JP2016087723A - 打込機 - Google Patents

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駒崎 義一
Giichi Komazaki
義一 駒崎
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Abstract

【課題】作業者に伝わる反動や振動が充分に低減された打込機を得る。
【解決手段】第1のバンパ18は、メインボディ10内においてシャフト11を囲んで設けられ、その下面がメインボディ10の下側に設けられた第1バンパ支持面23Aで支持される。上昇したカウンタウェイト20をメインボディ10の上側で支持する第2のバンパ22が、カウンタウェイト20と、メインボディ10の上側に設けられた第2バンパ支持面24Aとの間に設けられる。第1バンパベース23と第2バンパベース24とがインナーフレーム19によって結合されているため、プランジャ12が第1のバンパ18に当接するタイミングと、カウンタウェイト20が第2のバンパ22に当接するタイミングとが近づくように制御される。
【選択図】図2

Description

本発明は、一方向に沿って衝撃力を加えることによって止具部材を打ち込む打込機の構造に関する。
一方向に沿って衝撃力を加えることによって、止具部材(例えば釘やステープラー等)を打ち込む打込機が使用されている。こうした打込機においては、ビットによって例えば鉛直方向において下向きに、板材等に向かって止具部材が打ち込まれる。この際、打込機は作業者によって保持されて使用されるため、打ち込み時の反動や振動を抑制することが好ましい。このため、こうした打込機においては、打ち込み動作時にビットと連動しビッドと同一方向を逆向きに移動する錘であるカウンタウェイトが用いられる。こうした打込機の構成は、例えば特許文献1に記載されている。
また、こうした打込機においては、ビットは鉛直方向で往復運動をするプランジャ(ピストン)に装着され、このプランジャが、例えば圧縮空気やバネの圧力によって下側に強い衝撃力で移動することによって上記の打ち込み動作が行われる。この際、下降したプランジャやブレードを下死点で受け止め、圧縮されることによって打ち込み時の余剰エネルギーを吸収するバンパが設けられる。バンパは、硬質ゴム等の弾性材料で形成される。
特開2013−154452号公報
上記の構成において、打ち込み動作時において作業者に伝わる反動や振動を充分に低減するためには、プランジャ側だけでなく、カウンタウェイト側にも別にバンパを設けることが有効であることは明らかである。
この場合、例えば、カウンタウェイトがプランジャよりも遅れてバンパに当接した場合には、上記の反動や振動を抑制する効果が不充分となることは明らかである。逆に、プランジャがカウンタウェイトよりも遅れてバンパに当接した場合には、反動や振動を抑制する効果が不充分となることに加え、打込機は先にバンパに当接したカウンタウェイトの動きにより、止具を打込む方向と逆向きに反力が発生するため、打ち込み動作に悪影響が発生する。すなわち、プランジャがプランジャ側のバンパと当接するタイミングと、カウンタウェイトがカウンタウェイト側のバンパと当接するタイミングが同時となることが好ましい。
プランジャ、カウンタウェイト、2つのバンパ等の設計寸法を調整することによって、設計上は、これらのタイミングを同時とすることは可能である。しかしながら、実際には、製造精度等に起因した寸法ばらつきがこれらの部品に存在する。このため、プランジャとカウンタウェイトがそれぞれバンパと当接するタイミングには製品毎にばらつきが存在し、これらのタイミングを同時とするように調整することは困難であった。
このため、プランジャと逆向きに移動するカウンタウェイトが用いられる打込機において、部品に寸法ばらつきが存在した場合であっても、作業者に伝わる反動や振動が更に低減される打込機が望まれていた。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、上記の問題点を解決する発明を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決すべく、以下に掲げる構成とした。
本発明の打込機は、ハウジング内において一方向に沿って一方の側に移動するプランジャに装着されたビットを用いて止具部材を打ち込む動作を行い、前記プランジャと同期して前記一方向に沿って前記プランジャと逆向きに移動するカウンタウェイトを具備する打込機であって、前記ハウジングの内部において、前記プランジャが前記一方の側に移動した際に、前記プランジャにおける前記一方の側の面と当該面と対向する前記ハウジングの内部に設けられた面である第1バンパ支持面との間において挟持される第1のバンパと、前記ハウジングの内部において、前記カウンタウェイトが前記一方の側と反対の他方の側に移動した際に、前記カウンタウェイトにおける前記他方の側の面と当該面と対向する前記ハウジングの内部に設けられた面である第2バンパ支持面との間において挟持される第2のバンパと、を具備し、前記第1バンパ支持面と前記第2バンパ支持面とが、前記一方向に沿って同一方向に連動して前記ハウジング内を移動する構成とされたことを特徴とする。
本発明の打込機において、前記第1のバンパは前記第1バンパ支持面に固定され、前記第2のバンパは、前記第2バンパ支持面に固定されたことを特徴とする。
本発明の打込機は、前記第1バンパ支持面が前記他方の側に形成された第1バンパベースと、前記第2バンパ支持面が前記一方の側に形成された第2バンパベースとが一体化された構造が、前記ハウジング内において前記一方向に沿って移動する構成とされたことを特徴とする。
本発明の打込機において、前記プランジャ及び前記カウンタウェイトは、前記プランジャ及び前記カウンタウェイトを前記一方向に沿って貫通するシャフトに沿って移動し、前記第1のバンパ及び前記第2のバンパは、前記シャフトを囲んで設けられ、前記第1バンパベースと前記第2バンパベースとは、前記ハウジング内において、前記シャフトから見て前記プランジャ、前記カウンタウェイト、前記第1のバンパ、及び前記第2のバンパよりも外側に設けられたバンパベース連結部によって連結されたことを特徴とする。
本発明の打込機は、前記第1バンパベースよりも前記一方の側に設けられ前記第1バンパベースと対向し前記ハウジングに設けられた第1バンパベース対向面と前記第1バンパベースとの間、又は前記第2バンパベースよりも前記他方の側に設けられ前記第2バンパベースと対抗し前記ハウジングに設けられた第2バンパベース対向面と前記第2バンパベースとの間に、弾性変形可能な弾性部材が設けられたことを特徴とする。
本発明の打込機は、前記プランジャと前記第1のバンパとが当接することによって、前記第1バンパベースが前記一方の側に移動する構成とされたことを特徴とする。
本発明の打込機は、前記カウンタウェイトと前記第2のバンパとが当接することによって、前記第2バンパベースが前記他方の側に移動する構成とされたことを特徴とする。
本発明は以上のように構成されているので、部品に寸法ばらつきが存在した場合であっても、作業者に伝わる反動や振動が更に低減された打込機を得ることができる。
本発明の実施の形態となる打込機の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態となる打込機においてプランジャが下降する際のメインボディ内の状況を示す断面図である。 本発明の実施の形態となる打込機においてプランジャが第1のバンパに当接する際の状況を拡大して示す断面図である。 従来の打込機におけるメインボディ内の構造を示す断面図である。
本発明の実施の形態となる打込機の構成について説明する。図1は、この打込機100の構成を示す断面図である。この打込機100を用いて、ピン(止具部材)が図中下側の木材や石膏ボード(被打込部材)に打ち込まれる。
この打込機100においては、図1における上下方向が中心軸方向とされた略円筒形状のメインボディ(ハウジング)10と、メインボディ10の上側と連結され図中左方向に延伸するハンドル30と、メインボディ10の下側と連結されハンドル30と略平行に図中左側に延伸するサブボディ40が設けられる。サブボディ40の中には動力源となるモータ41が設けられる。また、図中におけるハンドル30の左端とサブボディ40の左端は、バッテリ装着部42で連結され、バッテリ装着部42には、その脱着が容易とされた状態で、モータ41を駆動させるバッテリ43が装着される。メインボディ10、ハンドル30、サブボディ40は、実際には軽量な樹脂材料で一体化されて構成されたハウジングとなっている。ハンドル30とその下側のサブボディ40との間には空隙が形成されるため、作業者はハンドル30を上側から把持し、下側に位置する木材等(被打込部材)に対して打ち込み作業を行うことができる。
メインボディ10内には、図中で上下方向に延伸するシャフト11が固定されており、シャフト11に沿って往復運動をするプランジャ12が設けられている。図におけるプランジャ12の右側には、ピンをその下端部で打ち込む動作を行いシャフト11と平行とされた上下方向に細長いビット13が固定されている。ビット13の下端側は、プランジャ12の上下運動に伴ってメインボディ10内の下側に設けられビット13を下側で支持するビットガイド14に沿って移動する。ビットガイド14の図中右側の下側には、下側に突出するノーズ15が設けられ、その下端には射出口15Aが形成されている。ピンは、サブボディ40の下側に設けられたマガジン44から自動的に供給され、この射出口15Aを通り下側に向かって打ち込まれる。
ピンの打ち込み動作は、プランジャ12が上側に位置しプランジャ12に係止されたコイルバネ16が圧縮された状態から、コイルバネ16が伸びる動作によって行われる。プランジャ12を移動させコイルバネ16を圧縮させる動作は、モータ41の回転が、複数の歯車が組み合わされて構成された減速機構45で減速され、圧縮機構46を介して行われる。
また、メインボディ10の下側には、上下方向に移動可能なプッシュレバー17が、バネ(図示せず)によって下側に付勢された状態で装着されている。外力が働かない状態では、プッシュレバー17の下端は射出口15Aよりも下側となる。このため、打ち込み作業のために作業者が射出口15Aを木材等に当接させた場合に、プッシュレバー17はメインボディ10に対して相対的に上側に移動する。また、ハンドル30の下側には、トリガレバー31が設けられている。作業者がトリガレバー31を握りこれを上側に移動させ、かつ射出口15Aを木材等に当接させプッシュレバー17を上側に移動させた場合に、ピンの打ち込み動作、すなわち、プランジャ12の下降動作が開始される。
この動作に際して、プランジャ12はコイルバネ16による強い衝撃力で下側に移動するが、ピンの打ち込み深さは、打ち込み動作毎に均一である必要がある。打ち込み動作に際しては、プランジャ12の下側への移動は、第1のバンパ18で制限される。第1のバンパ18は、メインボディ10内においてシャフト11を囲んで設けられ、その下面がメインボディ10の下側に設けられた第1バンパ支持面23Aで支持される。このため、プランジャ12が下降した場合には、プランジャ12の下面が第1のバンパ18と当接し、その下降運動が制限され、第1のバンパ18は、ピンの打ち込み動作に用いられた以外の余剰エネルギーを吸収する。このため、第1のバンパ18は、弾性体、例えば硬質ゴム材料で構成され、第1バンパ支持面23Aに固定される。
一方、上記のプランジャ12の上下動の反作用は、メインボディ10(ハウジング)等に伝わり、ハンドル30を介して作業者に伝わる。この反作用によって、作業者がこの打込機100を保持して打ち込み作業を行うことに支障が出る場合がある。この反作用を低減するため、この打込機100においては、シャフト11に沿ってプランジャ12と反対側に移動するように構成されたカウンタウェイト20が設けられている。カウンタウェイト20とプランジャ12との関係は、例えば特許文献1に記載されたものと同様に、カウンタウェイト20は常にプランジャ12と逆方向に移動する。このため、プランジャ12が最下部に到達した時に、カウンタウェイト20は最上部に位置する。
このため、上昇したカウンタウェイト20をメインボディ10の上側で支持する第2のバンパ22が、カウンタウェイト20と、メインボディ10の上側に設けられた第2バンパ支持面24Aとの間に設けられる。カウンタウェイト20から余剰エネルギーを吸収させるために、第2のバンパ22も弾性体で構成され、第2バンパ支持面24Aに固定される。ここで、本実施の形態では、プランジャ12、カウンタウェイト20は共に上下方向に往復運動するが、その振幅は、プランジャ12側でカウンタウェイト20よりも大きくなっている。一方、カウンタウェイト20はプランジャ12よりも重く、結果として、往復運動の際の慣性モーメントは、プランジャ12側、カウンタウェイト20側で同等とされている。この構成によって、打ち込み動作時にプランジャ12によってメインボディ10(ハウジング)に対して働く衝撃力が、カウンタウェイト20によってメインボディ10に対して働く衝撃力によって相殺される。このため、打ち込み動作時において作業者に伝わる反動・振動を低減することができる。
なお、上記の構成において、プランジャ12自身と第1のバンパ18、カウンタウェイト20自身と第2のバンパ22のそれぞれが当接する代わりに、プランジャ12に固定された第1のバンパ当接部材(例えば金属部材等)、カウンタウェイト20に固定された第2のバンパ当接部材(例えば金属部材等)がそれぞれ第1のバンパ18、第2のバンパ22と当接するようにしても、同様に機能することは明らかである。このため、ここでは、こうした当接部材を含めて、上記のように第1のバンパ18と当接する部品全体をプランジャ12、第2のバンパ22と当接する部品全体をカウンタウェイト20とする。
図2は、3種類の状態における図1のA−A方向の断面図であり、メインボディ10中におけるプランジャ12、カウンタウェイト20と第1のバンパ18、第2のバンパ22との間の図1と垂直な方向における関係を示している。図2においては、(a)〜(c)にかけて、プランジャ12が下側に移動し、これに伴ってカウンタウェイト20が上側に移動している。図2においては、シャフト11の中心軸である軸線Oよりも図2における右側の構造のみが示されているが、この構造は、図1に例示されているように、シャフト11の中心軸に関して左右対称である。ビット13は、図2における紙面向こう側又は手前側においてプランジャ12に固定されている。
図2(a)に示されるように、この打込機100においては、シャフト11は、プランジャ12及びカウンタウェイト20を上下方向に貫通する。図2(a)においては、打ち込み動作(プランジャ12の下降動作)が行われる直前の状態が示されている。このため、プランジャ12は上部に、カウンタウェイト20は下部に位置し、コイルバネ16が圧縮された状態となっている。また、第1バンパ支持面23Aは、メインボディ10の下部に設けられた第1バンパベース23の上面、第2バンパ支持面24Aは、メインボディ10の上部に設けられた第2バンパベース24の下面となっている。第1バンパベース23、第2バンパベース24は、シャフト11から見た左右両側において板状のインナーフレーム(バンパベース連結部)19で連結されるインナーフレーム19は、図1においては紙面向こう側と紙面手前側にそれぞれ設けられている。
また、中心軸が鉛直方向とされた略円筒形状のメインボディ10の下側は、下部スライダ25で閉塞される。下部スライダ25は、その底板となる下部スライダ底板部25Aと、その側壁部である下部スライダ側壁部25Bとを具備する。同様に、メインボディ10の上側は、上部スライダ26で閉塞され、上部スライダ26は、その天板となる上部スライダ天板部26Aと、その側壁となる上部スライダ側壁部26Bとを具備する。下部スライダ25、上部スライダ26は、メインボディ10に固定される、あるいはメインボディ10の一部とされる。
下部スライダ25における下部スライダ底板部25Aの上面は、第1バンパベース23の下面と対向する第1バンパベース対向面25Cとなっており、図2(a)の状態においては、第1バンパベース23の下面と第1バンパベース対向面25Cの間には空隙が設けられている。また、上部スライダ26における上部スライダ天板部26Aの下面は、第2バンパベース24の上面と対向する第2バンパベース対向面26Cとなっており、図2(a)の状態においては、第2バンパベース24の上面と第2バンパベース対向面26Cの間には空隙が設けられている。また、第1バンパベース23の側面は下部スライダ25の下部スライダ側壁部25Bの内面を摺動し、第2バンパベース24の側面は上部スライダ26の上部スライダ側壁部26Bの内面を摺動する。また、第1バンパベース23の下面と第1バンパベース対向面25Cの間、第2バンパベース24の上面と第2バンパベース対向面26Cの間における空隙には弾性変形可能な弾性部材、例えば、ゴム状の部材がそれぞれ設けられている、あるいは、これらの間に密封された空気が弾性部材として機能する構成とされる。このため、第1バンパベース23は自重によって下側に付勢されるものの、図2(a)の状態においては、第1バンパベース23の下面と第1バンパベース対向面25Cの間、第2バンパベース24の上面と第2バンパベース対向面26Cの間の伸縮可能な空隙はそれぞれ維持されている。
このため、第1バンパベース23、第2バンパベース24、及びこれらを連結するインナーフレーム19は、図2(a)の状態から一体となってメインボディ11内を鉛直方向で移動することができる。
図2(a)の状態から、プランジャ12が下側に移動し、かつカウンタウェイト20が上側に移動することによって、打ち込み動作が行われる。図2(b)(c)は、この打ち込み動作の際に、カウンタウェイト20が第2のバンパ22とが当接するよりも先に、プランジャ12と第1のバンパ18とが当接した場合の状態を図2(a)と同様に示す。図2(a)の状態は、プランジャ12が第1のバンパ18と当接した瞬間の状況を示しており、カウンタウェイト20は第2のバンパ22と当接していない。図2(c)の状態は、図2(b)の状態の直後の状態を示している。なお、実際にはこれらの状態においてカウンタウェイト20と第2のバンパ22との間の距離は小さいが、ここではこの状況を誇張して示しているため、この状態におけるカウンタウェイト20と第2のバンパ22との間の距離が大きくされている。
図3(a1)は、図2(b)の状態におけるプランジャ12側の状況を拡大して示す図であり、図3(a2)は、図2(b)の状態におけるカウンタウェイト20側の状況を拡大して示す図である。同様に、図3(b1)は、図2(c)の状態におけるプランジャ12側の状況を拡大して示す図であり、図3(b2)は、図2(c)の状態におけるカウンタウェイト20側の状況を拡大して示す図である。
図3(a1)、(a2)に示されるように、プランジャ12が第1のバンパ18に当接した瞬間においては、第1バンパベース23の下面と第1バンパベース対向面25Cの間の空隙は図2(a)の状態と同様に維持され、第1バンパベース23の下面と第1バンパベース対向面25Cの間の間隔がDとされる。
図3(b1)は、図3(a1)の状態から、プランジャ12が更に下降した状態を示す。第1のバンパ18を介して第1バンパベース23が下側に押され、第1バンパベース23の下面と第1バンパベース対向面25Cの間の間隔が零となるまで第1バンパベース23が下降する。すなわち、第1バンパベース23が図3(a1)の状態からDだけ下側に移動する。
この際、図3(b2)に示されるように、インナーフレーム19を介して第1バンパベース23と連結された第2バンパベース24も、同様にDだけ下側に移動する。このため、カウンタウェイト20と第2バンパベース24、及び第2のバンパ22との間の間隔が狭まる。このため、カウンタウェイト20が第2のバンパ22と当接するまでの時間間隔が短くなる。すなわち、第1バンパベース23と第2バンパベース24とがインナーフレーム19によって結合されているため、プランジャ12が第1のバンパ18に当接するタイミングと、カウンタウェイト20が第2のバンパ22に当接するタイミングとが近づくように制御される。
上記の例は、カウンタウェイト20が第2のバンパ22と当接するよりも先にプランジャ12が第1のバンパ18と当接する場合を示していたが、プランジャ12が第1のバンパ18と当接するよりも先にカウンタウェイト20が第2のバンパ22と当接する場合においても、これらが当接するタイミングが近づくような制御が自動的に行われる。
このため、プランジャ12、カウンタウェイト20、第1のバンパ18、第2のバンパ22等の製造の際に寸法誤差が存在しても、カウンタウェイト20が第2のバンパ22と当接するタイミングとプランジャ12が第1のバンパ18と当接するタイミングが同時に近づくように制御される。これによって、部品に寸法ばらつきが存在した場合であっても、作業者に伝わる反動や振動が低減される。
なお、上記の例では、図2(a)の状態(待機状態)において、第1バンパベース23の下面と第1バンパベース対向面25Cの間、第2バンパベース24の上面と第2バンパベース対向面26Cの間には、共に空隙が形成されていた。しかしながら、例えば、図2(a)の状態において、第1バンパベース23の下面と第1バンパベース対向面25Cの間にのみ空隙を設け、第2バンパベース24の上面と第2バンパベース対向面26Cとを密着させた形態としても、一方向のみとなるが、上記と同様の動作が可能であることは明らかである。例えば、こうした形態は、第1バンパベース23の下面と第1バンパベース対向面25Cの間にのみ弾性部材を挿入することによって実現できる。この場合においては、プランジャ12が第1のバンパ18と接地するタイミングが早かった場合においてのみ第1バンパベース23、第2バンパベース24が移動する上記の制御が行われる。すなわち、プランジャ12が第1のバンパ18と接地するタイミングが先行した場合において、カウンタウェイト20が第2のバンパ22と接地するタイミングを早める動作が行われ、カウンタウェイト20が第2のバンパ22と接地するタイミングが先行した場合においては、プランジャ12が第1のバンパ18と接地するタイミングを早める動作は行われない。こうした制御は、プランジャ12が第1のバンパ18と接地するタイミングが大幅に先行することを特に抑制したい場合において特に有効である。
逆に、図2(a)の状態において、第2バンパベース24の上面と第2バンパベース対向面26Cの間にのみ空隙を設け、第1バンパベース23の下面と第1バンパベース対向面25Cとを密着させた形態とすることもできる。こうした形態は、第2バンパベース24の上面と第2バンパベース対向面26Cの間にのみ弾性部材を挿入し、これらの間に空隙を設けることによって実現できる。この場合においては、カウンタウェイト20が第2のバンパ22と接地するタイミングが早かった場合においてのみ第1バンパベース23、第2バンパベース24が移動する上記の制御が行われる。すなわち、カウンタウェイト20が第2のバンパ22と接地するタイミングが先行した場合において、プランジャ12が第1のバンパ18と接地するタイミングを早める動作が行われ、プランジャ12が第1のバンパ18と接地するタイミングが先行した場合においては、カウンタウェイト20が第2のバンパ22と接地するタイミングを早める動作は行われない。こうした制御は、カウンタウェイト20が第2のバンパ22と接地するタイミングが大幅に先行することを特に抑制したい場合において特に有効である。
すなわち、こうした設定は、プランジャ12が大幅に早く接地すること、カウンタウェイト20が大幅に早く接地することのどちらを特に抑制すべきか、という観点に基づいて行うことができる。これは、プランジャ12、カウンタウェイト20、第1のバンパ18、第2のバンパ22の製造における寸法ばらつきの傾向や、上記のタイミングにずれが生じた場合の特性に応じて定めることができる。
参考として、従来の打込機におけるメインボディ10内におけるプランジャ12、カウンタウェイト20と第1のバンパ18、第2のバンパ22との間の図1と垂直な方向における関係を図4に示す。図4は、図2(a)の状態に対応している。従来の構造においても、メインボディ10内で第1バンパベース23と第2バンパベース24とを上下方向で連結するインナーフレーム19は、全体の補強のために用いられている。ただし、第1バンパベース23、第2バンパベース24は、共にメインボディ10に固定されている。
このため、上記の打込機100は、図4の構造において、メインボディ10を上下方向に長くし、かつメインボディ10に固定された下部スライダ25、上部スライダ26を追加している。これにより、下部スライダ25の下部スライダ側壁部25B、上部スライダ26の上部スライダ側壁部26Bを、第1バンパベース23、第2バンパベース24がそれぞれ摺動する構成とされている。上記の例では、インナーフレーム19が第1バンパベース23と第2バンパベース24を連結するバンパベース連結部として用いられていたが、この他にも、メインボディ10内の部品をバンパベース連結部として用いることができる。すなわち、従来の構造である図4の構造の小変更によって上記の打込機100を容易に製造することができる。
下部スライダ25、上部スライダ26は、メインボディ10と一体化されていてもよい。ただし、上記のとおり、下部スライダ25、上部スライダ26は摺動面を具備するため、これらの交換が容易となるように、これらをメインボディ10に対して装着する上記の構成が特に好ましい。
また、上記の構成に限定されず、第1バンパベースと第2バンパベースとが一体化されて移動する構成であれば、同様の効果を奏することは明らかである。この際、第1バンパベースと第2バンパベースとを一体化する構成は任意である。更に、これらが一体化されていなくとも、第1バンパ支持面と第2バンパ支持面とが連動して同一方向に移動する構成であれば、同様の効果を奏することは明らかである。
また、上記の例では、第1のバンパ18は第1バンパ支持面23Aに、第2のバンパ22は第2バンパ支持面24Aに、それぞれ固定されているものとしたが、第1のバンパがプランジャと第1バンパ支持面との間、第2のバンパがカウンタウェイトと第2バンパ支持面との間に挟持される構成であれば、同様の動作が行われることは明らかである。このため、例えば第1のバンパ、第2のバンパは、それぞれプランジャ、カウンタウェイトに固定されていてもよい。
10 メインボディ(ハウジング)
11 シャフト
12 プランジャ
13 ビット
14 ビットガイド
15 ノーズ
15A 射出口
16 コイルバネ
17 プッシュレバー
18 第1のバンパ
19 インナーフレーム(バンパベース連結部)
20 カウンタウェイト
22 第2のバンパ
23 第1バンパベース
23A 第1バンパ支持面
24 第2バンパベース
24A 第2バンパ支持面
25 下部スライダ
25A 下部スライダ底板部
25B 下部スライダ側壁部
25C 第1バンパベース対向面
26 上部スライダ
26A 上部スライダ天板部
26B 上部スライダ側壁部
26C 第2バンパベース対向面
30 ハンドル
31 トリガレバー
40 サブボディ
41 モータ
42 バッテリ装着部
43 バッテリ
44 マガジン
45 減速機構
46 圧縮機構
100 打込機

Claims (7)

  1. ハウジング内において一方向に沿って一方の側に移動するプランジャに装着されたビットを用いて止具部材を打ち込む動作を行い、前記プランジャと同期して前記一方向に沿って前記プランジャと逆向きに移動するカウンタウェイトを具備する打込機であって、
    前記ハウジングの内部において、前記プランジャが前記一方の側に移動した際に、前記プランジャにおける前記一方の側の面と当該面と対向する前記ハウジングの内部に設けられた面である第1バンパ支持面との間において挟持される第1のバンパと、
    前記ハウジングの内部において、前記カウンタウェイトが前記一方の側と反対の他方の側に移動した際に、前記カウンタウェイトにおける前記他方の側の面と当該面と対向する前記ハウジングの内部に設けられた面である第2バンパ支持面との間において挟持される第2のバンパと、を具備し、
    前記第1バンパ支持面と前記第2バンパ支持面とが、前記一方向に沿って同一方向に連動して前記ハウジング内を移動する構成とされたことを特徴とする打込機。
  2. 前記第1のバンパは前記第1バンパ支持面に固定され、前記第2のバンパは、前記第2バンパ支持面に固定されたことを特徴とする請求項1に記載の打込機。
  3. 前記第1バンパ支持面が前記他方の側に形成された第1バンパベースと、前記第2バンパ支持面が前記一方の側に形成された第2バンパベースとが一体化された構造が、前記ハウジング内において前記一方向に沿って移動する構成とされたことを特徴とする請求項1又は2に記載の打込機。
  4. 前記プランジャ及び前記カウンタウェイトは、前記プランジャ及び前記カウンタウェイトを前記一方向に沿って貫通するシャフトに沿って移動し、
    前記第1のバンパ及び前記第2のバンパは、前記シャフトを囲んで設けられ、
    前記第1バンパベースと前記第2バンパベースとは、前記ハウジング内において、前記シャフトから見て前記プランジャ、前記カウンタウェイト、前記第1のバンパ、及び前記第2のバンパよりも外側に設けられたバンパベース連結部によって連結されたことを特徴とする請求項3に記載の打込機。
  5. 前記第1バンパベースよりも前記一方の側に設けられ前記第1バンパベースと対向し前記ハウジングに設けられた第1バンパベース対向面と前記第1バンパベースとの間、又は前記第2バンパベースよりも前記他方の側に設けられ前記第2バンパベースと対抗し前記ハウジングに設けられた第2バンパベース対向面と前記第2バンパベースとの間に、弾性変形可能な弾性部材が設けられたことを特徴とする請求項3又は4に記載の打込機。
  6. 前記プランジャと前記第1のバンパとが当接することによって、前記第1バンパベースが前記一方の側に移動する構成とされたことを特徴とする請求項3から請求項5までのいずれか1項に記載の打込機。
  7. 前記カウンタウェイトと前記第2のバンパとが当接することによって、前記第2バンパベースが前記他方の側に移動する構成とされたことを特徴とする請求項3から請求項5までのいずれか1項に記載の打込機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018051724A (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 日立工機株式会社 打込機

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