JP2016086904A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】現状、ほとんどの遊技機は演出図柄表示装置の画面に表示される疑似演出の内容が異なるだけであるため、遊技者にどの遊技機でも同じだと感じさせ、直ぐに飽きさせてしまう問題があった。
【解決手段】遊技機の前面に疑似演出に応じた演出音の音量設定の変更を可能とする十字キー69を設け、演出図柄表示装置6の画面に音量設定変更時又は音量設定変更前に音量設定に係る音量設定画像を表示し、遊技機が特別図柄の変動中であっても音量の設定変更を可能とし、特別図柄の変動中に表示される音量設定画像は、変動中の特別図柄が大当りを示す図柄で確定表示される期待度(信頼度)に応じて表示態様が異なる。
【選択図】図31

Description

本発明は、遊技機、特に遊技に伴う演出音の音量を遊技者によって設定変更可能な遊技に関する。
従来のパチンコ遊技機では、遊技領域に発射された遊技球が始動口に入球すると乱数値を抽出し、該抽出した乱数値が予め定められた値であるかの大当り判定を行い、該判定の結果を、特別図柄を所定時間変動させたあと、確定表示させることで報知している。なお、特別図柄の変動中は遊技領域の中央に設置された演出図柄表示装置にて、特別図柄の変動に対応した疑似演出が行われ、遊技機に設けられたスピーカからは当該疑似演出に対応した演出音が出力される。
遊技者は、前記疑似演出、前記演出音にて当否の判定に対して期待感を持つ。また、最近のパチンコ遊技機で行われる疑似演出(遊技音も含む)は、とても奇麗で、しかも、ストーリー性が豊かな演出となっており、遊技者は映画を見ているかのように、その演出に没頭するようになっている。
また、特許文献1には、演出音の音量を遊技者が自分の好みに合わせて変更できる遊技機に関する技術が開示されている。
特開2011―229766号公報
従来技術に記載したように、ほとんどのパチンコ遊技機において、疑似演出の内容にて遊技者に対して期待感を与えたり、与えなかったりしている。言い換えると、他のパチンコ遊技機にて遊技を行ったとしても疑似演出として行われる演出が異なるだけなので、遊技者としては、どのパチンコ遊技機でも同じと感じてしまうほか、直ぐに飽きてしまうという問題がある。
そこで、本発明は係る課題に鑑みなされたものであり、今までにない方法で遊技者に期待感を与えることで遊技者に驚きと新鮮さを感じてもらえることができる遊技機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の請求項1の遊技機は、遊技領域に設けられ、遊技球の入球が可能な始動口と、該始動口への遊技球の入球に起因して抽出された乱数値に応じて当否判定を行う当否判定手段と、該当否判定手段による当否判定の結果を示す特別図柄を変動後に確定表示させる特別図柄表示装置と、前記特別図柄の変動中に行われる疑似演出を表示する演出図柄表示装置と、前記疑似演出に応じた演出音を出力する音声出力制御手段とを備え、該音声出力制御手段によって出力される前記演出音の音量設定を遊技者によって変更可能な遊技機において、該遊技機に遊技者の操作が可能な操作手段と、遊技者による前記操作手段の操作に応じて前記演出音の音量設定を変更させる演出音量変更手段と、前記演出音の音量の設定変更時又は前記演出音の音量の設定変更前に、前記演出音の音量設定に係る音量設定画像を複数種類の表示態様の中より選択する音量設定画像選択手段と、該音量設定画像選択手段によって選択された前記音量設定画像を前記演出図柄表示装置に表示させる音量設定画像表示手段とを備え、前記演出音の音量設定の変更は、前記特別図柄が変動中に行うこと可能とし、前記音量設定画像選択手段は、変動中の特別図柄に係る前記当否判定手段による当否判定の結果をもとに前記音量設定画像を選択することを特徴とする。
請求項1に記載の遊技機は、演出音の音量設定の変更は、該遊技機が待機状態である場合にも可能であってもよい。その場合、音量設定画像選択手段によって待機状態であるときに限り、専用の音量設定画像の表示態様が選択される構成にしてもよい。また、当否判定手段によりハズレであると判定された結果をもとに音量設定画像選択手段によって選択される確率が高い表示態様であってもよい。
請求項1に記載の「音量設定画像の表示態様」とは、演出図柄表示装置に表示される音量設定画像の大きさの違い、音量設定画像の色の違い等であってもよい。
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の遊技機において、前記演出図柄表示装置に表示される前記音量設定画像を所定の表示態様からなる音量設定画像で固定する音量設定画像態様固定手段を備え、前記音量設定画像態様固定手段により前記所定の表示態様からなる音量設定画像で固定させるか否かを遊技者によって設定可能としたことを特徴とする。
音量設定画像を所定の表示態様からなる音量設定画像で固定する方法としては、設定画像選択手段が、当否判定手段による当否判定の結果に関係なく、必ず、1種類の表示態様を選択する構成又は、音量設定画像態様固定手段により所定の表示態様からなる音量設定画像で固定させることを設定した場合には、設定画像選択手段による選択を行わずに予め定められていた表示態様からなる音量設定画像を表示する構成にすることが考えられる。
請求項2に記載の所定の表示態様は、上述したように待機状態である時に限り選択される専用の音量設定画像の表示態様をであってもよい。また、上述した当否判定手段によりハズレであると判定された結果をもとに音量設定画像選択手段によって選択される確率が高い表示態様であってもよい。
音量設定画像表示手段により演出図柄表示装置に音量設定画像を表示させるか否かを遊技者によって設定可能とする構成も考えられる。
請求項3に記載の本発明は、請求項1又は請求項2の遊技機において、前記音量設定画像は、前記特別図柄の変動中に前記演出音の音量設定の変更が可能であることを示す音量変更可能画像であり、該音量変更可能画像は前記演出音の音量設定の変更前に前記演出図柄表示装置に表示されることを特徴とする。
音量変更可能画像は、特別図柄の変動中に音量設定を変更するための操作手段の操作が行われるまで、常に演出図柄表示装置に表示される構成が好適である。
演出図柄表示装置に音量変更可能画像が表示されている状態で、新たに当否判定手段による当否判定が開始された場合には、該当否判定手段による当否判定の結果に応じて、前記音量変更可能画像の表示態様が変更される構成が好適である。
請求項4に記載の本発明は、請求項1又は請求項2の遊技機において、前記音量設定画像は、設定された前記演出音の音量の音量レベルを示す音量レベル画像であり、該音量レベル画像は前記演出音の音量設定の変更時に前記演出図柄表示装置に表示されることを特徴とする。
音量レベル画像を演出図柄表示装置に表示するタイミングは、「演出音の音量設定を変更するための操作手段の操作が行われると表示される」とする。演出音の音量設定の変更するための操作手段の操作とは、演出図柄表示装置に音量設定が変更できる画像が表示されるための操作であっても、音量設定を変更するための操作であってもよい。
演出図柄表示装置に表示された音量レベル画像は、所定時間、音量設定の変更するために操作手段の操作が行われなかった場合に消える構成が好適である。
演出図柄表示装置に音量レベル画像が表示されている状態で、新たに当否判定手段による当否判定が開始された場合には、該当否判定手段による当否判定の結果に応じて、前記音量レベル画像の表示態様が変更される構成が好適である。
請求項3又は請求項4の構成において、当否判定手段により当りであると判定された場合において、所定の確率で特殊な音量設定画像が演出図柄表示装置に表示されるようにし、それ以外は、常に同じ表示態様からなる音量設定画像が表示される構成にしてもよい。
請求項5に記載の本発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の遊技機において、前記遊技機の異常状態を検出する異常状態検出手段と、該異常検出手段による検出結果に基づいて前記遊技機が異常状態であるか否かを判定する異常状態判定手段と、該異常状態判定手段によって異常状態であると判定された場合に、異常状態であることを示す異常状態報知音を出力する異常状態報知音出力手段とを備え、前記異常状態は、複数種類あり、前記異常状態検出手段により検出された異常状態が、該複数種類の異常状態のうち、いずれかの異常状態であるかを判別する異常状態判別手段と、前記演出音の音量設定を禁止する音量設定禁止手段とを設け、該音量設定禁止手段によって禁止されると、前記演出図柄表示装置に前記音量設定画像を表示させないようにし、前記異常状態判別手段によって判別された前記異常状態が、異常状態Aであった場合には、前記音量設定禁止手段によって前記演出音の音量設定を禁止されるが、異常状態Bであった場合には前記音量設定禁止手段によって前記演出音の音量設定を禁止されないことを特徴とする。
請求項5の記載の異常状態報知音は、異常状態毎に異なる構成が好適である。
請求項6に記載の本発明は、請求項5に記載の遊技機において、前記遊技領域に設けられた入賞口と、前記遊技機の前面に該入賞口に遊技球が入球することで賞球として排出された遊技球を保有することが可能な遊技球受け皿とを備え、前記異常状態検出手段には、前記遊技球受皿に保有されている遊技球が所定量以上であるか否かを検出する満杯検出手段と、前記遊技機の振動を検出する振動検出手段と、があり、前記異常状態Aとは、前記振動検出手段による検出結果に基づいて前記遊技機が振動したと検出された状態であり、前記異常状態Bとは、前記満杯検出手段による検出結果に基づいて前記遊技球受皿に保有されている遊技球が所定量以上であると検出された状態であることを特徴とする。
請求項6の構成において、異常状態Aは振動検出手段による検出結果に基づいて当該遊技機が振動したと検出された状態が含まれるが、それ以外の異常状態が含まれる構成としてもよい。また、異常状態Bは満杯検出手段による検出結果に基づいて前記遊技球受皿に保有されている遊技球が所定量以上であると検出された状態が含まれるが、それ以外の異常状態が含まれる構成にしてもよい。
請求項1に記載の遊技機によれば、特別図柄の変動中に演出音の音量設定を変更することができるため、即座に遊技者が好む演出音の音量へと変更することができるうえ、演出音の音量設定に係る音量設定画像という、当否判定手段による当否判定の結果とは、全く無関係な表示によって、遊技者に当否判定手段により当りであると判定される期待感を与えることができるため、遊技者は今までにない演出に驚いて遊技を行うことが出来るようになる。
請求項2に記載の遊技機によれば、従来通りに、演出図柄表示装置に表示される疑似演出のみで当否判定手段により当りであると判定される期待感を味わいたい遊技者は、演出図柄表示装置に表示させる音量設定画像を所定の表示態様からなる音量設定画像で固定させることで、従来通りの疑似演出のみにより、当否判定手段により当りであると判定される期待感を味わうことが出来るようになる。
請求項3に記載の遊技機によれば、演出音の音量設定の変更前である特別図柄の変動中に、演出図柄表示装置に音量変更可能画像が表示されることで、初めて遊技を行う遊技者であっても、特別図柄の変動中に前記演出音の音量設定を変更することが可能であることを知ることができる。さらに、前記演出音の音量設定の変更が可能であることを遊技者に知らせるための前記音量変更可能画像が、当否判定手段による当否判定の結果をもとに複数種類の表示態様の中から選択された音量設定画像が表示されるため、遊技者は、当否判定手段により当りであると判定される期待度の示す今までにない演出に驚くことになる。
請求項4に記載の遊技機によれば、演出音の音量設定の変更時に、設定された演出音の音量の音量レベルを示す音量レベル画像が表示されるため、遊技者は演出音の音量設定の変更が容易に行えるほか、当否判定手段による当否判定の結果をもとに複数種類の表示態様の中から選択された音量レベル画像が表示されるため、遊技者は、当否判定手段により当りであると判定される期待度の示す今までにない期待度を示す演出に驚くことになる。
請求項5に記載の遊技機によれば、音量設定禁止手段によって演出音の音量設定を禁止されるのは、遊技機の異常状態の全てが対象となる訳でなく、前記遊技機が異常状態Aであった場合である。そのため、極力、遊技者による前記演出音の音量設定の変更の時期、及び当否判定手段により当りであると判定される期待度を示す前記音量設定画像が表示される時期を減らさずに済むことができる。
請求項6に記載の遊技機によれば、遊技機が異常状態である場合に、演出音の音量設定の変更を可能としてしまうと、例えば、該演出音の音量を最大音量に設定されると、前記遊技機が異常状態であることを報知する異常状態報知音が定員に伝わり難くされてしまう恐れがある。そこで、振動検出手段により振動したと検出された状態は、不正が行われた可能性が極めて高いので、演出音の音量設定の変更が禁止されることで上記した懸念はなくなる。
一方、遊技球受皿に保有されている遊技球が所定量以上である場合は、遊技者によって不正が行われた可能性は極めて少ないので、不正と関係ない異常状態について、演出音の音量の変更を禁止されてしまうと、遊技者にとって音量設定の変更できる機会を奪ってしまうことになる。そこで、満杯検出手段により遊技球受皿に保有されている遊技球が所定量以上である検出された状態である場合は、演出音の音量変更を禁止されない構成とすることで、遊技者に出来る限り前記演出音の音量設定の変更できる機会を与えることが出来る。
(a)本発明のパチンコ機50の正面図,(b)十字キー69の拡大平面図。 パチンコ機50の遊技盤1の正面図。 (a)パチンコ機50の背面図,(b) 背面音量設定スイッチ91の拡大平面図。 パチンコ機50の音量設定の操作に関する説明図。 パチンコ機50の電気構成図。 パチンコ機50の主制御装置80で実行されるメインルーチンの概要を示すフローチャート。 主制御装置80が実行する始動入賞確認処理のフローチャート。 主制御装置80が実行する特別図柄当否判定処理のフローチャート1。 主制御装置80が実行する特別図柄当否判定処理のフローチャート2。 主制御装置80が実行する特別図柄当否判定処理のフローチャート3。 主制御装置80が実行する特別図柄当否判定処理のフローチャート4。 主制御装置80が実行する特別遊技処理のフローチャート1。 主制御装置80が実行する特別遊技処理のフローチャート2。 主制御装置80が実行する特別遊技処理のフローチャート3。 サブ統合制御装置83が実行する変動開始処理のフローチャート。 サブ統合制御装置83が実行する待機コマンド受信処理のフローチャート。 サブ統合制御装置83が実行する表示切替処理のフローチャート。 サブ統合制御装置83が実行する音量設定説明表示制御処理1のフローチャート。 サブ統合制御装置83が実行する音量設定説明表示制御処理2のフローチャート。 サブ統合制御装置83が実行する音量設定説明表示制御処理3のフローチャート。 サブ統合制御装置83が実行する音量設定説明表示制御処理4のフローチャート。 サブ統合制御装置83が実行する音量設定制御処理1のフローチャート。 サブ統合制御装置83が実行する音量レベルゲージ表示消去処理のフローチャート。 サブ統合制御装置83が実行する確認音制御処理のフローチャート。 サブ統合制御装置83が実行する異常状態制御処理1のフローチャート1。 サブ統合制御装置83が実行する異常状態制御処理2のフローチャート2。 パチンコ機50の異常状態の種類と報知パターンの関係を示すテーブル。 待機状態中に演出図柄表示装置6で表示される音量設定に関する演出表示態様の表示例1。 待機状態中に演出図柄表示装置6で表示される音量設定に関する演出表示態様の表示例2。 待機状態中に演出図柄表示装置6で表示される音量設定に関する演出表示態様の表示例3。 演出図柄表示装置6に大当り時及びハズレ時に表示される確率と音量設定説明表示95の表示態様との関係を示すテーブル。 特別図柄の変動中に演出図柄表示装置6で表示される音量設定に関する演出表示態様の表示例1。 特別図柄の変動中に演出図柄表示装置6で表示される音量設定に関する演出表示態様の表示例2。 特別図柄の変動中に演出図柄表示装置6で表示される音量設定に関する演出表示態様の表示例3。 異常状態Aの場合に演出図柄表示装置6で表示される警告表示。 異常状態Bの場合に演出図柄表示装置6で表示される警告表示。 実施例2のサブ統合制御装置83が実行する音量設定制御処理2のフローチャート。 演出図柄表示装置6に大当り時及びハズレ時に表示される確率と音量レベルゲージ表示98の表示態様との関係を示すテーブル。 実施例2のパチンコ機50において、特別図柄の変動中に演出図柄表示装置6で表示される音量設定に関する演出表示態様の表示例1。 実施例2のパチンコ機50において、特別図柄の変動中に演出図柄表示装置6で表示される音量設定に関する演出表示態様の表示例2。 実施例2のパチンコ機50において、特別図柄の変動中に演出図柄表示装置6で表示される音量設定に関する演出表示態様の表示例3。
以下に本発明の好適な実施形態について説明する。尚、本発明の実施の形態は下記の実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する種々の形態を採ることができ、各実施例に記載された内容を適宜組み合わせることが可能なことはいうまでもない。
[実施例1]
図1に示すように、遊技機の一種であるパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて構成の各部を保持する構造である。外枠51の左側上下には、ヒンジ53が設けられており、該ヒンジ53の他方側には図3に記載する内枠70が取り付けられており、内枠70は外枠51に対して開閉可能な構成になっている。前枠52には、板ガラス61が取り外し自在に設けられており、板ガラス61の奥には図2に記載する遊技盤1が内枠70に取り付けられている。
前枠52の上側左右には、スピーカ66が設けられており、パチンコ機50から発生する遊技音が出力され、遊技者の趣向性を向上させる。また、遊技者の趣向性を向上させるために前枠52に遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ65も複数設けられている。前枠52の下方には、上皿55と下皿63が一体に形成されている。下皿63の右側には発射ハンドル64が取り付けられており、該発射ハンドル64を時計回りに回動操作することによって発射装置(図示省略)が可動して、上皿55から供給された遊技球が遊技盤1に向けて発射される。
上皿55の上部ほぼ中央には、遊技者が操作可能な演出ボタン67が備えられている。演出ボタン67は、遊技者が有効期間中に操作することで、後述する演出図柄表示装置6に表示される演出内容を変化させ、スピーカにより出力される遊技音が変化させるものとなっている。また、演出ボタン67は、その周囲にジョグダイヤル68を備えたものとなっており、ジョグダイヤル68を回転させることにより、演出用の画像に変化を与えることが可能に構成されている。更に上皿55の左側には、十字キー69が設置されている。
また、このパチンコ機50はいわゆるCR機であって、プリペイドカードの読み書き等を行うためのプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属しており、パチンコ機50には、貸出ボタン57、精算ボタン58及び残高表示器59を有するCR精算表示装置が備わっている。
図1(b)に示すように、十字キー69は上ボタン69a、下ボタン69b、左ボタン69c、右ボタン69d及び中ボタン69eの5つの操作ボタンにより構成されている。該十字キー69を用いて、遊技者はパチンコ機の演出音の音量の設定変更などを行なうことができる。この場合、上ボタン69aにより音量を大きくし、下ボタン69bにより音量を小さくすることができる。尚、十字キー69による音量の設定変更は5段階の調整が可能とされる。
図2は、本実施例のパチンコ機の遊技盤1の正面図である。なお、このパチンコ機の全体的な構成は公知技術に従っているので図示及び説明は省略する。図2に示すように遊技盤1には、公知のガイドレール2a、2bによって囲まれた略円形の遊技領域4が設けられている。この遊技領域4には多数の遊技釘3が打ち付けられている。
遊技領域4のほぼ中央部には、センターケース5が配されている。センターケース5は、公知のものと同様に、ワープ入口、ワープ通路、ステージ、演出図柄表示装置6(液晶表示装置であり演出図柄を表示する。)の画面を臨ませる窓等を備えている。センターケース5の下には、第1始動口11と第2始動口12とが配置され、センターケース5の左方には、ゲート17が配置されている。第2始動口12は開閉可能な翼片を供えた普通電動役物を備えている。
遊技領域4の右下部には、複数個のLEDからなる普通図柄保留数表示装置8と、第1特別図柄保留数表示装置18と、第2特別図柄保留数表示装置19と、7セグメント表示装置からなる普通図柄表示装置7・第1特別図柄表示装置9・第2特別図柄表示装置10とが配置されている。
第2始動口12の下方にはアタッカー式の大入賞口14が配置されている。また、第1始動口11の左方には、第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33、第4左入賞口34が設けられている。なお、この第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33、第4左入賞口34が、常時、入球率が変化しない普通入賞口である。
パチンコ機の裏面は図3(a)に示すとおり、前述した遊技盤1を脱着可能に取り付ける内枠70が前述した外枠51に収納されている。この内枠70には、上方から、球タンク71、タンクレール72及び払出装置73が設けられている。この構成により、遊技盤1上の入賞口に遊技球の入賞があれば球タンク71からタンクレール72を介して所定個数の遊技球を払出装置73により前述した上皿55に排出することができる。また、パチンコ機50の裏側には(図5も参照のこと)、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83、発射制御装置84、電源基板85が設けられている。なお、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83がサブ制御装置に該当する。
主制御装置80、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83は遊技盤1に設けられており、払出制御装置81、発射制御装置84、電源基板85が内枠70に設けられている。なお、図3(a)では、発射制御装置84が描かれていないが、発射制御装置84は払出制御装置81の下に設けられている。また、球タンク71の右側には、外部接続端子78が設けられており、この外部接続端子78より、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータに送られる。なお、従来はホールコンピュータへ信号を送信するための外部接続端子78には、盤用(遊技盤側から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)と枠用(枠側(前枠52、内枠70、外枠51)から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)の2種類を用いているが、本実施例では、一つの外部接続端子78を介してホールコンピュータへ遊技状態や遊技結果を示す信号を送信している。
更にパチンコ機50の裏側にはサブ統合制御装置83に、遊技施設の従業員が演出音の基準となる初期設定音量、即ち電源復旧によるリセット後などのデフォルトとなる音量を設定するための背面音量設定スイッチ91が設置されている。図3(b)に示すように、背面音量設定スイッチ91はロータリー式スイッチであり、16段階の音量に設定可能とされている。
特図の変動に伴う疑似演出や大当り開始の演出等を遊技者がより楽しめるように演出音の音量を遊技者が自分の好みに合わせて変更できるようしている。
ここで、初期設定音量の設定と、遊技者の十字キー69による音量の設定変更について説明する。図4に示すように、初期設定音量の設定は「設定値0〜15」の16段階から設定可能で、背面音量設定スイッチ91により選択された設定値に応じて決定される。例えば背面音量設定スイッチ91にて「設定値4」が選択されると、「設定値4」に応じた音量にて演出音が出力され、背面音量設定スイッチ91にて「設定値9」が選択されると、「設定値9」に応じた音量にて演出音が出力される。尚、「設定値0」は無音で設定値が大きくなるほど音量が大きくなる。
遊技者の十字キー69による音量の設定変更は、「レベル1〜5」の5段階から設定可能で、背面音量設定スイッチ91の「設定値4〜15」の音量に相当する範囲で設定変更できる。この場合、十字キー69の5段階の各レベルに対応して背面音量設定スイッチ91の「設定値4〜15」の設定範囲が5段階に区分されている。例えば、背面音量設定スイッチ91の「設定値4と5」が第1区分とされて十字キー69の「レベル1」に相当する。同様に、「設定値6と7」が第2区分とされて「レベル2」に相当し、「設定値8と9」が第3区分とされて「レベル3」に相当し、「設定値10と11」が第4区分とされて「レベル4」に相当する。そして「設定値12〜15」が第5区分とされて「レベル5」に相当する。
遊技者により音量の設定変更が行なわれ、十字キー69の「レベル1」が選択されると背面音量設定スイッチ91の「設定値4」が選択されている状態の音量が出力され、「レベル2」の選択時には「設定値6」が選択されている状態の音量が出力され、「レベル3」の選択時には「設定値8」が選択されている状態の音量が出力され、「レベル4」の選択時には「設定値10」が選択されている状態の音量が出力される。そして「レベル5」の選択時には「設定値12」が選択されている状態の音量が出力される。尚、遊技者の十字キー69によって設定変更された音量と、背面音量設定スイッチ91で設定された前記初期設定音量とが同一の区分のときは、背面音量設定スイッチ91で設定された音量を出力する。
本実施例では、遊技者による十字キー69の操作後の所定期間に演出ボタンが操作されることで、音量設定した実際の音量を確認音として出力する。
また、本実施例では遊技者による演出音の音量の設定変更は演出中でも可能とし、演出中に音量を設定変更する場合には演出を邪魔することがないように、確認音の出力を制限するようにしている。つまり、遊技者はパチンコ機50が待機状態であり、十字キー69の操作後の所定期間に音量設定した実際の音量を確認音として確認することができる。また、確認音の出力が可能であることを遊技者に報知するため、演出図柄表示装置6の画面に符号99が示す表示が表示される(図29(b)及び図29(c)を参照)。
更に、遊技の状況に応じては、遊技者の十字キー69によって設定変更された音量が、背面音量設定スイッチ91で設定された初期設定音量よりも小さい音量の時には、所定の条件が満たされることで音量を初期設定音量に設定変更するようにしてある。具体的には、サブ統合制御装置83に所定の条件が成立したか否かを判断する条件成立を判定するための手段を設け、主制御装置80から送られてくる変動開始のコマンド等が所定時間送られてこなかった場合に、デモ画面を表示するようにし、デモ画面が表示されたこと又はデモ画面が表示されてから所定時間経過したら条件成立と判断する構成とする。
一方、所定の条件が満たされても、遊技者の十字キー69によって設定変更された音量が初期設定音量よりも大きい時には遊技者により設定変更された音量を維持する。
このパチンコ機の電気的構成は、図5のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するだけのためのいわゆる中継基板及び電源回路等は記載していない。また、詳細の図示は省略するが、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83のいずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えているが、本実施例では発射制御装置84にはCPU、ROM、RAMは設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置84にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
主制御装置80には、第1始動口11に入球した遊技球を検出する第1始動口スイッチ11a、第2始動口12に入球した遊技球を検出する第2始動口スイッチ12a、普通図柄を作動させるゲート17に進入した遊技球を検出する普通図柄作動スイッチ17a、大入賞口14に入球した遊技球を計数するためのカウントスイッチ14a、第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33、第4左入賞口34に入球した遊技球を検出する左入賞口スイッチ31aなどの検出信号が入力される。また、本実施例では磁気センサ104及びパチンコ機50に生じた振動を検出するための振動センサ105が設けられており、各センサの検出信号が遊技盤中継端子板を介して入力される。
パチンコ機50の磁力センサ104が磁石(磁力線)を検出すると、当該磁力センサ104の検出信号が遊技盤中継端子板を介して主制御装置80へと入力される。そして、主制御装置80は演出図柄表示装置6上で遊技者に警告するために、サブ統合制御装置83へ磁力を検出した旨のエラー報知コマンドを送信する。そして、当該エラー報知コマンドを受信したサブ統合制御装置83は、演出図柄表示装置6の画面に警告表示を表示し、スピーカを鳴動させて磁力による不正が行われている旨を周囲に報知する。
また、パチンコ機50に生じた振動を検出すると、振動センサ105の検出信号が遊技盤中継端子板を介して主制御装置80へと入力される。そして、閾値が所定値に達しているか否かを判定され、閾値が所定値に達していた場合には、遊技者に警告することを指示するために、強い振動を検出した旨のエラー報知コマンドをサブ統合制御装置83へ送信する構成となっている。そして、当該エラー報知コマンドを受信したサブ統合制御装置83は、演出図柄表示装置6の画面に警告表示を表示し、スピーカを鳴動させて振動による不正が行われている旨を周囲に報知する。
本実施例のパチンコ機50には、遊技盤面1に照射された電波を検出するための電波センサ103が備えられている。電波センサ103により電波を検出されると、当該電波センサ103の検出信号が裏配線中継端子板75を介して主制御装置80へと入力される。そして、主制御装置80はサブ統合制御装置83に演出図柄表示装置6上で不正な電波を検出したことを警告することを指示するために、電波を検出した旨のエラー報知コマンドをサブ統合制御装置83へ送信する構成となっている。そして、当該エラー報知コマンドを受信したサブ統合制御装置83は、演出図柄表示装置6の画面に警告表示を表示し、スピーカを鳴動させて電波による不正が行われている旨を周囲に報知する。
主制御装置80は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成して払出制御装置81及びサブ統合制御装置83に出力する。
また、主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている第1特別図柄表示装置9、第2特別図柄表示装置10及び普通図柄表示装置7の表示、第1特別図柄保留数表示装置18、第2特別図柄保留数表示装置19、普通図柄保留数表示装置8の点灯を制御する。
更に、主制御装置80は、大入賞口ソレノイド14bを制御することで大入賞口14の開閉を制御し、普通電動役物ソレノイド12bを制御することで第2始動口12の開閉を制御する。
主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や大当り(特別遊技ともいう)等の管理用の信号が外部接続端子78に出力されてホールメインコンピュータに送られる。主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が可能である。
払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ20を稼働させて賞球を払い出させる。本実施例においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出スイッチ21の検出信号は払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも主制御装置80と払出制御装置81に払出スイッチ21の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81の双方で賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
なお、払出制御装置81はガラス枠開放スイッチ35、内枠開放スイッチ36、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23からの信号が入力され、満杯スイッチ22により下皿63が満タンであることを示す信号が入力された場合及び球切れスイッチ23により球タンクに遊技球が少ないあるいは無いことを示す信号が入力されると払出モータ20を停止させ、賞球の払出動作を停止させる。なお、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23も、その状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置81は、その信号が出力されなくなることに起因して払出モータ20の駆動を再開させる。
満杯スイッチ22が満杯を検出すると、払出制御装置81へと下皿63の許容量が満杯状態である旨の信号を送信し、当該信号を受信した払出制御装置81は、賞球又は球貸し中ならば、払出モータ20を停止する。また、払出制御装置81は、主制御装置80へ下皿63の許容量が満杯状態である旨の信号を送信する。当該信号を受信した主制御装置80は、演出図柄表示装置6の画面に表示及びスピーカ66を鳴動させて下皿63の許容量が満杯状態であることから異常状態であることを警告するため、サブ統合制御装置83に下皿63の許容量が満杯状態である旨のエラー報知コマンドを送信する構成となっている。
また、払出制御装置81はCRユニット端子板24を介してプリペイドカードユニットと交信することで払出モータ20を作動させ、貸し球を排出する。払出された貸し球は払出スイッチ21に検出され、検出信号は払出制御装置81に入力される。なお、CRユニット端子板24は精算表示基板25とも双方向通信可能に接続されており、精算表示基板25には、遊技球の貸出しを要求するための球貸ボタン、精算を要求するための返却ボタン、残高表示器が接続されている。
また、払出制御装置81は、外部接続端子78を介して賞球に関する情報、枠(内枠、前枠)の開閉状態を示す情報などをホールコンピュータに送信するほか、発射制御装置84に対して発射停止信号を送信する。
なお、本実施例では遊技球を払い出す構成である。近年には、発射された遊技球を遊技機内部で回収し、再び発射装置により発射すると共に、ICカード等の記憶媒体(以下、ICカードで代表)を用いて遊技者の持ち球数をデータとして管理する遊技機(封入式遊技機または封入式遊技機などと呼ばれる)が存在し、本実施例のパチンコ機50は、封入式遊技機とする構成であってもよい。
パチンコ機50が封入式遊技機の場合、パチンコ機50に封入されている遊技球を磨くための球磨き装置が設けてあり、当該球磨き装置に遊技球を検出するセンサーを搭載する構成にしてもよい。当該センサーによって、遊技球の循環の異常を検出すると、循環に異常がある旨の信号を主制御装置80に送信し、当該信号を受信した主制御装置80は演出図柄表示装置6の画面に表示及びスピーカ66を鳴動させて、遊技球の循環に異常がある異常状態であることを警告するため、サブ統合制御装置83に遊技球の循環に異常がある旨のエラー報知コマンドを送信する構成とすることが考えられる。
上述したように、サブ統合制御装置83にエラー報知コマンドを送信した主制御装置80は、各異常状態が解消された場合には、各異常状態の報知を終了する旨のエラー報知終了コマンドをサブ統合制御装置83に送信する構成となっている。
発射制御装置84は発射モータ30を制御して、遊技球を遊技領域4に遊技球を発射させる。なお、発射制御装置84には払出制御装置81以外に発射ハンドル64からの回動量信号、タッチスイッチ28からのタッチ信号、発射停止スイッチ29から発射停止信号が入力される。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止スイッチ29を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル64を触っていても遊技球は発射できないようになっている。
サブ統合制御装置83はサブ制御装置に該当し、主制御装置80から送信されてくるデータ及びコマンドを受信し、それらを演出表示制御用、音制御用及びランプ制御用のデータに振り分けて、演出表示制御用のコマンド等は演出図柄制御装置82に送信し、音制御用及びランプ制御用は自身に含まれている各制御部位(音声制御装置及びランプ制御装置としての機能部)に分配する。そして、音声制御装置としての機能部は、音声制御用のデータに基づいて音LSIを作動させることによってスピーカからの音声出力を制御し、ランプ制御装置としての機能部はランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって各種LED、ランプ26を制御する。
また、サブ統合制御装置83には、演出ボタン67、ジョグダイヤル68、十字キー69が接続されており、遊技者が演出ユニット67、68、69を操作した際には、その操作信号がサブ統合制御装置83に入力される。なお、ジョグダイヤル68を演出図柄制御装置82に接続する構成にしてもよい。
サブ統合制御装置83と演出図柄制御装置82とは双方向通信が可能である。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、演出図柄等の演出画像を演出図柄表示装置6の画面に表示させる。
なお、本実施例では、サブ統合制御装置83及び演出図柄制御装置82は別々の装置に分かれているが、1つの装置にまとめる構成にしてもよい。
メインルーチンを図6に従って説明する。メインルーチンは、約2ms毎のハード割り込みにより定期的に実行される。本実施形態では、S10〜S65までの1回だけ実行される処理を「本処理」と称し、この本処理を実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返し実行されるS70の処理を「残余処理」と称する。「本処理」は上記割り込みにより定期的に実行されることになる。
マイコンによるハード割り込みが実行されると、まず正常割り込みであるか否かが判断される(S10)。この判断処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判断することにより行われ、マイコンにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いのか否かを判断するためのものである。正常割り込みでない場合としては、電源投入時又はノイズ等によるマイコンの暴走等が考えられるが、マイコンの暴走は近年の技術の向上によりほとんど無いものと考えて良いので、たいていが電源投入時である。電源投入時にはRAMの所定領域の値が所定値と異なる値となっている。
正常割り込みでないと判断されると(S10:no)、初期設定(例えば前記メモリの所定領域への所定値を書き込み、特別図柄及び普通図柄を初期図柄とする等のメモリの作業領域への各初期値の書き込み等)が為され(S15)、残余処理(S70)に移行する。
正常割り込みとの肯定判断がなされると(S10:yes)、初期値乱数更新処理が実行される(S20)。この処理は、初期値乱数の値についてこの処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であり、この処理実行前の初期値乱数の値に+1するが、この処理を実行する前の乱数値が最大値である「3966」のときには次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「3966」までの3967個の整数を繰り返し昇順に作成する。
S20に続く大当り決定用乱数更新処理(S25)は、初期値乱数更新処理と同様に処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であり、最大値である「3966」のときは次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「3966」までの3967個の整数を繰り返し昇順に作成する。なお、大当り決定用乱数の最初の値は、初期値乱数設定処理で設定された値となる。この値が250であったとすると、大当り決定用乱数は「250」「251」「252」・・・「3966」「0」「1」・・・と更新されていく。
なお、大当り決定用乱数が1巡(3967回、更新されること)すると、そのときの前記初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にし、大当り決定用乱数は、その初期値から+1するインクリメント処理を行う。そして、再び大当り決定用乱数が1巡すると、その時の初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にする動作を行なう。つまり、この一連の動作を繰り返し続けることになる。前述の例では大当り決定用乱数が「249」になると1巡であるから、「249」の次は前記初期値乱数の値となる。仮に初期値乱数の値が「87」だったとすると、「249」「87」「88」・・・「3966」「0」「1」・・・「86」と変化していき、「86」の次は新たな前記初期値乱数の値となる。なお、通常確率状態時で大当りと判定される値の数は10で、値は「775」〜「777」「1775」〜「1777」「2774」〜「2777」であり、高確率状態時に大当りと判定される値の数は100で、値は「758」〜「777」「1314」〜「1333」「1758」〜「1777」「2758」〜「2777」「3314」〜「3333」である。
大当り図柄決定用乱数更新処理(S30)は「0」〜「99」の100個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
S30に続く当り決定用乱数更新処理(S35)は、「0」〜「996」の997個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。なお、当選することとなる値は通常確率状態では31〜40、高確率状態では31〜996である。なお、この当り決定用乱数更新処理は普通図柄の抽選に使用し、その他の初期値乱数、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数は特別図柄の抽選に使用する。
リーチ判定用乱数更新処理(S40)は、「0」〜「228」の229個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。なお、通常確率状態時で変動時間短縮機能未作動時にリーチとなる値の数は21で、値は「0」〜「20」であり、通常確率状態時で変動時間短縮機能作動時にリーチとなる値の数は5で、値は「0」〜「4」であり、高確率状態時にリーチとなる値の数は6で、値は「0」〜「5」である。
変動パターン決定用乱数更新処理(S45)は、「0」〜「1020」の1021個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
続く入賞確認処理(S50)では、第1始動口11、第2始動口12の入賞の確認及びパチンコ機50に設けられ主制御装置80に接続された各スイッチ類の入力処理が実行される。
本実施例では、遊技球が第1始動口11、第2始動口12に入賞すると大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数、リーチ判定用乱数など複数の乱数を取得されるのだが、保留記憶できる数を第1始動口11と第2始動口12でそれぞれ4個までとしており、保留記憶が満タンである4個のときに遊技球が第1始動口11又は第2始動口12に入賞しても賞球が払出されるだけで、前記複数の乱数は保留記憶されない構成になっている。
続いて、大当りか否かを判定する条件成立判定手段としての特別図柄制御処理(S55)を行う。この当否判定処理(S55)が終了する。続く不正監視処理(S60)は、普通入賞口(第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33、第4左入賞口34)に対する不正が行われていないか監視する処理であり、所定時間内における入賞口への遊技球の入球が予め決定された規定数よりも多いか否かを判断して、多かった場合には不正と判断され、その旨を報知する処理である。つまり、不正判断手段は、主制御装置80に設けている。
続く各出力処理(S65)では、遊技の進行に応じて主制御装置80は演出図柄制御装置82、払出制御装置81、発射制御装置84、サブ統合制御装置83、大入賞口ソレノイド14b等に対して各々出力処理を実行する。即ち、入賞確認処理(S50)により遊技盤1上の各入賞口に遊技球の入賞があることが検知されたときには賞球としての遊技球を払い出すべく払出制御装置81に賞球データを出力する処理を、遊技状態に対応したサウンドデータをサブ統合制御装置83に出力する処理を、パチンコ機50に異常があるときにはエラー中であることを報知すべく演出図柄制御装置82にエラー信号を出力する処理を各々実行する。
本処理に続く前述の残余処理は、初期値乱数更新処理(S70)から構成されるが、前述したS20と全く同じ処理である。この処理は無限ループを形成し、次の割り込みが実行されるまで時間の許される限り繰り返し実行される。前述したS10〜S65までの本処理を実行するのに必要とされる時間は、大当り処理を実行するか否か、特別図柄の表示態様の相違等により割り込み毎に異なる。この結果、残余処理を実行する回数も割り込み毎に異なり、図6に示された割り込み処理が1回実行されることにより初期値乱数に更新される値も一律ではなくなる。これにより、初期値乱数が大当り決定用乱数と同期する可能性は極めて小さくなる。大当り決定用乱数が1巡したときの、初期値乱数の値(0〜3966の3967通り)が、同程度に発生するとすれば、同期する確率はわずか1/3967である。また、前述した当り決定用乱数更新処理(S35)も残余処理内において実行するよう構成しても良い。
S50の入賞確認処理は図7に示すようなもので、主制御装置80は、第1始動口スイッチ11aの検出信号に基づいて、第1始動口11に遊技球が入球したか否かを判断する(S100)。肯定判断なら(S100:yes)、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を該当の各カウンタから読み込んで、第1保留記憶が満杯(本実施例では4個)か否かを判断する(S105)。
第1保留記憶が満杯でなければ(S105:no)、上記の各乱数を第1保留記憶として記憶し、第1特別図柄保留数表示装置18の点灯数を1増加させる(S110)。既に4個の第1保留記憶があれば(S105:yes)保留記憶せず、第1特別図柄保留数表示装置18の点灯数を増やすこともなくS115へ移行する。
第1始動口11に遊技球が入球していないと判定された場合(S100:no)もS115に進み、第2始動口スイッチ12aの検出信号に基づいて、第2始動口12に遊技球が入球したか否かを判断する。肯定判断(S115:yes)なら、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を該当の各カウンタから読み込んで、第2保留記憶が満杯(本実施例では4個)か否かを判断する(S120)。
第2保留記憶が満杯でなければ(S120:no)、上記の各乱数を第2保留記憶として記憶し、第2特別図柄保留数表示装置19の点灯数を1増加させる(S125)。既に4個の第2保留記憶があれば(S120:yes)、第2保留を記憶せず、第2特別図柄保留数表示装置19の点灯数も増やさずに本処理を終了(リターン)する。また、第2始動口12に遊技球が入球していない場合(S115:no)も、本処理を終了する。
図8〜11に示す特別図柄当否判定処理では、主制御装置80は、特別電動役物が作動中か否かを大当りフラグに基づいて判断する(S150)。S150の判定が否定判断で、特別図柄が変動中でなく(S155:no)、確定図柄の表示中でもなければ(S160:no)、図9のS200に移行し、第2保留記憶(上記、図7のS125による保留記憶)があるか否かを判断する(S200)。
この保留記憶があれば(S200:yes)、第2保留記憶数をデクリメントし(S205)、S220に進む。第2保留記憶がなければ(S200:no)、第1保留記憶(上記、S110による保留記憶)があるか否かを判断する(S210)。第1保留記憶があれば(S210:yes)、第1保留記憶数をデクリメントし(S215)、S220に進む。なお、第1保留記憶がなければ(S210:no)、S216の待機コマンド送信処理へと移行し、特別遊技処理へと移行する。なお、S216の待機コマンド送信処理において、特別図柄が変動しておらずパチンコ機50が待機状態であることを示す待機コマンドが、サブ統合制御装置80へ送信される。
S220では第2保留記憶(但し第2保留が存在する場合は、第1保留の方が古い場合でも第2保留を優先)を読み込んで(その保留記憶は消去する)、確変フラグがセットされている(すなわち1)か否かを判定する。ここで確変フラグが1とは、現在のパチンコ機50が高確率遊技状態であることを意味する。肯定判断であれば(S220:yes)、読み込んだ大当り決定用乱数を確変テーブルに記録されている当り値と照合する(S225)。ここで当り値の数は100で、758〜777、1314〜1333、1758〜1777、2758〜2777、3314〜3333である。つまり当たり確率は1/39.67となる。否定判断であれば(S220:no)、読み込んだ大当り決定用乱数を通常テーブルに記録されている当り値と照合する(S230)。ここで当り値の数は10で、775〜777、1775〜1777、2774〜2777である。つまり、当り確率は1/396.7となる。なお、本実施例においては、大当り確率はこれらの概数(通常時は1/400、高確率状態(確変)は1/40)にて表示している。そして大当り後に高確率状態になる割合は70%と設定されている。
図9に戻る。S225またはS230の判定に基づき、大当りか否かを判定し(S235)、肯定判定であれば(S235:yes)、大当り図柄決定用乱数によって当り図柄を決定する(S240)。その後、変動パターン決定処理(S245)に移行する。変動パターン決定処理では、変動パターン決定用乱数によって大当り変動パターンを決定する。変動パターン決定処理後、大当り設定処理を行う(S250)。大当り設定処理とは決定した大当り図柄によって、大当り後の遊技状態(確変や開放延長の有無等)や大当り遊技にかかる情報(大当りのオープニング時間、開放パターン、大当りのエンディング時間、ラウンド数等)を取得する処理である。
S235において外れと判定された場合は、大当り図柄決定用乱数によってハズレ図柄を決定する(S255)。ハズレ図柄を決定すると、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数に基づいて変動パターンを決定する(S260)。こうして、変動パターンが設定されると、ハズレ設定処理を行なう(265)。ハズレ設定処理では、時短回数または確変回数がプラスであれば、それぞれ−1する。
S250又はS265に続いては、上述の抽選結果を示すデータ、具体的には通常大当り、確変大当り、リーチ外れ(外れであるがリーチ表示有り)、リーチ表示無しの外れのいずれかを示すデータと変動時間を指定する変動パターンのデータが含まれる特図変動開始コマンド(表示制御コマンド)をサブ統合制御装置83に出力し(S270)、特別遊技処理を行なう。
なお、S270の処理により演出図柄表示装置6では演出図柄の変動表示が開始されるが、ほぼ同時に特別図柄の変動も主制御装置80によって開始される。
図8のS155において特別図柄が変動中(S155:yes)と判定された場合には、図10のS300に移行し、図柄変動時間(S245、又はS260の変動パターンに基づく)を経過したか否かを判定する。否定判定の場合には(S300:no)、そのまま特別遊技処理に移行する。肯定判定の場合には(S300:yes)、確定図柄表示処理(S305)を行なってから特別遊技処理を行う。なお、確定図柄表示処理では、確定図柄を表示する旨のコマンド(図柄確定コマンド)をサブ統合制御装置83に出力するとともに、特別図柄表示装置9,10にコマンドを出力して確定図柄にて停止させる。
図8のS160において確定図柄を表示中と判定された場合には(S160:yes)、図11のS350に移行し、確定図柄の表示時間が終了したか否かを判定する。否定判定の場合(S350:no)は特別遊技処理を行う。肯定判定(S350:yes)の場合は、確定図柄の表示を終了し(S355)、確定表示された特別図柄が大当りになる図柄か否かを判定する(S360)。肯定判定された場合(S360:yes)は、確変フラグが1か否かを判定する(S365)。確変フラグが1であれば(S365:yes)、S370にて確変フラグを0にし、S375に移行する。確変フラグが1でなければ(S365:no)、そのままS375に移行する。S375では、時短フラグが1か否かを判定する。時短フラグが1であれば(S375:yes)、S380にて時短フラグを0にし、S385に移行する。時短フラグが1でなければ(S375:no)、そのままS385に移行する。
S385では条件装置作動開始処理により、大当りフラグをセットする。続くS390にて役物連続作動装置を作動させ、S395にて大当り遊技開始処理を行なう。大当り遊技開始処理では、大当り遊技を開始するコマンド及び大当り遊技に係る情報(大当りのオープニング時間、開放パターン、大当りのエンディング時間、ラウンド数等)をサブ統合制御装置83に送信する。大当り遊技開始処理が終了すると、特別遊技処理を行なう。
S360で、確定表示させた特別図柄が大当りになる表示でないと判定された場合は(S360:no)、確変フラグが1か否かを判定し、1であれば(S400:yes)、確変回数が0か否かを判定する(S405)。確変回数が0であれば(S405:yes)、S410にて確変フラグを0にしてS415に進む。確変フラグが1でないとき(S400:no)又は確変回数が0ではないとき(S405:no)はそのままS415に移行する。
S415では、時短フラグが1か否かを判定し、1であれば(S415:yes)、時短回数が0か否かを判定する(S420)。時短回数が0であれば(S420:yes)、S425にて時短フラグを0にしてS430に進む。時短フラグが1でないとき(S415:no)又は時短回数が0ではないとき(S420:no)はそのままS430に移行する。
S430では、主制御装置80が現在の遊技状態が確変中であるか否か、時短中であるか否か等の状態を示す状態指定コマンドを特別図柄確定時間(600ms)後にサブ統合制御装置83に送信し、特別遊技処理を実行する。
なお、本実施例の場合、当否判定処理における主制御装置80からサブ統合制御装置83に状態指定コマンドを送信するタイミングは、特別図柄確定時間後となっているが、特別図柄変動開始時及び電源復旧時においても状態指定コマンドを送信する構成にしてもよい。
図12に示す特別遊技処理では、主制御装置80は、役物連続作動装置が作動中か否かを大当りフラグに基づいて判断する(S450)。役物連続作動装置が作動中でない場合(S450:no)は、そのまま本処理を終了(リターン)する。役物連続作動装置が作動中なら(S450:yes)、大入賞口14が開放中か否かを判断する(S455)。大入賞口14の開放中ではない場合は(S455:no)、ラウンド間のインターバル中により大入賞口14が閉鎖しているのか判断する(S460)。インターバル中でもない場合は(S460:no)、大当り終了演出中であるか判断する(S465)。これも否定判断の場合は(S465:no)、今から大当り遊技を開始する演出に要する時間が経過したか否かを判定する(S470)。大当り開始演出時間が経過した場合は(S470:yes)、大入賞口開放処理(S475)を行なって本処理を終了する。なお、大当り遊技を開始する演出に要する時間が経過していない場合には(S470:no)、そのまま特別遊技処理をと終了する。
S455で大入賞口14が開放中であると判定された場合は(S455:yes)、図13のS500に進み、大入賞口14に10個入賞したか否かを判定する。なお、本実施例では10個だが、9個、8個でもよく、特に限定するものではない。大入賞口14に10個入賞した場合(S500:yes)にはS510に進み、大入賞口閉鎖処理を行う。そして大当りインターバル処理(S515)を行なって、特別遊技処理を終了する。大入賞口14に10個入賞していない場合(S500:no)には、S505に進み、大入賞口14の開放時間が終了したか否かを判定する。本実施例では、15ラウンドでの大当りの場合は各ラウンドの最大開放時間は28秒に設定している。無論、この秒数に限定するものではない。開放時間が終了した場合(S505:yes)には、S510に合流し、終了していない場合(S505:no)は特別遊技処理を終了する。
図12のS460でインターバル中であると判定された場合は(S460:yes)、図13のS520に進み、大当りインターバル時間が経過したか否かを判定する。インターバル時間が経過している場合(S520:yes)は、直前に大入賞口14が開いていたのが最終ラウンドか否かを判定する(S525)。最終ラウンドであれば(S525:yes)、大当り終了演出処理(S530)を行い、特別遊技処理を終了する。最終ラウンドでなければ(S525:no)、再び大入賞口14を開放する処理(S535)を行い、特別遊技処理を終了する。なお、大当りインターバル時間が経過していないと判定された場合(S520:no)には、そのまま特別遊技処理を終了する。なお、大入賞口14を開放・閉鎖する処理においては、サブ統合制御装置83にも信号を送信する。サブ統合制御装置83は、その信号に基づいて、現在のラウンドを把握し、該ラウンドに応じた演出を行なう。
図12のS465で大当りの終了演出中であると判定された場合は(S465:yes)、図14のS550に進み、大当り終了演出時間が経過したか否かを判定する。大当り終了演出時間が経過した場合には(S550:yes)、役物連続作動装置の作動を停止し(S555)、条件装置の作動を停止する(S560)。そして、S250で取得した情報から次回の遊技状態で確変に移行するか否かを判定する(S565)。確変に移行する場合(S565:yes)は、確変回数を設定し(S570)、確変フラグを1に設定し(S575)、S580に移行する。確変フラグを1にすると本実施例では特別図柄の当選確率が向上する。確変に移行しない場合(S565:no)はそのままS580に移行する。なお、確変回数は10000回が設定され、実質的に次回の大当りまでの確変の継続を保証する。
S580では、次回の遊技状態で時短に移行するか否かを判定する。時短に移行する場合(S580:yes)は、時短回数を設定し(S585)、時短フラグを1に設定し(S590)、大当り終了コマンドをサブ統合制御装置83に送信する処理(S595)を行ない、状態指定コマンドをサブ統合制御装置83に送信(S597)して特別遊技処理を終了する。
S585で設定する時短回数は、通常大当りでは100回であるが、確変大当りにおいては10000回が設定され、実質的に次回の大当りまでの時短の継続を保証する。時短フラグを1にすると本実施例では特別図柄の平均変動時間短縮、普通図柄の平均変動時間短縮、普通電動役物12の開放延長機能をセットする。時短に移行しない場合(S580:no)は、S595に直行する。
次に図15に基づいてサブ統合制御装置83により実行される「変動開始処理」を説明する。本処理は先ず、S600の処理において、主制御装置80から特図変動開始コマンドを受信したか否かを確認する。特図変動開始コマンドを受信していれば(S600:yes)、S605の処理において演出図柄表示装置6上に表示される疑似演出の内容等を決定する。続くS610の処理において待機フラグを「0」にリセットする。
続くS615の処理ではデモフラグを「0」にリセットし、S620の演出開始処理において前記S605の処理にて決定された内容に基づく疑似演出を開始する。
続いてサブ統合制御装置83は図16に示す「待機コマンド受信処理」を実行する。先ず、図9のS216の待機コマンド送信処理で主制御装置80から送信された待機コマンドを受信したか否かを確認する(S650)。待機コマンドを受信していれば(S650:yes)、待機コマンドを受信してから15秒を経過したか否かを判定する(S655)。待機コマンドを受信してから15秒を経過した場合には(S655:yes)、S660の処理において、待機フラグに「1」をセットする。待機フラグに「1」をセットすることにより待機状態とされる。
図17に示すように、サブ統合制御装置83が実行する「表示切替処理」では、S700の処理において待機フラグが「1」であるか否かを確認し、待機フラグが「1」であれば(S700:yes)、S705の処理において待機状態に移行してから15秒以上経過したか否かを確認する。15秒以上経過していれば(S705:yes)、S710の処理においてデモフラグが「1」であるか否かを確認し、デモフラグが「1」でなければ(S710:no)、続くS715の処理においてデモ画面を表示するように制御し、S720の処理でデモフラグに「1」をセットする。これにより、演出図柄表示装置6にてデモ画面の表示を開始させる。なお、前記S700の処理で前記待機フラグが「1」でないとき(S700:no)又は前記S705の処理で前記待機状態に移行してから15秒以上経過していないとき(S705:no)は、リターンする。
前記S710の処理でデモフラグが「1」であれば(S710:yes)、S725の処理においてデモ画面を表示中であるか否かを確認する。デモ画面を表示中であれば(S725:yes)、S730の処理でデモ画面を表示してから30秒以上経過したか否かを確認する。30秒以上経過していれば(S730:yes)、S735の処理において図柄待機画面を表示するように制御する。これにより演出図柄表示装置6の表示態様をデモ画面から図柄待機画面へ切替える。なお、30秒を経過していなければ(S730:no)、そのまま終了となる。
前記S725の処理でデモ画面を表示中でなければ(S725:no)、S740の処理において図柄待機画面を表示してから30秒以上経過したか否かを確認する。30秒以上経過していれば(S740:yes)、S745の処理においてデモ画面を表示するように制御する。これにより演出図柄表示装置6の表示態様を図柄待機画面からデモ画面へと切替える。なお、30秒を経過していなければ(S740:no)、そのまま終了となる。
このようにパチンコ機50が待機状態では演出図柄表示装置6においてデモ画面と図柄待機画面とが交互に表示される。
図18に示すように、サブ統合制御装置83が実行する「音量設定説明表示制御処理1」では、S750の処理において、十字キー69の中ボタン69eが操作されたか否かを判定する。肯定判定の場合には(S750:yes)、待機フラグ又はデモフラグが「1」となっているか否かを判定する(S751)。肯定判定の場合には(S751:yes)、音量設定説明表示95が演出図柄表示装置6の画面上に表示されているか否かを判定する(S752)。
ここで、「音量設定説明表示95」とは、遊技者に十字キー69の操作によって、演出音の音量設定の変更が可能であることを報知するための表示例のことである。ただし、本実施例の「音量設定説明表示95」は、特別図柄が変動を開始し、所定期間が経過すると、当該特別図柄の抽選結果をもとに音量設定説明表示95の表示態様が変化する構成となっている(図31に示す第2表示態様95b〜第5表示態様95eを参照)。
なお、パチンコ機50が待機状態である場合、演出図柄表示装置6の画面に表示される音量設定説明表示95は、第1表示態様95aからなる音量設定説明表示95が表示される(図31に示す第1表示態様95aを参照)。
音量設定説明表示95が演出図柄表示装置6の画面に表示されている場合には(S752:yes)、表示固定フラグが「1」にセットされているか否かを判定する(S753)。否定判定の場合には(S753:no)、表示固定フラグを「1」にセットして(S754)、終了となる。また、肯定判定の場合(S753:yes)、表示固定フラグを「0」にセットし(S755)、終了となる。なお、表示固定フラグが「1」である場合には、特別図柄が変動を開始し、所定期間が経過しても、演出図柄表示装置6の画面に表示される音量設定説明表示95の表示態様は、第1表示態様95aのままである(図31に示す第1表示態様95aを参照)。しかし、表示固定フラグが「0」である場合には、特別図柄が変動を開始し、所定期間が経過すると、当該特別図柄の抽選結果をもとに複数種類の音量設定説明表示95の表示態様の中より表示態様が選択されることになる(図31に示す第2表示態様95bから第5表示態様95e)。
なお、十字キー69の中ボタン69eが操作されていない場合(S750:no)、待機フラグ及びデモフラグが「0」である場合(S751:no)、演出図柄表示装置6の画面に音量設定説明表示95が表示されていない場合は(S752:no)、そのまま終了となる。
図19に示すように、サブ統合制御装置83が実行する「音量設定説明表示制御処理2」では、S760の処理において、演出図柄表示装置6の画面に音量設定説明表示95が表示されているか否かを判定する。否定判定の場合には(S760:no)、異常状態Aフラグが「1」である否かを判定する(S765)。なお、異常状態Aフラグが「1」とは、図27に示すように、パチンコ機50が異常状態Aであることを示すものである。異常状態Aフラグが「0」となっている場合(S765:no)、ゲージフラグに「1」がセットされているか否かを判定する(S770)。ゲージフラグが「0」となっている場合(S770:no)、音量設定説明表示処理を行い(S775)、終了となる。なお、図19の音量設定説明表示処理(S775)では、図31に示す第1表示態様95aからなる音量設定説明表示95を演出図柄表示装置6の画面に表示する処理となっている。
なお、音量設定説明表示が表示中である場合には(S760:yes)、異常状態Aフラグに「1」がセットされている場合(S765:yes)、又はゲージフラグに「1」がセットされている場合(S770:yes)は、そのまま終了となる。
なお、図19に示した「音量設定説明表示制御処理2」を行うことで、極力、演出図柄表示装置6の画面に音量設定説明表示95が表示されるため、遊技者の演出音の音量設定の変更することが可能となる時期を減らさずに済むことができる。
図20に示すように、サブ統合制御装置83が実行する「音量設定可能表示制御処理3」では、S800の処理において特図変動開始コマンドを受信したか否かを判定する。肯定判定の場合には(S800:yes)、表示固定フラグが「1」であるか否かを判定する(S805)。否定判定の場合(S805:no)、異常状態Aフラグが「1」であるか否かを判定する(S810)。異常状態Aフラグが「0」となっている場合には(S810:no)、音量設定説明表示決定処理を行う(S815)。
サブ統合制御装置83は、主制御装置80から特図変動開始コマンドを受信すると、音量設定説明表示決定処理(S815)で、音量設定説明表示95の表示パターン決定抽選を行う。当該表示パターン決定抽選では、複数、例えば0〜99の乱数から、1つの表示パターン決定乱数を取得する。その後、取得した表示パターン決定乱数に応じて音量設定説明表示95の表示態様を決定する。
具体的には、サブ統合制御装置83は、主制御装置80から送信された特図変動開始コマンドが通常大当り、確変大当りを示すデータであった場合には、当該データを参照し、表示パターン決定抽選で取得した乱数が「0〜9」である場合には、図31に示す第2表示態様95b、取得した表示パターン決定乱数が「10〜29」である場合には図31に示す第3表示態様95c、取得した表示パターン決定乱数が「30〜59」である場合には図31に示す第4表示態様95d、取得した表示パターン決定乱数が「60〜99」である場合には第5表示態様95eの表示パターンと表示内容を決定する。
主制御装置80から送信された特図変動開始コマンドからリーチ外れ(外れであるがリーチ表示有り)、リーチ表示無しの外れのいずれかを示すデータであった場合には、当該データを参照し、表示パターン決定抽選で取得した乱数が「0〜89」である場合には、図31に示す第2表示態様95b、取得した表示パターン決定乱数が「90〜95」である場合には、図31に示す第3表示態様95c、取得した表示パターン決定乱数が「96〜98」である場合には、図31に示す第4表示態様95d、取得した表示パターン決定乱数が「99」である場合には第5表示態様95eの表示パターンと表示内容を決定する。
図20に戻る。S815の処理を行った後、特図変動開始コマンドを受信してから所定期間を経過したか否かを判定する(S820)。所定期間を経過した場合には(S820:yes)、演出図柄表示装置6の画面に音量設定説明表示95が表示されているか否かを判定する(S825)。なお、所定期間を経過していない場合には(S820:no)、再度S820へと移行する。
演出図柄表示装置6の画面に音量設定説明表示95が表示されていない場合には(S825:no)、音量設定説明表示処理を行い(S830)、終了となる。
なお、図20の音量設定説明表示処理(S830)では、S815の音量設定説明表示決定処理において決定した表示態様からなる音量設定説明表示95を演出図柄表示装置6の画面に表示する(図31に示す第2表示態様95bから第5表示態様95eを参照)。
また、演出図柄表示装置6の画面に音量設定説明表示95が既に表示されている場合には(S825:yes)、S835において表示中の第1表示態様95aからなる音量設定説明表示95の表示態様をS815の音量設定説明表示決定処理において決定した別の表示態様(図31に示す第2表示態様95bから第5表示態様95eを参照)へと変更し、終了となる。
特図変動開始コマンドを受信していない場合(S800:no)、表示固定フラグに「1」がセットされている場合(S805:yes)、異常状態Aフラグに「1」がセットされている場合(S810:yes)、そのまま終了となる。
図21に示すように、サブ統合制御装置83が実行する「音量設定可能表示制御処理4」では、S840の処理において主制御装置80から送信された図柄確定コマンドを受信したか否かを判定する(S840)。肯定判定の場合には(S840:yes)、異常状態Aフラグが「1」にセットされているか否かを判定する(S841)。否定判定の場合には(S841:no)、ゲージフラグが「1」にセットされているか否かを判定する(S842)。否定判定の場合には(S842:no)、音量設定説明表示消去処理を行う(S843)。なお、図21の音量設定説明表示消去処理(S843)では、特別図柄の変動が終了したときに、演出図柄表示装置6の画面に表示されている音量設定説明表示95を消去する。
図22に示すように、サブ統合制御装置83が実行する「音量設定制御処理1」では、S850の処理においてパチンコ機50の前面側に備えられた十字キー69の上ボタン69a又は十字キー69の下ボタン69bが操作されたか否かを判定する(S850)。十字キー69が操作された場合(S850:yes)、異常状態Aフラグがセットされているか否かを判定する(S855)。異常状態Aフラグが「0」である場合には(S855:no)、音量設定処理を行う(S860)。十字キー69の上ボタン69aの操作があれば、音量を1段階大きくする。一方、十字キー69の下ボタン69bの操作であれば、音量を1段階小さくする。音量設定処理(S860)では、十字キー69の操作量に応じて音量を設定変更する。
そして、ゲージフラグに「1」とセットされているか否かを判定する(S865)。ゲージフラグが「0」である場合には(S865:no)、S875の処理において音量を示す音量レベルゲージ表示98を演出図柄表示装置6の画面に表示する。当該表示は、十字キー69の操作により変更されたレベルを示す。その後、S880において、ゲージフラグに「1」とセットされ、終了となる。また、ゲージフラグが「1」とセットされている場合には(S865:yes)、連続して音量の設定操作が行われており、演出図柄表示装置6上に表示された音量レベルゲージを十字キー69の操作に応じたレベルに変更する(S875)。これにより、演出図柄表示装置6上に変更された音量レベルゲージ表示98を表示する。その後、終了となる。
図23に示すように、サブ統合制御装置83が実行する「音量レベル表示消去処理」では、S900の処理においてゲージフラグが「1」であるか否かを判定する。ゲージフラグに「1」がセットされている場合(S900:yes)、演出図柄表示装置6の画面に音量レベルゲージ表示98が表示されてから4秒間に十字キー69の操作が行われたか否かを判定する(S905)。操作がされなかった場合には(S905:yes)、演出図柄表示装置6の画面の音量レベルゲージ表示98を消去する(S910)。そして、ゲージフラグを「0」にリセットして(S915)、終了となる。ゲージフラグが「0」である場合(S900:no)、又は演出図柄表示装置6の画面に音量レベルゲージ表示98が表示されてから4秒間に操作がされた場合(S905:no)、そのまま終了となる。
図24に示すように、サブ統合制御装置83が実行する「確認音制御処理」について説明する。確認音制御処理では、遊技者による十字キー69の操作後の所定期間に演出ボタン68が操作されることで設定した実際の音量を確認音として出力する。
先ず、S950の処理において、待機フラグ又はデモフラグが「1」にセットされているか否かを判定する。肯定判定の場合には(S950:yes)、演出ボタン68が操作されたか否かを判定する(S955)。演出ボタン68の操作された場合には(S955:yes)、ゲージフラグが「1」にセットされているか否かを判定する(S960)。ゲージフラグが「1」にセットされている場合には(S960:yes)、確認音を出力し(S965)、終了となる。音量の確認は、パチンコ機50が待機状態であって、かつ演出図柄表示装置6の画面に確認音説明表示99が表示されているときに可能となっている。確認音説明表示99は、図29(b)及び図29(c)に示す演出図柄表示装置6の画面の下部左側位置に表示されている。
なお、待機フラグ及びデモフラグが「0」である場合には(S950:no)、演出ボタン68が操作されなかった場合(S955:no)又はゲージフラグが「0」である場合(S960:no)には、そのまま終了となる。
図25に示すように、サブ統合制御装置83が実行する「異常状態制御処理1」について説明する。S1000の処理において、主制御装置80から送信されたエラー報知コマンドをサブ統合制御装置83が受信したか否かを判定する。なお、サブ統合制御装置83は、エラー報知コマンドからパチンコ機50にどのような異常状態が発生したかが判別可能となっている。そして、エラー報知コマンドを受信した場合には(S1000:yes)、異常状態Aであるか否かを判定する(S1005)。具体的には、S1005において、エラー報知コマンドが図27に示す異常状態Aであることを示すデータであるか、図27に示す異常状態Bであることを示すデータであるかを判定される。
異常状態Bであると判定された場合(S1005:no)、演出図柄表示装置6の画面に、受信したエラー報知コマンドから判別した異常状態(図27を参照)に応じた警告表示を表示し(S1006)、S1010においてスピーカ66から警告音を鳴動させる。その後、演出音の出力を停止させ(S1015)、終了となる。
パチンコ機50が異常状態Aである場合には(S1005:yes)、ゲージフラグが「1」にセットされているか否かを判定する(S1020)。否定判定の場合(S1020:no)、音量設定説明表示95を消去する(S1025)。次に、演出図柄表示装置6の画面に、受信したエラー報知コマンドから判別した異常状態(図27を参照)に応じた警告表示を表示し(S1026)、スピーカ66から警告音を鳴動させる(S1030)。そして、演出音の出力を停止させて(S1035)、異常状態Aフラグに「1」がセットされ(S1040)、終了となる。
ゲージフラグに「1」がセットされている場合(1020:yes)、演出図柄表示装置6の画面に表示されている音量レベルゲージ表示98を消去し(S1045)、演出図柄表示装置6の画面に、受信したエラー報知コマンドから判別した異常状態(図27を参照)に応じた警告表示を表示し(S1046)、スピーカ66から警告音を鳴動させる(S1050)。そして、演出音の出力を停止させて(S1055)、異常状態Aフラグに「1」がセットされ(S1060)、終了となる。上述した警告音は、遊技機の異常状態毎に異なる構成であることが好適である。
図26に示すように、サブ統合制御装置83が実行する「異常状態制御処理2」について説明する。S1100の処理において、主制御装置80から送信されたエラー報知終了コマンドを受信したか否かを判定する(S1100)。肯定判定の場合(S1100:yes)、異常状態Aフラグに「1」がセットされているか否かを判定する(S1105)。否定判定の場合(S1105:no)、演出図柄表示装置6の画面に表示されている警告表示から、パチンコ機50の遊技状態に応じた演出表示へと変更する(S1106)。その後、警告音の出力を停止し(S1110)、演出音を出力し(S1115)、終了となる。
異常状態Bの警告音が出力されている最中に遊技者が十字キー69を操作しても、演出音が変更される構成となっている。ただし、警告音の音量も一緒に変更される。つまり、警告音が出力されている最中に遊技者が十字キー69を操作し、音量設定の変更を行うと、該変更された音量で警告音が出力され、警告音の出力が停止されると該変更された音量で演出音が出力される。
異常状態Aフラグに「1」がセットされている場合(S1105:yes)、演出図柄表示装置6の画面に表示されている警告表示からパチンコ機50の遊技状態に応じた演出表示へと変更する(S1116)。その後、警告音の出力を停止し(S1120)、演出音を出力し(S1125)、異常状態Aフラグを「0」にリセットし(S1130)、終了となる。
なお、異常状態Aの警告音が出力されている最中に、遊技者が十字キー69を操作して警告音の音量を設定することは出来ない構成となっている。また、演出音を変更することもできない構成となっている。つまり、警告音が出力されている最中に遊技者が十字キー69を操作し、音量設定の変更を行うことができないため、警告音の出力が停止されても、不正行為が行われて異常状態Aになる前の演出音の音量と同じ音量のままである。
図27は、本実施例のパチンコ機50の異常状態の種類に関するテーブルを示す。図27が示すように、本実施例のパチンコ機50の異常状態は、異常状態Aと異常状態Bに分けられている。
異常状態Aに属する異常状態として、例えば磁力検出異常状態、電波検出異常状態、振動検出異常状態がある。磁力検出異常状態である場合に報知パターンAに基づいてサブ統合制御装置83は警告表示を表示し及び警告音を出力する構成となっている。
電波検出異常状態である場合に報知パターンBに基づいてサブ統合制御装置83は警告表示を表示し及び警告音を出力する構成となっている。
振動検出異常状態である場合に報知パターンCに基づいてサブ統合制御装置83は警告表示を表示し及び警告音を出力する構成となっている。
なお、パチンコ機50が異常状態Aである場合、スピーカ66からの警告音の音量及び演出音の音量を設定することができない構成となっている。また、後述するが演出図柄表示装置6の画面に音量設定説明表示95又は音量レベルゲージ表示98が表示されない構成となっている。
異常状態Aには、磁石検出異常状態、電波検出異常状態及び振動検出異常状態といったパチンコ機50に対して遊技者が不正な行為に起因して異常状態となったものが含まれる。
次に、異常状態Bに属する異常状態として、例えば皿満杯異常状態、払出球切れ異常状態及び球詰まり異常状態がある。
皿満杯異常状態である場合に報知パターンDに基づいてサブ統合制御装置83は警告表示を表示し及び警告音を出力する構成となっている。
払出球切れ異常状態である場合に報知パターンEに基づいてサブ統合制御装置83は警告表示を表示し及び警告音を出力する構成となっている。
球詰まり異常状態である場合に報知パターンFに基づいてサブ統合制御装置83は警告表示を表示し及び警告音を出力する構成となっている。
なお、パチンコ機50が異常状態Bである場合、スピーカ66からの警告音の音量及び演出音の音量を設定することができる構成となっている。また、後述するが、異常状態Bである場合、演出図柄表示装置6の画面に表示されている音量設定説明表示95又は音量レベルゲージ表示98が表示される構成となっている。
異常状態Bには、皿満杯異常状態、払出球切れ異常状態及び球詰まり異常状態といった遊技者の不正な行為で起因することなくパチンコ機50が異常な状態となってしまったものが含まれる。
次に図28から図30に基づいて、待機状態における演出図柄表示装置6で表示される表示態様の一例を説明する。
図28(a)は、特図の変動がハズレで終了し、かつ特図の保留記憶が無い遊技状態では待機状態と判断され、演出図柄表示装置6の表示画面の中央に特図に対応する三桁の数字からなる疑似演出図柄が表示されたハズレ図柄確定表示の画面となる。左演出図柄92が「4」、中演出図柄93が「3」、右演出図柄94が「5」で停止している。
ハズレ図柄確定表示画面の下部右側位置に、十字キー69の上ボタン69aにより音量を上げることが可能で、下ボタン69bにより音量を下げることが可能であることなどを示唆する音量設定説明表示95が表示された図柄待機表示の画面が表示される。なお、図28(a)の演出図柄表示装置6の画面に表示されている符号106が示す表示には、「音量設定説明表示による信頼度の報知を望まない場合、中ボタンを押してね。」と表示されている。図28から図30において、パチンコ機50が待機状態であって、音量設定説明表示95が演出図柄表示装置6の画面に表示されている場合に符号106が示す表示が表示される構成となっている。
本実施例では特別図柄が変動を開始し、所定期間が経過すると、音量設定説明表示95の表示態様が当該特別図柄の抽選結果をもとに選択された表示態様に変化する構成となっている。しかし、遊技者が演出図柄表示装置6の画面に表示された符号106に示す表示(図28から図30を参照)に従って、十字キー69の中ボタン69eを操作すると、その後に特別図柄が変動を開始し、所定期間が経過しても演出図柄表示装置6の画面に表示される音量設定説明表示95の表示態様は第1表示態様95aのままである。このような構成とすることで、遊技者に音量設定説明表示95の表示態様によって信頼度を報知しないことが可能となる。
また、遊技者の操作によって、演出図柄表示装置6の画面に演出音の音量設定に係る音量設定説明表示95及び音量レベルゲージ表示98などを表示させない構成も考えられる。
パチンコ機50が待機状態である場合には、音量設定説明表示95の表示態様は、図31に示す音量設定説明表示95の第1表示態様95aとなっている。
図28に戻る。図28(a)に示す演出表示から15秒経つと、図28(b)に示すように、パチンコ機50の演出キャラクタ97の「熊の達吉」と機台の名称表示96「CR熊の達吉」及び音量設定説明表示95とが表示されたデモ表示の画面に変更される。なお、デモ表示の画面に変更されても、音量設定説明表示95の表示態様は、第1表示態様95aのままである。その後、図28(c)、(d)に示すように、30秒ごとに図柄待機表示とデモ表示とが交互に切替えつつ繰り返し表示される。
図29は、演出図柄表示装置6の画面に表示されたデモ表示中に、遊技者により音量を下げる操作がなされた場合の表示例を示す。
図29(a)に示すように、演出図柄表示装置6の画面の下部右側位置に音量設定説明表示95が表示されている。遊技者が十字キ−69の下ボタン69bを操作すると、図29(a)から図29(b)へと演出表示が変更される。図29(b)に示すように、演出図柄表示装置6の画面の下部左側位置に、前記操作により設定された音量が「4」であることを示す音量レベルゲージ表示98が表示され、前記画面の下部右側位置に確認音説明表示99が表示される。その後、遊技者は前記操作から4秒以内に再度十字キー69の下ボタン69bを操作すると、図29(b)から図29(c)へと演出表示が変更される。図29(c)に示すように、演出図柄表示装置6の画面の下部左側位置に、前記操作により設定された音量が「1」であることを示す音量レベルゲージ表示98が表示される。遊技者は十字キー69の前記操作から4秒間十字キー69の操作を行わなかった場合には、図29(d)に示すように、音量レベルゲージ表示98及び確認音説明表示99が消去され、音量設定説明表示95及び符号106が示す表示が表示される。
図30は、音量設定説明表示95の表示中に十字キー69の中ボタン69eを操作に関する演出態様の一例となっている。
図30(a)に示すように、符号106が示す表示には、「音量設定説明表示による信頼度の報知を望まない場合、中ボタンを押してね。」と表示されている。遊技者が十字キー69の中ボタン69eを操作すると、図30(b)に示すように、符号106の表示が変更する。図30(b)の符号106の表示には、「音量設定説明表示による信頼度の報知はされません。音量設定説明表示による信頼度の報知を望む場合には、もう一度中ボタンを押してください。」と表示される。遊技者は、再度十字キー69の中ボタン69eを操作すると、図30(a)に示す演出表示に戻る。
本実施例では、特別図柄が変動を開始して所定期間を経過すると、変動中の特別図柄が大当りを示す図柄で確定表示される期待度(信頼度)によって、演出図柄表示装置6の画面に表示されている又は演出図柄表示装置6の画面に表示する音量設定説明表示95の表示態様が異なる構成となっている。
図31は、図20の音量設定説明表示処理(S830)又は音量設定説明表示変更処理(S835)による音量設定説明表示95と変動中の特別図柄の信頼度の関係性を示すテーブルである。
図31に示すように、本実施例の音量設定説明表示95の表示態様は、5種類の表示態様から構成されている。
図31に示すテーブルの左側から第1表示態様、第2表示態様、第3表示態様、第4表示態様、第5表示態様となっている。図31に示すテーブルの一番左側の表示態様が、音量設定説明表示95の第1表示態様95aである。当該表示態様は、原則として、パチンコ機50が待機状態である場合に演出図柄表示装置6の画面に表示される専用の表示態様である。例外については、後述する。
なお、待機状態に表示される音量設定説明表示95の表示態様を専用の表示態様とはせずに、図31に示す第2表示態様95bとする構成でもよい。
また、特別図柄が大当りを示す図柄で確定表示される場合において、音量設定説明表示95を特定の表示態様で演出図柄表示装置6の画面に表示される構成とし、それ以外は常に同じ表示態様からなる音量設定説明表示95が表示される構成にすることも考えられる。
次に、第1演出態様95aの右側に表示されている音量設定説明表示95の表示態様は、第2表示態様95bである。当該表示態様が、ハズレ時に演出図柄表示装置6で表示される確率は、表示パターン決定抽選で取得する乱数は「0〜99」のうち、「0〜89」であるため90%である。また、大当り時に演出図柄表示装置6で表示される確率は、表示パターン決定抽選で取得する乱数は「0〜99」のうち、「0〜9」であるため10%である。
次に、第2表示態様95bの右側に表示されている音量設定説明表示95の表示態様は、第3表示態様95cとなっている。当該表示態様が、ハズレ時に演出図柄表示装置6で表示される確率は、表示パターン決定抽選で取得する乱数は「0〜99」のうち、「90〜95」であるため6%である。また、大当り時に演出図柄表示装置6で表示される確率は、表示パターン決定抽選で取得する乱数は「0〜99」のうち、「10〜29」であるため20%である。
次に、第3表示態様95cの右側に表示されている音量設定説明表示95の表示態様は、第4表示態様95dとなっている。当該表示態様が、ハズレ時に演出図柄表示装置6で表示される確率は、表示パターン決定抽選で取得する乱数は「0〜99」のうち、「96〜98」であるため3%である。また、大当り時に演出図柄表示装置6で表示される確率は、表示パターン決定抽選で取得する乱数は「0〜99」のうち、「30〜59」であるため30%である。
次に、第4表示態様95dの右側に表示されている音量設定説明表示95の表示態様は、第5表示態様95eとなっている。当該表示態様が、ハズレ時に演出図柄表示装置6で表示される確率は、表示パターン決定抽選で取得する乱数は「0〜99」のうち、「99」であるため1%である。また、大当り時に演出図柄表示装置6で表示される確率は、表示パターン決定抽選で取得する乱数は「0〜99」のうち、「60〜99」であるため40%である。
以上により、第2表示態様95bから第5表示態様95eのうち、第2表示態様95bはハズレ時に演出図柄表示装置6で表示される確率が最も高く、第2表示態様95bから第5表示態様95eのうち、第2表示態様95bは大当り時に演出図柄表示装置6に表示される確率は最も低い。
また、第2表示態様95bから第5表示態様95eのうち、第5表示態様95eは大当り時に演出図柄表示装置6で表示される確率が最も高く、第2表示態様95bから第5表示態様95eのうち、第2表示態様95eはハズレ時に演出図柄表示装置6に表示される確率は最も低い。
次に図32から図34に基づいて、特別図柄の変動中である場合に演出図柄表示装置6で表示される音量設定時の演出態様の一例を説明する。
図32(a)は、特別図柄の変動がハズレで終了し、かつ特別図柄の保留記憶がない遊技状態である待機状態を示す。そして、第1始動口11又は第2始動口12への遊技球の入球があると、図32(b)に示すように、特別図柄に対応する左演出図柄92、中演出図柄93及び右演出図柄94が変動を開始する。
音量設定説明表示95の第1表示態様95aは、パチンコ機50の待機状態である場合に表示されると前述したが、特別図柄が変動を開始して所定期間が経過すると、音量設定説明表示95の表示態様が変更される。そのため、待機状態であった場合に、特別図柄が変動を開始すると、所定期間が経過するまでは、音量設定説明表示95の第1表示態様95aは変更されない。
その後、図32(c)に示すように、特別図柄に対応する左演出図柄92、中演出図柄93及び右演出図柄94が変動中となっている。本実施例では特別図柄が変動を開始してから所定期間が経過すると、当該変動中の特別図柄の抽選結果をもとに、音量設定説明表示95の表示態様が変更されるため、図32(c)に示すように、音量設定説明表示95の第1表示態様95aから第4表示態様95dへと変更される。
そして、遊技者は十字キー69の上ボタン69a又は下ボタン69bを操作すると、図32(d)に示すように、音量設定説明表示95が消え、演出図柄表示装置6の画面の下部左側位置に、前記操作により設定された音量が「3」であることを示す音量レベルゲージ表示98が表示される。その後、遊技者が十字キー69の操作を4秒間行わなかった場合には、図32(e)へと移行する。
なお、原則として第1表示態様95aからなる音量設定説明表示95は、待機状態である場合に表示させると上述したが、例外としては、特別図柄が変動を開始して音量設定説明表示95が変更又は表示されて、一度音量設定をしたが、その後特別図柄がまだ変動中であった場合には、第1表示態様95aからなる音量設定説明表示95が表示される構成となっている。
図33(a)は、特別図柄の変動がハズレで終了し、かつ特別図柄の保留記憶がない遊技状態である待機状態を示す。図33(a)に示すように、左演出図柄92及び右演出図柄94が「5」で停止し、中演出図柄93が「4」で停止している。第1始動口11又は第2始動口12への遊技球の入球があると、特別図柄に対応する左演出図柄92、中演出図柄93及び右演出図柄94が変動を開始する。
図33(b)に示すように、左演出図柄92、中演出図柄93及び右演出図柄94が変動中であることを示している。特別図柄が変動を開始してから、所定期間が経過すると、音量設定説明表示95の表示態様は、第1表示態様95aから第2表示態様95bへと変更される。その後、図33(c)に示すように、左演出図柄92及び右演出図柄94が「4」で停止、中演出図柄93が変動中であることからリーチ状態となっている。図33(d)に示すように、左演出図柄92及び右演出図柄94が「4」で停止、中演出図柄93が「3」で停止していることから遊技者にハズレとなったことを報知している。
本実施例では特別図柄の変動が終了すると、演出図柄表示装置6の画面に表示されている音量設定説明表示95は消去され、当該画面に第1表示態様95aからなる音量設定説明表示95が表示される。そのため、特別図柄の変動が終了したことにより、第2表示態様95bからなる音量設定説明表示95は消去され、図33(d)に示すように、当該画面に第1表示態様95aからなる音量設定説明表示95が表示される。
図34は、音量設定説明表示95の表示中に十字キー69の中ボタン69eを操作した場合の演出態様の一例となっている。
図34(a)は、特別図柄の変動がハズレで終了し、かつ特別図柄の保留記憶がない遊技状態である待機状態を示す。図34(a)に示すように、左演出図柄92が「4」、中演出図柄93が「3」で停止し、右演出図柄94が「5」で停止している。符号106が示す表示には、「音量設定説明表示による信頼度の報知はされません。音量設定説明表示による信頼度の報知を望む場合には、もう一度中ボタンを押してください。」と表示されているため、遊技者は十字キー69の中ボタン69eを操作したことになる。
その後、第1始動口11又は第2始動口12への遊技球の入球があると、特別図柄に対応する左演出図柄92、中演出図柄93及び右演出図柄94が変動を開始し、図34(b)に示すように、左演出図柄92、中演出図柄93及び右演出図柄94が変動中であることを示している。図34(c)に示すように特別図柄が変動を開始して、所定期間が経過しても、音量設定説明表示95の表示態様は変更されることはなく、第1表示態様95aのままである。
その後、図34(d)に示すように、遊技者が十字キ−69の下ボタン69bを操作した場合には、音量が「1」であることを示す音量レベルゲージ表示98が表示される。
上述したように、遊技者が待機状態中に十字キ−69の中ボタン69eを操作することで、特別図柄が変動中であっても音量設定説明表示95の表示態様が第1表示態様95aで表示される構成となるため、従来通りに、演出図柄表示装置6の画面に表示される疑似演出のみで大当りとなるかどうかの期待感を遊技者に味合わせることが出来るようになる。
図35から図36は、パチンコ機50が異常状態となった場合に、演出図柄表示装置6で表示される警告表示の表示態様の一例を示す。
次に、図35は、パチンコ機50が異常状態Aであった場合に演出図柄表示装置6の画面に表示される演出態様の一例を示す。
図35(a)に示すように、左演出図柄92、中演出図柄93、右演出図柄94が変動中である。演出図柄表示装置6の画面の下部右側位置に音量設定説明表示95が表示されている。そして、パチンコ機50が異常状態Aとなった場合には、異常状態Aに属する各異常状態に応じて図35(b)から図35(d)に示す演出表示が表示される。
仮に、異常状態Aである磁力検出異常状態の場合には、図35(b)に示すように、警告マークと符号102が示す表示が表示される。符号102が示す表示には、「不正な磁力を検出しました。」と表示されている。演出図柄は変動中である。異常状態Aである電波検出異常状態の場合には、図35(c)に示すように、警告マークと符号102が示す表示が表示される。符号102が示す表示には、「悪質な電波を検出しました。」と表示されている。異常状態Aである振動異常状態の場合には、図35(d)に示すように、警告マークと符号102が示す表示が表示される。符号102が示す表示には、「振動を検出しました。」と表示されている。なお、図35(b)から図35(d)に示すように、パチンコ機50が異常状態Aである場合には、音量設定説明表示95は表示されない構成となっている。また、音量レベルゲージ表示98も表示されない構成となっている。
次に、図36は、パチンコ機50が異常状態Bであった場合に演出図柄表示装置6の画面に表示される演出態様の一例を示す。
図36(a)は、大当り遊技の13ラウンド目において、演出図柄表示装置6上に表示された演出表示を示す。図36(a)に示すように、演出図柄表示装置6の上部にある符号100が示す表示には、「大当り遊技中」であることを示し、符号101が示す表示には「13R」と表示されている。
なお、本実施例では特別図柄の変動が終了すると、演出図柄表示装置6の画面に表示されている音量設定説明表示95を消去し、第1表示態様95aからなる音量設定説明表示95を表示する。大当り遊技中は、特別図柄の変動は開始されないため、大当り遊技中の演出図柄表示装置6の画面には、第1表示態様95aからなる音量設定説明表示95が表示されたままとなる。
図36(b)から図36(d)は、大当り遊技中に下皿63に払い出された賞球が満杯状態なってしまった場合、演出図柄表示装置6の画面に表示される演出表示の態様を示す。図36(b)に示すように、符号102が示す表示には「下皿の遊技球を排出して下さい。」と表示される。そして、スピーカ66から演出音の出力が停止され、警告音が出力される。下皿66が満杯であっても、音量設定説明表示95は表示されたままである。上述したように、当該音量設定説明表示の表示態様は、第1表示態様95aとなっている。
本実施例では、音量設定説明表示95が下皿63の遊技球が満杯であっても、音量設定の変更を行うことが出来る構成となっている。図36(c)、図36(d)に示すように遊技者が十字キー69の下ボタン69bを操作することで、警告音の音量が「3」そして「1」へと下がっていることを示す。なお、図36(c)及び図36(d)に示すように、演出ボタン68を押すことによる確認音が出ることを示唆する符号99が示す表示が表示されていないことから、演出ボタン68を操作しても確認音を出力することはできない。
図36(e)及び図36(f)は、異常状態Bである払出球切れ異常状態と球詰まり異常状態に該当する場合に、演出図柄表示装置6に表示される表示例の一例を示す。
図36(e)に示すように、符号102が示す表示には「払い出すための遊技球がありません。係員をお呼び下さい。」と表示されている。当該演出表示が表示される場合とは、賞球を払い出すために必要な遊技球がタンクにないときである。
図36(f)に示すように、符号102が示す表示には「球詰まりが発生しました。係員をお呼び下さい。」と表示されている。当該演出表示が表示される場合とは、パチンコ機50が封入式遊技機であり、当該遊技機の内部で球詰まりが発生した場合である。
図36(e)及び図36(f)で示すように、演出図柄表示装置6の画面の下部左側位置には、音量設定説明表示95が表示されている。上述したように、当該音量設定説明表示の表示態様は、第1表示態様95aとなっている。
以上の遊技機によれば、特別図柄の変動中であっても、音量設定説明表示95が演出図柄表示装置6の画面に表示されていれば、遊技者は十字キー69を操作することで、演出音の音量設定を変更することができる。これによって、即座に遊技者が好む音量へと変更することができるうえ、従来では、音量設定を説明する表示は当否判定の結果に全く無関係がなかったが、上述したパチンコ機50の演出図柄表示装置6の画面に表示される音量設定説明表示95は信頼度に応じて表示態様が変わるため、遊技者に今までにない演出に驚いて遊技を行わせることが出来るようになる。
また、以上の遊技機によれば、演出音の音量設定の変更前である特別図柄の変動中に、演出図柄表示装置6の画面に音量設定説明表示95が表示されることで、初めて当該遊技機で遊技を行う遊技者であっても、特別図柄の変動中に演出音の音量設定を変更することが可能であることを知ることができる。さらに、演出音の音量設定の変更が可能であることを遊技者に知らせるための音量設定説明表示95が、信頼度に応じて図31に示した音量設定説明表示95の第2表示態様95bから第5表示態様95eの中から選択された表示態様となるため、遊技者は今までにない大当りとなるか否かの信頼度の示す演出に驚くことになる。
本実施例の遊技機によれば、該遊技機が異常状態Bである場合に音量設定説明表示95及び音量レベルゲージ表示98の表示を消去せず、警告音の出力を停止しない構成となっているが、前記遊技機が異常状態Aであった場合に音量設定説明表示95及び音量レベルゲージ表示98の表示を消去し、警告音の出力を停止する構成となっているため、音量設定説明表示95による信頼度を報知する演出が演出図柄表示装置6の画面に表示される時期を減らさずに済むことができる。
また、遊技機が振動した状態(異常状態A)では、当該遊技機で遊技を行っていた遊技者によって不正が行われた可能性が極めて高いので、警告音及び演出音の音量設定を変更が禁止されるので、警告音の音量設定を変更されて遊技施設の店員に警告音が伝わり難くされてしまう恐れがなくなる。一方、パチンコ機50の下皿63に保有されている遊技球が満杯状態(異常状態B)である場合には、前記遊技機で遊技を行っていた遊技者によって不正が行われた可能性は極めて少ないため、不正と関係ない異常状態については、警告音及び演出音の音量設定の変更を可能とすることで、出来る限り演出音の音量設定の変更できる機会を減らさないようにすることができる。
ここで、実施例1の構成・状態と、本発明の構成要件との対応関係を示す。
第1始動口11及び第2始動口が、本発明の「始動口」に相当し、第1特別図柄表示装置9及び第2特別図柄表示装置10が、本発明の「特別図柄表示装置」に相当し、演出図柄表示装置6が、本発明の「演出図柄表示装置」に相当し、スピーカ66が、本発明の「音量出力制御手段」に相当し、十字キー69が、本発明の「操作手段」に相当し、図22の音量設定処理(S860)が、本発明の「演出音量変更手段」に相当し、音量設定説明表示95が、本発明の「音量変更可能画像」に相当し、図20の音量設定説明表示決定処理(S815)が、本発明の「音量設定画像選択手段」に相当し、図20の音量設定説明表示処理(S830)及び音量設定説明表示変更処理(S835)が、本発明の「音量設定画像表示手段」に相当し、異常状態Aが、本発明の「異常状態A」に相当し、異常状態Bが、本発明の「異常状態B」に相当する。
[実施例2]
本発明の実施例2について図37から図39を用いて説明する。なお、本実施例は実施例1と共通点が多いため、異なる点を重点的に説明する。
実施例1では、特別図柄の変動が開始して、所定期間が経過すると、演出図柄表示装置6の画面に表示されている音量設定説明表示95の表示態様を変動中の特別図柄が大当りを示す図柄で確定表示される期待度(信頼度)に応じて表示態様に変更するか又は音量設定説明表示95が表示されていない場合には信頼度に応じた表示態様からなる音量設定説明表示95を表示することによって、遊技者に信頼度を報知する構成としていた。
実施例2では、実施例1とは異なり演出図柄表示装置6上に表示される音量レベルゲージ表示98の表示態様を信頼度に応じた表示態様で表示することによって、遊技者に信頼度を報知する構成とする。そのため、図20に示した音量設定説明表示制御処理3は実施例2のパチンコ機50には設けられていない。
実施例1のパチンコ機50は、図18を用いて説明したように、遊技者の十字キー69の中ボタン69eを操作するか否かで、音量設定説明表示95の表示態様による信頼度の報知を行わないことを選択することが出来る構成としていた。
実施例2では、音量レベルゲージ表示98によって、信頼度を報知する構成としているため、遊技者はパチンコ機50が待機状態であるときに、音量レベルゲージ表示98の表示態様による信頼度の報知を行わないことを選択することが出来る構成となっている。
図37を用いて、特別図柄が変動している場合に、実施例2のサブ統合制御装置83が実行する「音量設定制御処理2」について説明する。
先ず、S1150の処理において、特図変動開始コマンドを受信したか否かを判定する。肯定判定の場合(S1150:yes)、異常状態Aフラグが「1」にセットされているか否かを判定する(S1155)。否定判定の場合には(S1155:no)、演出図柄表示装置6の画面に音量設定説明表示95が表示されているか否かを判定する(S1160)。肯定判定の場合には(S1160:yes)、十字キー69の上ボタン69a又は下ボタン69bが操作されたか否かを判定する(S1165)。肯定判定の場合には(S1165:yes)、表示固定フラグが「1」にセットされているか否かを判定する(S1170)。否定判定の場合には(S1170:no)、音量設定処理を行う(S1175)。十字キー69の上ボタン69aが操作された場合には音量を1段階大きくする。一方、十字キー69の下ボタン69bが操作された場合には音量を1段階小さくする。音量設定処理(S1175)では、十字キー69の操作量に応じて音量を設定変更する。
次に、演出図柄表示装置6の画面に表示する音量レベルゲージ表示98の表示態様を図38に示す第2表示態様98bから第5表示態様98eから決定する(S1180)。そして、S1180で決定した表示態様からなる音量レベルゲージ表示98を、演出図柄表示装置6の画面に表示する(S1185)。そして、ゲージフラグに「1」とセットし(S1190)、終了となる。
なお、特図変動開始コマンドを受信していない場合(S1150:no)、異常状態Aフラグが「1」にセットされている場合(S1155:yes)、演出図柄表示装置6の画面に音量設定説明表示95が表示されていない場合(S1160:no)、十字キー69の上ボタン69a、下ボタン69bが操作されなかった場合(S1165:no)又は表示固定フラグに「1」がセットされている場合(S1170:yes)は、そのまま終了となる。
実施例2のサブ統合制御装置83は、主制御装置80から特図変動開始コマンドを受信すると、音量レベルゲージ表示決定処理(S1180)で音量レベルゲージ表示98の表示パターン決定抽選を行う。
当該表示パターン決定抽選では、複数、例えば「0〜99」の乱数から、1つの表示パターン決定乱数を取得する。主制御装置80から送信された特図変動開始コマンドから通常大当り、確変大当りを示すデータであった場合には、当該データを参照し、表示パターン決定抽選で取得する乱数が「0〜9」の場合には、図38に示す第2表示態様98bを決定し、表示パターン決定抽選で取得する乱数が「10〜29」の場合には図38に示す第3表示態様98cを決定し、表示パターン決定抽選で取得する乱数が「30〜59」の場合には図38に示す第4表示態様98dを決定し、表示パターン決定乱数が「60〜99」の場合には第5表示態様98eを決定する。
主制御装置80から送信された特図変動開始コマンドからリーチ外れ(外れであるがリーチ表示有り)、リーチ表示無しの外れのいずれかを示すデータであった場合には、当該データを参照し、表示パターン決定抽選で取得する乱数が「0〜89」の場合には、図38に示す第2表示態様98bを決定し、表示パターン決定乱数が「90〜95」の場合には図38に示す第3表示態様98cを決定し、表示パターン決定乱数が「96〜98」の場合には図38に示す第4表示態様98dを決定し、表示パターン決定乱数が「99」の場合には第5表示態様98eを決定する。
本実施例では、特別図柄が変動を開始し、演出図柄表示装置6の画面に音量設定説明表示95が表示されている場合に、十字キー69の上ボタン69a又は下ボタン69bが操作されると、変動中の特別図柄が大当りを示す図柄で確定表示されるか否かの期待度(信頼度)に応じて、音量レベルゲージ表示98の表示態様が変更される構成となっている。
図38は、図37の音量レベルゲージ表示処理(S1185)による音量レベルゲージ表示98と特別図柄の大当りを示す図柄で確定表示される期待度との関係性を示すテーブルである。
図38に示すように、本実施例の音量レベルゲージ表示98の表示態様は、5種類の表示態様から構成されている。図38に示すテーブルの左側から第1表示態様、第2表示態様、第3表示態様、第4表示態様、第5表示態様となっている。図38に示すテーブルの一番左側の表示態様が、音量レベルゲージ表示98の第1表示態様98aである。当該表示態様は、原則、パチンコ機50が待機状態で、音量設定説明表示95が表示されている場合に十字キー69の上ボタン69a又は下ボタン69bを操作した場合に表示される。なお、音量レベルゲージ表示98の第1表示態様98aは、特別図柄が大当りを示す図柄で確定表示される期待度(信頼度)には影響されない。
次に、第1表示態様98aの右側に表示されている表示態様は、第2表示態様98bとなっている。当該表示態様が、ハズレ時に演出図柄表示装置6で表示される確率は、表示パターン決定抽選で取得する乱数は「0〜99」のうち、「0〜89」であるため90%である。また、大当り時に演出図柄表示装置6で表示される確率は、表示パターン決定抽選で取得する乱数は「0〜99」のうち、「0〜9」であるため10%である。
次に、第2表示態様98bの右側に表示されている表示態様は、第3表示態様98cとなっている。当該表示態様が、ハズレ時に演出図柄表示装置6で表示される確率は、表示パターン決定抽選で取得する乱数は「0〜99」のうち、「90〜95」であるため6%である。また、大当り時に演出図柄表示装置6で表示される確率は、表示パターン決定抽選で取得する乱数は「0〜99」のうち、「10〜29」であるため20%である。
次に、第3表示態様98cの右側に表示されている表示態様は、第4表示態様98dとなっている。当該表示態様が、ハズレ時に演出図柄表示装置6で表示される確率は、表示パターン決定抽選で取得する乱数は「0〜99」のうち、「96〜98」であるため3%である。また、大当り時に演出図柄表示装置6で表示される確率は、表示パターン決定抽選で取得する乱数は「0〜99」のうち、「30〜59」であるため30%である。
次に、第4表示態様98dの右側に表示されている表示態様は、第5表示態様98eとなっている。当該表示態様が、ハズレ時に演出図柄表示装置6で表示される確率は、表示パターン決定抽選で取得する乱数は「0〜99」のうち、「99」であるため1%である。また、大当り時に演出図柄表示装置6で表示される確率は、表示パターン決定抽選で取得する乱数は「0〜99」のうち、「60〜99」であるため40%である。
以上により、第2表示態様98bから第5表示態様98eのうち、第2表示態様98bはハズレ時に演出図柄表示装置6で表示される確率が最も高く、第2表示態様98bから第5表示態様98eのうち、第2表示態様98bは大当り時に演出図柄表示装置6に表示される確率は最も低い。
また、第2表示態様98bから第5表示態様98eのうち、第5表示態様98eは大当り時に演出図柄表示装置6で表示される確率が最も高く、第2表示態様98bから第5表示態様98eのうち、第2表示態様98eはハズレ時に演出図柄表示装置6に表示される確率は最も低い。
なお、図38に示した音量レベルゲージ表示98の表示態様に特に限定される構成とはなっておらず、表示態様の一例を示したにすぎない。
次に図39を用いて、実施例2の演出図柄表示装置6の画面で表示される音量設定に関する演出表示について説明する。
図39(a)に示すように、左演出図柄92が「4」、中演出図柄93が「3」及び右演出図柄94が「5」で停止しており、特別図柄の変動がハズレで終了している。なお、図39(a)に示す演出図柄表示装置6の画面の下部右側位置に音量設定説明表示95が表示されている。
そして、図39(b)に示すように、特別図柄に対応する左演出図柄92、中演出図柄93及び右演出図柄94が変動を開始し、遊技者が十字キー69の上ボタン69a又は下ボタン69bのいずれかを操作すると、図39(c)に示すように、演出図柄表示装置6の画面の下部左側位置に音量が「1」であることを示す音量レベルゲージ表示98が表示される。そして、遊技者は十字キー69の上ボタン69aを操作すると、図39(d)に示すように、音量が「3」であることを示す音量レベルゲージ表示98が表示される。図39(c)及び図39(d)に示すように、音量レベルゲージ表示98の表示態様は、第3表示態様98cとなっている。当該第3表示態様98cが表示されていることから、当該変動中の特別図柄が大当りを示す図柄で確定表示される期待度は20%である。
その後、特別図柄が変動しており、かつ十字キー96が操作されずに所定期間経過すると、図39(e)に示すように、再度音量設定説明表示95が表示され、図39(f)に示すように、左演出図柄92が「6」及び右演出図柄94が「6」で停止し、中演出図柄93が変動中であることから、リーチとなっている。遊技者は十字キー69の下ボタン69bを操作すると、図39(g)に示すように、演出図柄表示装置6の画面の下部左側位置に音量「2」を示す音量レベルゲージ表示98が表示される。その後、もう一度遊技者が十字キー69の下ボタン69bを操作すると、図39(h)に示すように音量が「1」であることを示す音量レベルゲージ表示98が表示される。
なお、特別図柄が変動を開始し、音量設定説明表示95が表示され、十字キー69の操作した後に、特別図柄の変動中に再度音量設定説明表示95が表示された場合に、再度十字キー69が操作されると、図39(g)及び図39(h)に示すように、演出図柄表示装置6の画面に表示される音量レベルゲージ表示98の表示態様は、第1表示態様98aへと変更される。なお、図39(h)に示すように、左演出図柄92が「6」、中演出図柄93が「7」、右演出図柄94が「6」で停止していることから、遊技者にハズレとなったことを報知している。
次に図40を用いて、実施例2の演出図柄表示装置6の画面で表示される音量設定に関する演出表示について説明する。
図40(a)に示すように、左演出図柄92が「6」、中演出図柄93が「7」、右演出図柄94が「6」で停止しており、特別図柄の変動がハズレで終了している。なお、図40(a)に示す演出図柄表示装置6の画面の下部右側位置に音量「2」を示す音量レベルゲージ表示98及び確認音説明表示99が表示されているため、遊技者は、十字キー69の上ボタン69a又は下ボタン69bを操作していたことを示しているため、パチンコ機50が待機状態であることを示す。
そして、第1始動口11又は第2始動口12への遊技球の入球があると、特別図柄に対応する左演出図柄92、中演出図柄93及び右演出図柄94が変動を開始し、4秒間十字キー69が操作されなければ、図40(b)に示すように演出図柄表示装置6の画面の下部右側位置に音量設定説明表示95が表示される。その後、図40(c)に示すように、遊技者は十字キー69の上ボタン69aを操作すると、音量が「3」であることを示す音量レベルゲージ表示98が表示される。なお、音量レベルゲージ表示98の表示態様は、図40(a)に示した第1表示態様98aから第2表示態様98bへと変更されている。当該第2表示態様98bが表示されていることから、当該変動中の特別図柄が大当りを示す図柄で確定表示される期待度は10%である。
図41は、パチンコ機50が待機状態であるときに、音量設定説明表示95の表示中に十字キー69の中ボタン69eを操作した場合の演出態様の一例となっている。
図41(a)は、特別図柄の変動がハズレで終了し、かつ特別図柄の保留記憶がない遊技状態である待機状態を示す。図41(a)に示すように、左演出図柄92が「4」、中演出図柄93が「3」で停止し、右演出図柄94が「5」で停止している。
遊技者が、符号106が示す表示に従い、十字キー69の中ボタン69eを操作して、第1始動口11又は第2始動口12への遊技球の入球があると、特別図柄に対応する左演出図柄92、中演出図柄93及び右演出図柄94が変動を開始し、図41(b)に示すように、左演出図柄92、中演出図柄93及び右演出図柄94が変動中であることを示している。
そして、遊技者が十字キー69の下ボタン69bを操作すると、図41(c)に示すように、音量が「3」であることを示す音量レベルゲージ表示98が表示される。当該音量レベルゲージ表示98の表示態様は、第1表示態様98aとなっている。そして、遊技者がさらに十字キ−69の下ボタン69bを操作すると、図41(d)に示すように音量レベルゲージ表示98が「1」となる。
本実施例では特別図柄が変動を開始し、十字キー69を操作すると、音量レベルゲージ表示98が当該特別図柄の抽選結果をもとに選択された表示態様に変更する構成となっている。しかし、遊技者が演出図柄表示装置6の画面に表示された符号106に示す表示(図41(a))に従って、十字キー69の中ボタン69eを操作すると、その後に特別図柄が変動を開始し、十字キー69を操作しても演出図柄表示装置6の画面に表示される音量レベルゲージ表示98の表示態様は第1表示態様98aのままである。このような構成とすることで、遊技者に音量レベルゲージ表示98の表示態様によって信頼度を報知しないことが可能となる。
以上の遊技機によれば、演出音の音量設定の変更時に、演出図柄表示装置6の画面に、設定された音量を示す音量レベルゲージ表示98が表示されるため、遊技者は演出音の音量設定の変更が容易に行えるほか、演出音の音量設定の変更が可能であることを遊技者に知らせることができる。さらに、音量レベルゲージ表示98が、変動中の特別図柄が大当りを示す図柄で確定表示される期待度(信頼度)に応じて図38に示した第2表示態様98bから第5表示態様98eの中から選択された表示態様からなる音量レベルゲージ表示98が表示されるため、遊技者は今までにない信頼度を示す演出に驚くことになる。
ここで、実施例2の構成・状態と、本発明の構成要件との対応関係を示す。
音量レベルゲージ表示98が、本発明の「音量レベル画像」に相当する。
5:センターケース
6:演出図柄表示装置
50:パチンコ機
66:スピーカ
67:ジョグダイヤル
68:演出ボタン
69:十字キー
69a:十字キーの上ボタン
69b:十字キーの下ボタン
69c:十字キーの左ボタン
69d:十字キーの右ボタン
69e:十字キーの中ボタン
80:主制御装置
83:サブ統合制御装置
91:背面音量設定スイッチ
95:音量設定説明表示
98:音量レベルゲージ表示
99:確認音説明表示
103:電波センサ
104:磁力センサ
105:振動センサ

Claims (6)

  1. 遊技領域に設けられ、遊技球の入球が可能な始動口と、
    該始動口への遊技球の入球に起因して抽出された乱数値に応じて当否判定を行う当否判定手段と、
    該当否判定手段による当否判定の結果を示す特別図柄を変動後に確定表示させる特別図柄表示装置と、
    前記特別図柄の変動中に行われる疑似演出を表示する演出図柄表示装置と、
    前記疑似演出に応じた演出音を出力する音声出力制御手段とを備え、
    該音声出力制御手段によって出力される前記演出音の音量設定を遊技者によって変更可能な遊技機において、
    該遊技機に遊技者の操作が可能な操作手段と、
    遊技者による前記操作手段の操作に応じて前記演出音の音量設定を変更させる演出音量変更手段と、
    前記演出音の音量の設定変更時又は前記演出音の音量の設定変更前に、前記演出音の音量設定に係る音量設定画像を複数種類の表示態様の中より選択する音量設定画像選択手段と、
    該音量設定画像選択手段によって選択された前記音量設定画像を前記演出図柄表示装置に表示させる音量設定画像表示手段とを備え、
    前記演出音の音量設定の変更は、前記特別図柄が変動中に行うこと可能とし、
    前記音量設定画像選択手段は、変動中の特別図柄に係る前記当否判定手段による当否判定の結果をもとに前記音量設定画像を選択することを特徴とする遊技機。
  2. 前記演出図柄表示装置に表示される前記音量設定画像を所定の表示態様からなる音量設定画像で固定する音量設定画像態様固定手段を備え、
    前記音量設定画像態様固定手段により前記所定の表示態様からなる音量設定画像で固定させるか否かを遊技者によって設定可能としたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記音量設定画像は、前記特別図柄の変動中に前記演出音の音量設定の変更が可能であることを示す音量変更可能画像であり、該音量変更可能画像は前記演出音の音量設定の変更前に前記演出図柄表示装置に表示されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記音量設定画像は、設定された前記演出音の音量の音量レベルを示す音量レベル画像であり、該音量レベル画像は前記演出音の音量設定の変更時に前記演出図柄表示装置に表示されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
  5. 前記遊技機の異常状態を検出する異常状態検出手段と、
    該異常検出手段による検出結果に基づいて前記遊技機が異常状態であるか否かを判定する異常状態判定手段と、
    該異常状態判定手段によって異常状態であると判定された場合に、異常状態であることを示す異常状態報知音を出力する異常状態報知音出力手段とを備え、
    前記異常状態は、複数種類あり、
    前記異常状態検出手段により検出された異常状態が、該複数種類の異常状態のうち、いずれかの異常状態であるかを判別する異常状態判別手段と、
    前記演出音の音量設定を禁止する音量設定禁止手段とを設け、
    該音量設定禁止手段によって禁止されると、前記演出図柄表示装置に前記音量設定画像を表示させないようにし、
    前記異常状態判別手段によって判別された前記異常状態が、異常状態Aであった場合には、前記音量設定禁止手段によって前記演出音の音量設定を禁止されるが、異常状態Bであった場合には前記音量設定禁止手段によって前記演出音の音量設定を禁止されないことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の遊技機。
  6. 前記遊技領域に設けられた入賞口と、
    前記遊技機の前面に該入賞口に遊技球が入球することで賞球として排出された遊技球を保有することが可能な遊技球受け皿とを備え、
    前記異常状態検出手段には、
    前記遊技球受皿に保有されている遊技球が所定量以上であるか否かを検出する満杯検出手段と、
    前記遊技機の振動を検出する振動検出手段と、があり、
    前記異常状態Aとは、前記振動検出手段による検出結果に基づいて前記遊技機が振動したと検出された状態であり、
    前記異常状態Bとは、前記満杯検出手段による検出結果に基づいて前記遊技球受皿に保有されている遊技球が所定量以上であると検出された状態であることを特徴とする請求項5に記載の遊技機。
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