JP2016087108A - 改質器本体、空気改質器および水改質器 - Google Patents

改質器本体、空気改質器および水改質器 Download PDF

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Abstract

【課題】空気および水を改質可能な改質器本体を提供する
【解決手段】空気または水が流通する孔部を側面に配した改質器筐体と、改質器筐体の内側面付近に相互に離間して配される第1の電極と第2の電極と、第1の電極と第2の電極との間に配置される複数個の絶縁性ボールと、第1の電極と第2の電極との各々に接続する第1の導電線と第2の導電線と、を備える改質器本体とした。そして、この改質器本体の第1の導電線と第2の導電線との間に電圧を印加することによって改質をおこなう。
【選択図】図1

Description

本発明は改質本体、空気改質器および水改質器に関するものである。
近年、環境汚染が世界規模で進行している。環境汚染は、空気の汚染(空気汚染)、水の汚染(水汚染)として顕著に表れている。ここで、汚染とは、環境を汚染する物質(環境汚染物質)が、汚染がない自然界に本来的に存在する水または空気に混入することを言う。環境汚染物質は、例えば、有害化学合成物質、有害な細菌等である。空気、水は生物が生存するための環境の基本構成物であるので、空気汚染、水汚染は、結果として生物の生存基盤を脅かすこととなる。例えば、汚染された空気(汚染空気)、汚染された水(汚染水)に接する生物は、それらを体内に取り込むことにより身体の不調を生じ、遂には発病するに至る。また、汚染空気、汚染水に接し、汚染された食物は本来の味を失ってしまうのみならず、生物にとって、それらの食物は有害なものとなる。
そこで、汚染空気、汚染水を汚染される前の状態に戻す装置の提供が社会から要望されている。これらの装置は、空気改質器、水改質器と称される。また、汚染された食物を汚染される前の状態に戻す装置の提供に対しても社会の要望がある。しかしながら、従来提供されている空気改質器、水改質器は、装置の構造が複雑であり、高価なものであった。一方、発展途上国の住民が、汚染空気、汚染水の被害を最も被っているという実情がある。発展途上国においては、急速な都市化、工業化、人口の増加に対して、上下水道の整備が追い付かず、河川の水が汚染されるととともに、急速な工業化により増加する工場において環境維持装置を配置する資金の余裕がないところから空気の汚染を招いている。このような状況下において、発展途上国では、先進国におけるような高度な技術を用いる空気改質器、水改質器を導入することは、資金的な面、それらの装置を維持管理する技術と人材の不足の面等から無理がある。また、汚染空気、汚染水の問題は世界規模で広がっているので、先進国の住民も自ら、これらに対して防衛策を立てる必要に迫られている。
特開2007−7513号公報
解決しようとする課題は、高度の技術を必要とせず、装置の維持管理が容易にできるとともに、製造が簡易にして安価なる空気と水の両方を改質できる、改質器本体を提供し、この改質器本体を用いる空気改質器および水改質器を提供することである。
本発明の改質器本体は、空気または水が流通する孔部を側面に配した改質器筐体と、前記改質器筐体の内側面付近に相互に離間して配される第1の電極と第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に配置される複数個の絶縁性ボールと、前記第1の電極と前記第2の電極との各々に接続する第1の導電線と第2の導電線と、を備える。
本発明の空気改質器は、空気が流通する孔部を側面に配した改質器筐体と、前記改質器筐体の内側面付近に相互に離間して配される第1の電極と第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に配置される複数個の絶縁性ボールと、前記第1の電極と前記第2の電極との各々に接続する第1の導電線と第2の導電線と、を有する改質器本体を備え、前記第1の導電線と前記第2の導電線との間に直流電圧または交流電圧を印加する。
本発明の水改質器は、水が流通する孔部を側面に配した改質器筐体と、前記改質器筐体の内側面付近に相互に離間して配される第1の電極と第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に配置される複数個の絶縁性ボールと、前記第1の電極と前記第2の電極との各々に接続する第1の導電線と第2の導電線と、を有する改質器本体を備え、前記第1の導電線と前記第2の導電線との間に交流電圧を印加する。
本発明の改質器本体は、空気と水の両方を改質できるので汎用性が高い。また、改質器本体は簡易な構造であるので高額の設備投資をすることなく容易に製造することができる。
第1実施形態の改質器本体の製造手順に沿って、その構成を示す図である。 第1実施形態の改質器本体を空気改質器としてどの様に動作させるかを示す図である。 第1実施形態の改質器本体を水改質器としてどの様に動作させるかを示す図である。 第2実施形態の水改質器を示す図である。 マオヤ河の水質を示すための写真である。 マオヤ河の流域における実証実験に用いた改質器本体と風力発電機とタンクとを示す写真である。 マオヤ河の水の改質の実験の様子を示す写真である。
実施形態の改質器本体は、空気または水が流通する孔部を側面に配した改質器筐体と、改質器筐体の内側面付近に相互に離間して配される第1の電極と第2の電極と、第1の電極と第2の電極との間に配置される複数個の絶縁性ボールと、第1の電極と第2の電極との各々に接続する第1の導電線と第2の導電線と、を備える。
実施形態の空気改質器は、空気が流通する孔部を側面に配した改質器筐体と、改質器筐体の内側面付近に相互に離間して配される第1の電極と第2の電極と、第1の電極と第2の電極との間に配置される複数個の絶縁性ボールと、第1の電極と第2の電極との各々に接続する第1の導電線と第2の導電線と、を有する改質器本体を備え、第1の導電線と第2の導電線との間に直流電圧または交流電圧を印加する。
実施形態の水改質器は、水が流通する孔部を側面に配した改質器筐体と、改質器筐体の内側面付近に相互に離間して配される第1の電極と第2の電極と、第1の電極と第2の電極との間に配置される複数個の絶縁性ボールと、第1の電極と第2の電極との各々に接続する第1の導電線と第2の導電線と、を有する改質器本体を備え、第1の導電線と第2の導電線との間に交流電圧を印加する。
「第1実施形態」
図1、図2、図3を参照して、第1実施形態の空気改質器、水改質器について説明をする。
(第1実施形態の改質器本体の構成)
図1は、どのようにして空気改質器の改質器本体、水改質器の改質器本体を製造するかについて製造手順に沿って、その構成を示す図である。第1実施形態の空気改質器の改質器本体と水改質器の改質器本体とは同一構造でありながら、空気と水とをともに改質することができるので、単に改質器本体と称する。図1(A)は改質器筐体10を示し、図1(E)は改質器本体1の完成形態を示す図である。図1(B)、図1(C)、図1(D)の各図は製造過程を順に示す図である。図1(E)に示す改質器本体1は、空気改質器として用いることができるとともに、水改質器としても用いることができる。
図1(A)に示す改質器筐体10は、電気的絶縁材料であるアクリル、PVC、PC、POM、塩化ビニール等の樹脂で一体形成されている。改質器筐体10は筒状形状であり、筒状形状の一端の円板状の底部14と筒状形状の他端の開口部とを有する。改質器筐体10の各部寸法は、例えば、以下である。開口部の直径L1は5cm、高さL2は4cm、リング状の肉厚部11の厚みL3は2mm、肉薄部12の厚みは1mmである。肉厚部11と肉薄部12とから成る長さL3の1層が、最上部の第1層目から最下部の第5層目まで積層されている。第5層目の肉薄部12の最下部には強度を増すために図1(A)に示すように肉厚部11を配するようにしてもよい。肉厚部11を配する場合には底部14は肉厚部11の最下部に形成され、肉厚部11を配しない場合には底部14は肉薄部12の最下部に形成される。肉厚部11と肉薄部12とを交互に配置する理由は、強度を保ちながら軽量化を図るためである。肉薄部12には横方向に長いスリット状の孔部13が配されている。スリット状の孔部13の短手方向の孔径は3mm、スリット状の孔部13の長手方向の孔径は12mm、孔部13の間隔は24mmである。肉薄部12に孔部13を配したのはドリル、型抜き治具等によって容易に孔部13を形成できるようにするためである。
上述した改質器筐体10の形状、寸法、材料は一例に過ぎず、改質器筐体は種々の態様とすることができる。例えば、別の例としては、僻地においても入手可能な塩ビパイプを適宜な長さに切断して、一端を開口部とし、他端に円板状のベニヤ板を接着剤で接着して底部を形成するようにして改質器筐体を形成してもよい。このような改質器筐体の側面に例えば、3mm径のドリルを用いて5mm程度の間隔で万遍なく孔部を形成するようにしてもよい。
図1(B)は、第1の電極21、第1の導電線23、第2の電極22、第2の導電線23の配置を示す図である。第1の導電線23は第1の電極21の一端と電気的導通を有するように接続される。例えば、半田、ボルト・ナットを用いて導通を図る。同様に、第2の導電線24は第2の電極22の一端と電気的導通を有するように接続される。第1の電極21、第2の電極22は改質器筐体10の高さであるL2より若干短く設定される。改質器筐体10の底部と第1の電極21の他端とが接触し、改質器筐体10の底部と第2の電極22の他端とが接触する。第1の導電線23、第2の導電線23は第1層目の孔部13から改質器筐体10の外側へ引き出されるように配置される。第1の電極21、第2の電極22は、例えば、1.5mm径の銅棒、アルミニューム棒、ステンレス棒等の導電材料で形成する。第1の電極21、第2の電極22は、円柱である改質器筐体10の中心軸に対して略対象となる位置に配される。
上述した第1の電極21、第2の電極22の形状、寸法、材料は一例に過ぎず、別の例としては、電極と導電線とを同一部材で形成するようにしてもよい。例えば、第1の電極21、第2の電極22として、銅線で形成される導電線23および導電線24の各々の先端部をクリップ状、コイル状、直線状にするものであってもよい。また、第1の電極21、第2の電極22は、銅板、アルミニューム板、ステンレス板等の導電板材で形成するものであってもよく、第1の電極21と第2の電極22とが接触しない幅であれば板材の幅に限定はない。
図1(C)は、第1の電極21、第2の電極22を改質器筐体10に配した後に、改質器筐体10の内部に、直径5mm付近の粒径のサンゴ砂31と直径5mm付近の粒径のハイドロボウル31とを略均等量混合して入れた図である。
上述したサンゴ砂31とハイドロボウル31のみならず、例えば、セラミックボールも含み、広くは絶縁性ボールを用いることができる。また、各種の絶縁性ボールを混ぜて用いることができる。
図1(D)は、サンゴ砂31とハイドロボウル31等、広くは絶縁性ボールが改質器筐体10からこぼれないようにするための絶縁材で形成される網板41を示す図である。網板41としては、例えば、プラスチック製の網板を用いることができる。
図1(E)は、網板41と改質器筐体10とを結束バンド51および結束バンド52で固着する図であり、網板41と改質器筐体10との隙間からサンゴ砂31とハイドロボウル31とがこぼれることが無いように固着される。このようにして改質器本体1が構成される。
(第1実施形態の空気改質器、水改質器の動作)
図1(E)に示す、改質器本体1の動作について説明をする。
<空気改質器の実験例>
図2は改質器本体を空気改質器としてどの様に動作させるかを示す図である。改質器本体1の第1の導電線23、第2の導電線23に電圧を印加することにより改質器本体1は空気改質機能を発揮することを本願願書に記載の発明者(以下、発明者と省略する)は以下の種々の実験によって確認した。
<実験例1>
図2(A)に示すように改質器本体1に単三乾電池2本(3V)を接続して直流電圧を印加して乗用車の車内に入れて置くと、車内の臭いが減少した。
<実験例2>
図2(A)に示すように改質器本体1に直流電圧を印加して冷蔵庫、トイレ、下駄箱に入れて置くと、臭いが減少した。
<実験例3>
夏場、図2(A)に示すように改質器本体1に直流電圧を印加して四畳半の部屋に置くと、蚊の侵入を防止する効果があった。具体的には、蚊がいつの間にかいなくなってしまった。空気改質の効果と蚊の侵入を防止する効果との関係については、蚊は炭酸ガスと人体の匂い好むところから、空気改質によってこのような匂いが消されるからではないかと、発明者は考えている。
<実験例4>
紙袋に入った3年前の古い米30Kg(キログラム)の紙袋の口を開けたら虫が少々湧いていた。紙袋の口を少し開けた状態にして、図2(A)に示すように改質器本体1に直流電圧を印加して紙袋の内部に入れて置くと、2〜3週間経つと虫が見当らなかった。その米を炊いて食べてみると、古米とは思えない、美味しい味がした。虫を追い出す効果および味を改善する効果が何故生じたかについては、発明者は空気改質の効果によって虫が好む臭いが消えてこのような効果が生じたものと、考えている。
<実験例5>
図2(B)に示すように改質器本体1に直流電圧を印加して網板41の上に紙コップ42に牛乳を注いで3〜5分経って飲むと牛乳の味がまろやかになった。改質器本体1が水を含む液体である牛乳に直接作用をしたのか、改質器本体1が空気を介して牛乳に作用したのかいずれであるかを、発明者は、明確に認識はしていないが、牛乳の味に変化が生じた事実には変わりがない。
<実験例6>
図2(A)に示すような5層から成る改質器本体1に替えて、別の例として10層にして高さL1を約10cmまで長くした改質器本体に図2(A)に示すと同様に電圧を印加した。このときは、直流電圧3Vに替えて交流電圧12Vを印加した。この改質器本体をドッグフード4l(リットル)の袋の中に2日間、入れて置いた。改質器によりこのような処理をしたドッグフードと、無処理のドッグフードとを皿二つに分けて犬に与えた。犬は空気改質器により処理したドッグフードに一目散に喰らいついた。皿の左右の位置を何度変えても犬は空気改質器により処理したドッグフードに一目散に喰らいついた。ドッグフードに替えて、金魚の餌でも同様な実験を行った結果、金魚は空気改質器により処理した餌に群がった。
<水改質器の実験例>
改質器本体1に電圧を印加することにより改質器本体1は水改質機能を発揮することを発明者は確認した。さらに、改質器本体1と同様な構成を有し、各構成部の寸法または形状が異なる図3に示す改質器本体2の第1の導電線33、第2の導電線34に電圧を印加することにより改質器本体2は水改質機能を発揮することを発明者は以下の種々の実験によって確認した。図3は改質器本体2を水改質器としてどの様に動作させるかを示す図である。ここで、図3に示す改質器本体2は、図2(A)に示すような5層から成る改質器本体1に替えて、10層から成るようにして高さL1を約10cmまで長くしたものである。
<実験例7>
500l(リットル)の農業用ポリタンクに水を満タン状態となるように入れて、改質器本体2をこの農業用ポリタンクに入れ、第1の導電線33、第2の導電線34に印加する電圧として交流電圧12Vを印加して、外気温度30度〜外気温度35度の露地で三か月放置したところ、アオコも出ず水は腐敗もしなかったので、実験は三か月で停止した。一方、同時に、改質器本体2を農業用ポリタンクに入れることなく、同一条件で、すなわち、500l(リットル)の農業用ポリタンクに水を満タン状態となるように入れて、外気温度30度〜外気温度35度の露地で三か月放置したところ、アオコで覆いsyu尽くされ、水は腐敗した。
水改質器においても、直流電源を用いても交流電源を用いても空気改質器と同様に改質の効果を生じる。しかしながら、直流電源を用いる場合には、水の化学的性質に応じて水と接する一方の電極の腐食が著しく進行して、電極が損傷を受けることがある。そこで、水改質器においては交流電源を用いることが望ましい。
<実験例8>
図3に示す改質器本体2を直径50cmの洗面器の底部に配置し、その上に直径5mm付近のハイドロボウルを洗面器上部までいっぱいに入れて、水を一番上に入れたハイドロボウルの最上端から約1cm下まで入れて、改質器本体2に交流電圧12Vを印加した。そして、そのハイドロボウルの上に大根の種を播いた。大根の種を播いてから3時間で種に変化が生じ、翌日には、薄らと洗面器一面に発芽が確認できた。比較のため、改質器本体2を配置することなく、同時に、同一条件で、すなわち、直径5mm付近のハイドロボウルを洗面器上部までいっぱいに入れて水を一番上に入れたハイドロボウルの最上端から約1cm下まで入れて、そのハイドロボウルの上に大根の種を播いたところ、大根の種を播いてから2日目で種に変化が生じ、3日目に洗面器一面に発芽が確認できた。
発芽の早さが、水改質器(交流電圧12Vを印加した改質器本体2)のどのような作用によって生じたかについての明確な説明は現時点では困難であるが、実験の再現性もあり、発明者は、水改質器の改質作用によって発芽が促進されたことに間違いはないと考えている。
<実験例9>
市販されているシャンプーを8l(リットル)バケツに入れて、そのバケツの中に図3に示す改質器本体2を入れて、改質器本体2に交流電圧12Vを2日間、印加した。その後、シャンプーをバケツから取り出して髪の毛を洗った。強い刺激臭がなくなり、汚れの落ちが早くなり、濯ぎも早くなりシャワーをかけるとサッと泡切れが良くなった。水改質器(交流電圧12Vを印加した改質器本体2)のどのような作用によってこのような効果が生じたかについての明確な説明は現時点では困難であるが、実験の再現性もあり、発明者は、水改質器の改質作用によってこのような効果が生じたことに間違いはないと考えている。
<実験例10>
真青にアオコで覆われた60cmクラスの水槽の中に図3に示す改質器本体2を入れて、改質器本体2に交流電圧12Vを印加した。当然ながら実験開始直後においては水槽の右側面から左側面は全く見ることができなかった。しかしながら、一週間すると水槽の右側面から左側面が見える程度に水の浄化が進むことが確認された。一方、改質器本体2を入れなかった真青にアオコで覆われた60cmクラスの水槽は、一週間経っても水の浄化が進むことはなかった。
<実験例11>
1t(トン)のポリタンクに1000l(リットル)の水を満タン状態となるように入れて、図3に示す改質器本体2をこの農業用ポリタンクに入れて風力発電機からの交流電圧を印加して、外気温度30度〜外気温度35度の露地で三か月放置したところ、アオコも出ず水は腐敗もしなかったので、実験は三か月で停止した。一方、同時に、改質器本体2を農業用ポリタンクに入れることなく、同一条件で、すなわち、1t(トン)のポリタンクに1000l(リットル)の水を満タン状態となるように入れて、外気温度30度〜外気温度35度の露地で放置したところ、3日〜1週間でアオコが発生し、1月経つとアオコで真青となり、水は腐敗した。風力発電機から発生する交流電圧は、風速により電圧が異なるが、実験に用いた風力発電機から発生する交流電圧は風速2m/s(2メーター/秒)〜3m/sの風速において約10V(実効値)であった。
「第2実施形態」
第2実施形態の水改質器について説明をする。
第2実施形態の水改質器は、水改質器を製造する部材の入手が困難な発展途上国においても製造を容易とする部材構成を採用する。改質器本体は、入手が容易であるストレート形状(凹凸がない中空円柱形状)の塩化ビニールパイプを適宜な長さに切断して使用する。底部および網板は、ベニヤ板または塩化ビニール板を用いる。孔部は塩化ビニールパイプの側面にドリルで穴をあけて形成する。電極および導電線は一体化する。すなわち、1本の銅線を用いて、第1の電極および第1の導電線を形成し、別の1本の銅線を用いて、第2の電極および第2の導電線を形成している。そして、塩化ビニールパイプの内部に海岸で集めたサンゴ砂を入れる。
図4は、第2実施形態の水改質器の一例を示す図である。図4に示す水改質器6は、改質器本体60と風力発電機67とを備えている。
改質器本体60は、塩化ビニールパイプで形成される側面部61と塩化ビニール板で形成される網板62と塩化ビニール板で形成される底部65とによって形成される水改質器筐体と水改質器筐体の内部に入れられたサンゴ砂と銅線63および銅線64とで形成される。水改質器筐体の側面部61および網板62の表面には、3mmのドリルを用いて形成した孔部が配されている。改質器本体60からの銅線63および銅線64の各々には、延長するための電線を介して風力発電機67が接続される。風力発電機67は、交流発電機であり風速に応じて電圧が変動する。
<実験例12>
スリランカ民主社会主義共和国(Democratic Socialist republic of Sri Lanka)のクルネガラ(kurunegala)市アラウワ(ALAWWA)村において、水改質の実証試験をおこなった。改質前の水はマオヤ(maoya)河から採取した。図5はマオヤ河の水質を示すための写真である。図5(A)はマオヤ河の流域の写真である。図5(A)の中央部の樹木がない部分がマオヤ河であり、図5(B)の右下部は廃棄物の山である。図5(B)はポリバケツに入れたマオヤ河の水の写真である。図5(B)を見ると、汚染水の汚染度が、汚染水によってポリバケツの内容物が何であるか視認することができない程高いことが分かる。なお、図5(B)は、図7(A)と同じ写真である。
この実証試験をおこなったアラウワ村では、40世帯の家族が生活しており、マオヤ河の水を人手によって運び、一旦、容量20t(トン)のタンクに蓄えて飲料用として使用している。このタンク中に図4に示す改質器本体60を入れて自動車の部品の発電機に羽根を付けた風力発電機からの電力を銅線63および銅線64に供給した。図6は改質器本体60と風力発電機と20tのタンクを示す写真である。図6(A)は改質器本体60を示す写真である。円柱形状の改質器本体60の直径は5cm、改質器本体60の長さは30cmである。図6(B)は風力発電機(右上)と20tのタンク(左下)を示す写真である。
村の住民は、水改質器を動作させた後の20tのタンクから得られる水の水質について、水がまろやかになった、料理の味が美味しくなった、と絶賛している。
<実験例13>
実験例12に示す実証試験をおこなったと同時期に、クルネガラ市において、改質器本体60によってマオヤ河の水がどのように改質されるかを確かめるために以下に述べる実験をおこなった。実験例13において用いる改質器本体60の直径は5cm、長さ(高さ)は10cmとした。
図7は実験の様子を示す写真である。図7(A)は実験装置の全体を示す写真である。60l(リットル)の二つのポリバケツを用意し、一方のポリバケツ(第1のポリバケツ)は台の上に載せ、他方のポリバケツ(第2のポリバケツ)は台の下に置き、段差をつけた。台の上に載せた第1のポリバケツの上部から約1/3の位置に直径5cmの穴をあけ、その穴から水が下に置いた第2のポリバケツの中に流出するように配置する。第2のポリバケツの中に改質器本体60(図7(B)、図7(C)の左部の装置)と循環ポンプ(図7(B)、図7(C)の右部の装置)とを配置した。改質器本体60に交流電圧12Vを印加して水改質器を動作させるとともに、循環ポンプを動作させることによって水の改質の動作が開始する。
図7(B)は改質の動作をする前の第2のポリバケツの中のマオヤ河の水の写真である。マオヤ河の水の水質では、第2のポリバケツの中の改質器本体60と循環ポンプを視認できない。図7(C)は26時間、改質の動作をした後の第2のポリバケツの中の水の写真である。改質器本体60と循環ポンプとを視認できる程度に透明度が向上している。
なお、26時間、水改質器を動作させず、循環ポンプのみを動作した後の第2のポリバケツの中の水は、図7(B)に示す写真とほとんど変わりがなかった。
表1、表2は、改質前のマオヤ河の水の水質検査結果である。表3、表4は、改質器本体60に交流電圧12Vを印加して図7に示すように、水改質器を動作させるとともに、循環ポンプを動作させることによって水の改質の動作を26時間おこなった後における水質検査結果である。表1〜表4は、スリランカの国立機関である、National Water Supply & Drainage Boardによる検査結果である。
表1と表3、表2と表4、を対比すると改質の効果を定量的に把握することができる。飲料水に適するか否かの最も重要な項目はTotal number of all types of coliform bacteria(全細菌数:表2と表4を参照)とNumber of E. Coli(大腸菌数:表2と表4を参照)である。2014年7月4日に採取しNational Water Supply & Drainage Boardに持ち込んだ改質前のマオヤ河の水の全細菌数は7500個/100ml(表2の2014年7月11日付け検査結果を参照)であったが、図7に示す実験装置によって改質し2014年7月7日にNational Water Supply & Drainage Boardに持ち込んだ改質後のマオヤ河の水の全細菌数は0個/100ml(表4の2014年7月21日付け検査結果を参照)であった。また、改質前のマオヤ河の水の大腸菌数は136個/100mlであったが、改質後のマオヤ河の水の大腸菌数は0個/100mlであった。その他の各数値にも改質の効果が見られた。
1 改質器本体、 2 改質器本体、 6 水改質器、 10 改質器筐体、 11 肉厚部、12 肉薄部、 13 孔部、 14 底部、 21 電極、 22 電極、 23 導電線、 24 導電線、 31 サンゴ砂、ハイドロボウル、 33 導電線、 34 導電線、 41 網板、 51 結束バンド、 52 結束バンド、 60 改質器本体、 42 紙コップ、 61 側面部、 62 網板、 63 銅線、 64 銅線、 65 底部、 67 風力発電機
本発明は、改質本体、空気改質器および水改質器に関するものである。

Claims (3)

  1. 空気または水が流通する孔部を側面に配した改質器筐体と、
    前記改質器筐体の内側面付近に相互に離間して配される第1の電極と第2の電極と、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間に配置される複数個の絶縁性ボールと、
    前記第1の電極と前記第2の電極との各々に接続する第1の導電線と第2の導電線と、を備える改質器本体
  2. 空気が流通する孔部を側面に配した改質器筐体と、
    前記改質器筐体の内側面付近に相互に離間して配される第1の電極と第2の電極と、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間に配置される複数個の絶縁性ボールと、
    前記第1の電極と前記第2の電極との各々に接続する第1の導電線と第2の導電線と、を有する改質器本体を備え、
    前記第1の導電線と前記第2の導電線との間に直流電圧または交流電圧を印加する、
    空気改質器
  3. 水が流通する孔部を側面に配した改質器筐体と、
    前記改質器筐体の内側面付近に相互に離間して配される第1の電極と第2の電極と、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間に配置される複数個の絶縁性ボールと、
    前記第1の電極と前記第2の電極との各々に接続する第1の導電線と第2の導電線と、を有する改質器本体を備え、
    前記第1の導電線と前記第2の導電線との間に交流電圧を印加する、
    水改質器
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