JP2005040655A - 光触媒反応装置および機能電極 - Google Patents

光触媒反応装置および機能電極 Download PDF

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昇 瀬川
Yutaka Uchida
裕 内田
Kuniyuki Araki
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Abstract

【課題】電極の強度や信頼性を維持することにより寿命を低下させることなく、より小型で安価に気体を浄化することが可能な光触媒反応装置である。
【解決手段】光触媒反応装置10は、気体Yの流路上に設けられ、気体Yが通過可能な立体形状の放電電極15と、この放電電極15よりも下流側に設けられ、気体Yが通過可能な3次元構造の基体に光触媒を担持させた光触媒モジュール16と、この光触媒モジュール16よりも下流側に設けられ、気体Yが通過可能な立体形状でかつオゾン分解触媒を設けたオゾン分解電極17と、このオゾン分解電極17と放電電極15との間に電圧を印加して放電させる電源13とを備える。放電に伴って生じた放電光を光触媒に照射することにより光触媒を活性化する一方、放電により生じたオゾンをオゾン分解電極17のオゾン分解触媒により分解処理するように構成した。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光触媒と放電により生じたオゾンの作用により空気等の気体を浄化する光触媒反応装置および機能電極に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、光触媒と放電により生じたオゾンの作用により空気等の気体の脱臭、脱色、殺菌、減菌を行う装置として図11に示す光触媒反応装置が提案される(例えば特許文献1参照)。
【0003】
従来の光触媒反応装置1は、空気等の気体Xが通過できるように筒状に形成された筐体2に単位構造体3とオゾン分解触媒フィルタ4とを収納した構成である。単位構造体3は、一対のハニカム電極5,5と、これら2つのハニカム電極5,5間に設けられた3次元網目構造の光触媒モジュール6とを有する。さらに、各ハニカム電極5、5は、図示しない高圧電源部と接続され、ハニカム電極5、5間に放電を行うことができるように構成される。
【0004】
ハニカム電極5は例えば断面が6角形の複数の筒状部を整列配置した形状となるように薄板を成型して構成される。このため、ハニカム電極5の内部を、気体Xが通過することができるとともに、所要の強度を備えることができる。
【0005】
そして、従来の光触媒反応装置1では、筐体2の一端側から筐体2内部に流入した気体Xが、気体Xの上流側のハニカム電極5内を通過した後、光触媒モジュール6に導かれる。さらに、2つのハニカム電極5、5間には、高圧電源部から電圧が印加されて放電が生じ、放電とともに紫外線を含む放電光が発生して光触媒モジュール6を照射する。
【0006】
このため、光触媒モジュール6は、放電光により活性化状態となる一方、ハニカム電極5、5間には、紫外線と気体Xに含まれる酸素とが反応してオゾンが生成される。
【0007】
この結果、ハニカム電極5、5間において、気体Xに含まれる有害物質は、活性化された光触媒およびオゾンの作用により分解されて浄化される。ここで、単位構造体3には、気体Xに含まれる有害物質とは反応に使用されなかった有害なオゾンが残留する。
【0008】
そして、浄化された気体は残留オゾンとともに、光触媒モジュール6の下流側のハニカム電極5内を通過してオゾン分解触媒フィルタ4に導かれる。このオゾン分解触媒フィルタ4において気体に含まれる有害なオゾンは分解処理され、無害化された気体が筐体2の流出側から外部に排出される。
【0009】
尚、従来の光触媒反応装置1において、気体Xの浄化容量を向上させるために単位構造体3を複数個積層した構成も提案される。
【0010】
【特許文献1】
特開2002−336654号公報(第1頁−第4頁、図4参照)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
従来の光触媒反応装置1においては、電極の強度や信頼性を維持するために、電極の形状を3次元的な立体形状であるハニカム電極5としている。すなわち、ハニカム電極5の代わりに細線や薄板をメッシュ状に成形して電極を用いる方法も考えられるが、電極の強度の低下に伴って、電極の寿命や信頼性の低下といった問題が生じる。
【0012】
特に電極間に、放電集中によりスパーク状放電が発生した場合には、電極に損傷や溶断が生じる恐れがあるのみならず、気体X中に腐食性物質を含むような場合には、比較的短時間に電極の材料となる金属の腐食が進行して断線に到る恐れもある。
【0013】
また、細線やメッシュ状に形成された薄板を電極として用いた場合には、電極の損傷を抑制するために、電極に入力する電圧が一定の値を超えないように制限する必要が生じる。
【0014】
このため、電極形状は気体Xの流れ方向に厚みを有する3次元形状となり、電極の大型化さらには、装置全体の大型化に繋がる。すなわち、車両に搭載する場合や精密機械に適用する場合のように小型の装置が要求される場合には、電極の厚さを薄くしなければならず、電極の薄肉化に伴って電極に印加できる電圧が制限されるという問題が生じる。
【0015】
本発明はかかる従来の事情に対処するためになされたものであり、電極の強度や信頼性を維持することにより寿命を低下させることなく、より小型で安価に気体を浄化することが可能な光触媒反応装置を提供することを目的とする。
【0016】
また、本発明の他の目的は、光触媒反応装置をより安価で小型にするための機能電極を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る光触媒反応装置は、上述の目的を達成するために、請求項1に記載したように、気体の流路上に設けられ、前記気体が通過可能な立体形状の放電電極と、この放電電極よりも下流側に設けられ、前記気体が通過可能な3次元構造の基体に光触媒を担持させた光触媒モジュールと、この光触媒モジュールよりも下流側に設けられ、前記気体が通過可能な立体形状でかつオゾン分解触媒を設けたオゾン分解電極と、このオゾン分解電極と前記放電電極との間に電圧を印加して放電させる電源とを備え、放電に伴って生じた放電光を前記光触媒に照射することにより前記光触媒を活性化する一方、放電により生じたオゾンを前記オゾン分解電極のオゾン分解触媒により分解処理するように構成したことを特徴とするものである。
【0018】
また、本発明に係る光触媒反応装置は、上述の目的を達成するために、請求項2に記載したように、気体の流路上に設けられ、前記気体が通過可能な立体形状の放電電極と、気体の流路上に設けられ、前記気体が通過可能な立体形状でかつ光触媒を設けた光触媒作用電極と、この光触媒作用電極と前記放電電極との間に電圧を印加して放電させる電源とを備え、放電に伴って生じた放電光を前記光触媒に照射することにより前記光触媒を活性化するように構成したことを特徴とするものである。
【0019】
また、本発明に係る光触媒反応装置は、上述の目的を達成するために、請求項3に記載したように、気体の流路上に設けられ、前記気体が通過可能な立体形状でかつ光触媒を設けた複数の光触媒作用電極と、前記光触媒作用電極間に電圧を印加して放電させる電源とを備え、放電に伴って生じた放電光を前記光触媒に照射することにより前記光触媒を活性化するように構成したことを特徴とするものである。
【0020】
また、本発明に係る機能電極は、上述の目的を達成するために、請求項8に記載したように、気体が通過可能な立体形状でかつ導電性の基材と、この基材に設けられ、前記気体に対して所要の作用を与える機能材料とを備えたことを特徴とするものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明に係る光触媒反応装置および機能電極の実施の形態について添付図面を参照して説明する。
【0022】
図1は本発明に係る光触媒反応装置の第1の実施形態を示す構成図であり、図2は、図1に示す光触媒反応装置10において放電Eが行われる部位と向きを示す図である。
【0023】
光触媒反応装置10は、単位構造体11、筐体12および電源の一例である高圧電源部13を備える。
【0024】
筐体12は、筒状構造であり、筐体12の内部には臭気物質や有害物質等の分解対象体を含む空気等の気体Yの流路14が形成される。筐体12の内部に形成された気体Yの流路14には、単位構造体11が設けられる。
【0025】
単位構造体11は、放電電極の一例であるハニカム電極15、光触媒モジュール16および機能電極の一例であるオゾン分解電極17を有する。そして、筐体12内の気体Yの流路14の上流側から単位構造体11のハニカム電極15、光触媒モジュール16およびオゾン分解電極17が順に設けられる。
【0026】
単位構造体11のハニカム電極15およびオゾン分解電極17は高圧電源部13と接続され、ハニカム電極15とオゾン分解電極17との間に電圧を印加して図2に示すように放電Eを行うことができるように構成される。このため、図2に示すようにハニカム電極15とオゾン分解電極17との間に生じた放電Eは、光触媒モジュール16を経由する経路となる。
【0027】
また、単位構造体11のハニカム電極15は、電極本体と導電性外枠とを有する。ハニカム電極15の導電性外枠は筒状に形成され、電極本体が収納されて保護される。
【0028】
ハニカム電極15の電極本体は、導電性の薄板あるいは箔でハニカム状に形成される。すなわち、ハニカム電極15は、気体Yが通過可能な立体形状であり気体Yの流路14方向に対する厚さを有する。このため、電極本体および導電性外枠は、放電Eに対する十分な強度を備えている。
【0029】
ハニカム電極15の電極本体は、例えば、気体Yの流れ方向からの矢視形状が六角形の筒状体を整列配置した形状である。このため、ハニカム電極15の電極本体の内部を気体Yが通過可能に構成される。
【0030】
ハニカム電極15の電極本体および導電性外枠には、必要に応じて硫化水素等の腐食性ガスに対して耐食性を有する金属や、金属に耐食性を有するコーティング処理を施したものが用いられる。
【0031】
電極本体および導電性外枠の材料の例としては、ステンレス、アルミニウム、銅等の金属にコーティング処理を施したものや、ハステロイ、白金、金等の耐食性の良好な金属あるいは合金が挙げられる。
【0032】
一方、単位構造体11の光触媒モジュール16は、気体Yが通過可能な3次元構造の基体に光触媒を担持して構成される。光触媒モジュール16は、例えば3次元網目構造のセラミック基体の表面に光触媒作用を有する半導体微粒子を担持させた構成である。ただし、光触媒モジュール16の基体は、気体Yが通過可能でかつ光触媒を担持できれば、格子状、ハニカム状、多孔構造等の3次元構造であってもよい。
【0033】
光触媒作用を有する半導体微粒子の例としては、酸化チタンTiO2(anatase型、rutile型、brookite型)、SrTiO3,ZnO,BaTiO3,V2O5,SnO2等の金属酸化物半導体、Si、GaAs、CdS、ZnS等の単体半導体や化合物半導体が挙げられる。
【0034】
また、単位構造体11のオゾン分解電極17は、オゾン分解電極本体と導電性外枠とを有する。オゾン分解電極17の導電性外枠は筒状に形成され、オゾン分解電極本体が収納されて保護される。
【0035】
オゾン分解電極17のオゾン分解電極本体は、ハニカム電極15の電極本体と同様に導電性の薄板あるいは箔でハニカム状に形成され、気体Yが通過可能な立体形状とされる。オゾン分解電極17のオゾン分解電極本体は、例えば、気体Yの流れ方向からの矢視形状が六角形の筒状体を整列配置した形状とされる。
【0036】
このため、オゾン分解電極本体および導電性外枠は、放電Eに対する十分な強度を備えている。
【0037】
さらに、オゾン分解電極本体の内部には、気体Yと接触可能な部位にオゾン分解触媒が設けられる。例えば、オゾン分解電極本体の角筒状のハニカム形状のセル内面にオゾン分解触媒が担持される。ただし、別途、オゾン分解触媒を担持した部材をオゾン分解電極本体のセル内に設ける構成としてもよい。
【0038】
このため、オゾン分解電極17には、電極機能とともにオゾン分解機能が付加される。
【0039】
オゾン分解触媒におけるオゾンの分解方法としては、活性炭吸着分解法、加熱分解法、接触分解法、水洗法、薬液洗浄法(アルカリ洗浄法)、薬液還元法等の方法が挙げられる。これらオゾン分解触媒におけるオゾンの分解方法は、オゾン分解の際の雰囲気あるいは諸々の条件から必要に応じて適宜選択される。
【0040】
また、オゾン分解電極17のオゾン分解電極本体および導電性外枠には、ハニカム電極15の電極本体および導電性外枠と同様に、必要に応じて硫化水素等の腐食性ガスに対して耐食性を有する金属や、金属に耐食性を有するコーティング処理を施したものが用いられる。
【0041】
一方、高圧電源部13としては、例えば直流電源、Duty比0.5以下の短パルスを出力するパルス電源、周波数10kHz以上の交流電源等の電源が挙げられる。さらに、各種高圧電源に波高値の50%から90%に相当する直流バイアスを重畳する構成や、間欠動作する機能を備える構成としてもよい。
【0042】
高圧電源部13として直流電源を用いると電源構成が簡易となり装置コストを低減できるとともに、動作音を比較的小さく抑えることができる。
【0043】
また、高圧電源部13としてパルス電源を用いると直流電源に比べて大きな電力投入を容易に行うことができるため、装置の小型化を図ることができるとともに、電源構成が簡易となり装置コストを低減できる。さらに、直流電源に比べて投入電力を大きくすることが容易できるため、低価格かつ中規模の光触媒反応装置10を構成する場合に有効である。
【0044】
また、高圧電源部13として周波数10kHz以上の交流電源を用いた場合には、動作周波数の増加に伴って、投入電力を大きくすることができる。このため、大容量の気体Yを対象とする光触媒反応装置10に有効である。
【0045】
さらに、高圧電源部13に直流バイアスを重畳すると、パルス電源を単独で用いた場合に、パルス電圧を低減できるため、光触媒反応装置10を小型化できる。さらに、放電発生の元となる偶存電子の個数が安定するため、スパーク移行電圧のばらつきを抑えて安定した電源動作を確保することができる。
【0046】
次に光触媒反応装置10の作用について説明する。
【0047】
まず、筐体12の一端の入口から筐体12内に形成された気体Yの流路14に浄化しようとする空気等の気体Yが流入される。筐体12内に流入された気体Yは、単位構造体11のハニカム電極15に導かれる。ハニカム電極15に導かれた気体Yは、ハニカム電極15のハニカム形状により形成された気体Yの流路14を通って、ハニカム電極15内部を通過する。
【0048】
一方、ハニカム電極15とオゾン分解電極17との間に、高圧電源部13から電圧が印加される。このため、ハニカム電極15とオゾン分解電極17との間には、電界が形成され、図2に示すように光触媒モジュール16を経由する放電Eとともに紫外線を含む放電光が生じる。
【0049】
ハニカム電極15とオゾン分解電極17との間に生じた放電光は、光触媒モジュール16に照射される。この結果、光触媒モジュール16の基体表面に担持された光触媒は活性化せしめられる。
【0050】
また、ハニカム電極15とオゾン分解電極17との間に生じた紫外線と空気等の気体Yに含まれる酸素とが反応してハニカム電極15よりも下流にはオゾンが生成される。
【0051】
ここで、オゾンは強い酸化作用を有するが、ハニカム電極15には、耐食性が付加されているため、酸化が抑制される。さらに、気体Yに腐食性ガス、例えば硫化水素、亜硫酸、亜硝酸、塩素、アンモニア等の物質が含まれている場合であっても、ハニカム電極15の腐食が抑制される。
【0052】
一方、ハニカム電極15内部を通過した気体Yは、放電光により活性化された光触媒モジュール16に導かれ、光触媒モジュール16内部に流入する。そして、光触媒モジュール16内部に流入した気体Yに含まれる酸素と水が活性化された光触媒に作用により反応し、過酸化水素と水酸基ラジカルとが生成される。
【0053】
光触媒モジュール16近傍に生成されたオゾン、過酸化水素および水酸基ラジカルは酸化力が強く、物質の分子結合を分断する機能、すなわち脱臭、脱色、殺菌、減菌作用等の機能を有する。
【0054】
このため、光触媒モジュール16内部に流入した気体Yに含まれる臭気物質や有害物質等の分解対象体は、活性化状態となった光触媒の作用で生じた過酸化水素および水酸基ラジカル並びにオゾンの作用により分解される。
【0055】
尚、分解対象体の例としては、例えば、臭いの発生要因であるホルムアルデヒド等の臭い発生物質、浮遊菌等の菌類および細菌類、汚れの成分を構成する物質、有害物質、トリハロメタン等の有機塩素化合物、内分泌撹乱化学物質やその他オゾンおよび水酸基ラジカルの酸化力の作用で分解可能な物質、化合物、混合物、生物が挙げられる。
【0056】
また、ハニカム電極15とオゾン分解電極17との間に生じた放電Eも、臭いの発生要因であるホルムアルデヒド等の物質あるいは有害物質の分解、浮遊菌の除菌および不活性化に作用し、浄化および脱臭に寄与する。
【0057】
そして、光触媒モジュール16内部を通過し、浄化された気体Yは、オゾン分解電極17内部に導かれる。ここで、オゾン分解電極17内部に導かれた気体Yには、気体Yに含まれる分解対象体と反応せずに残留したオゾンが含まれる。
【0058】
分解対象体と反応せずに残留したオゾンは、人体に有害であるため、大気中に排出されることが環境的に好ましくない。このため、浄化後の気体Yに含まれるオゾンを分解する必要がある。
【0059】
そこで、気体Yに含まれるオゾンは、オゾン分解電極17に担持されたオゾン分解触媒の作用により人体に無害な酸素に分解処理される。オゾン分解電極17内部を通過し、オゾンの含有量が低減された浄化後の気体Yは、筐体12の流出側から筐体12の外部に排出される。
【0060】
すなわち光触媒反応装置10は、ハニカム形状等の立体形状の電極表面にオゾン分解触媒を担持したオゾン分解電極17を用いることにより、従来設けられていたオゾン分解触媒フィルタ4とハニカム電極5とを一体化した構成である。
【0061】
従来のオゾン分解触媒フィルタ4は、セラミックス、紙、プラスチック等の非導性フィルタを基材としてオゾン分解触媒を担持させた構成が一般的であった。光触媒反応装置10のオゾン分解電極17は、オゾン分解触媒フィルタ4の基材を導電性の材料とし、導電性の基材に分解触媒を担持させることによりオゾン分解機能と放電電極としての機能を兼ね備えた機能電極を形成したものである。
【0062】
このため、光触媒反応装置10によれば、装置全体のサイズを小さくすることができ、小型化が可能となるとともに、部品点数を低減できるため、より安価に光触媒反応装置10を製造することができる。
【0063】
この際、光触媒反応装置10のオゾン分解電極17およびハニカム電極15は、共に立体的であるため、従来求められる電極の放電Eに対する強度や信頼性も維持することができる。このため、光触媒反応装置10の寿命を従来通り維持することができる。
【0064】
尚、オゾン分解電極17に担持できるオゾン分解触媒の量、すなわちオゾン分解機能の上限は、オゾン分解電極17の厚さに依存する。オゾン分解電極17に担持すべきオゾン分解触媒の量は、気体Yに含まれる分解対象体の量、放電Eで生じるオゾンの量、排出される気体Yに含まれるオゾンの含有量の制限等の諸条件により決定することができる。
【0065】
このため、オゾン分解電極17の厚さは、要求されるオゾン分解機能および強度に依存する一方、オゾン分解電極17の厚さ並びにオゾン分解触媒の量を設定することにより、オゾン分解機能を調整することも可能である。
【0066】
オゾン分解電極17の厚さをハニカム電極15の厚さと同一にできれば、ハニカム電極15にオゾン分解触媒を担持させるのみでオゾン分解電極17を製造できるため、製造コストをさらに低減させることができる。
【0067】
また、ハニカム電極15およびオゾン分解電極17の気体Yの流れ方向からの矢視形状は、六角形を整列配置した形状に限らず、気体Yがハニカム電極15およびオゾン分解電極17の内部を流れることが可能であれば、断面が任意形状の複数の筒状体を整列配置した形状であってもよい。
【0068】
さらに、気体Yが電極内部を流れることが可能で、かつ気体Yの流れ方向に厚みを有する立体的な形状あれば、ハニカム形状に限らず、例えば柱状体、厚みを有する板状体あるいはブロック体に複数の貫通孔を設けた形状、同軸上に複数の筒状体を配置した形状、螺旋状形状、格子状形状、三次元網目状形状等の形状であってもよい。
【0069】
また、電極本体あるいはオゾン分解電極本体を、断面が六角形のハニカム形状とした場合には、セルサイズが5mm以上で箔厚が1mm以下、望ましくは0.1mmから0.2mmのハニカム形状とすると、より発行強度が強い放電光を発生させることができるということが実験的に確認されている。
【0070】
一方、光触媒モジュール16の気体Yの流れ方向の厚さは、15mm以下とすると光触媒の活性化に必要な放電光が十分に光触媒モジュール16の内部に到達することが実験的に確認されている。
【0071】
図3は本発明に係る光触媒反応装置の第2の実施形態を示す構成図であり、図4は、図3に示す光触媒反応装置10Aにおいて放電Eが行われる部位と向きを示す図である。
【0072】
図3に示された、光触媒反応装置10Aでは、光触媒モジュール16を機能電極の一例である光触媒作用電極20に置換して高圧電源部13と接続した点が図1に示す光触媒反応装置10と相違する。他の構成および作用については図1に示す光触媒反応装置10と実質的に異ならないため同一の構成については同符号を付して説明を省略する。
【0073】
光触媒反応装置10Aには、光触媒作用電極20が設けられる。光触媒作用電極20は、高圧電源部13と接続され、高圧電源部13によりハニカム電極15と光触媒作用電極20との間および光触媒作用電極20とオゾン分解電極17との間に電圧を印加して放電Eを行うことができるように構成される。
【0074】
このため、高圧電源部13によりハニカム電極15、光触媒作用電極20およびオゾン分解電極17に電圧を印加すると図4に示すように、ハニカム電極15と光触媒作用電極20との間および光触媒作用電極20とオゾン分解電極17との間に放電Eとともに放電光が生じる。
【0075】
光触媒反応装置10Aの光触媒作用電極20は、例えば、導電性の薄板あるいは箔でハニカム状に形成した光触媒作用電極本体を筒状の導電性外枠に収納した構成である。光触媒作用電極20は、例えば、気体Yの流れ方向からの矢視形状が六角形の筒状体を整列配置した形状とされる。
【0076】
すなわち、光触媒作用電極20は、気体Yが通過可能な立体形状であり気体Yの流路14方向に対する厚さを有する。このため、光触媒作用電極20は、放電Eに対する十分な強度を備えている。
【0077】
また、光触媒作用電極20の内部には、気体Yと接触可能な部位に光触媒が設けられる。例えば、光触媒作用電極20の角筒状のハニカム形状のセル内面に光触媒が担持される。ただし、別途、光触媒担持した部材を光触媒作用電極20のセル内に設ける構成としてもよい。
【0078】
このため、光触媒作用電極20には、電極機能とともに光触媒による気体の浄化機能が付加される。
【0079】
光触媒作用電極20には、必要に応じて硫化水素等の腐食性ガスに対して耐食性を有する金属や、金属に耐食性を有するコーティング処理を施したものが用いられ、例えば、ステンレス、アルミニウム、銅等の金属にコーティング処理を施したものや、ハステロイ、白金、金等の耐食性の良好な金属あるいは合金が挙げられる。
【0080】
次に光触媒反応装置10Aの作用について説明する。
【0081】
まず、筐体12の一端の入口から筐体12内に形成された気体Yの流路14に浄化しようとする空気等の気体Yが流入され、流入した気体Yは、ハニカム電極15内部を通過する。
【0082】
一方、ハニカム電極15と光触媒作用電極20との間および光触媒作用電極20とオゾン分解電極17との間に、高圧電源部13からそれぞれ電圧が印加される。このため、ハニカム電極15と光触媒作用電極20との間および光触媒作用電極20とオゾン分解電極17との間には、それぞれ電界が形成される。
【0083】
この結果、図4に示すようにハニカム電極15と光触媒作用電極20との間および光触媒作用電極20とオゾン分解電極17との間には、放電Eとともに紫外線を含む放電光が生じる。これら放電光は、光触媒作用電極20に照射され、光触媒作用電極20の表面に担持された光触媒は活性化せしめられる。
【0084】
また、ハニカム電極15と光触媒作用電極20との間および光触媒作用電極20とオゾン分解電極17との間に生じた紫外線と空気等の気体Yに含まれる酸素とが反応してハニカム電極15よりも下流にはオゾンが生成される。
【0085】
一方、ハニカム電極15内部を通過した気体Yは、放電光により活性化された光触媒作用電極20に導かれ、光触媒作用電極20内部に流入する。そして、光触媒作用電極20に流入した気体Yに含まれる酸素と水が活性化された光触媒に作用により反応し、過酸化水素と水酸基ラジカルとが生成される。
【0086】
このため、光触媒作用電極20内部に流入した気体Yに含まれる臭気物質や有害物質等の分解対象体は、活性化状態となった光触媒の作用で生じた過酸化水素および水酸基ラジカル並びにオゾンの作用により分解される。
【0087】
また、ハニカム電極15と光触媒作用電極20との間および光触媒作用電極20とオゾン分解電極17との間に生じた放電Eも、臭いの発生要因であるホルムアルデヒド等の物質あるいは有害物質の分解、浮遊菌の除菌および不活性化に作用し、浄化および脱臭に寄与する。
【0088】
そして、光触媒作用電極20内部を通過して浄化された気体Yは、気体Yに含まれる分解対象体と反応せずに残留したオゾンとともにオゾン分解電極17内部に導かれる。このため、図1に示す光触媒反応装置10の場合と同様に気体Yに含まれるオゾンは、オゾン分解電極17に担持されたオゾン分解触媒の作用により人体に無害な酸素に分解処理され、気体Yは筐体12の流出側から筐体12の外部に排出される。
【0089】
すなわち光触媒反応装置10Aは、ハニカム形状等の立体形状の電極表面に光触媒を担持した光触媒作用電極20を用いることにより、光触媒モジュール16とハニカム電極15とを一体化した構成である。
【0090】
つまり図1に示す光触媒モジュール16は、3次元網目構造の非導性のセラミック基体の表面に光触媒作用を有する半導体微粒子を担持させた構成であるのに対し、光触媒作用電極20は、光触媒の基材を導電性の材料とし、導電性の基材に光触媒を担持させることにより光触媒作用による気体浄化機能と放電電極としての機能を兼ね備えた機能電極を形成したものである。
【0091】
このため、光触媒反応装置10Aによれば、装置全体のサイズを小さくすることができ、小型化が可能となるとともに、部品点数を低減できるため、より安価に光触媒反応装置10Aを製造することができる。
【0092】
この際、光触媒反応装置10Aの光触媒作用電極20、オゾン分解電極17およびハニカム電極15は、共に立体的であるため、従来求められる電極の放電Eに対する強度や信頼性も維持することができる。このため、光触媒反応装置10Aの寿命を従来通り維持することができる。
【0093】
尚、光触媒作用電極20に担持できる光触媒の量、すなわち光触媒作用による気体浄化機能の上限は、光触媒作用電極20の厚さに依存する。光触媒作用電極20に担持すべき光触媒の量は、気体Yに含まれる分解対象体の量、排出される気体Yに含まれる分解対象体の含有量の制限等の諸条件により決定することができる。
【0094】
このため、光触媒作用電極20の厚さは、要求される光触媒作用による気体浄化機能および強度に依存する一方、光触媒作用電極20の厚さ並びに光触媒の量を設定することにより、気体浄化機能を調整することも可能である。
【0095】
光触媒作用電極20の厚さをハニカム電極15の厚さと同一にできれば、ハニカム電極15に光触媒を担持させるのみで光触媒作用電極20を製造できるため、製造コストをさらに低減させることができる。
【0096】
また、光触媒作用電極20の気体Yの流れ方向からの矢視形状は、六角形を整列配置した形状に限らず、気体Yが光触媒作用電極20の内部を流れることが可能であれば、断面が任意形状の複数の筒状体を整列配置した形状であってもよい。
【0097】
さらに、気体Yが電極内部を流れることが可能で、かつ気体Yの流れ方向に厚みを有する立体的な形状あれば、ハニカム形状に限らず、例えば柱状体、厚みを有する板状体あるいはブロック体に複数の貫通孔を設けた形状、同軸上に複数の筒状体を配置した形状、螺旋状形状、格子状形状、三次元網目状形状等の形状であってもよい。
【0098】
また、光触媒作用電極20を、断面が六角形のハニカム形状とした場合には、セルサイズが5mm以上で箔厚が1mm以下、望ましくは0.1mmから0.2mmのハニカム形状とすると、より発行強度が強い放電光を発生させることができるということが実験的に確認されている。
【0099】
図5は本発明に係る光触媒反応装置の第3の実施形態を示す構成図であり、図6は、図5に示す光触媒反応装置10Bにおいて放電Eが行われる部位と向きを示す図である。
【0100】
図5に示された、光触媒反応装置10Bでは、オゾン分解電極17を取り除いた点が図3に示す光触媒反応装置10Aと相違する。他の構成および作用については図3に示す光触媒反応装置10Aと実質的に異ならないため同一の構成については同符号を付して説明を省略する。
【0101】
光触媒反応装置10Bは、筐体12の内部に上流側からハニカム電極15と光触媒作用電極20とを設け、ハニカム電極15と光触媒作用電極20を高圧電源部13に接続した構成である。
【0102】
このため、光触媒反応装置10Bでは、高圧電源部13によりハニカム電極15と光触媒作用電極20との間に電圧が印加されて放電Eが行われる。すなわち、光触媒作用電極20の光触媒は、ハニカム電極15側からの放電光により活性化せしめられる。
【0103】
光触媒反応装置10Bのように、光触媒作用電極20の光触媒を十分に活性化できれば、光触媒作用電極20の上流側のみから放電光を照射する構成としてもよい。さらに、光触媒作用電極20の光触媒を十分に活性化できれば、上流側を光触媒作用電極20、下流側をハニカム電極15としてもよい。
【0104】
光触媒反応装置10Bによれば、オゾンを分解する必要がない場合には、部品点数をさらに低減させて小型化ないし低コスト化できる。
【0105】
尚、光触媒反応装置10Bにおいて、オゾンを分解する必要がある場合には、オゾン分解電極17を光触媒作用電極20の下流側に設けて図3に示す光触媒反応装置10Aの構成とするのみならず、従来用いられたオゾン分解触媒フィルタ4を光触媒作用電極20の下流側に設ける構成としてもよい。
【0106】
図7は本発明に係る光触媒反応装置の第4の実施形態を示す構成図であり、図8は、図7に示す光触媒反応装置10Cにおいて放電Eが行われる部位と向きを示す図である。
【0107】
図7に示された、光触媒反応装置10Cでは、オゾン分解電極17よりも上流側に複数のハニカム電極15および光触媒作用電極20を設けた点が図3に示す光触媒反応装置10Aと相違する。他の構成および作用については図3に示す光触媒反応装置10Aと実質的に異ならないため同一の構成については同符号を付して説明を省略する。
【0108】
光触媒反応装置10Cでは、気体Yの流路14上において、オゾン分解電極17よりも上流側に複数のハニカム電極15および光触媒作用電極20が設けられる。例えば、2つのハニカム電極15と2つの光触媒作用電極20とが交互に設けられる。
【0109】
ただし、ハニカム電極15および光触媒作用電極20の数および順序は任意である。
【0110】
このため、高圧電源部13から各ハニカム電極15および光触媒作用電極20並びにオゾン分解電極17に電圧が印加されると図8に示すように各電極間に放電Eが生じる。そして、光触媒作用電極20の光触媒は、各電極間に生じた放電光により活性化せしめられる。
【0111】
このため、気体Yは、各光触媒作用電極20の光触媒並びにオゾンの作用により複数回に亘って浄化される。
【0112】
すなわち、光触媒反応装置10Cは、ハニカム電極15と光触媒作用電極20とを複数個設けることにより、気体Yの浄化能力を向上させたものである。光触媒反応装置10Cのようにハニカム電極15と光触媒作用電極20の数を調節することにより、気体Yの浄化能力を調節することができる。
【0113】
図9は本発明に係る光触媒反応装置の第5の実施形態を示す構成図であり、図10は、図9に示す光触媒反応装置10Dにおいて放電Eが行われる部位と向きを示す図である。
【0114】
図9に示された、光触媒反応装置10Dでは、オゾン分解電極17よりも上流側に複数の光触媒作用電極20のみを設けた点が図7に示す光触媒反応装置10Cと相違する。他の構成および作用については図7に示す光触媒反応装置10Cと実質的に異ならないため同一の構成については同符号を付して説明を省略する。
【0115】
光触媒反応装置10Dでは、気体Yの流路14上において、オゾン分解電極17よりも上流側に複数の光触媒作用電極20が設けられる。例えば、2つの光触媒作用電極20がオゾン分解電極17よりも上流側に設けられる。
【0116】
このため、高圧電源部13から各光触媒作用電極20並びにオゾン分解電極17に電圧が印加されると図10に示すように各光触媒作用電極20間および光触媒作用電極20とオゾン分解電極17との間に放電Eが生じる。そして、光触媒作用電極20の光触媒は、各電極間に生じた放電光により活性化せしめられる。
【0117】
このため、気体Yは、各光触媒作用電極20の光触媒並びにオゾンの作用により複数回に亘って浄化される。
【0118】
すなわち、光触媒反応装置10Dは、ハニカム電極15を設けずに光触媒作用電極20を複数個設けることにより、気体Yの浄化能力を向上させるのみならず、部品点数を低減させて小型化を図ったものである。光触媒反応装置10Dのように光触媒作用電極20の数を調節することにより、気体Yの浄化能力を調節することができる。光触媒反応装置10Dでは、電極に必要なスペースを有効に利用することができる。
【0119】
尚、光触媒反応装置10、10A、10B、10C、10Dを複数個直列に積層する構成や、並列に設ける構成としてもよい。
【0120】
また、光触媒反応装置10、10A、10B、10C、10Dを、気体Yの流れを加速するための送風機、予め大きな塵や埃を除去するためのフィルタ手段等の機器を気体Yの流路14上に設ける構成としてもよい。
【0121】
また、光触媒反応装置10A、10C、10Dにおいてオゾン分解電極17をオゾン分解触媒フィルタ4に置換する構成や、オゾン分解電極17を取り除いた構成としてもよい。
【0122】
また、機能電極は、光触媒反応装置10、10A、10B、10C、10Dに使用する場合のみならず、放電電極内部に気体Yや液体等の流体を通過させて気体Yと反応させる必要がある装置に使用することもできる。さらに、オゾン分解機能や光触媒による気体Yの浄化機能のみならず、他の機能材料を機能電極に設けて気体Yに対して所要の作用を与えるように構成することもできる。
【0123】
【発明の効果】
本発明に係る光触媒反応装置および機能電極によれば、電極の強度や信頼性を維持することにより寿命を低下させることなく、より小型で安価に気体を浄化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光触媒反応装置の第1の実施形態を示す構成図。
【図2】図1に示す光触媒反応装置において放電が行われる部位と向きを示す図。
【図3】本発明に係る光触媒反応装置の第2の実施形態を示す構成図。
【図4】図3に示す光触媒反応装置において放電が行われる部位と向きを示す図。
【図5】本発明に係る光触媒反応装置の第3の実施形態を示す構成図。
【図6】図5に示す光触媒反応装置において放電が行われる部位と向きを示す図。
【図7】本発明に係る光触媒反応装置の第4の実施形態を示す構成図。
【図8】図7に示す光触媒反応装置において放電が行われる部位と向きを示す図。
【図9】本発明に係る光触媒反応装置の第5の実施形態を示す構成図。
【図10】図9に示す光触媒反応装置において放電が行われる部位と向きを示す図。
【図11】従来の光触媒反応装置の構成図。
【符号の説明】
10、10A、10B、10C 光触媒反応装置
11 単位構造体
12 筐体
13 高圧電源部
14 流路
15 ハニカム電極
16 光触媒モジュール
17 オゾン分解電極
20 光触媒作用電極
Y 気体
E 放電

Claims (11)

  1. 気体の流路上に設けられ、前記気体が通過可能な立体形状の放電電極と、この放電電極よりも下流側に設けられ、前記気体が通過可能な3次元構造の基体に光触媒を担持させた光触媒モジュールと、この光触媒モジュールよりも下流側に設けられ、前記気体が通過可能な立体形状でかつオゾン分解触媒を設けたオゾン分解電極と、このオゾン分解電極と前記放電電極との間に電圧を印加して放電させる電源とを備え、放電に伴って生じた放電光を前記光触媒に照射することにより前記光触媒を活性化する一方、放電により生じたオゾンを前記オゾン分解電極のオゾン分解触媒により分解処理するように構成したことを特徴とする光触媒反応装置。
  2. 気体の流路上に設けられ、前記気体が通過可能な立体形状の放電電極と、気体の流路上に設けられ、前記気体が通過可能な立体形状でかつ光触媒を設けた光触媒作用電極と、この光触媒作用電極と前記放電電極との間に電圧を印加して放電させる電源とを備え、放電に伴って生じた放電光を前記光触媒に照射することにより前記光触媒を活性化するように構成したことを特徴とする光触媒反応装置。
  3. 気体の流路上に設けられ、前記気体が通過可能な立体形状でかつ光触媒を設けた複数の光触媒作用電極と、前記光触媒作用電極間に電圧を印加して放電させる電源とを備え、放電に伴って生じた放電光を前記光触媒に照射することにより前記光触媒を活性化するように構成したことを特徴とする光触媒反応装置。
  4. 前記オゾン分解電極をハニカム状としたことを特徴とする請求項1記載の光触媒反応装置。
  5. 前記光触媒作用電極と前記放電電極とを交互に複数個設けたことを特徴とする請求項2記載の光触媒反応装置。
  6. 前記気体が通過可能な立体形状でかつオゾン分解触媒を設けたオゾン分解電極を備えたことを特徴とする請求項2または3記載の光触媒反応装置。
  7. 前記光触媒作用電極をハニカム状としたことを特徴とする請求項2または3記載の光触媒反応装置。
  8. 気体が通過可能な立体形状でかつ導電性の基材と、この基材に設けられ、前記気体に対して所要の作用を与える機能材料とを備えたことを特徴とする機能電極。
  9. 前記機能材料は、オゾン分解触媒であることを特徴とする請求項8記載の機能電極。
  10. 前記機能材料は、光触媒であることを特徴とする請求項8記載の機能電極。
  11. 前記基材を、ハニカム状としたことを特徴とする請求項8記載の機能電極。
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