JP2016088845A - 抗疲労及び免疫増進用食品組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】炎症性サイトカインを抑制し抗疲労効果を持ちながら、マクロファージ及びT細胞の増殖を調節し正常な免疫機能を維持できる組成物を提供する。
【解決手段】本発明に係る抗疲労及び免疫増進用組成物では、高麗紅参エキス末と、高麗人参の実抽出物と、フコイダンと、酵母由来のβ-グルカンとを含有することとした。また、100重量%の前記抗疲労及び免疫増進用組成物中、前記高麗紅参エキス末を5〜90重量%、前記高麗人参の実抽出物を2〜90重量%、前記フコイダンを0.01〜20重量%、前記β−グルカンを0.01〜10重量%含有することにも特徴を有する。
【選択図】図1
【解決手段】本発明に係る抗疲労及び免疫増進用組成物では、高麗紅参エキス末と、高麗人参の実抽出物と、フコイダンと、酵母由来のβ-グルカンとを含有することとした。また、100重量%の前記抗疲労及び免疫増進用組成物中、前記高麗紅参エキス末を5〜90重量%、前記高麗人参の実抽出物を2〜90重量%、前記フコイダンを0.01〜20重量%、前記β−グルカンを0.01〜10重量%含有することにも特徴を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、抗疲労及び免疫増進用食品組成物に関する。
疲労は、全身の中枢神経や抹消神経が関連して身体的な力を産生する能力が低下している状態であると考えられており、実に様々な理由によって生じる。
例えば、栄養を経口又は非経口で摂取する長期入院患者などは、慢性的な疲労を訴えることがある。
最近の研究発表によれば、疲労は炎症性サイトカインの発現に関わっているとの報告がなされている。また、運動後の馬の筋肉と血液においてIL-1βとTNF-αのような炎症性サイトカインが増加したという報告もある(例えば、非特許文献1参照。)。
また、慢性疲労症候群(Chronic fatigue syndrome; CFS)患者も、血中TNF-αレベルが有意に増加したという報告も知られている(例えば、非特許文献2参照。)。
T細胞の活性化はヒトの免疫系を活性化させ、体外から侵入してきた抗原を排除する重要な要因として知られている。T細胞、特にヘルパーT細胞は、B細胞やマクロファージ、顆粒球などに影響を与え、ウイルスやガン発生に対する免疫反応が強まると知られている。
しかし、体内炎症性サイトカインの発現を抑制し抗疲労効果をもちながら、T細胞の活性も促進し免疫力を高める健康食品が求められている。
ところで、古来より広く親しまれている高麗人参の成分については、薬理学的に多くの研究が成されている。今まで報告されてきた高麗人参の薬理作用と臨床効果には抗糖尿作用、抗酸化作用、動脈硬化及び高血圧の予防、肝機能活性、抗疲労及びストレス作用、抗老化作用、抗炎活性などがある(例えば、非特許文献3及び非特許文献4参照。)。
しかし、人参・紅参に含まれているジンセノサイド成分はヒトの体内で直接吸収できず、Rg3、K2、Compound-Kのような特異ジンセノサイドに変換されれば吸収できると知られている。
特に、Rg3とCompound-Kは免疫増進やガン細胞増殖抑制などの著しい薬理作用を有することが知られており、また、乳酸菌やβ-グルコシダーゼ酵素を用いることにより、これらのようなジンセノサイドの含量を上げる技術も報告されている。
高麗人参の実は、根よりサポニンの含量が2倍以上多く、特にジンセノサイドReは30倍以上多いことが知られている。このような観点から、高麗人参の実は根に比べてより優れた効果を持っていると報告された(例えば、非特許文献5参照。)。また、最近の報告によれば、肌の老化防止及び性機能改善に効果があると言われている。
また、フコイダンは海藻類に存在するフコースを主成分とし、硫酸基を持っている多糖類で、一般的にコンプ、ワカメ、モズクなど褐藻類の粘質物に多く含まれている。フコイダンの生理活性としては抗血栓、抗ウイルス、抗腫瘍、免疫調節、抗酸化、胃腸保護機能などが報告されている。
また、酵母由来のβ-グルカンは酵母の細胞壁から抽出精製したβ-(1,3)/(1,6)多糖類であり、大麦・小麦由来のβ-グルカンより免疫増進効果があるといわれている(例えば、非特許文献6参照。)。
Equine Vet J. 42; 280-288, 2010
J Clin Immunol. 1999 19; :314-6. 1999
J. Ginseng Res. 26, 111(2002)
Korean J. Ginseng Sci. 20, 389(1996)
J. Agric. Food Chem. 54(6):2261-2266, 2006
Br. J Nutri. 109; 478-486. 2013
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、炎症性サイトカインを抑制し抗疲労効果を持ちながら、マクロファージ及びT細胞の増殖を調節し正常な免疫機能を維持できる組成物を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明に係る抗疲労及び免疫増進用組成物では、高麗紅参エキス末と、高麗人参の実抽出物と、フコイダンと、酵母由来のβ-グルカンとを含有することとした。
また、本発明に係る抗疲労及び免疫増進用組成物では、100重量%の前記抗疲労及び免疫増進用組成物中、前記高麗紅参エキス末を5〜90重量%、前記高麗人参の実抽出物を2〜90重量%、前記フコイダンを0.01〜20重量%、前記β−グルカンを0.01〜10重量%含有することにも特徴を有する。
また、本発明に係る食品では、上述の抗疲労及び免疫増進用組成物を含有することとした。
また、本発明に係る健康機能食品では、上述の抗疲労及び免疫増進用組成物を含有することとした。
また、本発明に係る機能性飲料では、上述の抗疲労及び免疫増進用組成物を含有することとした。
また、本発明に係る医薬品では、上述の抗疲労及び免疫増進用組成物を含有することとした。
本発明に係る抗疲労及び免疫増進用組成物によれば、炎症性サイトカインの分泌を抑制し抗疲労及び免疫増進に優れた効果を持ちながら、各々の成分の混合による効能調節と上昇効果が期待できる。
また、本発明に係る食品や健康機能食品、機能性飲料、医薬品によれば、抗疲労及び免疫増進用組成物を含有することとしたため、同様に、炎症性サイトカインの分泌を抑制し抗疲労及び免疫増進に優れた効果を持ちながら、各々の成分の混合による効能調節と上昇効果が期待できる。
本発明は、高麗紅参をβ-グルコシダーゼで酵素処理し高濃度のジンセノサイドRg3とCompound-Kを含有する抽出物に高麗人参の実抽出物、酵母由来のβ-グルカン及びフコイダンを含むことを特徴とする抗疲労及び免疫増進用食品組成物に関するものである。
特に、本実施形態に係る抗疲労及び免疫増進用食品組成物によれば、自然免疫における血液の免疫因子でありながら、抗疲労指標としてしられる腫瘍壊死因子(TNF-α)の発現を抑制する。そして、獲得免疫に関わるT細胞の活性を増進させ、疲労を改善し免疫機能を調節する。
すなわち、本実施形態では、高麗紅参抽出物をβ-グルコシダーゼで酵素処理し、Rg3とCompound-Kの含量を上げた高麗紅参エキス末に高麗人参の実抽出物、フコイダン、酵母由来のβ-グルカンを含み、疲労改善と免疫増進の効果を有する抗疲労及び免疫増進用食品組成物を提供する。
本実施形態に係る抗疲労及び免疫増進用食品組成物では、紅参エキスに真菌若しくは細菌から分離したβ-グルコシダーゼ(EC 3.2.1.21, β-glycosidase, β-D-glucoside glucohydrolase)を反応し高濃度のジンセノサイドRg3、Compound-Kが含まれているエキス末を原料として用いることもできる。
このとき、高麗紅参エキス末は、Rg3とCompound-Kの含量の合計が0.5〜5%である原料を用いることが望ましい。本実施形態に係る抗疲労及び免疫増進用食品組成物の総重量(100重量%)に対する高麗紅参エキス末の重量比は、5〜90重量%が望ましく、40〜90重量%がより望ましい。
また、高麗人参の実抽出物は、実を収穫し種を除いた後、果皮と果肉を乾かし水若しくはエタノールで抽出・濃縮し、粉末化したものを原料として用いることができる。
高麗人参の実エキス末は、ジンセノサイドReの含量が1〜7%である原料を用いることが望ましい。なお、高麗人参の実抽出物は、該当業界で一般に使用される方法で製造されたもの、または商業化されたものを用いることができる。本実施形態に係る抗疲労及び免疫増進用食品組成物の総重量(100重量%)に対する高麗人参の実抽出物の重量比は、2〜90重量%が望ましく、10〜50重量%がより望ましい。
また、フコイダンはコンブ、ワカメ、モズクなどの海藻類を熱溶媒抽出することで得られたエキス末であり、フコイダンの含量が少なくとも5%以上の原料を用いることが望ましい。本実施形態に係る抗疲労及び免疫増進用食品組成物の総重量(100重量%)に対するフコイダンの重量比は、0.01〜20重量%が望ましく、0.1〜2重量%がより望ましい。
また、β-グルカンは酵母を熱処理し溶解した後、細胞壁にあるβ-グルカンを水で抽出し粉末化したものを原料として用いることができる。特に、β-グルカンの含量が70%以上の原料を用いることが望ましい。本実施形態に係る抗疲労及び免疫増進用食品組成物の総重量(100重量%)に対するβ-グルカンの重量比は、0.01〜10重量%が望ましく、0.1〜2重量%がより望ましい。
また、本実施形態に係る抗疲労及び免疫増進用組成物は、多様な用途に利用できる。例えば、一般食品、健康機能食品、医薬品、機能性飲料などに使うことができる。
本実施形態に係る抗疲労及び免疫増進用組成物は、該当分野で報告された方法で製剤化することができ、組成物の具体的な用途により通常的に使われる賦形剤や担体などと混ぜ製剤化することができる。
付言すれば、本実施形態に係る抗疲労及び免疫増進用組成物は、高麗紅参エキス末と、高麗人参の実抽出物と、フコイダンと、酵母由来のβ-グルカンとで構成されていても良く、別途補助的な副原料として各種添加物や賦形剤、担体等が含まれていても良い。従って、高麗紅参エキス末と、高麗人参の実抽出物と、フコイダンと、酵母由来のβ-グルカンとの合計重量が100重量%に満たない場合は、上記副原料や、各原料由来の夾雑成分と解釈すべきである。
本実施形態に係る抗疲労及び免疫増進用組成物は、活性成分の吸収度、排泄速度、対象の年齢及び体重、性別、状態などを踏まえて1回分の投与量を決めることができる。
以下、本実施形態に係る抗疲労及び免疫増進用組成物について、実験結果等を交えながら詳説する。
原料として用いられた高麗紅参エキス末は、真菌若しくは細菌から分離したβ-グルコシダーゼ(EC 3.2.1.21, β-glycosidase, β-D-glucoside glucohydrolase)で反応させ、高濃度のジンセノサイドRg3、Compound-Kを含んでいるものを使用した。具体的には、高麗紅参エキス末は(株)BTGin から購入したものであり、Rg3とCompound-Kの含量の合計が0.5〜5%のものを使用した。
高麗人参の実抽出物は、実を収穫し果皮と果肉を乾かした後、原料量の8〜10倍にあたる水を加え熱水抽出を行い20Brixになるまで濃縮し粉末化したものを使用した。原料としてジンセノサイドReの含量が1〜7%になる標準化製品を用いた。
フコイダンと酵母由来のβ-グルカンは商用化された製品を用いることができ、フコイダンの含量が5%以上、β-グルカンの含量が70%以上のものを用いた。
次に、高麗紅参エキス末、高麗人参の実抽出物、フコイダン、酵母由来のβ-グルカンを、下記の表1に示す配合比(単位:重量%)の通り混合し、比較用組成物A〜Cと、本実施形態に係る抗疲労及び免疫増進用組成物X(以下、本件組成物Xという。)との4つの組成物を調製した。
〔1〕自然免疫に関わる細胞(マクロファージ RAW 264.7)活性の測定
上記比較用組成物A〜C及び本件組成物Xによるマクロファージの活性を測定するため下記の通り試験を行った。
上記比較用組成物A〜C及び本件組成物Xによるマクロファージの活性を測定するため下記の通り試験を行った。
マウスのマクロファージ細胞株(Raw 264.7)を96ウェルに1.5×105ずつ入れ、プレートに付くように一晩培養した。上記の比較用組成物A〜Cや本件組成物Xで処理して更に24時間培養後、マクロファージ活性指標の1つである細胞培養液にあるTumor necrosis factor alpha(TNFα)をmurine TNFα ELISA kit (R&D systems)を用いて測定した。その結果を図1に示す。
図1からも分かるように、高麗紅参エキス末のみでの処理群(比較用組成物A)では免疫細胞の活性が微妙だったが、高麗人参の実抽出物を混ぜた場合(比較用組成物B及びC)、活性の上昇が確認された。また、高麗紅参エキス末に高麗人参の実抽出物を混ぜた比較用組成物B及びCでは、比較用組成物Aと比較して相乗効果による高い活性が認められた。また、特に驚くべきことには、本件組成物Xでは、フコイダンとβ-グルカンが加わることで各比較用組成物A〜Cと比較して、更なる高活性が認められた。
〔2〕炎症抑制効果の測定
次に、比較用組成物A〜C及び本件組成物Xを用い、マクロファージの炎症抑制効果を測定するための試験を下記の通り行った。
次に、比較用組成物A〜C及び本件組成物Xを用い、マクロファージの炎症抑制効果を測定するための試験を下記の通り行った。
マウスのマクロファージ細胞株(Raw 264.7)を96ウェルに1.5×105ずつ入れ、プレートに付くように一晩培養した。炎症の誘発のため、10μg/mL のLipopolysaccaride (LPS)で処理し、2時間後に比較用組成物A〜C及び本件組成物Xで処理を行った。24時間培養後、炎症誘発指標である細胞培養液にあるTumor necrosis factor alpha (TNFα)をmurine TNFα ELISA kit (R&D systems)を用いて測定した。その結果を図2に示す。
図2からも分かるように、高麗紅参エキス末のみ処理群(比較用組成物A)では、炎症抑制の効果が確認できた。また、比較用組成物Cのような割合で高麗紅参エキス末に高麗人参の実抽出物を混ぜると、相乗効果によって更なる炎症抑制効果が認められた。また、本件組成物Xは、比較用組成物A〜Cと比較して、各成分の相乗効果により更に強い炎症抑制効果が認められた。
〔3〕獲得免疫におけるT細胞(Jurkat cell)活性の測定
次に、比較用組成物A〜C及び本件組成物Xを用い、獲得免疫におけるT細胞の活性を測定するため、下記の通り試験を行った。
次に、比較用組成物A〜C及び本件組成物Xを用い、獲得免疫におけるT細胞の活性を測定するため、下記の通り試験を行った。
96ウェルプレートにAnti-CD3抗体2μg/mLをコーティングし、人間のT細胞株(Jurkat cell)を各ウェルに1.5×105ずつ入れ、更に比較用組成物A〜C及び本件組成物Xにて処理を行った。48時間培養後、細胞培養液を除き、PBSで洗浄した。次いで、cell counting kit-8 (Dojindo molecular technologies, Inc)を用いて細胞増殖程度を測定した。その結果を表2に示す。
表2に示すように、高麗紅参エキス末のみ処理群(比較用組成物A)や、高麗人参の実抽出物のみ処理群(表中に記載せず)でも、T細胞の活性増加度が各々11.2%と5%位になることが確認できた。また、その2つの抽出物を混ぜると、比較用組成物Bや比較用組成物Cとして示すように、相乗効果を示すことも確認できた。特に、高麗紅参エキス末と高麗人参の実抽出物の混合物にフコイダンとβ-グルカンが加わった本件組成物Xによれば、各比較用組成物A〜Cと比べてT細胞の活性効果がより強くなることが示された。
〔4〕抗疲労効能を確認するための動物実験
前述の比較用組成物C及び本件組成物Xによる抗疲労効能を確認すべく、下記の通り動物実験を行った。
前述の比較用組成物C及び本件組成物Xによる抗疲労効能を確認すべく、下記の通り動物実験を行った。
雄のICRマウス(3週齢、10〜12g)を用いて、Porsolt et al (Arch Int Pharmacodyn Ther. 1977)やMoiura et al (Biol Pharm Bull. 1996)などの方法を参考に、強制水泳試験(FST, Forced Swimming Test)を行った。比較用組成物C及び本件組成物Xを200 mg/kg BWの用量でそれぞれ10日間投与し、FSTを行った。水の入った直径10cmのシリンダー内にマウスを6分間入水させ、2分後から4分間不動時間を測定した。その結果を表3に示す。
表3に示すように、蒸留水の対照群に比べ、比較用組成物C及び本件組成物Xの投与群はいずれも不動時間が有意に減少した。すなわち、水泳時間が長くなることが確認された。しかも、フコイダンとβ-グルカンとを含有する本件組成物Xは、比較用組成物Cと比較して、抗疲労効果が更に上昇することが確認された。
次に、本実施形態に係る抗疲労及び免疫増進用組成物を含有する食品や飲料、医薬品等の種々の剤形例について説明する。ただし、これらの説明は発明を限定するためのものではなく、単に本発明を具体的に説明するためのものに過ぎない。
〔5〕軟カプセル剤
前述の高麗紅参エキス末、高麗人参の実抽出物、フコイダン、β-グルカンを主成分とし、その混合物を通常の方法に使われる賦形剤である大豆油と安定化剤などを用いて、表4に示す配合比で軟カプセル剤を得た。
前述の高麗紅参エキス末、高麗人参の実抽出物、フコイダン、β-グルカンを主成分とし、その混合物を通常の方法に使われる賦形剤である大豆油と安定化剤などを用いて、表4に示す配合比で軟カプセル剤を得た。
このような軟カプセル剤は、例えば食品や健康機能食品、医薬品として使用することで、炎症性サイトカインの分泌を抑制し抗疲労及び免疫増進に優れた効果を持ちながら、各々の成分の混合による効能調節と上昇効果を期待することができる。
〔6〕錠剤
前述の高麗紅参エキス末、高麗人参の実抽出物、フコイダン、β-グルカンを主成分とし、その混合物を通常の方法に使われる賦形剤である滑沢剤、甘味剤、香味剤などを用いて、表5に示す配合比で錠剤を得た。攪拌機を用いて十分に混合し顆粒化させ、打錠機で打錠剤を製造した。
前述の高麗紅参エキス末、高麗人参の実抽出物、フコイダン、β-グルカンを主成分とし、その混合物を通常の方法に使われる賦形剤である滑沢剤、甘味剤、香味剤などを用いて、表5に示す配合比で錠剤を得た。攪拌機を用いて十分に混合し顆粒化させ、打錠機で打錠剤を製造した。
このような錠剤は、例えば食品や健康機能食品、医薬品として使用することで、炎症性サイトカインの分泌を抑制し抗疲労及び免疫増進に優れた効果を持ちながら、各々の成分の混合による効能調節と上昇効果を期待することができる。
〔7〕ドリンク剤
前述の高麗紅参エキス末、高麗人参の実抽出物、フコイダン、β-グルカンを主成分とし、その混合物を通常の方法に使われる賦形剤である甘味剤、香味剤、保存剤、pH調整剤、増粘剤などを用いて、表6に示す配合比でドリンク剤を得た。高速攪拌機を用いて内容物を蒸留水に均一に混合させ、高温滅菌後に缶若しくはボトルに充填し製造した。
前述の高麗紅参エキス末、高麗人参の実抽出物、フコイダン、β-グルカンを主成分とし、その混合物を通常の方法に使われる賦形剤である甘味剤、香味剤、保存剤、pH調整剤、増粘剤などを用いて、表6に示す配合比でドリンク剤を得た。高速攪拌機を用いて内容物を蒸留水に均一に混合させ、高温滅菌後に缶若しくはボトルに充填し製造した。
このようなドリンク剤は、例えば飲料や機能性飲料、医薬品として使用することで、炎症性サイトカインの分泌を抑制し抗疲労及び免疫増進に優れた効果を持ちながら、各々の成分の混合による効能調節と上昇効果を期待することができる。
上述してきたように、本実施形態に係る抗疲労及び免疫増進用組成物によれば、高麗紅参エキス末と、高麗人参の実抽出物と、フコイダンと、酵母由来のβ-グルカンとを含有することとしたため、炎症性サイトカインの分泌を抑制し抗疲労及び免疫増進に優れた効果を持ちながら、各々の成分の混合による効能調節と上昇効果を生起させることができる。
最後に、上述した各実施の形態の説明は本発明の一例であり、本発明は上述の実施の形態に限定されることはない。このため、上述した各実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
Claims (6)
- 高麗紅参エキス末と、高麗人参の実抽出物と、フコイダンと、酵母由来のβ-グルカンとを含有する抗疲労及び免疫増進用組成物。
- 100重量%の前記抗疲労及び免疫増進用組成物中、前記高麗紅参エキス末を5〜90重量%、前記高麗人参の実抽出物を2〜90重量%、前記フコイダンを0.01〜20重量%、前記β−グルカンを0.01〜10重量%含有することを特徴とする請求項1に記載の抗疲労及び免疫増進用組成物。
- 請求項1又は2に記載の抗疲労及び免疫増進用組成物を含有する食品。
- 請求項1又は2に記載の抗疲労及び免疫増進用組成物を含有する健康機能食品。
- 請求項1又は2に記載の抗疲労及び免疫増進用組成物を含有する機能性飲料。
- 請求項1又は2に記載の抗疲労及び免疫増進用組成物を含有する医薬品。
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