接触塗布する方法である。ホットメルト接着剤を、スプレー塗工にて広い幅で塗工できることは、使い捨て製品を製造するには極めて有用である。広い幅で塗工できるホットメルト接着剤は、ホットエアーの圧力を調整することにより、塗工幅を狭く調整することが可能である。ホットメルト接着剤が広い幅で塗工困難であることにより、充分な接着面積を得るために数多くのスプレーノズルが必要になり、尿取りライナーのような比較的小さな使い捨て製品、複雑な形状の使い捨て製品を製造するにも不適である。従って、本実施形態の粘接着剤組成物は、広い幅でスパイラル塗工が可能であるため、使い捨て製品用として好適である。
本実施形態の粘接着剤組成物は、熱安定性が良好であり、100〜200℃の高温タンク内で均一に溶融され、相分離することがない。熱安定性に乏しいホットメルト接着剤は、高温タンク内で容易に成分が相分離する。相分離は、タンクフィルター、輸送配管詰まりの原因ともなる。
〔用途〕
本実施形態の粘接着剤組成物は、良好な溶解性及び塗工性、吐出安定性、表面肌を有し、粘着性及び粘着力に優れ、かつこれらの粘接着特性バランスも良好である。このような特徴を生かして、各種粘着テープ・ラベル類、感圧性薄板、感圧性シート、表面保護シート・フィルム、各種軽量プラスチック成型品固定用裏糊、カーペット固定用裏糊、タイル固定用裏糊、接着剤等に利用でき、特に粘着性テープ用、粘着性シート・フィルム用、粘着性ラベル用、表面保護シート・フィルム用、衛材用の粘接着剤用として好適に用いることができる。
以下、具体的な実施例と比較例を挙げて本発明について詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。なお、以下の実施例及び比較例において、重合体の特性や物性の測定は、下記の方法により行った。
(1):ブロック共重合体の特性
(1−1)ビニル芳香族単量体単位(スチレン)の含有量
一定量のブロック共重合体をクロロホルムに溶解し、紫外分光光度計(島津製作所製、UV−2450)にて測定し、ビニル芳香族化合物成分(スチレン)に起因する吸収波長(262NM)のピーク強度から検量線を用いてビニル芳香族単量体単位(スチレン)の含有量を算出した。
(1−2)共役ジエン単量体単位のビニル結合量 ブロック共重合体中の共役ジエン単量体単位のビニル結合量は、核磁気共鳴装置(NMR)を用いて、下記の条件で測定した。
全ての反応終了後(水添ブロック共重合体については水添反応終了後)の反応液に、大量のメタノールを添加することで、ブロック共重合体を沈殿させて回収した。次いで、ブロック共重合体をアセトンで抽出し、抽出液を真空乾燥し、1H−NMR測定のサンプルとして用いた1H−NMR測定の条件を以下に記す。
(測定条件)
測定機器 :JNM−LA400(JEOL製)
溶媒 :重水素化クロロホルム
サンプル濃度 :50MG/ML
観測周波数 :400MHZ
化学シフト基準:TMS(テトラメチルシラン)
パルスディレイ:2.904秒
スキャン回数 :64回
パルス幅 :45°
測定温度 :26℃
ビニル結合量は、得られたピーク中の共役ジエン単量体単位に関わる全てのピーク(1,2−結合、3,4−結合、1,4−結合)合計面積に対する1,2−結合及び3,4−結合のピーク合計面積の比率により求めることができる。
(1−3)共役ジエン単量体単位の水素添加率
ブロック共重合体中の共役ジエン単量体単位の二重結合の水素添加率は、核磁気共鳴装置(NMR)を用いて、(1−2)と同様の条件で測定した。
水素添加率は、得られたピーク中の共役ジエン単量体単位中の二重結合に関わる全てのピーク(1,2−結合、3,4−結合、1,4−結合)合計面積に対する水添された1,2−結合及び水添された3,4−結合及び水添された1,4−結合のピーク合計面積の比率により求めることができる。
(1−4)重量平均分子量
ブロック共重合体(I−1)、(I−2)、(II−1)及び(II−2)の重量平均分子量は、市販の標準ポリスチレンの測定から求めた検量線(標準ポリスチレンのピーク分子量を使用して作成)を使用して、クロマトグラムのピークの分子量に基づいて、求めた。測定ソフトとしては、HLC−8320ECOSEC収集を用い、解析ソフトとしてはHLC−8320ECOSEC解析を用いた。
なお、下記のブロック共重合体1〜17においては、ブロック共重合体(I−1)/(II−1)とブロック共重合体(I−2)/(II−2)が混合物として得られるので、分子量が最も小さいピークをブロック共重合体(I−1)又は(II−1)のピーク、それ以外のピークをブロック共重合体(1−2))又は(II−2)のピークと判断して、各々の重量平均分子量を決定した。
(測定条件)
GPC ;HLC−8320GPC(東ソー株式会社製)
検出器 ;RI
検出感度 ;3MV/分
サンプリングピッチ;600MSEC
カラム ;TSKGEL SUPERHZM−N(6MMI.D×15CM)4本(東ソー株式会社製)
溶媒 ;THF
流量 ;0.6ML/分
濃度 ;0.5MG/ML
カラム温度 ;40℃
注入量 ;20ΜL
(1−5)ブロック共重合体中のブロック共重合体(I−1)と(I−2)又は(II−1)と(II−2)の含有比
ブロック共重合体(I−1)と(I−2)又は(II−1)と(II−2)の含有比率((I−1)/(I−2)又は(II−1)/(II−2))は、上記(1−4)で測定した溶出曲線の総ピーク面積に対する分子量が最も低いピークの面積の割合をブロック共重合体(I−1)又は(II−1)の含有量、また、上記(1−4)で測定した溶出曲線の総ピーク面積に対する分子量が成分(I−1)又は(II−1)よりも高いピークの面積の割合を成分(I−2)又は(II−2)の含有量として、算出した。
(2):粘接着剤組成物の物性の測定
(粘接着組成物の作製)
実施例1〜12及び比較例1〜7において、ブロック共重合体組成物の合計100質量部に対して、粘着付与剤としてアルコンM100(荒川化学工業(株)製)を300質量部、軟化剤としてダイアナプロセスオイルPW−90(出光興産(株)製)を100質量部の配合比で配合し、180℃、50RPM、30分間、加圧型ニーダー(型式:DR0.5−3MB−E、株式会社モリヤマ)で溶融混練し、均一なホットメルト型粘接着剤組成物を得た。
なお、粘接着剤組成物には、前記ブロック共重合体組成物100質量部に対して、安定剤として2−T−ブチル−6−(3−T−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレートを1質量部配合した。
実施例13,14及び比較例8,9において、ブロック共重合体組成物の合計100質量部に対して、粘着付与剤としてクイントンR100(日本ゼオン(株)製)を200質量部、軟化剤としてダイアナプロセスオイルPW−90(出光興産(株)製)を100質量部の配合比で配合し、180℃、50RPM、30分間、加圧型ニーダー(型式:DR0.5−3MB−E、株式会社モリヤマ)で溶融混練し、均一なホットメルト型粘接着剤組成物を得た。
なお、粘接着剤組成物には、前記ブロック共重合体組成物100質量部に対して、安定剤として2−T−ブチル−6−(3−T−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレートを1質量部配合した。
実施例15,16及び比較例10,11において、ブロック共重合体組成物の合計100質量部に対して、粘着付与剤としてクイントンR100(日本ゼオン(株)製)を140質量部、軟化剤としてダイアナプロセスオイルNS−90S(出光興産(株)製)を30質量部の配合比で配合し、190℃、50RPM、30分間、加圧型ニーダー(型式:DR0.5−3MB−E、株式会社モリヤマ)で溶融混練し、均一なホットメルト型粘接着剤組成物を得た。
なお、粘接着剤組成物には、前記ブロック共重合体組成物100質量部に対して、安定剤として2−T−ブチル−6−(3−T−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレートを1質量部配合した。
実施例17〜19において、ブロック共重合体組成物の合計100質量部に対して粘着付与剤としてアルコンM100(荒川化学工業(株)製)を300質量部、軟化剤としてダイアナプロセスオイルPW−90(出光興産(株)製)を100質量部の配合比で配合し、180℃、50RPM、30分間、加圧型ニーダー(型式:DR0.5−3MB−E、株式会社モリヤマ)で溶融混練し、均一なホットメルト型粘接着剤組成物を得た。
なお、粘接着剤組成物には、前記ブロック共重合体組成物100質量部に対して、安定剤として2−T−ブチル−6−(3−T−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレートを1質量部配合した。
実施例20〜22において、ブロック共重合体組成物の合計100質量部に対して、粘着付与剤としてクイントンR100(日本ゼオン(株)製)を200質量部、軟化剤としてダイアナプロセスオイルPW−90(出光興産(株)製)を100質量部の配合比で配合し、180℃、50RPM、30分間、加圧型ニーダー(型式:DR0.5−3MB−E、株式会社モリヤマ)で溶融混練し、均一なホットメルト型粘接着剤組成物を得た。
なお、粘接着剤組成物には、前記ブロック共重合体組成物100質量部に対して、安定剤として2−T−ブチル−6−(3−T−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレートを1質量部配合した。
実施例23〜25において、ブロック共重合体組成物の合計100質量部に対して、粘着付与剤としてクイントンR100(日本ゼオン(株)製)を140質量部、軟化剤としてダイアナプロセスオイルNS−90S(出光興産(株)製)を30質量部の配合比で配合し、190℃、50RPM、30分間、加圧型ニーダー(型式:DR0.5−3MB−E、株式会社モリヤマ)で溶融混練し、均一なホットメルト型粘接着剤組成物を得た。
なお、粘接着剤組成物には、前記ブロック共重合体組成物100質量部に対して、安定剤として2−T−ブチル−6−(3−T−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレートを1質量部配合した。
(2−1)粘接着剤組成物の溶解性
混合装置として用いた加圧型ニーダー(株式会社モリヤマ製 DR0.5−3MB−E型ニーダー)を用い、実施例1〜12、17〜19及び比較例1〜7においては粘接着剤組成物を160℃、50RPMで混練し、加圧型ニーダーの電流(A)の平均値が0.5A以内になった時間を溶解時間とした。実施例13,14、20〜22及び比較例8,9においては粘接着剤組成物を170℃、50RPMで混練し、加圧型ニーダーの電流(A)の平均値が0.5A以内になった時間を溶解時間とした。実施例15,16、23〜25及び比較例10,11においては粘接着剤組成物を180℃、50RPMで混練し、加圧型ニーダーの電流(A)の平均値が0.5A以内になった時間を溶解時間とした。
評価基準
◎:溶解時間が15分以内
○:溶解時間が15分以上30分以内
△:溶解時間が30以上60分以内
×:溶解時間が60分以上
(2−2)粘接着剤組成物の溶融粘度
粘接着剤組成物の溶融粘度は、実施例1〜12、17〜19及び比較例1〜7においては温度160℃でブルックフィールド型粘度計(ブルックフィールド社製 DV−III)により測定した。実施例13〜16、20〜25及び比較例8〜11においては温度180℃でブルックフィールド型粘度計(ブルックフィールド社製 DV−III)により測定した。
(2−3)粘接着剤組成物の熱安定性
粘着剤組成物の熱安定性は、金属缶中に粘着剤組成物を入れ蓋をし、180℃のオーブン中に72時間静置した後取り出し、(2−2)と同様の条件で溶融粘度を測定し、下記式にて初期粘度との変化率をみた。
評価基準
溶融粘度変化(%)=(初期−72時間後の溶融粘度差)/(初期溶融粘度)×100
◎:溶融粘度変化が±5%未満
○:溶融粘度変化が±5%以上±10%未満
×:溶融粘度変化が±10%以上
(2−4)粘接着剤組成物の軟化点
粘接着剤組成物の軟化点は、JIS−K2207に準じ、規定の環台に試料を充填し、水中で水平に支え、試料の中央に3.5Gの球を置いた状態で、水温を5℃/MINの速さで上昇させたときに、球の重さで試料が環台の底板に触れたときの温度として測定した。
(2−5)塗工性
溶融させた粘接着剤組成物を実施例1〜12、17〜19及び比較例1〜7においては160℃に加熱したホットプレート上に垂らし、160℃に加熱したアプリケーターで塗工した後の粘接着剤塗工面を目視観察した。実施例13〜16、20〜25及び比較例8〜11においては180℃に加熱したホットプレート上に垂らし、160℃に加熱したアプリケーターで塗工した後の粘接着剤塗工面を目視観察した。
評価基準
○:ムラが10面積%未満
△:ムラが10面積%以上40面積%未満
×:ムラが40面積%以上
(2−6)粘接着剤組成物の粘着性(ループタック)
実施例1〜12、17〜19及び比較例1〜7の粘接着剤組成物を用いて、下記のようにして250MM長×15MM幅のループ状の粘着テープを作製した。23℃50%RH恒温室内で、ループ状の粘着テープを、SUS板(SUS304)に対し、接触面積:15MM×50MM、接着時間3SEC、接着速度500MM/MINで接着させた。その後、SUS板から粘着テープを引き剥がし速度500MM/MINで引き剥がし剥離力を測定した。剥離力の測定値(N/15MM)が、20以上であれば実用上優れた粘着性を有し、10以上であれば実用上十分な粘着性を有し、10未満では粘着性は不十分であると判断した。
(粘着テープの作製)
溶融させた粘接着剤組成物を室温まで冷却し、これをトルエンに溶かした。得られたトルエン溶液をアプリケーターでポリエステルフィルムにコーティングし、その後、室温で30分間、70℃のオーブンで7分間保持し、トルエンを完全に蒸発させて、厚さ50ΜMの粘着テープを作製した。
(2−7)粘接着剤組成物の粘着性(プローブタック)
実施例13〜16、20〜25及び比較例8〜11の粘接着剤組成物を用いて、上記のように15MM×15MMの粘着テープを作製した。23℃50%RH恒温室内で、プローブタックテスターTE−6001(テスター産業(株)社製)を用い、プローブ(径5MMΦ、材質SUS304)、荷重10G、接触・剥離速度10MM/S、接着時間1SECで剥離力を測定した。剥離力の測定値(N/5MMΦ)が、実施例13、14、20〜22及び比較例8、9の粘接着剤組成物において、2以上であれば実用上優れた粘着性を有し、1以上であれば実用上十分な粘着性を有し、1未満では粘着性は不十分であると判断した。又、実施例15、16、23〜25及び比較例10、11の粘接着剤組成物において、1.7以上であれば実用上優れた粘着性を有し、1以上であれば実用上十分な粘着性を有し、1未満では粘着性は不十分であると判断した。
(2−8)粘接着剤組成物の粘着力
粘接着剤組成物を用いて、上記のように25MM幅の粘着テープを作製した。粘着テープを、SUS板(SUS304)に貼り付け、引き剥がし速度300MM/MINで180°剥離力を測定した。
実施例1〜12、17〜19及び比較例1〜7の粘接着剤組成物においては、剥離力の測定値(N/10MM)が、13以上であれば実用上優れた粘着力を有し、10以上であれば実用上十分な粘着力を有し、10未満では粘着力は不十分であると判断した。又、実施例13、14、20〜22及び比較例8、9の粘接着剤組成物においては、6以上であれば実用上優れた粘着力を有し、4以上であれば実用上十分な粘着力を有し、4未満では粘着力は不十分であると判断した。又、実施例15、16、23〜25及び比較例10、11の粘接着剤組成物においては、8以上であれば実用上優れた粘着力を有し、6以上であれば実用上十分な粘着力を有し、6未満では粘着力は不十分であると判断した。
(2−9)粘接着剤組成物の保持力
実施例1〜12、17〜19及び比較例1〜7の粘接着剤組成物を用いて、上記のように25MM幅の粘着テープを作製した。粘着テープを、SUS板(SUS304)に対し、接触面積:25MM×25MMで貼り付けた。40℃において1KGの荷重を与えて粘着テープがずれ落ちるまでの保持時間を測定した。保持力としては、保持時間が300分以上であれば実用上優れた保持力を有し、100分以上であれば実用上十分な保持力を有し、100分未満であは保持力は不十分であると判断した。
実施例13、14、20〜22及び比較例8、9の粘接着剤組成物を用いて、上記のように15MM幅の粘着テープを作製した。粘着テープを、SUS板(SUS304)に対し、接触面積:15MM幅×25MMで貼り付けた。50℃において1KGの荷重を与えて粘着テープがずれ落ちるまでの保持時間を測定した。保持力としては、保持時間が50分以上であれば実用上優れた保持力を有し、20分以上であれば実用上十分な保持力を有し、20分未満であれば保持力は不十分であると判断した。
実施例15、16、23〜25及び比較例10、11の粘接着剤組成物を用いて、上記のように15MM幅の粘着テープを作製した。粘着テープを、SUS板(SUS304)に対し、接触面積:15MM×15MMで貼り付けた。50℃において1KGの荷重を与えて粘着テープがずれ落ちるまでの保持時間を測定した。保持力としては、保持時間が70分以上であれば実用上優れた保持力を有し、30分以上であれば実用上十分な保持力を有し、30分未満であれば保持力は不十分であると判断した。
(2−10)粘接着剤組成物の耐光性
粘着剤組成物の耐光性は、上記(2−6)及び(2−7)と同様に粘着テープを作成し、粘着面に剥離紙を張り付けた状態で、基材側に光が当たるようにサンシャインスーパーロングライフウエザーメーター(WEL−SUN−HCH−B型/スガ試験機(株)社製)にセットし、63℃、72時間、雨なしでカーボンアーク光をあてた後取り出し、上記(2−6)及び(2−7)と同様の条件でタックを測定し、下記式にてタック保持率をみた。
評価基準
タック保持率(%)=(初期−72時間後のタック値差)/(初期タック値)×100
◎:タック値変化が±25%未満
○:タック値変化が±25%以上±50%未満
×:タック値変化が±50%以上
(3):水添触媒の調製
後述する実施例及び比較例において、水添ブロック共重合体組成物を作製する際に用いる水添触媒を、下記の方法により調製した。攪拌装置を具備する反応容器を窒素置換しておき、これに、乾燥及び精製したシクロヘキサンを1L仕込んだ。次に、ビス(Η5−シクロペンタジエニル)チタニウムジクロリド100MMOLを添加した。これを十分に攪拌しながら、トリメチルアルミニウム200MMOLを含むN−ヘキサン溶液を添加して、室温にて約3日間反応させた。これにより水添触媒が得られた。
(4):ブロック共重合体の調製
<ブロック共重合体1>
攪拌機及びジャケット付きの内容量10Lのステンレス製オートクレーブを、洗浄、乾燥、窒素置換し、シクロヘキサン4721G、及び予め精製したスチレン132Gを仕込み、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン(以下「TMEDA」とする。)をN−ブチルリチウムの総MOL数に対するMOL比が0.25(重量で0.52G)となるように添加し、ジャケットに温水を通水して内容物を61℃に加温した。次に、N−ブチルリチウムシクロヘキサン溶液(純分で1.15G)を添加し、スチレンの重合を開始した。
スチレンの重合により液温が上昇して、反応温度が最高温度63℃に達してから5分後、1,3−ブタジエンを含むシクロヘキサン溶液(純分で1068G)を添加して重合を継続した。ブタジエンがほぼ完全に重合して、反応温度が最高温度88℃に達してから3分後に、カップリング剤としてジメチルジメトキシシランをN−ブチルリチウムの総MOL数に対するMOL比が0.175(重量で0.38G)となるように添加し、30分間カップリング反応させた。この間の平均反応温度は80℃であった。カップリング剤添加より30分後に、メタノール0.35Gを加えて反応を失活させた。
さらに、得られたブロック共重合体に、上記のようにして調製した水添触媒を、ブロック共重合体100質量部当たり、TI基準で50PPM添加し、水素圧0.8MPA、平均温度85℃で水素添加反応を行った。得られたブロック共重合体の水素添加率は40.2モル%であった。
得られたブロック共重合体溶液に、オクタデシル−3−(3,5−ジ−T−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートを、上記ブロック共重合体100質量部に対して0.3質量部添加し、充分混合した。その後溶媒を加熱除去しブロック共重合体1を得た。
得られたブロック共重合体1は、ビニル芳香族単量体単位の含有量が10.6質量%であり、共役ジエン単量体単位の平均ビニル結合量が29.3モル%であった。
また、得られたブロック共重合体1のブロック共重合体(I−1)の含有量は64.8質量%であり、その重量平均分子量は149,000、ブロック共重合体(I−2)の含有量は35.2質量%であり、その重量平均分子量は315,000であった。
<ブロック共重合体2>
攪拌機及びジャケット付きの内容量10Lのステンレス製オートクレーブを、洗浄、乾燥、窒素置換し、シクロヘキサン4735G、及び予め精製したスチレン144Gを仕込み、TMEDAをN−ブチルリチウムの総MOL数に対するMOL比が0.45(重量で1.09G)となるように添加し、ジャケットに温水を通水して内容物を60℃に加温した。次に、N−ブチルリチウムシクロヘキサン溶液(純分で1.33G)を添加し、スチレンの重合を開始した。
スチレンの重合により液温が上昇して、反応温度が最高温度63℃に達してから5分後、1,3−ブタジエンを含むシクロヘキサン溶液(純分で1056G)を添加して重合を継続した。ブタジエンがほぼ完全に重合して、反応温度が最高温度89℃に達してから3分後に、カップリング剤として2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン−ジグリシジルエーテル/ビスフェノールF−ジグリシジルエーテル=1/1混合物をN−ブチルリチウムの総MOL数に対するMOL比が0.225(重量で1.54G)となるように添加し、20分間カップリング反応させた。この間の平均反応温度は81℃であった。カップリング剤添加より20分後に、メタノール0.33Gを加えて反応を失活させた。
さらに、得られたブロック共重合に、上記のようにして調製した水添触媒を、ブロック共重合体100質量部当たり、TI基準で70PPM添加し、水素圧0.8MPA、平均温度86℃で水素添加反応を行った。得られたブロック共重合体の水素添加率は80.1モル%であった。
得られたブロック共重合体溶液に、オクタデシル−3−(3,5−ジ−T−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートを、上記ブロック共重合体100質量部に対して0.3質量部添加し、充分混合した。その後溶媒を加熱除去しブロック共重合体2を得た。
得られたブロック共重合体2は、ビニル芳香族単量体単位の含有量が11.9質量%であり、共役ジエン単量体単位の平均ビニル結合量が45.5モル%であった。
また、得られたブロック共重合体2のブロック共重合体(I−1)の含有量は54.8質量%であり、その重量平均分子量は122,000、ブロック共重合体(II−2)の含有量は45.2質量%であり、その重量平均分子量は249,000であった。
<ブロック共重合体3>
攪拌機及びジャケット付きの内容量10Lのステンレス製オートクレーブを、洗浄、乾燥、窒素置換し、シクロヘキサン4749G、及び予め精製したスチレン156Gを仕込み、TMEDAをN−ブチルリチウムの総MOL数に対するMOL比が0.42(重量で1.01G)となるように添加し、ジャケットに温水を通水して内容物を59℃に加温した。次に、N−ブチルリチウムシクロヘキサン溶液(純分で1.33G)を添加し、スチレンの重合を開始した。
スチレンの重合により液温が上昇して、反応温度が最高温度62℃に達してから5分後、1,3−ブタジエンを含むシクロヘキサン溶液(純分で1044G)を添加して重合を継続した。ブタジエンがほぼ完全に重合して、反応温度が最高温度87℃に達してから3分後に、カップリング剤として2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン−ジグリシジルエーテル/ビスフェノールF−ジグリシジルエーテル=1/1混合物をN−ブチルリチウムの総MOL数に対するMOL比が0.325(重量で2.23G)となるように添加し、20分間カップリング反応させた。この間の平均反応温度は79℃であった。カップリング剤添加より20分後に、メタノール0.20Gを加えて反応を失活させた。
さらに、得られたブロック共重合体に、上記のようにして調製した水添触媒を、ブロック共重合体100質量部当たり、TI基準で50PPM添加し、水素圧0.8MPA、平均温度86℃で水素添加反応を行った。得られたブロック共重合体の水素添加率は59.0モル%であった。
得られたブロック共重合体溶液に、オクタデシル−3−(3,5−ジ−T−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートを、上記ブロック共重合体100質量部に対して0.3質量部添加し、充分混合した。その後溶媒を加熱除去しブロック共重合体3を得た。
得られたブロック共重合体3は、ビニル芳香族単量体単位の含有量が12.7質量%であり、共役ジエン単量体単位の平均ビニル結合量が40.2モル%であった。
また、得られたブロック共重合体3のブロック共重合体(I−1)の含有量は35.3質量%であり、その重量平均分子量は118,000、ブロック共重合体(I−2)の含有量は64.7質量%であり、その重量平均分子量は245,000であった。
<ブロック共重合体4>
攪拌機及びジャケット付きの内容量10Lのステンレス製オートクレーブを、洗浄、乾燥、窒素置換し、シクロヘキサン4778G、及び予め精製したスチレン180Gを仕込み、TMEDAをN−ブチルリチウムの総MOL数に対するMOL比が0.35(重量で0.91G)となるように添加し、ジャケットに温水を通水して内容物を58℃に加温した。次に、N−ブチルリチウムシクロヘキサン溶液(純分で1.44G)を添加し、スチレンの重合を開始した。
スチレンの重合により液温が上昇して、反応温度が最高温度63℃に達してから5分後、1,3−ブタジエンを含むシクロヘキサン溶液(純分で1020G)を添加して重合を継続した。ブタジエンがほぼ完全に重合して、反応温度が最高温度88℃に達してから3分後に、カップリング剤として2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン−ジグリシジルエーテル/ビスフェノールF−ジグリシジルエーテル=1/1混合物をN−ブチルリチウムの総MOL数に対するMOL比が0.275(重量で2.04G)となるように添加し、20分間カップリング反応させた。この間の平均反応温度は79℃であった。カップリング剤添加より20分後に、メタノール0.29Gを加えて反応を失活させた。
さらに、得られたブロック共重合体に、上記のようにして調製した水添触媒を、ブロック共重合体100質量部当たり、TI基準で50PPM添加し、水素圧0.8MPA、平均温度86℃で水素添加反応を行った。得られたブロック共重合体の水素添加率は52.8モル%であった。
得られたブロック共重合体溶液に、オクタデシル−3−(3,5−ジ−T−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートを、上記ブロック共重合体100質量部に対して0.3質量部添加し、充分混合した。その後溶媒を加熱除去しブロック共重合体4を得た。
得られたブロック共重合体4は、ビニル芳香族単量体単位の含有量が14.7質量%であり、共役ジエン単量体単位の平均ビニル結合量が36.8モル%であった。
また、得られたブロック共重合体4のブロック共重合体(I−1)の含有量は45.6質量%であり、その重量平均分子量は107,000、ブロック共重合体(I−2)の含有量は54.4質量%であり、重量平均分子量は224,000であった。
<ブロック共重合体5>
攪拌機及びジャケット付きの内容量10Lのステンレス製オートクレーブを、洗浄、乾燥、窒素置換し、シクロヘキサン4850G、及び予め精製したスチレン240Gを仕込み、TMEDAをN−ブチルリチウムの総MOL数に対するMOL比が0.25(重量で0.66G)となるように添加し、ジャケットに温水を通水して内容物を56℃に加温した。次に、N−ブチルリチウムシクロヘキサン溶液(純分で1.45G)を添加し、スチレンの重合を開始した。
スチレンの重合により液温が上昇して、反応温度が最高温度62℃に達してから5分後、1,3−ブタジエンを含むシクロヘキサン溶液(純分で960G)を添加して重合を継続した。ブタジエンがほぼ完全に重合して、反応温度が最高温度90℃に達してから3分後に、カップリング剤として2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン−ジグリシジルエーテル/ビスフェノールF−ジグリシジルエーテル=1/1混合物をN−ブチルリチウムの総MOL数に対するMOL比が0.20(重量で1.50G)となるように添加し、20分間カップリング反応させた。この間の平均反応温度は80℃であった。カップリング剤添加より20分後に、メタノール0.40Gを加えて反応を失活させた。
さらに、得られたブロック共重合体に、上記のようにして調製した水添触媒を、ブロック共重合体100質量部当たり、TI基準で50PPM添加し、水素圧0.8MPA、平均温度88℃で水素添加反応を行った。得られたブロック共重合体の水素添加率は45.7モル%であった。
得られたブロック共重合体溶液に、オクタデシル−3−(3,5−ジ−T−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートを、上記ブロック共重合体100質量部に対して0.3質量部添加し、充分混合した。その後溶媒を加熱除去しブロック共重合体5を得た。
得られたブロック共重合体5は、ビニル芳香族単量体単位の含有量が20.4質量%であり、共役ジエン単量体単位の平均ビニル結合量が30.3モル%であった。
また、得られたブロック共重合体5のブロック共重合体(I−1)の含有量は61.3質量%であり、その重量平均分子量は104,000、ブロック共重合体(I−2)の含有量は38.7質量%であり、その重量平均分子量は216,000であった。
<ブロック共重合体6>
攪拌機及びジャケット付きの内容量10Lのステンレス製オートクレーブを、洗浄、乾燥、窒素置換し、シクロヘキサン5037G、及び予め精製したスチレン396Gを仕込み、TMEDAをN−ブチルリチウムの総MOL数に対するMOL比が0.38(重量で1.75G)となるように添加し、ジャケットに温水を通水して内容物を53℃に加温した。次に、N−ブチルリチウムシクロヘキサン溶液(純分で2.54G)を添加し、スチレンの重合を開始した。
スチレンの重合により液温が上昇して、反応温度が最高温度61℃に達してから5分後、1,3−ブタジエンを含むシクロヘキサン溶液(純分で804G)を添加して重合を継続した。ブタジエンがほぼ完全に重合して、反応温度が最高温度87℃に達してから3分後に、カップリング剤としてジメチルジメトキシシランをN−ブチルリチウムの総MOL数に対するMOL比が0.150(重量で0.72G)となるように添加し、30分間カップリング反応させた。この間の平均反応温度は81℃であった。カップリング剤添加より30分後に、メタノール0.83Gを加えて反応を失活させた。
さらに、得られたブロック共重合体に、上記のようにして調製した水添触媒を、ブロック共重合体100質量部当たり、TI基準で50PPM添加し、水素圧0.8MPA、平均温度89℃で水素添加反応を行った。得られたブロック共重合体の水素添加率は51.5モル%であった。
得られたブロック共重合体溶液に、オクタデシル−3−(3,5−ジ−T−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートを、上記ブロック共重合体100質量部に対して0.3質量部添加し、充分混合した。その後溶媒を加熱除去しブロック共重合体6を得た。
得られたブロック共重合体6は、ビニル芳香族単量体単位の含有量が33.4質量%であり、共役ジエン単量体単位の平均ビニル結合量が39.1モル%であった。
また、得られたブロック共重合体6のブロック共重合体(I−1)の含有量は70.2質量%であり、その重量平均分子量は55,000、ブロック共重合体(I−2)の含有量は29.8質量%であり、その重量平均分子量は112,000であった。
<ブロック共重合体7>
攪拌機及びジャケット付きの内容量10Lのステンレス製オートクレーブを、洗浄、乾燥、窒素置換し、シクロヘキサン5123G、及び予め精製したスチレン468Gを仕込み、TMEDAをN−ブチルリチウムの総MOL数に対するMOL比が0.37(重量で1.81G)となるように添加し、ジャケットに温水を通水して内容物を52℃に加温した。次に、N−ブチルリチウムシクロヘキサン溶液(純分で2.70G)を添加し、スチレンの重合を開始した。
スチレンの重合により液温が上昇して、反応温度が最高温度62℃に達してから5分後、1,3−ブタジエンを含むシクロヘキサン溶液(純分で804G)を添加して重合を継続した。ブタジエンがほぼ完全に重合して、反応温度が最高温度89℃に達してから3分後に、カップリング剤としてテトラエトキシシランをN−ブチルリチウムの総MOL数に対するMOL比が0.057(重量で0.50G)となるように添加し、25分間カップリング反応させた。この間の平均反応温度は79℃であった。カップリング剤添加より25分後に、メタノール1.01Gを加えて反応を失活させた。
さらに、得られたブロック共重合体に、上記のようにして調製した水添触媒を、ブロック共重合体100質量部当たり、TI基準で50PPM添加し、水素圧0.8MPA、平均温度86℃で水素添加反応を行った。得られたブロック共重合体の水素添加率は58.8モル%であった。
得られたブロック共重合体溶液に、オクタデシル−3−(3,5−ジ−T−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートを、上記ブロック共重合体100質量部に対して0.3質量部添加し、充分混合した。その後溶媒を加熱除去しブロック共重合体7を得た。
得られたブロック共重合体7は、ビニル芳香族単量体単位の含有量が38.8質量%であり、共役ジエン単量体単位の平均ビニル結合量が41.3モル%であった。
また、得られたブロック共重合体7のブロック共重合体(I−1)の含有量は78.8質量%であり、その重量平均分子量は51,000、ブロック共重合体(I−2)の含有量は21.2質量%であり、その重量平均分子量は166,000であった。
<ブロック共重合体8>
攪拌機及びジャケット付きの内容量10Lのステンレス製オートクレーブを、洗浄、乾燥、窒素置換し、シクロヘキサン5209G、及び予め精製したスチレン540Gを仕込み、TMEDAをN−ブチルリチウムの総MOL数に対するMOL比が0.17(重量で1.00G)となるように添加し、ジャケットに温水を通水して内容物を50℃に加温した。次に、N−ブチルリチウムシクロヘキサン溶液(純分で3.24G)を添加し、スチレンの重合を開始した。
スチレンの重合により液温が上昇して、反応温度が最高温度62℃に達してから5分後、1,3−ブタジエンを含むシクロヘキサン溶液(純分で660G)を添加して重合を継続した。ブタジエンがほぼ完全に重合して、反応温度が最高温度90℃に達してから3分後に、カップリング剤としてジメチルジメトキシシランをN−ブチルリチウムの総MOL数に対するMOL比が0.20(重量で1.22G)となるように添加し、30分間カップリング反応させた。この間の平均反応温度は85℃であった。カップリング剤添加より30分後に、メタノール0.89Gを加えて反応を失活させた。
さらに、得られたブロック共重合体に、上記のようにして調製した水添触媒を、ブロック共重合体100質量部当たり、TI基準で50PPM添加し、水素圧0.8MPA、平均温度89℃で水素添加反応を行った。得られたブロック共重合体の水素添加率は40.4モル%であった。
得られたブロック共重合体溶液に、オクタデシル−3−(3,5−ジ−T−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートを、上記ブロック共重合体100質量部に対して0.3質量部添加し、充分混合した。その後溶媒を加熱除去しブロック共重合体8を得た。
得られたブロック共重合体8は、ビニル芳香族単量体単位の含有量が45.8質量%であり、共役ジエン単量体単位の平均ビニル結合量が26.2モル%であった。
また、得られたブロック共重合体8のブロック共重合体(I−1)の含有量は61.3質量%であり、その重量平均分子量は39,000、ブロック共重合体(I−2)の含有量は38.7質量%であり、その重量平均分子量は84,000であった。
<ブロック共重合体9>
攪拌機及びジャケット付きの内容量10Lのステンレス製オートクレーブを、洗浄、乾燥、窒素置換し、シクロヘキサン4692G、及び予め精製したスチレン108Gを仕込み、TMEDAをN−ブチルリチウムの総MOL数に対するMOL比が0.29(重量で1.77G)となるように添加し、ジャケットに温水を通水して内容物を54℃に加温した。次に、N−ブチルリチウムシクロヘキサン溶液(純分で3.36G)を添加し、スチレンの重合を開始した。
スチレンの重合により液温が上昇して、反応温度が最高温度56℃に達してから5分後、1,3−ブタジエンを含むシクロヘキサン溶液(純分で1092G)を添加して重合を継続した。ブタジエンがほぼ完全に重合して、反応温度が最高温度88℃に達してから3分後に、カップリング剤としてジメチルジメトキシシランをN−ブチルリチウムの総MOL数に対するMOL比が0.20(重量で1.26G)となるように添加し、30分間カップリング反応させた。この間の平均反応温度は84℃であった。カップリング剤添加より30分後に、メタノール0.92Gを加えて反応を失活させた。
さらに、得られたブロック共重合体に、上記のようにして調製した水添触媒を、ブロック共重合体100質量部当たり、TI基準で50PPM添加し、水素圧0.8MPA、平均温度87℃で水素添加反応を行った。得られたブロック共重合体の水素添加率は52.5モル%であった。
得られたブロック共重合体溶液に、オクタデシル−3−(3,5−ジ−T−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートを、上記ブロック共重合体100質量部に対して0.3質量部添加し、充分混合した。その後溶媒を加熱除去しブロック共重合体9を得た。
得られたブロック共重合体9は、ビニル芳香族単量体単位の含有量が8.6質量%であり、共役ジエン単量体単位の平均ビニル結合量が39.7モル%であった。
また、得られたブロック共重合体9のブロック共重合体(I−1)の含有量は58.9質量%であり、その重量平均分子量は34,000、これより分子量が大きい成分の含有量は41.1質量%であり、その重量平均分子量は72,000であった。
<ブロック共重合体10>
攪拌機及びジャケット付きの内容量10Lのステンレス製オートクレーブを、洗浄、乾燥、窒素置換し、シクロヘキサン4764G、及び予め精製したスチレン90Gを仕込み、TMEDAをN−ブチルリチウムの総MOL数に対するMOL比が1.80(重量で4.51G)となるように添加し、ジャケットに温水を通水して内容物を60℃に加温した。次に、N−ブチルリチウムシクロヘキサン溶液(純分で1.38G)を添加し、スチレンの重合を開始した。
スチレンの重合により液温が上昇して、反応温度が最高温度62℃に達してから5分後、1,3−ブタジエンを含むシクロヘキサン溶液(純分で1032G)を一定流量で90分間かけて添加し、重合を継続した。その間の平均重合温度を56℃にコントロールした。ブタジエンの添加が終了してから10分後に、再度スチレン78Gを添加し、反応温度が最高温度58℃に達してから10分後に、メタノール0.65Gを加えて反応を失活させた。
さらに、得られたブロック共重合体に、上記のようにして調製した水添触媒を、ブロック共重合体100質量部当たり、TI基準で100PPM添加し、水素圧0.8MPA、平均温度87℃で水素添加反応を行った。得られたブロック共重合体の水素添加率は98.9モル%であった。
得られたブロック共重合体溶液に、オクタデシル−3−(3,5−ジ−T−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートを、上記ブロック共重合体100質量部に対して0.3質量部添加し、充分混合した。その後溶媒を加熱除去しブロック共重合体10を得た。
得られたブロック共重合体10は、ビニル芳香族単量体単位の含有量が13.6質量%であり、共役ジエン単量体単位の平均ビニル結合量が76.8モル%であった。
また、得られたブロック共重合体10は、スチレンブロックを二個有するブロック共重合体(I−2)が100質量%であり、その重量平均分子量は115,000であった。
<ブロック共重合体11>
攪拌機及びジャケット付きの内容量10Lのステンレス製オートクレーブを、洗浄、乾燥、窒素置換し、シクロヘキサン4793G、及び予め精製したスチレン192Gを仕込み、TMEDAをN−ブチルリチウムの総MOL数に対するMOL比が0.35(重量で0.91G)となるように添加し、ジャケットに温水を通水して内容物を57℃に加温した。次に、N−ブチルリチウムシクロヘキサン溶液(純分で1.44G)を添加し、スチレンの重合を開始した。
スチレンの重合により液温が上昇して、反応温度が最高温度63℃に達してから5分後、1,3−ブタジエンを含むシクロヘキサン溶液(純分で1008G)を添加して重合を継続した。ブタジエンがほぼ完全に重合して、反応温度が最高温度89℃に達してから3分後に、カップリング剤として2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン−ジグリシジルエーテル/ビスフェノールF−ジグリシジルエーテル=1/1混合物をN−ブチルリチウムの総MOL数に対するMOL比が0.30(重量で2.23G)となるように添加し、20分間カップリング反応させた。この間の平均反応温度は80℃であった。カップリング剤添加より20分後に、メタノール0.25Gを加えて反応を失活させた。
さらに、得られたブロック共重合体に、上記のようにして調製した水添触媒を、ブロック共重合体100質量部当たり、TI基準で20PPM添加し、水素圧0.8MPA、平均温度84℃で水素添加反応を行った。得られたブロック共重合体の水素添加率は17.8モル%であった。
得られたブロック共重合体溶液に、オクタデシル−3−(3,5−ジ−T−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートを、上記ブロック共重合体100質量部に対して0.3質量部添加し、充分混合した。その後溶媒を加熱除去しブロック共重合体11を得た。
得られたブロック共重合体11は、ビニル芳香族単量体単位の含有量が16.1質量%であり、共役ジエン単量体単位の平均ビニル結合量が40.5モル%であった。
また、得られたブロック共重合体11のブロック共重合体(II−1)は38.2質量%であり、その重量平均分子量は106,000、ブロック共重合体(II−2)の含有量は61.8質量%であり、その重量平均分子量は222,000であった。
<ブロック共重合体12>
攪拌機及びジャケット付きの内容量10Lのステンレス製オートクレーブを、洗浄、乾燥、窒素置換し、シクロヘキサン4994G、及び予め精製したスチレン360Gを仕込み、ジャケットに温水を通水して内容物を53℃に加温した。次に、N−ブチルリチウムシクロヘキサン溶液(純分で1.01G)を添加し、スチレンの重合を開始した。
スチレンの重合により液温が上昇して、反応温度が最高温度64℃に達してから5分後、1,3−ブタジエンを含むシクロヘキサン溶液(純分で840G)を添加して重合を継続した。ブタジエンがほぼ完全に重合して、反応温度が最高温度86℃に達してから3分後に、カップリング剤として2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン−ジグリシジルエーテル/ビスフェノールF−ジグリシジルエーテル=1/1混合物をN−ブチルリチウムの総MOL数に対するMOL比が0.25(重量で1.30G)となるように添加し、25分間カップリング反応させた。この間の平均反応温度は78℃であった。カップリング剤添加より25分後に、メタノール0.23Gを加えて反応を失活させた。
さらに、得られたブロック共重合体に、上記のようにして調製した水添触媒を、ブロック共重合体100質量部当たり、TI基準で30PPM添加し、水素圧0.8MPA、平均温度87℃で水素添加反応を行った。得られたブロック共重合体の水素添加率は24.3モル%であった。
得られたブロック共重合体溶液に、オクタデシル−3−(3,5−ジ−T−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートを、上記ブロック共重合体100質量部に対して0.3質量部添加し、充分混合した。その後溶媒を加熱除去しブロック共重合体12を得た。
得られたブロック共重合体12は、ビニル芳香族単量体単位の含有量が30.6質量%であり、共役ジエン単量体単位の平均ビニル結合量が10.4モル%であった。
また、得られたブロック共重合体12のブロック共重合体(I−1)の含有量は50.1質量%であり、その重量平均分子量は168,000、ブロック共重合体(I−2)の含有量は49.9質量%であり、その重量平均分子量は341,000であった。
<ブロック共重合体13>
攪拌機及びジャケット付きの内容量10Lのステンレス製オートクレーブを、洗浄、乾燥、窒素置換し、シクロヘキサン5353G、及び予め精製したスチレン660Gを仕込み、TMEDAをN−ブチルリチウムの総MOL数に対するMOL比が0.36(重量で1.16G)となるように添加し、ジャケットに温水を通水して内容物を50℃に加温した。次に、N−ブチルリチウムシクロヘキサン溶液(純分で1.78G)を添加し、スチレンの重合を開始した。
スチレンの重合により液温が上昇して、反応温度が最高温度65℃に達してから5分後、1,3−ブタジエンを含むシクロヘキサン溶液(純分で540G)を添加して重合を継続した。ブタジエンがほぼ完全に重合して、反応温度が最高温度85℃に達してから3分後に、カップリング剤として2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン−ジグリシジルエーテル/ビスフェノールF−ジグリシジルエーテル=1/1混合物をN−ブチルリチウムの総MOL数に対するMOL比が0.225(重量で2.06G)となるように添加し、20分間カップリング反応させた。この間の平均反応温度は76℃であった。カップリング剤添加より20分後に、メタノール0.44Gを加えて反応を失活させた。
さらに、得られたブロック共重合体に、上記のようにして調製した水添触媒を、ブロック共重合体100質量部当たり、TI基準で50PPM添加し、水素圧0.8MPA、平均温度88℃で水素添加反応を行った。得られたブロック共重合体の水素添加率は62.3モル%であった。
得られたブロック共重合体溶液に、オクタデシル−3−(3,5−ジ−T−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートを、上記ブロック共重合体100質量部に対して0.3質量部添加し、充分混合した。その後溶媒を加熱除去しブロック共重合体13を得た。
得られたブロック共重合体13は、ビニル芳香族単量体単位の含有量が55.3質量%であり、共役ジエン単量体単位の平均ビニル結合量が45.6モル%であった。
また、得られたブロック共重合体13のカップリング前の分子量が小さい共重合体の含有量は54.3質量%であり、その重量平均分子量は83,000、カップリング後の分子量が大きい共重合体の含有量は45.7質量%であり、その重量平均分子量は169,000であった。
<ブロック共重合体14>
攪拌機及びジャケット付きの内容量10Lのステンレス製オートクレーブを、洗浄、乾燥、窒素置換し、シクロヘキサン4994G、及び予め精製したスチレン360Gを仕込み、ジャケットに温水を通水して内容物を53℃に加温した。次に、N−ブチルリチウムシクロヘキサン溶液(純分で2.54G)を添加し、スチレンの重合を開始した。
スチレンの重合により液温が上昇して、反応温度が最高温度60℃に達してから5分後、1,3−ブタジエンを含むシクロヘキサン溶液(純分で840G)を添加して重合を継続した。ブタジエンがほぼ完全に重合して、反応温度が最高温度86℃に達してから3分後に、カップリング剤として2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン−ジグリシジルエーテル/ビスフェノールF−ジグリシジルエーテル=1/1混合物をN−ブチルリチウムの総MOL数に対するMOL比が0.40(重量で5.24G)となるように添加し、30分間カップリング反応させた。この間の平均反応温度は78℃であった。カップリング剤添加より30分後に、メタノール0.19Gを加えて反応を失活させた。
得られたブロック共重合体溶液に、オクタデシル−3−(3,5−ジ−T−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートを、上記ブロック共重合体100質量部に対して0.3質量部添加し、充分混合した。その後溶媒を加熱除去しブロック共重合体14を得た。
得られたブロック共重合体14は、ビニル芳香族単量体単位の含有量が30.2質量%であり、共役ジエン単量体単位の平均ビニル結合量が12.3モル%であった。
また、得られたブロック共重合体14のブロック共重合体(II−1)の含有量は18.4質量%であり、その重量平均分子量は56,000、ブロック共重合体(II−2)の含有量は81.6質量%であり、その重量平均分子量は115,000であった。
<ブロック共重合体15>
攪拌機及びジャケット付きの内容量10Lのステンレス製オートクレーブを、洗浄、乾燥、窒素置換し、シクロヘキサン5066G、及び予め精製したスチレン420Gを仕込み、ジャケットに温水を通水して内容物を54℃に加温した。次に、N−ブチルリチウムシクロヘキサン溶液(純分で2.28G)を添加し、スチレンの重合を開始した。
スチレンの重合により液温が上昇して、反応温度が最高温度62℃に達してから5分後、1,3−ブタジエンを含むシクロヘキサン溶液(純分で780G)を添加して重合を継続した。ブタジエンがほぼ完全に重合して、反応温度が最高温度87℃に達してから3分後に、カップリング剤としてジメチルジメトキシシランをN−ブチルリチウムの総MOL数に対するMOL比が0.15(重量で0.64G)となるように添加し、30分間カップリング反応させた。この間の平均反応温度は85℃であった。カップリング剤添加より30分後に、メタノール0.74Gを加えて反応を失活させた。
得られたブロック共重合体溶液に、オクタデシル−3−(3,5−ジ−T−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートを、上記ブロック共重合体100質量部に対して0.3質量部添加し、充分混合した。その後溶媒を加熱除去しブロック共重合体15を得た。
得られたブロック共重合体15は、ビニル芳香族単量体単位の含有量が34.6質量%であり、共役ジエン単量体単位の平均ビニル結合量が11.6モル%であった。
また、得られたブロック共重合体15のブロック共重合体(II−1)の含有量は71.4質量%であり、その重量平均分子量は61,000、ブロック共重合体(II−2)の含有量は28.6質量%であり、その重量平均分子量は123,000であった。
<ブロック共重合体16>
攪拌機及びジャケット付きの内容量10Lのステンレス製オートクレーブを、洗浄、乾燥、窒素置換し、シクロヘキサン5181G、及び予め精製したスチレン516Gを仕込み、ジャケットに温水を通水して内容物を51℃に加温した。次に、N−ブチルリチウムシクロヘキサン溶液(純分で2.81G)を添加し、スチレンの重合を開始した。
スチレンの重合により液温が上昇して、反応温度が最高温度64℃に達してから5分後、1,3−ブタジエンを含むシクロヘキサン溶液(純分で684G)を添加して重合を継続した。ブタジエンがほぼ完全に重合して、反応温度が最高温度89℃に達してから3分後に、カップリング剤としてジメチルジメトキシシランをN−ブチルリチウムの総MOL数に対するMOL比が0.175(重量で0.92G)となるように添加し、30分間カップリング反応させた。この間の平均反応温度は86℃であった。カップリング剤添加より30分後に、メタノール0.84Gを加えて反応を失活させた。
得られたブロック共重合体溶液に、オクタデシル−3−(3,5−ジ−T−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートを、上記ブロック共重合体100質量部に対して0.3質量部添加し、充分混合した。その後溶媒を加熱除去しブロック共重合体16を得た。
得られたブロック共重合体16は、ビニル芳香族単量体単位の含有量が43.1質量%であり、共役ジエン単量体単位の平均ビニル結合量が9.9モル%であった。
また、得られたブロック共重合体16のブロック共重合体(II−1)の含有量は68.1質量%であり、その重量平均分子量は49,000、ブロック共重合体(II−2)の含有量は31.9質量%であり、その重量平均分子量は101,000であった。
<ブロック共重合体17>
攪拌機及びジャケット付きの内容量10Lのステンレス製オートクレーブを、洗浄、乾燥、窒素置換し、シクロヘキサン5109G、及び予め精製したスチレン456Gを仕込み、ジャケットに温水を通水して内容物を52℃に加温した。次に、N−ブチルリチウムシクロヘキサン溶液(純分で2.66G)を添加し、スチレンの重合を開始した。
スチレンの重合により液温が上昇して、反応温度が最高温度63℃に達してから5分後、1,3−ブタジエンを含むシクロヘキサン溶液(純分で744G)を添加して重合を継続した。ブタジエンがほぼ完全に重合して、反応温度が最高温度87℃に達してから3分後に、カップリング剤としてテトラエトキシシランをN−ブチルリチウムの総MOL数に対するMOL比が0.060(重量で0.52G)となるように添加し、25分間カップリング反応させた。この間の平均反応温度は79℃であった。カップリング剤添加より25分後に、メタノール1.0Gを加えて反応を失活させた。
得られたブロック共重合体溶液に、オクタデシル−3−(3,5−ジ−T−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートを、上記ブロック共重合体100質量部に対して0.3質量部添加し、充分混合した。その後溶媒を加熱除去しブロック共重合体17を得た。
得られたブロック共重合体17は、ビニル芳香族単量体単位の含有量が37.6質量%であり、共役ジエン単量体単位の平均ビニル結合量が10.8モル%であった。
また、得られたブロック共重合体17のブロック共重合体(II−1)の含有量は77.3質量%であり、その重量平均分子量は54,000、ブロック共重合体(II−2)の含有量は22.7質量%であり、その重量平均分子量は163,000であった。
〔実施例1〜12〕、〔比較例1〜7〕、〔実施例13〜16〕、〔比較例8〜11〕
表1,2のブロック共重合体1〜17を下記表3、4に示す配合割合で配合し、上述した粘接着組成物の作製方法により、均一な、ホットメルト型粘接着剤組成物を得た。
〔実施例17〜25〕
ブロック共重合体(II)として、スチレン−イソプレンブロック共重合体であるD1161(クレイトン(株)製)、3433N(日本ゼオン(株)製)を下記表5に示す配合割合で配合し用い、上述した粘接着組成物の作製方法により、均一な、ホットメルト型粘接着剤組成物を得た。ポリマー構造については、ブロック共重合体組成物1〜17と同様の方法で分析し、表2に示す。
更に、上述した粘着テープの作製方法により、厚さ50Μの粘着テープを得て特性を評価した。なお、30分混練してもトルクが安定しない場合は、トルクが安定するまで混練した。
実施例1〜12及び実施例13〜16の粘接着剤組成物は、粘着付与剤、軟化剤の種類及び部数が同一の粘着剤組成物において、いずれも粘着性(ループタック)、粘着力、40℃保持力の各粘接着剤特性、溶解性、塗工性、熱安定性、耐光性が良好で、すべての性能バランスに優れていることが分かった。
本発明の粘接着剤組成物は、各種粘着性テープ、粘着性シート、粘着性フィルム、粘着性ラベル類、感圧性薄板、感圧性シート、表面保護シート、表面保護フィルム、衛生材料、各種軽量プラスチック成型品固定用裏糊、カーペット固定用裏糊、タイル固定用裏糊、接着剤等に利用でき、特に、粘着性テープ用、粘着性シート用、粘着性フィルム用、粘着性ラベル用、表面保護シート用、表面保護フィルム用、衛生材料用の粘接着剤として産業上の利用可能性を有する。
すなわち、本発明は、以下の通りである。
[1]ブロック共重合体組成物100質量部、
粘着付与剤30〜400質量部、及び、
軟化剤10〜200質量部を含む粘接着剤組成物であって、
前記ブロック共重合体組成物が、
ビニル芳香族単量体単位を主体とする重合体ブロック(A)と共役ジエン単量体単位を主体とする重合体ブロック(B)を含有し、ビニル芳香族単量体単位の含有量が10質量%以上50質量%以下であり、共役ジエン単量体単位中の水素添加率が20モル%以上90モル%以下であるブロック共重合体(I)と
ビニル芳香族単量体単位を主体とする重合体ブロック(A)と共役ジエン単量体単位を主体とする重合体ブロック(B)を含有し、ビニル芳香族単量体単位の含有量が10質量%以上50質量%以下であり、共役ジエン単量体単位中の水素添加率が0モル%以上20モル%未満であるブック共重合体(II)、とを含有し、
前記ブロック共重合体(I)が、
ビニル芳香族単量体単位を主体とする重合体ブロック(A)を1個有し、重量平均分子量が30,000以上150,000以下であるブロック共重合体(I−1)と、
ビニル芳香族単量体単位を主体とする重合体ブロック(A)を2個以上有し、重量平均分子量が80,000以上600,000以下であるブロック共重合体(I−2)を含み、
前記ブロック共重合体組成物中のブロック共重合体(I−1)の含有量が2質量%以上56質量%以下、ブロック共重合体(I−2)の含有量が2質量%以上56質量%以下、ブロック共重合体(II)の含有量が30質量%以上90質量%以下である、
粘接着剤組成物。
[2]前記ブロック共重合体(I−1)と前記ブロック共重合体(I−2)の含有質量比(ブロック共重合体(I−1)/前記ブロック共重合体(I−2))が、20/80以上80/20以下である、[1]に記載の粘接着剤組成物。
[3]前記ブロック共重合体(II)が、ブロック共重合体(II−1)とブロック共重合体(II−2)を含み、
前記ブロック共重合体(II−1)が、ビニル芳香族単量体単位を主体とする重合体ブロックを1個有し、重量平均分子量が40,000以上150,000以下であるブロック共重合体であり、
前記ブロック共重合体(II−2)が、ビニル芳香族単量体単位を主体とする重合体ブロックを2個以上有し、重量平均分子量が80,000以上500,000以下であり、
ブロック共重合体(II−1)と前記ブロック共重合体(II−2)の含有質量比(ブロック共重合体(II−1)/前記ブロック共重合体(II−2))が、10/90以上90/10以下である、[1]又は[2]に記載の粘接着剤組成物。
[4]前記ブロック共重合体(I)の共役ジエン単量体単位の水素添加前のビニル結合量が、15モル%以上90モル%以下である、[1]〜[3]のいずれかに記載の粘接着剤組成物。
[5]前記ブロック共重合体(I−1)と前記ブロック共重合体(I−2)の含有質量比が20/80以上65/35以下である、[1]〜[4]のいずれかに記載の粘接着剤組成物。
[6]前記ブロック共重合体(I−1)と前記ブロック共重合体(I−2)の含有質量比が65/35を超えて80/20以下である、[1]〜[4]のいずれかに記載の粘接着剤組成物。
[7]前記ブロック共重合体(I−1)及び前記ブロック共重合体(I−2)の共役ジエン単量体単位中の水素添加率が、20モル%以上60モル%以下である、[1]〜[6]のいずれかに記載の粘接着剤組成物。
[8]前記ブロック共重合体(I−1)及び前記ブロック共重合体(I−2)の共役ジエン単量体単位中の水素添加率が、60モル%を超え95モル%以下である、[1]〜[6]のいずれかに記載の粘接着剤組成物。
[9]前記ブロック共重合体(I−1)及び前記ブロック共重合体(I−2)のビニル芳香族単量体単位の含有量が、10質量%以上27質量%以下である、[1]〜[8]のいずれかに記載の粘接着剤組成物。
[10][前記ブロック共重合体(I−1)及び前記ブロック共重合体(I−2)のビニル芳香族単量体単位の含有量が、27質量%を超え50質量%以下である、[1]〜[8]のいずれかに記載の粘接着剤組成物。

Claims (10)

  1. ブロック共重合体組成物100質量部、粘着付与剤30〜400質量部、及び、
    軟化剤10〜200質量部を含む粘接着剤組成物であって、
    前記ブロック共重合体組成物が、
    ビニル芳香族単量体単位を主体とする重合体ブロック(A)と共役ジエン単量体単位を主体とする重合体ブロック(B)を含有し、ビニル芳香族単量体単位の含有量が10質量%以上50質量%以下であり、共役ジエン単量体単位中の水素添加率が20モル%以上90モル%以下であるブロック共重合体(I)と
    ビニル芳香族単量体単位を主体とする重合体ブロック(A)と共役ジエン単量体単位を主体とする重合体ブロック(B)を含有し、ビニル芳香族単量体単位の含有量が10質量%以上50質量%以下であり、共役ジエン単量体単位中の水素添加率が0モル%以上2モル量%未満であるブック共重合体(II)、とを含有し、
    前記ブロック共重合体(I)が、
    ビニル芳香族単量体単位を主体とする重合体ブロック(A)を1個有し、重量平均分子量が30,000以上150,000以下であるブロック共重合体(I−1)と、
    ビニル芳香族単量体単位を主体とする重合体ブロック(A)を2個以上有し、重量平均分子量が80,000以上600,000以下であるブロック共重合体(I−2)を含み、
    前記ブロック共重合体組成物中のブロック共重合体(I−1)の含有量が2質量%以上56質量%以下、ブロック共重合体(I−2)の含有量が2質量%以上56質量%以下、ブロック共重合体(II)の含有量が30質量%以上90質量%以下である、
    粘接着剤組成物。
  2. 前記ブロック共重合体(I−1)と前記ブロック共重合体(I−2)の含有質量比(ブロック共重合体(I−1)/前記ブロック共重合体(I−2))が、20/80以上80/20以下である、請求項1に記載の粘接着剤組成物。
  3. 前記ブロック共重合体(II)が、ブロック共重合体(II−1)とブロック共重合体(II−2)を含み、
    前記ブロック共重合体(II−1)が、ビニル芳香族単量体単位を主体とする重合体ブロックを1個有し、重量平均分子量が40,000以上150,000以下であるブロック共重合体であり、
    前記ブロック共重合体(II−2)が、ビニル芳香族単量体単位を主体とする重合体ブロックを2個以上有し、重量平均分子量が80,000以上500,000以下であり、
    ブロック共重合体(II−1)と前記ブロック共重合体(II−2)の含有質量比(ブロック共重合体(II−1)/前記ブロック共重合体(II−2))が、10/90以上90/10以下である、請求項1又は2に記載の粘接着剤組成物。
  4. 前記ブロック共重合体(I)の共役ジエン単量体単位の水素添加前のビニル結合量が、15モル%以上90モル%以下である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の粘接着剤組成物。
  5. 前記ブロック共重合体(I−1)と前記ブロック共重合体(I−2)の含有質量比が20/80以上65/35以下である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の粘接着剤組成物。
  6. 前記ブロック共重合体(I−1)と前記ブロック共重合体(I−2)の含有質量比が65/35を超えて80/20以下である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の粘接着剤組成物。
  7. 前記ブロック共重合体(I−1)及び前記ブロック共重合体(I−2)の共役ジエン単量体単位中の水素添加率が、20モル%以上60モル%以下である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の粘接着剤組成物。
  8. 前記ブロック共重合体(I−1)及び前記ブロック共重合体(I−2)の共役ジエン単量体単位中の水素添加率が、60モル%を超え95モル%以下である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の粘接着剤組成物。
  9. 前記ブロック共重合体(I−1)及び前記ブロック共重合体(I−2)のビニル芳香族単量体単位の含有量が、10質量%以上27質量%以下である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の粘接着剤組成物。
  10. 前記ブロック共重合体(I−1)及び前記ブロック共重合体(I−2)のビニル芳香族単量体単位の含有量が、27質量%を超え50質量%以下である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の粘接着剤組成物。
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