JP2003260329A - ラジカル生成装置、物質除去装置及び空気浄化装置 - Google Patents

ラジカル生成装置、物質除去装置及び空気浄化装置

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JP2003260329A
JP2003260329A JP2002064657A JP2002064657A JP2003260329A JP 2003260329 A JP2003260329 A JP 2003260329A JP 2002064657 A JP2002064657 A JP 2002064657A JP 2002064657 A JP2002064657 A JP 2002064657A JP 2003260329 A JP2003260329 A JP 2003260329A
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Kazuo Nishikawa
和男 西川
Tetsuyuki Otani
哲幸 大谷
Hideo Nojima
秀雄 野島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有害物質の分解過程に生成される有害な中間
物質の発生を防止するために十分な濃度のラジカルを発
生させ、空気中の物質を分解する際に、有害な中間物質
を生成することなく分解する。 【解決手段】 電源と、誘電体枠と、前記誘電体枠を挟
んで対抗し且つ前記電源と接続された外電極及び内電極
と、前記誘電体枠と内電極の間に設けられる誘電体粒と
を備え、前記電源により、外電極と内電極との間に電位
差を加えることにより、ラジカルを生成するラジカル生
成装置とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、比較的濃度の高い
ラジカルを発生するラジカル生成装置、そのラジカルを
用いて物質を分解する物質分解装置、及び物質分解装置
を用いた空気浄化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、住環境の高密度化に伴い、人体に
有害な空気中の有害物質の除去が注目されている。例え
ば、車両から流出する排気ガスは窒素酸化物等の有害物
質を含有しており、国道沿いのような車両の通行量が多
いところでは、家屋の内部まで有害物質が侵入し、それ
を吸い込んだ居住者がアレルギー症状を訴えるようなこ
とも見うけられる。また、新築住宅に見られるハウスシ
ック症候群は、壁紙などの接着用の接着剤などから室内
に放出されるホルムアルデヒドが一因であるとも云われ
ている。
【0003】このような状況において、室内空気の状態
を清浄化する手段として、空気清浄機がある。この空気
清浄機は、通常高性能のフィルタを備えており、吸引し
た空気をフィルタによって濾過し、例えばホコリ、ダ
ニ、タバコのヤニ等を除去する機能を備えているが、フ
ィルタの目詰まりがあるため、長期間使用する際には交
換する等のメンテナンスが必要であった。また、当該フ
ィルタは一般的に有害な化学物質の除去効果は無く、こ
れらを除去するには他の方法を用いる必要があった。
【0004】これに対して有害な化学物質の除去或は分
解する手段として、光触媒を用いた分解技術が広く知ら
れているが、この光触媒は分解速度が遅いため、触媒に
接触している時間を相当長くしないと十分な分解効果が
得られない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような状況を鑑
みると、有害な化学物質が分解ができ、なお且つフィル
タのメンテナンスが不用な、空気の浄化装置の開発が望
まれることになるが、有害物質を短時間で分解する方法
の一つとして、ラジカルの利用が挙げられる。
【0006】ラジカルは、非常に強力な酸化力を備えて
いるため、豊富にラジカルが存在する空間を作成し、有
害な化学物質を含む空気を前記空間に導くと、ラジカル
酸化力によって、空気中の有害な化学物質は酸化分解さ
れる。
【0007】ここで、有害な化学物質を酸化する場合
は、反応速度が速いことが望ましい。もし、反応速度が
遅いと中間生成物が生成されることがあり、この中間生
成物が元の物質以上に強力な毒性を示す場合がある。こ
の場合の例としては、塩素系の物質が反応したときに発
生するダイオキシンがある。
【0008】しかし、ラジカルにより化学物質を分解す
れば、その反応速度の速さから中間生成物が生成される
ことがないため、有害な中間生成物が発生せず非常に好
適である。
【0009】かかるラジカルの酸化反応を利用して処理
ガスの酸化を行う例としては、特開平4−135615
号公報に記載の技術があり、被処理ガス中に含まれる臭
気成分などの化学物質の酸化分解・殺菌をラジカルによ
り行う旨の記載がある。
【0010】上記公報の記載には、減圧雰囲気において
高電圧を加えて無声放電させ、そこに水蒸気を導入する
構成が記載されているが、その発生濃度については十分
考慮されておらず、上記の公報に記載の装置によって
は、中間物質の生成を十分に低減させるのに必要十分な
ラジカルの濃度を提供することは不可能である。
【0011】そこで、本発明は、有害物質の分解過程に
生成される有害な中間物質の発生を防止するために十分
な濃度のラジカルを発生可能なラジカル生成装置を提供
することを目的の一つとしている。
【0012】また、有害な中間物質の発生を防止した物
質分解装置を提供すること、及び、該物質分解装置を用
いた空気浄化装置を提供することを他の目的としてい
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、電源と、誘電体枠と、前記誘電体枠を挟
んで対抗し且つ前記電源と接続された外電極及び内電極
と、前記誘電体枠と内電極の間に設けられる誘電体粒と
を備え、前記電源により、外電極と内電極との間に電位
差を加えることにより、ラジカルを生成するラジカル生
成装置とする。
【0014】当該構成によって、前記誘電体の内部であ
って且つ外電極と前記内電極との間に存在する空間に、
粒状の誘電体が介在することにより、非常に広い表面積
でラジカルを発生させることができるとともに、粒状の
誘電体が配置された部分の空間(つまり、粒状の誘電体
どうしの隙間)の体積は小さいことから、該空間に高濃
度のラジカルが存在する空間を作り出すことができる。
【0015】また、上記の構成に加えて、前記電源の電
圧を変化させる手段を備え、その変化に基づいて、発生
するラジカルを変化させるラジカル生成装置とする。
【0016】当該構成によって、分解すべき物質の種類
により発生させるラジカルの種類を調整することが可能
となり、前記分解すべき物質に最も好適に作用するラジ
カルを選択的に発生させることが可能である。
【0017】そして、外部から空気を取り入れるための
吸入口及び取り入れた空気を外部に流出させる流出口を
備えた筐体と、該筐体内にレーザーを照射するレーザー
発生器とを有し、前記レーザー発生器により発生するレ
ーザーに基づいてラジカルを発生させるラジカル生成装
置とする。
【0018】当該構成によると、レーザーの発生に基づ
いてラジカルを発生するため、高濃度のラジカルを発生
させることができる。
【0019】また、外部から空気を取り入れるための吸
入口及び取り入れた空気を外部に流出させる流出口を備
えた筐体と、該筐体内にレーザーを照射するレーザー発
生器と、該レーザー発生器のレーザー出力部近傍に配設
された散乱レンズと、該散乱レンズによって散乱された
レーザーを反射させ光路長を長くするための反射鏡とを
備え、前記レーザー発生器により発生するレーザーに基
づいてラジカルを発生させるラジカル生成装置とする。
【0020】当該構成によると、レーザーの光路長が長
いことからラジカルをより多くの空気に接触させること
ができ、非常に高濃度のラジカルを発生させることが可
能である。
【0021】加えて、前記レーザー発生器から発生させ
るレーザーの波長を変化させる波長変更手段を備え、前
記波長変更手段によりレーザーの波長を変更することに
より、発生するラジカル種を変化させるラジカル生成装
置とする。
【0022】当該構成によって、分解すべき物質の種類
により発生させるラジカルの種類を調整することが可能
となり、前記分解すべき物質に対して最も好適に作用す
るラジカルを選択的に発生させることが可能である。
【0023】そして、空気中にラジカルを生成するラジ
カル生成手段を備え、前記ラジカル生成手段から発生さ
せるラジカルにより空気中の物質を分解する物質分解装
置とする。
【0024】当該構成によると、ラジカルを用いて物質
を分解するため有害な中間物質の生成を低減した物質分
解装置とすることができる。
【0025】また、前記ラジカル生成手段が生成するラ
ジカル種を選択可能に構成する。
【0026】これにより、分解すべき物質に対して最も
好適に作用するラジカルを選択的に発生させることが可
能である。
【0027】さらに、上記したようなラジカル生成装置
を備え、前記ラジカル生成装置から発生させるラジカル
により空気中の物質を分解する物質分解装置とする。
【0028】これにより、高濃度のラジカルを生成して
有害物質を分解できるため、有害な中間物質の生成をさ
らに低減する物質分解装置とすることができる。
【0029】そして、前記したような物質分解装置と、
該物質分解装置のラジカルが発生している箇所に空気を
送るための送風手段を備え、前記送風手段により送られ
る空気に含まれる物質を分解する構成を含む空気浄化装
置とする。
【0030】これにより、空気中に含まれる物質を、有
害な中間物質の発生を低減しつつ、分解可能な空気浄化
装置を提供することができる。特に、窒素酸化物のよう
な有害物質の分解に用いると、有害な中間生成物の生成
を減少させ、窒素酸化物を好適に分解可能である。
【0031】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の第1の実施の形
態について、図1と共に説明する。図1は本発明にかか
る空気浄化装置10の概略を示す略断面図である。この
空気浄化装置10はラジカル生成装置20a及び送風手
段40とを有している。また、この実施形態におけるラ
ジカル生成装置20aは、ラジカル発生素子11と電源
5とからなるものである。
【0032】ラジカル発生素子11は、誘電体枠6と、
該誘電体枠6の外側に設けられた外電極2と、該円筒の
中心軸に設けられた内電極4と、内電極4と誘電体枠6
との間の空間に備えられた誘電体粒1と、誘電体粒1を
誘電体枠6内に保持するため誘電体粒1の配置個所に対
して誘電体枠6の両開口側に設けられた保持手段3を有
している。
【0033】この保持手段3は、誘電体枠6の開口の一
側から他側に向かって風を流したときに通風可能とする
ための孔を備えている。この孔の径を小さくすることに
より、放電部となる内電極4と外電極2の間の空間に塵
埃が進入するのを防止するフィルターを兼用させること
ができる。特に、保持手段3をHEPAフィルターのよ
うに目の細かいフィルターで形成した場合には、非常に
好適に内電極4と外電極2の間に塵埃が進入するのを防
止することが可能となる。
【0034】また、誘電体粒1には、酸化又は還元しに
くく且つ導電性の低い材料を用いる必要があり、小径の
球体からなるガラスビーズを用いることができる。な
お、材質としてのガラスは一例であって、その材質はア
ルミナ、シリカ等のセラミック系の物質であってもよ
い。また、その形状は球体以外の楕円体、凹凸形状を備
えた球体及び楕円体等であってもよく、所定の体積下に
詰め込んだ時にある程度の隙間ができる形状であればよ
い。なお、図1において誘電体粒1は、誘電体枠6内に
詰込んだ状態で記載されていないが、実際には互いに接
触する程度に密な状態に詰め込まれている。
【0035】さらに、誘電体枠6は、内電極4と外電極
2とを離間させるスペーサとしての役割を備える。内電
極4と外電極2との距離が各箇所で一定でなければ局部
的に放電を起こす問題があるため、誘電体枠6を例えば
円筒に形成し、該誘電体枠6に外電極2を巻き付け、内
電極4を前記円筒の軸に合わせると、容易に配置するこ
とができる。
【0036】そして、電源5には高電圧を印可する装置
が用いられる。ここで印可する電圧は、所望のラジカル
が発生する程度の電圧を印可可能なものが選択される。
印可すべき電圧はラジカル発生素子11の形状等により
異なり、具体的には内電極4と外電極2との距離、誘電
体枠の内径、外形及びその材質、誘電体粒の形状及び材
質等の影響を受ける。したがって、発生させるラジカル
種及び電圧はラジカル発生素子11の形状等により印加
電圧の調整を行う必要がある。
【0037】また、電圧の印可は内電極4に高電圧を印
可し、外電極2を接地電位として、両電極間に電圧を印
可する。このように構成すると、外電極2を接地電極と
することにより、当該ラジカル生成装置20aと隣接す
るものとの間の短絡を防止することが可能となるからで
ある。
【0038】以上の記載を総合して、第1の実施の形態
にかかるラジカル生成装置20aの最も好適な例を示す
と、ガラスからなる誘電体枠6の外周に外電極2を設け
ると共に、円筒の中心軸に内電極4を設け、外電極2と
内電極4の間に小径の球状のガラスビーズからなる誘電
体粒1を設け、誘電体粒1を保持するHEPAフィルタ
ーからなる保持手段3を設け、内電極4を電圧印可側電
極とし外電極2を接地電極として電源5に接続したもの
が挙げられる。
【0039】上記の好適な例の動作について説明する。
電源5を動作させ、外電極2と内電極4との間に電圧を
印可すると、外電極2と内電極4の間の空間でプラズマ
放電が起こる。
【0040】プラズマ放電が発生すると、電極間に挟ま
れた空間に存在している誘電体粒1の表面では、その表
面近傍に存在する気体が電離状態となり、電子励起によ
るラジカルが生成される。このラジカルは非常に高い活
性を有するため、周辺の有害物質を分解する。このとき
発生するラジカルの活性は非常に高いことから、その反
応速度は非常に早く、例えばオゾンと比較すると、その
反応速度は100万倍程度の反応速度である。そのた
め、このラジカルを利用して物質を分解させると、有害
な中間物質の生成を防止して物質を分解することが可能
である。
【0041】従って、ラジカル発生手段から生成される
ラジカルを用いて空気中に含まれる物質を分解させる
と、有害な中間物質の生成を防止して物質を分解する装
置とすることができる。なお、本明細書では、このよう
に、ラジカル生成装置を気体中に含まれる物質の分解を
目的として使用するものを物質分解装置と称している。
【0042】また、ラジカル生成装置20の誘電体枠6
の内部の空間に風を送るための送風手段40を設けて、
該送風手段40により外部から保持手段3を通してラジ
カルが生成している個所に、人体に対して有害な物質
(以下、有害物質と称する)を有する空気を運び込むよ
う構成すると、運び込まれた有害物質はラジカルにより
高速で分解され、有害な中間物質を生成することなく空
気は浄化される。このように構成すると、ワンパスであ
っても空気中の有害物質を除去し得る空気浄化装置とす
ることが可能である。
【0043】なお、上記のラジカルは電源5に基づく電
圧を制御してラジカルを発生させる空間に与える電子エ
ネルギーを制御することにより、発生させるラジカルの
種類(ラジカル種)を制御することが可能である。これ
は、分子種の電子衝突断面積は電子エネルギーに依存す
ることによるものであり、例えば、電子エネルギーが5
〜10eVの場合には酸素ラジカルが主に生成される。
【0044】次に、本発明の第2の実施の形態として、
レーザー光により空気中の分子を励起させてラジカルを
生成するラジカル生成装置を備えた空気浄化装置につい
て図2とともに説明する。図2は、本発明の第2の実施
の形態の概略構成を示す略断面図である。
【0045】図2において、ラジカル生成装置20b
は、筐体21と、該筐体21内にレーザーを照射するレ
ーザー発生器7と、該レーザー発生器7のレーザーが出
力される端側に設けられた散乱レンズ8と、該散乱レン
ズ8によって散乱されたレーザーを筐体21内で反射さ
せレーザーの光路長を長くするための複数の反射鏡9
と、筐体21に外部から空気を取り込むための吸入口2
2と、該吸入口22から筐体21に吸い込んだ空気を外
部に放出するための流出口23とを備えている。
【0046】ここで用いられるレーザー発生器7の一例
として、希ガスとハロゲンガスの混合ガスを励起して発
信させる気体レーザー(エキシマレーザー)が挙げられ
る。上記の例のようなレーザー発生器7を運転させて、
125nm〜250nmの波長光を酸素分子に照射する
と、酸素分子が好適に励起され酸素ラジカルが多量に発
生する。上記の波長光を発生させるには、ArF(19
3nm)、KrF(249nm)の気体レーザーを用い
ればよい。
【0047】また、吸入口22から流出口23に向かっ
て空気の流れを形成するための送風手段40を、前記ラ
ジカル生成装置20bに装着すると、ラジカル生成装置
20内に取り込まれた空気に含まれていた物質は、ラジ
カルが非常に活性であることにより高速で分解されるこ
とになる。このとき、ラジカルの分解速度はオゾンの1
00万倍程度の速さであるため、非常に短時間で多量の
物質の分解が可能である。
【0048】したがって、ラジカル生成装置の誘電体枠
の内部の空間に風を送るための送風手段40を設け、該
送風手段40により外部から保持手段3を通してラジカ
ルが生成している個所に、有害物質を有する空気を運び
込むよう構成すると、運び込まれた有害物質はラジカル
により高速で分解され、有害な中間物質を生成すること
なく空気は浄化される。このように構成すると、ワンパ
スであっても空気中の有害物質を除去し得る空気浄化装
置10bとすることが可能である。
【0049】なお、励起される分子は、レーザーの波長
によって決定されるため、いずれの分子を選択してどの
ようなラジカル種を生成するかは、レーザーの波長を変
換することによって決定することができる。すなわち、
ラジカル生成装置20bにレーザー発生器の発振周波数
を可変する手段を加えると、発生させるラジカル種を選
択して発すること可能なラジカル生成装置20bを形成
することができる。
【0050】図3に酸化分解性と還元分解性を備えるラ
ジカル種の組織図を示す。第1の実施の形態においては
電圧を、第2の実施の形態においてはレーザー波長を調
整することにより、図3に示したような種々のラジカル
を発生させることが可能である。したがって、分解すべ
き物質が既知の場合は、その物質の分解能力の高いラジ
カルを選択的に生成することにより、効率よく物質を分
解できる。
【0051】図4には、このラジカルと有害物質の分解
反応式を、物質がアンモニア、アセトアルデヒド、ホル
ムアルデヒド、酢酸、窒素酸化物、一酸化炭素といった
有害物質である場合について示す。図4に示す通り、有
害物質は本発明のラジカル生成装置によって生成された
ラジカルによって、有害な中間物質を生成することなく
無害な物質へと分解される。
【0052】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明のラジカル生
成装置によれば、中間物質を生成することなく物質を分
解するために十分な濃度のラジカルを発生することがで
きる。
【0053】また、本発明の物質分解装置によれば、物
質の分解過程において発生する有害な中間物質の生成
を、十分に低減した物質分解装置とすることができる。
【0054】そして、本発明の空気浄化装置によれば、
空気中に含まれる有害物質を、分解過程において有害な
中間物質の生成を、十分に低減した空気清浄装置とする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる空気浄化装置の一例(第1の実
施の形態)の概略構成を示す略断面図である。
【図2】本発明にかかる空気浄化装置の一例(第2の実
施の形態)の概略構成を示す略断面図である。
【図3】本発明のラジカル生成装置が生成する酸化分解
性と還元分解性を備えるラジカル種の組織図である。
【図4】本発明の空気浄化装置が浄化し得る有害物質
と、その有害物質の分解反応過程を示す図である。
【符号の説明】
1 誘電体粒 2 外電極 3 保持手段 4 内電極 5 電源 6 誘電体枠 7 レーザー発生器 8 散乱レンズ 9 反射鏡 10a、10b 空気浄化装置 11 ラジカル発生素子 20a、20b ラジカル生成装置 40 送風装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01J 19/12 B01J 19/12 B C01B 13/02 C01B 13/02 Z F24F 7/00 F24F 7/00 B G21F 9/02 G21F 9/02 Z H05H 1/24 H05H 1/24 (72)発明者 野島 秀雄 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 4C080 AA09 BB10 CC01 CC08 NN02 NN03 NN06 NN30 QQ17 4G042 BA44 BB02 BC03 BC06 4G075 AA03 BA01 BA10 BB07 CA15 CA36 DA02 EB33 FC15

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源と、誘電体枠と、前記誘電体枠を挟
    んで対抗し且つ前記電源と接続された外電極及び内電極
    と、前記誘電体枠と内電極の間に設けられる誘電体粒と
    を備え、前記電源により、外電極と内電極との間に電位
    差を加えることにより、ラジカルを生成するラジカル生
    成装置。
  2. 【請求項2】 加えて、前記電源の電圧を変化させる手
    段を備え、その変化に基づいて、発生するラジカルを変
    化させる請求項1に記載のラジカル生成装置。
  3. 【請求項3】 外部から空気を取り入れるための吸入口
    及び取り入れた空気を外部に流出させる流出口を備えた
    筐体と、該筐体内にレーザーを照射するレーザー発生器
    とを有し、前記レーザー発生器により発生するレーザー
    に基づいてラジカルを発生させるラジカル生成装置。
  4. 【請求項4】 外部から空気を取り入れるための吸入口
    及び取り入れた空気を外部に流出させる流出口を備えた
    筐体と、該筐体内にレーザーを照射するレーザー発生器
    と、該レーザー発生器のレーザー出力部近傍に配設され
    た散乱レンズと、該散乱レンズによって散乱されたレー
    ザーを反射させ光路長を長くするための反射板とを備
    え、前記レーザー発生器により発生するレーザーに基づ
    いてラジカルを発生させるラジカル生成装置。
  5. 【請求項5】 加えて、前記レーザー発生器から発生さ
    せるレーザーの波長を変化させる波長変更手段を備え、
    前記波長変更手段によりレーザーの波長を変更すること
    により、発生するラジカル種を変化させる請求項3又は
    請求項4に記載のラジカル生成装置。
  6. 【請求項6】 空気中にラジカルを生成するラジカル生
    成手段を備え、前記ラジカル生成手段から発生させるラ
    ジカルにより空気中の物質を分解する物質分解装置。
  7. 【請求項7】 前記ラジカル生成手段は、生成するラジ
    カル種を選択可能であることを特徴とする請求項6に記
    載の物質分解装置。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項5のいずれか一項に
    記載のラジカル生成装置を備え、前記ラジカル生成装置
    から発生させるラジカルにより空気中の物質を分解する
    物質分解装置。
  9. 【請求項9】 請求項6から請求項8のいずれか一項に
    記載の物質分解装置と、前記物質分解装置のラジカルが
    発生している箇所に空気を送るための送風手段を備え、
    前記送風手段により送られる空気に含まれる物質を分解
    する構成を含む空気浄化装置。
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Cited By (10)

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